JP2018052296A - 貨物自動車 - Google Patents

貨物自動車 Download PDF

Info

Publication number
JP2018052296A
JP2018052296A JP2016190463A JP2016190463A JP2018052296A JP 2018052296 A JP2018052296 A JP 2018052296A JP 2016190463 A JP2016190463 A JP 2016190463A JP 2016190463 A JP2016190463 A JP 2016190463A JP 2018052296 A JP2018052296 A JP 2018052296A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
guide
vehicle
tilting
cargo box
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016190463A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6718198B2 (ja
Inventor
晴隆 山田
Harutaka Yamada
晴隆 山田
正博 関根
Masahiro Sekine
正博 関根
木村 和史
Kazufumi Kimura
和史 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinmaywa Industries Ltd
Original Assignee
Shin Meiva Industry Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Meiva Industry Ltd filed Critical Shin Meiva Industry Ltd
Priority to JP2016190463A priority Critical patent/JP6718198B2/ja
Publication of JP2018052296A publication Critical patent/JP2018052296A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6718198B2 publication Critical patent/JP6718198B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

【目的】荷箱の良好な移動を実現するとともに高い信頼性で安全面の向上に寄与するガイドフレームを備えた貨物自動車を提供する。【構成】左右一対の車両フレームと、車両フレームに対して傾動可能となるように第1傾動軸を介して設けられた傾動フレームと、傾動フレームに対して摺動可能となるように第2傾動軸を介して搭載された荷箱と、傾動フレームと荷箱との間のスライドシリンダと、荷箱の下部に固定されて傾動フレームにガイドされて移動可能な移動部材とを備えた貨物自動車とする。傾動フレームは、前後方向を長手方向として移動部材をガイドする略コ字状断面のガイドフレームを有し、当該ガイドフレームは、上下方向に傾斜した第1ガイド部と、当該第1ガイド部から連設されて略水平な第2ガイド部とを有し、第1ガイド部及び第2ガイド部の連設部位は一の金属板で設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、車両フレーム上で摺動して接地可能な荷箱が搭載されてなる貨物自動車に関する。
荷箱が車両前後方向を長手方向とする車両フレームに対して摺動可能な貨物自動車は、荷箱に車両、建設機械又は農業機械などを載せて運搬することができる。例えば、図5(a)のように、建設機械等を運搬する貨物自動車900は、スライドシリンダ(不図示)を用いて荷箱901を車両後方側にスライドさせ、そのスライドによって荷箱901を傾斜させて接地状態にすることができる。また、この貨物自動車900は、図5(b)のようにリフトシリンダ902を用いて荷箱をダンプさせることもできる(特許文献1)。
特開2006−036113号公報
荷箱901を接地させることができる貨物自動車900の場合、スライドシリンダの伸縮力を利用して荷箱901が車両フレーム上で水平状態又はスライドして傾斜した接地状態となる。こうした状態に荷箱901を切り替える動作に寄与する各部位には、大きな負荷が生じる。
例えば、水平状態の荷箱901は、荷箱901の底部にある転動ローラ(不図示)が車両フレーム903の上にあるガイドフレーム904内を転動することで、上述したスライドシリンダによるスライドが行われる。荷箱901は、そのスライドによって車両後方に重心位置が移動し、その移動に伴って徐々に傾斜して図5(a)のように接地する。そのため、ガイドフレーム904には、荷箱901を水平状態から傾斜した接地状態に切り替える際に生じる負荷を許容するだけの強度が必須となる。また、傾斜した接地状態から水平状態に切り替える際も同様である。
その一方で、ガイドフレーム904には、転動ローラが良好に転動できる構成が求められる。荷箱901の切り替え動作がスムーズに行われなければ、周囲の作業者などに不安感を与えてしまうためである。また、不安感を与えるだけでなく、転動ローラの移動が阻害される構成、例えばガイドローラ904における内面に凹凸が設けられている場合などでは、その凹凸を通過させるために転動ローラにできるように大きな駆動力を付加することが必要になり、付加する駆動力の分だけ衝撃(負荷)も大きくなってしまう。その結果、ガイドフレーム904や転動ローラに経年変化が生じる恐れがある。
特に、荷箱901を単に水平に沿って前後に移動させるのではなく、転動フレームが転動しながら高さ位置を変化させることで、荷箱901を水平状態と傾斜状態の間で姿勢変更できるように、ガイドフレーム904には傾斜部904aが設けられていることが多い。そのため、水平移動又は傾斜移動のように転動ローラの転動方向(転動軌跡)が変化する箇所でも、ガイドフレーム904には転動ローラがスムーズに移動できるとともに高い強度を有する構成が求められる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされており、車両フレーム上で摺動して接地可能な荷箱が搭載されてなる貨物自動車において、荷箱の良好な移動を実現するとともに高い信頼性で安全面の向上に寄与するガイドフレームを備えた構成を提供する。
本発明では、車両前後方向を長手方向とする左右一対の車両フレームと、当該車両フレームに対して傾動可能となるように第1傾動軸を介して設けられて前記車両前後方向を長手方向とする傾動フレームと、前記傾動フレームに対して摺動可能となるように第2傾動軸を介して搭載された荷箱と、前記傾動フレームと前記荷箱との間に設けられたスライドシリンダと、前記荷箱の下部に固定されて前記傾動フレームにガイドされて移動可能な移動部材とを備えた貨物自動車を対象として、以下の手段を採る。
先ず、前記傾動フレームは、車両前後方向を長手方向として前記移動部材をガイドする略コ字状断面のガイドフレームを有し、当該ガイドフレームは、上下方向に傾斜した第1ガイド部と、当該第1ガイド部から連設されて略水平な第2ガイド部とを有し、前記第1ガイド部及び前記第2ガイド部の連設部位は一の金属板で設けられている構成とする。
ここで、「一の金属板」は、別体が連結等されたものではなく、一つの金属板(金属部材)が加工されてなるものを指している。つまり、上記連設部位には、連結部材や連結手段(溶接や締結)が介されていないので、円滑な表面が形成されている。
そこで、前記荷箱は、前記スライドシリンダの伸縮によって車両後方側に移動可能に搭載されており、前記移動部材は、前記ガイドフレームの内方側を転動する転動ローラを有し、当該転動ローラは、前記スライドシリンダが伸縮する際に、前記第1ガイド部及び前記第2ガイド部を転動するような構成とすることも可能となる。
さらに、具体的には、前記連設部位は、前記一の金属板の折曲部を有し、前記第1ガイド部及び前記第2ガイド部のそれぞれの上面部は、前記折曲部を介して連設されている構成にもすることができる。
また、前記第1ガイド部の内方高さは、前記第2ガイド部の内方高さと略同じ大きさで設けられている構成を採ることも可能となる。
本発明に係る貨物自動車は、荷箱が前後方向に移動する際に、水平状態又は傾斜状態の姿勢変更を行い易くするために、上下方向に傾斜した第1ガイド部を有するガイドフレームとし、さらにこの第1ガイド部と略水平な第2ガイド部の連設部位が一の金属板で設けられた構成としていることで、第1ガイド部と第2ガイド部が別々の金属板を溶接を介して連設された構成となることを回避できる。したがって、荷箱を水平状態と傾斜した水平状態との切り替え動作や、第1傾動軸を中心にダンプさせる動作を行う貨物自動車において、多様な負荷を受けても、ガイドフレームに経年変化が発生することを抑制できる。さらに、連設部位におけるガイドフレームの内面が溶接痕によって盛り上がるなどの凹凸部が形成されることを回避でき、滑らかな円滑面とすることができる。その結果、転動ローラなどの移動部材(被ガイド部)をスムーズに移動させることができ、転動ローラ等の移動部材を移動させるための無用な負荷の発生を防止し、ガイドフレームに対する経年変化の抑制についての相乗的効果を得ることもできる。
本発明に係る貨物自動車を示す側面図である。 (a)は本発明に係る貨物自動車に用いられる傾動フレームを示す斜視図、(b)は傾動フレームの前方側を示す要部斜視図、(c)は(b)におけるガイドフレームの一部を示す拡大斜視図である。 本発明に係る荷箱の床面に設けられるローラを示す要部底面図である。 (a)は本発明に係る貨物自動車に用いられる傾動フレームを示す平面図、(b)は傾動フレームの側面図、(c)は(a)の一部拡大図である。 従来の構成に係る貨物自動車の側面図である。
本発明に係る貨物自動車の実施形態の一例に関して、図面を用いて説明する。
図1は本実施形態の貨物自動車100の側面図である。貨物自動車100は、車両前後方向を長手方向とする車両フレーム1の上に搭載された荷箱2を備えている。図1(a)は、貨物自動車100が走行可能な状態を示し、図1(b)は荷箱2を車両後方側(図中の右側)にスライドさせた後に傾斜して接地した状態を示している。この接地した状態において、建設機械(不図示)の荷箱2に対する乗り入れが可能となる。なお、貨物自動車100は図1(b)に示す荷箱2を接地させる状態のほかに、リフトシリンダ(不図示)を用いて図1(a)の状態から荷箱2を後方傾斜(ダンプ)した状態にすることもできる(例えば、特開2011−230653など)。
車両フレーム1と荷箱2の間には、車両フレーム1に対して傾動可能な傾動フレーム3が設けられている。この傾動フレーム3は、車両フレーム1と同じく車両前後方向を長手方向とし、車両フレーム1の後部に対して第1の傾動軸となるダンプヒンジ1aを介して傾動可能に設けられている。荷箱2に土砂等を積んだ状態の貨物自動車1が、その土砂等を車両後方に排出する際には、車両フレーム1に連結されたリフトシリンダ(不図示)の伸長を利用してダンプヒンジ1aを中心に荷箱2を車両後方側に傾動させる。荷箱2の傾動に伴って、テールゲート2aが上部ヒンジ21aを中心にして下開き(図中で反時計回り)して土砂等が排出される。このとき、傾動フレーム3は荷箱2と同様に傾動する。
また、図1(b)の貨物自動車100のように荷箱2が接地状態とされる際には、傾動フレーム3はフック3aを介して車両フレーム1に固縛されている。このとき、荷箱2は、傾動フレーム3と荷箱2との間に設けられたスライドシリンダ4の伸長に伴って図示のとおり接地する。
ここで、傾動フレーム3は図2に示すものであり、当該傾動フレーム3の後部には上記スライドシリンダ4が固定される。図2では、説明の便宜上、スライドシリンダ4を設置でき、荷箱2を接地状態とするために必要な部位を中心に示されている。なお、本実施形態に係る傾動フレーム3には、接地状態の荷箱2を引き上げる際に傾動フレーム3に係る負荷の影響を抑制する後述の補強部6、7が設けられているが、図2では省略している。
傾動フレーム3は、図2(a)のとおり、車両前後方向を長手方向とする左右方向(X軸方向)に一対のベースフレーム31と、左右のベースフレーム31間でそれぞれ車両前方側(Y軸正方向側)及び車両後方側(Y軸負方向側)に架設されたクロスフレーム321、322と、これらクロスフレーム321、322に固定されて車両前後方向を長手方向とするガイドフレーム33とを備えてなる。車両後方側のクロスフレーム322は、ベースフレーム31よりも車両左右方向(X軸方向)の外側に延出しており、その延出した先端部は、ダンプヒンジ1a(図1(a)参照)を介して車両フレーム1に連結されている。また、ベースフレーム31はそれぞれ車両フレーム1に積載された状態となっている。
ガイドフレーム33は、車両前方側のクロスフレーム321に連結されて略水平に延伸した形状を有する前方フレーム部331と、前方フレーム部331から後方に向かって斜め上方に延伸した形状を有する傾斜フレーム部332と、傾斜フレーム部332から後方に向かって略水平に延伸した形状を有する後方フレーム部333とを有する。左右のガイドフレーム33は、互いに対向する内方側が開口した略コ字状断面を有しており、前方フレーム部331、傾斜フレーム部332及び後方フレーム部333の内方空間はいずれも連通している。傾斜フレーム332は、長手方向(Y軸方向)の途中部からベースフレーム31よりも高位置となっている。
車両前後方向(Y軸方向)において、途中で屈曲した形状となるガイドフレーム33のうち、その一部となる傾斜フレーム部332と後方フレーム部333は一の金属板がY軸方向において折り曲げ加工されてなる。また、屈曲した形状の他の部分となる前方フレーム部331は傾斜フレーム部332に対して溶接を介して連結されている。このガイドフレーム33の内方空間(略コ字状断面の内方空間)を後述する脚部ローラ511(図3参照)が転動可能に設けられる。なお、ここで「一の金属板」とは、一枚の金属板によって一体的に形成されており、他の金属板等が間に媒介されていない状態を指す。
車両走行状態、つまり荷箱2が水平状態のときには脚部ローラ511は前方フレーム部311内に位置し、荷箱2がスライドシリンダ4の伸縮で姿勢変更する際には、脚部ローラ511は傾斜フレーム部332内と後方フレーム部333内を転動する。こうして、脚部ローラ511に対してガイド機能を有する第1ガイド部の傾斜フレーム部332と第2ガイド部の後方フレーム部333は、上述のとおり、一枚の金属板からなるので、後方フレーム部333は傾斜フレーム部332に対して連設されるとともに、その連設部位は溶接痕のない滑らかな内面形状を有する。具体的には、傾斜フレーム部332と後方フレーム部333は、一枚の金属板が折り曲げられて略コ字状断面を有するフレーム材とされ、その内方空間に樹脂材が詰め込まれた後に、傾斜フレーム部332に相当する部分が後方フレーム部333に相当する部分に対して下方に傾斜した状態となるようにプレス成形されてなる。
前方フレーム部331は、その内方空間が傾斜フレーム部332及び後方フレーム部333よりも僅かに大きくなるように設定されており、脚部ローラ511が収納状態であっても、貨物自動車100の走行時の振動等を吸収できる。一方で、一の金属板で連設した一体の状態で設けられている傾斜フレーム部332と後方フレーム333は、それぞれの厚みは略同じ(例えば上面部332a、333aの厚みD)で、内方空間の高さも略同じ(高さH)となっている。なお、この高さHは脚部ローラ511の外径とも略同じ大きさとなっている。
傾動フレーム3の上方に設けられる荷箱2には、その床面部を支持して車両前後方向を長手方向とする荷箱フレーム21が図2(b)の仮想線で示すように位置するように設けられている。
傾動フレーム3の上に搭載される荷箱2には、図3に示すように、その床面部2bの車両前方側(Y軸正方向側)に脚部51が固定される。この脚部51は、床面部2bの下面側に台座部21aを介して固定されるとともに、その外側に設けられた脚部ローラ511がガイドフレーム33にガイドされながらその内方空間を転動可能となるように設けられる。つまり、脚部51は、ガイドフレーム33内を移動する移動部材として機能する。床面部2bは、その下面に固定された固定ブラケット(不図示)を介してスライドシリンダ4のロッド部41と連結されている。スライドシリンダ4が伸長すると、脚部ローラ511がガイドフレーム33内を転動し、荷箱2もその転動に合わせて車両後方側(Y軸負方向側)にスライドする。
荷箱フレーム21の後端部には、挿通孔3bに挿通される傾斜ヒンジシャフト52を介して、略L字状断面のアームプレート53が車両幅方向(X軸方向)を軸方向として傾動可能に設けられている。つまり、アームプレート53は、ガイドフレーム33に対して傾斜ヒンジシャフト52を第2の傾動軸として軸支された状態で傾動可能となっている。それぞれのアームプレート53には外方側面に2個のアームローラ531、532が車両幅方向を軸方向として、床面部2bを支持する上述した荷箱フレーム21内を転動するように設けられている。なお、左右一対の荷箱フレーム21は、互いに対向する側が開口した略コ字状断面を有している。
したがって、スライドシリンダ4が伸長すると、脚部ローラ511がガイドフレーム33内を転動し、その移動に伴って荷箱2及び荷箱フレーム21が移動する。脚部ローラ511は前方フレーム部331、傾斜フレーム部332、及び後方フレーム部333を順に移動し、さらには傾斜ヒンジシャフト52の近傍まで移動する。その転動に合わせて、荷箱2は、その前方側が立ち上がって傾斜した状態で移動する。スライドシリンダ4の伸長に伴って脚部ローラ511がガイドフレーム33の形状に沿って転動し、その転動に伴って脚部51も移動する。この脚部51の移動で、荷箱2は車両後方にスライドされて、その後に大きく傾斜して接地する(図1(b)参照)。これらの荷箱2の傾斜時には、アームプレート53が第2の傾動軸(挿通孔3bに挿通された傾斜ヒンジシャフト52を中心に傾動するので、アームローラ531は荷箱フレーム21の良好な移動に寄与する。そして、接地された荷箱2を貨物自動車100が走行可能な状態(図1(a)参照)にするには、スライドシリンダ4を収縮させて荷箱2を車両前方側に持ち上げてスライドする。
上記構成の傾動フレーム3は、水平状態の荷箱2を傾斜して接地状態にする際、及び傾斜して接地状態の荷箱2を再び水平状態にする際に生じる負荷に対して、高い耐久性を備えた構成となっている。
先ずは、上述のとおり、ガイドフレーム33のうち、傾斜フレーム部332と後方フレーム部333とが一枚の金属板で構成されているので、滑らかな内面が形成されており、脚部ローラ511を転動させる上でスライドシリンダ4に対して無用な伸長駆動力を与える必要がない。ここで、「無用な伸長駆動力」とは、例えば傾斜フレーム部332と後方フレーム部333とが溶接を介して連設されている場合に、その溶接による溶接痕がガイドフレーム33の内表面に突起した(盛り上がった)状態を形成してしまい、その突起を脚部ローラ511が乗り越えて通過するために余分に必要となるスライドシリンダ4を伸長駆動力を指す。勿論、スライドシリンダ4が収縮する際も同様である。無用な伸長駆動力が解消される分だけ、ガイドフレーム33に生じる負荷も抑制されるので、ガイドフレーム33に経年変化が生じることを抑制できる。また、延伸方向が異なる傾斜フレーム部332と後方フレーム部333の連設部位が溶接を介した構成となっていないので、貨物自動車100の長期間の使用による経年変化によって、溶接箇所の強度低下等を招くことの恐れも一掃できる。つまり、より高い信頼性をユーザに与えることができる。さらには、本実施形態に係る貨物自動車100は、荷箱2を水平状態と傾斜した接地状態に切り替えるだけではなく、荷箱2のダンプ動作も行われるので、そのダンプ動作による衝撃の影響も受けるが、上記溶接箇所の強度低下も解消できる点で大きな効果を奏する。
こうした連設部位の特徴の他にも、本実施形態に係るガイドフレーム33は高い耐久性を備えており、図4を用いて具体的に説明する。傾動フレーム3は、図4(a)の平面図、図4(b)の側面図に示すとおり、ガイドフレーム33のうち、車両後方側(図中の右側)となる後方フレーム部333の上面に補強プレート6が積層された状態で固定されている。さらに、ガイドフレーム33の車両後方側には、車両幅方向において外側を向いた外側面に立設するように、プレート状の補強ブラケット7が左右それぞれに4個ずつ固定されている。補強プレート6は、後方フレーム部333の上面とともに補強ブラケット7にも溶接されている。補強ブラケット7は、ガイドフレーム33の側面に対するリブ材として機能するように、後方フレーム部333の側面とともにベースフレーム31にも溶接されている。
荷箱2が水平状態(車両走行状態)から接地した傾斜状態に姿勢変更する際、荷箱2は傾動フレーム3の後端部寄りの位置まで移動する。具体的には、脚部ローラ511が傾斜ヒンジシャフト(第2の傾動軸)52寄りの位置までガイドフレーム33内を移動(転動)する。
このとき、脚部ローラ511は、前方フレーム部331、傾斜フレーム部332、及び後方フレーム部333を順にガイドされて転動する。傾動フレーム部332から後方フレーム部333にかけては、溶接痕もない滑らかな円滑面を有する内方面となっているので、脚部ローラ511は良好に転動し、大きな駆動力を与える必要もない。特に、傾斜フレーム部332と後方フレーム部333を連結している折曲部33R(図2(c)参照)では、ガイド機能によって脚部ローラ511の転動方向を切り替える部位でもあり、当該部位で良好に脚部ローラ511が転動することは、荷箱2の移動(姿勢変化)をさらにスムーズに行うことができ、周囲で荷箱2の移動を見る作業者等が、そのスムーズな姿勢変更によって品質の高さを把握することにも役立つ。勿論、脚部ローラ511のスムーズな転動によって、荷箱2の振動も抑制されるので、ガイドフレーム33等に対する負荷も抑制できる。特に、車両前後方向を長手方向とするガイドフレーム33で、図2(a)からも明らかなように、後方フレーム部333が最も長尺な部位となる構成においては、折曲部33Rを一の金属板で形成された構成とすることで、傾斜フレーム部332と後方フレーム部333による長い領域を一の金属板で形成された構成にできるので、凹凸のない滑らかな内表面を脚部ローラ511が転動する長い範囲で確保できる。
脚部ローラ511は、転動する際、ガイドフレーム33の上面及び下面に当接した状態となっており、水平状態から傾斜した接地状態とする場合、及び接地状態から荷箱2を引き上げて水平状態に荷箱2にする場合のいずれであっても、それらの動作に基づく負荷がガイドフレーム33の上面及び下面に直接かかる。
このとき、ガイドフレーム33には、具体的に後方フレーム部333に対して、上面を上から押さえる補強プレート6、及び側面を側方から支持する補強ブラケット7が設けられているので、荷箱2を水平状態又は傾斜した接地状態に切り替える際の耐久性を向上できるとともに生じる負荷をベースフレーム31に分散させて低減することができる。
そのうち、荷箱2の接地状態から水平状態の切り替え(引き上げ)に伴う上記負荷に関しては、荷箱2を徐々に引き上げながら脚部ローラ511が車両前方側(図中の左側)にスライドするので、少なくとも後方フレーム部333のうちの傾斜ヒンジシャフト52が設けられている車両後方部位寄りにおいて、補強プレート6及び補強ブラケット7が高耐久性及び負荷低減の効果を発揮する。特に、本実施形態では図4(c)の拡大図にも示すように、補強プレート6が、車両後方から車両前方にかけて、幅D1の拡幅部61、幅D2(<D1)の中幅部62、及び幅D3(<D2)の狭幅部63を有する形状となっており、補強プレート6を設けることによる重量増加を抑制しながら効果的に車両後方部位にかかる負荷の抑制を果たしている。同様に、補強ブラケット7に関しても、傾斜ヒンジシャフト52寄りに設けていることで重量増加の抑制かつ効果的な負荷低減を果たしている。なお、重量増加の抑制かつ効果的な負荷低減に関しては、各部61〜63の幅が異なる構成とする以外に、同じ幅で厚みが異なる構成としても良い。
本実施形態では、補強プレート6は補強ブラケット7を介してベースフレーム31に連結された構成となっているが、補強プレート6がベースフレーム31に溶接された構成としても良い。また、補強プレート6及び補強ブラケット7が、それぞれ別の部材を介してベースフレーム31に連結された構成としても良い。
また、ガイドフレーム33に対して、補強プレート6及び補強ブラケット7の両方が設けられた構成となっているが、ガイドフレーム33に及ぶ上記負荷を抑制できれば、いずれか一方の補強部が設けられた構成であっても良い。これらの補強部6、7によって、ガイドフレーム33、特に後方フレーム部333の剛性を高める構成となっている、ガイドフレーム6の上面(車両上方部)及び側面(車両側方部)の少なくとも一方が外方側(上方側又は外側方側)に開くことの規制、さらには上面及び側面の少なくとも一方の強度維持に貢献する。
また、傾斜フレーム部332と後方フレーム部333との連設部位が一の金属板で設けられた構成、さらに上記の補強部6、7が設けられた構成を採ることによって、ガイドフレーム33は高耐久性及び負荷抑制効果を得ることができるので、傾動フレーム3の大型化を防止できる。つまり、貨物自動車100の重量増加の抑制効果だけでなく、傾動フレーム3の上に搭載される荷箱2の高床化の防止や貨物自動車100の高重心化の防止につながり、土砂積み込み作業の煩雑化の防止や車両走行時の安定性確保を得ることができる。さらには、建設機械の積みおろしも兼用する本実施形態の貨物自動車100にとって、傾動フレーム3の位置や大きさが変わらないことで、接地状態の荷箱2の傾斜角度の増加も回避でき、建設機械の積みおろし作業の面でも効果がある。
その他にも、荷箱2が接地状態では、その荷箱2はテールゲート2aが設けられた車両側後端部と傾斜ヒンジシャフト52との部位で支持された状態となる。そのため、荷箱2が接地状態でもガイドフレーム33の第2の傾動軸寄りの部位に大きな負荷が生じるが、上述した補強部6、7によってその負荷を分散させ、後方フレーム部333の経年変化の抑制効果が生じる。そうした負荷は建設機械が荷箱2に乗り込む際に大きくかかるため、本実施形態に係る貨物自動車100にとってはその効果は顕著となる。
以上のとおり、荷箱2の移動によって大きな負荷がかかるガイドフレーム33において、その経年変化を抑制することは、建設機械の運搬と土砂等の運搬の両方を行う貨物自動車100の両運搬の面で大きな効果を奏する。つまり、荷箱2の積み込み積みおろし動作の安定性を確保することだけでなく、傾動フレーム3の一部として貨物自動車100の走行時に荷箱2の下部に配置されるガイドフレーム33の経年変化が抑制されることは、荷箱2及び荷箱2に積載された土砂や建設機械等の支持部材としての機能面でも大きな効果を奏する。
上述の各構成は、転動するローラ等の良好な移動を確保すること、及びその良好な移動に基づく負荷低減効果の創出を引き出し、さらには転動するローラに影響のない箇所に補強部材を設けることでガイドフレーム33の耐久性能をさらに向上するものである。こうした技術的効果を同種の効果が得られれば当然説明した構成に限定されるものではなく、他の構成も適用可能である。ガイドフレーム33は、前方フレーム部331だけ溶接を介して設けられてはいるが、傾斜フレーム部332と同じ形状(同じ厚み、同じ内方高さ)とする場合には、前方フレーム部331も含めて一の金属板で設けられた構成としても良い。
また、補強部6、7は、車両後方側(第2の傾動軸)寄りが車両前方側よりも補強できる構成であれば設置位置や部材種類は上述したものに限られない。例えば、ガイドフレーム33の側面に補強ブラケット7の代わりに補強プレート6を設けても良い。また、補強ブラケット7の代わりにアングル材を用いても良い。補強プレート6は1枚のプレートではなく、車両後方寄りを車両前方寄りと比較して強度向上できる構成であれば、所望箇所に適宜設置する構成としても良い。補強ブラケット7の数も適宜変更可能である。
ガイドフレーム33内を移動する部材として、本実施形態では脚部ローラ511を用いているが、荷箱2のスライドに寄与するものであれば、パッドなどでも適用可能である。
本発明は、荷箱を後方移動によって傾斜姿勢を採ることのできる貨物自動車全般に対して有用である。
1 車両フレーム
1a ダンプヒンジ(第1傾動軸)
2 荷箱
2b 床面部(荷箱)
21 荷箱フレーム
210 先端部(荷箱フレーム)
3 傾動フレーム
31 ベースフレーム
33 ガイドフレーム
331 前方フレーム部
332 傾斜フレーム部
333 後方フレーム部
4 スライドシリンダ
51 脚部(移動部材)
511 脚部ローラ
52 傾斜ヒンジシャフト(第2傾動軸)
53 アームプレート
6 補強プレート
61 拡幅部(補強プレート)
62 中幅部(補強プレート)
63 狭幅部(補強プレート)
7 補強ブラケット
100 貨物自動車

Claims (4)

  1. 車両前後方向を長手方向とする左右一対の車両フレームと、
    当該車両フレームに対して傾動可能となるように第1傾動軸を介して設けられて前記車両前後方向を長手方向とする傾動フレームと、
    前記傾動フレームに対して摺動可能となるように第2傾動軸を介して搭載された荷箱と、
    前記傾動フレームと前記荷箱との間に設けられたスライドシリンダと、
    前記荷箱の下部に固定されて前記傾動フレームにガイドされて移動可能な移動部材と、を備えた貨物自動車であって、
    前記傾動フレームは、車両前後方向を長手方向として前記移動部材をガイドする略コ字状断面のガイドフレームを有し、
    当該ガイドフレームは、上下方向に傾斜した第1ガイド部と、当該第1ガイド部から連設されて略水平な第2ガイド部とを有し、
    前記第1ガイド部及び前記第2ガイド部の連設部位は一の金属板で設けられている
    ことを特徴とする貨物自動車。
  2. 前記荷箱は、前記スライドシリンダの伸縮によって車両後方側に移動可能に搭載されており、
    前記移動部材は、前記ガイドフレームの内方側を転動する転動ローラを有し、
    当該転動ローラは、前記スライドシリンダが伸縮する際に、前記第1ガイド部及び前記第2ガイド部を転動する
    ことを特徴とする請求項1に記載の貨物自動車。
  3. 前記連設部位は、前記一の金属板の折曲部を有し、
    前記第1ガイド部及び前記第2ガイド部のそれぞれの上面部は、前記折曲部を介して連設されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の貨物自動車。
  4. 前記第1ガイド部の内方高さは、前記第2ガイド部の内方高さと略同じ大きさで設けられている
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の貨物自動車。
JP2016190463A 2016-09-29 2016-09-29 貨物自動車 Active JP6718198B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016190463A JP6718198B2 (ja) 2016-09-29 2016-09-29 貨物自動車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016190463A JP6718198B2 (ja) 2016-09-29 2016-09-29 貨物自動車

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018052296A true JP2018052296A (ja) 2018-04-05
JP6718198B2 JP6718198B2 (ja) 2020-07-08

Family

ID=61833773

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016190463A Active JP6718198B2 (ja) 2016-09-29 2016-09-29 貨物自動車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6718198B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020055438A (ja) * 2018-10-02 2020-04-09 極東開発工業株式会社 運搬車両
JP2020055437A (ja) * 2018-10-02 2020-04-09 極東開発工業株式会社 運搬車両
JP2020055435A (ja) * 2018-10-02 2020-04-09 極東開発工業株式会社 運搬車両
JP2020055436A (ja) * 2018-10-02 2020-04-09 極東開発工業株式会社 運搬車両

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0492447U (ja) * 1990-12-28 1992-08-12
JP2012148654A (ja) * 2011-01-18 2012-08-09 Suzuki Auto:Kk トラックおよびトラック用の荷台スライド傾斜装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0492447U (ja) * 1990-12-28 1992-08-12
JP2012148654A (ja) * 2011-01-18 2012-08-09 Suzuki Auto:Kk トラックおよびトラック用の荷台スライド傾斜装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020055438A (ja) * 2018-10-02 2020-04-09 極東開発工業株式会社 運搬車両
JP2020055437A (ja) * 2018-10-02 2020-04-09 極東開発工業株式会社 運搬車両
JP2020055435A (ja) * 2018-10-02 2020-04-09 極東開発工業株式会社 運搬車両
JP2020055436A (ja) * 2018-10-02 2020-04-09 極東開発工業株式会社 運搬車両
JP7165479B2 (ja) 2018-10-02 2022-11-04 極東開発工業株式会社 運搬車両
JP7222646B2 (ja) 2018-10-02 2023-02-15 極東開発工業株式会社 運搬車両

Also Published As

Publication number Publication date
JP6718198B2 (ja) 2020-07-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6718198B2 (ja) 貨物自動車
US10800641B2 (en) Outrigger comprising an apparatus for reducing vibrations
EP3313773B1 (en) An improved linkage system for a forklift truck
US4120375A (en) Tiltable cab construction for an industrial vehicle
JP6599800B2 (ja) 貨物自動車
KR101827337B1 (ko) 자동차 도아프레임 팔레트
JP5536422B2 (ja) 貨物自動車用荷台昇降装置、およびこれを備える貨物自動車
JP6057459B2 (ja) 貨物自動車
JP2019025958A (ja) 荷台移動式運搬車
JP5635558B2 (ja) 運転室昇降装置
JP7076913B2 (ja) 荷受台昇降装置を備えた車両
JP6004918B2 (ja) 荷受台昇降装置
MX2012009535A (es) Metodo y arreglo en camiones para inclinar bandeja de carga.
JP6814679B2 (ja) 貨物自動車
JP3110508U (ja) 格納式荷受台昇降装置及びそれを車体枠に取り付ける方法
JP5686500B2 (ja) 搬送台車
WO2011151862A1 (en) Dump truck
JP5522849B2 (ja) 荷受台昇降装置及びその荷受台昇降装置が架装された車両
KR102586221B1 (ko) 셀프로더
KR200152262Y1 (ko) 덤프트럭의 적재함구조
JP5777285B2 (ja) 荷受台昇降装置
JP6533421B2 (ja) 作業車
JP5424016B2 (ja) 車両荷室構造
JP2023179299A (ja) 荷台傾動機構付き車両
JP3210866U (ja) 貨物自動車

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190416

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200225

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200409

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200611

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200611

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6718198

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250