JP2018072995A - 透明導電性フィルム及びタッチ機能付き表示装置 - Google Patents

透明導電性フィルム及びタッチ機能付き表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ハンドリング性を有しつつ、ディスプレイモジュール内部に組み込まれた際も低反射特性を損なわない透明導電性フィルム及びこれを用いるタッチ機能付き表示装置を提供する。【解決手段】透明導電性フィルム10は、正面位相差が200nm以下の透明フィルム基材1と、基材1の第1主面側及び第2主面側の少なくとも一方に設けられたアンチブロッキング層2と、層2の基材1側とは反対の面側及び基材1の層2側とは反対の面側の少なくとも一方に設けられた透明導電層5とを備える。層2は、バインダー樹脂及び粒子を含む樹脂組成物の硬化物層であり、層2は、基材1側とは反対側の表面に平坦部2aと粒子に起因する***部2bとを有する。粒子の最頻粒子径は、層2の平坦部の厚みより大きく、粒子の屈折率npとバインダー樹脂の屈折率nbとが式|np−nb|<0.14を満たす。【選択図】図1

Description

本発明は、透明導電性フィルム及びタッチ機能付き表示装置に関する。
ディスプレイ表示特性の改善及びデバイスの薄型化などを目的として、近年、タッチモジュール機能とディスプレイ表示機能の統合が検討されている。例えば、ディスプレイモジュールの一部の部材の内部にタッチセンサーを組み込む手法や、円偏光板等の表示装置用光学機能フィルムの一部に透明導電膜を付与し、タッチセンサーとして活用する手法が検討されている。円偏光板の内部に透明導電センサーを組み込む場合には等方性材料を基材として用い、また円偏光板の一部に導電膜を付与する場合には、λ/4位相差板を基材として用いる手法が検討されている。
透明フィルムを加工するにあたっては、高い歩留りを確保するために十分なハンドリング性(フィルム同士の貼り付き防止性やフィルムのコシ(強度)等)が求められる。一般的にハンドリング性を高めるための一つの方法として、フィルム表面の粗度を高め、滑り性を高めることが考えられる。例えば、λ/4位相差フィルム上に透明導電層が設けられ、反対側に加工時の傷付きを防止する光散乱層を設ける技術が提案されている(特許文献1)。
特許第4059883号
しかしながら、円偏光板の内側にタッチセンサーが組み込まれる構成や円偏光板の一部にタッチセンサー用透明導電膜が付与される構成においては、円偏光による反射防止機能に極力影響を与えないことが求められる。上記技術ではアンチブロッキング機能層としての光散乱層はあったものの、表面粗度を高めることで光の散乱を増大して偏光散乱要因となっており、反射防止機能が低下することが問題となっている。このようにアンチブロッキング機能の付与と反射防止機能の確保とは互いにトレードオフの関係にあり、両者を十分なレベルで達成する透明導電性フィルムが求められている。
上記観点に鑑み、本発明は、十分なハンドリング性を有しつつ、ディスプレイモジュール内部に組み込まれた際も低反射特性を損なわない透明導電性フィルム及びこれを用いるタッチ機能付き表示装置を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意検討した結果、下記構成を採用することにより上記目的を達成し得ることを見出し本発明にいたった。
本発明は、正面位相差が200nm以下の透明フィルム基材と、
前記透明フィルム基材の第1主面側及び第2主面側の少なくとも一方に設けられたアンチブロッキング層と、
前記アンチブロッキング層の前記透明フィルム基材側とは反対の面側及び前記透明フィルム基材の前記アンチブロッキング層側とは反対の面側の少なくとも一方に設けられた透明導電層と
を備え、
前記アンチブロッキング層は、バインダー樹脂及び粒子を含む樹脂組成物の硬化物層であり、
前記アンチブロッキング層は、前記透明フィルム基材側とは反対側の表面に平坦部と前記粒子に起因する***部とを有し、
前記粒子の最頻粒子径は、前記アンチブロッキング層の平坦部の厚みより大きく、
前記粒子の屈折率npと前記バインダー樹脂の屈折率nbとが下記の関係を満たす透明導電性フィルムに関する。
|np−nb|<0.14
当該透明導電性フィルムでは、アンチブロッキング層が粒子に起因する***部を有しており、この粒子の最頻粒子径をアンチブロッキング層の平坦部より大きくしているので、滑り性や耐ブロッキング性に優れ、良好なハンドリング性を発揮することができる。さらに、粒子の屈折率npとアンチブロッキング層を形成するバインダー樹脂の屈折率nbとの差の絶対値を小さくしているので、両者間での屈折率差による光散乱や偏光解消を防止し、これによりディスプレイモジュール内部に組み込まれた際にも当該表示装置に低反射特性を含む優れた光学特性を付与することができる。
前記アンチブロッキング層の前記透明フィルム基材側とは反対側の表面の最大粗さRzが0.3μm以上2.5μm以下であることが好ましい。これによりハンドリング性と低反射特性とを高いレベルで発揮することができる。
前記アンチブロッキング層の前記***部の分布密度が100個/mm以上1200個/mm以下であることが好ましい。これにより高いハンドリング性と優れた低反射特性とを発揮することができる。
前記アンチブロッキング層のヘイズが0.7%以上3%以下であることが好ましい。当該構成により、透明導電性フィルム全体でのヘイズをも低減することができ、ディスプレイモジュールの光学特性を良好なものとすることができる。
前記透明導電層は、前記アンチブロッキング層の前記透明フィルム基材側とは反対の面側に設けられており、前記透明導電層と前記アンチブロッキング層との間に少なくとも1層のコーティング層が形成されていてもよい。また、前記透明導電層は、前記透明フィルム基材の前記アンチブロッキング層側とは反対の面側に設けられており、前記透明導電層と前記透明フィルム基材との間に少なくとも1層のコーティング層が形成されていてもよい。いずれの構成であってもコーティング層に基づくさらなる機能を好適に付与することができる。
一実施形態において、当該透明導電性フィルムは、偏光板と表示素子との間に配置される。当該透明導電性フィルムは、円偏光による反射防止機能への影響を低減しているので、高機能ディスプレイモジュールへの組み込みも容易に促進することができる。
本発明はまた、偏光板と、
表示素子と、
前記偏光板と前記表示素子との間に配置された当該透明導電性フィルムと
を備えるタッチ機能付き表示装置に関する。
当該透明導電性フィルムを備えるタッチ機能付き表示装置は、加工時のハンドリング性とともに優れた低反射特性を発揮することができる。
前記透明導電性フィルムの前記アンチブロッキング層形成面側と前記偏光板又は前記表示素子との間に固定層が設けられており、前記固定層の屈折率na、前記粒子の屈折率np及び前記バインダー樹脂の屈折率nbのうちの最大値と最小値との差の絶対値が0.14以下であることが好ましい。このような構成により、ディスプレイモジュール全体での低反射特性を高めることができ、さらなる高機能化を図ることができる。
当該タッチ機能付き表示装置において、前記固定層は、粘着剤層又は接着剤層であってもよい。これらの構成により光学設計が容易となる。
本発明の一実施形態に係る透明導電性フィルムの模式的断面図である。 本発明の一実施形態に係るタッチ機能付き表示装置の模式的断面図である。 実施例1で測定した反射スペクトルである。 実施例2で測定した反射スペクトルである。 実施例3で測定した反射スペクトルである。 実施例4で測定した反射スペクトルである。 比較例2で測定した反射スペクトルである。 比較例3で測定した反射スペクトルである。 比較例4で測定した反射スペクトルである。 比較例5で測定した反射スペクトルである。 比較例6で測定した反射スペクトルである。 比較例7で測定した反射スペクトルである。 比較例8で測定した反射スペクトルである。
本発明の一実施形態に係る透明導電性フィルム及びこれを備えるタッチ機能付き表示装置について、図面を参照しながら以下に説明する。ただし、図の一部又は全部において、説明に不要な部分は省略し、また説明を容易にするために拡大または縮小等して図示した部分がある。上下等の位置関係を示す用語は、単に説明を容易にするために用いられており、特段の言及がない限り、本発明の構成を限定する意図は一切ない。
<透明導電性フィルム>
図1は、本発明の一実施形態に係る透明導電性フィルムを模式的断面図である。透明導電性フィルム10において、透明フィルム基材1の一方の主面である第1主面(図1中、透明フィルム基材1の上面)側には、透明導電層5が形成されており、透明フィルム基材1の他方の主面である第2主面(図1中、透明フィルム基材1の下面)側に、粒子Pを含むアンチブロッキング層2が形成されている。さらに透明フィルム基材1と透明導電層5との間には、透明フィルム基材1の側から順にハードコート層3及び屈折率調整層4が形成されている。
(透明フィルム基材)
透明フィルム基材1としては、正面位相差が200nm以下で透明性を有する各種のプラスチックフィルムが用いられる。例えば、その材料として、ポリエステル系樹脂、アセテート系樹脂、ポリエーテルスルホン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリノルボルネン系樹脂などのポリシクロオレフィン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリアリレート系樹脂、ポリフェニレンサルファイド系樹脂等が挙げられる。これらの中で特に好ましいのは、ポリシクロオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリオレフィン系樹脂である。
ポリシクロオレフィン系樹脂により形成されるポリシクロオレフィン系樹脂フィルムは、高透明性、低位相差及び低吸水性等の特性を有する。ポリシクロオレフィン系樹脂フィルムの採用により透明導電性フィルム10の光学特性の制御が可能となる。
ポリシクロオレフィン系樹脂フィルムを形成するポリシクロオレフィン系樹脂としては、環状オレフィン(シクロオレフィン)からなるモノマーのユニットを有する樹脂であれば特に限定されるものではない。ポリシクロオレフィン系樹脂フィルムに用いられるポリシクロオレフィン系樹脂としては、シクロオレフィンポリマー(COP)又はシクロオレフィンコポリマー(COC)のいずれであってもよい。シクロオレフィンコポリマーとは、環状オレフィンとエチレン等のオレフィンとの共重合体である非結晶性の環状オレフィン系樹脂のことをいう。
上記環状オレフィンとしては、多環式の環状オレフィンと単環式の環状オレフィンとが存在している。かかる多環式の環状オレフィンとしては、ノルボルネン、メチルノルボルネン、ジメチルノルボルネン、エチルノルボルネン、エチリデンノルボルネン、ブチルノルボルネン、ジシクロペンタジエン、ジヒドロジシクロペンタジエン、メチルジシクロペンタジエン、ジメチルジシクロペンタジエン、テトラシクロドデセン、メチルテトラシクロドデセン、ジメチルシクロテトラドデセン、トリシクロペンタジエン、テトラシクロペンタジエンなどが挙げられる。また、単環式の環状オレフィンとしては、シクロブテン、シクロペンテン、シクロオクテン、シクロオクタジエン、シクロオクタトリエン、シクロドデカトリエンなどが挙げられる。
上記ポリシクロオレフィン系樹脂からなる光学フィルムは市販品としても入手可能であり、例えば、Ticona社製のTopas、JSR社製のアートン、日本ゼオン社製のZEONOR、ZEONEX、三井化学社製のアペル等が挙げられる。
透明フィルム基材1の厚みは、2〜200μmの範囲内であることが好ましく、20〜180μmの範囲内であることがより好ましい。透明フィルム基材1の厚みが2μm未満であると、透明フィルム基材1の機械的強度が不足し、フィルム基材をロール状にして透明導電層5を連続的に形成する操作が困難になる場合がある。一方、厚みが200μmを超えると、透明導電層5の耐擦傷性やタッチパネル用としての打点特性の向上が図れない場合がある。
透明フィルム基材1には、表面に予めスパッタリング、コロナ放電、火炎、紫外線照射、電子線照射、化成、酸化などのエッチング処理や下塗り処理を施して、フィルム基材上に形成されるハードコート層や透明導電層等との密着性を向上させるようにしてもよい。また、ハードコート層や透明導電層を形成する前に、必要に応じて溶剤洗浄や超音波洗浄などにより、フィルム基材表面を除塵、清浄化してもよい。
透明フィルム基材1として、λ/4位相差板を用いることができる。このような構成により、透明導電性フィルム10とともに別途λ/4位相差板を設ける必要がなく、ディスプレイ表示特性の改善やデバイスの薄型化を図ることができる。
λ/4位相差板としては、円偏光と直線偏光とを相互に変換するものであれば特に限定されない。本願明細書及び特許請求の範囲において、「円偏光」とは、完全な円偏光のみならず、完全な円偏光に近い、すなわち楕円率が1に近い楕円偏光をも含み得る。このような楕円偏光としては、例えば、直線偏光が、その振動方向に対して遅相軸が45°の角度をなし、正面レターデーションが100〜180nmである位相差板を透過した場合に得られる楕円偏光を含むものである。なお、本願明細書及び特許請求の範囲においては、特に断りのない限り、偏光状態やレターデーション等はいずれも、画面を正面方向、すなわち、画面の法線方向から観察した場合の、波長550nmでの偏光状態、レターデーション等をさす。また、円偏光及び楕円偏光は、右回りであるか左回りであるかを問わない。さらに、偏光状態としては、必ずしも完全偏光であることを要さず、一部偏光していない状態を含む部分偏光であってもよい。
λ/4位相差板の正面位相差は200nm以下であればよいものの、好ましくは100〜180nmであり、より好ましくは110〜170nmであり、特に好ましくは120〜160nmである。
λ/4位相差板を構成するポリマーとして、例えば特開2000−137116号公報等に開示されている所定の置換度を有するセルロース誘導体、WO00/26705号国際公開パンフレット等に開示されている共重合ポリカーボネート、特開2006−171235号公報、特開2006−89696号公報等に開示されているポリビニルアセタール系ポリマー等が好適に用いられる。また、特開2004−325523号公報に開示されているようなレターデーション調整剤を用いることもできる。
また、λ/4位相差板として、2枚以上のフィルムが積層された積層位相差板を用いてもよい。例えば、特開平5−27118号公報や、特開平5−27119号公報等に開示されているように、遅相軸のなす角が直交するように積層された積層位相差板や、特開平5−100114号公報、特開平10−68816号公報、特開平11−149015号公報、特開2006−171713号公報等に開示されているように、遅相軸が平行でも垂直でもない角をなすように積層した積層位相差板等を好適に用いることができる。
本実施形態において、λ/4位相差板は、波長550nmでの円偏光と直線偏光との変換を行うのみならず、可視光の広い帯域、すなわち、波長400〜800nm、中でも特に450〜750nmの範囲において、円偏光と直線偏光とを互いに変換することが好ましい。
λ/4位相差板は、例えば流延法等のキャスティング法や押出法などの適宜な方式で形成することができる。得られたフィルムに延伸処理を施してもよい。λ/4位相差板の厚さは、一般には2〜200μm、好ましくは20〜180μm、さらに好ましくは40〜200μmである。
(アンチブロッキング層)
アンチブロッキング層2は、バインダー樹脂及び粒子を含む樹脂組成物の硬化物層であり、表面に平坦部2a及び***部2bを有する。***部2bは、アンチブロッキング層2に含まれる粒子Pに起因して形成されている。本実施形態の透明導電性フィルム10では、粒子Pの最頻粒子径をアンチブロッキング層2の平坦部2aより大きくしているので、滑り性や耐ブロッキング性に優れ、良好なハンドリング性を発揮することができる。また、平坦部2aを設けることで、アンチブロッキング層2のヘイズを低減させて透明性をより向上させることができる。
本実施形態では、粒子Pの屈折率npとバインダー樹脂の屈折率nbとが下記の関係を満たす。
|np−nb|<0.14
光散乱や偏光解消を惹起しやすい***部2bを形成する粒子Pの屈折率npと、アンチブロッキング層2のマトリクスを形成するバインダー樹脂の屈折率nbとが上記関係を満たすので、透明導電性フィルムのディスプレイモジュールへの組み込みの際の光学特性への影響を好適に低減することができる。粒子Pの屈折率npとバインダー樹脂の屈折率nbとが下記の関係を満たすことがより好ましい。
|np−nb|<0.10
アンチブロッキング層2の透明フィルム基材1側とは反対側の表面の最大粗さRzは、0.3μm以上2.5μm以下であることが好ましく、0.3μm以上1.5μm以下であることがより好ましい。これによりハンドリング性と低反射特性とを高いレベルで発揮することができる。
アンチブロッキング層2の***部2bの分布密度は100個/mm以上1200個/mm以下であることが好ましく、100個/mm以上1000個/mm以下であることがより好ましい。これにより高いハンドリング性と優れた低反射特性とを発揮することができる。
アンチブロッキング層2のヘイズは0.7%以上3%以下であることが好ましく、0.7%以上2.5%以下であることがより好ましい。当該構成により、透明導電性フィルム全体でのヘイズをも低減することができ、ディスプレイモジュールの光学特性を良好なものとすることができる。
アンチブロッキング層2の平坦部2aの厚みは、特に限定されないものの、200nm以上30μm以下であることが好ましく、500nm以上10μm以下であることがより好ましく、800nm以上5μm以下であることがさらに好ましい。アンチブロッキング層の平坦部の厚みが過度に小さいと、透明フィルム基材からのオリゴマー等の低分子量成分の析出を抑止することができず、透明導電性フィルムや、これを用いたタッチパネルの視認性が悪化する傾向がある。一方、アンチブロッキング層の平坦部の厚みが過度に大きいと、透明導電層の結晶化時やタッチパネルの組み立て時の加熱によって、アンチブロッキング層形成面を内側として透明導電性フィルムがカールする傾向がある。そのため、アンチブロッキング層の平坦部の厚みが大きい場合は、耐ブロッキング性や易滑性とは別の問題で、フィルムの取り扱い性に劣る傾向がある。なお、本明細書において、アンチブロッキング層の平坦部の厚みとは、アンチブロッキング層の平坦部における平均厚みを指す。
粒子の最頻粒子径は、最表面層の***部のサイズやアンチブロッキング層2の平坦部2aの厚みとの関係などを考慮して適宜設定することができ、特に限定されない。なお、透明導電性フィルムに耐ブロッキング性を十分に付与し、かつ光散乱等を十分に抑制するという観点から、粒子の最頻粒子径は500nm以上30μm以下であることが好ましく、800nm以上20μm以下であることがより好ましく、1μm以上10μm以下であることがより好ましい。なお、本明細書において、「最頻粒子径」とは、粒子分布の極大値を示す粒径をいい、フロー式粒子像分析装置(Sysmex社製、製品名「FPIA−3000S」)を用いて、所定条件下(Sheath液:酢酸エチル、測定モード:HPF測定、測定方式:トータルカウント)で測定することによって求められる。測定試料は、粒子を酢酸エチルで1.0重量%に希釈し、超音波洗浄機を用いて均一に分散させたものを用いる。
***部2bの高さは、要求される滑り性等を考慮して設定される。***部2b、すなわちアンチブロッキング層2の平坦部2aから上に突出する部分の高さは、アンチブロッキング層2の平坦部2aの厚みや粒子Pの最頻粒子径等によって制御することができる。***部2bの高さは、好ましくは100nm以上3μm以下であり、より好ましくは200nm以上2μm以下であり、さらに好ましくは300nm以上1.5μm以下である。***部2bの高さを上記範囲に設定することで、透明導電性フィルム10の耐ブロッキング性を満足すると同時に、光散乱や偏光解消を十分に抑えることができる。
粒子は多分散粒子及び単分散粒子のいずれでもよいが、***部の付与の容易性や光散乱防止性等を考慮すると単分散粒子が好ましい。単分散粒子の場合は、粒子の粒径と最頻粒子径とが実質的に同一と見なすことができる。
アンチブロッキング層中の粒子の含有量は、樹脂組成物の固形分100重量部に対して0.01〜5重量部であることが好ましく、0.02〜1重量部であることがより好ましく、0.05〜0.5重量部であることがさらに好ましい。アンチブロッキング層中の粒子の含有量が小さいと、アンチブロッキング層の表面に耐ブロッキング性や易滑性を付与するのに十分な***部が形成され難くなる傾向がある。一方、粒子の含有量が大きすぎると、粒子による光散乱や偏光解消の度合いが高くなり、ディスプレイモジュールに組み込んだ際の低反射特性等の光学特性が低下する傾向がある。また、粒子の含有量が大きすぎると、アンチブロッキング層の形成時(溶液の塗布時)に、スジが発生し、視認性が損なわれたり、透明導電層の電気特性が不均一となったりする場合がある。
(樹脂組成物)
アンチブロッキング層2を形成する樹脂組成物におけるバインダー樹脂としては粒子の分散が可能で、アンチブロッキング層形成後の皮膜として十分な強度を持ち、透明性のあるものを特に制限なく使用できる。用いるバインダー樹脂としては熱硬化型樹脂、熱可塑型樹脂、紫外線硬化型樹脂、電子線硬化型樹脂、二液混合型樹脂などがあげられるが、これらのなかでも紫外線照射による硬化処理にて、簡単な加工操作にて効率よく皮膜を形成することができる紫外線硬化型樹脂が好適である。
紫外線硬化型樹脂としては、ポリエステル系、アクリル系、ウレタン系、アミド系、シリコーン系、エポキシ系等の各種のものがあげられ、紫外線硬化型のモノマー、オリゴマー、ポリマー等が含まれる。好ましく用いられる紫外線硬化型樹脂は、例えば紫外線重合性の官能基を有するもの、なかでも当該官能基を2個以上、特に3〜6個有するアクリル系のモノマーやオリゴマー成分を含むものがあげられる。また、紫外線硬化型樹脂には、紫外線重合開始剤が配合されている。
樹脂組成物には、前記材料に加えて、レベリング剤、チクソトロピー剤、帯電防止剤、可塑剤、界面活性剤、酸化防止剤、硬化触媒、及び紫外線吸収剤等の添加剤を用いることができる。チクソトロピー剤を用いると、微細凹凸形状表面における突出粒子の形成に有利である。チクソトロピー剤としては、0.1μm以下のシリカ、マイカ等があげられる。これら添加剤の含有量は、通常、紫外線硬化型樹脂100重量部に対して、15重量部以下程度、好ましくは0.01〜15重量部、とするのが好適である。
バインダー樹脂の屈折率nbは、粒子Pの屈折率やアンチブロッキング層2に要求される光学特性等を考慮して適宜設定される。屈折率nbは、1.40以上1.80以下が好ましく、1.45以上1.75以下がより好ましい。
(粒子)
アンチブロッキング層2に含有される粒子Pとしては、各種金属酸化物、ガラス、プラスチックなどの透明性を有するものを特に制限なく使用することができる。例えばシリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア、酸化カルシウム等の無機系粒子、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリウレタン、アクリル系樹脂、アクリル−スチレン共重合体、ベンゾグアナミン、メラミン、ポリカーボネート等の各種ポリマーからなる架橋又は未架橋の有機系粒子やシリコーン系粒子などがあげられる。前記粒子は、1種または2種以上を適宜に選択して用いることができるが、有機系粒子が好ましい。有機系粒子としては、屈折率の観点から、アクリル系樹脂が好ましい。
粒子Pの屈折率npは、バインダー樹脂の屈折率やアンチブロッキング層2に要求される光学特性等を考慮して適宜設定される。屈折率npは、1.40以上1.80以下が好ましく、1.45以上1.75以下がより好ましい。
(コーティング組成物)
アンチブロッキング層を形成するには、上記樹脂組成物と溶媒とを含むコーティング組成物を用いることが好ましい。
コーティング組成物は、上記のバインダー樹脂及び粒子を含む樹脂組成物と溶媒とを混合することにより調製される。コーティング組成物中の溶媒は、特に限定されるものではなく、用いる樹脂や塗装の下地となる部分の材質及び組成物の塗装方法などを考慮して適時選択される。溶媒の具体例としては、例えば、トルエン、キシレンなどの芳香族系溶媒;メチルエチルケトン、アセトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン系溶媒;ジエチルエーテル、イソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、アニソール、フェネトールなどのエーテル系溶媒;酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソプロピル、エチレングリコールジアセテートなどのエステル系溶媒;ジメチルホルムアミド、ジエチルホルムアミド、N−メチルピロリドンなどのアミド系溶媒;メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブなどのセロソルブ系溶媒;メタノール、エタノール、プロパノールなどのアルコール系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン系溶媒;などが挙げられる。これらの溶媒を単独で使用してもよく、また2種以上を併用して使用してもよい。これらの溶媒のうち、エステル系溶媒、エーテル系溶媒、アルコール系溶媒及びケトン系溶媒が好ましく使用される。
コーティング組成物の固形分濃度は、1重量%〜70重量%が好ましく、2重量%〜50重量%がより好ましく、5重量%〜40重量%が最も好ましい。固形分濃度が低くなりすぎると、塗布後の乾燥工程でアンチブロッキング層表面の***部のばらつきが大きくなり、アンチブロッキング層表面の***部が大きくなった部分のヘイズが上昇する場合がある。一方、固形分濃度が大きくなりすぎると、含有成分が凝集しやすくなり、その結果、凝集部分が顕在化して透明導電性フィルムの外観を損ねる場合がある。
(塗布、乾燥及び硬化)
アンチブロッキング層は、透明フィルム基材1上に、上記のコーティング組成物を塗布し、得られる塗布液膜を乾燥し、乾燥後の塗膜を硬化することにより形成される。透明フィルム基材1上へのコーティング組成物の塗布は、図1のような本実施形態の場合には基材の片面に行う。なお、コーティング組成物は、透明フィルム基材1上に直接行ってもよく、透明フィルム基材1上に形成されたコーティング層等の上に行うこともできる。
コーティング組成物の塗布方法は、コーティング組成物及び塗装工程の状況に応じて適時選択することができ、例えばディップコート法、エアーナイフコート法、カーテンコート法、ローラーコート法、ワイヤーバーコート法、グラビアコート法、ダイコート法やエクストルージョンコート法などにより塗布することができる。
塗布液膜の乾燥条件は、コーティング組成物の組成や厚み等に応じて適宜設定することができ、例えば公知の加熱乾燥機中、40〜180℃で5〜300秒間加熱することで乾燥を行うことができる。
最後に、乾燥後の塗膜を硬化させることによって、アンチブロッキング層を形成することができる。樹脂組成物のバインダー樹脂が紫外線硬化性である場合は、必要に応じた波長の紫外線を発する光源を用いて紫外線を照射することによって、硬化させることができる。照射する紫外線として、例えば、露光量150mJ/cm以上の紫外線、好ましくは200mJ/cm〜1000mJ/cmの紫外線を用いることができる。またこの紫外線の波長は特に限定されるものではないが、例えば380nm以下の波長を有する紫外線などを用いることができる。なお、紫外線硬化処理の際に加熱を行ってもよい。
(透明導電層)
透明導電層5の構成材料は特に限定されず、インジウム、スズ、亜鉛、ガリウム、アンチモン、チタン、珪素、ジルコニウム、マグネシウム、アルミニウム、金、銀、銅、パラジウム、タングステンからなる群より選択される少なくとも1種の金属の金属酸化物が好適に用いられる。当該金属酸化物には、必要に応じて、さらに上記群に示された金属原子を含んでいてもよい。例えば酸化スズを含有する酸化インジウム(ITO)、アンチモンを含有する酸化スズ(ATO)などが好ましく用いられる。
透明導電層5の厚みは特に制限されないが、その表面抵抗を1×10Ω/□以下の良好な導電性を有する連続被膜とするには、厚みを10nm以上とするのが好ましい。膜厚が、厚くなりすぎると透明性の低下などをきたすため、15〜50nmであることが好ましく、より好ましくは20〜45nmの範囲内である。透明導電層5の厚みが15nm未満であると膜表面の電気抵抗が高くなり、かつ連続被膜になり難くなる。また、透明導電層5の厚みが50nmを超えると透明性の低下などをきたす場合がある。
透明導電層5の形成方法は特に限定されず、従来公知の方法を採用することができる。具体的には、例えば真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法等のドライプロセスを例示できる。また、必要とする膜厚に応じて適宜の方法を採用することもできる。なお、図1とは異なり、アンチブロッキング層2上に透明導電層5を形成する場合、透明導電層5がスパッタリング法等のドライプロセスによって形成されれば、透明導電層5の表面は、その下地層であるアンチブロッキング層2表面の平坦部及び***部の形状をほぼ維持する。そのため、アンチブロッキング層2上に透明導電層5が形成されている場合においても、透明導電層5表面にも耐ブロッキング性及び易滑性を好適に付与することができる。
透明導電層5は、必要に応じて加熱アニール処理(例えば、大気雰囲気下、80〜150℃で30〜90分間程度)を施して結晶化することができる。透明導電層を結晶化することで、透明導電層が低抵抗化されることに加えて、透明性及び耐久性が向上する。透明導電性フィルム10においてアンチブロッキング層2aの厚みを上記範囲とすることにより、加熱アニール処理の際にもカールの発生が抑制され、ハンドリング性に優れる。
また、透明導電層5は、エッチング等によりパターン化してもよい。例えば、静電容量方式のタッチパネルやマトリックス式の抵抗膜方式のタッチパネルに用いられる透明導電性フィルムにおいては、透明導電層5がストライプ状にパターン化されることが好ましい。なお、エッチングにより透明導電層5をパターン化する場合、先に透明導電層5の結晶化を行うと、エッチングによるパターン化が困難となる場合がある。そのため、透明導電層5のアニール処理は、透明導電層5をパターン化した後に行うことが好ましい。
(コーティング層)
本実施形態の透明導電性フィルム10においては、透明フィルム基材1と透明導電層5との間に、透明フィルム基材1の側から順にコーティング層としてハードコート層3及び屈折率調整層4が形成されている。このようなコーティング層を設けることにより、透明導電性フィルムのさらなる高機能化を図ることができる。
(ハードコート層)
ハードコート層3は、透明フィルム基材1に強度を付与して透明フィルム基材1の割れ防止やハンドリング性の向上を目的として形成される。ハードコート層3の詳細は、粒子を含まないことを除いてアンチブロッキング層2と同様であるので、ここではその説明を省略する。なおハードコート層3の厚みは、アンチブロッキング層2の平坦部2aの厚みと同様である。
(屈折率調整層)
屈折率調整層4は、透明導電層5の密着性や反射特性の制御等を目的として設けられる。屈折率調整層は1層でもよく、2層あるいはそれ以上設けてもよい。屈折率調整層は、無機物、有機物、あるいは無機物と有機物との混合物により形成される。屈折率調整層を形成する材料としては、NaF、NaAlF、LiF、MgF、CaF2、SiO、LaF、CeF、Al、TiO、Ta、ZrO、ZnO、ZnS、SiO(xは1.5以上2未満)などの無機物や、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、アルキド樹脂、シロキサン系ポリマーなどの有機物が挙げられる。特に、有機物として、メラミン樹脂とアルキド樹脂と有機シラン縮合物の混合物からなる熱硬化型樹脂を使用することが好ましい。屈折率調整層は、上記の材料を用いて、グラビアコート法やバーコート法などの塗工法、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法などにより形成できる。
屈折率調整層4の厚みは、10nm〜200nmであることが好ましく、20nm〜150nmであることがより好ましく、20nm〜130nmであることがさらに好ましい。屈折率調整層の厚みが過度に小さいと連続被膜となりにくい。また、屈折率調整層の厚みが過度に大きいと、透明導電性フィルムの透明性が低下したり、屈折率調整層にクラックが生じ易くなったりする傾向がある。また、アンチブロッキング層が透明フィルム基材1の第1主面(図1中、上面)側に形成される場合、屈折率調整層が上記のようなナノオーダーレベルの厚みで形成されれば、屈折率調整層の透明導電層5側の表面は、その下地層であるアンチブロッキング層2表面の***形状をほぼ維持する。そして、透明導電層5の表面においてもその***形状が維持されて***部32が形成されるために、耐ブロッキング性及び易滑性を有する透明導電性フィルムとすることができる。
屈折率調整層は、平均粒径が1nm〜500nmのナノ微粒子を有していてもよい。屈折率調整層中のナノ微粒子の含有量は0.1重量%〜90重量%であることが好ましい。屈折率調整層に用いられるナノ微粒子の平均粒径は、上述のように1nm〜500nmの範囲であることが好ましく、5nm〜300nmであることがより好ましい。また、屈折率調整層中のナノ微粒子の含有量は10重量%〜80重量%であることがより好ましく、20重量%〜70重量%であることがさらに好ましい。屈折率調整層中にナノ微粒子を含有することによって、屈折率調整層自体の屈折率の調整を容易に行うことができる。
ナノ微粒子を形成する無機酸化物としては、例えば、酸化ケイ素(シリカ)、中空ナノシリカ、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化錫、酸化ジルコニウム等の微粒子があげられる。これらの中でも、酸化ケイ素(シリカ)、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化錫、酸化ジルコニウムの微粒子が好ましい。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
透明導電性フィルムのヘイズは、要求される透明性を確保可能であれば特に限定されないものの、5%以下が好ましく、4%以下がより好ましく、3%以下がさらに好ましい。
本実施形態の透明導電性フィルム10は、長尺シートがロール状に巻回された透明導電性フィルム巻回体とすることができる。透明導電性フィルムの長尺シートの巻回体は、透明フィルム基材として長尺シートのロール状巻回体を用い、前述のアンチブロッキング層や透明導電層に加え、ハードコート層、屈折率調整層等の付加的な層を、いずれもロール・トゥ・ロール法により形成することによって形成し得る。このような巻回体の形成にあたっては、透明導電性フィルムの表面に、弱粘着層を備える表面保護フィルム(離型フィルム)を貼り合わせた上で、ロール状に巻回してもよいが、本実施形態の透明導電性フィルムは、滑り性や耐ブロッキング性が改善されているために、表面保護フィルムを用いずとも透明導電性フィルムの長尺シートの巻回体を形成し得る。すなわち、滑り性や耐ブロッキング性が改善されていることによって、ハンドリング時のフィルム表面へのキズの発生が抑止されるとともにフィルムの巻取性に優れるため、表面に表面保護フィルムを貼り合わせずとも、長尺シートをロール状に巻回した巻回体を得られ易い。このように、本実施形態の透明導電性フィルムは、表面保護フィルムを用いることなく長尺シートの巻回体を形成し得るために、その後のタッチパネルの形成等に用いる際の作業性に優れる。また、工程部材である保護フィルムを不要とすることによって、コスト削減や廃棄物低減にも寄与し得る。
透明導電性フィルム10は、例えば、静電容量方式、抵抗膜方式などのタッチパネルに好適に適用できる。
タッチパネルの形成に際しては、透明導電性フィルムの一方または両方の主面に透明な粘着剤層を介して、ガラスや高分子フィルム等の他の基材等を貼り合わせることができる。例えば、透明導電性フィルムの透明導電層5が形成されていない側の面に透明な粘着剤層を介して透明基体が貼り合わせられた積層体を形成してもよい。透明基体は、1枚の基体フィルムからなっていてもよく、2枚以上の基体フィルムの積層体(例えば透明な粘着剤層を介して積層したもの)であってもよい。また、透明導電性フィルムに貼り合わせる透明基体の外表面にハードコート層を設けることもできる。
透明導電性フィルムと基材との貼り合わせに用いられる粘着剤層としては、透明性を有するものであれば特に制限なく使用できる。具体的には、例えば、アクリル系ポリマー、シリコーン系ポリマー、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリビニルエーテル、酢酸ビニル/塩化ビニルコポリマー、変性ポリオレフィン、エポキシ系、フッ素系、天然ゴム、合成ゴム等のゴム系などのポリマーをベースポリマーとするものを適宜に選択して用いることができる。特に、光学的透明性に優れ、適度な濡れ性、凝集性及び接着性等の粘着特性を示し、耐候性や耐熱性等にも優れるという点からは、アクリル系粘着剤が好ましく用いられる。
上記の本発明にかかる透明導電性フィルムを、タッチパネルの形成に用いた場合、タッチパネル形成時のハンドリング性に優れる。そのため、透明性及び視認性に優れたタッチパネルを生産性高く製造することが可能である。
本実施形態の透明導電性フィルムは、例えば、液晶表示素子や固体撮像素子、有機EL素子といった各種表示素子の透明電極や透明部材の帯電防止、電磁波遮断、液晶調光ガラス、透明ヒーター等として好適に利用できる。
<タッチ機能付き表示装置>
図2は、本発明の一実施形態に係るタッチ機能付き表示装置の模式的断面図である。タッチ機能付き表示装置100は、偏光板20、表示素子30、及び偏光板20と表示素子30との間に配置された透明導電性フィルム10を備える。偏光板20と透明導電性フィルム10との間、及び透明導電性フィルム10と表示素子30との間には、それぞれ固定層13a、13bが設けられており、各要素同士を固定している。透明導電性フィルム10はすでに上記で説明しているので、以下、偏光板20及び表示素子30を説明する。
(偏光板)
本実施形態の偏光板20は、偏光子21の両面に接着剤層(図示せず)を介して保護フィルム22a、22bが貼り合わされた構造を有する。
(偏光子)
偏光子21としては、直交する直線偏光のうち、透過軸に平行な振動面を有する偏光をそのまま透過させ、吸収軸に平行な振動面を有する偏光を選択的に吸収するものを用いることができる。偏光子21としては、ポリマーフィルムにヨウ素が吸着配向されたものを用いることが好ましい。前記ポリマーフィルムとしては、例えば、特に限定されず各種のものを使用できる。例えば、ポリビニルアルコール系フィルム、ポリエチレンテレフタレート系フィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体系フィルムや、これらの部分ケン化フィルム、セルロース系フィルム等の親水性高分子フィルムに、ポリビニルアルコールの脱水処理物やポリ塩化ビニルの脱塩酸処理物等ポリエン系配向フィルム等が挙げられる。これらの中でも、ヨウ素による染色性に優れたポリビニルアルコール系フィルムを用いることが好ましい。
前記ポリマーフィルムとしてポリビニルアルコール系フィルムを用いる場合、ポリビニルアルコール系フィルムの製法としては、水又は有機溶媒に溶解した原液を流延成膜する流延法、キャスト法、押出法等任意の方法で成膜されたものを適宜使用することができる。前記ポリマーフィルム(未延伸フィルム)は、常法に従って、一軸延伸処理、ヨウ素染色処理が少なくとも施される。さらには、ホウ酸処理、洗浄処理を施すことができる。また前記処理の施されたポリマーフィルム(延伸フィルム)は、常法に従って乾燥されて偏光子となる。
偏光子21の厚みとしては特に限定されず、好ましくは15μm以下であり、より好ましくは1μm〜12μm、さらに好ましくは3μm〜10μmであり、特に好ましくは3μm〜8μmである。
(偏光子保護フィルム)
偏光子保護フィルム22a、22bは光に対し透明性を有し、その構成材料としては、例えば透明性、機械的強度、熱安定性、水分遮断性、等方性等に優れる熱可塑性樹脂が用いられる。このような熱可塑性樹脂の具体例としては、トリアセチルセルロース等のセルロース樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリオレフィン樹脂、(メタ)アクリル樹脂、環状ポリオレフィン樹脂(ノルボルネン系樹脂)、ポリアリレート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、及びこれらの混合物が挙げられる。
偏光子保護フィルムに光学等方性、すなわち、面内レターデーションが10nm以下、好ましくは5nm以下、より好ましくは3nm以下の特性が要求される場合には、セルロース系樹脂が好適に用いられる。光学等方性を有する偏光子保護フィルムとして、環状ポリオレフィン系樹脂を用いることも好ましい。環状ポリオレフィン系樹脂の具体的としては、好ましくはノルボルネン系樹脂である。
偏光子保護フィルム22a、22bの厚みは適宜に設定し得るが、一般には強度や取扱い等の作業性、薄層性等の点より1〜500μm程度である。特に1〜300μmが好ましく、5〜200μmがより好ましい。保護フィルムは、5〜150μmの場合に特に好適である。
なお、偏光子21の両側に偏光子保護フィルムを設ける場合、その表裏で同じポリマー材料からなる偏光子保護フィルムを用いてもよく、異なるポリマー材料等からなる偏光子保護フィルムを用いてもよい。
偏光子保護フィルムとして、正面位相差が40nm以上及び厚み方向位相差が80nm以上のうちの一方又は両方を満たす位相差を有する位相差板を用いることができる。正面位相差は、通常、40〜200nmの範囲に、厚み方向位相差は、通常、80〜300nmの範囲に制御される。偏光子保護フィルムとして位相差板を用いる場合には、当該位相差板が偏光子保護フィルムとしても機能するため、薄型化を図ることができる。
位相差板としては、高分子素材を一軸又は二軸延伸処理してなる複屈折性フィルム、液晶ポリマーの配向フィルム、液晶ポリマーの配向層をフィルムにて支持したもの等が挙げられる。位相差板の厚さも特に制限されないが、20〜150μm程度が一般的である。
高分子素材としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリメチルビニルエーテル、ポリヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリスルホン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンスルファイド、ポリフェニレンオキサイド、ポリアリルスルホン、ポリアミド、ポリイミド、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、セルロース樹脂、環状ポリオレフィン樹脂(ノルボルネン系樹脂)、又はこれらの二元系、三元系各種共重合体、グラフト共重合体、ブレンド物等が挙げられる。これらの高分子素材は延伸等により配向物(延伸フィルム)となる。
位相差板は、例えば各種波長板や液晶層の複屈折による着色や視角等の補償を目的としたもの等の使用目的に応じた適宜な位相差を有するものであって良く、2種以上の位相差板を積層して位相差等の光学特性を制御したもの等であってもよい。
(接着剤層)
偏光子21と偏光子保護フィルム22a、22bの貼り合わせに用いる接着剤層は光学的に透明であれば、特に制限されず水系、溶剤系、ホットメルト系、ラジカル硬化型の各種形態のものが用いられるが、水系接着剤またはラジカル硬化型接着剤が好適である。
接着剤層を形成する水系接着剤としては特に限定されるものではないが、例えば、ビニルポリマー系、ゼラチン系、ビニル系ラテックス系、ポリウレタン系、イソシアネート系、ポリエステル系、エポキシ系等を例示できる。
また、接着剤層の形成は、これを乾燥した後の接着剤の厚さが0.01〜20μm、好ましくは0.02〜10μm、より好ましくは0.5〜5μmとなる様に行うのが好ましい。
(表示素子)
表示素子30としては、例えば、液晶表示装置、プラズマディスプレイパネル、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ、陰極管表示装置等の表示素子を採用することができる。偏光板20とともにλ/4位相差板を配置して円偏光と直線偏光との変換を行う構成とすることにより、外光の鏡面反射を生じ易い反射型液晶表示装置や、エレクトロルミネッセンスディスプレイの反射防止を目的とした光学素子として好適に用いられる。
表示素子30としての液晶表示装置は、セル基板31と、該セル基板31の視認側(図1中、セル基板31の上側)に配置された偏光板32bと、セル基板31の背面側(図1中、セル基板31の下側)に配置された偏光板32aを備える。偏光板32a、32bはそれぞれ粘着層(図示せず)を介してセル基板31に貼り合わされている。
液晶表示装置は一般に、セル基板と偏光板、さらには、位相差フィルム、視野角拡大フィルム、拡散板、アンチグレア層、反射防止膜、保護フィルム、プリズムアレイ、レンズアレイシート、反射板、半透過反射板、輝度向上フィルム等の光学層、及び必要に応じて照明システム等の構成部品を適宜に組立てて駆動回路を組込むことなどにより形成することができる。
セル基板31としては、例えばツイステッドネマチック(TN)モード、スーパーツイステッドネマチック(STN)モードや、水平配向(ECB)モード、垂直配向(VA)モード、インプレーンスイッチング(IPS)モード、フリンジフイールドスイッチング(FFS)モード、ベンドネマチック(OCB)モード、ハイブリッド配向(HAN)モード、強誘電性液晶(SSFLC)モード、反強誘電液晶(AFLC)モードのセル基板など種々のセル基板が挙げられる。
有機エレクトロルミネッセンスディスプレイの場合、発光素子、電極、反射板、封止基材等を適宜に組み合わせて構成される表示装置が使用される。
(固定層)
固定層13a、13bは、偏光板20や透明導電性フィルム10、表示素子30、他の機能性フィルム等を互いに固定する部材である。固定層13a、13bとしては、粘着剤層又は接着剤層が好ましい。
粘着剤層の形成材料としては、例えばアクリル系重合体、シリコーン系ポリマー、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリエーテル、フッ素系やゴム系などのポリマーをベースポリマーとする粘着剤を適宜に選択して用いることができる。特に、アクリル系粘着剤の如く光学的透明性に優れ、適度な濡れ性と凝集性と接着性を示して、耐候性や耐熱性などに優れるものが好ましく用いうる。
接着剤層の形成材料としては、例えば、アクリル系ポリマーやビニルアルコール系ポリマーからなる接着剤、あるいは、ホウ酸やホウ砂、グルタルアルデヒドやメラミン、シュウ酸などのビニルアルコール系ポリマーの水溶性架橋剤から少なくともなる接着剤等を介して行うことができる。これにより、湿度や熱の影響で剥がれにくく、光透過率や偏光度に優れるものとすることができる。
アンチブロッキング層2と接する固定層13aの屈折率na、粒子Pの屈折率np及びバインダー樹脂の屈折率nbのうちの最大値と最小値との差の絶対値が0.14以下であることが好ましく、0.1以下であることがより好ましい。このような構成により、ディスプレイモジュール全体での低反射特性を高めることができ、さらなる高機能化を図ることができる。
(λ/4位相差板)
本実施形態のタッチ機能付き表示装置100では、透明フィルム基材1としてλ/4位相差板を用いることもできるし、偏光板20と透明導電性フィルム10との間にλ/4位相差板を配置することもできる。偏光子21とλ/4位相差板との組み合わせにより円偏光板を構成することができる。表示素子の視認側に円偏光板が設けられることによって、表示素子の反射板や金属電極によって反射された外光が再び視認側に射出されること(鏡面反射)が抑止され、反射率の低減を図ることができる。この場合、λ/4位相差板の遅相軸方向と偏光子21の吸収軸方向とのなす角が45°±5°となるように配置されることが好ましく、45°±3°となるように配置されることがより好ましく、45°±1°となるように配置されることがさらに好ましい。
<他の実施形態>
図1に示した実施形態では、透明導電層5は透明フィルム基材1の一方の第1主面(上面)側にのみ設けられているが、これに限定されず、他方の第2主面(下面)側にも設けられていてもよい。この場合、図1に示すように下地層としてアンチブロッキング層2が形成されていると、そのアンチブロッキング層2の平坦部と***部とに起因して、第2主面側に設けられた透明導電層の表面にも平坦部と***部とが形成されることになる。同様に、アンチブロッキング層2は、透明フィルム基材1の一方の第2主面(下面)側にのみ設けられているが、これに限定されず、第2主面側のアンチブロッキング層とともに、又は第2主面側のアンチブロッキング層2に代えて、他方の第2主面(下面)側に設けられていてもよい。ハードコート層3や屈折率調整層4についても、透明フィルム基材1の第1主面側とともに、又は第1主面側に代えて、透明フィルム基材1の第2主面側に設けられていてもよい。
以下、本発明に関して実施例を用いて詳細に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。実施例中、特に示さない限り「部」とあるのは「重量部」を意味する。
<実施例1>
(1.透明導電性フィルムの作製)
平均粒子径1.8μmの複数個の単分散粒子(綜研化学社製、商品名「MX180−TAN」、屈折率1.495)とバインダー樹脂(DIC社製、「UNIDIC」、屈折率1.51)とを含み、溶媒を酢酸エチルとするコーティング組成物を準備した。粒子の添加部数はバインダー樹脂100部に対して0.16部であった。次に、厚さ40μmからなる長尺フィルム基材(日本ゼオン社製、商品名「ZEONOR」)の片面に、コーティング組成物をグラビアコーターを用いて乾燥後の平坦部の厚みが1.0μmとなるように塗布し、80℃で加熱することにより塗膜を乾燥させた。その後、高圧水銀ランプにて、積算光量250mJ/cmの紫外線を照射することで、アンチブロッキング層を形成した。
続いて、バインダー樹脂(DIC社製、「UNIDIC」、屈折率1.51)を酢酸エチルにて希釈したコーティング組成物を準備した。長尺フィルム基材のアンチブロッキング層とは反対側の面に、コーティング組成物をグラビアコーターを用いて乾燥後の平坦部の厚みが1.0μmとなるように塗布し、80℃で加熱することにより塗膜を乾燥させた。その後、高圧水銀ランプにて、積算光量250mJ/cmの紫外線を照射することで、ハードコート層を形成した。
次に、ハードコート層の表面に、屈折率調整剤(JSR社製、商品名「オプスターZ7412」:無機成分としてメジアン径40nmの酸化ジルコニア粒子を含む屈折率が1.62の有機無機複合材料)をグラビアコーターを用いて塗布し、60℃で加熱することにより塗膜を乾燥させた。その後、高圧水銀ランプにて、積算光量250mJ/cmの紫外線を照射して硬化処理を施すことで、厚さ115nm、屈折率1.62の屈折率調整層を形成した。
次いで、上記の各層を形成した長尺フィルム基材を巻き取り式スパッタ装置に投入し、屈折率調整層の表面に、透明導電層として厚さ25nmのインジウム・スズ酸化物層(アルゴンガス98%と酸素2%とからなる0.4Paの雰囲気中、酸化インジウム97重量%−酸化スズ3重量%からなる焼結体を用いたスパッタリング製膜法による)を積層した。これにより図1に示す形態の透明導電性フィルムAを得た。
(2.偏光板の作製)
厚み30μmのポリビニルアルコール(PVA)系樹脂フィルム(株式会社クラレ製、製品名「PE3000」)の長尺ロールを、ロール延伸機により長手方向に5.9倍になるように長手方向に一軸延伸しながら同時に膨潤、染色、架橋、洗浄処理を施し、最後に乾燥処理を施すことにより厚み12μmの偏光子を作製した。
具体的には、膨潤処理は20℃の純水で処理しながら2.2倍に延伸した。次いで、染色処理は得られる偏光子の単体透過率が45.0%になるようにヨウ素濃度が調整された30℃の水溶液(ヨウ素とヨウ化カリウムの重量比が1:7)中において処理しながら1.4倍に延伸した。さらに、架橋処理は、2段階の架橋処理を採用し、1段階目の架橋処理は40℃のホウ酸とヨウ化カリウムを溶解した水溶液において処理しながら1.2倍に延伸した。1段階目の架橋処理の水溶液のホウ酸含有量は5.0重量%で、ヨウ化カリウム含有量は3.0重量%とした。2段階目の架橋処理は65℃のホウ酸とヨウ化カリウムを溶解した水溶液において処理しながら1.6倍に延伸した。2段階目の架橋処理の水溶液のホウ酸含有量は4.3重量%で、ヨウ化カリウム含有量は5.0重量%とした。また、洗浄処理は、20℃のヨウ化カリウム水溶液で処理した。洗浄処理の水溶液のヨウ化カリウム含有量は2.6重量%とした。最後に、乾燥処理は70℃で5分間乾燥させて偏光子を得た。
上記偏光子の片側に、ポリビニルアルコール系接着剤を介して、TACフィルムの片面にハードコート処理により形成されたハードコート(HC)層を有するHC−TACフィルム(厚み32μm)を、もう一方の側に、ポリビニルアルコール系接着剤を介して、通常のTACフィルム(厚み25μm)をロール・トゥ・ロール法により貼り合わせ、偏光子保護フィルム/偏光子/偏光子保護フィルムの構成を有する長尺状の偏光板を得た。
(3.λ/4位相差板の作製)
イソソルビド(ロケットフレール社製、商品名:POLYSORB)を445.1重量部、9、9−(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオレン(大阪瓦斯ケミカル(株)製)を906.2重量部、分子量1000のポリエチレングリコールを15.4重量部、ジフェニルカーボネート(三洋化成工業(株)製)を1120.4重量部、及び触媒として炭酸セシウム(0.2重量%水溶液)6.27重量部を、それぞれ反応器に投入し、窒素雰囲気下にて、反応の第1段目の工程として、反応容器の熱媒温度を150℃にし、必要に応じて攪拌しながら、原料を溶解させた(約15分)。次いで、反応容器内の圧力を常圧から13.3kPaにし、反応容器の熱媒温度を190℃まで1時間で上昇させながら、発生するフェノールを反応容器外へ抜き出した。この工程を経てポリカーボネートを作製した。
作製したポリカーボネートを80℃で5時間真空乾燥した後、単軸押出機(いすず化工機社製、スクリュー径25mm、シリンダー設定温度:220℃、Tダイ(幅200mm、設定温度:220℃)、チルロール(設定温度:120〜130℃))及び巻取機を備えたフィルム製膜装置を用いて、厚み100μmの原反フィルムを作製した。この試料を、バッチ式二軸延伸装置(東洋精機社製)で、延伸温度を127〜177℃で調節しながらR(550)が140±10nmとなるように、延伸速度720mm/分(ひずみ速度1200%/分)で、1×2.0倍の一軸延伸を行い、厚み50μmのλ/4位相差板を得た。
(4.粘着剤の調製)
イソノニルアクリレート70重量部、ブチルアクリレート25重量部、アクリル酸5部、及び2、2−アゾビスイソブチロニトリル0.1重量部と酢酸エチル200重量部とを、窒素導入管、冷却管を備えた4つ口フラスコに投入し、充分に窒素置換した後、窒素気流下で撹拌しながら55℃で20時間重合反応を行い、重量平均分子量125万のアクリルポリマーを得た。ポリマー溶液の固形分100重量部に対して、ジベンゾイルパーオキシド0.4重量部、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン0.1重量部を配合した粘着剤組成物を、シリコーン剥離処理した38μmのPETフィルムに、粘着剤層の乾燥厚みが25μmになるように塗布し、130℃で3分間乾燥及び架橋を行い、上記で得られた偏光板のHC−TAC面に転写し、アクリル系粘着剤(95℃における弾性率:8×10−3GPa)を得た。
(5.光学特性評価用サンプルの作製)
上記手順1〜3で作製した偏光板、λ/4位相差板、透明導電性フィルムを、この順に上記手順4で作製した粘着剤を用いて積層した。透明導電性フィルムに関しては、導電層が偏光板側を向くように積層を実施した。さらに透明導電性フィルムのアンチブロッキング層側の面に、粘着剤を介して、無指向性反射フィルム(PETフィルム片面にアルミ膜を蒸着した基材、東レフィルム加工株式会社製、製品名「DMS(X42)」)を蒸着面が粘着層側となるように積層し、光学特性評価用サンプルとした。
<実施例2>
アンチブロッキング層の粒子材料に関して、平均粒子径3.0μm(積水化成品工業株式会社製、商品名「XX−104AA」、屈折率1.495)を用いたことを除いて、実施例1に記載と同様の手法にて透明導電性フィルムB、偏光板、λ/4位相差板及び光学特性評価用サンプルを作製した。
<実施例3>
アンチブロッキング層の添加粒子に関して、平均粒子径1.8μm(綜研化学社製、商品名「MX180−TAN」、屈折率1.495)の材料、重量部数を0.32部としたことを除いて、実施例1に記載と同様の手法にて透明導電性フィルムC、偏光板、λ/4位相差板及び光学特性評価用サンプルを作製した。
<実施例4>
実施例1に記載のポリカーボネート製のλ/4位相差板を透明導電性フィルムの透明フィルム基材として用いたことを除いて、実施例1記載の手法にて透明導電性フィルムDを作製した。実施例1記載の偏光板、透明導電性フィルムD及び無指向反射フィルムを、実施例1記載の粘着剤を用いて積層し、光学特性評価用サンプルを作製した。
<比較例1>
厚さ40μmからなる長尺フィルム基材(日本ゼオン社製、商品名「ZEONOR」)を巻き取り式スパッタ装置に投入し、その片面に、透明導電層として厚み25nmのインジウム・スズ酸化物層(アルゴンガス98%と酸素2%とからなる0.4Paの雰囲気中、酸化インジウム97重量%−酸化スズ3重量%からなる焼結体を用いたスパッタリング製膜法による)を積層した。これにより透明導電性フィルムEを作製した。実施例1に記載の手法にて偏光板及びλ/4位相差板を作製するとともに、透明導電性フィルムEを用いて光学特性評価用サンプルを作製した。
<比較例2>
実施例1のアンチブロッキング層の代わりに、バインダー樹脂(DIC社製、「UNIDIC」、屈折率1.495)を酢酸エチルにて希釈したコーティング組成物を、乾燥後の平坦部の厚みが1.0μmとなるように長尺フィルム基材に塗工し、ハードコート層を形成した。続いて、このハードコート層とは反対側の面に、実施例1に記載の手法にて、ハードコート層、光学調整層、透明導電層を製膜し、透明導電性フィルムFを作製した。実施例1に記載の手法にて偏光板及びλ/4位相差板を作製するとともに、透明導電性フィルムFを用いて光学特性評価用サンプルを作製した。
<比較例3>
アンチブロッキング層に関して、バインダー樹脂を「オプスターKZ6734」(JSR社製、屈折率1.74)としたことを除いて、実施例1に記載の方法で透明導電性フィルムGを作製した。実施例1に記載の手法にて偏光板及びλ/4位相差板を作製するとともに、透明導電性フィルムGを用いて光学特性評価用サンプルを作製した。
<比較例4>
実施例1のアンチブロッキング層の代わりに、バインダー樹脂(JSR社製、「オプスターKZ6734」、屈折率1.74)を酢酸エチルにて希釈したコーティング組成物を、乾燥後の平坦部の厚みが1.0μmとなるように塗工し、ハードコート層を形成した。このハードコート層の反対側の面に、実施例1と同様の方法にて、ハードコート層、光学調整層及び透明導電層を製膜し、透明導電性フィルムHを作製した。実施例1に記載の手法にて偏光板及びλ/4位相差板を作製するとともに、透明導電性フィルムHを用いて光学特性評価用サンプルを作製した。
<比較例5>
アンチブロッキング層に関して、バインダー樹脂を「オプスターKZ6734」(JSR社製、屈折率1.74)としたこと、及び添加粒子を平均粒子径0.8μm(積水化成品工業株式会社製、商品名「XX−183AA」、屈折率1.495)としたことを除いて、実施例1に記載の方法にて、透明導電性フィルムIを作製した。実施例1に記載の手法にて偏光板及びλ/4位相差板を作製するとともに、透明導電性フィルムIを用いて光学特性評価用サンプルを作製した。
<比較例6>
アンチブロッキング層に関して、バインダー樹脂を「オプスターKZ6734」(JSR社製、屈折率1.74)としたこと、及び添加粒子を平均粒子径3.0μm(積水化成品工業株式会社製、商品名「XX−104AA」、屈折率1.495)としたことを除いて、実施例1に記載の方法にて、透明導電性フィルムJを作製した。実施例1に記載の手法にて偏光板及びλ/4位相差板を作製するとともに、透明導電性フィルムJを用いて光学特性評価用サンプルを作製した。
<比較例7>
アンチブロッキング層に関して、バインダー樹脂を「オプスターKZ6734」(JSR社製、屈折率1.74)としたこと、及び添加粒子を平均粒子径1.5μm(積水化成品工業株式会社製、商品名「XX−95AA」)としたことを除いて、実施例1に記載の方法にて透明導電性フィルムKを作製した。実施例1に記載の手法にて偏光板及びλ/4位相差板を作製するとともに、透明導電性フィルムKを用いて光学特性評価用サンプルを作製した。
<比較例8>
実施例1に記載のポリカーボネート製のλ/4位相差板を透明フィルム基材として用いたこと、アンチブロッキング層に関してバインダー樹脂を「オプスターKZ6734」(JSR社製、屈折率1.74)としたこと、及び添加粒子を平均粒子径3.0μm(積水化成品工業株式会社製、商品名「XX−104AA」、屈折率1.495)としたことを除いて、実施例1と同様の手法にて、透明導電性フィルムLを作製した。実施例1記載の偏光板、透明導電性フィルムL及び無指向反射フィルムを、実施例1記載の粘着剤を用いて積層し、光学特性評価用サンプルを作製した。
<評価>
実施例及び比較例で作製した透明導電性フィルム及び光学特性評価用サンプルについて、以下の項目を評価した。結果を表1に示す。
(表面形状測定)
アンチブロッキング層の最大粗さRz及び***部の分布密度に関しては、非接触型干渉顕微鏡Wyko(Veeco Instruments社製)にて測定した。
(ヘイズ)
アンチブロッキング層のヘイズに関しては、JIS K7136(2000年)のヘイズ(濁度)に準じ、ヘイズメーター(村上色彩技術研究所社製 型番「HM−150」)を用いて測定した。具体的には、透明フィルム基材単体の構成、及び透明フィルム基材にアンチブロッキング層を形成した構成の2種類のヘイズを評価し,前者と後者との差をアンチブロッキング層のヘイズとして算出した。
(光学特性測定)
光学評価用積層体サンプルに関して、光学測色計(コニカミノルタ社製)を用いて、偏光板側より360〜760nmの波長の光を入射し、反射光に関してスペクトル評価を実施し、また以下の基準で見栄えを評価した。図3A〜図3Kに、実施例1〜4及び比較例2〜8の反射スペクトルをそれぞれ示す。比較例1ではアンチブロッキング処理等がなされていない基材が組み込まれており、偏光解消による光学特性への影響はなかった。そこで比較例1の反射スペクトルをリファレンスとして各グラフに表示し、比較対象として利用した。
=評価基準=
○:比較例1と比較し、400mn〜550nmの領域において反射スペクトルの増大がなかった。目視評価において、比較例1と同等の黒さが確認できた。
×:比較例1と比較して400mn〜550nmの領域において反射スペクトルが増加していた。目視評価において、比較例1よりも輝度が高く、黒味にかけていた。
(滑り性)
作製した透明導電性フィルムについてアンチブロッキング層の表面に、表面が平滑なフィルム((株)日本ゼオン製、商品名「ZEONOR フィルム ZF−16」)をそれぞれ指圧にて圧着させ、その際のフィルム同士の貼り付き具合を以下の基準で目視にて確認した(検体数N=10)。
=評価基準=
○:貼りつきが起こらないか、又は一旦貼りつくが、時間が経過するとフィルムが離れて滑り性がでる。
×:貼りついたフィルムが、元に戻らずに滑り性がでない。
Figure 2018072995
実施例では、滑り性及び見栄えともに良好な結果であった。滑り性に関しては、最大粗さRz値が300nm(0.3μm)以上である場合に良好であることが確認された。
光学特性評価においては、アンチブロッキング層がスペクトルに影響を及ぼすと考えたため、アンチブロッキング層を形成していない長尺フィルム基材を構成に取り入れた比較例1をリファレンスとして記載した。実施例1〜4では反射スペクトルに大きな差異がないことが確認され、見栄えも良好であった。
一方、比較例のうち、見栄えの悪かった比較例3、6〜8の反射スペクトルでは、特に400nm〜550nmの範囲における反射率が、アンチブロッキング層を形成していないサンプルと比較して上昇していることが確認された。この反射率の上昇により黒味が損なわれていると推察された。他の比較例に関しては実施例同じく、反射率に違いはなかった。
1 透明フィルム基材
2 アンチブロッキング層
2a (アンチブロッキング層の)平坦部
2b (アンチブロッキング層の)***部
3 ハードコート層
4 屈折率調整層
5 透明導電層
10 透明導電性フィルム
13a、13b 固定層
20 偏光板
21 偏光子
22a、22b 偏光子保護フィルム
30 表示素子
31 セル基板
32a、32b 偏光板
100 タッチ機能付き表示装置
P 粒子

Claims (10)

  1. 正面位相差が200nm以下の透明フィルム基材と、
    前記透明フィルム基材の第1主面側及び第2主面側の少なくとも一方に設けられたアンチブロッキング層と、
    前記アンチブロッキング層の前記透明フィルム基材側とは反対の面側及び前記透明フィルム基材の前記アンチブロッキング層側とは反対の面側の少なくとも一方に設けられた透明導電層と
    を備え、
    前記アンチブロッキング層は、バインダー樹脂及び粒子を含む樹脂組成物の硬化物層であり、
    前記アンチブロッキング層は、前記透明フィルム基材側とは反対側の表面に平坦部と前記粒子に起因する***部とを有し、
    前記粒子の最頻粒子径は、前記アンチブロッキング層の平坦部の厚みより大きく、
    前記粒子の屈折率npと前記バインダー樹脂の屈折率nbとが下記の関係を満たす透明導電性フィルム。
    |np−nb|<0.14
  2. 前記アンチブロッキング層の前記透明フィルム基材側とは反対側の表面の最大粗さRzが0.3μm以上2.5μm以下である請求項1に記載の透明導電性フィルム。
  3. 前記アンチブロッキング層の前記***部の分布密度が100個/mm以上1200個/mm以下である請求項1又は2に記載の透明導電性フィルム。
  4. 前記アンチブロッキング層のヘイズが0.7%以上3%以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の透明導電性フィルム。
  5. 前記透明導電層は、前記アンチブロッキング層の前記透明フィルム基材側とは反対の面側に設けられており、
    前記透明導電層と前記アンチブロッキング層との間に少なくとも1層のコーティング層が形成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の透明導電性フィルム。
  6. 前記透明導電層は、前記透明フィルム基材の前記アンチブロッキング層側とは反対の面側に設けられており、
    前記透明導電層と前記透明フィルム基材との間に少なくとも1層のコーティング層が形成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の透明導電性フィルム。
  7. 偏光板と表示素子との間に配置される請求項1〜6のいずれか1項に記載の透明導電性フィルム。
  8. 偏光板と、
    表示素子と、
    前記偏光板と前記表示素子との間に配置された請求項7に記載の透明導電性フィルムと
    を備えるタッチ機能付き表示装置。
  9. 前記透明導電性フィルムの前記アンチブロッキング層形成面側と前記偏光板又は前記表示素子との間に固定層が設けられており、
    前記固定層の屈折率na、前記粒子の屈折率np及び前記バインダー樹脂の屈折率nbのうちの最大値と最小値との差の絶対値が0.14以下である請求項8に記載のタッチ機能付き表示装置。
  10. 前記固定層は、粘着剤層又は接着剤層である請求項8又は9に記載のタッチ機能付き表示装置。

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