以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。
(第一の実施形態)
まず、本実施形態に係る健康管理システム1の全体構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、第一の実施形態に係る健康管理システム1の全体構成の一例を示す図である。
図1に示すように、本実施形態に係る健康管理システム1は、運営者サーバ10と、練習環境E1と、競技環境E2とを有し、例えばインターネットや電話回線網等の広域的なネットワークNを介して通信可能に接続されている。
運営者サーバ10は、例えばトライアスロン等のスポーツ競技大会(以下、単に「大会」とも表す。)の運営者が管理する情報処理装置又は情報処理システムである。運営者サーバ10は、当該競技の練習中における選手Pのバイタル情報(例えば血圧や心拍数、体温等)を記憶する練習時バイタル情報記憶部150を有する。
運営者サーバ10は、練習時バイタル情報記憶部150に記憶されているバイタル情報を用いて、競技中における選手Pのコンディション(健康状態)を判定する。すなわち、運営者サーバ10は、競技環境E2における選手Pのコンディションが異常であるか否かを判定する。
そして、運営者サーバ10は、競技中の健康状態が悪いと判定された選手P(すなわち、競技中のコンディションが異常と判定された選手P)が装着等している発光装置30に発光指示を送信することで、当該発光装置30を発光させる。また、運営者サーバ10は、競技中のコンディションが異常と判定された選手Pの近くにいる監視員Qが利用する監視員端末40に対して、コンディションが異常の選手Pが近くにいることを通知する。
これにより、競技の監視員Qは、自身の近くにいるコンディションが異常の選手Pを容易に発見することができるようになる。したがって、当該監視員Qは、例えば、コンディションが異常の選手Pの競技続行を中止させる等の措置を早期に取ることができるようになる。なお、監視員Qは、大会に参加している選手Pの健康状態や競技内容を監視する審判員又はスタッフ等である。
練習環境E1は、例えばスポーツジムやトレーニング施設、自宅、野外練習施設等であり、選手Pが競技の練習を行うための環境である。選手Pは、練習環境E1において、当該選手Pのバイタル情報を取得するウェアラブル端末20を装着等した状態で練習を行う。
ウェアラブル端末20は、選手Pのバイタル情報を取得するバイタルセンサ等が搭載された機器である。ウェアラブル端末20は、練習中の選手Pからバイタル情報を取得して、運営者サーバ10に送信する。
なお、ウェアラブル端末20は、例えば、リストバンド型の機器である。ただし、ウェアラブル端末20は、例えば、アンクルバンド型であっても良いし、選手Pに直接に貼り付け又は選手Pが着用する服等のウェアに貼り付け等されていても良い。すなわち、ウェアラブル端末20は、選手Pのバイタル情報を取得することができる機器であれば良い。
また、選手Pは、複数のウェアラブル端末20を装着等していても良い。すなわち、選手Pは、例えば、バイタル情報として血圧及び体温を取得するウェアラブル端末20−1と、バイタル情報として心拍数を取得するウェアラブル端末20−2とを装着等していても良い。
競技環境E2は、例えば大会の競技会場等であり、選手Pが競技を行うための環境である。選手Pは、競技環境E2において、ウェアラブル端末20と、発光装置30とを装着等した状態で競技を行う。
ウェアラブル端末20は、競技中の選手Pのバイタル情報と、当該ウェアラブル端末20の現在位置を示す位置情報とを取得して、運営者サーバ10に送信する。また、発光装置30は、運営者サーバ10からの発光指示に応じて発光する機器である。
発光装置30は、例えば、選手Pのスイムキャップ等に装着可能な機器である。ただし、発光装置30は、例えば、スイムウェア等に装着可能な機器であっても良い。発光装置30は、例えば水泳等の競技中においても監視員Qから視認し易い箇所に装着されることが好ましい。
また、競技環境E2には、大会の監視員Qが利用する監視員端末40が含まれる。監視員端末40は、例えばPCやスマートフォン、タブレット端末等であり、運営者サーバ10からの通知に応じて、競技中にコンディションが異常と判定された選手Pに関する情報を表示する。
ここで、本実施形態に係る健康管理システム1の処理の概要について、図2を参照しながら説明する。図2は、第一の実施形態に係る健康管理システム1の処理の概要を説明する図である。
S1)まず、選手Pが練習環境E1で競技の練習をしている間、ウェアラブル端末20は、所定の間隔(例えば数分乃至十数分)毎に、練習中の選手Pのバイタル情報を取得する。そして、ウェアラブル端末20は、練習中の選手Pから取得したバイタル情報と、当該選手PのユーザIDと、当該バイタル情報を取得した日時とを運営者サーバ10に送信する。
S2)運営者サーバ10は、練習中の選手Pのバイタル情報と、ユーザIDと、日時とを受信すると、これらの情報を関連付けた練習時バイタル情報150Dを作成して、練習時バイタル情報記憶部150に格納する。
このように、運営者サーバ10は、練習中における選手Pのバイタル情報を含む練習時バイタル情報150Dを練習時バイタル情報記憶部150に格納する。
S3)次に、運営者サーバ10は、例えば競技の開始前に、練習時バイタル情報記憶部150に記憶されている練習時バイタル情報150Dからコンディション判定情報160Dを作成して、コンディション判定情報記憶部160に格納する。
ここで、コンディション判定情報160Dは、例えば、選手P毎の各バイタル情報の正常範囲(例えば、血圧の正常範囲や心拍数の正常範囲、体温の正常範囲等)を含む情報である。
S4)続いて、選手Pが競技環境E2で競技をしている間、ウェアラブル端末20は、所定の間隔(例えば数分乃至十数分)毎に、競技中の選手Pのバイタル情報と、当該ウェアラブル端末20の位置情報を取得する。そして、ウェアラブル端末20は、競技中の選手Pから取得したバイタル情報と、当該選手PのユーザIDと、当該バイタル情報を取得した日時と、当該ウェアラブル端末20の位置情報とを運営者サーバ10に送信する。
S5)運営者サーバ10は、競技中の選手Pが装着等しているウェアラブル端末20からバイタル情報等を受信すると、当該バイタル情報等と、コンディション判定情報160Dとに基づいて、当該選手Pのコンディションを判定する。
すなわち、運営者サーバ10は、例えば、競技中の選手Pのバイタル情報が、コンディション判定情報160Dに含まれる正常範囲内であるか否かを判定することで、当該選手Pのコンディションを判定する。
S6−1)運営者サーバ10は、上記のS5)で選手Pのコンディションが異常であると判定した場合、当該選手Pが装着等している発光装置30に発光指示を送信する。
S6−2)また、このとき、運営者サーバ10は、ウェアラブル端末20から受信した位置情報に基づいて、当該選手Pの近くにいる監視員Qが利用する監視員端末40に対して、コンディションが異常の選手が近くにいることを通知する。
S7−1)そして、発光装置30は、運営者サーバ10から発光指示を受信すると、例えばLED(Light Emitting Diode)等を発光させる。
S7−2)また、監視員端末40は、運営者サーバ10から当該通知を受信すると、コンディションが異常の選手Pに関する情報を表示する。
これにより、監視員Qは、自身の近くにコンディションが異常の選手Pがいることを知ることができる。また、監視員Qは、コンディションが異常の選手Pが装着等している発光装置30の発光により、当該選手Pを容易に発見することができる。
すなわち、本実施形態に係る健康管理システム1によれば、競技中の健康状態が悪い選手Pの発光装置30を発光させると共に、当該選手Pの近くの監視員Qの監視員端末40に所定の通知を送信することで、健康状態が悪い選手Pを効率的に発見することができる。
したがって、本実施形態に係る健康管理システム1によれば、監視員Qは、例えば、コンディションが異常の選手Pの競技続行を中止させる等の措置を早期に取ることができるようになる。
次に、本実施形態に係る運営者サーバ10及び監視員端末40のハードウェア構成について、図3を参照しながら説明する。図3は、第一の実施形態に係る運営者サーバ10及び監視員端末40のハードウェア構成の一例を示す図である。なお、運営者サーバ10及び監視員端末40は、同様のハードウェア構成を有しているため、以降では、主に、運営者サーバ10のハードウェア構成について説明する。
図3に示すように、本実施形態に係る運営者サーバ10は、入力装置11と、表示装置12と、外部I/F13と、通信I/F14と、ROM(Read Only Memory)15とを有する。また、本実施形態に係る運営者サーバ10は、RAM(Random Access Memory)16と、CPU(Central Processing Unit)17と、記憶装置18とを有する。これら各ハードウェアは、それぞれがバス19で相互に接続されている。
入力装置11は、例えば各種ボタンやタッチパネル、キーボード、マウス等であり、運営者サーバ10に各種の操作を入力するのに用いられる。表示装置12は、例えばディスプレイ等であり、運営者サーバ10による各種の処理結果を表示する。なお、運営者サーバ10は、入力装置11を有していなくても良い。
外部I/F13は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、記録媒体13a等がある。運営者サーバ10は、外部I/F13を介して、記録媒体13aの読み取りや書き込みを行うことができる。記録媒体13aには、例えば、SDメモリカード(SD memory card)やUSBメモリ、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)等がある。
通信I/F14は、ネットワークNを介して、運営者サーバ10が他の装置(例えば、ウェアラブル端末20や発光装置30、監視員端末40等)とデータ通信を行うためのインタフェースである。
ROM15は、電源を切ってもデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリである。RAM16は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリである。CPU17は、例えば記憶装置18やROM15からプログラムやデータをRAM16上に読み出して、各種処理を実行する演算装置である。
記憶装置18は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等であり、プログラムやデータを格納している不揮発性のメモリである。記憶装置18に格納されているプログラムやデータには、例えば、本実施形態を実現するプログラムや基本ソフトウェアであるOS(Operating System)、OS上で動作する各種アプリケーションプログラム等がある。
なお、監視員端末40は、上記の各ハードウェアに加えて、例えば、監視員端末40の位置を測位するためのGPS(Global Positioning System)受信機等を有していても良い。
本実施形態に係る運営者サーバ10及び監視員端末40は、図3に示すハードウェア構成を有することにより、後述する各種処理を実現することができる。
次に、本実施形態に係るウェアラブル端末20のハードウェア構成について、図4を参照しながら説明する。図4は、第一の実施形態に係るウェアラブル端末20のハードウェア構成の一例を示す図である。
図4に示すように、本実施形態に係るウェアラブル端末20は、通信I/F21と、ROM22と、RAM23と、CPU24と、記憶装置25と、バイタルセンサ26と、GPS受信機27とを有する。これら各ハードウェアは、それぞれがバス28で相互に接続されている。
通信I/F21は、ウェアラブル端末20が他の装置(例えば、運営者サーバ10等)とデータ通信を行うためのインタフェースである。
ROM22は、電源を切ってもデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリである。RAM23は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリである。CPU24は、例えば記憶装置25やROM22からプログラムやデータをRAM23上に読み出して、各種処理を実行する演算装置である。
記憶装置25は、例えばフラッシュメモリ等であり、プログラムやデータを格納している不揮発性のメモリである。記憶装置25に格納されているプログラムやデータには、例えば、本実施形態を実現するプログラムや基本ソフトウェアであるOS、OS上で動作する各種アプリケーションプログラム等がある。
バイタルセンサ26は、ウェアラブル端末20を装着等している選手Pのバイタル情報(例えば血圧や心拍数、体温等)を取得する各種センサである。GPS受信機27は、ウェアラブル端末20の位置を測位する。
本実施形態に係るウェアラブル端末20は、図4に示すハードウェア構成を有することにより、後述する各種処理を実現することができる。
次に、本実施形態に係る発光装置30のハードウェア構成について、図5を参照しながら説明する。図5は、第一の実施形態に係る発光装置30のハードウェア構成の一例を示す図である。
図5に示すように、本実施形態に係る発光装置30は、通信I/F31と、ROM32と、RAM33と、CPU34と、記憶装置35と、発光部36とを有する。これら各ハードウェアは、それぞれがバス37で相互に接続されている。
通信I/F31は、発光装置30が他の装置(例えば、運営者サーバ10等)とデータ通信を行うためのインタフェースである。
ROM32は、電源を切ってもデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリである。RAM33は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリである。CPU34は、例えば記憶装置35やROM32からプログラムやデータをRAM33上に読み出して、各種処理を実行する演算装置である。
記憶装置35は、例えばフラッシュメモリ等であり、プログラムやデータを格納している不揮発性のメモリである。記憶装置35に格納されているプログラムやデータには、例えば、本実施形態を実現するプログラムや基本ソフトウェアであるOS等がある。発光部36は、例えばLEDやケミカルライト等であり、CPU34の制御に応じて発光する。
本実施形態に係る発光装置30は、図5に示すハードウェア構成を有することにより、後述する各種処理を実現することができる。
次に、本実施形態に係る健康管理システム1の機能構成について、図6を参照しながら説明する。図6は、第一の実施形態に係る健康管理システム1の機能構成の一例を示す図である。
図6に示すように、本実施形態に係るウェアラブル端末20は、バイタル情報取得部201と、位置情報取得部202と、情報送信部203とを有する。これら各機能部は、ウェアラブル端末20にインストールされた1以上のプログラムが、CPU24に実行させる処理により実現される。
また、本実施形態に係るウェアラブル端末20は、ユーザID204を有する。ユーザID204は、例えば記憶装置25に記憶されている。
バイタル情報取得部201は、選手Pのバイタル情報(例えば血圧や心拍数、体温等)を取得する。位置情報取得部202は、ウェアラブル端末20の現在位置を示す位置情報を取得する。
情報送信部203は、選手Pが練習環境E1にいる場合、バイタル情報取得部201が取得したバイタル情報と、ユーザID204と、当該バイタル情報を取得した日時とを運営者サーバ10に送信する。すなわち、情報送信部203は、練習中における選手Pのバイタル情報と、ユーザID204と、日時とを運営者サーバ10に送信する。
また、情報送信部203は、選手Pが競技環境E2にいる場合、バイタル情報取得部201が取得したバイタル情報と、ユーザID204と、当該バイタル情報を取得した日時と、位置情報取得部202が取得した位置情報とを運営者サーバ10に送信する。すなわち、情報送信部203は、競技中における選手Pのバイタル情報と、ユーザID204と、日時と、位置情報とを運営者サーバ10に送信する。
ユーザID204は、ウェアラブル端末20を装着等している選手Pを識別するユーザIDである。
図6に示すように、本実施形態に係る運営者サーバ10は、情報受信部101と、練習時バイタル情報作成部102と、練習時バイタル管理部103と、判定情報作成部104と、判定情報管理部105と、競技中バイタル情報作成部106と、競技中バイタル管理部107とを有する。また、本実施形態に係る運営者サーバ10は、コンディション判定部108と、監視員端末管理部109と、発光装置管理部110と、発光装置特定部111と、発光指示部112と、端末特定部113と、通知部114と、表示制御部115とを有する。これら各機能部は、運営者サーバ10にインストールされた1以上のプログラムが、CPU17に実行させる処理により実現される。
更に、本実施形態に係る運営者サーバ10は、練習時バイタル情報記憶部150と、コンディション判定情報記憶部160と、競技中バイタル情報記憶部170と、監視員端末情報記憶部180と、発光装置情報記憶部190とを有する。これら各記憶部は、例えば記憶装置18を用いて実現可能である。なお、これら各記憶部のうちの少なくとも一の記憶部が、運営者サーバ10とネットワークを介して接続される記憶装置等を用いて実現されていても良い。
情報受信部101は、練習中における選手Pのバイタル情報と、ユーザIDと、日時とをウェアラブル端末20から受信する。また、情報受信部101は、競技中における選手Pのバイタル情報と、ユーザIDと、日時と、位置情報とをウェアラブル端末20から受信する。更に、情報受信部101は、監視員端末40を識別する端末IDと、当該監視員端末40の現在位置を示す位置情報とを監視員端末40から受信する。
練習時バイタル情報作成部102は、練習中における選手Pのバイタル情報と、ユーザIDと、日時とを情報受信部101が受信すると、これらの情報を関連付けた練習時バイタル情報150Dを作成する。
練習時バイタル管理部103は、練習時バイタル情報記憶部150に記憶されている練習時バイタル情報150Dを管理する。すなわち、練習時バイタル管理部103は、練習時バイタル情報記憶部150に記憶されている練習時バイタル情報150Dの取得、練習時バイタル情報作成部102が作成した練習時バイタル情報150Dの練習時バイタル情報記憶部150への格納等を行う。
判定情報作成部104は、練習時バイタル管理部103が取得した練習時バイタル情報150Dに基づいて、選手P毎のコンディション判定情報160Dを作成する。判定情報作成部104は、例えば、選手PのユーザID毎に、当該選手Pの練習時バイタル情報150Dに含まれる各バイタル情報の正常範囲を算出することで、コンディション判定情報160Dを作成する。
判定情報管理部105は、コンディション判定情報記憶部160に記憶されているコンディション判定情報160Dを管理する。すなわち、判定情報管理部105は、コンディション判定情報記憶部160に記憶されているコンディション判定情報160Dの取得、判定情報作成部104が作成したコンディション判定情報160Dのコンディション判定情報記憶部160への格納等を行う。
競技中バイタル情報作成部106は、競技中における選手Pのバイタル情報と、ユーザIDと、日時と、位置情報とを情報受信部101が受信すると、これらの情報を関連付けた競技中バイタル情報170Dを作成する。
競技中バイタル管理部107は、競技中バイタル情報記憶部170に記憶されている競技中バイタル情報170Dを管理する。すなわち、競技中バイタル管理部107は、競技中バイタル情報記憶部170に記憶されている競技中バイタル情報170Dの取得、競技中バイタル情報作成部106が作成した競技中バイタル情報170Dの競技中バイタル情報記憶部170への格納等を行う。
コンディション判定部108は、競技中における選手Pのバイタル情報と、当該選手Pのコンディション判定情報160Dとに基づいて、当該選手Pのコンディションが異常であるか否かを判定する。すなわち、コンディション判定部108は、競技中における選手Pのバイタル情報が、当該選手Pのコンディション判定情報160Dに含まれる正常範囲内であるか否かを判定する。なお、コンディション判定部108は、判定部の一例である。
監視員端末管理部109は、監視員端末情報記憶部180に記憶されている監視員端末情報180Dを管理する。監視員端末情報180Dは、監視員端末40の端末IDと、当該監視員端末40の位置情報とが関連付けられた情報である。監視員端末管理部109は、端末IDと、位置情報とを情報受信部101が受信すると、受信した端末IDに対応する監視員端末情報180Dの位置情報を、受信した位置情報で更新する。
発光装置管理部110は、発光装置情報記憶部190に記憶されている発光装置情報190Dを管理する。発光装置情報190Dは、発光装置30を識別する発光装置IDと、当該発光装置30を装着等している選手PのユーザIDとが関連付けられた情報である。発光装置管理部110は、発光装置情報記憶部190に記憶されている発光装置情報190Dの参照等を行う。
発光装置特定部111は、コンディション判定部108によりコンディションが異常であると判定された選手Pが装着等している発光装置30を特定する。
発光指示部112は、発光装置特定部111が特定した発光装置30に対して発光指示を送信する。なお、発光指示部112は、第2の送信部の一例である。
端末特定部113は、コンディション判定部108によりコンディションが異常であると判定された選手Pの近くにいる監視員Qの監視員端末40を特定する。
通知部114は、端末特定部113が特定した監視員端末40に対して、コンディションが異常の選手Pが近くにいることを通知する。すなわち、通知部114は、コンディション判定部108によりコンディションが異常であると判定された選手PのユーザIDを、端末特定部113が特定した監視員端末40に送信する。なお、通知部114は、第1の送信部の一例である。
表示制御部115は、コンディション判定部108によりコンディションが異常であると判定された選手Pの位置(競技会場内における当該選手Pの位置)が含まれる警告画面を表示する。
練習時バイタル情報記憶部150は、練習時バイタル情報150Dを記憶する。ここで、練習時バイタル情報記憶部150に記憶されている練習時バイタル情報150Dについて、図7を参照しながら説明する。図7は、練習時バイタル情報記憶部150に記憶されている練習時バイタル情報150Dの一例を示す図である。
図7に示すように、練習時バイタル情報記憶部150には、選手PのユーザIDと、当該選手Pからバイタル情報を取得した日時と、練習時における当該選手Pのバイタル情報とが関連付けられた練習時バイタル情報150Dが記憶されている。
このように、練習時バイタル情報記憶部150には、各選手Pの練習時バイタル情報150Dが記憶されている。なお、練習時バイタル情報150Dには、バイタル情報として、血圧、心拍数及び体温が含まれているが、バイタル情報はこれらに限られない。バイタル情報には、例えば、睡眠情報(睡眠時間等)、食事情報(摂取カロリー、栄養素等)等の種々の情報が含まれていても良い。
コンディション判定情報記憶部160は、コンディション判定情報160Dを記憶する。ここで、コンディション判定情報記憶部160に記憶されているコンディション判定情報160Dについて、図8を参照しながら説明する。図8は、コンディション判定情報記憶部160に記憶されているコンディション判定情報160Dの一例を示す図である。
図8に示すように、コンディション判定情報記憶部160には、選手PのユーザIDと、当該選手Pのバイタル情報の正常範囲とが関連付けられたコンディション判定情報160Dが記憶されている。
例えば、ユーザID「U001」のコンディション判定情報160Dには、血圧の正常範囲「130±10」、心拍数の正常範囲「70±5」、体温の正常範囲「36±0.5」等が含まれている。同様に、例えば、ユーザID「U002」のコンディション判定情報160Dには、血圧の正常範囲「125±8」、心拍数の正常範囲「75±6」、体温の正常範囲「36±0.5」等が含まれている。
このように、コンディション判定情報記憶部160には、競技中における各選手Pのコンディションを判定するためのコンディション判定情報160Dが記憶されている。
競技中バイタル情報記憶部170は、競技中バイタル情報170Dを記憶する。ここで、競技中バイタル情報記憶部170に記憶されている競技中バイタル情報170Dについて、図9を参照しながら説明する。図9は、競技中バイタル情報記憶部170に記憶されている競技中バイタル情報170Dの一例を示す図である。
図9に示すように、競技中バイタル情報記憶部170には、選手PのユーザIDと、当該選手Pからバイタル情報を取得した日時と、当該選手Pの位置情報と、競技中における当該選手Pのバイタル情報とが関連付けられた競技中バイタル情報170Dが記憶されている。
このように、競技中バイタル情報記憶部170には、各選手Pの競技中バイタル情報170Dが記憶されている。なお、競技中バイタル情報170Dは、練習時バイタル情報150Dと同様に、バイタル情報として、例えば、睡眠情報(睡眠時間等)、食事情報(摂取カロリー、栄養素等)等の種々の情報が含まれていても良い。
監視員端末情報記憶部180は、監視員端末情報180Dを記憶する。ここで、監視員端末情報記憶部180に記憶されている監視員端末情報180Dについて、図10を参照しながら説明する。図10は、監視員端末情報記憶部180に記憶されている監視員端末情報180Dの一例を示す図である。
図10に示すように、監視員端末情報記憶部180には、監視員端末40の端末IDと、当該監視員端末40の位置情報とが関連付けられた監視員端末情報180Dが記憶されている。
このように、監視員端末情報記憶部180には、各監視員端末40の現在位置が含まれる監視員端末情報180Dが記憶されている。
発光装置情報記憶部190は、発光装置情報190Dを記憶する。ここで、発光装置情報記憶部190に記憶されている発光装置情報190Dについて、図11を参照しながら説明する。図11は、発光装置情報記憶部190に記憶されている発光装置情報190Dの一例を示す図である。
図11に示すように、発光装置情報記憶部190には、選手PのユーザIDと、当該選手Pが装着等している発光装置30の発光装置IDとが関連付けられた発光装置情報190Dが記憶されている。
例えば、ユーザID「U001」の発光装置情報190Dには、発光装置ID「D001」が含まれている。これは、ユーザID「U001」の選手Pは、発光装置ID「D001」の発光装置30を装着等していることを示している。
このように、発光装置情報記憶部190には、各選手Pが装着等している発光装置30の発光装置IDが含まれる発光装置情報190Dが記憶されている。
図6に示すように、本実施形態に係る発光装置30は、発光指示受信部301と、発光制御部302とを有する。これら各機能部は、発光装置30にインストールされた1以上のプログラムが、CPU34に実行させる処理により実現される。
発光指示受信部301は、発光指示を運営者サーバ10から受信する。発光制御部302は、発光指示受信部301が受信した発光指示に従って、発光部36を発光させる。
図6に示すように、本実施形態に係る監視員端末40は、位置情報取得部401と、情報送信部402と、通知受信部403と、表示制御部404とを有する。これら各機能部は、監視員端末40にインストールされた1以上のプログラムが、CPU17に実行させる処理により実現される。
また、本実施形態に係る監視員端末40は、端末ID405を有する。端末ID405は、例えば記憶装置18に記憶されている。
位置情報取得部401は、監視員端末40の現在位置を示す位置情報を取得する。情報送信部402は、位置情報取得部401が取得した位置情報と、端末ID405とを運営者サーバ10に送信する。
通知受信部403は、コンディションが異常の選手PのユーザIDを運営者サーバ10から受信する。
表示制御部404は、コンディションが異常の選手Pのバイタル情報と、当該選手PのユーザIDとを通知受信部403が受信すると、コンディションが異常の選手Pが近くにいることを示す警告画面を表示する。端末ID405は、監視員端末40を識別する端末IDである。
次に、本実施形態に係る健康管理システム1の処理の詳細について説明する。まず、練習環境E1で選手Pが練習している間、当該選手Pのバイタル情報を含む練習時バイタル情報150Dを練習時バイタル情報記憶部150に格納する処理について、図12を参照しながら説明する。図12は、第一の実施形態に係る練習時バイタル情報150Dの格納処理の一例を示すシーケンス図である。
まず、ウェアラブル端末20のバイタル情報取得部201は、所定の間隔毎に、練習中における選手Pのバイタル情報(例えば血圧や心拍数、体温等)を取得する(ステップS1201)。
次に、ウェアラブル端末20の情報送信部203は、バイタル情報取得部201が取得したバイタル情報と、ユーザID204と、当該バイタル情報を取得した日時とを運営者サーバ10に送信する(ステップS1202)。なお、ウェアラブル端末20の情報送信部203は、例えば、無線LAN(Local Area Network)やBluetooth(登録商標)等を用いてネットワークNに接続することで、バイタル情報及びユーザID204を運営者サーバ10に送信すれば良い。
運営者サーバ10の練習時バイタル情報作成部102は、練習中における選手Pのバイタル情報と、ユーザIDと、日時とを情報受信部101が受信すると、これらの情報を関連付けた練習時バイタル情報150Dを作成する(ステップS1203)。
次に、運営者サーバ10の練習時バイタル管理部103は、練習時バイタル情報作成部102が作成した練習時バイタル情報150Dを練習時バイタル情報記憶部150に格納する(ステップS1204)。
以上により、本実施形態に係る健康管理システム1では、練習中の選手Pのバイタル情報を、運営者サーバ10に蓄積することができる。なお、図12に示す例では、ウェアラブル端末20は、練習中の選手Pからバイタル情報を取得する度に、当該バイタル情報等を運営者サーバ10に送信するものとしたが、これに限られない。ウェアラブル端末20は、例えば、所定の期間(例えば1週間)の間、練習中の選手Pから取得したバイタル情報等を蓄積した上で、当該蓄積したバイタル情報等を所定のタイミング(例えば1週間経過時)に運営者サーバ10に送信しても良い。
次に、競技中における選手Pのコンディションを判定するためのコンディション判定情報160Dを作成及び格納する処理について、図13を参照しながら説明する。図13は、第一の実施形態に係るコンディション判定情報160Dの作成及び格納処理の一例を示すフローチャートである。なお、コンディション判定情報160Dの作成及び格納処理は、例えば大会の競技開始前に、運営者サーバ10により行われる。
まず、練習時バイタル管理部103は、ユーザIDを1つ固定して、練習時バイタル情報記憶部150に記憶されている練習時バイタル情報150Dのうち、当該ユーザIDの練習時バイタル情報150Dを取得する(ステップS1301)。
言い換えれば、練習時バイタル管理部103は、大会にエントリーしている複数の選手Pのうちの一の選手PのユーザIDが含まれる練習時バイタル情報150Dを練習時バイタル情報記憶部150から取得する。
例えば、ユーザIDが「U001」〜「U100」の100人の選手Pが大会にエントリーしている場合、練習時バイタル管理部103は、例えばユーザID「U001」の練習時バイタル情報150Dを練習時バイタル情報記憶部150から取得する。
次に、判定情報作成部104は、練習時バイタル管理部103が取得した練習時バイタル情報150Dに含まれる各バイタル情報の正常範囲を算出する(ステップS1302)。
ここで、各バイタル情報の正常範囲は、例えば、バイタル情報の平均値から所定の範囲とすれば良い。具体的には、まず、判定情報作成部104は、例えば、練習時バイタル管理部103が取得した練習時バイタル情報150Dに含まれるバイタル情報「血圧」の平均値を算出する。そして、判定情報作成部104は、当該平均値を含む所定の範囲(例えば、平均値の±5%等)を、バイタル情報「血圧」の正常範囲とすれば良い。
同様に、判定情報作成部104は、例えば、練習時バイタル管理部103が取得した練習時バイタル情報150Dに含まれるバイタル情報「心拍数」の平均値を算出する。そして、判定情報作成部104は、当該平均値を含む所定の範囲(例えば、平均値の±10%等)を、バイタル情報「心拍数」の正常範囲とすれば良い。なお、平均値は、基準値の一例である。
これにより、練習時バイタル情報150Dに含まれる各バイタル情報について、ある選手Pのバイタル情報の正常範囲が算出される。
次に、判定情報作成部104は、当該ユーザIDと、上記のステップS1302で算出した各バイタル情報の正常範囲とを関連付けてコンディション判定情報160Dを作成する(ステップS1303)。
本実施形態では、練習時バイタル情報150Dから基準値を算出し、選手Pの競技中のバイタル情報を取得して基準値からのずれの大きさに応じて正常か異常かを判定するコンディション判定情報160Dを作成している。本実施形態では、基準値は練習時バイタル情報150Dの平均値であり、ずれの大きさは当該平均値を含む所定の範囲としている。基準値は、平均値の他、例えば、中央値や偏差等が用いられても良い。また、ずれの大きさも練習時バイタル情報150Dの確率分布等であっても良い。
次に、判定情報管理部105は、判定情報作成部104が作成したコンディション判定情報160Dをコンディション判定情報記憶部160に格納する(ステップS1304)。これにより、ある選手Pのコンディション判定情報160Dがコンディション判定情報記憶部160に記憶される。
次に、練習時バイタル管理部103は,次のユーザIDがあるか否かを判定する(ステップS1305)。すなわち、練習時バイタル管理部103は、練習時バイタル情報記憶部150に記憶されている練習時バイタル情報150Dのうち、コンディション判定情報160Dが未だ作成されていない選手PのユーザIDを含む練習時バイタル情報150Dがあるか否かを判定する。
ステップS1305において、次のユーザIDがあると判定された場合、練習時バイタル管理部103は、当該次のユーザIDを固定して、練習時バイタル情報記憶部150に記憶されている練習時バイタル情報150Dのうち、当該次のユーザIDの練習時バイタル情報150Dを取得する(ステップS1306)。
そして、運営者サーバ10は、以降のステップS1302〜ステップS1305の処理を行う。すなわち、ステップS1302〜ステップS1305の処理は、大会にエントリーしている各選手PのユーザID毎に行われる。
一方で、ステップS1305において、次のユーザIDがないと判定された場合、運営者サーバ10は、処理を終了する。
以上のように、本実施形態に係る健康管理システム1は、選手PのユーザID毎に、当該選手Pの練習時バイタル情報150Dに基づいて、コンディション判定情報160Dを作成する。
次に、大会の競技中における全体処理について、図14を参照しながら説明する。図14は、第一の実施形態に係る競技中における健康管理システム1の全体処理の一例を示すシーケンス図である。
以降のステップS1401〜ステップS1403の処理は、選手Pの競技中、所定の間隔(例えば数秒乃至数十秒)毎に行われる。
監視員端末40の位置情報取得部401は、当該監視員端末40の現在位置を示す位置情報を取得する(ステップS1401)。
次に、監視員端末40の情報送信部402は、位置情報取得部401が取得した位置情報と、端末ID405とを運営者サーバ10に送信する(ステップS1402)。
運営者サーバ10の監視員端末管理部109は、位置情報と、端末IDとを情報受信部101が受信すると、当該端末IDに対応する監視員端末情報180Dの位置情報を、受信した位置情報に更新する(ステップS1403)。すなわち、監視員端末管理部109は、監視員端末情報記憶部180に記憶されている監視員端末情報180Dのうち、受信した端末IDを含む監視員端末情報180Dの位置情報を、受信した位置情報に更新する。
これにより、本実施形態に係る健康管理システム1では、各監視員端末40の位置(すなわち、当該監視員端末40を利用している監視員Qの位置)が運営者サーバ10で管理される。
以降のステップS1404〜ステップS1417の処理は、選手Pの競技中、所定の間隔(例えば数分乃至十数分)毎に行われる。
まず、ウェアラブル端末20のバイタル情報取得部201は、競技中における選手Pのバイタル情報(例えば血圧や心拍数、体温等)を取得する(ステップS1404)。
次に、ウェアラブル端末20の位置情報取得部202は、当該ウェアラブル端末20の現在位置を示す位置情報を取得する(ステップS1405)。
次に、ウェアラブル端末20の情報送信部203は、バイタル情報取得部201が取得したバイタル情報と、ユーザID204と、当該バイタル情報を取得した日時と、位置情報取得部202が取得した位置情報とを運営者サーバ10に送信する(ステップS1406)。
運営者サーバ10の競技中バイタル情報作成部106は、バイタル情報と、ユーザIDと、日時と、位置情報とを情報受信部101が受信すると、これらの情報を関連付けた競技中バイタル情報170Dを作成する(ステップS1407)。
次に、運営者サーバ10の競技中バイタル管理部107は、競技中バイタル情報作成部106が作成した競技中バイタル情報170Dを競技中バイタル情報記憶部170に格納する(ステップS1408)。
次に、運営者サーバ10の判定情報管理部105は、当該選手Pのコンディション判定情報160Dをコンディション判定情報記憶部160から取得する(ステップS1409)。すなわち、判定情報管理部105は、コンディション判定情報記憶部160に記憶されているコンディション判定情報160Dのうち、上記のステップS1407で情報受信部101が受信したユーザIDを含むコンディション判定情報160Dを取得する。
次に、運営者サーバ10のコンディション判定部108は、競技中バイタル情報作成部106が作成した競技中バイタル情報170Dと、判定情報管理部105が取得したコンディション判定情報160Dとに基づいて、選手Pのコンディションを判定する(ステップS1410)。
すなわち、コンディション判定部108は、例えば、当該競技中バイタル情報170Dに含まれるバイタル情報「血圧」、「心拍数」及び「体温」等が、当該コンディション判定情報160Dに含まれる正常範囲内であるか否かを判定する。そして、コンディション判定部108は、当該バイタル情報「血圧」、「心拍数」及び「体温」等の少なくとも1つのバイタル情報が正常範囲内でない場合、選手Pのコンディションが異常であると判定する。一方で、コンディション判定部108は、当該バイタル情報「血圧」、「心拍数」及び「体温」等の全てが正常範囲内である場合、選手Pのコンディションは異常でないと判定する。
なお、コンディション判定部108は、例えば、選手Pのコンディションの異常を段階的に判定しても良い。例えば、コンディション判定部108は、選手Pのコンディションを「正常」、「要注意」及び「異常」と段階的に判定しても良い。
コンディションが「正常」とは、例えば、競技中における選手Pの各バイタル情報がいずれも正常範囲内で、かつ、各バイタル情報のいずれもが平均値から所定の範囲内(所定の範囲は、正常範囲に含まれる。)であるような場合である。また、コンディションが「要注意」とは、例えば、競技中における選手Pの各バイタル情報がいずれも正常範囲内で、かつ、各バイタル情報の少なくとも1つのバイタル情報が所定の範囲内に含まれないような場合である。
ここで、コンディション判定部108により選手Pのコンディションが異常であると判定された場合、以降のステップS1411〜ステップS1417の処理が行われる。
まず、運営者サーバ10の表示制御部115は、コンディションが異常の選手Pがいることを示す警告画面G100を表示する(ステップS1411)。
ここで、運営者サーバ10の表示制御部115により表示される警告画面G100の一例について、図15を参照しながら説明する。図15は、運営者サーバに表示される警告画面G100の一例を示す図である。
図15に示すように、警告画面G100には、競技会場のマップG101上に各選手Pの位置が表示されている。このような各選手Pの位置は、競技中バイタル情報記憶部170に記憶されている競技中バイタル情報170Dに含まれる位置情報に基づき表示される。
このとき、警告画面G100には、コンディションが異常の選手Pがいることを示すメッセージG102を、当該選手Pの位置に表示する。これにより、例えば大会の責任者等は、コンディションが異常の選手Pがいること及び当該選手Pの位置を知ることができる。
次に、運営者サーバ10の発光装置特定部111は、コンディション判定部108によりコンディションが異常であると判定された選手Pが装着等している発光装置30を特定する(ステップS1412)。すなわち、発光装置特定部111は、発光装置管理部110により、発光装置情報記憶部190に記憶されている発光装置情報190Dを参照して、上記のステップS1407で情報受信部101が受信したユーザIDに関連付けられている発光装置IDを特定する。
次に、運営者サーバ10の発光指示部112は、発光装置特定部111が特定した発光装置IDの発光装置30に対して発光指示を送信する(ステップS1413)。なお、発光指示には、例えば、発光色を示す発光色情報や発光態様(点灯や点滅等)を示す発光態様情報等が含まれていても良い。
発光装置30の発光制御部302は、発光指示受信部301が発光指示を受信すると、当該発光指示に従って、発光部36を発光させる(ステップS1414)。これにより、コンディションが異常と判定された選手Pが装着等している発光装置30が発光する。
なお、コンディション判定部108が選手Pのコンディションの異常を段階的に判定する場合、運営者サーバ10の発光指示部112は、判定結果に応じた発光指示を発光装置30に送信しても良い。例えば、判定結果が「要注意」である場合、発光色「黄色」を示す発光色情報が含まれる発光指示を発光装置30に送信し、判定結果が「異常」である場合、発光色「赤色」を示す発光色情報が含まれる発光指示を発光装置30に送信する等である。同様に、例えば、判定結果が「要注意」である場合、発光態様「点灯」を示す発光態様情報が含まれる発光指示を発光装置30に送信し、判定結果が「異常」である場合、発光色「点滅」を示す発光態様情報が含まれる発光指示を発光装置30に送信する等である。
次に、運営者サーバ10の端末特定部113は、コンディション判定部108によりコンディションが異常であると判定された選手Pの近くにいる監視員Qの監視員端末40を特定する(ステップS1415)。すなわち、端末特定部113は、監視員端末管理部109により、監視員端末情報記憶部180に記憶されている監視員端末情報180Dを参照して、上記のステップS1407で情報受信部101が受信した位置情報に最も近い位置情報が関連付けられている端末IDを特定する。言い換えれば、端末特定部113は、監視員端末40のうち、上記のステップS1407で情報受信部101が受信した位置情報が示す位置との間の距離が最小である監視員端末40を特定する。
なお、端末特定部113は、例えば、コンディションが異常であると判定された選手Pから所定の範囲内(例えば数m乃至数十mの範囲内)にいる監視員Qの監視員端末40を特定しても良い。また、端末特定部113は、例えば、コンディションが異常であると判定された選手Pから近い順に複数の監視員端末40を特定しても良い。
次に、運営者サーバ10の通知部114は、コンディションが異常であると判定された選手PのユーザIDを、端末特定部113が特定した監視員端末40に送信する(ステップS1416)。これにより、コンディションが異常の選手Pが近くにいることが監視員端末40に通知される。
監視員端末40の表示制御部404は、通知受信部403がユーザIDを受信すると、当該ユーザIDの選手P(すなわち、コンディションが異常の選手P)が近くにいることを示す警告画面G200を表示する(ステップS1417)。
ここで、監視員端末40の表示制御部404により表示される警告画面G200の一例について、図16を参照しながら説明する。図16は、監視員端末40に表示される警告画面G200の一例を示す図である。
図16に示すように、警告画面G200には、運営者サーバ10から受信したユーザIDの選手Pのコンディションが異常であることを示すメッセージG201が含まれる。これにより、監視員Qは、コンディションが異常の選手Pが近くにいることを知ることができる。
また、警告画面G200には、当該選手Pの詳細な情報を表示するための詳細ボタンG202が含まれる。警告画面G200において監視員Qが詳細ボタンG202を押下すると、表示制御部404は、図17に示すような選手Pの詳細画面G210を表示する。
選手Pの詳細画面G210では、当該選手Pの詳細な情報(例えば、氏名、年齢、身長、体重、バイタル情報の履歴等)が表示される。これにより、監視員Qは、当該選手Pの競技続行を中止すべきか否かの判断することができるようになる。
このように、コンディションが異常の選手Pの近くにいる監視員Qの監視員端末40には、当該選手Pに関する情報が表示される。これにより、監視員Qは、当該選手Pの競技の続行を中止させる等の措置を取ることができる。
以上のように、本実施形態に係る健康管理システム1は、コンディションが異常の選手Pの近くの監視員Qに対して、コンディション異常の選手Pが近くにいることを通知する。また、このとき、本実施形態に係る健康管理システム1は、当該選手Pが装着等している発光装置30を発光させる。
これにより、例えば、トライアスロンの「水泳」種目等のように、複数の選手Pが集団で競技を行っているような場合においても、監視員Qは、コンディションが異常の選手Pを容易に発見することができるようになる。すなわち、本実施形態に係る健康管理システム1によれば、例えば、多人数の選手Pが屋外等の広い場所で集団になって競技を行っているような場合でも、健康状態が悪い選手Pを効率的に発見することができるようになる。
なお、本実施形態に係る健康管理システム1では、コンディションが異常の選手Pが装着等している発光装置30を発光させる場合について説明したが、発光装置30は、例えば、発光と共に所定の音を出力しても良い。所定の音を出力することで、監視員Qは、コンディションが異常の選手Pをより効率的に発見することができるようになる。
(第二の実施形態)
次に、第二の実施形態について説明する。第二の実施形態では、コンディションが異常の選手Pの周囲にいる他の選手Pの発光装置30も発光させる場合について説明する。コンディションが異常の選手Pの周囲にいる他の選手Pの発光装置30も発光させることで、当該選手Pを監視員Qがより容易に発見することができるようになる。
以降では、複数の選手Pを区別するときは、「選手P−1」、「選手P−2」、「選手P−3」等と表す。また、選手P−1が装着等している発光装置30を「発光装置30−1」、選手P−2が装着等している発光装置30を「発光装置30−2」、選手P−3が装着等している発光装置30を「発光装置30−3」等と表す。
ここで、本実施形態に係る健康管理システム1における発光装置30の発光の一例について、図18を参照しながら説明する。図18は、第二の実施形態に係る発光装置30による発光の一例を説明する図である。
図18に示すように、選手P−1のコンディションが異常であるとする。この場合、運営者サーバ10は、当該選手P−1が装着等している発光装置30−1に発光指示を送信する。すると、発光装置30−1は、発光部36を赤色に発光させる。
次に、発光装置30−1は、例えばP2P(Peer to Peer)通信により、周囲の発光装置30−2〜30−7に発光指示を送信する。すると、これらの発光装置30−2〜30−7は、発光部36を黄色に発光させる。
続いて、発光装置30−2〜30−7は、例えばP2P通信により、周囲の発光装置30−9〜30−15に発光指示を送信する。すると、これらの発光装置30−9〜30−15は、発光部36を緑色に発光させる。
同様に、発光装置30−9〜30−15は、例えばP2P通信により、周囲の発光装置30−16〜30−18等に発光指示を送信する。すると、これらの発光装置30−16〜30−18等は、発光部36を青色に発光させる。
このように、本実施形態に係る健康管理システム1では、例えば、コンディションが異常の選手Pの発光装置30を「赤色」に発光させると共に、当該選手Pから離れるに従って、周囲の他の選手Pの発光装置30を「黄色」、「緑色」及び「青色」と発光させる。このため、例えば、複数の選手Pが集団で競技を行っているような場合においても、監視員Qは、選手Pの発光装置30の発光色から、コンディションが異常の選手Pを容易に発見することができるようになる。
なお、第二の実施形態では、主に、第一の実施形態との相違点について説明し、第一の実施形態と実質的に同一の機能を有する箇所及び実質的に同一の処理を行う箇所については同一の符号を付与し、その説明を省略する。
まず、本実施形態に係る健康管理システム1の機能構成について、図19を参照しながら説明する。図19は、第二の実施形態に係る健康管理システム1の機能構成の一例を示す図である。
図19に示すように、本実施形態に係る発光装置30は、更に、発光色決定部303と、発光履歴作成部304と、発光指示送信部305とを有する。これら各機能部は、発光装置30にインストールされた1以上のプログラムが、CPU34に実行させる処理により実現される。
また、本実施形態に係る発光装置30は、発光色定義テーブル306を有する。発光色定義テーブル306は、例えば記憶装置35に記憶されている。
本実施形態に係る発光指示受信部301は、更に、他の発光装置30からも発光指示を受信する。他の発光装置30から受信する発光指示には、発光履歴情報が含まれる。
発光履歴情報とは、コンディションが異常の選手Pが装着等している発光装置30から、発光指示受信部301が受信した発光指示の送信元である発光装置30までの発光色の履歴を示す情報である。
例えば、コンディションが異常の選手P−1が装着等している発光装置30−1の発光色が「赤色」、発光装置30−1から発光指示を受信した発光装置30−2の発光色が「黄色」であるとする。また、例えば、発光装置30−2から発光指示を受信した発光装置30−3の発光色が「緑色」、発光装置30−3から発光指示を受信した発光装置30−4の発光色が「青色」であるとする。
このとき、発光装置30−2の発光指示受信部301が受信した発光指示に含まれる発光履歴情報は、「赤色」である。また、発光装置30−3の発光指示受信部301が受信した発光指示に含まれる発光履歴情報は、「赤色、黄色」である。同様に、発光装置30−4の発光指示受信部301が受信した発光指示に含まれる発光履歴情報は、「赤色、黄色、緑色」である。
発光色決定部303は、発光指示受信部301が受信した発光指示と、発光色定義テーブル306とに基づいて、発光制御部302が発光部36に発光させる色(発光色)を決定する。
発光履歴作成部304は、発光履歴情報を作成する。すなわち、発光履歴作成部304は、発光履歴情報が含まれない発光指示を発光指示受信部301が受信した場合、発光色決定部303が決定した発光色を発光履歴情報とする。一方、発光履歴作成部304は、発光履歴情報が含まれる発光指示を発光指示受信部301が受信した場合、当該発光履歴情報に対して、発光色決定部303が決定した発光色を追加する。
発光指示送信部305は、発光履歴作成部304が作成した発光履歴情報を含む発光指示を、例えばP2P通信により、周囲の他の発光装置30に送信する。なお、発光指示送信部305は、例えばアドホック通信等により、周囲の他の発光装置30に発光指示を送信しても良い。
発光色定義テーブル306は、発光色が定義されたテーブルである。ここで、本実施形態に係る発光色定義テーブル306について、図20を参照しながら説明する。図20は、第二の実施形態に係る発光色定義テーブル306の一例を示す図である。
図20に示すように、本実施形態に係る発光色定義テーブル306は、優先度毎に発光色が関連付けられたテーブルである。例えば、優先度「1」には、発光色「赤色」が関連付けられている。また、例えば、優先度「2」には、発光色「黄色」が関連付けられている。同様に、例えば、優先度「3」には、発光色「緑色」が関連付けられている。
このように、本実施形態に係る発光色定義テーブル306には、優先度毎の発光色が定義されている。
次に、本実施形態に係る健康管理システム1の処理の詳細について説明する。以降では、発光装置30が、運営者サーバ10又は他の発光装置30から発光指示を受信した場合における処理(発光処理)について、図21を参照しながら説明する。図21は、第二の実施形態に係る発光装置30における発光処理の一例を示すフローチャートである。
まず、発光指示受信部301は、運営者サーバ10又は他の発光装置30から発光指示を既に受信済であるか否かを判定する(ステップS2101)。言い換えれば、発光指示受信部301は、発光制御部302により発光部36が既に発光されているか否かを判定する。
ステップS2101において、運営者サーバ10又は他の発光装置30から発光指示を既に受信済である場合、発光装置30は、処理を終了させる。この場合は、発光部36が既に発光しているからである。
一方、ステップS2101において。運営者サーバ10又は他の発光装置30から発光指示を既に受信済でない場合、発光指示受信部301は、受信した発光指示に発光履歴情報が含まれるか否かを判定する(ステップS2102)。言い換えれば、発光指示受信部301は、発光指示の送信元が運営者サーバ10又は他の発光装置30のいずれであるかを判定する。
ステップS2102において、発光指示に発光履歴情報が含まれないと判定された場合、発光色決定部303は、発光色定義テーブル306における優先度「1」に関連付けられている発光色「赤色」を、発光部36に発光させる色に決定する(ステップS2103)。すなわち、運営者サーバ10から送信された発光指示を発光指示受信部301が受信した場合、発光色決定部303は、発光色定義テーブル306における優先度「1」に関連付けられている発光色を、発光部36に発光させる色に決定する。
一方、ステップS2103において、発光指示に発光履歴情報が含まれると判定された場合、発光色決定部303は,発光色定義テーブル306と、当該発光履歴情報とに基づいて、発光部36に発光させる色を決定する(ステップS2104)。すなわち、発光色決定部303は、発光履歴情報に含まれない発光色で、かつ、最も優先度が高い発光色を、発光部36に発光させる色に決定する。
例えば、発光履歴情報が「赤色」である場合、発光色決定部303は、発光色定義テーブル306において、「赤色」を除く、最も優先度が高い発光色(すなわち、「黄色」)を、発光部36に発光させる色に決定する。同様に、例えば、発光履歴情報が「赤色、黄色」である場合、発光色決定部303は、発光色定義テーブル306において、「赤色」及び「黄色」を除く、最も優先度が高い発光色(すなわち、「緑色」)を、発光部36に発光させる色に決定する。
次に、発光制御部302は、発光指示受信部301が受信した発光指示に従って、発光色決定部303が決定した色に発光部36を発光させる(ステップS2105)。
次に、発光履歴作成部304は、発光履歴情報を作成する(ステップS2106)。すなわち、発光履歴作成部304は、発光履歴情報が含まれない発光指示を発光指示受信部301が受信した場合、発光色決定部303が決定した発光色「赤色」を発光履歴情報とする。
一方、発光履歴作成部304は、発光履歴情報が含まれる発光指示を発光指示受信部301が受信した場合、当該発光履歴情報に対して、発光色決定部303が決定した発光色を追加する。例えば、発光指示受信部301が受信した発光履歴情報が「赤色、黄色」であり、発光色決定部303が決定した発光色が「緑色」である場合、発光履歴作成部304は、当該発光履歴情報に「緑色」を追加して、発光履歴情報を「赤色、黄色、緑色」とする。
次に、発光指示送信部305は、発光履歴作成部304が作成した発光履歴情報を含む発光指示を、例えばP2P通信により、周囲の他の発光装置30に送信する(ステップS2107)。
以上のように、本実施形態に係る健康管理システム1では、各発光装置30は、運営者サーバ10又は他の発光装置30から発光指示を受信した場合、例えばP2P通信により、周囲の他の発光装置30に発光指示を送信する。また、本実施形態に係る健康管理システム1では、コンディションが異常の選手Pが装着等している発光装置30を「赤色」に発光させると共に、当該発光装置30から離れるに従って、発光装置30の発光色を、例えば、「黄色」、「緑色」及び「青色」に発光させる。
これにより、本実施形態に係る健康管理システム1では、例えば、複数の選手Pが集団で競技を行っているような場合においても、監視員Qは、各発光装置30の発光色からコンディションが異常の選手Pを容易に発見することができるようになる。
(第三の実施形態)
次に、第三の実施形態について説明する。第三の実施形態では、コンディションが異常の選手P及び当該選手Pの周囲にいる他の選手Pの発光装置30を運営者サーバ10で特定すると共に、これらの発光装置30の発光色を運営者サーバ10で決定する場合について説明する。
なお、第三の実施形態では、主に、第一の実施形態との相違点について説明し、第一の実施形態と実質的に同一の機能を有する箇所及び実質的に同一の処理を行う箇所については同一の符号を付与し、その説明を省略する。
まず、本実施形態に係る健康管理システム1の機能構成について、図22を参照しながら説明する。図22は、第三の実施形態に係る健康管理システム1の機能構成の一例を示す図である。
図22に示すように、本実施形態に係る運営者サーバ10は、発光色定義テーブル116を有する。発光色定義テーブル116は、例えば記憶装置18に記憶されている。
また、本実施形態に係る運営者サーバ10は、発光装置特定部111Aと、発光指示部112Aとの機能が異なる。
発光装置特定部111Aは、発光色定義テーブル116に基づいて、コンディション判定部108によりコンディションが異常であると判定された選手Pが装着等している発光装置30を特定すると共に、当該発光装置30の発光部36に発光させる色を決定する。また、発光装置特定部111Aは、発光色定義テーブル116に基づいて、当該発光装置30の周囲の他の発光装置30を特定すると共に、当該他の発光装置30の発光部36に発光させる色を決定する。
発光指示部112Aは、発光装置特定部111Aが特定した発光装置30に対して、発光装置特定部111Aが決定した発光色を示す発光色情報を含む発光指示を送信する。
ここで、本実施形態に係る発光色定義テーブル116について、図23を参照しながら説明する。図23は、第三の実施形態に係る発光色定義テーブル116の一例を示す図である。
図23に示すように、本実施形態に係る発光色定義テーブル116は、発光対象毎に発光色が関連付けられたテーブルである。例えば、発光対象「コンディションが異常の選手Pの発光装置30」には、発光色「赤色」が関連付けられている。
また、例えば、発光対象「2m未満の発光装置30」(すなわち、コンディションが異常の選手Pの発光装置30からの距離が2m未満の他の発光装置30)には、発光色「黄色」が関連付けられている。同様に、例えば、発光対象「2m以上かつ4m未満の発光装置30」(すなわち、コンディションが異常の選手Pの発光装置30からの距離が2m以上かつ4m未満の他の発光装置30)には、発光色「緑色」が関連付けられている。また、同様に、例えば、発光対象「4m以上の発光装置30」(すなわち、コンディションが異常の選手Pの発光装置30からの距離が4m以上の他の発光装置30)には、発光色「青色」が関連付けられている。
このように、本実施形態に係る発光色定義テーブル116には、コンディションが異常の選手Pの発光装置30の発光色と、当該発光装置30からの距離に応じた発光色とが定義されている。
次に、本実施形態に係る健康管理システム1の処理の詳細について説明する。以降では、大会の競技中における全体処理について、図24を参照しながら説明する。図24は、第三の実施形態に係る競技中における健康管理システム1の全体処理の一例を示すシーケンス図である。なお、図24におけるステップS1401〜ステップS1411及びステップS1414〜ステップS1416の処理は、第一の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
ステップS1411に続いて、運営者サーバ10の発光装置特定部111Aは、発光部36を発光させる発光装置30の特定及び発光色の決定を行う(ステップS2401)。すなわち、発光装置特定部111Aは、コンディション判定部108によりコンディションが異常と判定された選手Pの発光装置30と、当該発光装置30の周囲の他の発光装置30とを特定すると共に、これらの発光装置30の発光色を決定する。なお、発光装置30の特定及び発光色の決定処理の詳細については後述する。
次に、運営者サーバ10の発光指示部112Aは、発光装置特定部111Aが特定した発光装置30に対して、当該発光装置30の発光色を示す発光色情報を含む発光指示を送信する(ステップS2402)。
例えば、発光装置特定部111Aにより発光装置30−1〜30−10が特定され、発光装置30−1の発光色が「赤色」、発光装置30−2〜30−5の発光色が「黄色」の発光装置30−6〜30−10の発光色が「緑色」と決定されたとする。
この場合、発光指示部112Aは、発光色「赤色」を示す発光色情報を含む発光指示を発光装置30−1に送信する。また、発光指示部112Aは、発光色「黄色」を示す発光色情報を含む発光指示を発光装置30−2〜30−5に送信する。更に、発光指示部112Aは、発光色「緑色」を含む発光色情報を発光装置30−6〜30−10に送信する。
発光装置30の発光制御部302は、発光指示受信部301が発光指示を受信すると、当該発光指示に従って、発光色情報が示す発光色に発光部36を発光させる(ステップS2403)。
ここで、上記のステップS2401における発光装置30の特定及び発光色の決定処理の詳細について、図25を参照しながら説明する。図25は、第三の実施形態に係る発光装置30の特定及び発光色の決定処理の一例を示すフローチャートである。
まず、発光装置特定部111Aは、コンディションが異常の選手Pから所定の範囲内にいる他の選手P(以下、「周辺選手P」と表す。)を特定する(ステップS2501)。すなわち、発光装置特定部111Aは、競技中バイタル管理部107により、競技中バイタル情報記憶部170に記憶されている競技中バイタル情報170Dを参照して、ステップS1407で情報受信部101が受信した位置情報から所定の範囲内の選手PのユーザIDを特定する。
次に、発光装置特定部111Aは、コンディションが異常の選手P及び周辺選手Pの発光装置30を特定する(ステップS2502)。
すなわち、発光装置特定部111Aは、発光装置管理部110により、発光装置情報記憶部190に記憶されている発光装置情報190Dを参照して、ステップS1407で情報受信部101が受信したユーザIDに関連付けられている発光装置IDを特定する。同様に、発光装置特定部111Aは、発光装置管理部110により、発光装置情報記憶部190に記憶されている発光装置情報190Dを参照して、上記のステップS2503で特定した周辺選手PのユーザIDに関連付けられている発光装置IDを特定する。
次に、発光装置特定部111Aは、発光色定義テーブル116に基づいて、上記のステップS2502で特定した発光装置ID毎に発光色を決定する(ステップS2503)。
すなわち、発光装置特定部111Aは、発光色定義テーブル116に基づいて、例えば、コンディションが異常の選手Pの発光装置30の発光色を「赤色」と決定する。また、発光装置特定部111Aは、周辺選手Pの発光装置30の発光色を、コンディションが異常の選手Pの発光装置30との距離に応じた発光色に決定する。
これにより、コンディションが異常の選手P及び周辺選手Pの発光装置30が特定されると共に、これらの発光装置30の発光色が決定される。
以上のように、本実施形態に係る健康管理システム1では、運営者サーバ10が、発光させる発光装置30の特定及び発光色の決定を行う。これにより、第二の実施形態と比べて、発光装置30の構成を簡易にすることができる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
以上の説明に関し、更に以下の項を開示する。
(付記1)
競技における選手の健康状態を管理するコンピュータに、
前記選手が有する機器から取得されたバイタル情報と、該バイタル情報の基準値とのずれの大きさに応じて、前記選手の健康状態が異常であるか否かを判定し、
前記選手の健康状態が異常であると判定された場合、前記機器の位置情報と、前記競技の監視員が利用する端末の位置情報とに基づいて、前記端末のうち、前記機器から所定の範囲内にある端末に前記選手に関する情報を送信し、
前記選手の健康状態が異常であることを示す情報の出力指示を、前記選手に装着された出力装置に送信する、
処理を実行させるための健康管理プログラム。
(付記2)
前記端末のうち、前記機器の位置情報が示す位置と、前記端末の位置情報が示す位置との距離が最小となる端末に前記選手に関する情報を送信する、ことを特徴とする付記1に記載の健康管理プログラム。
(付記3)
前記選手の健康状態が異常であると判定された場合、前記選手の関する情報を表示する、ことを特徴とする付記1又は2に記載の健康管理プログラム。
(付記4)
競技における選手の健康状態を管理する健康管理装置であって、
前記選手が有する機器から取得されたバイタル情報と、該バイタル情報の基準値とのずれの大きさに応じて、前記選手の健康状態が異常であるか否かを判定する判定部と、
前記選手の健康状態が異常であると判定された場合、前記機器の位置情報と、前記競技の監視員が利用する端末の位置情報とに基づいて、前記端末のうち、前記機器から所定の範囲内にある端末に前記選手に関する情報を送信する第1の送信部と、
前記選手の健康状態が異常であることを示す情報の出力指示を、前記選手に装着された出力装置に送信する第2の送信部と、
を有する健康管理装置。
(付記5)
前記第1の送信部は、
前記端末のうち、前記機器の位置情報が示す位置と、前記端末の位置情報が示す位置との距離が最小となる端末に前記選手に関する情報を送信する、ことを特徴とする付記4に記載の健康管理装置。
(付記6)
前記選手の健康状態が異常であると判定された場合、前記選手の関する情報を表示する表示部を有する、ことを特徴とする付記4又は5に記載の健康管理装置。
(付記7)
競技における選手の健康状態を管理するコンピュータが、
前記選手が有する機器から取得されたバイタル情報と、該バイタル情報の基準値とのずれの大きさに応じて、前記選手の健康状態が異常であるか否かを判定し、
前記選手の健康状態が異常であると判定された場合、前記機器の位置情報と、前記競技の監視員が利用する端末の位置情報とに基づいて、前記端末のうち、前記機器から所定の範囲内にある端末に前記選手に関する情報を送信し、
前記選手の健康状態が異常であることを示す情報の出力指示を、前記選手に装着された出力装置に送信する、
処理を実行する健康管理方法。
(付記8)
前記端末のうち、前記機器の位置情報が示す位置と、前記端末の位置情報が示す位置との距離が最小となる端末に前記選手に関する情報を送信する、ことを特徴とする付記7に記載の健康管理方法。
(付記9)
前記選手の健康状態が異常であると判定された場合、前記選手の関する情報を表示する、ことを特徴とする付記7又は8に記載の健康管理方法。