JP2018079665A - 塗装剥離装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一回の剥離処理によって自動車部品の上側だけではなく、横側においても塗料を剥離でき、リサイクル効率を向上させる。
【解決手段】塗装剥離装置10は、塗膜を有する合成樹脂製のバンパーPを搬送する搬送装置70、100と、バンパーPを圧延する部品圧延装置20と、バンパーPに縦溝を付ける縦溝ローラー剥離装置30と、バンパーPに横溝を付ける横溝ローラー剥離装置40と、バンパーPに上側から当接しつつ回転駆動されてバンパーPの上面から塗膜を剥離する回転ブラシ部材60A、60Bを有する上側ブラシ剥離装置50と、バンパーPの横側からバンパーPの立上部P1に回転しつつ接触して立上部P1及び端面P2の塗膜を剥離する横側回転ブラシ90A、90B及びバンパーPを案内する案内装置110有する横側ブラシ剥離装置80と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、合成樹脂製の自動車部品等の塗装剥離装置に関するものである。
近年、環境問題や資源の再利用に対する意識の向上が求められており、合成樹脂製品をリサイクルする動きが活発になってきている。自動車産業においては、多数の合成樹脂製の自動車部品が用いられており、バンパーやサイドプロテクションモールが例として挙げられる。特に、ポリプロピレン系樹脂等の熱可塑性樹脂により構成されるバンパーにおいては、製造工程内で不適合と見なされた不良品や廃車等から回収されたものが大量に発生しているため、これらを再利用したいという要望があった。
このような場合、バンパーの表面には、ポリエステルウレタン等の熱硬化性樹脂塗料による塗装が施されている。このため、塗料を一部でも残留させたままリサイクルを行うと樹脂の物性低下を起こす。また、成形時には流動性が低下し、製品に不具合が発生する。
このため、バンパーの表面の塗料を除去する技術が要望されており、従来、さまざまな技術が提案されている。
特許文献1には、塗料を塗布した素材を一定の方向に搬送しつつ、該素材の上方かち該素材に向けて拭取り媒体を散布し、該散布を行いつつ回転ブラシにより前記素材の表面を擦って、前記素材の表面に付着した前記塗料を拭取るごとを特徴とする塗料の拭取り方法が記載されている。
特開平1−207167号公報
バンパーの塗料を剥離するに際して、表面特許文献1に記載の塗装剥離装置を使用する場合、回転ブラシが上側から接触している。しかし、バンパーは平板状ではないため、たとえバンパーをプレスして平坦にしたとしてもバンパーのコーナー部等、立上部の横側が塗装されている場合があり、この横側に付いては塗膜を剥離できないという問題がある。このように側部に塗膜が残っていると、リサイクルの対象にならならない。バンパーのリサイクルにおいて、コーナー部などリサイクル対象にならない部位は、全体の3割程度になることがあり、完全なリサイクルを行えない。
本発明は、以上のような従来の不具合を解決するためのものであって、その課題は、一回の剥離処理によって自動車部品の上側だけではなく、横側においても塗料を剥離でき、塗膜剥離効率(以下、リサイクル効率)を向上することができる自動車部品の塗装剥離装置を提供することにある。
前記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、塗膜を有する合成樹脂製の車両部品を前記塗膜が上側となる状態で搬送する搬送手段と、前記搬送手段に対向して配置され、前記車両部品に当接しつつ回転駆動され、前記車両部品から前記塗膜を剥離する上側回転ブラシと、を備え、前記搬送手段と前記上側回転ブラシとの間において前記車両部品が挟まれた状態で搬送される際に前記塗膜が剥離される塗装剥離装置において、搬送中の前記車両部品の側面に当接しつつ回転駆動され、前記車両部品から前記塗膜を剥離する横側回転ブラシを備えることを特徴とする塗装剥離装置である。
本発明によれば、塗装剥離装置は、搬送手段によって搬送される自動車部品上側の塗膜を剥離する上側回転ブラシの他、自動車部品の側面に当接して塗膜を剥離する横側回転ブラシと、を備える。
よって、自動車部品の上面と側面の塗膜を一度の搬送で剥離でき、リサイクル効率を向上することができる。
請求項2に記載の発明にあっては、前記横側回転ブラシは、前記車両部品の両側面に当接する少なくとも一対が配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、車両部品の両側面に当接する横側回転ブラシが少なくとも一対配置されている。
よって、自動車部品の両側の塗膜を一度の搬送で剥離でき、リサイクル効率を向上することができる。
請求項3に記載の発明において、前記車両部品の搬送方向に直交する方向の位置を前記車両部品の側面が前記横側回転ブラシに当接する位置に案内する案内装置を備えることを特徴とする。
本発明によれば、搬送手段で搬送される自動車部品を案内装置の側面が前記横側回転ブラシに当接する位置に案内する。
よって、横側回転ブラシは自動車部品の側部に確実に当接し、塗膜を剥離でき、リサイクル効率を向上することができる。
請求項4に記載の発明において、前記横側回転ブラシは、回転軸を鉛直方向に配置したことを特徴とする。
本発明によれば、自動車部品の側部は、回転軸を鉛直方向に配置された横側回転ブラシで塗膜が剥離される。
よって、自動車部品の側部は、搬送方向に沿ったブラシの回転により塗膜が効率よく剥離される。
請求項5に記載の発明において、前記横側回転ブラシは、前記車両部品の搬送方向に沿って複数が備えられ、少なくとも2つの前記横側回転ブラシは、上下方向の配置位置が異なる位置に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、搬送される自動車部品は、複数配置され、上下方向に配置位置が異なる横側回転ブラシで塗膜が剥離される。
よって、上下方向の寸法が大きい側部であっても確実に塗膜を剥離でき、リサイクル効率を向上することができる。
請求項6に記載の発明において、前記側面回転ブラシは、回転軸を前記搬送装置の搬送方向に沿った方向に配置したことを特徴とする。
本発明によれば、自動車部品の側部は、回転軸を水平方向に配置された横側回転ブラシで塗膜が剥離される
よって、自動車部品の側部は搬送方向に直交する方向に沿ったブラシの回転により、塗膜が効率よく剥離できる。
請求項1に係る塗装剥離装置によれば、搬送手段によって搬送される自動車部品上側の塗膜を剥離する上側回転ブラシの他、自動車部品の側面に当接して塗膜を剥離する横側回転ブラシと、を備えるので、自動車部品の上面と側面の塗膜を一度の搬送で剥離でき、リサイクル効率を向上することができる。
請求項2に係る塗装剥離装置によれば、車両部品の両側面に当接する横側回転ブラシが少なくとも一対配置されているので、自動車部品の両側の塗膜を一度の搬送で剥離できる。
請求項3に係る塗装剥離装置によれば、搬送手段で搬送される自動車部品を案内装置の側面が前記横側回転ブラシに当接する位置に案内するので、横側回転ブラシは自動車部品の側部に確実に当接し、塗膜を剥離でき、リサイクル効率を向上することができる。
請求項4に係る塗装剥離装置によれば、自動車部品の側部は、回転軸を鉛直方向に配置された横側回転ブラシで塗膜が剥離されるので、自動車部品の側部は、搬送方向に沿ったブラシの回転により塗膜が効率よく剥離される。
請求項5に係る塗装剥離装置によれば、搬送される自動車部品は、複数配置され、上下方向に配置位置が異なる横側回転ブラシで塗膜が剥離されるので、上下方向の寸法が大きい側部であっても確実に塗膜を剥離でき、リサイクル効率を向上することができる。
請求項6に係る塗装剥離装置によれば、動車部品の側部は、回転軸を水平方向に配置された横側回転ブラシで塗膜が剥離されるので、自動車部品の側部は搬送方向に直交する方向に沿ったブラシの回転により、塗膜が効率よく剥離でき、リサイクル効率を向上することができる。
本発明の実施形態に係る塗装剥離装置の全体を示す側面図である。 同塗装剥離装置の横側ブラシ剥離装置を示すものであり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 他の実施形態に係る横側回転ブラシを示す側面図である。
以下、本発明の実施形態に係る車両部品の塗装剥離装置を図面に基づいて説明する。まず、塗装剥離装置10の全体構造について説明する。図1は本発明の実施形態に係る塗装剥離装置の全体を示す側面図である。本実施形態に係る塗装剥離装置は、自動車部品であるバンパーPから塗膜を剥離する。バンパーPはまず圧延され、その後上側表面に亀裂が形成され、上側面塗膜が上側から上側回転ブラシで剥離され、側面塗膜が横側から横側回転ブラシで剥離される。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る塗装剥離装置10は、塗膜を有する合成樹脂製の車両部品であるバンパーPを圧延する部品圧延装置20と、圧延されたバンパーPの塗膜に搬送方向に沿った亀裂を形成する縦溝ローラー剥離装置30と、バンパーPの塗膜に幅方向に沿った亀裂を形成する横溝ローラー剥離装置40と、バンパーPの上面における塗膜を除去する上側ブラシ剥離装置50と、バンパーPの側面における塗膜を除去する横側ブラシ剥離装置80とを備える。
塗装剥離装置10は、フレーム11、12、13を備えている。フレーム11、12は、互いにボルト及びナットにより着脱可能に連結される。部品圧延装置20、縦溝ローラー剥離装置30、及び横溝ローラー剥離装置40はフレーム11に、上側ブラシ剥離装置50はフレーム12に、横側ブラシ剥離装置80はフレーム13それぞれ固定されている。
まず、本実施形態に係る塗装剥離装置10の部品圧延装置20、縦溝ローラー剥離装置30及び横溝ローラー剥離装置40について説明する。部品圧延装置20は、バンパーPを圧延して大きなうねりや凹凸を修正して縦溝ローラー剥離装置30に搬出する。部品圧延装置20は、軸部材22で支持される上側ローラー21と、軸部材24で支持される下側ローラー23と、軸部材22を上側から吊下げ保持するロッド25と、ロッド25を上下方向に駆動する油圧シリンダー26と、バンパーPを検出するセンサー27とを備える。部品圧延装置20において、上側ローラー21と、下側ローラー23とでバンパーPを挟んで圧延する。
上側ローラー21、及び下側ローラー23は、例えば直径240mmの円筒状部材として構成されている。上側ローラー21及び下側ローラー23は、例えば炭素鋼製の円柱製基材に、硬度90のウレタンゴム製の表面層を設けて構成される。
油圧シリンダー26は、図示していない制御手段で駆動が制御される。制御手段は、センサー27でバンパーPを検知したとき、油圧シリンダー26を駆動してロッド25を所定の位置まで押し下げ、上側ローラー21と下側ローラー23との間隔を狭め、上側ローラー21と下側ローラー23とでバンパーPを挟んで搬送しつつバンパーPを圧延する。
縦溝ローラー剥離装置30は、バンパーPに搬送方向に沿って多数の亀裂を形成してバンパーPを横溝ローラー剥離装置40に搬出する。縦溝ローラー剥離装置30は、軸部材32で支持される上側ローラー31と、軸部材34で支持される下側ローラー33と、軸部材32を上側から吊下げ保持するロッド35と、ロッド35を上下方向に駆動する油圧シリンダー36と、バンパーPを検出するセンサー37とを備える。
上側ローラー31、及び下側ローラー33は、例えば直径240mmの円筒状部材として構成されている。また、上側ローラー31は、炭素鋼製の基材を備え、この基材の表面に硬質クロムメッキが施されて構成される。上側ローラー31には、搬送方向に沿った複数の凸部と凹部とが並設されている。即ち、上側ローラー31の表面には、搬送方向に沿って環状の凸溝が断面鋸歯状に形成された縦溝部が形成される。これにより、上側ローラー31と下側ローラー33とに挟まれて搬送されるバンパーPの塗膜に搬送方向の亀裂を形成する。
油圧シリンダー36は、図示していない制御手段で駆動が制御される。制御手段は、センサー37でバンパーPを検知したとき、油圧シリンダー36を駆動してロッド35を所定の位置まで押し下げ、上側ローラー31と下側ローラー33との間隔を狭め、下側ローラー33と下側ローラー33でバンパーPを挟んで搬送しつつバンパーPの塗膜に搬送方向に沿った亀裂を形成する。
横溝ローラー剥離装置40は、バンパーPに搬送方向と直交する幅方向に沿った多数の亀裂を形成してバンパーPを上側ブラシ剥離装置50に搬出する。横溝ローラー剥離装置40は、軸部材42で支持される上側ローラー41と、軸部材44で支持される下側ローラー43と、軸部材42を上側から吊下げ保持するロッド45と、ロッド45を上下方向に駆動する油圧シリンダー46と、バンパーPを検出するセンサー47とを備える。
上側ローラー41、及び下側ローラー43は、例えば直径240mmの円筒状部材として構成されている。また、上側ローラー41には、幅方向に沿った複数の凸部と凹部とが並設されている。上側ローラー41は、炭素鋼製の基材を備え、この基材の表面に硬質クロムメッキが施されて構成される。また、上側ローラー41の表面には、幅方向に沿った凸溝が断面鋸歯状に形成された横溝部が形成される。この凸溝は、軸方向に沿って例えば5mmの間隔をおいて複数個が隣接して形成される。これにより、上側ローラー41と下側ローラー43とに挟まれて搬送されるバンパーPの塗膜に幅方向の亀裂を形成する。
油圧シリンダー46は、図示していない制御手段で駆動が制御される。制御手段は、センサー47でバンパーPを検知したとき、油圧シリンダー46を駆動してロッド45を所定の位置まで押し下げ、上側ローラー41と下側ローラー43との間隔を狭め、下側ローラー43でバンパーPを搬送しつつバンパーPの塗膜に搬送方向に沿った亀裂を形成する。なお、上側ローラー41の周速を下側ローラー43の周速より大きくすると亀裂を付けた塗膜を剥すことができる。
本実施形態に係る上側ローラー21、31、41及び下側ローラー23、33、43の軸部材22、32、42、24、34、44は、それぞれ、モーター部に接続されている。これにより、上側ローラー21、31、41及び下側ローラー23、33、43は、例えば毎分2mの周速度で駆動するように構成されている。
図1において、上側ローラー21、31、41の軸部材22、32、42には、それぞれ、油圧シリンダー26、36、46のロッド25、35、45が接続されている。油圧シリンダー26、36、46は、上側ローラー21、31、41を上下方向に沿って移動させて、上側ローラー21、31、41を下側ローラー23、33、43に対する距離を変更可能とする。
センサー27、37、47がバンパーPを検知したとき、制御手段が油圧シリンダー26、36、46を駆動してロッド25、35、45を移動させる。これにより、上側ローラー21、31、41を下側ローラー23、33、43に近づけ、バンパーPを圧延し、塗膜に亀裂を形成する。本実施形態においては、上側ローラー21、31、41と、下側ローラー23、33、43との間隔寸法は、最近接時において3mmとしている。
なお、センサー27、37、47は、部品圧延装置20、縦溝ローラー剥離装置30、横溝ローラー剥離装置40にそれぞれ設けられ、制御手段は油圧シリンダー26、36、46を、それぞれ、独立して制御可能に構成されている。
なお、センサー27、37、47としては、光電センサーを使用できる。各センサー27、37、47は、投光部と、受光部とを有し、投光部から放出された光がバンパーPによって遮られたことを受光部で検知してバンパーPを検出する。
塗膜を有する合成樹脂製のバンパーPを部品圧延装置20側から200mmの間隔寸法離間した上側ローラー21と下側ローラー23との間に、塗膜面を上方側に向けて挿入する。この際、上側ローラー21の上方に設けられているセンサー27がバンパーPを検知し、油圧シリンダー26が駆動され、上側ローラー21を下側ローラー23に接近させ、上側ローラー21でバンパーPを圧延する。
上側ローラー21と下側ローラー23が回転駆動されると、圧延されたバンパーPは、縦溝ローラー剥離装置30内に搬送される。続いて、センサー37が搬送されたバンパーPを検知し、油圧シリンダー36が駆動され、上側ローラー31を下側ローラー33に接近させて、上側ローラー31でバンパーPを圧延する。
このとき、上側ローラー31の表面部には、全周にわたって溝部が、軸方向に沿って所定間隔をおいて複数個が設けられているので、バンパーPが回転している上側ローラー31、下側ローラー33によって圧延される際に、バンパーPの塗膜面に対して、搬送方向に沿って切溝が形成される。
上側ローラー31と下側ローラー33が回転駆動されると、圧延され、塗膜を搬送方向に沿って亀裂が形成されたバンパーPは、横溝ローラー剥離装置40内に搬送される。続いて、センサー37が搬送されたバンパーPを検知し、油圧シリンダー46が駆動され、上側ローラー41を下側ローラー43に接近させ上側ローラー41でバンパーPを圧延する。
このとき、上側ローラー41の表面部には、幅方向にわたって溝部が所定間隔をおいて複数個が設けられているので、バンパーPが回転している上側ローラー41、下側ローラー43によって圧延される際に、バンパーPの塗膜面に対して、幅方向に沿って切溝が形成される。これにより、バンパーPは、圧延され、塗膜には搬送方向及び幅方向に亀裂が形成された状態になる。
次に本実施形態に係る塗装剥離装置10の上側ブラシ剥離装置50について説明する。部品圧延装置20で圧延され、縦溝ローラー剥離装置30及び横溝ローラー剥離装置40で縦横に亀裂が形成されたバンパーPは、上側ブラシ剥離装置50において、上側面の塗膜が剥離される。バンパーPは、部品圧延装置20で圧延されているものの、必ずしも平坦ではなく、凹凸やうねりがあり、塗膜が形成された表面に傾きがある場合がある。上側ブラシ剥離装置50では、このようなバンパーPの塗膜を残すことなく効率よく剥離するため、以下の構成を備える。
図1に示すように、本実施形態において上側ブラシ剥離装置50は、上側ブラシである2つの回転ブラシ部材60A、60Bと、搬送装置70と、を備える。搬送装置70は、ベルト搬送装置71と搬送ローラー対をなす上側搬送ローラー73及び下側搬送ローラー74から構成される。回転ブラシ部材60A、60Bは、搬送装置70に対向して配置されている。
図1に示すように、回転ブラシ部材60A、60Bは、回転駆動軸部である軸部材62A、62Bに搬送装置70の搬送方向と直交する幅方向に上側回転ブラシを配置して構成される。また、回転ブラシ部材60A、60Bの軸部材62A、62Bの幅方向の両端部には、スプリング部63A、63Bが接続され、回転ブラシ部材60A、60Bを下方に付勢可能且つ移動可能に支承されている。
このスプリング部63A、63Bは、それぞれ、荷重調整部64A、64Bに接続され、回転ブラシ部材60A、60Bへの負荷を調整できる。また、本実施形態においては、回転ブラシ部材60A、60Bと、車両部品搬送ベルトであるベルト搬送装置71、72の上面との間隔は、最近接時において5mmに設定される。なお、スプリング部63A、63Bに代えて、軸部材62A、62Bを下方に付勢する油圧シリンダーや、空気圧シリンダー等の他の付勢手段を使用することができる。
各回転ブラシ部材60A、60Bに配置される回転ブラシ部材60A、60Bは、直径が例えば210mmのワイヤーブラシ又は珪砂含有ナイロン製線材製のブラシを使用できる。
ベルト搬送装置71は、駆動ローラー71a、従動ローラー71bにループ状のベルト71cを掛け渡して構成されている。上側搬送ローラー73及び下側搬送ローラー74は、ベルト搬送装置71の下流側に配置される。上側搬送ローラー73、下側搬送ローラー74は、基材を炭素鋼製とし、基材の表面に硬度90のウレタンゴム製の被覆を備えるものであり、直径が例えば240mmの円筒形状とすることができる。また、軸部材75の幅方向の両端部には、スプリング部78接続され、上側搬送ローラー73を下方に付勢可能且つ位置可変に支承している。このスプリング部78は、荷重調整部77に接続され、上側搬送ローラー73の負荷及び位置を調整することができる。
横溝ローラー剥離装置40から上側ブラシ剥離装置50にバンパーPが搬送されると、バンパーPは、ベルト搬送装置71で先端が上側搬送ローラー73、下側搬送ローラー74に挟まれるまで、搬送され、この搬送中に回転ブラシ部材60A、60Bに当接して塗膜が剥離される。
本実施形態では、回転ブラシ部材60A、60Bの周速(例えば毎分2.4m)は、搬送装置70の搬送速度(毎分2m)より大きく設定されている。これらの周速は、塗膜を剥離するバンパーPの材質、大きさ、塗膜の材質、環境温度等により適宜変更できる。
次に横側ブラシ剥離装置80について説明する。図2は同塗装剥離装置の横側ブラシ剥離装置を示すものであり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。バンパーPは、もともと立体的に形成されており、部品圧延装置20で圧延されたとしても、図3(b)に示すように、周囲に立上部P1が残っていることが多い。横側ブラシ剥離装置80ではこの立上部P1の塗膜を剥離する。なお、図中バンパーPの形状は平板状部材の両端に立上部P1が形成されているとして描いているが、バンパーPは圧延されているため、一般的には立上がり部が図にしめすようにきれいに立ち上がらないことが多い。この場合にも、横側ブラシ剥離装置80は、側部の塗膜を剥離することができる。
横側ブラシ剥離装置80は、図1に示すように、2つの上流側に配置された一対の横側回転ブラシ90A、90Aと、一対の横側回転ブラシ90B、90Bと、搬送手段である搬送装置100と、を備える。横側回転ブラシ90A、90Aは図2(a)に示すように、バンパーPの両側面を挟むように、Pの両側に配置される。また、横側回転ブラシ90B、90Bは、横側回転ブラシ90A、横側回転ブラシ90Aの下流側に設けられ、横側回転ブラシ90A、90Aとは上下方向の配置位置がdだけ異なり、バンパーPに接触するように配置される。
横側回転ブラシ90A、90A、横側回転ブラシ90B、90Bは、直径が例えば200mmであり、厚さが120mmのワイヤーブラシ又は珪砂含有ナイロン製線材製のブラシを使用できる。これらは、例えば170rpm程度で、バンパーPの接触部が進行方向と逆向きとなるように回転駆動する(図2(a)中矢印C)。
また、横側回転ブラシ90A、90A、90B、90Bの厚さ寸法及び高さの差dは、バンパーPの立上部P1の側面全域にブラシがあたり、立上部P1の端面P2にブラシが回り込むように適宜選択することができる。
横側回転ブラシ90A、90A、90B、90Bは、鉛直方向に配置された軸92A、92A、92B、92Bに接続されており、それぞれ電動モーター91A、91A、91B、91Bで上述した回転速度で回転される。また、これらは上下方向に位置可変である位置調整部93A、93Bに接続されている。このため、横側回転ブラシ90A、90A、90B、90Bの上下方向の位置を、塗膜を剥離するバンパーPにあわせて変更することができる。
搬送装置100は、搬送ローラー対101A、101B、搬送ローラー対102A、102Bを備える。また、搬送装置100は、上側搬送ローラー103、下側搬送ローラー104を備える。上側搬送ローラー103は、軸部材105で、下側搬送ローラー104は軸部材106で支持され、搬送装置100の搬送ローラー対102A、102Bの下流に配置されている。
また、軸部材105の幅方向の両端部にはスプリング部108が接続され、上側搬送ローラー103を下方に付勢可能且つ位置可変に支承している。このスプリング部108は、荷重調整部107に接続され、上側搬送ローラー103の負荷及び位置を調整することができる。また、横側回転ブラシ90A、90A、90B、90Bは、スプリング、油圧、空気圧の押圧手段で、バンパーPを押し付ける方向、即ち両側から中央に向けて押し付けられている(図2(a)中矢印A)。
更に、本実施形態において、横側回転ブラシ90A、90Bの上流には、バンパーPの位置を調整する案内装置110が配置されている。案内装置110は、搬送装置100を挟んで両側に配置される案内板111、112を備える。案内板111、112は、図2(a)に示すように、先端を薄く構成するとともに上流側に配置した軸113、114を中心として回動可能として構成したものである。案内板111、112であり、スプリング等の付勢手段で、軸113、114を中心としてバンパーP側に付勢されている(図2(a)中矢印B)。
案内板111、112は、搬送されるバンパーPを両側側から挟み、バンパーPが移動するとき、横側回転ブラシ90A、90A、90B、90Bの間に配置されるように案内する。このため、バンパーPの立上部P1の側面及び端面P2の塗膜を剥離することができる。なお、案内装置は、バンパーPの位置を調整できれば、ローラー対を外側から付勢手段で押圧する等、他の手段を使用して構成することができる。
本実施形態に係る塗装剥離装置10によれば、バンパーPの上面の塗膜を上側ブラシ剥離装置50で剥離できる他、バンパーPの立上部P1等の塗膜を横側ブラシ剥離装置80で剥離でき、一回の剥離処理によってバンパーPの上側だけではなく、横側においても塗料を剥離でき、リサイクル効率を向上することができる。
次に本発明の他の実施形態について説明する。図3は他の実施形態に係る側側回転ブラシを示す側面図である。本実施形態では、横側回転ブラシ130、130は、回転軸131、131をバンパーPの搬送方向に沿う方向に配置したものである。この実施形態において、横側回転ブラシ130は、バンパーPの立上部P1を下側に向けて接触する方向(図中矢印D)又は立上部P1を上側に向けて接触する方向(図中矢印E)の何れかに回転駆動できる。本実施形態においても、バンパーPの上面の塗膜を上側ブラシ剥離装置50で剥離できる他、バンパーPの立上部P1等の塗膜を横側ブラシ剥離装置80で剥離でき、一回の剥離処理によってバンパーPの上側だけではなく、横側においても塗料を剥離でき、リサイクル効率を向上することができる。
なお、上述した実施形態では、塗装剥離装置は、車両部品としてバンパーの塗装を剥離する場合を説明したが、合成樹脂製のパネル等他の車両部品の塗装を剥離するものであってもよい。
本発明は、自動車部品の上側だけではなく、横側においても塗料を剥離でき、リサイクル効率を向上でき、塗装剥離装置に広く適用可能であり産業上利用可能性を有している。
10:塗装剥離装置
30:縦溝ローラー剥離装置
40:横溝ローラー剥離装置
50:上側ブラシ剥離装置
60A、60B:回転ブラシ部材
62A、62B:軸部材
63A、63B:スプリング部
64A、64B:荷重調整部
70:搬送装置
71:ベルト搬送装置
73:上側搬送ローラー
74:下側搬送ローラー
75:軸部材
76:軸部材
77:荷重調整部
78:スプリング部
80:横側ブラシ剥離装置
90A、90A:横側回転ブラシ
91A、91B:電動モーター
92A、92B:軸
100:搬送装置
101A、101B:搬送ローラー対
103:上側搬送ローラー
104:下側搬送ローラー
107:荷重調整部
108:スプリング部
110:案内装置
111、112:案内板

Claims (6)

  1. 塗膜を有する合成樹脂製の車両部品を前記塗膜が上側となる状態で搬送する搬送手段と、前記搬送手段に対向して配置され、前記車両部品に当接しつつ回転駆動され、前記車両部品から前記塗膜を剥離する上側回転ブラシと、を備え、前記搬送手段と前記上側回転ブラシとの間において前記車両部品が挟まれた状態で搬送される際に前記塗膜が剥離される塗装剥離装置において、
    搬送中の前記車両部品の側面に当接しつつ回転駆動され、前記車両部品から前記塗膜を剥離する横側回転ブラシを備えることを特徴とする塗装剥離装置。
  2. 前記横側回転ブラシは、前記車両部品の両側面に当接する少なくとも一対が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の塗装剥離装置。
  3. 前記車両部品の搬送方向に直交する方向の位置を前記車両部品の側面が前記横側回転ブラシに当接する位置に案内する案内装置を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の塗装剥離装置。
  4. 前記横側回転ブラシは、回転軸を鉛直方向に配置したことを特徴とする請求項1から請求項3までの何れか一項に記載の塗装剥離装置。
  5. 前記横側回転ブラシは、前記車両部品の搬送方向に沿って複数が備えられ、少なくとも2つの前記横側回転ブラシは、上下方向の配置位置が異なる位置に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の塗装剥離装置。
  6. 前記横側回転ブラシは、回転軸を前記搬送手段の搬送方向に沿った方向に配置したことを特徴とする請求項1から請求項3までの何れか一項に記載の塗装剥離装置。
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