JP2018126500A - 敷寝具用クッション体 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、生産性に優れ、寝返りがし易く、横向きの姿勢をとった場合であっても、体圧分散性に優れる敷寝具用クッション体を提供することを目的とする。【解決手段】本発明に係る敷寝具用クッション体は、発泡樹脂や、天然繊維又は合成繊維の集合体からなる、直方体状のクッション部材と、クッション部材に形成される溝とを有し、上記溝がクッション部材の長手方向に延びる溝であって、クッション部材の幅方向中央から左右両側10cm以上外側に位置する領域において、隣接する幅方向内側の溝よりも深い溝を4本以上有するものである。【選択図】 図1

Description

本発明は、マットレスや敷布団等の敷寝具を構成する敷寝具用クッション体に関し、特に横向きの姿勢での就寝にも対応した敷寝具用クッション体に関する。
就寝時の姿勢は仰向けである人の割合が多いが、仰向けの姿勢を続けていると、体圧が掛かっている部分の血液の循環が悪くなるため、入眠時を含め、睡眠中は寝返りをすることが重要となる。
特許第3564598号公報
しかしながら、脳が覚醒状態に近い時に寝返りが行われるため、中途覚醒を抑制するためにも負担なく寝返りできる敷寝具用クッション体が求められている。
また、従来のマットレスや敷布団は、仰向けの姿勢で就寝することを想定したものが多く、横向きの姿勢をとると身体とマットレスや敷布団との接地面積が小さくなり、体圧分散性が悪く、肩や腰への負担が大きくなってしまうという問題があった。
体圧分散性を改善する方法としては、例えば特許文献1に記載のマットレスのように、突部の大きさを接地する身体の部位に応じて変更することが考えられるが、突部の大きさの異なる複数のクッション部材を組み合わせて一枚のマットレスを製造する必要があり、生産性が悪く、製造コストが高くなるという問題があった。また、横向きの姿勢をとった場合の体圧分散性について改良の余地があった。
そこで、本発明者は、上記の問題点に鑑み、生産性に優れ、寝返りがし易く、横向きの姿勢をとった場合であっても、体圧分散性に優れる敷寝具用クッション体を提供することを課題とする。
本発明に係る敷寝具用クッション体は、発泡樹脂からなる、直方体状のクッション部材と、クッション部材に形成される溝とを有し、上記溝がクッション部材の長手方向に延びる溝であって、クッション部材の幅方向中央から左右両側10cm以上外側に位置する領域において、隣接する幅方向内側の溝よりも深い溝を4本以上有するものとする。
本発明に係る敷寝具用クッション体は、天然繊維又は合成繊維の集合体からなる、直方体状のクッション部材と、クッション部材に形成される溝とを有し、上記溝が上記クッション部材の長手方向に延びる溝であって、クッション部材の幅方向中央から左右両側10cm以上外側に位置する領域において、隣接する幅方向内側の溝よりも深い溝を4本以上有するものとする。
上記敷寝具用クッション体は、上記隣接する幅方向内側の溝よりも深い溝が形成された領域よりも幅方向外側に位置する領域において、隣接する幅方向内側の溝よりも浅い溝を4本以上有するものとすることができる。
上記敷寝具用クッション体は、幅方向に延びる溝を有するものとすることができる。
上記敷寝具用クッション体は、上記溝が、幅方向に線対称に形成されているものとすることができる。
本発明に係る敷寝具用クッション体は、クッション部材の幅方向中央から左右両側10cm以上外側に位置する領域において、幅方向内側の溝よりも深い溝を4本以上有することにより、クッション性が高くなるので、寝返りがし易く、横向きの姿勢をとった場合であっても、身体の輪郭に沿うように沈み込ませることができるため、体圧分散性に優れ、肩や腰への負担を減らすことができる。また、クッション部材に溝を形成するだけで製造することができるため、生産性にも優れる。
本発明の実施例に係る敷寝具用クッション体の幅方向断面図であって、(a)は仰臥時の断面図、(b)は横臥時の断面図。 本発明の実施例に係る敷寝具用クッション体の平面図(図の横方向が長手方向)。 使用者の体型の分類を示す模式図であって、(1)は背中のラインのカーブが突き出た人の体型を示す模式図、(2)は臀部のラインのカーブが突き出た人の体型を示す模式図、(3)は背中のラインのカーブと臀部のラインのカーブの突き出しがほぼ同じ人の体型を示す模式図。 好ましい実施形態に係る敷寝具用クッション体の長手方向断面図であって、(1)は敷寝具用クッション体1aの断面図、(2)は敷寝具用クッション体1bの断面図、(3)は敷寝具用クッション体1cの断面図。 敷寝具用クッション体1a〜1cにおける領域B1〜B4(枝番を含む)の溝の深さ及び溝同士の間隔を示す部分断面図。 敷寝具用クッション体の溝3及び溝5の組合せにより生じるクッション性の異なる領域を示す平面図。 実施例1に係る敷寝具用クッション体を仰向けの姿勢で使用した場合の体圧分布図。 比較例1に係る敷寝具用クッション体を仰向けの姿勢で使用した場合の体圧分布図。 実施例1に係る敷寝具用クッション体を横向きの姿勢で使用した場合の体圧分布図。 比較例1に係る敷寝具用クッション体を横向きの姿勢で使用した場合の体圧分布図。 仰向けの姿勢で直接板の上に寝転んだ場合の体圧分布図。 横向きの姿勢で直接板の上に寝転んだ場合の体圧分布図。
次に本発明の実施形態を添付の図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る敷寝具用クッション体1の幅方向断面図であって、(a)は仰臥時の断面図、(b)は横臥時の断面図である。また、図2は、使用時の敷寝具用クッション体1を上方から見た平面図である。
本実施形態に係る敷寝具用クッション体1は、図1,2に示すように、発泡樹脂からなる直方体状のクッション部材2と、クッション部材2に形成される溝とを有し、上記溝が
クッション部材2の長手方向に延びる溝であって、クッション部材2の幅方向中央6から左右両側10cm以上外側に位置する領域Aにおいて、隣接する幅方向内側の溝よりも深い溝3を4本以上有するものである。隣接する幅方向内側の溝よりも深い溝3とは、図1においては、溝3の内側の溝より溝3が深く、溝3よりも溝3’が深いことを意味する。従って、内側の溝よりも深い溝3が左右に2本ずつ、合計4本配されている。
上記クッション部材2の材料としては、発泡樹脂であれば特に限定されないが、例えば、ポリウレタン樹脂、ポリエチレン樹脂などが挙げられる。
クッション部材2は、単層構造であってもよく、硬度や材料の異なる部材を2種以上積層した構造であってもよい。
クッション部材2の硬度は、特に限定されないが、耐久性の観点から、60〜170Nであることが好ましく、80〜160Nであることがより好ましい。ここで、クッション部材2の硬度とは、JIS K6400−2に準拠し、25%定圧縮時の硬度を測定した値とする。
クッション部材2の厚さは、特に限定されず、形成する溝の深さに応じて適宜選択することができるが、例えば4〜20cmであることが好ましく、6〜16cmであることがより好ましく、8〜11cmであることがさらに好ましい。4cm以上であることにより、クッション性と耐久性に優れ、20cm以下であることにより、重くなりすぎず扱いやすい。
クッション部材2の幅方向及び長手方向の長さは、シングルサイズ、セミダブルサイズなどのサイズに合わせることができる。
上記隣接する幅方向内側の溝よりも深い溝3は、クッション部材2の幅方向中央6から左右両側10cm以上外側に位置する領域Aにおいて形成されていれば、特に限定されないが、幅方向中央6から左右両側10〜40cm外側に位置する領域において形成されていることが好ましく、幅方向中央6から左右両側12〜20cm外側に位置する領域において形成されていることがより好ましい。図1(a)に示すように、幅方向中央に仰向けに寝転んだ場合には、身体はほとんど領域Aに接地しないため、溝3が形成されたことにより仰向け時の寝心地に影響を与えることはない。また、溝3が形成された領域においては、幅方向外側ほどクッション部材2が徐々に柔らかくなり、身体の輪郭に沿って沈み込むことができるため寝返りがし易くなり、クッション性に急な変化がないため寝心地への影響を与えることもない。
上記溝3は、領域Aにおいて左右両側合わせて4本以上形成されていれば特に限定されない。
上記溝3の深さは、特に限定されないが、1〜7cmであることが好ましく、2〜5cmであることがより好ましい。
上記溝3の幅は、特に限定されないが、2〜10mmであることが好ましく、4〜7mmであることがより好ましい。
上記溝3同士の間隔は、クッション部材2の硬度や、接触する身体の部位に応じて、適宜選択することができる。
上記溝3が形成された領域よりも幅方向外側に位置する領域においては、図1に示すよ
うに隣接する幅方向内側の溝よりも浅い溝4を4本以上有するものであることが好ましい。隣接する幅方向内側の溝よりも浅い溝4とは、図1においては、溝4の内側の溝よりも溝4が浅く、溝4よりも溝4’が浅く、溝4’よりも溝4’’が浅いことを意味する。従って、内側の溝よりも浅い溝4が左右に3本ずつ、合計6本配されている。
すなわち、クッション部材2の幅方向断面における左右両側の領域Aにおいて、溝3、溝4、及び溝3と溝4との間に形成された溝の各溝底が略円弧上に位置するように形成されていることが好ましい。クッション部材2の幅方向断面において各溝底が、略円弧上に位置するように形成されることで、図1(b)に示すように、本実施形態に係る敷寝具用クッション体1の使用者が、横向きの姿勢をとった際に、身体の輪郭に合わせてクッション部材2が沈み込むことが可能となり、横向き姿勢での体圧分散性に優れる。また、溝4が形成された領域においては幅方向外側ほどクッション部材2が徐々に硬くなるため、使用者が横向きの姿勢からさらに幅方向外側に体重移動した場合に、身体を幅方向内側に支持することが可能となり、敷寝具用クッション体1から落下するのを防止することができる。
上記溝4は、上記溝3が形成された領域よりも幅方向外側に位置する領域に形成されていれば特に限定されないが、クッション部材2の幅方向中央6から左右両側20〜70cm外側に位置する領域であることが好ましく、幅方向中央6から左右両側25〜50cm外側に位置する領域であることがより好ましい。
上記溝4の深さは、特に限定されないが、1〜7cmであることが好ましく、1〜5cmであることがより好ましい。
上記溝4の幅は、特に限定されないが、2〜10mmであることが好ましく、4〜7mmであることがより好ましい。
上記溝4同士の間隔は、クッション部材2の硬度や、接触する身体の部位に応じて、適宜選択することができる。
図3bは好ましい一実施形態に係る敷寝具用クッション体1の長手方向断面図である。人は寝転んだ時の接地面の形状(仰臥状態であれば背面部の形状、横臥状態であれば側面部の形状)が人によって異なる。仰臥状態で寝転んだ時の理想的な姿勢は、真っ直ぐに立った時と同じ姿勢であると言われており、真っ直ぐに立った姿勢で測定した背面形状の集積データーから、背面形状の特徴は大きく分けて3つに分類できる。具体的には、図3aに示すように、耳7、肩8、大転子9、踝10がそれぞれ略同一鉛直面11上に位置する姿勢を、真っ直ぐに立った姿勢とし、背中においてこの鉛直面11から最も突き出た部分と、臀部においてこの鉛直面11から最も突き出た部分とを結んだ線12(以下、背中と臀部を結んだ線という)とこの鉛直面11がなす角度で分類することができる。
図3b(1)に示す敷寝具用クッション体1aは、図3a(1)に示すように、背中と臀部を結んだ線12が身体の背面側に傾斜した、背中のラインのカーブが突き出た人を想定して設計したものである。図3b(2)に示す敷寝具用クッション体1bは、図3a(2)に示すように、背中と臀部を結んだ線12が身体の正面側に傾斜した、臀部のラインのカーブが突き出た人を想定して設計したものである。図3b(3)に示す敷寝具用クッション体1cは、図3a(3)に示すように、背中と臀部を結んだ線12が上記鉛直面11と略平行であり、背中のラインのカーブと臀部のラインのカーブの突き出しがほぼ同じ人を想定して設計したものである。
図3bに示すように、好ましい一実施形態に係る敷寝具用クッション体1は、幅方向に
延びる溝5を有するものとすることができる。この際、クッション部材2は長手方向において、使用者の身体のどの部分が接地するかによって、複数の領域に分けて設計することができ、本明細書においては、B1は頭部や足部が接地する領域、B2は肩甲骨辺りや腓腹部が接地する領域、B3は腰部が接地する領域、B4は臀部が接地する領域として分割した。図3bに示す敷寝具用クッション体1a〜1cの各領域B1〜4の溝の深さや溝の間隔は、例えば、図4(a)〜(f)に示すものとすることができる。
図3a(1)に示す背中のラインのカーブが突き出た人は、仰向けの姿勢で寝転んだときに、肩甲骨辺りの体圧分散性が悪くなる。そこで、このような使用者を想定し、例えば、図3b(1)に示すような敷寝具用クッション体1aを設計することができ、図3b(3)に示す背中のラインのカーブと臀部のラインのカーブの突き出しがほぼ同じ人用に設計された敷寝具用クッション体1cと比較し、領域B2に設けられた溝5の深さを深くすることにより、領域B2のクッション性を高め、肩甲骨辺りの体圧分散性を向上させることができる。
また、図3a(2)に示す臀部のラインのカーブが突き出た人は、仰向けの姿勢で寝転んだときに、臀部辺りの体圧分散性が悪くなる。そこで、このような使用者を想定し、例えば、図3b(2)に示すような敷寝具用クッション体1bを設計することができ、図3b(3)に示す背中のラインのカーブと臀部のラインのカーブの突き出しがほぼ同じ人用に設計された敷寝具用クッション体1cと比較し、領域B4に設けられた溝5の深さを深くすることにより、領域B4のクッション性を高め、臀部辺りの体圧分散性を向上させることができる。
このように長手方向に延びる溝に加えて幅方向に延びる溝5を形成することにより、図5に示すように、各溝の深さや溝を形成する間隔の組合せが異なる、すなわち、クッション性(反発力)の異なる領域を一枚のクッション部材内に形成することができる。具体的には、例えば、幅方向中央から左右両側10cm未満の領域と領域B2が交差する領域C1、幅方向中央から左右両側10cm未満の領域と領域B3が交差する領域C2、幅方向中央から左右両側10cm未満の領域と領域B4が交差する領域C3、溝3,4が形成された領域Dと領域B2が交差する領域C4、領域Dと領域B3が交差する領域C5、領域Dと領域B4が交差する領域C6が挙げられる。
上記溝3〜5は、幅方向に線対称に形成されていることが好ましく、またクッション部材2の同一面に形成されていることが好ましい。
本願発明の敷寝具用クッション体1は、従来から用いられていた1枚のクッション部材2に溝を形成するだけで製造することが可能であり、複数のクッション部材を組み合わせて製造していた従来の敷寝具用クッション体に比べて、生産性が高く、製造コストを安く抑えることができる。
上記実施形態においては、クッション部材2が発泡樹脂からなるものについて説明したが、これに限定されず、天然繊維や合成繊維などを圧縮成型してなる、天然繊維や合成繊維の集合体からなるクッション部材にも適用可能である。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。[実施例、比較例]
硬度(25%定圧縮時):166N、厚さ:90mm、長手方向:2000mm、幅方向:1000mmのウレタン樹脂製のクッション部材2に、図1,2に示すように溝3〜5を形成して実施例1とした。具体的には、クッション部材2の長手方向に延びる溝の深さを、溝3と隣接する幅方向内側の溝:30mm、溝3:40mm、溝3’:50mm、溝4と隣接する幅方向内側の溝:50mm、溝4:40mm、溝4’:30mm、溝4’’:10mmとし、各溝の間隔は40mmとした。またクッション部材2の幅方向に延びる溝5を、図4(a),(c)〜(e)に示す形態、間隔、及び深さで形成した。得られた敷寝具用クッション体について以下の方法に従い体圧分散性を測定した。
・体圧分散性:クッション部材の上に、体圧分散測定システムとして住友理工株式会社製「SR Soft Vision(登録商標)」を敷き、身長:177cm、体重:66kgの背中のラインのカーブが突き出た人を被験者として測定した。図6〜11の体圧分散図の右横に示すように、色調の濃い領域ほど体圧が高いこと表す。また、上記体圧分散測定システムには1600個の体圧感知センサーが設けられており、そのうち体圧を感知したセンサーの数(以下、接地ポイントという)が多いほど、接地面積が大きく、体圧分散性に優れることを示す。
比較例1として、実施例1と同じクッション部材2の長手方向に深さ36.6mmの溝を等間隔(41mm)に形成し、幅方向に深さ36.6mmの溝を等間隔(領域B1に相当する領域には間隔41mm、領域B2,3,4に相当する領域には間隔56.9mm)に形成し、各溝の断面形状は実施例と異なり、クッション性を高めるために湾曲形状の溝である、敷寝具用クッション体(特許文献1に記載のマットレスのように、突部の形状は、頂面が平坦であり、突部と突部の間に湾曲状に溝を設けることにより、突部の下部がなだからにくびれているもの)を使用し、また比較例2としては板の上に直接寝た際の体圧分散性を測定した。
測定結果は表1に示す通りであり、仰臥時の実施例1の接地ポイントは比較例1と比べて9ポイントの差しかなく同等の結果が得られ、横臥時の実施例1の接地ポイントは、比較例1よりも22ポイントも高く、体圧分散性に優れていた。なお、比較例2の接地ポイントは、仰臥時と横臥時のいずれも実施例1及び比較例1と比較して低く、体圧分散性は大きく劣っていた。
また、実施例1は、幅方向中央に仰向けの姿勢で寝転んだ場合、図6,7の体圧分散図の比較からも比較例1と同等の結果が得られ、仰臥時の体圧分散性に優れていることがわかる。また、溝3,4が形成された領域Dに横向きの姿勢で寝転んだ場合、実施例1は図8の体圧分散図より、体圧が63mmHg以上である領域の面積が少なく、図9に示す比較例1よりも横臥時の体圧分散性に優れていることがわかる。なお、図10,11の体圧
分散図より、板の上に直接寝転んだ際は仰臥時と横臥時のいずれも体圧が63mmHg以上である領域の面積が大きく、比較例2は実施例1及び比較例1よりも体圧分散性が大きく劣っていた。
また、クッション部材2の幅方向に延びる溝5を、図4(a),(b),(d),(f)に示す形態、間隔、及び深さで形成した以外は、実施例1と同様に作製したものを実施例2とし、クッション部材2の幅方向に延びる溝5を、図4(a),(b),(d),(e)に示す形態、間隔、及び深さで形成した以外は、実施例1と同様に作製したものを実施例3とした。
得られた実施例1〜3につき、領域C1〜C6の硬度を測定し、結果を表2に示す。測定方法は、JIS K6400−2に準拠し、25%定圧縮時の硬度を測定した。
表2に示すように、溝の深さや溝同士の間隔を適宜組み合わせることにより、クッション部材2の硬度を部分的に変更することが可能であることがわかった。
実施例1に係る領域B2−2と幅方向中央6から左右両側10cm未満の領域とが交差する領域C1’は、実施例2,3と比較して硬度が低くクッション性が高くなり、肩甲骨辺りの体圧分散性に優れる。また、領域B2−2と領域Dが交差する領域C4’は、さらにクッション性が高くなり、横向きの姿勢での体圧分散性にも優れる。
実施例2に係る領域B4−2と幅方向中央6から左右両側10cm未満の領域とが交差する領域C3’は、実施例1,3と比較して硬度が低くクッション性が高くなり、臀部辺りの体圧分散性に優れる。また、領域B4−2と領域Dが交差する領域C6’は、さらにクッション性が高くなり、横向きの姿勢での体圧分散性にも優れる。
1・・・・・敷寝具用クッション体
2・・・・・クッション部材
3・・・・・長手方向に延びる溝であって、隣接する幅方向内側の溝よりも深い溝
4・・・・・長手方向に延びる溝であって、隣接する幅方向内側の溝よりも浅い溝
5・・・・・幅方向に延びる溝
6・・・・・幅方向中央
7・・・・・耳
8・・・・・肩
9・・・・・大転子
10・・・・踝
11・・・・耳、肩、大転子、踝がそれぞれ略同一平面上に位置する鉛直面
12・・・・背中において鉛直面11から最も突き出た部分と、臀部において鉛直面11から最も突き出た部分とを結んだ線
A・・・・・クッション部材の幅方向中央から左右両側10cm以上外側に位置する領域B1・・・・クッション部材の長手方向において、頭部や足部が接地する領域
B2・・・・クッション部材の長手方向において、肩甲骨辺りや腓腹部が接地する領域
B3・・・・クッション部材の長手方向において、腰部が接地する領域
B4・・・・クッション部材の長手方向において、臀部が接地する領域
C1・・・・幅方向中央から左右両側10cm未満の領域と領域B2が交差する領域
C2・・・・幅方向中央から左右両側10cm未満の領域と領域B3が交差する領域
C3・・・・幅方向中央から左右両側10cm未満の領域と領域B4が交差する領域
C4・・・・領域Dと領域B2が交差する領域
C5・・・・領域Dと領域B3が交差する領域
C6・・・・領域Dと領域B4が交差する領域
D・・・・・溝3,4が形成された領域

Claims (5)

  1. 発泡樹脂からなる、直方体状のクッション部材と、クッション部材に形成される溝とを有し、
    前記溝が前記クッション部材の長手方向に延びる溝であって、クッション部材の幅方向中央から左右両側10cm以上外側に位置する領域において、隣接する幅方向内側の溝よりも深い溝を4本以上有することを特徴とする、敷寝具用クッション体。
  2. 天然繊維又は合成繊維の集合体からなる、直方体状のクッション部材と、クッション部材に形成される溝とを有し、
    前記溝が前記クッション部材の長手方向に延びる溝であって、クッション部材の幅方向中央から左右両側10cm以上外側に位置する領域において、隣接する幅方向内側の溝よりも深い溝を4本以上有することを特徴とする、敷寝具用クッション体。
  3. 前記隣接する幅方向内側の溝よりも深い溝が形成された領域よりも幅方向外側に位置する領域において、隣接する幅方向内側の溝よりも浅い溝を4本以上有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の敷寝具用クッション体。
  4. 幅方向に延びる溝を有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の敷寝具用クッション体。
  5. 前記溝が、幅方向に線対称に形成されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の敷寝具用クッション体。

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