JP2018104040A - 積載ラック - Google Patents
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Abstract
Description
また、下段ユニット上に積み上げられた上側ユニットを下段ユニットから床に下ろす際には、上側ユニットにおける床に当接する部位が自重により破損する恐れがあるため、上側ユニットを下ろす位置に架台を用意しなくてはならなかった。
上記構成によれば、係止部が、被係止部に当接する当接部と、互いに対向する対向壁部とを有し、対向壁部が、下方に向かうにつれて互いの隙間が広がるように形成されていることで、作業者は、第2ユニットの係止部を第1ユニットの被係止部に容易に係止させて第1ユニットの上部に第2ユニットを容易に積み上げることができる。
上記構成によれば、係止部が、水平に延在する下端部を有していることで、第2ユニットを略水平な床に載置する場合に、係止部の下端部が床に接触する面積が広くなる。このため、係止部の下端部に第2ユニットの自重が加わったとしても、床から係止部に加わる反力を分散させることができ、係止部が破損することを抑制できる。
上記構成によれば、対向壁部が、対向する面の逆側の面から突出するリブを有することで、被係止部との係止に干渉することなく、係止部の剛性が高められて、第1ユニットとの係止を安定させることができる。さらに、第2ユニットを床に載置したときに係止部が第2ユニットの自重によって破損することを抑制できる。
上記構成によれば、第1対向壁部が水平面内の一方向である第1方向から見て、下方に向かうにつれて互いの隙間が広がるように形成されており、第2対向壁部が、水平面内の他の方向であり一方向に垂直な第2方向から見て、上方に向かうにつれて互いの隙間が広がるように形成されていることで、係止部の第1対向壁部と被係止部の第2対向壁部とが、相互に干渉しあうことで、相互に位置ずれすることを抑制できる。
上記構成によれば、被係止部が、スペーサを介して最上段の横架材に取り付けられていることで、スペーサによって広げられた、第1ユニットと第2ユニットの間にフォークリフトの爪を挿し込みやすくなる。
上記構成によれば、係止部の下端部が、第1ユニット上に第2ユニットが積み上げられた状態において、押さえ部の押さえ面よりも上方にあることで、第2ユニットにおいて下方に突出する係止部が建築部材に干渉することがなく、建築部材を損傷させることがない。
上記構成によれば、第1ユニットと第2ユニットとの積み上げ順序を変更したとしても、第1ユニットの第2係止部が有する第3対向壁部が下方に向かうにつれて互いの隙間が広がるように形成されていることで、第2ユニット上に第1ユニットを容易に積み上げることができる。
本実施形態に係る積載ラック1は、建築パネル等の板状の建築部材を収容して、建築部材の保管に用いられ、又は、車両に搭載されて建築部材の建築現場への搬送に用いられるものである。
まず、積載ラック1の全体構成について図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る積載ラック1を示す正面図である。
積載ラック1は、第1ユニットU1と、第1ユニットU1の上部に積み上げられる第2ユニットU2と、を備える。そして、第1ユニットU1と第2ユニットU2とは詳細について後述するように、係止部6と被係止部7と係止して、相互の位置ずれが抑制された状態で第1ユニットU1上に第2ユニットU2が積み上げられる。
第1ユニットU1と第2ユニットU2とは略同じ構成から成り、主に異なる点は、第1ユニットU1が6枚の建築部材としての外壁パネルP1を積載可能な6段構成から成るのに対し、第2ユニットU2が4段構成から成る点にある。そこで、主に第1ユニットU1について図2を参照して説明する。図2は、第1ユニットU1を示す模式的な斜視図である。
支柱2は、積載ラック1の四隅に設けられた部材である。支柱2は、上下の段ごとに設けられたパーツが上下に重ね合わせられて、全体として一本の柱を形成するように構成されている。本実施形態に係る支柱2は7本の支柱が上下に重ねられている。なお、第1ユニットU1は、積載ラック1の四隅以外の部分に支柱2を追加的に備えていてもよい。
詳細については後述するが、最上段の一対の横架材3における短尺方向の両端部それぞれには、第2ユニットU2に設けられた第1係止部としての係止部6とこれに係止する第1被係止部としての被係止部7が取り付けられている。さらに、最下段の一対の横架材3における短尺方向の両端部それぞれには、第2ユニットU2に設けられた被係止部17と係止する係止部16が取り付けられている。
ツナギ材4は、第1ユニットU1の所定の段(本実施形態においては下から4つ目の段と最上段)において長尺方向に隣接する支柱2に両端部を取り付けられており、短尺方向に対を成して配設されている。
具体的には、補強ツナギ材5の下面と、後述する係止部16の下面との間にはフォークリフトの爪が差し込める程度の隙間が形成されている。そして、補強ツナギ材5は、第1ユニットU1の重量によって撓まないように、ツナギ材4よりも太く形成されて高い剛性を備えるように形成されている。
なお、第1ユニットU1上に第2ユニットU2が積み重ねられることにより、重量がかかる第1ユニットU1のみ、その最下段に架台を設けるようにしてもよい。
次に、係止部6と被係止部7との係止構造、及び係止部16と被係止部17の係止構造について、図1、図2に加えて図3を参照して説明する。図3は、係止部6が被係止部7に係止している状態における、図2のIII部分を拡大して示す拡大斜視図である。
係止部6は、板材6fから主に構成されており、第1ユニットU1に対して所定の間隔を置くためのスペーサ6aを介して、横架材3に取り付けられている。
被係止部7は、板材7eによって主に構成されており、第2ユニットU2に対して所定の間隔を置くためのスペーサ7a,7bを介して、横架材3に取り付けられている。
スペーサ7aは、横架材3の端部の上面に沿うように配設されて、支柱2の上部に側方から当接する位置で、支柱2及び横架材3と溶接されている。
スペーサ7bは、端部に形成された図示せぬ穴に支柱2の上部が挿し込まれた上で、スペーサ7aの端部の上面に沿うように配設されて、支柱2及び横架材3と溶接されている。
当接部7dは、係止部6の当接部6bと当接する部位であり、両端部にある壁部7cと一体的に形成されており、板材7eの中央の上面部分である。
係止部6及び被係止部7が無い、特開2016−89567号公報に記載の構成であると、第1ユニットU1上に第2ユニットU2を積み上げる作業は困難であった。
具体的には、第1ユニットU1の最上段の四隅にある支柱2の上部に設けられた図示せぬ突出部を、第2ユニットU2の最下段の四隅にある支柱2の下部に設けられた図示せぬ中空部に挿し込むようにして取り付けなければならない。特に、フォークリフトで外壁パネルP1を積載した第2ユニットU2を持ち上げて、第1ユニットU1上に積載する作業となるため、両者の水平面上の位置を調整することは困難を極める。
板材6fから主に構成されており、第1ユニットU1に対して所定の間隔を置くためのスペーサ6aを介して、横架材3に取り付けられている。
特に、互いに対向する第3対向壁部としての壁部16cは、壁部6cと同様に、下方に向かうにつれて互いの隙間が広がるように形成されている。第1ユニットU1の係止部16が有する壁部16cが下方に向かうにつれて互いの隙間が広がるように形成されていることで、作業者は、第2ユニットU2上に第1ユニットU1を容易に積み上げることができる。
また、板材17eは、板材7e同様、スペーサ17bの上面に接合されて係止部16に当接する当接部17dと、係止部16に係止するための壁部17cと、から主に構成されている。
しかしながら、本願発明はこのような構成に限定されず、被係止部7,17が壁部7c,17cを有しなくてもよい。例えば、揺れの生じない場所に保管する目的のみに用いる場合や、別途固定手段を用いる場合等によって、係止部6,16と被係止部7,17との間に位置ずれの問題が無い場合には、必ずしも被係止部7,17が壁部7c,17cを有する必要はない。
2 支柱
3 横架材
4 ツナギ材
5 補強ツナギ材
6 係止部(第1係止部)
6a スペーサ
6b 当接部
6c 壁部(対向壁部、第1対向壁部)
6d 下端部
6e リブ
6f 板材
7 被係止部(第1被係止部)
7a,7b スペーサ
7c 壁部(第2対向壁部)
7d 当接部
7e 板材
8 緩衝材(押さえ部)
8a 下面(押さえ面)
16 係止部(第2係止部)
16a スペーサ
16b 当接部
16c 壁部(第3対向壁部)
16d 下端部
16e リブ
16f 板材
17 被係止部(第2被係止部)
17a,17b スペーサ
17c 壁部
17d 当接部
17e 板材
P1 外壁パネル(建築部材)
U1 第1ユニット
U2 第2ユニット
F 床
Claims (7)
- 板状の建築部材を積載する積載ラックであって、
該積載ラックの少なくとも四隅に設けられた複数の支柱と、
前記複数の支柱間に取り付けられて、上下方向において1段以上設けられ、1段につき少なくとも1対、平行に延在して設けられた棒状の横架材と、をそれぞれ備える第1ユニット及び第2ユニットから成り、
少なくとも1対の対を成す前記横架材は、その上に前記板状の建築部材を積載するものであり、
前記第2ユニットは、前記第1ユニットの上部に積み上げられ、前記第1ユニットの被係止部と係止する係止部を有し、
該係止部は、前記被係止部に当接する当接部と、該当接部から下方に突出して互いに対向する対向壁部と、を有し、
該対向壁部は、下方に向かうにつれて互いの隙間が広がるように形成されていることを特徴とする積載ラック。 - 前記係止部は、水平に延在する下端部を有することを特徴とする請求項1に記載の積載ラック。
- 前記対向壁部は、対向する面の逆側の面から突出するリブを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の積載ラック。
- 前記対向壁部としての第1対向壁部は、水平面内の一方向である第1方向から見て、下方に向かうにつれて互いの隙間が広がるように形成されており、
前記被係止部は、互いに対向する第2対向壁部を有し、
該第2対向壁部は、水平面内の他の方向であり前記第1方向に垂直な第2方向から見て、上方に向かうにつれて互いの隙間が広がるように形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の積載ラック。 - 前記被係止部は、前記第1ユニットにおける最上段に設けられた前記横架材にスペーサを介して取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の積載ラック。
- 前記第1ユニットにおける最上段にある前記横架材には、下方に載置された前記建築部材を押さえる押さえ部が設けられており、
前記係止部の下端部は、前記第1ユニット上に前記第2ユニットが積み上げられた状態において、前記押さえ部の押さえ面よりも上方にあることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の積載ラック。 - 前記第1ユニットは、前記第2ユニットの上部に積み上げ可能に構成されており、
前記係止部は、第1係止部であり、
前記被係止部は、第1被係止部であり、
前記第1ユニットは、前記第2ユニットの第2被係止部と係止する第2係止部を有し、
該第2係止部は、互いに対向する第3対向壁部を有し、
該第3対向壁部は、下方に向かうにつれて互いの隙間が広がるように形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の積載ラック。
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