JP2018120368A - 袋詰システム、及びそれを備えた買物支援システム - Google Patents

袋詰システム、及びそれを備えた買物支援システム Download PDF

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淳一 高橋
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和彦 八幡
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Masaru Kojima
優 小島
卓 鈴山
Taku Suzuki
卓 鈴山
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Abstract

【課題】物品の袋詰作業の効率化を図ることができる袋詰システム、及びそれを備えた買物支援システムを提供する。
【解決手段】袋詰装置2は、載置面211にて袋7の底部72を支持した状態で、支持部21とガイド部22との相対的な位置関係を、第1状態から、第2状態へ変化させる。第2状態は、ガイド部22に対する支持部21の相対的な位置が第1状態よりも下方になる状態である。これにより、袋詰装置2は、物品91を袋7に収容する袋詰処理を実行する。情報取得装置3は、読取期間に、物品91に付された標識911又は物品91から、物品情報を読み取ることにより、物品情報を取得するように構成されている。読取期間は、袋詰装置2での袋詰処理の開始後、物品91が収容された状態の袋7が袋詰装置2から排出されるまでの期間である。
【選択図】図4

Description

本発明は、一般に袋詰システム、及びそれを備えた買物支援システムに関し、より詳細には袋に物品を収容する袋詰システム、及びそれを備えた買物支援システムに関する。
特許文献1には、店舗における店員の無人化を狙ったシステム(POSシステム)が記載されている。
特許文献1に記載されたシステムは、商品を収納するかごと、取引端末装置とから構成されている。かごは、物品情報(商品データ)を読み取るスキャナ、及び物品情報を外部に送信する送信回路を有している。取引端末装置は、物品情報を受信する受信回路、かごが収納した商品の重量を計量する計量器、及び物品情報に対応する重量データと計量器の計量値とを比較する制御部を有している。取引端末装置は、計量器の計量値が重量データの合計重量に一致した場合に、精算処理を行う。
特開平5−89364号公報
しかし、特許文献1に記載の構成では、精算処理後に、店舗の従業員(店員)又は顧客が、かご内の商品を袋(いわゆる買物袋)等に移す、袋詰作業が必要である。結果的に、精算処理の開始から、商品が顧客に渡るまでに掛かる時間が長くなって、レジでの待ち時間等、買物に掛かる時間の増加につながる可能性がある。
本発明は上記事由に鑑みてなされており、物品の袋詰作業の効率化を図ることができる袋詰システム、及びそれを備えた買物支援システムを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係る袋詰システムは、袋詰装置と、情報取得装置と、を備える。前記袋詰装置は、少なくとも1つの物品を載せる載置面が形成された支持部と、前記載置面の外周縁に沿って前記支持部の周囲に配置されるガイド部と、を有する。前記情報取得装置は、前記物品についての物品情報を取得する。前記袋詰装置は、前記載置面にて袋の底部を支持した状態で、前記支持部と前記ガイド部との相対的な位置関係を、第1状態から、第2状態へ変化させる。前記第2状態は、前記ガイド部に対する前記支持部の相対的な位置が前記第1状態よりも下方になる状態である。これにより、前記袋詰装置は、前記物品を前記袋に収容する袋詰処理を実行するように構成されている。前記情報取得装置は、読取期間に、前記物品に付された標識又は前記物品から、前記物品情報を読み取ることにより、前記物品情報を取得するように構成されている。前記読取期間は、前記袋詰装置での前記袋詰処理の開始後、前記物品が収容された状態の前記袋が前記袋詰装置から排出されるまでの期間である。
本発明の第2の態様に係る袋詰システムは、第1の態様において、前記袋詰装置は、前記第1状態において、袋口を下方に向けた状態の前記袋が前記支持部及び前記ガイド部に被せられ、前記袋の前記底部を前記載置面にて支持する。この場合、前記袋詰装置は、前記位置関係を前記第1状態から前記第2状態へと変化させることにより、前記袋の前記底部に連続する前記袋の側周部を前記ガイド部にて前記底部から上方に立ち上げて、前記物品を前記袋に収容するように構成されている。
本発明の第3の態様に係る袋詰システムは、第1又は2の態様において、前記標識は、前記物品情報が記憶されているRFタグである。前記情報取得装置は、前記RFタグと無線通信を行うことにより、前記標識から前記物品情報を読み取るように構成されている。
本発明の第4の態様に係る袋詰システムは、第3の態様において、前記情報取得装置は、前記RFタグと通信するためのアンテナを有する。前記アンテナの周囲に設定される前記RFタグとの無線通信が可能な通信領域と、前記RFタグとの相対的な位置関係が変化する際に、前記RFタグから前記物品情報を読み取るように構成されている。
本発明の第5の態様に係る買物支援システムは、第1〜4のいずれかの態様に係る袋詰システムと、前記袋詰システムと連動する販売システムと、を備える。前記販売システムは、前記物品情報に基づいて前記物品についての精算処理を行うように構成されている。
本発明は、物品の袋詰作業の効率化を図ることができる、という利点がある。
図1は、本発明の一実施形態に係る買物支援システム適用したカウンタ台の外観斜視図である。 図2は、同上の買物支援システムのブロック図である。 図3は、同上の買物支援システムにおける袋詰システムの要部を示す一部破断した斜視図である。 図4A〜図4Cは、同上の袋詰システムにおける、支持部を下降させる際の動作の説明図である。 図5A〜図5Cは、同上の袋詰システムにおける、シャッタを閉じる際の動作の説明図である。 図6A〜図6Cは、同上の袋詰システムにおける、支持部を上昇させる際の動作の説明図である。 図7は、同上の袋詰システムの動作を示すフローチャートである。 図8Aは、本発明の一実施形態の変形例1に係る買物支援システムのガイド部の外観斜視図である。図8Bは、同上のガイド部の要部の拡大図である。 図9Aは、本発明の一実施形態の変形例2に係る買物支援システムのガイド部、アンテナ及びスペーサの上面図である。図9Bは、図9AのX1−X1線断面図である。 図10は、本発明の一実施形態の変形例3に係る買物支援システムのガイド部及びアンテナの外観図である。 図11は、本発明の一実施形態の変形例4に係る買物支援システムのガイド部及びアンテナの外観図である。 図12A〜図12Cは、本発明の一実施形態の変形例5に係る買物支援システムの動作の説明図である。 図13A及び図13Bは、本発明の一実施形態の変形例6に係る買物支援システムの動作の説明図である。 図14は、本発明の一実施形態の変形例7に係る買物支援システムにおける袋詰システムの要部を示す一部破断した斜視図である。
(1)概要
本実施形態に係る袋詰システムは、例えば、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、百貨店、ドラッグストア、家電量販店、又はホームセンター等の小売店の店舗に導入され、顧客が購入した物品(商品)の袋詰めを行うシステムである。ここでいう「袋詰め」は、1乃至複数の物品91(図1参照)を、袋7(図5A参照)に収容する(入れる)作業を意味している。「袋」は、物品91が入る大きさで、かつ物品91を出し入れするための袋口を有する袋であればよく、例えば、ポリエチレン製又はポリプロピレン製の買物袋(いわゆるレジ袋)である。
袋詰システム1は、図1に示すように、物品91を袋詰めする袋詰装置2と、物品91についての物品情報を取得する情報取得装置3と、を備えている。また、本実施形態においては、袋詰システム1は、販売システム4と共に、小売店等の店舗において顧客の買物を支援するための買物支援システム100を構成する。言い換えれば、買物支援システム100は、袋詰システム1と、販売システム4と、を備えている。買物支援システム100においては、袋詰システム1での袋詰めの対象となる「物品91」は、店舗で販売されている「商品」である。
袋詰装置2は、載置面211(図3参照)上に設定される所定の袋詰スペースS1(図3参照)に置かれた物品91の袋詰めを行う。袋詰装置2は、例えば、店舗のレジカウンタ等に設置されており、買物かご92に収容された物品91を、買物かご92から袋7(図5A参照)に移すことで、物品91の袋詰めを行う。ここでいう「袋詰め」は、物品91を袋7に詰め込むことだけでなく、物品91が入る何らかの袋7に物品91を収容する(入れる)ことも含んでいる。これにより、顧客は、購入する物品91を袋詰スペースS1に置くだけで、袋7に収容された状態の物品91を受け取ることができる。したがって、顧客又は店舗の従業員(店員)は、袋詰装置2を用いることで、袋詰めの作業の手間及び時間の削減が可能である。
情報取得装置3は、物品91についての物品情報を取得する。情報取得装置3は、物品91に付された標識又は物品91から物品情報を読み取ることにより、物品情報を取得する。ここでいう「物品情報」は、物品91を識別するための情報であって、袋詰めの対象が「商品」である場合には、例えば、日本国で用いられているJAN(Japanese Article Number)コード等の商品識別コードである。この種の商品識別コードには、JANコードの他、欧州等で用いられているEAN(European Article Number)コード、及び米国等で用いられているUPC(Universal Product Code)等がある。
ここにおいて、情報取得装置3は、袋詰装置2が物品91の袋詰めを行う際に物品情報の読み取りを行う。すなわち、情報取得装置3は、袋詰装置2での袋詰処理の開始後、物品91が収容された状態の袋7が袋詰装置2から排出されるまでの読取期間に、物品91に付された標識911(図4A参照)又は物品91から、物品情報を読み取る。さらに、情報取得装置3は、取得した物品情報を、販売システム4に送信する。
販売システム4は、物品91の販売処理を行うためのシステムである。ここでいう「販売処理」は、売主(店舗)から買主(顧客)に物品91の所有権を移転し、これに対する対価(代金)を買主が売主に支払う行為(売買)に必要な種々の処理を意味する。例えば、顧客が店内でピックアップした物品91の物品情報を取得する取得処理、及び顧客から購入を希望する商品の指定を受け付ける注文処理等が、販売処理に含まれる。
買物支援システム100においては、袋詰システム1と販売システム4とを連動させることにより、下記のような機能を実現する。
すなわち、買物支援システム100が導入された店舗では、顧客は、1乃至複数の物品91を店内でピックアップして買物かご92に収容し、買物かご92を袋詰スペースS1に置いた後、販売システム4にて物品91の精算等を行う。このとき、袋詰システム1は、袋詰装置2にて物品91の袋詰めをしつつ、情報取得装置3にて物品情報の取得を実行する。そして、情報取得装置3が取得した物品情報が、情報取得装置3から販売システム4に送信されることにより、販売システム4での精算等が可能になる。これにより、顧客においては、物品91をピックアップし、販売システム4にて物品91の精算等を行った後、袋詰めされた状態の物品91を受け取る、という一連の流れで、買物を済ませることができる。結果的に、顧客が店舗で物品91を購入する過程において、店員の介入が必須でなくなる。その結果、買物支援システム100によれば、顧客の買物に掛かる店員及び顧客の手間を軽減することができる。
(2)詳細
以下、本実施形態に係る袋詰システム1、及びそれを備えた買物支援システム100について詳しく説明する。本実施形態では、買物支援システム100が導入される店舗としてコンビニエンスストアを例に説明する。また、本実施形態では、ポリエチレン製の買物袋(いわゆるレジ袋)を袋7の例とする。ここで、袋詰スペースS1に物品91を置く主体は、顧客に限らず、店員であってもよい。例えば、レジカウンタ内に置かれている煙草等の商品にあっては、顧客ではなく、店員が袋詰スペースS1に物品91を置くことになる。
(2.1)買物支援システム
ここではまず、本実施形態に係る買物支援システム100の全体構成について説明する。買物支援システム100は、図1及び図2に示すように、袋詰システム1、販売システム4、及び買物かご92を備えている。ただし、買物かご92が買物支援システム100の構成要素に含まれていることは必須ではない。
販売システム4は、管理装置41、供給ユニット42、表示装置43、入力装置44、音声出力部45、及び精算ユニット46を有している。供給ユニット42、表示装置43、入力装置44、音声出力部45、及び精算ユニット46は、いずれも管理装置41の周辺装置であって、管理装置41に接続されている。
管理装置41は、袋詰システム1(情報取得装置3)から送信された物品情報を受信する。さらに、管理装置41は、例えば、POS(Point Of Sales)端末からなる店舗端末と通信可能に構成されている。管理装置41では、袋詰システム1から受信した物品情報に基づいて、物品91についての精算処理を行うことができる。また、管理装置41は、袋詰システム1における袋詰装置2及び情報取得装置3と電気的に接続されており、袋詰装置2及び情報取得装置3を制御可能に構成されている。
供給ユニット42は、特定の商品(例えば煙草)を顧客に供給する装置である。表示装置43は、顧客に向けて各種の表示を行う装置である。入力装置44は、例えばジェスチャ検出等により、顧客の操作を受け付ける装置である。さらに、入力装置44は、マイクロホンを含み、マイクロホンに入力された音声信号に対して音声認識及び意味解析の処理を施す機能を有している。そのため、顧客においては音声による操作(音声入力)も可能である。音声出力部45は、スピーカを含み、音声によって顧客に向けて各種の情報を提示する装置である。
つまり、販売システム4は、表示装置43、入力装置44及び音声出力部45をユーザインタフェースとして用いることにより、表示又は音声によって各種の情報を顧客に提示したり、顧客の操作(音声入力を含む)を受け付けたりすることができる。ただし、販売システム4による情報の提示は、表示と音声との少なくとも一方で実現されればよく、表示と音声とのいずれか一方で実現されてもよいし、表示と音声との組み合わせで実現されてもよい。
買物かご92は、かご本体921と、底板922と、を有している。かご本体921は底面が開放されている。底板922は、かご本体921の底面を塞ぐ位置と開放する位置との間でスライド可能に構成されている。これにより、かご本体921の底面が開閉可能となり、買物かご92内に収容された物品91を、かご本体921の底面から排出可能となる。
袋詰装置2は、買物かご92に入った状態の物品91について、袋詰めを行うことが可能である。つまり、顧客は、店内でピックアップした物品91を買物かご92に入れ、後述の袋詰スペースS1に、物品91を買物かご92ごと置くことにより、袋詰装置2に物品91の袋詰めを行わせることができる。したがって、顧客においては、袋詰めのために物品91を買物かご92から取り出す必要がなく、袋詰装置2を用いた物品91の袋詰めを簡単に行うことができる。買物かご92に複数の物品91が収容されている場合には、袋詰装置2は、これら複数の物品91を一括して袋詰めすることが可能である。本実施形態では、顧客が販売システム4にて注文処理等を行っている間に、物品91の袋詰め及び物品情報の読み取りが行われるように、管理装置41が、販売システム4と連動させて袋詰システム1を制御する。例えば、袋詰システム1は、販売システム4で注文処理が開始したことをトリガにして、物品91の袋詰め及び物品情報の読み取りを開始する。
また、袋詰システム1は、袋詰装置2に袋7を供給するための袋供給装置5を更に備えている。袋供給装置5は、複数枚の袋7をストックしている袋ストッカから、袋7を1枚ずつ取り出して、取り出した袋7を袋詰装置2に供給する。本実施形態では、袋詰装置2には常に1枚の袋7がセット(配置)されるように、管理装置41が、袋詰装置2と連動させて袋供給装置5を制御する。すなわち、袋詰装置2は、袋供給装置5から供給された1枚の袋7を使用して袋詰めを行うように構成されており、袋詰装置2が1回の袋詰めを行う度に、次回の袋詰めに備えて新たな袋7が1枚ずつ、袋供給装置5から袋詰装置2に供給される。言い換えれば、袋供給装置5は、袋詰装置2で袋詰めが完了したことをトリガにして、袋詰装置2への袋7の供給を開始する。
また、袋詰システム1は、買物かご92の底板922、及び後述するシャッタ821を駆動するための駆動装置6を更に備えている。本実施形態では、管理装置41が、袋詰装置2と連動させて駆動装置6を制御する。
ところで、買物支援システム100は、図1に示すように、買物かご92を除いて、例えば、店舗のレジカウンタに設置される1つのカウンタ台8周辺に設けられている。つまり、カウンタ台8周辺には、袋詰システム1、及び販売システム4が設けられている。このようなカウンタ台8は、1つの店舗に対して複数設置されていてもよい。
図1の例では、袋詰システム1、及び管理装置41はカウンタ台8に内蔵される。
カウンタ台8には、上面81の幅方向(左右方向)の略中央部に開口する凹所82が形成されている。凹所82は、袋詰スペースS1を形成する。図1の例では買物かご92は凹所82内(つまり袋詰スペースS1)に置かれているが、買物かご92は、顧客が店内を移動する際に手に持って、又はカートに載せて使用するので、定位置には固定されない。カウンタ台8を正面から見て凹所82の奥には、買物かご92を回収する回収装置83が配置されている。凹所82の下方には袋詰装置2が設置されている。
ここで、凹所82の底面は、開閉可能なシャッタ821(図3参照)にて構成されている。シャッタ821が開放された状態では、凹所82の下方に位置する袋詰装置2の載置面211が、凹所82の底面より露出する。そのため、シャッタ821が開放された状態で、袋詰スペースS1に置かれた買物かご92の底板922が開放されれば、買物かご92内の物品91は、袋詰装置2の載置面211上に排出される。詳しくは「(2.4)袋詰システムの動作」の欄で説明するが、袋詰装置2は、載置面211上に置かれた物品91について袋詰めを行う。そのため、買物かご92内の物品91の袋詰めが可能になる。
袋供給装置5は、カウンタ台8を正面から見て、袋詰装置2の右側に配置されている。
供給ユニット42は、カウンタ台8の上方に位置するように、天井に吊り下げられている。表示装置43は、供給ユニット42の下面に固定されており、例えばプロジェクションマッピング技術により、スクリーンに対して映像を投影するように構成されている。ここでは、表示装置43は、カウンタ台8の上面81のうち、カウンタ台8を正面から見て凹所82の右側の領域に映像を投影する。つまり、カウンタ台8の上面81のうち凹所82の右側の領域が、表示装置43のスクリーンとなる。入力装置44は、カウンタ台8の上面81上であって、カウンタ台8を正面から見てスクリーンの奥に設置されている。入力装置44には、音声出力部45が一体に設けられている。
また、上述した買物支援システム100の各部の位置関係及び形状等は、一例に過ぎず、適宜変更が可能である。例えば、袋詰装置2及び凹所82は、カウンタ台8の幅方向(左右方向)の一端部(左端部又は右端部)に配置されていてもよい。さらに、カウンタ台8に凹所82が形成されていることも買物支援システム100に必須の構成ではなく、例えば、カウンタ台8の上面81上に、袋詰スペースS1が設定されていてもよい。
以下では、特に断りがない限り、カウンタ台8の上面81が水平面となる向きで、カウンタ台8が設置されていることとして説明する。つまり、カウンタ台8の上面81に直交する方向が上下方向(鉛直方向)となる。さらに、以下、カウンタ台8の幅方向(左右方向)を「X軸方向」とし、奥行方向(前後方向)を「Y軸方向」とし、上下方向(鉛直方向)を「Z軸方向」として説明する。つまり、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向は、互いに直交する方向である。さらに、Z軸方向の正の向きと負の向きとを区別する場合には、図1の方向を基準にし、Z軸方向の正の向きを「上方」、Z軸方向の負の向きを「下方」として説明する。同様に、X軸方向の正の向きと負の向きとを区別する場合には、図1の方向を基準にし、X軸方向の正の向きを「左方」、X軸方向の負の向きを「右方」として説明する。同様に、Y軸方向の正の向きと負の向きとを区別する場合には、Y軸方向の正の向きを「前方」、Y軸方向の負の向きを「後方」として説明する。図面中の「X軸方向」、「Y軸方向」、及び「Z軸方向」を示す矢印は説明のために表記しているに過ぎず、実体を伴わない。ただし、これらの方向は買物支援システム100の使用時の方向を限定する趣旨ではなく、例えば、カウンタ台8の上面81が水平面に対して多少傾斜した状態で、買物支援システム100が使用されていてもよい。
(2.2)袋詰装置
次に、袋詰装置2について、更に詳しく説明する。
本実施形態に係る袋詰装置2は、図3に示すように、支持部21と、ガイド部22と、昇降部23と、を有している。
支持部21は、矩形板状に形成されている。支持部21の上面は、物品91を載せるための載置面211を構成する。ここでは、載置面211は角部が丸く形成された長方形状である。
ガイド部22は、上面及び下面のうち少なくとも上面が開口した筒状に形成されている。本実施形態では、ガイド部22は、上面及び下面の両方が開口した角筒状に形成されている。ガイド部22の開口面は載置面211より一回り大きく形成されており、ガイド部22は載置面211の外周縁に沿って支持部21の周囲に配置される。ここで、ガイド部22の上端面の内周縁の形状と、載置面211の外周縁の形状とは相似の関係にある。
昇降部23は、支持部21とガイド部22との相対的な位置関係を、第1状態から第2状態へ変化させる。ここでは、支持部21がガイド部22の上端部に位置する状態を、第1状態とする。支持部21とガイド部22との相対的な位置関係が第1状態にあるとき、支持部21の上面(載置面211)はガイド部22の上端面よりやや上方に位置する。そのため、第1状態においては、支持部21はガイド部22の上面側の開口を塞ぐような配置になる。第2状態は、ガイド部22に対する支持部21の相対的な位置が第1状態よりも下方になる状態である。
言い換えれば、支持部21は、ガイド部22に囲まれた空間内において、ガイド部22に対して相対的に移動する。本実施形態では、昇降部23は、支持部21及びガイド部22のうち支持部21のみを下方に移動させることにより、支持部21とガイド部22との相対的な位置関係を、第1状態から第2状態へと変化させる。すなわち、支持部21は、定位置に固定された筒状のガイド部22内を、昇降部23により上下方向に移動するように構成されている。
より詳細には、昇降部23は、電動機(モータ)を含み、パンタグラフ式やラックピニオン式等、電動機で発生する駆動力により支持部21を上下方向に直進移動させることが可能な適宜の機構で実現される。
ところで、本実施形態では、袋詰装置2は、支持部21、ガイド部22、及び昇降部23に加えて、袋7の底部72を載置面211に保持するための保持機構212を有している。保持機構212は、袋7の底部72を摘むことにより、底部72を保持する。袋詰装置2は、少なくとも支持部21とガイド部22との相対的な位置関係が第1状態から第2状態へと変化する間、保持機構212により、袋7の底部72を載置面211に保持し続ける。具体的には、支持部21の上面(載置面211)におけるY軸方向の両端部には、X軸方向に沿う一対の溝(図3参照)が形成されている。保持機構212は、これら一対の溝の各々に設けられ、溝内に押し込まれた底部72を挟むことにより、底部72を溝内に保持する。溝内への底部72の押し込みは、例えば、シャッタ821の下面から下方に突出するフィンにて行われる。
(2.3)情報取得装置
次に、情報取得装置3について、更に詳しく説明する。
情報取得装置3は、読取期間に、物品91に付された標識911(図4A参照)又は物品91から、物品情報を読み取ることにより、物品情報を取得するように構成されている。ここでいう「読取期間」は、情報取得装置3が物品情報を読み取るための期間であって、袋詰装置2での袋詰処理の開始後、物品91が収容された状態の袋7が袋詰装置2から排出されるまでの期間である。すなわち、情報取得装置3は、袋詰装置2が物品91の袋詰めを開始してから物品91を排出するまでの間(読取期間)に、物品91に付された標識911又は物品91から、その物品91についての物品情報の読み取りを行う。
本実施形態では、標識911は、物品情報が記憶されているRF(Radio Frequency)タグである。情報取得装置3は、RFタグ(標識911)と無線通信を行うことにより、標識911から物品情報を読み取るように構成されている。要するに、本実施形態に係る袋詰システム1では、情報取得装置3は、物品91から直接的に物品情報を読み取るのではなく、物品91に付された標識911であるRFタグから非接触で物品情報を読み取る。
ここでいう「RFタグ」は、例えば、パッシブ型のRFタグであって、少なくとも物品情報を記憶するメモリを有している。ここにおいて、複数の物品91には複数の標識911(RFタグ)が一対一で対応付けられている。標識911には、対応する物品91についての物品情報が記憶されており、標識911は、対応する物品91に付されている。
標識911は物品91と一体に取り扱い可能な状態で物品91に付されていればよく、標識911が物品91に付される具体的な態様としては、様々な態様がある。本実施形態では一例として、標識911はシール状であって物品91に貼り付けられている。その他、標識911は、例えば、紐等で物品91に繋がっていてもよいし、物品91の梱包材に一体化されていてもよいし、物品91に組み込まれていてもよい。
情報取得装置3は、図3に示すように、このような標識911と通信するためのアンテナ31と、装置本体32(図1参照)と、を有しており、RFID(Radio Frequency Identification)システムを構成するリーダライタである。
アンテナ31は、袋詰装置2におけるガイド部22に設けられている。本実施形態では、アンテナ31は、ガイド部22の内側面に設けられた4枚のパッチアンテナ311(マイクロストリップアンテナ)を有している。パッチアンテナ311は、偏波面を考慮し、円偏波のアンテナにて構成されることが好ましい。4枚のパッチアンテナ311は、角筒状のガイド部22を構成する4枚の側壁にそれぞれ設けられている。アンテナ31は、給電線33(図3参照)により装置本体32と電気的に接続されている。このアンテナ31により、情報取得装置3は、ガイド部22の内部空間に位置する標識911との間で、通信媒体となる電波を送受信し、無線通信を行う。各パッチアンテナ311は、楕円偏波のアンテナにて構成されてもよい。また、各パッチアンテナ311は、直線偏波とし、偏波面が互いに異なるように構成されてもよい。
ここで、装置本体32は、標識911との通信用の電波の強度(電波強度)を調節可能に構成されている。本実施形態では、装置本体32は、「強」、「中」、及び「弱」等の複数段階の電波強度の中から一の電波強度を選択して使用する。これら複数段階の電波強度は、「強」、「中」、「弱」の順に電波の強度が低くなり、アンテナ31から送信された電波の届く距離が短くなる。したがって、例えば、電波強度が「強」である場合には、電波強度が「弱」である場合に比べて、アンテナ31からより遠くにまで電波が届くことになり、情報取得装置3は、アンテナ31からより離れた位置にある標識911との通信が可能になる。また、ヌル点の抑制にもつながる。
また、情報取得装置3は、標識911との通信用の電波が届く範囲を規制するためのシールド機能を有している。詳しくは後述するが、シールド機能は、凹所82の底面を構成するシャッタ821、買物かご92の底板922、ガイド部22、及び支持部21等にて実現される。一例として、シャッタ821、底板922、ガイド部22、及び支持部21等の表面には、電波を遮蔽する金属製のシールドが金属蒸着により形成されている。これにより、アンテナ31から通信用の電波が必要以上に広範囲に送信されることが抑制され、例えば、カウンタ台8付近に置かれた商品等、袋詰装置2による袋詰めの対象ではない物品を物品情報の読み取り対象から除外することができる。
(2.4)袋詰システムの動作
以下、袋詰システム1の動作について、図4A〜図6Cを参照して説明する。図4A〜図6Cでは、袋詰システム1の動作を模式的に表しており、装置本体32、袋供給装置5、及び保持機構212等の図示を適宜省略している。
図4A〜図4Cは、支持部21とガイド部22との相対的な位置関係が第1状態から第2状態へと変化する際、物品91が袋7に収容される過程を表している。図では、ペットボトル飲料、箱入り菓子及び缶ジュースといった複数の物品91を例示しているが、物品91は1つでもよい。
まず、支持部21とガイド部22との相対的な位置関係が第1状態にあるとき、図4Aに示すように、袋口71を下向きとする袋7が支持部21及びガイド部22に被せられ、袋7の底部72が載置面211にて支持されている。袋詰装置2は、図4Aに示す状態を待機状態とし、物品91の入った買物かご92が載置面211上の袋詰スペースS1(凹所82内)に置かれるまで、待機状態で待機する。本実施形態では、待機状態においては、凹所82の底面を構成するシャッタ821は開放された状態にある。ただし、待機状態において、シャッタ821が閉じた状態にあってもよい。この場合、シャッタ821と支持部21とが干渉しないように、待機状態における支持部21の位置は、図4Aに示す状態よりもやや下方になる。この場合には、シャッタ821が開放された後、シャッタ821の厚み分だけ支持部21が上昇し、買物かご92の底板922と載置面211との間の隙間を詰めてもよい。
そして、買物かご92が袋詰スペースS1(凹所82内)に置かれると、袋詰装置2による袋詰処理が開始する。袋詰処理が開始すると、図4Bに示すように、買物かご92の底板922が開放されることにより、買物かご92内の物品91が、袋詰装置2の載置面211上に排出される。これにより、物品91が袋7ごしに載置面211上に載せられることになる。このとき、底部72は、物品91の重量に加えて、保持機構212の保持力により載置面211に保持されている。そして、図4Bに示す状態にて、情報取得装置3は、標識911からの物品情報の読み取りを開始する。このときの情報取得装置3の電波強度は「弱」である。
この状態(第1状態)から、昇降部23にて、ガイド部22に対して支持部21が相対的に下方に移動することで、図4Cに示すように、袋7がガイド部22の内側に徐々に引き込まれる。このとき、袋7の底部72に連続する袋7の側周部73は、ガイド部22の上端面にてしごかれながら、ガイド部22の内側に引き込まれる。したがって、袋7の側周部73は、支持部21の周囲にあるガイド部22によって底部72の外周縁から上方に立ち上げられる。
ここで、ガイド部22の内側に物品91が収容された後、買物かご92の底板922が閉じることにより、物品91は、ガイド部22と、買物かご92の底板922とで囲まれた空間内に収容されることになる。底板922が完全に閉じると、情報取得装置3は、電波強度を「弱」から「中」に切り替え、物品情報の読み取りを継続する。すなわち、情報取得装置3は、底板922が開放された状態では、電波強度を「弱」として、ガイド部22で囲まれた空間外への電波の漏洩を抑制し、底板922が閉じてガイド部22で囲まれた空間のシールド性能が高くなると、電波強度を高くする。このように本実施形態では、情報取得装置3は、ガイド部22で囲まれた空間のシールド性能に応じて、電波強度を変化させる。
図4Cの状態においては、昇降部23が支持部21を移動させることにより、アンテナ31の周囲に設定される標識911(RFタグ)との無線通信が可能な通信領域と、標識911(RFタグ)との相対的な位置関係が変化する。要するに、アンテナ31から電波が送信されることにより、アンテナ31の周囲において少なくとも電波の届く範囲には、標識911との無線通信が可能な通信領域が設定される。アンテナ31が設けられたガイド部22に対して支持部21が相対的に移動することにより、通信領域に対する物品91の相対的な位置は変化する。つまり、図4Cの状態では、情報取得装置3は、アンテナ31の周囲に設定される通信領域と、標識911との相対的な位置関係が変化する際に、標識911から物品情報を読み取ることになる。
そして、支持部21とガイド部22との相対的な位置関係が第2状態になると、図5Aに示すように、ガイド部22に囲まれた空間において、袋7は図4Aの状態から裏返った状態となり、物品91は袋7に収容されることになる。このとき、側周部73はガイド部22の内周面に沿って立ち上がった状態となる。ここで、袋詰装置2は、第2状態において、載置面211からガイド部22の上端面までの高低差が、袋7の上下方向の全長以上となるように構成されている。ここでいう「袋7の上下方向の全長」は、袋7の一対の持ち手74を含む全長、つまり袋7の底部72から持ち手74の先端までの寸法である。これにより、袋7は持ち手74の先端まで、ガイド部22で囲まれた空間に収まる。そのため、袋7は側周部73だけでなく、持ち手74まで含めて立ち上がった状態となる。
それから、駆動装置6は、図5Bに示すように、凹所82の底面をシャッタ821にて塞ぐように、シャッタ821を駆動する。シャッタ821の移動中においては、情報取得装置3は、電波強度を「中」に維持したまま、物品情報の読み取りを継続する。
そして、図5Cに示すように、シャッタ821が完全に閉じると、物品91は、ガイド部22と、買物かご92の底板922及びシャッタ821とで囲まれた空間内に収容されることになる。すなわち、ガイド部22の上面側の開口は、底板922及びシャッタ821からなる二重構造の蓋によって塞がれた状態となる。このようにシャッタ821が完全に閉じると、情報取得装置3は、電波強度を「中」から「強」に切り替え、物品情報の読み取りを継続する。すなわち、情報取得装置3は、シャッタ821が開放された状態では、電波強度を「中」として、ガイド部22で囲まれた空間外への電波の漏洩を抑制し、シャッタ821が閉じてガイド部22で囲まれた空間のシールド性能が高くなると、電波強度を高くする。
その後、袋詰装置2は、図6Aに示すように、昇降部23にて、ガイド部22に対して支持部21を相対的に上方に移動させる。このとき、情報取得装置3は、電波強度を「強」に維持したまま、物品情報の読み取りを継続する。図6Aに示す状態で、袋詰装置2による袋詰処理は完了する。袋詰処理が完了すると、情報取得装置3は、標識911との通信を終了して物品情報の読み取りを終了し、取得した物品情報を販売システム4に送信する。
ここで、図6Aの状態においては、昇降部23が支持部21を移動させることにより、アンテナ31の周囲に設定される標識911(RFタグ)との無線通信が可能な通信領域と、標識911(RFタグ)との相対的な位置関係が変化する。つまり、図6Aの状態では、情報取得装置3は、アンテナ31の周囲に設定される通信領域と、標識911との相対的な位置関係が変化する際に、標識911から物品情報を読み取ることになる。
次に、袋詰装置2は、昇降部23にて支持部21を駆動し、支持部21とガイド部22との相対的な位置関係を第2状態から第1状態へと変化させることにより、ガイド部22に囲まれた空間から、袋7を排出する。また、ここでは一例として、図6Bの過程において買物かご92が袋詰装置2上から撤去されているが、買物かご92が撤去されるタイミングは、例えば、図6Bの過程以前であってもよい。
すなわち、載置面211上の袋7は、図6Bに示すように、支持部21が上方に移動するのに伴って、ガイド部22の上面側の開口から上方にせり出す。さらに、支持部21が上方に移動することで、袋7は、図6Cに示すように、ガイド部22に囲まれた空間から完全に排出される。このとき、袋7は、持ち手74を含め自立した姿勢を維持する。また、袋7は、袋供給装置5にて供給された図4Aの状態から、裏返されて物品91を収容するので、袋7に文字等が印刷されている場合、反転印刷した袋7を用いることが好ましい。
図7は、袋詰システム1の動作を概略的に表すフローチャートである。すなわち、袋詰システム1は、まず袋詰装置2による袋詰処理が開始したか否かを判定する(S1)。袋詰処理が開始していなければ(S1:No)、袋詰システム1は、袋詰装置2を待機状態で待機させる。袋詰処理が開始すると(S1:Yes)、袋詰システム1は、情報取得装置3にて物品情報の読み取りを開始する(S2)。その後、袋詰システム1は、袋詰処理が完了したか否かを判定する(S3)。袋詰処理が完了していなければ(S3:No)、袋詰システム1は、情報取得装置3での物品情報の読み取りを継続する。このとき、情報取得装置3は、底板922及びシャッタ821の状態(開放されているか閉じているか)によって、電波強度を変化させることにより、ガイド部22で囲まれた空間外への電波の漏洩を抑制しつつ、効率的に物品情報の読み取りを行う。
袋詰処理が完了すると(S3:Yes)、袋詰システム1は、情報取得装置3での物品情報の読み取りを終了し、取得した物品情報を情報取得装置3から販売システム4に送信する(S4)。その後、袋詰システム1は、袋詰装置2にて袋7に収容された状態の物品91を、ガイド部22に囲まれた空間から排出する(S5)。
以上説明したような動作により、袋詰装置2は、載置面211上の袋詰スペースS1に置かれた物品91を袋7に収容し、袋7の持ち手74を立てた状態で、物品91を顧客へ引き渡すことが可能である。載置面211上から物品91がなくなると、袋詰装置2は、新たに袋7をセットして、待機状態で待機する。一方で、情報取得装置3は、袋詰装置2での袋詰処理の開始後、物品91が収容された状態の袋7が袋詰装置2から排出されるまでの読取期間において、物品91に付された標識911から、物品情報を読み取ることで物品情報を取得する。そのため、袋詰システム1によれば、袋詰装置2にて物品91の袋詰めを行いながら、情報取得装置3にて物品91についての物品情報を取得することが可能である。
(3)変形例
上記実施形態は本発明の一例に過ぎず、本発明は、上記実施形態に限定されることはなく、上記実施形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
上記実施形態の変形例1として、買物支援システム100の情報取得装置3は、アンテナ31(図3参照)に代えて、図8A及び図8Bに示すようなアンテナ31aを有してもよい。図8Bは、図8Aの領域A1の拡大図である。
変形例1のアンテナ31aは、4枚のパッチアンテナ34(アンテナ素子)を有している。各パッチアンテナ34は、誘電体基板341と、放射素子342と、グランドとなる導電体343とを有する。4枚のパッチアンテナ34は、2枚ずつ対向するように組み合わせることにより、ガイド部を構成する。すなわち、各パッチアンテナ34は、角筒状のガイド部の側壁を構成する。変形例1のアンテナ31aは、上記実施形態におけるアンテナ31とガイド部22とを兼用する。これにより、ガイド部の側壁の薄型化を図ることができる。
また、変形例1のアンテナ31aを用いた場合、ガイド部を構成するアンテナ31aの内側に標識911が接触したときであっても、標識911を導電体343から誘電体基板341の厚み分だけ離すことができる。これにより、標識911からの商品情報の読取率を向上させることができる。
上記実施形態の変形例2として、図9A及び図9Bに示すように、ガイド部22の内側にスペーサ24が設けられていてもよい。
スペーサ24は、例えばABS樹脂のような絶縁性の合成樹脂であり、ガイド部22の内周面全体にわたって設けられている。アンテナ31の各パッチアンテナ311は、ガイド部22とスペーサ24との間に設けられている。スペーサ24は、ガイド部22の内周面全体に設けられていることに限定されず、ガイド部22の内周面の一部のみに設けられていてもよい。
図9A及び図9Bに示すようにガイド部22の内側にスペーサ24が設けられていることにより、標識911と導電体(ガイド部22、アンテナ31)との接触を低減することができる。これにより、標識911からの商品情報の読取率を向上させることができる。
上記実施形態の変形例3として、買物支援システム100は、ガイド部22(図3参照)に代えて、図10に示すようなガイド部22aを備えてもよい。ガイド部22aは、複数(図10では6つ)のスリット223を有する。複数のスリット223は、ガイド部22aの1つの側壁224の下部に形成されている。複数のスリット223は、ガイド部22aの1つの側壁224のみに形成されているのではなく、2つ以上の側壁に形成されていてもよい。例えば、ガイド部22aの全ての側壁にスリット223が形成されていてもよい。また、スリット223の数は、複数に限定されず、1つのみであってもよい。
図10に示すようにガイド部22aにスリット223が形成されていることにより、ガイド部22aの側壁224で反射する反射波を削減することができる。さらに、標識911がガイド部22aに接触することを低減できる。これにより、標識911からの商品情報の読取率を向上させることができる。
変形例3のスリット223は、変形例2のようなスペーサ24(図9A参照)が設けられている構成に適用してもよい。
上記実施形態の変形例4として、図11に示すように、情報取得装置3のアンテナ31bは、4枚のパッチアンテナ311と共に、2つのスロットアンテナ35を更に備えてもよい。各スロットアンテナ35は、2つのスロット225を有するガイド部22bに設けられている。各スロットアンテナ35は、給電部351を有し、給電部351は、給電線33(図3参照)に接続される。各スロットアンテナ35は、変形例3のスリット223(図10参照)と同様の効果を有しながら、アンテナとしても動作するため、標識911からの商品情報の読取率を更に向上させることができる。円偏波の電波を発する場合、スロットを十字状にすればよい。また、アンテナ31bは、パッチアンテナ311とスロットアンテナ35との併用に限らず、スロットアンテナ35のみを備えてもよい。スロットアンテナ35の数は、2つに限らず、1つのみであってもよいし、3つ以上であってもよい。
上記実施形態の変形例5として、買物支援システム100は、袋詰装置2に代えて、図12A〜図12Cに示すような袋詰装置2cを備えてもよい。袋詰装置2cは、袋詰装置2と同様に、支持部21と、ガイド部22と、昇降部23とを有する。さらに、袋詰装置2cは、突起部25を有する。突起部25は、支持部21とガイド部22との相対的な位置関係が第1状態から第2状態に変わるときに、支持部21の載置面211から上方に突出する。
以下、変形例5に係る買物支援システム100の動作について説明する。図12A〜図12Cでは、買物支援システム100の動作を模式的に表しており、袋7、装置本体32、及び袋供給装置5等の図示を適宜省略している。
まず、支持部21とガイド部22との相対的な位置関係が第1状態にあるとき、図12Aに示すように、載置面211上に買物かご92が置かれる。その後、図12Bに示すように、買物かご92の底板922が開放されることにより、買物かご92内の商品91が、袋詰装置2cの載置面211上に排出される。図12Bに示す状態にて、情報取得装置3は、標識911からの商品情報の読み取りを開始する。このときの情報取得装置3の電波強度は「弱」である。
この状態から、昇降部23にて、ガイド部22に対して支持部21が相対的に下方に移動すると、図12Cに示すように、昇降部23の内部に配置されている突起部25が支持部21の載置面211から突出する。このとき、実際には、載置面211上に袋7の底部72が保持されているので、袋7の底部72が破れないように、突起部25の突出量、及び突起部25の先端部の形状が設計される。載置面211から突出する突起部25により、載置面211上にある複数の商品91が分散する。これにより、複数の商品91の標識911同士が重なったり、ある商品91の標識911が別の商品91の金属部分と重なったりすることを低減できる。これにより、標識911からの商品情報の読取率を向上させることができる。
突起部25内に線状のアンテナが設けられてもよい。これにより、標識911からの商品情報の読取率を更に向上させることができる。
上記実施形態の変形例6として、図13A及び図13Bに示すように、買物支援システム100は、支持部21を水平方向(図13Aの矢印方向)に振動させる機構を有してもよい。すなわち、買物支援システム100は、載置面211上に置かれている複数の商品91を振動させるように構成されている。図13A及び図13Bでは、買物支援システム100の動作を模式的に表しており、袋7等の図示を適宜省略している。
図13Aに示すように、ある商品91の標識911が、例えばポテトチップスのような別の商品91のアルミパッケージに接触していると、標識911からの商品情報の読み取りが難しくなることがある。この場合に、載置面211を水平方向に振動させることにより、図13Bに示すように、2つの商品91の位置関係を変化させることができるため、ある商品91の標識911が別の商品91のアルミパッケージと接触しないようにすることができる。
上記実施形態の変形例7として、買物支援システム100は、図14に示すようなカバー84を備えてもよい。
カバー84は、透明樹脂で形成された成形体と、成形体に貼られた透明な導電性フィルムとを有する。カバー84は、支持部21の載置面211に載せられた買物かご92の周囲の少なくとも一部を覆う。図14に示すカバー84では、顧客が買物かご92を置くために顧客から見て手前側(図14の右側)に開口部841を有する。また、買物かご92を回収するために、顧客から見て奥側(図14の左側)の背面842の下部には、上方に凹む凹部843が形成されている。
図14に示すカバー84が設けられていることにより、アンテナ31からガイド部22内に発せられた電波の漏洩をより低減することができる。また、カバー84が透光性を有しているため、カバー84が設けられていても、顧客に圧迫感を与えることを低減できる。カバー84は、電波を反射させる金属体で形成されてもよいし、電波を吸収させる電波吸収体で形成されてもよい。
以下、上記実施形態の変形例1〜7以外の変形例を列挙する。
袋詰装置2は、買物かご92に入った状態の物品91に限らず、買物かご92に入っていない物品91についても、袋詰めを行うことが可能である。この場合、顧客は、袋詰スペースS1に物品91を直接置くことにより、袋詰装置2に物品91の袋詰めを行わせることができる。
また、アンテナ31は、4枚のパッチアンテナ311に限らず、3枚以下、又は5枚以上のパッチアンテナ311にて構成されていてもよい。さらに、複数枚のパッチアンテナ311は、ガイド部22の内側面のうち同一面に設けられてもよいし、互いに対向する一対の面に設けられてもよい。互いに対向する一対の面に設けられた一対のパッチアンテナ311は、対向方向と交差する方向において互いにずれた位置関係にあってもよい。さらに、パッチアンテナ311は、ガイド部22に限らず、例えば、支持部21及びシャッタ821等に設けられてもよい。
また、シャッタ821、底板922、ガイド部22、及び支持部21等のシールドは、金属蒸着に限らない。例えば、シャッタ821、底板922、ガイド部22、及び支持部21自身が金属製でシールドを構成してもよいし、シャッタ821、底板922、ガイド部22、及び支持部21等に貼り付けられる金属板がシールドを構成されてもよい。さらに、例えば、凹所82の内側面等、カウンタ台8の少なくとも一部にも、金属製のシールドが形成されていてもよい。シールドは、金属製に限らず、例えば、電波を吸収する電波吸収体にて構成されていてもよい。
また、アンテナ31はパッチアンテナに限らず、モノポールアンテナ又は逆F形アンテナ等であってもよい。
また、標識911としてのRFタグは、パッシブ型のRFタグに限らず、アクティブ型のRFタグであってもよい。物品91に付された標識911は、RFタグに限らず、例えば、バーコード又は二次元コード等が表記されたタグであってもよい。さらに、情報取得装置3は、標識911から物品情報の読み取りを行う構成に限らず、物品91から直接的に物品情報を読み取る構成であってもよい。この場合、情報取得装置3は、例えば、バーコード、二次元コード、及び画像認識の少なくとも1つ以上の手段により、物品91から直接的に物品情報を読み取ることができる。
また、通信領域に対する物品91の相対的な位置を変化させるための構成は、昇降部23が支持部21を移動させる構成に限らず、例えば、アンテナ31を機械的に移動させたり、ビームフォーミングにて通信領域を移動させたりしてもよい。
また、情報取得装置3が、ガイド部22で囲まれた空間のシールド性能に応じて、電波強度を変化させることは必須ではなく、電波強度は一定であってもよい。情報取得装置3は、ガイド部22で囲まれた空間のシールド性能に応じて、電波強度を無段階で変化させてもよい。さらに、ガイド部22で囲まれた空間のシールド性能は、底板922及びシャッタ821の開/閉によって変化するだけでなく、例えば、支持部21とガイド部22(アンテナ31)との相対的な位置関係によって変化してもよい。
また、買物かご92は、顧客が店内でピックアップした物品91を収容するだけでなく、複数の物品91の各々から物品情報を読み取って、複数の物品91についての複数の物品情報を販売システム4に送信する機能を有していてもよい。買物かご92は、例えば、RFタグ、バーコード、二次元コード、及び画像認識の少なくとも1つ以上の手段により、物品情報を読み取る。この場合、販売システム4においては、買物かご92で読み出した物品情報と、情報取得装置3が取得した物品情報との両方を用いることにより、物品情報の信頼性を高めることができる。
また、袋詰システム1の用途はコンビニエンスストアに限らず、コンビニエンスストア以外の店舗に袋詰システム1が設置されていてもよい。さらには、例えば、工場、事務所、及び配送センター等、店舗以外の施設に袋詰システム1が設置されていてもよい。店舗以外の施設においては、袋詰システム1の情報取得装置3が取得する物品情報は、例えば、袋詰めされた物品91の追跡、品質管理、又は仕分等に用いられる。すなわち、例えば工場において、製造された物品91が袋詰めされる場合、袋詰めされた物品91についての物品情報により、この物品91の追跡等が可能になる。
また、販売システム4において、販売処理のための契約が成立しない場合、袋詰システム1は顧客への物品91の受け渡しを行わなくてもよい。例えば、未成年の顧客に対して酒類等、販売できない物品91が含まれている場合、及び顧客が物品91の購入を取り消す場合等には、販売システム4にて、購入取消処理が行われる。この場合、物品91は、顧客に受け渡されることなく、店舗に返品される。
また、袋詰装置2は、袋7に物品91を収容する構成であればよく、上述したような買物袋に限らず、例えば、エコバッグやネット袋等の袋7に物品91を収容(袋詰め)する構成であってもよい。買物袋の材質についても、ポリエチレン製に限らず、例えばポリプロピレン製等でもよい。
また、買物支援システム100は、上記実施形態のように店員の操作を必要とせずに物品91の購入が可能な販売システム4と併せて使用されなくてもよく、例えば、いわゆる有人レジのようにレジカウンタに店員が居る状況で使用されてもよい。
また、例えば袋詰システム1及び販売システム4が1つの筐体(カウンタ台8)内に集約されていることは買物支援システム100に必須の構成ではなく、買物支援システム100の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。
また、袋供給装置5は、袋7を裏返してから袋詰装置2に供給するように構成されていてもよい。この場合、袋7は裏返った状態で袋詰装置2にセットされ、さらに裏返されて物品91を収容するので、本来の袋7の外表面が、物品91を収容した状態での外表面になる。したがって、袋7に文字等が印刷されている場合に、反転印刷した袋7を用いる必要がない。
また、袋詰装置2の保持機構212は、上記実施形態のように、袋7の底部72を摘むことにより底部72を保持する構成に限らず、例えば、真空吸着パッド等の吸着によって底部72を載置面211に保持する構成であってもよい。
また、サイズ又は色等が異なる複数種類の袋7が使用されている場合、袋供給装置5は、複数種類の袋7の中から1つの袋7を随時選択し、選択した袋7を袋詰装置2に供給するように構成されることが好ましい。
また、袋詰装置2は、例えば、支持部21ではなくガイド部22を移動させることにより、支持部21とガイド部22との相対的な位置関係を、第1状態から第2状態へと変化させる構成であってもよい。袋詰装置2は、例えば、支持部21及びガイド部22の両方を移動させることにより、支持部21とガイド部22との相対的な位置関係を、第1状態から第2状態へと変化させる構成であってもよい。
また、買物かご92がかご本体921と底板922とを備える構成は、買物支援システム100に必須の構成ではなく、買物かご92の構成は適宜変更可能である。例えば、買物かご92は、買物かご92の全体が傾けられることにより、買物かご92内の物品91を排出する構成であってもよい。
また、販売システム4(管理装置41)が店舗端末と通信可能であることは、買物支援システム100に必須の構成ではなく、販売システム4が店舗端末と通信可能でなくてもよい。例えば、販売システム4自体に、物品情報に基づいて物品91についての精算処理を行う機能があってもよい。
また、買物かご92は、顧客が手に持つことができる構成に限らず、例えばカートと一体化されたかご本体921を有していてもよい。
上述した種々の変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
(4)まとめ
以上説明したように、本発明の第1の態様に係る袋詰システム(1)は、袋詰装置(2)と、情報取得装置(3)と、を備える。袋詰装置(2)は、少なくとも1つの物品(91)を載せる載置面(211)が形成された支持部(21)と、載置面(211)の外周縁に沿って支持部(21)の周囲に配置されるガイド部(22)と、を有する。情報取得装置(3)は、物品(91)についての物品情報を取得する。袋詰装置(2)は、載置面(211)にて袋(7)の底部(72)を支持した状態で、支持部(21)とガイド部(22)との相対的な位置関係を、第1状態から、第2状態へ変化させる。第2状態は、ガイド部(22)に対する支持部(21)の相対的な位置が第1状態よりも下方になる状態である。これにより、袋詰装置(2)は、物品(91)を袋(7)に収容する袋詰処理を実行するように構成されている。情報取得装置(3)は、読取期間に、物品(91)に付された標識(911)又は物品(91)から、物品情報を読み取ることにより、物品情報を取得するように構成されている。読取期間は、袋詰装置(2)での袋詰処理の開始後、物品(91)が収容された状態の袋(7)が袋詰装置(2)から排出されるまでの期間である。
この構成によれば、袋詰装置(2)にて物品(91)の袋詰めを行いながら、情報取得装置(3)にて物品(91)についての物品情報を取得することが可能である。結果的に、袋詰処理の開始から、物品(91)が顧客に渡るまでに掛かる時間が短縮され、物品(91)の袋詰作業の効率化を図ることができる、という利点がある。
本発明の第2の態様に係る袋詰システム(1)は、第1の態様において、袋詰装置(2)は、第1状態において、袋口(71)を下方に向けた状態の袋(7)が支持部(21)及びガイド部(22)に被せられ、袋(7)の底部(72)を載置面(211)にて支持する。この場合、袋詰装置(2)は、位置関係を第1状態から第2状態へと変化させることにより、袋(7)の底部(72)に連続する袋(7)の側周部(73)をガイド部(22)にて底部(72)から上方に立ち上げて、物品(91)を袋(7)に収容するように構成されていることが好ましい。
この構成によれば、袋詰処理において、物品(91)を収容する袋(7)を変形させる(裏返す)ことによって、物品(91)を載置面(211)上から動かすことなく、物品(91)を袋(7)に収容することができる。そのため、物品(91)を袋(7)に収容する際に物品(91)に加わる衝撃を緩和することが可能である。ただし、この構成は袋詰システム(1)に必須の構成ではなく、袋詰装置(2)は、他の方法によって物品(91)を袋(7)に収容してもよい。
本発明の第3の態様に係る袋詰システム(1)は、第1又は2の態様において、標識(911)は、物品情報が記憶されているRFタグである。情報取得装置(3)は、RFタグと無線通信を行うことにより、標識(911)から物品情報を読み取るように構成されていることが好ましい。
この構成によれば、袋詰装置(2)にて物品(91)の袋詰めを行いながら、情報取得装置(3)にて、複数の物品(91)からでも物品情報を非接触で一括して取得することができる。さらに、ガイド部(22)等にて、情報取得装置(3)が標識(911)との通信に使用する電波の漏洩を抑制するシールドを構成することが可能である。この場合、情報取得装置3から通信用の電波が必要以上に広範囲に送信されることが抑制され、例えば、カウンタ台8付近に置かれた商品等、袋詰装置2による袋詰めの対象ではない物品を物品情報の読み取り対象から除外できる。ただし、この構成は袋詰システム(1)に必須の構成ではなく、標識(911)はRFタグでなくてもよい。
本発明の第4の態様に係る袋詰システム(1)は、第3の態様において、情報取得装置(3)は、RFタグと通信するためのアンテナ(31)を有する。アンテナ(31)の周囲に設定されるRFタグとの無線通信が可能な通信領域と、RFタグとの相対的な位置関係が変化する際に、RFタグから物品情報を読み取るように構成されていることが好ましい。
この構成によれば、情報取得装置(3)での物品情報の読み取りの確実性が向上する。すなわち、アンテナ(31)の周囲には、アンテナ(31)から送信される電波の反射等により、部分的に電波の干渉が生じ、情報取得装置(3)との通信が不安定になる空間(いわゆるヌル点)が生じることがある。このようなヌル点に、標識(911)としてのRFタグがある状態では、この標識(911)からは情報取得装置(3)にて物品情報を読み取れないことがある。このような場合でも、通信領域と、RFタグとの相対的な位置関係が変化する際に、RFタグから物品情報を読み取ることで、このようなヌル点より脱したRFタグから情報取得装置(3)にて物品情報を読み取ることが可能である。ただし、この構成は袋詰システム(1)に必須の構成ではなく、例えば、通信領域に対する物品91の相対的な位置が固定されている状態でのみ、情報取得装置(3)が物品情報を読み取ってもよい。
本発明の第5の態様に係る買物支援システム(100)は、第1〜4のいずれかの態様に係る袋詰システム(1)と、袋詰システム(1)と連動する販売システム(4)と、を備える。販売システム(4)は、物品情報に基づいて物品(91)についての精算処理を行うように構成されている。
この構成によれば、精算処理後に、店舗の従業員(店員)又は顧客が、物品(91)を袋(7)に移す袋詰作業が必要ない。そのため、精算処理の開始から、物品(91)が顧客に渡るまでに掛かる時間が短縮され、物品(91)の袋詰作業の効率化を図ることができる、という利点がある。その結果、レジでの待ち時間等、買物に掛かる時間の短縮につながる。
1 袋詰システム
2 袋詰装置
3 情報取得装置
31 アンテナ
21 支持部
211 載置面
22 ガイド部
4 販売システム
7 袋
71 袋口
72 底部
73 側周部
91 物品
911 標識(RFタグ)
100 買物支援システム

Claims (5)

  1. 少なくとも1つの物品を載せる載置面が形成された支持部と、前記載置面の外周縁に沿って前記支持部の周囲に配置されるガイド部とを有する袋詰装置と、
    前記物品についての物品情報を取得する情報取得装置と、を備え、
    前記袋詰装置は、
    前記載置面にて袋の底部を支持した状態で、前記支持部と前記ガイド部との相対的な位置関係を、第1状態から、前記ガイド部に対する前記支持部の相対的な位置が前記第1状態よりも下方になる第2状態へ変化させることにより、前記物品を前記袋に収容する袋詰処理を実行するように構成されており、
    前記情報取得装置は、
    前記袋詰装置での前記袋詰処理の開始後、前記物品が収容された状態の前記袋が前記袋詰装置から排出されるまでの読取期間に、前記物品に付された標識又は前記物品から、前記物品情報を読み取ることにより、前記物品情報を取得するように構成されている
    袋詰システム。
  2. 前記袋詰装置は、
    前記第1状態において、袋口を下方に向けた状態の前記袋が前記支持部及び前記ガイド部に被せられ、前記袋の前記底部を前記載置面にて支持し、
    前記位置関係を前記第1状態から前記第2状態へと変化させることにより、前記袋の前記底部に連続する前記袋の側周部を前記ガイド部にて前記底部から上方に立ち上げて、前記物品を前記袋に収容するように構成されている
    請求項1に記載の袋詰システム。
  3. 前記標識は、前記物品情報が記憶されているRFタグであって、
    前記情報取得装置は、
    前記RFタグと無線通信を行うことにより、前記標識から前記物品情報を読み取るように構成されている
    請求項1又は2に記載の袋詰システム。
  4. 前記情報取得装置は、
    前記RFタグと通信するためのアンテナを有し、前記アンテナの周囲に設定される前記RFタグとの無線通信が可能な通信領域と、前記RFタグとの相対的な位置関係が変化する際に、前記RFタグから前記物品情報を読み取るように構成されている
    請求項3に記載の袋詰システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の袋詰システムと、
    前記袋詰システムと連動する販売システムと、を備え、
    前記販売システムは、前記物品情報に基づいて前記物品についての精算処理を行うように構成されている
    買物支援システム。
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