JP2018065399A - ハイブリッド車両の制御装置及びハイブリッド車両 - Google Patents

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堅治 森川
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志誠 甲斐
三好 秀和
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Abstract

【課題】電力消費量を抑制しつつモータークリープを発生させてエンジンクリープと同様の車両運転感覚をドライバーに与えることができるハイブリッド車両の制御装置及びハイブリッド車両を提供する。
【解決手段】ハイブリッド車両の制御装置70は、ハイブリッド車両1のブレーキペダル50が踏み込まれてハイブリッド車両1が走行停止した状態の場合にモータージェネレーター21を停止させてモータークリープの発生を停止させる制御処理を実行するモータークリープ停止制御部71と、ブレーキペダル50の踏み込み量が減少してブレーキペダル50の踏み込みによる制動力が、エンジンクリープによってハイブリッド車両1が発進可能な所定値以下になった場合に、モータークリープを発生させる制御処理を実行するモータークリープ発生制御部71と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明はハイブリッド車両の制御装置及びハイブリッド車両に関し、詳しくはモータークリープを発生させることが可能なハイブリッド車両の制御装置及びハイブリッド車両に関する。
従来、モータージェネレーターによるクリープトルク(以下、モータークリープと称する)を発生させることが可能なハイブリッド車両が知られている。このようなハイブリッド車両においては、一般に、ブレーキペダルが踏み込まれてハイブリッド車両が走行停止した場合に、モータークリープを常時発生させている。このように走行停止時にモータークリープを常時発生させた場合、ハイブリッド車両の発進時にドライバーがエンジンによるクリープトルク(以下、エンジンクリープと称する)と同様の車両運転感覚を得ることができる点でメリットがある。しかしながら、この場合、モータークリープがハイブリッド車両の発進に活用されていないにもかかわらず、モータークリープの発生のためにモータージェネレーターを駆動させている点において、電力が無駄に消費されている。
これに関して、特許文献1には、ハイブリッド車両の走行停止時においてブレーキペダルが踏み込まれた状態の場合にはモータークリープの発生を停止させ、ハイブリッド車両の発進時にブレーキペダルの踏み込み量がゼロになった場合(すなわち、ブレーキ操作が解除された場合)に、モータークリープを発生させることで、電力消費量の抑制を図る技術が開示されている。
特開2012−60739号公報
しかしながら、特許文献1のように、ブレーキペダルの踏み込み量がゼロになった時点からモータークリープを発生させた場合、ドライバーがエンジンクリープと同様の車両運転感覚を得ることが困難になってしまう。
本発明は上記のことを鑑みてなされたものであり、その目的は、電力消費量を抑制しつつモータークリープを発生させてエンジンクリープと同様の車両運転感覚をドライバーに与えることができるハイブリッド車両の制御装置及びハイブリッド車両を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るハイブリッド車両の制御装置は、モータージェネレーターによるモータークリープを発生させることが可能なハイブリッド車両を制御する制御装置において、前記ハイブリッド車両のブレーキペダルが踏み込まれて前記ハイブリッド車両が走行停止した状態の場合に前記モータージェネレーターを停止させて前記モータークリープの発生を停止させる制御処理を実行するモータークリープ停止制御部と、前記ブレーキペダルの踏み込み量が減少して前記ブレーキペダルの踏み込みによる制動力が、エンジンクリープによって前記ハイブリッド車両が発進可能な所定値以下になった場合に、前記モータークリープを発生させる制御処理を実行するモータークリープ発生制御部と、を備えることを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明に係るハイブリッド車両は、モータージェネレーターによるモータークリープを発生させることが可能なハイブリッド車両において、上記の制御装置を備えることを特徴とする。
本発明に係るハイブリッド車両の制御装置及びハイブリッド車両によれば、ブレーキペダルが踏み込まれてハイブリッド車両が走行停止した状態の場合にモータージェネレーターを停止させてモータークリープの発生を停止させるので、このような場合にもモータージェネレーターを駆動させてモータークリープを発生させる場合に比較して、電力消費量を抑制することができる。また、ブレーキペダルの踏み込み量が減少して、ブレーキペダルの踏み込みによる制動力が、エンジンクリープによってハイブリッド車両が発進可能な所定値以下になった場合に、モータークリープを発生させるので、エンジンクリープと同様の車両運転感覚をドライバーに与えることができる。
本発明の実施形態に係るハイブリッド車両の一例を示す構成図である。 制御装置がモータークリープを発生させる際に実行する制御処理の一例を示すフローチャートである。 図3(a)は実施形態に係るブレーキ制動力及びモータークリープによる駆動力の時間変化を示す模式図である。図3(b)は実施形態に係る車速の時間変化を示す模式図である。 比較例に係るブレーキ制動力及びモータークリープによる駆動力の時間変化を示す模式図である。
以下に、本発明の実施の形態に係るハイブリッド車両の制御装置70及びハイブリッド車両1について、図面を参照して説明する。図1は本実施形態に係るハイブリッド車両1の一例を示す構成図である。
ハイブリッド車両1は、エンジン10、エンジンクラッチ14、モータージェネレーター21、トルクコンバーター17、トランスミッションクラッチ15、及びトランスミッション30を備えている。またハイブリッド車両1は、エンジン10とエンジンクラッチ14とを接続する動力伝達軸13と、エンジンクラッチ14とモータージェネレーター21とを接続する動力伝達軸22aと、モータージェネレーター21とトルクコンバーター17とを接続する動力伝達軸22bとを備えている。またハイブリッド車両1は、トルクコンバーター17とトランスミッションクラッチ15とを接続する動力伝達軸18と、トランスミッションクラッチ15とトランスミッション30とを接続する動力伝達軸31とを備えている。
また、ハイブリッド車両1は、モータージェネレーター21と電気的に接続されたインバーター23を備えるとともに、高電圧バッテリー24、DC/DCコンバーター25、低電圧バッテリー26、車両電装品27、及びBMS(バッテリーマネージメントシステム)28を備えている。さらにハイブリッド車両1は、ハイブリッド車両1を制御する制御装置70を備えている。
また、ハイブリッド車両1の運転席には、ドライバーによって操作されるブレーキペダル50が配置されている。このブレーキペダル50の踏み込み量は、ブレーキ踏み込み量検出センサ60によって検出されて制御装置70に伝えられる。
また、ハイブリッド車両1は、摩擦力によって制動力を発生させる摩擦ブレーキ機構51を備えている。この摩擦ブレーキ機構51の具体的な構成は特に限定されるものではないが、本実施形態に係る摩擦ブレーキ機構51は、一例として、作動した場合に摩擦力を発生して制動力を発生する摩擦ブレーキ本体部と、制御装置70に制御されて摩擦ブレーキ本体部を油圧等によって作動させるブレーキアクチュエータとを備えている。なお、摩擦ブレーキ本体部としては、例えばドラムブレーキやディスクブレーキ等を用いることができる。
エンジン10においては、エンジン本体11に形成された複数(この例では4個)の気筒12内における燃料の燃焼により発生した熱エネルギーにより、動力伝達軸13としてのクランクシャフトが回転駆動される。このエンジン10の種類は特に限定されるものではなく、ディーゼルエンジンやガソリンエンジン等を用いることができる。本実施形態ではエンジン10の一例として、ディーゼルエンジンを用いている。
モータージェネレーター21には、発電運転が可能な永久磁石式の交流同期モーターが用いられる。トランスミッション30には、ハイブリッド車両1の運転状態と予め設定されたマップデータとに基づいて決定された目標変速段へ自動的に変速するAMT又はATが用いられる。なお、図1では図示されていないが、トランスミッション30の出力側には、プロペラシャフトが接続されており、このプロペラシャフトには、デファレンシャルを介して駆動輪が接続されている。
高電圧バッテリー24としては、リチウムイオンバッテリーやニッケル水素バッテリー等を用いることができる。低電圧バッテリー26は、各種の車両電装品27に電力を供給するためのバッテリーであり、例えば鉛バッテリー等を用いることができる。DC/DCコンバーター25は、高電圧バッテリー24と低電圧バッテリー26との間における充放電の方向及び出力電圧を制御する機能を有している。BMS28は、電流値、電圧値やSOC等のバッテリーの状態に関する情報を検出して、制御装置70に伝達する。
エンジンクラッチ14は、エンジン10とモータージェネレーター21との間における動力の伝達及び遮断を切り替えるクラッチである。具体的にはエンジンクラッチ14が接状態になった場合、エンジン10とモータージェネレーター21との間の動力伝達は可能になり、エンジンクラッチ14が断状態になった場合、エンジン10とモータージェネレーター21との間の動力伝達は遮断される。トランスミッションクラッチ15は、トルクコンバーター17とトランスミッション30との間における動力の伝達及び遮断を切り替えるクラッチである。具体的にはトランスミッションクラッチ15が接状態になった場合、トルクコンバーター17とトランスミッション30との間の動力伝達は可能になり、トランスミッションクラッチ15が断状態になった場合、トルクコンバーター17とトランスミッション30との間の動力伝達は遮断される。
制御装置70は、エンジン10、エンジンクラッチ14、モータージェネレーター21、トルクコンバーター17、トランスミッションクラッチ15、トランスミッション30、及び摩擦ブレーキ機構51を制御することでハイブリッド車両1を統合的に制御している。このような制御装置70として、本実施形態では電子制御装置を用いている。この電子制御装置は、各種の制御処理を実行する制御部としての機能を有するCPU71と、CPU71の動作に用いられる各種データやプログラム等を記憶する記憶部としての機能を有するROM72、RAM73等とを有するマイクロコンピュータを備えている。
制御装置70は、ハイブリッド車両1の発進時や加速時においては、高電圧バッテリー24から電力を供給されたモータージェネレーター21に、ハイブリッド車両1の駆動力の少なくとも一部をアシストさせる。また制御装置70は、ハイブリッド車両1の慣性走
行時や制動時においては、モータージェネレーター21に回生発電を行わせ、回生発電で生じた電力を高電圧バッテリー24に充電させる。また制御装置70は、例えばエンジンクラッチ14を断状態に制御し、トランスミッションクラッチ15を接状態に制御して、モータージェネレーター21のみを駆動源とする、いわゆるモーター単独走行を行わせることもできる。
また、制御装置70は、ブレーキペダル50が踏み込まれた場合には、摩擦ブレーキ機構51を制御することによって、摩擦制動力を発生させる。すなわち、本実施形態に係るハイブリッド車両1のブレーキシステムは、電子制御式のブレーキシステムによって構成されている。なお、制御装置70は、例えば、ブレーキペダル50が踏み込まれた場合に、摩擦ブレーキ機構51による摩擦制動力とモータージェネレーター21による回生制動力との合計が目標制動力になるように摩擦ブレーキ機構51及びモータージェネレーター21を制御してもよい。
さらに、制御装置70は、モータージェネレーター21によるクリープトルク(すなわちモータークリープ)を発生させる制御処理を実行する。具体的には制御装置70は、モータージェネレーター21を高電圧バッテリー24の電力で駆動させるとともに、エンジンクラッチ14を断状態に制御し且つトランスミッションクラッチ15を接状態に制御することで、モータージェネレーター21の駆動力をトルクコンバーター17及びトランスミッション30に伝達させて、モータージェネレーター21によるモータークリープを発生させる。
なお、本実施形態に係るハイブリッド車両1のハードウエア構成は、少なくともモータージェネレーター21によるモータークリープを発生させることが可能な構成であればよく、上述した図1のハードウエア構成に限定されるものではない。
続いて、モータークリープに関する制御装置70の制御の詳細について説明する。制御装置70は、ブレーキペダル50が踏み込まれてハイブリッド車両1が走行停止した状態の場合に、モータージェネレーター21を停止させてモータークリープの発生を停止させる制御処理を実行する。そして、制御装置70は、ドライバーがハイブリッド車両1を発進させる際に、ドライバーによるブレーキペダル50の踏み込み量が減少してブレーキペダル50の踏み込みによる制動力が予め設定された所定値(これは、エンジンクリープによってハイブリッド車両1が発進可能な値に相当する)以下になった場合にモータークリープを発生させる制御処理を実行する。
上記の制御処理についてフローチャートを用いて詳細に説明すると、次のようになる。図2は制御装置70がモータークリープを発生させる際に実行する制御処理の一例を示すフローチャートである。制御装置70は、ハイブリッド車両1の始動後において、図2のフローチャートを所定周期で繰り返し実行する。なお、図2の各ステップは制御装置70の具体的にはCPU71が実行する。
図2のステップS10において、制御装置70は、ブレーキペダル50が踏み込まれて(ブレーキON)、ハイブリッド車両1が走行停止した状態であるか否かを判定する。このステップS10の具体的な実行手法は特に限定されるものではないが、本実施形態に係る制御装置70は、一例として、次の手法によってステップS10を実行している。
具体的には制御装置70は、ブレーキ踏み込み量検出センサ60の検出結果に基づいてブレーキペダル50の踏み込み量を取得し、車速センサ(図示せず)の検出結果に基づいてハイブリッド車両1の車速を取得する。そして、制御装置70は、取得されたブレーキペダル50の踏み込み量が所定値よりも大きい値であり、且つ車速がゼロの場合に、ステ
ップS10でYESと判定する。ステップS10はYESと判定されるまで繰り返し実行される。
ステップS10でYESと判定された場合、制御装置70は、モータージェネレーター21を停止させてモータークリープの発生を停止させる(ステップS20)。
なお、仮にステップS10でYESと判定される前の状態から、既にモータージェネレーター21が停止した状態にある場合には、ステップS20において制御装置70は、このモータージェネレーター21が停止した状態を維持させる。
ステップS20の後に制御装置70は、ブレーキペダル50の踏み込みによる制動力(以下、ブレーキ制動力と称する)が所定値以下になったか否かを判定する(ステップS30)。具体的には、ステップS20の後に、ドライバーがハイブリッド車両1を発進させるためにブレーキペダル50の踏み込み量を減少させることによって、ブレーキ制動力は減少していく。そこで、ステップS30において制御装置70は、このブレーキ制動力が減少して所定値以下になったか否かを判定している。
より具体的には、本実施形態に係る制御装置70は、ブレーキペダル50の踏み込み量に基づいて、所定のマップや演算式を用いてブレーキ制動力を算出する。そして、制御装置70は、この算出されたブレーキ制動力が所定値以下になったと判定した場合にステップS30でYESと判定する。ステップS30はYESと判定されるまで繰り返し実行される。
なお、制御装置70によるブレーキペダル制動力の取得手法は、これに限定されるものではない。他の一例を挙げると、例えば、制御装置70は、ブレーキ圧に基づいてブレーキ制動力を取得することもできる。
また、本実施形態では、ステップS30に係る所定値として、エンジンクリープによってハイブリッド車両1が発進できるようなブレーキ制動力を用いる。別の観点からこの所定値を説明すると、この所定値として、ブレーキペダル50の踏み込みによって発生する摩擦ブレーキ機構51の摩擦制動力よりもエンジンクリープによる駆動力が大きくなるような摩擦制動力の値を用いる。なお、この所定値は、後述する図3(a)のF2に相当するものである。
この所定値は、ブレーキ制動力と相関を有する指標(例えばブレーキ圧)とエンジンクリープによる駆動力とに基づいて予め算出したり、車両を用いた実験や、シミュレーションを行ったりすることで予め求めておき、制御装置70の記憶部(例えばROM72)に記憶させておく(すなわち、予め設定しておく)。
ステップS30でYESと判定された場合、制御装置70はモータークリープを発生させる制御処理を実行する(ステップS40)。具体的には制御装置70は、エンジンクラッチ14を断状態にし、トランスミッションクラッチ15を接状態にして、モータージェネレーター21の駆動力がトルクコンバーター17及びトランスミッション30に伝達するようにハイブリッド車両1を制御した状態で、モータージェネレーター21を高電圧バッテリー24の電力で駆動させる。これにより、モータージェネレーター21によるモータークリープの発生が開始する。
また、本実施形態に係る制御装置70は、ステップS30でYESと判定された場合に、ステップS40においてモータークリープを発生させるのみならず、ブレーキ制動力がゼロになるように摩擦ブレーキ機構51を制御する。さらに、制御装置70は、ステップS40において、モータージェネレーター21の回転数が徐々に増加するようにモータージェネレーター21を制御することによって、モータークリープを徐々に増加させる。なお、ステップS40におけるこれらの制御の詳細については、後述する図3において説明する。制御装置70は、ステップS40の後にフローチャートの実行を終了させる。
なお、本実施形態において、ステップS20を実行する制御装置70のCPU71は、ハイブリッド車両1のブレーキペダル50が踏み込まれてハイブリッド車両1が走行停止した状態の場合にモータージェネレーター21を停止させてモータークリープの発生を停止させる制御処理を実行するモータークリープ停止制御部としての機能を有する部材に相当する。また、ステップS40を実行する制御装置70のCPU71は、ブレーキペダル50の踏み込み量が減少してブレーキペダル50の踏み込みによる制動力が、エンジンクリープによってハイブリッド車両1が発進可能な所定値以下になった場合にモータークリープを発生させる制御処理を実行するモータークリープ発生制御部としての機能を有する部材に相当する。
続いて、上述したモータークリープ発生時の制御処理について、別の観点から再度詳細に説明する。図3(a)は、本実施形態に係るブレーキ制動力及びモータークリープによる駆動力の時間変化を示す模式図であり、図3(b)は、本実施形態に係る車速の時間変化を示す模式図である。具体的には、図3(a)のライン100はブレーキ制動力の時間変化を示し、ライン200はモータークリープによる駆動力の時間変化を示し、図3(b)のライン300は車速の時間変化を示している。
図3(a)及び図3(b)の横軸の原点(時間0)は、ブレーキペダル50が踏み込まれてハイブリッド車両1が走行停止した時点である。時間t1は、ハイブリッド車両1を発進させるために(すなわち走行を再開させるために)、ドライバーがブレーキペダル50の踏み込み量を減少させ始めた時点である。
図3(a)のライン100に示すように、ブレーキ制動力は、横軸の原点から時間t1までの間、F1になっている。ドライバーが時間t1においてブレーキペダル50の踏み込み量を減少させた場合、ライン100に示すブレーキ制動力は減少を開始する。そして、ライン100のブレーキ制動力が所定値(F2)になった時間t2において(これは、図2のステップS30でYESと判定される時点に相当する)、ライン200に示すモータークリープによる駆動力の発生が開始される(これが図2のステップS40の制御処理に相当する)。
また、ライン100に示すブレーキ制動力は、時間t2において、ゼロになっている。これは、制御装置70が時間t2においてブレーキ制動力をゼロにしたことによるものである。すなわち、本実施形態に係る制御装置70のモータークリープ発生制御部は、ブレーキペダル50の踏み込み量が減少してブレーキ制動力が所定値(F2)以下になった場合に、モータークリープを発生させるのみならず、ブレーキ制動力を、ブレーキペダル50の踏み込み量がゼロでないにもかかわらずにゼロにしている。
時間t2以降において、ライン200に示すモータークリープによる駆動力は、徐々に増加していく。そして、モータークリープによる駆動力は、時間t2から所定時間経過した時間t3において、所定値F2になっている。すなわち、時間t2以降、時間t3未満の間、モータージェネレーター21は、時間t3以降の場合よりも小さなトルクを発生させるとともに、その発生トルクを徐々に増加させている。
なお、時間t3の具体的な値は特に限定されるものではないが、本実施形態においては、時間t1〜時間t2におけるライン100の延長線が横軸と交差する時間となっている(なお、この図3(a)の時間t3は後述する図4のライン100aが横軸と交差する時間t3に相当している)。換言すると、この時間t3は、ドライバーによるブレーキペダル50の踏み込み量がゼロとなる時間(すなわちドライバーによるブレーキ操作が解除された時間)に相当する。
以上のように、本実施形態に係る制御装置70は、ドライバーによるブレーキペダル50の踏み込み量がゼロとなる前の時間t2(ブレーキ制動力が所定値F2以下となる時間)からモータークリープを発生させ、次いで、このモータークリープによる駆動力を徐々に増加させていき、ドライバーによるブレーキペダル50の踏み込み量がゼロになった時点(時間t3)で、モータージェネレーター21の駆動力を所定値F2に制御している。
また、図3(b)のライン300に示すように、車速は時間t2まではゼロである。すなわちハイブリッド車両1は走行停止状態である。車速は、時間t2以降において、モータークリープによる駆動力の増加に伴って徐々に増加していき、時間t3において所定速度となっている。
続いて、以上説明した本実施形態の作用効果について、比較例と比較しつつ説明する。まず、比較例に係るハイブリッド車両として、図2のモーター制御処理を実行せずに、ブレーキペダルが踏み込まれてハイブリッド車両が走行停止した状態からモータークリープを発生させて、エンジンクリープと同様の駆動力を発生させる制御処理を実行するハイブリッド車両を想定する。
図4は、比較例に係るハイブリッド車両におけるブレーキ制動力及びモータークリープによる駆動力の時間変化を示す模式図である。図4のライン100aは比較例に係るハイブリッド車両のブレーキ制動力の時間変化を示し、ライン200aは比較例に係るハイブリッド車両のモータークリープによる駆動力の時間変化を示している。
比較例に係るハイブリッド車両の場合、ライン100aに示すブレーキ制動力は、時間t1において減少に転じるが、時間t2においてゼロにはならず、ドライバーによるブレーキペダルの踏み込み量がゼロになった時間t3において、ゼロになっている。また、ライン200aに示すモータークリープによる駆動力は、ブレーキペダルが踏み込まれてハイブリッド車両が走行停止した時点(横軸の原点)から発生している。
この図4において、ライン100aとライン200aで囲まれた領域(斜線領域)においては、モータークリープがハイブリッド車両の発進に活用されていないにもかかわらず、モータークリープを発生させるためにモータージェネレーターを駆動させている。この点において、比較例に係るハイブリッド車両は、電力が無駄に消費されている。
ところで、この電力消費の無駄を抑制するために、例えば図4において、時間t3未満まではライン200aに示すモータークリープによる駆動力をゼロにしておき、時間t3において、モータークリープによる駆動力を発生させることも考えられる。なお、この技術は前述した特許文献1の技術に対応するものである。しかしながら、この場合、時間t2と時間t3との間ではモータークリープが発生していないので、ドライバーがエンジンクリープと同様の車両運転感覚を得ることは困難になってしまう。
これに対して、本実施形態によれば、ブレーキペダル50が踏み込まれてハイブリッド車両1が走行停止した状態の場合にモータージェネレーター21を停止させてモータークリープの発生を停止させる制御処理を実行するので(図2のステップS20)、このような場合にもモータークリープを発生させる比較例の場合に比較して、電力消費量を抑制することができる。また、本実施形態によれば、ブレーキペダル50の踏み込み量が減少し
てブレーキ制動力が、エンジンクリープによってハイブリッド車両1が発進可能な所定値以下になった場合に(ステップS30でYESと判定されたとき、図3(a)の時間t2)、モータークリープを発生させる制御処理を実行するので(ステップS40)、エンジンクリープと同様の車両運転感覚をドライバーに与えることができる。
また本実施形態によれば、図3(a)のライン100の説明で述べたように、ブレーキペダル50の踏み込み量が減少してブレーキ制動力が所定値(F2)以下になった場合に、モータークリープを発生させるのみならず、ブレーキ制動力をゼロに制御しているので、モータークリープが発生した場合にモータークリープによってハイブリッド車両1をスムースに発進させることができる。具体的には、時間t2と時間t3との間でモータークリープによる走行を阻害するブレーキ制動力がなくなるので、モータージェネレーター21で発生する駆動力を効率的にハイブリッド車両1の走行に使用することができ、時間t2からハイブリッド車両1をスムースに発進させることができる。これにより、エンジンクリープと同様な車両運転感覚をドライバーに効果的に与えることができる。
以上本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 ハイブリッド車両
10 エンジン
21 モータージェネレーター
50 ブレーキペダル
70 制御装置
71 CPU(モータークリープ停止制御部、モータークリープ発生制御部)

Claims (3)

  1. モータージェネレーターによるモータークリープを発生させることが可能なハイブリッド車両を制御する制御装置において、
    前記ハイブリッド車両のブレーキペダルが踏み込まれて前記ハイブリッド車両が走行停止した状態の場合に前記モータージェネレーターを停止させて前記モータークリープの発生を停止させる制御処理を実行するモータークリープ停止制御部と、
    前記ブレーキペダルの踏み込み量が減少して前記ブレーキペダルの踏み込みによる制動力が、エンジンクリープによって前記ハイブリッド車両が発進可能な所定値以下になった場合に、前記モータークリープを発生させる制御処理を実行するモータークリープ発生制御部と、を備えることを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  2. 前記モータークリープ発生制御部は、前記ブレーキペダルの踏み込みによる制動力が前記所定値以下になった場合に、さらに前記ブレーキペダルの踏み込みによる制動力をゼロに制御する請求項1記載のハイブリッド車両の制御装置。
  3. モータージェネレーターによるモータークリープを発生させることが可能なハイブリッド車両において、
    請求項1又は2に記載の制御装置を備えることを特徴とするハイブリッド車両。
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