JP2018115046A - ジブ付クレーン - Google Patents

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Abstract

【課題】ジブ付クレーンのジブに内蔵されているアクチュエーターに駆動用油圧を供給する油圧ホースを、損傷させることなく容易に格納状態から張出し状態にすることができるジブ付クレーンを提供する。
【解決手段】ジブ付クレーン4は、ブーム5の先端部に起伏回動自在に連結装備されたジブ6と、このジブ6に装備されたアクチュエー夕に駆動用油圧を供給する油圧ホース12とを備え、油圧ホース12を、ブーム5側からジブ6にわたって配置されたブーム側ホース13とジブ6から当該ジブ6の先端部側に向かって配置されたジブ側配管14とに分けて連結装備して成るジブ付きクレーン4において、ブーム側ホース13をジブ側配管14に向けて案内するガイドドラム25を、ジブ6の基端部近傍にジブ回動軸33近傍を中心に回動可能に装備した。
【選択図】図4

Description

本発明はジブ付クレーンに係り、さらに詳しくは、車両型クレーンのジブに装備されたアクチュエー夕に油圧を容易に供給できるジブ付クレーンに関するものである。
一般に、トラッククレーン等の車両型クレーンでは、ブームの長さを補うためのジブを備えている。
このジブは、その基端をブームの先端部に支持させた状態で、基端を中心として回動させることによりブーム前方に張出されるものであり、ジブの不使用時には、ジブの基端をブームの先端側に向けた状態で、かつ、ブームに沿わせた状態で当該ブームに格納されている。
このジブを備えた車両型クレーンとしては、ジブをブームの下面に沿わせて格納するタイプと、ジブをブームの側面に沿わせて格納するタイプとがある。
ジブをブームの下面に沿わせて格納するタイプの車両型クレーンは、ジブをブームの下面において縦方向に回動させることでジブを張出すことができるため、狭い場所でもジブの張出しを行える反面、ジブを格納した状態での走行運転時に際して、クレーン操作運転室からの視界がブーム下のジブによって妨げられると言う問題が生じている。
また、走行運転とクレーン操作とを同じ運転室で行う車両型クレーンでは、ブームを縮めて倒伏させた状態で走行する際の運転室からの視界がブーム下のジブによって妨げられるため、運転室からの視界を広くするには、ブームの取付け位置を高くして、ブームの下面に沿わせて格納されるジブの位置を高くしなければならず、従って、全高が高くなって公道走行に支障をきたす、と言う問題が生じている。
一方、ジブをブームの側面に沿わせて格納するタイプの車両型クレーンでは、ブームの下にジブがないため、ブームの取付け位置を高くしなくても運転室からの視界を広くとることができ、従って、運転室からの視界だけを考えると、ジブをブームの下面に沿わせて格納するタイプのものよりも有利である。
しかし、この種の車両型クレーンとして従来知られているものは、ブームの側面に沿わせて格納されているジブをそのまま横方向に回動させてブーム前方に張出すものであるため、ブームの側方にジブの長さ以上の空間がない場所では、ジブの張出しを行うことができない、と言う問題が生じている。
ジブ付クレーンを装備した車両型クレーンとして、実公平6−15969号公報が知られている(特許文献1)。
この特許文献1の車両型クレーンでは、図18,19に示すように、伸縮ブーム101の先端にジブ102を張出し、このジブ102をジブ起伏シリンダ(油圧シリンダ)103によって起伏させるように構成されている。
なお、ジブ起伏シリンダ103は、ジブ102を支持する左右一対のサスペンションロッド104に組込まれ、その伸長作動によって、ジブ102が倒伏し、縮小作動によってジブ102が起立するようになっている。
このようなクレーンにおいて、ジブ起伏シリンダ103と、同シリンダ103の駆動源であるクレーン本体内の油圧源とを結ぶ配管装置は次のように構成されている。
すなわち、基本ブーム101aの基端部に設けられた自動巻取り機構付のホースリール105からブーム側ホース106を繰り出して、伸縮ブーム101の側面沿いにその伸縮ブーム101の先端まで配管する。
ジブ102には、ジブ側配管107を、ジブ102の基端部からジブ起伏シリンダ103までに亘って配管し、このジブ側配管107の基端107aに接続した接続ホース108とブーム側ホース106の先端106aとを、接続用ブラケット109を介して接続する構成となっている。
こうして、ジブ102の使用時に、油圧源→ブーム側ホース106→接続ホース108→ジブ側配管107→ジブ起伏シリンダ103に油圧を供給するように構成されている。
なお、図18,19中、符号101bは中間ブーム、符号110は基本ブーム101aに設けられたホースガイドである。
一方、ジブ102の不使用時には、ジブ起伏シリンダ103はジブ102とともに伸縮ブーム101の側面に格納されるようになっている。
このとき、接続ホース108は接続用ブラケット109から取外される。また、ブーム側ホース106の先端106aは、そのまま接続用ブラケット109に取付けておいてもよいが、建屋作業時等に、梁その他と接触して損傷する危険性があるため、通常は、図17に仮想線で示すように、基本ブーム101aの先端部に取付けられている。
なお、符号111はこのブーム側ホース先端106aを止つけるためのホース止着用ブラケットである。
ところで、ブーム側ホースとジブ側配管とを、ジブの使用、不使用(張出し、格納)に関係なく、常に接続したままとすれば、油圧ホース張替え時での上記のような問題は生じない。
すなわち、例えば、図20〜24は、ジブ202の下抱き状態(格納状態)からの張出しである下振出しジブの場合を示すものであるが、ジブ202の格納状態では、ブーム側ホース206Aがスイベルジョイント208の一側面側(ジブ202の先端側)に接続されている。
なお、ジブ202のジブ駆動用アクチュエーター(図略)油圧を供給する油圧ホース205は、ブーム側ホース206とジブ側配管207とで構成されており、ブーム側ホース206自体は、格納時と張出し時も同一物が使用されるものであるが、格納時と張出し時を明確にするために、格納時のブーム側ホース206を、仮想線で表示すると共にブーム側ホース206Aとして示す。
また、ジブ202は、ブーム201の先端部201Bに設けられたジブ起伏回動用軸221に回動自在に支持されている。
そして、ジブ202の張出し時には、ブーム側ホース206はブーム201の先端部201Bに設けられたホースガイドドラム210に引掛けられると共に、ホースガイド237,238にガイドされて張られている。
スイベルジョイント208にはジブ側配管207が接続されており、このジブ側配管207の先端部はジブ202の内部側に挿入され、ジブ202の内部に装備されている起伏シリンダ(図略)に接続されるようになっている。
このような状態から、ジブ202を張出す場合、まず、図22,24に示すように、ジブ202の格納状態時でのブーム側ホース206のスイベルジョイント208側端部を図24(b)に矢印Nで示すように、略180°反転させると共にジブ202の基端側に引出し、ブーム201の側面に設けられているホースガイドドラム210にブーム側ホース206を引掛ける作業が必要となる。
ホースガイドドラム210にブーム側ホース206を引掛けた後、ジブ202を回動させてそのジブ202の先端をブーム201の延長上に装着した後、所定の吊上げ、吊り下げ作業を行うようになっている。
実公平6−15969号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された車両型クレーンでは、ジブ使用時と不使用時とに応じて、ホース接続用ブラケット109に対する接続ホース108の着脱作業と、ブーム側ホース106のホース接続用ブラケット109とホース止着用ブラケット111 との間での付け替え作業を行わなければならないので、次のような問題が生じている。
すなわち、ブーム側ホース106には常にホースリール106の自動巻取り機構による大きな張力(一般的には10kgf程度)が加えられているため、このホース張力に耐えながら上記ブーム側ホース106の付け替え作業を行わなわなければならない。この作業は、脚立に乗っての不安定な高所作業となり、危険が伴う。
また、上記ホース接続用ブラケット109に対するブーム側ホース106及び接続ホース108の着脱の際に、これらホース106,108からの作動油の垂が生じるため、油受けを用意するか、垂れた油をウエスで拭き取ったりしなければならない。
上述のように、ジブ使用時と不使用時とに応じた配管の処理作業が非常に面倒となっており、さらには、危険を伴うこともあった。加えて、ホース106を離してしまった時に巻き取られないようにする養生が必要であった。
一方、図20〜24に示すような、ジブの下抱き状態からの張出しである下振出ジブ構造の場合、ブーム側ホース206をブーム先端のホースガイドドラム210に引掛ける際に以下の問題が生じている。
A)前述した特許文献1に開示された車両型クレーンにおけるホース付け替え時同様、ホースリール205の巻取り力に打ち勝つ力でブーム側ホース206を引き出す必要があり、例えば、女性など力が弱い作業者にとっては大きな負担になっている。
B)ジブ202の基端部のスイベルジョイント208を回動軸とし、ブーム側ホース206を引き出しながら後方から前方に、図24(b)に矢印Nに示すように、略180°近く回転させる際に、ブーム側ホース206が折り曲がったりして、そのブーム側ホース206を傷める虞がある。
C)スイベルジョイント208は、回動軸が固着して回転不良が生じる事があり、その状態でジブオフセット作業を行うとブーム側ホース206が折れ曲がって損傷し、最悪の場合はジブ202が起伏不能に陥る。
修復のためにはスイベルジョイント208とブーム側ホース206とを交換しなくてはならなくなり、その場合は費用が高額となる。
D)ホース掛け替え作業容易化のため、ホースガイドドラム210の位置は可能な限り低く設置した方が有効である。しかし、前述した図20〜24に示す構成では、ブーム側ホース206を後方から前方へ回転させる作業が行えるように、スイベルジョイント208とホースガイド210の高さ方向の隙間を確保する必要があるため、ホース掛け替え作業が困難となっている。また、隙間が少なくなるほどブーム側ホース206を小さく曲げる必要が生じるため、ブーム側ホース206を傷める可能性が高くなる。
E)ブーム先端のホースガイドドラム210は、ジブ作業時にしか使用しないものであるが、図25に示すように、ブーム基端部から横方向に寸法Lで突出する状態で常設されているため、ブーム作業時においては突出部分が障害物等に接触し損傷するおそれがある。
本発明の目的は、ジブ起伏シリンダなどのアクチュエーターに駆動用油圧を供給する油圧ホースを、損傷させることなく容易に格納状態から張出し状態にすることができるジブ付クレーンを提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明のジブ付きクレーンは、ブームの先端部に起伏回動自在に連結装備されたジブと、このジブに装備されたアクチュエー夕に駆動用油圧を供給する油圧ホースと、を備え、
前記油圧ホースを、前記ブーム側から前記ジブの基端部近傍にわたって配置されたブーム側ホースと前記ジブの基端部近傍から当該ジブの先端部側に向かって配置されたジブ側配管とに分けて連結装備して成るジブ付きクレーンにおいて、
前記ジブの基部にガイド装置が設置され、このガイド装置にブーム側ホースが掛けられた状態でジブ回動軸近傍を中心に回動可能としたことを特徴とする。
本発明のジブ付クレーンによれば、油圧ホースを構成するブーム側ホースがホースガイドドラムを介してジブ側配管に連結され、その状態で、ジブがブームの先端部側に回動する。その結果、ジブの格納状態と張出し状態とに対応して油圧ホースを張り替えたりせずに済み、油圧ホースを損傷させることなく容易に格納状態から張出し状態にすることができる。
本発明に係るジブ付クレーンを備えた車両型クレーンを示す全体側面図である。 前記実施形態のジブ付クレーンのジブをブーム下面に格納した状態を示す側面図である。 前記実施形態においてジブの格納状態と張出し状態とを示す側面図である。 前記実施形態のジブ付クレーンに装備されるジブの格納状態時での油圧ホースガイド装置の詳細を示す拡大斜視図である。 前記実施形態のジブ付クレーンに装備されるジブの張出し状態時での油圧ホースガイド装置の詳細を示す拡大斜視図である。 前記実施形態のジブ付クレーンにおいてブームの先端部近傍を斜め下側から見た斜視図である。 前記実施形態のジブ付クレーンにおいてジブの下抱き状態をブームの先端部の真下から見た図である。 前記実施形態のジブ付クレーンにおいてジブを張出した状態を真下から見た図である。 前記実施形態においてジブの格納状態を示す側面図である。 前記実施形態においてジブの格納状態から張出し状態に至る途中の過程を示す側面図である。 前記実施形態においてジブの格納状態から張出し状態に至るジブの回動動作を示す側面図である。 前記図9の状態を斜め前方から見た斜視図である。 前記図12の状態から油圧ホースガイド装置を回動した状態を示す斜視図である。 前記図13の状態から油圧ホースガイド装置を張出し位置まで回動した状態を示す斜視図である。 前記実施形態のジブを格納状態からジブ作業状態まで回動した状態を示す斜視図である。 前記実施形態においてジブの作業姿勢の状態を示す車両型クレーンの全体側面図である。 前記図9におけるA視図である。 従来のジブ付クレーンを示す側面図である。 図18におけるa部詳細を示す拡大図である。 他の従来例でジブの格納状態と張出し状態とを示す側面図である。 図20に示す従来例でジブの格納状態の詳細を示す側面図である。 図20に示す従来例でブーム先端ホースガイドにブーム側ホースを設置した状態の詳細を示す側面図である。 図23(a)は図22から図21へのブーム側ホース掛け替え作業を示す斜視図であり、図23(b)は図23(a)の部分詳細を示す拡大斜視図である。 図24(a)は図21から図22へのブーム側ホース掛け替え作業を示す斜視図であり、図24(b)は図24(a)の部分詳細を示す拡大斜視図である。 前記図21におけるB矢視図である。
以下に、図1〜17を参照して、本発明に係るジブ付クレーンの一実施形態を説明する。
まず、図1に基づいて、本発明に係るジブ付クレーン4が装備される車両型クレーン1の全体を説明する。
車両型クレーン1は車体2を備え、この車体2には旋回台3が設けられている。この旋回台3には上記ジブ付クレーン4が装備されると共に、当該ジブ付クレーン4を起伏可能に駆動する油圧駆動の起伏シリンダ(図略)が設けられている。
ジブ付クレーン4は、図2にも示すように、ブーム5と、このブーム5の先端に設けられると共にそのブーム5の長さを補い、ブーム5に対して起伏可能なジブ6とを備えて構成されており、ブーム5の基端部5Aは、旋回台3に起伏可能に枢支されている。
そして、ジブ6が格納される格納状態では、ジブ6は、その先端部6Bをブーム5の基端部5A側に、ジブ6の基端部6Aをブーム5の先端部5B側に向けた状態で、ブーム5の下面に沿って配置されており、ジブ6は、ジブホルダ15及びジブ支持用ブラケット16(図1参照)により、抱き抱えられた状態でブーム5に保持されている。
図1に示すように、ブーム5には、主吊上げフック7Aと、補助吊上げフック7Bとが装備されている。また、車体2の前後の下部にはそれぞれアウトリガ9,9が設けられている。
さらに、車体2の前部側には、走行運転室とクレーン操作室とを兼ねる運転室10が配置されている。
図2には、ジブ付クレーン4を構成するブーム5とジブ6とが示されている。
なお、図2では、ブーム5とジブ6とが離れた状態で示されているが、ジブ本体を縮めることで、ブームとジブ、ホースドラムが干渉しないことを説明するためのものであり、実際には、図3以下に示すように、両者5,6は連結されているものである。
ブーム5の基端部5A(図2中右側)は、前述のように、前記車両型クレーン1の旋回台3に起伏自在に装着されており、ブーム5の先端部5B(図2中左側)には、ジブ6の基端部6Aが連結されるようになっている。そして、ジブ6の先端部6Bはブーム5の基端部5A側に向いて配置されている。
ブーム5の長さ方向略中間部近傍にはホースリール11が設けられており、このホースリール11には、ジブ6の内部に装備されたジブ駆動用のアクチュエーター(シリンダー;図略)に油圧を供給するための油圧ホース12が巻回収容されている。
油圧ホース12は、ブーム5の側面に配置されたブーム側ホース13と、このブーム側ホース13に連続すると共に先端部がジブ6の内部に挿入され、かつ上記アクチュエーターに接続されるジブ側配管14とを備えて構成されている。
そして、ジブ側配管14の先端が、所定の位置からジブ6の内部に挿入され、ジブ6の内部のアクチュエーターの接続口に接続されるようになっている。
本実施形態のジブ付クレーン4は、油圧ホース12をジブ6とブーム5とに装備したままの状態で、ジブ6をブーム5に対して起伏回動自在に動作させる油圧ホースガイド装置(以下、単にガイド装置と言う)20を備えている。
このガイド装置20は、ブーム5の先端部5Bとジブ6の基端部6Aとにわたって設けられている。そして、図3に示すように、ガイド装置20は、ブーム5に対して、ジブ6を格納状態と張出し状態とに切り替え可能とする機能を有するものである。
すなわち、ジブ6の格納時には、図3に仮想線で示すように、ジブ6はブーム5の下面にジブ支持用ブラケット15,16(図1参照)により抱き抱えられた状態で保持されている。
このとき、図4に詳細を示すように、中心ガイドドラムである補助ガイドドラム22と共にガイド装置20を構成するガイドドラム25が、ジブ6の基端部6A側に設けられたガイド装置回動軸21及び補助ガイドドラム22を中心として、ブーム5の基端部5A側に向いて反時計回り方向に回動された状態となっている。
そして、ブーム側ホース13におけるジブ側配管14寄りの端部は、そのようなガイド装置20の補助ガイドドラム22及びガイドドラム25に掛け回されると共に、円弧状ガイド18に連結、固定されている。
また、ジブ6の張出し時には、図3に実線で示すように、ジブ6はブーム5の下面から略180°回動され、ブーム5の先端部5Bからその延長上に装着される。
このとき、ガイド装置20のガイドドラム25がガイド装置回動軸21を中心として最適位置まで(ブーム側ブラケット35に当接した位置)回動した状態となっており、ブーム側ホース13は、そのようなガイド装置20の補助ガイドドラム22及びガイドドラム25に巻回された状態でガイド装置20の回動に追従する。
なお、図3においては、ジブ6の格納状態と張出し状態との両方が示されており、その状態でのブーム側ホース13及びジブ側配管14を明確にするため、ジブ6の格納状態においてはブーム側ホース13A、ジブ側配管14Aとして示してある。
図4,5に詳細を示すように、前記ガイド装置20はジブ6に設けられ、ジブ装着時に当該ジブ6をブーム5に対して起伏回動自在とするジブ回動支持軸36と略同軸にガイド装置回動軸21を備えて構成されている。
ジブ回動支持軸36は、その基端部36Aがブーム5の側面部に固着されている。また、ジブ6側のジブ回動軸33と略同軸に中心ガイドドラムでもある補助ガイドドラム22が、ジブ6に回動自在に配置されている。
ここで、ブーム5側に設けられているジブ回動支持軸36と、ジブ6側に設けられているジブ回動軸33と、ガイド装置回動軸21との相互の位置関係を図6〜8に基づいて説明する。
図6は、ブーム5の先端部近傍を斜め下側から見た状態であり、わかりやすく説明するために、ブーム5とジブ6とを離してある。
図6において、符号Aはジブ回動支持軸36の軸線を示し、符号Bはガイド装置回動軸21の軸線を示し、符号Cはジブ回動軸33の軸線を示す。そして、符号B,Cは略同一軸線上にある。
図7は、ジブ6を下抱き状態でブーム5に格納した状態のブーム5の先端部を真下から見た図である。
この図7に示すように、ジブ回動支持軸36の軸線Aと、ガイド装置回動軸21の軸線B及びジブ回動軸33の軸線Cとは所定の角度で傾斜した状態となっている。
図8は、ジブ6を張出した状態のブーム5の先端部を真下から見た図である。
この図8に示すように、ブーム5側に設けられているジブ回動支持軸36の軸線Aと、ジブ6側に設けられているジブ回動軸33の軸線C、及びガイド装置回動軸21の軸線Bが、ジブ振出し時に略同軸上に配置されるようになっている。
なお、図6〜8において、図5等に示されているブーム側ホース13及びジブ側配管14は、省略してある。
ガイド装置回動軸21の先端部には、上記補助ガイドドラム22と、この補助ガイドドラム22を一端部で挟み込んだ状態で設けられる一対のリンク部材23,23と、これらのリンク部材23,23の他端部に回動自在に設けられたガイドドラム25と、上記ガイド装置回動軸21のリンク部材23,23の外側に設けられガイド装置回動軸21の回動に連れてガイド装置20を格納状態から張出し状態に回動させるジブ連結部材30と、が設けられている。
まず、図4に基づいて、ジブ6の格納状態時でのガイド装置20の詳細を説明する。
ガイド装置回動軸21には、上述のように、ブーム側ホース13をガイドする補助ガイドドラム22が回動自在に装備されると共に、この補助ガイドドラム22を挟み込んだ状態で、板状の一対のリンク部材23,23が設けられている。
これらのリンク部材23,23のうち外側のリンク部材23の一端部には、斜め方向に傾いた突出片23Aが形成されている。
この突出片23Aは、後述するように、ストッパ部材28をジブ連結部材30のピン支持部30Dに取付けたとき、そのストッパ部材28に係合するようになっており、これにより、ガイド装置20の格納状態を保持するようになっている。
リンク部材23,23の他端部側には、上記ガイド装置回動軸21と平行なドラム取付け軸24がリンク部材23,23間にわたって架けわたされており、このドラム取付け軸24に上記補助ガイドドラム22と略同一形状、同一大きさのガイドドラム25が、補助ガイドドラム22との間に所定の間隔をおいて回動自在に設けられている。
以上に説明したように、補助ガイドドラム22がガイド装置回動軸21に設けられており、このガイド装置回動軸21の先端にリンク部材23,23の一端部が設けられている。
リンク部材23,23の他端部には、上述のように、ガイドドラム25が設けられており、リンク部材23,23はガイド装置回動軸21を基点として回動自在なので、ガイドドラム25は、中心ガイドドラムである補助ガイドドラム22の周りを回動することになる。
つまり、補助ガイドドラム22とガイドドラム25との関係は、あたかも、恒星の周りを回る惑星のような関係を構成している。
リンク部材23,23の長手方向の略中間部において幅方向の両側には、一対のリンク部材23,23同士を連結する丸棒26(図5参照)が、リンク部材23,23間にわたって設けられている。
また、リンク部材23,23の他端部23B,23B間には、図5に詳細を示すように、ブーム側ホース13がガイドドラム25から外れないように押さえるホース押え部材27と、ガイドドラム25が反時計回り方向に回動しないようにするストッパ部材28とが設けられている。
すなわち、この他端部23Bの幅方向一方側には、一対のリンク部材23,23間にわたって上記ホース押え部材27が架けわたされており、このホース押え部材27の前記ブーム5側の端部は、ブーム5側のリンク部材23からブーム5側に所定寸法突出した長さに形成されている。そして、このホース押え部材27は、一対のリンク部材23,23に溶接等により固着されている。
ホース押え部材27は、上述のように、ブーム側ホース13がガイドドラム25から外れないように押さえる機能を有する他、ガイドドラム25を回動させる際、つまり、図4に示すジブ6の格納状態から、図5に示す張出し状態にする際に利用するものでもある。
すなわち、作業者がホース押え部材27を掴んで、図4に示す矢印Cの方向、つまり、時計回り方向にリンク部材23,23、ひいてはガイドドラム25を回すためにも利用されている。
ここで、補助ガイドドラム22のガイド装置回動軸21とホース押え部材27の径方向中心との距離L1が、補助ガイドドラム22のガイド装置回動軸21の径方向中心とガイドドラム25のリンク回転軸であるドラム取付け軸24との距離L2に対して大きいので、ブーム側ホース13がホースリール11側に所定の力で引っ張られている場合でも、ガイドドラム25を少ない力で容易に回すことができる。
なお、この際のガイドドラム25の回動は、ブーム側ホース13に追従して回転する状態である。
また、ホース押え部材27は、ガイドドラム25をジブ6の格納状態から最適位置にまで時計回り方向に回動させたとき、それ以上の回動を防止するストッパの役割も兼ねている。
すなわち、ホース押え部材27のブーム5側の端部は一方のリンク部材23の先端部からブーム5側に突出した長さとなっており、この突出した先端部が、ブーム側ブラケット35の側面に当接するようになっている。
ブーム側ブラケット35は、図5に詳細を示すように、一端がブーム5の側面に固着された断面L字状の部材、つまり、アングル材で構成されており、実施形態では、L字状の開放側がブーム5の基端部5A側に向いて設けられている。
そのため、ホース押え部材27の突出した先端部はアングル材の背面に当接することになり、これにより、ガイドドラム25のそれ以上の回動が阻止される。
なお、ブーム側ブラケット35は、その背面側の側面が、ガイドドラム25をブーム側ブラケット35に当接するまで回動したとき、補助ガイドドラム22の回転中心、つまりガイド装置回動軸21と、ガイドドラム25の回転中心、つまりドラム取付軸24とを結ぶ線上に位置するように配置されている。
前記ストッパ部材28は、リンク部材23の幅方向他方側において、ホース押え部材27と所定の間隔をおいて配置されるようになっており、リンク部材23,23間に挿脱自在に取付けられるようになっている。
ストッパ部材28は、図13にその詳細な形状を示すように、略L字状に形成されており、ガイドドラム25を最適位置まで回動したとき、略L字状の長尺部を、リンク部材23の幅方向他方側に予めあけられているストッパ部材28用の孔23aに差込むことで、略L字状の折曲げ部が抜け防止の役割を担っている。
また、ストッパ部材28の略L字状の長尺部の長さは、上記ホース押え部材27の長さと略同じ長さとなっている。
一方のリンク部材23の前記他端部23B領域には、断面L字状の係止部23Cがその一端をリンク部材23の他端部23Bに固着されて設けられている。
この係止部23Cには、上記ストッパ部材28用の孔23aに対応した鍵状孔23bが形成されている。そのため、ストッパ部材28を係止部23Cの外側から孔23aに挿入できるようになっている。
そのため、ストッパ部材28を係止部23Cの鍵状孔23bから差込むと共に、さらに、そのストッパ部材28をリンク部材23のストッパ部材28用の孔23aに差込むと、ストッパ部材28の折曲げ部が係止部23Cの側面に当り、ストッパ部材28のそれ以上の回転を阻止することができる。
また、リンク部材23の他端部23Bの表面と係止部23Cとの間隔が狭いので、ストッパ部材28がストッパ部材28用の孔23b,23aから抜けることを阻止することができる。
ストッパ部材28の先端部は、前述のように、ブーム側ブラケット35を構成するアングル材の開放側の側面に当接するようになっている。
このストッパ部材28の装着は、ガイドドラム25を最適位置にまで回動してホース押え部材27がブーム側ブラケット35に当接した後、リンク部材23の先端部の係止部23C側から孔23b,23aに挿入して行われるようになっている。
そして、このストッパ部材28とアングル材の開放側の側面との当接により、ガイドドラム25の反時計回り方向への回動が阻止されている。
つまり、ガイドドラム25を最適位置にまで回動したとき、ホース押え部材27とストッパ部材28とでブーム側ブラケット35を挟み込んだ状態となっている。
これらの補助ガイドドラム22とガイドドラム25とには、上記ホースリール11からホースガイドドラム17を経由してブーム側ホース13が巻かれている。
また、ジブ6の基端部6Aから先端部6B方向に所定寸法離れた位置には、ブーム側ホース13とジブ側配管14とを連結する円弧状ガイド18が設けられている。そして、この円弧状ガイド18にジブ側配管14の先端部が固定されている。
ジブ側配管14は、円弧状ガイド18まで延びて設けられたブーム側ホース13のノズルに接続されると共に、図9等に示すように、ジブ6の側面に沿って配設されている。
そして、ジブ側配管14の先端が、所定の位置からジブ6の内部に挿入され、ジブ6の内部のシリンダー等のアクチュエーターの接続口に接続されるようになっている。
前記ジブ連結部材30は、前述のように、前記ジブ6に設けられており、当該ジブ6の回動に連れてガイド装置20のガイドドラム25を回動させずにそのままの状態を維持する機能を有している。
すなわち、ジブ連結部材30は、その一部が外側のリンク部材23の外側に、かつガイド装置回動軸21がジブ6側のジブ回動軸33と略同軸になるように固着されており、ジブ6の側面と平行な平面部30Aと、この平面部30Aの端部に当該平面部30Aと略直角となってジブ6の側面に向かって延びた取付け部30Bとを供えて構成され、この取付け部30Bの先端がジブ6の側面に溶接により固定されている。
その結果、図4に示すジブ6の格納状態から、所定の手順によりジブ6を略180度回動するとき、そのジブ6に連結されているジブ連結部材30を介してガイドドラム25は回動しないようになっている。また、ジブ6は、ジブ側のジブ回動軸33の回りを、ブーム5に設けられているブーム側のジブ回動支持軸36に支持されて回動自在となっている。
ジブ連結部材30の平面部30Aの一部には、補助ガイドドラム22の半径寸法より大きな寸法の側壁部30Cが形成され、この側壁部30Cの先端部には、一対のピン支持部30Dが形成されている。
そして、このピン支持部30Dとジブ6の幅方向の一端部とにわたってストッパ部材28が架けわたされたとき、外側のリンク部材23に形成されている前記先端突出片23Aがストッパ部材28に当接するようになっており、これにより、ガイドドラム25がジブ6から離れる方向、つまり時計回り方向に回転しないように回転が抑止されるようになっている。
ジブ6の側面側のピン支持部30Dは、図5に示すように、ジブ6の側面に設けられ上記平面部30Aに相当する平面部30AAの図示しない側壁部に形成されている。
なお、上記ストッパ部材28は、前述のように、リンク部材23に形成されたストッパ部材用孔23aに差込まれ、ガイド装置20の最適位置を保持するためにブーム側ブラケット35に当接するストッパの役割の他、上述のように、ガイド装置20の格納状態をロックする役割用としても用いられるものである。
そのため、それぞれの作業用のため、ストッパ部材28は決められた一定の保管場所に保管されるようになっており、作業者は、そのつど保管場所から持ち出して使用すればよい。
また、ブーム5の先端部5Bとジブ6の先端部6Bには、図16に示すように、一定長のジブ側テンションロッド19が取付けられるようになっている。
そして、ジブ6に内蔵されているアクチュエータ(シリンダ)の駆動により、ジブ6が伸長するに従い、ジブ側テンションロッド19に引っ張られてジブ6がブーム5の先端側5B側に引き寄せられる。つまり、ジブ6が起立することになり、これにより、ジブ6がブーム5の先端部5Bの延長上に伸長する。
なお、図3、図9〜15において、上記ジブ側テンションロッド19の記載は省略してある。
次に、図3及び図9〜15に基づいて、ジブ6の張出し方法(手順)を説明する。
図3,9,12に示すように、ジブ6の格納状態では、ジブ6がジブ支持用ブラケット15,16(図1参照)によりブーム5に保持されている。
このとき、ガイド装置20は、ジブ6の基端部6Aに設けられている2連の補助ガイドドラム22とガイドドラム25のうち、ガイドドラム25が円弧状ガイド18側に傾いた状態、つまり、ジブ6の先端部6B側に向いた状態で配置されている。
そして、この状態が、図4に示すように、ストッパ部材28がジブ連結部材30のピン支持部30Dに挿入され、かつジブ6の高さ方向一側面にわたって架けわたされると共に、リンク部材23の前記突出片23Aがストッパ部材28に当接しており、これにより、ガイド装置20が不用意に回動しないように保持されている状態である。
この状態では、ブーム側ホース13の先端が円弧状ガイド18に固定されると共に、この円弧状ガイド18に前記ジブ側配管14の一端部が接続されており、かつジブ側配管14の他単側がジブ6の側面に沿って所定位置まで配設されている。
次に、ジブ6の格納状態から、ジブ6の張出し作業を行う際は、図9,10,13に示すように、作業者は、まず、ストッパ部材28を取り外し、リンク部材23に設けられガイドドラム25を回動するための回動操作用部材でもあるホース押え部材27を掴んで、ガイドドラム25を、ガイド装置回動軸21及び補助ガイドドラム22に対して、矢印Cで示すように時計回り方向に回動させる。
次いで、図5,10,14に示すように、上記ホース押え部材27が、ブーム5の一側面に予め取付けられているブーム側ブラケット35の外側側面に当接するまでガイドドラム25を回動させる。
そして、このときは、まだブーム側ホース13はガイド装置20の動きに追従して、引き出し、巻き取られ、ホース13の動きに合わせて、補助ガイドドラム22とガイドドラム25とが回転する。
ホース押え部材27がブーム側ブラケット35の外側側面に当接した後は、リンク部材23のピン挿通用の鍵状孔23bおよび孔23aにストッパ部材28を差込み、ブーム側ブラケット35の内側側面に当接させて、両者27,28でブーム側ブラケット35の側面を挟み込み、これにより、ガイド装置20が、ジブ6の基端部6Aに固定される。
その後、ジブ支持用ブラケット15,16により保持されているジブ6の保持を解除すると共に、ジブ側テンションロッド19の長さを一定長に固定した後、ジブ6を、その内部に設けられているアクチュエーター(シリンダー)を駆動させて必要量だけ伸長させると、図5,16に示すように、ジブ回動支持軸36を中心にしてジブ6が略180°回動し、ガイド装置20が最適位置に保持され、これにより、ジブ6の張出し作業が終了する。
車両型クレーン1による所定の作業が終了した後、ジブ6を格納するには、上記作業の逆の作業を行うことで格納状態とすることができる。
以上のように構成された本実施形態のガイド装置20によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)油圧ホース12を構成するブーム側ホース13が補助ガイドドラム22及びガイドドラム25を介してジブ側配管14に連結され、その状態で、ジブ6がブーム5の先端部側に回動し起伏する。その結果、ジブ6の格納状態と張出し状態とに対応して油圧ホース12をブーム先端部に張り替えたりせずに済み、油圧ホース12を損傷させることなく容易に格納状態から張出し状態にすることができる。
(2)油圧ホース12のブーム側ホース13とジブ側配管14とが、円弧状ガイド18で常時連結されており、ジブ6を格納状態から張出し状態にするには、ガイド装置20のガイドドラム25を補助ガイドドラム22に対してその周りを最適位置まで回動させた後、ジブ6を回動させるだけでよい。
その結果、従来のように、ジブ6の格納状態と張出し状態とに応じて行うブーム先端のホースガイドドラムへのホース掛け替え作業を行わなくてもよくなり、ジブ6を、効率よく、かつスムーズに格納状態と張出し状態とに切り替えることができる。
(3)油圧ホース12のブーム側ホース13とジブ側配管14とが、円弧状ガイド18で常時連結されており、ジブ6を格納状態から張出し状態にするには、ガイド装置20のガイドドラム25を補助ガイドドラム22に対してその周りを最適位置まで回動させた後、ジブ6を回動させるだけでよい。
その結果、従来のように、スイベルジョイントを回動軸とし、ホースを引き出しながら後方から前方に180°近く回転させる作業が不要となり、ホースを痛める虞のある作業が撤廃される。
(4)補助ガイドドラム22及びガイドドラム25を備えたガイド装置20がジブ6の基端部6Aに設けられ、ガイド装置20を最適位置に位置決めするためには、ブーム5側に、ガイドドラム25のホース押え部材27を当接させるブーム側ブラケット35を設けるだけでよい。その結果、従来のように、ホースを切り替えるためのホースガイドドラムをブーム先端部に設けなくてもよいので、ホースガイドドラム位置を下げても走行視界を妨げることがない。
(5)ガイド装置20がジブ6に設けられ、ブーム5には、ガイド装置20のリンク部材23のホース押え部材27と係合するブーム側ブラケット35が設けられていればよい。このブーム側ブラケット35は、図17に示すように、ブーム5の側面からの突出量L0も少ない。その結果、従来のように、ホースを掛け替えるためのホースガイドドラムをブーム先端部に設けなくてもよいので、ブーム側面の突出量が減少し、ブーム5を障害物に接触させ難くなり、作業性が向上する。
(6)ガイド装置20を構成する補助ガイドドラム22のガイド装置回動軸21とホース押え部材27の径方向中心との距離L1が、補助ガイドドラム22のガイド装置回動軸21の径方向中心とガイドドラム25のドラム取付け軸24との距離L2に対して大きいので、ブーム側ホース13がホースリール11側に所定の力で引っ張られている場合でも、ガイドドラム25を少ない力で容易に回すことができる。
その結果、従来のように、ホースリールの巻取り力に打ち勝つ力でホースを引き出す作業が不要となり、作業の省力化を図ることができる。
以上、上記実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細については、当業者が理解し得るさまざまな変更を加えることができる。また、本発明には、上記各実施形態の構成の一部又は全部を相互に適宜組み合わせたものも含まれる。
例えば、前記実施形態では、ジブ起伏シリンダがジブ内蔵型のジブ付クレーン4として説明したが、これに限らず、本発明のジブ付クレーンは、ジブ起伏シリンダがジブの外側に装備されているタイプのものに適用してもよい。
また、前記実施形態では、ジブ6をブーム5の下面に格納する下抱きタイプのジブ付クレーン4として説明したが、これに限らず、ジブをブームの側面に格納する横格納タイプのジブ付クレーンとしてもよい。
さらに、前記実施形態では、ガイド装置20を補助ガイドドラム22とガイドドラム25との2個のドラムで構成したが、これに限らず、ガイドドラムを2個以上配置してもよく、あるいは1個で構成してもよい。
さらにまた、前記実施形態では、ガイド装置20を補助ガイドドラム22とガイドドラム25との2個のドラムを含む構成としたが、これに限らない。ブーム側ホース13の最小曲げ半径をクリアするように、小径ローラを複数個配置した構成のガイドドラムとしてもよい。
〔付記1〕
ブームの先端部に起伏回動自在に連結装備されたジブと、このジブに装備されたアクチュエー夕に駆動用油圧を供給する油圧ホースと、を備え、
前記油圧ホースを、前記ブーム側から前記ジブにわたって配置されたブーム側ホースと前記ジブから当該ジブの先端部側に向かって配置されたジブ側配管とに分けて連結装備して成るジブ付きクレーンにおいて、
前記ジブの基部にガイド装置が設置され、このガイド装置にブーム側ホースが掛けられた状態でジブ回動軸近傍を中心に回動可能としたことを特徴とするジブ付きクレーン。
〔付記2〕
前記付記1記載のジブ付きクレーンにおいて、
前記ガイド装置はリンク部材を備えて構成され、このリンク部材を回転させブーム先端側部材と前記リンク部材が干渉することで、前記ガイド装置がジブ作業時の最適位置となることを特徴とするジブ付きクレーン。
〔付記3〕
前記付記2に記載のジブ付きクレーンにおいて、
前記ガイド装置を回動させ、前記リンク部材とジブ側部材が干渉することで回動が停止し格納位置となり、ブーム伸縮等によるジブとブームの相対運動で干渉しない位置に前記ガイド装置が移動されることを特徴とするジブ付きクレーン。
〔付記4〕
前記付記3に記載のジブ付きクレーンにおいて、
前記リンク部材にロック部材を挿入することで前記リンク部材がジブ作業時の最適位置からの回動が制限され、
前記リンク部材が格納された状態で、前記ジブに固定されたジブ連結部材に前記ロック部材を挿入することで前記リンク部材の回動が制限されることを特徴とするジブ付きクレーン。
〔付記5〕
前記付記1または4記載のジブ付きクレーンにおいて、
前記ジブ側に前記ブーム側ホースの折れ曲がりを防止する円弧状ガイドを設置したことを特徴とするジブ付きクレーン。
〔付記6〕
前記付記5記載のジブ付きクレーンにおいて、
前記リンク部材を回転させるリンク回転軸上に前記油圧ホースをガイドする補助ホースドラムを配置したことを特徴とするジブ付きクレーン。
本発明は、車両型クレーンのジブに装備する際に利用できる。
1 車両型クレーン
4 ジブ付クレーン
5 ブーム
6 ジブ
12 油圧ホース
13 ブーム側ホース
14 ジブ側配管
18 円弧状ガイド
20 ガイド装置
21 ガイド装置回動軸
22 補助ガイドドラム
23 リンク部材
24 ドラム取付軸
25 ガイドドラム
27 ホース押え部材(回動操作用部材)
28 ストッパ部材
30 ジブ連結部材
33 ジブ回動軸
35 ブーム側ブラケット

Claims (2)

  1. ブームの先端部に起伏回動自在に連結装備されたジブと、このジブに装備されたアクチュエー夕に駆動用油圧を供給する油圧ホースと、を備え、
    前記油圧ホースを、前記ブーム側から前記ジブにわたって配置されたブーム側ホースと前記ジブから当該ジブの先端部側に向かって配置されたジブ側配管とに分けて連結装備して成るジブ付きクレーンにおいて、
    前記ジブの基部にガイド装置が設置され、このガイド装置にブーム側ホースが掛けられた状態でジブ回動軸近傍を中心に回動可能としたことを特徴とするジブ付きクレーン。
  2. 前記請求項1記載のジブ付きクレーンにおいて、
    前記ガイド装置はリンク部材を備えて構成され、このリンク部材を回転させブーム先端側部材と前記リンク部材が干渉することで、前記ガイド装置がジブ作業時の最適位置となることを特徴とするジブ付きクレーン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113233351A (zh) * 2021-04-28 2021-08-10 北京市市政二建设工程有限责任公司 市政管道明开挖顶推铺设用吊车及其使用方法

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