JP2018120189A - 3次元表示装置、3次元表示システム、ヘッドアップディスプレイシステム、及び移動体 - Google Patents

3次元表示装置、3次元表示システム、ヘッドアップディスプレイシステム、及び移動体 Download PDF

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【課題】モアレの発生を抑制し開口率を確保しながらクロストークを低減することができる。【解決手段】3次元表示装置3は、水平方向および垂直方向に沿って格子状に配列された複数のサブピクセルを備える表示面51と、表示面51上の所定方向に延びる複数の帯状領域ごとに、サブピクセルから射出される画像光の光線方向を規定する光学素子と、を備え、帯状領域の端部は、複数のサブピクセル上を横切り、水平方向に沿って1画素分の区間の長さが垂直方向に沿って1画素分の区間の長さに比べて短い。【選択図】図5

Description

本発明は、3次元表示装置、3次元表示システム、ヘッドアップディスプレイシステム、及び移動体に関する。
従来、眼鏡を用いずに3次元表示を行うために、画像表示パネルから射出された画像光の一部を右眼に到達させ、画像表示パネルから射出された画像光の他の一部を左眼に到達させる光学素子を備える3次元表示装置が知られている。通常、左右の眼を結ぶ線に沿う方向を水平方向とし、これに直交する方向を垂直方向とするとき、画像表示パネルのサブピクセルは、水平および垂直方向に配列された矩形形状を有する。従来、左右の眼に到達する画像光を制御するために、光学素子として垂直方向に延びる複数の帯状の開口を有する視差バリアを用いている。しかし、垂直方向に延びる視差バリアを水平方向に配列すると、モアレの発生等のために画像が見難くなるという問題点があった。そこで、特許文献1では、表示面のサブピクセルの対角線方向に延びる複数の帯状の視差バリアが配列された光学素子を備える3次元表示装置が提案されている。
米国特許出願公開第2015/0362740号明細書
しかしながら、視差バリアの開口をサブピクセルの対角線方向に配列すると、観察者の眼の位置に応じて、右眼に左眼用の画像光が混じって到達し、左眼に右眼用の画像光が混じって到達するクロストークが発生し易い。クロストークを避けるために、視差バリアの開口を狭くすると画像が暗くなってしまう。
本開示は、モアレの発生を抑制し開口率を確保しながらクロストークを低減させることができる3次元表示装置、3次元表示システム、ヘッドアップディスプレイシステム、及び移動体を提供する。
本開示の3次元表示装置は、水平方向および垂直方向に沿って格子状に配列された複数のサブピクセルを備える表示面と、前記表示面上の所定方向に延びる複数の帯状領域ごとに、前記サブピクセルから射出される画像光の光線方向を規定する光学素子と、を備え、前記帯状領域の端部は、複数の前記サブピクセル上を横切り、水平方向に沿って1画素分の区間の長さが垂直方向に沿って1画素分の区間の長さに比べて短い。
本開示の3次元表示システムは、水平方向および垂直方向に沿って格子状に配列された複数のサブピクセルを備える表示面と、前記表示面上の所定方向に延びる複数の帯状領域ごとに、前記サブピクセルから射出される画像光の光線方向を規定する光学素子であって、前記帯状領域の端部は、複数の前記サブピクセル上を横切り、水平方向に沿って1画素分の区間の長さが垂直方向に沿って1画素分の区間の長さに比べて短く、一部の前記帯状領域のサブピクセルを出射した光を、利用者の右眼の位置に伝搬させ、他の一部の前記帯状領域のサブピクセルを出射した光を、利用者の左眼の位置に伝搬させる光学素子と、利用者の右眼および左眼を撮像するカメラと、前記カメラが撮像した画像に基づいて、利用者の前記右眼および前記左眼の3次元位置を判定し、前記右眼および前記左眼の前記3次元位置に基づいて、前記表示面に表示する画像を制御するコントローラと、を備える。
本開示のヘッドアップディスプレイシステムは、水平方向および垂直方向に沿って格子状に配列された複数のサブピクセルを備える表示面と、前記表示面上の所定方向に延びる複数の帯状領域ごとに、前記サブピクセルから射出される画像光の光線方向を規定する光学素子であって、前記帯状領域の端部は、複数の前記サブピクセル上を横切り、水平方向に沿って1画素分の区間の長さが垂直方向に沿って1画素分の区間の長さに比べて短く、一部の前記帯状領域のサブピクセルを出射した光を、利用者の右眼の位置に伝搬させ、他の一部の前記帯状領域のサブピクセルを出射した光を、利用者の左眼の位置に伝搬させる光学素子と、利用者の右眼および左眼を撮像するカメラと、前記カメラが撮像した画像に基づいて、利用者の前記右眼および前記左眼の3次元位置を判定し、前記右眼および前記左眼の前記3次元位置に基づいて、前記表示面に表示する画像を制御するコントローラと、前記表示面にから射出した前記画像光を、利用者の視野に虚像を結像するように投影する光学系と、を備える。
本開示の移動体は、水平方向および垂直方向に沿って格子状に配列された複数のサブピクセルを備える表示面と、前記表示面上の所定方向に延びる複数の帯状領域ごとに、前記サブピクセルから射出される画像光の光線方向を規定する光学素子であって、前記帯状領域の端部は、複数の前記サブピクセル上を横切り、水平方向に沿って1画素分の区間の長さが垂直方向に沿って1画素分の区間の長さに比べて短く、一部の前記帯状領域のサブピクセルを出射した光を、利用者の右眼の位置に伝搬させ、他の一部の前記帯状領域のサブピクセルを出射した光を、利用者の左眼の位置に伝搬させる光学素子と、利用者の右眼および左眼を撮像するカメラと、前記カメラが撮像した画像に基づいて、利用者の前記右眼および前記左眼の3次元位置を判定し、前記右眼および前記左眼の前記3次元位置に基づいて、前記表示面に表示する画像を制御するコントローラと、前記表示面にから射出した前記画像光を、利用者の視野に虚像を結像するように投影する光学系とを含むヘッドアップディスプレイシステムを備える。
本開示の一実施形態によれば、モアレの発生を抑制し開口率を確保しながらクロストークを低減させることが可能となる。
第1の実施形態に係る3次元表示システムの概略構成図である。 第1の実施形態に係る3次元表示システムを搭載したHUDの例を示す図である。 図2に示すHUDを搭載した車両の例を示す図である。 図1に示す表示パネル及び光学素子を、光学素子側から見た図である。 第1の実施形態に係る3次元表示装置の表示装置の模式図であり、図5(a)は基準位置における表示面の可視領域を示す模式図であり、図5(b)は変位位置における表示面の可視領域を示す模式図である。 眼間距離、適視距離、ギャップ、バリアピッチ、及び画像ピッチの関係を説明するための模式図である。 眼の位置の変位量と画像を表示するサブピクセルとの関係を説明するための模式図である。 従来技術に係る3次元表示装置の模式図であり、図8(a)は基準位置における表示面の可視領域を示す模式図であり、図8(b)は変位位置における表示面の可視領域を示す模式図である。 第2の実施形態に係る3次元表示装置の模式図であり、図9(a)は基準位置における表示面の可視領域を示す模式図であり、図9(b)は変位位置における表示面の可視領域を示す模式図である。 第3の実施形態に係る3次元表示装置の模式図であり、図10(a)は基準位置における表示面の可視領域を示す模式図であり、図10(b)は変位位置における表示面の可視領域を示す模式図である。 第4の実施形態に係る3次元表示装置の模式図であり、図11(a)は基準位置における表示面の可視領域を示す模式図であり、図10(b)は変位位置における表示面の可視領域を示す模式図である。 第5の実施形態に係る3次元表示装置模式図であり、図12(a)は基準位置におけるにおける表示面の可視領域を示す模式図であり、図12(b)は、変位位置における表示面の可視領域を示す模式図である。 第6の実施形態に係る3次元表示装置の模式図であり、図13(a)は基準位置におけるにおける表示面の可視領域を示す模式図であり、図13(b)は、変位位置における表示面の可視領域を示す模式図である。 光学素子をレンチキュラレンズとした場合の3次元表示装置の概略構成図である。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照して説明する。
本開示の一実施形態にかかる3次元表示システム1は、図1に示されるように、検出装置2及び3次元表示装置3を含んで構成される。
図2に示されるように、3次元表示システム1は、ヘッドアップディスプレイ100に搭載されうる。ヘッドアップディスプレイ100は、HUD(Head Up Display)ともいう。HUD100は、3次元表示システム1と、光学部材110と、被投影面130を有する被投影部材120とを備える。HUD100は、3次元表示システム1から射出される画像光を、光学部材110を介して被投影部材120に到達させる。HUD100は、被投影部材120で反射させた画像光を、利用者の左眼及び右眼に到達させる。つまり、HUD100は、破線で示される光路140に沿って、3次元表示システム1から利用者の左眼及び右眼まで画像光を進行させる。利用者は、光路140に沿って到達した画像光を、虚像150として視認しうる。3次元表示システム1は、利用者の左眼及び右眼の位置に応じて表示を制御することによって、利用者の動きに応じて立体視を提供しうる。
図3に示されるように、HUD100及び3次元表示システム1は、移動体に搭載されてよい。HUD100及び3次元表示システム1は、構成の一部を、当該移動体が備える他の装置、部品と兼用してよい。例えば、移動体は、ウインドシールドをHUD100及び3次元表示システム1の一部として兼用してよい。構成の一部を当該移動体が備える他の装置、部品と兼用する場合、他の構成をHUDモジュールまたは3次元表示コンポーネントと呼びうる。3次元表示システム1及び3次元表示装置3は、移動体に搭載されてよい。本開示における「移動体」には、車両、船舶、航空機を含む。本開示における「車両」には、自動車および産業車両を含むが、これに限られず、鉄道車両および生活車両、滑走路を走行する固定翼機を含めてよい。自動車は、乗用車、トラック、バス、二輪車、およびトロリーバス等を含むがこれに限られず、道路上を走行する他の車両を含んでよい。産業車両は、農業および建設向けの産業車両を含む。産業車両には、フォークリフト、およびゴルフカートを含むがこれに限られない。農業向けの産業車両には、トラクター、耕耘機、移植機、バインダー、コンバイン、および芝刈り機を含むが、これに限られない。建設向けの産業車両には、ブルドーザー、スクレーバー、ショベルカー、クレーン車、ダンプカー、およびロードローラを含むが、これに限られない。車両は、人力で走行するものを含む。なお、車両の分類は、上述に限られない。例えば、自動車には、道路を走行可能な産業車両を含んでよく、複数の分類に同じ車両が含まれてよい。本開示における船舶には、マリンジェット、ボート、タンカーを含む。本開示における航空機には、固定翼機、回転翼機を含む。
検出装置2は、利用者の左眼及び右眼のいずれか一方の位置を検出し、コントローラ7に出力する。検出装置2は、例えば、カメラを備えてよい。検出装置2は、カメラによって利用者の顔を撮影してよい。検出装置2は、カメラの撮影画像から左眼及び右眼の少なくとも一方の位置を検出してよい。検出装置2は、1個のカメラの撮影画像から、左眼及び右眼の少なくとも一方の位置を3次元空間の座標として検出してよい。検出装置2は、2個以上のカメラの撮影画像から、左眼及び右眼の少なくとも一方の位置を3次元空間の座標として検出してよい。
検出装置2は、カメラを備えず、装置外のカメラに接続されていてよい。検出装置2は、装置外のカメラからの信号を入力する入力端子を備えてよい。装置外のカメラは、入力端子に直接的に接続されてよい。装置外のカメラは、共有のネットワークを介して入力端子に間接的に接続されてよい。カメラを備えない検出装置2は、カメラが映像信号を入力する入力端子を備えてよい。カメラを備えない検出装置2は、入力端子に入力された映像信号から左眼及び右眼の少なくとも一方の位置を検出してよい。
検出装置2は、例えば、センサを備えてよい。センサは、超音波センサ又は光センサ等であってよい。検出装置2は、センサによって利用者の頭部の位置を検出し、頭部の位置に基づいて左眼及び右眼の少なくとも一方の位置を検出してよい。検出装置2は、1個又は2個以上のセンサによって、左眼及び右眼の少なくとも一方の位置を3次元空間の座標として検出してよい。
検出装置2は、左眼及び右眼の少なくとも一方の位置の検出結果に基づいて、眼球配列方向に沿った、左眼及び右眼の移動距離を検出してもよい。
3次元表示システム1は、検出装置2を備えなくてよい。3次元表示システム1が検出装置2を備えない場合、コントローラ7は、装置外の検出装置からの信号を入力する入力端子を備えてよい。装置外の検出装置は、入力端子に接続されてよい。装置外の検出装置は、入力端子に対する伝送信号として、電気信号及び光信号を用いてよい。装置外の検出装置は、共有のネットワークを介して入力端子に間接的に接続されてよい。コントローラ7は、装置外の検出装置から取得した左眼及び右眼の少なくとも一方の位置を示す位置座標が入力されてもよい。また、コントローラ7は、位置座標に基づいて、水平方向に沿った、左眼及び右眼の移動距離を算出してよい。
3次元表示装置3は、照射器4、表示パネル5、光学素子としてのパララックスバリア6、コントローラ7を含んで構成される。
照射器4は、表示パネル5の一方の面側に配置され、表示パネル5を面的に照射する。照射器4は、光源、導光板、拡散板、拡散シート等を含んで構成されてよい。照射器4は、光源により照射光を射出し、導光板、拡散板、拡散シート等により照射光を表示パネル5の面方向に均一化する。そして、照射器4は均一化された光を表示パネル5の方に出射する。
表示パネル5は、例えば透過型の液晶表示パネルなどの表示パネルを採用しうる。表示パネル5は、板状の面上に、図4に示されるように、格子状のブラックマトリックス52により水平方向及び垂直方向に区画された複数の区画領域を有する。複数の区画領域は、表示面51という場合がある。区画領域の各々には、1つのサブピクセルが対応する。ブラックマトリックス52は、垂直方向に延びる第1ブラックライン52aと、水平方向に延びる第2ブラックライン52bとにより、複数の区画領域を区画している。ブラックマトリックス52では、複数の第1ブラックライン52aが水平方向に例えば一定のピッチで配列され、複数の第2ブラックライン52bが垂直方向に例えば一定のピッチで配列されている。複数のサブピクセルは、水平方向及び垂直方向にマトリクス状に配列されている。各サブピクセルはR,G,Bの各色に対応し、R,G,Bの3つのサブピクセルを一組として1ピクセルを構成することができる。1ピクセルは、1画素と呼びうる。水平方向は、例えば、1ピクセルを構成する複数のサブピクセルが並ぶ方向である。垂直方向は、例えば、同じ色のサブピクセルが並ぶ方向である。表示パネル5としては、透過型の液晶パネルに限られず、有機EL等他の表示パネルを使用することもできる。表示パネル5として、自発光型の表示パネルを使用した場合は、照射器4は不要となる。
パララックスバリア6は、サブピクセルから射出される画像光の光線方向を規定する。パララックスバリア6は、図4に示されるように、表示装置上の所定方向に伸びる複数の開口領域62ごとに、サブピクセルから射出される画像光の伝播方向である光線方向を変更する。サブピクセルから射出される画像光は、パララックスバリア6によって、視認可能な範囲が定まる。パララックスバリア6は、図1に示されるように、表示パネル5に対して照射器4の反対側に位置する。パララックスバリア6は、表示パネル5の照射器4側に位置しうる。
具体的には、パララックスバリア6は、複数の、画像光を遮光する遮光面61を有する。複数の遮光面61は、互いに隣接する該遮光面61の間の開口領域62を画定する。開口領域62は、遮光面61に比べて光透過率が高い。遮光面61は、開口領域62に比べて光透過率が低い。
開口領域62は、パララックスバリア6に入射する光を透過させる部分である。開口領域62は、第1所定値以上の透過率で光を透過させてよい。第1所定値は、例えば100%であってよいし、100%に近い値であってよい。遮光面61は、パララックスバリア6に入射する光を遮って透過させない部分である。言い換えれば、遮光面61は、表示装置10に表示される画像を遮る。遮光面61は、第2所定値以下の透過率で光を遮ってよい。第2所定値は、例えば0%であってよいし、0%に近い値であってよい。
開口領域62と遮光面61とは、水平方向および垂直方向に交互に並ぶ。開口領域62の端部は、表示面51上の所定方向に延びる複数の帯状領域ごとに、サブピクセルから射出される画像光の光線方向を規定する。帯状領域の端部は、複数のサブピクセル上を横切り、水平方向に沿って1画素分の区間の長さが垂直方向に沿って1画素分の区間の長さに比べて短い。
仮に、開口領域62の端部を示す線が鉛直方向に沿う場合、サブピクセル11の配置又は開口領域62の寸法に含まれる誤差によって、表示画像においてモアレが認識されやすくなる。開口領域62の端部を示す線が鉛直方向に対して所定の角度を有する方向に延在する場合、サブピクセル11の配置又は開口領域62の寸法に含まれる誤差にかかわらず、表示画像においてモアレが認識されにくくなる。
パララックスバリア6は、第2所定値未満の透過率を有するフィルム又は板状部材で構成されてよい。この場合、遮光面61は、当該フィルム又は板状部材で構成される。開口領域62は、フィルム又は板状部材に設けられた開口で構成される。フィルムは、樹脂で構成されてよいし、他の材料で構成されてよい。板状部材は、樹脂又は金属等で構成されてよいし、他の材料で構成されてよい。パララックスバリア6は、フィルム又は板状部材に限られず、他の種類の部材で構成されてよい。パララックスバリア6は、基材が遮光性を有してよいし、基材に遮光性を有する添加物が含有されてよい。
パララックスバリア6は、液晶シャッターで構成されてよい。液晶シャッターは、印加する電圧に応じて光の透過率を制御しうる。液晶シャッターは、複数の画素で構成され、各画素における光の透過率を制御してよい。液晶シャッターは、光の透過率が高い領域又は光の透過率が低い領域を任意の形状に形成してうる。パララックスバリア6が液晶シャッターで構成される場合、開口領域62は、第1所定値以上の透過率を有する領域としてよい。パララックスバリア6が液晶シャッターで構成される場合、遮光面61は、第2所定値以下の透過率を有する領域としてよい。
パララックスバリア6は、一部の開口領域62のサブピクセルを出射した画像光を、利用者の右眼の位置に伝搬させ、他の一部の開口領域62のサブピクセルを出射した画像光を、利用者の左眼の位置に伝搬させる。パララックスバリア6は、表示面51から所定距離、離れて位置する。パララックスバリア6は、スリット状に配列された遮光面61を含む。
パララックスバリア6の開口領域62を透過した画像光が利用者の眼に到達することによって、利用者の左眼は、開口領域62に対応する、図5(a)に示すような帯状領域としての可視領域53aを視認しうる。パララックスバリア6の遮光面61によって画像光が遮られることによって、利用者の左眼は、遮光面61に対応する不可視領域54aを視認できない。
コントローラ7は、3次元表示システム1の各構成部に接続され、各構成部を制御する。コントローラ7は、例えばプロセッサとして構成される。コントローラ7は、1以上のプロセッサを含んでよい。プロセッサは、特定のプログラムを読み込ませて特定の機能を実行する汎用のプロセッサ、及び特定の処理に特化した専用のプロセッサを含んでよい。専用のプロセッサは、特定用途向けIC(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)を含んでよい。プロセッサは、プログラマブルロジックデバイス(PLD:Programmable Logic Device)を含んでよい。PLDは、FPGA(Field-Programmable Gate Array)を含んでよい。コントローラ7は、1つ又は複数のプロセッサが協働するSoC(System-on-a-Chip)、及びSiP(System In a Package)のいずれかであってよい。コントローラ7は、記憶部を備え、記憶部に各種情報、又は3次元表示システム1の各構成部を動作させるためのプログラム等を格納してよい。記憶部は、例えば半導体メモリ等で構成されてよい。記憶部は、コントローラ7のワークメモリとして機能してよい。
コントローラ7は、利用者の眼の位置と、表示パネル5及びパララックスバリア6の構成に応じて、左眼画像を表示するサブピクセルと、右眼画像を表示するサブピクセルとを決定する。ここで、コントローラ7が各画像を表示するサブピクセルを決定する方法を説明するために、まず、表示パネル5及びパララックスバリア6について詳細に説明する。
図5に示されるように、表示パネル5の表示面51に表示されるサブピクセルPの水平方向の長さをHp、垂直方向の長さをVpとする。この場合、開口領域62を透過して左眼で視認することができる画像上の領域である可視領域53の端部が形成する直線の傾きの絶対値は、整数a及びb(b≧2かつb>a)を用いてb×Vp/(a×Hp)と表される。図5(a)に示す例では、a=1、b=2である。すなわち、表示面51の開口領域62を画定する2つの直線の、水平方向に対する傾きは2×Vp/(1×Hp)である。
また、表示面51には、水平方向にn個、垂直方向にb個、連続して配列された(n×b)個(以降において、n×b=mとする)のサブピクセルP1〜Pmを含む第1のサブピクセル群Pglに左眼画像が表示される。mは、m≧a+b+1を満たす値である。また、表示面51には、第1のサブピクセル群Pglの鉛直方向に隣接し、且つ、水平方向に1サブピクセル分ずれた位置に、同様に配列された第1のサブピクセル群Pglが配置され、左眼画像が表示される。
さらに、表示面51には、第1のサブピクセル群Pglに水平方向に隣接する、同様に水平方向にn個連続して配列されたm個のサブピクセルP(m+1)〜P(2×m)を含む第2のサブピクセル群Pgrに右眼画像が表示される。このように、水平方向にn個連続して左目画像が表示され、左目画像に隣接して水平方向にn個連続して右眼画像が表示されるため、可視領域53の水平方向の配置間隔である画像ピッチkは、2n×Hpと表される。
図5(a)に示す例では、表示面51には、水平方向に3個、垂直方向に2個、連続して配列された6個のサブピクセルP1〜P6を含む第1のサブピクセル群Pglに左眼画像が表示される。また、表示面51には、第1のサブピクセル群Pglの鉛直方向に隣接して水平方向に1サブピクセル分ずれて、同様に配列されたサブピクセル群Pglに異なる左眼画像が表示される。また、表示面51には、第1のサブピクセル群Pglの水平方向に隣接して、水平方向に3個、垂直方向に2個ずつ連続して配置された6個のサブピクセルP7〜P12を含む第2のサブピクセル群Pgrに右眼画像が表示される。
また、図6に示されるように、パララックスバリア6の開口領域62の配置間隔であるバリアピッチBp、表示面51とパララックスバリア6との間のギャップgは、適視距離をd、利用者の眼間距離をEとした場合に、次の式(1)及び式(2)が成り立つように規定される。
E:d=(n×Hp):g 式(1)
d:Bp=(d+g):(2×n×Hp) 式(2)
バリア開口幅Bwは、開口領域62の幅である。上述のようにm=n×bとしたとき、バリア開口幅Bwは、可視領域53の水平方向の幅が(m−2)×Hp/bとなるように適視距離d、ギャップgに応じて規定される。
図5(a)に示す例では、左眼画像及び右眼画像は水平方向にそれぞれ3個ずつ、垂直方向に2個ずつ配列されているため、n=3、b=2であり、m=3×2=6である。バリアピッチBp及びバリア開口幅Bwは、画像ピッチkが(2m×Hp)/b=2×6×Hp/2=6×Hp、可視領域53の幅が(m−2)×Hp/b=(6−2)×Hp/2=2×Hpとなるように規定される。
画像ピッチkに対する可視領域53の幅の比率であるバリア開口率は、((m−2)×Hp/b)/((2n×Hp)/b)=(m−2)/(2m)である。図5(a)に示す例では、バリア開口率は、(2×Hp/(6×Hp))×100=33%である。
コントローラ7は、検出装置2によって検出された左眼及び右眼それぞれの位置座標に基づく基準位置からの変位を用いて、左眼画像を表示するサブピクセル、及び右眼画像を表示するサブピクセルをそれぞれ決定する。以降の説明においては、コントローラ7が左眼の位置座標に基づく基準位置からの変位を用いて左眼画像を表示するサブピクセルを決定する方法について説明する。コントローラ7が右眼の位置座標に基づく基準位置からの変位を用いて右眼画像を表示するサブピクセルを決定する方法も同様である。
ここで、利用者の左眼が基準位置から変位方向上の変位位置にある場合に利用者の左眼が認識する画像について説明する。変位方向とは、利用者が表示面51を該表示面51の法線方向から見た場合における、左右の眼を結ぶ線に沿う方向である。また、変位位置は、利用者の眼が基準位置から変位した位置である。
既に図5(a)を参照して説明したように、基準位置においては、左眼画像はサブピクセルP1〜P6に表示され、右眼画像はサブピクセルP7〜P12に表示されている。このとき、図5(b)に示されるように、変位位置での可視領域53bは、基準位置での可視領域53aとは異なる。具体的には、変位位置での可視領域53bに含まれるサブピクセルP1の部分は、基準位置での可視領域53aに含まれるP1の部分より小さい。また、変位位置での可視領域53bには、基準位置での可視領域53aに含まれないサブピクセルP7の部分が含まれる。そのため、変位位置においては、利用者の左眼には右眼画像と左眼画像とが混在するクロストークが発生している。具体的には、可視領域53bに含まれるサブピクセルP7の部分は、サブピクセルP7全体の1/16であり、可視領域53b全体に含まれるサブピクセルは4個分であるため、左眼に発生しているクロストーク値は1/16/4=1.6%である。
コントローラ7は、可視領域53が、図5(b)に示す可視領域53bより右側である場合、サブピクセルP7に左眼画像を表示し、サブピクセルP1に右眼画像を表示する。利用者が開口領域62を介して参照する表示面51上の位置が図5(b)に示す状態より左側である場合、サブピクセルP1に左眼画像を表示し、サブピクセルP7に右眼画像を表示する。これにより、いずれの場合も左眼についてのクロストーク値は1.6%を超えることがない。すなわち、クロストークの最大値は1.6%である。
言い換えれば、コントローラ7は、クロストークが最大値を超えないように、左眼画像を表示するサブピクセルを決定する。具体的には、コントローラ7は、可視領域53が、図5(b)に示す状態より左側である場合、左眼画像を表示するサブピクセルP1〜P6とし、図5(b)に示す状態より右側である場合、左眼画像を表示するサブピクセルP2〜P7とする。
コントローラ7は、検出装置2が検出した左眼の変位方向への変位量と、変位閾値とに基づいて左眼画像を表示するサブピクセルを決定する。変位閾値は、利用者の両眼の間の距離である眼間距離をEとした場合に、E/(n×b)である。利用者の眼が変位方向にE/(n×b)、移動すると、左眼画像に含まれるサブピクセルは、移動前に左目画像に含まれるサブピクセルの1つ右に隣接するサブピクセルとなる。利用者の眼の変位量は、利用者の眼の位置座標に基づいて算出される。コントローラ7は左眼の変位量が閾値以上となると、左目画像を表示させるサブピクセルを1つ右に隣接するサブピクセルとする。
上述したように、表示面51の各行には、左眼画像を表示する3個のサブピクセルが連続して配置され、これらの3個のサブピクセルに隣接して右眼画像を表示する3個のサブピクセルが連続して配置されている。このため、図7に示されるように、左眼が第1の位置Eye1にあるとき、第1のサブピクセルの所定の行を構成するサブピクセルP2、P4、P6から射出される画像光は、開口領域62を透過して左眼に到達する。第1の位置Eye1は、図5(b)に示すような、クロストークが最大値となる位置である。
コントローラ7は、検出装置2が検出した変位量が右方向にE/(3×2)になる(図7の第2の位置Eye2に相当)と、左眼画像を表示するサブピクセルをサブピクセルP2,P4,P6のそれぞれ左に隣接するサブピクセルP12,P2,P4とする。同様にして、コントローラ7は、変位量が右方向に2×E/(3×2)になる(図7の第3の変位位置Eye3に相当)と、左眼画像を表示するサブピクセルをサブピクセルP10,P12,P2のそれぞれ左に隣接するサブピクセルP10,P12,P2とする。図5等に示すように2行のサブピクセルを一緒に制御している場合、コントローラ7は、2行にある12個のサブピクセルにおいて1つずつ変更する。コントローラ7は、Eye1に相当する位置で、サブピクセルP1〜6に左眼画像を表示させ、Eye2に相当する位置で、サブピクセルP12,P1〜5に左眼画像を表示させ、場合、Eye3に相当する位置で、サブピクセルP11,12,P1〜4に左眼画像を表示させる。
以上説明したように、第1の実施形態においては、光学素子の帯状領域61の端部は、水平方向にサブピクセルの1画素の長さHp、横切る区間が、表示面51をサブピクセルの垂直方向の1画素の長さVpより長く垂直方向に横切るように構成される。すなわち、可視領域53の端部が形成する直線の傾きの絶対値は1×Vp/(1×Hp)より大きい。
従来の技術においては、可視領域53の端部が形成する直線の傾きの絶対値は1×Vp/(1×Hp)である。上述の第1の実施形態と同様に、バリア開口率を33%とし、基準位置においてクロストークが発生しないように設計された、従来技術の表示面51は、図8(a)に示されるように、左目画像を表示する1行3列のサブピクセルが配列された第1のサブピクセル群Pglと、右眼画像を表示する1行3列のサブピクセルが配置された第2のサブピクセル群Pgrとを含む。
この場合、図8(b)に示される、クロストークが最大となる変位位置での可視領域53bには、右眼画像を表示するサブピクセルP4の部分が含まれるため、利用者の左眼には、右眼画像と左眼画像とが混在するクロストークが発生している。具体的には、可視領域53bに含まれるサブピクセルP4の部分は、サブピクセルP4全体の1/8であり、可視領域53b全体に含まれるサブピクセルは2個分であるため、左眼に発生しているクロストーク値は1/8/2=6.25%である。上述したように、第1の実施形態におけるクロストーク値は1.6%であり、同様の開口率を有する従来技術のクロストーク値6.25%に比べて低減される。
可視領域53の端部が形成する直線の傾きの絶対値は1×Vp/(1×Hp)より大きいため、利用者の眼に発生させるクロストークの原因となる画像を表示するサブピクセルにおけるブラックマトリックス52の占める割合が大きくなるため、クロストークはさらに低減される。具体的には、本実施形態におけるクロストークの最大値は1.6%であるが、クロストークの原因となるサブピクセルP7のうち可視領域53bに含まれる部分の一部はブラックマトリックス52であるため、実際には、クロストークの最大値は1.6%より小さくなる。
<第2の実施形態(バリア開口率が25%の場合)>
次に、本開示の第2の実施形態について、図面を参照して説明する。第2の実施形態の概略構成図は第1の実施形態の概略構成図と同様であるため説明を省略する。その他、第1の実施形態と同様の説明は省略する。
図9に示すように、第2の実施形態では、第1の実施形態と同様に、第1のサブピクセル群Pgl及び第2のサブピクセル群Pgrは、それぞれ2行3列に配置された複数のサブピクセルを含む。すなわちn=3、b=2であり、m=n×b=3×2=6である。第1の実施形態においては、バリア開口幅Bwは、可視領域53aが(m−2)×Hp/bの幅となるような幅としたが、第2の実施形態ではバリア開口幅Bwは、可視領域53aの幅が(m−2)×Hp/b未満とする。具体的には、バリアピッチBp及びバリア開口幅Bwは、画像ピッチkが2n×Hp=2×3×Hp=6×Hp、可視領域53の幅が(m−2)×Hp/b=(6−2)×Hp/2=2×Hp未満となるように規定される。ここでは、他方の眼のサブピクセルの開始位置とすべく、一方の眼のサブピクセル数に1を加えた値(m+1)から、可視領域53の端部と重なり得るサブピクセルの最大数に1を加えた値(a+b+1)を引いた数にHp/bを乗じた数((m+1)−(a+b+1))Hp/b=((6+1)−(1+2+1))Hp/2=1.5Hpをバリア開口幅Bwとした。このため、第2の実施形態においてバリア開口率は、(1.5×Hp/(6×Hp))×100=25%である。
図9(a)に示されるように、基準位置においては、左眼画像はサブピクセルP1〜P6に表示され、右眼画像はサブピクセルP7〜P12に表示されている。図9(a)に示されるように、変位位置での可視領域53bは、基準位置での可視領域53aとは異なる。具体的には、基準位置の可視領域53aに含まれるサブピクセルP1の部分は、変位位置の可視領域53bには含まれなくなる。また、基準位置で可視領域53aに含まれるサブピクセルP5及びP6の部分が、変位位置の可視領域53bでは大きくなる。このとき、左眼の可視領域53bに含まれるサブピクセルの全てには左眼画像が表示されているため、クロストーク値は0%である。
図9(b)に示される状態から利用者の眼がさらに変位することによって、可視領域53bがさらに右側にずれた場合、サブピクセルP7の一部が含まれ、サブピクセルP1が全く含まれなくなる。このとき、コントローラ7は、サブピクセルP7に左眼画像を表示させ、サブピクセルP1に右眼画像を表示させる。これにより、左眼で参照されるサブピクセルP2〜P7にはいずれも左眼画像が表示され、クロストーク値は0%に保たれる。
以上説明したように、第2の実施形態においては、可視領域53の端部が形成する直線の傾きの絶対値は1×Vp/(1×Hp)より大きいため、クロストーク値は、同様の開口率を有する従来技術のクロストーク値に比べて低減されるという第1の実施形態と同様の効果を奏する。また、第2の実施形態においては、利用者の眼に発生させるクロストークの原因となる画像を表示するサブピクセルにおけるブラックマトリックス52の占める割合が大きくなるため、クロストークが低減されるという第1の実施形態と同様の効果を奏する。
また、第2の実施形態においては、バリア開口幅Bwは、可視領域53が(m−2)×Hp/bの幅未満となる幅であるため、第1の実施形態に比べてクロストークの最大値を低減させることができる。
<第3の実施形態(サブピクセル群が2行2列である場合)>
次に、本開示の第3の実施形態について、図面を参照して説明する。第3の実施形態の概略構成図は第1の実施形態の概略構成図と同様であるため説明を省略する。その他、第1の実施形態と同様の説明は省略する。
第1の実施形態においては、第1のサブピクセル群Pgl及び第2のサブピクセル群Pgrは、それぞれ2行3列に配置された複数のサブピクセルを含んだが、第3の実施形態においては、図10に示されるように、第1のサブピクセル群Pgl及び第2のサブピクセル群Pgrは、それぞれ2行2列に配置された複数のサブピクセルを含む。すなわちn=2、b=2であり、m=n×b=2×2=4である。バリアピッチBp及びバリア開口幅Bwは、画像ピッチkが2n×Hp=2×2×Hp=4×Hp、可視領域53の幅が(m−2)×Hp/b=(4−2)×Hp/2=1×Hpとなるように規定される。このため、第3の実施形態においてバリア開口率は、(1×Hp/(4×Hp))×100=25%である。
図10(a)に示されるように、基準位置においては、左眼画像はサブピクセルP1〜P4に表示され、右眼画像はサブピクセルP5〜P8に表示されている。このとき、左眼で参照されるサブピクセルはサブピクセルP1〜P4のそれぞれ一部であるため、クロストーク値は0%である。
ここで、左眼の位置が変位すると、図10(b)に示されるように、左眼の可視領域53bに含まれるサブピクセルは、基準位置における可視領域53aとは異なる。具体的には、変位位置の可視領域53bに含まれるサブピクセルP1の部分は、基準位置の可視領域53aに含まれるサブピクセルP1の部分より小さくなる。また、変位位置の可視領域53bには、基準位置の可視領域53aに含まれなかったサブピクセルP5の部分が参照される。サブピクセルP5には右眼画像が表示されているため、変位位置においては、利用者の左眼には左眼画像と右眼画像とが混在するクロストークが発生している。具体的には、変位位置において可視領域53bに含まれるサブピクセルP5の部分は、サブピクセルP5全体の1/16であり、可視領域53b全体に含まれるサブピクセルは2個分であるため、左眼に発生しているクロストーク値は1/16/2=3.125%である。
図10(b)に示す可視領域53bがさらに右側にずれた場合、可視領域53bに含まれるサブピクセルP5の部分はさらに大きくなり、サブピクセルP1の部分はさらに小さくなる。このとき、コントローラ7は、サブピクセルP5に左眼画像を表示させ、サブピクセルP1に右眼画像を参照させる。これにより、いずれの場合も左眼についてのクロストーク値は3.125%を超えることがない。
言い換えれば、コントローラ7は、クロストークが最大値を超えないように、左眼画像を表示するサブピクセルを決定する。図10に示す例では、コントローラ7は、図10(b)に示す状態より左側である場合、左眼画像を表示するサブピクセルP1〜P4とし、図10(b)に示す状態より右側である場合、左眼画像を表示するサブピクセルP2〜P5とする。
以上説明したように、第3の実施形態においては、可視領域53の端部が形成する直線の傾きの絶対値は1×Vp/(1×Hp)より大きいため、クロストーク値は、同様の開口率を有する従来技術のクロストーク値に比べて低減されるという第1の実施形態と同様の効果を奏する。また、第3の実施形態においては、利用者の眼に発生させるクロストークの原因となる画像を表示するサブピクセルにおけるブラックマトリックス52の占める割合が大きくなるため、クロストークが低減されるという第1の実施形態と同様の効果を奏する。
<第4の実施形態(a=1、b=3、サブピクセル群が3行2列の場合)>
次に、本開示の第4の実施形態について、図面を参照して説明する。第4の実施形態の概略構成図は第1の実施形態の概略構成図と同様であるため説明を省略する。その他、第1の実施形態と同様の説明は省略する。
第1の実施形態においては、a=1及びb=2、すなわちバリア傾斜角の傾きが2×Vp/(1×Hp)である場合について説明したが、第4の実施形態では、図11に示されるように、a=1及びb=3、すなわちバリア傾斜角の傾きが3×Vp/(1×Hp)である。また、第1のサブピクセル群Pgl及び第2のサブピクセル群Pgrは、それぞれ3行2列に配置された複数のサブピクセルを有する。すなわちn=2、b=3であり、m=n×b=2×3=6である。バリアピッチBp及びバリア開口幅Bwは、画像ピッチkが2n×Hp=2×2=4×Hp、可視領域53の幅が(m−2)×Hp/b=(6−2)×Hp/3=(4/3)×Hp未満の1×Hpとなるように規定される。このため、第2の実施形態においてバリア開口率は、(1×Hp/(4×Hp))×100=25%である。
図11(a)に示されるように、基準位置においては、左眼画像はサブピクセルP1〜P6に表示され、右眼画像はサブピクセルP7〜P12に表示されている。このとき、左眼の可視領域53aは、左眼画像を表示するサブピクセルP1〜P6のそれぞれ一部であるため、クロストーク値は0%である。
ここで、左眼の位置が変位すると、図11(b)に示されるように、左眼の可視領域53bは、基準位置における左眼の可視領域53aとは異なる。具体的には、変位位置では、可視領域53bに含まれるサブピクセルP1の部分が小さくなり、基準位置では可視領域53aに含まれていなかったサブピクセルP7の一部が可視領域53bに含まれる。サブピクセルP7には右眼画像が表示されているため、変位位置においては、利用者の左眼には左眼画像と右眼画像とが混在するクロストークが発生している。具体的には、変位位置における左眼の可視領域53bに含まれるサブピクセルP7の部分は、サブピクセルP7全体の1/24である。また、左眼の可視領域53bに含まれるサブピクセルは3個分であるため、左眼に発生しているクロストーク値は1/24/3=1.39%である。
図11(b)に示される可視領域53bがさらに右側にずれた場合、左眼の可視領域53bに含まれるサブピクセルP7の部分はさらに大きくなり、サブピクセルP1の部分が小さくなる。このとき、コントローラ7は、サブピクセルP7に左眼画像を表示させ、サブピクセルP1に右眼画像を参照させる。これにより、いずれの場合も左眼についてのクロストーク値は1.39%を超えることがない。
言い換えれば、コントローラ7は、クロストークが最大値を超えないように、左眼画像を表示するサブピクセルを決定する。図11に示す例では、コントローラ7は、図11(b)に示す状態より左側である場合、左眼画像を表示するサブピクセルP1〜P6とし、図11(b)に示される状態より右側である場合、左眼画像を表示するサブピクセルP2〜P7とする。
以上説明したように、第4の実施形態においては、可視領域53の端部が形成する直線の傾きの絶対値は1×Vp/(1×Hp)より大きいため、クロストーク値は、同様の開口率を有する従来技術のクロストーク値に比べて低減されるという第1の実施形態と同様の効果を奏する。また、第4の実施形態においては、利用者の眼に発生させるクロストークの原因となる画像を表示するサブピクセルにおけるブラックマトリックス52の占める割合が大きくなるため、クロストークが低減されるという第1の実施形態と同様の効果を奏する。
<第5の実施形態(バリア開口率が50%、サブピクセル群が2行6列の場合>
次に、本開示の第5の実施形態について、図面を参照して説明する。第5の実施形態の概略構成図は第1の実施形態の概略構成図と同様であるため説明を省略する。その他、第1の実施形態と同様の説明は省略する。
第1の実施形態においては、バリア開口幅Bwは、可視領域53が(m−2)×Hp/bの幅となるような幅としたが、第5の実施形態ではバリア開口幅Bwは、可視領域53が(m−2)×Hp/bの幅より大きい幅とする。具体的には、図12に示されるように、第5の実施形態では第1のサブピクセル群Pgl及び第2のサブピクセル群Pgrは、それぞれ2行3列に配置された複数のサブピクセルを含む。すなわちn=3、b=2であり、m=n×b=3×2=6である。バリアピッチBp及びバリア開口幅Bwは、画像ピッチkが2n×Hp=6×Hp、可視領域53の幅が(m−2)×Hp/b=(6−2)×Hp/2=2×Hpより大きい3×Hpとなるように規定される。このため、第2の実施形態においてバリア開口率は、(3×Hp/(6×Hp))×100=50%である。
この場合、可視率は、バリア開口率に対応して50%である。図12(a)に示されるように、基準位置においては、左眼画像はサブピクセルP1〜P6に表示され、右眼画像はサブピクセルP7〜P12に表示されている。このとき、左眼の可視領域53aに含まれるサブピクセルはサブピクセルP1〜P6のそれぞれ少なくとも一部と、サブピクセルP12及びP7の一部とである。サブピクセルP12及びP7には右眼画像が表示されるため、利用者の左眼にはクロストークが発生している。サブピクセルP12のうち左眼の可視領域53aに含まれる部分のサブピクセP12全体に対する比率は1/4である。同様にして、サブピクセルP7のうち可視領域53aに含まれる部分のサブピクセルP7全体に対する比率は1/4である。また、左眼の可視領域53a全体に含まれるサブピクセルは6個分であるため、左眼に発生しているクロストーク値は(1/4+1/4)/6=8.3%である。
ここで、左眼の位置が変位すると、図12(b)に示されるように、左眼の可視領域53bは、基準位置における左眼の可視領域53aとは異なる。具体的には、変位位置において左眼の可視領域53bに含まれるサブピクセルP1及びP12の部分は、基準位置における左眼の可視領域53aに含まれるサブピクセルP1及びP12の部分より小さくなる。また、変位位置における左眼の可視領域53bに含まれるサブピクセルP7の領域が大きくなる。さらに、変位位置の可視領域53bには、基準位置における可視領域53aに含まれなかったサブピクセルP8が含まれる。サブピクセルP12、P7、及びP8には右眼画像が表示されているため、変位位置においては、利用者の左眼には左眼画像と右眼画像とが混在するクロストークが発生している。具体的には、左眼に発生しているクロストーク値は10.4%である。
図12(b)に示す可視領域53bがさらに右側にずれた場合、左眼で参照されるサブピクセルP7の領域は大きくなり、サブピクセルP1の領域が小さくなる。このとき、コントローラ7は、サブピクセルP7に左眼画像を表示させ、サブピクセルP1に右眼画像を表示させる。これにより、いずれの場合も左眼についてのクロストーク値は10.4%を超えることがない。
言い換えれば、コントローラ7は、クロストークが最大値を超えないように、左眼画像を表示するサブピクセルを決定する。図12に示す例では、コントローラ7は、図12(b)に示す状態より左側である場合、左眼画像を表示するサブピクセルP1〜P6とし、図12(b)に示す状態より右側である場合、左眼画像を表示するサブピクセルP2〜P7とする。
以上説明したように、第5の実施形態においては、可視領域53の端部が形成する直線の傾きの絶対値は1×Vp/(1×Hp)より大きいため、クロストーク値は、同様の開口率を有する従来技術のクロストーク値に比べて低減されるという第1の実施形態と同様の効果を奏する。また、第5の実施形態においては、利用者の眼に発生させるクロストークの原因となる画像を表示するサブピクセルにおけるブラックマトリックス52の占める割合が大きくなるため、クロストークが低減されるという第1の実施形態と同様の効果を奏する。
また、第5の実施形態においては、可視領域53が(m−2)×Hp/bの幅より大きい。このため、バリア開口率は、第1の実施形態のバリア開口率より大きい。そのため、表示面51から射出されて光学素子5によって伝播される画像光の量は多くなる。したがって、利用者はより多くの画像光を認識することができる。
<第6の実施形態(バリア開口率が50%、サブピクセル群が2行6列の場合)>
次に、本開示の第6の実施形態について、図面を参照して説明する。第5の実施形態の概略構成図は第1の実施形態の概略構成図と同様であるため説明を省略する。その他、第1の実施形態と同様の説明は省略する。
第6の実施形態では第5の実施形態と同様にバリア開口率が50%である場合の例について説明する。第5の実施形態では、サブピクセル群には2行3列に配置されたサブピクセルが含まれたが、第6の実施形態では、サブピクセル群には2行6列に配置されたサブピクセルが含まれる。すなわちn=6、b=2であり、m=n×b=6×2=12である。バリアピッチBp及びバリア開口幅Bwは、画像ピッチkが2n×Hp=12×Hp、可視領域53の幅が(m−2)×Hp/b=(12−2)×Hp/2=5×Hpより大きい6×Hpとなるように規定される。このため、第6の実施形態においてバリア開口率は、(6×Hp/(12×Hp))×100=50%である。
図13(a)に示されるように、基準位置においては、左眼画像はサブピクセルP1〜P12に表示され、左眼画像はサブピクセルP13〜P24に表示されている。このとき、左眼の可視領域53aにはサブピクセルP1〜P12のそれぞれ少なくとも一部と、サブピクセルP24及びP13の一部とが含まれる。サブピクセルP1〜12には左目画像が表示され、サブピクセルP24及びP13には右眼画像が表示されるため、利用者の左眼にはクロストークが発生している。サブピクセルP24のうち左眼の可視領域53aに含まれる部分の、サブピクセP24全体に対する比率は1/4である。同様にして、サブピクセルP13のうち可視領域53bに含まれる部分のサブピクセP13全体に対する比率は1/4である。また、可視領域53に含まれるサブピクセルは12個分であるため、左眼に発生しているクロストーク値は(1/4+1/4)/12=4.2%である。
ここで、左眼の位置が変位すると、図13(b)に示されるように、変位位置における左眼の可視領域53bは、基準位置における左眼の可視領域53aとは異なる。具体的には、変位位置において左眼の可視領域53bに含まれるサブピクセルP1及びP2の部分は、基準位置において左眼の可視領域53aに含まれるサブピクセルP1及びP2より小さくなる。また、変位位置において左眼の可視領域53に含まれるサブピクセルP12及びP13の部分は、基準位置において左眼の可視領域53aに含まれるサブピクセルP12及びP13より大きくなる。さらに、基準位置において左眼の可視領域53aに含まれなかったサブピクセルP14が変位位置の可視領域53bには含まれる。サブピクセルP13及びP14には右眼画像が表示されているため、変位位置においては、利用者の左眼には左眼画像と右眼画像とが混在するクロストークが発生している。具体的には、左眼に発生しているクロストーク値は8.3%である。
図13(b)に示す可視領域53bがさらに右側にずれた場合、コントローラ7は、サブピクセルP13に左眼画像を表示させ、サブピクセルP1に右眼画像を参照させる。これにより、いずれの場合も左眼についてのクロストーク値は8.3%を超えることがない。
言い換えれば、コントローラ7は、クロストークが最大値を超えないように、左眼画像を表示するサブピクセルを決定する。図11に示す例では、コントローラ7は、図13(b)に示す状態より左側である場合、左眼画像を表示するサブピクセルP1〜P12とし、図13(b)に示す状態より右側である場合、左眼画像を表示するサブピクセルP2〜P13とする。
以上説明したように、第6の実施形態においては、可視領域53の端部が形成する直線の傾きの絶対値は1×Vp/(1×Hp)より大きいため、クロストーク値は、同様の開口率を有する従来技術のクロストーク値に比べて低減されるという第1の実施形態と同様の効果を奏する。また、第6の実施形態においては、利用者の眼に発生させるクロストークの原因となる画像を表示するサブピクセルにおけるブラックマトリックス52の占める割合が大きくなるため、クロストークが低減されるという第1の実施形態と同様の効果を奏する。
また、第6の実施形態においては、バリア開口幅Bwは、可視領域53が(m−2)×Hp/bの幅より大きくし、これによりバリア開口率は、第1の実施形態のバリア開口率より大きい。そのため、表示面51から射出されて光学素子5によって伝播される画像光の量は多くなる。したがって、利用者はより多くの画像光を認識することができる。
また、第6の実施形態においては、画像ピッチkは、第5の実施形態における画像ピッチkより大きい。そのため、利用者の眼の位置が移動することによって、クロストーク発生の原因となる画像を表示するピクセルが可視領域53bに含まれても、可視領域に含まれるピクセル全体の数が大きいため、クロストーク値を低減させることができる。
上述の実施形態は代表的な例として説明したが、本発明の趣旨及び範囲内で、多くの変更及び置換ができることは当業者に明らかである。したがって、本発明は、上述の実施形態によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。例えば、実施形態及び実施例に記載の複数の構成ブロックを1つに組合せたり、あるいは1つの構成ブロックを分割したりすることが可能である。
上述の各実施形態では、光学素子5がパララックスバリア6であるとしたが、これに限られない。例えば、3次元表示装置1が備える光学素子5は、レンチキュラレンズ8としてもよい。この場合、レンチキュラレンズ9は、図14に示されるように、垂直方向に延びるシリンドリカルレンズ10を、平面上に水平方向に配列して構成される。
レンチキュラ−レンズ9は、パララックスバリア6と同様に、可視領域53のサブピクセルを出射した画像光を、利用者の右眼の位置に伝搬させ、他の一部の可視領域53のサブピクセルを出射した画像光を、利用者の左眼の位置に伝搬させる。
1 3次元表示システム
2 検出装置
3 3次元表示装置
4 照射器
5 表示パネル
6 パララックスバリア
7 コントローラ
8 移動体
9 レンチキュラレンズ
10 シリンドリカルレンズ
51 表示面
52 ブラックマトリックス
52a 第1ブラックライン
52b 第2ブラックライン
53 可視領域
54 不可視領域
61 遮光面
62 開口領域
100 ヘッドアップディスプレイシステム
110 光学部材
120 被投影部材
130 被投影面
140 光路
150 虚像

Claims (13)

  1. 水平方向および垂直方向に沿って格子状に配列された複数のサブピクセルを備える表示面と、
    前記表示面上の所定方向に延びる複数の帯状領域ごとに、前記サブピクセルから射出される画像光の光線方向を規定する光学素子と、
    を備え、
    前記帯状領域の端部は、
    複数の前記サブピクセル上を横切り、
    水平方向に沿って1画素分の区間の長さが垂直方向に沿って1画素分の区間の長さに比べて短い
    3次元表示装置。
  2. 前記光学素子は、一部の前記帯状領域のサブピクセルを出射した光を、利用者の右眼の位置に伝搬させ、他の一部の前記帯状領域のサブピクセルを出射した光を、利用者の左眼の位置に伝搬させる請求項1に記載の3次元表示装置。
  3. 前記光学素子は、前記表示面から所定距離離れて設けられ、スリット状に配列された遮光面を含み、前記複数の帯状領域は前記利用者の右眼および左眼の一方から視認可能な前記表示面上の領域である請求項1または2に記載の3次元表示装置。
  4. 前記光学素子は、前記表示面から所定距離離れて設けられたレンチキュラレンズであり、前記複数の帯状領域は前記利用者の右眼および左眼の一方から視認可能な前記表示面上の領域である請求項1または2に記載の3次元表示装置。
  5. 水平方向および垂直方向に沿って格子状に配列された複数のサブピクセルを備える表示面と、
    前記表示面上の所定方向に延びる複数の帯状領域ごとに、前記サブピクセルから射出される画像光の光線方向を規定する光学素子であって、前記帯状領域の端部は、複数の前記サブピクセル上を横切り、水平方向に沿って1画素分の区間の長さが垂直方向に沿って1画素分の区間の長さに比べて短く、一部の前記帯状領域のサブピクセルを出射した光を、利用者の右眼の位置に伝搬させ、他の一部の前記帯状領域のサブピクセルを出射した光を、利用者の左眼の位置に伝搬させる光学素子と、
    利用者の右眼および左眼を撮像するカメラと、
    前記カメラが撮像した画像に基づいて、利用者の前記右眼および前記左眼の3次元位置を判定し、前記右眼および前記左眼の前記3次元位置に基づいて、前記表示面に表示する画像を制御するコントローラと、
    を備える3次元表示システム。
  6. 前記コントローラは、前記画像のクロストークの値が、前記帯状領域の端部を形成する直線の傾きと、前記帯状領域の水平方向の距離である開口幅と、前記帯状領域の水平方向の配置間隔である画像ピッチと、前記3次元位置とに基づいて決まるクロストークが最大値を超えないように前記画像を構成するサブピクセルを決定する請求項5に記載の3次元表示システム。
  7. 前記サブピクセルの水平方向の長さがHp、垂直方向の長さがVpであり、
    前記帯状領域を画定する前記直線の傾きは、2以上の整数a及びb(b>a,b≧2)を用いてb×Vp/(a×Hp)と表され、前記水平方向に連続して配置される前記サブピクセルの数をnとすると、前記画像ピッチは2×n×Hpであり、前記帯状領域の水平方向の幅は((n×b)−2)×Hp/b以下である請求項6に記載の3次元表示システム。
  8. 前記コントローラは、眼間距離をEとしたとき、前記利用者の眼が前記光学素子から適視距離にあり、前記眼が、クロストークが最大値となる位置の1つである第1の位置及び該第1の位置から変位方向にE/(n×b)、移動する位置ごとに、前記画像に含まれるサブピクセルを、前記眼の移動前におけるサブピクセルそれぞれに対して、前記眼の移動方向とは逆方向に隣接するサブピクセルとする請求項5から7のいずれか一項に記載の3次元表示システム。
  9. 前記光学素子は、前記表示面から所定距離離れて設けられ、スリット状に配列された遮光面を含み、前記複数の帯状領域は前記利用者の右眼および左眼から視認可能な前記表示面上の領域であり、
    前記サブピクセルの水平方向の長さがHp、垂直方向の長さがVpであり、
    前記帯状領域の端部を形成する直線の傾きは、2以上の整数a及びbを用いてb×Vp/(a×Hp)と表され、前記水平方向に連続するn個のサブピクセルごとに前記右眼および前記左眼に表示する画像を交互に表示するとき、
    前記光学素子のバリア開口率は、実質的に、
    ((n×b)−2)/(2n×b)
    である請求項5に記載の3次元表示システム。
  10. 前記光学素子は、前記表示面から所定距離離れて設けられ、スリット状に配列された遮光面を含み、前記複数の帯状領域は前記利用者の右眼および左眼から視認可能な前記表示面上の領域であり、
    前記サブピクセルの水平方向の長さがHp、垂直方向の長さがVpであり、
    前記帯状領域の端部を形成する直線の傾きは、2以上の整数a及びbを用いてb×Vp/(a×Hp)と表され、
    前記水平方向に連続するn個のサブピクセルごとに前記右眼および前記左眼に表示する画像を交互に表示するとき、
    前記nは、n≧a+b+1の式を満たす、請求項5に記載の3次元表示システム。
  11. 前記光学素子のバリア開口幅は、前記nに1を加えた値から、前記帯状領域の端部と重なり得るサブピクセルの最大数に1を加えた値を引いた値に、Hpを乗じた、bを除した値である、請求項10に記載の3次元表示システム。
  12. 水平方向および垂直方向に沿って格子状に配列された複数のサブピクセルを備える表示面と、
    前記表示面上の所定方向に延びる複数の帯状領域ごとに、前記サブピクセルから射出される画像光の光線方向を規定する光学素子であって、前記帯状領域の端部は、複数の前記サブピクセル上を横切り、水平方向に沿って1画素分の区間の長さが垂直方向に沿って1画素分の区間の長さに比べて短く、一部の前記帯状領域のサブピクセルを出射した光を、利用者の右眼の位置に伝搬させ、他の一部の前記帯状領域のサブピクセルを出射した光を、利用者の左眼の位置に伝搬させる光学素子と、
    利用者の右眼および左眼を撮像するカメラと、
    前記カメラが撮像した画像に基づいて、利用者の前記右眼および前記左眼の3次元位置を判定し、前記右眼および前記左眼の前記3次元位置に基づいて、前記表示面に表示する画像を制御するコントローラと、
    前記表示面にから射出した前記画像光を、利用者の視野に虚像を結像するように投影する光学系と
    を備えるヘッドアップディスプレイシステム。
  13. 水平方向および垂直方向に沿って格子状に配列された複数のサブピクセルを備える表示面と、前記表示面上の所定方向に延びる複数の帯状領域ごとに、前記サブピクセルから射出される画像光の光線方向を規定する光学素子であって、前記帯状領域の端部は、複数の前記サブピクセル上を横切り、水平方向に沿って1画素分の区間の長さが垂直方向に沿って1画素分の区間の長さに比べて短く、一部の前記帯状領域のサブピクセルを出射した光を、利用者の右眼の位置に伝搬させ、他の一部の前記帯状領域のサブピクセルを出射した光を、利用者の左眼の位置に伝搬させる光学素子と、利用者の右眼および左眼を撮像するカメラと、前記カメラが撮像した画像に基づいて、利用者の前記右眼および前記左眼の3次元位置を判定し、前記右眼および前記左眼の前記3次元位置に基づいて、前記表示面に表示する画像を制御するコントローラと、前記表示面にから射出した前記画像光を、利用者の視野に虚像を結像するように投影する光学系とを含むヘッドアップディスプレイシステムを備える移動体。
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