JP2018104172A - シート搬送装置 - Google Patents

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徹郎 伊藤
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Abstract

【課題】装置構成の簡素化と、シート搬送前にユーザが行う作業の簡素化とを実現できるシート搬送装置を提供する。
【解決手段】シート搬送装置1は、第1壁面10と第2壁面20とを備える。第2壁面20は、第1壁面10を搬送方向D1の上流側に延長した第1延長面10Eよりも幅方向W1の一方にずれている。第2壁面20の第1延長面10Eに対する傾斜角度α1は、鋭角に設定される。第1壁面10における搬送方向D1の上流側の第1端部11と、第2壁面20における搬送方向D1の下流側の第2端部22との間には、第1端部11と第2端部22とが直に接続し、又は湾曲部J2Cを介して接続してなる接続部J1、J2が形成される。搬送部4は、支持面50に対向する位置にあって支持面50に支持されているシートSHに上から当接可能であり、幅方向W1と平行に延びる第1軸心X1周りに回転駆動される第1搬送ローラ41を含む。
【選択図】図3

Description

本発明はシート搬送装置に関する。
特許文献1に従来のシート搬送装置の一例が開示されている。このシート搬送装置は、原稿トレイ、吸入ガイド、吸入ローラ、分離ローラ及び一対の原稿ガイドを備えている。
原稿トレイ及び吸入ガイドの上を向く面は、原稿を支持する載置部を構成している。吸入ローラ及び分離ローラは、吸入ガイドに対向する位置にあって、載置部に支持されている原稿に上から当接可能である。吸入ローラ及び分離ローラは、載置部に支持されるシートを搬送方向の下流側に向かって搬送する。
一対の原稿ガイドは、ユーザの手作業により、載置部に支持された原稿の幅に合わせて、その位置が搬送方向に直交する幅方向へ変更される。その結果、一対の原稿ガイドは、原稿の両側縁に当接して、原稿を幅方向において位置決めするとともに、原稿の搬送方向に対する傾斜を抑制する。
特開2009−161261号公報
ところで、上記従来のシート搬送装置では、原稿を幅方向において位置決めし、かつ、原稿の搬送方向に対する傾斜を抑制するためには、一対の原稿ガイドを備えることが必須である。また、ユーザの手作業により、一対の原稿ガイドの位置を原稿の幅に合わせて精度良く調整する必要がある。このため、このシート搬送装置では、装置構成の簡素化と、原稿搬送前にユーザが行う作業の簡素化とを実現することが難しい。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、装置構成の簡素化と、シート搬送前にユーザが行う作業の簡素化とを実現できるシート搬送装置を提供することを目的とする。
本発明のシート搬送装置は、シートを支持する支持面と、
前記支持面に支持されるシートを搬送方向の下流側に向かって搬送する搬送部と、
前記支持面における前記搬送方向の下流端に接続し、前記搬送部によって搬送されるシートを下から案内する搬送面と、を備えるシート搬送装置であって、
前記搬送面における前記搬送方向に直交する幅方向の一方の端部に設けられ、前記搬送面から上方向に突出し、かつ前記搬送方向と平行に延びる第1壁面と、
前記支持面における前記幅方向の一方の端部に設けられ、前記支持面から上方向に突出し、かつ前記搬送方向に対して傾斜して延びる第2壁面と、を備え、
前記第2壁面は、前記第1壁面を前記搬送方向の上流側に延長した第1延長面よりも前記幅方向の一方にずれており、
前記第2壁面の前記第1延長面に対する傾斜角度は、鋭角に設定され、
前記第1壁面における前記搬送方向の上流側の第1端部と、前記第2壁面における前記搬送方向の下流側の第2端部との間には、前記第1端部と前記第2端部とが直に接続し、又は湾曲部を介して接続してなる接続部が形成され、
前記搬送部は、前記支持面に対向する位置にあって前記支持面に支持されているシートに上から当接可能であり、前記幅方向と平行に延びる第1軸心周りに回転駆動される第1搬送ローラを含んでいることを特徴とする。
本発明のシート搬送装置では、ユーザが支持面にシートを載置する際に、そのシートが搬送方向に対して第2壁面寄りに傾斜する状態となり、また、そのシートの搬送方向に対する傾斜角度や、そのシートが第2壁面から離間する距離がばらつく状態、つまり、そのシートの姿勢がばらついた状態となることを想定している。そして、このシート搬送装置では、そのような状態でも、以下のようにして、シートの傾斜を修正しながら搬送面に向けて搬送し、かつシートの幅方向の位置を第1壁面に沿うように修正することができる。
すなわち、支持面に対向する位置にある第1搬送ローラは、支持面に支持されているシートに上から当接して、搬送方向に直交する幅方向と平行に延びる第1軸心周りに回転するので、そのシートに搬送方向の搬送力が付与される。これにより、そのシートが搬送方向に沿って搬送され始める。この際、上記のように姿勢がばらついた状態のシートは、第2壁面に接近し、第2壁面及び接続部に摺接しながら搬送方向の下流側に搬送される。そして、そのシートがさらに搬送されると、第1搬送ローラの押圧によって摩擦力がシートに作用するとともに、第2壁面及び接続部から搬送方向とは逆向きの力がそのシートに作用するので、そのシートが接続部に摺接しながら、第1壁面に沿うように回転する。こうして、このシート搬送装置では、姿勢がばらついた状態で支持面に支持されるシートの傾斜を修正しながら搬送面に向けて搬送し、かつそのシートの幅方向の位置を第1壁面に沿うように修正できる。
これにより、このシート搬送装置では、上記従来のシート搬送装置の原稿ガイド相当の構成が不要となり、シートが支持面上で幅方向からガイドされていない状態でも搬送方向に沿った搬送を実現できる。
したがって、本発明のシート搬送装置では、装置構成の簡素化と、シート搬送前にユーザが行う作業の簡素化とを実現できる。
実施例1の画像読取装置の斜視図である。 実施例1の画像読取装置の部分模式断面図である。 実施例1の画像読取装置に係り、支持面、搬送部、搬送面、第1壁面及び第2壁面等を示す模式上面図である。 図3と同様の模式上面図であって、支持面に支持されるシートの姿勢の具体例を示す図である。 図3と同様の模式上面図であって、支持面に支持されるシートの姿勢の具体例を示す図である。 実施例1の画像読取装置に係り、画像読取動作実行プログラムのフローチャートである。 図3と同様の模式上面図であって、積層された状態で支持面に支持される複数枚のシートの姿勢の具体例を示す図である。 図3と同様の模式上面図であって、搬送部、第1壁面、第2壁面及び接続部の作用を説明する図である。 図3と同様の模式上面図であって、搬送部、第1壁面、第2壁面及び接続部の作用を説明する図である。 実施例2の画像読取装置に係り、画像読取動作実行プログラムのフローチャートである。 変形例の画像読取装置に係り、第1壁面の第1端部と第2壁面の第2端部とが湾曲部を介して接続してなる接続部を示す部分模式上面図である。
以下、本発明を具体化した実施例1、2について図面を参照しつつ説明する。
(実施例1)
図1に示すように、実施例1の画像読取装置1は、本発明のシート搬送装置の具体的態様の一例である。図1では、操作部8Pが配置される側を装置の前方と規定し、操作部8Pに向かった場合に左手に来る側を左方と規定して、前後、左右及び上下の各方向を表示する。そして、図2以降の各図に示す各方向は、全て図1に示す各方向に対応させて表示する。以下、図1等に基づいて、画像読取装置1が備える各構成要素について説明する。
<全体構成>
図1及び図2に示すように、画像読取装置1は、本体部8、開閉部9、画像形成ユニット5、読取ユニット3及び搬送部4を備えている。本体部8は、扁平な略箱状体である。図1に示すように、本体部8の前面には、タッチパネル等である操作部8Pが設けられている。
図3に示すように、本体部8内には、制御部C1が収容されている。制御部C1は、画像形成ユニット5、読取ユニット3、搬送部4及び操作部8P等を制御する。操作部8Pは、画像読取装置1の稼働状況や設定情報等を表示するとともに、外部からの入力操作を受けて制御部C1に伝達する。例えば、ユーザが操作部8Pを操作して「搬送部4を用いた画像読取動作の開始」を指令すると、操作部8Pがその指令を制御部C1に伝達する。
図2に示すように、画像形成ユニット5は、本体部8の下部分に設けられている。画像形成ユニット5は、インクジェット方式又はレーザ方式等によりシートに画像を形成する。読取ユニット3は、本体部8の上部分に設けられている。読取ユニット3は、原稿の画像を読み取る際に使用される。本体部8の上面には、図示しないプラテンガラスが配設されており、そのプラテンガラスの上面に、原稿支持面81Aが形成されている。
搬送部4は、開閉部9に設けられている。搬送部4は、複数枚のシートSHを搬送経路P1に沿って順次搬送しながら、シートSHの画像を読取ユニット3に読み取らせる際に使用される。
図1に示すように、開閉部9は、本体部8の後端部に配設された図示しないヒンジによって、左右方向に延びる開閉軸心X9周りで揺動可能に支持されている。開閉部9は、図1及び図2に示す閉じた状態では、図2に示す原稿支持面81Aを上方から覆っている。図示は省略するが、開閉部9は、その前端部側が上方かつ後方に変位するように開閉軸心X9周りで揺動することにより、原稿支持面81Aを露出させる開放位置に変位する。これにより、ユーザは、読取対象の原稿を原稿支持面81Aに支持させることができる。読取対象の原稿には、用紙、OHPシート等であるシートの他、書籍等が含まれる。
図3に示すように、読取ユニット3は、読取センサ3Sと、図示しない走査機構とを有している。読取センサ3Sとしては、CIS(Contact Image Sensor)やCCD(Charge Coupled Device)等の周知の画像読取センサが使用される。走査機構は、読取センサ3Sを原稿支持面81Aの下側で左右方向に往復動させる。
原稿支持面81Aに支持されている原稿の画像を読み取る場合には、読取センサ3Sが原稿支持面81Aの下側で左右方向に移動して、その原稿の画像を読み取る。また、シートSHを搬送部4によって搬送しながら画像を読み取る場合には、読取センサ3Sは、図2に示す位置に停止する。図2に示す読取センサ3Sの位置は、予め定められた静止読取位置である。
なお、本実施例においては、原稿支持面81Aを使用して画像が読み取られる対象を原稿と記載し、搬送部4により搬送しながら画像が読み取られる対象をシートSHと記載する。原稿とシートSHとは、実質的に同じものであってもよい。
図1及び図2に示すように、開閉部9は、ベース部材91、アッパーシュート部材92、ロアシュート部材93及びカバー部材94を有している。ベース部材91の底面は、原稿支持面81Aの全体を覆うことが可能に平面状に延在している。ベース部材91の右部分の上面には、排出面70が形成されている。図2に示すように、排出面70には、搬送部4により搬送経路P1から排出されるシートSHが積載される。
ベース部材91の左部分には、図示しないフレーム部材を介して、ロアシュート部材93と、アッパーシュート部材92の左部分とが連結されている。アッパーシュート部材92の左部分は、ロアシュート部材93よりも上方に位置している。アッパーシュート部材92は、右方に向かって緩やかに昇り傾斜するように延在している。図1及び図2に示すように、アッパーシュート部材92の右部分は、排出面70から上方に離間している。なお、図2では、アッパーシュート部材92を一部材として図示しているがこの構成には限定されず、複数部材が連結されていてもよい。カバー部材94は、図示しないフレーム部材を介して、ベース部材91に連結され、アッパーシュート部材92の左部分を上方から覆っている。
図2に示すように、カバー部材94、アッパーシュート部材92の左部分、ロアシュート部材93及びベース部材91の左部分によって、搬送経路P1が規定されている。
搬送経路P1は、まず、アッパーシュート部材92の左部分に沿って左向きに延びる部分を含んでいる。次に、搬送経路P1は、下向きに湾曲する部分を含んでいる。次に、搬送経路P1は、湾曲する部分から右方に下り傾斜した後、ベース部材91の底面に沿って右方に短く延びる部分を含んでいる。最後に、搬送経路P1は、右方に上り傾斜して排出面70に至る部分を含んでいる。
搬送部4によって搬送されるシートSHの搬送方向D1は、搬送経路P1の上の部分では左向きであり、搬送経路P1の下向きに湾曲する部分では、左向きから変化して右向きになり、搬送経路P1の下の部分では右向きである。なお、この搬送経路P1の延出する方向や形状は、一例である。また、図1及び図3に示すように、本実施例では、搬送方向D1に直交する幅方向W1は、前後方向である。また、幅方向W1の一方は前方であり、幅方向W1の他方は後方である。
図1〜図3に示すように、画像読取装置1は、支持面50、搬送面60、第1壁面10、第2壁面20、第1対向壁面31及び第2対向壁面32を備えている。
支持面50は、アッパーシュート部材92の右部分の上面である。カバー部材94に覆われていない支持面50に、ユーザが読取対象のシートSHを載置することにより、支持面50がそのシートSHを下から支持する。
搬送面60は、アッパーシュート部材92の左部分の上面である。搬送面60は、支持面50における搬送方向D1の下流端50Dに接続している。下流端50Dは、幅方向W1と平行に延びている。
図2に示すように、支持面50及び搬送面60は、搬送方向D1の下流側に向かって緩やかに下り傾斜している。搬送面60は、搬送経路P1の上の部分を下から規定している。搬送面60における搬送方向D1の下流端60Dは、搬送経路P1の下向きに湾曲する部分の手前に位置している。搬送面60は、搬送部4によって支持面50から搬送方向D1の下流側に向かって搬送されるシートSHを下から案内する。
図3に示すように、支持面50における幅方向W1の一方の端部、すなわち、前端部50Aは、搬送方向D1に対して傾斜しつつ、搬送方向D1の下流側に向かって延びて、支持面50における搬送方向D1の下流端50Dの前端に接続している。前端部50Aは、搬送方向D1の上流側が下流側よりも前方にずれている。
支持面50における幅方向W1の他方の端部、すなわち、後端部50Bも、搬送方向D1に対して傾斜しつつ、搬送方向D1の下流側に向かって延びて、支持面50における搬送方向D1の下流端50Dの後端に接続している。後端部50Bも、搬送方向D1の上流側が下流側よりも前方にずれている。
つまり、前端部50Aと後端部50Bとは、互いに平行に延び、かつ、支持面50における搬送方向D1の下流端50Dに対して傾斜している。その結果、支持面50の形状は、平行四辺形となっている。支持面50における幅方向W1の中央部50Cは、前端部50Aと後端部50Bとから等距離で離間する直線である。
搬送面60における幅方向W1の一方の端部、すなわち、前端部60Aは、支持面50における搬送方向D1の下流端50Dの前端に接続し、搬送方向D1と平行に、搬送方向D1の下流側に向かって延びている。
搬送面60における幅方向W1の他方の端部、すなわち、後端部60Bは、支持面50における搬送方向D1の下流端50Dの後端に接続し、搬送方向D1と平行に、搬送方向D1の下流側に向かって延びている。
つまり、前端部60Aと後端部60Bとは、互いに平行に延び、かつ、支持面50における搬送方向D1の下流端50Dに直交している。その結果、搬送面60の形状は、長方形となっている。搬送面60における幅方向W1の中央部60Cは、前端部60Aと後端部60Bとから等距離で離間する直線である。
図1及び図3に示すように、アッパーシュート部材92の左部分には、第1壁18及び第3壁19が形成されている。第1壁18は、搬送面60の前端部60Aに接続して上方向に突出し、かつ前端部60Aと平行に延びている。第3壁19は、搬送面60の後端部60Bに接続して上方向に突出し、かつ後端部60と平行に延びている。
図3に示すように、第1壁面10は、第1壁18における後を向く面である。つまり、第1壁面10は、搬送面60の前端部60Aに設けられ、搬送面60から上方向に突出し、かつ搬送方向D1と平行に延びている。
第1対向壁面31は、第3壁19における前を向く面である。つまり、第1対向壁面31は、搬送面60の後端部60Bに設けられ、搬送面60から上方向に突出し、かつ搬送方向D1と平行に延びている。
図1及び図3に示すように、アッパーシュート部材92の右部分には、第2壁28及び第4壁29が形成されている。第2壁28は、支持面50の前端部50Aに接続して上方向に突出し、かつ前端部50Aと平行に延びている。第4壁29は、支持面50の後端部50Bに接続して上方向に突出し、かつ後端部50Bと平行に延びている。
図3に示すように、第2壁面20は、第2壁28における後を向く面である。つまり、第2壁面20は、支持面50の前端部50Aに設けられ、支持面50から上方向に突出し、かつ搬送方向D1に対して傾斜して延びている。第2壁面20は、第1壁面10を搬送方向D1の上流側に延長した第1延長面10Eよりも幅方向W1の一方、すなわち、前方にずれている。第2壁面20の第1延長面10Eに対する傾斜角度α1は、鋭角に設定されている。
第1壁面10における搬送方向D1の上流側の第1端部11と、第2壁面20における搬送方向D1の下流側の第2端部22との間には、接続部J1が形成されている。接続部J1は、支持面50における搬送方向D1の下流端50Dの前端において、第1端部11と第2端部22とが直に接続している。
第2対向壁面32は、第4壁29における前を向く面である。つまり、第2対向壁面32は、支持面50の後端部50Bに設けられ、支持面50から上方向に突出し、かつ第2壁面20と平行に延びている。第2対向壁面32は、支持面50における搬送方向D1の下流端50Dの後端において、第1対向壁面31と接続している。
操作部8Pは、幅方向W1において、第1壁面10及び第2壁面20よりも幅方向W1の一方、すなわち前方にずれた位置にある。
支持面50は、第1領域E1と第2領域E2とに区画されている。第2領域E2は、支持面50の後端部50Bに沿って延び、かつ支持面50における搬送方向D1の下流端50Dの後部分に沿って延びる略「L」字形状の領域である。第2領域E2の前端は、支持面50の中央部5Cよりも後方に位置している。第1領域E1は、第2領域E2以外の領域である。
第1領域E1は、供給ローラ41、分離ローラ42、第1壁面10及び第2壁面20によるシートSHの搬送を許容する領域である。第2領域E2は、供給ローラ41、分離ローラ42、第1壁面10及び第2壁面20によるシートSHの搬送を許容しない領域である。
ここで、供給ローラ41、分離ローラ42、第1壁面10及び第2壁面20によるシートSHの搬送が許容されない条件としては、例えば、シートSHの前端縁が第2壁面20、あるいは接続部J1から大きく離間していることがあげられる。この場合、仮に供給ローラ41によってシートSHが搬送されたとしても、第2壁面20、あるいは接続部J1にシートSHの前端縁を摺接させることができず、シートSHを搬送方向D1に沿うように傾きを修正することができない。また、別の条件としては、シートSHの先端が第1軸心X1と第2軸心X2と平行、もしくは平行に近い位置関係になっていることがあげられる。この場合も、第2壁面20、あるいは接続部J1にシートSHの前端縁を摺接させることができず、シートSHの幅方向の両端が何にもガイドされずに搬送される可能性があり、斜行しやすい状態になる。そして、本実施形態においては、これらの条件を満たす位置にシートSHがある場合に第2センサS2がシートSHを検知する。よって、第2センサS2がシートSHを検知している場合は、そのシートSHの搬送を行わないように制御する。
第1領域E1は、シートSHのサイズよりも余裕のある大きさの略平行四辺形に設定されている。つまり、本実施例では、ユーザが支持面50にシートSHを載置する際に、そのシートSHが搬送方向D1に対して第2壁面20寄りに傾斜する状態となり、また、そのシートSHの搬送方向D1に対する傾斜角度や、そのシートSHが第2壁面20から離間する距離がばらつく状態、つまり、そのシートSHの姿勢がばらついた状態となることを想定している。なお、シートSHは固定サイズに限定されるものでなく、第1領域E1内に載置可能であればよく、異なる複数のサイズのシートを想定している。
第2領域E2には、着色や、凹凸加工等の表面処理が施されている。その一方、第1領域E1には、そのような表面処理が施されていない。これにより、ユーザは、第1領域E1と第2領域E2とを視覚的に区別することが可能となっている。
図2に示すように、搬送部4は、供給ローラ41、分離ローラ42、分離パッド43、搬送ローラ45、第1ピンチローラ45P、第2ピンチローラ45Q、押圧部材46、排出ローラ47及び排出ピンチローラ47Pを含んでいる。供給ローラ41は、本発明の「第1搬送ローラ」の一例である。分離ローラ42は、本発明の「第2搬送ローラ」の一例である。
図3に示すように、開閉部9における第3壁19よりも後方の位置には、モータM1及び伝達機構4Gが設けられている。モータM1は、制御部C1に制御されて回転する。伝達機構4Gは、複数のギヤ群や、プーリ&タイミングベルト等からなる。伝達機構4Gは、モータM1の駆動力を図2等に示す供給ローラ41、分離ローラ42、搬送ローラ45及び排出ローラ47に伝達し、それらを回転させる。
図3に示すように、伝達機構4Gから分離ローラ42への駆動力の伝達は、第2軸心X2を規定する回転軸42Sによって行われる。第2軸心X2は、支持面50の下流端50Dよりも搬送方向D1の下流側にずれた位置で、すなわち、搬送面60に対向する位置で、幅方向W1と平行に延びている。
図2及び図3に示すように、分離ローラ42は、回転軸42Sに一体回転可能に固定されている。分離ローラ42は、表層にゴムやエラストマ等からなる摩擦層が形成された円筒形状部材である。分離ローラ42は、搬送面60に上から対向する位置にある。分離ローラ42は、搬送面60に案内されるシートSHに上から当接可能である。
また、回転軸42Sには、ホルダ44が第2軸心X2周りに揺動可能に支持されている。図1〜図3に示すように、ホルダ44は、分離ローラ42を上方、前方及び後方から囲んでいる。また、ホルダ44の右端部は、カバー部材94及び搬送面60よりも右方に突出している。ホルダ44の右端部は、支持面50に上から対向している。
供給ローラ41は、ホルダ44の右端部に支持されて、第1軸心X1周りに回転可能となっている。第1軸心X1は、支持面50の下流端50Dよりも搬送方向D1の上流側にずれた位置で、幅方向W1と平行に延びている。つまり、第1軸心X1と第2軸心X2とは平行である。
供給ローラ41は、表層にゴムやエラストマ等からなる摩擦層が形成された円筒形状部材である。供給ローラ41は、支持面50に対向する位置にある。供給ローラ41は、支持面50に支持されているシートSHに上から当接可能である。
図3に示すように、ホルダ44には、伝達機構44Gが内蔵されている。伝達機構44Gは、複数のギヤ群や、プーリ&タイミングベルト等からなる。伝達機構4Gから供給ローラ41への駆動力の伝達は、回転軸42S及び伝達機構44Gによって行われる。
供給ローラ41における幅方向W1の中央部41Cは、支持面50における幅方向W1の中央部50Cに対して、第2壁面20寄りにずれている。供給ローラ41の後端面も、支持面50の中央部50Cに対して、第2壁面20寄りにずれている。
分離ローラ42における幅方向W1の中央部42Cは、搬送面60における幅方向W1の中央部60Cに対して、第1壁面10寄りにずれている。分離ローラ42の後端面も、搬送面60の中央部60Cに対して、第1壁面10寄りにずれている。
第1壁面10と第2壁面20との接続部J1は、搬送方向D1において、供給ローラ41と分離ローラ42との間に位置している。
図2に示すように、搬送面60における分離ローラ42に対向する部位には、凹部60Hが下向きに凹むように形成されている。凹部60Hには、分離パッド43が配設されている。分離パッド43は、ゴムやエラストマ等の摩擦層が形成された板材である。分離パッド43は、分離ローラ42に向けて押圧されている。
搬送ローラ45は、搬送経路P1の下向きに湾曲する部分を右から規定している。第1ピンチローラ45Pは、搬送ローラ45に対して、上方かつ左方に位置している。第1ピンチローラ45Pは、搬送ローラ45に向けて押圧されている。第2ピンチローラ45Qは、搬送ローラ45に対して、下方かつ左方に位置している。第2ピンチローラ45Qは、搬送ローラ45に向けて押圧されている。第1ピンチローラ45P及び第2ピンチローラ45Qは、回転駆動される搬送ローラ45によって従動回転する。
押圧部材46は、ロアシュート部材93の下面に支持されている。押圧部材46は、搬送経路P1におけるベース部材91の底面に沿って右方に短く延びる部分を上から規定している。押圧部材46は、搬送経路P1に沿って搬送されて静止読取位置に停止した読取センサ3Sの上方を通過するシートSHを読取センサ3Sに向けて押圧する。
排出ローラ47及び排出ピンチローラ47Pは、搬送経路P1における最下流側に配設されている。排出ローラ47及び排出ピンチローラ47Pは、静止読取位置に停止した読取センサ3Sの上方を通過して画像が読み取られたシートSHを排出面70に向けて排出する。
図1及び図3に示すように、画像読取装置1は、第1センサS1及び第2センサS2を備えている。第1センサS1及び第2センサS2はそれぞれ、図1に示す支持面50を突出する位置と、図示は省略するが支持面50よりも下方に退避する位置との間で変位可能にアッパーシュート部材92に支持されている。第1センサS1及び第2センサS2はそれぞれ、1枚のシートSHが乗り上げることによって、支持面50よりも下方に退避する位置に変位可能である。
図3に示すように、第1センサS1は、幅方向W1において、供給ローラ41の前端面と、第2壁面20との間に設けられている。また、第1センサS1は、搬送方向D1において、供給ローラ41とほぼ同じ位置に設けられている。
第1センサS1の変位により、フォトインタラプタS1Aの光路が開放又は遮断され、フォトインタラプタS1Aの出力信号が制御部C1に伝達される。つまり、第1センサS1は、支持面50に支持されるシートSHの有無を検知して制御部C1に伝達する。特に、上記のような位置にある第1センサS1は、支持面50に支持されるシートSHが供給ローラ41に当接される位置にあることを検知する。
第2センサS2は、幅方向W1において、供給ローラ41の後端面と、支持面50の後端部50Bとの間に設けられている。また、第2センサS2は、供給ローラ41よりも搬送方向D1の下流側にずれた位置にあって、支持面50の下流端50Dに隣接している。さらに、第2センサS2は、支持面50の中央部50Cと後端部50Bとの間に設けられ、第2領域E2に接近している。
第2センサS2の変位により、フォトインタラプタS2Aの光路が開放又は遮断され、フォトインタラプタS2Aの出力信号が制御部C1に伝達される。つまり、第2センサS2は、支持面50に支持されるシートSHの有無を検知して制御部C1に伝達する。特に、上記のような位置にある第2センサS2は、支持面50に支持されるシートSHが第2領域E2に近い位置、又は第2領域E2に重なる位置にあることを検知する。
図4に示すシートSH(SH1、SH2、SH3)の姿勢は、シートSHの前端縁が支持面50の前端部50Aと平行な状態で、支持面50に対する位置がばらつく例を示している。第1センサS1は、シートSH1を検知するが、シートSH2、SH3は検知しない。第2センサS2は、シートSH3を検知するが、シートSH1、SH2は検知しない。
図5に示すシートSH(SH4、SH5、SH6、SH7)の姿勢は、シートSHの前端縁が支持面50の前端部50Aに対して傾斜する状態で、支持面50に対する位置がばらつく例を示している。第1センサS1は、シートSH4、SH5、SH6、SH7を検知する。第2センサS2は、シートSH6、SH7を検知するが、シートSH4、SH5は検知しない。
図4に示すSH2、SH3と、図5に示すシートSH6、SH7とは、仮に供給ローラ41によってシートSHが搬送されたとしても、第2壁面20、あるいは接続部J1にシートSHの前端縁を摺接させることができない位置にある。図3に示す第2領域E2は、シートSH2、SH3、SH6、SH7のそれぞれの一部と重なるように設定されている。
<画像読取動作>
この画像読取装置1では、原稿支持面81Aに支持された原稿の画像を読み取る場合、読取ユニット3において図示しない走査機構が作動し、読取センサ3Sを原稿支持面81Aの左端縁の下側から右端縁の下側までの間で左右方向に移動させる。これにより、読取センサ3Sは、原稿支持面81Aに支持された原稿の画像を読み取る。その後、図示しない走査機構は、読み取りを終えた読取センサ3Sを読取ユニット3内における右端側から左端側に移動させ、元の位置に復帰させる。
また、この画像読取装置1では、搬送部4を用いて支持面50に支持されたシートSHの画像を読み取る場合、制御部C1が図6に示す「画像読取動作実行プログラム」を実行する。
制御部C1は、ステップS101において、搬送部4を用いた画像読取動作を開始する指令を受けたか否かを判断する。ユーザの操作部8Pに対する入力操作等により、その指令を受けた場合、ステップS101において「Yes」となり、ステップS102に移行する。
一方、搬送部4を用いた画像読取動作を開始する指令を受けていない場合、ステップS101において「No」となり、ステップS101に戻って待機状態を継続する。
ステップS101からステップS102に移行すると、制御部C1は、第1センサS1がシートSHを検知しているか否かを判断する。第1センサS1がシートSHを検知している場合、ステップS102において「Yes」となり、ステップS104に移行する。図4に示すSH1や、図5に示すSH4〜SH7の場合、第1センサS1が検出するので、ステップS104に移行する。
一方、第1センサS1がシートSHを検知していない場合、ステップS102において「No」となり、ステップS103に移行する。そして、制御部C1は、「支持面50に支持されたシートを検知できない」というようなメッセージや警告音等を操作部8Pの表示画面や音声等によって報知した後、ステップS102に戻る。そして、第1センサS1がシートSHを検知するまで、ステップS102、S103を繰り返す。これにより、ユーザに対して、シートSHを支持面50に載置するように誘導することができる。なお、図4に示すSH2、SH3についても、ステップS103の報知により、姿勢を修正するように誘導することができる。
ステップS102からステップS104に移行すると、制御部C1は、第2センサS2がシートSHを検知しているか否かを判断する。第2センサS2がシートSHを検知している場合、ステップS104において「Yes」となり、ステップS105に移行する。図5に示すSH6、SH7の場合、第2センサS2が検出するので、ステップS105に移行する。そして、制御部C1は、「支持面50に支持されたシートの姿勢を修正してください。」というようなメッセージや警告音等を操作部8Pの表示画面や音声等によって報知した後、ステップS102に戻る。これにより、ユーザが支持面50に支持されたシートSHの姿勢を修正するように誘導できる。この際、シートSH全体を第1領域E1内に載置してもらうように、ユーザに報知すると効果的である。
一方、ステップS104において、第2センサS2がシートSHを検知していない場合、ステップS104において「No」となり、ステップS106に移行する。つまり、制御部C1は、支持面50に支持されたシートSHの姿勢が画像読取動作を実行可能な状態であると判断する。図7に示すように、支持面50に積層された状態で支持される複数枚のシートSHの姿勢が画像読取動作を実行可能な状態の一例である。
ステップS106に移行すると、制御部C1は、画像読取動作を実行する。具体的には、制御部C1は、図示しない走査機構を制御し、読取センサ3Sを図2に示す静止読取位置に停止させる。
そして、制御部は、モータM1を作動させ、供給ローラ41、分離ローラ42、搬送ローラ45及び排出ローラ47を回転駆動する。
すると、図7に示すように、支持面50に支持されたシートSHのうちの最上位のシートSHに当接する供給ローラ41が回転し、そのシートSHを搬送方向D1の下流側に向けて供給する。図8及び図9では、支持面50に支持された最上位のシートSHのみを図示し、最上位のシートSHに重なる他のシートSHの図示は省略する。
支持面50に支持された最上位のシートSHは、図8に二点鎖線で示す位置から搬送されて、図8に実線で示す位置に到達する。この間、シートSHの側端縁が第2壁面20に摺接しなければ、シートSHに対し、供給ローラ41の搬送力F1のみが搬送方向D1に作用する。このため、シートSHの搬送方向D1に対する傾斜は変化しない。その一方、シートSHの側端縁が第2壁面20に摺接すれば、シートSHに対し、搬送方向D1とは逆向きの力R1が作用する。この際、供給ローラ41の押圧による摩擦力がシートSHに作用するので、シートSHが幅方向W1において第2壁面20から離間するようにずれることが抑制される。このため、シートSHは、搬送方向D1に対する傾斜が小さくなるように回転しながら搬送される。
シートSHが図8に実線で示す位置に到達して、シートSHの側端縁が第2壁面20及び接続部J1に摺接するようになると、シートSHに対し、搬送方向D1とは逆向きの力R1がさらに強く作用する。このため、シートSHが図9に実線で示す位置に到達する間、搬送方向D1に対する傾斜がより小さくなるように回転しながら搬送される。
そして、シートSHが図9に実線で示す位置に到達すると、分離ローラ42と分離パッド43とにニップされる。そして、最上位のシートSHに他のシートSHが重なっていれば、最上位のシートSHが他のシートSHから分離されて、搬送方向D1の下流側に向けて搬送される。この際、そのシートSHに対し、分離ローラ42の搬送力F2がさらに作用する。このため、シートSHは、供給ローラ41の搬送力F1、分離ローラ42の搬送力F2及び搬送方向D1とは逆向きの力R1によって、搬送方向D1に対する傾斜がより一層小さくなるように回転しながら搬送される。
そして、シートSHが図9に二点鎖線で示す位置に到達する段階では、シートSHの側端縁が第1壁面10に沿う状態となり、シートSHの幅方向W1の位置が第1壁面10によって精度良く規制される。
その後、シートSHは、搬送ローラ45及び第1、2ピンチローラ45P、45Qによって搬送されて、図2に示す静止読取位置にある読取センサ3Sの上側を通過する。読取センサ3Sは、その通過するシートSHの画像を読み取る。そして、画像が読み取られたシートSHは、排出ローラ47及び排出ピンチローラ47Pによって、排出面70に向かって排出される。
1枚のシートSHの画像読取動作が終わると、ステップS107に移行する。そして、制御部C1は、第1センサS1がシートSHを検知している否かを判断する。この際、第2センサS2の検知信号は考慮しない。ステップS107において「Yes」の場合、ステップS106に戻る。その一方、ステップS107において「No」の場合、画像読取動作を終了し、このプログラムを終了する。なお、ステップS101で画像読取動作を開始する指令を受けた後、所定時間が経過してもステップS102で「Yes」、ステップS104で「No」と判定されない場合は、タイムアウト処理として、本処理を終了する。
<作用効果>
実施例1の画像読取装置1では、図7に示すように、ユーザが支持面50にシートSHを載置する際に、そのシートSHが搬送方向D1に対して第2壁面20寄りに傾斜する状態となり、また、そのシートSHの搬送方向D1に対する傾斜角度や、そのシートSHが第2壁面20から離間する距離がばらつく状態、つまり、そのシートSHの姿勢がばらついた状態となり得る。そして、この画像読取装置1では、そのような状態でも、図8及び図9に示して説明したように、供給ローラ41、分離ローラ42によって搬送される最上位のシートSHは、第2壁面20及び接続部J1に摺接しながら、供給ローラ41の搬送力F1、分離ローラ42の搬送力F2、供給ローラ41の押圧による摩擦力、搬送方向D1とは逆向きの力R2によって、第1壁面10に沿うように回転する。こうして、この画像読取装置1では、姿勢がばらついた状態で支持面50に支持されるシートSHの傾斜を修正しながら搬送面60に向けて搬送し、かつそのシートSHの幅方向W1の位置を第1壁面10に沿うように修正できる。
これにより、この画像読取装置1では、上記従来のシート搬送装置の原稿ガイド相当の構成が不要となり、シートSHが支持面50上で幅方向W1からガイドされていない状態でも搬送方向D1に沿った搬送を実現できる。
したがって、実施例1の画像読取装置1では、装置構成の簡素化と、シートSHの搬送前にユーザが行う作業の簡素化とを実現できる。
また、この画像読取装置1では、図3に示すように、供給ローラ41における幅方向W1の中央部41Cは、支持面50における幅方向W1の中央部50Cに対して、第2壁面20寄りにずれている。これにより供給ローラ41と第2壁面20との距離が短くなり、シートSHにおける供給ローラ41と第2壁面20との間に位置する部分が撓み難くなる。このため、第2壁面20及び接続部J1から作用する搬送方向D1とは逆向きの力R1をシートSHに効果的に作用させることができる。その結果、そのシートSHが接続部J1に摺接しながら、第1壁面10に沿うように一層好適に回転することができる。
さらに、この画像読取装置1では、図7に示すように、供給ローラ41及び分離ローラ42により、姿勢がばらついた状態で支持面50上に積層される複数枚のシートSHを1枚ずつ搬送して、そのシートSHの傾斜を修正しながら搬送面60に向けて搬送し、かつそのシートSHの幅方向W1の位置を第1壁面10に沿うように修正することが好適に実現できる。
また、この画像読取装置1では、図3に示すように、分離ローラ42における幅方向W1の中央部42Cは、搬送面60における幅方向W1の中央部60Cに対して、第1壁面10寄りにずれている。これにより、分離ローラ42と第1壁面10との距離が短くなり、シートSHにおける分離ローラ42と第1壁面10との間に位置する部分が撓み難くなる。このため、第2壁面20及び接続部J1から作用する搬送方向D1とは逆向きの力R1をシートSHに効果的に作用させることができる。その結果、そのシートSHが接続部J1に摺接しながら、第1壁面10に沿うように一層好適に回転することができる。また、シートSHの幅方向W1の位置を第1壁面10に沿うように一層好適に修正できる。
さらに、この画像読取装置1では、図3に示すように、接続部J1は、搬送方向D1において、供給ローラ41と分離ローラ42との間に位置している。これにより、シートSHが図9に実線で示す位置に到達し、シートSHの先端が分離ローラ42に当接される段階で、シートSHの側端縁が接続部J1に接触している状態となる。そして、分離ローラ42がシートSHに搬送方向D1の搬送力F2が付与することで、接続部J1を中心としてシートSHを一層回転させ易い。
また、この画像読取装置1では、図4に示すシートSH1や、図5に示すシートSH4、SH5のように、第1センサS1がシートSHを検知している場合、シートSHが第2壁面20に近い位置にある可能性が高い。このため、制御部C1は、図6に示すステップS102において、第1、2壁面10、20及び接続部J1を利用してシートSHの姿勢を修正できる可能性があると判断し、ステップS104に移行することができる。これにより、姿勢がばらついた状態で支持面50に支持されるシートSHの傾斜を修正しながら搬送面60に向けて搬送し、かつそのシートSHの幅方向W1の位置を第1壁面10に沿うように修正できる。
さらに、この画像読取装置1では、図5に示すシートSH6、SH7のように、第1センサS1及び第2センサS2の両方がシートSHを検知している場合、シートSHの先端が第1センサS1及び第2センサS2の上にかかっており、第1、2壁面10、20及び接続部J1を利用したシートSHの姿勢の修正が困難な可能性が高い。このため、制御部C1は、図6に示すステップS104において、第1、2壁面10、20及び接続部J1を利用したシートSHの姿勢の修正が困難と判断し、ステップS105に移行することができる。これにより、シートSHの傾斜が修正されずに搬送されてシートSHの詰まりが発生することを防止できる。
また、この画像読取装置1では、支持面50に支持されるシートSHが有ることを第1センサS1及び第2センサS2の両方が検知している場合に、図6に示すステップS105において、支持面50に支持されるシートSHが搬送不能な状態であることを表示や音声等によって報知する報知処理を行う。これにより、ユーザが支持面50に支持されたシートSHの姿勢を修正するように誘導できる。
さらに、この画像読取装置1では、図1及び図3に示すように、操作部8Pは、幅方向W1において、第1壁面10及び第2壁面20よりも幅方向W1の一方、すなわち、前方にずれた位置にある。この構成により、操作部8Pの手前にユーザが位置して操作部8Pに対して入力操作を行う場合、第2壁面20がユーザに向かって接近する状態となるので、支持面50にシートSHを支持させる作業を容易に行うことができる。
また、この画像読取装置1では、図3に示すように、第2領域E2に着色等の表面処理が施されていることにより、第1領域E1と第2領域E2とを視覚的に区別することができる。これにより、シートSHが支持面50における第1領域E1に収まるように配置されているかをユーザが視覚によって容易に確認できる。その結果、ユーザが支持面50上において極端にずれた位置にシートSHを載置することを抑制できる。
(実施例2)
図1及び図3に示すように、実施例2の画像読取装置は、実施例1に係る第2センサS2の代わりに、規制部材G1を備えている。規制部材G1は、第2センサS1と同一形状の可動部材であり、第2センサS2と同じ位置に設けられている。
また、実施例2の画像読取装置は、図3に示すように、実施例1に係る第2センサS2のフォトインタラプタS2Aの代わりに、変位機構G1Aを備えている。変位機構G1Aは、フォトインタラプタS2Aと同じ位置に設けられている。変位機構G1Aは、制御部C1に制御されて、規制部材G1を規制位置と退避位置との間で変位させることが可能である。規制部材G1は、図1に示すように、規制位置にある状態で、支持面50Aから突出する。一方、規制部材G1は、図示は省略するが、退避位置にある状態で、支持面50よりも下方に退避する。
さらに、実施例2の画像読取装置は、実施例1に係る図6に示すプログラムの代わりに、図10に示す画像読取動作実行プログラムを実行する。
実施例2のその他の構成は、実施例1と同様である。このため、実施例1と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略又は簡略する。
規制部材G1は、図1に示す規制位置にある状態で、支持面50に支持されるシートSHの先端に当接可能である。そのため、ユーザがシートSHを支持面50に載置する場合、シートSHの先端であって支持面50の後端部50B寄りの部分は、規制部材G1によってその位置が規制される。よって、シートSHの先端が第1領域E1を超えて、第2領域E2に入り込むことを規制部材G1によって物理的に規制することが可能となる。
この画像読取装置1では、搬送部4を用いて支持面50に支持されたシートSHの画像を読み取る場合、制御部C1が図10に示す「画像読取動作実行プログラム」を実行する。
ステップS201において、制御部C1は、変位機構G1Aを制御して、規制部材G1を図1に示す規制位置に変位させた後、ステップS202に移行する。
ステップS202において、制御部C1は、搬送部4を用いた画像読取動作を開始する指令を受けたか否かを判断する。ユーザの操作部8Pに対する入力操作等により、その指令を受けた場合、ステップS202において「Yes」となり、ステップS203に移行する
一方、搬送部4を用いた画像読取動作を開始する指令を受けていない場合、ステップS202において「No」となり、ステップS202に戻って待機状態を継続する。
ステップS202からステップS203に移行すると、制御部C1は、第1センサS1がシートSHを検知しているか否かを判断する。第1センサS1がシートSHを検知している場合、ステップS203において「Yes」となり、ステップS205に移行する。
一方、第1センサS1がシートSHを検知していない場合、ステップS203において「No」となり、ステップS204に移行する。そして、制御部C1は、「支持面50に支持されたシートを検知できない」というようなメッセージや警告音等を操作部8Pの表示画面や音声等によって報知した後、ステップS203に戻る。そして、第1センサS1がシートSHを検知するまで、ステップS203を繰り返す。これにより、ユーザに対して、シートを支持面50に載置するように誘導することができる。
ステップS203からステップS205に移行すると、制御部C1は、支持面50に支持されたシートSHの姿勢が画像読取動作を実行可能な状態であると判断する。そして、制御部C1は、変位機構G1Aを制御して、規制部材G1を退避位置に変位させた後、ステップS206に移行する。
ステップS206に移行すると、制御部C1は、画像読取動作を実行する。ステップS206の内容は、図6に示すステップS106と同様であるので、説明は省略する。
1枚のシートSHの画像読取動作が終わると、ステップS207に移行する。そして、制御部C1は、第1センサS1がシートSHを検知している否かを判断する。ステップS207において「Yes」の場合、ステップS206に戻る。その一方、ステップS207において「No」の場合、画像読取動作を終了し、このプログラムを終了する。
このような構成である実施例2の画像読取装置でも、実施例1の画像読取装置1と同様に、装置構成の簡素化と、シートSHの搬送前にユーザが行う作業の簡素化とを実現できる。
また、この画像読取装置では、図1に示す規制位置に変位した規制部材G1によって、第1、2壁面及び接続部J1を利用したシートSHの姿勢の修正が困難な位置にシートSHが載置されることを抑制できる。また、ユーザは、規制位置にある規制部材G1にシートSHの先端を当接させつつ、第1センサS1上にシートSHを載置すればよく、支持面50にシートSHを支持させる作業を容易に行える。
(変形例)
実施例1に係る接続部J1を図11に示す接続部J2に変更することもできる。接続部J2は、第1壁面10の第1端部11と、第2壁面20の第2端部22とが湾曲部J2Cを介して接続してなる。湾曲部J2Cは滑らかに湾曲している。供給ローラ41及び分離ローラ42によって搬送されるシートSHは、このような接続部J2に摺接しながら、第1壁面10に沿うように好適に回転することができる。また、湾曲部J2Cの滑らかな湾曲により、シートSHの側端縁の変形を抑制できる。
以上において、本発明を実施例1、2に即して説明したが、本発明は上記実施例1、2に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、支持面に対向する位置にある第1搬送ローラが供給ローラと分離ローラとを兼ねていてもよい。
第1領域と第2領域とを視覚的に区別する表面処理としては、着色のほか、文字、境界線、ハッチング模様等を印刷又は凹凸により成形してもよい。
支持面及び搬送面は、幅方向において、第1壁面及び第2壁面に向かって下り傾斜していてもよい。
規制部材は、搬送面を覆うカバー部材から支持面に対して接近及び離間するように設けられてもよい。
本発明は例えば、画像読取装置、画像形成装置又は複合機等に利用可能である。
1…シート搬送装置(画像読取装置)、SH…シート
D1…搬送方向、W1…幅方向、4…搬送部
50…支持面、50D…支持面における搬送方向の下流端
60…搬送面、60A…搬送面における幅方向の一方の端部(前端部)
60C…搬送面における幅方向の中央部
50A…支持面における幅方向の一方の端部(前端部)
50C…支持面における幅方向の中央部
50B…支持面における幅方向の他方の端部(後端部)
10…第1壁面、20…第2壁面、10E…第1延長面
α1…第2壁面の第1延長面に対する傾斜角度
11…第1壁面の第1端部、22…第2壁面の第2端部
J1、J2…接続部、J2C…湾曲部
X1…第1軸心、41…第1搬送ローラ(供給ローラ)
41C…第1搬送ローラにおける幅方向の中央部
X2…第2軸心、42…第2搬送ローラ(分離ローラ)
42C…第2搬送ローラにおける幅方向の中央部
C1…制御部、S1…第1センサ、S2…第2センサ、G1…規制部材
8P…操作部、E1…第1領域、E2…第2領域

Claims (11)

  1. シートを支持する支持面と、
    前記支持面に支持されるシートを搬送方向の下流側に向かって搬送する搬送部と、
    前記支持面における前記搬送方向の下流端に接続し、前記搬送部によって搬送されるシートを下から案内する搬送面と、を備えるシート搬送装置であって、
    前記搬送面における前記搬送方向に直交する幅方向の一方の端部に設けられ、前記搬送面から上方向に突出し、かつ前記搬送方向と平行に延びる第1壁面と、
    前記支持面における前記幅方向の一方の端部に設けられ、前記支持面から上方向に突出し、かつ前記搬送方向に対して傾斜して延びる第2壁面と、を備え、
    前記第2壁面は、前記第1壁面を前記搬送方向の上流側に延長した第1延長面よりも前記幅方向の一方にずれており、
    前記第2壁面の前記第1延長面に対する傾斜角度は、鋭角に設定され、
    前記第1壁面における前記搬送方向の上流側の第1端部と、前記第2壁面における前記搬送方向の下流側の第2端部との間には、前記第1端部と前記第2端部とが直に接続し、又は湾曲部を介して接続してなる接続部が形成され、
    前記搬送部は、前記支持面に対向する位置にあって前記支持面に支持されているシートに上から当接可能であり、前記幅方向と平行に延びる第1軸心周りに回転駆動される第1搬送ローラを含んでいることを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記第1搬送ローラにおける前記幅方向の中央部は、前記支持面における前記幅方向の中央部に対して、前記第2壁面寄りにずれている請求項1記載のシート搬送装置。
  3. 前記搬送部は、前記搬送面に対向する位置にあって前記搬送面に案内されるシートに上から当接可能であり、前記幅方向と平行に延びる第2軸心周りに回転駆動される第2搬送ローラを含み、
    前記第1搬送ローラは、前記支持面に支持されているシートを前記第2搬送ローラに向けて供給し、
    前記第2搬送ローラは、前記第1搬送ローラによって供給されるシートが複数枚であれば1枚ずつに分離しつつシートを前記搬送方向の下流側に向けて搬送するように構成されている請求項1又は2記載のシート搬送装置。
  4. 前記第2搬送ローラにおける前記幅方向の中央部は、前記搬送面における前記幅方向の中央部に対して、前記第1壁面寄りにずれている請求項3記載のシート搬送装置。
  5. 前記接続部は、前記搬送方向において、前記第1搬送ローラと前記第2搬送ローラとの間に位置している請求項3又は4記載のシート搬送装置。
  6. 前記搬送部を制御する制御部と、
    前記幅方向において、前記第1搬送ローラと前記第2壁面との間に設けられ、前記支持面に支持されるシートの有無を検知して前記制御部に伝達する第1センサと、を備え、
    前記制御部は、前記支持面に支持されるシートが有ることを前記第1センサが検知している場合に、前記搬送部を作動させて、前記支持面に支持されるシートの搬送を行う請求項1乃至5のいずれか1項記載のシート搬送装置。
  7. 前記幅方向において、前記第1搬送ローラと、前記支持面における前記幅方向の他方の端部との間に設けられ、前記支持面に支持されるシートの有無を検知して前記制御部に伝達する第2センサを備え、
    前記制御部は、前記支持面に支持されるシートが有ることを前記第1センサ及び前記第2センサの両方が検知している場合に、前記搬送部を作動させない請求項6記載のシート搬送装置。
  8. 前記制御部は、前記支持面に支持されるシートが有ることを前記第1センサ及び前記第2センサの両方が検知している場合に、前記支持面に支持されるシートが搬送不能な状態であることを表示及び音声の少なくとも一方によって報知する報知処理を行う請求項7記載のシート搬送装置。
  9. 前記幅方向において、前記第1搬送ローラと、前記支持面における前記幅方向の他方の端部との間に設けられ、前記支持面に接近して前記支持面に支持されるシートの先端に当接可能な規制位置と、前記支持面から離間する退避位置との間で変位可能な規制部材を備え、
    前記制御部は、前記搬送部を作動させない状態では、前記規制部材を前記規制位置に変位させる一方、前記支持面に支持されるシートが有ることを前記第1センサが検知し、前記搬送部を作動させる場合に、前記規制部材を前記退避位置に変位させてから、前記搬送部を作動させて、前記支持面に支持されるシートの搬送を行う請求項7記載のシート搬送装置。
  10. 前記搬送部を制御する制御部と、
    外部からの入力操作を受けて前記制御部に伝達する操作部と、を備え、
    前記操作部は、前記幅方向において、前記第1壁面及び前記第2壁面よりも前記幅方向の一方にずれた位置にある請求項1乃至9のいずれか1項記載のシート搬送装置。
  11. 前記支持面には、前記搬送部、前記第1壁面及び前記第2壁面によるシート搬送を許容する第1領域と、前記搬送部、前記第1壁面及び前記第2壁面によるシート搬送を許容しない第2領域と、を視覚的に区別する表面処理が施されている請求項1乃至10のいずれか1項記載のシート搬送装置。
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