JP2018105209A - 燃料噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料圧力が異なる燃料を噴射することが可能な燃料噴射装置を提供する。
【解決手段】燃料噴射装置1は、燃料圧力が異なる第1燃料及び第2燃料を蓄える第1コモンレール及び第2コモンレールと、第1コモンレール及び第2コモンレールから供給された第1燃料及び第2燃料を燃焼室に噴射するインジェクタ10とを備える。インジェクタ10は、ノズルボディ100と、ノズルボディ100の先端部に形成された第1噴射孔110と、第1燃料を第1噴射孔110に導入する第1燃料導入路11と、ノズルボディ100内に収容されて第1噴射孔110を開閉する第1ニードル12と、第1ニードル12の先端部に形成された第2噴射孔210と、第2燃料を第2噴射孔210に導入する第2燃料導入路21と、第1ニードル12内に収容されて第2噴射孔210を開閉する第2ニードル22とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、コモンレールとインジェクタとを備える燃料噴射装置に関する。
従来、ディーゼルエンジンの燃料噴射装置として、燃料ポンプから送られた高圧の燃料(軽油)をコモンレールに蓄え、コモンレールからインジェクタに供給して、インジェクタから燃焼室に直接噴射する、所謂コモンレール式燃料噴射装置が知られている。コモンレールを採用することで、安定した燃料圧力を維持でき、高圧で燃料を噴射できる。高圧噴射により、燃料を微細化して空気との混合を促進したり、燃焼室内に混合気を行き渡らせられるので、より完全燃焼に近付けることが可能である。一般に、インジェクタは、先端部に噴射孔が形成されたノズルボディと、ノズルボディ内に収容され、噴射孔を開閉するニードルとを備える。
燃料噴射装置のインジェクタとして、例えば特許文献1及び2には、ノズルボディの内側に第1ニードル(大針弁)と、その内側に第2ニードル(小針弁)とが同軸に収容された2重構造のニードル弁を備える燃料噴射弁(燃料弁)が開示されている。特許文献1の燃料噴射弁では、第2ニードルのみを開弁し、供給された燃料を第2噴孔から第1噴孔を通して噴射することにより、貫徹力の高い噴霧が形成でき、第1ニードルを開弁し、燃料を第1噴射孔から噴射することにより、貫徹力の低い噴霧が形成できるとされている。特許文献2の燃料弁では、種類の異なるパイロット燃料と主燃料とが供給され、小針弁を開弁してパイロット燃料噴口から共用噴口を通してパイロット燃料を噴射し、大針弁を開弁して共用噴口から主燃料を噴射する。
特開2011−220132号公報 実開平2−43457号公報
ディーゼルエンジンの燃料噴射装置では、電子制御によって、1回の燃焼サイクルで複数回の燃料噴射を行う多段噴射が実施されている。多段噴射には、順にパイロット噴射、プレ噴射、メイン噴射、アフター噴射、ポスト噴射がある。これらのうち、メイン噴射は、燃焼室内で主燃焼を生じさせ、エンジントルクを発生させるための燃料噴射である。メイン噴射後に行うポスト噴射は、燃焼室内で燃料を燃焼させることが目的ではなく、DPF(Diesel Particurate Filter)を再生させる際に、排気ガスと共に燃料を排気管へ送ることを目的としている。ポスト噴射のタイミングは、クランク角(°CA)が上死点後(ATDC)90°CAより遅いことが多い。そのため、ポスト噴射では、ピストンが下降した位置で燃料が噴射されるため、シリンダ内壁面に燃料が付着し、燃料の一部がエンジンオイルに混入するオイル希釈が起こることがある。インジェクタに供給する燃料の燃料圧力が高いと、インジェクタから燃焼室に噴射する燃料の噴射圧力も高く、シリンダ内壁面への燃料の付着量が増え、燃料によるオイル希釈が促進される。
そこで、ポスト噴射によるシリンダ内壁面への燃料の付着量を減らすため、燃料圧力を低くして、噴射圧力を低くすることが考えられるが、1回の燃焼サイクルにおいて燃料圧力を変更することはできないため、噴射圧力は1水準にしか設定できない。その場合、燃焼室内で燃料を燃焼させる際の噴射圧力も低くなることから、燃焼効率の低下やエンジントルクの低下を招き、燃費が悪化する問題が生じる。
本発明の目的の一つは、燃料圧力が異なる燃料を噴射することが可能な燃料噴射装置を提供することにある。
本発明の一態様に係る燃料噴射装置は、
燃料圧力が異なる第1燃料及び第2燃料を蓄える第1コモンレール及び第2コモンレールと、
前記第1コモンレール及び第2コモンレールから供給された前記第1燃料及び第2燃料を燃焼室に噴射するインジェクタと、を備え、
前記インジェクタは、
ノズルボディと、
前記ノズルボディの先端部に形成された第1噴射孔と、
前記第1燃料を前記第1噴射孔に導入する第1燃料導入路と、
前記ノズルボディ内に軸方向に移動可能に収容され、前記第1噴射孔を開閉する第1ニードルと、
前記第1ニードルの先端部に形成され、前記第1噴射孔と連通可能に形成された第2噴射孔と、
前記第2燃料を前記第2噴射孔に導入する第2燃料導入路と、
前記第1ニードル内に軸方向に摺動可能に収容され、前記第2噴射孔を開閉する第2ニードルと、を有する。
上記燃料噴射装置は、燃料圧力が異なる第1燃料及び第2燃料を個別に1つのインジェクタから燃焼室に噴射することが可能であり、燃料を噴射する際の噴射圧力を制御できる。例えば、第1燃料を高圧、第2燃料を低圧とした場合、第1ニードルにより第1噴射孔を開いて、第1噴射孔から高圧の第1燃料を噴射することで、噴射圧力を高くでき、高圧の燃料噴射が可能である。一方、第2ニードルにより第2噴射孔を開いて、第2噴射孔から第1噴射孔を通して低圧の第2燃料を噴射することで、噴射圧力を低くでき、低圧の燃料噴射が可能である。逆に、第1燃料を低圧、第2燃料を高圧とする場合も同様に、第1ニードル又は第2ニードルにより第1噴射孔又は第2噴射孔を開閉して噴射する燃料を切り替えることで、噴射圧力が異なる燃料噴射が可能である。つまり、上記燃料噴射装置によれば、単一のインジェクタから燃料圧力が異なる2つの燃料を切り替えて噴射でき、必要に応じて噴射圧力を制御できる。例えば、メイン噴射時には、高圧の燃料噴射により燃焼効率を高め、ポスト噴射時には、低圧の燃料噴射によりシリンダ内壁面への燃料の付着を低減することが可能であり、燃焼効率を悪化させることなく、オイル希釈を抑制することが可能である。
実施形態1に係る燃料噴射装置の構成を示す概略図である。 実施形態1に係る燃料噴射装置に備えるインジェクタの構成を示す概略断面図である。 図2に示すインジェクタの第1ニードルが開弁した状態を示す概略断面図である。 図2に示すインジェクタの第2ニードルが開弁した状態を示す概略断面図である。
本発明の実施形態に係る燃料噴射装置の具体例を、図面を参照して説明する。図中の同一符号は同一名称物を示す。
[実施形態1]
図1〜図4を参照して、実施形態1に係る燃料噴射装置1を説明する。燃料噴射装置1は、ディーゼルエンジンに用いられ、図1に示すように、燃料圧力が異なる第1燃料及び第2燃料を蓄える第1コモンレール51及び第2コモンレール52と、第1コモンレール51及び第2コモンレール52から第1燃料及び第2燃料が供給されるインジェクタ10とを備える。そして、インジェクタ10は、図2に示すように、ノズルボディ100と、ノズルボディ100内に収容され、ノズルボディ100の先端部に形成された第1噴射孔110を開閉する第1ニードル12と、第1ニードル12内に収容され、第1ニードル12の先端部に形成された第2噴射孔210を開閉する第2ニードル22とを有する。初めに、図1を参照して燃料噴射装置1の全体構成を説明し、その後、図2〜図4を主に参照してインジェクタ10の構成を詳しく説明する。
<第1コモンレール及び第2コモンレール>
第1コモンレール51及び第2コモンレール52は、図1に示すように、燃料ポンプ61、62をそれぞれ備え、各燃料ポンプ61、62により送られた燃料を蓄える。燃料ポンプ61、62は、燃料タンク70内の燃料を所定の圧力にして、第1コモンレール51及び第2コモンレール52にそれぞれ圧送する。この例では、各燃料ポンプ61、62で燃料にかけられる圧力が異なり、第1コモンレール51に蓄えられる第1燃料と第2コモンレール52に蓄えられる第2燃料とで燃料圧力が異なっており、第1コモンレール51の第1燃料よりも第2コモンレール52の第2燃料の方が燃料圧力が低く設定されている(第1燃料:高圧、第2燃料:低圧)。
この例では、2つの燃料ポンプ61、62により燃料圧力を異ならせ、各燃料ポンプ61、62から燃料圧力が異なる燃料を第1コモンレール51及び第2コモンレール52にそれぞれ送る場合を説明したが、燃料ポンプは1つでもよい。その場合、1つの燃料ポンプで両方の第1コモンレール51及び第2コモンレール52に高圧の燃料を送る。そして、例えば、燃料圧力を低圧とする側の第2コモンレール52に燃料圧力を減圧する圧力調整弁を設けるなどして、第2コモンレール52の燃料圧力を第1コモンレール51よりも低くすることが挙げられる。
<インジェクタ>
インジェクタ10は、図示しないエンジンの各気筒に設けられ、燃焼室内にノズルボディ100の先端部が位置するように取り付けられており、燃焼室に燃料を噴射(筒内噴射)する。インジェクタ10には、図1に示すように、第1コモンレール51及び第2コモンレール52に蓄えられた第1燃料及び第2燃料が第1コモンレール51及び第2コモンレール52から供給される。インジェクタ10は、図2に示すように、ノズルボディ100と、第1噴射孔110及び第2噴射孔210と、第1燃料導入路11及び第2燃料導入路21と、第1ニードル12及び第2ニードル22とを有する。
(第1噴射孔・第1燃料導入路)
第1噴射孔110は、図2に示すように、ノズルボディ100の先端部に形成され、第1燃料を噴射する孔である。第1噴射孔110の数は、少なくとも1つあればよく、複数あってもよい。ノズルボディ100には、図1に示す第1コモンレール51から供給された第1燃料を第1噴射孔110に導入する第1燃料導入路11が設けられている。この例では、ノズルボディ100の後端部に第1燃料導入路11の導入口111が設けられ、この導入口111に第1コモンレール51が接続される。また、ノズルボディ100の先端部と第1ニードル12の先端部との間に第1噴射孔110に連通する第1燃料室112が形成され、第1燃料導入路11が第1燃料室112につながっており、第1燃料が第1燃料室112に導入される。
(第1ニードル)
第1ニードル12は、図2に示すように、ノズルボディ100内に軸方向に移動可能に収容され、第1噴射孔110を開閉する弁である。この例では、第1ニードル12がスプリング13によりノズルボディ100の先端側(下方向)に付勢されており、ノズルボディ100内に第1ニードル12の動作を制御する第1制御室14とアクチュエータ15とが設けられている。第1制御室14は、第1ニードル12の後端側に形成され、第1制御室14には第1ニードル12の後端面が面している。第1制御室14には、入口オリフィス141と出口オリフィス142が設けられており、入口オリフィス141を通して第1燃料導入路11から第1燃料が導入される。入口オリフィス141側には、第1制御室14内の第1燃料が第1燃料導入路11に逆流しないように、逆止弁(図示せず)を設けてもよい。アクチュエータ15は、バルブ151を駆動して第1制御室14の出口オリフィス142を開閉する。アクチュエータ15は、図1に示す電子制御装置(ECU)80により電気的に制御され、ECU80からの電気信号によって作動する。アクチュエータ15の通電がOFFの時、バルブ151が押し下げられ出口オリフィス142が閉じられる。一方、アクチュエータ15の通電がONの時、バルブ151が引き上げられ出口オリフィス142が開き、第1制御室14内の第1燃料が出口オリフィス142を通って第1燃料排出路16に排出される。アクチュエータ15には、ソレノイドやピエゾ素子が利用できる。第1燃料を噴射するときの第1ニードル12の動作については、後述する。
(第2噴射孔・第2燃料導入路)
第2噴射孔210は、図2に示すように、第1ニードル12の先端部に形成され、第1噴射孔110と連通可能に形成されており、第2燃料を噴射する孔である。第2噴射孔210は第1噴射孔110に対向する位置に設けられ、第1噴射孔110が複数の場合は、第2噴射孔210の数は第1噴射孔110と同数又はそれよりも少なくてもよい。ノズルボディ100には、図1に示す第2コモンレール52から供給された第2燃料を第2噴射孔210に導入する第2燃料導入路21が設けられている。この例では、ノズルボディ100の後端部に第2燃料導入路21の導入口211が設けられ、この導入口211に第2コモンレール52が接続される。また、第1ニードル12の先端部と第2ニードル22の先端部との間に第2噴射孔210に連通する第2燃料室212が形成され、第1ニードル12に形成された貫通孔を介して第2燃料導入路21が第2燃料室212につながっており、第2燃料が第2燃料室212に導入される。
(第2ニードル)
第2ニードル22は、図2に示すように、第1ニードル12内に軸方向に移動可能に収容され、第2噴射孔210を開閉する弁である。第1ニードル12と第2ニードル22とは同心軸に配置されている。この例では、第2ニードル22がスプリング23により第1ニードル12の先端側(下方向)に付勢されており、ノズルボディ100内に第2ニードル22の動作を制御する第2制御室24とアクチュエータ25とが設けられている。第2制御室24は、第2ニードル22の後端側に形成され、第2制御室24には第2ニードル22の後端面が面している。この例では、第2制御室24が第1制御室14の後端側に位置し、第2ニードル22の後端部が第1制御室14を通って第2制御室24まで延びている。第2制御室24には、入口オリフィス241と出口オリフィス242が設けられており、入口オリフィス241を通して第2燃料導入路21から第2燃料が導入される。入口オリフィス241側には、第2制御室24内の第2燃料が第2燃料導入路21に逆流しないように、逆止弁(図示せず)を設けてもよい。アクチュエータ25は、バルブ251を駆動して第2制御室24の出口オリフィス242を開閉する。アクチュエータ25は、図1に示すECU80により電気的に制御され、ECU80からの電気信号によって作動する。アクチュエータ25の通電がOFFの時、バルブ251が押し下げられ出口オリフィス242が閉じられる。一方、アクチュエータ25の通電がONの時、バルブ251が引き上げられ出口オリフィス242が開き、第2制御室24内の第2燃料が出口オリフィス242を通って第2燃料排出路26に排出される。アクチュエータ25には、ソレノイドやピエゾ素子が利用できる。第2燃料を噴射するときの第2ニードル22の動作については、後述する。
{第1ニードル及び第2ニードルの動作}
第1ニードル12の動作を図2及び図3を用いて説明する。第1コモンレール51から供給された第1燃料は第1燃料導入路11を通って第1燃料室112及び第1制御室14に導入される。図2に示すように、アクチュエータ15の通電がOFFの状態(初期状態)では、燃料圧力による第1ニードル12を押し上げようとする第1燃料室112の圧力と、第1ニードル12を押し下げようとする第1制御室14の圧力が同じになる。そのため、スプリング13による押し下げ方向の力によって第1ニードル12がノズルボディ100の先端側に押し付けられることから、第1ニードル12により第1噴射孔110が閉じられ、第1噴射孔110から第1燃料が噴射されない。一方、図3に示すように、アクチュエータ15の通電がONになると、アクチュエータ15が作動してバルブ151が引き上げられ、出口オリフィス142を通って第1制御室14内の第1燃料が流出し、第1制御室14の圧力が低下する。そのため、第1燃料室112の圧力による押し上げ方向の力よりも第1制御室14の圧力による押し下げ方向の力が小さくなる。そして、第1ニードル12に作用する押し下げ方向の力よりも押し上げ方向の力が大きくなると、第1ニードル12が押し上げられることによって第1噴射孔110が開き、第1噴射孔110から第1燃料が噴射される。
第2ニードル22の動作を図2及び図4を用いて説明する。第2コモンレール52から供給された第2燃料は第2燃料導入路21を通って第2燃料室212及び第2制御室24に導入される。図2に示すように、アクチュエータ15の通電がOFFの状態(初期状態)では、燃料圧力による第2ニードル22を押し上げようとする第2燃料室212の圧力と、第2ニードル22を押し下げようとする第2制御室24の圧力が同じになる。そのため、スプリング23による押し下げ方向の力によって第2ニードル22が第1ニードル12の先端側に押し付けられることから、第2ニードル22により第2噴射孔210が閉じられ、第2噴射孔210から第2燃料が噴射されない。一方、図4に示すように、アクチュエータ25の通電がONになると、アクチュエータ25が作動してバルブ251が引き上げられ、出口オリフィス242を通って第2制御室24内の第2燃料が流出し、第2制御室24の圧力が低下する。そのため、第2燃料室212の圧力による押し上げ方向の力よりも第2制御室24の圧力による押し下げ方向の力が小さくなる。そして、第2ニードル22に作用する押し下げ方向の力よりも押し上げ方向の力が大きくなると、第2ニードル22が押し上げられることによって第2噴射孔210が開き、第2噴射孔210から第1噴射孔110を通して第2燃料が噴射される。
第1ニードル12及び第2ニードル22はそれぞれ独立して動作することが可能であり、第1噴射孔110及び第2噴射孔210の開閉を個別に制御できるため、第1燃料及び第2燃料を個別に噴射できる。
なお、第1ニードル12には、第2ニードル22に作用する押し下げ方向の力も受けることになる。この例では、第1燃料を噴射するときは、アクチュエータ15のみを作動させて、第1燃料室112の圧力による押し上げ方向の力により、第2ニードル22が第1ニードル12の先端側に押し付けられた状態で第1ニードル12と共に第2ニードル22が押し上げられるようになっている。勿論、アクチュエータ15及びアクチュエータ25の両方を作動させて、第2ニードル22が第1ニードル12の先端側に押し付けられた状態を保ちながら、第1ニードル12及び第2ニードル22を同時に押し上げるように制御してもよい。また、第2燃料を噴射するときは、アクチュエータ25のみを作動させて第2ニードル22のみを押し上げ、第1ニードル12はノズルボディ100の先端側に押し付けられた状態を維持するように制御する。
〔作用効果〕
上述した実施形態1の燃料噴射装置1は、次の効果を奏する。
燃料圧力が異なる第1燃料及び第2燃料を個別に1つのインジェクタ10から燃焼室に噴射することが可能であり、噴射圧力が異なる燃料噴射が可能である。本例のように、第1燃料を高圧、第2燃料を低圧とする場合、高圧の燃料噴射を行うときは、第1ニードル12により第1噴射孔110を開き、第1噴射孔110から高圧の第1燃料を噴射する。一方、低圧の燃料噴射を行うときは、第2ニードル22により第2噴射孔210を開き、第2噴射孔210から第1噴射孔110を通して低圧の第2燃料を噴射する。したがって、燃料を噴射する際の噴射圧力を必要に応じて制御でき、例えば、メイン噴射時には、高圧の燃料噴射により燃焼効率を高めたり、ポスト噴射時には、低圧の燃料噴射によりシリンダ内壁面への燃料の付着を低減して、オイル希釈を抑制したりすることが可能である。
その他、エンジンの負荷状態に応じて噴射圧力を異ならせたり、また、多段噴射において、メイン噴射とそれ以外の各噴射(例、パイロット、プレ、アフター噴射など)の噴射圧力を異ならせることにより、燃焼室内の空気をより有効に利用するための噴射制御が可能となるなど、燃焼効率の向上が期待できる。
本発明は、これらの例示に限定されず、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。例えば、上述した実施形態1では、第1燃料を高圧、第2燃料を低圧としているが、第1燃料を低圧、第2燃料を高圧とすることも可能である。
本発明の燃料噴射装置は、自動車のディーゼルエンジンに好適に利用可能である。
1 燃料噴射装置
10 インジェクタ
100 ノズルボディ
110 第1噴射孔
11 第1燃料導入路
111 導入口
112 第1燃料室
12 第1ニードル
13 スプリング
14 第1制御室
141 入口オリフィス
142 出口オリフィス
15 アクチュエータ
151 バルブ
16 第1燃料排出路
210 第2噴射孔
21 第2燃料導入路
211 導入口
212 第2燃料室
22 第2ニードル
23 スプリング
24 第2制御室
241 入口オリフィス
242 出口オリフィス
25 アクチュエータ
251 バルブ
26 第2燃料排出路
51 第1コモンレール
52 第2コモンレール
61、62 燃料ポンプ
70 燃料タンク
80 電子制御装置(ECU)

Claims (1)

  1. 燃料圧力が異なる第1燃料及び第2燃料を蓄える第1コモンレール及び第2コモンレールと、
    前記第1コモンレール及び第2コモンレールから供給された前記第1燃料及び第2燃料を燃焼室内に噴射するインジェクタと、を備え、
    前記インジェクタは、
    ノズルボディと、
    前記ノズルボディの先端部に形成された第1噴射孔と、
    前記第1燃料を前記第1噴射孔に導入する第1燃料導入路と、
    前記ノズルボディ内に軸方向に移動可能に収容され、前記第1噴射孔を開閉する第1ニードルと、
    前記第1ニードルの先端部に形成され、前記第1噴射孔と連通可能に形成された第2噴射孔と、
    前記第2燃料を前記第2噴射孔に導入する第2燃料導入路と、
    前記第1ニードル内に軸方向に摺動可能に収容され、前記第2噴射孔を開閉する第2ニードルと、を有する燃料噴射装置。
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