JP2018075892A - 乗物用シート - Google Patents

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義之 熊▲崎▼
Yoshiyuki Kumazaki
義之 熊▲崎▼
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Koji Kimura
耕治 木村
拓海 宮本
Takumi Miyamoto
拓海 宮本
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【課題】チップアップ機構を備えた乗物用シートに横スライド機構を合理的に配設すること。【解決手段】シートクッション3をシートバック2側に向けて跳ね上げ可能にするチップアップ機構10と、シート本体1Aを乗物フロアFに対して横方向にスライド可能にする横スライド機構20と、を有するシート1である。チップアップ機構10が、シートクッション3の後部3Aを下げる形でシートクッション3を跳ね上げる構成とされている。横スライド機構20が、シートクッション3の跳ね上げ時の後部3Aの移動軌跡Lと高さ方向に重なり、かつ、前後方向に並ぶ位置において、横方向にレール形状を延ばす状態に配設されている。【選択図】図5

Description

本発明は、乗物用シートに関する。詳しくは、シートクッションをシートバック側に向けて跳ね上げ可能にするチップアップ機構と、シート本体を乗物フロアに対して横方向にスライド可能にする横スライド機構と、を有する乗物用シートに関する。
従来、乗物用シートにおいて、シートクッションをシートバック側に向けて跳ね上げ可能にするチップアップ機構と、シート本体を横幅方向にスライド可能にする横スライド機構と、を備えた構成が知られている(特許文献1)。上記横スライド機構は、乗物のフロア上に埋設された前後一対の各横ロアレールに対して、シート本体の底部に取り付けられた前後一対の各横アッパレールがそれぞれスライド可能に組み付けられた構成とされている。
上記乗物用シートは、更に、シート本体を前後方向にスライド可能にする縦スライド機構も備えた構成とされている。上記縦スライド機構は、上述した横スライド機構の各横アッパレール上に跨る形で設けられた左右一対の各縦ロアレールに対して、シート本体の底部に取り付けられた左右一対の各縦アッパレールがそれぞれスライド可能に組み付けられた構成とされている。
特開2004−291697号公報
上記従来技術では、シートクッションをその足元にある縦スライド機構と干渉させないように跳ね上げるため、シートクッションの跳ね上げの回転中心が縦スライド機構より上方側に大きく離された位置に設定されており、重心の高い強度上不利な構成とされている。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、チップアップ機構を備えた乗物用シートに横スライド機構を合理的に配設することにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートは次の手段をとる。
第1の発明は、シートクッションをシートバック側に向けて跳ね上げ可能にするチップアップ機構と、シート本体を乗物フロアに対して横方向にスライド可能にする横スライド機構と、を有する乗物用シートである。チップアップ機構が、シートクッションの後部を下げる形でシートクッションを跳ね上げる構成とされている。横スライド機構が、シートクッションの跳ね上げ時の後部の移動軌跡と高さ方向に重なり、かつ、前後方向に並ぶ位置において、横方向にレール形状を延ばす状態に配設されている。
この第1の発明によれば、横方向にレール形状を延ばす横スライド機構を、シートクッションの跳ね上げ時に後部が下がる高さ領域に合理的に配設することができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成とされているものである。横スライド機構が、乗物フロア側に固定される横ロアレールに対してシート本体側に固定される横アッパレールが横方向にスライド可能に組み付けられるレール構造を前後一対で有する構成とされている。横スライド機構の前後一対のレール構造の間にシートクッションの後部の移動軌跡を挟むと共に、横スライド機構の後側のレール構造がシートバックのリクライニングヒンジセンタの設定位置よりも後側の位置に配設されている。
この第2の発明によれば、横スライド機構の後側のレール構造によって、乗物の前部衝突の発生時にシート本体に掛けられる剥離方向の荷重を強く受け止められるようにすることができる。
第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、次の構成とされているものである。乗物用シートは、更に、横スライド機構と乗物フロアとの間にシート本体を乗物フロアに対して前後方向にスライド可能にする縦スライド機構を有する。
この第3の発明によれば、縦スライド機構をシート本体側付けではなく乗物フロア側付けとすることで、高い剥離防止強度を発揮可能な構成とすることができる。また、縦スライド機構を乗物フロア側付けとすることで、縦スライド機構をいわゆるロングスライドタイプの構成にしても上記の効果を得ることができるため、居住空間を適切に大きく広げることができる。
実施例1の乗物用シートの概略構成を表した斜視図である。 乗物用シートを格納移動させた状態を表した斜視図である。 足元のレール構造を拡大して表した斜視図である。 乗物用シートの側面図である。 図4からシートクッションを跳ね上げた状態を表した側面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1のシート1(乗物用シート)の構成について、図1〜図5を用いて説明する。なお、以下の説明において、前後上下左右等の各方向を示す場合には、各図中に示されたそれぞれの方向を指すものとする。本実施例のシート1は、図1〜図2に示すように、3列シートを備えた自動車の2列目の左側座席として構成されている。上記シート1の左隣には、図示しない乗降ドアが設けられており、右隣には、同列の右側座席が配設されている。
上述したシート1は、その座席本体を成すシート本体1Aが、着座乗員の背凭れ部となるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、を備えている。上述したシートバック2及びシートクッション3は、それぞれ、車両のフロアF上に設置されたベース4に連結されて設けられている。具体的には、上述したシートバック2は、上述したベース4に対して、その左右両サイドの下端部がそれぞれリクライニング調節機能を備えるリクライナ5を介して連結された状態とされている。
上述した各リクライナ5は、常時はシートバック2の背凭れ角度を固定したロック状態に保持されており、ベース4の左側部に設けられた不図示のリクライニングレバーが操作されることによりそれらのロック状態が一斉に解除されるようになっている。上記解除により、各リクライナ5は、シートバック2の背凭れ角度をそれらの中心部の車幅方向に軸を向けるリクライニングヒンジセンタ5Aのまわりに前後方向に自由に調節することのできる状態へと切り換えられるようになっている。
上述したシートバック2には、常時、ベース4との間に前回りする方向のバネ付勢力が掛けられた状態とされている。上記構成により、シートバック2は、上述した不図示のリクライニングレバーが操作されることにより、着座乗員の背部に押し当てられる位置まで起こし上げられて、同背部の傾き角度の変化に合わせて傾き角度が調節されるようになっている。
一方、シートクッション3は、上述したベース4に対して、後側への跳ね上げ機能を備えるチップアップ機構10を介して連結された状態とされている。上述したチップアップ機構10は、常時は、図1及び図4に示すように、シートクッション3を着座使用に適した倒伏姿勢の状態で不図示のフックによる引掛構造によりベース4に固定した状態(ロック状態)として保持されている。上述したチップアップ機構10は、ベース4の左側部に設けられた不図示のチップアップレバーが操作されることにより、上記のロック状態が解除されるようになっている。そして、上記の解除によって、チップアップ機構10は、上述したシートクッション3をベース4にヒンジ連結している車幅方向を向くヒンジ軸11のまわりに不図示のバネ付勢力によって後側へと跳ね上げるようになっている。
上述したヒンジ軸11は、図4に示すように、上述したシートクッション3の左右両サイドの後部3A寄りの中間箇所を、それぞれ、ベース4に対して互いに同軸まわりに回転可能となるようにヒンジ連結した状態とされている。上記連結により、シートクッション3は、図5に示すように、そのヒンジ軸11を中心とした後方側への跳ね上げ回転により、ヒンジ軸11より後側の後部3Aがヒンジ軸11を中心に下げられる移動軌跡Lをとるようになっている。上述したシートクッション3には、常時、ベース4に対して後側に跳ね上げられる方向のバネ付勢力が掛けられている。上記構成により、シートクッション3は、上述した不図示のチップアップレバーが操作されることにより、後側に向かって直立姿勢より僅かに前傾気味となる起立位置まで起こし上げられるようになっている。
また、上記不図示のチップアップレバーが操作された時には、併せて、上述した各リクライナ5のロック状態も解除されて、シートバック2が上記不図示のバネ付勢力により上記跳ね上げられたシートクッション3と重ね合わされる前傾位置まで倒し込まれるようになっている。上記各動作により、シートバック2とシートクッション3とが互いに前後方向にコンパクトな形に重ね合わされたチップアップ姿勢状態となり、その前後に広い空きスペースが形成された状態となる。上述したシートバック2とシートクッション3とは、それぞれを上述した不図示のバネ付勢力に抗した方向へと押し戻すことにより、上述した各リクライナ5やチップアップ機構10によってロックされるそれぞれの位置にてロックされた状態へと戻されるようになっている。
ところで、図1及び図3に示すように、上述したシートバック2やシートクッション3を支えるベース4は、上述した車両のフロアFに対して、同ベース4(シート本体1A)を車幅方向にスライド可能にする横スライド機構20と、シート本体1Aを前後方向にスライド可能にする縦スライド機構30と、を間に介して連結された状態とされている。上述した縦スライド機構30は、図3に示すように、車両のフロアF上に面一状に露呈するように埋設された前後方向にストレート状に延びる左右一対の縦ロアレール31と、これら縦ロアレール31に沿って前後方向にスライド可能にガイドされた状態に組み付けられた左右一対の縦アッパレール32と、を有する構成とされている。上述した各縦アッパレール32は、上述した各縦ロアレール31に対して、それぞれ、これらの天板部に空けられたスリットから上方側に突出した状態に設けられており、各縦ロアレール31から上方側に剥離しないように掛け合わされた形に組み付けられた状態とされている。
また、横スライド機構20は、上述した縦スライド機構30の各縦アッパレール32の間に上側から車幅方向に架橋された形に組み付けられた車幅方向にストレート状に延びる前後一対の横ロアレール21と、これら横ロアレール21に沿って車幅方向にスライド可能にガイドされた状態に組み付けられた前後一対の横アッパレール22と、を有する構成とされている。上述した各横アッパレール22は、上述した各横ロアレール21に対して、それぞれ、これらの天板部に空けられたスリットから上方側に突出した状態に設けられており、各横ロアレール21から上方側に剥離しないように掛け合わされた形に組み付けられた状態とされている。そして、上記各横アッパレール22の上部には、上述したベース4の底部がボルト締結により一体的に組み付けられた状態とされている。
また、上述した各横ロアレール21は、それぞれ、これらの左右の各端部間を前後方向に一体的に繋ぐように下側から架橋された各ブラケットBを介して、上述した縦スライド機構30の各側の縦アッパレール32上に一体的にボルト締結されて組み付けられている。このような各ブラケットBを介した組み付けとされていることにより、上述した縦スライド機構30が予め車両のフロアFに対して各縦ロアレール31に各縦アッパレール32を組み付けたユニット化された状態で設置された状態から、横スライド機構20を各横ロアレール21に各横アッパレール22を組み付けて各ブラケットBにより一体化させたユニット化させた状態のものをひとまとめに簡便に組み付けることができるようになっている。
上述した横スライド機構20と縦スライド機構30とは、常時は、それぞれに組み付けられた不図示のロック機構により各横アッパレール22や各縦アッパレール32のスライドがロックされた状態として保持されている。上述した横スライド機構20と縦スライド機構30とは、上述したベース4の左側部に設けられた不図示の横スライドレバーや縦スライドレバーが操作されることにより、個別にスライドのロック状態が解除されて、各横アッパレール22のスライドが行えるようになったり各縦アッパレール32のスライドが行えるようになったりするようになっている。また、上述した横スライド機構20と縦スライド機構30とは、上述した不図示のチップアップレバーが操作されることにより、両者のスライドのロック状態が一斉に解除されるようになっている。
上記構成により、シート1は、上述した不図示のチップアップレバーの操作が行われることにより、上述したシートクッション3が後側に跳ね上げられると共にシートバック2が上記シートクッション3と重なる前傾姿勢まで倒し込まれたチップアップ姿勢に切り換えられることに加えて、上述した横スライド機構20と縦スライド機構30の各スライドロック状態がそれぞれ一斉に解除されるようになっている。それにより、シート1は、図2に示すように、上記チップアップ姿勢状態とされたシート本体1Aを、前側の座席との間を詰めるように前方側にスライドさせたり、乗降ドアから遠ざけるように右側の座席に向けて車幅方向にスライドさせたりして、乗降ドアとの間や後側座席との間のスペースを広く開けた状態へと切り換えられるようになる。
上述した縦スライド機構30は、その車両のフロアF上に面一状に露呈するように埋設された各縦ロアレール31が、シート本体1Aをその前後方向の着座位置の調節範囲を超えて上述した前側の座席の背裏側にチップアップ姿勢状態で略当てる位置まで大きくスライドさせることのできるロングスライドタイプの構成とされている。上記構成の各縦ロアレール31は、それらのどのスライド位置に各縦アッパレール32が位置していても、各縦アッパレール32を前後方向に張り出させないようになっており、各縦アッパレール32を上方側に剥離させない高い剥離防止強度を発揮することができるようになっている。また、上記各縦ロアレール31は、シート本体1Aを後側座席に略当てる位置まで後側へも大きくスライドさせることができる構成とされている。
ところで、上述した横スライド機構20は、図5に示すように、上述した前後一対の横ロアレール21と横アッパレール22との組み合わせから成る各レール構造20A,20Bが、それぞれ次のような位置に配置されている。すなわち、横スライド機構20の各レール構造20A,20Bは、上述した不図示のチップアップレバーの操作によってシートクッション3の後部3Aがチップアップ機構10のヒンジ軸11を中心に下げられる移動軌跡Lと高さ方向に重なり、かつ、同移動軌跡Lを互いの間で前後方向に挟み込むように同移動軌跡Lと前後方向に並ぶ位置に配置された状態とされている。詳しくは、後側のレール構造20Bは、シートバック2のリクライニングヒンジセンタ5Aの設定位置よりも後側の位置に配置された状態とされている。
上記配置により、横スライド機構20は、シートクッション3の跳ね上げ時に後部3Aが下がる高さ領域に重なって配置された状態として、シート本体1Aを上述した移動軌跡Lが横スライド機構20の配置と高さ方向に重ならないように高い位置に設けることなく重心を下げた低い位置に設けることができるようになっている。また、後側のレール構造20Bがリクライニングヒンジセンタ5Aの設定位置よりも後側の位置に配置されることで、同後側のレール構造20Bによって、車両の前部衝突の発生時にシート本体1Aに掛けられる剥離方向の荷重を強く受け止めることができるようになっている。
以上をまとめると、本実施例のシート1は次のような構成とされている。すなわち、シートクッション(シートクッション3)をシートバック(シートバック2)側に向けて跳ね上げ可能にするチップアップ機構(チップアップ機構10)と、シート本体(シート本体1A)を乗物フロア(フロアF)に対して横方向(車幅方向)にスライド可能にする横スライド機構(横スライド機構20)と、を有する乗物用シート(シート1)である。
チップアップ機構(チップアップ機構10)が、シートクッション(シートクッション3)の後部(後部3A)を下げる形でシートクッション(シートクッション3)を跳ね上げる構成とされている。横スライド機構(横スライド機構20)が、シートクッション(シートクッション3)の跳ね上げ時の後部(後部3A)の移動軌跡(移動軌跡L)と高さ方向に重なり、かつ、前後方向に並ぶ位置において、横方向(車幅方向)にレール形状を延ばす状態に配設されている。
このような構成とされていることにより、横方向(車幅方向)にレール形状を延ばす横スライド機構(横スライド機構20)を、シートクッション(シートクッション3)の跳ね上げ時に後部(後部3A)が下げられる高さ領域に合理的に重ねて配設することができる。
また、横スライド機構(横スライド機構20)が、乗物フロア(フロアF)側に固定される横ロアレール(横ロアレール21)に対してシート本体(シート本体1A)側に固定される横アッパレール(横アッパレール22)が高さ方向に剥離防止された状態として横方向(車幅方向)にスライド可能に組み付けられるレール構造(レール構造20A,20B)を前後一対で有する構成とされている。
横スライド機構(横スライド機構20)の前後一対のレール構造(レール構造20A,20B)の間にシートクッション(シートクッション3)の後部(後部3A)の移動軌跡(移動軌跡L)を挟むと共に、横スライド機構(横スライド機構20)の後側のレール構造(レール構造20B)がシートバック(シートバック2)のリクライニングヒンジセンタ(リクライニングヒンジセンタ5A)の設定位置よりも後側の位置に配設されている。
このような構成とされていることにより、横スライド機構(横スライド機構20)の後側のレール構造(レール構造20B)によって、乗物の前部衝突の発生時にシート本体(シート本体1A)に掛けられる剥離方向の荷重を強く受け止められるようにすることができる。
また、乗物用シート(シート1)は、更に、横スライド機構(横スライド機構20)と乗物フロア(フロアF)との間にシート本体(シート本体1A)を乗物フロア(フロアF)に対して前後方向にスライド可能にする縦スライド機構(縦スライド機構30)を有する。
このように、縦スライド機構(縦スライド機構30)をシート本体(シート本体1A)側付けではなく乗物フロア(フロアF)側付けとすることで、シート本体(シート本体1A)側付けとする場合(横スライド機構20と縦スライド機構30との高さ方向の配置関係が逆の場合)と比べて、高い剥離防止強度を発揮可能な構成とすることができる。また、縦スライド機構(縦スライド機構30)を乗物フロア(フロアF)側付けとすることで、縦スライド機構(縦スライド機構30)をいわゆるロングスライドタイプの構成にしても上記の効果を得ることができるため、居住空間を適切に大きく広げることができる。
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明の乗物用シートの構成は、鉄道等の自動車以外の車両や、航空機、船舶等の様々な乗物用に供されるシートにも広く適用することができるものである。
また、横スライド機構は、必ずしもレール構造を前後一対で有するものに限らず、1つのみ有するものであってもよい。また、横スライド機構は、レール構造が前後一対で構成される場合に、そのいずれか一方がシートクッションの跳ね上げ時の後部の移動軌跡と高さ方向に重なり、かつ、前後方向に並ぶ位置に配置されるものであってもよい。また、乗物用シートは、縦スライド機構を備えず、横スライド機構による横方向のみのスライドが可能とされた構成であってもよい。
また、チップアップ機構は、シートクッションを単軸まわりの回転により跳ね上げる構造に限らず、4節リンク機構やスライダリンク機構等の単軸以外の回転により跳ね上げる構造であってもよい。また、チップアップ機構は、シートバックが前傾姿勢までは倒されず直立姿勢までしか前に動かされないタイプや、シートバックが動かされずシートクッションのみがシートバックと重ねられる位置まで後側に跳ね上げられる構成とされたものであってもよい。また、シートクッションの跳ね上げの基点は、シートクッションの前後方向の中央より後側寄りの箇所に限らず、中央付近や中央より前側寄りの箇所に設定されているものであってもよい。このような構成であっても、シートクッションを持ち上げながら跳ね上げるような構成を取るなどすることにより、乗物フロアと干渉させないようにシートクッションを跳ね上げることができる。
1 シート(乗物用シート)
1A シート本体
2 シートバック
3 シートクッション
3A 後部
4 ベース
5 リクライナ
5A リクライニングヒンジセンタ
10 チップアップ機構
11 ヒンジ軸
20 横スライド機構
20A レール構造
20B レール構造
21 横ロアレール
22 横アッパレール
30 縦スライド機構
31 縦ロアレール
32 縦アッパレール
B ブラケット
L 移動軌跡
F フロア(乗物フロア)

Claims (3)

  1. シートクッションをシートバック側に向けて跳ね上げ可能にするチップアップ機構と、シート本体を乗物フロアに対して横方向にスライド可能にする横スライド機構と、を有する乗物用シートであって、
    前記チップアップ機構が、前記シートクッションの後部を下げる形で前記シートクッションを跳ね上げる構成とされ、
    前記横スライド機構が、前記シートクッションの跳ね上げ時の後部の移動軌跡と高さ方向に重なり、かつ、前後方向に並ぶ位置において、横方向にレール形状を延ばす状態に配設されている乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記横スライド機構が、前記乗物フロア側に固定される横ロアレールに対して前記シート本体側に固定される横アッパレールが横方向にスライド可能に組み付けられるレール構造を前後一対で有する構成とされ、
    前記横スライド機構の前後一対のレール構造の間に前記シートクッションの後部の移動軌跡を挟むと共に、前記横スライド機構の後側のレール構造が前記シートバックのリクライニングヒンジセンタの設定位置よりも後側の位置に配設されている乗物用シート。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の乗物用シートであって、
    更に、前記横スライド機構と前記乗物フロアとの間に前記シート本体を前記乗物フロアに対して前後方向にスライド可能にする縦スライド機構を有する乗物用シート。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102620395B1 (ko) * 2023-09-26 2024-01-02 강호준 승합차 시트 전동위치제어장치
US11904732B2 (en) 2020-11-09 2024-02-20 Ford Global Technologies, Llc Vehicular system capable of adjusting a passenger compartment from a first arrangement to a child care arrangement

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