JP2018074758A - 回転電機のロータ - Google Patents

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博和 松崎
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豪成 奥山
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Soichi Ishii
聡一 石井
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Abstract

【課題】鋼板の強度を維持可能であるとともに1種類の鋼板の積層構造によりシャフト内の冷媒通路とロータコア内の冷媒通路とを連通する連通通路を構築可能な回転電機のロータを提供する。【解決手段】本発明に係る回転電機のロータは、鋼板積層型のロータコアと、ロータコア内の複数の磁石と、内部冷媒通路を備えるシャフトと、を備える。ロータコアは、シャフトが挿通される挿通孔と、複数のコア内冷媒通路と、を備える。鋼板は、鋼板が積層されることにより挿通孔を形成する貫通孔と、鋼板が積層されることによりコア内冷媒通路を形成する複数の通路形成孔と、を備える。鋼板は、貫通孔と一体に形成された内側スリットと、通路形成孔と一体に形成された外側スリットと、を備える。そして、所定の回転角度で当該鋼板が回転積層されることで、挿通孔とコア内冷媒通路とを連通する連通通路が内側スリット及び外側スリットを介して形成される。【選択図】図1

Description

本発明は、回転電機のロータに関する。
従来、磁石が埋設された回転電機のロータにおいて、冷却油等の冷媒を用いてロータを冷却することが知られている。このロータは、冷媒を供給可能なシャフトに支持されたロータコアにおいて、シャフトを貫通する貫通孔と磁石を冷却する冷媒が流通する冷媒通路を形成する通路形成孔とを連通するスリットが形成された電磁鋼板を軸方向に積層して組み合わせることで、当該スリットがコアの内周(シャフト)から冷媒通路に連通する連通通路を形成している。ところで、このようなスリットを形成すると、回転時の遠心力によって電磁鋼板のスリット形成部分に作用することとなる応力が大きくなって電磁鋼板の強度が低下することが知られている。
この問題を解決するため、特許文献1では、前述の貫通孔と一体であるとともに前述の通路形成孔から離間している第1のスリットを備える第1の鋼板と、通路形成孔と一体であるとともに貫通孔から離間している第2スリットを備える第2の鋼板と、第1の鋼板と第2の鋼板との間に挟まれ、貫通孔及び通路形成孔から離間するとともに、第1のスリットの一部及び第2のスリットの一部に積層方向から連通する第3のスリットを備える第3の鋼板と、の積層構造により、貫通孔が形成するシャフトの挿通孔が、第1のスリット、第3のスリット、第2のスリットを介して通路形成孔が形成する冷媒通路に連通したロータコアを開示している。
特開2014−176235号公報
しかし、特許文献1の構成では、複数種類の鋼板を作成する必要があり、それぞれの鋼板を製造するための装置が必要となるため、生産設備費が高くなるといった問題があった。
そこで、本発明は、上記問題に着目し、鋼板の強度を維持可能であるとともに1種類の鋼板の積層構造によりシャフト内の冷媒通路とロータコア内の冷媒通路とを連通する連通通路を構築可能な回転電機のロータを提供することを目的とする。
本発明の一態様における回転電機のロータは、鋼板を積層して形成されるロータコアと、ロータコアの軸方向に延びて配置された複数の磁石と、ロータコアを支持するとともに、磁石を冷却するための冷媒をロータコアに供給する内部冷媒通路を備えたシャフトと、を備える。ここで、ロータコアは、シャフトが挿通される挿通孔と、磁石に隣接するとともに、ロータコアの周方向に等間隔に形成され、軸方向に延びる複数のコア内冷媒通路と、を備える。また、鋼板は、鋼板が積層されることにより挿通孔を形成する貫通孔と、鋼板が積層されることによりコア内冷媒通路を形成する複数の通路形成孔と、を備える。さらに、鋼板のうち、ロータコアの少なくとも一部を構成する鋼板は、貫通孔と一体に形成され、径方向の外側に延びるように形成された内側スリットと、複数の通路形成孔のうち、内側スリットと周方向で異なる位置に形成された通路形成孔と一体に形成され、径方向の内側に延びるように形成された外側スリットと、を備える。そして、通路形成孔によりコア内冷媒通路を形成可能な回転角度で当該鋼板が回転積層されることで、挿通孔とコア内冷媒通路とを連通する連通通路が内側スリット及び外側スリットを介して形成されていることを特徴とする。
上記態様であれば、1種類の鋼板を回転積層させるだけでシャフトが挿通される挿通孔と磁石を冷却する冷媒が流通するコア内冷媒通路とを連通する連通通路が形成され、かつ強度が維持されたロータコアを構築することができ、コスト増を抑制することができる。
図1は、第1実施形態に係る回転電機の軸方向に沿った断面図である。 図2は、第1実施形態に係る回転電機を構成するロータコアとして積層される鋼板の平面図である。 図3は、図2に図示した鋼板の上に90度回転させた鋼板を積層させた平面図である。 図4は、第1実施形態に係る回転電機を構成するロータコアの積層方向の終端に取り付けられるエンドプレートの平面図である。 図5は、第1実施形態の回転電機において、ロータコアの一部を構成する鋼板に内側スリット及び外側スリットを形成した場合の断面図である。 図6は、第2実施形態に係る回転電機の軸方向に沿った断面図である。 図7は、第2実施形態に係る回転電機を構成するロータコアとして積層される鋼板の平面図である。 図8は、図7に図示した鋼板の上に90度回転させた鋼板を積層させた平面図である。 図9は、第3実施形態に係る回転電機の軸方向に沿った断面図である。 図10は、第3実施形態に係る回転電機を構成するロータコアとして積層される鋼板の平面図である。 図11は、図10に図示した鋼板の上に90度の回転角度で3枚の鋼板を回転積層させた平面図である。 図12は、第4実施形態に係る回転電機の軸方向に沿った断面図である。 図13は、第4実施形態に係る回転電機を構成するロータコアとして積層される鋼板の平面図である。 図14は、図13に図示した鋼板の上に90度回転させた鋼板を積層させた平面図である。 図15は、第5実施形態に係る回転電機の軸方向に沿った断面図である。 図16は、第5実施形態に係る回転電機を構成するロータコアとして積層される鋼板の平面図である。 図17は、図16に図示した鋼板の上に60度回転させた鋼板を積層させた平面図である。 図18は、第6実施形態に係る回転電機の軸方向に沿った断面図である。 図19は、第6実施形態に係る回転電機を構成するロータコアとして積層される鋼板の平面図である。 図20は、図19に図示した鋼板の上に60度の回転角度で5枚の鋼板を回転積層させた平面図である。 図21は、第7実施形態に係る回転電機の軸方向に沿った断面図である。 図22は、第7実施形態に係る回転電機を構成するロータコアとして積層される鋼板の平面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る回転電機10の軸方向に沿った断面図である。本実施形態の回転電機10は、ステータ12とロータ20とを備える。ステータ12は、例えば略円環状に打ち抜き加工された電磁鋼板を軸方向に積層して形成された筒状のステータコア14と、ステータコア14の内側に周方向に等間隔で突設された複数のティースに巻装されたコイル16とを有する。回転電機10の外部からコイル16に例えば交流電圧が印加されることによって、ステータ12の内側に回転磁界が生成されるようになる。
ロータ20は、ステータ12の内側にギャップ18を隔てて配置されている。ロータ20は、軸受部材(不図示)によって回転可能に支持されたシャフト32と、シャフト32の外周に固定されたロータコア22とを備える。ロータ20は、ステータ12の内周側に生成される回転磁界に対する吸引反発作用によって回転駆動するように構成されている。
シャフト32の内部には、例えば冷却油(その他、水、空気でもよい)等の冷媒が流通する内部冷媒通路34が形成されている。内部冷媒通路34は、シャフト32の回転軸に沿って延びて形成されている。またシャフト32の側壁には、内部冷媒通路34から冷媒をロータコア22に供給する冷媒供給口36が形成されている。
ロータコア22は、例えば円柱状の外形を有する。また、ロータコア22は、後述のように例えば円環状に打ち抜き加工された鋼板38(電磁鋼板)を軸方向に積層(回転積層)して構成されている。ロータコア22の中心部にはシャフト32が挿通する挿通孔24が軸方向に貫通して形成されている。ロータコア22は、挿通孔24にシャフト32が挿通された状態で、かしめ、圧入、締り嵌め(焼嵌め)、溶接、ねじ留め等の手法によりシャフト32に固定される。
ロータコア22の周縁部には磁石30が周方向に等間隔で複数埋設されている(図2)。磁石30は、ロータコア22に形成され、ロータコア22とほぼ同じ長さを有して軸方向に延びる収容部26に収容されている。
ロータコア22内部には冷媒を流通させる通路が形成されており、磁石30に沿って径方向の内側の近傍で軸方向に延びるコア内冷媒通路28と、シャフト32の冷媒供給口36とコア内冷媒通路28とを連通する連通通路50とを備える。
冷媒は、図中の破線の矢印によりその流れる方向が図示されている。冷媒は、図示しないポンプによりシャフト32内部に導入され、連通通路50を介してコア内冷媒通路28に供給される。そして、ポンプは、コア内冷媒通路28から排出された冷媒をくみ上げることで冷媒をロータコア22内を循環させている。
図2は、第1実施形態に係る回転電機10を構成するロータコア22として積層される鋼板38の平面図である。図3は、図2に図示した鋼板38の上に90度回転させた鋼板38を積層させた平面図である。図4は、第1実施形態に係る回転電機10を構成するロータコア22の積層方向の終端に取り付けられるエンドプレート52の平面図である。
図2に示すように、鋼板38は、鋼板38が積層されることによりシャフト32が挿通する挿通孔24を形成する貫通孔40と、鋼板38が積層されることによりコア内冷媒通路28を形成する通路形成孔44(通路形成孔44A,44B,44C,44D)と、鋼板38が積層されることにより収容部26を形成する収容部形成孔42と、を有する。また、鋼板38には、鋼板38が積層されることにより連通通路50を形成する内側スリット46及び外側スリット48を有する。
貫通孔40は、鋼板38の中心に形成されている。また、収容部形成孔42は、貫通孔40(シャフト32の軸心)を中心として4回対称となるように鋼板38の径方向の外周側に形成されている。通路形成孔44は、貫通孔40と収容部形成孔42の間であって収容部形成孔42に隣接して形成されており、収容部形成孔42と同様に4回対称となるように形成されている。
本実施形態では、周方向で互いに隣接する2つの通路形成孔44(例えば通路形成孔44Aと通路形成孔44B)が貫通孔40の中心を見込む中心角は90度となっている。内側スリット46は、貫通孔40と一体であるとともに例えば通路形成孔44Aに向けて径方向の外側に延び、且つ通路形成孔44Aから離間して形成されている。外側スリット48は、例えば通路形成孔44Bと一体であるとともに、貫通孔40に向けて径方向の内側に延び、且つ貫通孔40から離間して形成されている。
ここで、内側スリット46の径方向で最も外側となる端部は、外側スリット48の径方向で最も内側となる端部よりも径方向で外側となる位置に形成される。よって、例えば、貫通孔40を中心として内側スリット46を外側スリット48に向けて当該中心角(90度)の回転角度により回転して得られる内側スリット46の写像を考えると、当該写像の径方向の外側部分と、外側スリット48の径方向の内側部分とが互いに重なった状態となる(図3参照)。
ロータコア22は、鋼板38を積層することにより形成される。その際、新たに積層する鋼板38を最後に積層した鋼板38に対して90度同一方向に回転させて積層する工程を繰り返して鋼板38を回転積層させることで内側スリット46の一部と外側スリット48の一部が積層方向で連通し、ロータコア内において連通通路50が形成される。
図1の上部を回転電機10の上部と考えたとき、図2に示す鋼板38を反時計回りに90度回転させて回転積層することで、内側スリット46の径方向の外側部分と当該内側スリット46が形成された鋼板38より一段下の鋼板38の外側スリット48の内側部分とが積層方向で連通して連通通路50が形成される(図3)。逆に図2に示す鋼板38を時計回りに90度回転させて回転積層することで、内側スリット46の径方向の外側部分と当該内側スリット46が形成された鋼板38より一段上の鋼板38の外側スリット48の内側部分とが積層方向で連通して連通通路50が形成される。
また、回転積層後のロータコア22中の内側スリット46及び外側スリット48(後述の中間スリット54も同様)は、貫通孔40(シャフト32)を軸芯として貫通孔40から径方向に所定距離離れた位置で周方向に回転している螺旋状の軌跡上にそれぞれ配置され、連通通路50も螺旋状の軌跡上に配置されることになる。
ロータコア22の積層方向の両端となる位置にはエンドプレート52が取り付けられている。エンドプレート52は、例えば鋼板38と同一の材料、同一の外形で形成されるが、内側スリット46及び外側スリット48を省略した形状を有している。よって、エンドプレート52は、ロータコア22の積層方向の両端に表れる内側スリット46、外側スリット48(後述の中間スリット)を閉塞する。このエンドプレート52により、内側スリット46若しくは外側スリット48(後述の中間スリット54等)からコア内冷媒通路28を経ずに外部に冷媒が流出するのを防止できる。
なお、図1に示すように、冷媒供給口36はシャフト32において内側スリット46(連通通路50の冷媒の導入口)に対向する位置に形成することが好適である。よって、冷媒供給口36もシャフト32において、連通通路50と同一のピッチで螺旋状に並ぶように形成される。
なお、第1実施形態において、例えば、内側スリット46を図2同様に通路形成孔44Aに向かうように形成した状態で、外側スリット48を通路形成孔44Cと一体となるように形成してもよい。この場合、180度の回転角度で回転積層させることで連通通路50を備えたロータコア22を構築することができる。また、この場合、通路形成孔44B及び通路形成孔44Dを結ぶ線を中心として鋼板38を交互に反転させながら鋼板38を積層することで連通通路50を備えたロータコア22を構築することもできる。
図5は、第1実施形態の回転電機10において、ロータコア22の一部を構成する鋼板38に内側スリット46及び外側スリット48を形成した場合の断面図である。なお、以後の実施形態に係る図面においては、磁石30及びステータ12の図示を省略する。図5に示すように、ロータコア22においては、本実施形態の鋼板38を5枚連続で回転積層させるだけで、4個のコア内冷媒通路28にそれぞれ連通する4個の連通通路50を構築することができる。鋼板38aは、鋼板38において内側スリット46及び外側スリット48を省略したものであり、エンドプレート52と同一形状(図4参照)となるものである。よって、ロータコア22の積層方向の両端は、鋼板38aでもよいし、エンドプレート52でもよい。なお、鋼板38は、ロータコア22の中央領域を構成するように配置することが好ましく、これにより、コア内冷媒通路28の軸方向の両方向に均一に冷媒を供給して磁石30(図5では不図示)を効率的に冷却することができる。
[第1実施形態の効果]
以上説明したように、第1実施形態の回転電機10のロータ20は、鋼板38を積層して形成されるロータコア22と、ロータコア22の軸方向に延びて配置された複数の磁石30と、ロータコア22を支持するとともに、磁石30を冷却するための冷媒をロータコア22に供給する内部冷媒通路34を備えたシャフト32と、を備える。ここで、ロータコア22は、シャフト32が挿通される挿通孔24と、磁石30に隣接するとともに、ロータコア22の周方向に等間隔に形成され、軸方向に延びる複数のコア内冷媒通路28と、を備える。また、鋼板38(38a)は、鋼板38(38a)が積層されることにより挿通孔24を形成する貫通孔40と、鋼板38(38a)が積層されることによりコア内冷媒通路28を形成する複数の通路形成孔44(通路形成孔44A,44B,44C,44D)と、を備える。鋼板38(38a)のうち、ロータコア22の少なくとも一部を構成する鋼板38は、貫通孔40と一体に形成され、径方向の外側に延びるように形成された内側スリット46と、複数の通路形成孔44のうち、内側スリット46と周方向で異なる位置に形成された通路形成孔44と一体に形成され、径方向の内側に延びるように形成された外側スリット48と、を備える。そして、通路形成孔44によりコア内冷媒通路28を形成可能な回転角度で鋼板38が回転積層されることで、挿通孔24とコア内冷媒通路28とを連通する連通通路50が内側スリット46及び外側スリット48を介して形成されていることを特徴とする。
また、第1実施形態の回転電機10のロータ20は、鋼板38を積層して形成されるロータコア22と、ロータコア22の軸方向に延びて配置された複数の磁石30と、ロータコア22を支持するとともに磁石30を冷却するための冷媒をロータコア22に供給する内部冷媒通路34を備えたシャフト32と、を備える。ここで、ロータコア22は、シャフト32が挿通される挿通孔24と、周方向で等間隔に配置され軸方向に延びる複数のコア内冷媒通路28と、鋼板38に形成されロータコア22の軸心から所定の径方向の位置に配置されたスリット(内側スリット46、外側スリット48)により構成され、積層方向から見てスリットが鋼板38の積層順に周方向で互いに隣接する2つのコア内冷媒通路28がロータコア22の軸心を見込む中心角若しくは当該中心角の整数倍の角度の回転角度で回転した位置ごとに周方向で等間隔に並んで配置されることでロータコア22内においてスリットが螺旋形の軌跡上に複数配置されて形成されたスリット集合体(内側スリット46のスリット集合体、外側スリット48のスリット集合体、後述の中間スリットのスリット集合体)と、を備える。スリット集合体は、互いに径方向の異なる位置に複数形成されるとともに、スリットが挿通孔24から離れる順に当該中心角の回転角度で回転した位置に並ぶように形成される。スリット集合体のうち、挿通孔24に最も近い位置に形成されたスリット集合体を構成するスリット(内側スリット46)は挿通孔24と一体であるとともにコア内冷媒通路28から離間し、コア内冷媒通路28に最も近い位置に形成されたスリット集合体を構成するスリット(外側スリット48)はコア内冷媒通路28と一体であるとともに挿通孔24から離間している。そして、互いに接触する2つの鋼板38の一方の鋼板38のスリット(例えば、内側スリット46)の一部と他方の鋼板38のスリットであって積層方向から見て径方向で互いに隣接するスリット(例えば、外側スリット48)の一部が積層方向で連通することで、スリットにより挿通孔24とコア内冷媒通路28とを連通する連通通路50が形成されていることを特徴とする。
これにより、1種類の鋼板38を回転積層させるだけでシャフト32が挿通される挿通孔24と磁石30を冷却する冷媒が流通するコア内冷媒通路28とを連通する連通通路50が形成され、かつ強度が維持されたたロータコア22を構築することができ、コスト増を抑制することができる。
連通通路50は、鋼板38の積層方向で互いに接触する2つの鋼板38のうちの一方の鋼板38の内側スリット46の一部と他方の鋼板38の外側スリット48の一部とが積層方向で互いに連通することにより形成されていることを特徴とする。これにより、簡易な構成で連通通路50を形成することができる。
シャフト32の側壁には、内部冷媒通路34に連通した冷媒供給口36が形成され、冷媒供給口36は、内側スリット46に対向する位置に形成されていることを特徴とする。これにより、シャフト32と挿通孔24との接触面積を高め、シャフト32とロータコア22の接合強度を確保することができる。
ロータコア22の両端に取り付けられ、シャフト32が貫通する貫通孔40(第2の貫通孔)と、コア内冷媒通路28に連通する通路形成孔44(第2の通路形成孔)と、を備えたエンドプレート52を備えることを特徴とする。これにより、内部冷媒通路34からコア内冷媒通路28を経ずにロータコア22の外部に冷媒が流出することを防止できる。
[第2実施形態]
図6は、第2実施形態に係る回転電機10の軸方向に沿った断面図である。図7は、第2実施形態に係る回転電機10を構成するロータコア22として積層される鋼板38の平面図である。図8は、図7に図示した鋼板38の上に90度回転させた鋼板38を積層させた平面図である。また、以後の実施形態において第1実施形態と共通する構成要素については同一番号を付し、必要な場合を除いてその説明を省略する。
図7に示すように、第2実施形態の回転電機10のロータコア22の鋼板38において、内側スリット46及び外側スリット48は、周方向で交互に並ぶようにそれぞれ複数形成(本実施形態では2個)されている。内側スリット46としては、通路形成孔44Aに向かうように形成された内側スリット46と、その反対方向となる通路形成孔44Cに向かうように形成された内側スリット46と、がある。外側スリット48としては、通路形成孔44Bと一体となる外側スリット48と、通路形成孔44Dと一体となる外側スリット48と、がある。
図7に示す鋼板38の上に90度回転させた本実施形態の鋼板38を新たに積層することにより、図8に示すように、4つの連通通路50を同時に形成することができる。ただし、図8において、平面視で上下方向に延びるように形成された2つの連通通路50は、下にある鋼板38の内側スリット46の外側部分と、上にある鋼板38の外側スリット48の内側部分が積層方向で連通しており、平面視で左右方向に延びるように形成された2つの連通通路50は、下にある鋼板38の外側スリット48の内側部分と、上にある鋼板38の内側スリット46の外側部分が積層方向で連通している。
図8に示す回転積層を繰り返すことにより、図6に示すロータコア22が構築される。このとき、内側スリット46の内側部分は当該内側スリット46が形成された鋼板38を挟み込む2つの鋼板38の外側スリット48の外側部分に同じ位置で積層方向に連通している。よって、シャフト32から内側スリット46(連通通路50の冷媒の導入口)に導入された冷媒は、当該内側スリット46が形成された鋼板38を挟み込む一方の鋼板38の外側スリット48と他方の鋼板38の外側スリット48を経由してコア内冷媒通路28に供給される。
このように第2実施形態では、第1実施形態に比べてシャフト32(冷媒供給口36)とコア内冷媒通路28とを連通する連通通路50が多数形成されるので、冷媒に対する圧力損失を軽減してコア内冷媒通路28に供給する冷媒の供給量を増加させることができる。なお、本実施形態では、ロータコア22の例えば中央領域を構成する部分に2枚の鋼板38を回転積層させて4つの連通通路50を形成し、他の部分を前述の鋼板38aとしてもよい。
[第3実施形態]
図9は、第3実施形態に係る回転電機10の軸方向に沿った断面図である。図10は、第3実施形態に係る回転電機10を構成するロータコア22として積層される鋼板38の平面図である。図11は、図10に図示した鋼板38の上に90度の回転角度で3枚の鋼板38を回転積層させた平面図である。第3実施形態では、前述の内側スリット46と外側スリット48が直接連通するのではなく、中間スリット54、中間スリット56を介して内側スリット46と外側スリット48が連通する。
図10に示すように、内側スリット46は、貫通孔40と一体であるとともに通路形成孔44Aに向かう方向に延び、且つ通路形成孔44Aから離間して形成されている。中間スリット54は、貫通孔40と通路形成孔44Bとの間に形成され、貫通孔40及び通路形成孔44Bから離間して形成されている。中間スリット56は、貫通孔40と通路形成孔44Cとの間に形成され、貫通孔40及び通路形成孔44Cから離間して形成されている。外側スリット48は、通路形成孔44Dと一体であるとともに、貫通孔40に向かう方向に延び、且つ貫通孔40から離間して形成されている。
内側スリット46、中間スリット54、中間スリット56、外側スリット48は、周方向において前述の中心角(90度)の回転角度で回転した位置ごとに等間隔に形成されるとともに、周方向の並び順に鋼板38の中心側から外側へ向かってずれていくように径方向で互いに異なる位置に形成されている。ここで、内側スリット46の径方向の外側の端部は、中間スリット54の径方向の内側の端部よりも径方向の外側に形成される。中間スリット54の径方向の外側の端部は、中間スリット56の径方向の内側の端部よりも径方向の外側に形成される。中間スリット56の径方向の外側に端部は、外側スリット48の径方向の内側の端部よりも径方向の外側に形成される。
よって、図10に示す鋼板38に、同じ鋼板38を90度の回転角度で3枚回転積層させることにより、内側スリット46、中間スリット54、中間スリット56、外側スリット48が連通して連通通路50が1つ形成される。そして、この回転積層を繰り返すことで、図9に示すロータコア22が構築される。
本実施形態によれば、中間スリット54、中間スリット56を適用することにより、鋼板38の貫通孔40と通路形成孔44とを結ぶ線上においてスリットにより欠損する部分の長さを短くすることができるので、鋼板38の軸周りの回転強度、すなわちロータコア22の回転強度を高めることができる。
なお、本実施形態において、中間スリット(中間スリット54,56)は、一つだけでもよい。この場合、中間スリットは、内側スリット46及び外側スリット48に対して周方向において90度回転した位置に形成されればよく、鋼板38において、内側スリット46、中間スリット、外側スリット48の順で周方向に並ぶように配置されればよい。例えば、中間スリットは、貫通孔40と通路形成孔44Bとの間において、貫通孔40及び通路形成孔44Bから離間して形成すればよい。また、外側スリット48は、通路形成孔44Cと一体であるとともに、貫通孔40に向かう方向に延び、且つ貫通孔40から離間して形成すればよい。このとき、内側スリット46の径方向の外側の端部が、中間スリット(中間スリット54参照)の径方向の内側の端部よりも径方向の外側に形成されればよい。また、中間スリット(中間スリット56参照)の径方向の外側の端部が、外側スリット48の径方向の内側の端部よりも径方向の外側に形成されればよい。そして、鋼板38を90度の回転角度で2枚回転積層させることにより、内側スリット46、中間スリット、外側スリット48が連通して連通通路50が形成される。そして、この回転積層を繰り返すことで、ロータコア22が構築される。また、本実施形態では、ロータコア22の例えば中央領域を構成する部分に7枚の鋼板38を回転積層させて4つの連通通路50を形成し、他の部分を前述の鋼板38aとしてもよい。
[第4実施形態]
図12は、第4実施形態に係る回転電機10の軸方向に沿った断面図である。図13は、第4実施形態に係る回転電機10を構成するロータコア22として積層される鋼板38の平面図である。図14は、図13に図示した鋼板38の上に90度回転させた鋼板38を積層させた平面図である。第4実施形態に係る回転電機10のロータコア22の鋼板38は、第3実施形態の鋼板38において、内側スリット46、中間スリット54、中間スリット56、外側スリット48が貫通孔40を挟んだ反対側にも形成されたものとなっている。
よって、図13に示す鋼板38に、同じ鋼板38を90度の回転角度で1枚回転積層させると、図14に示すように、内側スリット46、中間スリット54、中間スリット56、外側スリット48が連通して連通通路50が4つ形成される。そして、この回転積層を繰り返すことで、図12に示すロータコア22が構築される。
図12に示すように、中間スリット54の径方向の内側の一部が、当該中間スリット54が形成された鋼板38を挟む一方の鋼板38に形成された内側スリット46の一部、及び他方の鋼板38に形成された内側スリット46の一部に積層方向で連通している。また、中間スリット54の径方向の外側の一部が、当該中間スリット54が形成された鋼板38を挟む一方の鋼板38に形成された中間スリット56の一部、及び他方の鋼板38に形成された中間スリット56の一部に積層方向で連通している。
そして、中間スリット56の径方向の内側の一部が、当該中間スリット56が形成された鋼板38を挟む一方の鋼板38に形成された中間スリット54の一部、及び他方の鋼板38に形成された中間スリット54の一部に積層方向で連通している。また、中間スリット56の径方向の外側の一部が、当該中間スリット56が形成された鋼板38を挟む一方の鋼板38に形成された外側スリット48の一部、及び他方の鋼板38に形成された外側スリット48の一部に積層方向で連通している。
これにより、シャフト32(冷媒供給口36)とコア内冷媒通路28とを連通する連通通路50はメッシュ状に形成される。このように連通通路50をメッシュ状に形成することで、冷媒の圧力損失を低減するとともに、コア内冷媒通路28に対して冷媒を積層方向で均一に供給することができる。なお、本実施形態では、ロータコア22の例えば中央領域を構成する部分に2枚の鋼板38を回転積層させて4つの連通通路50を形成し、他の部分を前述の鋼板38aとしてもよい。
[第5実施形態]
図15は、第5実施形態に係る回転電機10の軸方向に沿った断面図である。図16は、第5実施形態に係る回転電機10を構成するロータコア22として積層される鋼板38の平面図である。図17は、図16に図示した鋼板38の上に60度回転させた鋼板38を積層させた平面図である。
第5実施形態に係る回転電機10のロータ20は、磁石30(不図示)が周方向に等間隔で6個埋設されたものとなっている。これに対応してロータコア22には、磁石30に隣接する位置において、コア内冷媒通路28が周方向に等間隔で6個形成されている。よって、鋼板38(エンドプレート52も同様)には周方向に6つ等間隔に並んだ収容部形成孔42及び通路形成孔44が形成される。これにより、鋼板38において、周方向で互いに隣接する2つの通路形成孔44から貫通孔40の中心を見込む中心角は60度となる。本実施形態において、内側スリット46と外側スリット48は、周方向で当該中心角60度の回転角度で回転した位置ごとに等間隔に交互に並ぶようにそれぞれ3個形成され、それぞれ貫通孔40を中心として3回対称の配置となっている。本実施形態においても、内側スリット46の径方向の外側の端部は、外側スリット48の径方向の内側の端部よりも径方向の外側に形成される。
よって、図16に示す鋼板38に、同じ鋼板38を60度の回転角度で回転積層させると、図17に示すように、内側スリット46及び外側スリット48が連通して連通通路50が6個形成される。そして、この回転積層を繰り返すことで、図15に示すロータコア22が構築される。
図15に示すように、内側スリット46の径方向の外側の一部が、当該内側スリット46が形成された鋼板38を挟む一方の鋼板38に形成された外側スリット48の一部、及び他方の鋼板38に形成された外側スリット48の一部に同じ位置において積層方向で連通している。また、冷媒供給口36は、内側スリット46(連通通路50の冷媒の導入口)に対向する位置に形成されるが、シャフト32を周方向に120度回転した位置ごとに形成され、シャフト32全体において3重の螺旋の軌跡を描くように形成される。
本実施形態では、第2実施形態と同様に連通通路50が多数形成され、第2実施形態と同様の作用効果を有する。また、本実施形態のロータコア22には6個の磁石30が埋設されているが、これらの磁石30に隣接する6つのコア内冷媒通路28、各コア内冷媒通路28に連通する複数の連通通路50を構築することができ、回転積層の回転角が異なっていても1種類の鋼板38によりロータコア22において連通通路50を構築することができる。なお、本実施形態では、ロータコア22の例えば中央領域を構成する部分に2枚の鋼板38を回転積層させて6個の連通通路50を形成し、他の部分を前述の鋼板38aとしてもよい。
[第6実施形態]
図18は、第6実施形態に係る回転電機10の軸方向に沿った断面図である。図19は、第6実施形態に係る回転電機10を構成するロータコア22として積層される鋼板38の平面図である。図20は、図19に図示した鋼板38の上に60度の回転角度で5枚の鋼板38を回転積層させた平面図である。
第6実施形態に係る回転電機10のロータコア22は、第5実施形態と同様に磁石30(不図示)が6個埋設されコア内冷媒通路28が6個形成されている。しかし、第6実施形態ではさらに、中間スリット54、中間スリット56、中間スリット58、中間スリット60が形成されている。
内側スリット46、中間スリット54、中間スリット56、中間スリット58、中間スリット60、外側スリット48は、周方向において前述の中心角(60度)の回転角度で回転した位置ごとに等間隔で形成されるとともに、周方向の並び順に鋼板38の中心側から外側へ向かって径方向で互いに異なる位置に形成されている。ここで、内側スリット46の径方向の外側の端部は、中間スリット54の径方向の内側の端部よりも径方向の外側に形成される。中間スリット54の径方向の外側の端部は、中間スリット56の径方向の内側の端部よりも径方向の外側に形成される。中間スリット56の径方向の外側に端部は、中間スリット58の径方向の内側の端部よりも径方向の外側に形成される。中間スリット58の径方向の外側に端部は、中間スリット60の径方向の内側の端部よりも径方向の外側に形成される。中間スリット60の径方向の外側に端部は、外側スリット48の径方向の内側の端部よりも径方向の外側に形成される。
内側スリット46、中間スリット54、中間スリット56、中間スリット58、中間スリット60、外側スリット48は、貫通孔40を挟んだ反対側にも形成されている。これにより、ロータコア22において積層方向で同じ位置に2つの連通通路50を形成できるので、その分、コア内冷媒通路28に対する冷媒の供給効率を高めることができる。
よって、図19に示す鋼板38に、同じ鋼板38を60度の回転角度で5枚回転積層させることにより、図20に示すように、内側スリット46、中間スリット54、中間スリット56、中間スリット58、中間スリット60、外側スリット48が連通して連通通路50が2個形成される。そして、この回転積層を繰り返すことで、図18に示すロータコア22が構築される。なお、本実施形態では、ロータコア22の例えば中央領域を構成する部分に8枚の鋼板38を回転積層させて6個の連通通路50を形成し、他の部分を前述の鋼板38aとしてもよい。
本実施形態においては、第3実施形態と同様に、鋼板38の貫通孔40と通路形成孔44とを結ぶ線上においてスリットにより欠損する部分の長さを短くすることができるので、鋼板38の軸周りの回転強度、すなわちロータコア22の回転強度を高めることができる。
[第7実施形態]
図21は、第7実施形態に係る回転電機10の軸方向に沿った断面図である。図22は、第7実施形態に係る回転電機10を構成するロータコア22として積層される鋼板38の平面図である。
第7実施形態の回転電機10のロータコア22は、周方向で同じ方向に向けられた複数枚の鋼板38を積層して形成された積層鋼板38Aが、所定の回転角度で回転積層されたものとなっている。また、挿通孔24(貫通孔40)の内壁には、シャフト32に当接してロータコア22をシャフト32に対して支持するための複数の突起40aが設けられ、挿通孔24(貫通孔40)とシャフト32との間に隙間40bが形成されたものである。
本実施形態では、第1実施形態(他の実施形態でもよい)と同様の鋼板38を周方向で同じ向きにした状態で2枚(3枚以上でもよい)重ね合わせて積層鋼板38Aを構築している。そして、積層鋼板38Aを90度の回転角度により回転積層させて図21に示すロータコア22を構築している。また、第5実施形態、第6実施形態の鋼板38により積層鋼板38Aを構築した場合は60度の回転角度により積層鋼板38Aを回転積層させてロータコア22を構築することになる。なお、積層鋼板38Aにおける鋼板38の積層枚数は統一する必要はなく、回転積層させる積層鋼板38Aごとに任意に積層枚数を変えてもよい。このように、ロータコア22を構築する際に積層鋼板38Aを回転積層させることにより、回転積層の回数を低減して作業コストを低減することができる。
図22に示すように、貫通孔40の内壁には突起40aが複数設けれ、シャフト32の断面形状に倣って円弧状に形成されている。突起40aの配置位置は任意であるが、少なくとも内側スリット46とは異なる位置に設けられる。また、突起40aは、ロータコア22を構築した際に、積層方向から見て周方向で同じ位置に揃っている必要はない。なお、エンドプレート52は、収容部形成孔42、通路形成孔44、貫通孔40c(図21)を有するが、貫通孔40cの直径がシャフト32の外形とほぼ等しくなっており、当該貫通孔40cにシャフトが接続される。
図21に示すように、シャフト32の冷媒供給口36から供給された冷媒は、隙間40bを通じて内側スリット46(連通通路50の冷媒の導入口)に導かれ、コア内冷媒通路28に供給される。よって、本実施形態において冷媒供給口36は、ロータコア22の挿通孔24に対向する範囲内においてシャフト32の任意の位置に形成することができ、冷媒供給口36の設計の自由度を高めることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
10 回転電機
20 ロータ
22 ロータコア
28 コア内冷媒通路
30 磁石
32 シャフト
34 内部冷媒通路
36 冷媒供給口
38 鋼板
40 貫通孔
44 通路形成孔
46 内側スリット
48 外側スリット
50 連通通路

Claims (10)

  1. 鋼板を積層して形成されるロータコアと、
    前記ロータコアの軸方向に延びて配置された複数の磁石と、
    前記ロータコアを支持するとともに、前記磁石を冷却するための冷媒を前記ロータコアに供給する内部冷媒通路を備えたシャフトと、を備え、
    前記ロータコアは、
    前記シャフトが挿通される挿通孔と、
    前記磁石に隣接するとともに、前記ロータコアの周方向に等間隔に形成され、軸方向に延びる複数のコア内冷媒通路と、を備え、
    前記鋼板は、
    前記鋼板が積層されることにより前記挿通孔を形成する貫通孔と、
    前記鋼板が積層されることにより前記コア内冷媒通路を形成する複数の通路形成孔と、を備え、
    前記鋼板のうち、前記ロータコアの少なくとも一部を構成する前記鋼板は、
    前記貫通孔と一体に形成され、径方向の外側に延びるように形成された内側スリットと、
    複数の前記通路形成孔のうち、前記内側スリットと前記周方向で異なる位置に形成された前記通路形成孔と一体に形成され、前記径方向の内側に延びるように形成された外側スリットと、を備え、
    前記通路形成孔により前記コア内冷媒通路を形成可能な回転角度で当該鋼板が回転積層されることで、前記挿通孔と前記コア内冷媒通路とを連通する連通通路が前記内側スリット及び前記外側スリットを介して形成されていることを特徴とする回転電機のロータ。
  2. 請求項1に記載の回転電機のロータにおいて、
    前記ロータコアは、
    前記周方向で同じ方向に向けられた複数枚の前記鋼板を積層して形成された積層鋼板が、前記回転角度で回転積層されたものであることを特徴とする回転電機のロータ。
  3. 請求項1または2に記載の回転電機のロータにおいて、
    前記連通通路は、
    前記鋼板の積層方向で互いに接触する2つの前記鋼板のうちの一方の前記鋼板の前記内側スリットの一部と他方の前記鋼板の前記外側スリットの一部とが前記積層方向で互いに連通することにより形成されていることを特徴とする回転電機のロータ。
  4. 請求項3に記載の回転電機のロータにおいて、
    前記内側スリット及び前記外側スリットは、前記周方向で交互に並ぶようにそれぞれ複数形成されていることを特徴とする回転電機のロータ。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の回転電機のロータにおいて、
    前記鋼板は、
    前記内側スリットと前記外側スリットに対して前記周方向において前記回転角度で回転した位置に形成された中間スリットを備えるとともに、前記鋼板において、前記内側スリット、前記中間スリット、前記外側スリットの順で前記周方向に並ぶように配置され、
    前記連通通路は、
    前記鋼板が前記回転角度で回転積層されることで、前記内側スリットと前記外側スリットが前記中間スリットを介して連通することにより形成されていることを特徴とする回転電機のロータ。
  6. 請求項5に記載の回転電機のロータにおいて、
    前記中間スリットは、前記回転角度で回転した位置ごとに前記周方向で等間隔に複数形成されるとともに前記周方向の並び順に前記鋼板の中心側から外側へ向かってずれていくように前記径方向で互いに異なる位置に形成されていることを特徴とする回転電機のロータ。
  7. 請求項5または6に記載の回転電機のロータにおいて、
    前記内側スリット、前記中間スリット、及び前記外側スリットは、前記貫通孔を挟んだ反対側にも形成されていることを特徴とする回転電機のロータ。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の回転電機のロータにおいて、
    前記挿通孔の内壁には、前記シャフトに当接して前記ロータコアを前記シャフトに対して支持するための複数の突起が設けられ、
    前記挿通孔と前記シャフトとの間には隙間が形成されていることを特徴とする回転電機のロータ。
  9. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の回転電機のロータにおいて、
    前記シャフトの側壁には、前記内部冷媒通路に連通した冷媒供給口が形成され、
    前記冷媒供給口は、前記内側スリットに対向する位置に形成されていることを特徴とする回転電機のロータ。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の回転電機のロータにおいて、
    前記ロータコアの両端に取り付けられ、前記シャフトが貫通する第2の貫通孔と、前記コア内冷媒通路に連通する第2の通路形成孔と、を備えたエンドプレートを備えることを特徴とする回転電機のロータ。
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