JP2018096220A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高負荷HCCI運転を行なうために燃料量を増やしても筒内の混合気が同時に着火することなく、急峻な燃焼を防ぐことができる内燃機関の制御装置を提供すること。
【解決手段】吸気弁11a、吸気弁11bと、排気弁21a、排気弁21bと、を有するエンジン2と、エンジン回転数及びエンジン要求負荷をパラメータとして求めた運転領域が高負荷HCCI運転領域内であった場合、排気行程中に吸気弁11a、吸気弁11bの片方を開かせ、次の吸気行程中に両方の吸気弁11a、吸気弁11bを開かせるECU3と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関する。
従来、ガソリンエンジン等の内燃機関の燃焼形態としては、点火プラグからの火花放電により強制的に混合気を着火させるSI(Spark Ignition)燃焼が広く一般的であった。近年、気筒内に高温の既燃ガスを導入して混合気を自着火させる予混合圧縮自着火燃焼を燃焼形態として利用するガソリンエンジンの開発が進められている。ここで、予混合圧縮自着火燃焼は、HCCI(Homogeneous Charge Compression Ignition)燃焼と称される。
特許文献1には、吸気バルブ開弁期間の直前から吸気バルブ開弁期間中に亘り排気バルブを開弁させることで、燃焼室内に大きな気流を生成し、混合気のミキシングを改善し、安定的に混合気を自着火させることが開示されている。
特開2005−201127号公報
しかしながら、このような圧縮自着火内燃機関にあっては、混合気のミキシングが促進された結果、負荷が高まり燃料量が増えると、筒内全体の混合気が同時に着火し、急峻な燃焼による燃焼騒音が発生するという課題があった。また、急峻な燃焼が起こると、内燃機関に過剰な負荷がかかるという課題があった。
そこで、本発明は、高負荷HCCI運転を行なうために燃料量を増やしても急峻な燃焼を防ぐことができる内燃機関の制御装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため本発明は、一気筒当たり複数の吸気弁と、排気弁とを備え、燃焼室内の混合気を圧縮自着火により燃焼させる内燃機関の制御装置であって、排気行程中に前記複数の吸気弁のうち、一部の前記吸気弁を開弁させ、次の吸気行程において、前記複数の吸気弁の全てを開弁させる制御部を備えるものである。
このように本発明によれば、高負荷HCCI運転を行なうために燃料量を増やしても急峻な燃焼を防ぐことができる。
図1は、本発明の一実施例に係る内燃機関の制御装置の要部の構成図である。 図2は、本発明の一実施例に係る内燃機関の制御装置の内燃機関を気筒の上部から見た図である。 図3は、本発明の一実施例に係る内燃機関の制御装置の運転領域を示す図である。 図4は、本発明の一実施例に係る内燃機関の制御装置の要求燃焼期間を求めるマップの例を示す図である。 図5は、本発明の一実施例に係る内燃機関の制御装置の要求燃焼割合50%位置を求めるマップの例を示す図である。 図6は、本発明の一実施例に係る内燃機関の制御装置の要求高温筒内温度及び要求低温筒内温度を求めるマップの例を示す図である。 図7は、本発明の一実施例に係る内燃機関の制御装置の吸気行程中の吸気弁閉時期を求めるマップの例を示す図である。 図8は、本発明の一実施例に係る内燃機関の制御装置の排気行程中の吸気弁閉時期を求めるマップの例を示す図である。 図9は、本発明の一実施例に係る内燃機関の制御装置の排気行程中の吸気片弁の開期間の例を示す図である。 図10は、本発明の一実施形態に係る内燃機関の制御装置の吸気片弁開弁制御処理の手順を示すフローチャートである。
本発明の一実施の形態に係る内燃機関の制御装置は、一気筒当たり複数の吸気弁と、排気弁とを備え、燃焼室内の混合気を圧縮自着火により燃焼させる内燃機関の制御装置であって、排気行程中に複数の吸気弁のうち、一部の吸気弁を開弁させ、次の吸気行程において、複数の吸気弁の全てを開弁させる制御部を備えるよう構成されている。
これにより、高負荷HCCI運転を行なうために燃料量を増やしても急峻な燃焼を防ぐことができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施例に係る内燃機関の制御装置について詳細に説明する。
図1において、本発明の一実施例に係る内燃機関の制御装置を搭載した車両1は、内燃機関型のエンジン2と、制御部としてのECU(Electronic Control Unit)3とを含んで構成される。
エンジン2は、シリンダブロック4と、シリンダブロック4の上部に締結されたシリンダヘッド5とを含んで構成されている。シリンダブロック4には、気筒4aが形成され、この気筒の内部(以下、「筒内」という)には、上下に往復動可能なピストン6が収納されている。
また、気筒4aの上部には、燃焼室7が設けられている。燃焼室7は、ピストン6の頂面とシリンダヘッド5の下面とによって画成されている。エンジン2は、筒内でピストン6が2往復する間に、吸気行程、圧縮行程、膨張行程および排気行程からなる一連の4行程を行なう、いわゆる4サイクルのガソリンエンジンである。
ピストン6は、コネクティングロッド8を介して図示しないクランク軸と連結している。コネクティングロッド8は、ピストン6の往復運動をクランク軸の回転運動に変換する。
シリンダヘッド5には、点火プラグ50が設けられている。点火プラグ50は、燃焼室7内に電極を突出させた状態でシリンダヘッド5に配設され、ECU3によってその点火時期が調整される。
シリンダヘッド5には、図2に示すように、2つの吸気ポート51a、吸気ポート51b(図1では、符号「51」で示す)と、2つの排気ポート52a、排気ポート52b(図1では、符号「52」で示す)が設けられている。図2は、エンジン2の気筒4aを上から見た図である。
吸気ポート51a、吸気ポート51bは、合流して吸気マニホールド13(図1参照)に接続されている。吸気ポート51a、吸気ポート51bは、燃焼室7(図1参照)と後述する吸気通路16a(図1参照)とを連通するようになっている。
吸気ポート51a、吸気ポート51bには、それぞれ吸気弁11a、吸気弁11b(図1では、符号「11」で示す)が設けられている。吸気弁11a、吸気弁11bは、開閉されることで、吸気通路16aと燃焼室7とを連通または遮断するようになっている。吸気弁11a、吸気弁11bの開閉は、それぞれ吸気側可変動弁機構12a、吸気側可変動弁機構12b(図1では、符号「12」で示す)によって行なわれるようになっている。
吸気側可変動弁機構12a、吸気側可変動弁機構12bとしては、例えば電磁石とスプリング等から構成された電磁アクチュエータにより吸気弁11a、吸気弁11bの開閉を行なう電磁式の可変動弁機構を用いることができる。具体的には、吸気側可変動弁機構12a、吸気側可変動弁機構12bは、電磁石の励磁によって吸気弁11a、吸気弁11bに固定された可動部を吸引することで、スプリングによって常時閉弁方向に付勢されている吸気弁11a、吸気弁11bを開弁方向に移動させるようになっている。
また、吸気側可変動弁機構12a、吸気側可変動弁機構12bは、後述するECU3と電気的に接続されており、電磁石の励磁、非励磁がECU3によって制御されるようになっている。したがって、ECU3は、吸気弁11a、吸気弁11bそれぞれの開閉時期を任意に変更でき、これにより吸気弁11a、吸気弁11bそれぞれの開弁期間を独立して容易に調整することができる。
なお、吸気側可変動弁機構12a、吸気側可変動弁機構12bとしては、吸気弁11a、吸気弁11bをそれぞれ独立して制御可能であれば、電磁アクチュエータに替えて油圧アクチュエータを用いた油圧式の可変動弁機構を用いてもよい。また、吸気側可変動弁機構12a、吸気側可変動弁機構12bとして、主カムおよび副カム等のカム部材を用いて吸気弁11の開閉時期を変更可能な機械式の可変動弁機構を用いても構わない。
さらに、この吸気側可変動弁機構12a、吸気側可変動弁機構12bは、例えば電磁石に対する励磁電流がECU3によって調整されることにより、開閉時期とともにリフト量を連続的に変化させることが可能な構成であってもよい。
吸気ポート51a、吸気ポート51bの吸気弁11a、吸気弁11bの近傍には、それぞれインジェクタ10a、インジェクタ10b(図1では、符号「10」で示す)が設けられている。インジェクタ10a、インジェクタ10bは、図示しない燃料タンクから燃料ポンプによって供給された燃料をそれぞれ吸気ポート51a、吸気ポート51b内に噴射する。
吸気ポート51a、吸気ポート51bの合流部と吸気弁11a、吸気弁11bの間には、吸気ポート51a、吸気ポート51bそれぞれの吸気の温度を検出する吸気温度センサ43a、吸気温度センサ43b(図1では、符号「43」で示す)が設けられている。
シリンダヘッド5には、筒内圧センサ49が設けられている。筒内圧センサ49は、気筒4aの内部の圧力である筒内圧力を検出する。
図1において、吸気ポート51内に噴射された燃料は、吸入空気、すなわち新気と混合されて混合気となって燃焼室7に導入される。燃焼室7に導入された混合気は、点火プラグ50による火花放電、あるいは燃焼室内での圧縮による自着火によって燃焼および爆発する。この混合気の燃焼および爆発によってピストン6が気筒4a内を往復運動し、クランクシャフトが回転する。
吸気マニホールド13の吸気が流れる吸気方向の上流側には、サージタンク14が設けられている。サージタンク14には、吸気圧を検出する吸気圧センサ15が設けられている。
サージタンク14の吸気方向の上流側には、吸気管16が接続されている。この吸気管16の内部には、吸気ポート51a、吸気ポート51bと連通する吸気通路16aが形成されている。吸気通路16aには、吸気方向の上流から順に、空気を圧縮するコンプレッサ17、圧縮された空気を冷却するインタークーラ18、および空気の流量を調整するスロットルバルブ19が設けられている。
スロットルバルブ19は、ECU3からの指令信号に応じてスロットル開度が制御されることで、エンジン2の吸入空気量を調整するようになっている。スロットルバルブ19には、スロットル開度を検出するためのスロットル開度センサ41が設けられている。
スロットルバルブ19の吸気方向の上流側には、後述する過給器9による過給圧を検出する過給圧センサ42が設けられている。
一方、図2において、排気ポート52a、排気ポート52bには、それぞれ排気弁21a、排気弁21b(図1では、符号「21」で示す)が設けられている。排気弁21a、排気弁21bは、開閉されることで、後述する排気通路23a(図1参照)と燃焼室7(図1参照)とを連通または遮断するようになっている。排気弁21a、排気弁21bの開閉は、排気側可変動弁機構22a、排気側可変動弁機構22b(図1では、符号「22」で示す)によって行なわれるようになっている。
排気側可変動弁機構22a、排気側可変動弁機構22bは、上述した吸気側可変動弁機構12a、吸気側可変動弁機構12bと同様の構成であるため、詳細な説明を省略する。排気側可変動弁機構22a、排気側可変動弁機構22bは、電磁石の励磁、非励磁がECU3によって制御されることで、排気弁21a、排気弁21bの開閉時期が任意に変更される。したがって、ECU3は、排気弁21a、排気弁21bの開弁期間を容易に調整することができる。
図1において、シリンダヘッド5の排気ポート52側には、排気管23が接続されている。この排気管23の内部には、排気ポート52と連通する排気通路23aが形成されている。排気通路23aには、排気流によって駆動される排気タービン24、排気を浄化する図示しない触媒、および消音のための図示しないマフラーが設けられている。
排気タービン24は、コンプレッサ17に連結されている。排気流によって駆動された排気タービン24の動力は、コンプレッサ17が空気を圧縮するための動力として利用される。これらコンプレッサ17および排気タービン24は、過給器9を構成する。
排気タービン24を挟んで排気管23の排気が流れる排気方向の上流側と下流側との間には、バイパス通路25が設けられている。このバイパス通路25には、排気タービン24への排気流を調整可能なウェストゲートバルブ26が設けられている。ウェストゲートバルブ26は、排気タービン24への排気流を調整することによって、過給器9の過給によって得られる吸気の圧力である過給圧を制御することができる。ウェストゲートバルブ26は、例えば電磁バルブなどによって構成され、ECU3によって開閉制御される。なお、過給圧の制御は、過給圧を変更可能な可変ノズルターボを用いて行なってもよい。
ECU3は、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)と、フラッシュメモリと、入力ポートと、出力ポートとを備えたコンピュータユニットによって構成されている。
このコンピュータユニットのROMには、各種制御定数や各種マップ等とともに、当該コンピュータユニットをECU3として機能させるためのプログラムが記憶されている。すなわち、CPUがROMに記憶されたプログラムを実行することにより、当該コンピュータユニットは、ECU3として機能する。
ECU3の入力ポートには、上述した、吸気圧センサ15、スロットル開度センサ41、過給圧センサ42、吸気温度センサ43a、吸気温度センサ43b、筒内圧センサ49に加え、エアフロメータ44、クランク角度センサ45、排気圧センサ46、排気温センサ47、アクセル開度センサ48等の各種センサ類が接続されている。
エアフロメータ44は、吸入空気量を検出する。クランク角度センサ45は、エンジン2の回転に伴い所定クランク角度毎に矩形状のクランク角信号を出力する。ECU3は、このクランク角信号に基づいてエンジン2の機関回転数であるエンジン回転数を算出する。
排気圧センサ46は、排気の圧力を検出する。排気温センサ47は、排気の温度を検出する。アクセル開度センサ48は、運転者による図示しないアクセルペダルの踏み込み量をアクセル開度として検出する。
一方、ECU3の出力ポートには、上述のインジェクタ10aと、インジェクタ10bと、吸気側可変動弁機構12aと、吸気側可変動弁機構12bと、スロットルバルブ19と、排気側可変動弁機構22aと、排気側可変動弁機構22bと、ウェストゲートバルブ26と、点火プラグ50とを含む各種制御対象類が接続されている。
ECU3は、エンジン2の運転状態に応じてSI燃焼とHCCI燃焼とを切り替えるようになっている。具体的には、ECU3は、エンジン回転数及びエンジン要求負荷をパラメータとする図3に示すような運転領域マップを参照することにより、エンジン2の運転領域がSI運転領域およびHCCI運転領域のいずれにあるかを判断し、この判断に基づきSI燃焼を行なうかHCCI燃焼を行なうかを選択するようになっている。
ECU3は、アクセル開度センサ48から入力されたアクセル開度などに基づきエンジン要求負荷を算出するようになっている。
ECU3は、エンジン回転数及びエンジン要求負荷をパラメータとして求めた運転領域が高負荷HCCI運転領域内であった場合、排気行程中に吸気弁11a、吸気弁11bの片方を開く吸気片弁開弁制御を行なう。高負荷HCCI運転領域とは、HCCI運転領域のうち、エンジン要求負荷の高い領域であり、例えば、HCCI運転領域のエンジン要求負荷がHCCI運転領域全体のエンジン要求負荷の70%以上の領域である。
なお、排気行程中に吸気弁を開く方の吸気ポート51を高温側吸気ポート、もう一方の吸気ポート51を低温側吸気ポートとする。
ECU3は、運転領域が高負荷HCCI運転領域である場合、エンジン要求負荷に応じた要求燃焼期間と要求燃焼割合50%位置を算出する。要求燃焼期間とは、エンジン要求負荷に応じて必要なエンジン2の燃焼期間である。要求燃焼割合50%位置とは、燃焼期間の真ん中が位置するクランク角度である。
ECU3は、例えば、要求燃焼期間を図4に示すような、エンジン要求負荷から要求燃焼期間が決まるマップにより求める。
ECU3は、例えば、要求燃焼割合50%位置を図5に示すような、エンジン要求負荷から要求燃焼割合50%位置が決まるマップにより求める。
ECU3は、要求燃焼期間と要求燃焼割合50%位置から、以下の式(1)、式(2)により要求燃焼開始時期と要求燃焼終了時期を算出する。
要求燃焼開始時期=要求燃焼割合50%位置−要求燃焼期間/2 ...(1)
要求燃焼終了時期=要求燃焼割合50%位置+要求燃焼期間/2 ...(2)
ECU3は、要求燃焼開始時期と要求燃焼終了時期が所定の範囲内に入っていなければ、過早着火または失火によりHCCI運転を行なうことが不可能であると判定し、SI運転に移行する。所定の範囲は、過早着火または失火が発生しない要求燃焼開始時期と要求燃焼終了時期の範囲である。
ECU3は、要求燃焼開始時期から要求高温筒内温度を算出する。要求高温筒内温度は、要求燃焼開始時に燃焼を開始させるために必要な筒内の混合気の高温部分の温度である。要求高温筒内温度は、主に高温側吸気ポートに保持される既燃ガスの量により変化する。
ECU3は、要求燃焼終了時期から要求低温筒内温度を算出する。要求低温筒内温度は、要求燃焼終了時期まで燃焼を発生させるために必要な筒内の混合気の低温部分の温度である。要求低温筒内温度は、主に低温側吸気ポートから吸入される新気を主成分としたガスの量により変化する。
ECU3は、例えば、図6に示すような、着火時期から筒内温度が決まるマップにより要求燃焼開始時期から要求高温筒内温度を、要求燃焼終了時期から要求低温筒内温度を求める。
ECU3は、要求低温筒内温度から吸気行程中の吸気弁閉時期を決定する。ECU3は、例えば、図7に示すような、要求低温筒内温度から吸気行程中の吸気弁閉時期が決まるマップにより吸気行程中の吸気弁閉時期を求める。要求低温筒内温度が低いほど、有効圧縮比を低下させる必要が有るため、吸気行程中の吸気弁閉時期を遅角させる。
ECU3は、高温側吸気ポートの吸気温度センサ43の測定値に対して要求高温筒内温度が高い場合、排気行程中の片方の吸気弁を開く期間である吸気片弁開期間を増やして、より多くの高温の残留ガスを吸気ポート51に吹き戻させる。ECU3は、例えば、高温側吸気ポートの吸気弁11の排気行程中の閉時期を調整して吸気片弁開期間を調整する。ECU3は、例えば、図8に示すような、要求高温筒内温度から排気行程中の吸気弁閉時期が決まるマップにより高温側吸気ポートの吸気弁11の排気行程中の閉時期を求める。
ここで、排気行程中の吸気片弁開期間は、排気損失を最小限にし、かつ、できるだけ多くの残留ガスを吸気ポート51に吹き戻させるため、図9に示すように、最大でも排気弁開時期から筒内圧と吸気圧が同等となるまでの時期とする。すなわち、排気行程中の吸気片弁開時期は、排気弁開時期以降とする。また、排気行程中の吸気片弁閉時期は、筒内圧が吸気圧と同等となる時期以前とする。
このように、排気行程中に吸気弁11を片開きすることで、高温の既燃ガスを片側の吸気ポート51に保持しておく。次の吸気行程で両方の吸気弁11a、吸気弁11bを開くことで、高温の既燃ガスを再吸入した吸気ポート51からは新気と既燃ガスが混合した高温のガスが吸気される。また、既燃ガスを再吸入しなかった吸気ポート51からは、新気を主成分とした低温のガスが吸気される。
両方の吸気ポート51a、吸気ポート51bから導入されたガスは、それぞれタンブルを形成し、燃焼直前まで混ざり合うことなく、吸気時の温度分布が維持される。このため、高負荷HCCI運転を行なうために燃料量を増やしても、筒内混合気が同時に着火することなく、急峻な燃焼を防ぐことができる。
一方で、混合気温度の成層化による失火や過早着火を防ぐために、要求燃焼開始時期と要求燃焼終了時期が所定の範囲内に入っていなければ、SI運転に移行している。
以上のように構成された本実施例に係る内燃機関の制御装置による吸気片弁開弁制御処理について、図10を参照して説明する。なお、以下に説明する吸気片弁開弁制御処理は、ECU3の処理が開始されると開始され、予め設定された時間間隔で実行される。
ステップS1において、ECU3は、アクセル開度センサ48の検出するアクセル開度からエンジン要求負荷を算出し、クランク角度センサ45の出力するクランク角信号に基づいてエンジン回転数を算出する。ECU3は、エンジン要求負荷とエンジン回転数に基づいてエンジン2の運転領域が高負荷HCCI運転領域内であるか否かを判定する。エンジン2の運転領域が高負荷HCCI運転領域内ではないと判定した場合、ECU3は、処理を終了する。
エンジン2の運転領域が高負荷HCCI運転領域内であると判定した場合、ステップS2において、ECU3は、エンジン要求負荷から図4のマップにより要求燃焼期間を算出する。また、ECU3は、エンジン要求負荷から図5のマップにより要求燃焼割合50%位置を算出する。
ステップS3において、ECU3は、要求燃焼期間と要求燃焼割合50%位置から上述の式(1)、式(2)により要求燃焼開始時期と要求燃焼終了時期を算出する。
ステップS4において、ECU3は、要求燃焼開始時期と要求燃焼終了時期から図6のマップにより要求低温筒内温度と要求高温筒内温度を求める。
ステップS5において、ECU3は、要求燃焼開始時期と要求燃焼終了時期が所定の範囲内に入っているか否かを判定する。要求燃焼開始時期と要求燃焼終了時期が所定の範囲内に入っていないと判定した場合、ECU3は、処理を終了する。この場合、エンジン2は、過早着火または失火によりHCCI運転を行なうことが不可能な状態である。
要求燃焼開始時期と要求燃焼終了時期が所定の範囲内に入っていると判定した場合、ステップS6において、ECU3は、要求低温筒内温度と要求高温筒内温度を目標値として、吸気行程中の吸気弁閉時期と排気行程中の吸気片弁の開期間を算出する。ECU3は、要求低温筒内温度から図7のマップにより吸気行程中の吸気弁閉時期を算出する。ECU3は、要求高温筒内温度から図8のマップにより排気行程中の吸気弁閉時期を算出する。
ステップS7において、ECU3は、ステップS6で求めた吸気行程中の吸気弁閉時期に従って吸気行程中の吸気弁閉時期を調整する。これにより、低温側吸気ポートから吸入される新気を主成分としたガスの量を調整して要求低温筒内温度を実現させる。
ステップS8において、ECU3は、ステップS6で求めた排気行程中の吸気弁閉時期に従って片方の吸気弁51の閉時期を調整することで、排気行程中の吸気片弁開期間を調整して、処理を終了する。これにより、高温側吸気ポートに保持される既燃ガスの量を調整して要求高温筒内温度を実現させる。
このように、排気行程中に吸気弁11を片開きすることで、高温の既燃ガスを片側の吸気ポート51に保持しておく。次の吸気行程で両方の吸気弁11を開くことで、高温の既燃ガスを再吸入した吸気ポート51から新気と既燃ガスが混合した高温のガスを吸気することとする。また、既燃ガスを再吸入しなかった吸気ポート51からは、新気を主成分とした低温のガスを吸気する。
これにより、両方の吸気ポート51から導入されたガスは、それぞれタンブルを形成し、燃焼直前まで混ざり合うことなく、吸気時の温度分布が維持される。このため、高負荷HCCI運転を行なうために燃料量を増やしても筒内混合気が同時に着火することなく、急峻な燃焼を防ぐことができる。
また、エンジン要求負荷に応じた要求燃焼期間と要求燃焼割合50%位置を求め、求めた値を目標値としてHCCI運転を行なう。これにより、急峻な燃焼を回避し、高効率な燃焼を実現することができる。
また、要求燃焼期間と要求燃焼割合50%位置から求めた要求燃焼開始時期と要求燃焼終了時期が閾値を超えるか否かを判断し、閾値を超える場合はSI運転に移行する。これにより、過早着火や失火を回避することができる。
また、要求燃焼開始時期と要求燃焼終了時期に応じて要求高温筒内温度と要求低温筒内温度を求め、それを目標として吸気行程中の吸気弁閉時期と排気行程中の吸気片弁開期間を調整する。
これにより、要求高温筒内温度と要求低温筒内温度を独立に調整することで、要求燃焼割合50%位置と要求燃焼期間を実現することができる。
また、排気行程中の吸気片弁の開時期は、排気弁開時期以降とする。これにより、排気弁21より早く開くことによる排気損失を防ぐことができる。
また、排気行程中の吸気片弁の閉時期は、筒内圧が吸気圧と同等となる時期以前とする。これにより、筒内圧が吸気圧より下がり、一度吸気ポート51に吹き戻した高温の既燃ガスが排気行程中に筒内に戻ることを防ぐことができる。
なお、本実施例においては、燃料噴射方式をポート噴射方式としたが、気筒内に直接燃料を噴射する直噴方式でもかまわない。
また、本実施例においては、吸気行程中の吸気弁閉時期を制御して要求低温筒内温度を調節したが、インタークーラ18による吸気冷却や、外部EGR(Exhaust Gas Recirculation)、水噴射などにより要求低温筒内温度を調節するようにしてもよい。
本発明の実施例を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1 車両
2 エンジン
3 ECU(制御部)
11、11a、11b 吸気弁
12、12a、12b 吸気側可変動弁機構
21、21a、21b 排気弁
22、22a、22b 排気側可変動弁機構
43、43a、43b 吸気温度センサ
45 クランク角度センサ
48 アクセル開度センサ
51、51a、51b 吸気ポート

Claims (5)

  1. 一気筒当たり複数の吸気弁と、排気弁とを備え、燃焼室内の混合気を圧縮自着火により燃焼させる内燃機関の制御装置であって、
    排気行程中に前記複数の吸気弁のうち、一部の前記吸気弁を開弁させ、
    次の吸気行程において、前記複数の吸気弁の全てを開弁させる制御部を備える内燃機関の制御装置。
  2. 前記制御部は、前記内燃機関の要求負荷に応じて前記圧縮自着火による燃焼期間を制御する請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記制御部は、前記燃焼期間を制御するにあたって、前記燃焼期間の燃焼開始時期を前記排気行程中の一部の吸気弁の開期間を変更させて制御する請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記制御部は、前記排気行程中の一部の吸気弁の開期間を前記一部の吸気弁の閉時期を変更させて制御する請求項3に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記制御部は、前記燃焼期間を制御するにあたって、前記燃焼期間の燃焼終了時期を前記吸気行程中の前記複数の吸気弁の閉時期を変更させて制御する請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置。
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