JP2012012184A - シート搬送装置 - Google Patents

シート搬送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012012184A
JP2012012184A JP2010151285A JP2010151285A JP2012012184A JP 2012012184 A JP2012012184 A JP 2012012184A JP 2010151285 A JP2010151285 A JP 2010151285A JP 2010151285 A JP2010151285 A JP 2010151285A JP 2012012184 A JP2012012184 A JP 2012012184A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
tray
width direction
placement surface
conveying apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010151285A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuro Miura
克朗 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2010151285A priority Critical patent/JP2012012184A/ja
Publication of JP2012012184A publication Critical patent/JP2012012184A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Abstract

【課題】載置面に載置されるシートの幅方向の位置決め精度を安定させることができるシート搬送装置を提供する。
【解決手段】シート搬送装置11は、供給トレイ12と、供給トレイ12上のシート9を搬送経路16に沿って搬送する搬送部42と、搬送経路16の途中でシート9に所定の処理を行う処理部25とを備える。供給トレイ12は、シート9の背面9Aを支持する載置面12Aと、載置面12A上においてシート9の幅方向の両側からシート9を挟んで幅方向の位置決めをする一対の位置決め部材200A、200Bとを備える。各位置決め部材200A、200Bの少なくとも一方は、シート9の幅に応じて幅方向に移動可能とされている。載置面12Aには、搬送方向に沿って上方又は下方に膨出して、載置面12Aに載置されたシート9を搬送方向に沿って上方又は下方に湾曲させるガイド部100A、100B、100Cが設けられている。
【選択図】図4

Description

本発明はシート搬送装置に関するものである。
特許文献1に従来のシート搬送装置の例が開示されている。このシート搬送装置(図1等の符号5参照)は、シートが載置される供給トレイ(図1等の符号10参照)と、供給トレイに載置されたシートを搬送経路に沿って搬送する搬送部(図6の符号74〜77、79参照)と、搬送経路の途中でシートに形成された画像の読取処理を行う処理部(図6の符号78参照)とを備える。
供給トレイは、シートの背面を支持する載置面と、載置面上においてシートの搬送方向に直交する方向である幅方向の両側からシートを挟んで幅方向の位置決めをする一対の位置決め部材(図1等の符号80a、80b参照)とを備える。各位置決め部材は、シートの幅に応じて幅方向に移動可能とされている。
上記構成である従来のシート搬送装置では、ユーザが様々なサイズのシートに応じて、各位置決め部材を移動させてシートに押し当てることにより、載置面に載置されるシートの幅方向の位置決めを行う。これにより、シートが処理部に向かって搬送される際の斜行や紙詰まりを抑制するようになっている。
特開2006−117382号公報
しかし、上記従来のシート搬送装置では、位置決め部材が幅方向に移動してシートに当て止まる際、シートに幅方向の圧力が作用する。この場合において、シートが薄かったり、幅方向にカール(上反り癖又は下反り癖)していたりすると、シートの幅方向の両端縁が位置決め部材に対して上方又は下方に逃げ易くなる。このため、一対の位置決め部材が、シート本来の幅方向のサイズよりも狭い位置関係でシートの幅方向両端縁に当接する可能性があり、載置面に載置されたシートの幅方向の位置決め精度を安定させることが難しい。その結果として、載置面から搬送経路に沿って搬送されるシートが斜行したり、紙詰まりを生じたりして、搬送経路の途中で処理部がシートに対して行う所定の処理に不具合が生じ得る。例えば、処理部がシートに形成された画像を読み取る画像読取部であれば、読み取った画像にゆがみ等の不具合が生じ得る。また、例えば、処理部がシートに画像を形成する画像形成部であれば、シート上に形成された画像にゆがみ、位置ずれ等の不具合が生じ得る。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、載置面に載置されるシートの幅方向の位置決め精度を安定させることができるシート搬送装置を提供することを目的とする。
本発明のシート搬送装置は、シートが載置される供給トレイと、
前記供給トレイに載置された前記シートを搬送経路に沿って搬送する搬送部と、
前記搬送経路の途中で前記シートに対して所定の処理を行う処理部とを備えるシート搬送装置であって、
前記供給トレイは、前記シートの背面を支持する載置面と、前記載置面上において前記シートの搬送方向に直交する方向である幅方向の両側から前記シートを挟んで前記幅方向の位置決めをする一対の位置決め部材とを備え、
前記各位置決め部材の少なくとも一方は、前記シートの幅に応じて前記幅方向に移動可能とされ、
前記載置面には、前記搬送方向に沿って上方又は下方に膨出して、前記載置面に載置された前記シートを前記搬送方向に沿って上方又は下方に湾曲させるガイド部が設けられていることを特徴とする(請求項1)。
本発明のシート搬送装置では、供給トレイの載置面に、ガイド部が設けられている。そして、このガイド部は、シートの搬送方向に沿って上方又は下方に膨出して、載置面に載置されたシートを搬送方向に沿って上方又は下方に湾曲させるようになっている。このため、シートが薄かったり、幅方向にカールしていたりする場合でも、載置面に載置されたシートがガイド部に当接することにより、シートを強制的に搬送方向に沿って上方又は下方に湾曲させることができる。これにより、シートの幅方向のカールが矯正されるとともに、シートの幅方向からの圧力に対する剛性が向上する。その結果、位置決め部材の幅方向の移動によってシートに幅方向からの圧力が作用しても、シートの幅方向の両端縁が位置決め部材に対して上方又は下方に逃げることを防止できる。
したがって、本発明のシート搬送装置は、載置面に載置されるシートの幅方向の位置決め精度を安定させることができる。その結果として、処理部のシートに対する処理に不具合が生じ難い。
また、ユーザが位置決め部材を移動させてシートの幅方向の位置決めをする際、幅方向からの圧力に対する剛性が向上したシートに対して、位置決め部材が当て止まり易くなるので、位置決め部材の位置決定が行い易くなり、載置面へのシートの載置作業が容易になる。
本発明のシート搬送装置において、ガイド部と各位置決め部材とを幅方向から側面視した場合、ガイド部の上方又は下方に最も膨出する部分は、各位置決め部材と重なる位置に配設されていることが望ましい(請求項2)。この構成によれば、ガイド部と各位置決め部材とが上記の相対位置関係にあることにより、各位置決め部材の近傍において、ガイド部がシートの幅方向のカールを矯正して、シートの幅方向からの圧力に対する剛性を向上させることができる。このため、位置決め部材の幅方向の移動によってシートに幅方向からの圧力が作用しても、シートが位置決め部材に対して上方又は下方に逃げることを確実に防止できる。その結果、載置面に載置されるシートの幅方向の位置決め精度をより安定させることができる。
本発明のシート搬送装置において、ガイド部は、位置決め部材におけるシートの背面と当接する面に一体に成形されていることが望ましい(請求項3)。この構成によれば、位置決め部材がシートに幅方向からの圧力を作用させる箇所の近傍で、位置決め部材に一体に形成されたガイド部がシートの幅方向のカールを矯正して、シートの幅方向からの圧力に対する剛性を向上させることができる。このため、シートが位置決め部材に対して上方又は下方に逃げることをより確実に防止でき、載置面に載置されるシートの幅方向の位置決め精度をより安定させることができる。
本発明のシート搬送装置において、供給トレイは、メイントレイと、サブトレイとからなることが望ましい。そして、メイントレイは、載置面における搬送方向下流側の範囲を構成することが望ましい。また、サブトレイは、メイントレイに対して重なる収納位置と、メイントレイから搬送方向上流側に延在する展開位置とに変位可能に設けられ、展開位置では載置面における搬送方向上流側の範囲を構成し、展開位置にあるサブトレイがメイントレイに対して傾斜することにより載置面にガイド部が形成されることが望ましい(請求項4)。この構成によれば、メイントレイとサブトレイとにより、載置面とガイド部とを形成することができるので、専用のガイド部を設けることなく、搬送方向に長いシートに対しても、シートの幅方向からの圧力に対する剛性を向上させることができる。その結果、載置面に載置されるシートの幅方向の位置決め精度を安定させることができる。
本発明のシート搬送装置において、処理部は、シートに形成された画像を読み取る画像読取部であることが望ましい(請求項5)。この構成によれば、画像読取部である処理部が読み取った画像にゆがみ等の不具合が生じ難い。
本発明のシート搬送装置において、処理部は、シートに画像を形成する画像形成部であることが望ましい(請求項6)。この構成によれば、画像形成部である処理部がシートに形成した画像にゆがみ、位置ずれ等の不具合が生じ難い。
実施例1のシート搬送装置が適用される画像処理装置の斜視図である(ADFが閉じており、位置決め部材同士が最も離反した状態)。 実施例1のシート搬送装置が適用される画像処理装置の上面図である。 実施例1のシート搬送装置が適用される画像処理装置の斜視図である(ADFが開いた状態」のシート搬送装置を示す。)。 実施例1のシート搬送装置に係り、図2のA−A断面を示す断面図である。 実施例1のシート搬送装置が適用される画像処理装置の斜視図である(ADFが閉じており、位置決め部材同士が最も近接した状態)。 実施例1のシート搬送装置に係り、(a)及び(b)は、載置面に載置されるシートに対する各位置決め部材及びガイド部の作用を説明する模式図であり、(C)は、ガイド部が設けられていない比較例を説明する模式図である。 実施例2のシート搬送装置に係り、供給トレイを構成するメイントレイ及びサブトレイを示す断面図である((a)は収納位置にあるサブトレイを示し、(b)は展開位置にあるサブトレイを示す。)。 実施例3のシート搬送装置が適用される画像形成装置の模式図である。
以下、本発明を具体化した実施例1〜3を図面を参照しつつ説明する。
(実施例1)
図1に示すように、本発明のシート搬送装置の一例としての自動原稿搬送装置(ADF:Auto Document Feeder。以下、単に「ADF」と呼ぶ。)11は、画像処理装置10に適用されるものである。図1では、画像処理装置10の操作パネル3側を装置の前側と規定し、操作パネル3の反対側を装置の後側と規定する。また、装置を前側から見た場合に左手に来る側(操作パネル3に向かって左側)を左側と規定し、その反対側を右側と規定して、前後、左右及び上下の各方向を表示する。そして、図2以降の各図に示す各方向は、全て図1に示す各方向に対応させて表示する。以下、図1に基づいて、画像処理装置10が備える各構成要素について説明する。
1.画像処理装置の概略構成
図1〜図3に示すように、画像処理装置10は、シート上の画像を読み取って電子データ化する機能や、その読み取った電子データを外部に送信するデータ送信機能(例えば、FAX機能。)等の周知の画像処理機能を備えるものであり、画像処理装置本体20と、ADF11とにより構成されている。ADF11は、画像処理装置本体20の上面を覆うように配設されている。図示は省略するが、ADF11の後部下端縁は、画像処理装置本体20の後部上端縁に対して左右方向を向く揺動軸周りで揺動可能に支持されている。そして、ADF11の前部を上方に持ち上げる操作、又はその逆の操作を行うことにより、ADF11を、図1に示すように閉じた状態と、図3に示すように開いた状態との間で変位させることが可能となっている。ADF11が開いた状態では、画像処理装置本体20の上面が開放される。
2.画像処理装置本体
図1に示すように、画像処理装置本体20の前面側には操作パネル3が設けられている。操作パネル3は、ユーザからの入力を受け付けたり、画像処理装置10の処理状況等を表示する。また、画像処理装置本体20の内部には、図示は省略するが、ADF11や操作パネル3等を制御する制御部や電源部が設けられている。
図3及び図4に示すように、画像処理装置本体20の上面側には、コンタクトガラス22が設けられている。コンタクトガラス22は、左側の固定読取用ガラス79と、右側の移動読取用ガラス80とに二分割されており、双方の間に後述する原稿離反部材81が設けられている。
図4に示すように、画像処理装置本体20の内部において、コンタクトガラス22の下方には、画像読取部25が設けられている。画像読取部25としては、密着型イメージセンサ(CIS:Contact Image Sensor)やCCD(Charge Coupled Device)等の周知の画像読取センサを採用できるが、本実施例では密着型イメージセンサを採用している。画像処理装置本体20の筐体の内側側面には、左右方向に延在するスライド軸78が固定されている。画像読取部25は、スライド軸78にスライド自在に支持されており、図示しない駆動機構(例えば、プーリー・ベルト機構。)に駆動されることにより、スライド軸78に沿って左右方向にスライドする。待機状態では、画像読取部25は、移動読取用ガラス80の左端縁の下方に位置している。なお、画像読取部25は、後述するように、画像読取位置18に移動してADF11の画像読取部としても機能する。
ユーザが移動読取用ガラス80上に1枚の原稿又は書籍を載置して、それらの表面(移動読取用ガラス80と対向する面)の画像読取を行おうとする場合、すなわち、ADF11の自動原稿搬送機能を使用しない場合、画像読取部25は、移動読取用ガラス80の左端縁の下方から右端縁の下方に移動しつつ、上記原稿又は書籍の表面に形成された画像を読み取る。そして、画像読取部25が読み取った画像は、制御部に伝達されて電子データ化される。
3.ADF
図4に示すように、ADF11は、本体フレーム30と、アッパーガイド34と、アンダーガイド36とにより構成されるベース部材と、アッパーガイド34の左側部分を上方から覆う上部カバー32とを備えている。
本体フレーム30は、ADF11の底部及び側壁を構成する箱状体である。本体フレーム30の底部の上を向く面には、シートが排出される排出トレイ14が形成されている。
アッパーガイド34は、排出トレイ14に対して上方に間隔を有して延在する板状体である。アッパーガイド34の左側は、本体フレーム30に支持され、上部カバー32に覆われている。アッパーガイド34の右方は、1枚のシート(例えば、用紙やOHPシート等の原稿。)、又は複数枚の積層されたシートが載置される供給トレイ12とされている。また、アッパーガイド34は、供給トレイ12から、後述する供給ユニット50(図4参照)近傍まで延在して、後述する第1搬送路26の一部を構成している。
アンダーガイド36は、後述する主ローラ64の下方から、後述する排出ユニット70近傍まで延在して、後述する第2搬送路28の一部を構成する略板状体である。
また、ADF11は、供給トレイ12に載置される1枚又は複数枚のシート9を1枚ずつ取り出して搬送経路16に沿って自動的に搬送し、排出トレイ14へ排出する搬送部42と、搬送経路16の途中でシート9の表面9Bの画像を読み取る画像読取部25とを備える(シート9が供給トレイ12に載置された状態において、上方を向く面を表面9Bとし、表面9Bとは反対側の面を背面9Aとする。)。画像読取部25は、後述するように、ADF11の動作時に、固定読取用ガラス79の下方の画像読取位置18に移動して停止した状態となって、ADF11の画像読取部(本発明の「処理部」の一例)として機能する。
3.1.供給トレイ
図1、図2及び図4に示すように、供給トレイ12は、各種サイズのシートを載置可能な大きさの矩形板形状とされており、左側に向かって下り傾斜している。供給トレイ12の上面は、供給トレイ12に載置されるシートの背面9Aを支持する載置面12Aとされている。
本実施例において、載置面12Aとは、シート9が給紙ユニット50によって給紙可能となる位置まで挿入された場合において、すなわち、供給トレイ12に載置されるシート9の先端部が後述するシート検出センサ151(図4参照)により検出される位置にある場合において、シート9の背面9Aを支持する面をいう。図4では、アッパーガイド34の上面のうち、シート検出センサ151より右側の面が載置面12Aである。
載置面12Aには、一対の位置決め部材200A、200Bが設けられている。各位置決め部材200A、200Bは、衝立部202A、202Bと、基部201A、201Bとからなる。
衝立部202A、202Bは、供給トレイ12におけるシート9の搬送方向(後述する搬送経路16に沿う方向)に直交する方向である幅方向(装置の前後方向)の外側に位置しており、シート9の搬送方向に沿って延びつつ上方に突出する板状部材であり、互いに向き合っている。
基部201A、201Bは、衝立部202A、202Bの下側端縁から供給トレイ12の幅方向の中央側に向かって互いに接近するように延びる板状部材である。基部201A、201Bのシート9の搬送方向の長さは、衝立部202A、202Bと同程度に長くされている。基部201A、201Bの下面は、供給トレイ12の載置面12Aに対向しており、基部201A、201Bの上面は、シート9の搬送方向に沿って、上方に向けて緩やかな円弧を描く湾曲面とされている。この基部201A、201Bの上面がガイド部100A、100Bである。
載置面12A上には、基部201A、201Bをシート9の幅方向に案内するレール溝205A、205Bが切り欠かれている。そして、レール溝205A、205Bの下方には、基部201A、201Bを連動して幅方向に移動させる周知のラックギヤ機構が設けられている。このラックギヤ機構により、基部201A及び衝立部202Aと、基部201B及び衝立部202Bとは、載置面12Aの中央軸線(図2のA−A断面は、載置面12Aの中央軸線と重なっている。)に対して常に等しい間隔を維持するようになっている。図1に示す位置決め部材200A、200B(図2では、実線で示す。)は、ADF11が対応可能な最大サイズのシートに対応して、互いに最も離反する位置にある。その一方、図5に示す位置決め部材200A、200B(図2では、二点鎖線で示す。)は、ADF11が対応可能な最小サイズのシートに対応して、互いに最も接近する位置にある。
載置面12Aの幅方向の中央には、幅方向に移動する基部201A、201Bに干渉しない程度の幅を有して、上方に膨らむ膨出部201Cが一体に形成されている。膨出部201Cの上面も、基部201A、201Bの上面と同様に、シート9の搬送方向に沿って、上方に向けて緩やかな円弧を描く湾曲面とされている。膨出部201Cの上面がガイド部100Cである。
図4では、ガイド部100Cに対して、ガイド部100Aは紙面手前側に位置し、ガイド部100Bは紙面奥側に位置している。載置面12Aを装置の前後方向から側面視した場合、ガイド部100A、100B、100Cの湾曲形状が一致しており、ガイド部100A、100B、100Cの上方に最も膨出する部分101は、各位置決め部材200A、200Bと重なる位置に配設されている。これにより、ガイド部100A、100B、100Cは、載置面12Aに載置されたシート9を搬送方向に沿って上方に湾曲させるようになっている。
このような構成である各位置決め部材200A、200Bは、シート9の幅方向に移動して、衝立部202A、202Bがシート9の幅方向の両端縁に当接することにより、シート9を両端から挟んでシート9の幅方向の位置決めをすることができる。この際、シート9は、載置面12Aの中央軸線を基準として位置決めされる。
3.2.搬送部
図4に示すように、搬送部42において、搬送経路16は、供給トレイ12から左方向へ延びる第1搬送路26と、第1搬送路26に連続し、円弧状に下方へ向かって湾曲する湾曲搬送路27と、湾曲搬送路27に連続し、排出トレイ14へ向けて右上方向に延びる第2搬送路28とにより構成されている。
上部カバー32の左端部は、本体フレーム30の左端部に揺動可能に支持されている。図示は省略するが、上部カバー32の右端部を上方に持ち上げることにより、第1搬送路26の上方を開放して、シート詰まり等の不具合対応を実施可能となっている。
上部カバー32の内側には、複数本の補強リブ191、192が設けられている。各補強リブ191、192は、上部カバー32を閉じた状態において、下方に向かって突出しているとともに、上部カバー32の右側端部から左側端部まで延在している。この上部カバー32の各補強リブ191、192は、供給トレイ12側から搬送されるシートの上面をガイドしており、第1搬送路26及び湾曲搬送路27の一部を構成している。
本体フレーム30の左端部、及び上部カバー32の各補強リブ191、192の左端部の下方には、後述する主ローラ64が配設されている。本体フレーム30の左端側内壁面及び上部カバー32の各補強リブ191、192の左端部と、主ローラ64の外周面とは、第1搬送路26を搬送され、さらに搬送方向下流側に向けて搬送されるシートをガイドしている。つまり、本体フレーム30の左端側内壁面及び上部カバー32の各補強リブ191、192の左端部と、主ローラ64の外周とは、湾曲搬送路27を構成している。
本体フレーム30の下側内壁面とアンダーガイド36とは、湾曲搬送路27を搬送され、排紙トレイ14に向けて搬送されるシートをガイドしている。すなわち、本体フレーム30の下側内壁面とアンダーガイド36とは、第2搬送路28を構成している。また、図3及び図4に示すように、ADF11の本体フレーム30の下面31には、開口84が設けられている。開口84は、第2搬送路28のうち湾曲搬送路27との境界部付近に位置している。第2搬送路28を搬送されるシートは、この開口84の上方を通過する際、本体部20側に向けて露出する。
湾曲搬送路27から第2搬送路28へと搬送されるシートは、開口84を介して、本体部20に設けられた固定読取用ガラス79上を通過する。この際、固定読取用ガラス79と移動読取用ガラス80との間に設けられた原稿離反部材81は、固定読取用ガラス79に接しつつ搬送されるシートを固定読取用ガラス79からすくい上げて、第2搬送路28に確実に案内する。
また、搬送部42は、図4に示すように、以下に詳述する供給ユニット50と、搬送ユニット60と、排出ユニット70とを備えている。
3.2.1.供給ユニット
供給ユニット50は、供給トレイ12に対して、シートの搬送方向下流側に設けられ、供給トレイ12に載置されたシート9を上から順番に1枚つづ取り出して、下流側に搬送するものである。供給ユニット50は、アッパーガイド34の上方に設けられた吸入ローラ52と、分離ローラ54と、分離パッド57とを有している。
分離ローラ54は、本体フレーム30に前端及び後端が回転可能に支持された第1回転軸56の中央に設けられている。第1回転軸56は、電動モータや多数のギヤからなる駆動源99(図2参照)に駆動されて所定の回転方向(図4において時計まわり)に回転する。それに伴って、分離ローラ54も第1回転軸56と一体回転する。
第1回転軸56には、ホルダ58が揺動可能に支持されている。ホルダ58は、分離ローラ54を囲いつつ供給トレイ12側に延在しており、その延在する部位において、吸入ローラ52を回動可能に支持している。吸入ローラ52は、ホルダ58内部に配設された図示しないギヤ群を介して第1回転軸56と連結されている。これにより、第1回転軸56が回転すると、分離ローラ54のみならず、吸入ローラ52も時計回りに回転する。それに伴って、ホルダ58は、吸入ローラ52を下方のアッパーガイド34に向かって押し下げるように揺動する。
分離ローラ54と対向する位置には、分離パッド57が配設されている。分離パッド57は、分離ローラ54の外周面に対して、下方から圧接されている。分離パッド57は、典型的にはコルク片からなり、分離パッド57の上方を通過するシートの背面9Aと摺接して、シートに対して大きな摩擦力を発揮する。
吸入ローラ52は、供給トレイ12に載置されたシートの表面9Bに当接しつつ回転して、シートに搬送力を付与する。分離ローラ54は、吸入ローラ52により搬送されるシートの表面9Bに当接しつつ回転することにより、シートに搬送力を付与する。この際、分離ローラ54と分離パッド57との間を複数枚のシートが通過しようとすると、分離パッド57の摩擦力により、分離ローラ54と接している最上方のシートのみが分離されてシートの搬送方向下流側に搬送される。つまり、吸入ローラ52とアッパーガイド34との間、及び分離ローラ54と分離パッド57との間をシートが搬送されることになり、供給ユニット50は、アッパーガイド34や上部カバー32の各補強リブ191、192等と協働して、第1搬送路26を構成している。
3.2.2.搬送ユニット
搬送ユニット60は、供給ユニット50により供給トレイ12から1枚ずつ取り出されるシートを第1搬送路26、湾曲搬送路27及び第2搬送路28に沿って搬送するものである。搬送ユニット60は、分離ローラ54より左側(第1搬送路26の途中において分離ローラ54よりも搬送方向下流側)に設けられた搬送ローラ61と、搬送ローラ61に対向するピンチローラ65とを有している。また、搬送ユニット60は、湾曲搬送路27に設けられた主ローラ64と、主ローラ64に対向するピンチローラ62、63とを有している。
搬送ローラ61は、本体フレーム30に自己の前端及び後端が回転可能に支持された第2回転軸66の中央に設けられている。第2回転軸66は、第1回転軸56と同様に、駆動源99に駆動されて所定の回転方向(図4において時計まわり)に回転する。それに伴って、搬送ローラ61も第2回転軸66と一体回転する。
そして、分離ローラ54により搬送されるシートは、搬送ローラ61及びピンチローラ65によりニップされる。そして、搬送ローラ61は、搬送されるシートの表面9Bに当接しつつ回転することにより、シートに搬送力を付与する。つまり、搬送ローラ61及びピンチローラ65も第1搬送路26を構成している。
主ローラ64は、本体フレーム30に自己の前端及び後端が回転可能に支持された第3回転軸67に設けられている。第3回転軸67は、第1、2回転軸56、66と同様に、駆動源99に駆動されて所定の回転方向(図4において反時計まわり)に回転する。それに伴って、主ローラ64も第3回転軸67と一体回転する。
搬送ローラ61により搬送されるシートは、その後、主ローラ64及びピンチローラ62によりニップされ、さらに、シートの搬送方向下流側で、主ローラ64及びピンチローラ63によりニップされる。そして、主ローラ64は、シートの背面9Aに当接しつつ回転することにより、シートに搬送力を付与して、第2搬送路28の下流側に送り出す。つまり、主ローラ64、ピンチローラ62及びピンチローラ63は、本体フレーム30の左端側内壁面及び上部カバー32の各補強リブ191、192の左端部と協働して、湾曲搬送路27を構成している。
3.2.3.排出ユニット
排出ユニット70は、搬送ユニット60により第2搬送路28を搬送されるシートを排出トレイ14に排出するものである。排出ユニット70は、アンダーガイド36の右側端部(第2搬送路28の最下流側)に設けられた排出ローラ72及びピンチローラ74を備えている。排出ローラ72は、本体フレーム30に自己の前端及び後端が回転可能に支持された第4回転軸71に設けられている。第4回転軸71は、第1、2、3回転軸56、66、67と同様に、駆動源99に駆動されて所定の回転方向(図4において反時計まわり)に回転する。それに伴って、排出ローラ72も第4回転軸71と一体回転する。そして、第2搬送路28に沿って送られたシートは、排出ローラ72及びピンチローラ74によりニップされ、排出トレイ14に排出される。つまり、排出ローラ72及びピンチローラ74は、本体フレーム30の下側内壁面とアンダーガイド36と協働して、第2搬送路28を構成している。
3.3.ADF動作時における画像読取部
画像読取部25は、ADF11が動作する際に所定の画像読取位置18(図4参照)に移動して停止する。この状態では、画像読取部25の上面側は、開口84を介して第2搬送路28に臨む。搬送ユニット60により搬送されるシートは、開口84を介して固定読取用ガラス79上面の画像読取位置18に到達し、この際、シートの表面9Bが画像読取部25の上面側を通過するようになっている。その後、そのシートは原稿離反部材81により固定読取用ガラス79からすくい上げられる。
固定読取用ガラス79を挟んで、画像読取位置18で待機する画像読取部25と反対側には、白部材82が設けられている。白部材82は、コイルバネにより、画像読取位置18で待機する画像読取部25側へ弾性的に付勢されている。第2搬送路28に沿って搬送されるシートは、白部材82により、画像読取部25側に押し付けられながら、画像読取部25の上面側を通過する。これにより、画像読取部25は、シートの表面9Bに形成された画像を読み取る。そして、画像読取部25が読み取った画像は、制御部に伝達されて電子データ化される。
3.4.シート検出部材
図4に示すように、アッパーガイド34には、吸入ローラ52と分離ローラ54との間に位置して、第1搬送路26に交差するように突出するシート検出センサ151が設けられている。シート検出センサ151は、シートに当接して変位する可動部材と、可動部材の変位を検知するフォトインタラプタとからなる周知の構成である。このシート検出センサ151は、供給トレイ12上にシート9が載置され、シート9の先端部が給紙ユニット50に挿入されると、制御部に対して、給紙ユニット50にシート9が挿入されたという検出信号を伝達するようになっている。
3.5.ADFの自動原稿読み取り動作
図4に示すように、ユーザが1枚又は複数枚のシートを供給トレイ12上に載置し、シートの先端部を供給ユニット50に挿入すると、シート検出センサ151がシートの検出信号を制御部に伝達する。
そして、ユーザが一対の位置決め部材200A、200Bにより、幅方向の両側からシート9を挟んで幅方向の位置決めをした後、操作パネル3を操作して、ADF11による自動原稿読み取り処理の開始を入力すると、制御部は、ADF11内の搬送部42及び画像読取部25を制御して自動原稿読み取り処理を開始する。そうすると、供給トレイ12上のシートは、1枚ずつ取り出されて、搬送経路16に沿って搬送され、さらに、湾曲搬送路27を通過する際に表裏反転される。そして、シートの表面9Bに形成された画像が画像読取部25によって読み取られる。その後、このシートは、第2搬送路28で表面9Bを下にして排出トレイ14上に排出される。この一連の動作は、供給トレイ12上のシートがなくなるまで、自動的に繰り返される。
<作用効果>
実施例1のADF11では、供給トレイ12の載置面12Aに、ガイド部100A、100B、100Cが設けられている。そして、このガイド部100A、100B、100Cは、図4に示すように、シートの搬送方向(搬送経路16に沿う方向)に沿って上方に膨出して、載置面12Aに載置されたシート9を搬送方向に沿って上方に湾曲させるようになっている。このため、シート9が薄かったり、幅方向にカールしていたりする場合(図6(a)にシートが幅方向にカールする例を示す。なお、図6において、紙面手前側が右側であり、紙面奥側が左側である。)でも、載置面12Aに載置されたシート9がガイド部100A、100B、100Cに当接することにより、図4に示すように、シート9を強制的に搬送方向に沿って上方に湾曲させることができる。これにより、図6(b)に示すように、シート9の幅方向のカールが矯正され、シート9の幅方向からの圧力に対する剛性が向上する。その結果、位置決め部材200A、200Bの幅方向の移動によってシート9に幅方向からの圧力Fが作用しても、シート9の幅方向の両端縁が位置決め部材200A、200Bに対して上方又は下方に逃げることを防止できる。
図6(c)に比較例を示す。仮に載置面12Aにガイド部100A、100B、100Cが設けられていないとした場合(位置決め部材200A、200Bが衝立部202A、202Bだけで構成され、載置面12Aに膨出部201Cがない場合)において、幅方向にカールしたシート9が載置面12Aにされると、シート9はそのまま幅方向にカールした状態を保つ。この状態で、位置決め部材200A、200Bの幅方向の移動によってシート9に幅方向からの圧力Fが作用すると、シート9の幅方向の両端縁が位置決め部材200A、200Bに対して上方又は下方に逃げてしまう。この場合、シート9の幅方向の両端を位置決め部材200A,200Bが精度良く位置決めすることができない。
このように、実施例1のADF11は、ガイド部100A、100B、100Cを載置面12Aに備えることで、載置面12Aに載置されるシート9の幅方向のカールを矯正するとともに、シート9を搬送方向に沿った湾曲形状とすることができる。このため、シート9の幅方向の両端部の剛性を向上させることができ、位置決め部材200A、200Bによる位置決めを精度良く行なうことができる。そして、載置面12Aから搬送経路16に沿って搬送されるシートが斜行したり、紙詰まりを生じたりすることを防止でき、その結果として、搬送経路16の途中で画像読取部25がシート9の表面9Bに形成された画像を読み取る処理に不具合(例えば、画像データが乱れて画像にゆがみが生じる。)が生じ難い。
また、ユーザが位置決め部材200A、200Bを移動させてシート9の幅方向の位置決めをする際、図6(b)に示すように、幅方向からの圧力に対する剛性が向上したシート9に位置決め部材200A、200Bが当て止まり易くなるので、位置決め部材200A、200Bの位置決定が行い易くなり、載置面12Aへのシート9の載置作業が容易になる。
さらに、このADF11では、図4に示すように、ガイド部100A、100B、100Cと、各位置決め部材200A、200Bと、載置面12Aとを装置の前後方向から側面視した場合(図4の紙面に対向する方向から見た場合)、ガイド部100A、100B、100Cの上方に最も膨出する部分101は、各位置決め部材200A、200Bと重なる位置に配設されている。このため、各位置決め部材200A、200Bの近傍において、ガイド部100A、100B、100Cがシート9の幅方向のカールを矯正して、シート9の幅方向からの圧力に対する剛性を向上させることができる。これにより、位置決め部材200A、200Bの幅方向の移動によってシート9に幅方向からの圧力Fが作用しても、シート9が位置決め部材に対して上方又は下方に逃げることをより確実に防止できる。
また、このADF11において、3つのガイド部100A、100B、100Cのうち、シート9の幅方向両端側に位置するガイド部100A、100Bは、各位置決め部材200A、200Bの基部201A、201Bにおけるシート9の背面9Aと当接する面に一体に成形されている。すなわち、基部201A、201Bの上面が上方に向けて緩やかな円弧を描く湾曲面とされ、その基部201A、201Bの上面がガイド部100A、100Bとされている。このため、位置決め部材200A、200Bの衝立部202A、202Bがシート9に幅方向からの圧力Fを作用させる箇所の近傍で、ガイド部100A、100Bがシート9の幅方向のカールを矯正して、シート9の幅方向からの圧力に対する剛性を向上させることができる。このため、シート9が位置決め部材200A、200Bに対して上方又は下方に逃げることをより確実に防止できる。また、ガイド部100A、100Bの構成を簡素化することができる。
(実施例2)
図7に示すように、実施例2のシート搬送装置としてのADFは、実施例1のADF11の供給トレイ12をメイントレイ12Mとサブトレイ12Sとからなる供給トレイ12Dに変更したものである。実施例2のADFのその他の構成は、実施例1のADF11と同一である。このため、供給トレイ12Dのみを図示し、他の構成は省略する。また、供給トレイ12Dにおいて、実施例1の供給トレイ12と同一構成のものには同一の符号を付して説明を省略又は簡略する。
実施例2のADFにおいて、供給トレイ12Dは、メイントレイ12Mとサブトレイ12Sとからなる。
メイントレイ12Mは、実施例1の供給トレイ12の右側が短縮されて、その右側端縁の幅方向両端側に一対の支持部12Fが設けられたものである(図7では、一方の支持部12Fのみ図示するが、紙面手前側には、他方の支持部12Fが存在する。)。その他の構成(例えば、各位置決め部材200A、200B及びガイド部100A、100B、100C)は、実施例1の供給トレイ12と同一である。
サブトレイ12Sは、支持部12Fに回動可能に支持される一対の被支持部12Gが設けられた板状体である(図7では、一方の被支持部12Gのみ図示するが、紙面手前側には、他方の被支持部12Gが存在する。)。サブトレイ12Sは、支持部12Fと被支持部12Gとからなるヒンジにより、装置の前後方向と平行な軸芯周りに回動可能となっている。
図7(a)に示すように、サブトレイ12Sがメイントレイ12Mに上から重なる位置が本発明の「収納位置」の一例である。この状態では、装置の左右方向の大きさを小さくでき、不使用時の装置の省スペース化を図ることができる。
その一方、図7(b)に示すように、サブトレイ12Sがメイントレイ12Mから離れるように回動して、メイントレイ12Mの右側端縁に、サブトレイ12Sの被支持部12G近傍の端縁が当て止まる位置が本発明の「展開位置」の一例である。この展開位置では、サブトレイ12Sは、メイントレイ12Mに対して上向きに傾斜している。
サブトレイ12Sが展開位置にある場合、メイントレイ12Sの上面と、サブトレイ12Sの上面とにより、載置面12Eが形成される。メイントレイ12Sが載置面12Eにおける搬送方向下流側の範囲を構成し、サブトレイ12Sが載置面12Eにおける搬送方向上流側の範囲を構成する。サブトレイ12Sが展開することにより、載置面12Eを搬送方向に長くでき、より大きなサイズのシートにも対応し易くなっている。
そして、展開位置にあるサブトレイ12Sがメイントレイ12Mに対して上向きに傾斜して、メイントレイ12Mとサブトレイ12Sとが略「く」字状に下向きに屈曲することにより、載置面12Eに下方に膨出するガイド部100Dが形成される。
このような構成である実施例2のADFでは、供給トレイ12Dの載置面12Eに、ガイド部100A、100B、100Cと、ガイド部100Dとが設けられている。そして、図7(b)に示すように、メイントレイ12M側のガイド部100A、100B、100Cは、シートの搬送方向に沿って上方に膨出して、載置面12Eに載置されたシート9を搬送方向に沿って上方に湾曲させる。また、メイントレイ12Mとサブトレイ12Sとの間の屈曲部であるガイド部100Dは、シートの搬送方向に沿って下方に屈曲して、載置面12Eに載置されたシート9を搬送方向に沿って下方に湾曲させる。すなわち、シート9の幅方向から見た場合、載置面12Eに載置されるシート9は、略「S字」状に湾曲する。この結果、大きなサイズのシートについても、その両端部の剛性を向上させることができる。
したがって、実施例2のADFも、実施例1のADFと同様の作用効果を奏することができる。
なお、実施例2のADFにおいて、メイントレイ12Mからガイド部100A、100B、100Cを無くして、メイントレイ12Mとサブトレイ12Sとの間のガイド部100Dだけを有するようにしてもよい。この場合、載置面12Eに載置されるシート9は、搬送方向に沿って下方に湾曲する。この際、各位置決め部材200A、200Bをガイド部100Dまで延びる形状とすれば、ガイド部100Dの近傍でシート9の幅方向の位置決めをでき、本発明の作用効果を確実に奏することができる。
また、サブトレイ12Sがメイントレイ12Mに対して下方に傾斜してもよい。この場合、サブトレイ12Sとメイントレイ12Mとの間に上向きに屈曲するガイド部が形成される。そして、この上向きのガイド部により、載置面12Eに載置されるシート9は、搬送方向に沿って上方に湾曲する。
(実施例3)
実施例3の画像形成装置11Pは、実施例1のADF11の画像読取部25を画像形成部25P(本発明の「処理部」の一例)に置き換えたものである。その他の構成は、実施例1のADF11と同一である。このため、実施例1と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略又は簡略する。
この画像形成装置11Pにおいても、供給トレイ12に載置されたシート9は、ガイド部100A、100B、100Cに当接して、シートの搬送方向(搬送経路16に沿う方向)に沿って上方に湾曲する。そして、搬送部42により、搬送経路16に沿って搬送され、排出トレイ14に排出される。この際、搬送経路16の途中で、画像形成部25Pにより、シート9に対して画像形成処理が行われる。なお、画像形成部25Pは、インクジェット方式、電子写真方式等の任意の画像形成方式を採用できる。
このような構成である画像形成装置11Pでは、実施例1のADF11と同様に、ガイド部100A、100B、100Cにより、載置面12Aに載置されるシート9の幅方向の位置決め精度を安定させることができる。このため、載置面12Aから搬送経路16に沿って搬送されるシートが斜行したり、紙詰まりを生じたりすることを防止でき、その結果として、搬送経路16の途中で画像形成部25Pがシート9に形成した画像にゆがみ、位置ずれ等の不具合が生じ難い。
以上において、本発明を実施例1〜3に即して説明したが、本発明は上記実施例1〜3に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、ガイド部の形状は、載置面12Aを装置の前後方向から側面視した場合に、屈曲形状、階段状又は波打ち形状となっていてもよい。また、実施例1の膨出部201Cが供給トレイ12とは別部材とであって後から組み付ける構成となっていてもよく、膨出部201Cの上面が、載置面12Aを装置の前後方向から側面視した場合に、屈曲形状、階段状又は波打ち形状となっていてもよい。
また、載置面12Aをシート検出センサ151より右側の面としたが、他の構成を基準として載置面12Aの範囲を定めてもよく、例えば、吸入ローラ51からの距離によって載置面12Aの範囲を定めてもよい。
本発明は画像形成装置、画像読取装置又は複合機等に利用可能である。
9…シート、12、12D…供給トレイ、16…搬送経路、42…搬送部
9B…シートの表面、9A…シートの背面、12A、12E…載置面
25、25P…処理部(25…画像読取部、25P…画像形成部)
11、11P…シート搬送装置(11…ADF、11P…画像形成装置)
200A、200B…位置決め部材、100A、100B、100C…ガイド部
101…ガイド部の上方又は下方に最も膨出する部分
12M…メイントレイ、12S…サブトレイ

Claims (6)

  1. シートが載置される供給トレイと、
    前記供給トレイに載置された前記シートを搬送経路に沿って搬送する搬送部と、
    前記搬送経路の途中で前記シートに対して所定の処理を行う処理部とを備えるシート搬送装置であって、
    前記供給トレイは、前記シートの背面を支持する載置面と、前記載置面上において前記シートの搬送方向に直交する方向である幅方向の両側から前記シートを挟んで前記幅方向の位置決めをする一対の位置決め部材とを備え、
    前記各位置決め部材の少なくとも一方は、前記シートの幅に応じて前記幅方向に移動可能とされ、
    前記載置面には、前記搬送方向に沿って上方又は下方に膨出して、前記載置面に載置された前記シートを前記搬送方向に沿って上方又は下方に湾曲させるガイド部が設けられていることを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記ガイド部と前記各位置決め部材とを前記幅方向から側面視した場合、前記ガイド部の上方又は下方に最も膨出する部分は、前記各位置決め部材と重なる位置に配設されている請求項1記載のシート搬送装置。
  3. 前記ガイド部は、前記位置決め部材における前記シートの背面と当接する面に一体に成形されている請求項1又は2記載のシート搬送装置。
  4. 前記供給トレイは、メイントレイと、サブトレイとからなり、
    前記メイントレイは、前記載置面における前記搬送方向下流側の範囲を構成し、
    前記サブトレイは、前記メイントレイに対して重なる収納位置と、前記メイントレイから前記搬送方向上流側に延在する展開位置とに変位可能に設けられ、前記展開位置では前記載置面における前記搬送方向上流側の範囲を構成し、
    前記展開位置にある前記サブトレイが前記メイントレイに対して傾斜することにより前記載置面に前記ガイド部が形成される請求項1乃至3のいずれか1項記載のシート搬送装置。
  5. 前記処理部は、前記シートに形成された画像を読み取る画像読取部である請求項1乃至4のいずれか1項記載のシート搬送装置。
  6. 前記処理部は、前記シートに画像を形成する画像形成部である請求項1乃至4のいずれか1項記載のシート搬送装置。
JP2010151285A 2010-07-01 2010-07-01 シート搬送装置 Pending JP2012012184A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010151285A JP2012012184A (ja) 2010-07-01 2010-07-01 シート搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010151285A JP2012012184A (ja) 2010-07-01 2010-07-01 シート搬送装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012012184A true JP2012012184A (ja) 2012-01-19

Family

ID=45599078

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010151285A Pending JP2012012184A (ja) 2010-07-01 2010-07-01 シート搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012012184A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9456100B2 (en) 2013-12-27 2016-09-27 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Sheet conveying device and image reading device with movable tray

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08188266A (ja) * 1995-01-07 1996-07-23 Nisca Corp 自動原稿送り装置のトレイ装置
JP2001002250A (ja) * 1999-06-21 2001-01-09 Oki Data Corp 給紙トレイ
JP2008133103A (ja) * 2006-11-29 2008-06-12 Oki Data Corp 媒体給送装置及び画像読取装置及び複合機

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08188266A (ja) * 1995-01-07 1996-07-23 Nisca Corp 自動原稿送り装置のトレイ装置
JP2001002250A (ja) * 1999-06-21 2001-01-09 Oki Data Corp 給紙トレイ
JP2008133103A (ja) * 2006-11-29 2008-06-12 Oki Data Corp 媒体給送装置及び画像読取装置及び複合機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9456100B2 (en) 2013-12-27 2016-09-27 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Sheet conveying device and image reading device with movable tray

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5619445B2 (ja) 画像処理装置
JP5579587B2 (ja) 画像読取装置
JP5605965B2 (ja) 原稿搬送装置及びこれを搭載した画像形成装置
JP4941531B2 (ja) シート搬送装置
JP5273217B2 (ja) 画像読取装置
JP4518159B2 (ja) 原稿搬送装置
JP2008213946A (ja) シート搬送装置及び画像読取装置。
JP5273190B2 (ja) シート搬送装置
JP6003686B2 (ja) シート搬送装置
JP6361637B2 (ja) 原稿搬送装置及びこれを備える画像形成装置
JP2016124627A (ja) シート搬送装置
JP4497214B2 (ja) 原稿搬送装置
JP2014118247A (ja) 搬送装置
JP5779969B2 (ja) シート搬送装置
JP2012012184A (ja) シート搬送装置
CN110775668B (zh) 图像读取装置
JP2006008273A (ja) 画像処理装置
JP2014099826A (ja) 画像読取装置
JP2017088300A (ja) シート搬送装置、およびこれを備えた画像形成装置
CN112573254B (zh) 介质进给装置及图像读取装置
US10131511B2 (en) Sheet conveyance apparatus
JP5294969B2 (ja) シート給送装置及び画像読取装置並びに画像形成装置
JP2017178578A (ja) シート搬送装置
JP6064746B2 (ja) シート搬送装置、及び画像読取装置
JP5590200B2 (ja) 画像読取装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130312

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140224

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140507