JP2018087675A - 冷凍装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】液冷媒側の配管において防熱処理が施されていない場合であっても、逆サイクルデフロスト運転時における結露を抑制させることが可能な冷凍装置を提供する。【解決手段】圧縮機21と、四路切換弁24と、熱源側熱交換器25と、熱源側膨張弁28と、利用側熱交換器52とが接続されて構成された冷媒回路10は、四路切換弁24の接続状態の切り換えにより冷却運転と逆サイクルデフロスト運転とを切り換えて実行可能である。コントローラ70は、逆サイクルデフロスト運転時において、利用側熱交換器52の一端側と他端側とを接続する利用側バイパス回路60の途中に設けられたバイパス膨張弁62を少なくとも一時的に開ける。【選択図】図1
Description
本発明は、冷凍装置に関する。
従来より、冷凍装置には、圧縮機と熱源側熱交換器と膨張弁と利用側熱交換器とが冷媒配管によって順に接続された冷凍回路を備えており、蒸発器として用いられる利用側熱交換器が冷凍庫または冷蔵庫などの庫内に設置されるものがある。
このような冷凍装置では、例えば、特許文献1(特開平11−182992号公報)に記載されているように、利用側熱交換器に付着する霜を定期的に取り除くために、電気ヒータの熱を利用したデフロストが行われている。
上記特許文献1に記載の電気ヒータを用いたデフロストが行われる従来の冷凍装置では、利用側熱交換器から伸びる液冷媒側の配管において、温度の低い冷媒が流れることが想定されない。このため、液冷媒側の配管では、断熱材が巻き付けられる等の防熱処理が施されていない。
ここで、従来の電気ヒータを用いたデフロストが行われる冷凍装置から、電気ヒータを用いることなく、圧縮機から吐出されるホットガスの熱を利用したデフロスト運転を行う冷凍装置に更新または変更することがある。
また、液冷媒側の配管に断熱材を巻き付ける等の防熱処理を省略し、コスト抑えたい場合もある。
このような液冷媒側の配管に防熱処理が施されていない冷凍装置では、デフロスト運転時において、利用側熱交換器に付着していた霜を融かした冷媒は、庫内の低い温度の影響を受けて、冷媒温度が大きく低下してしまい、液冷媒側の配管に温度の低い冷媒が流れることがある。このように、防熱処理が施されていない液冷媒側の配管に温度の低い冷媒が流れると、結露が生じてしまうおそれがある。
本願発明は、上述した点に鑑みてなされたものであり、本願発明の課題は、液冷媒側の配管において防熱処理が施されていない場合であっても、逆サイクルデフロスト運転時における結露を抑制させることが可能な冷凍装置を提供することにある。
第1観点に係る冷凍装置は、主回路と、バイパス回路と、制御部と、を備えている。主回路は、圧縮機と、切換弁と、熱源側熱交換器と、膨張弁と、利用側熱交換器とが接続されて構成されている。主回路は、切換弁の接続状態の切り換えにより冷却運転と逆サイクルデフロスト運転とを切り換えて実行可能である。バイパス回路は、利用側熱交換器の一端側と他端側とを接続しており、途中にバイパス弁を有している。制御部は、逆サイクルデフロスト運転時にバイパス弁を少なくとも一時的に開ける。
なお、バイパス弁は、弁開度を制御可能な電子膨張弁であってもよいし、開閉制御される電磁弁であってもよい。開閉制御される電磁弁は、開閉時間を調節することによりバイパス弁を通過する冷媒量をコントロールすることができる。
この冷凍装置では、デフロスト運転時にバイパス回路に設けられたバイパス弁を少なくとも一時的に開けられることで、デフロスト運転時に利用側熱交換器に対して圧縮機から供給される高温高圧のガス冷媒を、利用側熱交換器の下流側に供給することが可能になる。これにより、デフロスト運転時に利用側熱交換器を通過した冷媒の温度が低下し過ぎてしまうことがあっても、圧縮機から吐出された高温高圧のガス冷媒をバイパス回路に流して利用側熱交換器を通過した冷媒に合流させることができる。これにより、デフロスト運転時に利用側熱交換器から液側の配管に向けて流れる冷媒の温度を高めることが可能になる。このため、液冷媒側の配管において防熱処理が施されていない場合であっても、デフロスト運転時における結露を抑制させることが可能になる。
第2観点に係る冷凍装置は、第1観点に係る冷凍装置であって、合流温度検出部をさらに備えている。合流温度検出部は、逆サイクルデフロスト運転時に、利用側熱交換器を通過した冷媒とバイパス回路を通過した冷媒とが合流した後の冷媒の温度を検出する。制御部は、合流温度検出部による検出温度に基づいてバイパス弁を制御する。
この冷凍装置では、デフロスト運転時に利用側熱交換器を通過した冷媒とバイパス回路を通過した冷媒とが合流した後の冷媒の温度に基づいて、バイパス弁を制御する。このため、液側の配管に向かう直前の冷媒の温度に基づいてバイパス弁の制御ができるため、液側の配管における結露の発生をより確実に抑制することが可能になる。
第3観点に係る冷凍装置は、第2観点に係る冷凍装置であって、バイパス回路と主回路との接続部分のうちの液冷媒側の接続部分と、利用側熱交換器とは、庫内に配置されている。制御部は、合流温度検出部による検出温度が庫内の露点温度以下とならないようにバイパス弁を制御する。
この冷凍装置では、合流温度検出部を流れる冷媒の温度が庫内の露点温度以下とならないようにバイパス弁が制御されるため、デフロスト運転時における庫内での結露を抑制することが可能になる。
第4観点に係る冷凍装置は、第2観点に係る冷凍装置であって、制御部は、合流温度検出部による検出温度が屋外の露点温度以下とならないようにバイパス弁を制御する。
この冷凍装置では、合流温度検出部を流れる冷媒の温度が屋外の露点温度以下とならないようにバイパス弁が制御されるため、デフロスト運転時における屋外での結露を抑制することが可能になる。
第5観点に係る冷凍装置は、第1観点から第4観点のいずれかに係る冷凍装置であって、主回路は、冷媒流れにおける利用側熱交換器に対する液冷媒側に設けられ、利用側熱交換器とドレンパンとの間に配置されるドレンパン用配管をさらに有している。バイパス回路は、利用側熱交換器のガス冷媒側と、利用側熱交換器とドレンパン用配管との間とを接続している。
この冷凍装置では、バイパス回路が利用側熱交換器のガス冷媒側と、利用側熱交換器とドレンパン用配管との間とを接続しており、逆サイクルデフロスト運転時には、圧縮機から吐出された冷媒の一部または全部を、利用側熱交換器を通過させることなく流れていないドレンパン用配管に通過させることが可能になる。これにより、逆サイクルデフロスト運転時においてドレンパン用配管付近の霜の融解効率を高めることができる。
第6観点に係る冷凍装置は、第5観点に係る冷凍装置であって、制御部は、逆サイクルデフロスト運転時において、逆サイクルデフロスト運転の開始時よりも、開始時以降における所定経過条件を満たした後の方がバイパス回路を流れる冷媒が多くなるように、バイパス弁を制御する。
ここで、所定経過条件としては、特に限定されるものではなく、例えば、逆サイクルデフロスト運転の開始から所定時間を経過した場合や、逆サイクルデフロスト運転の開始後に利用側熱交換器の温度が所定経過温度以上に上昇した場合等に満たす条件として予め定めておくことができる。
この冷凍装置では、逆サイクルデフロスト運転時の開始時によって利用側熱交換器に付着した霜を融解させることができる。また、逆サイクルデフロスト運転を開始してしばらくした後は、利用側熱交換器に付着していた霜が融解し、利用側熱交換器の下方に配置されているドレンパンの上に落下した状態となることがある。この場合において、逆サイクルデフロスト運転の開始時以降における所定経過条件を満たした後には、バイパス回路を流れる冷媒が多くなるようにバイパス弁が制御されるため、ドレンパン用配管を流れる冷媒の温度を上昇させることができ、ドレンパン上の氷塊をより効率的に融解させることが可能になる。
第1観点に係る冷凍装置では、液冷媒側の配管において防熱処理が施されていない場合であっても、デフロスト運転時における結露を抑制させることが可能になる。
第2観点に係る冷凍装置では、液側の配管に向かう直前の冷媒の温度に基づいてバイパス弁の制御ができるため、液側の配管における結露の発生をより確実に抑制することが可能になる。
第3観点に係る冷凍装置では、デフロスト運転時における庫内での結露を抑制することが可能になる。
第4観点に係る冷凍装置では、デフロスト運転時における屋外での結露を抑制することが可能になる。
第5観点に係る冷凍装置では、逆サイクルデフロスト運転時においてドレンパン用配管付近の霜の融解効率を高めることができる。
第6観点に係る冷凍装置では、ドレンパン上の氷塊をより効率的に融解させることが可能になる。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る冷凍装置100について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
(1)冷凍装置100
図1は、本発明の一実施形態に係る冷凍装置100の概略構成図である。冷凍装置100は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルによって、冷蔵倉庫や店舗のショーケースの庫内等の利用側空間の冷却を行う装置である。
図1は、本発明の一実施形態に係る冷凍装置100の概略構成図である。冷凍装置100は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルによって、冷蔵倉庫や店舗のショーケースの庫内等の利用側空間の冷却を行う装置である。
冷凍装置100は、主として、熱源ユニット2と、利用ユニット50と、熱源ユニット2と利用ユニット50とを接続する液側冷媒連絡配管6およびガス側冷媒連絡配管7と、入力装置および表示装置としてのリモコン50aと、冷凍装置100の動作を制御するコントローラ70と、を有している。
冷凍装置100では、熱源ユニット2に対して、液側冷媒連絡配管6およびガス側冷媒連絡配管7を介して、利用ユニット50が接続されることで、冷媒回路10が構成されている。冷凍装置100では、冷媒回路10内に封入された冷媒が、圧縮され、冷却又は凝縮され、減圧され、加熱又は蒸発された後に、再び圧縮される、という冷凍サイクルが行われる。なお、特に限定されるものではないが、本実施形態では、冷媒回路10には、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行うための冷媒としてR32が充填されている。
(1−1)熱源ユニット2
熱源ユニット2は、液側冷媒連絡配管6およびガス側冷媒連絡配管7を介して利用ユニット50が接続されており、冷媒回路10の一部を構成している。熱源ユニット2は、主として、圧縮機21と、油分離器23、四路切換弁24と、熱源側熱交換器25と、熱源側ファン45と、レシーバ27と、過冷却器31と、熱源側膨張弁28と、インジェクション管30と、過冷却膨張弁32と、インジェクション弁33と、油戻し管38と、油戻し弁39と、第1分岐管34と、第2分岐管36と、液側閉鎖弁48と、ガス側閉鎖弁49と、を有している。
熱源ユニット2は、液側冷媒連絡配管6およびガス側冷媒連絡配管7を介して利用ユニット50が接続されており、冷媒回路10の一部を構成している。熱源ユニット2は、主として、圧縮機21と、油分離器23、四路切換弁24と、熱源側熱交換器25と、熱源側ファン45と、レシーバ27と、過冷却器31と、熱源側膨張弁28と、インジェクション管30と、過冷却膨張弁32と、インジェクション弁33と、油戻し管38と、油戻し弁39と、第1分岐管34と、第2分岐管36と、液側閉鎖弁48と、ガス側閉鎖弁49と、を有している。
また、熱源ユニット2は、圧縮機21の吐出側から四路切換弁24の接続ポートの1つを接続しており途中に油分離器23が設けられている吐出側配管41と、圧縮機21の吸入側から四路切換弁24の接続ポートの1つとを接続する吸入側配管42と、熱源側熱交換器25の液側とレシーバ27とを接続する第1熱源液側配管43と、レシーバ27の熱源側熱交換器25側とは反対側の端部と液側閉鎖弁48とを接続する第2熱源液側配管44と、を有している。
圧縮機21は、冷凍サイクルにおける低圧の冷媒を高圧になるまで圧縮する機器である。特に限定されないが、本実施形態の圧縮機21は、互いに並列に接続された第1圧縮機21aと、第2圧縮機21bと、第3圧縮機21cと、によって構成されている。これらの第1圧縮機21a、第2圧縮機21bおよび第3圧縮機21cは、本実施形態では、いずれも全密閉式高圧ドーム型のスクロール圧縮機である。このうち、第1圧縮機21a(インバータ圧縮機)は、容量可変(回転数が可変)の圧縮機であり、インバータが設けられている。第2圧縮機21b(インバータ圧縮機以外の圧縮機)および第3圧縮機21c(インバータ圧縮機以外の圧縮機)は、容量固定(回転数が固定)の圧縮機であり、インバータは設けられていない。
第1圧縮機21a、第2圧縮機21b、第3圧縮機21cのそれぞれの吸入側には、個別吸入管が接続されている。これらの個別吸入管は、最上流側において1つにまとまっている。これらの個別吸入管の最上流側のまとまった箇所と、四路切換弁24とは、吸入側配管42によって接続されている。
第1圧縮機21a、第2圧縮機21b、第3圧縮機21cのそれぞれの吐出側には、個別吐出管が接続されている。これらの個別吐出管は、最下流側において1つにまとまっている。これらの個別吐出管の最下流側のまとまった箇所と、四路切換弁24とは、吐出側配管41によって接続されている。なお、第1圧縮機21aの吐出側には、吐出流れのみを許容する逆止弁22aが設けられている。第2圧縮機21bの吐出側にも同様に、吐出流れのみを許容する逆止弁22bが設けられており、第3圧縮機21cの吐出側にも同様に、吐出流れのみを許容する逆止弁22cが設けられている。
油分離器23は、圧縮機21から吐出された冷媒から主として冷凍機油を分離するための容器であり、吐出側配管41の途中に設けられている。この油分離器23は、圧縮機21を構成する複数の圧縮機である第1圧縮機21aと第2圧縮機21bと第3圧縮機21cから吐出された流体(冷媒と冷凍機油を含む)をまとめて流入させ、主として冷凍機油を分離する(なお、運転状況によってはガス冷媒も多少混ざり込む)。
この吐出側配管41の途中に設けられた油分離器23からは、油戻し管38が分岐するようにして延び出している。この油戻し管38の他端は、後述するインジェクション管30の途中であって、過冷却器31と第1〜第3インジェクション分流管33x、33y、33zとの間に接続されている。また、油戻し管38の途中には、弁開度を制御可能な電子膨張弁によって構成された油戻し弁39が設けられている。
四路切換弁24は、吐出側配管41の下流側端部に接続されている。この四路切換弁24は、接続状態を切り換えることにより、圧縮機21の吐出側と熱源側熱交換器25とが接続されてガス側閉鎖弁49と圧縮機21の吸入側とが接続された冷却運転状態(通常運転の状態)と、圧縮機21の吐出側とガス側閉鎖弁49とが接続されて熱源側熱交換器25と圧縮機21の吸入側とが接続された加温運転状態(逆サイクルデフロスト運転(以下、単に「デフロスト運転」と称する。)の状態)と、を切り換えることが可能になっている。
熱源側熱交換器25は、冷凍サイクルにおける高圧の冷媒の放熱器として機能すると共に、低圧の冷媒の蒸発器として機能する熱交換器である。熱源側熱交換器25は、一端が四路切換弁24側から伸びた冷媒配管に接続されており、他端が第1熱源液側配管43に接続されている。
熱源側ファン45は、熱源ユニット2内に庫外空気(熱源側空気)を取り込んで、熱源側熱交換器25において冷媒と熱交換させた後に、外部に排出させるための空気流れを形成する。熱源側ファン45は、熱源側ファンモータM45によって回転駆動される。熱源側ファン45の風量は、熱源側ファンモータM45の回転数を調節することにより制御される。
第1熱源液側配管43の途中には、熱源側熱交換器25側からレシーバ27側に向かう冷媒流れのみを許容する第1熱源液側逆止弁26が設けられている。
レシーバ27は、冷媒を一時的に溜める容器であり、第1熱源液側配管43の熱源側熱交換器25側とは反対側に設けられている。ここで、第1熱源液側配管43は、レシーバ27の上方における気相部分に接続されている。
熱源側膨張弁28は、弁開度を制御可能な電動膨張弁によって構成されており、第2熱源液側配管44に(より詳細には過冷却器31の下流側の部分に)配置されている。
過冷却器31は、レシーバ27において一時的に溜められた冷媒を利用ユニット50に送る前にさらに冷却する熱交換器であり、第2熱源液側配管44のレシーバ27と熱源側膨張弁28との間に配置されている。
インジェクション管30は、第2熱源液側配管44の過冷却器31と熱源側膨張弁28との間から分岐するように伸び出しており、圧縮機21の圧縮工程の途中に接続されている。
過冷却膨張弁32は、弁開度を制御可能な電動膨張弁によって構成されており、インジェクション管30の途中であって、過冷却器31よりも上流側に設けられている。過冷却器31では、レシーバ27から流れ出た第2熱源液側配管44を流れる冷媒と、インジェクション管30を流れる冷媒であって過冷却膨張弁32によって減圧された冷媒と、の間で熱交換が行われる。これにより、第2熱源液側配管44を流れる冷媒は過冷却されて、熱源側膨張弁28に向けて流れる。他方、インジェクション管30において過冷却器31を通過した冷媒は、さらにインジェクション管30の下流側に向けて流れる。
インジェクション管30における油戻し管38との合流部分よりもさらに下流側(圧縮機21側)は、第1〜第3インジェクション分流管33x、33y、33zを介して、圧縮機21まで伸びている。具体的には、インジェクション管30における油戻し管38との合流部分よりもさらに下流側(圧縮機21側)は、第1圧縮機21aの圧縮工程の途中に合流するように流れる第1インジェクション分流管33xと、第2圧縮機21bの圧縮工程の途中に合流するように流れる第2インジェクション分流管33yと、第3圧縮機21cの圧縮工程の途中に合流するように流れる第3インジェクション分流管33zと、に分岐している。
インジェクション弁33は、弁開度を制御可能な電動膨張弁によって構成されており、インジェクション管30における第1〜第3インジェクション分流管33x、33y、33zの途中にそれぞれ設けられている。具体的には、第1インジェクション分流管33xの途中には第1インジェクション弁33aが設けられ、第2インジェクション分流管33yの途中には第2インジェクション弁33bが設けられ、第3インジェクション分流管33zの途中には第3インジェクション弁33cが設けられている。
第2熱源液側配管44には、熱源側膨張弁28と液側閉鎖弁48との間において、熱源側膨張弁28側から液側閉鎖弁48側に向かう冷媒流れのみを許容する第2熱源液側逆止弁29が設けられている。
第1分岐管34は、第2熱源液側配管44の途中であって、第2熱源液側逆止弁29と液側閉鎖弁48との間から分岐し、第1熱源液側配管43の途中であって第1熱源液側逆止弁26とレシーバ27との間の部分に合流するように設けられた冷媒配管である。この第1分岐管34の途中には、第2熱源液側配管44側から第1熱源液側配管43側に向かう冷媒流れのみを許容する第1分岐逆止弁35が設けられている。
第2分岐管36は、第2熱源液側配管44の途中であって、熱源側膨張弁28と第2熱源液側逆止弁29との間から分岐し、第1熱源液側配管43の途中であって熱源側熱交換器25と第1熱源液側逆止弁26との間の部分に合流するように設けられた冷媒配管である。この第2分岐管36の途中には、第2熱源液側配管44側から第1熱源液側配管43側に向かう冷媒流れのみを許容する第2分岐逆止弁37が設けられている。
液側閉鎖弁48は、第2熱源液側配管44と液側冷媒連絡配管6との接続部分に配置された手動弁である。
ガス側閉鎖弁49は、四路切換弁24から伸びる配管とガス側冷媒連絡配管7との接続部分に配置された手動弁である。
熱源ユニット2には、各種センサが配置されている。具体的には、吸入側配管42には、圧縮機21の吸入側における冷媒の圧力である吸入圧力を検出する低圧センサ40aが設けられている。また、第1圧縮機21aの個別吐出管の途中には、圧縮機21の吐出側における冷媒の圧力である吐出圧力を検出する高圧センサ40cが設けられている。さらに、インジェクション管30の途中であって、インジェクション管30と油戻し管38との合流部分と、過冷却器31と、の間には、冷凍サイクルにおける中間圧力を検出する中間圧センサ40bが設けられている。さらに、熱源側熱交換器25又は熱源側ファン45の周辺には、熱源ユニット2内に吸入される熱源側空気の温度を検出する熱源側空気温度センサ46が配置されている。そして、圧縮機21から吐出された冷媒の温度を検知するための吐出温度センサ47が、吐出側配管41の途中(本実施形態では油分離器23の上流側であって、第1圧縮機21aと第2圧縮機21bと第3圧縮機21cの吐出冷媒の合流後の位置)に設けられている。
熱源ユニット2は、熱源ユニット2を構成する各部の動作を制御する熱源ユニット制御部20を有している。熱源ユニット制御部20は、CPUやメモリ等を含むマイクロコンピュータを有している。熱源ユニット制御部20は、各利用ユニット50の利用ユニット制御部57と通信線を介して接続されており、制御信号等の送受信を行う。
(1−2)利用ユニット50
利用ユニット50は、液側冷媒連絡配管6およびガス側冷媒連絡配管7を介して熱源ユニット2と接続されており、冷媒回路10の一部を構成している。
利用ユニット50は、液側冷媒連絡配管6およびガス側冷媒連絡配管7を介して熱源ユニット2と接続されており、冷媒回路10の一部を構成している。
利用ユニット50は、利用側膨張弁54と、利用側熱交換器52と、ドレンパン用配管55と、ドレンパン56と、利用側バイパス回路60と、利用側ファン53と、を有している。また、利用ユニット50は、利用側熱交換器52の液側端と液側冷媒連絡配管6とを接続する利用側液冷媒管59と、利用側熱交換器52のガス側端とガス側冷媒連絡配管7とを接続する利用側ガス冷媒管58と、を有している。これらを有する利用ユニット50は、冷却対象の空間である庫内に配置されている。なお、利用側液冷媒管59には、断熱材等が巻き付けられておらず、防熱処理が施されていないため、金属部分が剥き出しの状態で用いられている。
利用側膨張弁54は、弁開度を制御可能な電動膨張弁によって構成されており、利用側液冷媒管59の途中に設けられている。
利用側熱交換器52は、冷凍サイクルにおける冷却運転時には低圧の冷媒の蒸発器として機能して庫内空気(利用側空気)を冷却し、デフロスト運転等の加温運転時には冷媒の放熱器として機能する熱交換器である。
ドレンパン56は、図1において模式的に示すように、利用側熱交換器52の鉛直方向下方の領域全体を覆うように設けられており、利用側熱交換器52において付着していた霜の融解物である氷塊等の落下を受け止める。ドレンパン56において受け止められた氷塊や水は、図示しない排水経路を介して排水される。
ドレンパン用配管55は、利用側熱交換器52の鉛直方向下方であって、ドレンパン56の鉛直方向上方に配置されており、ドレンパン56の上表面を這うように延びている。このドレンパン用配管55は、冷媒流れにおいて、利用側液冷媒管59の途中であって、利用側膨張弁54の液冷媒側に設けられている。
利用側バイパス回路60は、冷媒回路10における利用側熱交換器52をバイパスさせるようにして、利用側熱交換器52のガス側と液側とを接続している。具体的には、利用側バイパス回路60は、利用側ガス冷媒管58の途中と、利用側液冷媒管59の途中であってドレンパン用配管55の液冷媒側と、を利用側熱交換器52を介することなく接続している。この利用側バイパス回路60の途中には、弁開度を制御することにより通過する冷媒量を調整可能なバイパス膨張弁62が設けられている。
利用側ファン53は、利用ユニット50内に利用側空気を吸入して、利用側熱交換器52において冷媒と熱交換させた後に、利用側空間に供給するための送風機である。利用側ファン53は、利用側熱交換器52を流れる冷媒の加熱源としての利用側空気を利用側熱交換器52に供給する。利用側ファン53は、利用側ファンモータM53によって回転駆動される。
利用ユニット50には、各種センサが配置されている。具体的には、利用側液冷媒管59の途中であって、利用側液冷媒管59と利用側バイパス回路60との液冷媒側の合流点よりもさらに液冷媒側を流れる冷媒の温度を検知する利用側液側冷媒温度センサ66が設けられている。また、利用側液側冷媒温度センサ66が設けられている付近の庫内の相対湿度を検知する利用側湿度センサ67が設けられている。さらに、利用側液側冷媒温度センサ66が設けられている付近の庫内の空気温度を検知する利用側空気温度センサ68が設けられている。また、利用側熱交換器52を流れる冷媒の温度を検知する利用側熱交温度センサ69が設けられている。
また、利用ユニット50は、利用ユニット50を構成する各部の動作を制御する利用ユニット制御部57を有している。利用ユニット制御部57は、CPUやメモリ等を含むマイクロコンピュータを有している。利用ユニット制御部57は、熱源ユニット制御部20と通信線を介して接続されており、制御信号等の送受信を行う。
(1−3)リモコン50a
リモコン50aは、利用ユニット50のユーザが冷凍装置100の運転状態を切り換えるための各種指示を入力するための入力装置である。また、リモコン50aは、冷凍装置100の運転状態や所定の報知情報を表示するための表示装置としても機能する。リモコン50aは、利用ユニット制御部57と通信線を介して接続されており、相互に信号の送受信を行っている。
リモコン50aは、利用ユニット50のユーザが冷凍装置100の運転状態を切り換えるための各種指示を入力するための入力装置である。また、リモコン50aは、冷凍装置100の運転状態や所定の報知情報を表示するための表示装置としても機能する。リモコン50aは、利用ユニット制御部57と通信線を介して接続されており、相互に信号の送受信を行っている。
(2)コントローラ70の詳細
冷凍装置100では、熱源ユニット制御部20と、利用ユニット制御部57と、が通信線を介して接続されることで、冷凍装置100の動作を制御するコントローラ70が構成されている。
冷凍装置100では、熱源ユニット制御部20と、利用ユニット制御部57と、が通信線を介して接続されることで、冷凍装置100の動作を制御するコントローラ70が構成されている。
図2は、コントローラ70の概略構成と、コントローラ70に接続される各部と、を模式的に示したブロック図である。
コントローラ70は、複数の制御モードを有し、遷移している制御モードに応じて冷凍装置100の運転を制御する。例えば、コントローラ70は、制御モードとして、平常時に行われる冷却運転モードと、逆サイクルデフロスト運転時に行われる加温運転モードと、を有している。
コントローラ70は、熱源ユニット2に含まれる各アクチュエータ(具体的には、圧縮機21、四路切換弁24、熱源側膨張弁28、過冷却膨張弁32、インジェクション弁33、油戻し弁39、および熱源側ファン45(熱源側ファンモータM45))と、各種センサ(低圧センサ40a、中間圧センサ40b、高圧センサ40c、および熱源側空気温度センサ46、吐出温度センサ47等)と、電気的に接続されている。また、コントローラ70は、利用ユニット50に含まれるアクチュエータ(具体的には、利用側ファン53(利用側ファンモータM53)、利用側膨張弁54、バイパス膨張弁62)と電気的に接続されている。また、コントローラ70は、リモコン50aと電気的に接続されている。
コントローラ70は、主として、記憶部71と、通信部72と、モード制御部73と、アクチュエータ制御部74と、表示制御部75と、を有している。なお、コントローラ70内におけるこれらの各部は、熱源ユニット制御部20および/又は利用ユニット制御部57に含まれる各部が一体的に機能することによって実現されている。
(2−1)記憶部71
記憶部71は、例えば、ROM、RAM、およびフラッシュメモリ等で構成されており、揮発性の記憶領域と不揮発性の記憶領域を含む。記憶部71には、コントローラ70の各部における処理を定義した制御プログラムが格納されている。また、記憶部71は、コントローラ70の各部によって、所定の情報(例えば、各センサの検出値、リモコン50aに入力されたコマンド等)を、所定の記憶領域に適宜格納される。
記憶部71は、例えば、ROM、RAM、およびフラッシュメモリ等で構成されており、揮発性の記憶領域と不揮発性の記憶領域を含む。記憶部71には、コントローラ70の各部における処理を定義した制御プログラムが格納されている。また、記憶部71は、コントローラ70の各部によって、所定の情報(例えば、各センサの検出値、リモコン50aに入力されたコマンド等)を、所定の記憶領域に適宜格納される。
なお、記憶部71には、利用側湿度センサ67から把握された相対湿度と、利用側空気温度センサ68から把握された空気温度と、に基づいて、庫内の露点温度を求めるためのデータが予め格納されている。具体的には、空気温度に対応する飽和水蒸気圧の関係を示すデータ等が格納されている。
(2−2)通信部72
通信部72は、コントローラ70に接続される各機器と、信号の送受信を行うための通信インターフェースとしての役割を果たす機能部である。通信部72は、アクチュエータ制御部74からの依頼を受けて、指定されたアクチュエータに所定の信号を送信する。また、通信部72は、各種センサ、リモコン50aから出力された信号を受けて、記憶部71の所定の記憶領域に格納する。
通信部72は、コントローラ70に接続される各機器と、信号の送受信を行うための通信インターフェースとしての役割を果たす機能部である。通信部72は、アクチュエータ制御部74からの依頼を受けて、指定されたアクチュエータに所定の信号を送信する。また、通信部72は、各種センサ、リモコン50aから出力された信号を受けて、記憶部71の所定の記憶領域に格納する。
(2−3)モード制御部73
モード制御部73は、制御モードの切り換え等を行う機能部である。モード制御部73は、利用側熱交換器52における霜の付着に関する所定デフロスト条件が満たされていない状態で運転を行う場合には、冷却運転モードとする。また、モード制御部73は、冷却運転モードにおいて、所定デフロスト条件が満たされた場合には、加温運転モードに切り換える。
モード制御部73は、制御モードの切り換え等を行う機能部である。モード制御部73は、利用側熱交換器52における霜の付着に関する所定デフロスト条件が満たされていない状態で運転を行う場合には、冷却運転モードとする。また、モード制御部73は、冷却運転モードにおいて、所定デフロスト条件が満たされた場合には、加温運転モードに切り換える。
(2−4)アクチュエータ制御部74
アクチュエータ制御部74は、制御プログラムに沿って、状況に応じて、冷凍装置100に含まれる各アクチュエータ(例えば圧縮機21等)の動作を制御する。
アクチュエータ制御部74は、制御プログラムに沿って、状況に応じて、冷凍装置100に含まれる各アクチュエータ(例えば圧縮機21等)の動作を制御する。
アクチュエータ制御部74は、冷却運転モード時には、四路切換弁24の接続状態を圧縮機21の吐出側と熱源側熱交換器25とが接続されてガス側閉鎖弁49と圧縮機21の吸入側とが接続された状態として、熱源側膨張弁28が全開状態となるように制御しつつ、設定温度や各種センサの検出値等に応じて、圧縮機21の回転数、熱源側ファン45、過冷却膨張弁32の開度、油戻し弁39の開度、第1〜第3インジェクション弁33a、33b、33cの各弁開度、利用側膨張弁54の開度、利用側ファン53の回転数等をリアルタイムに制御する。なお、冷却運転モード実行中は、第1〜第3インジェクション弁33a、33b、33cは、いずれも全閉状態以外の状態に制御される。また、冷却運転モード実行中は、利用側バイパス回路60の途中に設けられているバイパス膨張弁62は、全閉状態に制御される。
また、アクチュエータ制御部74は、加温運転モード時には、四路切換弁24の接続状態を圧縮機21の吐出側とガス側閉鎖弁49とが接続されて熱源側熱交換器25と圧縮機21の吸入側とが接続された状態として、過冷却膨張弁32は全閉状態となるように制御し、利用側膨張弁54は全開状態となるように制御し、利用側ファン53を停止させるように制御しつつ、各種センサの検出値等に応じて、圧縮機21の回転数、熱源側ファン45、熱源側膨張弁28の開度、油戻し弁39の開度、第1〜第3インジェクション弁33a、33b、33cの各弁開度等をリアルタイムに制御する。なお、加温運転モード実行中においても、第1〜第3インジェクション弁33a、33b、33cは、いずれも全閉状態以外の状態に制御される。また、加温運転モード実行中は、利用側バイパス回路60の途中に設けられているバイパス膨張弁62は、利用側液冷媒管59のうち、利用側液冷媒管59と利用側バイパス回路60との液冷媒側の合流点よりもさらに液冷媒側の配管表面において結露が生じないように、利用側液側冷媒温度センサ66の検知温度に基づいてアクチュエータ制御部74が制御を行い、圧縮機21から供給されたホットガスの利用側バイパス回路60における流量を調節する。
(2−5)表示制御部75
表示制御部75は、表示装置としてのリモコン50aの動作を制御する機能部である。
表示制御部75は、表示装置としてのリモコン50aの動作を制御する機能部である。
表示制御部75は、運転状態や状況に係る情報を管理者に対して表示すべく、リモコン50aに所定の情報を出力させる。
例えば、表示制御部75は、冷却運転実行中には、設定温度等の各種情報をリモコン50aに表示させる。
(3)冷却運転モードの冷媒の流れ
以下、冷却運転モードにおける冷媒回路10における冷媒の流れについて説明する。
以下、冷却運転モードにおける冷媒回路10における冷媒の流れについて説明する。
冷凍装置100では、運転時に、冷媒回路10に充填された冷媒が、主として、圧縮機21、熱源側熱交換器25、レシーバ27、過冷却器31、熱源側膨張弁28、利用側膨張弁54、利用側熱交換器52の順に循環する冷却運転(冷凍サイクル運転)が行われる。
冷却運転が開始されると、冷媒回路10内において、冷媒が圧縮機21に吸入されて圧縮された後に吐出される。ここで、冷凍サイクルにおける低圧は、低圧センサ40aによって検出される吸入圧力であり、冷凍サイクルにおける高圧は、高圧センサ40cによって検出される吐出圧力であり、冷凍サイクルにおける中間圧は、中間圧センサ40bによって検出される吐出圧力である。
圧縮機21では、利用ユニット50で要求される冷却負荷に応じた容量制御が行われる。具体的には、吸入圧力の目標値が利用ユニット50で要求される冷却負荷に応じて設定され、吸入圧力が目標値になるように圧縮機21の回転数が制御される。
圧縮機21から吐出されたガス冷媒は、吐出側配管41を経て、熱源側熱交換器25のガス側端に流入する。ここで、吐出側配管41の途中に設けられた油分離器23は、圧縮機21から吐出された冷媒から冷凍機油を分離し、油戻し管38側に導く。
熱源側熱交換器25のガス側端に流入したガス冷媒は、熱源側熱交換器25において、熱源側ファン45によって供給される熱源側空気と熱交換を行って放熱して凝縮し、液冷媒となって熱源側熱交換器25の液側端から流出する。
熱源側熱交換器25の液側端から流出した液冷媒は、第2分岐管36側に分岐して流れることなく、第1熱源液側配管43および第1熱源液側逆止弁26を通過して、レシーバ27の入口に流入する。レシーバ27に流入した液冷媒は、レシーバ27において飽和状態の液冷媒として一時的に溜められた後に、レシーバ27の出口から流出する。
レシーバ27の出口から流出した液冷媒は、第2熱源液側配管44を流れて過冷却器31に流入する。
過冷却器31に流入した液冷媒は、過冷却器31において、インジェクション管30を流れる冷媒と熱交換を行ってさらに冷却されて過冷却状態の液冷媒になり、過冷却器31の熱源側膨張弁28側の出口から流出する。なお、ここで、過冷却膨張弁32の弁開度は、コントローラ70によって、過冷却器31から熱源側膨張弁28に向けて流れる冷媒が所定の正の過冷却度を有するようにしつつ、中間圧センサの検知値が所定の中間圧条件を満たすように制御される。
過冷却器31の熱源側膨張弁28側の出口から流出した液冷媒は、第2熱源液側配管44における過冷却器31と熱源側膨張弁28との間の部分を経て、熱源側膨張弁28に流入する。このとき、過冷却器31の熱源側膨張弁28側の出口から流出した液冷媒の一部は、第2熱源液側配管44における過冷却器31と熱源側膨張弁28との間の部分から分岐しているインジェクション管30に向けて流れるようになっている。
インジェクション管30を流れる冷媒は、過冷却膨張弁32によって冷凍サイクルにおける中間圧になるまで減圧される。過冷却膨張弁32によって減圧された後のインジェクション管30を流れる冷媒は、過冷却器31のインジェクション管30側の入口に流入する。過冷却器31のインジェクション管30側の入口に流入した冷媒は、過冷却器31において、第2熱源液側配管44側を流れる冷媒と熱交換を行って加熱されてガス冷媒になる。そして、過冷却器31において加熱された冷媒は、インジェクション管30の下流側まで流れ、油戻し管38を介して流れてきた冷凍機油と合流することで混合され、第1〜第3インジェクション分流管33x、33y、33zにそれぞれ分流されて、第1〜第3圧縮機21a、21b、21cの圧縮工程の途中に合流する。ここで、第1〜第3インジェクション分流管33x、33y、33zを流れる冷媒量は、第1〜第3インジェクション弁33a、33b、33cの各弁開度によって調整される。
熱源側膨張弁28は、冷却運転モードでは全開状態に制御されているため、第2熱源液側配管44から熱源側膨張弁28に流入した液冷媒は、減圧されることなく熱源側膨張弁28を通過し、その後に、液側閉鎖弁48、および液側冷媒連絡配管6を経て、運転中の利用ユニット50に流入する。
利用ユニット50に流入した冷媒は、利用側液冷媒管59の一部を経て、ドレンパン用配管55を通過し、利用側膨張弁54に流入する。なお、加温運転時には、バイパス膨張弁62は全閉状態に制御されているため、利用側バイパス回路60には冷媒は流れない。利用側膨張弁54に流入した冷媒は、利用側膨張弁54によって冷凍サイクルにおける低圧になるまで減圧されて、利用側液冷媒管59を経て利用側熱交換器52の液側端に流入する。利用側熱交換器52の液側端に流入した冷媒は、利用側熱交換器52において、利用側ファン53によって供給される利用側空気と熱交換を行って蒸発し、ガス冷媒となって利用側熱交換器52のガス側端から流出する。利用側熱交換器52のガス側端から流出したガス冷媒は、利用側ガス冷媒管58を介して、ガス側冷媒連絡配管7に流れていく。
このようにして、利用ユニット50から流出した冷媒は、ガス側冷媒連絡配管7において合流し、ガス側閉鎖弁49、四路切換弁24および吸入側配管42を経て、再び、圧縮機21に吸入される。
(4)加温運転モードの冷媒の流れ
以下、利用側熱交換器52に付着した霜を除去するため等に行われる加温運転モードにおける冷媒回路10における冷媒の流れについて説明する。
以下、利用側熱交換器52に付着した霜を除去するため等に行われる加温運転モードにおける冷媒回路10における冷媒の流れについて説明する。
加温運転は、コントローラ70が冷却運転時に所定の加温運転開始条件を満たしたと判断した場合に(例えば、冷却運転が所定開始時間の間実行された場合または除霜対象の利用側熱交換器52の温度(利用側熱交温度センサ69の検知温度)が所定開始温度以下に低下した場合)、開始される。
冷凍装置100では、加温運転時に、冷媒回路10に充填された冷媒が、主として、圧縮機21、利用側熱交換器52、利用側膨張弁54、ドレンパン用配管55、レシーバ27、熱源側膨張弁28、熱源側熱交換器25の順に循環する加温運転(冷凍サイクル運転)が行われる。
加温運転が開始されると、冷媒回路10内において、冷媒が圧縮機21に吸入されて圧縮された後に吐出される。
圧縮機21では、特に限定されないが、例えば最大回転数となるように制御される。具体的には、第1圧縮機21aの回転数を最大としつつ、第2圧縮機21bおよび第3圧縮機21cについては固定回転数となるように制御される。
圧縮機21から吐出された高温高圧のガス冷媒は、吐出側配管41を経て、利用側ガス冷媒管58に送られる。
利用側ガス冷媒管58に到達した冷媒は、利用側熱交換器52側のみ、または、利用側熱交換器52と利用側バイパス回路60との両方に向けて流れる。具体的には、バイパス膨張弁62は、利用側液冷媒管59のうち、利用側液冷媒管59と利用側バイパス回路60との液冷媒側の合流点よりもさらに液冷媒側の配管表面において結露が生じないように、弁開度が制御されている。このため、バイパス膨張弁62が開いた状態になっている場合には、利用側ガス冷媒管58に到達した冷媒は、利用側熱交換器52と利用側バイパス回路60との両方に向けて流れることになる。
利用側熱交換器52のガス側端に流入したガス冷媒は、放熱することで凝縮しつつ、利用側熱交換器52に付着している霜を融解させる。なお、このとき、利用側ファン53の駆動は停止している。
利用側熱交換器52で霜を融解させて凝縮した冷媒は、全開状態に制御されている利用側膨張弁54を通過し、ドレンパン用配管55に流入する。そして、ドレンパン用配管55に流入した冷媒の熱により、利用側熱交換器52から剥がれ落ちてドレンパン56上に存在している氷塊が融解される。
ドレンパン用配管55を通過した冷媒は、液側冷媒連絡配管6を介して熱源ユニット2の液側に流入する。
熱源ユニット2の液側閉鎖弁48を通過した冷媒は、第1分岐管34における第1分岐逆止弁35を通過するように流れ(第2熱源液側配管44には第2熱源液側逆止弁29が設けられているため、当該方向には流れない。)、レシーバ27に流入する。レシーバ27に流入した冷媒は、第2熱源液側配管44を流れ、過冷却器31を通過して、熱源側膨張弁28において冷凍サイクルにおける低圧になるまで減圧された後、第2分岐管36の第2分岐逆止弁37を通過するように流れる。なお、加温運転時には過冷却膨張弁32は全閉状態に制御されているため、インジェクション管30の上流側には冷媒は流れない。また、加温運転時には油戻し弁39は開度制御されているため、油戻し管38を流れた冷凍機油は、インジェクション管30の下流側部分を介して第1〜第3圧縮機21a、21b、21cのそれぞれに送られる。
上述の第2分岐管36の第2分岐逆止弁37を通過するように流れた冷媒は、第1熱源液側配管43を介して熱源側熱交換器25に流入する。熱源側熱交換器25の液側端に流入した冷媒は、熱源側熱交換器25において、熱源側ファン45によって供給される熱源側空気と熱交換を行って蒸発し、ガス冷媒となって熱源側熱交換器25のガス側端から流出する。
熱源側熱交換器25から流出したガス冷媒は、四路切換弁24および吸入側配管42を経て、再び、圧縮機21に吸入される。
なお、加温運転は、コントローラ70が加温運転開始から所定の加温運転終了条件を満たしたと判断した場合に(例えば、所定加温運転時間が経過した場合、または、利用側熱交換器52の温度(利用側熱交温度センサ69の検知温度)が所定終了温度以上となること等)、終了され、通常の冷却運転が再開される。
(5)コントローラ70がバイパス膨張弁62の開度制御を行う場合の処理の流れ
以下、加温運転モードにおけるバイパス膨張弁62の開度制御について、コントローラ70の処理の流れの一例を、図3のフローチャートを参照しながら説明する。
以下、加温運転モードにおけるバイパス膨張弁62の開度制御について、コントローラ70の処理の流れの一例を、図3のフローチャートを参照しながら説明する。
なお、ここでは、所定の加温運転開始条件が満たされたことにより、加温運転が開始されている状態からの処理を説明する。
ステップS11では、コントローラ70は、利用側膨張弁54の弁開度を全開状態にしつつ、バイパス膨張弁62の弁開度を全閉状態にしつつ、圧縮機21の回転数を最大回転数で運転させる。
ステップS12では、コントローラ70は、利用側湿度センサ67により検知される相対湿度と、利用側空気温度センサ68により検知される空気温度と、記憶部71に格納されている庫内の露点温度を求めるためのデータと、基づいて、現在の庫内の露点温度を求める。
ステップS13では、コントローラ70は、ステップS12において求めた露点温度に所定の正の値である第1補正値を加えた低温判断基準温度を求める。
ステップS14では、コントローラ70は、ステップS13において求め低温判定基準温度に所定の正の値である第2補正値を加えた高温判断基準温度を求める。なお、第1補正値と第2補正値とは同じ値であっても良いし異なる値であってもよい。
ステップS15では、コントローラ70は、利用側液側冷媒温度センサ66による検知温度が、ステップS13において求めた低温判断基準温度よりも低いか否かを判断する。ここで、利用側液側冷媒温度センサ66による検知温度が低温判断基準温度よりも低いと判断された場合には、ステップS16に移行する。利用側液側冷媒温度センサ66による検知温度が低温判断基準温度以上であると判断された場合には、ステップS18に移行する。
ステップS16では、コントローラ70は、バイパス膨張弁62の開度を所定開度だけ上げて、利用側バイパス回路60に圧縮機21から供給されるホットガス冷媒がより多く流れるように制御する。
ステップS17では、コントローラ70は、ステップS16の処理を終えてから所定待機時間が経過するまで待機する。
ステップS18では、コントローラ70は、利用側液側冷媒温度センサ66による検知温度が、ステップS14において求めた高温判断用温度よりも高いか否かを判断する。ここで、利用側液側冷媒温度センサ66による検知温度が高温判断基準温度よりも高いと判断された場合には、ステップS19に移行する。利用側液側冷媒温度センサ66による検知温度が高温判断基準温度以下であると判断された場合には、ステップS21に移行する。
ステップS19では、コントローラ70は、バイパス膨張弁62の開度を所定開度だけ下げて、利用側バイパス回路60に圧縮機21から供給されるホットガス冷媒がより少なくなり、利用側熱交換器52により多くのホットガス冷媒が流れるように制御する。なお、ここでの所定開度は、ステップS16の所定開度と同じであってもよいし異なっていてもよい。
ステップS20では、コントローラ70は、ステップS19の処理を終えてから所定待機時間が経過するまで待機する。ここでの所定待機時間は、ステップS17の所定待機時間と同じであってもよいし異なっていてもよい。
ステップS21では、コントローラ70は、所定加温運転終了条件を満たしたか否かを判断する。特に限定されないが、例えば、コントローラ70は、加温運転を開始してから所定加温運転時間が経過した場合、または、利用側熱交換器52の温度(利用側熱交温度センサ69の検知温度)が所定終了温度以上となった場合に、所定加温運転終了条件を満たすと判断することができる。ここで、所定加温運転終了条件を満たした場合にはステップS22に移行し、満たしていない場合にはステップS12に戻って上記処理を繰り返す。
ステップS22では、コントローラ70は、加温運転を終了し、四路切換弁24の接続状態を冷却運転時の接続状態に切り換えて、冷却運転を再開させる。
(6)冷凍装置100の特徴
(6−1)
本実施形態に係る冷凍装置100では、利用側熱交換器52のデフロストが行われる加温運転時に、利用側熱交換器52に付着した霜を融解させた冷媒の温度が庫内の低い温度の影響を受けて低下してしまうことがあっても、利用側バイパス回路60に設けられたバイパス弁62の開度を開けて利用側バイパス回路60にホットガス冷媒を流して利用側熱交換器52を通過した冷媒に合流させることにより、利用側液冷媒管59における利用側バイパス回路60との合流点よりも液冷媒側の部分を通過する冷媒温度を上昇させることが可能になる。
(6−1)
本実施形態に係る冷凍装置100では、利用側熱交換器52のデフロストが行われる加温運転時に、利用側熱交換器52に付着した霜を融解させた冷媒の温度が庫内の低い温度の影響を受けて低下してしまうことがあっても、利用側バイパス回路60に設けられたバイパス弁62の開度を開けて利用側バイパス回路60にホットガス冷媒を流して利用側熱交換器52を通過した冷媒に合流させることにより、利用側液冷媒管59における利用側バイパス回路60との合流点よりも液冷媒側の部分を通過する冷媒温度を上昇させることが可能になる。
これにより、利用側液冷媒管59における利用側バイパス回路60との合流点よりも液冷媒側の部分において、断熱材等が巻き付けられていない場合(防熱処理が施されていない場合)であっても、当該箇所における結露を抑制することが可能になる。
特に、加温運転が可能となるように構成されておらず、利用側熱交換器のデフロストを別付けの電気ヒータによる加熱で行う形式の冷凍装置では、利用側熱交換器の液冷媒側を流れる冷媒がデフロスト時に低温化する問題が生じないため、当該箇所に防熱処理が施されていないのが通常である。このような冷凍装置から上記実施形態の冷凍装置100に更新する場合には、利用側熱交換器52の液冷媒側において結露が生じることが特に懸念される。このような場合であっても、本実施形態の加温運転時のバイパス膨張弁62の制御を行うことにより、結露の発生を抑制することができる。
本実施形態の冷凍装置100では、バイパス膨張弁62の開度制御を、結露の発生を抑制しようとする、庫内における利用側液冷媒管59と利用側バイパス回路60との合流点よりも液冷媒側の部分を通過する冷媒温度を利用側液側冷媒温度センサ66の検知温度に基づいて行っている。さらに、バイパス膨張弁62の開度制御の際には、結露の発生を抑制しようとする庫内の現状の露点温度を求め、当該露点温度と冷媒温度を利用側液側冷媒温度センサ66の検知温度を比較することで、バイパス膨張弁62の弁開度の制御を行っている。以上により、当該箇所における結露の発生をより確実に抑制することが可能になっている。
(6−2)
本実施形態の冷凍装置100では、加温運転時に庫内の利用側液冷媒管59と利用側バイパス回路60との合流点よりも液冷媒側の部分において結露が生じないように、バイパス膨張弁62の弁開度を上げる制御を行っているだけでなく、利用側バイパス回路60においてホットガス冷媒が流れすぎてしまわないように、利用側液側冷媒温度センサ66の検知温度が高温判断基準温度よりも高くなった場合には、バイパス膨張弁62の弁開度を下げる制御を行っている。これにより、利用側バイパス回路60に必要以上のホットガス冷媒が流れてしまうことで利用側熱交換器52のデフロストが長時間化してしまうことを抑制することが可能になっている。
本実施形態の冷凍装置100では、加温運転時に庫内の利用側液冷媒管59と利用側バイパス回路60との合流点よりも液冷媒側の部分において結露が生じないように、バイパス膨張弁62の弁開度を上げる制御を行っているだけでなく、利用側バイパス回路60においてホットガス冷媒が流れすぎてしまわないように、利用側液側冷媒温度センサ66の検知温度が高温判断基準温度よりも高くなった場合には、バイパス膨張弁62の弁開度を下げる制御を行っている。これにより、利用側バイパス回路60に必要以上のホットガス冷媒が流れてしまうことで利用側熱交換器52のデフロストが長時間化してしまうことを抑制することが可能になっている。
(7)変形例
上記実施形態は、以下の変形例に示すように適宜変形が可能である。なお、各変形例は、矛盾が生じない範囲で他の変形例と組み合わせて適用されてもよい。
上記実施形態は、以下の変形例に示すように適宜変形が可能である。なお、各変形例は、矛盾が生じない範囲で他の変形例と組み合わせて適用されてもよい。
(7−1)変形例A
上記実施形態では、利用側バイパス回路60と利用側液冷媒管59との液冷媒側における合流点が、ドレンパン用配管55よりも液冷媒側である場合を例に挙げて説明した。
上記実施形態では、利用側バイパス回路60と利用側液冷媒管59との液冷媒側における合流点が、ドレンパン用配管55よりも液冷媒側である場合を例に挙げて説明した。
これに対して、図4に示す冷凍装置200のように、利用側バイパス回路260と利用側液冷媒管59との液冷媒側における合流点が、利用側膨張弁54とドレンパン用配管55との間となるように構成されていてもよい。
この冷凍装置200における加温運転でのバイパス膨張弁62の弁開度制御は、上記実施形態と同様にしてもよいが、例えば、図5に示すフローチャートのように弁開度制御を行ってもよい。
ここで、ステップS11〜S20までは、上記実施形態と同様であるため、説明を省略する。
ステップS221では、コントローラ70は、所定経過条件を満たしたか否かを判断する。この所定経過条件は、特に限定されないが、例えば、加温運転の開始から所定経過時間を経過した場合や、加温運転の開始後に利用側熱交換器52の温度が所定経過温度以上に上昇した場合等に満たす条件としてもよい。この所定経過条件は、所定加温運転終了条件よりも穏やかな条件として定めることができる。すなわち、所定経過条件を加温運転の開始から所定経過時間を経過した場合に満たすとし、所定加温運転終了条件を加温運転の開始から所定加温運転時間が経過した場合に満たすとする場合には、所定経過時間を所定加温運転時間よりも短い時間として設定することができる。また、所定経過条件を加温運転の開始後に利用側熱交換器52の温度が所定経過温度以上に上昇した場合に満たすとし、所定加温運転終了条件を加温運転の開始後に利用側熱交換器52の温度が所定終了温度以上に上昇した場合に満たすとする場合には、所定経過温度を所定終了温度よりも低い温度として設定することができる。これにより、加温運転による利用側熱交換器52の除霜が概ね終了した段階であって完全に終了する前の段階にステップS222に移行させることができる。
ステップS222では、コントローラ70は、利用側バイパス回路260のバイパス膨張弁62の開度を所定開度だけ上げて、利用側バイパス回路260に圧縮機21から供給されるホットガス冷媒がより多く流れるように制御する。ここでの所定開度は、特に限定されず、予め定めた開度であってもよいし、バイパス膨張弁62の弁開度を全開にするための開度であってもよい。このようにして、冷凍装置200の利用側バイパス回路260を流れるホットガス冷媒を多くすることにより、利用側熱交換器52を通過することなくドレンパン用配管55に直接供給される冷媒が多い状況を実現することができる。したがって、デフロストの終盤において、利用側熱交換器52から剥がれ落ちてドレンパン56上に堆積している氷塊をドレンパン用配管55を流れるホットガス冷媒によって集中的に融解させることが可能になる。
ステップS223では、コントローラ70は、所定加温運転終了条件を満たしたか否かを判断する。特に限定されないが、例えば、コントローラ70は、加温運転を開始してから所定加温運転時間が経過した場合、または、利用側熱交換器52の温度(利用側熱交温度センサ69の検知温度)が所定終了温度以上となった場合に、所定加温運転終了条件を満たすと判断することができる。ここで、所定加温運転終了条件を満たした場合にはステップS224に移行し、満たしていない場合にはステップS223を繰り返す。
ステップS224では、コントローラ70は、加温運転を終了し、四路切換弁24の接続状態を冷却運転時の接続状態に切り換えて、冷却運転を再開させる。
以上の変形例Aに係る冷凍装置200では、加温運転時の結露を抑制しつつ、ドレンパン56上に落ちた氷塊についても迅速に融解させることが可能になる。
なお、上記ステップS223における所定加温運転終了条件の判断において、加温運転を開始してから所定加温運転時間が経過したか否かを判断する代わりに、ステップS222における処理から所定時間が経過したか否かを判断するようにしてもよい。
(7−2)変形例B
上記実施形態では、利用側バイパス回路60において電子膨張弁であるバイパス膨張弁62を設けた冷凍装置100を例に挙げて説明した。
上記実施形態では、利用側バイパス回路60において電子膨張弁であるバイパス膨張弁62を設けた冷凍装置100を例に挙げて説明した。
これに対して、例えば、図6に示す冷凍装置300のように、利用側バイパス回路60において電磁弁であって、開閉制御されるバイパス開閉弁362を設けた構成としてもよい。
この場合には、上記実施形態におけるバイパス膨張弁62の弁開度を上げる制御の代わりに、バイパス開閉弁362が開いている時間帯をより長くする制御を行いつつ、上記実施形態におけるバイパス膨張弁62の弁開度を下げる制御の代わりに、バイパス開閉弁362が開いている時間帯をより短くする制御を行うことができる。
(7−3)変形例C
上記実施形態では、庫内における利用側液冷媒管59と利用側バイパス回路60との合流点よりも液冷媒側の部分における結露を抑制させる冷凍装置100を例に挙げて説明した。
上記実施形態では、庫内における利用側液冷媒管59と利用側バイパス回路60との合流点よりも液冷媒側の部分における結露を抑制させる冷凍装置100を例に挙げて説明した。
これに対して、図7に示す冷凍装置400のように、上記実施形態の利用側液側冷媒温度センサ66の代わりに、液側冷媒連絡配管6の途中を流れる冷媒の温度を検知する液側連絡冷媒温度センサ466を設け、利用側湿度センサ67の代わりに屋外湿度センサ467を設け、利用側空気温度センサ68の代わりに屋外空気温度センサ468を設けてもよい。この場合には、屋外の露点温度と液側連絡冷媒温度センサ466の検知温度とを比較して上記実施形態と同様にバイパス膨張弁62の弁開度制御を行うことにより、屋外の当該箇所における液側冷媒連絡配管6に防熱処理が施されていない場合であっても、当該箇所における結露を抑制することが可能になる。
(7−4)変形例D
上記実施形態の冷凍装置100では、利用側湿度センサ67や利用側空気温度センサ68の各検知値と、記憶部71に予め格納されている空気温度と露点温度の関係に関するデータ等に基づいて露点温度を求める場合を例に挙げて説明した。
上記実施形態の冷凍装置100では、利用側湿度センサ67や利用側空気温度センサ68の各検知値と、記憶部71に予め格納されている空気温度と露点温度の関係に関するデータ等に基づいて露点温度を求める場合を例に挙げて説明した。
これに対して、例えば、利用側湿度センサ67と利用側空気温度センサ68と記憶部71における上記データの代わりに、公知の露点温度計を用いた構成としてもよい。
(7−5)変形例E
上記実施形態の冷凍装置100では、冷蔵倉庫や店舗のショーケースの庫内の冷却を行う場合を例に挙げて説明した。
上記実施形態の冷凍装置100では、冷蔵倉庫や店舗のショーケースの庫内の冷却を行う場合を例に挙げて説明した。
しかし、これに限定されず、輸送コンテナ内の冷却を行う冷凍装置としてもよいし、建物内の冷房等を行うことで空気調和を実現する空調システム(エアコン)としてもよい。
本発明は、冷凍装置に利用可能である。
2 :熱源ユニット
10 :冷媒回路(主回路)
20 :熱源ユニット制御部
21 :圧縮機
23 :油分離器
24 :四路切換弁(切換弁)
25 :熱源側熱交換器
27 :レシーバ
28 :熱源側膨張弁(膨張弁)
30 :インジェクション管
30a :吸入インジェクション管
31 :過冷却器
32 :過冷却膨張弁
33 :インジェクション弁
40a :低圧センサ
40b :中間圧センサ
40c :高圧センサ
41 :吐出側配管
42 :吸入側配管
45 :熱源側ファン
47 :吐出温度センサ
50 :利用ユニット
52 :利用側熱交換器
54 :利用側膨張弁
55 :ドレンパン用配管
56 :ドレンパン
57 :利用ユニット制御部
60 :利用側バイパス回路(バイパス回路)
62 :バイパス膨張弁(バイパス弁)
66 :利用側液側冷媒温度センサ(合流温度検出部)
67 :利用側湿度センサ
68 :利用側空気温度センサ
69 :利用側熱交温度センサ
70 :コントローラ(制御部)
71 :記憶部
260 :バイパス回路
362 :バイパス開閉弁(バイパス弁)
466 :液側連絡冷媒温度センサ(合流温度検出部)
467 :屋外湿度センサ
468 :屋外空気温度センサ
100、200、300、400 :冷凍装置
10 :冷媒回路(主回路)
20 :熱源ユニット制御部
21 :圧縮機
23 :油分離器
24 :四路切換弁(切換弁)
25 :熱源側熱交換器
27 :レシーバ
28 :熱源側膨張弁(膨張弁)
30 :インジェクション管
30a :吸入インジェクション管
31 :過冷却器
32 :過冷却膨張弁
33 :インジェクション弁
40a :低圧センサ
40b :中間圧センサ
40c :高圧センサ
41 :吐出側配管
42 :吸入側配管
45 :熱源側ファン
47 :吐出温度センサ
50 :利用ユニット
52 :利用側熱交換器
54 :利用側膨張弁
55 :ドレンパン用配管
56 :ドレンパン
57 :利用ユニット制御部
60 :利用側バイパス回路(バイパス回路)
62 :バイパス膨張弁(バイパス弁)
66 :利用側液側冷媒温度センサ(合流温度検出部)
67 :利用側湿度センサ
68 :利用側空気温度センサ
69 :利用側熱交温度センサ
70 :コントローラ(制御部)
71 :記憶部
260 :バイパス回路
362 :バイパス開閉弁(バイパス弁)
466 :液側連絡冷媒温度センサ(合流温度検出部)
467 :屋外湿度センサ
468 :屋外空気温度センサ
100、200、300、400 :冷凍装置
Claims (6)
- 圧縮機(21)と、切換弁(24)と、熱源側熱交換器(25)と、膨張弁(28)と、利用側熱交換器(52)とが接続されて構成されており、前記切換弁の接続状態の切り換えにより冷却運転と逆サイクルデフロスト運転とを切り換えて実行可能な主回路(10)と、
前記利用側熱交換器の一端側と他端側とを接続しており、途中にバイパス弁(62、362)を有するバイパス回路(60、260)と、
前記逆サイクルデフロスト運転時に前記バイパス弁を少なくとも一時的に開ける制御部(70)と、
を備えた冷凍装置(100、200、300、400)。 - 前記逆サイクルデフロスト運転時に、前記利用側熱交換器を通過した冷媒と前記バイパス回路を通過した冷媒とが合流した後の冷媒の温度を検出する合流温度検出部(66、466)をさらに備え、
前記制御部は、前記合流温度検出部による検出温度に基づいて前記バイパス弁を制御する、
請求項1に記載の冷凍装置。 - 前記バイパス回路と前記主回路との接続部分のうちの液冷媒側の接続部分と、前記利用側熱交換器とは、庫内に配置されており、
前記制御部は、前記合流温度検出部(66)による検出温度が前記庫内の露点温度以下とならないように前記バイパス弁を制御する、
請求項2に記載の冷凍装置(100、200、300)。 - 前記制御部は、前記合流温度検出部(466)による検出温度が屋外の露点温度以下とならないように前記バイパス弁を制御する、
請求項2に記載の冷凍装置(400)。 - 前記主回路は、冷媒流れにおける前記利用側熱交換器に対する液冷媒側に設けられ、前記利用側熱交換器とドレンパンとの間に配置されるドレンパン用配管(55)をさらに有しており、
前記バイパス回路(260)は、前記利用側熱交換器のガス冷媒側と、前記利用側熱交換器と前記ドレンパン用配管との間と、を接続している、
請求項1から4のいずれか1項に記載の冷凍装置(200)。 - 前記制御部は、前記逆サイクルデフロスト運転時において、前記逆サイクルデフロスト運転の開始時よりも、前記開始時以降における所定経過条件を満たした後の方が前記バイパス回路(260)を流れる冷媒が多くなるように、前記バイパス弁を制御する、
請求項5に記載の冷凍装置(200)。
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---|---|---|---|---|
WO2020179015A1 (ja) * | 2019-03-06 | 2020-09-10 | 三菱電機株式会社 | 冷凍サイクル装置 |
WO2022004256A1 (ja) * | 2020-06-30 | 2022-01-06 | ダイキン工業株式会社 | 冷凍システムおよび熱源ユニット |
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-
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- 2016-11-30 JP JP2016232174A patent/JP2018087675A/ja active Pending
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