JP2018096823A - 静電気耐性評価方法及びその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】表面が絶縁体で覆われて内部に導電パターンが形成された被測定対象の、内部の導電パターンの静電気耐性を評価することを可能にする。【解決手段】基板上に形成した導電パターンの表面を絶縁膜で覆って形成した試料の導電パターンの静電気耐性を評価する静電気耐性評価方法を、導電パターンの第一の端部の近傍に絶縁膜を通して第1の探針を突刺し、導電パターンの第二の端部の近傍に絶縁膜を通して第2の探針を突刺し、導電パターンの近傍に電解を発生させて誘導帯電により導電パターンに電荷を蓄積し、第2の探針をアースに接続して誘導帯電により導電パターンに蓄積させた電荷を放電し、第1の探針と第2の探針との間の抵抗値を測定して誘導帯電により蓄積した電荷を放電した導電パターンの抵抗値を求めることを繰り返し行うことにより導電パターンの静電気耐性を評価するようにした。【選択図】 図1

Description

本発明は、静電気耐性評価方法及びその装置に関する。
本技術分野の背景技術として、特開2015−10984号公報(特許文献1)がある。この公報には、「放電ガンは、制御に従い測定対象試料に対して放電を行う。第1プローブは、放電ガンによる放電箇所の近傍に配置される。第2プローブは、測定対象試料の載置方向と同じ方向に移動可能に構成される。第1プローブ及び第2プローブはオシロスコープと接続する。制御マシンは、オシロスコープが第1プローブから所定電圧以上の電圧を出力したかを判定する。制御マシンは所定値以上の電圧を出力している場合には、第2プローブの出力電圧の測定値と、第1プローブの出力電圧のピーク検出タイミングを用いて測定対象試料の放電の影響評価を行う。」と記載されている。
また、特開平2014−215076号公報(特許文献2)がある。この公報には、「静電気放電試験器より試験サンプルにインパルス電圧又は電流を印加することにより発
生した放電又は絶縁破壊状況を評価する。電磁波アンテナは、静電気放電試験器駆動時および放電又は絶縁破壊発生時にそれぞれ静電気放電試験器と試験サンプルより発生する放射電磁波信号を計測する。評価部本体は、静電気放電試験器駆動時に発生した放射電磁波信号より求めた印加電圧発生時刻と、絶縁破壊発生時に発生した放射電磁波信号から求めた放電発生時刻との時間差から求めた電圧印加後の絶縁破壊発生タイミングTFO、及び絶縁破壊電圧VFOを取得し、かつ表示する。」と記載されている。
特開2015−10984号公報 特開2014−215076号公報
特許文献1には、被測定対象の静電気の影響を評価する方法が記載されている。しかし、特許文献1には、被測定対象の内部の静電気の影響を評価することことについては記載されていない。また、特許文献1は、放電ガンを用いて静電気評価を行う方法であるが、特許文献1の静電気放電評価装置は、絶縁体で構成されていないため、放電ガンで印加した電流が、静電気放電評価装置から流れてしまい、設定した印加電圧より低下した状態で静電気の影響を評価する方法である。
特許文献2には、被測定対象の静電気の影響を評価する方法が記載されている。しかし、被測定対象の内部の静電気の影響を評価することについては記載されていない。
そこで、本発明では、上記した従来技術の課題を解決して、被測定対象の内部の静電気の影響を評価することを可能にする静電気耐性評価方法及びその装置を提供するものである。
上記課題を解決するために、本発明では、基板上に形成した導電パターンの表面を絶縁膜で覆って形成した試料の導電パターンの静電気耐性を評価する静電気耐性評価方法を、導電パターンの第一の端部の近傍に絶縁膜を通して第1の探針を突刺し、導電パターンの第二の端部の近傍に絶縁膜を通して第2の探針を突刺し、導電パターンの近傍に電解を発生させて誘導帯電により導電パターンに電荷を蓄積し、第2の探針をアースに接続して誘導帯電により導電パターンに蓄積させた電荷を放電し、第1の探針と第2の探針との間の抵抗値を測定して誘導帯電により蓄積した電荷を放電した導電パターンの抵抗値を求める
ことを繰り返し行うことにより導電パターンの静電気耐性を評価するようにした。
また、上記課題を解決するために、本発明では、基板上に形成した導電パターンの表面を絶縁膜で覆って形成した試料の前記導電パターンの静電気耐性を評価する静電気耐性評価装置を、試料を搭載する試料台と、試料台に搭載した試料に形成された導電パターンの近傍に電解を発生させる電界発生部と、絶縁膜で覆われた導電パターンの第一の端部の近傍に突刺す第1の探針と、絶縁膜で覆われた導電パターンの第二の端部の近傍に突刺す第2の探針と、電界発生部で導電パターンの近傍に形成した電解により発生した誘導帯電により導電パターンに蓄積した電荷をアースに流す蓄積電荷放電部と、パターンの第一の端部の近傍に突刺した第1の探針とパターンの第二の箇所に差し込まれた第2の探針との間の抵抗値を計測する抵抗値測定部と、電界発生部を制御する制御部とを備えて構成した。
本発明によれば、プローブを被測定対象の内部に加圧刺突させることにより、被測定対象の内部の電気的情報を得ることができる。また、電圧印加後、第2プローブにクーロンメータやオシロスコープを接続することにより、被測定対象の帯電量や電流値などの電気的情報を得ることができる。また、電圧印加後、第2プローブにアース接続させることにより、被測定対象を任意に電気的破壊させることができる。そのため、アース接続解除後、第1プローブと第2プローブ間の抵抗測定により、被測定対象の静電気破壊の有無などの電気的情報を得ることができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施例1に係る静電気耐性評価装置の概略の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1に係る静電気耐性評価装置で測定する測定対象試料である透明導電フィルムの構成を示す断面図である。 本発明の実施例1に係る静電気耐性評価装置で測定する測定対象試料である透明導電フィルムの平面図である。 本発明の実施例1に係る静電気耐性評価装置の試料台の構成を示す斜視図である。 本発明の実施例1に係る静電気耐性評価装置の試料台に測定対象試料である透明導電フィルムを搭載した状態を示す試料台の斜視図である。 本発明の実施例1に係る静電気耐性評価装置の試料台に測定対象試料である透明導電フィルムを搭載しその上を測定対象試料固定板で固定した状態を示す試料台の斜視図である。 本発明の実施例1に係る静電気耐性評価装置の測定対象試料である透明導電フィルムを搭載し固定した試料台を反転させて放電ガンを近づけた状態を示す試料台と放電ガンの斜視図である。 本発明の実施例1に係る静電気耐性評価装置で放電ガンにより所定の時間電界を発生させた後に第2プローブと接続している電線22をクーロンメータに接続した状態を示す試料台の斜視図である。 本発明の実施例1に係る静電気耐性評価装置で電線22をクーロンメータに接続して導電パターンに蓄積した電荷を放電した後に第1プローブと接続している電線21と第2プローブと接続している電線22を抵抗値測定装置に接続した状態を示す試料台の斜視図である。 本発明の実施例1に係る静電気耐性評価方法の処理の流れを示すフロー図である。 本発明の実施例1に係る静電気耐性評価方法により得られた印加電圧と帯電量との関係において、印加電圧が20kVまで帯電量のデータが正常に得られた状態を示すグラフである。 本発明の実施例1に係る静電気耐性評価方法により得られた印加電圧と帯電量との関係において、印加電圧が15kVで帯電量のデータが途切れてしまった状態を示すグラフである。 本発明の実施例1に係る静電気耐性評価方法により得られた印加電圧と抵抗値との関係において、印加電圧が15kVまで抵抗値のデータが正常に得られた状態を示すグラフである。 本発明の実施例1に係る静電気耐性評価方法により得られた印加電圧と抵抗値との関係において、印加電圧が14kV付近で抵抗値のデータが突然上昇した状態を示すグラフである。 本発明に係る静電気耐性評価装置の測定対象試料に突刺す第1及び第2プローブの形状の例を示す図で、プローブの本体と先端部分をともに円錐形状に形成した場合を示すプローブの正面図である。 本発明に係る静電気耐性評価装置の測定対象試料に突刺す第1及び第2プローブの形状の例を示す図で、プローブの本体を円筒形状にし、先端部分を円錐形状に形成した場合を示すプローブの正面図である。 本発明に係る静電気耐性評価装置の測定対象試料に突刺す第1及び第2プローブの形状の例を示す図で、プローブの本体と先端部分をともに円錐形状に形成し、その中間に試料との接触面積を拡大するための円筒状の部分を設けた状態を示すプローブの正面図である。 本発明に係る静電気耐性評価装置の測定対象試料に突刺す第1及び第2プローブの形状の例を示す図で、プローブの本体を円筒形状にし、先端部分を円錐形状に形成し、その中間に試料との接触面積を拡大するための円筒状の部分を設けた状態を示すプローブの正面図である。 本発明に係る静電気耐性評価装置の測定対象試料に突刺す第1及び第2プローブの形状の例を示す図で、プローブの本体を円筒形状にし、その先に円筒状の部分を形成し、その先に複数の探針を形成した状態を示すプローブの正面図である。 本発明に係る静電気耐性評価装置の測定対象試料に突刺す第1及び第2プローブの形状の例を示す図で、プローブを楔形状に形成した場合を示すプローブの斜視図である。 本発明の実施例示2に係る静電気耐性評価装置の概略の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例2に係る静電気耐性評価装置で放電ガンにより所定の時間電界を発生させた後に第2プローブと接続している電線22をアース接続箇所に接続した状態を示す試料台の斜視図である。 本発明の実施例2に係る静電気耐性評価方法の処理の流れを示すフロー図である。 本発明の実施例3に係る静電気耐性評価方法により得られた電圧印加繰り返し回数と帯電量との関係において、電圧印加繰り返し回数が10を超えたところで帯電量のデータが途切れてしまった状態を示すグラフである。 本発明の実施例3に係る静電気耐性評価方法により得られた電圧印加繰り返し回数と抵抗値との関係において、電圧印加繰り返し回数が10に近づいたところで抵抗値が上昇し、10を超えたところで抵抗値のデータが途切れてしまった状態を示すグラフである。
本発明は、試料に静電気を模擬するために電圧を印加する電圧印加部と、試料を流れる電気的耐性を測定する電気的耐性計測部と、試料に帯電した電荷を放電する放電部とを備えた試料の静電気耐性を評価する装置を用いて、表面を絶縁体で覆われた試料の内部に形成された導電パターンに誘導帯電により電荷を蓄積させて、その帯電量と一気に放電させることにより導電パターンに与える影響などの静電気耐性を評価する方法である。
また、本発明における試料の静電気耐性を評価する装置では、電気的耐性計測部による試料を流れる電気的耐性の測定と放電部による試料に帯電した電荷の放電とを1対のプローブを試料に突き刺して行うことを特徴とする。
本実施の形態を説明するための全図において同一機能を有するものは同一の符号を付すようにし、その繰り返しの説明は原則として省略する。以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
ただし、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。本発明の思想ないし趣旨から逸脱しない範囲で、その具体的構成を変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。
本実施例にかかる静電気耐性評価方法及びその装置の例を、以下に説明する。
本実施の形態にかかる静電気耐性評価装置1の構成を示す図1に示す。以下の説明では、この図1を参照して本実施の形態にかかる静電気耐性評価装置1の構成について説明する。
静電気耐性評価装置1は、第1プローブ11、第2プローブ12、試料台13、開口部14、放電ガン15、抵抗値測定装置16、アース接続箇所17、クーロンメータ18、オシロスコープ19、静電気試験器20、電線21、電線22、全体を制御する制御部31、入出力部32、測定対象試料100を固定する測定対象試料固定板108、及び試料台13を載置するテーブル30を備えている。
静電気耐性評価装置1は、放電ガン15から測定対象試料100に対する放電を行い、測定対象試料100の静電気の影響評価を行う。測定対象試料100は、例えば液晶基板の表面に貼り付けられる透明導電フィルムである。
測定対象試料100である透明導電フィルムは、図2Aに示すように、易接着層130を接着させた透明基材140と、易接着層130上に形成された、金属ナノワイヤ160をバインダー部150に含有してなる透明導電層120と、この透明導電層120の上に形成された、着色層170とを有する基材110で構成されている。透明基材140と基材110とは、誘電体で形成されている。
また、測定対象試料100である透明導電フィルムには、図2Bに示すように、透明導電層120による導電パターン101が形成されている。導電パターン101は任意の形態とし、直線でも曲線でもかまわない。また、直線及び曲線と、面積の異なる直線及び曲線との組み合わせでもかまわない。そして、導電パターン101の両側の端部には比較的面積の大きい一対の導電パターン102と103が形成されている。
測定対象試料100を載置する試料台13は、フッ素樹脂製などの絶縁体で構成され、載置した測定対象試料100に蓄積された電荷が外部に流出させないような構成とすることが望ましい。
静電気試験器20は、制御部31からの指令に基づいて、接続された放電ガン15の放電を制御する。具体的には、放電ガン15による放電タイミング及び放電の大きさ等に関する制御情報を制御部31からうけて、放電ガン15を制御する。
第1プローブ11は電線21と電気的に接続されており、第2プローブ12は電線22と電気的に接続されている。
電線21は、抵抗値測定装置16と接続又は切り離される。電線22は、抵抗値測定装置16、クーロンメータ18または、オシロスコープ19の何れかと接続される。
次に、本実施例におけるクーロンメータ18を用いて測定対象試料100の帯電量を測定する方法を説明する。
図3は、測定対象試料100を搭載前の試料台13の状態を示す図である。
試料台13のベース部1301の面1302の側には、測定対象試料100をはめ込むための、測定対象試料100の外形寸法に合せた溝部1303が形成されている。溝部103の中央部分には、放電ガン15の先端部分を測定対象試料100に接近させることができるようにするための開口部14が形成されている。
また、溝部1303には、開口部14を挟んだ両側に電線21と電気的に接続している第1プローブ11と、電線22と電気的に接続している第2プローブ12とが取付けられている。
ベース部1301の両面の端部には、それぞれ脚部1304,1305が形成されており、試料台13を図示していないテーブルに載せたときに、ベース部1301がテーブルに直接接しないようにしてある。また、ベース部1301の測定対象試料100を搭載する側の面1302には、後述する測定対象試料固定板180を固定するためのネジ穴1316が形成されている。
図4は、測定対象試料100である透明導電フィルムの基材110の側を測定面として、試料台13の溝部1303に取付けられた状態を示している。この状態で、試料台13に設けられた第1プローブ11及び第2プローブ12は、測定対象試料100である透明導電フィルムの内部に形成された一対の導電パターン102と103に突き刺さっており、第1プローブ11と第2プローブ12とは、電気的に導通が取れた状態になっている。
図5は、測定対象試料100の裏面(透明基材140の側)に測定対象試料固定板180を被せフッ素樹脂製ネジ111をネジ穴1316に留めて,測定対象試料100を溝部1303に固定する。固定する方法はフッ素樹脂製ネジ111とネジ穴1316の組み合わせに限定されない。
図6は、図5に示した状態から試料台13の向きを反転させて測定対象試料100の測定面である基材110の側を上向きにして、放電ガン15を試料台13に形成した開口部14から測定対象試料100に近づけた状態を示している。放電ガン15は、第1プローブ11と第2プローブ12とが突き刺さっている導電パターン102と103の間を接続する導電パターン101の真上に位置し、この状態で、制御部31で制御された静電気試験器20で放電ガン15に電圧を印加することにより、誘電体で形成された基材110で覆われた導電パターン101と導電パターン102,103が誘導帯電して電荷が蓄積される。なお、測定対象試料100の測定面である基材110と放電ガン15の間隔に制限はない。放電ガン15を基材110に接触させてもよいし、任意の距離離しても良い。また、放電ガン15への電圧の印加時簡に制限はない。連続で電圧印加しても、パルス状に電圧印加しても、あるいは、併用してもかまわない。
図7は、放電ガン15に電圧を印加して、測定対象試料100の側の導電パターン101が帯電して電荷が蓄積された後、放電ガン15を測定対象試料100の測定面から遠ざけて、第2プローブと接続している電線22をクーロンメータ18に接続した状態を示している。
電線22は第2プローブ12と接続しているので、電線22をクーロンメータ18に接続することにより、第2プローブ12が突き刺さっている導電パターン103に接続する導電パターン101の誘導帯電による帯電量を測定することができる。
また、電線22をクーロンメータ18に接続することにより、第2プローブ12が突き刺さっている導電パターン103とこの導電パターン103に接続する導電パターン101に蓄積された電荷が一気に流れることによる導電パターン101の断線などのダメージを知ることができる。
図8は、誘導帯電させた導電パターン101をクーロンメータ18に接続して放電させたことにより導電パターン101が受けた静電気の影響、即ち静電気耐性を、電線21及び電線22を抵抗値測定装置16に接続して評価している状態を示す。
蓄積した電荷を一気に放電することにより導電パターン101に瞬間的に大きな電流が流れ、場合によっては導電パターン101が断線又は断線に近い状態になってしまうことがある。抵抗値測定装置16で第1プローブ11と第2プローブ12の間の導電パターン101の抵抗値を検出することにより、蓄積した電荷を一気に放電することによる導電パターン101のダメージの度合いを検知することができる。
放電ガン15に印加する電圧を徐々に上げながら、抵抗値測定装置16の測定抵抗値の上限を超えるまで図6、図7の操作を繰り返し、導電パターン101の抵抗値を測定することで、静電気耐性の評価を行うことができる。
なお、本実施例では、導電パターン101の抵抗値が抵抗値測定装置16に設定した測定抵抗値の上限を超えると、導電パターン101が静電気により破壊としたが、任意の抵抗値で導電パターン101が静電気の影響を受けたと評価するなど、評価する際の抵抗値に制限はない。
以上に説明した本実施例による静電気耐性評価装置1を用いた電気耐性を測定する処理のフローを図9に示す。
まず、測定対象試料100である透明導電フィルムを試料台13に取り付けて固定板180で固定する(S901)この状態で、試料台に設けられた第1プローブ11と第2プローブ12とは、測定対象試料100である透明導電フィルムの内部に形成された導電パターン101の両側の端部に形成された一対の導電パターン102と103に突き刺さった状態になっている。
次に、試料台13を反転させて試料台13に形成した開口部14を上側にして、導電パターン101が放電ガン15の真下に位置するようにして静電気耐性評価装置1のテーブル30に設置する(S902)。
次に、制御部31で静電試験機20を制御して、放電ガン15に印加する電圧を設定する(S903)。次に、放電ガン15を図示していない駆動手段で下方向に駆動して放電ガン15と測定対象試料100との間隔が予め設定した間隔又は接触するように調整する(S904)。
次に、放電ガン15にS903で設定した電圧を印加し(S905)、所定の時間経過後に放電ガン15への電圧の印加を停止して、放電ガン15を図示していない駆動手段で上方向に駆動して測定対象試料100から遠ざける(S906)。
次に、電線22をクーロンメータ18に接続し(S907)、透明導電層120の帯電量を測定する(S908)。
次に、S908で帯電量の測定を行って一定の時間が経過して透明導電層120の帯電が除去された後、クーロンメータ18を外す。次に電線21と22とを抵抗値測定装置16に接続して(S909)、導電パターン101の抵抗値を測定し(S910)、測定した抵抗値が予め設定した上限値を超えているかを判定し(S911),抵抗値が予め設定した上限値を超えている場合(S911でYES)には、測定を終了する。
一方、抵抗値が予め設定した上限値を超えていない場合(S911でNO)には、抵抗測定装置16を外す。次に、放電ガン15に印加する電圧が予め設定した上限値に達したかをチェックし(S912)、上限値に達している場合(S912でYES)には、終了する。一方、上限値に達していない場合(S912でNO)には、放電ガン15に印加する電圧の設定値を上昇させ(S913)、S904以降の動作を繰り返す。
このように、放電ガン15に印加する電圧の設定値を徐々に上昇させながら導電パターン101の帯電量の測定と導電パターン101の抵抗値の測定とを繰り返すことにより、図10乃至図13に示すような結果が得られる。
すなわち、放電ガン15に印加する電圧の設定値を徐々に上昇させながら導電パターン101の帯電量の測定を繰り返すことにより、図10と図11に示すような放電ガン15に印加した電圧と導電パターン101の帯電量の関係を示すグラフが得られる。
図10に示したグラフは、放電ガン15に印加する電圧を20kVまで増加させても導電パターン101の帯電量が印加電圧の増加と共に増加する傾向を見せており、導電パターン101が誘導帯電による損傷を受けていないことを示している。
一方、図11に示したグラフは、放電ガン15に印加する電圧を15kVよりも高くした状態では導電パターン101の帯電量のデータが得られず、放電ガン15に印加する電圧が15kVで導電パターン101が誘導帯電による損傷を受けたことを示している。
また、放電ガン15に印加する電圧の設定値を徐々に上昇させながら導電パターン101の抵抗値の測定を繰り返すことにより、図12と図13に示すような放電ガン15に印加した電圧と導電パターン101の抵抗値との関係を示すグラフが得られる。
図12に示したグラフは、電ガン15に印加する電圧を15kVまで増加させても導電パターン101の抵抗値がほぼ一定値を保っており、導電パターン101が誘導帯電による損傷を受けていないことを示している。
一方、図13に示したグラフは、放電ガン15に印加する電圧を15kV近くまで高くした状態では導電パターン101の抵抗値のデータが予め設定した基準値1310を急に超えてしまい、放電ガン15に印加する電圧が15kV近くで導電パターン101が誘導帯電による損傷を受けたことを示している。
図14A乃至図14Fに第1プローブ11及び第2プローブ12の形状の例を図示する。図14A乃至図14Fに示した第1プローブ11及び第2プローブ12は、それぞれプローブ本体部24A乃至24Fとプローブ本体部24A乃至24Fの先端部に形成された加圧刺突部23A乃至23Fとで構成されている。プローブ本体部2424A乃至24Fの形状は、加圧刺突部23A乃至23Fにて測定対象試料100に加圧刺突部しやすい形状であれば、特に形状に制限はない。
図14Aに、プローブ本体部24Aと加圧刺突部23Aとが円錐形状で一体に形成された状態の外観と、加圧刺突部23Aを測定対象試料100に加圧刺突した状態を示す。
図14Bに、プローブ本体部24Bが円柱状に形成され、先端の加圧刺突部23Bが鋭利な円錐形状に形成された状態の外観と、加圧刺突部23Bを測定対象試料100に加圧刺突した状態示す。
図14Cに、プローブ本体部24Cと加圧刺突部23Cとが円錐形状で形成され、その中間部分に測定対象試料100の測定面と接触面積が大きくなるような円筒形状25Cを備えた形状の外観と、加圧刺突部23Cを測定対象試料100に加圧刺突した状態を示す。
図14Dに、プローブ本体部24Dが円柱状に形成され、先端の加圧刺突部23Dが鋭利な円錐形状に形成され、その中間部分に測定対象試料100の測定面と接触面積が大きくなるような円筒形状25Dを備えた形状の外観と、加圧刺突部23Dを測定対象試料100に加圧刺突した状態を示す。
図14Eに、プローブ本体部24Eが円柱状に形成され、その先の部分に測定対象試料100の測定面と接触面積が大きくなるような円筒形状25Eが形成され、円筒形状25Eのプローブ本体部24Eと反対側の面に鋭利な円錐形状に形成された複数の加圧刺突部23E1,23E2,23E3が形成された形状の外観と、複数の加圧刺突部23E1,23E2,23E3を測定対象試料100に加圧刺突した状態を示す。
図14Fに、プローブ本体部24Fを楔形状の形成し、その先端部分に鋭利な加圧刺突部23Fが形成された形状の外観と、加圧刺突部23Fを測定対象試料100に加圧刺突した状態を示す。
なお、上記した実施例では、S907で電線22をクーロンメータ18に接続し、S108で透明導電層120の帯電量を測定するとしたが、S907で電線22をオシロスコープ19に接続して、S908で透明導電層120に形成された導電パターン101乃至103の何れかからオシロスコープ19に流れる電流量及びその波形を測定するようにしても良い。これにより、透明導電層120で形成された導電パターン101からオシロスコープ19に流れる電流の最大値及び電流が流れる時間の情報などの放電特性に関する情報を得ることができ、S908の後,S909で電線21と22とを抵抗値測定装置16との接続を開始するまでの待ち時間を設定することができる。
なお、上記した実施例では、測定対象試料100である透明導電フィルムに導電パターン101と導電パターン102,103が形成された例を説明したが、透明導電フィルムに導電パターンが複数形成されている場合であっても、本実施例を適用することができる。
本実施例によれば、第1プローブ11と第2プローブ12とを測定対象試料100の内部に加圧刺突させることにより、被測定対象の内部の電気的情報を得ることができる。また、電圧印加後、第2プローブ12をクーロンメータ18やオシロスコープ19と接続することにより、被測定対象の帯電量や電流値などの電気的情報を得ることができる。
本発明の第2の実施例を説明する。本実施例は、実施例1と基本的に同じであるので、実施例1と異なる部分について説明する。
図15に本実施例における静電気耐性評価装置2の構成を示す。静電気耐性評価装置2の構成は、実施例1で説明した図1に示した静電気耐性評価装置1の構成と基本的に同じであり、クーロンメータ18をアース接続箇所17と置き換えたものである。
即ち、実施例1においては、図7で説明したように、放電ガン15に電圧を印加して、測定対象試料100の側の透明導電層120が帯電して電荷が蓄積された後、放電ガン15を測定対象試料100の測定面から遠ざけて、第2プローブと接続している電線22をクーロンメータ18に接続していた。
これに対して、本実施例では、図16に示すように、第2プローブと接続している電線22をアース接続箇所17に接続して、第2プローブ12が突き刺さっている導電パターン103に接続する導電パターン101に蓄積された電荷を、帯電量や電流値などの電気的情報を得ることなく一気に放電させる。
帯電した電荷を一気に放電した後は、実施例1で図8に示したように、電線21及び電線22を抵抗値測定装置16に接続して、透明導電層120で形成された導電パターン101を誘導帯電させたことにより導電パターン101に生じた抵抗値の変化から、静電気の影響、即ち静電気耐性を評価する。
本実施例における処理のフローを図17に示す。本実施例における処理フローは、実施例1で図9に示した処理フローと基本的に同じであるが、実施例1における処理フローのS907とS908をS1707に置き換えた点が異なる。
即ち、実施例1で説明したS901からS906までの処理に対応するS1701からS1706までの処理を実行した後、S1707で電線22をアース接続箇所17に接続し、所定の時間経過後に、アース接続箇所17を外し、S1708で電線21と22とを抵抗値測定装置16に接続し(S909に対応)、S1709で導電パターン101の抵抗値を測定し(S910に対応)、S1710で測定した抵抗値が予め設定した上限値を超えているかを判定し(S911に対応),抵抗値が予め設定した上限値を超えているS1710でYESの場合(S911でYESの場合に相当)には、測定を終了する。
一方、抵抗値が予め設定した上限値を超えていないS1710でNOの場合(S911でNOの場合に相当)には、抵抗値測定装置16を外し、S1711で放電ガン15に印加する電圧の設定値を上昇させ(S912に相当)、S1704以降の動作を繰り返す。
このように、放電ガン15に印加する電圧の設定値を徐々に上昇させながら導電パターン101の帯電量の測定と導電パターン101の抵抗値の測定とを繰り返すことにより、実施例1の場合と同様に、図12又は図13に示すような結果が得られる。
本実施例によれば、第1プローブ11と第2プローブ12とを測定対象試料100の内部に加圧刺突させることにより、被測定対象の内部の電気的情報を得ることができる。
実施例1では、放電ガン15に印加する電圧の設定値を徐々に上昇させながら導電パターン101の帯電量の測定と導電パターン101の抵抗値の測定とを繰り返しおこなったが、本実施例では、放電ガン15に印加する電圧の設定値を一定にして導電パターン101の帯電量の測定と導電パターン101の抵抗値の測定とを繰り返しおこなう場合について説明する。
本実施例における静電気耐性評価装置の構成は、実施例1で図1を用いて説明した静電気耐性評価装置1の構成と同じであるので、説明を省略する。
また、本実施例における静電気耐性評価装置1を用いた静電気耐性を測定する処理のフローは、実施例1で図9に示したフローと、S912の放電ガンの設定電圧が予め設定した上限値に達したかをチェックするステップが、S905における放電ガンに電圧を印加回数が予め設定した回数に達したかをチェックするステップに変わり、S913の放電ガンの設定電圧を上昇させるステップがない点が異なる。
本実施例により、放電ガン15に印加する電圧の設定値を一定に保った状態で、放電ガン15への電圧の印加と導電パターン101の帯電量の測定と導電パターン101の抵抗値の測定とを繰り返し実行することにより、図18及び図19に示すような結果が得られる。
すなわち、放電ガン15に印加する電圧を一定に保った状態で導電パターン101の帯電量の測定を繰り返すことにより、図18に示すような放電ガン15に電圧を印加する繰り返し回数と導電パターン101の帯電量の関係を示すグラフが得られる。
図18に示したグラフは、放電ガン15に一定の電圧を印加する繰り返し回数が10を少し超えたところでデータ1801が得られなくなっている。この結果から、検査した導電パターンは、放電ガン15に電圧を印加する繰り返し回数が10を超えたところで誘導帯電による損傷を受けたことを示している。
また、放電ガン15に一定の電圧を繰り返し印加して導電パターン101の抵抗値の測定を行うことにより、図19に示すような放電ガン15に電圧を印加した繰り返し回数と導電パターン101の抵抗値との関係を示すグラフが得られる。
図19に示したグラフは、放電ガン15に一定の電圧を印加する繰り返し回数が10近くで導電パターン101の抵抗値のデータ1901が上昇し始め、10に近づいたところで導電パターン101の抵抗値が予め設定した基準値1310を急に超えてしまい、10を超えたところでデータ1901が途切れている。この結果から、放電ガン15に一定の電圧を印加する繰り返し回数が10を超えたところで導電パターン101が誘導帯電による損傷を受けて切断したことを示している。
本実施例によれば、第1プローブ11と第2プローブ12とを測定対象試料100の内部に加圧刺突させることにより、被測定対象の内部の電気的情報を得ることができる。また、電圧印加後、第2プローブ12をクーロンメータ18やオシロスコープ19と接続することにより、被測定対象の帯電量や電流値などの電気的情報を得ることができる。
実施例2では、放電ガン15に印加する電圧の設定値を徐々に上昇させながら導電パターン101の抵抗値の測定を繰り返しおこなったが、本実施例では、放電ガン15に印加する電圧の設定値を一定にして導電パターン101の抵抗値の測定を繰り返しおこなう場合について説明する。
本実施例における静電気耐性評価装置の構成は、実施例2で図15を用いて説明した静電気耐性評価装置2の構成と同じであるので、説明を省略する。
また、本実施例における静電気耐性評価装置2を用いた静電気耐性を測定する処理のフローは、実施例2で図17に示したフローと、S1711の放電ガンの設定電圧が予め設定した上限値に達したかをチェックするステップが、S1705における放電ガンに電圧を印加した回数が予め設定した回数に達したかをチェックするステップに変わり、S1712の放電ガンの設定電圧を上昇させるステップがない点が異なる。
本実施例により、放電ガン15に印加する電圧の設定値を一定に保った状態で、放電ガン15への電圧の印加と導電パターン101の帯電量の測定と導電パターン101の抵抗値の測定とを繰り返し実行することにより、実施例3で説明した図19に示すような結果が得られる。
図19に示したグラフは、放電ガン15に一定の電圧を印加する繰り返し回数が10近くで導電パターン101の抵抗値のデータが上昇し始め、10を超えたところで導電パターン101の抵抗値が予め設定した基準値1310を急に超えてしまい、放電ガン15に一定の電圧を印加する繰り返し回数が10を超えたところで導電パターン101が誘導帯電による損傷を受けたことを示している。
本実施例によれば、第1プローブ11と第2プローブ12とを測定対象試料100の内部に加圧刺突させることにより、被測定対象の内部の電気的情報を得ることができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1、2・・・静電気耐性評価装置 11・・・第1プローブ 12・・・第2プローブ 13・・・試料台 14・・・開口部 15・・・放電ガン 16・・・抵抗値測定装置 17・・・アース接続箇所 18・・・クーロンメータ 19・・・オシロスコープ 20・・・静電気試験器 21・・・電線 22・・・電線 23・・・加圧刺突部 24・・・プローブ 25・・・円筒形状 30・・・テーブル 31・・・制御部 32・・・入出力部 100・・・測定対象試料 101・・・導電パターン 102,103・・・導電パターン 110・・・基材 111・・・フッ素樹脂製ネジ 120・・・透明導電層 130・・・易接着層 140・・・透明基材 150・・・バインダー部 160・・・金属ナノワイヤ 170・・・着色層 180・・・測定対象試料固定板 1301・・・ベース部 1302・・・面 1303・・・溝部 1304,1305・・・脚部 1316・・・ネジ穴。

Claims (13)

  1. 基板上に形成した導電パターンの表面を絶縁膜で覆って形成した試料の前記導電パターンの静電気耐性を評価する方法であって、
    前記導電パターンの第一の端部の近傍に前記絶縁膜を通して第1の探針を突刺し、
    前記導電パターンの第二の端部の近傍に前記絶縁膜を通して第2の探針を突刺し、
    前記導電パターンの近傍に電解を発生させて誘導帯電により前記導電パターンに電荷を蓄積し、
    前記第2の探針をアースに接続して前記誘導帯電により前記導電パターンに蓄積させた電荷を放電し、
    前記第1の探針と前記第2の探針との間の抵抗値を測定して前記誘導帯電により蓄積した電荷を放電した前記導電パターンの抵抗値を求める
    ことを繰り返し行うことにより前記導電パターンの静電気耐性を評価することを特徴とする静電気耐性評価方法。
  2. 請求項1記載の静電気耐性評価方法であって、前記導電パターンの2箇所に探針を差し込み、前記誘導帯電により前記導電パターンに電荷を蓄積し、前記前記導電パターンに蓄積させた電荷を放電し、前記導電パターンの抵抗値を求めることを、前記導電パターンの近傍に発生させる電解の強度を順次増加させながら繰り返すことにより前記導電パターンの静電気耐性を評価することを特徴とする静電気耐性評価方法。
  3. 請求項1記載の静電気耐性評価方法であって、前記導電パターンの2箇所に探針を差し込み、前記誘導帯電により前記導電パターンに電荷を蓄積し、前記前記導電パターンに蓄積させた電荷を放電し、前記導電パターンの抵抗値を求めることを、前記導電パターンの近傍に発生させる電解の強度を一定にして繰り返すことにより前記導電パターンの静電気耐性を評価することを特徴とする静電気耐性評価方法。
  4. 請求項1記載の静電気耐性評価方法であって、前記2箇所に差し込んだ探針のうち一方の探針をアースに接続して前記誘導帯電により前記導電パターンに蓄積させた電荷を放電することを、クーロンメータを介して前記アースに接続することにより、前記誘導帯電による前記導電パターンの帯電量を求めることを特徴とする静電気耐性評価方法。
  5. 請求項1記載の静電気耐性評価方法であって、前記2箇所に差し込んだ探針のうち一方の探針をアースに接続して前記誘導帯電により前記導電パターンに蓄積させた電荷を放電することを、オシロスコープを介して前記アースに接続することにより、前記誘導帯電により帯電した前記導電パターンの放電特性を求めることを特徴とする静電気耐性評価方法。
  6. 請求項1記載の静電気耐性評価方法であって、前記誘導帯電により前記導電パターンに蓄積させた電荷を放電することを所定の時間継続し、前記電荷を放電することを所定の時間継続した後に前記導電パターンの抵抗値を求めることを特徴とする静電気耐性評価方法。
  7. 基板上に形成した導電パターンの表面を絶縁膜で覆って形成した試料の前記導電パターンの静電気耐性を評価する装置であって、
    前記試料を搭載する試料台と、
    前記試料台に搭載した試料に形成された前記導電パターンの近傍に電解を発生させる電界発生部と、
    前記絶縁膜で覆われた前記導電パターンの第一の端部の近傍に突刺す第1の探針と、
    前記絶縁膜で覆われた前記導電パターンの第二の端部の近傍に突刺す第2の探針と、
    前記電界発生部で前記導電パターンの近傍に形成した電解により発生した誘導帯電により前記導電パターンに蓄積した電荷をアースに流す蓄積電荷放電部と、
    前記導電パターンの第一の端部の近傍に突刺した前記第1の探針と前記導電パターンの第二の箇所に差し込まれた前記第2の探針との間の抵抗値を計測する抵抗値測定部と、
    前記電界発生部を制御する制御部と
    を備えたことを特徴とする静電気耐性評価装置。
  8. 請求項7記載の静電気耐性評価装置であって、前記電界発生部で前記導電パターンの近傍に電解を形成することと、前記蓄積電荷放電部で前記導電パターンに蓄積した電荷をアースに流すことと、前記抵抗値測定部で前記第1の探針と前記第2の探針との間の抵抗値を計測することとを繰り返し実行するときに、前記制御部は、前記電界発生部が前記導電パターンの近傍に発生させる電解の強度を順次増加させることを特徴とする静電気耐性評価装置。
  9. 請求項7記載の静電気耐性評価装置であって、前記電界発生部で前記導電パターンの近傍に電解を形成することと、前記蓄積電荷放電部で前記導電パターンに蓄積した電荷をアースに流すことと、前記抵抗値測定部で前記第1の探針と前記第2の探針との間の抵抗値を計測することとを繰り返し実行するときに、前記制御部は、前記電界発生部が前記導電パターンの近傍に発生させる電解の強度を一定に維持することを特徴とする静電気耐性評価装置。
  10. 請求項7記載の静電気特耐性価装置であって、前記蓄積電荷放電部をクーロンメータで構成したことを特徴とする静電気耐性評価装置。
  11. 請求項7記載の静電気耐性評価装置であって、前記蓄積電荷放電部をオシロスコープで構成したことを特徴とする静電気耐性評価装置。
  12. 請求項7記載の静電気耐性評価装置であって、前記蓄積電荷放電部をアースに接続するアース端子で構成したことを特徴とする静電気耐性評価装置。
  13. 請求項7記載の静電気耐性評価装置であって、前記抵抗値測定部は、前記蓄積電荷放電部が所定の時間前記導電パターンに蓄積させた電荷を放電した後に、前記導電パターンの抵抗値を求めることを特徴とする静電気耐性評価装置。
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