JP2018067089A - 電力供給システム - Google Patents

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Yukiyoshi Minamiyama
征慶 南山
河田 裕志
Hiroshi Kawada
裕志 河田
熊原 稔
Minoru Kumahara
稔 熊原
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Abstract

【課題】本発明は、蓄電された電力を消費し、電子機器や移動体装置が動作や移動ができなくなることを抑制することが目的である。【解決手段】本発明は、この課題を解決するために、データ担体41から給電要求データを取得する第一取得部35と、給電部33からコネクタ32への電力の供給と停止とを切り換える開閉器34と、給電要求データが第一取得部35から入力される信号処理回路143を備え、信号処理回路143は、無料給電モードでは、規定の状態となるまでの間、課金せずに電力を供給する。そしてし、規定の状態となった後に開閉器34で電力の供給を停止させる。一方、有料給電モードでは、電力の供給に基づいて課金額を算出する。そして、給電要求データに機器IDも含む場合に、有料給電モードで動作する。これにより、第一通信装置を搭載していなくても、電子機器や移動体装置を一時的に動作させるだけの電力を電源供給部へ給電できる。【選択図】図1

Description

本発明は、店舗などに設置する電力供給システムに関する。
以下、従来の給電システムについて説明する。従来の給電システムは、電子機器と電力供給システムを含んでいる。電力供給システムは、給電設備およびケーブルを含んでいる。なお、電子機器は、たとえば電気自動車などの移動体装置に搭載されていても良い。電子機器は、電源供給部と、送信部を含んでいる。なお、電源供給部は二次電源を含んでいる。そして、電子機器や移動体装置は、電源供給部からの電力によって駆動する。一方、給電設備は、給電部と、受信部を含んでいる。なお、給電部と電源供給部の間は、ケーブルによって電気的に接続されている。そして、給電部から出力された電力は、ケーブルを介して電源供給部へと供給されている。さらに、送信部と受信部との間は、ケーブルを介して通信している。そして、送信部は、利用者情報などを受信部へと送信する。この構成により、給電設備は、受信部で利用者情報を認証した場合に、給電部から電源供給部への電力の供給を許可する。さらに、給電設備は、給電された電力量に応じて課金する。を含んでいる。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2006−262570号公報
しかしながら、従来の給電システムにおいては、電子機器や移動体装置が、送信機能を有していない場合、電源供給部への給電することができない。すなわち、このような電子機器は、たとえば自宅や無料の充電スタンドなどのような、認証せずとも充電できる給電設備でなければ、充電できない。
本発明の給電システムは、データ担体と、ケーブルと、第一取得部と、コネクタと、給電部と、開閉器と、信号処理回路を含んでいる。データ担体は、機器IDを含む給電要求データを有している。第一取得部は、データ担体から給電要求データを取得する。給電部は、コネクタへ電力を供給している。ケーブルは、コネクタと給電部の間を電気的に接続している。開閉器は、給電部とコネクタの間に設けられている。そして、開閉器は、給電部からコネクタへの電力の供給と停止とを切り換える。給電要求データは、第一取得部から信号処理回路へ入力される。なお信号処理回路は機器IDを記憶している。そして、信号処理回路は、無料給電モードと有料給電モードとで動作する。なお、信号処理回路は、無料給電モードにおいて、規定の状態となるまでの間、課金せずに電力を供給する。さらに、信号処理回路は、規定の状態となった後に開閉器で電力の供給を停止させる。信号処理回路は、給電要求データに機器IDを含むと判定した際に、有料給電モードで動作する。なお、信号処理回路は、有料給電モードにおける電力の供給に基づいて課金額を算出する。かかる構成により、初期の目的を達成できる。
本発明による給電システムによれば、有料給電モードと無料給電モードで動作する。そして無料給電モードでは、電子機器や移動体装置が通信機能を有していなくても、電源供給部に対して、少なくとも電子機器や移動体装置を一時的に動作させるだけの電力を給電できる。その結果、使用者が認証なしに充電できる給電設備へ到着するよりも前に、二次電池に蓄電された電力を消費し尽くすことを抑制できる。すなわち、蓄電された電力を消費し尽くすことによって、電子機器の動作や移動体装置の移動などができなくなることを抑制できる。
本発明の実施の形態における給電システムの概念図 本発明の実施の形態における電子機器を搭載した移動体装置12の概念図 本発明の実施の形態における通信器の概念図 本発明の実施の形態の通信器をケーブルへ装着した状態の通信器の概念図 本発明の実施の形態の通信器をケーブルへ装着した状態の通信器の回路ブロック図 本発明の実施の形態の通信器の側面図 本発明の実施の形態の通信器の側面図 本発明の実施の形態においてケースを開いた状態の通信器の概念図
以下、給電システム等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度説明することを省略する場合がある。本実施の形態の給電システム等を説明するに先立ち、充電することで動作する近年の電子機器や、それを充電する充電設備などに求められている要求などについて説明する。電子機器は電源供給部を含んでいる。すなわち、電子機器は、電源供給部から供給される電力によって動作する。さらに、電源供給部は外部から充電される。そのために、電源供給部は、二次電池などを含んでいる。以下、電子機器として、自動車を例に説明する。
近年、地球環境保護の促進のために、モータによって走行する電気自動車やプラグインハイブリッドカー(以降、EV車)などが登場してきている。これらの自動車は、充電バッテリに充電された電力によって走行する。なお、これらのEV車は、EV車の外部から充電バッテリに充電できる。
そのために、近年これらのEV車を課金して充電するための給電設備が、設置されてきている。一般的に給電装置でEV車を充電する際、たとえば以下のような方法によって課金し、料金を徴収している。一例としては、給電装置の管理者が契約者へ発行した認証カードなどを、給電装置で認証させることによって、充電量に応じて課金して、契約者から料金を徴収している。
そして、そのためにEV車と給電装置との通信によって、充電量に応じて課金することや、料金を徴収することのできる給電システムの導入が検討されている。ところが、既存に販売されているEV車(以下、既存車)や、既設の給電装置や一般の家庭用の電力線(以下、既存設備)は、このような通信機能を有していない。そこで、これらの既存車や既存設備にこのような機能を付加しようとする場合、後付で通信システムなどを付加することが必要である。しかしながら、これらの既存車や既存設備は、あらかじめ通信機能を付加することを考慮していない。
一方で、そしてこのように環境の面で優れているEV車は、今後も増加すると考えられる。そこで、EV車の増加に伴い、どこでも、誰もが簡単に、充電できることが望まれて
いる。そのために、このような充電設備が、社会基盤として整備され、ガソリンスタンドのように多数設置されることが必要である。しかしながら、現状EV車の台数は未だ少ないため、上述したように課金と料金を徴収するような大規模な給電設備を設置しても、その料金で設備費を回収することは困難である。一方、料金を徴収しない給電装置であれば、比較的設備コストも抑制できる。この場合、上述のような複雑な認証が不要であり、課金システムの導入も不要である。しかしながら、将来的にEV車が増加した場合に、このような無料での充電を継続することは困難となると考えられる。従って、将来的に認証が不要な給電としては、使用者の自宅に設置された電力線などを給電設備として利用する方法などに限られてくると考えられる。
このように、無料での充電が自宅に限られ、また契約した会社以外の給電装置では充電できないことは、利用者にとっても望ましくない。したがって、自宅以外の場所や、契約していない充電設備でも簡単に充電できることが望まれている。そのために本願は、このような通信機能を搭載できるようにあらかじめ設計されたEV車や携帯型の通信システムに限られず、通信機能を有していない既存車、既存設備や既存の電子機器などに対しても容易に通信機能を後付けできることを目指している。さらに、給電システムの導入の際の導入費を抑制し、コンビニや個人商店などのような小規模店舗へも簡単に導入できるようにすることで、給電設備の早期増加を目指している。
以下、給電システムについて、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、給電システム11の概念図である。以下、給電システム11について、図1を参照しながら説明する。給電システム11は、電子機器21と電力供給システム15を含んでいる。
最初に、電力供給システム15によって充電される電子機器21について説明する。電子機器21は、コネクタ22と、電源供給部23とケーブル42Aを含んでいる。コネクタ22と、電源供給部23の間は、ケーブル42Aによって電気的に接続されている。電源供給部23は、二次電池を含む。すなわち電源供給部23は、コネクタ22に供給された電力は、ケーブル42Aを介して電源供給部23へと供給されて、電源供給部23を充電している。そして、電子機器21は、電源供給部23の電力によって駆動する。
電力供給システム15は、給電装置31、コネクタ32、データ担体41、信号処理回路143を含んでいる。なお、給電装置31は、給電部33、開閉器34、第一取得部35、ケーブル42Bを備える。給電部33は、コネクタ32へ電力を供給する。開閉器34は、給電部33とコネクタ32の間に設けられている。そして、開閉器34は、給電部33からコネクタ32への電力の供給と停止とを切り換える。データ担体41は、機器IDを含む給電要求データを有している。第一取得部35は、データ担体41から給電要求データを取得する。給電要求データは、第一取得部35から信号処理回路143へと入力される。
そして、コネクタ22とコネクタ32を接続することによって、ケーブル42Aとケーブル42Bとが電気的に接続される。すなわち、電源供給部23と給電部33との間が、ケーブル42(ケーブル42Aとケーブル42Bの総称)によって電気的に接続される。したがって、給電部33からから出力された電力を電源供給部23へ供給できる。すなわち、ケーブル42は、給電部33から電源供給部23への電源供給経路を構成している。
信号処理回路143は、無料給電モードと有料給電モードとで動作する。無料給電モードは、規定の状態となるまでの間、課金せずに電力を供給する。そして、規定の状態とな
った後に開閉器34で電力の供給を停止する。なお、規定の状態とは、たとえば給電開始からの時間が規定時間となった状態や、給電量が規定量となった場合などである。なお、信号処理回路143は、給電要求データに機器IDを含むと判定した際に、有料給電モードで動作する。なお、信号処理回路143は、有料給電モードで、電力の供給に基づいて課金額を算出する。
以上の構成により、無料給電モードでは、認証作業などが不要である。したがって、電子機器21が通信機能を有していなくても、電源供給部23に対して、電子機器21を給電で切る。また、信号処理回路143は、規定の状態となった後で給電を停止するので、一時的に動作させるだけに十分な電力を給電できる。その結果、二次電池に蓄電された電力を消費し尽くすことの発生を抑制できる。すなわち、電子機器21が、動作あるいは移動できなくなることを抑制できる。
次に、以上のように構成された電力供給システム15の動作と、電力供給システム15を用いて給電する際の流れについて説明する。顧客Xは、コネクタ32をコネクタ22と接続する。これにより、給電装置31は、電子機器21に対して無料給電モードで給電を開始する。なお、給電装置31は、給電を開始するための操作部(図示せず)を含むことが好ましい。この場合、顧客Xが、操作部を操作することによって、開閉器34を開く。そして給電装置31は、無料給電モードで給電を開始する。なお、操作部を有さない給電装置31は、コネクタ22とコネクタ32を接続することで、電子機器21への無料給電モードで給電を開始する構成としても良い。そして、給電装置31は、このようにして給電を開始した後、規定の状態となった際に無料モードでの給電を終了する。そして、顧客Xは、店舗13内で買い物などをして、電子機器21への給電の完了を待つ。
次に有料給電モードでの給電について説明する。すなわち、顧客Xは、電子機器21を規定の状態以上にまで充電したい場合、有料給電モードで給電する。なお、この場合、規定の状態となるまでの間、給電装置31は、電子機器21を無料給電モードで給電しても良い。この場合、給電装置31は、規定の状態となった後で、無料給電モードから有料給電モードへと切り換える。あるいは、給電装置31は、以下の手続を完了次第、無料給電モードから有料給電モードへと切り換えて給電しても良い。
有料給電モードで給電したい場合、顧客Xはデータ担体41によって、給電装置31を有料給電モードで動作させることができる。そのために、顧客Xは、販売員Yに依頼、あるいは自ら端末などを操作してデータ担体41を入手する。この際の顧客Xあるいは販売員Yの操作によって、機器IDは信号処理回路143へ記憶される。このようにして、データ担体41を入手した顧客Xは、データ担体41から第一取得部35に対し給電要求データを取得させる。そして、信号処理回路143は、給電要求データに機器IDを含むと判定した場合、有料給電モードで動作する。
この場合、信号処理回路143は、給電要求データに機器IDを含むと判定した時点では、規定の状態となる前である場合、規定の状態となるまで無料給電モードで給電し、規定の状態となった後で、有料給電モードへと切り換えることが好ましい。この構成により、有料で給電する顧客Xも無料での給電サービスを受けることができる。あるいは、信号処理回路143で、給電要求データに機器IDを含むと判定された時点で、規定の状態となる前であったとしても、判断した時点以降、有料給電モードで給電する構成でも良い。そしてこの場合、信号処理回路143は、給電要求データに機器IDを含むと判定した時点では、規定の状態となるまでの間までにかかる料金を、算出した料金から差し引くことで、課金額を算出しても良い。さらに、顧客Xが、上記どちらの状態で切り換えるかを選択できるようにしても良い。また、信号処理回路143は、無料での給電の始まるよりも前に、給電要求データに機器IDを含むと判定しても良い。この場合も、上記いずれかの
方法で、課金額を算出する。
以下、電力供給システム15の具体的な構成について、さらに詳しく説明する。図2は、電子機器21を搭載した移動体装置12の概念図である。以下、電子機器21を移動体装置12へ搭載した例について、図2を参照しながら、説明する。この場合、移動体装置12は、電源供給部23の電力によって駆動している。移動体装置12は、たとえば電気自動車やプラグインハイブリッドカーなどの自動車である。なお、移動体装置12は、自動車に限られず、マルチコプター式の小型無人航空機や、船舶、自転車、バイク、各種建設機械、各種運搬機械などであっても良い。
移動体装置12は、ボディ121と、駆動部122と、電子機器21を含んでいる。駆動部122と電子機器21は、ボディ121へ搭載されている。なお、駆動部122は、モータを含んでいる。電源供給部23は、たとえば充電回路と二次電池などを含んでいる。そして、移動体装置12は、二次電池から供給される電力によってモータを動作させて、駆動されている。なお、駆動部122は、変速機構や、タイヤなどの推進部、ハンドルなどの操舵機構などを含んでも良い。さらに、駆動部122は、エンジンを含んでも良い。また、移動体装置12は、モータのみで駆動される必要はなく、人力含め他の動力によっても駆動される状態を含んでいても構わない。
そして電力供給システム15は、店舗13に設置することが好ましい。店舗13としては、たとえばコンビニや、個人経営の小売商店などの小規模店舗である。店舗13は、店舗建屋132と、移動体装置12を駐車する駐車場162を含んでいる。このような小規模店舗の経営者にとっては、駐車場162で移動体装置12へ充電可能とすることで、充電を目的とした新たな顧客の来店機会の増加を期待できる。しかしながら、このような店舗13の駐車場162の駐車可能台数は少ない。また、顧客が商品などを購入する際に要する時間は、比較的短い。一方で、移動体装置12の二次電池を充満させるには、長時間を要する。したがって、移動体装置12へ充電を目的とする顧客ばかりが来店すると、肝心の商品などを購入したい顧客が駐車場162に移動体装置12を駐車できないという場合が発生する可能性がある。そしてこれにより、商品を購入したい顧客の来店機会を損ない、商品の販売が減少する可能性を有している。そこで、図1に示す電子機器21や移動体装置12への充電を目的とした顧客の来店機会(欲求)の増加と、商品などを購入したい顧客の来店機会を損なわないことを両立できるような電力供給システム15が望まれる。
さらに、このような小規模店舗は、スーパーマーケットのような大型店舗に比べて資金力が乏しい。したがって、大きな建設費用を要するような電力供給システムを、小規模店舗へ導入することは困難である。すなわち、図1に示す電子機器21への充電料金を徴収するために、自動で現金を精算・支払いするような装置を設置できない。そこで、既設の設備の一部または全てを、電力供給システム15の一部として流用できることが望まれる。そして、本願の電力供給システム15は、このような欲求に対応できるようにすることを目指している。
図2に示すようにコネクタ32は、店舗建屋132の外に配置されていることが好ましい。この場合、図1に示す給電装置31の一部あるいは全ては、店舗建屋132の外に設置されている。また、コネクタ22は、店舗建屋132の外に配置された構成に限られず、店舗建屋132の外に面した壁1611に設置しても良い。また、給電装置31の一部あるいは全ては、店舗建屋132の内や、店舗建屋132の壁1611内に設置しても良い。なお、電力供給システム15が、携帯型の電子機器21などを充電する用途に使用される場合、コネクタ32や給電装置31は、店舗建屋132内に設けても良い。
ケーブル42Bは、内部ケーブル423Aと外部ケーブル423Bを含んでいる。内部ケーブル423Aは、給電装置31内に収納されている。一方、外部ケーブル423Bは、ケーブル42Bのうちで給電装置31から外部へ延びている部分である。内部ケーブル423Aと外部ケーブル423Bは、コネクタ36Aとコネクタ36Bを介して接続しても良い。内部ケーブル423Aと外部ケーブル423Bは、コネクタ36Aとコネクタ36Bによって接続されているが、この構成に限られず、適宜直接接続されていても構わない。
この場合、給電装置31は、ロック部(図示せず)を含むことが好ましい。ロック部は、コネクタ36Bをコネクタ36Aから外れることを阻止している。なお、ロック部は、給電部33からの給電を開始する前にコネクタ36Bをロックすることが好ましい。この場合、給電装置31は、コネクタ36Bのロックを検知することが好ましい。そして、給電装置31でコネクタ36Bのロックを検知された場合に、給電部33は給電を開始する。さらに、ロック部は、給電部33の給電を終了した後でコネクタ36Bから開放されることが好ましい。この構成により、給電中にコネクタ36Bが、コネクタ36Aから外れることや、給電中に何者かが故意あるいは過失によってコネクタ36Bを取り外すなどの発生を抑制できる。さらに、顧客Xが、有料モードで給電中にコネクタ36Bを外して立ち去るなどの行為の発生を抑制できる。
さらに、有料モードの場合、ロック部は、精算後に解除されることが好ましい。コの場合、後述するPOS端末141で支払い処理を完了した旨の信号が、ロック部へと供給されている。この構成により、顧客Xが、有料モードで給電した際に、料金を支払わないで立ち去るなどの行為の発生を抑制できる。また、データ担体41が、店舗からの貸与である場合、販売員Yは料金の精算時に顧客Xからデータ担体41を回収することができる。したがって、顧客Xが、データ担体41を持ち帰るようなことの発生を抑制できる。
ロック部は、データ担体41とコネクタ36Bの双方をロックする構成でも良い。この場合、ロック部は、給電の完了の後で、データ担体41のロックを開放する。この状態で、ロック部は、コネクタ36Bのロックを維持している。そして、データ担体41が販売員Yへ返却され、給電料金の支払いが完了すると、ロック部はコネクタ36Bを開放する。この構成により、顧客Xが、有料モードで給電した際に、料金を支払わずに立ち去るなどの発生を抑制できる。なお、ロック部は、コネクタ36Bをロックする構成に限られず、コネクタ36Bに代えて、データ担体41をロックする構成としても良い。
近年多くの小規模店舗においても、POSシステム14やPOS端末141を導入している。そして、電力供給システム15は、販売時点情報管理システム(以下、POSシステム14)を含んでいる。さらにPOSシステム14は、POS端末141を含んでいることが好ましい。すなわち、既設のPOSシステム14の一部やPOS端末141を、電力供給システム15の一部として流用することもできる。したがって、店舗13へ電力供給システム15を導入する際の設備投資額を抑制できる。
POSシステム14は、信号処理回路143を含んでいる。信号処理回路143は、たとえば店舗建屋132内に設置されたサーバである。なお、信号処理回路143は、店舗建屋132内に設置された構成に限られず、店舗13を管轄する管理会社などにように店舗13とは離れて設置されたサーバであっても良い。さらに信号処理回路143は、サーバに限られず、パーソナルコンピュータであっても良い。さらに、信号処理回路143は、POS端末141内に設けられていても良い。あるいは、信号処理回路143は、給電装置31内に設けられていても良い。
POS端末141は、店舗建屋132内に設置されている。そして、POS端末141
は、店舗13の販売員Yなどによって操作される。そのために、POS端末141は、店舗13内の料金支払いカウンターに設置されている。そして、POS端末141は、レジスタ部1411、表示器1412などを含んでいる。すなわち、レジスタ部1411は、商品購入などへの支払いに関連した機能を有している。そして、表示器1412は、顧客Xがその店舗13で購入した商品の価格や、充電に対しての課金額、さらにそれらの合算額などを表示する。この構成により、顧客Xは、店舗13内の料金支払いカウンターで、電子機器21や移動体装置12への充電料金を販売員Yに対して支払うことができる。したがって、顧客は、店舗13で充電以外にも商品などを購入した場合、商品と充電料金を同時に支払うことができる。
レジスタ部1411は、商品の代金を現金で支払うための部位を含んでいる。そのために、レジスタ部1411は、タッチパネルや現金保管庫や、貨幣識別装置などを含んでいる。したがって、店舗13に既設のPOS端末141で、給電料金を現金で精算することができる。その結果、電力供給システム15は、自動現金支払い装置を設置せずとも、現金精算できる。さらに、レジスタ部1411は、クレジットカードなどのICカードリーダなどを含んでいる。したがって、顧客Xは、カードで給電料金を支払うこともできる。また、電力供給システム15は、このようなカード決裁システムを新たに導入せずとも料金の徴収をすることができる。なお、電力供給システム15は、自動現金支払い装置や、電力供給システム15専用のカード決裁システムを有していても構わない。
POSシステム14は、さらにマルチメディアステーションなどの情報通信端末142を含んでも良い。この場合、顧客Xは、情報通信端末142を操作して、充電料金の支払いなどを行なうこともできる。たとえば、情報通信端末142にクレジットカードなどを認識させることによって、充電料金を支払うこともできる。
なお、情報通信端末142を屋外に設置すれば、店舗13の閉店後でも、電力料金を徴収できる。この場合、コンビニエンスストアのように24時間営業していないような店舗に対して有用である。店舗13の開店の間、販売員Yは、無料充電の顧客Xを確認することができるため、同一人物による無料給電モードによる繰り返し充電などを防ぐことができる。ところが、店舗13の開店後、販売員Yが不在であり、無料充電の顧客Xを確認できない。そこで、同一人物による無料給電モードでの繰り返し充電などを防ぐため、店舗13の開店後、有料給電モードのみで動作することが好ましい。
次に、データ担体41の機器IDについて説明する。データ担体41は、あらかじめ固有の機器IDを付与されていることが好ましい。なお、機器IDは、データ担体41にあらかじめ付与されている構成に限られず、信号処理回路143にあらかじめ記憶された構成でも良い。この場合、あらかじめ信号処理回路143に記憶されたIDコードをデータ担体41へ付与する。
POSシステム14は、さらに第二取得部1413を含むことが好ましい。この場合、販売員Yの操作によって、第二取得部1413は、データ担体41のIDコードを取得する。なお、POS端末141が、第二取得部1413を含んでも良い。また、信号処理回路143は、記憶部1431を備えている。そして、信号処理回路143は、第二取得部1413で取得した機器IDを記憶部1431へと書き込む。これらの構成により、信号処理回路143は、給電要求データに機器IDを含むか否かを判断できる。
販売員Yは、顧客Xから有料で給電したい旨を受付けると、データ担体41を顧客Xへ渡す。この際に、販売員Yは、POS端末141を操作する。そのために、たとえば販売員Yは、表示器1412に表示されている有料給電の表示ボタンを押す。この操作により、データ担体41を顧客Xへ引き渡す(有料で給電する)旨が、課金給電信号として信号
処理回路143へ入力される。あるいは、顧客Xの情報通信端末142の操作により、信号処理回路143は、機器IDと課金給電信号と対応つけて記憶する構成としても良い。そのために、たとえば顧客Xは、情報通信端末142のタッチパネルの有料給電などのような表示を押す。この操作により、有料で給電する旨が、課金給電信号として信号処理回路143へ入力される。すなわち、機器IDと課金給電信号とを対応付けて記憶することによって、信号処理回路143は、データ担体41が貸し出し中である(有料モードで給電している)と判定して、貸出信号(給電中)の信号をIDコードと関連付けて記憶する。
以上の構成によって、信号処理回路143は有料給電したい旨を検知できる。したがって、信号処理回路143は、機器IDと課金給電信号とを対応つけて記憶させることができる。その結果、信号処理回路143は、記憶部1431に記憶された機器IDと課金給電信号とが対応つけられているか否かを判定できる。そして、信号処理回路143は、課金給電信号と機器IDとが対応付けられていると判定した際に、電力の供給に基づいて課金額を算出する。
そして、顧客Xは、給電料金の精算のため、データ担体41を販売員Yへ渡す。販売員Yは、顧客Xからのデータ担体41の返却を確認すると、レジスタ部1411を操作して、精算処理を行なう。販売員Yは、この操作によって給電の金額の確定を信号処理回路143へ指示している。この際、販売員Yは、再度、データ担体41の機器IDを信号処理回路143へと入力している。これによって、信号処理回路143は、給電の金額を確定し、確定した課金額を表示器1412へと出力している。この際、信号処理回路143は、記憶部1431に記憶された貸出信号をリセットし、返却済みを示す信号へと変更している。
そして、レジスタ部1411でよって入金処理が完了すると、POS端末141から信号処理回路143に対して入金完了の旨の信号が出力される。これにより、信号処理回路143は、入金処理の完了を検知できる。そして、信号処理回路143は、課金給電信号をリセットする。なおこの際に、信号処理回路143は、機器IDも消去しても構わない。
機器IDは、たとえばバーコードである。なお、機器IDは、二次元バーコードであっても構わない。以下、機器IDがバーコードである場合について説明する。データ担体41は、機器IDの印字されたバーコードを含んだ構成としても良い。この場合、データ担体41は、バーコードが印字された紙などを、台紙、樹脂カードや、後述する通信器51の筐体の外面部などに貼り付けて構成できる。なお、データ担体41は、台紙、樹脂カードや、後述する通信器51へ直接に印字されても良い。データ担体41は、バーコードが印字された紙そのものであっても良い。
POS端末141は、レシートなどを印字するためのプリンタを有している。そこで、販売員Yは、タッチパネルなどを操作して、プリンタでIDコードをバーコードとして紙へ印字することにより、データ担体41を発行することができる。また、情報通信端末142もプリンタを有している。そこで、有料で給電したい顧客Xは、自らで情報通信端末142を操作して、データ担体41の発行を要求しても良い。この場合、顧客Xは、情報通信端末142を操作して、信号処理回路143に記憶されたIDコードをバーコードとして印字することによって、データ担体41を発行する。以上のように、データ担体41は、POS端末141や情報通信端末142のプリンタで発行することができる。そしてこの場合、店員Xや顧客Xのデータ担体41を発行する操作によって、信号処理回路143は、機器IDと課金給電信号とを関連付けてメモリなどに記憶することもできる。この構成により、第二取得部1413を使用せずとも、機器IDと課金給電信号とを関連付け
ることができる。
さらに、機器IDは、携帯電話やスマートフォンなどの携帯通信端末(図示せず)へバーコードデータとして記憶されている構成でも良い。すなわちこれらの通信端末をデータ担体41として使用している。この場合、充電を希望する顧客Xは、通信端末から給電システム11に対して給電したい旨を要求する信号を送信する。なお、給電したい旨を要求する信号は、課金給電信号であっても良い。これにより、給電システム11は、携帯端末へ機器IDと課金給電信号を含むバーコードデータを送信する構成としても良い。この場合、携帯通信端末は、受信したバーコードデータをバーコードとして画面へ表示する。
なお、IDコードが、印字されたバーコードである場合、課金給電信号は、IDコードとともにバーコードとして印字されていることが好ましい。さらに、IDコードが、バーコードデータである場合、課金給電信号もバーコードデータであることが好ましい。この場合も、第一取得部35は、課金給電信号とIDコードとを給電要求データとしてデータ担体41から取得できる。
IDコードが印字あるいは携帯通信端末の画面に表示されたバーコードである場合、第二取得部1413はバーコードリーダ144であることが好ましい。POS端末141は、一般的に商品のバーコードを読み取るためのバーコードリーダ144を有している。そこで、第二取得部1413は、POS端末141に既設のバーコードリーダ144を用いることができる。この構成により設備投資額を抑制できる。この場合、販売員Yが、レジスタ部1411あるいはバーコードリーダ144などから機器IDを入力しても良い。さらに、販売員Yは、レジスタ部1411などを操作して、有料給電モードで給電する旨を信号処理回路143へと入力して、機器IDと課金給電信号とを対応つけても良い。
IDコードが、バーコードである場合、第一取得部35もバーコードリーダである。この場合、顧客Xが、データ担体41を第一取得部35へかざす。これにより、第一取得部35は、給電要求データを取得できる。第一取得部35は、給電装置31内に設置していることが好ましい、なお、第一取得部35は、給電装置31内に配置された構成に限られず、給電装置31外に設置されていても良い。この場合、第一取得部35は、バーコードリーダ144を用いても良い。顧客Xは電子機器21を給電装置31と接続した後で、バーコードを販売員Yへ示す。これにより、販売員Yは、POS端末141に既設のバーコードリーダ144から給電要求データを信号処理回路143へ入力する。
データ担体41の機器IDは、バーコードに限られず、電子データであっても良い。この場合、機器IDは、データ担体41のメモリ内に記憶されている。たとえばデータ担体41の場合、図3に示す後述のID信号出力部57などにメモリを含んでいる。この場合、データ担体41は、通信器51Cである。また、第一取得部35は、通信器51Bを含む。そして、通信器51Cは、通信器51Bに対して、有線や無線によって給電要求データを送信する。
さらに、POS端末141は、通信器51Dを含むことが好ましい。この場合、通信器51Dは、第二取得部1413を兼ねていることが好ましい。すなわち、通信器51Dは、通信器51Cと通信して、データ担体41から機器IDを取得する。なお、通信器51Dは、課金給電信号を通信器51Cへと送信する構成としても良い。この場合、通信器51Cは、課金給電信号を受信して、機器IDと課金給電信号を給電要求データとして通信器51Bへと送信する。したがって給電要求データは、機器IDと課金給電信号を含んでいるので、機器IDと課金給電信号とが対応つけられている。そして、課金給電信号は第一取得部35を介して、信号処理回路143へと入力される。したがって、信号処理回路143は、給電要求データが入力されることによって、機器IDと課金給電信号とが対応
つけられていることを検知できる。なお、信号処理回路143は、記憶部1431に記憶された機器IDと課金給電信号と、給電要求データとを比較して認証しても良い。
さらに、通信器51Dは、機器IDを通信器51Cへ送信しても良い。この場合、データ担体41は、図3に示すID信号出力部57のメモリなどへ受信した機器IDを記憶する。
第一取得部35とデータ担体41とは、無線によって直接通信する構成としても良い。通信器51Cと通信器51Bは、たとえば無線LANや近距離無線通信などによって通信しても良い。この場合、データ担体41は、いわゆるRFIDであっても良い。また、データ担体41は携帯電話、スマートフォン、タブレット端末などのような汎用の携帯通信端末を用いても良い。なお、通信器51Dと通信器51Cも、無線によって通信することが好ましい。この場合、データ担体41は、給電要求データを間歇的に第一取得部35へ送信している。そして、データ担体41が、第一取得部35から規定の距離の範囲内に入ると、データ担体41と第一取得部35との間で通信を始める。
この場合、店舗13の出入り口133にアンテナ111を含むことが好ましい。さらに、給電システム11は、警告部112を含むことが好ましい。この場合、アンテナ111は、通信器51Cの信号を受信して、信号処理回路143へと出力している。この時、信号処理回路143は、記憶部1431の課金給電信号を検知することで、支払いが未完了であることを検知できる。すなわち、信号処理回路143は、顧客Xが、誤ってデータ担体41を持ち出すことや、支払い前に店舗13を退出することなどを検知できる。そして、信号処理回路143が、このような状態を検知すると、警告部112を起動して、顧客Xに注意を促す。なお、警告部112は、たとえば音あるいは光などによって、顧客Xに対して警告する。
通信器51Cと通信器51Bの間や、通信器51Cと通信器51Dの間は、無線に限られず、有線で接続しても良い。なお、第一取得部35とデータ担体41は、ケーブル42とは異なる別のケーブル(図示せず)などで接続しても良い。この場合、データ担体41と第一取得部35は、たとえばUSBなどのコネクタなどを介して、給電要求データを第一取得部35へ送信できる。この場合、データ担体41を第一取得部35へ接続することで、第一取得部35は、データ担体41から給電要求データを取得できる。
あるいは、通信器51(通信器51Aから通信器51Dの総称)は、ケーブル42を介して、給電要求データを第一取得部35へ送信する構成としても良い。ケーブル42は、信号伝達媒体421と絶縁層422を含んでいる。なお、絶縁層422は、信号伝達媒体421の周囲を覆っている。また、信号伝達媒体421は、ケーブル42の芯線である。この場合、通信器51は、信号伝達媒体421と直流的に絶縁された状態で給電要求データを第一取得部35へ送信する構成であることが好ましい。この構成により、データ担体41は、ケーブル42に対して簡単に着脱することができる。すなわち、通信器51は、絶縁層422へと装着される。そして、通信器51は、絶縁層422を介して送信信号を信号伝達媒体421へと送信している。あるいは、通信器51は、絶縁層422を介して受信信号を信号伝達媒体421から受信している。この場合、通信器51は、信号伝達媒体421を介して給電要求データを受信できる。この場合、ケーブル42の芯線は、電力の供給線であり、かつ信号伝達媒体421を構成している。
データ担体41(通信器51C)と通信器51Bはケーブル42Bに装着されている。なお、通信器51Bは、内部ケーブル423Aに装着されていることが好ましい。一方、通信器51Cは、外部ケーブル423Bに装着されている。ただし、通信器51Cは、通信器51Bとコネクタ32との間に装着されている。この場合、通信器51Bは給電装置
31内に収納されている。この構成により、通信器51Bの盗難や破壊などの発生を抑制できる。なお、通信器51Bは、内部ケーブル423Aに装着された構成に限られず、外部ケーブル423Bに装着されていても良い。この場合、給電装置31内に通信器51Bを収納するスペースがないような場合でも、給電装置31へ通信機能を後付けできる。
POSシステム14は、一般的に商品バーコードを読み取るハンディ型のバーコードリーダを含んでいる。そして、ハンディ型のバーコードリーダとレジスタ部1411の間は、ケーブル42Cによって接続されている。そこで、データ担体41は、ケーブル42Cを介して、通信器51Dと通信する構成としても良い。この場合、データ担体41は、ケーブル42Cへと装着する。なお、ケーブル42Cとケーブル42Bの太さや形状は、同じであるとは限らない。そこで、ケーブル42Cあるいはケーブル42Bは、データ担体41を装着する箇所にスペーサを設けても良い。この構成により、ケーブル42Bとケーブル42Cの双方に対して、データ担体41を装着して、通信することができる。また、簡単に取り外すこともできる。もちろんケーブル42Cは、データ担体41を装着して、通信器51Cと専用に通信する構成としても良い。
電子機器21は、通信器51Aを含むことが好ましい。なお、通信器51Aは、電子機器21(あるいは図2に示す移動体装置12)の固有IDを記憶している。なお、通信器51Aは、電子機器21のIDを記憶した構成に限られず、図2に示す移動体装置12の固有IDを記憶していても良い。もちろん通信器51Aは、その両方を記憶していても構わない。そして、通信器51Aは、通信器51Aの搭載された機器の固有IDを通信器51Bに対して送信する。この構成により、信号処理回路143は、無料で給電している電子機器21(あるいは図3に示す移動体装置12)を特定できる。従って、もしも顧客が繰り返して無料で給電した場合、信号処理回路143は、開閉器34を閉じたままとして、無料での給電を制止する。この結果、顧客が繰り返して無料で給電することを抑制できる。
通信器51Aは電子機器21に内蔵されていることが好ましい。なお、通信器51Aは、電子機器21に内蔵された構成に限られず、電子機器21の外部に設けられた構成でも構わない。この場合、ケーブル42Aは電子機器21の内部から、外部へと延在していることが好ましい。そして、通信器51Aは、電子機器21の外部においてケーブル42Aへ装着されている。なお、ケーブル42Aとして、電子機器21の電源コードを用いる場合、コネクタ22は、電源プラグを用いることができる。さらに、ケーブル42の途中にコネクタ(図示せず)を含んでも良い。
通信器51Aは、電源供給部23の蓄電量を検知するセンサ(図示せず)を含むことが好ましい。この場合、通信器51Aは、センサで検知した蓄電量あるいは、その検知量から充満状態となるまでに必要な充電量を、通信器51Bへと送信できる。このような構成により、信号処理回路143は、充満状態までの充電量を検知できる。したがって、販売員Yは、充満状態にまで充電した際に要する料金を、仮前払い(デポジット)で徴収することもできる。そしてこの場合、顧客Xの購入した商品の価格の合算を、前払い金額から精算することもできる。そして、余剰金は発生した場合、余剰金を顧客Xへ返金する。逆に不足金が発生した場合、不足金を顧客Xへ追加で請求する。さらに、信号処理回路143は、充満状態まで充電した場合に要する金額を表示器1412へ表示させることが好ましい。このような構成により、顧客Xは、自身の所持している現金を確認し、所持金が不足であれば、店舗13内などに設置されたATMなどで不足分の現金を引き落として支払うことができる。あるいは、有料での充電量の金額が、所持金以下となるように充電量を変更することもできる。
次に、通信器51の詳細について、図面を参照しながら説明する。図3は、通信器51
の概念図である。図4は、通信器51をケーブル42へ装着した状態の通信器51の概念図である。図5は、通信器51をケーブル42へ装着した状態の通信器51の回路ブロック図である。図3に示すように、通信器51は、通路53、結合部54、通信部56を含んでいる。そして図3に示すケーブル42を通路53へ挿入することによって、通信器51はケーブル42へ装着されている。この状態で、図2に示す信号伝達媒体421は、通路53を貫通している。そして、図3に示すように、結合部54は、電磁誘導、磁界結合、容量成分を介した電界結合のいずれかによって送信信号を信号伝達媒体421へ送信するようにケーブル42へ装着されている。もしくは結合部54は、電磁誘導、磁界結合、容量成分を介した電界結合(誘電体の静電容量を介して接続された状態)のいずれかによって信号伝達媒体421を通過する信号を受信するようにケーブル42へ装着されている。すなわち、信号伝達媒体421は、結合部54と絶縁された状態で、通信信号の信号伝送線路を構成している。そしてそのために、結合部54と通信部56が電気的に接続されている。この構成により、通信部56は、ケーブル42を介して、給電要求データを図1に示す第一取得部35へ送信している。
以上の構成により、結合部54と信号伝達媒体421は、直流的に絶縁された状態で、通信信号を送信あるいは受信できる。すなわち、ケーブル42を介して電子機器21へ電源を供給でき、かつ他の通信器と通信できる。また、通信器51の入出力信号を供給するために、信号線をケーブル42へ直接に接続する配線工事が、不要とできる。その結果、通信器51を容易にケーブル42後付けできるので、通信機能を有していない電子機器や給電装置に対しても、通信機能を容易に後付けできる。
通信器51は、ケース52を含むことが好ましい。また、ケース52は、第一ケース部521と第二ケース部522を含むことが好ましい。そして、結合部54は、ケース52内に収納されている。この場合、第一通路壁531と第二通路壁532および通路53もまたケース52内に設けられている。さらに、通信部56も、ケース52内に収納しても良い。
図6は、通信器51の側面図である。図7は、通信器51の側面図である。なお、図7は、図6の反対から見た場合の側面図である。ケース52の両側面には、2つの貫通部523部が形成されている。なお、通路53は、貫通部523と繋がっている。そして、ケーブル42は、貫通部523および通路53を貫通している。貫通部523は、たとえば貫通孔である。なお、貫通部523は、装着部60を構成しても良い。この場合、貫通部523も形状は、ケーブル42の外周形状と同じであることが好ましい。そして、貫通部523は、ケーブル42の絶縁層422を圧接していることが好ましい。この構成により、ケーブル42へケース52を装着した際に、通信器51のがたつきの発生を抑制できる。
この場合、第一ケース部521は、第一装着部601を含み、第二ケース部522は、第二装着部602を含む。そして、第一ケース部521と、第二ケース部522とを組み合わせることによって、第一装着部601と第二装着部602で装着部60を形成している。なお、貫通部523は、ケーブル42との間に隙間を有していても良い。この場合、ケーブル42と装着部60との間にスペーサや弾性部材などの介在物(図示せず)を設けることが好ましい。この構成により、装着部60は、介在物を介してケーブル42を保持する。また、貫通部523は孔であるが、この構成に限られず、切り欠きなどによって形成しても良い。
通信器51は、図3に示すように、第一通路壁531と第二通路壁532、または装着部60のすくなくともいずれか一方を含む。なお、装着部60は、第一装着部601と第二装着部602を含んでいる。この場合、装着部60は、第一通路壁531と第二通路壁532の一部を兼ねても良い。また、第一通路壁531は、第一通路壁531の一部を兼
ねても良い。さらに、第二通路壁532は、第二通路壁532の一部を兼ねても良い。通信器51は、通信部56、結合部54、通路53を含んでいる。通信部56は、通信信号を送信あるいは受信する。結合部54は、通信部56と電気的に接続されている。結合部54は、第一通路壁531または第二通路壁532のすくなくとも一方に設けられている。結合部54は、第一装着部601あるいは第二装着部602のすくなくとも一方と結合されている。
図8は、ケース52を開いた状態の通信器の概念図である。第二通路壁532および第二装着部602は、第一通路壁531ならびに第一装着部601と分離自在もしくは、一部で連結されて開閉自在に設けられている。そして、第一通路壁531(第一装着部601)と第二通路壁532(第二装着部602)を閉じた状態で、第一通路壁531(第一装着部601)と第二通路壁532(第一装着部602)で囲まれた空隙に、通路53が形成される。すなわち、第一通路壁531(第一装着部601)と第二通路壁532(第一装着部602)とが組み合わされて、通路53を形成している。そして、結合部54は、通信信号に基づいた出力を通路53に向って出力する。もしくは結合部54は、通路内を通過する信号を通信信号として通路53から入力する。
結合部54と図3に示すケーブル42が、容量成分を介した電界結合によって通信する場合、結合部54は、通信信号そのままで出力している。この場合、通信器51は、第一電極(第一結合部541)と第二電極(第二結合部542)を含んでいる。そして、第一装着部601と第二装着部602を組み合わせて、閉じることにより、第一結合部541第二結合部542によって結合部54を構成している。
一方、結合部54とケーブル42が、電磁誘導または磁界結合によって通信する場合、結合部54は、通信信号を磁力によって通信している。そして、第一装着部601と第二装着部602を組み合わせて、閉じることにより、通信信号を磁束へと変換して通路に向って出力している。もしくは、第一装着部601と第二装着部602を組み合わせて、閉じることにより、通路内を通過する信号に基づく磁束を通信信号として通路から入力している。
以上の構成により、第一通路壁531と第二通路壁532を組み合すことにより、ケーブル42を挿入する通路53が形成される。そこで、第一通路壁531と第二通路壁532を分離または開き、第一通路壁531と第二通路壁532の間にケーブル42を配置する。そして、第一通路壁531と第二通路壁532を装着あるいは閉じることにより、ケーブル42は、通路53を貫通する。このようにして、ケーブル42を配線することによって、通信器51をケーブル42へ装着できる。そして、結合部54は、ケーブル42の絶縁層422を介して、信号伝達媒体421と絶縁状態で通信信号を通信できる。したがって、通信器51の入出力信号の信号線を、ケーブル42に対して直接に接続する配線工事が不要とできる。その結果、通信器51をケーブル42へ容易に後付けできるので、通信機能を有していない電子機器に対しても、通信機能を容易に後付けできる。また、IDを認証することなどが必要となった際に、通信部56へID信号を入力することで、IDを送信できる。
通信器51は、規制部55を含んでいることが好ましい。規制部55は、第一通路壁531および第二通路壁532の分離や開くことを規制している。この構成により、第一通路壁531と第二通路壁532とが組み合わされた状態を維持できる。そして、結合部54をケーブル42へ装着した際に、規制部55は、通信器51のケーブル42への装着状態を維持する。
また、規制部55による第一通路壁531および第二通路壁532への規制を解除する
ことにより、第一通路壁531と第二通路壁532は、分離自在もしくは開閉自在な状態へと復帰することが好ましい。この構成により、通信器51は、ケーブル42に容易に着脱できる。したがって、通信機能を有していない電子機器に対して、通信することが必要となった際に、都度通信機能を付加することができる。
第一通路壁531は、第一ケース部521に設けられている。第二通路壁532は、第二ケース部522に設けられている。なお、第二通路壁532は、第一通路壁531に対して分離自在に設けられている。一方、第一ケース部521および第二ケース部522は、開閉自在に連結されている。そして、規制部55は、第一ケース部521および第二ケース部522が開くことを規制している。その場合、規制部55は、ケース52(第一ケース部521と第二ケース部522の総称)に形成することが好ましい。この構成により、規制部55は、第一通路壁531と第二通路壁とを組み合わせた状態を維持させている。かつ、規制部55は、第一通路壁531および第二通路壁532の分離を規制している。なお、第一ケース部521および第二ケース部522は、開閉自在に連結された構成に限られず、分離自在に構成されていても良い。この場合、規制部55は、第一ケース部521および第二ケース部522の分離を規制する。そして、通信器51は、第一ケース部521および第二ケース部522を分離または開いて、ケーブル42へ容易に装着できる。また、通信器51のケーブル42ルへの保持状態が維持できる。
特にデータ担体41(通信器51C)の規制部55は、容易に外すことができる構成であることが好ましい。すなわち、第一ケース部521と第二ケース部522は、規制部55による規制を解除することにより、分離自在もしくは開閉自在な状態へと復帰することが好ましい。この構成により、電子機器21や給電装置31に対して通信器51を取り付けても、容易に取り外すことができる。したがって、通信機能を有していない電子機器に対しても、通信機能が必要となった際に都度通信器を後付けすることによって、通信機能を後付けできる。
そのために、規制部55は、たとえば、係合部551と係合突起552によって構成できる。この場合、係合部551と係合突起552を係合することによって、第一ケース部521と第二ケース部522が分離あるいは開くことを規制する。なお、規制部55は、係合部551と係合突起552によって構成するに限られない。規制部55は、たとえば、バンドなどであっても良い。なお、通信器51Aは、電子機器21内に収納されている。通信器51Bは、給電装置31内に収納されている。したがって、通信器51Aや通信器51Bは、ケーブル42に装着された状態のままである。すなわち、通信器51Aや通信器51Bは、修理などの場合を除いて、ケーブル42から取り外される可能性が少ない。したがって、このように通信器51をケーブル42から取り外すことが不要な場合、規制部55は、上記以外に粘着テープ、接着剤などであっても良い。
通信器51は、ID信号出力部57を含むことが好ましい。ID信号出力部57は、通信回路と電気的に接続されている。そして、ID信号出力部57は、ID信号を通信部56へ出力する。ID信号出力部57は、たとえばID信号を記憶したメモリである。そして、通信器51は、ID信号出力部57を内蔵していることが好ましい。この構成により、IDを認証する際に都度、通信器51の外部からID信号の供給をうけずとも、ID認証できる電力供給システム15を実現できる。
ID信号出力部57は、通信器51の外部に設けられていても良い。この場合、通信器51は、外部入力コネクタ(図示せず)を含むことが好ましい。そして、ID信号は、外部から外部入力コネクタを通じて入力される。ID信号出力部57は、メモリに限られず、たとえば情報担体の識別装置であっても良い。この場合の情報担体としては、たとえばICカードである。この構成により、個人が持ち運ぶような人固有のIDなども通信する
ことができる。もちろん、ID信号出力部57のメモリに、このような人固有のIDを記憶させた構成としても良い。なお、通信器51は、無線や人体通信などによってID信号や課金給電信号を取得する構成としても良い。
通信器51Aや通信器51Bは、電力出力部58を含む構成に限られず、通信器51の外部に、電力出力部58を含む構成としても良い。たとえば、通信器51Aを電子機器21内に内蔵した場合、電源供給部23を電力出力部58として用いても良い。また、通信器51Aを給電装置31内に内蔵した場合、給電部33を電力出力部58として用いても良い。
なお、通信器51Cは、ID信号出力部57と電力出力部58の両方を含むことが好ましい。この構成により、通信器51Cは、通信すべきIDと、そのIDを送信するための回路、そしてそれらを動作させるための電源を全て含む。したがって、外部から通信部56を駆動する電源などを供給せずとも、ID信号を送信できる。すなわち、別途、通信器51Cへ電源を供給する線路などを準備する必要がない。また、通信を行なう際に、都度ID信号を通信部56へ入力するなどの作業も不要とできる。その結果、通信器51Cをケーブル42へ装着するだけで、容易に通信機能を後付けすることができる。すなわち、通信器51Cは、ケーブル42へ装着するだけで、自立で通信できる状態となる。
さらに、通信器51は、スイッチ59を含むことが好ましい。スイッチ59は、通信部56および電力出力部58の間に設けられている。この構成により、通信機能を使用する際にスイッチ59をオンにすれば良いので、電力出力部58の電力の消費を抑制できる。さらに、スイッチ59は、通信器51をケーブル42へ装着することによりONすることが好ましい。そのために、スイッチ59は、通路53へ突出した構成としてある。そして、通信器51をケーブル42へ装着することによって、ケーブル42の絶縁層422がスイッチ59を押し込む。この構成により、通信器51をケーブル42へ装着することによって、スイッチ59をONすることができる。また、ケーブル42から通信器51を外す動作によって、通信部56をオフすることもできる。したがって、都度、ケーブル42へ通信部56を装着して使用するような場合に、通信部56のオン、オフ動作は、別途手動などで行なう必要がない。なお、スイッチ59は、ケーブル42へ装着することでオン、オフする構成に限られず、人の操作によってオン、オフする構成としても良い。また、スイッチ59を2つ設け、一方はケーブル42へ装着することでオン、オフし、もう一方は人の操作でオン、オフする構成としても良い。
次に、通信器51Cを含む電力供給システム15で、給電装置31から電子機器21へ給電する手順について説明する。図1に示すように通信器51Bは、ケーブル42Bへ装着されている。さらに、通信器51Dは、ケーブル42Cへ装着されている。また、通信器51Aは、ケーブル42Aへ装着されている。
顧客Xは、移動体装置12を店舗13の駐車場へ駐車する。顧客Xは、コネクタ22とコネクタ32を接続する。そしてこの状態で、顧客Xは、店内へと移動する。なお顧客Xの給電したい対象が、電子機器21の場合、顧客は電子機器21を持って店舗13内へと移動する。そして、店舗13内で、顧客Xは、コネクタ22とコネクタ32を接続する。これにより、給電システム11は、移動体装置12に対して無料給電モードで給電を開始する。
コネクタ22とコネクタ32を接続することによって、通信器51Aと通信器51Bとが通信可能な状態となる。通信器51Bは、ケーブル42を介して通信器51Aへ機器IDなどの送信を要求する旨の信号(以下、送信要求信号)を定期的に送信している。また、通信器51Bは、通信器51Aへ電子機器21(移動体装置12)の状態情報を送信す
る旨の要求をしても良い。なお、状態情報としては、たとえば電源供給部23に蓄電された電力量などである。この要求を受けた通信器51Aから通信器51Bに対し、電子機器21(移動体装置12)の機器IDや状態情報などが、ケーブル42を介して送信される。この構成により、通信器51Bは、機器IDや状態情報を入手できる。そして、通信器51Bは、機器IDや状態情報を信号処理回路143へ出力している。これにより、信号処理回路143は、電子機器21(移動体装置12)を識別できる。
なお、給電部33は、給電開始から規定条件(規定の時間あるいは規定電力)に達する前に、何らかの要因でケーブル42による給電が停止したような場合に、再度、給電を開始する際に再度、電子機器21(移動体装置12)の機器IDや状態情報を要求する。これは、たとえば他の顧客が、コネクタ32をコネクタ22から外し、顧客Xが再度、コネクタ32をコネクタ22へ装着しなおしたような場合である。この場合、給電の切断前後での機器IDは同じである。従って、信号処理回路143が、給電の切断前後での機器IDを同じであると判断する。このような場合、信号処理回路143は給電の停止されている間を給電時間としてカウントしない。すなわち、信号処理回路143は、給電の停止されている間を給電時間としてカウントしない。あるいは、信号処理回路143は、給電を再度、開始した後で、給電停止前に供給した電力量と規定の電力量の差を規定条件に設定する。そして、給電部33は、再給電の開始時点から規定条件に達するまで、給電をする。
無料で給電できる電力量以上に給電したい顧客Xは、販売員Yに対して電子機器21を有料で給電したい旨を告げる。すると販売員Yは、通信器51Cをケーブル42Cへと装着する。この状態で、販売員Yが、POS端末141を操作することにより、通信器51Cによって有料で給電できるようにする。そして、販売員Yは、通信器51Cを顧客Yへ貸し出す。する。すなわち、販売員Yは、顧客Xへ渡すデータ担体41に記憶された機器IDを、信号処理回路143へ入力するための手続をする。
なお、データ担体41にバーコードによる機器IDを貼付している場合、販売員Yは、POS端末141のバーコードリーダによって機器IDを取得しても良い。すなわち、POS端末141のバーコードリーダを第二取得部1413として用いている。この場合、通信器51Dを設置していなくても、Dデータを、信号処理回路143へ入力できる。あるいは、信号処理回路143に記憶された機器IDをデータ担体41へと送信することによって、データ担体41に機器IDを記憶させるための手続をする。
さらにこの手続と併せて、販売員Yは、POS端末141を操作することによって、信号処理回路143は、課金給電信号を機器IDと対応付けて記憶部1431へ記憶させる手続も行なう。あるいは、上記手続に代えて、以下の手続を実行しても良い。信号処理回路143が、課金給電信号を通信器51Dへと送信する。これによって、通信器51Dは、ケーブル42Cを介して、課金給電信号を通信器51Cへと送信する。そして、通信器51Cは、機器IDと課金給電信号を対応付けて、給電要求データとして記憶する。
販売員Yは、課金給電信号と機器IDの対応付けの手続の後で、通信器51Cを顧客Yへ貸し出す。顧客Yは、通信器51Cを持って移動体装置12を駐車した場所(あるいは電子機器21を置いた場所)へと移動する。そして、販売員Yから借りた通信器51Cを外部ケーブル423Bへ装着する。なお、通信器51Cのケーブル42Bへの装着より前に、コネクタ22とコネクタ32を接続していることが好ましい。この場合、コネクタ22とコネクタ32を接続した時点から、無料での給電を開始できる。そして、通信器51Cをケーブル42Bへ装着することによって、通信器51Cは、ケーブル42Bを介して通信器51Bと通信できる状態となる。なお、コネクタ22とコネクタ32は、通信器51Cをケーブル42Bへ装着した後で接続しても良い。この場合、コネクタ22とコネクタ32を接続することによって、通信器51Cは、ケーブル42Bを介して通信器51B
と通信できる状態となる。そして、通信器51Bは、ケーブル42に対して給電要求データを通信信号として送信している。したがって、通信器51Cをケーブル42へ装着することにより、通信器51Cは通信信号を受信して、給電要求データへと復調する。
復調された給電要求データは、信号処理回路143へと入力される。信号処理回路143は、給電要求データと記憶部1431に記憶された機器IDを比較する。なお、記憶部1431には、貸し出されたデータ担体41の機器IDを格納している。そして、信号処理回路143は、記憶部1431の中のテーブルデータの中から機器IDを探し出す。この構成により、記憶部1431に含まれた機器IDと等しい機器IDを給電要求データに含むと判定した場合、信号処理回路143は、有料で給電するために顧客Xへ貸し出された通信器51Cのケーブル42への装着を判定できる。したがって、信号処理回路143は、有料給電モードで動作する。
信号処理回路143は、さらに課金給電信号によって、有料給電モードと無料給電モードを判定しても良い。この場合、記憶部1431に、貸し出されたデータ担体41の機器IDと課金給電信号とが対応付けられたテーブルデータなどを格納することが好ましい。そして、信号処理回路143は、記憶部1431のテーブルデータなどによって、機器IDと課金給電信号とが対応付けられていると判定した場合、有料給電モードで動作する。
通信器51Cは、有料で給電する場合に顧客Xへ貸し出す構成としているが、この構成に限られず、無料で給電する場合も顧客Xへ貸し出しても良い。この場合、テーブルデータにおいて機器IDと課金給電信号とが対応付けを発見できない場合に、無料給電モードで動作する。すなわち、信号処理回路143は、テーブルデータに機器IDのみが記憶されていると判定した場合、無料給電モードで動作する。
なお、通信器51Cで機器IDと課金給電信号を対応付けた給電要求データを記憶している場合、信号処理回路143は、給電要求データの中に課金給電信号を含んでいるか否かを判定する。そして、信号処理回路143は、給電要求データの中に課金給電信号を含むと判定した場合、有料給電モードで動作する。なお、無料で給電する場合にも通信器51Cを顧客Xへ貸し出す場合、信号処理回路143は、給電要求データの中に課金給電信号を含まないと判定することによって、無料給電モードで動作する。
以上のようにして、信号処理回路143は、有料給電モードか、あるいは無料給電モードかを判断している。そして、信号処理回路143は、この判断結果に応じて、開閉器34を制御し、電子機器21(移動体置12)への給電を開始や停止、あるいは終了する。なお、有料給電モードの場合、電源供給部23の電力が充満状態となったら、給電を終了している。
信号処理回路143は、機器IDの判断、あるいは有料給電モードか無料給電モードかの判断の後で、認証の完了した旨の信号を給電装置31へ出力している。この信号を受信した給電装置31は、通信認証の完了の旨を顧客Xへと示す、なお、給電装置31は、光、音、あるいは文字などの表示によって、認証の完了を顧客Xへと伝える。顧客Xは、このようにして認証の完了を確認すると、通信器51Cをケーブル42から取り外す。そして、電子機器21(移動体装置12)の給電の完了までの間、店舗13内などにて、買い物あるいは待機する。そして、給電の完了した頃合を見計らい、顧客Xは、通信器51Cを精算カウンターまで持って行き、通信器51Cを販売員Yへ返却する。
販売員Yは、このようにして返却された通信器51Cを貸し出す際の同様の作業によって、信号処理回路143へ通信器51の返却を入力する。これにより、信号処理回路143は、有料の給電に対する課金額を決定する。そして、信号処理回路143は、表示器1
412で、請求額を表示する。さらに、信号処理回路143は、通信器51の機器IDを記憶部1431から消去する。あるいは、信号処理回路143は、記憶部1431に記憶されたデータテーブルを書き換える。すなわち、信号処理回路143は、データテーブルに機器IDと対応付けて返却済みを示す信号を記憶させても良い。あるいは、データテーブルに機器IDと対応づいている信号をリセットしても良い。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
以上のように、本発明にかかる給電システムは、通信機能を有さない機器に対して、有料でも無料でも充電できるという効果を有し、店舗などに設置すると有用である。
11 給電システム
12 移動体装置
13 店舗
14 POSシステム
15 電力供給システム
21 電子機器
22、32、36A、36B コネクタ
23 電源供給部
31 給電装置
33 給電部
34 開閉器
35 第一取得部
41 データ担体
42、42A、42B、42C ケーブル
51、51A、51B、51C、51D 通信器
52 ケース
53 通路
54 結合部
55 規制部
56 通信部
57 ID信号出力部
58 電力出力部
59 スイッチ
60 装着部
111 アンテナ
112 警告部
121 ボディ
122 駆動部
132 店舗建屋
141 POS端末
142 情報通信端末
143 信号処理回路
144 バーコードリーダ
162 駐車場
421 信号伝達媒体
422 絶縁層
423A 内部ケーブル
423B 外部ケーブル
521 第一ケース部
522 第二ケース部
523 貫通部
531 第一通路壁
532 第二通路壁
541 第一結合部
551 係合部
552 係合突起
601 第一装着部
602 第二装着部
1411 レジスタ部
1412 表示器
1413 第二取得部
1431 記憶部
1611 壁

Claims (8)

  1. 機器IDを含む給電要求データを有したデータ担体と、
    前記データ担体から前記給電要求データを取得する第一取得部と、
    コネクタと、
    前記コネクタへ電力を供給する給電部と、
    前記コネクタと前記給電部の間を電気的に接続するケーブルと、
    前記給電部と前記コネクタの間に設けられ、前記給電部からコネクタへの電力の供給と停止とを切り換える開閉器と、
    前記給電要求データが前記第一取得部から入力され、かつ前記機器IDが記憶された信号処理回路と、を備え、
    前記信号処理回路は、
    無料給電モードと有料給電モードを有し、
    前記無料給電モードでは、給電を開始してから規定の状態となるまでの間、課金せずに前記電力を供給し、前記規定の状態となった後に前記開閉器で前記電力の供給を停止させ、
    前記有料給電モードでは、
    前記給電要求データに前記機器IDを含むと判定した場合、前記有料給電モードで給電し、前記有料給電モードで供給された前記電力に基づいて課金額を算出する、
    電力供給システム。
  2. 前記信号処理回路は、
    前記給電要求データに前記機器IDを含むと判定した場合、前記無料給電モードから前記有料給電モードへと切り換える、
    電力供給システム。
  3. 前記信号処理回路は、
    前記給電要求データに前記機器IDを含み、かつ前記機器IDと前記有料給電モードで給電する旨を示す課金給電信号とが対応付けられていると判定した際に、前記無料給電モードから前記有料給電モードへと切り換える、
    電力供給システム。
  4. 前記データ担体から前記機器IDを取得する第二取得部を、さらに備えた、
    請求項1記載の電力供給システム。
  5. 前記信号処理回路は、記憶部を含み、
    前記第二取得部で取得した前記機器IDと、前記課金給電信号とを対応つけて前記記憶部へと書き込む、
    請求項4記載の電力供給システム。
  6. 前記データ担体は、前記給電要求データを送信する第一の通信器である、
    請求項1記載の電力供給システム。
  7. 前記課金給電信号を前記第一の通信器へと送信する第二の通信器を、さらに備え、
    前記第一の通信部気、前記課金給電信号を受信し、かつ前記機器IDと前記課金給電信号とを前記給電要求データとして送信する、
    請求項6記載の電力供給システム。
  8. 前記開閉器から前記コネクタへ前記電力を供給する信号伝達媒を含むケーブルを、さらに備え、
    前記データ担体は、前記ケーブルへ着脱自在に構成され、
    前記第一の通信部は、前記ケーブルへ装着された際に前記信号伝達媒と直流的に絶縁された状態で前記給電要求データを前記信号伝達媒へ送信し、
    前記第一取得部は、前記ケーブルを介して前記給電要求データを受信する、
    請求項7記載の電力供給システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7511337B2 (ja) 2019-11-29 2024-07-05 住友重機械搬送システム株式会社 機械式駐車場

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