JP2018085640A - 分配器 - Google Patents

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【課題】 分配器を高電力化するための放熱手段を設けても電気的特性を劣化させることのない分配器とする。【解決手段】 分配器を構成するフェライトコアを備える第1トランスT1,第2トランスT2は、絶縁体からなる放熱用絶縁体15a,15bで挟持されて、L型金具16の間に固着されている。L型金具16は金属製の放熱板18に固着されている。これにより、トランスT1,T2におけるフェライトコアの発熱が放熱用絶縁体15a,15bおよびL型金具16を介して放熱板18に熱伝導される。この放熱手段では、フェライトコアには絶縁体である放熱用絶縁体のみが直接接触されることから、電気的特性を劣化させることのない分配器とすることができる。【選択図】 図6

Description

本発明は、高電力化するための放熱手段を設けても電気的特性を劣化させることのない分配器に関する。
特許文献1に従来のフェライトコアに絶縁被覆電線が巻かれたトランスを用いた分配器の回路が示されており、この分配器の回路構成を示す回路図を図12に示す。
図12に示す回路構成とされた従来の分配器100は、フェライトコアに絶縁被覆電線が巻かれたトランスT1,T2を備えており、トランスT1はインピーダンス整合トランスとして作用し、入力端子120からトランスT1に供給された信号は、トランスT1の中途のタップから出力されて信号分配用のトランスT2のセンタータップに供給される。トランスT2の両端からは2分配された信号がそれぞれ出力され、一方の分配信号は第1出力端子121から出力され、他方の分配信号は第2出力端子122から出力される。トランスT1のタップとトランスT2のセンタータップとを接続するラインとアース間に接続されたコンデンサCはインピーダンス整合用として、第1出力端子121と第2出力端子122間に接続された抵抗Rは第1出力端子121と第2出力端子122との間のアイソレーション用として設けられている。
図12に示す分配器100は、簡単な回路構成で広帯域な周波数特性が得られるため、主にCATV用やテレビ共聴などの受信分配用として広く利用されている。ところで、地下街やトンネル内部の通信では、FM再放送や各種通信帯域の電波を重畳して分配する必要があることから、広帯域で大きな電力を分配することが求められている。また、近年の通信システムの高度化に伴い、より多周波を扱う必要が生じたことから電力も増加傾向となり、20W程度まで分配可能な広帯域高電力分配器を実現することが求められている。しかし、図12に示すフェライトコアを用いた分配器100は、5W程度の電力分配には広く利用することができるが、20W程度の高周波電力を分配器100の入力端子120に印加すると、トランスT1,T2を構成するフェライトコアが発熱して特性劣化を生じ、最悪の場合はトランスT1,T2が焼損する恐れがあった。
実公昭61−6661号公報
フェライトコアを用いた高電力化された従来の分配器が特許文献1に開示されている。この従来の分配器は、ベリリア磁器、アルミナ磁器等の基板上に金属膜を設けた金属薄膜抵抗器と、2個の貫通孔を有する略直方体の側面に円弧状の溝を有する形状のフェライトコアとを耐熱接着剤を用いて金属製シャーシに接着するようにしている。
しかしながら、金属製シャーシにフェライトコアが接着されることから、フェライトコアの発熱は金属製シャーシにより放熱されるものの、フェライトコアは磁性体であることから直接金属が接触すると磁界の乱れや透磁率の劣化を招き、分配器を高電力化すると電気的性能が大きく劣化すると云う問題点があった。また、金属製シャーシにフェライトコアを接着する耐熱性接着剤は、一般に熱伝導率が低いため効率の良い放熱ができないという問題点もあった。
そこで、本発明は、分配器を高電力化するための放熱手段を設けても電気的特性を劣化させることのない分配器を提供することを目的としている。
本発明の分配器は、フェライトコアを有するトランスを用いた分配器回路が組み込まれている基板と、前記フェライトコアが貫通する貫通穴が形成され、前記基板に重なるように設けられた金属製の放熱板と、該放熱板の前記貫通穴から突出した前記フェライトコアに密着して固着された放熱用絶縁体と、該放熱用絶縁体を前記放熱板に固着する金具とを備え、前記フェライトコアの発熱が前記放熱用絶縁体および前記金具を介して前記放熱板に熱伝導されることを最も主要な特徴としている。
本発明の分配器は、フェライトコアの発熱が放熱用絶縁体および金具を介して放熱板に熱伝導される放熱手段を備えている。この放熱手段では、フェライトコアには絶縁体である放熱用絶縁体が直接接触されるが、導電体は直接接触しないことから、分配器を高電力化するための放熱手段を設けても電気的特性を劣化させることのない分配器とすることができる。また、接着剤を必要としない放熱手段とされていることから、放熱効率を向上することができる。
本発明の実施例の分配器の外観の構成を示す平面図である。 本発明の実施例の分配器の外観の構成を示す正面図である。 本発明の実施例の分配器の外観の構成を示す下面図である。 本発明の実施例の分配器の構成を、上板部を切り欠いて示す平面図である。 本発明の実施例の分配器の構成を、下板部を切り欠いて示す下面図である。 本発明の実施例の分配器における放熱部の構成を示す斜視図である。 本発明の実施例の分配器における放熱部の放熱板の構成を示す斜視図である。 本発明の実施例の分配器におけるフェライトコアと放熱用絶縁体の構成を示す斜視図である。 本発明の実施例の分配器において放熱部を省略した場合の時間に対する温度特性を示す図である。 本発明の実施例の分配器における時間に対する温度特性を示す図である。 本発明の実施例の分配器における他のフェライトコアと他の放熱用絶縁体の構成を示す斜視図である。 従来の分配器の回路構成を示す回路図である。
本発明の実施例の分配器1の構成を図1ないし図5に示す。図1は本発明の実施例の分配器の外観の構成を示す平面図であり、図2は本発明の実施例の分配器の外観の構成を示す正面図であり、図3は本発明の実施例の分配器の外観の構成を示す下面図であり、図4は本発明の実施例の分配器の外観の構成を上板部を切り欠いて示す平面図であり、図5は本発明の実施例の分配器の外観の構成を下板部を切り欠いて示す下面図である。
これらの図に示す分配器1の分配器回路は、図12に示す回路構成と同様の回路構成とされており、この分配器回路が図4,5に示すプリント基板とされる基板12上に組み込まれている。基板12が内部に収納されている金属製のケース10は、横長の矩形状とされた上板部10a、両側に折曲部が形成されている矩形状の下板部10b、横長の矩形状の同形状とされた前側板部10cおよび後側板部10d、横長の矩形状の同形状とされた第1側板部10eおよび第2側板部10fとから構成されている。具体的には、下板部10bにおける前縁と後縁および両側の折曲された部位の縁部から起立するように、前側板部10cと後側板部10dおよび第1側板部10eと第2側板部10fが下板部10bの上面に固着されている。この場合、前側板部10c、後側板部10d、第1側板部10e、第2側板部10fのそれぞれの下端には図5に折曲部11c,11dとして示すような折曲部が形成されており、この折曲部の下面が下板部10bの上面に当接されて、下板部10bに形成されているネジ穴に下面から挿通されたビスがそれぞれの折曲部に螺着されて、前側板部10c、後側板部10d、第1側板部10e、第2側板部10fが下板部10bの上面に固着されている。さらに、前側板部10c、後側板部10d、第1側板部10e、第2側板部10fの上端にも図5に折曲部11c,11dとして示すような折曲部が形成されており、この折曲部の上面に上板部10aの下面が当接されて、上板部10aに形成されているネジ穴に上面から挿通されたビスがそれぞれの折曲部に螺着されて、前側板部10c、後側板部10d、第1側板部10e、第2側板部10fの上面に上板部10aが固着されている。
後側板部10dに同軸端子とされる入力端子20が設けられ、入力端子20から入力された信号は、基板12に組まれている分配器回路に供給される。分配器回路で2分配された分配出力は、前側板部10cに設けられている同軸端子とされる第1出力端子21および第2出力端子22から出力される。上記したように構成されたケース10は金属製とされていることからシールド構造とされ、内部に収納されている基板12に組まれている分配器回路は、外部からの不要輻射の影響を受けないと共に、外部へ不要輻射をしないようになる。ケース10内の収納空間を縦に区切る金属製の放熱板18がケース10内に設けられており、この放熱板18上に基板12が固着されている。基板12の表面には図4に示すように、分配器回路を構成する入力端子20と第1トランスT1とを接続するプリント配線、第1出力端子21および第2出力端子22と第2トランスT2とを接続するプリント配線が形成されている。また、第1トランスT1のタップとアースのプリント配線との間にコンデンサCが接続され、第1出力端子21と第2出力端子22とのプリント配線の間に抵抗Rが接続されている。そして、基板12の裏面には第1トランスT1と第2トランスT2とが配置され、第1トランスT1と第2トランスT2とは放熱板18に形成された貫通穴を貫通して放熱板18から突出している。そして、第1トランスT1と第2トランスT2の発熱を放熱板18に熱伝導する放熱部13が設けられている。
放熱部13の構成を示す斜視図を図6に示し、放熱板18の構成を示す斜視図を図7に示す。
これらの図に示すように、放熱板18は上板部10aを若干縮小した相似形とされており、ほぼ中央に縦方向に2つ並んで円形の貫通穴18aが形成され、貫通穴18aの両側に一対のネジ穴18bが3列ずつ形成されている。2つの貫通穴18aには第1トランスT1の第1フェライトコア14−1と第2トランスT2の第2フェライトコア14−2とが貫通されて放熱板18上に第1フェライトコア14−1および第2フェライトコア14−2が突出している。この場合、貫通穴18aの径は、第1フェライトコア14−1および第2フェライトコア14−2が直接接触しない大きさの径とされている。第1トランスT1は第1フェライトコア14−1に形成されたコイル穴に絶縁被覆電線が巻かれて構成され、第2トランスT2は第2フェライトコア14−2に形成されたコイル穴に絶縁被覆電線が巻かれて構成されている。フェライトコア14−1,14−2は同じ形状とされていることからフェライトコア14として、その形状を図8(a)の斜視図に示す。図8(a)に示すように、フェライトコア14は円柱の形状とされ、上面から下面に貫通している2つの略円形のコイル穴14aが形成されている。この2つのコイル穴14aに絶縁被覆電線を巻くと共に巻き線の中途からタップを出すことにより、第1トランスT1と第2トランスT2とが構成されている。フェライトコア14は、ニッケル亜鉛(Ni−Zn)系フェライトコアでもマンガン亜鉛(Mn−Zn)系フェライトコアでもよい。
放熱板18上に突出している第1トランスT1は2つの同形状の放熱用絶縁体15aにより挟持され、第2トランスT2は2つの同形状の放熱用絶縁体15bにより挟持されている。放熱用絶縁体15aと放熱用絶縁体15bとは同じ構成とされていることから放熱用絶縁体15として、その構成を図8(b)の斜視図に示す。図8(b)に示すように、放熱用絶縁体15は、細長い四角柱状の形状とされた本体部19からなり、本体部19の一側面にフェライトコア14の外形形状を半截した形状である半円状の凹部19aが形成され、凹部19aが形成された側面の両側に本体部19を貫通するネジ穴19bがそれぞれ形成されている。放熱用絶縁体15aは、酸化アルミニウム、酸化ベリリウム、窒化アルミニウムなどの約20W/(m・K)以上の高い熱伝導率を呈する絶縁体材料が好適とされている。なお、放熱用絶縁体15aは絶縁体とされることから電気抵抗率は、電気抵抗率1MΩ・m 以上が求められ、上記絶縁体材料はこの電気抵抗率を満足する。なお、酸化アルミニウムは約23〜36W/(m・K)の熱伝導率が得られ、酸化ベリリウムは約260W/(m・K)の熱伝導率が得られ、窒化アルミニウムは約180〜230W/(m・K)の熱伝導率が得られる。
放熱板18上には、3つのL型金具16がそれぞれ4本のビス17で固着されており、3つのL型金具16は互いに平行に3列に配列されている。L型金具16は、中央部を除く中央部の両側がL字状に折曲されており、折曲された両側の部位に形成された挿通孔に挿通された2本のビス17が放熱板18に形成されているネジ穴18bにそれぞれ螺着されることにより、3つのL型金具16が固着されている。3列に配列されたL型金具16における立設された細長い板状の部位間の間隔は、放熱用絶縁体15の二つ分が嵌挿できる間隔とされている。そこで、1列目と2列目の2つのL型金具16の間に2つの放熱用絶縁体15aを配置すると共に、2列目と3列目の2つのL型金具16の間に2つの放熱用絶縁体15bを配置する。この際に、凹部19aが形成されている側面同士を向かい合わせて2つの放熱用絶縁体15aおよび2つの放熱用絶縁体15bを配置し、2つの放熱用絶縁体15aの2つの凹部19aにより形成された略円形の凹部内に、第1トランスT1の第1フェライトコア14−1の外周面が密着されるよう挟持すると共に、2つの放熱用絶縁体15bの2つの凹部19aにより形成された略円形の凹部内に第2トランスT2の第2フェライトコア14−2の外周面が密着されるよう挟持する。そして、1列目のL型金具16の立設された部位に形成されている挿通孔に挿通したビスを、第1フェライトコア14−1を挟持している2つの放熱用絶縁体15aに形成されているネジ穴19bにそれぞれ挿通し、さらに、2列目のL型金具16の立設された部位に形成されている挿通孔に挿通し、次いで、第2フェライトコア14−2を挟持している2つの放熱用絶縁体15bに形成されているネジ穴19bにそれぞれ挿通して、3列目のL型金具16の立設された部位に形成されているネジ穴に螺着する。
上記したように、第1フェライトコア14−1の外周面に密着して固着された2つの放熱用絶縁体15aが1列目と2列目の2つのL型金具16の間に固着され、第2フェライトコア14−2の外周面に密着して固着された2つの放熱用絶縁体15bが2列目と3列目の2つのL型金具16の間に固着される。放熱用絶縁体15aおよび放熱用絶縁体15bの熱伝導率は高くされていることから、第1フェライトコア14−1および第2フェライトコア14−2が発熱しても放熱用絶縁体15aおよび放熱用絶縁体15bとL型金具16を介して放熱板18に熱伝導され、効率的に放熱されるようになる。また、第1フェライトコア14−1に密着されて固着された放熱用絶縁体15aと、第2フェライトコア14−2に密着されて固着された放熱用絶縁体15bとは、上記したように酸化アルミニウム、酸化ベリリウム、窒化アルミニウムなどの絶縁体とされていることから、密着されて固着されても磁界の乱れや透磁率の劣化が生じることはなく、本発明にかかる分配器1において、放熱部13により高電力供給時のフェライトコア14−1,14−2の高温化を防止しても電気的特性が劣化することを防止することができる。
本発明にかかる分配器1の放熱効果についてさらに説明する。周囲温度+20℃における20Wの電力を入力端子20に印加したときの第1フェライトコア14−1と第2フェライトコア14−2の表面の温度変化を動作時間に対して示す温度特性を図10に示し、本発明にかかる分配器1において放熱部13を省略した場合の温度特性を図9に示す。図9,図10では第1フェライトコア14−1の表面の温度変化を「T1」で、第2フェライトコア14−2の表面の温度変化を「T2」で示しており、図9,図10を参照すると動作時間が約7分程度までは急激に温度が上昇するよう変化しているが、動作時間が約10分を超えるようになるとほぼ温度上昇しない平衡状態となることが分かる。温度変化が平衡状態になった温度で本発明にかかる分配器1と放熱部13を省略した場合とを比較すると、「T1」で示す第1フェライトコア14−1の表面温度は、本発明にかかる分配器1では図10に示すように約32℃ないし約33℃であるのに対して、放熱部13を省略した場合(図9)は約92℃ないし約95℃まで上昇することになる。このように、本発明にかかる分配器1では約60℃以上の温度低減効果があることが分かる。
また、「T2」で示す第2フェライトコア14−2の表面温度は、本発明にかかる分配器1では図10に示すように約31℃ないし約32℃であるのに対して、放熱部13を省略した場合(図9)は約43℃ないし約47℃まで上昇することになる。このように第2フェライトコア14−2の場合は、本発明にかかる分配器1では約12℃以上の温度低減効果があることが分かる。
ここで、周囲温度が+20℃から+50℃へ30℃上昇した場合を想定すると、放熱部13を備える本発明にかかる分配器1では、第1フェライトコア14−1の表面温度は+40℃から+70℃に上昇すると考えられるが、Ni−Zn系フェライトコアの最も低いキュリー温度である+120℃よりもまだ充分に低く、約20Wの高電力を分配器1に入力しても実用に耐えることが分かる。
次に、第1トランスT1および第2トランスT2のフェライトコアの形状は、図8(a)に示す円柱の形状に限らず、図11(a)に示すように直方体の形状とすることができる。すなわち、図11(a)に示すフェライトコア44は直方体の形状とされ、上面から下面に貫通している2つの略円形のコイル穴44aが形成されている。この2つのコイル穴44aに絶縁被覆電線を巻くと共に巻き線の中途からタップを出すことにより、第1トランスT1と第2トランスT2とを構成することができる。フェライトコア44は、Ni−Zn系フェライトコアでもMn−Zn系フェライトコアでもよい。図11(a)に示す形状のフェライトコア44とした場合は、放熱用絶縁体はフェライトコア44を密着して挟持できる図11(b)に示す構成とする。すなわち、図11(b)に示す放熱用絶縁体45は、細長い四角柱状の形状とされた本体部49からなり、本体部49の一側面にフェライトコア44の外形形状を半截した形状である横長の矩形状の凹部49aが形成され、凹部49aが形成された側面の両側に本体部49を貫通するネジ穴49bがそれぞれ形成されている。放熱用絶縁体45を構成する絶縁体材料は、放熱用絶縁体15と同様とされているので省略するが、放熱用絶縁体45は約20W/(m・K)以上の高い熱伝導率とされている。
以上説明した本発明にかかる分配器において、ケース10、放熱板18、L型金具16は銅、アルミニウム、真鍮等の熱伝導性に優れた金属板を加工して作成されている。
一般に、熱伝導性接着剤の熱伝導率は数W/(m・K)以下で放熱効率が悪いのに対し、以上説明した本発明にかかる分配器は、熱伝導性接着剤を必要とすることなく放熱用絶縁体でフェライトコアを挟み込んで直接接触させた上で、ビスによりねじ締めのトルク圧を加えているので、放熱用絶縁体が有する20W/(m・K)以上の高い放熱効率を実現できる。そして、放熱用絶縁体の素材に、酸化ベリリウムあるいは窒化アルミニウムを用いた場合は、更に高効率の200W/(m・K)程度の熱伝導率を得ることができる。
1 分配器、10 ケース、10a 上板部、10b 下板部、10c 前側板部、10d 後側板部、10e 側板部、10f 側板部、11c,11d 折曲部、12 基板、13 放熱部、14 フェライトコア、14a コイル穴、15 放熱用絶縁体、15a,15b 放熱用絶縁体、16 L型金具、17 ビス、18 放熱板、18a 貫通穴、18b ネジ穴、19 本体部、19a 凹部、19b ネジ穴、20 入力端子、21 第1出力端子、22 第2出力端子、44 フェライトコア、44a コイル穴、45 放熱用絶縁体、49 本体部、49a 凹部、49b ネジ穴、100 分配器、120 入力端子、121 第1出力端子、122 第2出力端子、T1,T2 トランス

Claims (5)

  1. フェライトコアを有するトランスを用いた分配器回路が組み込まれている基板と、
    前記フェライトコアが貫通する貫通穴が形成され、前記基板に重なるように設けられた金属製の放熱板と、
    該放熱板の前記貫通穴から突出した前記フェライトコアに密着して固着された放熱用絶縁体と、
    該放熱用絶縁体を前記放熱板に固着する金具と、
    を備え、前記フェライトコアの発熱が前記放熱用絶縁体および前記金具を介して前記放熱板に熱伝導されることを特徴とする分配器。
  2. 前記フェライトコアの外形形状を半截した形状の凹部が前記放熱用絶縁体に形成されており、2つの前記放熱用絶縁体の前記凹部を向かい合わせて配置して、前記凹部の間に前記フェライトコアの外周面を密着させて挟持することにより、前記フェライトコアが前記放熱用絶縁体に固着されることを特徴とする請求項1に記載の分配器。
  3. 前記金具は底板と立設板とからなるL型金具とされており、該L型金具の前記底板が螺着手段で前記放熱板に固着され、前記フェライトコアの外周面に密着して固着された2つの前記放熱用絶縁体が、2つの前記L型金具の2つの前記立設板の間に螺着手段で固着されていることを特徴とする請求項2に記載の分配器。
  4. 前記放熱用絶縁体は、熱伝導率20W/(m・K)以上の絶縁体からなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の分配器。
  5. 前記放熱用絶縁体は、酸化アルミニウム、酸化ベリリウム、窒化アルミニウムのいずれかの絶縁体材料からなることを特徴とする請求項4に記載の分配器。
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