JP2018073032A - 配送支援のための情報処理装置および配送システムならびに配送支援方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】人間のスキルに依存せずに確実に許容時間内に配送作業を行えるように配送を支援する情報処理装置等を提供する。【解決手段】配送支援サーバは、顧客が配送を依頼した商品が詰め込まれたコンテナのうち同一の配達日・配達時間帯の指定された複数個のコンテナを配送対象とする配送指示情報を受け取り、それに応じて配送経路を決定する。このための配送経路探索処理では、道路情報(制限速度や道路幅等)や、各配送先での車両到着点から配送先入口までの移動時間Tej、配送先滞在時間Tsjを考慮して、配送所要時間Tdlvを算出し、配送所要時間Tdlvが許容範囲内となるように必要に応じて配送対象コンテナの個数を調整して配送経路を決定する。配送作業者は、この配送経路を示す配送用地図を通信端末に表示して参照することにより、確実に許容時間内に配送作業を終了させることができる。【選択図】図11

Description

本発明は、購入商品等の物品の配送を支援するための情報処理装置、および、購入商品等の物品の配送システムに関する。
近年、我が国では高齢化が進んでおり、60歳以上の高齢者で買物に困難が感じるいわゆる買物弱者の増加が社会問題となっている。これに伴い、買物代行や、購入商品の宅配、移動販売等の業務が活発化しつつある。
このうち購入商品の宅配のための配送作業では、従来、配送すべき複数の商品と複数の届け先を示す配送先情報と地図情報から人間が配送順を決定し、その配送順に従って当該複数の商品を配送していた。また、人間が配送順を決定する代わりに、配送順の特定された配送経路をコンピュータが配送ルート検索処理により決定し、その配送経路および配送場所が認識可能に表示された配送用マップを作成する配送マップ作成装置も提案されている(特許文献3参照)。
特開2016−031618号公報 特開平2−244399号公報 特開2010−070360号公報 特開2003−128252号公報
既述のように人間が配送順を決定する場合には、効率よく配送作業を行えるか否かがその配送順を決定する人間のスキルに依存する。これに対し、コンピュータが配送順を含む配送経路を決定する場合には、その配送経路の決定に適切な経路検索アルゴリズムを使用することにより、人間のスキルに依存しない効率のよい配送経路を得ることができる。
しかし、いずれの場合であっても、配送先の地域における道路状況や配送作業に影響する他の状況が十分に把握されていなければ、必ずしも効率のよい配送順を決定することができず、許容される時間内に購入商品を配送先に届けることができない可能性もある。
そこで本発明は、人間のスキルに依存せずに効率よくかつ確実に許容時間内に配送作業を行えるようにする配送支援のための情報処理装置および配送システム等を提供することを目的とする。
本発明の第1の局面は、物品の配送を支援するための情報処理装置であって、
配送すべき複数の物品である配送対象物品のそれぞれの配送先を示す情報を含む配送指示情報を受け取るための指示情報入力部と、
前記配送対象物品の配送先を含む地域の地図情報を格納している地図記憶部と、
前記地図情報により示される道路における制限速度、道路幅、道路勾配、および、渋滞度の少なくとも1つを含む情報を道路情報として記憶している道路情報記憶部と、
前記配送指示情報および前記地図情報から、前記道路情報を考慮して算出される前記配送対象物品の配送のための所要時間に基づき、前記配送対象物品の配送のために採用すべき配送経路を求める配送経路探索部と、
前記配送経路探索部により求められた配送経路を示す地図を表す配送用地図データを生成する配送用地図生成部と、
前記配送対象物品を配送する配送作業者が携帯する通信端末と無線で通信可能に構成されており、前記配送用地図データを前記通信端末に送信する通信部と
を備えることを特徴とする。
本発明の第2の局面は、本発明の第1の局面において、
前記配送経路探索部は、
前記配送指示情報および前記地図情報から、前記配送対象物品を配送するための経路コストが最小となる経路を暫定的な配送経路として求める暫定配送経路決定部と、前記暫定配送経路決定部により暫定的な配送経路が求められると、当該暫定的な配送経路に従って前記配送対象物品を配送するのに要する時間を前記地図情報に基づき前記道路情報を考慮して配送所要時間として算出する所要時間算出部とを含み、
前記所要時間算出部により算出される配送所要時間が前記配送指示情報に基づく許容範囲を超える場合には、前記配送対象物品のうち少なくとも1つの物品を除外することにより前記配送指示情報を更新した後、前記暫定配送経路決定部により、前記配送対象物品を配送するための経路コストが最小となる経路を新たに暫定的な配送経路として求め、
前記配送所要時間が前記許容範囲内である場合には、最新に求めた暫定的な配送経路を前記採用すべき配送経路と決定することを特徴とする。
本発明の第3の局面は、本発明の第2の局面において、
前記暫定配送経路決定部は、前記配送指示情報および前記地図情報から前記道路情報を考慮して、前記配送対象物品を配送するための移動に要する時間が最短となる経路を暫定的な配送経路として求めることを特徴とする。
本発明の第4の局面は、本発明の第2または第3の局面において、
各配送先につき当該配送先が複数階層の建築物内である場合における当該建築物内の階層位置および階層間の移動手段を示す情報を建築物情報として記憶する建築物情報記憶部を更に備え、
前記所要時間算出部は、前記配送指示情報に基づき前記建築物情報を更に考慮して前記配送所要時間を算出することを特徴とする。
本発明の第5の局面は、本発明の第4の局面において、
前記所要時間算出部は、前記配送対象物品における各物品を受け取るべき人に渡すための作業時間を更に考慮して前記配送所要時間を算出することを特徴とする。
本発明の第6の局面は、本発明の第1から第3の局面のいずれかにおいて、
前記配送対象物品の配送状況を監視するための配送管理記憶部および表示装置を含む配送管理部を更に備え、
前記配送経路探索部は、前記配送対象物品のそれぞれを前記採用すべき配送経路に従ってその配送先に配達するのに要する時間を示す配達時間情報を前記配送管理記憶部に記憶し、
前記配送管理部は、前記配送対象物品に含まれる物品がその配送先に到着したことを示す着荷情報を前記通信部により前記通信端末から受信し、前記着荷情報および前記配達時間情報に基づき前記配送対象物品の配送状況を前記表示装置により表示することを特徴とする。
本発明の第7の局面は、本発明の第6の局面において、
前記配送管理部は、
前記配送対象物品の配送状況を前記表示装置で監視する管理者の指示を受け付ける管理指示入力部を含み、
前記配送作業者と新たな配送作業者との間で前記配送対象物品の配送を分担する指示が配送分担指示として前記管理指示入力部により受け付けられた場合に、
前記配送経路探索部により、前記配送対象物品のうち未配送の物品群を分割することにより得られる2つの物品群の一方を第1配送対象物品として配送するための第1配送経路を求めるとともに、前記2つの物品群の他方を第2配送対象物品として配送するための第2配送経路を求め、
前記配送用地図生成部により、前記第1配送経路を示す地図を表す第1配送用地図データおよび前記第2配送経路を示す地図を表す第2配送用地図データを生成し、
前記通信部により、前記第1配送用地図データを前記通信端末である第1通信端末に送信し、前記第2配送用地図データを前記新たな作業者が携帯する第2通信端末に送信することを特徴とする。
本発明の第8の局面は、本発明の第7の局面において、
前記配送経路探索部は、前記配送分担指示が前記管理指示入力部により受け付けられた場合に、前記2つの物品群のそれぞれにおける物品の配送順が分割前の当該物品の配送順から変化しないように前記第1および第2配送経路を求めることを特徴とする。
本発明の第9の局面は、本発明の第1の局面において、
前記配送経路探索部は、前記配送対象物品を配送するための経路のうち経路コストが最小の経路から順に上位複数個の経路を配送経路候補として求め、当該配送経路候補のうち右折回数の最も少ない配送経路候補を前記配送経路とすることを特徴とする。
本発明の第10の局面は、本発明の第1の局面において、
前記配送経路探索部は、前記配送対象物品を配送するための経路のうち経路コストが最小の経路および当該最小の経路に対して所要時間の差が所定時間内となる経路を配送経路候補として求め、当該配送経路候補のうち右折回数の最も少ない配送経路候補を前記配送経路とすることを特徴とする。
本発明の第11の局面は、複数の物品を配送するための配送システムであって、
前記複数の物品の配送を支援するための情報処理装置と、
前記情報処理装置と無線で通信可能に接続され、前記複数の物品を配送する配送作業者に携帯される通信端末とを備え、
前記情報処理装置は、
前記複数の物品である配送対象物品のそれぞれの配送先を示す情報を含む配送指示情報を受け取るための指示情報入力部と、
前記配送対象物品の配送先を含む地域の地図情報を格納している地図記憶部と、
前記地図情報により示される道路における制限速度、道路幅、道路勾配、および、渋滞度の少なくとも1つを含む情報を道路情報として記憶している道路情報記憶部と、
前記配送指示情報および前記地図情報から、前記道路情報を考慮して算出される前記配送対象物品の配送のための所要時間に基づき、前記配送対象物品の配送のために採用すべき配送経路を求める配送経路探索部と、
前記配送経路探索部により求められた配送経路を示す地図を表す配送用地図データを生成する配送用地図生成部と、
前記通信端末と通信するための通信部とを備え、
前記通信部は、前記配送用地図生成部により生成された配送用地図データを前記通信端末に送信し、
前記通信端末は、前記配送用地図データを前記情報処理装置から受信すると、前記配送用地図データに基づき前記配送用地図を表示することを特徴とする。
本発明の第12の局面は、配送作業者が携帯する通信端末と無線で通信可能に接続された情報処理装置により複数の物品の配送を支援する配送支援方法であって、
前記情報処理装置は、
前記複数の物品である配送対象物品のそれぞれの配送先を含む地域の地図情報を格納している地図記憶部と、
前記地図情報により示される道路における制限速度、道路幅、道路勾配、および、渋滞度の少なくとも1つを含む情報を道路情報として記憶している道路情報記憶部とを備え、
前記配送支援方法は、
前記配送対象物品のそれぞれの配送先を示す情報を含む配送指示情報を受け取る指示情報入力ステップと、
前記配送指示情報および前記地図情報から、前記道路情報を考慮して算出される前記配送対象物品の配送のための所要時間に基づき、前記配送対象物品の配送のために採用すべき配送経路を求める配送経路探索ステップと、
前記配送経路探索ステップにより求められた配送経路を示す地図を表す配送用地図データを生成する配送用地図生成ステップと、
前記通信端末に前記配送用地図データを送信する配送用地図送信ステップと
を備えることを特徴とする。
本発明の他の局面については、本発明の上記局面および下記実施形態についての説明から明らかとなるので、説明を省略する。
本発明の第1の局面によれば、配送指示情報および地図情報から、制限速度と道路幅と道路勾配と渋滞度のうち少なくとも1つを含む道路情報を考慮して算出される配送対象物品の配送のための所要時間に基づき、配送対象物品の配送のために採用すべき配送経路が求められ、この配送経路を示す配送用地図を表す配送用地図データが、配送作業者の携帯する通信端末に送られる。配送作業者は、配送用地図に示される配送経路に従って配送対象物品を配送することにより、許容時間内(配送依頼者から指定される配達時間帯の範囲内)に配送作業を終了させることができる。したがって、配送経路の決定につき人間のスキルに依存せずに配送対象物品のそれぞれを許容時間内にその配送先に届けることができる。
本発明の第2の局面によれば、配送指示情報および地図情報から、配送対象物品を配送するための経路コストが最小となる経路が暫定的な配送経路として求められ、この算定的な配送経路に従って配送対象物品を配送するのに要する時間を地図情報に基づき道路情報を考慮して配送所要時間として算出される。この配送所要時間が許容範囲を超える場合には、配送対象物品の個数を減らして新たに暫定的な配送経路が求められる。このようにして配送対象物品の個数を調整しつつ暫定的な配送経路を求めることで、配送所要時間が許容範囲内で経路コストが最小の経路が採用すべき配送経路として求められる。このため、配送作業者がこの配送経路に従って配送対象物品を配送することにより、効率よく確実に許容時間内に配送作業を終了させることができる。したがって、配送経路の決定につき人間のスキルに依存せずに配送対象物品のそれぞれを確実に許容範時間内(配送依頼者の指定する配達時間帯)にその配送先に届けることができる。
本発明の第3の局面によれば、配送指示情報および地図情報から道路情報を考慮して、配送対象物品を配送するための移動に要する時間が最短となる経路が暫定的な配送経路として求められ、その暫定的な配送経路に従って配送するための配送所要時間が許容範囲を超える場合には、配送対象物品の個数を減らして新たに暫定的な配送経路が求められる。このようにして配送対象物品の個数を調整しつつ暫定的な配送経路を求めることで、配送所要時間が許容範囲で経路移動の所要時間が最短の経路が採用すべき配送経路として求められる。このため、配送作業者がこの配送経路に従って配送対象物品を配送することにより、効率よく確実に許容時間内に配送作業を終了させることができる。
本発明の第4の局面によれば、配送指示情報に示される各配送先についての建築物情報を更に考慮して配送所要時間が算出されるので、配送所要時間の算出精度が高くなる。このため、配送作業者が配送経路探索部により求められた配送経路に従って配送対象物品を配送することにより、より確実に許容時間内に配送作業を終了させることができる。
本発明の第5の局面によれば、配送対象物品における各物品を受け取るべき人に渡すための作業時間を更に考慮して、配送先での滞在時間等を含む配送所要時間が算出されるので、配送所要時間の算出精度が更に高くなる。このため、配送作業者が配送経路探索部により求められた配送経路に従って配送対象物品を配送することにより、より確実に許容時間内に配送作業を終了させることができる
本発明の第6の局面によれば、配送対象物品のそれぞれを配送経路探索部により求められた配送経路に従ってその配送先に配達するのに要する時間を示す配達時間情報が配送管理記憶部に記憶されており、配送対象物品に含まれる物品がその配送先に到着したことを示す情報として通信端末から送信された着荷情報が受信され、当該着荷情報および配達時間情報に基づき配送対象物品の配送状況が表示される。したがって、管理者は、このような表示によって配送対象物品の配送状況をリアルタイムで監視し把握することができる。
本発明の第7の局面によれば、配送対象物品の配送状況を監視する管理者からの配送分担指示が管理指示入力部により受け付けられた場合に、配送対象物品のうち未配送の物品を分割することにより得られる2つの物品群のうちの一方を第1配送対象物品として配送するための第1配送経路が求められるとともに、当該2つの物品群の他方を第2配送対象物品として配送するための第2配送経路が求められる。その後、第1配送経路を示す地図を表す第1配送用地図データおよび第2配送経路を示す地図を表す第2配送用地図データが生成され、第1配送用地図データが上記通信端末である第1通信端末に送信されるとともに、第2配送用地図データが新たな配送作業者が携帯する第2通信端末に送信される。これにより、第1通信端末を携帯する配送作業者は第1配送対象物品を第1配送経路に従って配送し、これと並行して、第2通信端末を携帯する新たな配送作業者は第2配送対象物品を第2配送経路に従って配送する。このため、配送先への到達時刻が大幅に遅れる可能性が高い場合であっても、配送対象物品を確実に許容時間内に各配送先に届けることができる。
本発明の第8の局面によれば、前記配送分担指示が前記管理指示入力部により受け付けられた場合に、配送対象物品のうち未配送の物品を分割することにより得られる2つの物品群のそれぞれにおける物品の配送順が分割前の当該物品の配送順から変化しないように第1および第2配送経路が求められる。このため、未配送の配送対象物品のそれぞれの配達時刻につき当初の予定時刻からの誤差が小さくなる。
本発明の第9の局面によれば、配送対象物品を配送するために求められた複数の配送経路候補のうち右折回数の最も少ない配送経路候補が配送経路とされる。このため、この配送経路による配送作業では、配送用トラックの移動において交差点での待ち時間が短くなる。また、配送用トラックが右折する回数が少なくなることで、配送経路の移動中に事故が発生する確率も低くなる。
本発明の第10の局面によれば、配送対象物品を配送するための経路のうち経路コストが最小の経路および当該最小の経路に対して所要時間の差が所定時間内となる経路を配送経路候補として求められ、当該配送経路候補のうち右折回数の最も少ない配送経路候補が配送経路とされる。これにより、経路移動に要する時間の増大を抑えつつ、本発明の第9の発明と同様の効果が得られる。
本発明の他の局面の効果については、本発明の上記局面の効果および下記実施形態についての説明から明らかであるので、説明を省略する。
本発明の第1の実施形態に係る配送システムの全体構成を示すブロック図である。 上記第1の実施形態に係る配送システムにおける配送支援サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。 上記第1の実施形態において配送作業者が携帯する通信端末(配送用通信端末)のハードウェア構成を示すブロック図である。 上記第1の実施形態に係る配送システムにおける処理の流れを示すフローチャートである。 上記第1の実施形態における配送受付のための操作画面を示す図(A,B)である。 上記第1の実施形態における顧客データを示す図である。 上記第1の実施形態における配送受付データを示す図である。 上記第1の実施形態において配送すべきコンテナに貼り付けられる貼付伝票を示す図である。 上記第1の実施形態における配送経路探索依頼データ(配送指示情報)の一例を示す図である。 上記第1の実施形態における配送支援サーバによる配送用地図提供処理を示すフローチャートである。 上記第1の実施形態における配送経路探索処理の第1例を示すフローチャートである。 上記第1の実施形態における配送経路探索処理の第2例を示すフローチャートである。 上記第1の実施形態における配送経路探索処理の第3例を示すフローチャートである。 上記第1の実施形態において配送経路探索処理で使用される道路情報(道路情報テーブル)を示す図である。 上記第1の実施形態に係る配送システムにおける情報および配送対象物品の流れを示す図である。 上記第1の実施形態において作成される配送用地図の一例を示す図である。 上記第1の実施形態において作成される配送用地図に対応する配送先リストの一例を示す図である。 上記第1の実施形態において配送用通信端末に表示される画面の遷移を示す図である。 上記第1の実施形態において配送用通信端末に表示される画面の遷移を示す図である。 上記第1の実施形態において配送用通信端末に表示される画面の遷移を示す図である。 上記第1の実施形態における配送支援サーバによる配送管理処理を示すフローチャートである。 上記第1の実施形態における通信端末による配送管理端末処理を示すフローチャートである。 上記第1の実施形態における配送管理処理により表示される配送状況(配送管理テーブル)を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る配送システムにおいて配送分割を行う場合の処理の流れをフローチャートである。 上記第2の実施形態における配送支援サーバによる配送管理処理を示すフローチャートである。 上記第2の実施形態における通信端末による配送管理端末処理を示すフローチャートである。 上記第2の実施形態における配送経路探索依頼データ(配送指示情報)の一例を示す図である。 上記第2の実施形態において図27の配送経路探索依頼データに対して作成される配送用地図を示す図である。 上記第2の実施形態において図27の配送経路探索依頼データに対して作成される配送先リストを示す図である。 上記第2の実施形態において配送分割を行う場合に作成される第1配送用地図を示す図である。 上記第2の実施形態において配送分割を行う場合に作成される第2配送用地図を示す図である。 上記第2の実施形態において配送分割を行う場合に作成される第1配送用地図に対応する第1配送先リストを示す図である。 上記第2の実施形態において配送分割を行う場合に作成される第2配送用地図に対応する第2配送先リストを示す図である。
以下、本発明の実施形態につき図面を参照して説明する。
<1.第1実施形態>
<1.1 全体構成>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る配送システムの全体構成を示すブロック図である。この配送システムは、配送支援サーバ10と、地図情報データストア20と、管理用端末装置30と、配送受付用端末装置40と、荷物預かり用端末装置50と、配送用通信端末60を含む。配送支援サーバ10は、配送作業を支援するための情報処理装置であって、地図情報データストア20、配送受付用端末装置40、荷物預かり用端末装置50、および、配送用通信端末60と、無線または有線のネットワークを介してを通信可能に接続されている。管理用端末装置30は、所定の通信線で配送支援サーバ10に接続されているものとするが、これに代えて、無線または有線のネットワークを介してを通信可能に接続されていてもよい。本実施形態における配送支援サーバ10は、配送業務を行う運送会社の物流センター内に配置されているが、これに限定されない。例えば、配送支援サーバ10の機能がクラウドコンピューティングの技術を利用して提供される構成であってもよい。また、本実施形態における地図情報データストア20は、クラウドコンピューティングの技術を利用して提供されるものとするが、これに代えて配送支援サーバ10内にデータベースとして含まれていてもよい。なお、本実施形態における地図情報データストア20は、配送先となり得る地域の地図情報を全て格納しているものとする。
図2は、配送支援サーバ10のハードウェア構成を示すブロック図である。この配送支援サーバ10は、ハードウェア的には汎用のコンピュータによって実現されており、CPU(中央処理装置)101と、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)から構成される主記憶部103と、補助記憶装置105と、入出力インタフェース部107と、ネットワークインタフェース部109と備え、これらの構成要素101,103,105,107,109がデータ転送可能に接続されている。入出力インタフェース部107には管理用端末装置30が接続され、ネットワークインタフェース部109には、ネットワークを介して地図情報データストア20、荷物預かり用端末装置50、および、配送用通信端末60と接続されている。ここで使用されるネットワークとしては、有線または無線を問わず、例えば、インターネット(Internet)や、LAN(Local Area Network)等の通信網を使用することができる。
この配送支援サーバ10は、後述の図10および図21に示す処理を実行することで、配送用通信端末60と通信して配送作業を支援する。すなわち、補助記憶装置105にインストールされた所定プログラム(図10および図21に示す処理に相当するプログラム)をCPU101が主記憶部103にロードして実行することにより、配送作業を支援する。
管理用端末装置30、配送受付用端末装置40、および、荷物預かり用端末装置50は、ハードウェア的には図2に示す構成と同様の構成のコンピュータとして実現することができ、所定のプログラムをそれぞれ実行することにより後述の機能を提供することができる。なお、これらの端末装置30,40,50は入出力装置としてキーボードおよびディスプレイまたはタッチパネルを備えている。また図1に示すように、配送受付用端末装置40には顧客の識別情報としての顧客コードの取得のためのバーコードリーダ41および受付伝票の発行のための印刷装置43が接続されており、荷物預かり用端末装置50には受付伝票のバーコードの読み取りのためのバーコードリーダ51および貼付伝票の発行のための印刷装置53が接続されている。
図3は、配送用通信端末60のハードウェア構成を示すブロック図である。この配送用通信端末(以下、単に「通信端末」ともいう)60は、典型的には、スマートフォンと呼ばれる高機能携帯電話端末であって、トラックを運転して配送を行う作業者(以下「配送作業者」という)により携帯される。図3に示すように、この配送用通信端末60は、CPU601と、ROMおよびRAMから構成される主記憶部603と、タッチパネル620と、通信部630と、撮像部640とを備えており、これらの構成要素601,603,620,630,640はデータ転送可能に接続されている。主記憶部603におけるROMに記憶された所定プログラムをCPU601が実行することにより、通信端末60が通信部630によって配送支援サーバ10と通信して、配送作業者による作業を支援する。このとき、タッチパネル620は、配送作業者の入力操作を受け付けるための入力操作部621、および、配送作業者に作業支援のための情報を提供するための表示部622として機能する。なお、配送対象物としてのコンテナに貼り付けられた貼付伝票のバーコードを読み取るために、バーコードリーダ61を通信端末60に接続する構成が採用可能であるが、本実施形態では、通信端末60のカメラ機能を利用して貼付伝票のバーコードを読み取るものとする。カメラ機能は、CPU601による制御の下、撮像部640によって外部から画像を取得して主記憶部603に画像データとして記憶するとともにその画像データの表す画像をタッチパネル620に表示することにより実現される。
図4は、本実施形態に係る配送システムにおける処理の流れを示すフローチャートである。本実施形態では、所定の商品を販売する店舗(例えばスーパーマーケットや百貨店等の小売店)の顧客として登録された者がその店舗での購入商品の自宅へ配送を依頼し、その配送依頼に応じて配送が行われるものとするが、本発明における配送はこれに限定されない。
図4は、顧客が商品を購入してからその購入商品が顧客の自宅に配送されるまでの手順を示している。本実施形態では、まず、顧客が店舗(小売店)で商品を購入し、その店舗の配送受付窓口において、その購入商品の配送を依頼しその購入商品を配送対象物(以下「荷物」ともいう)として預ける(ステップS10,S12)。このとき配送受付窓口の担当者は、その店舗の会員カードを顧客から受け取り、その会員カードに印刷されたバーコードをバーコードリーダ41で読み取って顧客の識別情報として顧客コードを取得し、その顧客コードに基づき配送依頼を受け付ける(ステップS14)。配送支援サーバ10の補助記憶装置105には、各顧客の顧客コードと住所等を示す顧客データとして図6に示すようなテーブルが予め格納されている。配送依頼受付の際には配送受付用端末装置40において、この顧客データを参照して図5(A)に示すような操作画面が表示され、顧客により配送先(お届け先)が確認された後、図5(B)に示すような操作画面が表示される。この操作画面に対する入力操作により配達日や配達時間帯(昼便、夜便、翌朝便のいずれか)等が指定される(ステップS16)。配送支援サーバ10の補助記憶装置105には、配送依頼受付に応じて、受付番号と顧客コードと配送先(住所)と配達日および配達時間帯とを示す配送受付データとして図7に示すようなテーブルが作成されており、新たに配送依頼が受け付けられると、その依頼内容(受付番号、顧客コード、配送先、配達日および配達時間帯)が配送受付データに追加される。なお、受付番号は、各配送依頼に対しその受け付け順に付与される。
このようにして1つの配送受付の処理(ステップS14〜S16)が終了すると、配送受付用端末装置40に接続された印刷装置43から、受付番号や顧客コードの記載された受付伝票が発行されて顧客に渡される(ステップS18)。この後、配送対象としての商品がコンテナ(輸送用の容器)に詰め込まれる(ステップS20)。次に、荷物預かり用端末装置50に接続されたバーコードリーダ51により受付伝票のバーコードが読み取られ、配送対象としての商品の個数およびコンテナの個数が荷物預かり用端末装置50において入力される。荷物預かり端末装置50は、これらの読み取り情報および入力情報に基づき、図7の配送受付データを参照して、図8に示すような貼付伝票を印刷装置53から出力し、この貼付伝票が上記のコンテナに貼り付けられる(ステップS22)。この貼付伝票には、配達日と配達時間帯(昼便、夜便、翌朝便のいずれか)、受付番号、氏名、町名が記載されており、受付番号を示すバーコードも記載されている。なお、荷物預かり端末装置50での入力情報(商品の個数およびコンテナの個数)も、配送支援サーバ10の補助記憶装置105における図7の配送受付データに追加される。
このようにして貼付伝票の貼り付けられたコンテナは、配送用のトラックが駐停車して荷物の積み下ろしをするために設けられたエリア(「トラックヤード」と呼ばれる)に台車で運ばれる。トラックヤードでは、そこに運ばれてきたコンテナのうち配送用のトラックに積み込まれていないコンテナすなわち待機状態のコンテナの個数(以下「待機個数」という)ncが配送個数Nに達したか否かが作業者によって判定される(ステップS24)。ここで配送個数Nは、1台の配送用トラックに積み込むべきコンテナの個数として予め決められた値である。
上記判定の結果、待機個数ncが配送個数Nに達しない間(nc<N)、ステップS14〜S24が繰り返し実行され、待機個数ncが配送個数Nに達すると(nc=N)、待機状態のN個のコンテナ(以下「配送対象コンテナ」という)のそれぞれの貼付伝票におけるバーコードを配送作業者が通信端末60で読み取る(ステップS26:後述の図18に示すピッキング画面参照)。通信端末60では、このようにして読み取られたバーコードが示す受付番号から、配送支援サーバ10における配送受付データ(図7)を参照して、図9に示すような配送経路探索依頼データが作成され配送支援サーバ10に送信される。
配送支援サーバ10は、配送経路探索依頼データを通信端末60から受信すると、配送経路探索依頼データで示される配送先に配送対象コンテナを配送するための配送経路を求める処理(以下「配送経路探索処理」という)を実行する(ステップS28)。これにより得られた配送経路を示す地図を表すデータが配送用地図データDdmpとして通信端末60に送信される(ステップS30)。また、このとき当該配送経路に対応する順序で配送先を示す図17に示すような配送先リストLdlvも作成され補助記憶装置105に保存されるとともに、通信端末60に送信される。これらの配送用地図データDdmpおよび配送先リストLdlvが通信端末60において受信されると、その配送用地図データDdmpの表す配送用地図がタッチパネル620に表示される(後述の図18に示す配送経路画面参照)。また、このタッチパネル620への所定操作により、図17に示すような配送先リストLdlvが“配送ルート詳細”としてタッチパネル620に表示される(後述の図18に示す配送ルート詳細画面参照)。
次に配送作業者は、上記配送経路に対応する配送順(図17参照)と逆の順序で配送対象コンテナをトラックに積み込む(ステップS32)。配送対象コンテナがトラックに積み込まれると、配送作業者は、通信端末60に表示される配送用地図や配送ルート詳細を参照しながらそのトラックを運転し、上記配送経路に従って配送対象コンテナを配送する(ステップS34)。
<1.2 配送支援サーバによる配送用地図提供処理>
次に、配送作業を支援すべく配送用地図データDdmpを作成して通信端末60に送信するために配送支援サーバ10で実行される処理(以下「配送用地図提供処理」)を説明する。図10は、この配送用地図提供処理を示すフローチャートである。配送支援サーバ10においてCPU101は、補助記憶装置105にインストールされた所定プログラム(以下「配送用地図提供処理プログラム」という)を主記憶部103にロードして実行することにより、図10に示すように動作する。
図4のステップS26で貼付伝票のバーコードを読み取ることにより作成される配送経路探索依頼データ(図9参照)が通信端末60から送信されると、配送支援サーバ10においてCPU101は、この配送経路探索依頼データを配送指示情報として受信することにより、この配送指示情報に対応する配送作業についての各配送依頼者の顧客コード等を取得する(ステップS52)。
次に、この配送指示情報に基づく配送経路の探索に必要な地図情報(以下「対応地図情報」という)Dmapを地図情報データストア20から取得する(ステップS54)。
次に、この対応地図情報Dmapを参照して、この配送指示情報に応じた配送経路探索処理を行う(ステップS56)。このステップS56は図4のフローチャートにおけるステップS28に相当する。
次に、上記配送経路探索処理により決定された配送経路を示す配送用地図を表す配送用地図データDdmp(図16参照)、および、当該配送経路に対応する順序で配送先を示す配送先リストLdlv(図17参照)を作成する(ステップS58)。
次に、作成された配送用地図データDdmpおよび配送先リストLdlvを通信端末60に送信し(ステップS60)、本配送用地図提供処理を終了する。
<1.3 配送経路探索処理>
次に、上記配送用地図提供処理における配送経路探索処理(図10のステップS56)の詳細について説明する。以下、この配送経路探索処理につき3例を説明する。本実施形態では、下記の3例のうちいずれの配送経路探索処理を用いてもよい。
<1.3.1 第1例>
図11は、配送支援サーバ10において実行される配送経路探索処理の第1例を示すフローチャートである。第1例による配送経路探索処理では、配送支援サーバ10においてCPU101は下記のように動作する。
まず、配送指示情報(図9)に含まれる配送先の住所から、配送対象コンテナを配送するための経路コストが最小となる配送経路を既述の対応地図情報Dmapを参照して求める(ステップS102)。この配送経路は暫定的なものであり、後述のステップS110において配送所要時間Tdlvが許容範囲Tlim内である判定されたときに本配送経路探索処理の結果としての配送経路が決定される。
ここで「経路コスト」とは、その配送経路に従って移動する場合の移動距離および所要時間の一方または双方をいう。なお、これに代えて、その場合の移動距離および所要時間の一方または双方の単調増加関数として「経路コスト」を定義してもよい。また、配送経路を求めるためのアルゴリズム(配送経路探索アルゴリズム)は、既存のアルゴリズムを使用するものとし、その内容は当業者には周知であるので、ここでは説明を省略する。また、配送経路探索に必要な隣接交差点間のコスト(距離または所要時間等)に関する情報は対応地図情報Dmapに含まれているものとする。なお、配送支援サーバ10において配送経路を求めるための処理(コンピュータプログラム)を実行する代わりに、ネットワークを介して提供される配送経路探索サービス(例えば「最適ルート探索サービス」等と呼ばれる)を利用することにより上記配送指示情報に対する配送経路を求めてもよい。
次に、ステップS102で求められた配送経路を構成する道路における制限速度、道路幅、道路勾配、および、渋滞度等の道路情報に基づき上記配送経路の移動に要する時間を、配送対象コンテナの配送作業に要する時間(以下「配送所要時間」という)Tdlvとして算出する(ステップS104)。
具体的には、その配送経路の経路コストを構成する各道路のコストに当該道路の道路情報に対応する係数(以下「道路情報係数」という)を乗算し、その乗算結果の総和を配送所要時間とする算出方法を用いることができる。ここで、道路情報係数の求め方は特に限定しないが、例えば、配送経路における各道路の道路情報を構成する各要素(制限速度、道路幅、道路勾配、または、渋滞度等)に対応する係数を乗算することにより求めることができる。また、これに代えて、道路情報を示す1組の数値(制限速度、道路幅、道路勾配、および、渋滞度等を示す数値)に対して道路情報係数を対応付ける変換テーブルを補助記憶装置105内に予め用意しておき、この変換テーブルを利用して配送経路における各道路につき道路情報係数を求めてもよい。また、この道路情報(制限速度、道路幅、道路勾配、および、渋滞度)のうち少なくとも1つが地図情報データストア20における地図情報または対応地図情報Dmapに含まれている場合には、当該少なくとも1つの情報(例えば各道路の制限速度)のみを考慮して配送所要時間Tdlvを算出してもよいが、本実施形態では、図14に示すような道路情報を保持するテーブル(以下「道路情報テーブル」という)が補助記憶装置105に格納されており、地図情報データストア20における地図情報から得られる道路情報以外の道路情報を含む道路情報を予め保持している。なお、この道路情報のうち道路幅は、幅を示す数値(単位は[m])を使用してもよいが、図14では車線数で道路幅が示されている。この道路情報テーブルの内容(特に渋滞度や制限速度等)は各道路の状況変化に応じて更新するのが好ましい。
次に、配送指示情報(図9)に示される各配送先Pj(j=1〜n)につき、トラックが停止可能であって当該配送先に最も近い地点(以下「車両到達点」という)から配送先の入口(配送依頼者としての顧客の自宅の玄関等)まで移動するのに要する時間(以下「現地移動時間」という)Tejを考慮して、配送所要時間Tdlvを修正する(ステップS106)。すなわち、下記のように、ステップS104で算出された配送所要時間TdlvにTe1+Te2+…+Tenを加算した時間を新たに配送所要時間Tdlvとする。
Tdlv ← Tdlv+(Te1+Te2+…+Ten)
これにより、各配送先Pjについての現地移動時間Tejが配送所要時間Tdlv含まれることになり、配送所要時間Tdlvの算出精度が向上する。ここで、現地移動時間Tejは、各配送先が複数階層の建築物内である場合には、その建築物の階層数や、当該配送先の階層位置(2階か3階か等)、階層間の移動手段(階段かエレベータか等の設備情報)によって異なる。そこで本実施形態では、図6に示すように顧客データには、各顧客につき建築物情報として住所の建築物の階層数、階層位置、および階層間の移動手段(設備情報)を示す情報が含まれており、配送依頼者である顧客の住所に対する建築物情報を考慮して現地移動時間Tejが決定される。ここで、現地移動時間Tejの決定方法は特に限定しないが、例えば、階層数や階層位置を示す数値および階層間移動手段を示す値から所定の算出式により決定してもよいし、これに代えて、建築物情報を示す1組の数値(階層数や階層位置を示す数値および階層間移動手段を示す値)に対して現地移動時間Tejを対応付ける変換テーブルを補助記憶装置105内に予め用意しておき、この変換テーブルを利用して各配送先Pjについての現地移動時間Tejを決定してもよい。
次に、配送指示情報(図9)に示される配送先Pj(j=1〜n)での滞在時間Tsjを考慮して、配送所要時間Tdlvを修正する(ステップS108)。すなわち、下記のように、ステップS106で算出された配送所要時間Tdlvに滞在時間Tsj(j=1〜n)を加算した時間を新たに配送所要時間Tdlvとする。
Tdlv ← Tdlv+(Ts1+Ts2+…+Tsn)
これにより、各配送先Pjでの滞在時間Tsjが配送所要時間Tdlv含まれることになり、配送所要時間Tdlvの算出精度が更に向上する。ここで滞在時間Tsjは、配送依頼者である顧客についてのオプションサービスの設定状況(設定の有無やその内容)および配送サービスの履歴情報等に基づいて決定される。ここでオプションサービスとは、例えば、配送対象物としての食料品等を顧客の冷蔵庫に運び入れるサービスである。本実施形態では、このオプションサービスの有無やその内容は、図6に示すように、顧客データにおいて各顧客についてのオプションを示す情報として含まれている。なお、滞在時間Tsjは、このような時間に限定されるものではなく、配送先で顧客から商品の注文を受けたり顧客に商品の購入を勧誘したりする時間や、配送依頼者としての顧客に配送対象物(購入商品)を手渡すための時間等の他の時間を含んでいてもよい。
次に、上記のようにして算出された配送所要時間Tdlvが許容範囲Tlim内であるか否かを判定する(ステップS110)。ここで許容範囲Tlimは、配送受付時に指定された配達時間帯(配送依頼者が配送対象物の受領を希望する時間帯)の時間幅に相当し、本実施形態では、昼便(13:00〜17:00)および夜便(16:00〜20:00)の場合には4時間であり、翌朝便(10:00〜12:00)の場合には2時間である。ただし、配送用トラックの出発時刻等に応じて許容範囲Tlimを調整してもよい。なお配達時間帯は、図7に示す配送受付データに含まれるので、貼付伝票におけるバーコードの読み取りから得られる受付番号または配送指示情報に含まれる顧客コードに基づき配送受付データを参照することにより得ることができる。また、配送指示情報(図9)が配達時間帯を含むように構成されている場合には、通信端末60からの配送指示情報から取得することができる。
ステップS110での判定の結果、配送所要時間Tdlvが許容範囲Tlimを超える場合(Tdlv>Tlimの場合)には、配送対象コンテナのうち受付時間の最も遅いコンテナを配送対象から除外することにより配送対象および配送指示情報(図9)を更新する(ステップS112)。本実施形態では、各配送依頼に対しその受け付け順に受付番号が付与されるので(図7参照)、配送対象コンテナのうち受付番号の最も大きいコンテナが除外される。なお、受付時間の最も遅いコンテナを1個だけ配送対象から除外する代わりに、受付時間の最も遅いコンテナから順に複数個のコンテナを配送対象から除外してもよい。
このようにして配送対象コンテナの個数を減らした後、ステップS102へ戻る。以後、配送所要時間Tdlvが許容範囲Tlimを超える間は、ステップS102〜S112を繰り返し実行し、ステップS110において配送所要時間Tdlvが許容範囲Tlim内(Tdlv≦Tlim)であると判定されると、ステップS114へ進む。ステップS114へ進んだ時点で最新に求められた配送経路が本配送経路探索処理の結果を示すものであり、後述の配送作業において使用される配送経路である(図10のステップS58〜S60、図4のステップS30〜S34参照)。
ステップS114では、配送所要時間Tdlvを算出する際に得られる、配送開始から各配送先Pjに到達するまでの所要時間に基づき、各配送先Pjの配達予定時刻Tprjを記憶する(j=1〜n)。本実施形態では、配送対象コンテナの配送状況を管理用端末装置30において表示するために配送管理テーブルが配送支援サーバ10の補助記憶装置105に記憶されており、各配送先Pjの配達予定時刻Tprjはこの配送管理テーブルに含まれている(図23参照)。
ステップS114の実行により配送経路探索処理(ステップS56)を終了し、その後、図10のフローチャートにおける既述のステップS58に進む。
<1.3.2 第2例>
図12は、配送支援サーバ10において実行される配送経路探索処理の第2例を示すフローチャートである。第2例による配送経路探索処理では、配送支援サーバ10においてCPU101は下記のように動作する。
まず、配送指示情報(図9)に含まれる配送先の住所より、配送対象コンテナを配送するための配送経路の候補として、経路コストが最小となる配送経路から順に上位5つの配送経路候補を求める(ステップS122)。これらの配送経路候補の求めるアルゴリズムとしては、上記第1例と同様、既存の配送経路探索アルゴリズムを使用する。
次に、求められた5つの配送経路候補のうち右折回数の最も少ない配送経路候補を暫定的に配送経路と決定する(ステップS123)。
ステップS123の実行後は、上記第1例におけるステップS104〜S114と同様の処理を行う。そこで図12では、上記第1例を示す図11のフローチャートにおけるステップと同一のステップには同一のステップ番号を付して説明を省略する。
一般に、与えられた配送経路に従ってトラックを移動させる配送作業において、交差点で右折する場合には左折する場合よりも待ち時間が平均的に長くなる。また、交差点で右折する場合には左折する場合よりも事故が発生する確率が高い。そこで、配送所要時間Tdlvの差が所定範囲内(例えば5分以内)である複数の配送経路候補が存在する場合、それらの配送経路候補のうち右折回数の最も少ないものを配送経路として採用することが考えられる。上記第2例は、このような考え方に基づき決定される配送経路である。なお、上記第2例では、ステップS121において5つの配送経路候補が求められるが、配送経路候補の数は5に限定されるものではなく、配送所要時間Tdlvの差の許容範囲を考慮して適切と判断される数の配送経路候補を求めればよい。
また、上記第2例と同様の考え方に基づき、変形例として、経路コストが最小となる配送経路から順に複数の配送経路の候補を求めた後、それらの配送経路候補から、経路コストが最小の配送経路候補に対して配送所要時間Tdlvの差が所定時間内(例えば5分以内)となる配送経路候補(以下「時間限定配送経路候補」という)を取り出し、時間限定配送経路候補のうち右折回数の最も少ない配送経路候補を暫定的に配送経路と決定してもよい。なお、この配送所要時間Tdlvの算出方法は、上記第1および第2例におけるステップS104〜S108による配送所要時間Tdlvの算出方法と同様である。
<1.3.3 第3例>
図13は、配送支援サーバ10において実行される配送経路探索処理の第3例を示すフローチャートである。第3例による配送経路探索処理では、配送支援サーバ10においてCPU101は下記のように動作する。
まず、配送指示情報(図9)に含まれる配送先の住所から、配送対象コンテナを配送するための所要時間すなわち配送所要時間Tdlvが最短となる配送経路を既述の対応地図情報Dmapを参照し道路情報(図14)を考慮してして求める(ステップS132)。ここでの所要時間Tdlvとは、その配送経路に従って配送用トラックを移動させるのに要する時間である。したがって、配送経路探索に必要な隣接交差点間のコストとして上記道路情報を考慮した所要時間を使用して、上記第1例と同様に既存の配送経路探索アルゴリズムを利用することにより、配送所要時間が最短となる配送経路を求めることができる。また、これに代えて、上記第2例のステップS121と同様に、複数の配送経路候補(図12の例では5つの配送経路候補)を求め、それらの配送経路候補のうち配送用トラックを移動させるのに要する時間としての配送所要時間Tdlvが最短となるものを上記の配送経路としてもよい。
ステップS132の実行後は、上記第1例におけるステップS104〜S114と同様の処理を行う。そこで図12では、上記第1例を示す図11のフローチャートにおけるステップと同一のステップには同一のステップ番号を付して説明を省略する。
このような第3例によれば、所要時間の観点からより適切な配送経路を求めることができる。
なお、上記第2例と同様の考え方に基づく第3例の変形例として、ステップS132の処理に代えて、上記所要時間が最短となる配送経路から順に複数の配送経路の候補を求めた後、それらの配送経路候補のうち右折回数の最も少ない配送経路候補を暫定的に配送経路と決定するようにしてもよい。この変形例におけるステップS132以外の処理(ステップS106〜S114)は上記第3例と同様である。
<1.4 配送システムにおける動作>
以下、上記のような構成の配送システムにおける動作について配送支援動作を中心に説明する。
<1.4.1 配送システムにおける情報および荷物の流れ>
図15は、本実施形態に係る配送システムにおける情報および配送対象物(荷物)の流れを示す図である。図15に示すように、配送経路探索処理(図10のステップS56、図11〜図13)において参照される対応地図情報Dmapは、地図情報データストア20から配送支援サーバ10に送られ、配送経路探索処理により得られる配送経路を示す配送用地図データDdmpおよび配送先リストLdlvは、配送支援サーバ10から、配送用トラック12を運転する配送作業者が携帯する通信端末60に送られる。また、配送用トラック12により配送対象物としての購入商品が配送依頼者(顧客)に届けられたときに着荷情報Irが通信端末60から配送支援サーバ10に送られることで、配送状況を示す情報や配送履歴を配送支援サーバ10が取得する。この着荷情報Irには、その配送受付データを特定する受付番号が含まれている。
例えば、図9に示す配送指示情報(配送経路探索依頼データ)が配送支援サーバ10に与えられると、図16に示すような配送経路を示す配送用地図を表す配送用地図データDdmpが配送支援サーバ10で作成されて通信端末60に送られる(図15参照)。また、通信端末60からの後述の所定要求に応じて、図17に示すような配送ルート詳細が配送先リストLdlvとして送られる。なお、図16に示す配送用地図において、斜線の付された経路が配送経路であり、この配送経路の一端に付された二重丸は配送の出発地点を示し、他端に付された二重三角は配送の終了地点を示している。また、この配送経路に沿って付された丸で囲まれた数字1〜6は、図17の配送先リストLdlvにおける1〜6の配送先をそれぞれ示している(以下では配送先リストLdlvにおけるj番目の配送先を符号“Pj”で示すものとする)。なお、配送用地図において配送経路の出発地点および終了地点ならびに配送先を示すために、後述の配送用地図の図28、図30、図31においても同様の記号(二重丸、二重三角、丸で囲まれた数字)を使用するものとする。
<1.4.2 配送用通信端末の画面遷移から見た配送システムの動作>
図18〜図20は、配送支援および配送管理のために配送作業者が携帯する通信端末60(のタッチパネル620)に表示される画面の遷移を示している。この通信端末60では、CPU601が主記憶部603(のROM)に記憶されている所定プログラムを実行することにより(図3参照)、図18〜図20の画面遷移に対応する処理(以下「配送支援端末処理」という)が行われる。
図18に示すように、通信端末60では、ログインの後、配送対象コンテナにおける貼付伝票のバーコードを読み取るためにピッキング画面が表示され(図4のステップS26)、配送対象コンテナにおける貼付伝票のバーコードの読み取りによって配送指示情報として配送経路探索依頼データ(図9)が作成される。なお、ピッキング画面で「荷物一覧」のボタンが操作されると、荷物一覧の画面に遷移して、その時点で読み込まれている貼付伝票に対応するコンテナ等の配送対象物が配送依頼者の情報とともに表示され、荷物一覧の画面で「閉じる」のボタンが操作されると、ピッキングの画面に戻る。
ピッキング画面において配送経路探索依頼データが作成された後、「次へ」のボタン(タッチパネルのボタン)が操作されると、その配送経路探索依頼データが配送支援サーバ10に送られ、配送支援サーバ10で配送経路探索処理に基づく配送用地図データDdmpが作成される(図4のステップS28)。この配送用地図データDdmpは通信端末60に送られ(ステップS30)、通信端末60によりこの配送用地図データDdmpが受信されると、配送経路の画面で配送用地図(図16)が表示される。この配送経路の画面で「ルート詳細」のボタンが操作されると、配送ルート詳細の画面に遷移して配送先リストLdlv(図17)が表示される。
配送経路の画面で「次へ」のボタンが操作されると、図19に示す積み込みの画面に遷移する。ここで配送作業者は、配送対象コンテナの貼付伝票のバーコードを読み取り、配送先リストLdlvに示される順序と逆の順序で当該配送対象コンテナをトラックに積み込む(図4のステップS30)。配送対象コンテナの積み込みが終了し、この配送経路画面で「次へ」のボタンが操作されると、ナビゲーションの画面に遷移し、配送リストが表示される。
ナビゲーション画面における配送リストでは、いずれかの配送先Pjに到着すると、配送リストにおけるその配送先Pjの部分がハイライト表示される。このナビゲーション画面において「配達」のボタンが操作されると、図19に示す積み降ろしの画面に遷移し、トラックから積み降ろすべき荷物(配送対象物)を特定する表示がなされる。また、この「配達」のボタンの操作によって当該配送先Pjへの配達を示す着荷情報Irが通信端末60から配送支援サーバ10に送られる(図15参照)。
積み降ろし画面において「荷物の読込」のボタンが操作されると、バーコード読込の画面に遷移し、配送作業者は、この画面において、当該配送先Pjへの配達のために積み降ろした荷物(コンテナ)の貼付伝票におけるバーコードを読み取る。その後、このバーコード読込画面において「次へ」のボタンが操作されると、図20に示す配達先一覧の画面に遷移する。
配達先一覧画面では、当該配送先Pjを含む未配達の配送先を示す表示とともに「サイン」のボタンが表示され、当該配送先Pjに対応する「サイン」のボタンが操作されると、デジタルサインの画面に遷移する。配送作業者は、当該配送先Pjにおいて配送依頼者等(顧客またはその家族)にそのデジタルサイン画面に対する署名を依頼し、その署名後に「OK」のボタンが操作されると、図19に示すナビゲーション画面に戻る。なお、当該配送先Pjにおいて、荷物を受け取るべき依頼者等が不在の場合には、配送先一覧画面において「不在」のボタンまたは「持ち帰り」のボタンが操作される。このボタン操作に応じて不在リストの画面または持ち戻りリストの画面に遷移する。これらの画面における処理は、本発明には直接的には関係しないので説明を省略する。
ナビゲーション画面に戻った時点で、未配送のコンテナ(荷物)が残っている場合には、配送作業者は、それに対応する次の配送先にトラックで移動する。図19のナビゲーション画面に関する上記説明に対応する配送作業を、全ての荷物の配達が終了するまで続ける。
全ての荷物の配達が終了したときには、図19のナビゲーション画面において「店舗へ戻る」のボタンが操作される。これにより、店舗一覧の画面に遷移し、本配送作業を行う運送会社の店舗(配送用トラックの出発地または帰着地となり得る店舗)のうち配送作業者が戻るべき店舗が示される。この戻るべき店舗まで配送業者がトラックで移動することにより配送作業が終了する。
<1.4.3 配送システムにおける配送作業の管理>
次に、本実施形態に係る配送システムにおける配送作業の管理につき図15、図21、および、図23を参照して説明する。なお以下のように、本実施形態における配送管理部は、下記の配送管理処理プログラムを実行する配送支援サーバ10とそれに接続される管理用端末装置30とによって実現される。
図21は、本実施形態における配送支援サーバ10による配送管理処理を示すフローチャートである。配送支援サーバ10は、補助記憶装置105にインストールされた所定プログラム(図21に示す処理に相当するプログラムであり、以下「配送管理処理プログラム」という)をCPU101が主記憶部103にロードして実行することにより配送作業(図4のステップS34)を管理する。すなわち、配送対象コンテナ(荷物)がトラックに積み込まれて配送作業が開始されると、CPU101は、配送管理処理プログラムに基づき下記のように動作する。
まず、配送作業者が携帯する通信端末60からいずれかの配送先に荷物が到着したことを示す着荷情報Irを受信するまで待機し(ステップS502)、着荷情報Irを受信するとステップS504へ進む。
ステップS504では、その着荷情報Irに含まれる受付番号に対応する顧客コード(配送依頼者の識別情報)から送信元の配送先Pjを特定し、その着荷情報Irの受信時刻を配送先Pjの配達実時刻Tarjとする(ステップS506)。
次に、配送経路探索処理により得られる配達予定時刻Tprj(図11のステップS114)と、上記着荷情報Irに基づく配達実時刻Tarjとから、配送遅延時間Tddを求める(ステップS506)。すなわち、配達予定時刻Tprjと配達実時刻Tarjとの時間差を配送遅延時間Tddとして求める。配送先Pjについての配達実時刻Tarjと配送遅延時間Tddは、配送支援サーバ10の補助記憶装置105に予め作成された配送管理テーブルに書き込まれる(図23参照)。
次に、配送先Pjについての配達実時刻Tarjと配送遅延時間Tddを含む配送管理テーブルを管理用端末装置30において表示する(ステップS508)。これにより、物流センターにおいて管理用端末装置30で配送状況を監視する管理者は、配送状況の更新を知ることができる。
次に、配送先Pjについての配送遅延時間Tddが予め決められた遅延閾値Tthよりも大きいか否かを判定する(ステップS510)。この判定の結果、配送遅延時間Tddが遅延閾値Tth以下である場合には、そのままステップS512へ進み、配送遅延時間Tddが遅延閾値Tthよりも大きい場合には、オプションサービスの停止指示を通信端末60に送信し(ステップS520)、その後、ステップS512へ進む。
ステップS512では、配送先リストLdlv(図17)において配送先Pjが最後の配送先か否かを判定し(ステップS512)、この判定の結果、配送先Pjが最後の配送先でなければステップS502に戻る。以後、着荷情報Irを受信する毎にステップS504〜S512を実行し、その着荷情報Irから特定される配送先Pjについての配送遅延時間Tddが遅延閾値Tthよりも大きい場合にはオプションサービスの停止指示が通信端末60に送信される(ステップS520)。なお、オプションサービスの停止指示に代えてまたはこれに加えて、配送先での顧客からの商品の受注や顧客への商品購入の勧誘を停止する指示を通信端末60に送信してもよい。
ステップS512での判定の結果、受信した着荷情報Irから特定される配送先Pjが配送先リストLdlvにおける最後の配送先である場合には、図21に示す配送管理処理を終了する。
図22は、配送支援サーバ10における上記配送管理処理(図21)に対応する通信端末60における処理(以下「配送管理端末処理」という)の一例を示すフローチャートである。この配送管理端末処理は、既述の配送支援端末処理(図18〜図20参照)が実行中の場合には、これと並行的に実行される。
通信端末60においてCPU601は、主記憶部603(のROM)に記憶された所定プログラムを実行することにより当該配送管理端末処理を実行する。この配送管理端末処理は配送作業の開始の際に起動され、配送作業が終了するまでCPU603は、上記所定プログラムに基づき図22に示すように動作する。
すなわち、オプションサービスの停止指示を配送支援サーバ10から受信したか否かの判定、および、商品の受注・勧誘の停止指示を配送支援サーバ10から受信したか否かの判定を繰り返し実行する(ステップS602〜S606)。この配送管理端末処理の実行中においてオプションサービスの停止指示を受信すると、オプションサービスの停止指示を通信端末60(のタッチパネル602)に表示し、商品の受注・勧誘の停止指示を受信すると、商品の受注・勧誘の停止指示を通信端末60(のタッチパネル602)に表示する。この通信端末60を携帯する配送作業者は、オプションサービスの停止指示が表示されると、それ以後の配送先においてオプションサービスの提供を中止し、商品の受注・勧誘の停止指示が表示されると、それ以後の配送先において商品の受注・勧誘を中止する。これにより、配送作業において配送遅延が生じていた場合に、その配送遅延を低減することができる。
図23は、上記配送管理処理の終了時点すなわち配送作業の終了時点での配送状況を示している。なお、配送作業の途中において着荷情報Irが送信されない配送先については、図23に示す配送管理テーブルにおける実到達時間および遅延時間は未定となる。ここで遅延閾値Tthを例えば8分とすると、図23より、配送先P5からの着荷情報Irが配送支援サーバ10において受信されたときに、オプションサービスの停止指示が通信端末60に送信されたことになる。この指示に基づくオプションサービスの省略により遅延時間が短縮される。
<1.5 効果>
上記のような本実施形態によれば、配送経路探索依頼データ(図9参照)が配送支援サーバ10に送られると(図10のステップS52)、配送支援サーバ10によって配送経路探索処理が実行される(図10のステップS56、図11〜図13)。この配送経路探索処理では、道路情報(図14参照)や、各配送先Pjでの車両到着点から配送先入口までの移動時間である現地移動時間Tej、配送先滞在時間Tsjを考慮して、配送所要時間Tdlvを算出し、配送所要時間Tdlvが許容範囲Tlim内となるように配送対象コンテナの個数を調整して配送経路を決定する(図11のステップS104〜S112参照)。配送作業者は、この配送経路を示す配送用地図を通信端末60に表示して参照することにより、確実に許容時間内(指定された配達時間帯の範囲内)に配送作業を終了させることができる。その結果、配送経路の決定につき人間のスキルに依存せずに配送対象コンテナのそれぞれを確実に指定の配達時間帯にその配送先に届けることができる。
なお本実施形態では、道路情報、現地移動時間Tej、および、配送先滞在時間Tsjを考慮して配送所要時間Tdlvが算出されるが、これら3者のうち1つまたは2つのみを考慮して配送所要時間Tdlvを算出するようにしてもよい。
また本実施形態によれば、各顧客の住所の建築物情報(建築物の階層数、階層位置、階層間の移動手段)が顧客データに含まれており(図6参照)、各配送先Pjでの現地移動時間Tejは、この建築物情報を考慮して決定される。このため、現地移動時間Tejが正確に決定され、その結果、このような現地移動時間Tejを考慮して算出される配送所要時間Tdlvの精度も高い。したがって、本実施形態における配送経路探索処理により決定される配送経路にしたがって配送作業を行うことにより、より確実に許容時間内に配送作業を終了させることができる。
また本実施形態によれば、顧客についてのオプションサービスの設定の有無やその内容が顧客データに含まれており(図6参照)、各配送先Pjでの滞在時間Tsjは、このようなオプションサービスによる時間(例えば配送対象物である食料品の冷蔵庫への運び入れに要する時間等)も考慮して決定される。また、配送先滞在時間Tsjは、各配送先Pjで顧客に配送対象物(購入商品)を手渡すための時間等の他の時間を含んでいてもよい。さらに、各配送先Pjで顧客から商品の注文を受けたり顧客に商品の購入を勧誘したりする場合には、そのための時間を配送先滞在時間Tsjに含めてもよい。このようにすれば、配送先滞在時間Tsjが更に正確に決定されるので、このような滞在時間Tsjを考慮して算出される配送所要時間Tdlvの精度も更に高くなる。したがって、本実施形態における配送経路探索処理により決定される配送経路にしたがって配送作業を行うことにより、更に確実に許容時間内に配送作業を終了させることができる。
また本実施形態によれば、配送作業者がいずれかの配送先Pjに到着した時に着荷情報Irが通信端末60から配送支援サーバ10に送信され(図15、図19)、配送支援サーバ10においてこの着荷情報Irを受信すると、この着荷情報Irに基づく配送先Pjについての配達実時刻Tarj、および、この配達実時刻Tarjと配送経路探索処理により得られる配達予定時刻Tprjとから求められる配送遅延時間Tddが配送管理テーブル(図23)に記憶され、この配送管理テーブルに基づく配送状況が管理用端末装置30で表示される(図21のステップS502〜S508)。これにより、管理者はリアルタイムで配送状況を監視し把握することができる。
また本実施形態によれば、上記のようにして着荷情報Irに基づき得られる配送遅延時間Tddが遅延閾値Tthよりも大きい場合には、配送作業者の通信端末60にオプションサービスの中止指示(図21のステップS520)、および/または、配送先での顧客からの商品の受注等の中止指示が送信される。これにより、配送先でのオプションサービスおよび/または配送先で顧客からの商品の受注等が省略されることで、遅延時間が短縮される。これにより、配送遅延が生じている場合においても、許容時間内に配送作業を終了させることが可能となる。
また本実施形態における第2例による配送経路探索処理(図12)によれば、経路コストが最小の経路から上位5つの経路が配送経路の候補とされ、これら5つの配送経路候補のうち右折回数の最も少ない配送経路候補が暫定的に配送経路と決定される(ステップS123)。その後、配送所要時間Tdlvが許容範囲Tlim内となるように送対象コンテナの個数を調整して最終的に配送経路が決定される(ステップS110,S112)。これにより、配送用トラックの移動において交差点での待ち時間が短くなる。また、配送用トラックが右折する回数が少なくなることで、配送経路の移動中に事故が発生する確率も低くなる。したがって、第2例による配送経路探索処理は、配送作業に要する時間(配送トラックの移動に要する時間)の短縮化に寄与するだけでなく、トラックによる配送対象コンテナの輸送の安全性向上にも有効である。
<2.第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態に係る配送システムについて説明する。
<2.1 全体構成>
本実施形態に係る配送システムの全体構成は上記第1の実施形態と同様であり(図1参照)、その配送システムにおいて使用される配送支援サーバ、管理用端末装置、配送受付用端末装置、荷物預かり用端末装置、および、配送用通信端末のハードウェア構成も上記第1の実施形態と同様である(図2、図3参照)。そこで、本実施形態に係る配送システムの各構成要素には、上記第1の実施形態に係る配送システムにおいて対応する構成要素と同一の参照符号を付すものとする。また、本実施形態に係る配送システムにおける全体的な処理の流れや配送支援サーバ10および配送用通信端末60等による処理についても基本的には上記第1の実施形態と同様である(図10、図11〜図13、図18〜図21参照)。以下では、本実施形態における構成および動作のうち上記第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
本実施形態は、配送作業(図4のステップS34)の途中において、配送状況から判断して、未配送の配送先への到達時刻が大幅に遅れると予想される場合に、配送作業中のトラック(以下「第1トラック」という)および配送作業者(以下「第1作業者」という)に加えて、別のトラック(以下「第2トラック」という)および別の配送作業者(以下「第2作業者」という)が手配され、配送作業が分担されるように構成されている。このような本実施形態に係る配送システムでは、配送作業が分担される場合に図24に示すような処理が行われる。
本実施形態においても、上記第1の実施形態と同様、管理者は、物流センターにおいて管理用端末装置30に表示される配送状況(図23参照)を監視しており、この配送状況に基づき、未配送の配送先への到達時刻が大幅に遅れると判断した場合(例えば、オプションサービスの停止指示だけでは回復できない程度の配送遅延が発生していると判断した場合)に、管理者端末装置30に対して配送分割を指示する所定操作を行う(ステップS70)。これとともに管理者は、第2トラックおよび第2作業者を手配し、手配された第2作業者は、第1トラックで配送が行われている場所(以下「現場」という)に向けて第2トラックで移動する(ステップS72)。
第2トラックが現場に到着すると、第1作業者が配送対象コンテナの分割方法を指定するための操作を、第1作業者の携帯する通信端末(以下「第1通信端末」という)60に対して行う(ステップS74)。ここで分割方法としては、配送対象コンテナのうち未配送のコンテナ(以下「現時点の配送対象コンテナ」という)の配送順が当初の配送順から変更されないように分割するのが好ましい。現時点の配送対象コンテナのそれぞれの配達時刻につき当初の予定時刻からの誤差をできるだけ小さくするためである。例えば、現時点の配送対象コンテナを当初の配送順で奇数番目のコンテナと偶数番目のコンテナとの分割する方法や、当初の配送順で並んだ現時点の配送対象コンテナを前半と後半とに分割する方法が考えられる。
このような分割方法のいずれかの指定が配送支援サーバ10に送られる。配送支援サーバ10は、この指定を受信すると、この指定に基づき配送経路探索処理(図10のステップS56)を実行することにより第1および第2配送経路を求め、第1配送経路を示す第1配送用地図を表す第1配送用地図データDdmp1とそれに対応する第1配送先リストLdlv1(図32参照)、および、第2配送経路を示す第2配送用地図を表す第2配送用地図データDdmp2とそれに対応する第2配送先リストLdlv2(図33参照)を作成する(ステップS76)。次に、第1配送用地図データDdmp1および第1配送先リストLdlv1を第1通信端末60に送信し、第2配送用地図データDdmp2および第2配送先リストLdlv2を、第2作業者が携帯する通信端末(以下「第2通信端末」という)60bに送信する(ステップS78)。
第1通信端末60は、第1配送用地図データDdmp1および第1配送先リストLdlv1を受信すると、配送経路画面において、第1配送用地図データDdmp1の表す第1配送用地図を表示し、「ルート詳細」のボタン(タッチパネルのボタン)が操作されると、配送ルート詳細の画面に遷移し、第1配送先リストLdlv1を配送ルート詳細として表示する(ステップS80、図18の配送経路画面および配送ルート詳細画面参照)。また、第2通信端末60bは、第2配送用地図データDdmp2および第2配送先リストLdlv2を受信すると、配送経路画面において、第2配送用地図データDdmp2の表す第2配送用地図を表示し、「ルート詳細」のボタンが操作されると、配送ルート詳細の画面に遷移し、第2配送先リストLdlv2を配送ルート詳細として表示する(ステップS80、図18の配送経路画面および配送ルート詳細画面参照)。
次に、第1および第2作業者の一方または双方は、第1トラックに積まれている現時点の配送対象コンテナのうち第2配送用地図(および第2配送先リスト)に従って配送されるべきコンテナ(荷物)を第2トラックに積み込む(ステップS82)。
その後、第1作業者は第1配送用地図(および第1配送先リスト)に従って第1トラックで配送作業を行い、これと並行して、第2作業者は第2配送用地図(および第2配送先リスト)に従って第2トラックで配送作業を行う(ステップS84)。
<2.2 配送管理処理>
図25は、本実施形態における配送支援サーバ10による配送管理処理を示すフローチャートである。本実施形態では、配送支援サーバ10は、上記第1の実施形態における配送管理処理(図21)に代えて、図25に示す配送管理処理を行う。すなわち、本実施形態における配送支援サーバ10は、図25の配送管理処理に相当する配送管理処理プログラムをCPU101が主記憶部103にロードして実行することにより配送作業(図4のステップS34)を管理する。具体的には、配送対象コンテナ(荷物)がトラックに積み込まれて配送作業が開始されると、CPU101は、配送管理処理プログラムに基づき下記のように動作する。
まず、上記第1の実施形態と同様、配送作業者が携帯する通信端末60からいずれかの配送先に荷物が到着したことを示す着荷情報Irを受信するまで待機し(ステップS502)、着荷情報Irを受信するとステップS504へ進む。ステップS504からS512までの処理も、上記第1の実施形態と同様であり、対応するステップには同一のステップ番号が付されている(図21および図25参照)。ステップS504〜S512については説明を省略する。
ステップS510での判定の結果、配送遅延時間Tddが遅延閾値Tthよりも大きい場合には、上記第1の実施形態と同様、オプションサービスの停止指示を通信端末60に送信する(ステップS520)。図25に示すように、その後、上記第1の実施形態と異なり、配送分割の指示が入力されたか否かを判定する(ステップS530)。既述のように管理者は、管理者端末装置30で配送状況(図23参照)を監視しており、この配送状況に基づき、未配送の配送先への到達時刻が大幅に遅れると判断した場合に、管理用端末装置30に対して配送分割を指示する所定操作を行う(配送分割の指示の入力)。このようにして配送分割の指示が入力されると、既述のように、配送分割によって配送作業中のトラック(第1トラック)および配送作業者(第1作業者)を援助すべく、第2作業者が現場(第1トラックで配送が行われている場所)に向けて第2トラックで移動する(図24のステップS72)。
ステップS530での判定の結果、配送分割の指示が入力されていない場合には、ステップS512へ進み、上記第1の実施形態と同様の処理が行われる。一方、配送分割の指示が入力されると、ステップS532へ進む。
ステップS532では、その配送分割の指示を通信端末60に送信する。配送作業者は、この配送分割の指示が通信端末60により受信されると、その後、既述のように分割方法を通信端末60で指定する(図24のステップS74)。この分割方法の指定は配送支援サーバ10に送られる。
配送支援サーバ10では、この分割方法の指定を受信し(ステップS534)、指定された分割方法に基づき配送経路探索処理(図10のステップS56)を実行することにより当該分割方法に応じた第1および第2配送経路を求め、第1配送経路を示す第1配送用地図を表す第1配送用地図データDdmp1(図30)とそれに対応する第1配送先リストLdlv1(図32)、および、第2配送経路を示す第2配送用地図を表す第2配送用地図データDdmp2(図31)とそれに対応する第2配送先リストLdlv2(図33)を作成する(S536)。これら第1および第2配送用地図データDdmp1,Ddmp2ならびに第1および第2配送先リストLdlv1,Ldlv2の作成には、配送用地図提供処理(図10)のステップS58で使用された処理ルーチン(配送用地図生成処理ルーチン)が使用される。次に、第1配送用地図データDdmp1および第1配送先リストLdlv1を第1通信端末(第1作業者が携帯する通信端末)60に送信し、第2配送用地図データDdmp2および第2配送先リストLdlv2は、第2通信端末(第2作業者が携帯する通信端末)60bに送信する(ステップS536)。
第1および第2配送用地図データDdmp1,Ddmp2等が第1および第2通信端末60,60bにそれぞれ送信されることにより、本実施形態における配送管理処理が終了する。ただし、第1トラックを運転する第1作業者による配送作業、および、第2トラックを運転する第2作業者によるの配送作業をそれぞれ管理するために、上記第1の実施形態と同様の配送管理処理(図21参照)が開始されるように構成されていてもよい。この後の配送作業では、第1作業者は、指定された分割方法に従って現時点の配送対象コンテナ(未配送の配送対象コンテナ)を分割することにより得られる2つのコンテナ群のうち一方のコンテナ群を第1配送経路に従って配送し、第2作業者は、他方のコンテナ群を第2配送経路に従って配送する(図24のステップS82,S84)。なお、上記のステップS532,S536,S538は、図24のフローチャートにおけるステップS74,S76,S78にそれぞれ相当する。
図26は、配送支援サーバ10における上記配送管理処理(図25)に対応する通信端末60における処理(配送管理端末処理)の一例を示すフローチャートである。この配送管理端末処理は、既述の配送支援端末処理(図18〜図20参照)が実行中の場合には、これと並行的に実行される。
通信端末60においてCPU601は、主記憶部603(のROM)に記憶された所定プログラムを実行することにより当該配送管理端末処理を実行する。この配送管理端末処理は配送作業の開始の際に起動され、配送作業が終了するまでCPU601は、上記所定プログラムに基づき図26に示すように動作する。
本実施形態における配送管理端末処理のうち、オプションサービスの停止指示の受信および商品の受注・勧誘の停止指示の受信に関する処理は、上記第1の実施形態と同様である(図22)。そこで、対応するステップには同一のステップ番号を付して説明を省略する(図26のステップS602〜S606参照)。
本実施形態における配送管理端末処理では、配送分割の指示を配送支援サーバ10から受信したか否かの判定(ステップS632)も繰り返し実行する。この配送管理端末処理の実行中において配送分割の指示を受信すると、分割方法を指定する入力操作を受け付ける状態となり、配送作業者による入力操作によって分割方法が指定されると、その分割方法の指定を配送支援サーバ10に送信する(ステップS634)。その後、配送支援端末処理を再起動して(ステップS636)、ステップS606へ進み、配送作業中は、オプションサービスの停止指示、商品の受注・勧誘の停止指示、または、配送分割の指示のいずれかを受信するまでステップS602〜S606を繰り返し実行する。
配送分割の指示が受信されることによりステップS636で配送支援端末処理(図18〜図20参照)が再起動されると、通信端末60は配送支援サーバ10から第1配送用地図データDdmp1および第1配送先リストLdlv1を受信し、その通信端末60を携帯する配送作業者は、第1作業者として、現時点の配送対象コンテナ(未配送の配送対象コンテナ)を分割することにより得られる2つのコンテナ群のうち一方のコンテナ群を第1配送用地図に従って配送する。また、配送分担のために新たに手配された配送作業者である第2作業者の携帯する第2通信端末60bにおいて配送支援端末処理(図18〜図20参照)が起動されると、第2通信端末60bは配送支援サーバ10から第2配送用地図データDdmp2および第2配送先リストLdlv2を受信し、第2作業者は、上記2つのコンテナ群のうち他方のコンテナ群を第2配送用地図に従って配送する。
<2.3 動作例>
まず、配送支援サーバ10が図27に示すような配送経路探索依頼データを配送指示情報として受信した場合を考える(図10のステップS54参照)。この場合、配送支援サーバ10は、図10に示す配送用地図提供処理により、その配送指示情報に応じた配送経路を決定して、その配送経路を示す配送用地図データDdmpおよび配送先リストLdlvを作成し(ステップS56)、作成された配送用地図データDdmpおよび配送先リストLdlvを配送作業者が携帯する通信端末60に送信する(ステップS60)。
通信端末60では、上記の配送用地図データDdmpおよび配送先リストLdlvが受信されると、その配送用地図データDdmpに基づき配送経路の画面で図28に示すような配送用地図が表示され、また、その配送先リストLdlvに基づき配送ルート詳細の画面で図29に示すような配送ルート詳細が表示される(図18参照)。
次に、配送作業の途中において、管理用端末装置30で配送状況を監視している管理者が、未配送の配送先への到達時刻が大幅に遅れると判断し、配送分割を指示した場合を考える(図24、図25のステップS530参照)。ここで、配送分割が指示された時点での未配送の配送先についての配送先リストLdlvが図29で示されるものとし、当該時点で配送作業が行われている場所(現場)が図28において二重丸で示されるものとする。このとき、配送作業者が、分割方法として、“当初の配送順で並んだ現時点の配送対象コンテナを前半と後半とに分割する方法”を指定する操作を通信端末60に対して行うと、この分割方法の指定が配送支援サーバ10に送信される。配送支援サーバ10は、この分割指定を受信すると、これに応じて配送経路探索処理を実行し、図30に示す配送用地図を表す第1配送用地図データDdmp1および図32に示す第1配送先リストLdlv1と、図31に示す配送用地図を表す第2配送用地図データDdmp2および図33に示す第2配送先リストLdlv2とを作成し、第1配送用地図データDdmp1および第1配送先リストLdlv1を第1通信端末60に送信するとともに、第2配送用地図データDdmp2および第2配送先リストLdlv2を第2通信端末60bに送信する(図25のステップS534〜S538)。
第1通信端末60では、第1配送用地図データDdmp1および第1配送先リストLdlv1が受信されると、その第1配送用地図データDdmp1に基づき配送経路の画面で図30に示すような配送用地図が表示され、また、その第1配送先リストLdlv1に基づき配送ルート詳細の画面で図32に示すような配送ルート詳細が表示される。一方、第2通信端末60bでは、第2配送用地図データDdmp2および第2配送先リストLdlv2が受信されると、その第2配送用地図データDdmp2に基づき配送経路の画面で図31に示すような配送用地図が表示され、また、その第2配送先リストLdlv2に基づき配送ルート詳細の画面で図33に示すような配送ルート詳細が表示される(図18参照)。
本実施形態では、次に、第2配送リスト(図33)に対応する未配送のコンテナ(荷物)が第1トラックから第2トラックに移される(図24のステップS84)。その後、第1通信端末60を携帯する第1作業者は、第1配送用地図および第1配送先リストLdlv1に従って配送を実施し、これと並行して、第2通信端末60bを携帯する第2作業者が第2配送用地図および第2配送先リストLdlv2に従って配送を実施する。
<2.4 効果>
本実施形態によれば、配送状況を監視している管理者が、現時点で未配送の配送先への到達時刻が大幅に遅れると判断した場合には、管理者からの配送分割の指示により、第1トラックで配送中の第1作業者に加えて、第2作業者および第2トラックが手配され、未配送のコンテナ(現時点の配送対象コンテナ)が2つのコンテナ群に分割される。このとき、この分割に対応する配送経路探索処理が実行され、当該2つのコンテナ群のうち一方に対応する第1配送用地図データDdmp1および第1配送先リストLdlv1と、他方に対応する第2配送用地図データDdmp2および第2配送先リストLdlv2とが作成される。当該2つのコンテナ群のうち一方のコンテナ群は、第1作業者により第1配送用地図データDdmp1および第1配送先リストLdlv1に従って第1トラックで配送され、これと並行して、他方のコンテナ群は、第2作業者により第2配送用地図データDdmp2および第2配送先リストLdlv2に従って第2トラックで配送される。これより、例えば交通渋滞や通行規制等で配送先への到達時刻が大幅に遅れる可能性が高い場合であっても、配送対象コンテナ(配送対象物品)をより確実に許容時間内に各配送先に届けることができ、しかも、配送分割に応じて作成される第1および第2配送用地図データDdmp1,Ddmp2を使用することにより効率よく並行的な配送作業を実施することができる。
10 …配送支援サーバ(配送支援のための情報処理装置)
20 …地図情報データストア(地図記憶部)
30 …管理者端末装置
60 …配送用通信端末
101…CPU
103…主記憶部
105…補助記憶装置(道路情報記憶部、建築物情報記憶部、オプション情報記憶部)
109…ネットワークインタフェース部(通信部)
601…CPU
603…主記憶部
620…タッチパネル
Dmap…対応地図情報
Ddmp…配送用地図データ
Ldlv…配送先リスト(配送ルート詳細)
Ir …着荷情報

Claims (23)

  1. 物品の配送を支援するための情報処理装置であって、
    配送すべき複数の物品である配送対象物品のそれぞれの配送先を示す情報を含む配送指示情報を受け取るための指示情報入力部と、
    前記配送対象物品の配送先を含む地域の地図情報を格納している地図記憶部と、
    前記地図情報により示される道路における制限速度、道路幅、道路勾配、および、渋滞度の少なくとも1つを含む情報を道路情報として記憶している道路情報記憶部と、
    前記配送指示情報および前記地図情報から、前記道路情報を考慮して算出される前記配送対象物品の配送のための所要時間に基づき、前記配送対象物品の配送のために採用すべき配送経路を求める配送経路探索部と、
    前記配送経路探索部により求められた配送経路を示す地図を表す配送用地図データを生成する配送用地図生成部と、
    前記配送対象物品を配送する配送作業者が携帯する通信端末と無線で通信可能に構成されており、前記配送用地図データを前記通信端末に送信する通信部と
    を備えることを特徴とする、情報処理装置。
  2. 前記配送経路探索部は、
    前記配送指示情報および前記地図情報から、前記配送対象物品を配送するための経路コストが最小となる経路を暫定的な配送経路として求める暫定配送経路決定部と、前記暫定配送経路決定部により暫定的な配送経路が求められると、当該暫定的な配送経路に従って前記配送対象物品を配送するのに要する時間を前記地図情報に基づき前記道路情報を考慮して配送所要時間として算出する所要時間算出部とを含み、
    前記所要時間算出部により算出される配送所要時間が前記配送指示情報に基づく許容範囲を超える場合には、前記配送対象物品のうち少なくとも1つの物品を除外することにより前記配送指示情報を更新した後、前記暫定配送経路決定部により、前記配送対象物品を配送するための経路コストが最小となる経路を新たに暫定的な配送経路として求め、
    前記配送所要時間が前記許容範囲内である場合には、最新に求めた暫定的な配送経路を前記採用すべき配送経路と決定することを特徴とする、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記暫定配送経路決定部は、前記配送指示情報および前記地図情報から前記道路情報を考慮して、前記配送対象物品を配送するための移動に要する時間が最短となる経路を暫定的な配送経路として求めることを特徴とする、請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 各配送先につき当該配送先が複数階層の建築物内である場合における当該建築物内の階層位置および階層間の移動手段を示す情報を建築物情報として記憶する建築物情報記憶部を更に備え、
    前記所要時間算出部は、前記配送指示情報に基づき前記建築物情報を更に考慮して前記配送所要時間を算出することを特徴とする、請求項2または3に記載の情報処理装置。
  5. 前記所要時間算出部は、前記配送対象物品における各物品を受け取るべき人に渡すための作業時間を更に考慮して前記配送所要時間を算出することを特徴とする、請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記配送対象物品の配送状況を監視するための配送管理記憶部および表示装置を含む配送管理部を更に備え、
    前記配送経路探索部は、前記配送対象物品のそれぞれを前記採用すべき配送経路に従ってその配送先に配達するのに要する時間を示す配達時間情報を前記配送管理記憶部に記憶し、
    前記配送管理部は、前記配送対象物品に含まれる物品がその配送先に到着したことを示す着荷情報を前記通信部により前記通信端末から受信し、前記着荷情報および前記配達時間情報に基づき前記配送対象物品の配送状況を前記表示装置により表示することを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記配送管理部は、
    前記配送対象物品の配送状況を前記表示装置で監視する管理者の指示を受け付ける管理指示入力部を含み、
    前記配送作業者と新たな配送作業者との間で前記配送対象物品の配送を分担する指示が配送分担指示として前記管理指示入力部により受け付けられた場合に、
    前記配送経路探索部により、前記配送対象物品のうち未配送の物品群を分割することにより得られる2つの物品群の一方を第1配送対象物品として配送するための第1配送経路を求めるとともに、前記2つの物品群の他方を第2配送対象物品として配送するための第2配送経路を求め、
    前記配送用地図生成部により、前記第1配送経路を示す地図を表す第1配送用地図データおよび前記第2配送経路を示す地図を表す第2配送用地図データを生成し、
    前記通信部により、前記第1配送用地図データを前記通信端末である第1通信端末に送信し、前記第2配送用地図データを前記新たな作業者が携帯する第2通信端末に送信することを特徴とする、請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記配送経路探索部は、前記配送分担指示が前記管理指示入力部により受け付けられた場合に、前記2つの物品群のそれぞれにおける物品の配送順が分割前の当該物品の配送順から変化しないように前記第1および第2配送経路を求めることを特徴とする、請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 前記配送経路探索部は、前記配送対象物品を配送するための経路のうち経路コストが最小の経路から順に上位複数個の経路を配送経路候補として求め、当該配送経路候補のうち右折回数の最も少ない配送経路候補を前記配送経路とすることを特徴とする、請求項1に記載の情報処理装置。
  10. 前記配送経路探索部は、前記配送対象物品を配送するための経路のうち経路コストが最小の経路および当該最小の経路に対して所要時間の差が所定時間内となる経路を配送経路候補として求め、当該配送経路候補のうち右折回数の最も少ない配送経路候補を前記配送経路とすることを特徴とする、請求項1に記載の情報処理装置。
  11. 複数の物品を配送するための配送システムであって、
    前記複数の物品の配送を支援するための情報処理装置と、
    前記情報処理装置と無線で通信可能に接続され、前記複数の物品を配送する配送作業者に携帯される通信端末とを備え、
    前記情報処理装置は、
    前記複数の物品である配送対象物品のそれぞれの配送先を示す情報を含む配送指示情報を受け取るための指示情報入力部と、
    前記配送対象物品の配送先を含む地域の地図情報を格納している地図記憶部と、
    前記地図情報により示される道路における制限速度、道路幅、道路勾配、および、渋滞度の少なくとも1つを含む情報を道路情報として記憶している道路情報記憶部と、
    前記配送指示情報および前記地図情報から、前記道路情報を考慮して算出される前記配送対象物品の配送のための所要時間に基づき、前記配送対象物品の配送のために採用すべき配送経路を求める配送経路探索部と、
    前記配送経路探索部により求められた配送経路を示す地図を表す配送用地図データを生成する配送用地図生成部と、
    前記通信端末と通信するための通信部とを備え、
    前記通信部は、前記配送用地図生成部により生成された配送用地図データを前記通信端末に送信し、
    前記通信端末は、前記配送用地図データを前記情報処理装置から受信すると、前記配送用地図データに基づき前記配送用地図を表示することを特徴とする、配送システム。
  12. 前記配送経路探索部は、
    前記配送指示情報および前記地図情報から、前記配送対象物品を配送するための経路コストが最小となる経路を暫定的な配送経路として求める暫定配送経路決定部と、前記暫定配送経路決定部により暫定的な配送経路が求められると、当該暫定的な配送経路に従って前記配送対象物品を配送するのに要する時間を前記地図情報に基づき前記道路情報を考慮して配送所要時間として算出する所要時間算出部とを含み、
    前記所要時間算出部により算出される配送所要時間が前記配送指示情報に基づく許容範囲を超える場合には、前記配送対象物品のうち少なくとも1つの物品を除外することにより前記配送指示情報を更新した後、前記暫定配送経路決定部により、前記配送対象物品を配送するための経路コストが最小となる経路を新たに暫定的な配送経路として求め、
    前記配送所要時間が前記許容範囲内である場合には、最新に求めた暫定的な配送経路を前記採用すべき配送経路と決定することを特徴とする、請求項11に記載の配送システム。
  13. 前記情報処理装置は、前記配送対象物品の配送状況を監視するための配送管理記憶部および表示装置を含む配送管理部を更に備え、
    前記配送経路探索部は、前記配送対象物品のそれぞれを前記採用すべき配送経路に従ってその配送先に配達するのに要する時間を示す配達時間情報を前記配送管理記憶部に記憶し、
    前記通信端末は、前記配送対象物品に含まれる物品がその配送先に配送されたときに所定入力操作を受け付け、当該入力操作に応じて、当該物品がその配送先に到着したことを示す着荷情報を前記情報処理装置へ送信し、
    前記配送管理部は、前記配送対象物品に含まれる物品がその配送先に到着したことを示す着荷情報を前記通信部により前記通信端末から受信し、前記着荷情報および前記配達時間情報に基づき前記配送対象物品の配送状況を前記表示装置により表示することを特徴とすることを特徴とする、請求項11または12に記載の配送システム。
  14. 前記配送管理部は、
    前記配送対象物品の配送状況を前記表示装置で監視する管理者の指示を受け付ける管理指示入力部を含み、
    前記配送作業者と新たな配送作業者との間で前記配送対象物品の配送を分担する指示が配送分担指示として前記管理指示入力部により受け付けられた場合に、
    前記配送経路探索部により、前記配送対象物品のうち未配送の物品群を分割することにより得られる2つの物品群の一方を第1配送対象物品として配送するための第1配送経路を求めるとともに、前記2つの物品群の他方を第2配送対象物品として配送するための第2配送経路を求め、
    前記配送用地図生成部により、前記第1配送経路を示す地図を表す第1配送用地図データおよび前記第2配送経路を示す地図を表す第2配送用地図データを生成し、
    前記通信部により、前記第1配送用地図データを前記通信端末である第1通信端末に送信し、前記第2配送用地図データを前記新たな作業者が携帯する第2通信端末に送信し、
    前記第1通信端末は、前記第1配送用地図データを受信すると前記第1配送用地図を表示し、前記第2通信端末は、前記第2配送用地図データを受信すると前記第2配送用地図を表示することを特徴とする、請求項13に記載の配送システム。
  15. 配送作業者が携帯する通信端末と無線で通信可能に接続された情報処理装置により複数の物品の配送を支援する配送支援方法であって、
    前記情報処理装置は、
    前記複数の物品である配送対象物品のそれぞれの配送先を含む地域の地図情報を格納している地図記憶部と、
    前記地図情報により示される道路における制限速度、道路幅、道路勾配、および、渋滞度の少なくとも1つを含む情報を道路情報として記憶している道路情報記憶部とを備え、
    前記配送支援方法は、
    前記配送対象物品のそれぞれの配送先を示す情報を含む配送指示情報を受け取る指示情報入力ステップと、
    前記配送指示情報および前記地図情報から、前記道路情報を考慮して算出される前記配送対象物品の配送のための所要時間に基づき、前記配送対象物品の配送のために採用すべき配送経路を求める配送経路探索ステップと、
    前記配送経路探索ステップにより求められた配送経路を示す地図を表す配送用地図データを生成する配送用地図生成ステップと、
    前記通信端末に前記配送用地図データを送信する配送用地図送信ステップと
    を備えることを特徴とする、配送支援方法。
  16. 前記配送経路探索ステップは、
    前記配送指示情報および前記地図情報から、前記配送対象物品を配送するための経路コストが最小となる経路を暫定的な配送経路として求める暫定配送経路決定ステップと、
    前記暫定配送経路決定ステップによって暫定的な配送経路が求められると、当該暫定的な配送経路に従って前記配送対象物品を配送するのに要する時間を前記地図情報に基づき前記道路情報を考慮して配送所要時間として算出する所要時間算出ステップと、
    前記所要時間算出ステップにより算出される配送所要時間が前記配送指示情報に基づく許容範囲を超えているか否かを判定する時間判定ステップとを含み、
    前記配送経路探索ステップでは、
    前記配送所要時間が前記許容範囲を超えていると判定された場合には、前記配送対象物品のうち少なくとも1つの物品を除外することにより前記配送指示情報が更新された後、前記暫定配送経路決定ステップにより、前記配送対象物品を配送するための経路コストが最小となる経路が新たに暫定的な配送経路として求められ、
    前記配送所要時間が前記許容範囲内であると判定された場合には、最新に求められた暫定的な配送経路が前記採用すべき配送経路と決定されることを特徴とする、請求項15に記載の配送支援方法。
  17. 前記情報処理装置は、各配送先につき当該配送先が複数階層の建築物内である場合における当該建築物内の階層位置および階層間の移動手段を示す情報を建築物情報として記憶する建築物情報記憶部を更に備え、
    前記所要時間算出ステップでは、前記配送指示情報に基づき前記建築物情報を更に考慮して前記配送所要時間が算出されることを特徴とする、請求項16に記載の配送支援方法。
  18. 前記所要時間算出ステップでは、前記配送対象物品における各物品を受け取るべき人に渡すための作業時間を更に考慮して前記配送所要時間が算出されることを特徴とする、請求項17に記載の配送支援方法。
  19. 前記情報処理装置は、前記配送対象物品の配送状況を監視するための配送管理記憶部および表示装置を更に備え、
    前記配送支援方法は、
    前記配送対象物品の配送状況を監視する配送管理ステップと、
    前記配送対象物品に含まれる物品がその配送先に到着したことを示す着荷情報を前記通信端末から受信する着荷受信ステップとを更に備え、
    前記配送経路探索ステップは、前記配送対象物品のそれぞれを前記採用すべき配送経路に従ってその配送先に配達するのに要する時間を示す配達時間情報を前記配送管理記憶部に記憶するステップを含み、
    前記配送管理ステップでは、前記着荷情報および前記配達時間情報に基づき前記配送対象物品の配送状況が前記表示装置により表示されることを特徴とする、請求項15または16に記載の配送支援方法。
  20. 前記配送管理ステップは、
    前記配送対象物品の配送状況を監視する管理者の指示を受け付ける管理指示入力ステップを含み、
    前記配送作業者と新たな配送作業者との間で前記配送対象物品の配送を分担する指示が配送分担指示として前記管理指示入力ステップにより受け付けられた場合に、
    前記配送経路探索ステップでは、前記配送対象物品のうち未配送の物品群を分割することにより得られる2つの物品群の一方を第1配送対象物品として配送するための第1配送経路が求められるとともに、前記2つの物品群の他方を第2配送対象物品として配送するための第2配送経路が求められ、
    前記配送用地図生成ステップでは、前記第1配送経路を示す地図を表す第1配送用地図データおよび前記第2配送経路を示す地図を表す第2配送用地図データが生成され、
    前記配送用地図送信ステップでは、前記第1配送用地図データが前記通信端末である第1通信端末に送信され、前記第2配送用地図データが前記新たな作業者が携帯する第2通信端末に送信されることを特徴とする、請求項19に記載の配送支援方法。
  21. 前記配送経路探索ステップでは、前記配送分担指示が前記管理指示入力ステップにより受け付けられた場合に、前記2つの物品群のそれぞれにおける物品の配送順が分割前の当該物品の配送順から変化しないように前記第1および第2配送経路が求められることを特徴とする、請求項20に記載の配送支援方法。
  22. 前記配送経路探索ステップでは、前記配送対象物品を配送するための経路のうち経路コストが最短の経路から順に上位複数個の経路が配送経路候補として求められ、当該配送経路候補のうち右折回数の最も少ない配送経路候補が前記配送経路とされることを特徴とする、請求項15に記載の配送支援方法。
  23. 前記配送経路探索ステップでは、前記配送対象物品を配送するための経路のうち経路コストが最小の経路および当該最小の経路に対して所要時間の差が所定時間内となる経路が配送経路候補として求められ、当該配送経路候補のうち右折回数の最も少ない配送経路候補が前記配送経路とされることを特徴とする、請求項15に記載の配送支援方法。
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