JP2018103174A - 汚れ付着防止装置、およびそれを用いたセンサユニット - Google Patents

汚れ付着防止装置、およびそれを用いたセンサユニット Download PDF

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【課題】ガス吐出部でのガスの流速をより均一化し、より少量の供給ガス量で、保護レンズへの汚れの付着を有効に防止する。【解決手段】ダストが存在する環境下で用いられるセンサ2の検出信号を発信または受信する面を覆うように設けられた保護レンズ3への汚れ付着を防止する汚れ付着防止装置4は、保護レンズ3を覆いガス流路が形成されるカバー部材11と、カバー部材11の内部にガスを供給するガス供給部12とを備え、カバー部材11は、保護レンズ3から離れた位置にガス供給部12からガスが導入されるガス導入部21と、導入されたガスを保護レンズ3の方向に拡散させるガス拡散部22と、保護レンズ3に対応する位置で、ガス拡散部からのガスを保護レンズから離れる方向に吐出するガス吐出部23とを有し、ガス拡散部22は直方体状をなしている。【選択図】 図1

Description

本発明は、センサにより物体を検出する検出装置において、センサの保護のためのレンズに汚れが付着することを防止する汚れ付着防止装置、およびそれを用いたセンサユニットに関する。
鋼板に溶融金属めっき、例えば溶融亜鉛めっきを行う際には、図12(a),(b)に示すように、めっき槽101内の溶融亜鉛のような溶融金属(めっき浴)102内に連続的に鋼板103を浸漬させて、鋼板103に溶融金属を付着させた後、めっき槽101から鋼板103を鉛直方向に引き上げ、めっき槽101の上方で鋼板103の両面に対向して設けられた気体絞り装置(ガスワイピング装置)104から加圧ガスを吹き付けて、鋼板に付着した余分な溶融金属を除去し、所望のめっき付着量に調整する。
この場合に、鋼板103が常に最適な位置に保持されるように、鋼板103の位置制御が行われている。この時の鋼板の幅方向の位置の制御は、エッジセンサ105を用いたEPC(Edge Position Control)により行われる。EPCに用いられるエッジセンサ105としては、繰り返し精度が高い光学センサが多用されている。光学センサは、図13に示すように発光素子105aと受光素子105bとを有し、受光素子が発光素子からの信号を受け取るか否かによって鋼板103のエッジ部が検出される。
エッジセンサ105を構成する光学センサ(発光素子105aおよび受光素子105bのそれぞれ)の手前には保護レンズが設置されている。この場合に、気体絞り装置(ガスワイピング装置)から鋼板に向けて加圧ガスが吹き付けられることにより除去された溶融金属の一部は、センサの周囲に金属ダストとして浮遊し、これが保護レンズに付着すると、保護レンズが汚れ、エッジセンサにより鋼板の位置を正確に検出することが困難となる場合がある。
このような問題は、溶融金属めっきを行う装置以外にも発生する。例えば、特許文献1には、自動車の塗装ラインでは、ボデーの車種や車型の判別を光電管を用いて行う際に、吹き付けられる塗料の一部が塗料ダストとして浮遊し、これが光電管を保護するレンズに付着すると正確な測定が行えなくなることが記載されている。特許文献1には、そのような問題を解決するために、図14に示すような、レンズ106を遮蔽カバー107で覆い、遮蔽カバー107の内部に、加圧空気供給路109を介して加圧空気を供給し、遮蔽カバー107の開口端107aに向けて加圧空気を流して、ダスト108がレンズ106に付着することを防止する光電管レンズの汚れ付着防止装置が開示されている。そして、特許文献1では、遮蔽カバー107に拡径部を設け、開口端107aを最大径部とすることにより、塗料ダストなどの浮遊物の遮蔽カバー内部への巻き込みを防止できるとしている。
溶融金属めっきを行う装置においても、同様のレンズへの汚れ付着防止装置が用いられている。例えば、側面図である図15に示すように、エッジセンサを保護する保護レンズ110を覆い加圧ガスの流路となるカバー部材111と、カバー部材111の内部に加圧ガスを供給する加圧ガス供給部112とを有し、カバー部材111は、保護レンズ110から離れた位置に設けられたガス導入部113と、加圧ガスを保護レンズ110の方向に拡散させるガス拡散部114と、保護レンズ110に対応する位置で加圧ガスを吐出するガス吐出部115を有しており、図15の矢印A方向から見たときに、ガス拡散部114が、図16に示すようなT字型や、図17に示すような三角形をなしており、ガス吐出部115に向けて広がるような形状を有している。
特開平11−33448号公報
ところで、ガス吐出部の開口端における加圧ガスの流速が、所定の流速より小さくなると、ダストが開口端より侵入し、保護レンズが汚れるため、幅方向のいずれの位置においてもその流速以上の流速となるようにする必要がある。
しかし、上記特許文献1や図16、図17に示すような、ガス導入部からガス吐出部に向けて広がるような形状のカバー部材を有する汚れ付着防止装置では、ガス吐出部の開口端での加圧ガスの幅方向の流速差が大きく、ガス吐出部の全ての位置において、ダストの侵入を防止して保護レンズの汚れを有効に防止するために、所定のガス流速以上とするには、多量の加圧ガスが必要となってしまうことが判明した。
したがって、本発明は、ガス吐出部でのガスの流速をより均一化し、より少量の供給ガス量で、保護レンズに汚れが付着することを有効に防止することができる、汚れ付着防止装置およびそれを用いたセンサユニットを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は、以下の(1)〜(10)を提供する。
(1)ダストが存在する環境下で用いられるセンサの検出信号を発信または受信する面を覆うように設けられた保護レンズへの汚れ付着を防止する、汚れ付着防止装置であって、
保護レンズを覆いガス流路が形成されるカバー部材と、
前記カバー部材の内部にガスを供給するガス供給部と
を備え、
前記カバー部材は、
前記保護レンズから離れた位置に前記ガス供給部からガスが導入されるガス導入部と、
導入されたガスを前記保護レンズの方向に拡散させるガス拡散部と、
前記保護レンズに対応する位置で、前記ガス拡散部からの前記ガスを前記保護レンズから離れる方向に吐出するガス吐出部とを有し、
前記ガス拡散部は、直方体状をなしていることを特徴とする汚れ付着防止装置。
(2)前記ガス拡散部の幅と、前記ガス吐出部の幅とが同じ長さであることを特徴とする(1)に記載の汚れ付着防止装置。
(3)前記ガス導入部から前記ガス拡散部と前記ガス吐出部との接続部までの長さhと、前記ガス吐出部の幅wとの比であるh/wが、h/w>0.4を満たすことを特徴とする(2)に記載の汚れ付着防止装置。
(4)前記ガス吐出部の開口端での平均流速をVave、ガス吐出部の幅w、ガス吐出部の厚さt′、等価直径De=4×w×t′/(2×w+2×t′)、ガスの動粘性係数νを用いてVave×De/νで表されるレイノルズ数Reが30000以上であることを特徴とする(2)または(3)に記載の汚れ付着防止装置。
(5)前記ガス拡散部の厚さtと前記ガス吐出部の厚さt′との比であるt/t′が、t/t′>1を満たすことを特徴とする(2)から(4)のいずれかに記載の汚れ付着防止装置。
(6)前記ガス導入部の中心から前記ガス拡散部と前記ガス吐出部との接続部までの長さhと、前記ガス拡散部の底面からガス拡散部とガス吐出部との接続部までの長さjとの比であるh/jが、0.5<h/j<0.8を満たすことを特徴とする(2)から(5)のいずれかに記載のレンズ汚れ防止装置。
(7)前記ガス吐出部は、直方体状をなしていることを特徴とする(2)から(6)のいずれかに記載の汚れ付着防止装置。
(8)検出信号を発信または受信するセンサと、
前記センサの検出信号を発信または受信する面を覆うように設けられた保護レンズと、
前記保護レンズへの汚れの付着を防止する、(1)から(7)のいずれかに記載の汚れ付着防止装置と
を有し、ダストが存在する環境下で用いられることを特徴とするセンサユニット。
(9)前記センサは、検出信号が光である光学センサであることを特徴とする(8)に記載のセンサユニット。
(10)前記センサは、検出信号が超音波である超音波センサであることを特徴とする(8)に記載のセンサユニット。
本発明によれば、ガス吐出部でのガスの流速差をより均一化し、より少量の供給ガス量で、ダストが存在する環境下における保護レンズへの汚れの付着を有効に防止することができる。
本発明の一実施形態に係る汚れ付着防止装置を含むセンサユニットを示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る汚れ付着防止装置を含むセンサユニットを示す縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る汚れ付着防止装置のカバー部材を示す正面図および側面図であり、(a)が正面図、(b)が側面図である。 ガス拡散部の形状が図5に示すT字型の場合および図6に示す三角形の場合における、ガス吐出部の開口端のX軸上での加圧ガスの流速分布を示す図である。 従来のT字型のガス拡散部を有するカバー部材を示す正面図および側面図であり、(a)が正面図、(b)が側面図である。 従来の三角形状のガス拡散部を有するカバー部材を示す正面図および側面図であり、(a)が正面図、(b)が側面図である。 流速比rが小さいときと大きいときの流速分布と、それらのときの最低流速Vminを限界最低流速以上にするための平均流速を示す図である。 ガス拡散部の形状が本発明の直方体状と従来例の三角形状の場合におけるh/wの値とrの値(%表示)との関係を示す図である。 レイノルズ数Reとrの値(%表示)との関係を示す図である。 t/t′の値とrの値(%表示)との関係を示す図である。 種々のjの値のときのh/jの値とrの値(%表示)との関係を示す図である。 鋼板に溶融金属めっきを行う装置を示す図である。 鋼板に溶融金属めっきを行う装置に用いられる発光素子と受光素子とからなる光学センサを用いたエッジセンサを示す図である。 特許文献1の光電管レンズの汚れ付着防止装置を示す断面図である。 溶融金属めっきを行う装置に用いられている従来へのレンズの汚れ付着防止装置を示す側面図である。 溶融金属めっきを行う装置に用いられている、ガス拡散部がT字型の従来のレンズへの汚れ付着防止装置のカバー部材を示す正面図である。 溶融金属めっきを行う装置に用いられている、ガス拡散部が三角形状の従来のレンズへの汚れ付着防止装置のカバー部材を示す正面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る汚れ付着防止装置を含むセンサユニットを示す斜視図、図2はその縦断面図、図3は本発明の一実施形態に係る汚れ付着防止装置のカバー部材を示す正面図および側面図である。
センサユニット1は、センサ2と、センサ2を保護する保護レンズ3と、汚れ付着防止装置4とを有している。
センサユニット1は、物体やマーク等の検出対象を検出するためのものであり、ダストが存在する環境下で用いられる。例えば、溶融亜鉛めっき等の溶融金属めっきを行う装置における鋼板のエッジを検出するエッジセンサに用いることができる。センサ2としては光学センサを好適に用いることができる。センサユニット1を、溶融金属めっきを行う装置におけるエッジセンサとして用いる場合は、光学センサとして発光素子または受光素子を用いる。そして、光学センサとして発光素子を用いたセンサユニット1と、光学センサとして受光素子を用いたセンサユニット1を一対としてエッジセンサを構成する。光学センサとしては反射型のものであってもよい。また、センサ2としては、超音波センサを用いることもできる。
保護レンズ3は、センサ2の、検出信号を発信または受信する面を覆うように設けられている。ここで、検出信号とは、物体やマーク等の検出対象を検出するために使用され、センサユニット1から発信される、またはセンサユニット1から発信された後に検出対象に反射してセンサユニット1で受信される、あるいは発信側センサユニットから発信されて受信側センサユニットで直接受信される信号を指し、具体的には、光、超音波等が例示される。
汚れ付着防止装置4は、例えば、溶融金属めっきの際に発生する金属ダスト等のダストが保護レンズ3に付着することを防止するためのものであり、保護レンズ3を覆い加圧ガスの流路が形成されるカバー部材11と、カバー部材11の内部にガス、例えば加圧ガスを供給するガス供給部12とを有する。
カバー部材11は、保護レンズ3から離れた位置に設けられ、加圧ガス供給部12からの加圧ガスが導入されるガス導入部21と、加圧ガスを保護レンズ3の方向に拡散させるガス拡散部22と、保護レンズ3に対応する位置で、ガス拡散部22からの加圧ガスを保護レンズ3から離れる方向に吐出するガス吐出部23とを有している。
ガス導入部21は円筒状で図示されるが、その他の形状でもよい。また、ガス拡散部22は、直方体状をなしており、幅がw、厚さがtである。また、ガス導入部21の中心からガス拡散部22とガス吐出部23との接続部までの長さがhである。さらに、ガス拡散部22の底面24からガス拡散部22とガス吐出部23との接続部までの長さがjである。ガス吐出部23も直方体状をなしており、幅がガス拡散部22と同様のwであり、厚さがt′、ガス拡散部22からの突出長さがlである。ガス吐出部23の開口端23aは長方形をなし、その開口端23aから加圧ガスが噴き出される。
加圧ガス供給部12は、空気、窒素等のガスをコンプレッサー等で加圧して加圧ガスとして供給する。
このように構成されたセンサユニット1では、センサ2による光や超音波等の検出信号の発信または受信の際に、検出信号を、保護レンズ3および汚れ付着防止装置4のカバー部材11のガス吐出部23を通過させて発信するか、または、ガス吐出部23および保護レンズ3を通過させて受信する。
このとき、センサユニット1は、ダストが存在する環境下で使用されるので、保護レンズ3にダストが付着して保護レンズ3が汚れないように、汚れ付着防止装置4により保護レンズ3に汚れが付着することを防止する。具体的には、加圧ガス供給部12から加圧ガスをカバー部材11に供給する。加圧ガスは、カバー部材11のガス導入部21から導入され、ガス拡散部22内を保護レンズの方向に拡散し、保護レンズ3に対応する位置でガス吐出部23の開口端23aから吐出される。このように加圧ガスがガス吐出部23の開口端23aから吐出されることにより、ダストがガス吐出部23から侵入して保護レンズ3に付着することを防止することができる。
しかし、ガス拡散部として従来のT字型のものおよび三角形状のものを用いた場合、ガス吐出部でのガスの流速が不均一になることが判明した。
図4は、ガス拡散部の形状が図5に示すT字型の場合および図6に示す三角形の場合の、ガス吐出部23の開口端23aのX軸上での加圧ガスの流速分布を示す図である。図5および図6に示すようにX軸は開口端23aの中心線上を通る直線である。
図4に示すように、図5の従来のT字型のガス拡散部22′の場合、ガス吐出部中央部の流速は端部より速くなる。これは、ガス拡散部22′が広くなる段差部において加圧ガスが外側に広がりにくくなるためと考えられる。また、図6の三角形のガス拡散部22″の場合、ガス吐出部端部の流速が中央部より速くなる。これは、加圧ガス導入部21からガス拡散部22″に供給された加圧ガスが、V字状の壁部によりガスが外側に広がるのが妨げられるためと考えられる。このように、従来のT字型のガス拡散部および三角形状のガス拡散部を用いた場合、ガス吐出部でのガスの流速差が大きく、流速が不均一になる。
ここで、ガス吐出部における平均流速をVave、ガス吐出部における最低流速をVminとし、流速比r=Vmin/Vaveと定義すると、流速比r=1の場合、VaveとVminは等しく、つまり全体として流速差がなく、一様な流速分布になる。また、流速比rが小さいほど、流速差が大きく、局所的に流速が小さくなる領域を有することを意味している。したがって、従来のT字型のガス拡散部22′および三角形のガス拡散部22″の場合、rが小さい状態である。
一方、ガス吐出部23の開口端23aからの流速がある流速以下となると、ダストがガス吐出部の開口端23aより侵入し保護レンズ3が汚れる。その流速を図7に示すように限界最低流速とすると、保護レンズの汚れを防止するためには、最低流速Vminを限界最低流速を超える値とする必要があり、そのためには、平均流速を調整する必要がある。このとき平均流速は供給ガス量に比例する。ここで、図7に示すように、最低流速Vminを限界最低流速を超える値とするためには、流速差が大きいとき(rが小さいとき)は、流速差が小さいとき(rが大きいとき)に比べ、供給ガス量を多くして平均流速を速くする必要がある。
したがって、流速差が大きいガス拡散部の形状がT字型の場合および三角形の場合は、保護レンズ3の汚れを防止するために多量の供給ガスが必要となってしまう。
これに対して、本実施形態では、ガス拡散部22の形状を直方体状とする。これにより、T字型の場合のように段差部において加圧ガスが外側に広がりにくくなることや、三角形の場合のようにV字状の壁部によりガスの外側への広がりが妨げられることがなく、ガス吐出部での流速をより均一化することができる。このため、より少量の供給ガスで効率的に保護レンズ3の汚れを防止することができる。
上述した流速比rの値(Vmin/Vaveの値)は、大きいほど(1に近いほど)好ましいが、0.5よりも大きければよい。これにより、効率的に保護レンズの汚れを防止することができる。rが0.5以下であると、流速差が大きくなるため、流速が小さい部分では、汚れが付着しやすくなる。これは、流速の小さい部分ではダストがガスから受ける力よりも、ダスト自体の慣性力の方が大きくなるためである。
rの値を大きくしてガス吐出部の開口端における流速差を小さくするためには、ガス導入部21の中心からガス拡散部22とガス吐出部23との接続部までの長さhとガス吐出部の幅wとの比(h/w)を大きくすることが好ましい。これは、ガス拡散部22に流入した加圧ガスは徐々にガス拡散部22内で拡散し、均一な流れ場となる必要があるが、そのためにはガス吐出部23の幅wに対応した拡散距離(ガス導入部21の中心からガス拡散部22の上端までの高さ長さh)が必要となるからである。
図8は、ガス拡散部の形状が本発明の直方体状と従来例の三角形状の場合におけるh/wの値とrの値(%表示)との関係を示す図である。図8から、r>50(%)を満たすために、ガス拡散部22が直方体状である必要があり、また、h/w>0.4が好ましいことがわかる。
また、rの値は、ガス吐出部23の開口端23aでの平均流速Vave、ガス吐出部の幅w、ガス吐出部の厚さt′、等価直径De=4×w×t′/(2×w+2×t′)、加圧ガスの動粘性係数νを用いてVave×De/νで表されるレイノルズ数Reに関係しており、rの値を大きくしてガス吐出部の開口端の流速差を小さくするためには、レイノルズ数Reを所定の値以上にする必要がある。
図9は、レイノルズ数Reとrの値(%表示)との関係を示す図である。図9から、レイノルズ数Reが30000以上のときにr>50(%)となることがわかる。したがって、レイノルズ数Reが30000以上であることが好ましい。溶融亜鉛めっき装置等において、加圧ガスとしては一般的に空気や窒素が用いられ動粘性係数νはほぼ決まった値である。一方、流速やガス吐出部の等価直径はその値が小さくなるとガス吐出部の開口端で流速差が生じるため、このようにレイノルズ数Reが所定値以上であることが好ましいのである。
さらに、rの値は、ガス拡散部22の厚さtとガス吐出部23の厚さt′との比、t/t′にも関係している。図10は、t/t′の値とrの値(%表示)との関係を示す図である。図10から、t/t′>1であればr>50(%)となることがわかる。したがって、t/t′>1が好ましい。ガス吐出部の厚さt′が加圧ガス拡散部の厚さtよりも大きくなると、ガス吐出部の厚さ方向(鉛直方向)の流速差が生じてしまう。
さらにまた、rの値はガス導入部21の中心からガス拡散部22とガス吐出部23との接続部までの長さhと、ガス拡散部の底面24からガス拡散部22からガス吐出部23までの長さjとの比(h/j)とも関係している。図11は、種々のjの値(図11ではwで規格化したjの値を示している)のときのh/jの値とrの値(%表示)との関係を示す図である。図11からr>50%とするためには0.5<h/j<0.8であることが望ましいことがわかる。h/jが0.8以上となると加圧ガス供給部とガス拡散部の面24が近くなることで周辺に流れる加圧ガス量が増加する。そのため、ガス吐出部の開口端で流速差が生じてしまう。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限らず本発明の技術思想の範囲内で種々変形可能である。例えば、上記実施形態では、溶融亜鉛めっき等の溶融金属めっきを行う装置に本発明を適用した場合を例にとって説明したが、これに限らず、ダストが存在する雰囲気でセンサによる検出を行う場合であれば適用可能である。また、上記実施形態ではカバー部材に加圧ガスを供給する場合を例にとって説明したが、加圧ガスに限らず、ガスであればよい。
1 センサユニット
2 センサ
3 保護レンズ
4 汚れ付着防止装置
11 カバー部材
12 加圧ガス供給部(ガス供給部)
21 ガス導入部
22 ガス拡散部
23 ガス吐出部
23a 開口端

Claims (10)

  1. ダストが存在する環境下で用いられるセンサの検出信号を発信または受信する面を覆うように設けられた保護レンズへの汚れ付着を防止する、汚れ付着防止装置であって、
    前記保護レンズを覆いガス流路が形成されるカバー部材と、
    前記カバー部材の内部にガスを供給するガス供給部と
    を備え、
    前記カバー部材は、
    前記保護レンズから離れた位置に前記ガス供給部からガスが導入されるガス導入部と、
    導入されたガスを前記保護レンズの方向に拡散させるガス拡散部と、
    前記保護レンズに対応する位置で、前記ガス拡散部からの前記ガスを前記保護レンズから離れる方向に吐出するガス吐出部とを有し、
    前記ガス拡散部は、直方体状をなしていることを特徴とする汚れ付着防止装置。
  2. 前記ガス拡散部の幅と、前記ガス吐出部の幅とが同じ長さであることを特徴とする請求項1に記載の汚れ付着防止装置。
  3. 前記ガス導入部から前記ガス拡散部と前記ガス吐出部との接続部までの長さhと、前記ガス吐出部の幅wとの比であるh/wが、h/w>0.4を満たすことを特徴とする請求項2に記載の汚れ付着防止装置。
  4. 前記ガス吐出部の開口端での平均流速をVave、ガス吐出部の幅w、ガス吐出部の厚さt′、等価直径De=4×w×t′/(2×w+2×t′)、ガスの動粘性係数νを用いてVave×De/νで表されるレイノルズ数Reが30000以上であることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の汚れ付着防止装置。
  5. 前記ガス拡散部の厚さtと前記ガス吐出部の厚さt′との比であるt/t′が、t/t′>1を満たすことを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の汚れ付着防止装置。
  6. 前記ガス導入部の中心から前記ガス拡散部と前記ガス吐出部との接続部までの長さhと、前記ガス拡散部の底面からガス拡散部とガス吐出部との接続部までの長さjとの比であるh/jが、0.5<h/j<0.8を満たすことを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか1項に記載のレンズ汚れ防止装置。
  7. 前記ガス吐出部は、直方体状をなしていることを特徴とする請求項2から請求項6のいずれか1項に記載の汚れ付着防止装置。
  8. 検出信号を発信または受信するセンサと、
    前記センサの検出信号を発信または受信する面を覆うように設けられた保護レンズと、
    前記保護レンズへの汚れの付着を防止する、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の汚れ付着防止装置と
    を有し、ダストが存在する環境下で用いられることを特徴とするセンサユニット。
  9. 前記センサは、検出信号が光である光学センサであることを特徴とする請求項8に記載のセンサユニット。
  10. 前記センサは、検出信号が超音波である超音波センサであることを特徴とする請求項8に記載のセンサユニット。
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