添付図面に例証する開示する主題をここで詳細に参照する。
図2〜図5を概して参照し、プラズマ生成に用いる光学システムにおける収差を修正するためのシステムおよび方法を、本開示に従い記述する。
図2A〜図2Dに、本発明の一実施態様に従う、光源持続プラズマセルにおける収差を修正するのに適したシステム200を例証する。プラズマセルにおける収差を修正するのに適したシステム200は、選択された波長の照明を生成するように構成された照明光源202と、選択されたガス(たとえば、アルゴン、キセノン、水銀、または同種のもの)を収容するのに適した、バルブ内にプラズマを生成するように構成されたプラズマセル206と、を備えることができる。加えて、システム200は、照明光源202から放射された照明の焦点を、プラズマセル206のバルブ208内に収容されたガス体積210に合わすように構成された楕円体204を備えることができる。照明216の焦点をガス体積210に合わすことによって、バルブ208内のガスまたはプラズマの一つ以上の選択された吸収線を通じてエネルギーが吸収される。それによって、ガス種類を「ポンピング」してプラズマを生成または維持する。不活性ガス種類内のプラズマ生成は、米国特許出願第11/695,348号(2007年4月2日出願)、および米国特許出願第11/395,523号(2006年3月31日出願)に概略が記述されており、それらの全体は参照により本明細書に組み入れられる。概略の意味では、システム200は、当技術分野において公知の任意のプラズマベースの光源まで拡大して解釈されるはずである。
本発明の一態様では、システム200は、光源持続プラズマセルにおける収差を補正するように構成された一つ以上の適応光学素子212を備えている。適応光学素子212は、照明光源202とプラズマセル206との間の光学経路216に沿って位置付けることができる。ある意味では、適応光学系212は、照明光源202からの照明を照明経路216に沿って楕円体204に導くように構成される。システム200の一つ以上の光学部品(たとえば、レンズ217、ミラー214、楕円体204、および同類のもの)、またはプラズマセル206のバルブ208によって生み出された収差効果の観測に応じて、ユーザーインターフェースまたは制御システムによって適応光学系212を制御することができる。この制御によって、波面誤差が選択された許容範囲以内に減少するように収差を補正できる。これに関連して、バルブ208から放射される時点で、ミラー214における波面誤差が選択されたレベル以下となるように、照明光源202からの照明216の波面を調整するように適応光学系212を構成することができる。適応光学系212をそのようなものとして利用して、プラズマセル206のバルブ208、またはシステム200の任意の他の光学部品の収差効果を最小化することができる。
一実施形態では、プラズマセル206のバルブ208に伴い収差が発生することがある。例として、バルブ208の製造特性に起因して収差が発生することがある。別の実施形態では、プラズマセル206のバルブ208の一つ以上の動作状態の変化に起因して収差が発生することがある。例として、プラズマセル206のバルブ208の温度変化に起因してバルブ208の変形またはそこへの応力が生じ、これが転じて、プラズマセル206を形成する光の収差をもたらすことがある。
別の実施形態では、システム200の照明通路または収集通路における一つ以上の光学部品に伴い収差が発生することがある。例として、照明経路におけるレンズ217、楕円体204、またはミラー214の製造特性に起因して収差が発生することがある。別の実施形態では、照明経路または収集経路における一つ以上の光学系の一つ以上の動作状態の変化に起因して収差が発生することがある。例として、楕円体204の温度変化に起因して楕円体204の変形またはそこへの応力が生じ、これが転じて、プラズマセル206を形成する光の収差をもたらすことがある。
例示的な実施形態では、システム200の一つ以上の光学部品またはプラズマセル206のバルブ20を取り付けたまたは調整した後で適応光学系212を調整することができる。例として、プラズマセル206のバルブ208を取り付けた後で適応光学系212を調整することができる。照明光源202に対する光学コンポーネントおよび/またはバルブの幾何学的配置が変化しない限りは、光学コンポーネントおよびバルブ208の製造に関係する収差が概して一定の値を維持し得ることが本明細書において留意される。例として、バルブ208の取り付けまたは空間的調整の後に、適応光学系212を調整して、所与のバルブ208に伴う測定した収差を修正することができる。「新品の」バルブによって生成された測定した収差効果を、適応光学系212を調整してひとたび補正すれば、適応光学系208の構成をほぼ一定に維持することができる。それによって、バルブ208の収差効果を連続的に補正することができる。システム200の光学コンポーネント(たとえば、レンズ、ミラー、楕円体204、および同類のもの)のいずれかに前述の手順を実行できることがさらに予期される。
システム200の運転前の「コールド」システムにも収差の修正を実行できることがさらに留意される。例として、プラズマセルが作動していても(すなわち、プラズマ発生)、していなくても収差測定を実行することができる。一例として、照明光源(たとえば、プローブビーム)を極めて低電力で動かして、存続する収差(すなわち、光学部品の製造または配置に関係する収差)を定量化することができる。
さらなる実施形態では、波面センサ(図示せず)を利用して、バルブ208(または、別の介在媒体)の収差効果を測定することができる。一例として、ビームスプリッタ(図示せず)をシステム200の収集経路に設置し、これをバルブ208から放射された光の一部を波面センサに導くように構成することができる。一実施形態では、波面検出プロセスの結果をユーザが取得し、次に、その結果を用いて適応光学系212を調整して測定した収差効果を補正することができる。別の実施形態では、波面検出プロセスの結果を、通信的に連結されたコンピュータ制御器(図示せず)に送ることができる。次に、コンピュータ制御器は、観測した収差を最も最小化できる、実行する適応ステップを決定できる。この意味では、コンピュータ制御器は、メモリに保存されている一連のプログラム命令を実施し、適応光学系を制御して歪曲した媒体の収差効果を最小化するように構成することができる。続いて、コンピュータ制御システムは、命令を適応光学系に送信して決定した命令集合を実施することができる。
別の実施形態では、適応光学系212を調整して、一つ以上の動作状態の変化(たとえば、変形または応力)に伴い発生した収差を修正することができる。これに関連して、システム200はランタイム修正を実行するように構成される。この修正を比較的長いタイムスケールで実行できることが本明細書において留意される。一例として、システム200のさまざまな光学部品の熱平衡の後に、修正を1回実行することができる。前述のフィードバックシステムなどの場合には、ビームスプリッタ(図示せず)をシステム200の光学経路(たとえば、収集経路または照明経路)に設置し、これをバルブ208から放射され光の一部を波面センサに導くように構成することができる。光学部品(たとえば、レンズ、ミラー、楕円体など)の一つ以上、またはバルブ208の熱平衡の後に、波面検出プロセスの結果をユーザまたはコンピュータ制御器が取得し、次に、先に記載したのとほぼ同じように、その結果を用いて適応光学系212を調整して測定した収差効果を補正することができる。
ここで図2Bを参照するように、一つ以上の適応光学系は、プラズマセルのバルブまたはシステム200の一つ以上の光学部品に伴い発生した収差を補正するように構成された可変ミラー220を備えることができる。これに関連して、可変ミラー220は、バルブ208またはシステム200の一つ以上の光学部品に伴い発生した波面誤差を修正するように構成される。可変ミラー220は、可変ミラー220に入射する照明に対して可変ミラー220の表面から反射する波面を調整して照明216の波面を調整するように構成できる。例として、この調整は、プラズマセル206のバルブ208の収差効果を、バルブ208から下流の地点(たとえば、ミラー214)において測定したような所定レベル以下に最小化する方法で実行できる。この意味では、可変ミラー220を、バルブ208に起因する収差効果が最小となる地点に調整することができる。一実施形態では、波面検出プロセスの結果をユーザが取得し、次に、その結果を用いて可変ミラー220を調整して測定した収差効果を補正することができる。例として、観測した収差効果が最小となる地点が発見されるまで、可変ミラー220を繰り返し調整(すなわち、試行錯誤)することができる。別の例では、コンピュータ制御システム(図示せず)は、観測した収差の最小値(すなわち、実質的に最小化された波面誤差)をコンピュータ制御システムが測定するまで、可変ミラー220を繰り返し調整することができる。
別の実施形態では、図2Bに示すように、システム200は、プラズマセル206のバルブ208またはシステム200の一つ以上の光学部品に関係する収差効果の少なくとも一部を修正するのに適した一つ以上の修正プレート222をさらに備えることができる。一態様では、一つ以上の修正プレート222は、照明光源202とプラズマセル206のガス体積210との間の照明経路216に位置付けられる。これに関連して、一つ以上の修正プレート222を、予測可能な波面誤差222を修正するように構成できる。さらなる実施形態では、一つ以上の修正プレート222を、可変ミラー220と連動するように実装することができる。この意味では、一つ以上の修正プレート222が予測可能な波面誤差を修正し、一方、可変ミラー220が予測不可能な波面誤差を修正できる。
ここで図2Cを参照するように、適応光学系212は、可変ミラー220の先端傾斜を調整するように構成された先端傾斜調整装置224を備えることができる。例として、可変ミラー220全体の先端傾斜バイアスを測定することができる。次に、先端傾斜調整装置224は、可変ミラー220全体を調整して、測定した先端傾斜バイアスを補正することができる。本発明に関連して任意の先端傾斜調整装置の実装または調整プロセスの実施が可能であることが本明細書において認識される。
ここで図2Dを参照するように、システム200は、バルブ208のガス体積210内で生成されたプラズマの一つ以上の特性を測定するように構成された一つ以上のセンサ226をさらに備えることができる。システム200は、一つ以上のセンサ226に通信的に連結されたコンピュータ制御システム228をさらに備えることができる。これに関連して、一つ以上のセンサ226は、測定したプラズマの一つ以上の特性を示す信号を、コンピューティングシステム228に送信することができる。続いて、コンピュータ制御システム228は、プラズマ210の測定した一つ以上の特性を利用して選択されたメリット関数を計算することができる。例として、計算されたメリット関数は、これらに制限されないが、プラズマの輝度、プラズマの選択された輝線の振幅、プラズマ温度、プラズマサイズ、プラズマ形状、バルブを通って伝送される照明のビームプロフィルを含むことができる。さらなる実施形態では、適応光学系212を、プラズマの一つ以上の測定したメリット関数に応じて調整することができる。これに関連して、ユーザまたは制御システムは、最適化されるメリット関数を選択し、次に、適応光学系を利用して選択されたメリット関数を最適化することができる。
前述の説明は、照明光源202とプラズマセル206との間の照明経路216に沿って位置付けられた一連の適応光学系212に関連した本発明の記述に焦点を合わせたが、本発明の適応光学系212を、プラズマセル212とプラズマセル212から放出される放射のターゲットとの間の、システム200の収集経路218に沿って位置付けできることが本明細書においてさらに意図される。
本発明のさらなる態様では、システム200は、さまざまな追加の光学部品を備えることができる。一実施形態では、一連の光学系は、プラズマセル206のバルブ208から放射された広帯域光を収集するように構成された収集光学系を備えることができる。一例として、システム200は、楕円体からの照明を下流の光学系、例えば、ホモジナイザー209に導くように構成されたコールドミラー214を備えることができる。
別の実施形態では、一連の光学系は、照明経路216または収集経路218のいずれかに沿って設置された一つ以上の追加のレンズ(たとえば、217)を備えることができる。レンズを利用して、照明光源202からの照明の焦点を、プラズマセル206のガス体積210に合わすことができる。あるいは、追加のレンズを利用して、プラズマセルから放射された広帯域光の焦点を、選択されたターゲット(図示せず)に合わすことができる。さらなる実施形態では、一連の光学系は、照明経路または収集経路のいずれかに沿って設置された一つ以上のフィルタ215を備えることができる。このフィルタによって、光がプラズマバルブ208に入る前に照明にフィルタを通すか、またはバルブ208から光が放出した後に照明にフィルタを通す。先に記載した図2A〜図2Dに例証するようなシステム200の一連の光学系が単なる例証であり、制限的に解釈されないはずであることが本明細書において留意される。多くの同等の光学的構成を本発明に関連して利用できることが予期される。その上、前述の収差修正技術を用いて、任意の追加の光学部品に関係する収差を修正できることがさらに意図される。
本発明の利用によって、多様なガス環境においてプラズマを維持できることが本明細書において意図される。一実施形態では、プラズマセルのガスは、不活性ガス(たとえば、希ガスまたは非希ガス)、または非不活性ガス(たとえば、水銀)を含むことができる。例として、本発明のガス体積210はアルゴンを含むことができることが本明細書において予期される。一例として、ガス210は、ほぼ純粋なアルゴンガスを含むことができる。別の例では、ガス210は、アルゴンガスと追加のガスとの混合体を含むことができる。本発明を多くのガスに拡大適用できることがさらに留意される。例として、本発明の実施に適したガスは、これらに制限されないが、アルゴン、キセノン、水銀、および同類のものを含むことができる。概略の意味では、本発明は、任意の光ポンププラズマ生成システムまで拡大して解釈されるはずであり、そしてさらに、プラズマセル内のプラズマを維持するのに適した任意の種類のガスまで拡大して解釈されるはずである。
本発明の別の態様では、照明光源202は一つ以上のレーザーを備えることができる。概略の意味では、照明光源202は、当技術分野において公知の任意のレーザーシステムを備えることができる。一例として、照明光源202は、電磁スペクトルの可視部または紫外部における放射線を放出する能力がある当技術分野において公知の任意のレーザーシステムを備えることができる。一実施形態では、照明光源202は、連続波(CW)レーザー光線を放出するように構成されたレーザーシステムを備えることができる。例として、ガス体積210がアルゴンまたはそれを含む設定では、照明光源202は、1069nmの放射線を放出するように構成されたCWレーザー(たとえば、ファイバーレーザーまたはディスクYbレーザー)を備えることができる。この波長がアルゴンにおける1068nm吸収線に適合し、そのようなものとして、ガスのポンピングに特に有効であることが留意される。CWレーザーの前の記述が制限的ではなく、当技術分野において公知の任意のCWレーザーを本発明に関連して実装できることが本明細書において留意される。
別の実施形態では、照明光源202は、一つ以上のダイオードレーザーを備えることができる。例として、照明光源202は、プラズマセルのガス種類の任意の一つ以上の吸収線に対応する波長の放射線を放出する一つ以上のダイオードレーザーを備えることができる。概略の意味では、照明光源202に実装するダイオードレーザーの選択では、ダイオードレーザーの波長を、当技術分野において公知の任意のプラズマの任意の吸収線(たとえば、イオンの遷移線)、またはプラズマ発生ガスの吸収線(たとえば、高励起状態の中性の遷移線)に調節したものを選ぶことができる。そのようなものとして、所与のダイオードレーザー(または、一連のダイオードレーザー)は、本発明のプラズマセル206に利用するガス種類に応じて選出される。
別の実施形態では、照明光源202はイオンレーザーを備えることができる。例として、照明光源202は、当技術分野において公知の任意の希ガスイオンレーザーを備えることができる。一例として、アルゴンベースのプラズマである場合には、アルゴンイオンのポンプに用いる照明光源202は、Ar+レーザーを備えることができる。
一つの別の実施形態では、照明光源202は、一つ以上の周波数変換レーザーシステムを備えることができる。例として、照明光源202は、100ワットを超える電力レベルを有するNd:YAGまたはNd:YLFレーザーを備えることができる。別の実施形態では、照明光源202は、広帯域レーザーを備えることができる。別の実施形態では、照明光源は、変調レーザー光線またはパルスレーザー光線を放出するように構成されたレーザーシステムを備えることができる。
本発明の別の態様では、照明光源202は、一つ以上の非レーザー光源を備えることができる。概略の意味では、照明光源202は、当技術分野において公知の任意の非レーザー光源を備えることができる。一例として、照明光源202は、離散的または連続的に電磁スペクトルの可視部または紫外部における放射線を放出する能力がある当技術分野において公知の任意の非レーザーシステムを備えることができる。
本発明の別の態様では、照明光源202は、2個以上の光源を備えることができる。一実施形態では、照明光源202は、2個以上のレーザーを備えることができる。例として、照明光源202(または、照明光源)は、複数のダイオードレーザーを備えることができる。別の例では、照明光源202は、複数のCWレーザーを備えることができる。さらなる実施形態では、2個以上のレーザーの各々が、プラズマセル206内のガスまたはプラズマの種々の吸収線に対して調節されたレーザー光線を放出できる。
図3に、本発明の一実施態様に従う、対流に基づく収差を修正するためのシステム300を例証する。システム200と同様に、システム300は、選択された波長の照明を生成するように構成された照明光源302と、選択されたガス(たとえば、アルゴン、キセノン、水銀、または同種のもの)を収容するのに適した、バルブ内にプラズマを生成するように構成されたプラズマセル306と、を備えている。加えて、システム300は、照明光源302から放射された照明の焦点を、プラズマセル306のバルブ308内に収容されたガス体積310に合わすように構成された楕円体304を備えることができる。図3の前述のコンポーネントがシステム200と同等のコンポーネントであることが本明細書において留意される。そのようなものとして、システム200の記述および同等のコンポーネントが、システム300にも拡大して解釈されるはずである。
システム300のさらなる態様では、システム300は、対流により誘発された収差を補正するように構成された一つ以上の適応光学素子312を備えている。システム300は、システム300の光学経路(たとえば、照明経路316または収集経路318)に沿った波面誤差を測定するように構成された波面センサ320をさらに備えることができる。例として、図3に示すように、波面センサ320は、収集経路318に沿った波面誤差を測定するように構成することができる。これに関連して、システム300は、追加の光学部品、例えば、ビームスプリッタ324を備えることができ、これは、収集経路における照明の一部をそらして波面センサ320に向かわせる。波面センサを照明経路における波面誤差を測定するように構成することができ、そして所与の光学経路をサンプルするのに追加の光学部品を利用できることが予期されるように、前述の構成が制限的には解釈されないはずであることが本明細書において留意される。
別の実施形態では、波面検出プロセスの結果を、通信的に連結されたコンピュータ制御器322に送り込むことができる。次に、コンピュータ制御器322は、観測した収差を最も最小化できるような実行する適応ステップを決定できる。この意味では、コンピュータ制御器は、メモリに保存されている一連のプログラム命令を実施し、適応光学系312を制御することによって、対流により誘発された収差効果を最小化するように構成することができる。続いて、コンピュータ制御システムは、命令を適応光学系312に伝送して決定した命令集合を実施することができる。システム300のフィードバック制御ループが、システム200に関して記述したフィードバック制御ループと比較して迅速に動作するはずであることが本明細書において認識される。本システム300が、適応光学系312のリアルタイムまたはほぼリアルタイムのフィードバック制御を提供できることが予期される。
コンベンションにより誘発された収差のシステム300を用いた修正を、例えば、システム200に関連して記述した、より低いタイムスケールの収差効果(たとえば、光学システムのコンポーネントまたは光学システムの動作状態に起因する収差効果)の修正と連動して行えることがさらに意図される。
図4は、プラズマセルによって生み出された収差を修正する方法400において実行されるステップを例証するフロー図である。発明者は、システム200に関連して本明細書において前に記述した実施形態および実現可能な技術が、方法400にも拡大して解釈されるはずであることを留意する。
第一のステップ402において、ガス体積を収容するためのバルブを備えたプラズマセルを提供する。例として、ガス体積(たとえば、純ガスまたはガス混合体)を収容するバルブ208を備えたプラズマセルを提供できる。第二のステップ404において、照明を生成する。例として、選択された波長の照明は、照明光源、例えば、レーザーを利用して生成することができる。第三のステップ406において、照明の焦点をガス体積に合わせることによって、ガス体積内にプラズマを生成する。例として、楕円体204が照明光源202からの照明を受け取り、そして照明の焦点をプラズマセル206のバルブ208内に収容されたガス210に合わせることができる。第四のステップ408において、一つ以上の光学部品(たとえば、プラズマセルのバルブ、照明経路における光学部品、または収集経路における光学部品)に伴い発生した収差効果を、ガス体積に焦点を合わせた照明の波面に関係する一つ以上の特性を調整することによって補正することができる。例として、測定した波面誤差に応じて、システム200は、波面誤差が許容可能な閾値以下に減少するように、一つ以上の適応光学系(たとえば、可変ミラー)を調整することによって波面誤差を修正することができる。
図5は、対流に基づく収差を修正する方法500において実行されるステップを例証するフロー図である。発明者は、システム300に関連して本明細書において前に記述した実施形態および実現可能な技術が、方法500にも拡大して解釈されるはずであることを留意する。
第一のステップ502において、ガス体積を収容するためのバルブを備えたプラズマセルを提供する。例として、ガス体積(たとえば、純ガスまたはガス混合体)を収容するバルブ308を備えたプラズマセルを提供できる。第二のステップ504において、照明を生成する。例として、選択された波長の照明は、照明光源、例えば、レーザーを利用して生成することができる。第三のステップ506において、照明の焦点をガス体積に合わせることによって、ガス体積内にプラズマを生成する。例として、楕円体304が照明光源302からの照明を受け取り、照明の焦点をプラズマセル306のバルブ308内に収容されたガス310に合わせることができる。第四のステップ508において、対流(たとえば、照明経路または収集経路におけるガスに生じる対流、またはプラズマセル206のガス/プラズマに生じる対流)に伴い発生した収差効果を、ガス体積310に焦点を合わせた照明の波面に関係する一つ以上の特性を調整することによって補正することができる。例として、測定した波面誤差に応じて、システム300は、波面誤差が許容可能な閾値以下に減少するように、一つ以上の適応光学系(たとえば、可変ミラー)を調整することによって波面誤差を修正することができる。
本明細書に記述したシステムおよび方法の全ては、方法の実施形態の一つ以上のステップの結果をストレージ媒体に保存することを含むことができる。この結果は、本明細書に記述した任意の結果を含むことができ、当技術分野において公知の任意の方法で保存することができる。ストレージ媒体は、本明細書に記述した任意のストレージ媒体、または当技術分野において公知の任意の他の好適なストレージ媒体を含むことができる。結果を保存した後、ストレージ媒体内の結果にアクセスすることができる。この結果を、本明細書に記述した任意の方法またはシステムの実施形態に用いること、ユーザに表示するためにフォーマット化すること、別のソフトウェアモジュール、方法またはシステムなどに用いることができる。さらに、結果は、「永久的に」、「半永久的に」、一時的にまたは一定期間保存することができる。例として、ストレージ媒体はランダムアクセスメモリ(RAM)でもよいし、結果は、ストレージ媒体に必ずしも無期限に保存しなくてもよい。
本明細書に記述したプロセスおよび/もしくはシステム、ならびに/または他の技術を実施できるさまざまな手段(たとえば、ハードウェア、ソフトウェアおよび/またはファームウェア)があり、好ましい手段が、プロセスおよび/もしくはシステム、ならびに/または他の技術が展開される状況に応じて異なることを当業者は理解する。例として、速度および精度を最高にすると決定した場合には、開発者は、主としてハードウェアおよび/またはファームウェア手段を選ぶことができる。あるいは、柔軟性を最高にする場合には、開発者は、主としてソフトウェアでの実行を選ぶことができる。さらなる代案として、開発者は、ハードウェア、ソフトウェアおよび/またはファームウェアのいくつかの組み合わせを選ぶことができる。従って、本明細書に記述したプロセスおよび/もしくは装置ならびに/または他の技術を実施できるいくつかの可能な手段があり、それらのどれも他のどれかよりも本質的に優れているわけではない。というのは、利用される任意の手段は、以下のいずれもが変化し得る、手段が展開される状況、および開発者の具体的な懸案事項(たとえば、速度、柔軟性または予測可能性)に応じて選出されるからである。実施の光学的態様が、通常、光学的に配向されたハードウェア、ソフトウェアおよび/またはファームウェアを使用することを当業者は認識する。
本明細書に説明したような装置および/またはプロセスの記述は当該技術では一般的であり、従って、技術的手法を用いてそのような記述した装置および/またはプロセスをデータ処理システムに統合することを当業者は認識する。換言すれば、本明細書に記述した装置および/またはプロセスの少なくとも一部は、十分な量の実験を通じてデータ処理システムに統合することができる。標準的なデータ処理システムが、一般的に、システムユニットハウジング、ビデオディスプレー装置、メモリ、例えば、揮発性および不揮発性メモリ、プロセッサ、例えば、マイクロプロセッサおよびデジタルシグナルプロセッサ、コンピュータ実在物、例えば、オペレーティングシステム、ドライバー、グラフィカルユーザーインターフェースおよびアプリケーションプログラム、一つ以上の相互作用装置、例えば、タッチパッドもしくはスクリーン、ならびに/またはフィードバックループおよび制御モーターを備えた制御システム(たとえば、位置および/または速度を検出するためのフィードバック、コンポーネントおよび/またはその数量を移動および/または調整するための制御モーター)の一つ以上を備えていることを当業者は認識する。標準的なデータ処理システムは、任意の好適な市販のコンポーネント、例えば、データコンピューティング/通信および/またはネットワークコンピューティング/通信システムにおいて通常見出されるものを利用して実施することができる。
本明細書に記述した主題は、時折、種々の他のコンポーネント内に収容されるか、それに接続された種々のコンポーネントを例証する。そのような描写したアーキテクチャが単なる例示であり、実際、同じ機能性を実現する多くの他のアーキテクチャを実施できることが理解される。概念的な意味では、同じ機能性を実現するコンポーネントの任意の配置は、事実上、所望の機能性を実現するように「関係付け」られている。従って、特定の機能性を実現するように組み合わせられた本明細書における任意の2つのコンポーネントを、アーキテクチャまたは中間コンポーネントに関係なく所望の機能性を実現するように互いに「関係付け」られたものとして見ることができる。同様に、そのように関係付けられた任意の2つのコンポーネントはまた、所望の機能性を実現するように互いに「接続された」または「連結された」ものとしてみなすことができ、そのように関係付けられる能力がある任意の2つのコンポーネントはまた、所望の機能性を実現するように互いに「連結可能」であるとみなすことができる。連結可能なものの具体例は、これらに制限されないが、物理的に一致可能なおよび/もしくは物理的に相互作用するコンポーネント、無線で相互作用可能なおよび/もしくは無線で相互作用するコンポーネント、ならびに/または論理的に相互作用するおよび/もしくは論理的に相互作用可能なコンポーネントを含む。
本明細書に記述した本主題の特定の態様を示し、記述したが、本明細書の教示に基づいて、本明細書に記述した主題およびそのより広範な態様から逸することなく変化および変形を為すことができることが当業者に明らかである。それ故に、添付の請求項は、本明細書に記述した主題の真の精神および範囲内にあるような、それらの範囲内の全てのそのような変化および変形を包含することができる。
本発明の特定の実施形態を例証したが、前述の開示の範囲および精神から逸することなく、当業者によって本発明のさまざまな変形および実施形態を為すことができることが明らかである。それゆえに、本発明の範囲は、この文書に添付した請求項によってのみ限定されるはずである。
本開示およびそれに伴う利点の多くが前の記述によって理解され、開示した主題から逸することなく、またはその具体的な利点の全てを犠牲にすることなく、コンポーネントの形態、構造および配置に関してさまざまな変化を為すことができることが明らかであると考えられる。記述した形態は、単なる説明のためのものであり、以下の請求項がそのような変化を包含および含有すると意図される。
さらに、添付の請求項によって本発明が確定されることが理解される。