JP2018094659A - ロボット、ロボット制御装置、及びロボットシステム - Google Patents

ロボット、ロボット制御装置、及びロボットシステム Download PDF

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Abstract

【課題】可動範囲をユーザーが所望する範囲に変更することができるロボットを提供すること。【解決手段】回動軸周りに相対的に回動する2つの部材を備えるロボットであって、前記2つの部材のうちの少なくとも一方に対する前記回動軸の位置を変更可能である、ロボット。【選択図】図1

Description

この発明は、ロボット、ロボット制御装置、及びロボットシステムに関する。
ロボットの可動範囲を広くする技術の研究や開発が行われている。
これに関し、基台に第1の回転軸を回動中心として回動可能に設けられた第1のアームと、この第1のアームに第1の回転軸と平行する第2の回転軸を回動中心として回動可能に設けられた第2のアームと、この第2のアームに設けられて第2の回転軸と平行な方向に延びる主軸とを有する水平多関節型ロボットであって、第2のアームは、第2の回転軸と主軸との間の距離であるアーム長が、第1の回転軸と第2の回転軸とを直線で結ぶ中心線の長さである第1のアームのアーム長よりも短く構成されており、第1のアームは、当該中心線と第2の回転軸を回動中心として旋回半径が第2のアームのアーム長となる旋回軌道とが交差する近傍において、当該中心線に対してその回動方向の一方に偏心している水平多関節型ロボットが知られている(特許文献1参照)。
特開2013−233653号公報
このような水平多関節型ロボットでは、ある長さの第1のアームを、当該長さと異なる長さの第1のアームに変更することが可能な場合がある。この場合、当該水平多関節型ロボットは、第1のアームの長さに応じた可動範囲において所定の作業を行うことができる。しかしながら、当該水平多関節型ロボットの可動範囲が、第1のアームの長さと第2のアームの長さの比に応じて決まるため、当該水平多関節型ロボットでは、第1のアームの長さに応じて、ロボットの可動範囲をユーザーが所望する範囲に変更することができない場合があった。
上記課題の少なくとも一つを解決するために本発明の一態様は、回動軸周りに相対的に回動する2つの部材を備えるロボットであって、前記2つの部材のうちの少なくとも一方に対する前記回動軸の位置を変更可能である、ロボットである。
この構成により、ロボットでは、ロボットが備える2つの部材であって回動軸周りに相対的に回動する2つの部材のうちの少なくとも一方に対する回動軸の位置を変更可能である。これにより、ロボットは、可動範囲をユーザーが所望する範囲に変更することができる。
また、本発明の他の態様は、ロボットにおいて、前記2つの部材は、アームと基台の組み合わせ、又はアームとアームの組み合わせである、構成が用いられてもよい。
この構成により、ロボットでは、ロボットが備える2つの部材であって回動軸周りに相対的に回動する2つの部材は、アームと基台の組み合わせ、又はアームとアームの組み合わせである。これにより、ロボットは、アームと基台の組み合わせのうちの少なくとも一方、又はアームとアームの組み合わせのうちの少なくとも一方に対する回動軸の位置を変更することにより、可動範囲をユーザーが所望する範囲に変更することができる。
また、本発明の他の態様は、ロボットにおいて、前記2つの部材のそれぞれはアームであり、前記回動軸の軸方向から見て、前記2つの部材のうちの一方の所定位置が他方の上側又は下側を通過して回動可能である、構成が用いられてもよい。
この構成により、ロボットでは、回動軸の軸方向から見て、2つのアームのうちの一方の所定位置が他方の上側又は下側を通過して回動可能である。これにより、ロボットは、ユーザーが所望する動作を伴う作業を行うことができる。
また、本発明の他の態様は、ロボットにおいて、前記2つの部材を接続する接続部を備え、前記2つの部材のうち少なくとも一方と前記接続部との接続位置は、変更可能である、構成が用いられてもよい。
この構成により、ロボットでは、ロボットが備える2つの部材であって回動軸周りに相対的に回動する2つの部材を接続する接続部を備え、当該2つの部材のうち少なくとも一方と接続部との接続位置は、変更可能である。これにより、ロボットは、ロボットが備える2つの部材であって回動軸周りに相対的に回動する2つの部材のうち少なくとも一方と、接続部との接続位置を変更することにより、可動範囲をユーザーが所望する範囲に変更することができる。
また、本発明の他の態様は、ロボットにおいて、基台を備え、前記2つの部材は、前記基台に設けられた第1アームと、前記第1アームに設けられた第2アームであり、前記第2アームは、前記回動軸の軸方向について前記第1アームに対して前記基台の設置面側に設けられている、構成が用いられてもよい。
この構成により、ロボットでは、第2アームは、回動軸の軸方向について第1アームに対して基台の設置面側に設けられている。これにより、ロボットは、ロボットの大きさを小さくすることができる。
また、本発明の他の態様は、ロボットにおいて、前記基台の内部に、前記ロボットを制御するロボット制御装置が設けられている、構成が用いられてもよい。
この構成により、ロボットでは、基台の内部に、ロボットを制御するロボット制御装置が設けられている。これにより、ロボットは、ロボット制御装置が基台の外部に設けられている場合と比較して、ロボットが設置されている範囲の占有面積を小さくすることができる。
また、本発明の他の態様は、ロボットにおいて、前記第2アームには、前記回動軸の軸方向に前記第2アームを貫通する複数の貫通孔が形成され、前記貫通孔のうちの1つである第1貫通孔を貫通する作動軸と、前記作動軸を駆動させる駆動部と、を備え、前記貫通孔のうち前記第1貫通孔と異なる1以上の前記貫通孔である第2貫通孔の少なくとも一部には、前記駆動部に接続される配線が引き回されている、構成が用いられてもよい。
この構成により、ロボットでは、第2アームを貫通する複数の貫通孔のうち第1貫通孔と異なる1以上の貫通孔である第2貫通孔の少なくとも一部には、駆動部に接続される配線が引き回されている。これにより、ロボットは、第1アームと第2アームとの間の関節の部分を通して駆動部に配線が接続される場合と比較して、当該配線が断線してしまうことを抑制することができる。
また、本発明の他の態様は、ロボットにおいて、前記1以上の前記第2貫通孔の一部又は全部には、前記第2アームにおいて前記作動軸の軸方向と交差する方向において前記第2貫通孔と繋がる第3貫通孔が形成されている、構成が用いられてもよい。
この構成により、ロボットでは、1以上の第2貫通孔の一部又は全部には、第2アームにおいて作動軸の軸方向と交差する方向において第2貫通孔と繋がる第3貫通孔が形成されている。これにより、ロボットは、第3貫通孔を通してユーザーが所望する装置に配線を接続することができる。
また、本発明の他の態様は、ロボットにおいて、前記第3貫通孔には、前記作動軸に設けられたエンドエフェクターに接続される配線が通っている、構成が用いられてもよい。
この構成により、ロボットでは、第3貫通孔には、作動軸に設けられたエンドエフェクターに接続される配線が通っている。これにより、ロボットは、エンドエフェクターに接続される配線のうちロボットの外周部に沿って引き回される配線の部分を少なくすることができる。その結果、ロボットは、エンドエフェクターに接続される配線が断線してしまうことを抑制することができる。
また、本発明の他の態様は、ロボットにおいて、物体を前記基台が有する部位のうち2以上の互いに異なる部位に取り付け可能な取付部と、を備える、構成が用いられてもよい。
この構成により、ロボットでは、取付部によって基台が有する部位のうち2以上の互いに異なる部位に物体を取り付け可能である。これにより、ロボットは、ユーザーが所望する物体をユーザーが所望する部位に取り付けることができる。
また、本発明の他の態様は、ロボットにおいて、前記取付部には、配線を接続するポート及び可動部の少なくとも一方が前記物体として設けられている、構成が用いられてもよい。
この構成により、ロボットでは、取付部には、配線を接続するポート及び可動部の少なくとも一方が設けられている。これにより、ロボットは、配線を接続するポート及び可動部の少なくとも一方をユーザーが所望する位置に取り付けることができる。
また、本発明の他の態様は、ロボットにおいて、前記取付部を取り付け可能な部位は、第1開口部を有する第1部位と、第2開口部を有する第2部位を有し、前記第1開口部と前記第2開口部は、繋がっている、構成が用いられてもよい。
この構成により、ロボットでは、取付部を取り付け可能な部位は、第1開口部を有する第1部位と、第2開口部を有する第2部位を有し、第1開口部と第2開口部は、繋がっている。これにより、ロボットは、取付部を取り付ける部位の変更をユーザーに容易に行わせることができる。
また、本発明の他の態様は、上記に記載のロボットを制御するロボット制御装置である。
この構成により、ロボット制御装置は、可動範囲をユーザーが所望する範囲に変更することができるロボットを制御することができる。これにより、ロボット制御装置は、ユーザーが所望する範囲においてロボットに作業を行わせることができる。
また、本発明の他の態様は、上記に記載のロボットと、前記ロボットを制御するロボット制御装置と、を備えるロボットシステムである。
この構成により、ロボットシステムでは、ロボットが備える2つの部材であって回動軸周りに相対的に回動する2つの部材のうちの少なくとも一方に対する回動軸の位置を変更可能である。これにより、ロボットシステムは、可動範囲をユーザーが所望する範囲に変更することができる。
以上により、ロボット、及びロボットシステムでは、ロボットが備える2つの部材であって回動軸周りに相対的に回動する2つの部材のうちの少なくとも一方に対する回動軸の位置を変更可能である。これにより、ロボット、及びロボットシステムは、可動範囲をユーザーが所望する範囲に変更することができる。
また、ロボット制御装置は、可動範囲をユーザーが所望する範囲に変更することができるロボットを制御することができる。これにより、ロボット制御装置は、ユーザーが所望する範囲においてロボットに作業を行わせることができる。
実施形態に係るロボット1の構成の一例を示す図である。 図1に示した第1アームA1が備えるアーム部材A11がアーム部材A12に付け換えられた後のロボット1の一例を示す図である。 図2に示したロボット1が第2アームA2を第2軸AX2周りに180°回動させた後のロボット1の一例を示す図である。 図2に示したロボット1を第1視点から見た場合におけるロボット1の可動範囲の一例を示す図である。 図2に示したロボット1における第2アームA2を挟持部D21に対して第2前方向に向かってスライドさせた後のロボット1の一例を示す図である。 図5に示したロボット1が第2アームA2を第2軸AX2周りに180°回動させた後のロボット1の一例を示す図である。 図5に示したロボット1を第1視点から見た場合におけるロボット1の可動範囲の一例を示す図である。 図2に示したロボット1における支持部D22を第1アームA1に対して第1前方向又は第1後方向にスライドさせた後のロボット1の一例を示す図である。 図2に示したロボット1における第1アームA1を第1軸AX1に対して第1後方向にスライドさせた後のロボット1の一例を示す図である。 レールR1が形成されたアーム部材A12を備える第1アームA1の一例を示す図である。 第1アームA1が備えるアーム部材であって長手方向に沿って複数の部材に分解可能なアーム部材の一例を示す図である。 図1に示したロボット1において第2アームA2を第2軸AX2に対して下方向にスライドさせた後のロボット1の一例を示す図である。 図1に示したロボット1において第2アームA2を第2軸AX2に対して回転させた後のロボット1の一例を示す図である。 1本のアームのみを備えるロボット2の一例を示す図である。 ロボット3の構成の一例を示す図である。 円筒部T2の内部構造の一例を示す斜視図である。 横貫通孔が形成された第2アームA2の一例を示す図である。 基台BBの構成の一例を示す図である。 筐体BDの下面に部材PL1が取り付けられ、筐体BDの背面に部材PL2が取り付けられた様子の一例を示す図である。 部材PL1及び部材PL2が取り除かれた筐体BDの一例を示す図である。 図20に示した仕切部XX1が省略された筐体BDの一例を示す図である。 部材PL1によって開口部HD1を塞ぐようにL型部材が取り付けられた筐体BDの一例を示す図である。 部材PL1によって開口部HD2を塞ぐようにL型部材が取り付けられた筐体BDの一例を示す図である。 取付部L1が箱型部材である場合の基台BBの一例を示す図である。 平板XX2に対して図24に示した箱型部材を、第1視点と逆の視点から基台BBを見た場合における反時計回りに90°回転させた場合の基台BBの一例を示す図である。 平板XX2に対して図24に示した箱型部材を、第1視点と逆の視点から基台BBを見た場合における反時計回りに180°回転させた場合の基台BBの一例を示す図である。 平板XX2に対して図24に示した箱型部材を、当該箱型部材の下面から上面に向かう方向に向かって基台BBを見た場合における反時計回りに270°回転させた場合の基台BBの一例を示す図である。 図24に示した基台BBにおいてポートPTが基台BBの下面に取り付けられた場合の一例を示す図である。
<実施形態>
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
<ロボットの構成>
まず、ロボット1の構成について説明する。
図1は、実施形態に係るロボット1の構成の一例を示す図である。ロボット1は、基台Bと、基台Bにより支持された可動部Aを備えるスカラロボット(水平多関節ロボット)である。なお、ロボット1は、スカラロボットに代えて、垂直多関節ロボットや直角座標ロボット等の他のロボットであってもよい。なお、当該垂直多関節ロボットは、1つの腕を備える単腕ロボットであってもよく、2つの腕を備える双腕ロボット(2つの腕を備える複腕ロボット)であってもよく、3つ以上の腕を備える複腕ロボットであってもよい。また、当該直角座標ロボットは、例えば、ガントリロボットである。
基台Bは、床面や壁面等の設置面に設置される。以下では、説明の便宜上、設置面に直交する方向であって、ロボット1から設置面に向かう方向を下方向と称し、下方向と反対の方向を上方向と称して説明する。以下では、一例として、下方向が、ロボット1のロボット座標系RCにおけるZ軸の負方向と一致する場合について説明する。なお、下方向は、当該負方向と一致しない構成であってもよい。
図1に示したように、基台Bの形状は、例えば、長手方向が上下方向に沿ったほぼ直方体である。また、基台Bは、中空となっている。基台Bの上面には、可動部Aが設けられている。すなわち、基台Bは、可動部Aを支持している。なお、基台Bの形状は、このような形状に代えて、可動部Aを支持可能な形状であれば、立方体形状、円柱形状、多面体形状等の他の形状であってもよい。
可動部Aは、基台Bによって第1軸AX1周りに回動可能に支持された第1アームA1と、第1アームA1によって第2軸AX2周りに回動可能に支持された第2アームA2と、第2アームA2によって第3軸AX3周りに回動可能且つ第3軸AX3の軸方向に並進可能に支持されたシャフトSを備える。この一例において、第1軸AX1〜第3軸AX3のそれぞれは、ロボット座標系RCにおけるZ軸と平行な軸である。なお、第1軸AX1〜第3軸AX3のうちの一部又は全部は、当該Z軸と非平行な軸であってもよい。以下では、説明の便宜上、ロボット座標系RCにおけるXY平面に沿った方向であって第1軸AX1から第2軸AX2に向かう方向を第1前方向と称し、当該XY平面に沿った方向であって第2軸AX2から第1軸AX1に向かう方向を第1後方向と称して説明する。また、以下では、ロボット座標系RCにおけるXY平面に沿った方向であって第2軸AX2から第3軸AX3に向かう方向を第2前方向と称し、当該XY平面に沿った方向であって第3軸AX3から第2軸AX2に向かう方向を第2後方向と称して説明する。
シャフトSは、円柱形状の軸体である。シャフトSの周表面には、図示しないボールねじ溝と、図示しないスプライン溝とがそれぞれ形成されている。なお、シャフトSの周表面には、当該スプライン溝が形成されておらず、当該ボールねじ溝が形成されている構成であってもよい。シャフトSは、この一例において、第2アームA2の端部のうちの第1アームA1と反対側(すなわち、第2前方向側)の端部を、ロボット座標系RCにおけるZ軸方向に貫通し、設けられる。また、シャフトSの端部のうちの下側の端部は、エンドエフェクターを取り付け可能である。当該エンドエフェクターは、物体を把持可能なエンドエフェクターであってもよく、空気や磁気等によって物体を吸着可能なエンドエフェクターであってもよく、他のエンドエフェクターであってもよい。なお、シャフトSは、作動軸の一例である。
第1アームA1は、長さが互いに異なる複数種類のアーム部材のうちユーザーが所望する長さのアーム部材を備える。当該長さは、当該アーム部材がロボット1に備えられた場合において、第1前方向に沿った長さである。すなわち、ユーザーは、第1アームA1が備えるアーム部材を、当該複数種類のアーム部材のいずれかに付け換えることができる。
以下では、一例として、第1アームA1に付け換え可能な複数種類のアーム部材の形状が、長さ以外互いに同じ形状である場合について説明する。当該複数種類のアーム部材それぞれの形状は、例えば、ほぼ直方体形状である。なお、当該複数種類のアーム部材それぞれの形状は、これに代えて、立方体形状、円柱形状、多面体形状等の他の形状であってもよい。また、当該複数種類のアーム部材のうちの一部又は全部の形状は、互いに異なる形状である構成であってもよい。
また、第1アームA1に付け換え可能な複数種類のアーム部材のそれぞれの上面及び下面は、第1アームA1に備えられた場合、この一例において、ロボット座標系RCにおけるXY平面と平行である。なお、当該上面及び当該下面のうちいずれか一方又は両方は、当該XY平面と非平行であってもよい。図1に示した例では、第1アームA1は、当該複数種類のアーム部材のうち基準となる長さのアーム部材であるアーム部材A11を備えている。
第1アームA1が備えるアーム部材の上面(図1に示した例では、アーム部材A11の上面)には、当該上面の少なくとも一部を覆う1以上のカバーが設けられる。図1に示した例では、当該上面には、2つのカバーであるカバーCV11とカバーCV12が設けられている。カバーCV11は、当該上面の一部の面のうち第1軸AX1と交差する部分を有する面を覆っている。カバーCV12は、当該上面の一部のうち第2軸AX2と交差する部分を有する面を覆っている。なお、当該上面には、カバーCV11とカバーCV12のうちいずれか一方又は両方が設けられていない構成であってもよい。
第1アームA1は、この一例において、第1軸AX1周りに回動するので、水平方向に移動する。水平方向は、この一例における上下方向と直交する方向である。すなわち、この一例において、水平方向は、ロボット座標系RCにおけるXY平面に沿った方向である。第1アームA1は、基台Bが備えるモーター41によって第1軸AX1周りに回動させられる。すなわち、第1軸AX1は、モーター41の回動軸と一致する軸であり、モーター41の回動に伴って互いに相対的に回動する2つの部材(この一例において、第1アームA1と基台B)それぞれの回動中心を表す軸である。なお、図1において、モーター41は、図を簡略化するため、省略している。
また、第1アームA1の端部のうち基台B側(すなわち、第1後方向側)の端部には、基台Bと第1アームA1とを接続する接続部C1が設けられている。図1では、図を簡略化するため、接続部C1の位置のみを示している。接続部C1は、例えば、スペーサーであり、モーター41の回動軸と、第1アームA1とをボルトによって機械的に接続する。なお、接続部C1は、これに代えて、他の方法によって当該回動軸と第1アームA1とを接続する構成であってもよい。
また、第1アームA1の端部のうち基台Bと反対側(すなわち、第1前方向側)の端部の下面(すなわち、当該端部が有する面のうちの設置面側の面)には、第1アームA1と第2アームA2とを接続する接続部C2が設けられている。接続部C2は、第2アームA2を上側から挟持(保持)する挟持部D21と、挟持部D21を支持する支持部D22とを備える。また、支持部D22は、モーター42を備える。なお、挟持部D21は、第2アームA2を上側から挟持する構成に代えて、他の方法によって第2アームA2を保持する構成であってもよい。挟持部D21は、支持部D22が備えるモーター42によって第2軸AX2周りに回動させられる。すなわち、挟持部D21は、支持部D22に対して第2軸AX2を中心として第2アームA2とともに回動可能である。支持部D22は、第1アームA1に対して相対的に動かないように第1アームA1に固定される。なお、支持部D22は、第1アームA1に対して相対的に移動可能であってもよい。また、接続部C2は、第1アームA1の端部のうち基台Bと反対側(すなわち、第1前方向側)の端部の上面に設けられる構成であってもよい。この場合、第2アームA2は、第1アームA1の上面において支持される。
第2アームA2は、アーム部材A21を備える。アーム部材A21は、ほぼ直方体形状の部材である。なお、当該形状は、これに代えて、立方体形状、円柱形状、多面体形状等の他の形状であってもよい。アーム部材A21が有する面のうち上面及び下面は、ロボット座標系RCにおけるXY平面と平行である。なお、当該上面及び当該下面は、当該XY平面と非平行であってもよい。
アーム部材A21の上面には、当該上面の少なくとも一部を覆う1以上のカバーが設けられている。図1に示した例では、当該上面には、当該上面のうちシャフトSが貫通している貫通孔を除いた全面を覆う1つのカバーであるカバーCV2が設けられている。カバーCV2の内側(すなわち、第2アームA2の内側)には、前述したモーター43、モーター44の2つのモーターが設置されている。
第2アームA2は、前述した挟持部D21によって上側から挟持されている。また、第2アームA2は、例えば、挟持部D21に対してねじ、ボルト等によって固定されている。この場合、第2アームA2が備えるアーム部材A21の側面には、複数のねじ穴(締結孔)が形成される。なお、第2アームA2は、挟持部D21に対して他の方法によって固定される構成であってもよい。
第2アームA2は、この一例において、第2軸AX2周りに回動するので、水平方向に移動する。第2アームA2は、前述の支持部D22が備えるモーター42によって挟持部D21とともに第2軸AX2周りに回動させられる。すなわち、第2軸AX2は、モーター42の回動軸と一致する軸であり、モーター42の回動に伴って互いに相対的に回動する2つの部材(この一例において、第2アームA2と第1アームA1)それぞれの回動中心を表す軸である。なお、図1において、モーター42は、図を簡略化するため、省略している。
また、第2アームA2は、モーター43及びモーター44を備え、シャフトSを支持する。モーター43は、シャフトSのボールねじ溝の外周部に設けられたボールねじナットをタイミングベルト等で回動させることにより、シャフトSを上下方向に移動(昇降)させる。モーター44は、シャフトSのスプライン溝の外周部に設けられたボールスプラインナットをタイミングベルト等で回動させることにより、シャフトSを第3軸AX3周りに回動させる。なお、図1において、モーター43及びモーター44は、図を簡略化するため、省略している。
以下では、一例として、モーター41〜モーター44のそれぞれが、すべて同じ構成を有している場合について説明する。なお、モーター41〜モーター44のうちの一部又は全部は、互いに異なる構成を有するモーターであってもよい。
また、アーム部材A21の上面から第1アームA1が備えるアーム部材(図1に示した例では、アーム部材A11)の下面までの距離dzは、この一例において、シャフト最大突出長さよりも長い。シャフト最大突出長さは、ロボット1がシャフトSを上方向に限界まで移動させた場合におけるシャフトSの上端部からアーム部材A21の上面までの距離のことである。このため、第2アームA2のシャフトSが設けられた位置は、第1視点からロボット1を見た場合、第1アームA1の下側を通過して回動可能である。第1視点は、ロボット1を(第2軸AX2に沿って)上から下に向かって見降ろす視点である。換言すると、第2アームA2は、第2軸AX2周りに回動することにより、第2前方向を第1後方向と一致させることができる。すなわち、第2アームA2が第1アームA1に対して回動することにより、当該場合においてシャフトSが第1アームA1の下側を水平方向に沿って通過可能である。これにより、ロボット1は、ロボット1と異なるロボット(例えば、従来のロボット)と比べて多様な動作を行うことができ、その結果、ユーザーが所望する動作を伴う作業を行うことができる。なお、距離dzは、シャフト最大突出長さ以下の距離であってもよい。この場合、第1視点からロボット1を見た場合に第1アームA1と第2アームA2とが重なるためには、ロボット1がシャフトSを下方向に向かって、シャフトSの上端部が第1アームA1の下面よりも低くなるまで移動させる必要がある。第2アームA2のシャフトSが設けられた位置は、回動軸周りに相対的に回動する2つの部材のうちの一方の所定位置の一例である。
また、ロボット1では、第1アームA1の下側に第2アームA2が設けられているため、第1アームA1の上側に第2アームA2が設けられている場合と比較して、基台Bの長さのうち上下方向に沿った長さが長い。このため、ロボット1では、当該場合と比較して基台Bの内側の空間が広いため、ロボット制御装置30を基台Bの内側の空間に内蔵しやすい。以下では、一例として、ロボット1がロボット制御装置30を当該空間に内蔵する場合について説明する。この場合、ロボット1は、ロボット制御装置30が基台Bの外部に設けられている場合と比較して、ロボット1が設置されている範囲の占有面積を小さくすることができる。なお、ロボット1は、ロボット制御装置30を内蔵する構成に代えて、ロボット1と別体のロボット制御装置30が外付けされる構成であってもよい。
ここで、この一例では、ロボット制御装置30が基台Bの内側の空間に内蔵されているため、基台B及びカバーCV11には、基台BとカバーCV11とを接続する配管T1が設けられている。配管T1は、ロボット制御装置30からモーター42〜モーター44のそれぞれに接続される各種の配線が通る配管である。以下では、説明の便宜上、基台Bが有する面のうち、配管T1が設けられた面を、基台Bの背面と称して説明する。
なお、ロボット1は、撮像部(カメラ)と、エンドエフェクターと、ジャイロ、力センサー等の各種のセンサーとの一部又は全部を備える構成であってもよい。
ロボット制御装置30は、ロボット1を制御するコントローラーである。ロボット制御装置30は、ユーザーにより予め記憶された動作プログラムに基づいてロボット1を動作させる。これにより、ロボット制御装置30は、ロボット1に所定の作業を行わせることができる。
<ロボットの可動範囲とその変更>
以下、ロボット1の可動範囲について説明する。ロボット1の可動範囲は、この一例において、第1視点からロボット1を見た場合における範囲であってシャフトSの下端部(又は第3軸AX3)が移動可能な範囲のことである。なお、ロボット1の可動範囲は、これに代えて、例えば、当該場合における範囲であってエンドエフェクターが移動可能な範囲のことであってもよい。この場合、当該下端部には、エンドエフェクターが取り付けられている。
ここで、ロボット1の可動範囲は、第1アームA1の長さと第2アームA2の長さとの比に応じて決まる。このため、ロボット1では、第1アームA1が備えるアーム部材A11を、アーム部材A11の長さと異なる長さのアーム部材に付け換えることにより、第1アームA1の長さを変更することができる。これにより、ユーザーは、ロボット1の可動範囲を変更することができる。
図2は、図1に示した第1アームA1が備えるアーム部材A11がアーム部材A12に付け換えられた後のロボット1の一例を示す図である。図2に示した例では、アーム部材A12は、アーム部材A11の長さよりも長さが長いアーム部材である。このため、図2に示したロボット1における第13正方向距離は、図1に示したロボット1における第13正方向距離よりも長い。第13正方向距離は、ロボット1が第1前方向と第2前方向とを一致させた場合(第3軸AX3を第1軸AX1から最も離した場合)における第3軸AX3と第1軸AX1との間の距離であってロボット座標系RCにおけるXY平面に沿った距離のことである。なお、アーム部材A12の長さは、アーム部材A11の長さよりも短い構成であってもよい。
また、図3は、図2に示したロボット1が第2アームA2を第2軸AX2周りに180°回動させた後のロボット1の一例を示す図である。また、図3に示したロボット1における第13負方向距離である距離dx1は、図1に示したロボット1における第13負方向距離よりも長い。第13負方向距離は、ロボット1が第1前方向と第2後方向とを一致させた場合(第3軸AX3を第1軸AX1に最も近づけた場合)における第3軸AX3と第1軸AX1との間の距離であってロボット座標系RCにおけるXY平面に沿った距離のことである。すなわち、距離dx1は、第1アームA1の長手方向の長さが長いほど長くなる。
このように第1アームA1が備えるアーム部材をアーム部材A11からアーム部材A12に付け換えた場合、ロボット1の可動範囲は、図4に示した領域RA1のようになる。図4は、図2に示したロボット1を第1視点から見た場合におけるロボット1の可動範囲の一例を示す図である。図4においてハッチングされた領域として表された領域RA1は、図2に示したロボット1の可動範囲を表す。領域RA1は、第1視点からロボット1を見た場合においてほぼ円形状の領域である。また、領域RA1に囲まれた領域である領域RA2は、ロボット1が備えるシャフトSの下端部が移動不可能な領域である。以下では、説明の便宜上、当該領域を非可動範囲と称して説明する。領域RA2は、第1視点からロボット1を見た場合において円形状の領域である。また、領域RA2の半径は、図3に示した距離dx1である。すなわち、ロボット1は、第1アームA1の長さを長くするほど可動範囲を表す外円周の半径が大きくなるが、第1アームA1の長さを長くするほど非可動範囲を表す円周の半径も大きくなる。
ここで、この一例におけるロボット1では、第1アームA1と第2アームA2の組み合わせのうち少なくとも一方に対する第2軸AX2の位置を変更可能である。具体的には、ロボット1では、挟持部D21による第2アームA2の挟持位置を、第2アームA2を挟持部D21に対して第2前方向又は第2後方向に向かってスライドさせることが可能である。すなわち、ロボット1は、第2アームA2に対する第2軸AX2の位置を変更可能である。これにより、例えば、ロボット1は、可動範囲の外円周の半径を大きくするとともに非可動範囲を表す円周の半径を小さくすることができる。これを実現するため、アーム部材A21が有する面のうちアーム部材A21の短手方向と直交する2つの面のそれぞれには、挟持部D21による第2アームA2の挟持位置のそれぞれに応じた複数のねじ穴(締結孔)が設けられている。ユーザーは、ユーザーが所望する当該挟持位置を選択し、選択した当該挟持位置に応じたねじ穴を用いて挟持部D21に第2アームA2を固定させる。これにより、ユーザーは、ロボット1において第2アームA2に対する第2軸AX2の位置を変更することができる。なお、当該2つの面には、複数のねじ穴に代えて、レールが設けられる構成等の第2アームA2を挟持部D21に対して第2前方向又は第2後方向に向かってスライドさせることが可能な他の構成であってもよい。また、ロボット1は、第2アームA2を挟持部D21に対して第2前方向又は第2後方向に向かってスライドさせる機構部を備える構成であってもよい。この場合、当該機構部は、ユーザーによる手動、又はロボット制御装置30による制御によって駆動され、第2アームA2を挟持部D21に対して第2前方向又は第2後方向に向かってスライドさせる。
図5は、図2に示したロボット1における第2アームA2を挟持部D21に対して第2前方向に向かってスライドさせた後のロボット1の一例を示す図である。図5に示したロボット1における第13正方向距離は、図2に示したロボット1における第13正方向距離よりも長くなる。すなわち、図2に示したロボット1における第2アームA2を挟持部D21に対して第2前方向に向かってスライドさせた場合、ロボット1の可動範囲の外円周の半径は、大きくなる。
また、図6は、図5に示したロボット1が第2アームA2を第2軸AX2周りに180°回動させた後のロボット1の一例を示す図である。また、図5に示したロボット1における第13負方向距離である距離dx2は、図3に示したロボット1における第13負方向距離よりも短い。すなわち、距離dx2は、図2に示したロボット1における第2アームA2を挟持部D21に対して第2前方向に向かってスライドさせるほど小さくなる。すなわち、図2に示したロボット1における第2アームA2を挟持部D21に対して第2前方向に向かってスライドさせた場合、ロボット1の非可動範囲を表す円周の半径は、小さくなる。
図2に示したロボット1における第2アームA2を挟持部D21に対して第2前方向に向かってスライドさせた場合、ロボット1の可動範囲は、図7に示した領域RA3のようになる。図7は、図5に示したロボット1を第1視点から見た場合におけるロボット1の可動範囲の一例を示す図である。図7においてハッチングされた領域として表された領域RA3は、図5に示したロボット1の可動範囲を表す。また、領域RA3に囲まれた領域である領域RA4は、図5に示したロボット1の非可動範囲である。また、領域RA4の半径は、図6に示した距離dx2である。すなわち、ロボット1は、第2アームA2に対する第2軸AX2の位置を変更することにより、可動範囲を拡げる又は縮めることができる。その結果、ロボット1は、可動範囲をユーザーが所望する範囲に変更することができる。
なお、ロボット1は、第2アームA2に対する第2軸AX2の位置を変更することによってロボット1の可動範囲を変更可能な構成に代えて、第1アームA1に対する第2軸AX2の位置を変更することによってロボット1の可動範囲を変更可能な構成であってもよい。例えば、ロボット1は、支持部D22を第1アームA1に対して第1前方向又は第1後方向に向かってスライドさせることによって、第1アームA1に対する第2軸AX2の位置を変更可能な構成であってもよい。この場合、第1アームA1の下面には、例えば、第1アームA1の長手方向に沿ってレールが設けられている。そして、支持部D22は、当該レールに沿ってスライドさせることが可能であり、且つ、当該レールにボルト等によって固定することが可能である。なお、当該下面には、当該レールに代えて、支持部D22を第1アームA1に対して第1前方向又は第1後方向にスライド可能な他の部材が設けられる構成であってもよい。また、当該下面には、支持部D22を第1アームA1に対して第1前方向又は第1後方向にスライドさせる機構部が設けられる構成であってもよい。この場合、当該機構部は、ロボット制御装置30による制御によって駆動され、支持部D22を第1アームA1に対して第1前方向又は第1後方向にスライドさせる。
図8は、図2に示したロボット1における支持部D22を第1アームA1に対して第1前方向又は第1後方向にスライドさせた後のロボット1の一例を示す図である。図8に示したように、ロボット1では、支持部D22を第1アームA1に対して第1前方向又は第1後方向にスライドさせることによって、第1アームA1に対する第2軸AX2の位置を変更することができる。これにより、ロボット1では、第13負方向距離を変更することができ、その結果、ロボット1の可動範囲をユーザーが所望する範囲に変更することができる。なお、ロボット1は、第2アームA2に対する第2軸AX2の位置を変更することによってロボット1の可動範囲を変更可能な構成と、第1アームA1に対する第2軸AX2の位置を変更することによってロボット1の可動範囲を変更可能な構成とを組み合わせた構成であってもよい。
また、ロボット1は、第2アームA2に対する第2軸AX2の位置を変更することによってロボット1の可動範囲を変更可能な構成に代えて、第1アームA1に対する第1軸AX1の位置を変更することによってロボット1の可動範囲を変更可能な構成であってもよい。図9は、図2に示したロボット1における第1アームA1を第1軸AX1に対して第1後方向にスライドさせた後のロボット1の一例を示す図である。この場合、第1アームA1が備えるアーム部材(例えば、アーム部材A11、アーム部材A12)には、図10に示すように、当該アーム部材をロボット座標系RCにおけるZ軸方向に貫通するレールR1が形成される。図10は、レールR1が形成されたアーム部材A12を備える第1アームA1の一例を示す図である。
図10に示した例では、アーム部材A12の長手方向は、ロボット座標系RCにおけるY軸方向と一致している。また、レールR1には、モーター41の回動軸である軸MA1が挿通される。この場合、軸MA1は、当該Y軸方向に沿ってスライドさせることができる。また、図10に示した軸MA1には、ロボット座標系RCにおけるX軸方向に貫通する貫通孔であって軸MA1の中心軸を通る貫通孔が形成されている。また、図10に示したアーム部材A12には、ロボット座標系RCにおけるX軸方向に貫通する複数の貫通孔が、当該Y軸方向に沿って互いに異なる位置に形成される。当該位置のそれぞれには、軸MA1を固定可能である。すなわち、軸MA1に形成された貫通孔と、当該Y軸方向に沿ってアーム部材A12に形成された複数の貫通孔のうちの1つの貫通孔とのそれぞれにピン等の棒部材を挿通させることによって、アーム部材A21に対して軸MA1を当該1つの貫通孔の位置に固定することができる。これにより、ユーザーは、アーム部材A12に対する軸MA1の位置をユーザーが所望する位置に変更して固定することができる。すなわち、ロボット1では、第1アームA1に対する第1軸AX1の位置を変更することができる。ロボット1は、第1アームA1に対する第1軸AX1の位置を変更することによって、第13正方向距離及び第13負方向距離を変更することができ、その結果、ロボット1の可動範囲をユーザーが所望する範囲に変更することができる。なお、図10に示した軸MA1は、モーター41の回動軸に代えて、モーター41の回動速度を減速させる減速機の出力軸であってもよい。この場合、モーター41の回動軸は、当該減速機に接続される。
ここで、ロボット1では、第1アームA1に対する第1軸AX1の位置を変更した場合、第1アームA1の部位のうち第1後方向側の部位が、基台Bが有する面のうち第1後方向側の面よりも第1後方向側に突出する場合がある。図9に示した点線W1によって囲まれた部位であって第1アームA1の部位は、基台Bが有する面のうち第1後方向側の面よりも第1後方向側に突出した部位の一例である。この場合、当該部位がロボット1と異なる他の物体に干渉することがある。このような当該物体への当該部位の干渉を抑制するため、第1アームA1が備えるアーム部材は、図11に示したように、当該アーム部材の長手方向に沿って複数の部材に分解可能な構成であってもよい。図11は、第1アームA1が備えるアーム部材であって長手方向に沿って複数の部材に分解可能なアーム部材の一例を示す図である。図11に示した点線は、当該アーム部材を構成する当該複数の部材同士の境界線を表している。また、図11に示した二点鎖線の長方形は、当該複数の部材同士を接続させるボルト等の接続部材を表している。例えば、軸MA1の輪郭が円VMA1によって表される輪郭と一致する位置に軸MA1をユーザーが固定させた場合、ロボット1では、当該複数の部材のうちの1つである部材X1を当該アーム部材から取り外すことにより、基台Bが有する面のうち第1後方向側の面よりも第1後方向側に突出した部位であって第1アームA1の部位を取り除くことができる。その結果、ロボット1は、当該部位が当該物体と干渉してしまうことを抑制することができる。
また、接続部C2は、ユーザーが第2アームA2に対する第2軸AX2の位置を変更させる際、第2アームA2を第2軸AX2に対して上方向又は下方向にスライド可能な構成であってもよい。図12は、図1に示したロボット1において第2アームA2を第2軸AX2に対して下方向にスライドさせた後のロボット1の一例を示す図である。この場合、例えば、第2アームA2(図12に示した例では、カバーCV2)には、上下方向に沿って並べられた複数のねじ穴が形成される。そして、第2アームA2は、当該ねじ穴に沿ってスライドさせることが可能であり、且つ、当該ねじ穴とボルトによって第2アームA2を挟持部D21に固定することが可能である。すなわち、図12に示したロボット1は、前述した距離dzを変化させることができる。なお、第2アームA2には、当該ねじ穴、当該レール等に代えて、第2アームA2を第2軸AX2に対して上方向又は下方向にスライドさせる他の部材が設けられる構成であってもよい。また、第2アームA2には、第2アームA2を第2軸AX2に対して上方向又は下方向にスライドさせる機構部が設けられる構成であってもよい。この場合、当該機構部は、ロボット制御装置30による制御によって駆動され、第2アームA2を第2軸AX2に対して上方向又は下方向にスライドさせる。
また、接続部C2は、ユーザーが第2アームA2に対する第2軸AX2の位置を変更させる際、第2アームA2を第2軸AX2に対して回転可能な構成であってもよい。図13は、図1に示したロボット1において第2アームA2を第2軸AX2に対して回転させた後のロボット1の一例を示す図である。この場合、例えば、ロボット1は、支持部D22に代えて、支持部D23を備える。支持部D23は、挟持部D21を支持する。また、支持部D23は、モーター42を備える。支持部D23が有する面のうち挟持部D21が設けられた面は、第1アームA1の下面に対して傾いている。図13に示した例では、当該面は、第2軸AX2と第1軸AX1とが第1アームA1の上側において交わるように当該下面に対して傾いている。すなわち、ユーザーは、図1に示したロボット1の支持部D22を、図13に示した支持部D23に交換することにより、第2アームA2に対する第2軸AX2の位置を変更させることができる。ここで、ユーザーは、支持部D22を支持部D23に交換する場合、モーター42を載せ替えることになる。そこで、図13に示したロボット1は、図13に示したロボット座標系RCにおけるX軸と平行な軸周りに第1アームA1に対して回動可能な支持部D23を備える構成であってもよい。この場合、支持部D23は、支持部D23が備えるモーター42とともに当該軸周りに第1アームA1に対して回動する。このような支持部D23は、手動によって回動してもよく、ロボット制御装置30による制御によって回動してもよい。
以上のように、ロボット1では、第2軸AX2周りに相対的に回動する第2アームA2及び第1アームA1のうちの少なくとも一方に対する第2軸AX2の位置を変更可能であり、第2軸AX2周りに相対的に回動する第1アームA1及び基台Bのうちの少なくとも一方に対する第1軸AX1の位置を変更可能である。なお、ロボット1は、第2軸AX2周りに相対的に回動する第2アームA2及び第1アームA1のうちの少なくとも一方に対する第2軸AX2の位置と、第2軸AX2周りに相対的に回動する第1アームA1及び基台Bのうちの少なくとも一方に対する第1軸AX1の位置とのいずれか一方のみを変更可能な構成であってもよい。
また、ロボット1は、1本のアーム、すなわち第1アームのみを備える構成であってもよい。図14は、1本のアームのみを備えるロボット2の一例を示す図である。具体的には、ロボット2は、図1に示したロボット1から第1アームA1が省略され、第2アームA2が基台Bによって第1軸AX1周りに回動可能に支持されたロボットである。
また、図14に示した第2アームA2の端部のうち基台B側(すなわち、第2後方向側)の端部には、基台Bと第2アームA2とを接続する接続部C3が設けられている。図14では、図を簡略化するため、接続部C3の位置のみを示している。接続部C3は、例えば、モーター41の回動軸と、第2アームA2とをボルトによって機械的に接続する。なお、接続部C3は、これに代えて、他の方法によって当該回動軸と第2アームA2とを接続する構成であってもよい。
ロボット2は、例えば、図9において説明した方法によって、第2アームA2に対して第1軸AX1の位置を変更可能である。これにより、ロボット2は、アームを1本しか備えていない場合であっても、可動範囲をユーザーが所望する範囲に変更することができる。
なお、上記において説明したロボット1が6軸以上の垂直多関節ロボットであった場合、当該垂直多関節ロボットでは、当該垂直多関節ロボットが有する1以上の曲げ関節のそれぞれについて、曲げ関節おいて接続された2つのアーム部材の少なくとも一方に対する当該曲げ関節の回動軸の位置を変更することにより、当該垂直多関節ロボットの可動範囲をユーザーが所望する可動範囲に変更することができる。
このように、ロボット1(又はロボット2)では、ロボット1(又はロボット2)が備える2つの部材であって回動軸周りに相対的に回動する2つの部材のうちの少なくとも一方に対する回動軸の位置を変更可能である。また、ロボット1(又はロボット2)では、ロボット1(又はロボット2)が備える2つの部材であって回動軸周りに相対的に回動する2つの部材は、アームと基台の組み合わせ、又はアームとアームの組み合わせである。具体的には、上記において説明したように、ロボット1では、ある回動軸(上記において説明した例では、第2軸AX2)周りに相対的に回動するアームとアームの組み合わせ(上記において説明した例では、第1アームA1と第2アームA2の組み合わせ)のうち少なくとも一方に対する当該回動軸の位置を変更可能である。また、ロボット1では、ある回動軸(上記において説明した例では、第1軸AX1)周りに相対的に回動するアームと基台の組み合わせ(上記において説明した例では、第1アームA1と基台Bの組み合わせ)のうち少なくとも一方に対する当該回動軸の位置を変更可能である。また、ロボット2では、ある回動軸(上記において説明した例では、第1軸AX1)周りに相対的に回動するアームと基台の組み合わせ(上記において説明した例では、第2アームA2と基台Bの組み合わせ)のうち少なくとも一方に対する当該回動軸の位置を変更可能である。以上により、ロボット1(又はロボット2)は、アームと基台の組み合わせのうちの少なくとも一方、又はアームとアームの組み合わせのうちの少なくとも一方に対する回動軸の位置を変更することにより、可動範囲をユーザーが所望する範囲に変更することができる。
また、ロボット1では、回動軸(上記において説明した例では、第2軸AX2)の軸方向(例えば、上記の第1視点)から見て、2つのアーム(上記において説明した例では、第1アームA1と第2アームA2)のうちの一方の所定位置(上記において説明した例では、第2アームA2のシャフトSが設けられた位置)が他方の上側又は下側を通過して回動可能である。これにより、ロボット1は、ユーザーが所望する動作を伴う作業を行うことができる。
また、ロボット1(又はロボット2)では、ロボット1が備える2つの部材であって回動軸周りに相対的に回動する2つの部材を接続する接続部(上記において説明した例では、接続部C1、接続部C2のそれぞれ)を備え、当該2つの部材のうち少なくとも一方と接続部との接続位置は、変更可能である。これにより、ロボット1は、ロボット1が備える2つの部材であって回動軸周りに相対的に回動する2つの部材のうち少なくとも一方と、接続部との接続位置を変更することにより、可動範囲をユーザーが所望する範囲に変更することができる。
また、ロボット1では、第2アームA2は、第2軸AX2の軸方向について第1アームA1に対して基台Bの設置面側に設けられている。これにより、ロボット1は、ロボット1の大きさを小さくすることができる。
また、ロボット1では、基台Bの内部に、ロボット1を制御するロボット制御装置30が設けられている。これにより、ロボット1は、ロボット制御装置30が基台Bの外部に設けられている場合と比較して、ロボット1が設置されている範囲の占有面積を小さくすることができる。
<ロボットの配線の引き回し>
以下、図15〜図17を参照し、ロボット1の配線の引き回しについて説明する。図1に示したロボット1では、ロボット1が備える各モーターへのロボット制御装置30からの配線のうちの少なくとも一部は、接続部C2の内側、すなわちモーター42と支持部D22の内壁との間の空間を通って第2アームA2の内側、すなわちカバーCV2の内側へと引き回されている。具体的には、当該ロボット1では、第2アームA2の内側に設置されたモーター43、モーター44のそれぞれに接続される各種の配線は、接続部C2の内側からモーター42と当該内壁との間の空間を通ってカバーCV2の内側へと引き回されている。このように、各種の配線をモーターとモーターが設置された部材の内壁との間の空間を通して引き回す方法は、図1に示したロボット1に限らず、ロボット1と異なるロボット(例えば、従来のロボット)の少なくとも一部において採用されている。
しかし、このようにモーターとモーターが設置された部材の内壁との間の空間を通して配線を引き回した場合、配線は、当該モーターと接触することにより、当該モーターの熱によって不具合が生じる可能性が高い。このような配線の不具合を抑制するため、モーターの発熱量を低減する方法もあるが、当該方法では、当該ロボットの製造コストが増大してしまう。また、当該場合、配線と他の物体との接触によって配線が断線してしまう場合がある。なお、当該他の物体には、当該内壁も含まれている。
そこで、これらの問題が発生することを抑制するため、ロボット1では、例えば、図15に示したように、接続部C2の内側からモーター42と支持部D22の内壁との間の空間を通ってカバーCV2の内側へと各種の配線が引き回される構成に代えて、第1アームA1の内側、図15に示した配管T3、円筒部T2の内側を順に通ってカバーCV2の内側に当該配線が引き回される構成であってもよい。ここで、図15は、ロボット3の構成の一例を示す図である。ロボット3は、図1に示したロボット1が備えるカバーCV2を第3軸AX3に沿った方向に貫通する貫通孔が形成されたカバーCV3に代え、当該貫通孔に挿通された円筒部T2を備えたロボットである。
この一例において、円筒部T2の下端部と、アーム部材A21の上面との間には、間隙が存在する。すなわち、円筒部T2は、カバーCV3が有する当該貫通孔に固定されている。また、第2アームA2には、円筒部T2の中心軸が第3軸AX3と一致するように円筒部T2が設けられている。そして、円筒部T2には、当該中心軸に沿って円筒部T2を貫通する1以上の貫通孔が形成されている。また、当該貫通孔のうちの1つには、シャフトSが挿通されている。
また、ロボット3では、カバーCV12には、第1アームA1の内側から引き回される配線を第1アームA1の外側に引き出す穴部が設けられている。そして、当該穴部及び円筒部T2の上端部には、当該穴部と円筒部T2の上端部とを接続する配管T3が設けられている。これにより、ロボット3では、ロボット制御装置30からモーター43、モーター44のそれぞれに接続される各種の配線が、基台Bの内側、配管T1、第1アームA1の内側、配管T3、円筒部T2を順に通ってカバーCV2の内側に引き回されている。図15に示した線CLは、ロボット3において当該配線が引き回される経路を表している。
ロボット3においてロボット制御装置30からモーター43、モーター44のそれぞれに接続される各種の配線には、例えば、モーター43、モーター44のそれぞれに電力を供給する電力線、モーター43、モーター44のそれぞれを制御する制御信号が送信される信号線が含まれている。なお、当該配線には、エンドエフェクターに電力を供給する電力線、エンドエフェクターを制御する制御信号を送信する信号線等の他の配線が含まれる構成であってもよい。
ここで、図16は、円筒部T2の内部構造の一例を示す斜視図である。図16に示した例では、円筒部T2には、3つの貫通孔である貫通孔H1〜貫通孔H3のそれぞれが形成されている。なお、円筒部T2には、3つの貫通孔に代えて、2つ以下の貫通孔が形成されている構成であってもよく、4つ以上の貫通孔が形成されている構成であってもよい。
貫通孔H1は、貫通孔H1の中心軸が第3軸AX3と一致するように円筒部T2に形成された貫通孔である。前述した通り、貫通孔H1には、シャフトSが挿通されている。なお、図16では、図を簡略化するため、シャフトSを省略している。貫通孔H1の内径は、シャフトSの上端部の外径よりも大きい。ロボット3では、シャフトSには、シャフトSの中心軸に沿って貫通孔が形成されている。当該貫通孔は、エンドエフェクターに接続される各種の配線CL1が挿通される貫通孔である。すなわち、ロボット3がエンドエフェクターを備える場合、ユーザーは、エンドエフェクターを制御する制御装置からエンドエフェクターに接続される各種の配線を、第1アームA1の内側、配管T3、当該貫通孔の順に通してエンドエフェクターに接続することができる。なお、当該配線は、当該制御装置からエンドエフェクターに接続される配線に代えて、撮像部を制御する制御装置から撮像部に接続される配線、力センサー等の各種のセンサーを制御する制御装置から当該センサーに接続される配線等の他の配線であってもよい。
貫通孔H2は、ロボット制御装置30からモーター43、モーター44のそれぞれに接続される信号線が挿通される貫通孔である。この一例において、貫通孔H2の内径は、貫通孔H1の内径よりも小さい。なお、貫通孔H2の内径は、貫通孔H1の内径以上であってもよい。ユーザーは、ロボット制御装置30からモーター43、モーター44のそれぞれに接続される信号線のそれぞれを、第1アームA1の内側、配管T3、貫通孔H2の順に通してモーター43、モーター44のそれぞれに接続することができる。なお、貫通孔H2に挿通される配線は、当該信号線に代えて、ロボット制御装置30からモーター43、モーター44のそれぞれに接続される電力線等の他の配線であってもよい。
貫通孔H3は、ロボット制御装置30からモーター43、モーター44のそれぞれに接続される電力線が挿通される貫通孔である。この一例において、貫通孔H3の内径は、貫通孔H1の内径よりも小さい。なお、貫通孔H3の内径は、貫通孔H1の内径以上であってもよい。ユーザーは、ロボット制御装置30からモーター43、モーター44のそれぞれに接続される電力線のそれぞれを、第1アームA1の内側、配管T3、貫通孔H3の順に通してモーター43、モーター44のそれぞれに接続することができる。なお、貫通孔H3に挿通される配線は、当該電力線に代えて、ロボット制御装置30からモーター43、モーター44のそれぞれに接続される信号線等の他の配線であってもよい。
なお、貫通孔H2と貫通孔H3は、互いに異なる内径であってもよく、互いに同じ内径であってもよい。図16に示した例では、貫通孔H2と貫通孔H3は、互いに同じ内径である。
ここで、ロボット3では、貫通孔H1〜貫通孔H3のそれぞれの中心軸は、第2前方向に沿って並んでいることが望ましい。これにより、ロボット3は、第2アームA2の慣性モーメントに基づく振動等を抑制し、第2アームA2の動作を安定化させることができる。なお、円筒部T2に形成された貫通孔が2つ又は4つ以上の場合、当該貫通孔のそれぞれの中心軸を当該貫通孔の数に応じた位置関係に配置することにより、第2アームA2の慣性モーメントに基づく振動等を抑制し、第2アームA2の動作を安定化させることができる。なお、ロボット3では、貫通孔H1〜貫通孔H3のそれぞれの中心軸は、第2前方向に沿って並んでいなくてもよい。
このように、ロボット3では、ロボット3において引き回される配線の種類に応じた貫通孔が円筒部T2に形成されている。これにより、ロボット3は、配線同士が絡み合ってしまうことを抑制することができる。また、ロボット3では、円筒部T2に形成された貫通孔のいずれから引き回された配線であるかをユーザーに確認させることにより、配線の誤接続を抑制することができる。
すなわち、ロボット3では、第2アームA2(上記において説明した例では、第2アームA2に設けられた円筒部T2)を貫通する複数の貫通孔のうち第1貫通孔(上記において説明した例では、貫通孔H1)と異なる1以上の貫通孔である第2貫通孔(上記において説明した例では、貫通孔H2、貫通孔H3のそれぞれ)の少なくとも一部には、駆動部(上記において説明した例では、モーター43、モーター44のそれぞれ)に接続される配線(上記において説明した例では、電源線、信号線のそれぞれ)が引き回されている。これにより、ロボット3は、第1アームA1と第2アームA2との間の関節の部分(上記において説明した例では、接続部C2の内側)を通して駆動部に配線が接続される場合と比較して、当該配線が断線してしまうことを抑制することができる。
また、ロボット3と異なるロボット(例えば、従来のロボット)では、接続部C2の内側を通して各種の配線を第2アームA2の内側に引き回す場合、モーター42と支持部D22の内壁との間の空間の部分を当該配線が通る程度に大きくする必要があった。しかし、ロボット3では、当該部分に当該配線を通さないため、当該部分を小さくすることができる。その結果、ロボット3は、製造コストの増大、ロボット3が動いている最中にロボット3と接触してしまう可能性がある範囲の増大、重量の増大、大きさの増大のそれぞれを抑制することができる。
また、ロボット3では、エンドエフェクターに接続する各種の配線等のユーザーがロボット3に備えさせたい所望の装置に接続する各種の配線を、ロボット3を駆動させるための配線(上記において説明した例では、モーター43、モーター44のそれぞれに接続される電力線、信号線のそれぞれ)とともにほぼ同じ経路を通して引き回すことができる。これにより、ユーザーは、エンドエフェクターに接続する各種の配線と、ロボット3を駆動させるための配線とをほぼ同じ経路を通して引き回しつつ、これらの配線同士が絡み合うことを抑制することができる。
なお、上記において説明した貫通孔H2(すなわち、円筒部T2に形成された貫通孔のうちシャフトSが挿通されない貫通孔)には、第2アームA2においてシャフトSの中心軸に沿った方向と交差する方向において貫通孔H2と繋がる貫通孔が形成されている構成であってもよい。また、上記において説明した貫通孔H3(すなわち、円筒部T2に形成された貫通孔のうちシャフトSが挿通されない貫通孔)には、第2アームA2においてシャフトSの中心軸に沿った方向と交差する方向において貫通孔H3と繋がる貫通孔が形成されている構成であってもよい。以下では、説明の便宜上、当該貫通孔を横貫通孔と称して説明する。図17は、横貫通孔が形成された第2アームA2の一例を示す図である。なお、当該方向は、作動軸の軸方向の一例である。
この一例において、ロボット3では、円筒部T2の下端部と、アーム部材A21の上面との間には、間隙が存在しない。すなわち、円筒部T2は、アーム部材A21に固定されている。なお、ロボット3において、円筒部T2の下端部と、アーム部材A21の上面との間に間隙が存在する構成であってもよい。ここで、図17に示した例では、第2前方向と、ロボット座標系RCにおけるY軸の負方向とが一致している。
図17に示した例では、円筒部T2には、貫通孔H2からカバーCV3の内側に繋がる横貫通孔H4と、貫通孔H3からカバーCV3の外側に繋がる横貫通孔H5が第3軸AX3に沿った方向(すなわち、シャフトSの中心軸に沿った方向)と交差する方向に向かって形成されている。図17では、円筒部T2には、横貫通孔H4がロボット座標系RCにおけるY軸に対して傾斜した方向に形成されているが、これは一例に過ぎず、横貫通孔H4が当該Y軸に沿った方向に形成される構成であってもよい。また、図17では、円筒部T2には、横貫通孔H5がロボット座標系RCにおけるY軸に対して傾斜した方向に形成されているが、これは一例に過ぎず、横貫通孔H5が当該Y軸に沿った方向に形成される構成であってもよい。
このように形成された横貫通孔H4を用いて、ユーザーは、ロボット制御装置30からモーター43、モーター44のそれぞれに接続される信号線のそれぞれを、第1アームA1の内側、配管T3、貫通孔H2、横貫通孔H4の順に通してモーター43、モーター44のそれぞれに接続することができる。この場合、ユーザーは、ロボット制御装置30からモーター43、モーター44のそれぞれに接続される電力線のそれぞれを、第1アームA1の内側、配管T3、貫通孔H2、横貫通孔H4の順に通してモーター43、モーター44のそれぞれに接続する。
また、横貫通孔H5を用いて、ユーザーは、例えば、ロボット制御装置30からエンドエフェクターに接続される各種の配線を、第1アームA1の内側、配管T3、貫通孔H3、横貫通孔H5、第2アームA2の外側の順に通してエンドエフェクターに接続することができる。その結果、ロボット3では、ユーザーは、シャフトSに形成された貫通孔に当該配線を通す必要がなくなる。その結果、ロボット3では、シャフトSの動作による当該配線の摩耗、断線等を抑制することができる。
このように、ロボット3では、第2アームA2には、1以上の第2貫通孔(上記において説明した例では、貫通孔H2、貫通孔H3)の一部又は全部には、第2アームA2において作動軸(上記において説明した例では、シャフトS)の軸方向と交差する方向において第2貫通孔と繋がる第3貫通孔(上記において説明した例では、横貫通孔H4、横貫通孔H5のそれぞれ)が形成されている。これにより、ロボット3は、当該横貫通孔を通してユーザーが所望する装置に配線を接続することができる。
また、ロボット3では、横貫通孔(上記において説明した例では、横貫通孔H5)には、シャフトSに設けられたエンドエフェクターに接続される配線が通っている。これにより、ロボット3は、エンドエフェクターに接続される配線のうちロボットの外周部に沿って引き回される配線の部分を少なくすることができる。その結果、ロボット3は、エンドエフェクターに接続される配線が断線してしまうことを抑制することができる。
<ロボットが備える基台>
以下、ロボット1が備える基台Bについて説明する。ロボット1にロボット制御装置30が内蔵されている場合、基台Bには、ロボット1に内蔵されたロボット制御装置30に他の装置を接続するための各種の配線を接続する各種のポートが設けられた取付部が取り付けられる。また、ロボット1にロボット制御装置30が外付けされる場合、基台Bには、ロボット1とロボット制御装置30とを接続するための各種の配線を接続する各種のポートが設けられた取付部が取り付けられる。
ロボット1と異なるロボット(例えば、従来のロボット)では、これらの取付部は、当該ロボットが備える基台の下面又は当該基台が有する面のうち当該ロボットの作業領域から最も遠い面である背面のいずれかに設けられることが多い。ここで、当該ロボットでは、当該基台において当該基台が有する面のうち当該取付部が取り付けられた面を当該基台が有する他の面に変更する場合、当該基台に付加する新たな部材を取り付けなければならない場合があった。その結果、当該ロボットでは、ユーザーは、ユーザーが所望するタイミングで当該基台において当該基台が有する面のうち当該取付部が取り付けられた面を当該基台が有する他の面に変更することが困難な場合があった。また、当該ロボットを製造する製造者は、ユーザーからの要望に応じて当該基台と当該部材とを別々に製造しなければならなかった。その結果、当該ロボットは、製造コスト、在庫量等を増大させてしまう場合があった。
そこで、これらの問題が発生してしまうことを抑制するため、この一例におけるロボット1では、基台Bは、物体を基台Bが有する部位のうち2以上の互いに異なる部位に取り付け可能な取付部L1を備える。これにより、ロボット1は、ユーザーが所望する物体をユーザーが所望する部位に取り付けることができる。以下では、説明の便宜上、取付部L1を備える基台Bを、基台BBと称して説明する。また、ロボット1では、取付部L1には、配線を接続するポートPTが当該物体として設けられている。これにより、ロボット1は、ポートPTを基台BBに対して取り付ける位置を変更するために基台BBに取り付ける付加的な部材をユーザーからの要望に応じて製造する必要がなくなり、製造コスト、在庫量の増大を抑制することができる。なお、ロボット1では、取付部L1には、配線を接続するポートPTに代えて、可動部Aが当該物体として設けられている構成であってもよい。この場合、ロボット1は、基台BBに対してユーザーが所望する部位に可動部Aを取り付けることができる。また、ロボット1では、取付部L1には、ポートPTと可動部Aとの両方が当該物体として設けられている構成であってもよい。この場合、取付部L1は、ポートPTが設けられている部分と、可動部Aが設けられている部分とを別体として有してもよく、これらの部分を一体として有してもよい。
以下、図18〜図28を参照し、基台BBの構成の具体例について説明する。ここで、図18〜図28では、図を簡略化するため、前述の配管T1を省略している。図18は、基台BBの構成の一例を示す図である。基台BBは、例えば、ポートPTが設けられた取付部L1と、取付部L1を取り付け可能な2つの部位である部位PX1及び部位PX2のそれぞれが形成された筐体BDを備える。例えば、取付部L1は、互いに別体の2つの平板であって正方形状の平板である部材PL1及び部材PL2により構成される。部材PL1と部材PL2は、互いに同じ形状の平板である。なお、部材PL1と部材PL2のそれぞれは、正方形状に代えて、長方形状、円形状、楕円形状等の平板であってもよく、湾曲した板であってもよい。図18に示した例では、ポートPTが部材PL1に設けられている。なお、ポートPTは、部材PL2に設けられる構成であってもよい。また、当該例において、筐体BD下面には、部位PX2が形成され、筐体BDが有する面のうち当該下面と前述の背面(基台Bが有する面のうち配管T1が設けられた面)には、部位PX1が形成されている。すなわち、当該例では、当該下面に部材PL2が取り付けられ、当該背面に部材PL1が取り付けられている。この一例において、部材PL1は、部位PX1にねじ、ボルト等によって取り付けられ、部材PL2は、部位PX2にねじ、ボルト等によって取り付けられる。なお、部材PL1は、部位PX1へのプッシュピンによる取り付け等の他の方法によって部位PX1に取り付けられる構成であってもよく、部材PL2は、部位PX2へのプッシュピンによる取り付け他の方法によって部位PX2に取り付けられる構成であってもよい。ただし、部材PL1が部位PX1に取り付けられる方法と、部材PL2が部位PX2に取り付けられる方法とは、互いに同じ方法である。
ユーザーは、ロボット1を設置する場所に応じて、部位PX1と部位PX2とのいずれか一方に部材PL1を取り付け、他方に部材PL2を取り付けることができる。すなわち、ユーザーは、ロボット1を設置する場所に応じて、部材PL1と部材PL2とを付け替えることができる。図19は、筐体BDの下面に部材PL1が取り付けられ、筐体BDの背面に部材PL2が取り付けられた様子の一例を示す図である。このように、ロボット1では、基台BBが有する部位のうち2以上の互いに異なる部位にポートPTを取り付け可能である。これにより、ロボット1は、ユーザーが所望する部位にポートPTを取り付けることができる。
図20は、部材PL1及び部材PL2が取り除かれた筐体BDの一例を示す図である。図20に示したように、筐体BDにおいて、部位PX1には、部材PL1及び部材PL2のそれぞれを取り付け可能な開口部である開口部HD1が形成され、部位PX2には、部材PL1及び部材PL2のそれぞれを取り付け可能な開口部である開口部HD2が形成されている。図20に示した例では、筐体BDには、開口部HD1と開口部HD2との間を仕切る仕切部XX1が筐体BDに形成されている。仕切部XX1は、この一例において、筐体BDの一部である。この場合、ユーザーは、ポートPTから筐体BDの内側に引き回された配線をポートPTから取り外すことによって、取付部L1が取り付けられた位置を変更することができる。なお、仕切部XX1は、これに代えて、筐体BDと別体の物体であってもよい。また、筐体BDは、開口部HD1と開口部HD2との間を仕切る仕切部XX1が筐体BDに形成されていない構成であってもよい。つまり、開口部HD1と開口部HD2は、繋がっていてもよい。図21は、図20に示した仕切部XX1が省略された筐体BDの一例を示す図である。この場合、ユーザーは、ポートPTから筐体BDの内側に引き回された配線をポートPTから取り外すことなく、取付部L1が取り付けられた部位を変更することができる。すなわち、ロボット1は、ユーザーに取付部L1の位置の変更を容易に行わせることができる。
なお、筐体BDに仕切部XX1が形成されていない場合、取付部L1は、図22及び図23に示したように、部材PL1と部材PL2とがL字型に接合された1つの部材であるL型部材であってもよい。図22は、部材PL1によって開口部HD1を塞ぐようにL型部材が取り付けられた筐体BDの一例を示す図である。図23は、部材PL1によって開口部HD2を塞ぐようにL型部材が取り付けられた筐体BDの一例を示す図である。これらの場合、ユーザーは、図22及び図23に示したように、L型部材として接合された部材PL1と部材PL2との位置が入れ替わるようにL型部材の向きを変えることにより、ポートPTを基台BBに取り付ける部位を変更することができる。すなわち、ロボット1は、ユーザーが所望する部位にポートPTを取り付けることができる。
また、取付部L1は、図24に示したように、部材PL1及び部材PL2と直交する正方形状の平板が有する端辺のうちのある端辺に部材PL1が接合され、当該平板が有する端辺のうち部材PL1が接合された端辺と向かい合う端辺に部材PL2が接合された1つの箱型の部材である箱型部材であってもよい。図24は、取付部L1が箱型部材である場合の基台BBの一例を示す図である。ここで、当該平板が有する面のうち部材PL1及び部材PL2のそれぞれが突出する方向と反対側の面は、箱型部材の下面である。また、当該場合、箱型部材は、箱型部材が有する4つの側面のいずれかにも前述の配管T1を取り付け可能な取付部を有する。図24では、図を簡略化するため、配管T1及び当該取付部を省略している。また、当該場合、筐体BDは、箱型部材と、箱型部材の下面と反対側の面(平板によって塞がれていない面)である上面を塞ぐように箱型部材が設けられた平板XX2とを備える。平板XX2が有する面のうち箱型部材が設けられた面と反対側の面には、可動部Aが設けられている(支持されている)。また、当該場合、箱型部材の下面には、開口部HD2が形成され、箱型部材の側面のうちの1つの面には、開口部HD1が形成されている。
そして、ユーザーは、図25〜図27に示すように、第1視点と逆の視点から箱型部材を見た場合において、箱型部材の下面の中心周りに箱型部材を平板XX2に対して時計回り又は反時計回りに回転させることにより、ポートPTを基台BBに取り付ける位置を変更することができる。すなわち、ロボット1は、ユーザーが所望する位置にポートPTを取り付けることができる。図25は、平板XX2に対して図24に示した箱型部材を、第1視点と逆の視点から基台BBを見た場合における反時計回りに90°回転させた場合の基台BBの一例を示す図である。図26は、平板XX2に対して図24に示した箱型部材を、第1視点と逆の視点から基台BBを見た場合における反時計回りに180°回転させた場合の基台BBの一例を示す図である。図27は、平板XX2に対して図24に示した箱型部材を、当該箱型部材の下面から上面に向かう方向に向かって基台BBを見た場合における反時計回りに270°回転させた場合の基台BBの一例を示す図である。なお、ユーザーは、平板XX2に対して図24に示した箱型部材を、当該視点から基台BBを見た場合における反時計回りに任意の角度回転させることが可能な構成であってもよい。この場合、箱型部材は、箱型形状に代えて、円筒形状であることが望ましい。
また、図22及び図23において示したL型部材と、図24〜図27のそれぞれにおいて示した箱型部材とを組み合わせることにより、ロボット1では、箱型部材の下面、すなわち基台BBの下面にポートPTを取り付けることができる。図28は、図24に示した基台BBにおいてポートPTが基台BBの下面に取り付けられた場合の一例を示す図である。この場合、筐体BDには、図28に示したように仕切部XX1が形成されない。
なお、ロボット1は、ポートPTを基台BBが有する3以上の互いに異なる部位に取り付け可能な取付部を備える構成であってもよい。また、ロボット1は、ポートPTと可動部Aのそれぞれを基台BBが有する2以上の互いに部位に取り付け可能な構成であってもよい。この場合、ポートPTと可動部Aのそれぞれは、互いに異なる取付部に設けられる。
また、上記の部位PX1は、第1部位の一例であり、部位PX2は、第2部位の一例である。また、上記の開口部HD1は、第1開口部の一例であり、開口部HD2は、第2開口部の一例である。
このように、ロボット1は、基台(上記において説明した例では、基台BB)と、物体(この一例において、ポートPTと可動部Aとのそれぞれ)を基台が有する部位のうち2以上の互いに異なる部位(上記において説明した例では、部位PX1及び部位PX2)に取り付け可能な取付部(上記において説明した例では、部材PL1及び部材PL2によって構成される取付部L1)と、を備える。これにより、ロボット1は、ユーザーが所望する物体をユーザーが所望する部位に取り付けることができる。
また、ロボット1では、取付部には、配線を接続するポート(上記において説明した例では、ポートPT)及び可動部(上記において説明した例では、可動部A)の少なくとも一方が設けられている。これにより、ロボット1は、配線を接続するポート及び可動部の少なくとも一方をユーザーが所望する位置に取り付けることができる。
また、ロボット1では、取付部を取り付け可能な部位は、第1開口部(上記において説明した例では、開口部HD1)を有する第1部位(上記において説明した例では、部位PX1)と、第2開口部(上記において説明した例では、開口部HD2)を有する第2部位(上記において説明した例では、部位PX2)を有し、第1開口部と第2開口部は、繋がっている。これにより、ロボット1は、取付部を取り付ける部位の変更をユーザーに容易に行わせることができる。
以上、この発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない限り、変更、置換、削除等されてもよい。
1、2、3…ロボット、30…ロボット制御装置、41、42、43、44…モーター、A…可動部、A1…第1アーム、A2…第2アーム、A11、A12、A21…アーム部材、AX1…第1軸、AX2…第2軸、AX3…第3軸、B、BB…基台、BD…筐体、C1、C2、C3…接続部、CV2、CV3、CV11、CV12…カバー、D21…挟持部、D22…支持部、H1、H2、H3…貫通孔、H4、H5…横貫通孔、HD1、HD2…開口部、L1…取付部、MA1…軸、PL1、PL2、X1…部材、PT…ポート、PX1、PX2…部位、R1…レール、S…シャフト、T1、T3…配管、T2…円筒部、XX1…仕切部、XX2…平板

Claims (14)

  1. 回動軸周りに相対的に回動する2つの部材を備えるロボットであって、
    前記2つの部材のうちの少なくとも一方に対する前記回動軸の位置を変更可能である、
    ロボット。
  2. 前記2つの部材は、アームと基台の組み合わせ、又はアームとアームの組み合わせである、
    請求項1に記載のロボット。
  3. 前記2つの部材のそれぞれはアームであり、
    前記回動軸の軸方向から見て、前記2つの部材のうちの一方の所定位置が他方の上側又は下側を通過して回動可能である、
    請求項1に記載のロボット。
  4. 前記2つの部材を接続する接続部を備え、
    前記2つの部材のうち少なくとも一方と前記接続部との接続位置は、変更可能である、
    請求項1から3のうちいずれか一項に記載のロボット。
  5. 基台を備え、
    前記2つの部材は、前記基台に設けられた第1アームと、前記第1アームに設けられた第2アームであり、
    前記第2アームは、前記回動軸の軸方向について前記第1アームに対して前記基台の設置面側に設けられている、
    請求項1から4のうちいずれか一項に記載のロボット。
  6. 前記基台の内部に、前記ロボットを制御するロボット制御装置が設けられている、
    請求項5に記載のロボット。
  7. 前記第2アームには、前記回動軸の軸方向に前記第2アームを貫通する複数の貫通孔が形成され、
    前記貫通孔のうちの1つである第1貫通孔を貫通する作動軸と、前記作動軸を駆動させる駆動部と、を備え、
    前記貫通孔のうち前記第1貫通孔と異なる1以上の前記貫通孔である第2貫通孔の少なくとも一部には、前記駆動部に接続される配線が引き回されている、
    請求項5又は6に記載のロボット。
  8. 前記1以上の前記第2貫通孔の一部又は全部には、前記第2アームにおいて前記作動軸の軸方向と交差する方向において前記第2貫通孔と繋がる第3貫通孔が形成されている、
    請求項7に記載のロボット。
  9. 前記第3貫通孔には、前記作動軸に設けられたエンドエフェクターに接続される配線が通っている、
    請求項8に記載のロボット。
  10. 基台と、
    物体を前記基台が有する部位のうち2以上の互いに異なる部位に取り付け可能な取付部と、
    を備える、
    請求項1から9のうちいずれか一項に記載のロボット。
  11. 前記取付部には、配線を接続するポート及び可動部の少なくとも一方が前記物体として設けられている、
    請求項10に記載のロボット。
  12. 前記取付部を取り付け可能な部位は、第1開口部を有する第1部位と、第2開口部を有する第2部位を有し、
    前記第1開口部と前記第2開口部は、繋がっている、
    請求項10又は11に記載のロボット。
  13. 請求項1から12のうちいずれか一項に記載のロボットを制御する、
    ロボット制御装置。
  14. 請求項1から12のうちいずれか一項に記載のロボットと、
    前記ロボットを制御するロボット制御装置と、
    を備えるロボットシステム。
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