JP6839622B2 - コンクリート床版の接合構造、コンクリート床版の接合方法及びコンクリート床版の製造方法 - Google Patents

コンクリート床版の接合構造、コンクリート床版の接合方法及びコンクリート床版の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、コンクリート床版の接合構造、コンクリート床版の接合方法及びコンクリート床版の製造方法に関する。
コンクリート床版の橋梁等への設置の際に、コンクリート床版の端面同士を接合する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、一方のコンクリート床版の端面に設けられた凸部と、他方のコンクリート床版の端面に設けられた凹部とを互いに嵌合させることにより、コンクリート床版の端面同士を接合する技術が開示されている。
特開2016‐98490号公報
ところで、クレーン等によるコンクリート床版の橋梁等への設置の際には、コンクリート床版の端面同士がぶつかり合うことがあり、接合する際の位置決めを容易にしつつ、コンクリート床版の端面の強度を向上させることが望まれている。
そこで本発明は、接合する際の位置決めを容易にしつつ、接合前及び接合後における強度を向上させることができるコンクリート床版の接合構造、コンクリート床版の接合方法及びコンクリート床版の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、第1コンクリート床版の第1端面と第2コンクリート床版の第2端面とが接合されているコンクリート床版の接合構造であって、第1コンクリート床版の第1端面に設けられ、繊維補強コンクリートにより形成された凸部と、第2コンクリート床版の第2端面に設けられ、繊維補強コンクリートにより形成された凹部とを備え、凸部と凹部とは互いに嵌合するコンクリート床版の接合構造である。
この構成によれば、第1コンクリート床版の第1端面と第2コンクリート床版の第2端面とが接合されているコンクリート床版の接合構造において、第1コンクリート床版の第1端面に設けられた凸部と、第2コンクリート床版の第2端面に設けられた凹部とを備え、凸部と凹部とは互いに嵌合するため、第1コンクリート床版の第1端面と第2コンクリート床版の第2端面とを合わせ易く、接合する際の位置決めが容易である。また、凸部及び凹部は繊維補強コンクリートにより形成されているため、接合前及び接合後における凸部及び凹部の強度を向上させることができる。したがって、接合する際の位置決めを容易にしつつ、接合前及び接合後における強度を向上させることができる。
この場合、凸部の第1端面から垂直方向に突出した長さは第1コンクリート床版の厚さよりも短く、凹部の第2端面から垂直方向に窪んだ長さは第2コンクリート床版の厚さよりも短いことが好適である。
この構成によれば、凸部の第1端面から垂直方向に突出した長さは第1コンクリート床版の厚さよりも短く、凹部の第2端面から垂直方向に窪んだ長さは第2コンクリート床版の厚さよりも短いため、凸部及び凹部の強度を担保し易くなる。
また、第1端面において凸部が突出している第1コンクリート床版の厚さ方向の範囲は第1コンクリート床版の厚さの20%〜80%であり、第2端面において凹部が窪んでいる第2コンクリート床版の厚さ方向の範囲は第2コンクリート床版の厚さの20%〜80%であることが好適である。
この構成によれば、第1端面において凸部が突出している第1コンクリート床版の厚さ方向の範囲は第1コンクリート床版の厚さの20%〜80%であり、第2端面において凹部が窪んでいる第2コンクリート床版の厚さ方向の範囲は第2コンクリート床版の厚さの20%〜80%であるため、接合する際の位置決めがより容易となり、接合前及び接合後における強度をより向上させることができる。
また、凸部は角錐台形状を有することが好適である。
この構成によれば、凸部は角錐台形状を有するため、凸部及び凹部の強度を担保し易く、凸部及び凹部の製造も容易である。
また、第1端面は、第1コンクリート床版のコンクリートの打設に用いられ、凸部を含み、繊維補強コンクリートにより形成された第1埋設型枠であり、第2端面は、第2コンクリート床版のコンクリートの打設に用いられ、凹部を含み、繊維補強コンクリートにより形成された第2埋設型枠であることが好適である。
この構成によれば、第1端面は、第1コンクリート床版のコンクリートの打設に用いられ、凸部を含み、繊維補強コンクリートにより形成された第1埋設型枠であり、第2端面は、第2コンクリート床版のコンクリートの打設に用いられ、凹部を含み、繊維補強コンクリートにより形成された第2埋設型枠である。このため、第1コンクリート床版及び第2コンクリート床版の製造が容易となる。
この場合、第1埋設型枠及び第2埋設型枠のいずれか一方は、第1埋設型枠及び第2埋設型枠のいずれか他方を型枠として繊維補強コンクリートを打設することにより製造されていることが好適である。
この構成によれば、第1埋設型枠及び第2埋設型枠のいずれか一方は、第1埋設型枠及び第2埋設型枠のいずれか他方を型枠として繊維補強コンクリートを打設することにより製造されているため、凸部及び凹部が互いに嵌合し合う精度を高めることができる。
また、第1埋設型枠の凸部と第2埋設型枠の凹部とを互いに嵌合させた状態で、第1埋設型枠を埋設型枠として用いて第1コンクリート床版のコンクリートの打設が行われ、第2埋設型枠を埋設型枠として用いて第2コンクリート床版のコンクリートの打設が行われてもよい。
この構成によれば、第1埋設型枠の凸部と第2埋設型枠の凹部とを互いに嵌合させた状態で、第1埋設型枠を埋設型枠として用いて第1コンクリート床版のコンクリートの打設が行われ、第2埋設型枠を埋設型枠として用いて第2コンクリート床版のコンクリートの打設が行われているため、凸部及び凹部が互いに嵌合し合う精度を高めることができる。
また、繊維補強コンクリートは、材令28日における圧縮強度が100〜400N/mmであることが好適である。
この構成によれば、繊維補強コンクリートは、材令28日における圧縮強度が100〜400N/mmであるため、凸部及び凹部の接合前及び接合後における強度を適切に向上させることができる。
一方、本発明は、第1コンクリート床版の第1端面と第2コンクリート床版の第2端面とを接合するコンクリート床版の接合方法であって、第1コンクリート床版の第1端面に設けられ、繊維補強コンクリートにより形成された凸部と、第2コンクリート床版の第2端面に設けられ、繊維補強コンクリートにより形成された凹部とを互いに嵌合させることにより、第1コンクリート床版の第1端面と第2コンクリート床版の第2端面とを接合するコンクリート床版の接合方法である。
この場合、凸部と凹部とを互いに嵌合させる前に、凸部と凹部との間に樹脂製の接着剤を塗布することが好適である。
この構成によれば、凸部と凹部とを互いに嵌合させる前に、凸部と凹部との間に樹脂製の接着剤を塗布するため、より確実に第1コンクリート床版の第1端面と第2コンクリート床版の第2端面とを接合することができる。
また、凸部と凹部とを互いに嵌合させた後に、第1コンクリート床版と第2コンクリート床版とに、第1コンクリート床版と第2コンクリート床版とに亘って延在するポストテンション材を挿入し、挿入されたポストテンション材により、第1コンクリート床版と第2コンクリート床版とにプレストレスを付与することが好適である。
この構成によれば、凸部と凹部とを互いに嵌合させた後に、第1コンクリート床版と第2コンクリート床版とに、第1コンクリート床版と第2コンクリート床版とに亘って延在するポストテンション材を挿入し、挿入されたポストテンション材により、第1コンクリート床版と第2コンクリート床版とにプレストレスを付与するため、第1コンクリート床版の第1端面と第2コンクリート床版の第2端面とをより高強度で接合することができる。また、凸部と凹部とを互いに嵌合させた後に、第1コンクリート床版と第2コンクリート床版とにポストテンション材を挿入するため、ポストテンション材が挿入される第1コンクリート床版と第2コンクリート床版とにおける挿入孔、挿入溝及びシース管等の位置を合せ易くなる。
また、繊維補強コンクリートは、材令28日における圧縮強度が100〜400N/mmであることが好適である。
また、本発明は、コンクリートが打設される側とは反対側の外面に凸部を含み、繊維補強コンクリートにより形成された第1埋設型枠を埋設型枠として用いてコンクリートを打設することにより、端面に凸部を含むコンクリート床版を製造し、コンクリートが打設される側とは反対側の外面に凹部を含み、繊維補強コンクリートにより形成された第2埋設型枠を埋設型枠として用いてコンクリートを打設することにより、端面に凹部を含むコンクリート床版を製造するコンクリート床版の製造方法である。
この場合、凸部及び凹部を互いに対向する向きとは反対方向に向けつつ、第1埋設型枠及び第2埋設型枠を対向配置し、第1埋設型枠及び第2埋設型枠を埋設型枠として用いてコンクリートを打設することにより、一方の端面に凸部を含み、他方の端面に凹部を含むコンクリート床版を製造することが好適である。
この構成によれば、凸部及び凹部を互いに対向する向きとは反対方向に向けつつ、第1埋設型枠及び第2埋設型枠を対向配置し、第1埋設型枠及び第2埋設型枠を埋設型枠として用いてコンクリートを打設することにより、一方の端面に凸部を含み、他方の端面に凹部を含むコンクリート床版を製造するため、複数のコンクリート床版同士で凸部と凹部とを互いに嵌合させることにより、複数のコンクリート床版同士を連続して接合させることが可能なコンクリート床版を効率良く製造することができる。
また、第1埋設型枠及び第2埋設型枠のいずれか一方は、第1埋設型枠及び第2埋設型枠のいずれか他方を型枠として繊維補強コンクリートを打設することにより製造されていることが好適である。
また、第1埋設型枠の凸部と第2埋設型枠の凹部とを互いに嵌合させた状態で、第1埋設型枠及び第2埋設型枠を埋設型枠として用いてコンクリートを打設することにより、端面に凸部を含むコンクリート床版を製造し、端面に凹部を含むコンクリート床版を製造してもよい。
また、繊維補強コンクリートは、材令28日における圧縮強度が100〜400N/mmであることが好適である。
本発明のコンクリート床版の接合構造、コンクリート床版の接合方法及びコンクリート床版の製造方法によれば、接合する際の位置決めを容易にしつつ、接合前及び接合後における強度を向上させることができる。
(A)は実施形態のコンクリート床版の接合構造を示す縦断面図であり、(B)は第1コンクリート床版の凸部を示す正面図である。 図1(A)のα線による横断面図である。 (A)は第1コンクリート床版の第1埋設型枠の繊維補強コンクリートが打設されている状態を示す縦断面図であり、(B)は第2コンクリート床版の第2埋設型枠の繊維補強コンクリートが打設されている状態を示す縦断面図である。 第1埋設型枠及び第2埋設型枠を埋設型枠として用いてコンクリートを打設することにより、一方の端面は凸部を有し、他方の端面は凹部を有するコンクリート床版が製造されている状態を示す縦断面図である。 第1埋設型枠の凸部と第2埋設型枠の凹部とを互いに嵌合させた状態で、第1埋設型枠及び第2埋設型枠を埋設型枠として用いてコンクリートを打設することにより、端面に凸部を含む第1コンクリート床版が製造され、端面に凹部を含む第2コンクリート床版が製造されている状態を示す縦断面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係るコンクリート床版の接合構造、コンクリート床版の接合方法及びコンクリート床版の製造方法について詳細に説明する。図1(A)及び図1(B)に示すように、本実施形態のコンクリート床版の接合構造1では、第1コンクリート床版10の第1端面11と第2コンクリート床版20の第2端面21とが接合されている。接合構造1は、第1コンクリート床版10の第1端面11に設けられ、繊維補強コンクリートにより形成された凸部12と、第2コンクリート床版20の第2端面21に設けられ、繊維補強コンクリートにより形成された凹部22とを備える。凸部12と凹部22とは互いに嵌合する。
凸部12は四角錐台形状を有し、凹部22は四角錐台形状の凸部12に対応した形状を有する。凸部12の第1端面11から垂直方向に突出した長さdは第1コンクリート床版10の厚さtよりも短く、凹部22の第2端面21から垂直方向に窪んだ長さdは第2コンクリート床版20の厚さtよりも短い。また、第1端面11において凸部12が突出している第1コンクリート床版10の厚さ方向の範囲wは第1コンクリート床版10の厚さtの20%〜80%であり、第2端面21において凹部22が窪んでいる第2コンクリート床版20の厚さ方向の範囲wは第2コンクリート床版20の厚さtの20%〜80%である。また、図2に示すように、第1端面11において凸部12のそれぞれが突出している第1コンクリート床版10の幅方向の範囲の合計値は第1コンクリート床版10の第1端面11の幅の20%〜80%であり、第2端面21において凹部22のそれぞれが窪んでいる第2コンクリート床版20の幅方向の範囲の合計値は第2コンクリート床版20の第2端面21の幅の20%〜80%である。
凸部12及び凹部22の寸法は、例えば、第1コンクリート床版10及び第2コンクリート床版20の厚さtが240[mm]である場合に、凸部12の第1端面11から垂直方向に突出した長さd及び凹部22の第2端面21から垂直方向に窪んだ長さdは30〜50[mm]である。
また、第1コンクリート床版10及び第2コンクリート床版20の厚さtが240[mm]である場合に、第1端面11において凸部12が突出している第1コンクリート床版10の厚さ方向の範囲w及び第2端面21において凹部22が窪んでいる第2コンクリート床版20の厚さ方向の範囲wは150[mm]である。
また、第1端面11において凸部12が突出している第1コンクリート床版10の幅方向の範囲及び第2端面21において凹部22が窪んでいる第2コンクリート床版20の幅方向の範囲は400[mm]である。第1コンクリート床版10の幅方向における凸部12のそれぞれの間隔及び第2コンクリート床版20の幅方向における凹部22のそれぞれの間隔は300[mm]である。図1(B)及び図2に示すように、凸部12のそれぞれの間には後述するポストテンション材31が挿入されるシース管14が備えられ、凹部22のそれぞれの間にはポストテンション材31が挿入されるシース管24が備えられている。
第1端面11は、第1コンクリート床版10のコンクリートの打設に用いられ、凸部12を含み、繊維補強コンクリートにより形成された第1埋設型枠13である。また、第2端面21は、第2コンクリート床版20のコンクリートの打設に用いられ、凹部22を含み、繊維補強コンクリートにより形成された第2埋設型枠23である。繊維補強コンクリートは、コンクリートに、数[mm]〜数[cm]に切断された合成繊維や鋼繊維等の補強繊維が混入されている。本実施形態の繊維補強コンクリートは、材令28日における圧縮強度が100〜400N/mmである。
以下、本実施形態のコンクリート床版の接合方法について説明する。図1(A)及び図2に示すように、本実施形態の第1コンクリート床版10の第1端面11と第2コンクリート床版20の第2端面21とを接合するコンクリート床版の接合方法では、第1コンクリート床版10の第1端面11に設けられ、繊維補強コンクリートにより形成された凸部12と、第2コンクリート床版20の第2端面21に設けられ、繊維補強コンクリートにより形成された凹部22とを互いに嵌合させることにより、第1コンクリート床版10の第1端面11と第2コンクリート床版20の第2端面21とが接合される。凸部12と凹部22とを互いに嵌合させる前には、凸部12と凹部22との間にエポキシ樹脂系樹脂等の樹脂製の接着剤40が塗布される。
また、凸部12と凹部22とを互いに嵌合させた後に、第1コンクリート床版10と第2コンクリート床版20とに、第1コンクリート床版10と第2コンクリート床版20とに亘って延在する鋼線又は鋼棒等からなるポストテンション材31が挿入され、挿入されたポストテンション材31により、第1コンクリート床版10と第2コンクリート床版20とにプレストレスが付与される。ポストテンション材31は、ジャッキで張力を付与されつつナット式グリップ等の定着具35により端部を固定される。
以下、コンクリート床版の製造方法について説明する。まず、第1埋設型枠13及び第2埋設型枠23の製造方法について説明する。図3(A)及び図3(B)に示すように、第1埋設型枠13及び第2埋設型枠23のいずれか一方は、第1埋設型枠13及び第2埋設型枠23のいずれか他方を型枠として繊維補強コンクリートを打設することにより製造されている。図3(A)の例では、第1埋設型枠13は、第2埋設型枠23と型枠91とを型枠として繊維補強コンクリート93を打設することにより製造されている。また、図3(B)の例では、第2埋設型枠23は、第1埋設型枠13と型枠92とを型枠として繊維補強コンクリート93を打設することにより製造されている。上述したように、繊維補強コンクリート93は、コンクリートに、数[mm]〜数[cm]に切断された鋼繊維等の補強繊維が混入されており、材令28日における圧縮強度が100〜400N/mmである。
図4に示すように、本実施形態では、コンクリート94が打設される側とは反対側の外面に凸部12を含み、繊維補強コンクリート93により形成された第1埋設型枠13を埋設型枠として用いてコンクリート94を打設することにより、第1端面11に凸部12を含む第1コンクリート床版10及び第2コンクリート床版20が製造される。また、本実施形態では、コンクリート94が打設される側とは反対側の外面に凹部22を含み、繊維補強コンクリート93により形成された第2埋設型枠23を埋設型枠として用いてコンクリート94を打設することにより、第2端面21に凹部22を含む第1コンクリート床版10及び第2コンクリート床版20が製造される。
図4に示すように、本実施形態では、凸部12及び凹部22を互いに対向する向きとは反対方向に向けつつ、第1埋設型枠13及び第2埋設型枠23を対向配置し、第1埋設型枠13及び第2埋設型枠23を埋設型枠として用いてコンクリート94を打設することにより、一方の第1端面11に凸部12を含み、他方の第2端面21に凹部22を含むコンクリート床版である第1コンクリート床版10と第2コンクリート床版20とが製造される。
なお、図5に示すように、第1埋設型枠13の凸部12と第2埋設型枠23の凹部22とを互いに嵌合させた状態で、第1埋設型枠13及び第2埋設型枠23を埋設型枠として用いてコンクリート94を打設することにより、第1端面11に凸部12を含むコンクリート床版である第1コンクリート床版10と第2コンクリート床版20とが製造され、第2端面21に凹部22を含むコンクリート床版である第1コンクリート床版10と第2コンクリート床版20とが製造されてもよい。つまり、図5に示す製造方法では、同様の形状であって、互いにその凸部12と凹部22とがより精度良く嵌合し易い第1コンクリート床版10と第2コンクリート床版20とが製造される。
本実施形態では、第1コンクリート床版10の第1端面11と第2コンクリート床版20の第2端面21とが接合されているコンクリート床版の接合構造1において、第1コンクリート床版10の第1端面11に設けられた凸部12と、第2コンクリート床版20の第2端面21に設けられた凹部22とを備え、凸部12と凹部22とは互いに嵌合するため、第1コンクリート床版10の第1端面11と第2コンクリート床版20の第2端面21とを合わせ易く、接合する際の位置決めが容易である。また、凸部12及び凹部22は繊維補強コンクリートに93より形成されているため、接合前及び接合後における凸部12及び凹部22の強度を向上させることができる。したがって、接合する際の位置決めを容易にしつつ、接合前及び接合後における強度を向上させることができる。
本実施形態によれば、接合する際の位置決めが容易になるため、施工時間を短縮することができる。また、凸部12及び凹部22は繊維補強コンクリートに93より形成されているため、第1コンクリート床版10の第1端面11及び第2コンクリート床版20の第2端面21の角が欠けることを防止することができる。また、本実施形態によれば、プレキャスト床版である第1コンクリート床版10及び第2コンクリート床版20の施工精度及び生産性の両方を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、凸部12の第1端面11から垂直方向に突出した長さdは第1コンクリート床版10の厚さtよりも短く、凹部22の第2端面21から垂直方向に窪んだ長さdは第2コンクリート床版20の厚さtよりも短いため、凸部12及び凹部22の強度を担保し易くなる。
また、本実施形態によれば、第1端面11において凸部12が突出している第1コンクリート床版10の厚さ方向の範囲wは第1コンクリート床版10の厚さtの20%〜80%であり、第2端面21において凹部22が窪んでいる第2コンクリート床版20の厚さ方向の範囲は第2コンクリート床版20の厚さtの20%〜80%であるため、接合する際の位置決めがより容易となり、接合前及び接合後における強度をより向上させることができる。
また、本実施形態によれば、凸部12は角錐台形状を有するため、凸部12及び凹部22の強度を担保し易く、凸部12及び凹部22の製造も容易である。
また、本実施形態によれば、第1端面11は、第1コンクリート床版10のコンクリート94の打設に用いられ、凸部12を含み、繊維補強コンクリート93により形成された第1埋設型枠13であり、第2端面21は、第2コンクリート床版20のコンクリート94の打設に用いられ、凹部22を含み、繊維補強コンクリート93により形成された第2埋設型枠23である。このため、第1コンクリート床版10及び第2コンクリート床版20の製造が容易となる。
また、本実施形態によれば、第1埋設型枠13及び第2埋設型枠23のいずれか一方は、第1埋設型枠13及び第2埋設型枠23のいずれか他方を型枠として繊維補強コンクリート93を打設することにより製造されているため、凸部12及び凹部22が互いに嵌合し合う精度を高めることができる。
また、本実施形態において、第1埋設型枠13の凸部12と第2埋設型枠23の凹部22とを互いに嵌合させた状態で、第1埋設型枠13を埋設型枠として用いて第1コンクリート床版10のコンクリート94の打設が行われ、第2埋設型枠23を埋設型枠として用いて第2コンクリート床版20のコンクリート94の打設が行われた場合には、凸部12及び凹部22が互いに嵌合し合う精度を高めることができる。
また、本実施形態によれば、凸部12及び凹部22を互いに対向する向きとは反対方向に向けつつ、第1埋設型枠13及び第2埋設型枠23を対向配置し、第1埋設型枠13及び第2埋設型枠23を埋設型枠として用いてコンクリート94を打設することにより、一方の第1端面11に凸部12を含み、他方の第2端面21に凹部22を含むコンクリート床版である第1コンクリート床版10と第2コンクリート床版20とを製造するため、複数のコンクリート床版同士で凸部12と凹部22とを互いに嵌合させることにより、複数のコンクリート床版同士を連続して接合させることが可能なコンクリート床版を効率良く製造することができる。
また、本実施形態によれば、繊維補強コンクリート93は、材令28日における圧縮強度が100〜400N/mmであるため、凸部12及び凹部22の接合前及び接合後における強度を適切に向上させることができる。
また、本実施形態によれば、凸部12と凹部22とを互いに嵌合させる前に、凸部12と凹部22との間に樹脂製の接着剤40を塗布するため、より確実に第1コンクリート床版10の第1端面11と第2コンクリート床版20の第2端面21とを接合することができる。
また、本実施形態によれば、凸部12と凹部22とを互いに嵌合させた後に、第1コンクリート床版10と第2コンクリート床版20とに、第1コンクリート床版10と第2コンクリート床版20とに亘って延在するポストテンション材31を挿入し、挿入されたポストテンション材31により、第1コンクリート床版10と第2コンクリート床版20とにプレストレスを付与するため、第1コンクリート床版10の第1端面11と第2コンクリート床版20の第2端面21とをより高強度で接合することができる。また、凸部12と凹部22とを互いに嵌合させた後に、第1コンクリート床版10と第2コンクリート床版20とにポストテンション材31を挿入するため、ポストテンション材31が挿入される第1コンクリート床版10と第2コンクリート床版20とにおける挿入孔、挿入溝及びシース管24等の位置を合せ易くなる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく様々な形態で実施される。例えば、上記実施形態では、第1コンクリート床版10及び第2コンクリート床版20のいずれも第1端面11に設けられ、繊維補強コンクリート93により形成された凸部12と、第2端面21に設けられ、繊維補強コンクリート93により形成された凹部22とを備える態様を中心に説明した。しかし、例えば、第1コンクリート床版10が、第1端面11に設けられ、繊維補強コンクリート93により形成された凸部12と、第2端面21に設けられ、繊維補強コンクリート93により形成された凸部12とを備え、第2コンクリート床版20が、第1端面11に設けられ、繊維補強コンクリート93により形成された凹部22と、第2端面21に設けられ、繊維補強コンクリート93により形成された凹部22とを備え、凸部12と凹部22とが互いに嵌合してもよい。つまり、第1コンクリート床版10が第1端面11及び第2端面21のそれぞれ両端面に凸部12のみを備え、第2コンクリート床版20が第1端面11及び第2端面21のそれぞれ両端面に凹部22のみを備えていてもよい。
また、第1コンクリート床版10が、第1端面11に設けられ、繊維補強コンクリート93により形成された凸部12及び凹部22を備え、第2コンクリート床版20が、第2端面21に設けられ、繊維補強コンクリート93により形成された凹部22及び凸部12とを備え、第1端面11の凸部12と凹部22と、第2端面21の凹部22及び凸部12とが互いに嵌合してもよい。つまり、第1コンクリート床版10が第1端面11に凸部12及び凹部22の両方を備え、第2コンクリート床版20が第2端面21に凹部22及び凸部12の両方を備えていてもよい。
1…接合構造、10…第1コンクリート床版、11…第1端面、12…凸部、13…第1埋設型枠、14…シース管、20…第2コンクリート床版、21…第2端面、22…凹部、23…第2埋設型枠、24…シース管、31…ポストテンション材、35…定着具、40…接着剤、91,92…型枠、93…繊維補強コンクリート、94…コンクリート、d…長さ、t…厚さ、w…範囲。

Claims (6)

  1. 第1コンクリート床版の第1端面と第2コンクリート床版の第2端面とが接合されているコンクリート床版の接合構造であって、
    前記第1コンクリート床版の前記第1端面に設けられ、繊維補強コンクリートにより形成された凸部と、
    前記第2コンクリート床版の前記第2端面に設けられ、前記繊維補強コンクリートにより形成された凹部と、
    を備え、
    前記凸部と前記凹部とは互いに嵌合し、
    前記第1端面は、前記第1コンクリート床版のコンクリートの打設に用いられ、前記凸部を含み、前記繊維補強コンクリートにより形成された第1埋設型枠であり、
    前記第2端面は、前記第2コンクリート床版のコンクリートの打設に用いられ、前記凹部を含み、前記繊維補強コンクリートにより形成された第2埋設型枠である、
    コンクリート床版の接合構造。
  2. 第1コンクリート床版の第1端面と第2コンクリート床版の第2端面とを接合するコンクリート床版の接合方法であって、
    前記第1コンクリート床版の前記第1端面に設けられ、繊維補強コンクリートにより形成された凸部と、前記第2コンクリート床版の前記第2端面に設けられ、前記繊維補強コンクリートにより形成された凹部とを互いに嵌合させることにより、前記第1コンクリート床版の前記第1端面と前記第2コンクリート床版の前記第2端面とを接合し、
    前記第1端面は、前記第1コンクリート床版のコンクリートの打設に用いられ、前記凸部を含み、前記繊維補強コンクリートにより形成された第1埋設型枠であり、
    前記第2端面は、前記第2コンクリート床版のコンクリートの打設に用いられ、前記凹部を含み、前記繊維補強コンクリートにより形成された第2埋設型枠である、コンクリート床版の接合方法。
  3. コンクリートが打設される側とは反対側の外面に凸部を含み、繊維補強コンクリートにより形成された第1埋設型枠を埋設型枠として用いてコンクリートを打設することにより、端面に前記凸部を含むコンクリート床版を製造し、
    コンクリートが打設される側とは反対側の外面に凹部を含み、繊維補強コンクリートにより形成された第2埋設型枠を埋設型枠として用いてコンクリートを打設することにより、端面に前記凹部を含むコンクリート床版を製造する、コンクリート床版の製造方法。
  4. 前記凸部及び前記凹部を互いに対向する向きとは反対方向に向けつつ、前記第1埋設型枠及び前記第2埋設型枠を対向配置し、前記第1埋設型枠及び前記第2埋設型枠を埋設型枠として用いてコンクリートを打設することにより、一方の端面に前記凸部を含み、他方の端面に前記凹部を含むコンクリート床版を製造する、請求項に記載のコンクリート床版の製造方法。
  5. 前記第1埋設型枠及び前記第2埋設型枠のいずれか一方は、前記第1埋設型枠及び前記第2埋設型枠のいずれか他方を型枠として前記繊維補強コンクリートを打設することにより製造されている、請求項又はに記載のコンクリート床版の製造方法。
  6. 前記第1埋設型枠の前記凸部と前記第2埋設型枠の前記凹部とを互いに嵌合させた状態で、前記第1埋設型枠及び前記第2埋設型枠を埋設型枠として用いてコンクリートを打設することにより、端面に前記凸部を含むコンクリート床版を製造し、端面に前記凹部を含むコンクリート床版を製造する、請求項のいずれか1項に記載のコンクリート床版の製造方法。
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