JP2018068596A - 検診装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被検体の心電図波形と音信号とを品質良く検出できる検診装置を提供する。【解決手段】検診装置1は被検体3に固定するベルト4を備えた基板2と、基板2の所定の場所に設置され被検体3の心電図波形を検出する電極5と、基板2の所定の場所に設置され被検体3が発する音を受信して音を示す電気信号である音信号を出力する聴音部6と、基板2を被検体3の所定の場所に合わせる合わせマーク12と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、検診装置に関するものである。
高齢者の増加に伴い在宅で療養される人数が増加している。医療においても病院での医療に加え在宅医療が増えている。そして、在宅療養支援病院や看護事業所の数が増えてきている。
在宅医療においては、主に、在宅主治医と看護師が患者宅を訪問する訪問診療と、在宅主治医から依頼された訪問看護ステーションの看護師が患者宅を訪問する訪問看護の2つの形態がある。また、平成27年8月10日付け厚生労働省医政局長通達(情報通信機器を用いた診療(いわゆる「遠隔診療」)について)は、互いに離れた場所にいる医師と患者を情報通信機器でつないで行う診療、いわゆる「遠隔診療」の適用範囲を必要以上に狭く解釈しなくてよいことを強調している。この内容は遠隔診療の事実上解禁を意味する内容であり、今後遠隔診療の普及が期待される。
被検体に心疾患や呼吸器疾患があるとき、聴診器による心音診断で心臓弁膜症、気管支喘息、肺炎、肺線維症などを的確に診察ができる。また、心電計にて心臓の電気的な活動の様子(不整脈など)を診察できる。聴診器を被検体に容易に設置できる検診装置が特許文献1に開示されている。それによると、検診装置は上半身用の下着に聴診器が設置してある。そして、被検体に上半身の下着を装着するとき聴診する場所に聴診器が位置するようになっている。これにより、適切な場所の近傍に聴診器を設置できる。
検診したデータを医療機関のサーバーに転送する検診装置が特許文献2に開示されている。それによると、検診装置は通信手段を備えている。そして、通信手段を備えた電話機と通信する。そして、電話機は電話回線を通じて医療機関のサーバーに検診したデータを送信していた。医療機関では医師がデータを参照して被検体の様態を診察する。
実開平3−46302号公報 特開平6−133937号公報
心音はI音、II音に加え、心疾患により発生する雑音(III音、IV音と僧帽弁開放音、収縮中期クリック音などの過剰心音)とが合成された音として聴診される。正常の場合には、I音II音しか聞こえない。この雑音は患部に近い場所に聴診器を配置することで聴診される。操作者が不慣れなとき、聴診器を適切な場所に配置することが難しい。操作者が聴診器を操作するには熟練を要する。心電図計測においても電極を適切な場所に設置しないと、適切な心電図波形が得られない。
特許文献1の検診装置では被検体に配置される聴診器の位置にバラツキが生じる。これにより、心疾患により発生する雑音が音信号に入力されない場合が生ずる。検診したデータが被検体の状態を示すデータとなっていないと医療機関で受信したデータを参照しても医師は被検体の様態を正しく診察できない。そこで、被検体の心電図波形と音信号とを品質良く検出できる検診装置が望まれていた。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例にかかる検診装置であって、被検体に固定する固定部を備えた基板と、前記基板の所定の場所に設置され前記被検体の心電図波形を検出する電極と、前記基板の所定の場所に設置され前記被検体が発する音を受信して前記音を示す電気信号である音信号を出力する聴音部と、前記基板を前記被検体の所定の場所に合わせるマークと、を備えることを特徴とする。
本適用例によれば、検診装置は基板を備えている。基板には所定の場所に電極及び聴音部が設置されている。電極は被検体の心電図波形を検出し、聴音部は被検体が発する音を受信して音を示す電気信号である音信号を出力する。そして、基板には基板を被検体の所定の場所に合わせるマークが設置されている。
操作者はマークを被検体の所定の場所に合わせる。基板には所定の場所に電極及び聴音部が設置されているので、電極及び聴音部は被検体の所定の場所に合わせられる。電極が目標とする場所からずれているとき心電図波形の振幅が弱くなる。同様に、聴音部が目標とする場所からずれているとき音信号の振幅が弱くなる。このため、ノイズに対する信号の比率が小さくなるので診断し難くなる。本適用例の検診装置はマークを用いて基板を目標とする位置に設置することができる。従って、被検体の心電図波形と音信号を品質良く検出することができる。
[適用例2]
上記適用例にかかる検診装置において、前記心電図波形に同期させて前記音信号を形成する音信号形成部を備えることを特徴とする。
本適用例によれば、検診装置は音信号形成部を備えている。そして、音信号形成部は心電図波形に同期させて音信号を形成する。音信号には心臓の動きに伴う音が含まれている。そして、心電図波形の特徴的な部分を時間軸の起点にして音信号を形成する。心電図波形は繰り返し検出される波形であり、音信号も繰り返し検出される信号である。従って、音信号に心雑音が含まれるとき、心臓の動作の起点を基準にして所定の時間から所定の時間の間に心雑音が観測される。
音信号形成部が形成した音信号は心電図波形の特徴的な部分を時間軸の起点にした信号になっている。従って、操作者は心雑音を確認する時間帯を限定して注力できるので心雑音を確認し易くすることができる。
[適用例3]
上記適用例にかかる検診装置において、前記マークは胸骨上端に合わせる第1マークと胸骨下端に合わせる第2マークとを備えることを特徴とする。
本適用例によれば、マークは胸骨上端に合わせる第1マークと胸骨下端に合わせる第2マークとを備えている。哺乳類は心臓及び肺等の臓器が肋骨及び胸骨の内部に設置されている。そして、胸骨において頭部に近い端を胸骨上端とし、胸骨において足部に近い端を胸骨下端とする。この胸骨上端及び胸骨下端の場所は指による触診にてその場所を容易に判定できる。従って、第1マークを胸骨上端に合わせて第2マークを胸骨下端に合わせることにより、操作者は基板を目標とする場所に適切に設置することができる。
[適用例4]
上記適用例にかかる検診装置において、前記基板は前記被検体の胸部に設置され、前記固定部はベルトであることを特徴とする。
本適用例によれば、基板は被検体の胸部に設置される。そして、固定部はベルトである。被検体を動かし難いとき、被検体をベッド上に仰向きにして基板を胸部に設置する。そして、ベルトを被検体の背面とベッドとの間に通して基板と接続する。そして、ベルトの長さを調整することにより、容易に基板を被検体に固定することができる。
[適用例5]
上記適用例にかかる検診装置において、前記基板は前記被検体の胸部から背中にかけて設置されることを特徴とする。
本適用例によれば、基板は被検体の胸部から背中にかけて設置される。被検体が移動可能なときには操作者は基板を被検体の胸部から背中にかけて設置する。これにより、基板が被検体と接触する面積が広くなるので、基板が被検体の表面を摺動し難くなる。従って、被検体が移動するときにも基板と被検体との相対位置が変わらないように基板を被検体に設置することができる。
[適用例6]
上記適用例にかかる検診装置において、前記基板に設置された前記聴音部の場所は前記被検体の大動脈弁領域、肺動脈弁領域、三尖弁領域、僧帽弁領域、エルプ部位の少なくとも1か所以上の音を検出する場所であることを特徴とする。
本適用例によれば、基板に設置された聴音部の場所は被検体の大動脈弁領域、肺動脈弁領域、三尖弁領域、僧帽弁領域、エルプ部位の少なくとも1か所以上の音を検出する場所である。聴音部が大動脈弁領域、肺動脈弁領域、三尖弁領域、僧帽弁領域、エルプ部位の少なくとも1か所以上の音を検出することにより、心臓に不具合があることを検出することができる。従って、検診装置を用いて操作者は心臓に不具合があることを検出することができる。
[適用例7]
上記適用例にかかる検診装置において、前記基板が前記被検体に設置されたときの前記電極の位置は第1場所である第四肋間胸骨右縁、第2場所である第四肋間胸骨左縁、第4場所である第五肋間と左鎖骨中央線の交点、第3場所である前記第2場所と前記第4場所とを結ぶ線上の中点、第5場所である左前腋窩線上の前記第4場所と同じ高さの場所、第6場所である左中腋窩線上の前記第4場所と同じ高さの場所、の少なくとも1か所以上であることを特徴とする。
本適用例によれば、基板が被検体に設置される。このとき、電極の位置は第1場所から第6場所の少なくとも1か所以上に設置されている。第1場所は第四肋間胸骨右縁である。第2場所は第四肋間胸骨左縁である。第3場所は第2場所と第4場所とを結ぶ線上の中点である。第4場所は第五肋間と左鎖骨中央線の交点である。第5場所は左前腋窩線上の第4場所と同じ高さの場所である。第6場所は左中腋窩線上の第4場所と同じ高さの場所である。尚、“第4場所と同じ高さ”における“高さ”は被検体の足からの距離を示す。
このとき、電極は心臓の筋肉を駆動させる電気信号を検出することができる。従って、電極は心電図波形を検出することができる。
[適用例8]
上記適用例にかかる検診装置において、前記電極または前記聴音部は前記基板から着脱可能に設置されていることを特徴とする。
本適用例によれば、電極または聴音部は基板から着脱可能に設置されている。電極と被検体とが接触する面の状態が変質するとき電極の接触抵抗が変化する。このとき、電極が基板から着脱可能のときには電極を交換して電極と被検体との接触状態を改善することができる。聴音部は被検体の凹凸に合わせて被検体と接触する面の形状を変えた方がよい場合がある。このとき、聴音部が基板から着脱可能のときには聴音部を交換して聴音部と被検体との接触状態を改善することができる。
[適用例9]
上記適用例にかかる検診装置において、前記心電図波形及び前記音信号を外部装置に送信する送信部を備えることを特徴とする。
本適用例によれば、検診装置は送信部を備えている。そして、送信部は心電図波形及び音信号を外部装置に送信する。外部装置は心電図波形及び音信号を受信して蓄積することができる。そして、心電図波形及び音信号の経時変化を確認することができる。
第1の実施形態にかかわる検診装置の設置例を説明するための模式平面図。 検診装置の設置例を説明するための模式平面図。 基板の構造を示す模式平面図。 聴音部の構造を示す模式側断面図。 電極の構造を示す模式側断面図。 検診装置の電気制御ブロック図。 聴診入力回路の要部回路図。 心電検出回路の要部回路図。 心電図波形及び音波形を説明するためのタイムチャート。 音波形を説明するためのタイムチャート。 検診方法のフローチャート。 第2の実施形態にかかわる検診装置の設置例を説明するための模式平面図。 検診装置の設置例を説明するための模式平面図。
以下、実施形態について図面に従って説明する。尚、各図面における各部材は、各図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各部材毎に縮尺を異ならせて図示している。
(第1の実施形態)
本実施形態では、検診装置と、この検診装置を用いて心電図の検出及び聴音する方法との特徴的な例について、図に従って説明する。第1の実施形態にかかわる検診装置について図1〜図10に従って説明する。図1及び図2は、検診装置の設置例を説明するための模式平面図である。図1は被検体の前面側から見た図であり、図2は被検体の背面側から見た図である。
図1及び図2に示すように、検診装置1は基板2を備えている。基板2は被検体3の胸部に設置され、主に被検体3の胸部を覆って設置される。基板2が被検体3に設置された状態で被検体3の頭部側をY方向とし被検体3の両側面を通る方向をX方向とする。そして、被検体3の背面側から胸部に向かう方向をZ方向とする。
基板2の+Y方向側には+X方向側と−X方向側との両側に固定部としてのベルト4が設置されている。ベルト4は被検体3の肩を通って被検体3の背面に延びている。ベルト4は被検体3の背面で交差して基板2の−Y方向側まで延びている。そして、ベルト4の端は基板2に固定されている。ベルト4には−Y方向側にベルト止め4aが設置されている。ベルト止め4aではベルト4の長さが調整可能になっている。操作者はベルト止め4aを操作してベルト4の長さを調整する。これにより、操作者は被検体3の体型に合わせて基板2を設置することができる。ベルト4は被検体3に基板2を固定する固定部となっている。
ベルト4は2本の紐を備えている。1つの紐の端は基板2の+Y方向側且つ+X方向側に固定されている。そして、1つの紐は被検体3の肩から背中に沿って配置され、基板2の−Y方向側且つ−X方向側に固定されている。他方の紐の端は基板2の+Y方向側且つ−X方向側に固定されている。そして、他方の紐は被検体3の肩から背中に沿って配置され、基板2の−Y方向側且つ+X方向側に固定されている。このベルト4により基板2は被検体3に確実に固定される。
被検体3を動かし難いとき、被検体3をベッド上に仰向きに配置して基板2を胸部に設置する。そして、ベルト4を背面とベッドとの間を通して基板2と接続する。そして、ベルト4の長さを調整することにより、容易に基板2を被検体3に固定することができる。
検診装置1には大きさの異なる基板2が複数用意されている。そして、被検体3の身長や胸囲に合わせて適切な大きさの基板2を選択することが可能になっている。
基板2には被検体3の心電図波形を検出する電極5が所定の場所に設置されている。他にも、基板2には被検体3が発する音を受信して音を示す電気信号である音信号を出力する聴音部6が所定の場所に設置されている。他にも、基板2には制御装置7が設置されている。制御装置7は送信部としての通信回路8を備えている。そして、通信回路8は外部装置としての情報端末9等と通信する。そして、通信回路8は電極5が検出する心電図波形及び聴音部6が出力する音信号を情報端末9に送信する。操作者は情報端末9にて心電図波形及び音信号の波形を確認する。
情報端末9は無線通信部を備え、インターネット10に接続する。インターネット10には複数の情報端末9が接続されており、情報端末9間で心電図波形及び音信号を通信できる。他にもインターネット10には通信回路11aを備えたサーバー11が接続されている。サーバー11には記憶部11b、表示部11c及び入力部11dが設置されている。
記憶部11bはハードディスクドライブやソリッドステートドライブ等で構成されている。記憶部11bは情報端末9から受信した心電図波形や音信号のデータを記憶する。従って、記憶部11bには過去に測定した心電図波形や音信号のデータが記憶されている。
表示部11cは液晶表示装置、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ、プラズマディスプレイ、表面電界ディスプレイを用いることができる。入力部11dはキーボードやマウスコントローラー等である。操作者は入力部11dを操作してサーバー11に指示内容を入力する。操作者は入力部11dを操作して記憶部11bに記憶されたデータから希望するデータを検索する。そして、操作者は被検体3の心電図波形及び音信号を確認する。
図3は基板の構造を示す模式平面図である。図3に示すように、基板2には第1マーク12a及び第2マーク12bのマークとしての合わせマーク12が設置されている。この合わせマーク12は操作者が基板2を被検体3の所定の場所に合わせる位置合わせ用のマークである。第1マーク12aは被検体3の胸骨上端3aに合わせるマークである。第2マーク12bは被検体3の胸骨下端3bに合わせるマークである。
胸骨上端3aは胸骨において頭部に近い端である。胸骨下端3bは胸骨において足部に近い端である。この胸骨上端3a及び胸骨下端3bの場所は指による触診にてその場所を容易に判定できる。従って、第1マーク12aを胸骨上端3aに合わせて第2マーク12bを胸骨下端3bに合わせることにより、操作者は基板2を目標とする場所に適切に設置することができる。
基板2には第1聴音部6a、第2聴音部6b、第3聴音部6c、第4聴音部6d、第5聴音部6eの5つの聴音部6が設置されている。第1聴音部6aは被検体3の大動脈弁領域3cと対向し、大動脈弁領域3cの音を検出する場所に設置されている。第2聴音部6bは肺動脈弁領域3dと対向し、肺動脈弁領域3dの音を検出する場所に設置される。第3聴音部6cは被検体3の三尖弁領域3eと対向し、三尖弁領域3eの音を検出する場所に設置される。第4聴音部6dは僧帽弁領域3fと対向し、僧帽弁領域3fの音を検出する場所に設置される。第5聴音部6eは被検体3のエルプ部位3gと対向し、エルプ部位3gの音を検出する場所に設置される。聴音部6は第1聴音部6a〜第5聴音部6eを総て備えても良く、少なくとも1つで構成されても良い。
大動脈弁領域3c、肺動脈弁領域3d、三尖弁領域3e、僧帽弁領域3f及びエルプ部位3gは心臓3zの不具合により発生する雑音が確認し易い場所である。従って、基板2に設置された聴音部6の場所は被検体3の大動脈弁領域3c、肺動脈弁領域3d、三尖弁領域3e、僧帽弁領域3f、エルプ部位3gの少なくとも1か所以上の音を検出する場所である。聴音部6が大動脈弁領域3c、肺動脈弁領域3d、三尖弁領域3e、僧帽弁領域3f、エルプ部位3gの少なくとも1か所以上の音を検出することにより、心臓3zに不具合があることを検出することができる。従って、検診装置1を用いて操作者は心臓3zに不具合があることを検出することができる。
基板2には第1電極5a、第2電極5b、第3電極5c、第4電極5d、第5電極5e、第6電極5f、基準電極5gが設置されている。第1電極5aは被検体3の第1場所3hと対向する場所に設置される。第1場所3hは第四肋間胸骨右縁である。第2電極5bは第2場所3jと対向する場所に設置される。第2場所3jは第四肋間胸骨左縁である。
第3電極5cは第3場所3kと対向する場所に設置され、第4電極5dは第4場所3mと対向する場所に設置される。第4場所3mは被検体3の第五肋間3nと左鎖骨中央線3pの交点と対向する場所である。第3場所3kは第2場所3jと第4場所3mとを結ぶ線上の中点の場所である。
第5電極5eは第5場所3qと対向する場所に設置され、第6電極5fは第6場所3rと対向する場所に設置される。第5場所3qは左前腋窩線3s上の第4場所3mと同じ高さの場所である。第6場所3rは左中腋窩線上3t上の第4場所3mと同じ高さの場所である。尚、“同じ高さの場所”における“高さ”は被検体3の足からの距離を示す。
基準電極5gは第7場所3uと対向する場所に設置される。第7場所3uは基板2と対向する場所の中で心臓3zから離れていれば良く特に限定されない。本実施形態では、例えば、第7場所3uは被検体3の右側胸部に設定されている。
電極5は第1電極5a〜第6電極5fの総てを備えても良く1つを備えていても良い。このとき、電極5は心臓3zの筋肉を駆動させる電気信号を検出することができる。従って、電極5は心電図波形を検出することができる。
図4は聴音部の構造を示す模式側断面図である。図4に示すように、聴音部6は円筒状の筐体13を備えている。筐体13における円筒の軸方向をZ方向とし、径方向のうち直交する2つの方向をX方向及びY方向とする。筐体13は大径部13aと小径部13bとを備え、大径部13aは小径部13bより内径外形共に直径が大きくなっている。そして、大径部13aと小径部13bとの間には段差が設けられている。
基板2には聴音部6が挿入される孔部14が設置されている。孔部14は大径部14aと小径部14bとを備え、大径部14aは小径部14bより孔の直径が大きくなっている。そして、大径部14aと小径部14bとの間には段差が設けられている。大径部14aは大径部13aより直径が大きく、小径部14bは小径部13bより直径が大きくなっている。これにより、筐体13を孔部14に挿入可能になっている。
小径部13bには外周に沿って第1溝部13cが設置されている。そして、第1溝部13cにはCリング15が着脱可能に設置されている。Cリング15が設置されているときには聴音部6は基板2に固定されている。第1溝部13cからCリング15を外すとき、聴音部6は基板2から外すことができる。従って、聴音部6は基板2から着脱可能に設置されている。聴音部6は被検体3の凹凸に合わせて被検体3と接触する面の形状を変えた方がよい場合がある。このとき、聴音部6は基板2から着脱可能であるので聴音部6を交換して聴音部6と被検体3との接触状態を改善することができる。
大径部13aの内周側には内周に沿って第2溝部13dが設置されている。第2溝部13dには支持部16を介して振動板17が設置されている。支持部16は振動板17をZ方向から挟んで支持している。振動板17と接する部分の支持部16の材質はシリコンゴムであり弾力性を有している。これにより、振動板17は振動し易くなっている。振動板17は円板状であり支持部16はリング状になっている。
振動板17の+Z方向側の面には振動検出部18が設置され、振動検出部18は振動板17の振動を検出する。振動検出部18は第1電極18a、圧電膜18b、第2電極18cが積層された構造になっている。振動板17が振動するとき圧電膜18bではひずみに応じて電圧が生じる。そして、第1電極18aと第2電極18cとの間に電圧差が生じる。
筐体13の+Z方向側の面には蓋部21が設置されている。蓋部21の−Z方向側には支持部22を介して回路基板23が設置されている。回路基板23には振動検出部18を駆動する回路が設置されている。第1電極18a及び第2電極18cは配線24により回路基板23と接続されている。さらに、回路基板23には配線25が設置され、配線25は制御装置7に接続されている。
筐体13の−Z方向側にはリング状の弾性体26が設置されている。弾性体26は被検体3と接触して被検体3の振動が振動板17に伝播することを抑制する。聴音部6は弾性体26の厚みのことなるものが多種類用意されている。聴音部6は被検体3の凹凸に合わせて被検体3と接触する面の形状を変えた方がよい場合がある。このとき、聴音部6は基板2から着脱可能であり、聴音部6を交換して聴音部6と被検体3とが適切な接触状態となるように改善することができる。
被検体3から発生する音波が振動板17に到達するとき振動板17が振動する。そして、振動検出部18が音波に対応した電気信号を回路基板23に出力する。回路基板23の回路は振動検出部18から入力した電気信号を増幅する。そして、回路基板23の回路は電気信号をデジタルデータに変換して制御装置7に出力する。
図5は電極の構造を示す模式側断面図である。図5に示すように、電極5は円柱状の基台27を備えている。基台27における円柱の軸方向をZ方向とし、径方向のうち直交する2つの方向をX方向及びY方向とする。基台27は大径部27aと小径部27bとを備え、大径部27aは小径部27bより外周の直径が大きくなっている。そして、大径部27aと小径部27bとの間には段差が設けられている。
基板2には電極5が挿入される孔部28が設置されている。孔部28は大径部28aと小径部28bとを備え、大径部28aは小径部28bより直径が大きくなっている。そして、大径部28aと小径部28bとの間には段差が設けられている。大径部28aは大径部27aより直径が大きく、小径部28bは小径部27bより直径が大きくなっている。これにより、基台27を孔部28に挿入可能になっている。
小径部27bには外周に沿って溝部27cが設置されている。そして、溝部27cにはCリング15が着脱可能に設置されている。Cリング15が設置されているときには電極5は基板2に固定されている。溝部27cからCリング15を外すとき、電極5は基板2から外すことができる。従って、電極5は基板2から着脱可能に設置されている。
基台27の材質は導電性と剛性があれば良く金属を用いることができる。本実施形態では、例えば、基台27の材質にアルミニウムを用いている。基台27の−Z方向側の面にはゲル膜29が設置されている。ゲル膜29は水分を含みやすい高分子膜である。ゲル膜29は粘着性がある方が好ましい。このとき、ゲル膜29は被検体3の皮膚に密着するので、接触抵抗の変動が小さく安定する。
基台27の+Z方向側には配線30が設置され、配線30は制御装置7と接続されている。基台27には配線30を接続するコネクター27dが設置されている。そして、配線30は基台27と着脱可能になっている。電極5が検出する電気信号は配線30を介して制御装置7に出力される。
電極5と被検体3とが接触するゲル膜29の面の状態が変質するとき電極5の接触抵抗が変化する。このとき、電極5が基板2から着脱可能なので、電極5を交換して電極5と被検体3との接触状態を改善することができる。
ゲル膜29の表面には保護シート31が設置されている。保護シート31はゲル膜29の表面に塵や埃が付着することを予防する。操作者は電極5を被検体3の表面に装着するときに保護シート31を除去する。
図6は検診装置の電気制御ブロック図である。図6において、検診装置1は検診装置1の動作を制御する制御装置7を備えている。そして、制御装置7は各種の信号処理を行う信号処理制御回路32と、各種情報を記憶する記憶部としてのメモリー33を備えている。第1聴音部6a〜第5聴音部6eの聴音部6は信号処理制御回路32に接続されている。さらに、第1心電検出回路34a〜第6心電検出回路34fの心電検出回路34も信号処理制御回路32に接続されている。さらに、電源回路35及び通信回路8も信号処理制御回路32に接続されている。
第1聴音部6a〜第5聴音部6eはそれぞれ聴診センサー36及び聴診入力回路37を備えている。聴診センサー36は振動板17及び振動検出部18からなり音波を検出して電気信号に変換する。聴診センサー36は電気信号を聴診入力回路37に出力する。聴診入力回路37は回路基板23に設置された回路である。聴診入力回路37にはインピーダンス変換回路及びA/Dコンバーター(Analogconverter to Digital)を備えている。聴診入力回路37は聴診センサー36が出力する電気信号をデジタルデータに変換して信号処理制御回路32に出力する。
第1心電検出回路34aには第1電極5a及び基準電極5gが接続されている。そして、第1心電検出回路34aは第1電極5a及び基準電極5gが検出する電圧変動を入力する。第1心電検出回路34aには差動増幅回路、バンドパスフィルター及びA/Dコンバーターを備えている。第1心電検出回路34aは第1電極5aが出力する電圧信号をデジタルデータに変換して信号処理制御回路32に出力する。
同様に、第2心電検出回路34bには第2電極5b及び基準電極5gが接続され、第3心電検出回路34cには第3電極5c及び基準電極5gが接続されている。第4心電検出回路34dには第4電極5d及び基準電極5gが接続され、第5心電検出回路34eには第5電極5e及び基準電極5gが接続されている。第6心電検出回路34fには第6電極5f及び基準電極5gが接続されている。
第2心電検出回路34b〜第6心電検出回路34fの回路構成は第1心電検出回路34aと同様な回路構成になっている。そして、第2心電検出回路34b〜第6心電検出回路34fはそれぞれ接続されている電極5が出力する電圧信号をデジタルデータに変換して信号処理制御回路32に出力する。
電源回路35には電池38が接続されている。そして、電源回路35は電池38から供給される電圧を複数の電圧に変換して出力する。電源回路35から供給される電力は制御装置7に接続される部位に供給される。
通信回路8は心電図波形及び音信号を情報端末9等の外部装置に送信する。さらに、情報端末9からサーバー11に心電図波形及び音信号が送信される。通信回路8の通信は電波を媒体にしても良く、光を媒体にした光通信でも良い。情報端末9及びサーバー11の外部装置は心電図波形及び音信号を受信して蓄積することができる。そして、操作者は心電図波形及び音信号の経時変化を確認することができる。
メモリー33は、RAM、ROM等といった半導体メモリーや、ハードディスク、DVD−ROMといった外部記憶装置を含む概念である。メモリー33は心電検出回路34から入力した心電図波形データ39を記憶する。他にも、メモリー33は聴診入力回路37入力した音波形データ40を記憶する。他にも、メモリー33は信号処理制御回路32のためのワークエリアやテンポラリーファイル等として機能する記憶領域やその他各種の記憶領域を備える。
信号処理制御回路32は、聴音部6及び電極5が検出する信号の制御を行うものである。信号処理制御回路32は具体的な機能実現部として聴診制御部41を有する。聴診制御部41は聴音部6に指示信号を出力し、聴診センサー36が検出する音信号を変換したデジタルデータを取得する制御を行う。他にも、信号処理制御回路32は心電検出制御部42を有する。心電検出制御部42は心電検出回路34に指示信号を出力し、電極5が検出する信号を取得する制御を行う。
他にも、信号処理制御回路32は音信号形成部43を有する。音信号形成部43は心電図波形に同期させて音信号を形成する。音信号には心臓の動きに伴う音が含まれている。そして、音信号形成部43は心電図波形の特徴的な部分を時間軸の起点にして音信号を形成する。心電図波形は繰り返し検出される波形であり、音信号も繰り返し検出される信号である。従って、音信号に心雑音が含まれるとき、起点を基準にして所定の時間から所定の時間の間に心雑音が観測される。
音信号形成部43が形成した音信号は心電図波形の特徴的な部分を時間軸の起点にした信号になっている。従って、操作者は心雑音を確認する時間帯を限定して注力できるので心雑音を確認し易くすることができる。
図7は聴診入力回路の要部回路図である。図7に示すように、圧電膜18bは抵抗と電気容量とが直列接続された等価回路で示される。そして、圧電膜18bの内部応力に応じて電圧変動が加えられる。聴診入力回路37にはFET44(Field Effect Transistor)が設置され、圧電膜18bの出力はFET44に入力される。そして、FET44の出力では抵抗45と電源46が直列接続されている。電源46は定電圧を維持する素子で構成されても良い。この回路により圧電膜18bの電圧変動が増幅され、インピーダンスが変換される。FET44の出力は図視しないA/Dコンバーターに出力される。尚、この回路構成は特に限定されず同様の機能を有する回路を用いても良い。
図8は心電検出回路の要部回路図である。図8に示すように、心電検出回路34は差動増幅回路47を備えている。差動増幅回路47は第1入力端子47a及び第2入力端子47bを備えている。第1入力端子47aには第1電極5a〜第6電極5fのいずれかが接続され、第2入力端子47bには基準電極5gが接続される。第1心電検出回路34aでは第1入力端子47aに第1電極5aが接続され、第2心電検出回路34bでは第1入力端子47aに第2電極5bが接続される。同様に、第3心電検出回路34cでは第1入力端子47aに第3電極5cが接続され、第4心電検出回路34dでは第1入力端子47aに第4電極5dが接続される。第5心電検出回路34eでは第1入力端子47aに第5電極5eが接続される。第6心電検出回路34fでは第1入力端子47aに第6電極5fが接続される。
差動増幅回路47は差動増幅部47c及び増幅部47dを備えている。第1心電検出回路34aでは差動増幅部47cに第1電極5a及び基準電極5gの電圧信号が入力される。そして、差動増幅部47cは第1電極5aの電圧信号と基準電極5gの電圧信号との差分を増幅して出力する。
被検体3に外部から電磁ノイズが加わるとき第1電極5aの電圧信号及び基準電極5gの電圧信号は同じように変動する。差動増幅部47cは差分を増幅し、第1電極5aの電圧信号と基準電極5gの電圧信号とが同じ変動となる変化を除去する。これにより、差動増幅部47cは第1電極5a〜第6電極5fが心臓3zから受ける電圧信号を抽出する。そして、増幅部47dには差動増幅部47cの出力が入力される。増幅部47dは差動増幅部47cから受ける電圧信号を増幅する。
差動増幅回路47に接続して、第1低周波遮断フィルター48、高周波遮断フィルター49、第2低周波遮断フィルター50、負帰還増幅回路51、帯域遮断フィルター52がこの順に設置されている。増幅部47dの出力は第1低周波遮断フィルター48に入力される。第1低周波遮断フィルター48〜帯域遮断フィルター52は心臓3zから発信される電圧信号から特定の周波数の信号を抽出する。帯域遮断フィルター52の出力は図示しないA/Dコンバーターに出力される。尚、この回路構成は特に限定されず同様の機能を有する回路を用いても良い。
図9は心電図波形及び音波形を説明するためのタイムチャートである。図9には5つのタイムチャートが示されている。図中最上段から最下段にかけて順に第1段、第2段、第3段、第4段、第5段とする。各段のタイムチャートの横軸は時間の経過を示し時間は図中左から右に推移する。図中第1段のタイムチャートには心電図波形53が示されている。第1段のタイムチャートの縦軸は電圧を示している。
心電図波形53は正常な心臓3zにおける波形の例を示している。心電図波形53は特徴的な形状を有する部分に名前が設定されている。心電図波形53の特徴的な形状を有する部分はP波53a、Q波53b、R波53c、S波53d、T波53e等である。P波53aは心房の興奮を示す波形である。R波53cは心室の興奮を示す波形である。T波53eは心室の興奮がさめる状態を示す波形である。R波53cのピークを示すタイミングを第1基準タイミング54とし、T波53eが終了するタイミングを第2基準タイミング55とする。第1基準タイミング54及び第2基準タイミング55は心臓3zの動作を示すタイミングである。
第2段のタイムチャートは心筋症の心臓3zにおける音波形の例を示している。第2段から第5段における縦軸は聴音部6が検出する音の音圧を示す。心音波形56は特徴的な形状を有する部分に名前が設定されている。そして、心音波形56の特徴的な形状を有する部分は第1音56a、第2音56b、第3音56c、第4音56d等である。
第1音56aは僧帽弁と三尖弁の閉鎖音を示す。第2音56bは大動脈弁と肺動脈弁の閉鎖音を示す。第1音56a及び第2音56bは健康な心臓3zから聞かれる音である。第3音56cは心室充満音を示す。第3音56cは心不全にならないと聞こえない。第4音56dは心房音を示す。第4音56dは肥大型心筋症や高血圧性心疾患で左室肥大がある症状のときに聞かれる。第3音56c及び第4音56dは心雑音に含まれる。
第3段のタイムチャートは収縮期雑音の音波形の例を示している。収縮期雑音57は第1音56aと第2音56bとの間に聴かれる雑音であり、次に示す病にて聞かれる音である。大動脈弁狭窄症では駆出性収縮期雑音が第2肋間胸骨右縁から発生する。貧血では機能的収縮期雑音が発生する。肺動脈弁狭窄では、音が第2肋間胸骨左縁から発生する。僧帽弁閉鎖不全症では全収縮期雑音が心尖部から発生する。僧帽弁逸脱症候群ではクリック音が発生する。心室中隔欠損症では全収縮期雑音が第3〜4肋間胸骨左縁から発生する。
第4段のタイムチャートは拡張期雑音の音波形の例を示している。拡張期雑音58は第2音56bと次の第1音56aとの間に聴かれる雑音であり、次に示す病にて聞かれる音である。大動脈弁閉鎖不全では拡張期雑音58が第3肋間胸骨左縁から発生する。肺動脈弁閉鎖不全では拡張期雑音58が第3〜4肋間胸骨左縁から発生する。僧帽弁狭窄症では拡張期ランブルと呼ばれるゴロゴロ音が心尖部から発生する。
第5段のタイムチャートは連続性雑音の音波形の例を示している。連続性雑音59は心臓3zの収縮期から拡張期に渡って、連続的に聴かれる雑音であり、血管雑音とも呼ばれる。動脈管開存症や頸動脈狭窄等の病気のときに聞かれる音である。動脈管開存症では第2肋間胸骨左縁から発生する。頸動脈狭窄でも第2肋間胸骨左縁から発生する。
収縮期雑音57は第1基準タイミング54と第2基準タイミング55との間で観測される。拡張期雑音58は第2基準タイミング55と第2基準タイミング55に続く第1基準タイミング54との間で観測される。連続性雑音59は第1基準タイミング54と第2基準タイミング55との間で開始され、第2基準タイミング55と第2基準タイミング55に続く第1基準タイミング54との間で減衰し消滅する。
健康な心臓3zでは音波形から第1音56a及び第2音56bが観察できる。そして、病の種類により、音波形に第3音56c、第4音56d、収縮期雑音57、拡張期雑音58及び連続性雑音59等の心雑音が加わる。操作者は音波形を観察して病気の種類を推定する。このとき、波形のタイミングを第1基準タイミング54及び第2基準タイミング55と比較することにより容易に波形のタイミングを認識することができる。
図10は音波形を説明するためのタイムチャートである。図10には心音波形56、収縮期雑音57及び拡張期雑音58を含む音波形のタイムチャートが示されている。タイムチャートの横軸は時間の経過を示し時間は図中左から右に推移する。縦軸は聴音部6が検出する音の音圧を示す。
音信号形成部43は心電図波形53のR波53cのピークを検出して第1基準タイミング54を設定する。さらに、音信号形成部43はT波53eが終了するタイミングを検出して第2基準タイミング55を設定する。そして、第1基準タイミング54を基準にして心音波形56、収縮期雑音57、拡張期雑音58及び連続性雑音59の時間軸を合わせる。
音信号形成部43は第1基準タイミング54を時間軸の基準にした波形のデータを音波形データ40としてメモリー33に記憶する。そして、通信回路8が音波形データ40を情報端末9に送信する。情報端末9の画面には第1基準タイミング54を時間軸の基準とした音波形が表示される。従って、操作者は第1基準タイミング54を時間軸の基準とした音波形を観察することができる。
このように、音信号形成部43は心電図波形53に同期させて音信号の音波形を形成する。音信号には心臓の動きに伴う音が含まれている。そして、心電図波形53の特徴的な部分であるR波53cのピークを時間軸の起点にして音信号を形成する。心電図波形53は繰り返し検出される波形であり、音信号も繰り返し検出される信号である。従って、音信号に心雑音が含まれるとき、第1基準タイミング54を基準にして所定の時間から所定の時間の間に心雑音が観測される。
音信号形成部43が形成した音信号は心電図波形53の特徴的な部分であるR波53cのピークを時間軸の起点にした信号になっている。従って、操作者は心雑音を確認する時間帯を限定して注力できるので心雑音を確認し易くすることができる。
次に上述した検診装置1を用いた検診方法について図11にて説明する。図11は、検診方法のフローチャートである。図11のフローチャートにおいて、ステップS1は基板設置工程に相当する。操作者は被検体3に基板2を設置し、制御装置7と情報端末9との通信可能にする。次にステップS2及びステップS3に移行する。ステップS2及びステップS3は並行して行われる。
ステップS2は心電検出工程である。この工程では、心電検出制御部42が心電検出回路34に駆動指示信号を出力する。次に、各電極5が各場所の電気信号を検出する。心電検出回路34は各電極5が検出した電気信号を増幅しデジタル信号に変換して心電検出制御部42に出力する。心電検出制御部42はデジタル信号を心電図波形データ39としてメモリー33に記憶する。心電検出回路34は所定の間隔で電気信号をデジタル信号に変換するので心電図波形データ39は離散データになっている。次にステップS4に移行する。
ステップS3は聴診工程である。この工程では、聴診制御部41が聴診入力回路37に駆動指示信号を出力する。次に、各聴診センサー36が各場所の音信号を検出する。聴診入力回路37は聴診センサー36が検出した音信号の電気信号を増幅する。さらに、聴診入力回路37は周波数フィルターにて心臓3zから発生した音信号の部分を抽出する。さらに、聴診入力回路37は音信号をデジタル信号に変換して聴診制御部41に出力する。聴診制御部41はデジタル信号を音波形データ40としてメモリー33に記憶する。聴診制御部41は所定の間隔で電気信号をデジタル信号に変換するので音波形データ40も離散データになっている。次にステップS4に移行する。
ステップS4は音信号形成工程である。この工程では、音信号形成部43が心電図波形データ39を用いて第1基準タイミング54及び第2基準タイミング55を検出する。次に、音波形データ40を第1基準タイミング54に合わせて時間軸を調整する。音信号形成部43は調整した音波形データ40をメモリー33に記憶する。
ステップS5は通信工程である。この工程では、通信回路8が音波形データ40を情報端末9に送信する工程である。情報端末9に送信された音波形データ40は時間軸が第1基準タイミング54に合わせて調整されているので、観察し易いデータになっている。尚、音信号形成部43が音波形データ40をメモリー33に記憶するのに時間がかかるときには、音波形データ40をメモリー33に記憶するのを省略しても良い。情報端末9やサーバー11が音波形データ40を記憶しても良い。
ステップS6は終了判断工程である。この工程では、信号処理制御回路32が検診を継続するか終了するかを判断する工程である。検診を終了したいとき、操作者は情報端末9を操作して制御装置7に検診を終了する指示信号を送信する。制御装置7が検診を終了する指示信号を受信しないときには信号処理制御回路32は検診を継続する判断をする。そして、次にステップS2及びステップS3に移行する。制御装置7が検診を終了する指示信号を受信したときには信号処理制御回路32は検診を終了する判断をして検診工程を終了する。
上述したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)本実施形態によれば、検診装置1は基板2を備えている。基板2には所定の場所に電極5及び聴音部6が設置されている。電極5は被検体3の心電図波形を検出し、聴音部6は被検体が発する音を受信して音を示す電気信号である音信号を出力する。そして、基板2には基板2を被検体3の所定の場所に合わせる合わせマーク12が設置されている。
操作者は合わせマーク12を被検体3の所定の場所に合わせる。基板2には所定の場所に電極5及び聴音部6が設置されているので、電極5及び聴音部6は被検体3の所定の場所に合わせられる。電極5が目標とする場所からずれているとき心電図波形の振幅が弱くなる。同様に、聴音部6が目標とする場所からずれているとき音信号の振幅が弱くなる。このため、ノイズに対する信号の比率が小さくなるので診断し難くなる。検診装置1は合わせマーク12を用いて基板2を目標とする位置に設置することができる。従って、被検体3の心電図波形と音信号を品質良く検出することができる。
(2)本実施形態によれば、検診装置1は音信号形成部43を備えている。そして、音信号形成部43は心電図波形に同期させて音信号を形成する。音信号には心臓の動きに伴う音が含まれている。そして、心電図波形の特徴的な部分であるR波53cのピークを示す第1基準タイミング54を時間軸の起点にして音信号を形成する。心電図波形は繰り返し検出される波形であり、音信号も繰り返し検出される信号である。従って、音信号に心雑音が含まれるとき、第1基準タイミング54を基準にして所定の時間から所定の時間の間に心雑音が観測される。
音信号形成部が形成した音信号は心電図波形の特徴的な部分を時間軸の第1基準タイミング54を起点にして示す信号になっている。従って、操作者は心雑音を確認する時間帯を所定の期間に限定して注力できるので心雑音を確認し易くすることができる。
(3)本実施形態によれば、合わせマーク12は胸骨上端3aに合わせる第1マーク12aと胸骨下端3bに合わせる第2マーク12bとを備えている。被検体3の心臓3z及び肺等の臓器は肋骨及び胸骨の内部に設置されている。そして、胸骨において頭部に近い端に胸骨上端3aがあり、胸骨において足部に近い端に胸骨下端3bがある。この胸骨上端3a及び胸骨下端3bの場所は指による触診にてその場所を容易に判定できる。従って、第1マーク12aを胸骨上端3aに合わせて第2マーク12bを胸骨下端3bに合わせることにより、操作者は基板2を目標とする場所に適切に設置することができる。
(4)本実施形態によれば、基板2は被検体3の胸部に設置される。そして、基板2はベルト4で被検体3に固定される。被検体3を動かし難いとき、被検体3をベッド上に仰向きにして基板2を胸部に設置する。そして、ベルト4を被検体3の背面とベッドとの間を通して基板2と接続する。そして、ベルト4の長さを調整することにより、容易に基板2を被検体3に固定することができる。
(5)本実施形態によれば、基板2に設置された聴音部6の場所は被検体3の大動脈弁領域3c、肺動脈弁領域3d、三尖弁領域3e、僧帽弁領域3f、エルプ部位3gの少なくとも1か所以上の音を検出する場所である。聴音部6が大動脈弁領域3c、肺動脈弁領域3d、三尖弁領域3e、僧帽弁領域3f、エルプ部位3gの少なくとも1か所以上の音を検出することにより、心臓に不具合があることを検出することができる。従って、検診装置1を用いて操作者は心臓3zに不具合があることを検出することができる。
(6)本実施形態によれば、基板2が被検体3に設置される。このとき、電極5の位置は第1場所3hから第6場所3rの少なくとも1か所以上に設置されている。このとき、電極5は心臓3zの筋肉を駆動させる電気信号を検出することができる。従って、電極5は心電図波形を検出することができる。
(7)本実施形態によれば、電極5または聴音部6は基板2から着脱可能に設置されている。電極5と被検体3とが接触する面の状態が変質するとき電極5の接触抵抗が変化する。このとき、電極5が基板2から着脱可能であるので電極5を交換して電極5と被検体3との接触状態を改善することができる。聴音部6は被検体3の凹凸に合わせて被検体3と接触する面の形状を変えた方がよい場合がある。このとき、聴音部6が基板から着脱可能であるので聴音部6を交換して聴音部6と被検体3との接触状態を改善することができる。
(8)本実施形態によれば、検診装置1は通信回路8を備えている。そして、通信回路8は心電図波形及び音信号を情報端末9に送信する。情報端末9は心電図波形及び音信号を受信して蓄積することができる。そして、心電図波形及び音信号の経時変化を確認することができる。
(第2の実施形態)
次に、検診装置62の一実施形態について図12及び図13を用いて説明する。図12及び図13は、検診装置の設置例を説明するための模式平面図である。図12は被検体を前面側から見た図であり、図13は被検体を背面側から見た図である。本実施形態が第1の実施形態と異なるところは、基板2が被検体3の背中側まで設置されている点にある。尚、第1の実施形態と同じ点については説明を省略する。
すなわち、本実施形態では、図12に示すように検診装置62は基板63を備えている。基板63は被検体3の胸部から背中にかけて設置され、被検体3に巻きつけて被検体3の表面に沿って設置される。被検体3の背面では基板63の両端が共に背骨まで到達している。
基板63の+Y方向側には+X方向側と−X方向側との両側に固定部としての第1ベルト64の一端が設置されている。第1ベルト64は被検体3の肩を通って被検体3の背面に延びている。第1ベルト64は被検体3の背面で基板63の+Y方向側まで延びている。そして、第1ベルト64の他端は基板63に固定されている。第1ベルト64には長さ調整部64aが設置され、長さ調整部64aでは第1ベルト64の長さが調整可能になっている。操作者は長さ調整部64aを操作して第1ベルト64の長さを調整する。これにより、操作者は被検体3の体型に合わせて基板63を設置することができる。
被検体3の背面では基板63の両端を接続する固定部としての第2ベルト65が2つ設置されている。第2ベルト65及び基板63には面ファスナーが設置され、第2ベルト65を基板63に固定する場所が変更可能になっている。これにより、基板63が被検体3を巻き付ける長さを調整することができる。第1ベルト64及び第2ベルト65により固定部が構成されている。
上述したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)本実施形態によれば、基板63は被検体3の胸部から背中にかけて設置される。被検体3が移動可能なときには操作者は基板63を被検体3の胸部から背中にかけて設置する。これにより、基板63が被検体3と接触する面積が広くなるので、基板63が被検体3の表面を摺動し難くなる。従って、被検体3が移動するときにも基板63と被検体3との相対位置が変わらないように基板63を被検体3に設置することができる。
尚、本実施形態は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により種々の変更や改良を加えることも可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)
前記第1の実施形態では、基板2に電極5及び聴音部6が設置された。基板2に電極5だけを設置しても良い。このときにも電極5を被検体3の適切な場所に配置することができる。同様に、基板2に聴音部6だけを設置しても良い。このときにも聴音部6を被検体3の適切な場所に配置することができる。
(変形例2)
第1の実施形態では、被検体3の胸骨上端3aに合わせる第1マーク12a及び被検体3の胸骨下端3bに合わせる第2マーク12bが基板2に設置された。他にも、被検体3の特徴的な場所に合わせるマークを基板2に設置しても良い。例えば、喉仏や臍に合わせるマークを設置しても良い。他にも基板2の形状の一部を腋に合わせる形状にしても良い。このときにも、基板2を被検体3に再現性良く合わせることができる。
1,62…検診装置、2,63…基板、3a…胸骨上端、3b…胸骨下端、3c…大動脈弁領域、3d…肺動脈弁領域、3e…三尖弁領域、3f…僧帽弁領域、3g…エルプ部位、3h…第1場所、3j…第2場所、3k…第3場所、3m…第4場所、3n…第五肋間、3q…第5場所、3r…第6場所、3…被検体、4…固定部としてのベルト、4a…ベルト止め、5…電極、6…聴音部、8…送信部としての通信回路、9…外部装置としての情報端末、12…マークとしての合わせマーク、12a…第1マーク、12b…第2マーク、43…音信号形成部、64…固定部としての第1ベルト、65…固定部としての第2ベルト。

Claims (9)

  1. 被検体に固定する固定部を備えた基板と、
    前記基板の所定の場所に設置され前記被検体の心電図波形を検出する電極と、
    前記基板の所定の場所に設置され前記被検体が発する音を受信して前記音を示す電気信号である音信号を出力する聴音部と、
    前記基板を前記被検体の所定の場所に合わせるマークと、を備えることを特徴とする検診装置。
  2. 請求項1に記載の検診装置であって、
    前記心電図波形に同期させて前記音信号を形成する音信号形成部を備えることを特徴とする検診装置。
  3. 請求項1または2に記載の検診装置であって、
    前記マークは胸骨上端に合わせる第1マークと胸骨下端に合わせる第2マークとを備えることを特徴とする検診装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の検診装置であって、
    前記基板は前記被検体の胸部に設置され、
    前記固定部はベルトであることを特徴とする検診装置。
  5. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の検診装置であって、
    前記基板は前記被検体の胸部から背中にかけて設置されることを特徴とする検診装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の検診装置であって、
    前記基板に設置された前記聴音部の場所は前記被検体の大動脈弁領域、肺動脈弁領域、三尖弁領域、僧帽弁領域、エルプ部位の少なくとも1か所以上の音を検出する場所であることを特徴とする検診装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の検診装置であって、
    前記基板が前記被検体に設置されたときの前記電極の位置は第1場所である第四肋間胸骨右縁、第2場所である第四肋間胸骨左縁、第4場所である第五肋間と左鎖骨中央線の交点、第3場所である前記第2場所と前記第4場所とを結ぶ線上の中点、第5場所である左前腋窩線上の前記第4場所と同じ高さの場所、第6場所である左中腋窩線上の前記第4場所と同じ高さの場所、の少なくとも1か所以上であることを特徴とする検診装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の検診装置であって、
    前記電極または前記聴音部は前記基板から着脱可能に設置されていることを特徴とする検診装置。
  9. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の検診装置であって、
    前記心電図波形及び前記音信号を外部装置に送信する送信部を備えることを特徴とする検診装置。
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