JP2018065238A - ワーク回収装置、および、それを備える工作機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワーク回収装置において、切削油に混じったワークを切削油から確実に分離でき、しかも、ワークの回収率を高めることができること。【解決手段】捕集用網かご14を収容するワーク回収カップ10が本体部16の連結部16Cに連結され、ワーク回収カップ10のワーク回収室10Aおよび本体部16のサイクロン分離室16Rが密閉される場合、サイクロン分離室16Rを通じてワーク回収カップ10に供給されたワークWおよび切削油OILのうち切削油OILの圧力により、ワーク回収カップ10のリリーフ弁12が開状態とされ、切削油OILが、捕集用網かご14およびワーク回収カップ10の孔10aを介してワーク回収カップ10から外部に排出され、ワークWは、捕集用網かご14の捕集部内に確実に捕集されるもの。【選択図】図1

Description

本発明は、ワーク回収装置、および、それを備える工作機械に関する。
工作機械において、機械加工により得られたワークと、得られたワークに伴い発生した加工屑との混合物からワークだけを分離し回収するワーク回収装置が実用に供されている。例えば、特許文献1に示されるように、ワーク回収装置は、加工屑とワークとを分離する分離容器と、分離容器に連結され、加工屑およびワークが投入されるロート部を有する投入筒と、分離容器の下方から液体を分離容器内に供給する液体供給手段と、分離容器の上端から流出した液体および加工屑を受ける上部受け部とを含んで構成されている。
特許文献1に記載の構成において、ワークおよび加工屑の混合物が、工作機械に組み込まれた排出機構により切削液とともに間欠的に投入筒のロート部に投入されるとき、ワークおよび加工屑の混合物が分離容器の液体内に沈降される。その際、液体供給手段による流量調整により、分離容器の液体流入孔を介して供給された液体が、分離容器の筒状部における下方から上方に向けて流れるのでワークのみが沈降し分離容器の底部に堆積される。加工屑のみが液体の流れに乗って上端に向けて流され排出され、上部受け部に受け取られ、分離されたワークは、分離容器の底部から回収される。
また、例えば、特許文献2には、工作機械において、機械加工に伴い使用される切削油内に混合される金属粉等の金属ダストを分離捕集するための金属ダスト分離除去装置が、提案されている。特許文献2において、金属ダスト分離除去装置は、サイクロン分離室を内側に有する円柱体と、円柱体の下端部に着脱可能に配される金属ダスト回収部と、円柱体のサイクロン分離室に連通する接続管に、工作機械からの金属ダストが混合される切削油を吸引し圧送するポンプと、を含んで構成される。
特許文献2に記載の構成において、金属ダストと切削油とを分離する場合、金属ダストを含む切削油が工作機械からポンプにより吸引された後、切削油が、円柱体の接続管、および、吹出口を通じてサイクロン分離室内の円筒状部に円周方向に沿って吹き出される。これにより、切削油が、円筒状部の内周部に沿って旋回され、切削油内の金属ダストは、遠心分離され、重力により金属ダスト回収部に回収される。金属ダストを除く残りの切削油は、円柱体の流出管部および接続管部を介して外部に排出され補助フィルターを介して工作機械に循環される。従って、切削油が、工作機械において再使用される。
特許第5806235号公報 特許第4753898号公報
特許文献1に示されるような、ワーク回収装置において、ワークの直径が3mm未満程度の比較的微小で軽量であるワークの場合、ワークが分離容器の筒状部における下方から上方に向けて流れる液体の流れに乗って加工屑とともに混じり排出され上部受け部に一緒に受け取られる場合がある。このような場合、ワークだけを分離回収するために上部受け部に受け取られたワークと加工屑とを再度、分離するという煩雑な手間が必要となり、ワークの回収効率が低下することとなる。
また、特許文献2に示される分離装置が、仮に、切削油とワークとの混合物からワークを分離するために利用された場合、ポンプにより、切削油を工作機械からサイクロン分離室内に連続して吸引するために円柱体のサイクロン分離室内の圧力を所定の負圧に維持することが必要とされる。
しかしながら、上述の混合物が、特許文献2に示される分離装置に、工作機械から連続的に供給される場合、ポンプの吸引動作が連続的に繰り返されるとき、サイクロン分離室内の負圧が高まるにつれて、円柱体の流出管部および接続管部を介して一旦、外部に排出された切削油がサイクロン分離室内に逆流し、工作機械からの新たな混合物のサイクロン分離室内への連続した吸引動作が妨げられる虞がある。
以上の問題点を考慮し、本発明は、ワーク回収装置、および、それを備える工作機械であって、切削油に混じったワーク(被加工物)を切削油から確実に分離でき、しかも、ワークの回収率を高めることができるワーク回収装置、および、それを備える工作機械を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明に係るワーク回収装置は、供給された少なくとも被加工物および液体を含む混合物のうち液体および被加工物を遠心力により分離するサイクロン分離室を有する本体部と、サイクロン分離室に連通し分離された被加工物を捕集する捕集部材が配される被加工物回収室を有し、本体部の下端部に着脱可能に連結され本体部と協働して閉空間を内側に形成する被加工物回収カップと、被加工物回収カップの外周部に設けられ、被加工物回収室内の液体の一部を外部に排出する少なくとも1つの排出口を開閉する少なくとも一つの開閉弁と、本体部のサイクロン分離室内の空気を吸引排出する吸引排出手段と、を備えて構成される。
また、開閉弁は、一端が被加工物回収カップの外周部に固定され、他端が、液体の圧力に応じて被加工物回収カップの排出口を開放する常閉型のリリーフ弁であってもよい。捕集部材は、網かごであり、捕集部材の開口端部は、被加工物回収カップの上端部とともに前記本体部の連結部に密封状態で連結されてもよい。本体部のサイクロン分離室を形成する内壁面には、遠心力が作用する被加工物を保護するワーク保護部材が設けられ、被加工物がワーク保護部材の表面に沿って被加工物回収カップに導かれてもよい。
またさらに、少なくとも一つの被加工物回収カップをアームプレートで保持し、本体部の下端部に被加工物回収カップを着脱可能に連結させる被加工物回収カップ着脱機構部をさらに備え、アームプレートにおける被加工物回収カップを保持する保持部は、被加工物回収カップの自転を規制する回転防止手段を有するものでもよい。
本発明に係るワーク回収装置を備える工作機械は、被加工物を、液体を伴って加工する機械加工室と、機械加工室からの少なくとも被加工物および液体を含む混合物をワーク回収装置のサイクロン分離室に導く被加工物導入通路と、上述のワーク回収装置と、を備えて構成される。
本発明に係るワーク回収装置、および、それを備える工作機械によれば、サイクロン分離室に連通し分離された被加工物を捕集する捕集部材が配される被加工物回収室を有し、本体部の下端部に着脱可能に連結され本体部と協働して閉空間を内側に形成する被加工物回収カップと、被加工物回収カップの外周部に設けられ、被加工物回収室内の液体の一部を外部に排出する少なくとも1つの排出口を開閉する少なくとも一つの開閉弁と、を備えるので例えば、液体としての切削油に混じったワーク(被加工物)を切削油から確実に分離でき、しかも、ワークの回収率を高めることができる。
本発明に係るワーク回収装置の一例の要部の構成を概略的に示す構成図である。 図1におけるII−II線に沿って示されるワーク回収装置のサイクロン分離室の断面図である。 図1に示される例に用いられる緩衝部材を示す図である。 図1に示される例に用いられるワーク回収カップおよびリリーフ弁を概略的に示す断面図である。 図1に示される例における動作説明に供される図である。 (A)は、アームプレートにおけるストッパピンをワーク回収カップとともに部分的に示す図であり、(B)は、(A)に示されるアームプレートにおけるストッパピンを拡大して示す斜視図である。
図1は、本発明に係るワーク回収装置の一例の要部の構成を概略的に示す。
図1において、ワーク回収装置は、ワーク導入通路22を介して図示が省略される工作機械に接続されている。図示が省略される工作機械は、例えば、NC旋盤とされ、検査用プローブの一部を構成するプローブピンを被加工物であるワークWとして切削加工するものとされる。のプローブピンは、例えば、銅合金材料で作られる直径3mm以下の比較的微小かつ軽量円柱状の部品とされる。ワーク導入通路22の上流側の端部は、NC旋盤における背面主軸の端部に設けられる接続口に接続されている。NC旋盤においては、所定のタイミングで、例えば、1本のプローブピンの加工終了ごとの背面主軸の前進動作に応じて後述するポンプ20Pが作動されるように、旋盤における一連の加工動作がプログラミングされている。これにより、NC旋盤による突切り加工により切り離されたワークWが、ポンプ20Pの吸引力によって、空気AIRを含む切削油OILと一緒に混合され、その混合されたものが、ワーク回収装置のサイクロン分離室16Rに連続的に供給される。
ワーク回収装置は、上述のNC旋盤における付属装置としてNC旋盤の機械加工室に隣接して設けられている。ワーク回収装置は、サイクロン分離室16Rを有する本体部16と、本体部16の下端部に着脱可能に連結される複数のワーク回収カップ10と、複数のワーク回収カップ10を保持した状態でリボルバー式(回転式)で回転するとともに、1個のワーク回収カップ10を本体部16の下端部に対し着脱するように、ワーク回収カップ10を昇降動させるワーク回収カップ着脱機構部と、サイクロン分離室16R内の空気を吸引排出する空気排出通路20と、空気排出通路20における下流側端部に設けられる吸引用ポンプ20Pと、を主な要素として含んで構成されている。なお、図1においては、ワーク回収カップ着脱機構部の一部を構成するワーク回収カップ支持部RECを概略的に示す。
円筒状の本体部16は、空気AIRを含む切削油OILと上述のワークWとを分離するサイクロン分離室16Rを内側に有し、NC旋盤の筐体内に設けられる支持板24に支持されている。図2に示されるように、サイクロン分離室16Rの上部の内側には、ワーク導入通路22の下流側の端部22Nが、サイクロン分離室16Rを形成する内周面に沿って下方に向けて折り曲げられた状態で、所定の長さだけ突出している。これにより、ワークWと空気AIRを含む切削油OILとが一緒に混合されたものが、サイクロン分離室16Rの内周面の接線方向に沿って斜め下方に向けて端部22Nから吐出される。サイクロン分離室16Rの最下端部には、ワーク回収カップ10が着脱可能に連結される円板状の連結部16Cが形成されている。連結部16Cは、ワーク回収カップ10の上端面が当接する鍔を有している。その鍔の下端面には、後述する捕集用網かご14の上端の内周部に係合される被係合部16cdが一体に形成されている。被係合部16cdの外周縁には、図示が省略されるOリングが取り付けられている。これにより、ワーク回収カップ10の上端面が連結部16Cの鍔に当接することにより、ワーク回収カップ10の内部空間、および、サイクロン分離室16Rが密閉されることとなる。
図2に示されるように、連結部16Cおよび被係合部16cdは、後述するワーク回収カップ10の内側とサイクロン分離室16Rとを連通させる開口部16Caを有している。
サイクロン分離室16Rの内側には、バッフル部16Bが形成されている。バッフル部18Bは、サイクロン分離室16Rの内周面における連結部16Cよりも上方部分に配置され、サイクロン分離室16Rの内周面全周にわたり形成されている。バッフル部16Bは、サイクロン分離室16Rの内周面の上方から連結部16Cに向けて所定の下り勾配で傾斜した斜面を有している。バッフル部16Bの中央部には、サイクロン分離室16Rと連結部16Cおよび被係合部16cdの開口部16Caとを連通させる開口部16Baが形成されている。また、図2に示されるように、サイクロン分離室16Rの内周面の全周には、ワーク保護部材としての緩衝部材18が密着されている。緩衝部材18は、バッフル部16Bの上方に設けられている。例えば、図3に示されるように、緩衝部材18は、所定の厚さを有し、例えば、シリコンゴムのような弾性材料のシートで略長方形に作られている。緩衝部材18における上述のワーク導入通路22の下流側の端部22Nに対応する位置には、端部22Nが貫通する楕円状の長孔18aが形成されている。緩衝部材18が、サイクロン分離室16Rの内周部全周に設けられることにより、供給されるワークWがサイクロン分離室16Rの内周面に直接的に衝突することが回避されるのでワークWの損傷が回避される。
サイクロン分離室16Rの上端部は、蓋部材21により閉塞されている。蓋部材21における排気口(不図示)には、空気排出通路20の一端に接続されるホースジョイント部20Aが接続されている。空気排出通路20の他端には、吸引手段としての吸引用ポンプ20Pが接続されている。吸引用ポンプ20Pは、図示が省略される制御部により制御される。
空気排出通路20におけるホースジョイント部20Aと吸引用ポンプ20Pとの間には、第1のフィルターとしての不純物除去フィルター20Bと、第2のフィルターとしての気液分離フィルター20Cとが設けられている。不純物除去フィルター20Bは、空気排出通路20を介して吸引された空気中に含まれる飛散した加工屑等の不純物を除去するものとされる。気液分離フィルター20Cは、空気排出通路20を介して吸引された空気中に含まれる少量の飛散した切削油の液滴と空気AIRとを分離するものとされる。これにより、空気中に含まれる切削油の液滴が除去されるので空気AIRだけが吸引用ポンプ20Pに供給されることとなる。
ワーク回収カップ着脱機構部は、複数個のワーク回収カップ10を円周方向に沿って所定の間隔をもって保持するアームプレート26と、アームプレート26のボス部26Bを昇降可能に支持する支持軸28と、支持軸28の下端部に連結される減速機構部30と、図示が省略されるが、減速機構部30に連結される駆動軸を有するステッピングモータと、アームプレート26のボス部26Bを昇降動させるアームプレート昇降用駆動部と、を主な要素として含んで構成されている。
ワーク回収カップ支持部RECは、アームプレート26と、支持軸28とを主な要素として含んで構成されている。
アームプレート26は、中央のボス部26Bの周囲に、円周方向に沿って均等の間隔で各ワーク回収カップ10が挿入される複数の孔26aを有している。円盤状のアームプレート26は、支持軸28の軸線に直交するとともに本体部16の連結部16Cに対して略平行になるようにボス部26Bに支持されている。各ワーク回収カップ10のフランジ部10Fは、孔26aの周縁に着脱可能に係止されている。図6(A)および(B)に部分的に拡大されて示されるように、孔26aの周縁には、各ワーク回収カップ10のアームプレート26における孔26aに対する自転を規制する回転防止手段としてストッパピン26Sが設けられている。ストッパピン26Sの全長は、連結時、その先端が本体部16の連結部16Cに接触しないようにフランジ部10Fの厚さ以下に設定されている。そのストッパピン26Sは、ワーク回収カップ10のフランジ部10Fに設けられた切欠部10Faの周縁に係止される。このように回転防止手段によってワーク回収カップ10の自転を防止することにより、後述するオイル排出口10aの位置を常に同じ位置に固定することができ、リリーフ弁12の動作を安定させることができる。
アームプレート26のボス部26Bは、図示が省略されるアームプレート昇降用駆動部により、矢印Uの示す方向、即ち、本体部16の連結部16Cに対して近接する方向に上昇せしめられる。これにより、アームプレート26の孔26aの周縁に支持されるワーク回収カップ10の開口端部が、本体部16の連結部16Cの被係合部16cdに押し付けられる。また、ワーク回収カップ10のフランジ部10Fが本体部16の連結部16Cの鍔に当接される。これにより、ワーク回収カップ10のワーク回収室10Aおよび本体部16のサイクロン分離室16Rが、密閉されることとなる。また、ボス部26Bは、矢印Dの示す方向、即ち、本体部16の連結部16Cに対し離隔する方向に下降せしめられる。
さらに、図1に示されるように、ワーク回収カップ10が、本体部16の連結部16Cに対し離隔した状態で支持軸28が、所定のタイミングで減速機構部30を介して所定の回転角度ごとに断続的に回転せしめられる場合、アームプレート26のボス部26Bは、支持軸28に追従して所定の回転角度、例えば、90°だけ回転せしめられる。従って、隣接する他のワーク回収カップ10が、本体部16の連結部16Cの真下の位置に位置決めされることとなる。また、各ワーク回収カップ10についてこのような断続的な回転動作は、所定のタイミングで繰り返される。
ワーク回収カップ10は、上方に向けて開口し、捕集用網かご14を着脱可能に収容するワーク回収室10Aを内側に有している。ワーク回収室10Aの底部を形成する内周面には、捕集用網かご14の底部を支持する台座10Bが固定されている。これにより、図4に示されるように、捕集用網かご14の上端が、ワーク回収カップ10における上部の開口端部近傍に位置決めされるので捕集用網かご14の上端が連結部16Cに沿って当接しワークWを確実に捕集用網かご14内に回収することができる。
ワーク回収カップ10における上部の開口端部には、フランジ部10Fが全周にわたり形成されている。フランジ部10Fは、アームプレート26の孔26aの周縁に係止されるように張り出している。
ワーク回収カップ10の円筒状の側面部には、所定の間隔をもって2箇所に、円形のオイル排出口10aが形成されている。オイル排出口10aは、開閉弁としての常閉型のリリーフ弁12により、選択的に開閉される。リリーフ弁12は、弾性材料、例えば、ゴム材料により帯状に成形されている。リリーフ弁12の上端部は、ワーク回収カップ10の外周部におけるフランジ部10Fの真下となる側面部に接着されている。これにより、切削油OILがワーク回収カップ10のワーク回収室10A内に供給される場合、図4に矢印で示されるように、切削油OILの圧力により、リリーフ弁12が開状態とされるので切削油OILの一部がオイル排出口10aを介して排出される。また、ワーク回収カップ10が本体部16に連結され、サイクロン分離室16R内が負圧とされる場合、ワーク回収カップ10のワーク回収室10A内も負圧となるのでリリーフ弁12は、オイル排出口10aおよびその周縁に密着しオイル排出口10aを閉状態とするものとされる。
なお、上述の例においては、開閉弁として常閉型のリリーフ弁12が、設けられているが、斯かる例に限られることなく、例えば、開閉弁としてノーマルオープン型の逆止弁が設けられ、ワーク回収カップ10のワーク回収室10A内が所定の負圧となる場合、逆止弁がオイル排出口10aを閉じるように構成されてもよい。また、上述の例においては、オイル排出口10aが、ワーク回収カップ10の側面部に形成されているが、斯かる例に限られることなく、例えば、オイル排出口10aが、ワーク回収カップ10の底部に設けられてもよい。
ワーク回収カップ10のワーク回収室10A内に配される捕集用網かご14は、上述したワークWを多数個、捕集するような、例えば、所定のメッシュ寸法を有するステンレス鋼線の網で作られている。図4に示されるように、捕集用網かご14の外径は、その外周部とワーク回収カップ10のワーク回収室10Aの内周部との間に所定の隙間が形成されるように、ワーク回収カップ10のワーク回収室10Aの内径よりも小に設定されている。捕集用網かご14は、ワーク回収カップ10のワーク回収室10Aの内周面に向き合う側面部と、側面部に連なり上述の台座10Bに支持される底部とからなる。捕集用網かご14のワーク捕集部は、上方のワーク回収カップ10の開口端部に向けて開口している。
斯かる構成において、図5に示されるように、先ず、アームプレート昇降用駆動部により、捕集用網かご14が収容されたワーク回収カップ10の開口端部が、本体部16の連結部16Cの被係合部16cdに押し付けられた状態で、吸引用ポンプ20Pが作動状態される。次に、NC旋盤による突切り加工により切り離されたワークWと空気AIRを含む切削油OILとが一緒に混合されたもの(以下、ワーク混合物ともいう)が、ワーク導入通路22を通じてワーク回収装置のサイクロン分離室16Rに連続的に供給される。続いて、サイクロン分離室16R内に供給されたワーク混合物は、サイクロン分離室16R内を流れるサイクロン気流によって旋回運動し、遠心力により、サイクロン分離室16R内の緩衝部材18の表面に向けてワークWおよび切削油OILが飛散し分離される。ワークWおよび切削油OILは、緩衝部材18の表面に沿って自重により下方に落下し、バッフル部材16Bによりサイクロン分離室16Rの中央部に集められ、バッフル部材16Bおよびワーク回収カップ10の開口部を介して捕集用網かご14に集められる。次に、吸引用ポンプ20Pの作動が停止した場合、サイクロン分離室16R内は大気圧となる。これにより、図4に示されるように、切削油OILは、リリーフ弁12を開状態とし、捕集用網かご14および孔10aを介してワーク回収カップ10から外部に排出され、図示が省略されるオイルパンに戻される。続いて、サイクロン分離室16R内の負圧により、リリーフ弁12が閉状態に戻される。ワークWは、捕集用網かご14から外部に飛散することなく捕集用網かご14の捕集部内に確実に捕集される。その際、切削油OILの残部は、ワーク回収カップ10内に満たされることとなる。切削油OILの最上の液面は、例えば、オイル排出口10aの下縁近傍に形成される。
一方、混合物に含まれた空気AIRは、サイクロン分離室16R内で分離されてホースジョイント部20Aを介して空気排出通路20に排出される。
従って、切削油に混じったワークWをサイクロン分離室16R内で切削油から確実に分離でき、しかも、ワークWは、捕集用網かご14および本体部16から外部に飛散することなく捕集用網かご14のワーク捕集部内に確実に捕集されるのでワークWの回収率が高まることとなる。
なお、上述の本発明に係るワーク回収装置の一例において、ワーク回収カップ10は、メッシュ材からなる捕集用網かご14を内部に収納し、そこにワークWのみを捕集するようになっているが、例えばワーク回収カップ10のオイル排出口10aを網目メッシュで塞ぎ、リリーフ弁12を設けてもよい。これによれば、捕集用網かご14を設けることなく、ワークWのみを効率的に回収することができる。また、上述の本発明に係るワーク回収装置の一例が、工作機械としてNC旋盤に適用されているが、斯かる例に限られることなく、他のNCフライス盤等の他のNC工作機械に適用されてもよいことは勿論である。
10 ワーク回収カップ
12 リリーフ弁
14 網かご
16 本体部
16R サイクロン分離室
20 空気排出通路
20P 吸引ポンプ

Claims (6)

  1. 供給された少なくとも被加工物および液体を含む混合物のうち該液体および該被加工物を遠心力により分離するサイクロン分離室を有する本体部と、
    前記サイクロン分離室に連通し分離された前記被加工物を捕集する捕集部材が配される被加工物回収室を有し、前記本体部の下端部に着脱可能に連結され前記本体部と協働して閉空間を内側に形成する被加工物回収カップと、
    前記被加工物回収カップの外周部に設けられ、前記被加工物回収室内の液体の一部を外部に排出する少なくとも1つの排出口を開閉する少なくとも一つの開閉弁と、
    前記本体部のサイクロン分離室内の空気を吸引排出する吸引排出手段と、
    を具備して構成されるワーク回収装置。
  2. 前記開閉弁は、一端が被加工物回収カップの外周部に固定され、他端が、前記液体の圧力に応じて前記被加工物回収カップの排出口を開放する常閉型のリリーフ弁であることを特徴とする請求項1記載のワーク回収装置。
  3. 前記捕集部材は、網かごであり、該捕集部材の開口端部は、前記被加工物回収カップの上端部とともに前記本体部の連結部に密封状態で連結されることを特徴とする請求項1または請求項2記載のワーク回収装置。
  4. 前記本体部のサイクロン分離室を形成する内壁面には、前記遠心力が作用する被加工物を保護するワーク保護部材が設けられ、該被加工物がワーク保護部材の表面に沿って前記被加工物回収カップに導かれることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちのいずれかに記載のワーク回収装置。
  5. 少なくとも一つの被加工物回収カップをアームプレートで保持し、前記本体部の下端部に該被加工物回収カップを着脱可能に連結させる被加工物回収カップ着脱機構部をさらに備え、
    前記アームプレートにおける被加工物回収カップを保持する保持部は、該被加工物回収カップの自転を規制する回転防止手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちのいずれかに記載のワーク回収装置。
  6. 被加工物を、液体を伴って加工する機械加工室と、
    前記機械加工室からの少なくとも前記被加工物および液体を含む混合物をワーク回収装置のサイクロン分離室に導く被加工物導入通路と、
    請求項1乃至請求項5のうちのいずれかに記載のワーク回収装置と、
    を具備して構成されるワーク回収装置を備える工作機械。
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