JP2018097157A - 電子打楽器、テンポ設定方法およびテンポ設定プログラム - Google Patents

電子打楽器、テンポ設定方法およびテンポ設定プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】使用者が意図するテンポを簡単な操作で設定することが可能な電子打楽器、テンポ設定方法およびテンポプログラムを提供する。
【解決手段】電子打楽器のテンポ設定処理部100において、入力情報取得部110は、演奏操作部2の任意の演奏操作子の操作に基づいて検出回路3から出力される検出値を入力情報として取得する。有効入力情報判定部120は、取得された入力情報が有効入力情報であるか否かを判定する。時間情報生成部130は、有効入力情報の検出タイミングを示す時間情報を生成する。時間間隔算出部170は、複数の時間情報に基づいて演奏操作子の連続する操作の時間間隔を算出する。テンポ設定部190は、算出されたタップテンポを楽曲のテンポとして設定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数の演奏操作子を備えた電子打楽器、その電子打楽器のテンポ設定方法およびテンポ設定プログラムに関する。
電子ドラムキット等の電子打楽器は、複数のパッド等の演奏操作子を有する。このような電子打楽器では、予め設定されたテンポで楽曲データに基づく自動演奏が行われ、使用者は、自動演奏に合わせてパッド等の演奏操作子を叩くことができる。例えば、特許文献1には、タップテンポモード時に、複数個ある演奏操作子のうちいずれかを叩く操作を複数回行ったときにテンポを設定することが可能な電子音楽装置が記載されている。
特許第5162887号公報
上記の特許文献1に記載された電子打楽器では、使用者は、演奏操作子を叩くことによりテンポを設定することができる。しかしながら、使用者が一の演奏操作子を叩いたときに、その演奏操作子の振動の影響を受けて他の演奏操作子が振動することがある。その場合、使用者が意図しないテンポが設定されることになる。
本発明の目的は、使用者が意図した操作に合わせたテンポを設定することが可能な電子打楽器、テンポ設定方法およびテンポプログラムを提供することである。
本発明に係る電子打楽器は、複数の操作子と、複数の操作子への各々の操作を入力情報として検出する検出手段と、タップテンポの検出開始を指示する指示手段と、検出された入力情報が予め定められた条件を満たす有効な入力情報であるか否かを判定する判定手段と、有効な入力情報の検出タイミングを示す時間情報を生成する生成手段と、タップテンポの検出開始が指示された後、複数の操作子のうち任意の一または複数の操作子による複数の有効な入力情報が連続して検出された場合に、複数の有効な入力情報についての時間情報に基づいてタップテンポを算出する算出手段と、算出されたタップテンポを再生のためのテンポとして設定する設定手段とを備える。
その電子打楽器においては、タップテンポの検出開始が指示された後、使用者が複数の操作子のうち任意の操作子を操作すると、その操作子への操作が入力情報として検出される。この場合、検出された入力情報が予め定められた条件を満たす有効な入力情報であるか否かが判定され、有効な入力情報の検出タイミングを示す時間情報が生成される。複数の有効な入力情報が連続して検出された場合に、複数の有効な入力情報についての時間情報に基づいてタップテンポが算出され、算出されたタップテンポが再生のためのテンポとして設定される。
この場合、使用者は、複数の操作子のうち任意の操作子の操作によりテンポを設定することができる。また、操作子の操作による入力情報が有効な入力情報であるか否かが判定されるので、操作された操作子の影響を受けた他の操作子による入力情報に基づいてタップテンポが算出されることが防止される。したがって、使用者が意図した操作に合わせたテンポを設定することが可能となる。
入力情報は、操作子への操作の強さを示す情報であってもよい。この場合、使用者は、所定の強さで操作子を操作することによりテンポを容易に設定することができる。
判定手段は、入力情報により示される強さが第1の基準以上である場合に入力情報に基づく発音指示を生成し、入力情報により示される強さが第1の基準よりも高い第2の基準以上である場合に入力情報を有効な入力情報と判定してもよい。この場合、使用者により操作された操作子の影響を受けた他の操作子による入力情報を簡単な処理により有効な入力情報から除外することができる。
本発明に係る電子打楽器のテンポ設定方法は、複数の操作子を備えた電子打楽器のテンポ設定方法であって、複数の操作子への各々の操作を入力情報として検出するステップと、タップテンポの検出開始の指示を受け付けるステップと、検出された入力情報が予め定められた条件を満たす有効な入力情報であるか否かを判定するステップと、有効な入力情報の検出タイミングを示す時間情報を生成するステップと、タップテンポの検出開始が指示された後、複数の操作子のうち任意の一または複数の操作子による複数の有効な入力情報が連続して検出された場合に、複数の有効な入力情報についての時間情報に基づいてタップテンポを算出するステップと算出されたタップテンポを再生のためのテンポとして設定するステップとを含む。
本発明に係る電子打楽器のテンポ設定プログラムは、複数の操作子を備えた電子打楽器のテンポ設定プログラムであって、複数の操作子への各々の操作を入力情報として検出するステップと、タップテンポの検出開始の指示を受け付けるステップと、検出された入力情報が予め定められた条件を満たす有効な入力情報であるか否かを判定するステップと、有効な入力情報の検出タイミングを示す時間情報を生成するステップと、タップテンポの検出開始が指示された後、複数の操作子のうち任意の一または複数の操作子による複数の有効な入力情報が連続して検出された場合に、複数の有効な入力情報についての時間情報に基づいてタップテンポを算出するステップと、算出されたタップテンポを再生のためのテンポとして設定するステップとを、コンピュータに実行させるためのものである。
本発明によれば、使用者が意図した操作に合わせたテンポを設定することが可能となる。
本発明の一実施の形態に係る電子打楽器の構成を示すブロック図である。 図1の電子打楽器の外観構成を示す模式的平面図である。 テンポ設定処理部の機能的な構成を示すブロック図である。 電子打楽器におけるテンポ設定処理を示すフローチャートである。 テンポ設定処理におけるディスプレイの表示例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態に係る電子打楽器、テンポ設定方法およびテンポ設定プログラムについて図面を用いて詳細に説明する。
(1)電子打楽器の構成
図1は本発明の一実施の形態に係る電子打楽器の構成を示すブロック図である。図1の電子打楽器1は、例えば電子ドラムセットである。図1の電子打楽器1によれば、使用者は楽曲データに基づいて再生される楽曲を聞きながら演奏を行うことができる。楽曲は、例えばドラムのパートを除く複数の楽器のパートを含む自動演奏曲である。ここで、テンポは、1分間に含まれる基準となる音符の個数で表される。
電子打楽器1は、演奏操作部2、検出回路3、設定操作部4、検出回路5、ディスプレイ6および表示回路7を備える。演奏操作部2は、複数の演奏操作子を含む。複数の演奏操作子は、検出回路3を介してバス19に接続される。本実施の形態では、複数の演奏操作子は、後述する図2の複数のパッドPAおよび複数のペダルPEである。演奏操作部2の詳細については後述する。検出回路3は、複数のパッドPAおよび複数のペダルPEに対応する複数のピエゾ素子等の圧電センサおよび複数のA/D(アナログ/デジタル)変換器を含む。各圧電センサは、演奏者により各パッドPAに加えられる打撃の強さまたは各ペダルPEが踏まれる強さを表す電気信号を出力する。各A/D変換器は、対応する圧電センサから出力される電気信号をデジタル値に変換する。検出回路3は、複数のA/D変換器から出力されるデジタル値をバス19に出力する。以下、検出回路3から出力される各演奏操作子に対応するデジタル値を検出値と呼ぶ。本実施の形態では、各演奏操作子に対応する検出値が各演奏操作子の操作の強さを示す入力情報として用いられる。また、本実施の形態では、タップテンポの検出に複数の演奏操作子が用いられる。
設定操作部4は、複数の設定操作子を含む。複数の設定操作子は、オンオフ操作されるスイッチ、および回転操作されるダイヤル等を含み、検出回路5を介してバス19に接続される。本実施の形態では、複数の設定操作子は、後述する図2のダイヤルS1、曲スイッチS2、タップテンポスイッチS3、開始/停止スイッチS4および設定スイッチS5等を含む。検出回路5は、複数の設定操作子の状態を示す信号をバス19に与える。
ディスプレイ6は、表示回路7を介してバス19に接続される。ディスプレイ6には、曲名、テンポ、またはその他の各種情報が表示される。ディスプレイ6がタッチパネルディスプレイであってもよい。この場合、使用者は、ディスプレイ6を操作することにより各種操作を指示することができる。
電子打楽器1は、RAM(ランダムアクセスメモリ)9、ROM(リードオンリメモリ)10、CPU(中央演算処理装置)11、タイマ12および記憶装置13をさらに備える。RAM9、ROM10、CPU11および記憶装置13はバス19に接続され、タイマ12はCPU11に接続される。外部記憶装置15等の外部機器が通信I/F(インタフェース)14を介してバス19に接続されてもよい。なお、図2のペダルPEが通信I/F14に接続されてもよい。RAM9、ROM10、CPU11およびタイマ12が図3のテンポ設定処理部100を構成する。
RAM9は、例えば揮発性メモリからなり、CPU11の作業領域として用いられるとともに、各種データを一時的に記憶する。ROM10は、例えば不揮発性メモリからなり、システムプログラムおよびテンポ設定プログラム等のコンピュータプログラムを記憶する。CPU11は、ROM10に記憶されたテンポ設定プログラムをRAM9上で実行することにより後述するテンポ設定処理を行う。タイマ12は、現在時刻等を示す出力信号をCPU11に与える。
記憶装置13は、ハードディスク、光学ディスク、磁気ディスクまたはメモリカード等の記憶媒体を含む。この記憶装置13には、一または複数の楽曲を示す楽曲データおよびテンポ等のパラメータ値が記憶される。楽曲データは、楽曲を表す音響信号(オーディオデータ)である。ここで、音響信号は、音の変化を表す波形信号を所定のサンプリング周期でサンプリングすることにより得られる複数のサンプリング値からなる。検出回路3から出力される検出値に基づいて楽曲データが生成され、記憶装置13に記憶されてもよい。上記のテンポ設定プログラムが記憶装置13に記憶されてもよい。
外部記憶装置15は、記憶装置13と同様に、ハードディスク、光学ディスク、磁気ディスクまたはメモリカード等の記憶媒体を含み、楽曲データ等の各種データまたはテンポ設定プログラムを記憶してもよい。
なお、本実施の形態におけるテンポ設定プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に格納された形態で提供され、ROM10または記憶装置13にインストールされてもよい。また、通信I/F14が通信網に接続されている場合、通信網に接続されたサーバから配信されたテンポ設定プログラムがROM10または記憶装置13にインストールされてもよい。
電子打楽器1は、音源16、効果回路17およびサウンドシステム18をさらに備える。音源16および効果回路17はバス19に接続され、サウンドシステム18は効果回路17に接続される。音源16は、検出回路3から出力される検出値、または記憶装置13から与えられる楽曲データ等に基づいて音響信号である楽音信号を生成する。効果回路17は、音源16により生成される楽音信号に音響効果を付与する。
サウンドシステム18は、デジタルアナログ(D/A)変換回路、増幅器およびスピーカを含む。このサウンドシステム18は、音源16から効果回路17を通して与えられる楽音信号をアナログ音信号に変換し、アナログ音信号に基づく音を発生する。それにより、楽曲および演奏音が再生される。
(2)電子打楽器1の外観構成
図2は図1の電子打楽器1の外観構成を示す模式的平面図である。図2に示すように、電子打楽器1は本体部200を有する。本体部200の上面に、複数の演奏操作子として複数のパッドPAが設けられ、複数の設定操作子としてダイヤルS1、曲スイッチS2、タップテンポスイッチS3、開始/停止スイッチS4および設定スイッチS5等が設けられる。本体部200の上面の中央部にはディスプレイ6が設けられる。また、本体部200には、複数の演奏操作子として複数のペダルPEが接続される。
本実施の形態では、複数のパッドPAとして8個のパッドPA1〜PA8が設けられ、複数のペダルPEとして2個のペダルPE1,PE2が接続される。パッドPA1〜PA8には、例えば、スネア、ハイハット、バスドラム、ロータム、ミドルタム、クラッシュシンバル、ライドシンバル等の音色を割り当てることができる。ペダルPE1,PE2には、例えば、ハイハットペダル、ドラムペダル等の機能を割り当てることができる。複数のパッドPAおよび複数のペダルPEの下面には、それぞれ弾性体を介して図1の検出回路3の圧電センサが取り付けられる。ダイヤルS1、曲スイッチS2、タップテンポスイッチS3、開始/停止スイッチS4および設定スイッチS5等は、図1の検出回路5に電気的に接続される。
(3)テンポ設定処理部の機能的な構成
図3はテンポ設定処理部の機能的な構成を示すブロック図である。図3のテンポ設定処理部100は、入力情報取得部110、有効入力情報判定部120、時間情報生成部130、テンポ設定制御部150、タップテンポ算出部160、時間間隔算出部170、表示制御部180およびテンポ設定部190を含む。図1のCPU11がROM10または記憶装置13に記憶されたテンポ設定プログラムを実行することによりテンポ設定処理部100の各部の機能が実現される。
入力情報取得部110は、演奏操作部2の各演奏操作子の操作に基づいて検出回路3から出力される検出値を入力情報として取得する。検出値が第1のしきい値以上である場合に発音が行われる。有効入力情報判定部120は、入力情報取得部110により取得された入力情報が有効入力情報であるか否かを判定する。具体的には、有効入力情報判定部120は、検出値が第1のしきい値よりも高い第2のしきい値以上である場合に、入力情報が有効入力情報であると判定する。それにより、操作された演奏操作子の振動の影響を受けて他の演奏操作子が振動した場合に他の演奏操作子が操作されたと誤判定されることが防止される。
時間情報生成部130は、タイマ12の出力信号に基づいて有効入力情報の検出タイミングを示す時間情報を生成し、生成した時間情報をRAM9に記憶させる。時間間隔算出部170は、RAM9に記憶された複数の時間情報に基づいて演奏操作子の連続する操作の時間間隔を算出する。タップテンポ算出部160は、時間間隔算出部170により算出された時間間隔に基づいてタップテンポを算出する。テンポ設定制御部150は、設定操作部4の設定操作子の操作に基づいて入力情報取得部110、タップテンポ算出部160、時間間隔算出部170、表示制御部180およびテンポ設定部190を制御する。
テンポ設定部190は、タップテンポ算出部160により算出されたタップテンポを楽曲のテンポとして設定する。具体的には、テンポ設定部190は、選択された楽曲のテンポを記憶装置13に記憶させる。表示制御部180は、選択された楽曲の現在のテンポ、調整されたテンポ、後述するビートランプ等をディスプレイ6に表示させる。
(4)テンポ設定処理
図4は電子打楽器1におけるテンポ設定処理を示すフローチャートである。また、図5はテンポ設定処理におけるディスプレイ6の表示例を示す図である。図4のテンポ設定処理は、図1のCPU11がROM10または記憶装置13に記憶されたテンポ設定プログラムを実行することにより行われる。
使用者は、曲スイッチS2を操作した後、ダイヤルS1により楽曲を選択する。図3のテンポ設定制御部150は、タップテンポスイッチS3によりタップテンポの検出開始が指示されたか否かを判定する(ステップS1)。タップテンポの検出開始が指示されると、表示制御部180は、選択された楽曲の現在のテンポをディスプレイ6に表示させる(ステップS2)。図5(a)の例では、ディスプレイ6に現在のテンポとして「120」が表示される。その後、テンポ設定制御部150はタイマ12を起動する(ステップS3)。
使用者は、複数の演奏操作子のうち任意の演奏操作子を操作する。本実施の形態では、使用者は、パッドPA1〜PA8およびペダルPE1,PE2のうちいずれのパッドPAまたはペダルPEを操作してもよい。入力情報取得部110は、検出回路3から出力される検出値を入力情報として取得する(ステップS4)。例えば、使用者がパッドPA1を打撃すると、打撃の強さに応じた検出値の変化が入力情報として取得される。このとき、例えばパッドPA5がパッドPA1の振動の影響を受けて振動する。それにより、パッドPA5の振動による検出値の変化も入力情報として取得される。
有効入力情報判定部120は、取得された入力情報が有効入力情報であるか否かを判定する(ステップS5)。上記の例では、パッドPA1の打撃による入力情報が有効入力情報と判定され、パッドPA1の振動の影響を受けたパッドPA5の振動による入力情報は有効入力情報と判定されない。入力情報が有効入力情報と判定されない場合には、入力情報取得部110は次の入力情報を取得する。
取得された入力情報が有効入力情報である場合には、時間情報生成部130は、有効入力情報の検出タイミングを示す時間情報を生成し、生成した時間情報をRAM9に記憶させる(ステップS6)。また、表示制御部180はディスプレイ6にビートランプを表示させる(ステップS7)。図5(b)の例では、1回目の演奏操作子の操作時には、ディスプレイ6に3つのビートランプB1,B2,B3が点灯表示される。2回目の演奏操作子の操作時には、ディスプレイ6に左のビートランプB1のみが点灯表示され、3回目の演奏操作子の操作時には、ディスプレイ6に中央のビートランプB2のみが点灯表示され、4回目の演奏操作子の操作時には、ディスプレイ6に右のビートランプB3のみが点灯表示される。5回目以降の演奏操作子の操作時には、4回目のビートランプB3の点灯表示が順次繰り返される。
時間間隔算出部170は、今回の時間情報とRAM9に記憶された前回の時間情報とに基づいて今回の演奏操作子の操作と前回の演奏操作子の操作との時間間隔を算出し、算出した時間間隔をRAM9に記憶させる(ステップS8)。なお、タップテンポの検出開始の指示後の1回目の演奏操作子の操作の際には、前回の演奏操作子の操作による時間情報は存在しないので、ステップS8において時間間隔は算出されない。
次に、テンポ設定制御部150は、設定操作部4の設定スイッチS5によりテンポの設定が指示されたか否かを判定する(ステップS9)。テンポの設定が指示されてない場合には、ステップS4において入力情報取得部110が次の入力情報を取得し、ステップS5〜S9の処理が繰り返される。2回目以後の演奏操作子の操作の際には、前回の演奏操作子の操作による時間情報が存在するので、ステップS8において時間間隔が算出される。使用者は、複数の演奏操作子のうち各回ごとに異なる演奏操作子を操作してもよく、同じ演奏操作子を操作してもよい。
ステップS9においてテンポの設定が指示された場合には、タップテンポ算出部160はRAM9に時間間隔が記憶されているか否かを判定する(ステップS10)。RAM9に時間間隔が記憶されている場合には、タップテンポ算出部160はRAM9に記憶されている一または複数の時間間隔に基づいてタップテンポを算出する(ステップS11)。例えば、最終の2回の演奏操作子の操作の時間間隔に基づいてタップテンポが算出されてもよい。また、複数の時間間隔の平均に基づいて時間間隔が算出されてもよい。例えば、選択された楽曲の拍子が4/4拍子の場合、4回の演奏操作子の操作により得られた時間間隔の平均に基づいてタップテンポが算出されてもよい。
また、表示制御部180は、タップテンポ算出部160により算出されたタップテンポを新たなテンポとしてディスプレイ6に表示させる(ステップS12)。図5(c)の例では、ディスプレイ6に新たなテンポとして「130」が表示される。さらに、テンポ設定部190は、タップテンポ算出部160により算出されたタップテンポを新たなテンポとして設定する(ステップS13)。具体的には、新たなテンポが記憶装置13に記憶される。新たなテンポの設定後、選択された楽曲が設定されたテンポで再生される。
なお、タップテンポの検出開始の指示後の1回目の演奏操作子の操作後にテンポの設定が指示された場合には、ステップS10においてRAM9に時間間隔が記憶されていないので、テンポ設定制御部150はテンポ設定処理を終了する。それにより、選択された楽曲が既に設定されているテンポで再生される。
(5)実施の形態の効果
本実施の形態に係る電子打楽器1によれば、使用者は、複数の演奏操作子のうち任意の演奏操作子の操作によりテンポを設定することができる。また、演奏操作子による入力情報が有効入力情報であるか否かが判定されるので、操作された演奏操作子の影響を受けた他の演奏操作子による入力情報に基づいてタップテンポが算出されることが防止される。したがって、使用者が意図した操作に合わせたテンポを設定することが可能となる。
また、入力情報が第2のしきい値以上である場合にその入力情報が有効入力情報と判定されるので、使用者により操作された演奏操作子の影響を受けた他の演奏操作子による入力情報を簡単な処理により有効入力情報から除外することができる。
(6)他の実施の形態
(a)上記実施の形態では、複数の演奏操作子がタップテンポの検出のため複数の操作子であるが、タップテンポの検出のための操作子は演奏操作子に限定されず、複数の設定操作子であってもよく、一または複数の演奏操作子と一または複数の設定操作子とを含んでもよい。例えば、タップテンポの検出のためにパッドPAおよびペダルPEに加えてタップテンポスイッチS3等の設定操作子が用いられてもよい。
(b)上記実施の形態では、タップテンポの検出のための複数の操作子が複数のパッドPAおよび複数のペダルPEであるが、タップテンポの検出のための複数の操作子が複数のパッドPAのみまたは複数のパッドPAの一部のみであってもよく、複数のペダルPEのみであってもよく、複数のパッドPAの一部と複数のペダルPEの一部とを含んでもよい。なお、複数のペダルPEのうち1つのペダルの入力情報が多数の値を有する検出値であり、他のペダルの入力情報がオンオフの二値であってもよい。なお、タップテンポの検出のための操作子として入力情報がオンオフの二値であるペダルまたはスイッチ等が用いられる場合には、オンの入力情報が有効入力情報と判定される。
(c)複数の演奏操作子が例えばパーソナルコンピュータまたはスマートデバイス(smart device)のタッチパネル上に表示された複数の画像であってもよい。同様に、複数の設定操作子がタッチパネル上に表示された複数の画像であってもよい。
(d)上記実施の形態では、入力情報として検出回路3の検出値が用いられるが、入力情報はこれに限定されず、例えば、複数の演奏操作子の操作の強さを示すMIDI(Musical Instrument Digital Interface)におけるベロシティ値が用いられてもよい。この場合、検出回路3の検出値が予め用意されたベロシティカーブ(検出値とベロシティとの関係を示す曲線)を用いてベロシティ値に変換される。ベロシティ値が第1のしきい値以上である場合に発音が行われ、第2のしきい値以上である場合に入力情報が有効入力情報であると判定される。
(e)入力情報としてはデジタル値に限らず、アナログ信号が用いられてもよい。例えば、検出回路3の圧電センサの出力信号が第1のしきい値(アナログ電圧)以上である場合に発音が行われ、第2のしきい値以上である場合に入力情報が有効入力情報であると判定されてもよい。タップテンポの検出開始が指示された後、有効入力情報が検出されるごとにクリック音が発生されてもよい。
(f)上記実施の形態では、タップテンポの検出開始の指示にタップテンポスイッチS3が用いられるが、タップテンポの検出開始の指示に開始/停止スイッチS4等の他の設定操作子が用いられてもよく、演奏操作子が用いられてもよい。また、演奏操作子の操作の強さの値の範囲、または演奏操作子の操作回数に基づいてタップテンポの検出開始が指示されてもよい。例えば、パッドの打撃の強さまたは打撃の回数に基づいてタップテンポの検出開始が指示されてもよい。
また、電子打楽器またはスティック等に加速度センサ、速度センサ、変位センサ、角度センサ、磁気センサ、光電センサ等のセンサが設けられ、スティックの動きまたは位置がセンサにより検出されたときにタップテンポの検出開始が指示されてもよい。
さらに、上記実施の形態では、設定スイッチS5によりテンポの設定が指示されるが、操作子が所定の回数操作された後に、自動的にテンポの設定が指示されてもよい。例えば、選択された楽曲の拍子が4/4拍子である場合に、操作子が4回操作されたときにテンポの設定が指示されてもよい。
(g)上記実施の形態では、図3のテンポ設定処理部100は、CPU11等のハードウエアおよびテンポ設定プログラム等のソフトウエアにより実現されるが、テンポ設定処理部100の各構成要素が電子回路等のハードウエアにより実現されてもよい。
(7)請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。上記実施の形態におけるパッドPAおよびペダルPEが複数の操作子の例であり、タップテンポスイッチS3およびテンポ設定制御部150が指示手段の例であり、検出回路3および入力情報取得部110が検出手段の例であり、有効入力情報判定部120が判定手段の例であり、タイマ12および時間情報生成部130が生成手段の例であり、タップテンポ算出部160が算出手段の例であり、テンポ設定部190が設定手段の例である。また、第1のしきい値が第1の基準の例であり、第2のしきい値が第2の基準の例である。請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の要素を用いることができる。
1…電子打楽器,2…演奏操作部,3,5…検出回路,4…設定操作部,6…ディスプレイ,7…表示回路,9…RAM,10…ROM,11…CPU,12…タイマ,13…記憶装置,14…通信I/F,15…外部記憶装置,16…音源,17…効果回路,18…サウンドシステム,19…バス,100…テンポ設定処理部,110…入力情報取得部,120…有効入力情報判定部,130…時間情報生成部,150…テンポ設定制御部,160…タップテンポ算出部,170…時間間隔算出部,180…表示制御部,190…テンポ設定部,200…本体部,B1,B2,B3…ビートランプ,PA,PA1〜PA8…パッド,PE1,PE2…ペダル,S1…ダイヤル,S2…曲スイッチ,S3…タップテンポスイッチ,S4…開始/停止スイッチ,S5…設定スイッチ

Claims (5)

  1. 複数の操作子と、
    前記複数の操作子への各々の操作を入力情報として検出する検出手段と、
    タップテンポの検出開始を指示する指示手段と、
    検出された入力情報が予め定められた条件を満たす有効な入力情報であるか否かを判定する判定手段と、
    前記有効な入力情報の検出タイミングを示す時間情報を生成する生成手段と、
    タップテンポの検出開始が指示された後、前記複数の操作子のうち任意の一または複数の操作子による複数の有効な入力情報が連続して検出された場合に、前記複数の有効な入力情報についての時間情報に基づいてタップテンポを算出する算出手段と、
    算出されたタップテンポを再生のためのテンポとして設定する設定手段とを備える、電子打楽器。
  2. 前記入力情報は、操作子への操作の強さを示す情報である、請求項1記載の電子打楽器。
  3. 前記判定手段は、前記入力情報により示される強さが第1の基準以上である場合に前記入力情報に基づく発音指示を生成し、前記入力情報により示される強さが前記第1の基準よりも高い第2の基準以上である場合に前記入力情報を有効な入力情報と判定する、請求項2記載の電子打楽器。
  4. 複数の操作子を備えた電子打楽器のテンポ設定方法であって、
    前記複数の操作子への各々の操作を入力情報として検出するステップと、
    タップテンポの検出開始の指示を受け付けるステップと、
    検出された入力情報が予め定められた条件を満たす有効な入力情報であるか否かを判定するステップと、
    前記有効な入力情報の検出タイミングを示す時間情報を生成するステップと、
    タップテンポの検出開始が指示された後、前記複数の操作子のうち任意の一または複数の操作子による複数の有効な入力情報が連続して検出された場合に、前記複数の有効な入力情報についての時間情報に基づいてタップテンポを算出するステップと算出されたタップテンポを再生のためのテンポとして設定するステップとを含む、電子打楽器のテンポ算出方法。
  5. 複数の操作子を備えた電子打楽器のテンポ設定プログラムであって、
    前記複数の操作子への各々の操作を入力情報として検出するステップと、
    タップテンポの検出開始の指示を受け付けるステップと、
    検出された入力情報が予め定められた条件を満たす有効な入力情報であるか否かを判定するステップと、
    前記有効な入力情報の検出タイミングを示す時間情報を生成するステップと、
    タップテンポの検出開始が指示された後、前記複数の操作子のうち任意の一または複数の操作子による複数の有効な入力情報が連続して検出された場合に、前記複数の有効な入力情報についての時間情報に基づいてタップテンポを算出するステップと、
    算出されたタップテンポを再生のためのテンポとして設定するステップとを、
    コンピュータに実行させるための、電子打楽器のテンポ設定プログラム。
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