JP2018123214A - 透明樹脂フィルム - Google Patents

透明樹脂フィルム Download PDF

Info

Publication number
JP2018123214A
JP2018123214A JP2017015280A JP2017015280A JP2018123214A JP 2018123214 A JP2018123214 A JP 2018123214A JP 2017015280 A JP2017015280 A JP 2017015280A JP 2017015280 A JP2017015280 A JP 2017015280A JP 2018123214 A JP2018123214 A JP 2018123214A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydrotalcite
resin
nepheline
resin film
saiyanite
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017015280A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6865959B2 (ja
Inventor
希 小林
Mare Kobayashi
希 小林
裕 南野
Yutaka Minamino
裕 南野
江口 健一郎
Kenichiro Eguchi
健一郎 江口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shiraishi Kogyo Kaisha Ltd
Original Assignee
Shiraishi Kogyo Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shiraishi Kogyo Kaisha Ltd filed Critical Shiraishi Kogyo Kaisha Ltd
Priority to JP2017015280A priority Critical patent/JP6865959B2/ja
Publication of JP2018123214A publication Critical patent/JP2018123214A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6865959B2 publication Critical patent/JP6865959B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

【課題】ハイドロタルサイトの含有量を少なくしても、高い保温効果を得ることができる透明樹脂フィルムを提供する。【解決手段】質量比(ネフェリンサイヤナイト:ハイドロタルサイト)で10:90〜90:10の範囲となるように、樹脂にネフェリンサイヤナイトとハイドロタルサイトが合計で0.5〜10質量%含有されていることを特徴としている。【選択図】図1

Description

本発明は、農業用樹脂フィルムなどとして用いて高い保温効果が得られる透明樹脂フィルムに関する。
高い保温効果が得られる透明樹脂フィルムとして、ハイドロタルサイトの粉末をフィラーとして用いた農業用樹脂フィルムが知られている(特許文献1)。
特開2002−360084号公報
しかしながら、ハイドロタルサイトは高価であることから、ハイドロタルサイトの量を少なくし、かつ高い保温効果が得られる透明樹脂フィルムが求められている。
本発明の目的は、ハイドロタルサイトの含有量を少なくしても、高い保温効果を得ることができる透明樹脂フィルムを提供することにある。
本発明の透明樹脂フィルムは、質量比(ネフェリンサイヤナイト:ハイドロタルサイト)で10:90〜90:10の範囲となるように、樹脂にネフェリンサイヤナイトとハイドロタルサイトが合計で0.5〜10質量%含有されていることを特徴としている。
本発明において、樹脂は、塩化ビニル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、またはエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂であることが好ましい。
本発明によれば、ハイドロタルサイトの含有量を少なくしても、高い保温効果を得ることができる。
実施例及び比較例の樹脂フィルムの赤外線吸収スペクトルを示す図である。
以下、好ましい実施形態について説明する。但し、以下の実施形態は単なる例示であり、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。以下、本発明をさらに詳細に説明する。
(ネフェリンサイヤナイト)
ネフェリンサイヤナイトは、霞石(ネフェリン)を含む準長石閃長岩であり、通常xSiO・yAl・zNaO・aKOの組成式で表わされ、石英を含まない。本発明に用いるネフェリンサイヤナイトの平均粒子径(D50)は、好ましくは0.05〜50μmの範囲内であり、より好ましくは0.1〜30μmの範囲内であり、さらに好ましくは0.3〜20μmの範囲内である。
(ハイドロタルサイト)
ハイドロタルサイトは、通常、M2+ 1−x3+ (OH)n− x/n・mHOの組成式で表わされ、結晶構造が層状構造をしており、2価(M2+)及び3価(M3+)の金属の複合水酸化物からなる基本層と、その基本層間にアニオン(An−)と水を有する中間層からなる。基本層は2価の金属イオンの一部の代わりに3価の金属イオンが配位することで正に帯電しており、基本層の層間にアニオンがインターカレートすることで、トータルの電荷が中和している。本発明に用いるハイドロタルサイトの平均粒子径(D50)は、好ましくは0.05〜10μmの範囲内であり、より好ましくは0.1〜5μmの範囲内である。
(樹脂)
本発明において用いる樹脂は、ネフェリンサイヤナイト及びハイドロタルサイトを含有させて透明樹脂フィルムとすることができる樹脂であれば特に限定されない。樹脂としては、例えば、塩化ビニル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、生分解性樹脂などが挙げられる。また、これらの樹脂からなるフィルムを、2枚以上重ねた多層フィルムであってもよい。これらの中でも、塩化ビニル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、及びエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂が特に好ましい。ポリオレフィン系樹脂としては、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)または直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)が特に好ましい。
(樹脂組成物の調製方法)
本発明の透明樹脂フィルムを製造するための樹脂組成物は、ネフェリンサイヤナイト及びハイドロタルサイトと樹脂とを、ニーダー、バンバリーミキサー、1軸押出機、2軸押出機などで溶融混練することにより製造することができる。
(樹脂組成物中の含有量)
樹脂組成物中のネフェリンサイヤナイトとハイドロタルサイトの質量比(ネフェリンサイヤナイト:ハイドロタルサイト)は、10:90〜90:10の範囲内である。このような範囲内にすることにより、ネフェリンサイヤナイトとハイドロタルサイトを併用することによる相乗効果として、高い赤外線吸収性能を得ることができ、高い保温効果を得ることができる。質量比(ネフェリンサイヤナイト:ハイドロタルサイト)は、15:85〜85:15の範囲内であることが好ましく、20:80〜80:20の範囲内であることがより好ましい。
樹脂組成物中のネフェリンサイヤナイトとハイドロタルサイトの合計の含有量は、0.5〜10質量%の範囲内である。このような範囲内にすることにより、高い赤外線吸収性能を得ることができ、高い保温効果を得ることができる。ネフェリンサイヤナイトとハイドロタルサイトの合計の含有量は、1〜8質量%の範囲内であることが好ましく、2〜6質量%の範囲内であることがより好ましい。
(樹脂フィルムの調製方法)
樹脂組成物を、プレス成形、インフレーション成形、押出成形、1軸延伸成形、2軸延伸成形などの方法で成形することにより、樹脂フィルムを調製することができる。
以下、本発明について、具体的な実施例に基づいて、さらに詳細に説明する。本発明は、以下の実施例に何ら限定されるものではない。本発明の要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施することが可能である。
(実施例1〜3及び比較例1〜2)
ネフェリンサイヤナイト、ハイドロタルサイト、及び低密度ポリエチレンとして、以下のものを用い、表1に示す配合割合(質量%)で、以下のようにして樹脂組成物を調製し、樹脂フィルムを作製した。
・ネフェリンサイヤナイト:ユニミン社製、商品名HC−200,平均粒子径(D50)20μm
・ハイドロタルサイト:協和化学工業社製、商品名DHT−4A,平均粒子径(D50)0.5μm
・低密度ポリエチレン:日本ポリエチレン社製、商品名ノバテックLD(LF640MA)
低密度ポリエチレンとネフェリンサイヤナイト及びハイドロタルサイトを、2軸押出機(テクノベル社製;スクリュ径20mmφ、L/D=45)を用いて、温度180℃、押出量6kg/hの条件にて溶融混練し、樹脂組成物を得た。
2軸押出機によって得られた樹脂組成物を、圧縮成形機(東洋精機製作所社製)にて、温度180℃、時間3分、圧力2MPaの条件でプレスし、厚さ0.1mmの透明樹脂フィルムを作製した。
(比較例3)
ネフェリンサイヤナイト及びハイドロタルサイトを含有しない低密度ポリエチレンを用いて、上記と同様にして樹脂フィルムを作製し、比較例3とした。
<全光線透過率の測定>
ヘーズメータ(日本電色工業株式会社製、NDH7000)を用いて、JISK7105に準拠して、フィルムの全光線透過率を測定した。
表1に測定結果を示した。
<ヘイズの測定>
ヘーズメータ(日本電色工業株式会社製、NDH7000)を用いて、JISK7136に準拠して、フィルムのヘイズを測定した。
表1に測定結果を示した。
<赤外線吸収率の測定>
上記各実施例及び各比較例の樹脂フィルムについて、波長域(1500〜500cm−1)及び波長域(1400〜700cm−1)における赤外線吸収率を測定した。
図1は、波長域(1400〜700cm−1)における赤外線吸収スペクトルを示す図である。図1において、縦軸は透過率であり、透過率が低くなるほど赤外線吸収率は高くなる。
各実施例及び各比較例の樹脂フィルムの波長域(1500〜500cm−1)及び波長域(1400〜700cm−1)における赤外線吸収率を、表1に示した。
Figure 2018123214
表1に示すように、ネフェリンサイヤナイト及びハイドロタルサイトを本発明の範囲内となるように併用した実施例1〜3は、ネフェリンサイヤナイトまたはハイドロタルサイトを単独で用いた比較例1及び2に比べ、高い赤外線吸収率を示しており、優れた保温効果が得られることがわかる。

Claims (2)

  1. 質量比(ネフェリンサイヤナイト:ハイドロタルサイト)で10:90〜90:10の範囲となるように、樹脂にネフェリンサイヤナイトとハイドロタルサイトが合計で0.5〜10質量%含有されている、透明樹脂フィルム。
  2. 前記樹脂が、塩化ビニル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、またはエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂である、請求項1に記載の透明樹脂フィルム。
JP2017015280A 2017-01-31 2017-01-31 透明樹脂フィルム Active JP6865959B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017015280A JP6865959B2 (ja) 2017-01-31 2017-01-31 透明樹脂フィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017015280A JP6865959B2 (ja) 2017-01-31 2017-01-31 透明樹脂フィルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018123214A true JP2018123214A (ja) 2018-08-09
JP6865959B2 JP6865959B2 (ja) 2021-04-28

Family

ID=63109346

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017015280A Active JP6865959B2 (ja) 2017-01-31 2017-01-31 透明樹脂フィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6865959B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020069659A (ja) * 2018-10-29 2020-05-07 三菱ケミカルアグリドリーム株式会社 農業用ポリオレフィン系多層フィルム

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6049047A (ja) * 1983-08-30 1985-03-18 Mitsubishi Chem Ind Ltd 防曇性ポリオレフインフイルムの製造法
JPS63254164A (ja) * 1987-04-11 1988-10-20 Sakai Chem Ind Co Ltd 樹脂組成物
JPH1095608A (ja) * 1996-08-01 1998-04-14 Mizusawa Ind Chem Ltd 定形アルミノケイ酸塩及びその用途
JP2004034604A (ja) * 2002-07-05 2004-02-05 Du Pont Mitsui Polychem Co Ltd 農業用フイルム
JP2005047601A (ja) * 2003-07-31 2005-02-24 Sumitomo Bakelite Co Ltd Ptp用ポリプレピレン系シート
JP2007314648A (ja) * 2006-05-25 2007-12-06 Du Pont Mitsui Polychem Co Ltd 農業用フィルム
JP2013216569A (ja) * 2007-07-09 2013-10-24 Unimin Corp 制御された粒子径を有する超微細岩粉末とその新規製造方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6049047A (ja) * 1983-08-30 1985-03-18 Mitsubishi Chem Ind Ltd 防曇性ポリオレフインフイルムの製造法
JPS63254164A (ja) * 1987-04-11 1988-10-20 Sakai Chem Ind Co Ltd 樹脂組成物
JPH1095608A (ja) * 1996-08-01 1998-04-14 Mizusawa Ind Chem Ltd 定形アルミノケイ酸塩及びその用途
JP2004034604A (ja) * 2002-07-05 2004-02-05 Du Pont Mitsui Polychem Co Ltd 農業用フイルム
JP2005047601A (ja) * 2003-07-31 2005-02-24 Sumitomo Bakelite Co Ltd Ptp用ポリプレピレン系シート
JP2007314648A (ja) * 2006-05-25 2007-12-06 Du Pont Mitsui Polychem Co Ltd 農業用フィルム
JP2013216569A (ja) * 2007-07-09 2013-10-24 Unimin Corp 制御された粒子径を有する超微細岩粉末とその新規製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020069659A (ja) * 2018-10-29 2020-05-07 三菱ケミカルアグリドリーム株式会社 農業用ポリオレフィン系多層フィルム
JP7164398B2 (ja) 2018-10-29 2022-11-01 三菱ケミカルアグリドリーム株式会社 農業用ポリオレフィン系多層フィルム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6865959B2 (ja) 2021-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20080081301A (ko) 탄산칼슘 장벽 필름 및 그 용도
JP2012504689A5 (ja)
JP6650729B2 (ja) インフレーションフィルム組成物
JP6865959B2 (ja) 透明樹脂フィルム
WO2012105150A1 (ja) 樹脂組成物およびその用途
EP3368603B1 (en) Infrared absorbing and heat retaining film
CN108995337A (zh) 一种高阻水性包装复合膜及其制备方法
JP6741001B2 (ja) 封止用樹脂組成物および封止用シート
JP2013211452A (ja) 太陽電池用封止材及びそれを用いた太陽電池モジュール
JP6621292B2 (ja) 熱可塑性樹脂シートおよびこれを用いた容器
JP6786851B2 (ja) もやし入り包装体およびもやしの鮮度保持方法
KR20160057192A (ko) 에어층을 형성하고 있는 기능성 농업용 필름
CN105885214A (zh) 一种无卤阻燃聚丙烯材料
WO2020085445A1 (ja) 光透過性吸湿樹脂組成物、並びにそれを含むフィルム及びその製造方法
KR101478919B1 (ko) 전자재료용 봉지제 조성물 및 이에 의해 제조된 다층 플라스틱 기판
WO2020085440A1 (ja) 吸湿樹脂組成物、並びに吸湿フィルム及びその製造方法
JP7059202B2 (ja) 架橋性樹脂組成物及び架橋物、並びにそれらの製造方法、並びに多層構造体
JP2004123962A (ja) 塩化ビニル樹脂成形体
JP2009007393A (ja) 樹脂組成物及びそれからなるフィルム
JP2024091938A (ja) 接着剤組成物
JP2015147886A (ja) 樹脂層を含むシート
JP2024089915A (ja) エチレン-ビニルアルコール共重合体樹脂組成物及びその製造方法並びに前記樹脂組成物を含む成形体、多層構造体及びマスターバッチ。
JP2013245251A (ja) 発泡用樹脂組成物及びそれを用いて得られる発泡体
JPWO2020004127A1 (ja) 積層フィルム、太陽電池モジュール用シート、太陽電池モジュール、及び包装材料
JP2013175538A (ja) 太陽電池用裏面保護シート用樹脂組成物、太陽電池用裏面保護シートおよび太陽電池モジュール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201117

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210323

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210331

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6865959

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250