JP2018062086A - 異質材積層複合材料及びその製品 - Google Patents

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Abstract

【課題】材料の選択が幅広く、異なる材料によって構造強度、剛性及び耐衝撃性を調整可能、且つ編織層のみで構成された編織樹脂の板材より加工コストが低く、製造プロセスが簡単な、市場競争力がある異質材積層複合材料を提供する。【解決手段】異質材積層複合材料は、第1層構造と、中心基板と、第2層構造とをこの順に含み、前記第1層構造は、織り繊維層、金属層、樹脂層またはそれらの組み合わせであり、前記中心基板は、熱可塑性樹脂板であり、前記第2層構造は、織り繊維層と樹脂層、或いは織り繊維層と不織布を備え、前記第1層構造と前記第2層構造における前記織り繊維層は、それぞれ接着剤層に介して前記中心基板に連結され、且つ前記第1層構造と前記第2層構造との間の機械的強度差が20%以下である。

Description

本願発明は、1種の複合材料に関し、特に、異質材をもって互いに積層する複合材料に関するものである。
現在、スーツケースの製造産業は、ハードシェルタイプのスーツケースが主流であり、ハードシェルスーツケースの種類は、主に樹脂(プラスチック)材料製または金属材料製の2つに分かれている。それは、樹脂または金属が特殊な形状や外形に加工することができ、且つ樹脂や金属材料の製品は、布などの柔らかい素材でできたスーツケースより、強度、耐久性及び防水性が優れるため、消費者に歓迎されている。
そして、樹脂材料製のハードシェルスーツケースはまた、伝統的な樹脂板と、複合樹脂板などに分かれて、単層または多層の形式に積層して層圧成形されている。ただ、樹脂板と複合樹脂板の価格こそ低いが、代わりに構造の強度が劣れ、強い衝撃に耐えられず破損してしまう恐れもあります。
故に、前述した樹脂板の強度不足の欠陥を改善するために、続いて開発したのは、プラスチックストリップや樹脂繊維で織り出した多層織り樹脂板又は複合材料織り樹脂板である。このような編織構造は前述した樹脂板より構造の強度が優れるが、多層織り樹脂板の材料、生産、加工と人員のコストが高く、且つ製造プロセスが困難のため、繊維の破断やズレ、曲がる処が皺になり、紋様が連続せず、多層織り樹脂板が熱可塑性の深さを制限する等の問題になりやすいので、現在一般の多層織り樹脂板で作成されたスーツケースは価格が高く、大衆向けではありません。
一方、金属材料製のハードシェルスーツケースは、金属材料自体の価格が高く、多層に積層された場合の重量が高い他、高価のホットプレス金型による生産コストを省くための代案である縫い付け工程も適用できず、且つ外力の衝撃による変形は自動的に回復しないため、業者が回収して修理しなければならない等、克服し難い問題があります。
上記の問題に鑑みて、従来の樹脂又は金属ハードシェルの製造において、構造の強度を上げればコストが増え、逆にコストを下げれば構造の強度が犠牲になるため材料の選択が制限されるという、様々な問題を解決するため、本願発明は1種の異質材積層複合材料を提供し、その異質材積層複合材料は、第1層構造と、中心基板と、第2層構造とをこの順に含み、その内、前記第1層構造は、織り繊維層、金属層、樹脂層またはそれらの組み合わせであり、前記中心基板は、熱可塑性樹脂板であり、前記第2層構造は、織り繊維層と樹脂層、或いは織り繊維層と不織布を備え、前記第1層構造と前記第2層構造における前記織り繊維層は、それぞれ接着剤層に介して前記中心基板に連結され、且つ前記第1層構造と前記第2層構造との間の機械的強度差が20%以下である。
その内、前記中心基板の厚さが、0.2〜3.0mmであり、前記織り繊維層または前記不織布層の厚さが、0.2〜0.5mmであり、前記樹脂層の厚さが、0.05〜0.15mmであり、且つ前記金属層の厚さが、0.1〜0.5mmである。
その内、前記中心基板の材料は、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン、ポリカーボネートまたはポリメチルメタクリレートを含み、前記織り繊維層の材料は、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維、炭素繊維、ガラス繊維、ケブラー繊維、ナイロン繊維または天然繊維を含み、前記樹脂層の材料は、ポリプロピレン、ナイロン、ポリウレタン、熱可塑性ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレート、サーリン樹脂、ペバックス樹脂、ポリカーボネートまたはポリメチルメタクリレートを含み、前記金属層の材料は、アルミニウム、マグナリウム合金、ステンレス鋼、銅、クロムメッキ銅またはチタン合金を含み、且つ前記接着剤層の材料は、共重合ポリオレフィン系、共重合ポリアミド系、共重合ポリエステル系、熱可塑性ポリウレタン系、ポリオレフィン系、ポリアミド系、エポキシ樹脂系またはポリエステル系の接着剤を含む。
その内、前記接着剤層は、前記織り繊維層の繊維に浸透し、前記織り繊維層の体積の3分の1ないし2分の1に占める。
その内、前記不織布の繊維の一部が、前記織り繊維層の繊維の一部に組み込むまたは絡みつく。
その内、前記第1層構造の前記樹脂層の表面には、熱昇華転写または印刷された文字またはパターンを有する。
本願発明はまた、前述した異質材積層複合材料で作成されたスーツケースの外装、ローラースケート靴のアッパー、及び保護ギヤをさらに提供する。
上記の説明からわかるように、本願発明は以下の利点を有する:
1.本願発明は、異質材積層複合材料の主要構造の充填層及び支持層として、熱可塑性樹脂材料の中心基板を使うことで、従来技術による樹脂板の構造強度が乏しい及び強い衝撃に耐えられない問題を解決する。本願発明の前記中心基板の材料の選択が幅広く、異なる材料によって構造強度、剛性及び耐衝撃性を調整可能、且つ前記中心基板は編織構造ではなく、その厚さは自由に調整することができ、編織層のみで構成された多層編織樹脂の板材より材料と加工のコストが低く、製造プロセスが簡単であるため、市場競争力が優れる。
2.本願発明の第1層構造と第2層構造の機械的強度が近いことによって、後に続く加工と成形の時に生じる繊維の破断やズレ、曲がる処が皺になり、紋様が連続しない等の問題が起こり難くなる。また、本願発明の織り繊維層は同じ厚さや強度を有する多層編織樹脂板より少ないので、熱可塑性の深さに対する影響が少ない。
3.本願発明は、金属材料を最外層にして中心基板と織り繊維層とを重ね合わせて得られた金属異質材積層複合材料を採用し、前記中心基板は複合材料全体の充填層及び支持層として働き、前記織り繊維層も優れる剛性や強度を提供することで、本願発明の金属複合材料が従来の金属積層板より全体の剛性と構造の強度が優れる他、重量も軽減することができる。例えば、アルミニウムの比重が2.7g/cmで、厚さ1mmのアルミニウム板の場合、平方メートルの面積あたりに2700gの重量を生じることに比べて、本願の金属異質材積層複合材料は、厚さ0.2mmのアルミニウム板が厚さ0.8mmの織り繊維層と中心基板とを合わせて、同じ1mmの厚さでも、本願発明の場合の平方メートルの面積あたりの重量がただの1400gになり、ほぼ半分の重量を軽減でき、且つ同等の構造強度、剛性及び耐衝撃性を保つことができる。
さらに、前記織り繊維層、前記中心基板が外力による衝撃を受けた後、自力で元の形状にリカバーする能力を持っているため、従来技術の金属材料製ハードシェルスーツケースが外力の衝撃を受けた後の外形が自力で元の形状に戻れなくなり、業者に回収して修理しなければならない欠陥を改善することができる。
4.本願発明の織り繊維層は、その用途によって異なる繊維材料、色、パターン及び編織方法を選択することができるので、外観の良さと異質材積層複合材料の全体の構造強度や剛性の強化を同時に達成する効果を奏する。また、前記織り繊維層の高い比表面積により、接着剤/粘着フィルムとラミネーションプロセスで簡単に他の異質材と接着することができる。
5.本願発明は、織り繊維層、樹脂の中心基板または金属等の異なる種類の材料を積層複合してなるものであり、樹脂と金属という違う材料、及び編織材と板材という違う構造を複合することで、製品の外観、様式、厚さ、剛性や構造強度を調整できる効果を達成し、材料と構造強度のフレキシビリティが高い。
6.前記織り繊維層の関係で、本願発明はホットプレス加工をする必要がなく、縫い付け工程だけで直接立体形状を形成することができる。例えば、スーツケースの外装(シェル)、かばん等の生産は、高価のホットプレス金型による生産コストを省けられ、生産プロセスのバラエティが増え、且つ本願発明の製品が外力の衝撃で凹る場合、前記中心基板と前記織り繊維層により自力で元の形状にリカバーする効果があり、従来金属製ハードシェルスーツケースが自力で元の形状に戻れなくなり、業者に回収して修理しなければならない欠陥を改善することができる。
図1は、本願発明の好適的な第1実施例の積層構造模式図である。 図2aは、本願発明の好適的な第1実施例の断面図である。 図2bは、本願発明の好適的な第1実施例の断面図である。 図2cは、本願発明の好適的な第1実施例の断面図である。 図2dは、本願発明の好適的な第1実施例の断面図である。 図2eは、本願発明の好適的な第2実施例の積層構造の断面図である。 図3は、本願発明の好適的な第3実施例の積層構造模式図である。
図1に示すように、本願発明の好適的な第1実施例の異質材積層複合材料10aは、第1層構造13aと、中心基板11aと、第2層構造15aとをこの順に積層した構造を含み、前記第1層構造13a、前記第2層構造15a及び前記中心基板11aの間には、それぞれ接着剤層Aをもって互いに接着している。
その内、本実施例の前記第1層構造13aは、織り繊維層131aと樹脂層132aとを積層して形成され、前記織り繊維層131aは異質材積層複合材料10aに編み物の外見を提供する他、編織構造は樹脂板より優れる構造の強度を提供することができる。本実施例の前記織り繊維層131aの厚さが0.2〜0.5mmであり、前記織り繊維層131aの材料は、ポリエチレン繊維(Polyethylene,PE)、ポリプロピレン繊維(Polypropylene,PP)、ポリエチレンテレフタレート(Polyethylene Terephthalate,PET)、炭素繊維、ガラス繊維、ケブラー繊維、ナイロン繊維(Nylon)、天然繊維(Natural fiber)等で編み立てることができるが、それらに限定されない。
前記樹脂層132aは前記織り繊維層131aの表面を覆い、前記織り繊維層131aの保護層として光沢のある質感を提供する。さらに、熱昇華転写または印刷の方法で前記樹脂層132aの表面に装飾用の文字またはパターンを追加することができる。本実施例の前記樹脂層132aの厚さが0.05〜0.15mmであることが好適であり、前記織り繊維層131aと前記樹脂層132aとの間にも前記接着剤層Aをもって互いに接着することができる。前記樹脂層132aの材料は、ポリプロピレン(Polypropylene,PP)、ナイロン(Nylon)、ポリウレタン(Polyurethane,PU)、熱可塑性ポリウレタン(Thermoplastic Urethane,TPU)、ポリエチレンテレフタレート(Polyethylene Terephthalate,PET)、Surlyn(登録商標)樹脂(商品名)またはPebox(登録商標)樹脂(商品名)、ポリカーボネート(Polycarbonate,PC)又はポリメチルメタクリレート(Polymethylmethacrylate,PMMA)で形成された樹脂フィルムを採用することができる。
前記第2層構造15aは前記第1層構造13aと同様に織り繊維層151aと樹脂層152aとを積層して形成され、且つ前記織り繊維層151aと前記樹脂層152aの間にも、前記接着剤層Aをもって互いに接着され、前記織り繊維層151aと前記樹脂層152aの材料は、前記織り繊維層131aと前記樹脂層132aと同じようにしても良い。
前記中心基板11aは、本願発明の主な技術的特徴の一つであり、それは前記第1層構造13aと前記第2層構造15aとの間に挟まれ、前記異質材積層複合材料10a全体構造を充填、支持、及び構造全体の強度の増加の効果がある。前記中心基板11aは、全て繊維編み物で積層されてなる多層織り樹脂板より低コストの利点を持っている。本願発明の前記中心基板11aは、熱可塑性の加工特性と共に、リサイクル可能な熱可塑性樹脂を採用するのが好適であり、厚さが0.2〜5.0mmであり、材料の種類はポリエチレンテレフタレート(Polyethylene Terephthalate,PET)、ポリプロピレン(Polypropylene,PP)、ポリエチレン(Polyethylene,PE)、ナイロン(Nylon)、ポリカーボネート(Polycarbonate,PC)またはポリメチルメタクリレート(Polymethylmethacrylate,PMMA)。
本実施例の前記第1層構造13aと前記第2層構造15aは、前記織り繊維層131a、151aと前記中心基板11aとを互いに接着して形成される。そして、接着に使われている前記接着剤層Aの材料は、接着界面素材の違いにより、共重合ポリオレフィン系、共重合ポリアミド系、共重合ポリエステル系または熱可塑性ポリウレタン系の接着剤を含む。
前記の接着剤層Aは主に透明の接着剤または接着フィルムの態様で各層の間に施され、その材料の選択は、同じ又は近い特性を持つ材料の接着によって選択され、例えば、前記織り繊維層131aの材料がポリエチレン繊維であり、前記中心基板11aの材料がポリエチレン樹脂板である場合、前記の接着剤層Aはポリエチレン繊維とポリエチレン樹脂板と相性が良い共重合ポリオレフィン系の接着剤を選択することで、より優れる接着効果を図ることができる。
前記異質材積層複合材料10aの全体の構造を、前記中心基板11aを中心に前記第1層構造13aと前記第2層構造15aがその両側に接着する応力を平衡又は低減するため、好ましくは、前記第1層構造13aと前記第2層構造15aとの間の圧縮強度(Compressive Strength)又は機械的強度差が0〜20%の間が平衡ということ。機械的強度と言うのは、曲げ強度、引張強度、耐衝撃強度等の強度パラメータである。前記第1層構造13aと前記第2層構造15aとの間の応力が同じ又は近い場合は、後に続く加工と成形の時に生じる裏層反り、層間剥離、テクスチャ圧縮等の問題を減らすことができる。そして、前記第1層構造13aと前記第2層構造15aとの間に応力平衡を達する方法は、各層の材料の選択、厚さ、又は織り繊維層のデニール(Denier、又はD、デニール数と称す)の調整によって達成される。
前記第1層構造13aと前記第2層構造15aとが前記中心基板11aを中心にして応力平衡を達する場合の例として、前記第1層構造13aと前記第2層構造15aとの各層を同じ材料、厚さの素材を選択する他、異なる材料、厚さの素材を組み合わせる場合、例えば前記第1層構造13aが1100デニール、厚さが0.2mmの前記織り繊維層131aと厚さが0.1mmの前記樹脂層132aを選択し、それと対応して前記第2層構造15aが900〜1300デニール、厚さが0.2〜0.5mmの前記織り繊維層151aと厚さが0.05〜0.15mmの前記樹脂層132aを選択する。この時、前記中心基板11aの両側にある前記第1層構造13aと前記第2層構造15aは機械的強度の平衡に達することができ、それによりホットプレス後の前記異質材積層複合材料10aが平らか、反りや折り目なしにすることができる。
本実施例の前記織り繊維層131a、151aと前記接着剤層Aとの間はさらに半含浸の接合状態にすることができる。その半含浸と言うのは、前記接着剤層Aが前記織り繊維層131a、151aの一面側から一部の繊維に浸透又は含浸し、前記織り繊維層131a、151aの体積の約3分の1ないし2分の1に占めるが、前記接着剤層Aが前記織り繊維層131a、151aの他の一面側に到達してない、又は少ししか到達してない状態である。そして、その半含浸を実施する方法は、前記織り繊維層131a、151aと前記接着剤層Aが互いに積層された後、前記接着剤層Aの厚さまたは体積を前記織り繊維層131a、151aより小さいように調整し、ホットプレスの時にホットプレスのパラメータを調整することで、比較的少ない前記接着剤層Aは前記織り繊維層131a、151aの一部だけ浸透又は含浸し、その他の一面側に全く又は少ししかはみ出せないことで、異質材積層複合材料の表面の清潔を保ち、接着剤漏出の状況を防ぐ。
本願発明の好適的な第1実施例における前記第1層構造11aと前記第2層構造13aは、前記織り繊維層131a、151aと前記樹脂層132a、152aとの組み合わせ以外、図2の2a〜2dに参照して、前記第1層構造131aと前記第2層構造151aの両方が応力平衡を保つ前提で、前記第1層構造131aは前記織り繊維層131a(2aと2cに示す)又は前記樹脂層132a(2bと2dに示す)のみで前記中心基板11aに接着し、前記第2層構造151aは前記織り繊維層152a(2cと2dに示す)のみで前記中心基板11aに接着するように構成することもできるが、その限りではない。
図2の2eに参照して、本願発明の好適的な第2実施例は、基本的に前述した第1実施例と同じであるが、第1実施例との違いは、前記第2層構造13aにおける前記樹脂層132aの代わりに不織布153aを採用することである。前記不織布153aは、ニードルパンチで前記不織布153aの繊維の一部を前記織り繊維層131aの繊維の一部に組み込まれて固定する。また、この場合の前記不織布153aと前記織り繊維層131aとの間は選択的に前記接着剤層Aを施すことができる。
図3に参照して、本願発明の好適的な第3実施例の異質材積層複合材料10bの積層構造は、前述した第1、第2実施例と同じであり、第1層構造13bと、中心基板11bと、第2層構造15bとをこの順に積層してなり、各層の間に接着剤層Bをもって互いに接着しているが、本実施例と前述した第1、第2実施例との違いは、前記第1層構造13bは金属材料のシート/プレートであり、厚さが0.1〜0.5mmの範囲内である。
前記第1層構造13bの材料は、アルミニウム、マグナリウム合金、ステンレス鋼、銅、クロムメッキ銅またはチタン合金を含む。前記第2層構造15bは織り繊維層131bであり、その材料は炭素繊維(Carbon Fiber)、ガラス繊維(Glass Fiber)、ケブラー繊維(Kevlar Fiber)、ポリエステル繊維(Polyester Fiber)、ナイロン繊維(Nylon Fiber)または天然繊維(Natural Fiber)を含む。そして、前記中心基板11bは熱可塑性樹脂板であり、その材料はポリエチレンテレフタレート(Polyethylene Terephthalate,PET)、ポリプロピレン(Polypropylene,PP)、ポリエチレン(Polyethylene,PE)、ナイロン(Nylon)、ポリカーボネート(Polycarbonate,PC)またはポリメチルメタクリレート(Polymethylmethacrylate,PMMA)を含む。
本実施例の前記第1層構造13bが金属材料製であるゆえ、樹脂材料製の前記中心基板11bとは材質の適合性がないので、両者の間の接着に使われる前記接着剤層Bは、好ましくはポリオレフィン系、ポリアミド系、ポリエステル系の接着剤を使うことで、より優れる接着効果が図る。そして前記第2層構造15bと前記中心基板11bとの間に使われる前記接着剤層Bは、前述したポリオレフィン系、ポリアミド系、ポリエステル系と同様な材料を採用できる他、前述した第1実施例と同様な共重合ポリオレフィン系、共重合ポリアミド系、共重合ポリエステル系または熱可塑性ポリウレタン系の接着剤を採用することで、同じように良好な接着効果を有する。
本実施例の金属材料製の前記第1層構造13bと樹脂又は天然繊維材料製の前記第2層構造15bとの間の応力平衡を達するために、前記中心基板11bを中心に、前記第1層構造13bが厚さ0.2mmの薄いアルミニウム板である時、前記第2層構造15bが1300〜1800デニール、厚さが0.2〜0.5mmの範囲内の織り繊維層を選択することで、前記中心基板11bの両側が応力平衡に達することができ、ホットプレス後の前記異質材積層複合材料10bが平らか、反りや折り目なしにすることができる。
前述した本願発明の各実施例の好ましい製造方法は、各層を互いに積層した後、選択された各層の材料と厚さに基づいてホットプレスのパラメータを設定し、積層した材料を温度設定が50℃のホットプレス機械に送り込た後、すぐに150〜178℃の範囲に設定した温度まで加熱し、圧力範囲が14〜20kg/cmの下で3〜6分維持した後、すぐにホットプレス機械を50℃まで温度を下げて、完成品を取り出す。
本願発明の応用について、本願発明の異質材積層複合材料は各領域の製品に幅広く応用することができる。例えば、スーツケースの外装、保護ギヤ、ローラースケート靴、アイススケート靴、ノートパソコンの外装等に応用することができる。
以上、本願発明の好適実施形態について説明したが、本願発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、本願発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意の変更や修正が可能である。
10a、10b 異質材積層複合材料
11a、11b 中心基板
13a、13b 第1層構造
15a、15b 第2層構造
131a、151a、131b 織り繊維層
132a、152a 樹脂層
153a 不織布
A、B 接着剤層

Claims (9)

  1. 第1層構造と、中心基板と、第2層構造とをこの順に含み、
    前記第1層構造は、織り繊維層、金属層、樹脂層またはそれらの組み合わせであり、
    前記中心基板は、熱可塑性樹脂板であり、
    前記第2層構造は、織り繊維層と樹脂層、或いは織り繊維層と不織布を備え、
    前記第1層構造と前記第2層構造における前記織り繊維層は、それぞれ接着剤層に介して前記中心基板に連結され、且つ
    前記第1層構造と前記第2層構造との間の機械的強度差が20%以下であることを特徴とする、異質材積層複合材料。
  2. 前記中心基板の厚さが、0.2〜3.0mmであり、
    前記織り繊維層または前記不織布層の厚さが、0.2〜0.5mmであり、
    前記樹脂層の厚さが、0.05〜0.15mmであり、且つ
    前記金属層の厚さが、0.1〜0.5mmであることを特徴とする、請求項1記載の異質材積層複合材料。
  3. 前記中心基板の材料は、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン、ポリカーボネートまたはポリメチルメタクリレートを含み、
    前記織り繊維層の材料は、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維、炭素繊維、ガラス繊維、ケブラー繊維、ナイロン繊維または天然繊維を含み、
    前記樹脂層の材料は、ポリプロピレン、ナイロン、ポリウレタン、熱可塑性ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレート、サーリン樹脂、ペバックス樹脂、ポリカーボネートまたはポリメチルメタクリレートを含み、
    前記金属層の材料は、アルミニウム、マグナリウム合金、ステンレス鋼、銅、クロムメッキ銅またはチタン合金を含み、且つ
    前記接着剤層の材料は、共重合ポリオレフィン系、共重合ポリアミド系、共重合ポリエステル系、熱可塑性ポリウレタン系、ポリオレフィン系、ポリアミド系、エポキシ樹脂系またはポリエステル系の接着剤を含むことを特徴とする、請求項1または2記載の異質材積層複合材料。
  4. 前記接着剤層は、前記織り繊維層の繊維に浸透し、前記織り繊維層の体積の3分の1ないし2分の1に占めることを特徴とする、請求項1または2記載の異質材積層複合材料。
  5. 前記不織布の繊維の一部が、前記織り繊維層の繊維の一部に組み込むまたは絡みつくことを特徴とする、請求項1または2記載の異質材積層複合材料。
  6. 前記第1層構造の前記樹脂層の表面には、熱昇華転写または印刷された文字またはパターンを有することを特徴とする、請求項1または2記載の異質材積層複合材料。
  7. 請求項1ないし6に記載の異質材積層複合材料で作成された、スーツケースの外装。
  8. 請求項1ないし6に記載の異質材積層複合材料で作成された、ローラースケート靴のアッパー。
  9. 請求項1ないし6に記載の異質材積層複合材料で作成された、保護ギヤ。
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