JP2018082587A - 電力変換装置及びパワー半導体素子制御方法 - Google Patents

電力変換装置及びパワー半導体素子制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電力変換装置が備える、並列接続されたパワー半導体素子のばらつきによる問題を解決する。【解決手段】パワー半導体素子のゲート信号のオン状態が持続する時間を判別する判別部と、それぞれのパワー半導体素子の電力変換素子特性を記憶する記憶部と、それぞれのパワー半導体素子のスイッチング速度の均等化制御と導通電流の均等化制御を行う制御部とを備える。制御部は、記憶部に記憶された電力変換素子特性に基づいて、それぞれのパワー半導体素子のスイッチング速度の均等化制御を行うと共に、判別部が、所定時間以上オン状態が持続することを判別した場合に、記憶部に記憶された電力変換素子特性に基づいて、それぞれのパワー半導体素子の導通電流の均等化制御を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、電力変換装置及びパワー半導体素子制御方法に関する。
近年、直流電力から交流電力への変換、あるいは交流電力から直流電力への変換を行う電力変換装置として使用されるインバータ装置は、高出力密度化が求められ、小型化や軽量化が進んでいる。特に、パワー半導体素子を搭載したパワー半導体モジュール、コンデンサ、バスバーなどの部品を一体化した電力変換ユニットの小型化が進むにつれて、パワー半導体素子を駆動するための駆動回路の小型・低コスト化のニーズが高まっている。
また、パワー半導体モジュールと、コンデンサ、バスバー、ゲートドライブ回路などの部品を一体化した電力変換ユニットを複数搭載して、部品の共通化および出力容量の向上を図ることで、電力変換装置の低コスト化を実現している。なお、電力変換ユニットの並列数を増やすことで電力変換装置の大容量化を実現することが可能である。
パワー半導体素子を並列接続する際には、閾値やオン電圧などのパワー半導体素子に固有な特性がばらつきを持つため、それらが導通する際にそれぞれのパワー半導体素子に流れる電流値がアンバランスになってしまう。このため、パワー半導体素子を並列接続した電力変換装置では、各々のパワー半導体素子の定格電流よりも小さい電流値で使用するように設計して、異常な電圧や電流によってパワー半導体素子が破壊されないようにする必要があった。このように従来のパワー半導体素子を並列接続した電力変換装置では、パワー半導体素子の定格電流よりも小さい電流値で使用するようにしているため、パワー半導体素子の性能を最大限に利用することができないという問題があった。
このパワー半導体素子の特性のばらつきの問題を解決する1つの手法としては、例えば電力変換装置の製造時に、パワー半導体素子の選別を行い、同じ様な特性を持つパワー半導体素子同士を組み合わせる手法が知られている。しかしながら、複数のパワー半導体素子の特性を揃えるように選別する作業には手間とコストがかかり、電力変換装置の製造コストが増加してしまう。また、素子を選別したとしても、完全にパワー半導体素子の特性を均一にすることは困難であり、パワー半導体素子の並列数が制限されるという問題があった。
また、特許文献1及び2には、それぞれパワー半導体素子の特性のばらつきの問題を解決するための手法が記載されている。
例えば特許文献1には、複数の絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT:Insulated Gate Bipolar Transistor)をそれぞれ個別に駆動する駆動回路として、IGBTのゲート抵抗を変化させて、スイッチング動作時の電流アンバランスを改善する点についての記載がある。
また、特許文献2には、定常時のオン電圧ばらつきによる電流アンバランスを改善するために、ゲート閾値電圧とゲート閾値電圧基準値との差分に応じて、電源電圧とエミッタ電位の双方を同極性に等量変化させる点についての記載がある。
特開2014−230307号公報 特開2008−178248号公報
上述した特許文献1,2に記載されたパワー半導体素子の特性のばらつきの問題を解決する手法では、電流アンバランスの改善が不十分であった。
例えば、特許文献1に記載された手法は、IGBTのターンオン・ターンオフ制御開始時におけるゲート抵抗を変化させるものである。この特許文献1に記載された手法では、スイッチング動作時の電流アンバランスを改善することができるものの、パワー半導体素子の定常電流のアンバランスを改善することはできないという問題がある。
また、特許文献2には、ゲート閾値電圧とゲート閾値電圧基準値との差分に応じて、定常時のオン電圧ばらつきによる電流アンバランスを改善する点について記載されている。しかしながら、オン電圧のばらつき要因は、閾値電圧以外にも存在することが知られており、特許文献2に記載されるようなゲート閾値電圧の等量変化のみでは、オン電圧のばらつきに起因する電流アンバランスを改善できないという問題があった。
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、パワー半導体素子のばらつきによる問題を解決した、電力変換装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならは、複数のパワー半導体素子が並列接続された電力変換装置において、パワー半導体素子のゲート信号のオン状態が持続する時間を判別する判別部と、それぞれのパワー半導体素子ごとに用意され、それぞれのパワー半導体素子の電力変換素子特性を記憶する記憶部と、記憶部に記憶された電力変換素子特性に基づいて、それぞれのパワー半導体素子のスイッチング速度の均等化制御を行うと共に、判別部が、所定時間以上オン状態が持続することを判別した場合に、記憶部に記憶された電力変換素子特性に基づいて、それぞれのパワー半導体素子の導通電流の均等化制御を行う制御部とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、パワー半導体素子の特性の個体差により生じる電流アンバランスを改善することができ、パワー半導体素子の特性の個体差により生じていた制約を除去した良好な特性の電力変換装置が得られる。このため、電力変換装置の製造時にパワー半導体素子として同一特性のもの選別する作業が不要になる。また、電流アンバランスの改善により、パワー半導体素子を並列接続する場合の接続数を増やすことができると共に、パワー半導体素子に流す電流の制限をなくすことができ、信頼性や処理能力の向上を図ることができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施の形態例の電力変換装置の素子制御例を示す構成図である。 ゲート信号のオン期間の持続時間の例を示す信号波形図である。 本発明の一実施の形態例による電力変換装置の制御処理の例(例1)を示すフローチャートである。 図3のフローチャートによる制御例を示すゲート電圧波形(図4A)及び導通電流波形(図4B)を示す特性図である。 本発明の一実施の形態例による電力変換装置の制御処理の例(例2)を示すフローチャートである。 図5のフローチャートによる制御例を示すゲート電圧波形(図6A)及び導通電流波形(図6B)を示す特性図である。 本発明の一実施の形態例による電力変換装置の制御処理の例(例3)を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態例の電力変換装置の全体構成例を示す構成図である。 本発明の一実施の形態例の変形例の電力変換装置の全体構成例を示す構成図である。
以下、本発明の一実施の形態例(以下、「本例」と称する)を、添付図面を参照して説明する。
[1.電力変換装置の素子制御構成例]
図1は、本例の電力変換装置の素子を制御する駆動回路とその周辺構成の例を示す。
図1では、並列接続された2個のパワー半導体素子31,32と、それぞれのパワー半導体素子31,32の駆動回路40−1,40−2の構成を示す。後述するように電力変換装置は、より多数のパワー半導体素子を並列接続する構成が一般的であるが、ここでは説明を簡単にするために、2個のパワー半導体素子31,32の例を示す。
パワー半導体素子31,32としては、例えば絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)が使用される。それぞれのパワー半導体素子31,32のコレクタとエミッタの間には、負荷電流を転流させるためのダイオード31a,32aが接続されている。
駆動回路40−1,40−2は、各パワー半導体素子31,32のゲート電圧を制御して、それぞれのパワー半導体素子31,32のスイッチング動作を制御する。それぞれの駆動回路40−1,40−2には、上位のコントローラ(不図示)からゲート信号指令入力端子11にパワー半導体素子31,32のゲート信号指令が供給される。駆動回路40−1,40−2は、このゲート信号指令に基づいて、それぞれの駆動回路40−1,40−2に接続されたパワー半導体素子31,32のゲート電圧を個別に制御して、パワー半導体素子31,32をスイッチングさせる。
なお、ゲート信号指令入力端子11に供給されるゲート信号指令は、オン/オフ期間判別部12に供給され、このオン/オフ期間判別部12で、ゲート信号指令でオン状態が継続する期間が予め決められた所定時間以上であるか否かが判別される。オン/オフ期間判別部12で得たオン状態が継続する期間が所定時間以上か否かの情報は、ゲート制御量算出部13に供給される。
本例の駆動回路40−1,40−2は、それぞれゲート電圧傾き可変回路部42と、ゲート電圧可変回路部43とを備える。また、本例の駆動回路40−1,40−2は、それぞれの駆動回路40−1,40−2が駆動するパワー半導体素子31,32の特性を記憶する記憶部41を備える。記憶部41には、その駆動回路40−1,40−2が駆動するパワー半導体素子31,32の電力変換素子特性が記憶される。具体的には、図1の右下に拡大して示すように、電力変換素子特性として、ある特定のゲート電圧におけるスイッチング速度情報51と、オン電圧の情報52とが、記憶部41に記憶される。スイッチング速度情報51は、例えば、ある1つのゲート電圧(例えばゲート電圧Vge=15V)で、一定時間dtに流れる電流diの情報di/dtとして示される。また、オン電圧の情報52は、例えば各ゲート電圧(図1の例では13V〜18Vの間の電圧値)におけるオン電圧Vcesatとして示される。これらの記憶部41に記憶されるスイッチング速度情報51及びオン電圧の情報52は、例えば電力変換装置を製造する際に、それぞれの駆動回路40−1,40−2に接続されたパワー半導体素子31,32の特性を測定して取得される。そして、この取得された情報が電力変換装置の製造工程で記憶部41に記憶される。
そして、それぞれの駆動回路40−1,40−2が各パワー半導体素子31,32を制御する際には、ゲート電圧傾き可変回路部42により電圧が変化する際の傾きを個別に可変設定すると共に、ゲート電圧可変回路部43によりゲート電圧を個別に可変設定する。これらのゲート電圧傾き可変回路部42による傾きの個別の設定と、ゲート電圧可変回路部43によるゲート電圧の個別の設定は、制御部20からの指示により行われる。
また、それぞれの駆動回路40−1,40−2が備える記憶部41に記憶された電力変換素子特性は、ゲート制御量算出部13によって読み出される。ゲート制御量算出部13は、記憶部41から読み出した各パワー半導体素子31,32の電力変換素子特性と、オン/オフ期間判別部12で判別したオン状態が継続する期間とに基づいて、各パワー半導体素子31,32のゲート電圧傾き及びゲート電圧を算出する。
そして、その算出した各パワー半導体素子31,32のゲート電圧傾き及びゲート電圧の値を、制御部20を介してそれぞれの駆動回路40−1,40−2のゲート電圧傾き可変回路部42及びゲート電圧可変回路部43に与える。
ここで、各パワー半導体素子31,32のゲート電圧傾き及びゲート電圧の制御状態の概要について説明する。
図2は、ゲート信号指令の一例を示す。ゲート信号指令は、各パワー半導体素子31,32のオン・オフを指示する信号であり、図2でゲート信号指令がハイレベルのときオンを指示し、ゲート信号指令がローレベルのときオフを指示する。
ここで、オン/オフ期間判別部12では、このゲート信号指令で示された、オン状態が継続する期間が予め決められた所定時間以上であるか否かを判別する。ここでの所定時間としては、例えば10μ秒から20μ秒程度の時間とする。そして、所定期間未満の比較的短い期間でオンとオフを繰り返す期間を期間Aとし、所定期間以上の比較的長い時間オン状態が継続する期間を期間Bとする。オン/オフ期間判別部12は、現在の状態が期間Aか期間Bの、いずれかであるかの情報を、ゲート制御量算出部13に送る。
そして、ゲート制御量算出部13は、期間Aのとき、図1に示すように、記憶部41に記憶されたスイッチング速度情報51を参照して、ゲート電圧傾き可変回路部42で、各パワー半導体素子31,32を駆動する際のゲート電圧変化時の傾きdVge/dtを可変に設定する。また、ゲート制御量算出部13は、期間Bのとき、図1に示すように、記憶部41に記憶されたオン電圧の情報52を参照して、ゲート電圧可変回路部43で、各パワー半導体素子31,32を駆動する際のゲート電圧の変化量Δ|Vge|を可変に設定する。
但し、期間Aでゲート電圧変化時の傾きを制御し、期間Bでゲート電圧を制御するのはあくまでも一例である。なお、期間Aと期間Bを使った具体的な制御例の組み合わせについては後述する。
[2.電力変換装置の制御処理例(例1)]
図3は、本例の電力変換装置の制御処理の1つの例(例1)を示すフローチャートである。
まず、ゲート信号指令入力端子11を介してオン/オフ期間判別部12が、上位コントローラ(不図示)からのゲート信号指令を受信し、そのゲート信号指令からオン状態が継続する期間を判別する(ステップS11)。そして、ゲート制御量算出部13は、オン/オフ期間判別部12で判別したオン状態が継続する期間が、所定期間以上か否かを判別する判別処理を行う(ステップS12)。
このステップS12での判断で、判別したオン状態が継続する期間が所定期間未満である場合(ステップS12のNO:期間Aである場合)には、ゲート制御量算出部13は、それぞれの駆動回路40−1,40−2が備える記憶部41に記憶されたスイッチング速度情報51を参照する(ステップS13)。このスイッチング速度情報51を参照することにより、ゲート制御量算出部13は、それぞれのパワー半導体素子31,32を駆動する際の、ゲート電圧変化時の傾きdVge/dtを算出し、算出した傾きを各ゲート電圧傾き可変回路部42に設定する(ステップS14)。このように、ゲート電圧変化時の傾きdVge/dtをそれぞれの駆動回路40−1,40−2に個別に設定することで、それぞれのパワー半導体素子31,32のスイッチング速度が等しくなる均等化制御処理が行われる。例えば、オン状態が継続する期間が短く、頻繁にオンとオフを繰り返す状態では、パワー半導体素子の損失は、スイッチング損失が支配的であり、このようにスイッチング速度が等しくなる均等化制御を行うことで、良好な駆動を実現することができる。
また、ステップS12での判断で、判別したオン状態が継続する期間が所定期間以上である場合(ステップS12のYES:期間Bである場合)には、ゲート制御量算出部13は、それぞれの駆動回路40−1,40−2が備える記憶部41に記憶されたオン電圧の情報52を参照する(ステップS15)。このオン電圧の情報52を参照して、ゲート制御量算出部13は、それぞれのパワー半導体素子31,32を駆動する際のオン電圧を算出し、算出したオン電圧を各ゲート電圧可変回路部43に設定する(ステップS16)。このように、オン時のゲート電圧をそれぞれの駆動回路40−1,40−2に個別に設定することで、それぞれのパワー半導体素子31,32の導通電流が等しくなる均等化制御処理が行われる。オン状態が継続する期間が比較的長い状態では、パワー半導体素子の損失は、導通電流による導通損失の方が支配的であり、上述のような導通電流が等しくなる均等化制御を行うことで、良好な駆動を実現することができる。
図4は、図3のフローチャートに示した例1の制御処理を実行した場合の、パワー半導体素子31,32の駆動状態の例を示す。図4Aの縦軸はパワー半導体素子のゲート電圧を示し、図4Bの縦軸はパワー半導体素子の導通電流を示す。これら図4A,Bの横軸は時間を示す。図4の例では、最初の状態ではパワー半導体素子がオフ状態であり、タイミングt0でゲート電圧が上昇し始めて、その後、タイミングt1でオン状態となる。このタイミングt1は、スイッチング動作がほぼ完了した状態を示す。また、オン/オフ期間判別部12は、タイミングt1から一定時間経過した後のタイミングt2に、オン状態が一定時間継続したか否かを判別する。
図4A、Bに示す2つの特性(ゲート電圧Vge1,Vge2及び導通電流I1、I2)は、それぞれのパワー半導体素子31,32が持つ特性が異なるために、駆動状態を変えた例を示す。すなわち、図4A、Bは、パワー半導体素子31のゲート電圧Vge1及び導通電流I1と、別のパワー半導体素子32のゲート電圧Vge2及び導通電流I2を示す。2つのパワー半導体素子31,32は、タイミングt2が経過した後のタイミングt3までオン状態が継続している。
この図4A,Bに示す例では、タイミングt0からタイミングt2の期間においては、ゲート制御量算出部13での算出結果に基づいて、ゲート電圧傾き可変回路部42がパワー半導体素子31,32の特性に合わせたスイッチング速度均等化制御を行っている期間である。このスイッチング速度均等化制御を行っている期間では、図4Aに示すように、タイミングt0からタイミングt1の期間における2つのゲート電圧Vge1,Vge2の電圧変化dV1,dV2の傾きが異なっていることがわかる。そのため、図4Bに示すように、2つの導通電流I1,I2の一定時間当たりの変化を示すスイッチング速度di/dtが、ほぼ同じに揃うようになる。
また、タイミングt1からタイミングt2までの期間では導通電流均等化制御を行う前の期間であり、ゲート印加電圧Vge1,Vge2はほぼ同じである。ゲート印加電圧Vge1,Vge2が同じである場合、パワー半導体素子の特性に応じて、2つの導通電流I1,I2が異なった値になる。
ここで、タイミングt2において、オン/オフ期間判別部12がオン状態の継続を判別したとき、ゲート制御量算出部13での算出に基づいて、ゲート電圧可変回路部43がパワー半導体素子31,32の特性に合わせたゲート電圧を設定して、導通電流均等化制御を行う。図4Aの状態では、2つのゲート印加電圧Vge1,Vge2の差分ΔVgeAが徐々に大きくなっている。
このタイミングt2以降のゲート印加電圧Vge1,Vge2の制御により、図4Bに示すように、2つの導通電流I1,I2が徐々にほぼ等しい値になり、導通電流がほぼ均等になる。
[3.電力変換装置の制御処理例(例2)]
図5は、本例の電力変換装置の制御処理の別の例(例2)を示すフローチャートである。
図5のフローチャートにおいて、先に説明した例1のフローチャート(図3)と同じ処理や判断については、同一のステップ番号を付し、説明を省略する。
図5の例においては、ステップS13で、ゲート制御量算出部13が、記憶部41に記憶されたスイッチング速度情報51を参照した後、ステップS17に移り、スイッチング素子のゲート電圧を制御する点が、図3のフローチャートと異なる。
すなわち、ステップS13で、ゲート制御量算出部13が、記憶部41に記憶されたスイッチング速度情報51を参照した後、ゲート制御量算出部13は、ステップS17において、それぞれのパワー半導体素子31,32を駆動する際の、ゲート電圧を算出する。ここでのゲート電圧は、スイッチング速度を均等化制御するためのゲート電圧値である。そして、この算出したゲート電圧をゲート電圧可変回路部43に設定することで、それぞれのパワー半導体素子31,32のスイッチング速度が等しくなる均等化制御が行われる。
図5のフローチャートに示す例2の制御処理では、ステップS17以外のステップにおいて、図3のフローチャート(例1)と同じ制御処理が行われる。
図6は、図5のフローチャートに示した例2の制御処理を実行した場合の、パワー半導体素子31,32の駆動状態の例を示す。図6Aの縦軸はパワー半導体素子のゲート電圧を示し、図6Bの縦軸はパワー半導体素子の導通電流を示し、図6A,Bの横軸は時間を示す。図6A,Bに示すタイミングt0,t1,t2,t3の設定は、例1の図4の特性と同じであり、タイミングt0でゲート電圧が上昇し始めて、タイミングt1でスイッチング動作がほぼ完了し、タイミングt2でオン期間の判別が行われる。
この図6に示す例では、タイミングt0からタイミングt2の期間において、ゲート制御量算出部13での算出に基づいて、ゲート電圧可変回路部43が素子の特性に合わせたスイッチング速度均等化制御を行っている期間である。このスイッチング速度均等化制御を行っている期間では、図6Aに示すように、タイミングt0からタイミングt1の期間における2つのゲート電圧Vge1′,Vge2′の値に、差分ΔVge1が生じている。このゲート電圧Vge1′,Vge2′の値の設定で、図6Bに示すように、2つの導通電流I1′,I2′の一定時間当たりの変化を示すスイッチング速度di/dtが、ほぼ同じに揃うようになる。
タイミングt1からタイミングt2までの期間では、その差分ΔVge1が生じた状態のゲート印加電圧Vge1′,Vge2′が維持され、2つの導通電流I1′,I2′が異なった値になる。
そして、タイミングt2において、オン/オフ期間判別部12でオン状態が継続していることを判別すると、ゲート制御量算出部13における算出結果に基づいて、ゲート電圧可変回路部43が素子の特性に合わせた導通電流均等化制御用のゲート電圧を設定する。図6Aの状態では、2つのゲート印加電圧Vge1′,Vge2′の差分ΔVge2が徐々に大きくなっている。このゲート印加電圧Vge1′,Vge2′の差分ΔVge2は、図4Aに示す差分ΔVgeAと同じである。このゲート印加電圧の差分ΔVge2と上述した差分ΔVge1とは、ΔVge2>ΔVge1となる。
このタイミングt2以降でのゲート印加電圧Vge1′,Vge2′の制御により、図6Bに示すように、2つの導通電流I1′,I2′が徐々にほぼ等しい値になり、導通電流がほぼ均等になる。このタイミングt2以降の駆動状態は、図4に示す例1と同じである。
[4.電力変換装置の制御処理例(例3)]
図7は、本例の電力変換装置の制御処理の別の例(例3)を示すフローチャートである。
図7のフローチャートにおいて、先に説明した例1,例2のフローチャート(図3,図5)と同じ処理や判断については、同一のステップ番号を付し、説明を省略する。
図7の例では、ステップS13で、ゲート制御量算出部13がスイッチング速度情報51を参照した後、ステップS18に移り、スイッチング素子のゲート電圧の傾きとゲート電圧の双方を制御する点が、図3及び図5のフローチャートと異なる。
すなわち、ステップS13で、ゲート制御量算出部13がスイッチング速度情報51を参照した後、ゲート制御量算出部13は、ステップS18において、それぞれのパワー半導体素子31,32を駆動する際の、ゲート電圧の傾きとゲート電圧とを算出する。ここでのゲート電圧の傾きとゲート電圧は、スイッチング速度を均等化制御するためのゲート電圧の傾きとゲート電圧である。そして、この算出したゲート電圧の傾きをゲート電圧傾き可変回路部42に設定すると共に、算出したゲート電圧をゲート電圧可変回路部43に設定する。このゲート電圧の傾きの設定と、ゲート電圧値の設定との2つで、それぞれのパワー半導体素子31,32のスイッチング速度が等しくなる均等化制御が行われる。
図7のフローチャートに示す例3の制御処理では、ステップS18以外のステップにおいて、図3及び図5のフローチャート(例1,例2)と同じ制御処理が行われる。
この図7のフローチャートによる例3の制御処理を実行した場合には、例1の図4のタイミングt0からタイミングt2までの制御状態と、例2の図6のタイミングt0からタイミングt2までの制御状態とを組み合わせた状態になる。すなわち、図4に示すように、ゲート電圧の傾きを可変設定しつつ、図6に示すようにゲート電圧値についても可変設定して、2つの導通電流の変化が均等化する制御を行う。
これら例1,例2,例3いずれの場合でも、オン状態が所定期間未満でオンとオフを比較的短時間で繰り返す場合(期間A)には、スイッチング速度を均等化する制御が行われ、パワー半導体素子31,32のスイッチング時の電流変化特性が均等化できる。また、オン状態が所定期間以上で継続する場合(期間B)には、ゲート電圧値の制御で、導通電流を均等化する制御が行われ、パワー半導体素子31,32の導通電流が均等化できる。
したがって、オン状態が所定期間未満でオンとオフを比較的短時間で繰り返す制御状態と、オン状態が所定期間以上で比較的長く継続する制御状態のいずれであっても、パワー半導体素子の特性の個体差によって生じる電流アンバランスを改善することができる。このため、電力変換装置を製造する際に、素子を選別して特性を揃える作業が不要になり、電力変換装置の製造コストを低減することができる。また、電流アンバランスが改善されることで、パワー半導体素子を並列接続した場合の、それぞれの素子の電流値を制限する必要がなく、信頼性の向上を図ることができる。さらに、電力変換装置としてパワー半導体素子の並列数を増やしても、素子の個体差に起因する不具合が生じることがなく、並列数を増加することができる。
また、本例の場合、記憶部41として、ある1つのゲート電圧におけるスイッチング速度情報51と、各ゲート電圧におけるオン電圧の情報52の最小限の特性情報のみを記憶すれば良く、記憶部41の記憶容量を削減することができる。すなわち、図1に示すように、記憶部41が記憶するパワー半導体素子の特性マップとして、ゲート電圧値(図1の特性マップの横軸)と、スイッチング速度情報(図1の特性マップの縦軸)とで示される情報を記憶するが、情報51,52だけを持てばよい。したがって、記憶部41の記憶容量を効果的に削減することができる。
[5.電力変換装置の全体構成例]
図8は、本例の電力変換装置の全体構成の例を示す。
この図8に示す電力変換装置は、2組の電力変換ユニット300−1,300−2を備え、それぞれの電力変換ユニット300−1,300−2には、パワーモジュール30−1,30−2が配置される。各パワーモジュール30−1,30−2には、2個ずつのパワー半導体素子31,33及び32,34が配置される。すなわち、一方のパワーモジュール30−1として、負極側パワー端子102と正極側パワー端子101との間に、パワー半導体素子31,33が接続される。また、他方のパワーモジュール30−2として、負極側パワー端子102と正極側パワー端子101との間に、パワー半導体素子32,34が接続される。したがって、パワー半導体素子31,33と、パワー半導体素子32,34とは、並列に接続された状態である。
電力変換ユニット300−1の2個のパワー半導体素子31,33の間と、電力変換ユニット300−2の2個のパワー半導体素子32,34の間には、パワー出力端子103に接続されている。正極側パワー端子101とパワー出力端子103の間に接続されたパワー半導体素子33,34は、上アームパワー半導体素子と称され、負極側パワー端子102とパワー出力端子103の間に接続されたパワー半導体素子31,32は、下アームパワー半導体素子と称される。
それぞれのパワー半導体素子31〜34のコレクタとエミッタの間には、負荷電流を転流させるためのダイオード31a,32a,33a,34aが接続されている。
そして、下アームパワー半導体素子31,32をスイッチングさせるタイミングと、上アームパワー半導体素子33,34をスイッチングさせるタイミングを個別に設定する。すなわち、ゲート信号指令入力端子11に得られるゲート信号指令に基づいて、下アームパワー半導体素子31,32をスイッチングさせるタイミングと、下アームパワー半導体素子31,32をスイッチングさせるタイミングを個別に設定する。このようなスイッチングタイミングの設定により、電力変換装置が交流と直流の変換動作が行われる。
各パワー半導体素子31〜34は、それぞれ別の駆動回路40−1〜40−4により駆動される。図8では、下アームパワー半導体素子31,32の駆動回路40−1,40−2の構成のみを示すが、上アームパワー半導体素子33,34の駆動回路40−3,40−4についても、同様の構成である。すなわち、各駆動回路40−1,40−2,40−3,40−4は、記憶部41、ゲート電圧傾き可変回路部42、及びゲート電圧可変回路部43を備える。これら各駆動回路40−1,40−2,40−3,40−4には、ゲート制御量算出部13で記憶情報を参照して算出した制御量の情報が制御部20から供給され、それぞれのゲート電圧傾き可変回路部42及びゲート電圧可変回路部43での制御状態が設定される。このゲート電圧傾き可変回路部42及びゲート電圧可変回路部43での制御状態は、図2〜図7で説明したいずれかの例(例1,例2,例3)が設定される。
なお、各駆動回路40−1,40−2,40−3,40−4には、インタフェース部44が配置され、制御部20からの指令を、インタフェース部44を介して受信する。図8では、上アーム側の駆動回路40−3,40−4に制御部20から制御状態の情報を送る経路については図示を省略するが、下アーム側の駆動回路40−1,40−2に制御部20から制御状態の情報を送る経路と同様の構成である。
この図8に示す電力変換装置に、既に図1〜図7で説明した制御処理を適用することで、複数のパワー半導体素子の特性の個体差によって生じる電流アンバランスを改善することができるようになる。
[6.電力変換装置の変形例(温度補正を行う例)]
図9は、電力変換装置の変形例を示す。図9において、図8に示す電力変換装置と同一の部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
図9に示す電力変換装置は、それぞれのパワーモジュール30−1,30−2が温度センサ14を備え、それぞれの温度センサ14は、各パワーモジュール30−1,30−2内の各パワー半導体素子31〜34の近傍に配置される。温度センサ14としては、熱電対、温度センスダイオード、又はサーミスタなどから構成される。
そして、それぞれの温度センサ14で得た温度を温度検出部15で測定し、それぞれの温度検出部15で検出した温度データをゲート制御量算出部13に供給する。
さらに、それぞれの記憶部41には、既に説明したオン電圧や閾値、スイッチング速度などの素子の特性が記憶されると共に、これらのオン電圧や閾値、スイッチング速度などの特性の温度依存性の特性(いわゆる温度特性)が記憶される。
そして、ゲート制御量算出部13が各パワー半導体素子31〜34の制御量を算出する際には、それぞれのパワーモジュール30−1,30−2に搭載された温度センサ14が検出した温度に応じて補正する。すなわち、ゲート電圧傾き可変回路部42により電圧が変化する際の傾きを個別に可変設定する際の制御量は、各パワー半導体素子31〜34に対応した温度センサ14が検出した温度により補正される。また、ゲート電圧可変回路部43によりゲート電圧を個別に可変設定する際の制御量についても、温度センサ14が検出した温度により補正される。
一般的に、パワー半導体素子の動作時の発熱によりパワー半導体素子のオン電圧特性は変化する。したがって、並列接続されたパワー半導体素子同士に温度差が生じると、オン電圧特性がずれる。ここで、それぞれの温度センサ14が検出したパワー半導体素子31〜34の温度に応じて、ゲート印加電圧やゲート電圧の傾きを変化させることで、オン電圧特性の温度によるずれを補正した上で、各パワー半導体素子の個体差を補正できるようになる。したがって、図9に示す電力変換装置によると、温度による特性のずれを補正した上で、パワー半導体素子の特性の個体差により生じる電流アンバランスを改善することができる。
[7.その他の変形例]
なお、上述した実施の形態例では、2個(2組)のパワー半導体素子が並列接続した構成としたが、パワー半導体素子の並列数をn個(nは3以上の整数)に増やした場合に適用してもよい。
なお、図4や図6に示す制御例では、スイッチング速度の均等化制御と導通電流の均等化制御の内で、スイッチング速度の均等化制御については、オン状態が継続する期間がいずれの場合でも行う状態になっている。これに対して、オン状態が継続する期間が所定期間以上であるとき、オン状態が継続する期間が所定期間未満となるまで、スイッチング速度の均等化制御は行わないようにして、2つの均等化制御が期間Aと期間Bで完全に切り替わるようにしてもよい。あるいは、図4や図6に示す制御例のように、スイッチング速度の均等化制御を常時行い、導通電流の均等化制御のみを、期間Aと期間Bとで切り替えるようにしてもよい。
また、図1に示す構成においては、各駆動回路40−1,40−2が、それぞれの素子の情報を記憶した記憶部41を備えるようにした。これに対して、制御部20側が、電力変換装置内の全てのパワー半導体素子31,32の個々の情報を記憶する記憶部を備えて、この制御部20側の記憶部の記憶情報に基づいて電圧の傾きや電圧値を制御するようにしてもよい。
また、本発明は上記した実施の形態例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施の形態例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施の形態例の構成の一部を他の実施の形態例や変形例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態例の構成に他の実施の形態例や変形例の構成に置き換えることも可能である。また、実施の形態例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能などは、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
11…ゲート信号指令入力端子、12…オン/オフ期間判別部、13…ゲート制御量算出部、14…温度センサ、15…温度検出部、20…制御部、30−1,30−2…パワーモジュール、31,32,33,34…パワー半導体素子、31a,32a,33a,34a…ダイオード、40−1,40−2,40−3,40−4…駆動回路、41…記憶部、42…ゲート傾き可変回路部、43…ゲート電圧可変回路部、44…インタフェース部、51…スイッチング速度情報、52…オン電圧情報、101…正極側パワー端子、102…負極側パワー端子、103…パワー出力端子、300−1,300−2…電力変換ユニット

Claims (9)

  1. 複数のパワー半導体素子が並列接続された電力変換装置において、
    前記パワー半導体素子のゲート信号のオン状態が持続する時間を判別する判別部と、
    それぞれの前記パワー半導体素子の電力変換素子特性を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された電力変換素子特性に基づいて、それぞれの前記パワー半導体素子のスイッチング速度の均等化制御を行うと共に、前記判別部が所定時間以上オン状態が持続することを判別した場合に、前記記憶部に記憶された電力変換素子特性に基づいて、それぞれの前記パワー半導体素子の導通電流の均等化制御を行う制御部とを備えた
    電力変換装置。
  2. 前記制御部は、前記判別部が判別したオン状態の持続時間が、前記所定時間未満であるとき、前記パワー半導体素子のゲート電圧が変化する際の傾きを、前記記憶部に記憶された電力変換素子特性に基づいて可変設定して、前記パワー半導体素子のスイッチング速度の均等化制御を行う
    請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記制御部は、前記判別部が判別したオン状態の持続時間が、前記所定時間未満であるとき、前記パワー半導体素子のゲート印加電圧値を、前記記憶部に記憶された電力変換素子特性に基づいて可変設定して、前記パワー半導体素子のスイッチング速度の均等化制御を行う
    請求項1に記載の電力変換装置。
  4. 前記制御部は、前記判別部が判別したオン状態の持続時間が、前記所定時間未満であるとき、前記パワー半導体素子のゲート電圧が変化する際の傾きとゲート印加電圧値とを、前記記憶部に記憶された電力変換素子特性に基づいて可変設定して、前記パワー半導体素子のスイッチング速度の均等化制御を行う
    請求項1に記載の電力変換装置。
  5. 前記制御部は、前記判別部が、所定時間以上オン状態が持続することを判別した場合に、前記パワー半導体素子のゲート印加電圧値を、前記記憶部に記憶された電力変換素子特性に基づいて可変設定して、前記パワー半導体素子の導通電流の均等化制御を行う
    請求項1に記載の電力変換装置。
  6. 前記制御部は、前記パワー半導体素子のゲート電圧が変化する際の傾きと、前記パワー半導体素子のゲート電圧値の少なくともいずれか一方を可変設定して前記パワー半導体素子のスイッチング速度の均等化制御を行うと共に、前記判別部が所定時間以上オン状態が持続することを判別した場合に、前記パワー半導体素子のゲート印加電圧値を、前記記憶部に記憶された電力変換素子特性に基づいて可変設定して、前記パワー半導体素子の導通電流の均等化制御を行う
    請求項1に記載の電力変換装置。
  7. 前記記憶部は、ある特定のゲート電圧におけるスイッチング速度情報と、複数のゲート電圧におけるオン電圧の情報とを記憶し、
    前記制御部は、前記記憶部に記憶されたスイッチング速度情報に基づいて、それぞれの前記パワー半導体素子のスイッチング速度の均等化制御を行うと共に、前記記憶部に記憶されたオン電圧の情報に基づいて、それぞれの前記パワー半導体素子の導通電流の均等化制御を行う
    請求項1に記載の電力変換装置。
  8. それぞれの前記パワー半導体素子の温度を検出する温度センサを備えると共に、それぞれの前記記憶部は、前記パワー半導体素子の温度特性を記憶し、
    前記制御部は、それぞれの前記温度センサが検出した温度と前記記憶部に記憶された温度特性とに応じて、それぞれの前記パワー半導体素子の導通電流の均等化制御状態と、それぞれの前記パワー半導体素子の導通電流の均等化制御状態を制御するようにした
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  9. 並列接続された複数のパワー半導体素子で電力変換を行う場合に、
    前記パワー半導体素子のゲート信号のオン状態が持続する時間を判別する判別処理と、
    それぞれの前記パワー半導体素子の電力変換素子特性に基づいて、それぞれの前記パワー半導体素子のスイッチング速度の均等化制御を行う均等化制御処理と、
    前記判別処理で所定時間以上オン状態が持続することを判別した場合に、それぞれの前記パワー半導体素子の電力変換素子特性に基づいて、それぞれの前記パワー半導体素子の導通電流の均等化制御処理とを行う
    パワー半導体素子制御方法。
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