JP2018050569A - 細胞培養装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】殺菌ガスが恒温室内に導入されたときに、誤操作による恒温室の開扉を簡単な構成で防止し、安全性を向上させた細胞培養装置の提供。【解決手段】扉10によって開閉される恒温室を備えた細胞培養装置1であって、恒温室内と連通し、恒温室内をオゾンガスによって滅菌するための配管が接続されるポート20と、開扉のために操作されることが必要な押しボタン30と、細胞培養装置1の表面にスライド可能に取り付けられたスライドカバー40とを備え、スライドカバー40は、ポート20が露出したときに、押しボタン30を覆い、かつ、押しボタン30が露出したときに、ポート20を覆うことによって、ポート20に配管が接続可能なときに、押しボタン30に対する操作を阻止し、かつ、押しボタン30に対する操作が可能なときに、ポート20への配管の接続を阻止する細胞培養装置1。【選択図】図2
Description
本発明は、細胞培養装置に係り、より詳細には、殺菌ガスを導入して恒温室内を滅菌する細胞培養装置に関する。
近年、医薬品の生産、遺伝子治療、再生医療、免疫療法などの医薬学・生化学分野において、細胞(組織、微生物、ウイルスなどを含む)を人工的な環境下で効率良く大量に培養することが求められている。このような要求に応えるべく、細胞培養に好適な温度及び空気環境に調整可能な恒温室を備えた種々の細胞培養装置が開発されている。
細胞培養装置の恒温室内は、培養細胞のコンタミネーションを防止するため、通常、培養細胞の交換時に滅菌処理される。かかる滅菌処理は、培養細胞と培地を培養バッグに密封した細胞培養ユニットを使用する場合であっても、定期的に行われている。恒温室内の滅菌処理は、一般に、オゾンガスや過酸化水素ガスのような強力な酸化作用を有する殺菌ガスを導入することによって行われる。
殺菌ガスは人体に有害であるため、滅菌中に誤って恒温室の扉が開いて、殺菌ガスが細胞培養装置外へ放出されることを防止する必要がある。特許文献1には、恒温室内の滅菌中、恒温室の扉を電気錠で施錠することにより、安全性を高めた細胞培養装置が記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載の細胞培養装置では、殺菌ガスが導入された恒温室を閉鎖するために電気錠を必要とするうえ、恒温室内の殺菌ガス濃度をモニターする場合には、殺菌ガスの濃度センサも必要となる。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で、殺菌ガス導入中に恒温室の扉が開くことを防止することができる、安全性の高い細胞培養装置の提供を目的とする。
本発明に係る細胞培養装置は、扉によって開閉される恒温室を備えた細胞培養装置であって、前記恒温室内と連通し、前記恒温室内を殺菌ガスによって滅菌するための配管が接続されるポートと、前記扉を開くために操作されることが必要な開扉手段と、前記ポートに前記配管が接続可能なときに、前記開扉手段に対する操作を阻止し、かつ、前記開扉手段に対する操作が可能なときに、前記ポートへの前記配管の接続を阻止する***材とを備えたことを特徴としている。
本発明の細胞培養装置では、***材によって、ポートに配管を接続したまま、開扉手段を操作することが阻止される。その結果、恒温室の扉を施錠しなくとも、ポートへ配管を接続した滅菌処理中に、誤操作によって恒温室の扉が開くことが防止される。これにより、細胞培養装置は、簡単な構成で、殺菌ガス導入中に恒温室の扉が開いて殺菌ガスが漏出することを防止することができ、高い安全性を有する。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に、殺菌ガスを導入して恒温室を滅菌処理するときの細胞培養装置1を模式的に示す。同図に示す細胞培養装置1は、扉10によって開閉される恒温室12を備えている。この恒温室12に、本出願人が特開2015−188392で提案した細胞培養システムなどを格納して培養を行う。細胞培養装置1の前面には、恒温室12内と連通するポート20が設けられ、このポート20には、恒温室12内を殺菌ガスによって滅菌するための配管が接続されている。
なお、細胞培養装置1が、恒温室12以外に冷蔵室のようなチャンバも備えている場合には、恒温室12と共に、そのチャンバにも殺菌ガスが導入されることが望ましい。
本実施形態では、殺菌ガスとしてオゾンガスを使用する。オゾンガスは、強い酸化力を有するうえ、残留性が過酸化水素よりも低いため、殺菌ガスとして好適である。
図1に示すように、ポート20は、オゾン発生装置2に連通した配管が接続される導入ポート20aと、オゾン分解装置3を介して吸引ポンプ4に連通した配管が接続される排出ポート20bとから構成されている。
図1に示すように、ポート20は、オゾン発生装置2に連通した配管が接続される導入ポート20aと、オゾン分解装置3を介して吸引ポンプ4に連通した配管が接続される排出ポート20bとから構成されている。
オゾン発生装置2では、例えば放電によって酸素分子(O2)からオゾン(O3)を生成する。吸引ポンプ4によって恒温室12内が大気圧に対して陰圧に保たれているため、オゾン発生装置2で発生したオゾンガスは、導入ポート20aから恒温室12内へ導入される。恒温室12内がオゾンで充填された後、吸引ポンプ4を停止し、所定時間だけ滅菌処理を実施する。恒温室12を大気圧に対して陰圧にすることでオゾンガスが細胞培養装置1から外部へ漏れ出す危険性が低減される。滅菌処理時間が終了すると、吸引ポンプ4によって排出ポート20bを介して恒温室12から吸引されたオゾンガスは、オゾン分解装置3で酸素分子(O2)に分解されてから排出される。
図2に、細胞培養装置1の正面図を示す。図2(a)に示すように、細胞培養装置1の正面には、導入ポート20a及び排出ポート20bが設けられている。また、図2(b)に示すように、細胞培養装置1の正面には、扉10を開くために操作されることが必要な開扉手段としての押しボタン30が設けられている。押しボタン30を押下すると、閉じた扉10を係止していたフック(図示せず)が外れ、扉10が開く。
なお、扉10を開くために操作されることが必要な開扉手段は、この押しボタン30には限定されない。開扉手段は、引手や取手などの扉10を直接開閉するものでもよいし、鍵付き扉10を開錠するための押しボタンやレバーのような扉10を直接開閉するものでなくてもよい。
図2に示すように、細胞培養装置1の前面には、***材として細長い板状のスライドカバー40が取り付けられている。スライドカバー40は、細胞培養装置1の前面の扉10の下側で、細胞培養装置1の本体の表面に設けたスライドレール(図示せず)に嵌め込まれ、スライドレールに沿って図面の左右方向(図2(a)及び図2(b)中の矢印方向)に摺動する。
図2(a)に示すように、スライドカバー40を図面右側に寄せると、導入ポート20a及び排出ポート20bが露出する一方で、スライドカバー40によって押しボタン30が覆われる。このため、導入ポート20a及び排出ポート20bに配管がそれぞれ接続可能なときには、押しボタン30に対する操作が阻止される。
一方、図2(b)に示すように、スライドカバー40を図面左側に寄せると、押しボタン30が露出する一方で、スライドカバー40によって導入ポート20a及び排出ポート20bが覆われる。このため、押しボタン30が操作可能なときには、導入ポート20a及び排出ポート20bに配管を接続することが阻止される。
このように、恒温室12内を滅菌処理するために、導入ポート20a及び排出ポート20bに配管を接続したまま、押しボタン30を操作することが、スライドカバー40によって阻止される。すなわち、滅菌処理中の押しボタン30の誤操作が阻止される。その結果、恒温室12の扉を施錠しなくとも、滅菌処理中に恒温室の扉10が開いてオゾンガスが外部へ放出されることが防止され、細胞培養装置1の安全性を高めることができる。
以上、本発明について、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能である。
前述した実施形態では、***材としてスライドカバー40を設けた例を説明したが、***材の形態は、スライドカバー40に限定されない。例えば、安全装置として、回転するカバーを設けてもよい。また、***材として棒状部材を設け、その棒状部材を並進移動又は回転移動させてもよい。
前述した実施形態では、***材としてスライドカバー40を設けた例を説明したが、***材の形態は、スライドカバー40に限定されない。例えば、安全装置として、回転するカバーを設けてもよい。また、***材として棒状部材を設け、その棒状部材を並進移動又は回転移動させてもよい。
また、前述した実施形態では、***材としてのスライドカバー40が、ポート20又は押しボタン30を覆うことによって、ポート20に対する配管接続、又は開扉手段に対する操作を阻止したが、本発明では、配管接続及び操作の阻止形態は、これに限定されない。例えば、***材が、閂のように開扉手段をロックすることによって、開扉手段に対する操作を阻止してもよいし、また、***材が、接続時に配管が占めることになる位置に移動することによって、ポートに対する配管接続を阻止してもよい。
また、前述した実施形態では、殺菌ガスとしてオゾンガスを導入した例を説明したが、本発明では、殺菌ガスはこれに限定されず、例えば、過酸化水素を導入してもよい。
本発明は、細胞を大量に培養する再生医療、免疫療法、抗体医薬生産などにおいて好適に利用することが可能である。
1 細胞培養装置
2 オゾン発生装置
3 オゾン分解装置
4 吸引ポンプ
10 扉
20 ポート
20a 導入ポート
20b 排出ポート
30 押しボタン(開扉手段)
40 スライドカバー(***材)
2 オゾン発生装置
3 オゾン分解装置
4 吸引ポンプ
10 扉
20 ポート
20a 導入ポート
20b 排出ポート
30 押しボタン(開扉手段)
40 スライドカバー(***材)
Claims (4)
- 扉によって開閉される恒温室を備えた細胞培養装置であって、
前記恒温室内と連通し、前記恒温室内を殺菌ガスによって滅菌するための配管が接続されるポートと、
前記扉を開くために操作されることが必要な開扉手段と、
前記ポートに前記配管が接続可能なときに、前記開扉手段に対する操作を阻止し、かつ、前記開扉手段に対する操作が可能なときに、前記ポートへの前記配管の接続を阻止する***材と
を備えた
ことを特徴とする、細胞培養装置。 - 前記***材は、前記細胞培養装置の表面にスライド可能に取り付けられたスライドカバーであり、
前記スライドカバーは、前記ポートが露出したときに、前記開扉手段を覆い、かつ、前記開扉手段が露出したときに、前記ポートを覆う
ことを特徴とする、請求項1記載の細胞培養装置。 - 前記ポートは、
オゾン発生装置に連通した配管を接続するための導入ポートと、
オゾン分解装置を介して吸引ポンプに連通した配管を接続するための排出ポートと、
を含む
ことを特徴とする、請求項1又は2記載の細胞培養装置。 - 前記殺菌ガスは、オゾンガスである
ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の細胞培養装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016192713A JP2018050569A (ja) | 2016-09-30 | 2016-09-30 | 細胞培養装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016192713A JP2018050569A (ja) | 2016-09-30 | 2016-09-30 | 細胞培養装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018050569A true JP2018050569A (ja) | 2018-04-05 |
Family
ID=61833657
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016192713A Pending JP2018050569A (ja) | 2016-09-30 | 2016-09-30 | 細胞培養装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018050569A (ja) |
-
2016
- 2016-09-30 JP JP2016192713A patent/JP2018050569A/ja active Pending
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