JP2018119385A - 軸方向鉄筋を備えたsc杭、軸方向鉄筋を備えたsc杭の製造方法、sc杭の軸方向鉄筋の露出方法 - Google Patents

軸方向鉄筋を備えたsc杭、軸方向鉄筋を備えたsc杭の製造方法、sc杭の軸方向鉄筋の露出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】搬送時、施工時に取り扱い容易とし、施工後に軸方向鉄筋10を露出容易とした。
【解決手段】鋼管1の外周側のコンクリート部64内に鉄筋かご60を埋設したSC杭とする。鉄筋かご60は、環状に配置した軸方向鉄筋10を上端板20、仕切り板30、ガイド板40で保形し、上端板20と仕切り板30とをPC鋼棒50で連結してある。軸方向鉄筋10は、上端板20と仕切り板30との間に配置した被覆パイプ16で覆い、上端11を上端板20の第一鉄筋挿入孔24内に位置させて、ねじ固定具55で上端板20に着脱自在に仮止めしてある。鋼管1の切断予定位置7を跨いで軸方向鉄筋10が配置され、切断予定位置7の直上に仕切り板30が配置される(b)。SC杭65はねじ固定具55を取り外し、第一鉄筋挿入孔24が露出した状態で使用する(a)。
【選択図】図1

Description

本発明は、鉄筋かごの構成に特徴のある軸方向鉄筋を備えたSC杭、軸方向鉄筋を含む鉄筋かごの組立に特徴がある軸方向鉄筋を備えたSC杭の製造方法、施工時に埋設したSC杭から軸方向鉄筋を露出させるSC杭の軸方向鉄筋の露出方法に関する。
一般に、地上付近に埋設される既製杭では、水平耐力を強化するために鋼管で被覆したコンクリート杭(いわゆるSC杭)を使用していた。なお、コンクリート製の既製杭は、コンクリートを緻密にするために遠心成形で製造していたので、製造上、保形性を確保する鉄筋かごの構成が重要なものとなる。
また、建造物を地中に埋設した基礎杭で支持する場合、基礎杭としてコンクリート製の既製杭を使用した場合、既製杭を構成する軸方向鉄筋(構造鉄筋)と、建造物の下端部(フーチング)の構造鉄筋とを定着させる必要があった。
この場合、一の方法では、既製杭の上端から予め軸方向鉄筋を上方に突出させておき、既製杭を埋設後に、軸方向鉄筋の上端部に鉄筋をつなぎ、建造物の構造鉄筋と連結していた(特許文献3)。
また、他の方法では、既製杭の軸方向鉄筋の上端部に保護筒材で被覆してコンクリート非接触状態で既製杭を構成し、既製杭を埋設後に、既製杭の上端部のコンクリートの外周部を切断して、コンクリートの上端部を保護筒材と一緒に引き抜き、既製杭の軸方向鉄筋の上端部を露出させていた(特許文献1、2)。
また、前記他の方法の場合、保護筒材および軸方向鉄筋を上側の端版に固定する必要があり、特許文献1(上端部に鋼管無し)の場合には、軸方向鉄筋の外端部にねじ部を形成して、ねじ部を端版から突出させてねじ部にナットを螺合して、軸方向鉄筋を上側の端版に固定していた。また、特許文献2(上端部に鋼管有り)の場合、突起を有する補助板を上側の端版の外から取り付け、被覆筒材内に突起を挿入して、軸方向鉄筋および被覆筒材を端版の孔内に挿入して固定していた。
特開2010−196251号公報 特開2010−255394号公報 特開2011−111848号公報
前記一の方法では、既製杭の上側の端版から軸方向鉄筋が突出するので、遠心成形する製造時や地中に埋設する施工時に、端版から露出して突出している軸方向鉄筋が邪魔になり、取り扱い難い問題点があった。また他の方法でも、補助板が上側の端板から突出していた。
また、前記一の方法で、既製杭の上端部のコンクリートの外周部を切断した場合、残置される部分に、鋼板が露出するので、その後構築するコンクリート製のフーチングと定着するし難い問題があった。
本発明は、SC杭で、軸方向鉄筋の上端を上端板の上面より下方に位置させ、鋼管の切断予定位置の上方に仕切り板を位置させたので、前記問題点を解決した。
即ちこのSC杭の発明は、鋼管の上下に、上端板および必要ならば下端板を固定し、前記鋼管内に中空部を有するコンクリート部を形成してなるSC杭において、以下のように構成したことを特徴とする軸方向鉄筋を備えるSC杭である。
(1) 前記鋼管は、軸方向の所定の高さで、外周に沿った切断予定位置で上部と下部に区分けされた。
(2) 前記鋼管の前記切断予定位置を跨いで、上部および下部に軸方向鉄筋が環状に配置されると共に、前記鋼管の長さ方向で切断予定位置より上側に、ドーナツ状の仕切り板を設け、前記仕切り板内を前記各軸方向鉄筋が貫通された。
(3) 前記軸方向鉄筋の上端部に固定部を形成し、前記軸方向鉄筋の上端を前記上端板の上面より下方に位置させた。
(4) 前記上端板に着脱自在に取り付けた固定具に、前記軸方向鉄筋の固定部を着脱自在に取り付けた。
(5) 前記仕切り板と上端板の間に配置した鉄筋被覆材で、前記各軸方向鉄筋を被覆した。
(6) 前記上端板と前記仕切り板とを、前記軸方向鉄筋と略平行に配置した板連結部材で連結させた。
(7) 前記上端板、前記仕切り板、前記鉄筋被覆材で一部を被覆された前記軸方向鉄筋および前記板連結部材とで、鉄筋かごを構成し、前記鉄筋かごを前記コンクリート部内に埋設させた。
また、前記SC杭の発明において、以下のように構成したことを特徴とした軸方向鉄筋を備えたSC杭である。
(1) 軸方向鉄筋の上端部にねじ部を形成して、前記上端板に第一鉄筋挿入孔を形成して、ねじ部の上端を、前記第一鉄筋挿入孔内に位置させた。
(2) 前記上端板の上面側に係止したねじ固定具のナット部を前記第一鉄筋挿入孔内に挿入して、前記ねじ部に着脱可能に螺合した。
(3) 前記仕切り板に第二鉄筋挿入孔を形成して、前記軸方向鉄筋を貫通させた。
(4) 中空の鉄筋被覆材の上端を前記上端板に当接させて、下端を前記仕切り板に当接させて、被覆材の上下を略密封させた。
また、前記SC杭の発明において、以下のように構成したことを特徴とした軸方向鉄筋を備えたSC杭である。
(1) 仕切り板の下面を、切断予定位置の直上に位置させた。
(2) 前記切断予定位置の下方に、前記仕切り板と並列してガイド板を設け、前記ガイド板に軸方向鉄筋を貫通させるとともに、前記ガイド板の外周に、前記ガイド板を鋼管の所定位置に保つために前記鋼管の内周に沿って配置されるスペーサーを取り付けた。
(3) 前記仕切り板の上面で、第二鉄筋挿入孔の周囲に、被覆材係止凹部を形成し、鉄筋被覆材の下面を位置させた。
また、製造方法の発明は、軸方向鉄筋を備えた鉄筋かごを、軸方向に切断予定位置を設定した鋼管内に配置して、コンクリート類を注入して遠心成形してSC杭を製造する方法であって、以下のように構成することを特徴とした軸方向鉄筋を備えたSC杭の製造方法である。
(1) 以下のようにして、前記鉄筋かごの構造を以下のように構成する。
(a) 軸方向に沿って上端板と仕切り板とを並列して、前記仕切り板に前記軸方向鉄筋を貫通させ、前記上端板の厚さ内に、前記軸方向鉄筋の上端を位置させる。
(b) 前記上端板と前記仕切り板との間に配置した鉄筋被覆材で、前記軸方向鉄筋を被覆した。
(c) 前記上端板と前記仕切り板とを、所定間隔に維持する板連結部材で連結した。
(2) 前記鋼管の上端側から鉄筋かごを挿入して、前記上端板を前記鋼管の上端に溶接固定すると共に、前記仕切り板を前記鋼管の切断予定位置より上端部側に位置させる。
(3) 続いて、上端板の上面側から固定具を取り付けて、前記軸方向鉄筋の上端側の固定部を着脱自在に保持する。
(4) 続いて、前記鋼管内にコンクリート類を注入して、所定の養生をして、コンクリート類が固化後に、前記固定具を取り外して、SC杭を構成する。
また、前記製造方法の発明において、以下のようにして、構成することを特徴とした軸方向鉄筋を備えたSC杭の製造方法である。
(1) 以下のようにして鉄筋かごの構造を構成した。
(a) 軸方向鉄筋の位置に合わせて、上端板に第一鉄筋挿入孔を、仕切り板に第二鉄筋挿入孔をそれぞれ形成し、前記仕切り板の下方に並列したガイド板に前記軸方向鉄筋に合わせて、放射方向に開放した鉄筋挿入切り欠き形成し、前記軸方向鉄筋の先端部にねじ部を形成した。
(b) 前記軸方向鉄筋を前記仕切り板の前記第二鉄筋挿通孔に挿入し、前記ガイド板の鉄筋挿入切り欠きに係止し、前記軸方向鉄筋のねじ部の上端を前記上端板の第一鉄筋挿入孔内に位置させた。
(2) 続いて、前記鋼管内に前記鉄筋かごを配置し、前記ガイド板を鋼管内内の中心付近に配置して、前記軸方向鉄筋の下端部を所定位置に配置する。
(3) 続いて、前記上端板の上方からねじ固定具を前記第一鉄筋挿入孔に挿入して、前記ねじ固定具を前記上端板の上面に係止するとともに、前記ねじ固定具と前記軸方向鉄筋のねじ部とを螺合して仮止めする。
(4) 続いて、前記鋼管内にコンクリート類を注入して、所定の養生をして、コンクリート類が固化後に、前記固定具を取り外して、SC杭を構成する。
また、鉄筋の露出方法の発明は、所定数の既製杭からなる下杭の上端にSC杭の下端を連結して、以下のようにして、前記SC杭に埋設した軸方向を露出させることを特徴としたSC杭の軸方向鉄筋の露出方法である。
(1) 鋼管内に中空部を有するコンクリート部を形成して、前記コンクリート部内に環状に配置した前記軸方向鉄筋を上端板および仕切り板で保形した鉄筋かごを埋設して、以下のようして前記SC杭の構造を構成した。
(a) 前記鋼管を、軸方向の所定の高さで、外周に沿った切断予定位置で上部と下部に区分けした。
(b) 前記軸方向鉄筋は、前記鋼管の前記切断予定位置を跨いで配置されていると共に、前記仕切り板を前記鋼管の切断予定位置よりも上方に位置させた。
(c) 前記軸方向鉄筋は、その上端が軸方向で前記上端板の上面より上方に突出しない位置に配置すると共に、その外周は、前記上端板と前記仕切り板との間に配置した鉄筋被覆材により覆われた構造とした。
(2) 構築現場で、通常の方法により、前記下杭に連結して前記SC杭を埋設する。
(3) 前記SC杭で、前記切断予定位置で前記鋼管およびコンクリート部の外周部を切断して、前記鋼管の上部および前記コンクリート部の上部を、前記上端板および前記仕切り板と共に引き抜き、さらに前記鉄筋被覆材が残置された場合には前記鉄筋被覆材を引き抜く。
(4) 以上のようにして、前記軸方向鉄筋の上部および残置されたコンクリート部の上面を露出させる。
また、前記鉄筋の露出方法の発明において、以下のように構成することを特徴としたSC杭の軸方向鉄筋の露出方法である。
(1) 以下のように、SC杭の構造を構成した。
(a) 軸方向鉄筋は、その上端を上端板の厚さ内に位置させ、かつ前記上端板とは連結しない構造とした。
(b) 前記上端板に板連結部材の上端部を連結し、かつ前記板連結部材の上端が軸方向で前記上端板の上面より上方に突出しないように構成した。
(c) 前記仕切り板は、前記板連結鉄筋の下端部が連結され、かつ、前記仕切り板の下面は鋼管の切断予定位置の近傍に位置させた。
(2) 前記鋼管を引き抜くと、前記上端板および前記板連結鉄筋とともに前記仕切り板を同時に引き抜く。
この発明は、軸方向鉄筋の上端を上端板の上面より下方に位置させたので、上端板から上方へ突出物が無く、特殊な工夫をすることなく通常の杭打ち手段を用いてSC杭の埋設作業ができる。また、上端板から上方へ突出物が無いため、SC杭の搬送に際して突起物を保護する特殊な養生も不要で、SC杭の搬送作業を簡易とすることができる。
また、鋼管の切断予定位置の上方に仕切り板を位置させたので、SC杭の製造時には仕切り板で鉄筋かごを保形して製造し易く、SC杭を埋設した際には、切断位置が明確になる。さらに、SC杭を埋設した際には仕切り板は除去されるので、SC杭のコンクリート面が露出して、フーチングとのSC杭との定着が高められる。
この発明のSC杭で、(a)は平面図、(b)は使用する鉄筋かごの正面図、を表す。 この発明のSC杭に使用する上端板で、(a)は上端版の拡大平面図、(b)は上端板の拡大縦断面図、(c)は上端板で軸方向鉄筋の取り付けを表す拡大縦断面図、を表す。 この発明のSC杭に使用する仕切り板で、(a)は仕切り板の拡大平面図、(b)は仕切り板と軸方向鉄筋との取り付けを表す拡大縦断面図、を表す。 この発明のSC杭に使用するガイド板で、(a)はガイド板の拡大平面図、(b)はガイド板の一部拡大平面図、を表す。 (a)〜(d)、(f)は、この発明の鉄筋かご(SC杭)を組み立てる手順を表す概略した縦断面図で、(e)は(d)の状態で、異なる角度で切断してPC鋼棒のみを表した概略した縦断面図、を表す。 (a)〜(d)は、この発明のSC杭の施工手順を表す概略した縦断面図である。
図面に基づきこの発明の実施態様を説明する。
1.SC杭65の製造
(1) SC杭65は、鋼管1内に形成したコンクリート部64に鉄筋かご60を埋設して構成される(図1(b))。鉄筋かご60は、上端板20、仕切り板30およびガイド板40と、これらを貫通または係止して配置される軸方向鉄筋10、10と、仕切り板30と上端板20との間に配置される板連結材(PC鋼棒50)、被覆パイプ16などから構成され、軸方向鉄筋10、10はねじ固定具55で上端板20に固定される。また、以下において、SC杭65の製造は、一般に、鋼管1の軸を略水平に寝かせた状態で製造するが、各部材において、SC杭65を、建造物の構築現場で埋設する際に、下方に位置する側を下面、上方に位置する側を上面とする。
(2) この製造方法に使用する部材は以下のような構成とする。
(A) 鋼管1は、内径D01 外径D02で形成し、軸方向(高さ方向)で、上端2(上端板20の上面21)から距離(高さ)L0位置に、施工時に鋼管1を鋼管1Aと鋼管1Bとに切断する切断予定位置7を設定する。切断予定位置7は、予め外周面に何らかの表示をしておくこともできる(図示していない)。
(B) 長さL1の軸方向鉄筋10(例えば、異形鉄筋)で、上端11側をねじ切りして、ねじ部13を形成する。軸方向鉄筋10のねじ部13は、下側から徐々に径を小さくする段差部14を介して、軸方向鉄筋10の最小軸径より小さな径で形成されている(図2(c))。軸方向鉄筋10、10は、SC杭65の鋼管1内で、径D0の円に沿って複数本が等間隔で環状に配置される。なお、段差部14は徐々に径が縮径変化する構造としたが、軸径から直ぐにねじ部13の小径が形成されるような段差部14を形成することもできる(図示していない)。
また、軸方向鉄筋10の上端11側にねじ部13を形成したが、ねじ部13に代わり、他の係止構造を採用することもできる(図示していない)。
(C) また、使用する鉄筋被覆材は、軸方向鉄筋10の最大外径より大きな内径を有する硬質の塩ビ製のパイプからなり、被覆パイプ16とする。被覆パイプ16の長さは、切断予定位置7に対応して設定される。なお、被覆パイプ16はSC杭の製造時に、軸方向鉄筋10、10にコンクリートが付着して、コンクリート部64内で定着しないようするための部材であり、かつSC杭65の施工後に軸方向鉄筋10から容易に除去できる材料であれば、柔軟な材料など任意である。
(D) また、上端板20は、内径D1、外径D2(D01<D2≦D02)のドーナツ状の鋼板製で、径D0の等間隔で環状に配置する軸方向鉄筋10、10に対応して、第一鉄筋挿入孔24、24を形成する(図2)。すなわち、内径D1<D0<外径D2となっている。また、第一鉄筋挿入孔24の外周を覆うように内径D6(軸方向鉄筋10のねじ部13の外径<D6<軸方向鉄筋10の最大外径)のワッシャー、すなわち軸方向鉄筋10の段差部14に係止できる第一ワッシャー26、を用意する(図2(c))。
なお、第一ワッシャー26は予め、上端板20の下面22に溶接などで固定しておくこともできる(図示していない)。また、第一ワッシャー26は、第一鉄筋挿入孔24の径に外径を合わせ、内径をD6に形成して、予め第一鉄筋挿入孔24の下面側に嵌挿固定しておくこともできる(図示していない)。また、第一鉄筋挿入孔24を下方に開放せずに、上端板20の下面22側に底部を形成して、底部に径D6の孔を形成することもでき、この場合には第一ワッシャー26は不要である(図示していない)。
(E) また、仕切り板30は、内径D1、外径D3(D3<D01で、鋼管1内に挿入する際に支障なく挿入できる程度に鋼管1の内径D01より小さければ良い)のドーナツ状の鋼板製で形成し、上端板20と同様に、径D0の等間隔で環状に配置する軸方向鉄筋10、10に対応して、第二鉄筋挿入孔34、34を形成する。第二鉄筋挿入孔34は、使用する被覆パイプ16の外径よりわずかに大きく形成してある。第二鉄筋挿入孔34の下面側に、内径D7(軸方向鉄筋10の最大外径<D7<被覆パイプの内径または外径)の第二ワッシャー36を嵌挿固定する(図3(b))。この場合、第二ワッシャー36と仕切り板30との固定は、コンクリートの打設まで被覆パイプ16が動かないように固定され、かつ施工時に仕切り板30を除去する際には容易に分離される程度の強度で固定される。また、ここで、第二鉄筋挿入孔34の外周側と第二ワッシャー36の上面(内径D7の開口の外周側)とで被覆パイプ16の係止凹部35を形成する。
また、仕切り板30の上面31に、環状に配置した所定長さの定着鉄筋37、37を略直角に立設して溶接固定する(図3)。定着鉄筋37、37は、いわゆるアンカー筋の役割であり、SC杭65のコンクリート部64(64A)と仕切り板30との一体性を保つために設けた。
(F) ガイド板40は、内径D4(仕切り板30などの内径D1<D4)、外径D5(D5<鋼管1の外径D01)のドーナツ状の鋼板製で形成し、上端板20と同様に、径D0の等間隔で環状に配置する軸方向鉄筋10、10に対応して、第三鉄筋挿入孔44を形成する(図4)。第三鉄筋挿入孔44は、軸方向鉄筋10が挿入できる程度の径で形成してあり、かつ外周側から軸方向鉄筋10を挿入できるように、外周縁に向けて開放する連通部45を形成してある(図4(b))。したがって、ガイド板40のドーナツ状の外周縁から中心側に向けてU字状の切り欠き形状となっている。
(G) 板連結材として、PC鋼棒50を使用し、PC鋼棒50の上端部51を上端板20に、下端部52を仕切り板30に、それぞれ定着できるように構成する。例えば、PC鋼棒50の上端部51には膨大部(ヘッダー加工)を形成し、下端部52にはねじ部を形成してある(図示していない)。このPC鋼棒50の構成に対応して、上端板20には、膨大部を上端板20の材厚内で係止する係止孔(ヘッダー孔)を形成し、仕切り板30にはPC鋼棒50を挿入できる貫通孔を形成する(図示していない)。この場合、下端部52のねじ部と仕切り板30との固定は、仕切り板30の下面32の下側からナットで固定する。あるいは、仕切り板30の上面31の上側と下面32の下側の両側からナット2個で、仕切り板30を挟むようにPC鋼棒50のねじ部(下端部52)を仕切り板30に固定することもできる(図示していない)。
なお、板連結材として、コンクリートの打設時まで、上端板20と仕切り板30との間隔を一定に保つように、十分な圧縮強度およびやたわみが無い剛性を保ち、かつ施工時に上端板20と共に仕切り板30を一体に引き抜きできる程度の引張強度を有すれば、PC鋼棒50以外の材料(形鋼や樹脂材料など)を使用することもできる。
(H) 固定具として、ねじ固定具55を使用し、ねじ固定具55は、軸方向鉄筋10のねじ部13に螺合できるナット部56と、ナット部56の上側に、ナット部56より大径の頭部57から構成する(図2(c))。ナット部56は、上端板20の第一鉄筋挿入孔24に挿入できる外径を有し、頭部57は、平面6角形状で、第一鉄筋挿入孔24より大径に形成されている。
なお、軸方向鉄筋10の上端11側にねじ部13以外の係止構造を採用した場合には、ナット部56に代わる係止手段を有する固定具を採用する(図示していない)。
(3) 続いて、鉄筋かご60を組み立てる手順(鉄筋かご60の構成と製造方法)を説明する(図5)。
(A) 仕切り板30とガイド板40とを所定間隔に並列させて、仕切り板30の第二鉄筋挿入孔34、34に軸方向鉄筋10、10を挿入して、軸方向鉄筋10の下端部をガイド板40の外周側から第三鉄筋挿入孔44、44内に納め、軸方向鉄筋10に仕切り板30とガイド板を取り付ける(図3(b)、図4(b))。総ての軸方向鉄筋10、10を仕切り板20およびガイド板30に取り付ける(図5(a))。なお、軸方向鉄筋10、10の軸方向での仕切り板30の位置は、予め設定した切断予定位置7(すなわち、L0)により決められる。
(B) (A)の後または(A)と同時に、ガイド板40の外周側から軸方向鉄筋10、10とに保持鋼材(結束線、番線、細い鉄筋など)を巻き、軸方向鉄筋10、10が第三鉄筋挿入孔44、44から放射方向に移動しないように仮固定する(図示していない)。
(C) 続いて、各軸方向鉄筋10、10の上端11側から被覆パイプ16を被せ、被覆パイプ16の下端18を、仕切り板30の第二貫通孔34に挿入して、第二ワッシャー36の上面に当接させる(図3(b))。この状態で、概ね軸方向鉄筋10、10の上端11、11位置を揃えて、各軸方向鉄筋10のねじ部13に第一ワッシャー26を被せ、第一ワッシャー26を段差部14に係止する(図5(b)、図2(c))。
(D) 続いて、軸方向鉄筋10、10の上端11側から上端板30を近づけ、各軸方向鉄筋10のねじ部(上端部)13を上端板20の第一鉄筋挿入部24、24に挿入して、各第一ワッシャー26、26を上端板20の下面22に当接させる(図5(c)、図2(c))。この状態で、軸方向鉄筋10のねじ部13(あるいは、さらに段差部14の上部も)は第一鉄筋挿入孔24内にあり、軸方向鉄筋10の上端11(ねじ部13の上端)は、第一鉄筋挿入孔24内に納まり、上端板20の上面21から突出しない(図2(c))。
(E) 続いて、この状態で、上端板20の上面21側からねじ固定具55のナット部56の外周に第三ワッシャー27を取り付けて、ナット部56を第一鉄筋挿入24内に挿入して、ナット部56を軸方向鉄筋10のねじ部13に螺合する(図5(c))。この状態で、軸方向鉄筋10、10の上端11側は上端板20に固定される。
また、この状態で、被覆パイプ16の上端17は第一ワッシャー26の下面(上端板20の下面22)に当接して(図2(c))、被覆パイプ16の下端18は、仕切り板30の第二ワッシャー36の上面に当接して(図3(b))、被覆パイプ16の下上下方向の移動が規制され、かつ、被覆パイプ16の下端18は仕切り板30の第二鉄筋挿入孔36の係止凹部35内にあり、被覆パイプ16の上下方向に直交する方向の移動も規制される。したがって、上端板20と仕切り板30とは一定の間隔を保つことができる。また、被覆パイプ16の上端17および下端18は略密封され、被覆パイプ16の内方にコンクリート(モルタル)が入ることを防止できる。
(F) (E)の後、または(E)と同時期に、ガイド板40の外周側に、円弧状に形成したリング鉄筋46を固定して、ガイド板40と軸方向鉄筋10、10とを固定する。また、ガイド板40に、ガイド板40(すなわち軸方向鉄筋10、10)を所定位置(鋼管1の中心)に保つためのスペーサー47、47を固定する(図5(d)、図4(b))。
(G) (E)の後、または(E)と同時期に、上端板20の係止孔(図示していない)からPC鋼棒50の下端部52側(ねじ部側)を挿入する。続いて、PC鋼棒50の膨大部(上端部51側)を係止孔に係止した状態で、PC鋼棒50の下端部52側のねじ部を仕切り板30の貫通孔から突出して、ねじ部にナットを螺合緊結して、PC鋼棒50、50を上端板20と仕切り板30とに固定する(図5(e)、図2(c)、(図3(b))。したがって、PC鋼棒50、50によって、上端板20と仕切り板30との間隔が開くことを強固に防止できる。
(H) 以上のようにして、鉄筋かご60を構成する(図5(f)、図1(b))。
(I) 続いて、鉄筋かご60の下端側(ガイド板40側)を鋼管1の上端2側から挿入して、鋼管1の上端2に、鉄筋かご60の上端板20を溶接で固定する。この状態で、鉄筋かご60の仕切り板30の下面32が、鋼管1の切断予定位置7より若干(数mm〜数cm程度)上方に位置する。鉄筋かご60の仕切り板30の下面32は、鋼管1の切断予定位置7より上方にあり、かつできるだけ切断予定位置7の近傍に位置することが望ましい。
(J) 続いて、鋼管1の下端3に、連結予定の下杭67の上端板(図示していない)に合わせた下端板62を溶接固定する(図5(f))。
(K) 続いて、通常の方法で、鋼管1内にコンクリートを注入する。この際、上端板20と仕切り板30とは設定された間隔を維持できる。
また、所定の養生をすれば、SC杭65を構成する。鋼管1の内面5側に、上端板20の内径D1に対応した中空部を有するコンクリート部64が形成され(図2(a)、図3(a))、鉄筋かご60がコンクリート部64内に埋設される(図1(b))。
2.SC杭65の施工(軸方向鉄筋10の露出方法)
(1) このSC杭65は、上端板20からねじ固定具55、55を取り外した状態で、出荷され、施工現場に搬送される。したがって、上端板20の上面21から第一鉄筋挿入孔24が露出し(図1(a)、図2(c))、軸方向鉄筋10、10の上端11は上端板20の上面21より下方にあり、PC鋼棒50の上端部51(膨大部)は上端板20の厚さ内にあるので、このSC杭65では、上端板20の上面21から上方に突起物は生じていない。したがって、工場から建造物の構築現場までの運搬や建造物の構築現場内での移動、あるいは施工中にSC杭65を取り扱い易くなっている。したがって、構築現場では、通常のSC杭と同様の機材を使って、同様に施工ができる。
(2) 通常の施工方法で、杭穴の掘削と同時にまたは杭穴の掘削後、所定本数連結した下杭67およびこのSC杭65が施工される。SC杭65は下杭67の上端に取り付けられる(図6(a))。また、この際、いわゆる中掘工法に使用する場合には、SC杭65の上端板20の上面21から何も突起物が無いので、特別な工夫をすることなく、通常の杭打ち機(図示していない)でSC杭65を保持しつつ掘削ロッド(図示していない)で掘削ができる。
この状態で、SC杭65の切断予定位置7(仕切り板30)は、地面70よりも上方に位置する(図6(a))。
(3) 続いて、SC杭65の鋼管1の切断予定位置7の高さで、カッターなどで鋼管1およびコンクリート部64の外周側を切断する(図6(b))。前記のように、この切断位置(切断予定位置7)は、仕切り板30の下面32の下方に位置する。鋼管1は切断予定位置7より上方の鋼管1Aと下方の鋼管1Bとに分離される。
(4) 続いて、SC杭65の鋼管1Aを、切断位置(切断予定位置7)より上方で、上方に引き抜くと、SC杭65の上部64A(鋼管1の上部1A、上端板20、仕切り板30、被覆パイプ16、コンクリート部64の上部64A)が分離され、SC杭65の下部64B(鋼管1の下部1B、ガイド板40、コンクリート部64の下部64B)が下杭67とともに残置される(図6(c))。この際、被覆パイプ16、16は、通常、SC杭65Aに含まれず、軸方向鉄筋10、10に残置される(図6(c))。
なお、この際、PC鋼棒50、50により上端板20と仕切り板30とが連結され、かつ仕切り板30に定着鉄筋37が固定されているので、鋼管1Aと上端板20を引き上げることにより、確実にコンクリート部64の上部64Aおよび仕切り板30がSC杭65Aとともに分離されて除去される。
(5) 続いて、残置された被覆パイプ16、16を軸方向鉄筋10、10から取り外す(図6(d))。これにより、軸方向鉄筋10、10で切断位置(切断予定位置7)より上方が露出するので、露出した軸方向鉄筋をフーチングの鉄筋に定着して、コンクリートを打設して、SC杭65の下部65Bと一体のフーチングを構築ずる(図示していない)。
この際、仕切り板30は除去され、コンクリート部64の下部64Bの上面64aが露出するので(図6(d))、フーチングとSC杭65Bの一体性が高められる。
(6) なお、前記において、SC杭65Aを分離した際に(図6(c))、被覆パイプ16の全部または一部が、SC杭65Aとともに、軸方向鉄筋10、10から除去される場合もある。
1 鋼管
1A 鋼管の上部(除去側)
1B 鋼管の下部(残置側)
2 鋼管の上端
3 鋼管の下端
4 鋼管の外面
5 鋼管の内面
7 鋼管の切断予定位置
10 軸方向鉄筋
11 軸方向鉄筋の上端
12 軸方向鉄筋の下端
13 軸方向鉄筋のねじ部
14 軸方向鉄筋の段差部
16 被覆パイプ(鉄筋被覆材)
16A 被覆パイプの上部
16B 被覆パイプの下部
17 被覆パイプの上端
18 被覆パイプの下端
20 上端板
21 上端板の上面
22 上端板の下面
24 上端板の第一鉄筋挿入孔
26 上端板の第一ワッシャー
27 上端板の第二ワッシャー
30 仕切り板
31 仕切り板の上端
32 仕切り板の下端
34 仕切り板の第二鉄筋挿入孔
35 第二鉄筋挿入孔の係止凹部
36 仕切り板の第ワッシャー
37 仕切り板の定着鉄筋
40 ガイド板
41 ガイド板の上面
42 ガイド板の下面
44 ガイド板の第三鉄筋挿入孔
45 第三鉄筋挿入部の連通部
46 ガイド板のリング鉄筋
47 ガイド板のスペーサー
50 PC鋼棒(板連結部材)
51 PC鋼棒の上端部
52 PC鋼棒の下端部
55 ねじ固定具(固定具)
56 ねじ固定具のナット部
57 ねじ固定具の頭部
58 上端板の第3ワッシャー
60 鉄筋かご
62 下端板
64 コンクリート部
64A コンクリート部の上部(除去側)
64B コンクリート部の下部(残置側)
64Ba コンクリート部の下部の上面
65 SC杭
65A SC杭の上部(除去側)
65B SC杭の下部(残置側)
67 下杭
70 地面

Claims (7)

  1. 鋼管の上下に、上端板および必要ならば下端板を固定し、前記鋼管内に中空部を有するコンクリート部を形成してなるSC杭において、以下のように構成したことを特徴とする軸方向鉄筋を備えるSC杭。
    (1) 前記鋼管は、軸方向の所定の高さで、外周に沿った切断予定位置で上部と下部に区分けされた。
    (2) 前記鋼管の前記切断予定位置を跨いで、上部および下部に軸方向鉄筋が環状に配置されると共に、前記鋼管の長さ方向で切断予定位置より上側に、ドーナツ状の仕切り板を設け、前記仕切り板内を前記各軸方向鉄筋が貫通された。
    (3) 前記軸方向鉄筋の上端部に固定部を形成し、前記軸方向鉄筋の上端を前記上端板の上面より下方に位置させた。
    (4) 前記上端板に着脱自在に取り付けた固定具に、前記軸方向鉄筋の固定部を着脱自在に取り付けた。
    (5) 前記仕切り板と上端板の間に配置した鉄筋被覆材で、前記各軸方向鉄筋を被覆した。
    (6) 前記上端板と前記仕切り板とを、前記軸方向鉄筋と略平行に配置した板連結部材で連結させた。
    (7) 前記上端板、前記仕切り板、前記鉄筋被覆材で一部を被覆された前記軸方向鉄筋および前記板連結部材とで、鉄筋かごを構成し、前記鉄筋かごを前記コンクリート部内に埋設させた。
  2. 以下のように構成したことを特徴とした請求項1記載の軸方向鉄筋を備えたSC杭。
    (1) 軸方向鉄筋の上端部にねじ部を形成して、前記上端板に第一鉄筋挿入孔を形成して、ねじ部の上端を、前記第一鉄筋挿入孔内に位置させた。
    (2) 前記上端板の上面側に係止したねじ固定具のナット部を前記第一鉄筋挿入孔内に挿入して、前記ねじ部に着脱可能に螺合した。
    (3) 前記仕切り板に第二鉄筋挿入孔を形成して、前記軸方向鉄筋を貫通させた。
    (4) 中空の鉄筋被覆材の上端を前記上端板に当接させて、下端を前記仕切り板に当接させて、被覆材の上下を略密封させた。
  3. 以下のように構成したことを特徴とした請求項1記載の軸方向鉄筋を備えたSC杭。
    (1) 仕切り板の下面を、切断予定位置の直上に位置させた。
    (2) 前記切断予定位置の下方に、前記仕切り板と並列してガイド板を設け、前記ガイド板に軸方向鉄筋を貫通させるとともに、前記ガイド板の外周に、前記ガイド板を鋼管の所定位置に保つために前記鋼管の内周に沿って配置されるスペーサーを取り付けた。
    (3) 前記仕切り板の上面で、第二鉄筋挿入孔の周囲に、被覆材係止凹部を形成し、鉄筋被覆材の下面を位置させた。
  4. 軸方向鉄筋を備えた鉄筋かごを、軸方向に切断予定位置を設定した鋼管内に配置して、コンクリート類を注入して遠心成形してSC杭を製造する方法であって、以下のように構成することを特徴とした軸方向鉄筋を備えたSC杭の製造方法。
    (1) 以下のようにして、前記鉄筋かごの構造を以下のように構成する。
    (a) 軸方向に沿って上端板と仕切り板とを並列して、前記仕切り板に前記軸方向鉄筋を貫通させ、前記上端板の厚さ内に、前記軸方向鉄筋の上端を位置させる。
    (b) 前記上端板と前記仕切り板との間に配置した鉄筋被覆材で、前記軸方向鉄筋を被覆した。
    (c) 前記上端板と前記仕切り板とを、所定間隔に維持する板連結部材で連結した。
    (2) 前記鋼管の上端側から鉄筋かごを挿入して、前記上端板を前記鋼管の上端に溶接固定すると共に、前記仕切り板を前記鋼管の切断予定位置より上端部側に位置させる。
    (3) 続いて、上端板の上面側から固定具を取り付けて、前記軸方向鉄筋の上端側の固定部を着脱自在に保持する。
    (4) 続いて、前記鋼管内にコンクリート類を注入して、所定の養生をして、コンクリート類が固化後に、前記固定具を取り外して、SC杭を構成する。
  5. 以下のようにして、構成することを特徴とした請求項4記載の軸方向鉄筋を備えたSC杭の製造方法。
    (1) 以下のようにして鉄筋かごの構造を構成した。
    (a) 軸方向鉄筋の位置に合わせて、上端板に第一鉄筋挿入孔を、仕切り板に第二鉄筋挿入孔をそれぞれ形成し、前記仕切り板の下方に並列したガイド板に前記軸方向鉄筋に合わせて、放射方向に開放した鉄筋挿入切り欠き形成し、前記軸方向鉄筋の先端部にねじ部を形成した。
    (b) 前記軸方向鉄筋を前記仕切り板の前記第二鉄筋挿通孔に挿入し、前記ガイド板の鉄筋挿入切り欠きに係止し、前記軸方向鉄筋のねじ部の上端を前記上端板の第一鉄筋挿入孔内に位置させた。
    (2) 続いて、前記鋼管内に前記鉄筋かごを配置し、前記ガイド板を鋼管内内の中心付近に配置して、前記軸方向鉄筋の下端部を所定位置に配置する。
    (3) 続いて、前記上端板の上方からねじ固定具を前記第一鉄筋挿入孔に挿入して、前記ねじ固定具を前記上端板の上面に係止するとともに、前記ねじ固定具と前記軸方向鉄筋のねじ部とを螺合して仮止めする。
    (4) 続いて、前記鋼管内にコンクリート類を注入して、所定の養生をして、コンクリート類が固化後に、前記固定具を取り外して、SC杭を構成する。
  6. 所定数の既製杭からなる下杭の上端にSC杭の下端を連結して、以下のようにして、前記SC杭に埋設した軸方向を露出させることを特徴としたSC杭の軸方向鉄筋の露出方法。
    (1) 鋼管内に中空部を有するコンクリート部を形成して、前記コンクリート部内に環状に配置した前記軸方向鉄筋を上端板および仕切り板で保形した鉄筋かごを埋設して、以下のようして前記SC杭の構造を構成した。
    (a) 前記鋼管を、軸方向の所定の高さで、外周に沿った切断予定位置で上部と下部に区分けした。
    (b) 前記軸方向鉄筋は、前記鋼管の前記切断予定位置を跨いで配置されていると共に、前記仕切り板を前記鋼管の切断予定位置よりも上方に位置させた。
    (c) 前記軸方向鉄筋は、その上端が軸方向で前記上端板の上面より上方に突出しない位置に配置すると共に、その外周は、前記上端板と前記仕切り板との間に配置した鉄筋被覆材により覆われた構造とした。
    (2) 構築現場で、通常の方法により、前記下杭に連結して前記SC杭を埋設する。
    (3) 前記SC杭で、前記切断予定位置で前記鋼管およびコンクリート部の外周部を切断して、前記鋼管の上部および前記コンクリート部の上部を、前記上端板および前記仕切り板と共に引き抜き、さらに前記鉄筋被覆材が残置された場合には前記鉄筋被覆材を引き抜く。
    (4) 以上のようにして、前記軸方向鉄筋の上部および残置されたコンクリート部の上面を露出させる。
  7. 以下のように構成することを特徴とした請求項6記載のSC杭の軸方向鉄筋の露出方法。
    (1) 以下のように、SC杭の構造を構成した。
    (a) 軸方向鉄筋は、その上端を上端板の厚さ内に位置させ、かつ前記上端板とは連結しない構造とした。
    (b) 前記上端板に板連結部材の上端部を連結し、かつ前記板連結部材の上端が軸方向で前記上端板の上面より上方に突出しないように構成した。
    (c) 前記仕切り板は、前記板連結鉄筋の下端部が連結され、かつ、前記仕切り板の下面は鋼管の切断予定位置の近傍に位置させた。
    (2) 前記鋼管を引き抜くと、前記上端板および前記板連結鉄筋とともに前記仕切り板を同時に引き抜く。
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