JP2018046147A - 整流回路モジュール、及び、電源装置 - Google Patents

整流回路モジュール、及び、電源装置 Download PDF

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Abstract

【課題】整流回路モジュールの長寿命化を図ることができるようにする。【解決手段】基板24、基板24の主面241に形成された平面視円形状または円環状の円状配線部25、基板の主面のうち円状配線部の径方向において円状配線部の外側に間隔をあけて円状配線部と同心円状に形成された平面視円環状の円環配線部26、及び、基板の主面のうち円状配線部と円環配線部との間に形成され、円状配線部及び円環配線部の周方向に間隔をあけて配列された複数の中継配線部27、を含む回路基板21と、円状配線部と各中継配線部とを電気接続する複数の第一ダイオード22と、各中継配線部と円環配線部とを電気接続する複数の第二ダイオード23と、を備える整流回路モジュール4を提供する。【選択図】図1

Description

この発明は、整流回路モジュール、及び、電源装置に関する。
一般に、交流電流を直流電流に変換するための電源装置は、コア、一次側コイル、二次側コイルを含むトランスと、複数のダイオードを有して二次側コイルに接続される整流回路部と、を備える。トランスの二次側コイルに大電流が流れる場合には、整流回路部の個々のダイオードの負担を減らすために、二次側コイルを複数に分割して構成し、さらに、複数の二次側コイルを複数の整流回路部に個別に接続し、これら複数の整流回路部を電気的に並列接続することが考えられる。
特許文献1には、所定の配線基板上に複数のダイオードを直線状に配列し、複数のダイオードを電気的に並列接続した構成が開示されている。
特開2004−095670号公報
例えば、上記した電源装置において、複数の整流回路部を特許文献1のように直線状に配列する場合には、配線基板上において互いに平行に直線状に延びる一対の直線配線部を各整流回路部によって電気接続することで、複数の整流回路部が電気的に並列接続される。
しかしながら、このように構成された電源装置から負荷装置に電力を供給するために、一対の直線配線部の任意の位置に負荷装置等の出力配線を接続した場合には、各直線配線部において、出力配線との接続部分(出力電極)から各整流回路部との接続部分に至る電流経路の長さが、複数の整流回路部の間で大きく異なってしまう。このため、整流回路部(特にダイオード)に掛かる電気的な負担が、複数の整流回路部の間で異なってしまう、という問題がある。この場合、電源装置(特に整流回路部)の長寿命化を阻害する可能性がある。
また、上記の電源装置において、複数の整流回路部を特許文献1のように直線状に配列した場合には、各二次側コイルからこれに対応する整流回路部に至る配線の長さが、複数の二次側コイルの間で異なってしまう。このため、二次側コイルから整流回路部に至る配線を含む二次側コイルのインダクタンスが、複数の二次側コイルの間でばらついてしまう、という問題もがある。
配線の長さを複数の整流回路部の間で等しくするためには、例えば各二次側コイルからこれに対応する整流回路部に至る配線を長く設定することも考えられるが、この場合には、前述のインダクタンスが大きくなってしまう、という問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みたものであって、長寿命化を図ることができ、かつ、複数の二次側コイルのインダクタンスのばらつきを好適に抑制できる整流回路モジュール及び電源装置を提供することを目的とする。
本発明の第一態様は、基板、前記基板の主面に形成された平面視円形状または円環状の円状配線部、前記基板の主面のうち前記円状配線部の径方向において前記円状配線部の外側に間隔をあけて前記円状配線部と同心円状に形成された平面視円環状の円環配線部、及び、前記基板の主面のうち前記円状配線部と前記円環配線部との間に形成され、前記円状配線部及び前記円環配線部の周方向に間隔をあけて配列された複数の中継配線部、を含む回路基板と、前記円状配線部と各中継配線部とを電気接続する複数の第一ダイオードと、各中継配線部と前記円環配線部とを電気接続する複数の第二ダイオードと、を備える整流回路モジュールである。
上記の整流回路モジュールでは、中継配線部及びこれに接続された第一ダイオード及び第二ダイオードによって整流回路部が構成される。また、複数の整流回路部が周方向に配列される。
本発明の第二態様は、インバータ部と、前記整流回路モジュールと、トロイダルトランスと、を備え、前記トロイダルトランスは、円環状のコアと、前記コアに巻回されて前記インバータ部に接続された一次側コイルと、前記コアに巻回されて前記コアの周方向に配列された複数の二次側コイルと、を備え、各二次側コイルの二つの引出配線が、前記周方向に隣り合う二つの前記中継配線部に接続されている電源装置である。
本発明によれば、第一ダイオード、第二ダイオードにかかる電気的な負担の大きさが、複数の整流回路部の間で異なることを好適に抑制できる。したがって、整流回路モジュールやこれを含む電源装置の長寿命化を図ることができる。
また、本発明によれば、周方向に配列されたトロイダルトランスの各二次側コイルから中継配線部に至る配線を含む二次側コイルのインダクタンスが、複数の二次側コイルの間でばらつくことを好適に抑制できる。また、整流回路モジュール及びトロイダルトランスを含む電源装置の性能を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る電源装置の概略を示す断面図である。 図1の電源装置の回路図である。 図1の電源装置において、整流回路モジュールとトロイダルトランスとを分解した状態で示す斜視図である。 図3の整流回路モジュールを基板の第一主面側から見た平面図である。 図4のV−V矢視断面図である。
以下、図1−5を参照して本発明の一実施形態について説明する。
図1,2に示すように、この実施形態に係る電源装置1は、インバータ部2と、トロイダルトランス3と、整流回路モジュール4と、を備える。
インバータ部2は、入力された直流電流を交流電流に変換し、変換した交流電流をトロイダルトランス3に供給する。
図1−3に示すように、トロイダルトランス3は、円環状のコア11と、コア11に巻回された一次側コイル12及び複数の二次側コイル13と、を備える。
一次側コイル12は、インバータ部2に接続されている。一次側コイル12には、インバータ部2から出力された交流電流が流れる。一次側コイル12は、例えば複数に分割して構成されてもよいが、本実施形態では一つである。
複数の二次側コイル13は、コア11の周方向に配列されている。各二次側コイル13は後述する整流回路モジュール4に接続されている。
一次側コイル12は、例えば二次側コイル13に対してコア11の周方向に隣り合う位置においてコア11に巻回されてもよい。本実施形態では、一次側コイル12が二次側コイル13の内側に重なるように、コア11に巻回されている。
複数の二次側コイル13は、例えばコア11の全周に配列されてもよい。本実施形態では、複数の二次側コイル13がコア11の周方向の一部を除く範囲においてコア11の周方向に配列されている。一次側コイル12の二つの引出配線15,15は、二次側コイル13が配されていないコア11の周方向の一部から二次側コイル13の外側に引き出されている。
図3に示すように、本実施形態のトロイダルトランス3では、内側に配された一次側コイル12と外側に配された二次側コイル13とを電気的に絶縁するために、コア11及び一次側コイル12が、電気的な絶縁性を有し、中空の円環状に形成された絶縁ケース14内に収容されている。複数の二次側コイル13は、絶縁ケース14の外側に巻回されている。円環状の絶縁ケース14は、その周方向の一部が切り欠かれている。一次側コイルの二つの引出線は、絶縁ケース14の切欠き部分から外側に引き出されている。
図1,3に示すように、トロイダルトランス3は、円環状のコア11の軸方向において、インバータ部2と整流回路モジュール4との間に位置している。一次側コイル12の二つの引出配線15,15は、インバータ部2に向けて延びている。各二次側コイル13の二つの引出配線16,16は、整流回路モジュール4に向けて延びている。各二次側コイル13の二つの引出配線16,16は、コア11の周方向に配列されている。その上で、複数の二次側コイル13の引出配線16が、コア11の周方向に配列されている。
図1−5に示すように、整流回路モジュール4は、回路基板21と、複数の第一ダイオード22と、複数の第二ダイオード23と、を備える。回路基板21は、基板24と、基板24の第一主面(一方の主面)241に形成された円状配線部25、円環配線部26及び複数の中継配線部27と、を備える。
基板24は、電気的な絶縁性を有する。基板24は、図3,4のように、基板24の第一主面241側から見た平面視で円環配線部26の外縁形状に倣う円形状に形成された円形部28と、円形部28の周方向の一部から突出する突出部29と、を有する形状に形成されてもよいが、これに限ることはなく、任意の形状に形成されてよい。
円状配線部25、円環配線部26及び複数の中継配線部27は、導電性を有する。円状配線部25、円環配線部26及び複数の中継配線部27は、例えば銅箔など電気伝導率の高い材料からなる。
円状配線部25は、例えば平面視円形状に形成されてもよい。本実施形態の円状配線部25は、平面視円環状に形成されている。
円環配線部26は、平面視円環状に形成されている。円環配線部26は、円状配線部25の径方向において円状配線部25の外側に間隔をあけて円状配線部25と同心円状に形成されている。
各中継配線部27は、円状配線部25と円環配線部26との間に形成されている。複数の中継配線部27は、円状配線部25及び円環配線部26の周方向に間隔をあけて配列されている。
本実施形態において、複数の中継配線部27は、前述した複数の二次側コイル13の配列に対応するように配列されている。すなわち、複数の中継配線部27は、円状配線部25、円環配線部26の周方向の一部を除く範囲において円状配線部25、円環配線部26の周方向に配列されている(特に図3,4参照)。また、各中継配線部27は、円状配線部25、円環配線部26の径方向に延びる帯状に形成されている。
本実施形態の回路基板21において、円状配線部25には、これを外部と電気接続するための第一出力電極31が設けられている。第一出力電極31は、平面視した円状配線部25の中心部に配されている。
本実施形態の第一出力電極31は、平面視した円状配線部25の中心部において、基板24の厚さ方向に貫通する貫通孔33(第一貫通孔33)を含む。第一貫通孔33は、例えば複数形成されてもよい。この場合、複数の第一貫通孔33は、平面視した円状配線部25と同心円状に配列されるとよい。本実施形態の第一貫通孔33は、円状配線部25と同心の平面視円形状で一つだけ形成されている。
第一貫通孔33の内面や基板24の第二主面(他方の主面)242のうち第一貫通孔33の周縁の領域には、例えば銅箔など導電性を有する材料からなり、円状配線部25に接続された接続配線部が形成されてもよい。
本実施形態の回路基板21において、円環配線部26には、円環配線部26を外部と電気接続するための第二出力電極32が設けられている。第二出力電極32は、円環配線部26の周方向に間隔をあけて複数配列されている。複数の第二出力電極32は、例えば円環配線部26の周方向に等間隔で配列されているとよい。
具体的に、複数の第二出力電極32の位置は、例えば次のように設定されるとよい。まず、複数の中継配線部27が配列された領域を、円環配線部26の周方向において互いに等しい長さの複数の分割領域に分割する。分割領域の数は、第二出力電極32の数と同じである。その上で、各第二出力電極32は、円環配線部26の周方向における各分割領域の中間に位置するとよい。この場合、各第二出力電極32から各分割領域に含まれる複数(図示例では七つ)の中継配線部27に至る電流経路のパターンを、複数の第二出力電極32の間で同等に設定することができる。
本実施形態の各第二出力電極32は、基板24の厚さ方向に貫通する貫通孔34(第二貫通孔34)を含む。第二貫通孔34の形状や大きさは、複数の第二出力電極32の間で互いに同じであるとよい。
第二貫通孔34の内面や基板24の第二主面242のうち第二貫通孔34の周縁の領域には、例えば第一出力電極31の場合と同様に、円環配線部26に接続された接続配線部が形成されてもよい。
複数の第一ダイオード22は、基板24の円状配線部25と各中継配線部27とを電気接続する。このため、複数の第一ダイオード22は、複数の中継配線部27と同様に、円状配線部25、円環配線部26の周方向に間隔をあけて配列されている。本実施形態において、各第一ダイオード22は、円状配線部25から中継配線部27に向けて電流が流れるように配されている(図2参照)。すなわち、各第一ダイオード22のカソード端子が中継配線部27に接続され、各第一ダイオード22のアノード端子が円状配線部25に接続されている。
本実施形態において、各第一ダイオード22は中継配線部27に搭載されている。具体的に、各第一ダイオード22は、はんだ等によって円状配線部25の径方向において円状配線部25の外縁に隣り合う中継配線部27の内側の端部(内側端部)に接合されている。これにより、各第一ダイオード22のカソード端子が中継配線部27に電気接続されている。
また、各第一ダイオード22のアノード端子は、導電性を有する接続子35によって円状配線部25に電気接続されている。接続子35の一端は、第一ダイオード22に接合されている。接続子35の他端は、中継配線部27に隣り合う円状配線部25の外縁部に接合されている。接続子35は、例えばボンディングワイヤーであってもよい。本実施形態の接続子35は、はんだ等によって第一ダイオード22、円状配線部25に接合された接続板である。
複数の第二ダイオード23は、基板24の各中継配線部27と円環配線部26とを電気接続する。このため、複数の第二ダイオード23は、複数の中継配線部27と同様に、円状配線部25、円環配線部26の周方向に間隔をあけて配列されている。本実施形態において、各第二ダイオード23は、中継配線部27から円環配線部26に向けて電流が流れるように配されている(図2参照)。すなわち、各第二ダイオード23のカソード端子が円環配線部26に接続され、各第二ダイオード23のアノード端子が中継配線部27に接続されている。
本実施形態において、各第二ダイオード23は、円環配線部26に搭載されている。具体的に、各第二ダイオード23は、はんだ等によって中継配線部27に隣り合う円環配線部26の内縁部に接合されている。これにより、各第二ダイオード23のカソード端子が円環配線部26に電気接続されている。
また、各第二ダイオード23のアノード端子は、導電性を有する接続子36によって各中継配線部27に電気接続されている。接続子36の一端は、第二ダイオード23に接合されている。接続子36の他端は、円環配線部26の径方向において円環配線部26の内縁に隣り合う中継配線部27の外側の端部(外側端部)に接合されている。接続子36は、例えばボンディングワイヤーであってもよい。本実施形態の接続子36は、はんだ等によって第二ダイオード23、中継配線部27に接合された接続板である。
以上のように構成される本実施形態の整流回路モジュール4では、周方向に隣り合う二つの中継配線部27,27、及び、これら二つの中継配線部27,27に接続された二つの第一ダイオード22,22及び第二ダイオード23,23によって、二次側コイル13に流れる交流電流を直流電流に変換する整流回路部37が構成されている(図2−4参照)。また、複数の整流回路部37が、円状配線部25及び円環配線部26によって電気的に並列接続されている。これにより、本実施形態の整流回路モジュール4では、複数の整流回路部37が、円状配線部25及び円環配線部26の周方向に配列されている。
また、本実施形態の整流回路モジュール4では、前述したダイオード22,23の配置により、電流が円状配線部25から第一ダイオード22、中継配線部27、第二ダイオード23を介して円環配線部26まで流れる。すなわち、本実施形態の整流回路モジュール4では、円状配線部25に設けられた第一出力電極31が負極の出力電極となり、円環配線部26に設けられた第二出力電極32が正極の出力電極となる。
上記の整流回路モジュール4に対し、トロイダルトランス3の複数の二次側コイル13は、次のように接続されている。
各二次側コイル13の二つの引出配線16,16は、円状配線部25、円環配線部26の周方向に隣り合う二つの中継配線部27,27に接続されている。二つの中継配線部27は、同一の整流回路部37を構成している。そして、コア11の周方向に配列された複数の二次側コイル13の引出配線16は、円状配線部25、円環配線部26の周方向に配列された複数の中継配線部27に各々接続されている。
図3−5に示すように、二次側コイル13の引出配線16は、少なくとも円状配線部25、円環配線部26の径方向における中継配線部27の中間部に接続されればよい。二次側コイル13の引出配線16を中継配線部27に電気接続する手法は任意であってよい。本実施形態では、二次側コイル13の引出配線16が基板24に取り付けられた接続ピン40を介して中継配線部27に電気接続されている。
接続ピン40は、銅などの導電性材料からなり、棒状の軸部41と、軸部41の長手方向の一端部に形成され、径寸法が軸部41よりも大きい頭部42と、を有する。軸部41は、円状配線部25、円環配線部26の径方向における中継配線部27の中間部において基板24の厚さ方向に貫通する挿通孔44に挿通される。頭部42の径寸法は、挿通孔44よりも大きい。頭部42は、軸部41を挿通孔44に挿通させた状態で基板24の第一主面241上の中継配線部27に接触する。これにより、接続ピン40が中継配線部27に電気接続されている。接続ピン40の頭部42は、例えばはんだ等によって中継配線部27に接合されてよい。
接続ピン40の頭部42には、二次側コイル13の引出配線16を保持するための配線保持部43が形成されている。配線保持部43は、図示例のような溝であってもよいし、例えば貫通孔であってもよい。
図4,5に示すように、本実施形態の整流回路モジュール4では、基板24の内部に、流体が流れる流路50が形成されている。流路50に流す流体は、熱を好適に吸収できるものであればよく、気体、液体のいずれであってもよい。
流路50は、二つの流路部51,52を備える。各流路部51,52は、円状配線部25、円環配線部26の周方向に延びている。各流路部51,52は、円状配線部25、円環配線部26と同心の円弧状に形成されている。第一流路部51は、周方向に配列された複数の第一ダイオード22と基板24の厚さ方向に重ねて位置する。第二流路部52は、周方向に配列された複数の第二ダイオード23と基板24の厚さ方向に重ねて位置する。すなわち、第一流路部51は、円状配線部25、円環配線部26の径方向において第二流路部52よりも内側に位置している。
第一流路部51及び第二流路部52は、例えば一体に形成されてもよいが、本実施形態では、別個に形成され、円状配線部25、円環配線部26の径方向に互いに間隔をあけて位置している。
また、流路50は、二つの流路部51,52の周方向の一端に連結されて外部に開口する流入流路部53と、二つの流路部51,52の周方向の他端に連結されて外部に開口する流出流路部54を備える。流入流路部53及び流出流路部54は、それぞれ円弧状の二つの流路部51,52の径方向において二つの流路部51,52の両端から円環配線部26の外側まで延びている。流入流路部53、流出流路部54の延長方向の先端は、基板24の主面241,242に開口している。
図示例では、流入流路部53、流出流路部54が基板24の突出部29において外部に開口しているが、これに限ることはない。また、図示例では、流入流路部53が基板24の第一主面241に開口し、流出流路部54が基板24の第二主面242に開口しているが、これに限ることはない。
上記の流路50は、例えば図5に示すように、基板24を積層された三つの絶縁層61,62,63によって構成することで、基板24に形成することができる。
具体的に説明すれば、基板24を構成する第一絶縁層61には、その厚さ方向に貫通する貫通孔64が形成されている。第一絶縁層61の厚さ方向から見た貫通孔64の平面視形状は、図4において破線で示す流路50の平面視形状に対応する。基板24を構成する第二、第三絶縁層62,63は、第一絶縁層61をその厚さ方向から挟み込むように配される。そして、第一絶縁層61の貫通孔64が第二、第三絶縁層62,63によって挟まれることで、前述の流路50が形成されている。図示しないが、第二絶縁層62や第三絶縁層63には、その厚さ方向に貫通して、流入流路部53や流出流路部54の開口部分を構成する貫通孔が形成されていればよい。
図1に示すように、本実施形態の電源装置1には、電源装置1から供給された電力を消費する負荷装置として放電装置100が接続されている。
放電装置100は、互いに間隔をあけて配されたカソード101及びアノード102を備える。カソード101は、整流回路モジュール4の円状配線部25に電気接続されている。アノード102は、整流回路モジュール4の円環配線部26に電気接続されている。
本実施形態の放電装置100は、電源装置1に一体に設けられている。以下、この点について具体的に説明する。
カソード101は、棒状に形成されている。カソード101は、第一出力電極31の第一貫通孔33に挿通された上で、回路基板21に固定されている。具体的に、第一貫通孔33に挿通されたカソード101は、カソード101の外周に形成された雄ねじ103に螺着したナット104によって回路基板21に固定されている。ナット104が導電性を有していることで、棒状のカソード101はナット104を介して円状配線部25に電気接続されている。
回路基板21に固定されたカソード101は、少なくとも基板24の第二主面242から突出していればよい。
アノード102は、棒状のカソード101を囲む円筒状に形成されている。アノード102は、アノード102の一方の開口端が基板24の第二主面242に接するように、回路基板21に固定されている。
具体的に説明すれば、アノード102の一方の開口端の縁部には、アノード102の軸方向に延びる棒状の雄ねじ部材105が設けられている。雄ねじ部材105は、アノード102の周方向に間隔をあけて複数配列されている。アノード102は、各雄ねじ部材105を第二出力電極32の第二貫通孔34に挿通させた上で、各雄ねじ部材105にナット106を螺着させることで、回路基板21に固定されている。雄ねじ部材105及びナット106が導電性を有していることで、アノード102は雄ねじ部材105及びナット106を介して円環配線部26に電気接続されている。
上記したアノード102は、例えば内径寸法が一定の円筒状に形成されてもよい。本実施形態のアノード102は、その内径寸法が、軸方向においてアノード102の一方の開口端から他方の開口端に向かうにしたがって小さくなる部位を含んでいる。これにより、アノード102の径方向においてカソード101の突出方向の先端部からアノード102の内周面に至る距離を適切に設定し、アノード102の先端部とカソード101との間での放電を適切に行うことができる。
以上説明したように、本実施形態の整流回路モジュール4によれば、第一ダイオード22、中継配線部27、第二ダイオード23からなる整流回路部37が、円状配線部25の外縁部に接続されている。また、複数の整流回路部37が円状配線部25の周方向に配列されている。このため、放電装置100のカソード101(負荷装置の出力配線)を円状配線部25の第一出力電極31(円状配線部25の中心部)に接続することで、円状配線部25において、カソード101との接続部分から各整流回路部37との接続部分に至る複数の電流経路の長さの差を小さくすることができる、または、これら複数の電流経路の長さを同等とすることができる。これにより、第一ダイオード22、第二ダイオード23にかかる電気的な負担の大きさが、複数の整流回路部37の間で異なることを好適に抑制できる。したがって、整流回路モジュール4及びこれを含む電源装置1の長寿命化を図ることができる。
また、本実施形態の整流回路モジュール4によれば、複数の中継配線部27が周方向に配列されている。このため、周方向に配列されたトロイダルトランス3の各二次側コイル13からこれに対応する中継配線部27に至る配線(例えば二次側コイル13の引出配線16を含む配線)の長さを、長く設定しなくても、この配線の長さを複数の二次側コイル13の間で均一とすることができる。このため、二次側コイル13から中継配線部27に至る配線を含む二次側コイル13のインダクタンスが、複数の二次側コイル13の間でばらつくことを好適に抑制できる。また、整流回路モジュール4及びトロイダルトランス3を含む電源装置1の性能を向上させることができる。
また、本実施形態の整流回路モジュール4によれば、各二次側コイル13からこれに対応する中継配線部27に至る配線の長さの均一化を図ることで、二次側コイル13のインダクタンスに起因するノイズが複数の二次側コイル13の間でばらつくことも好適に抑制できる。また、各二次側コイル13からこれに対応する中継配線部27に至る配線の長さを短く設定できることで、前述した二次側コイル13のインダクタンスを小さくできる。したがって、二次側コイル13のインダクタンスに起因して発生するノイズを好適に低減することもできる。
また、本実施形態の整流回路モジュール4によれば、基板24の第一主面241のみに、円状配線部25、円環配線部26、中継配線部27を形成でき、かつ、第一、第二ダイオード22,23を搭載することができる。したがって、ヒートシンク(放熱部材)を基板24の第二主面242に設ける等して、第一、第二ダイオード22,23において発生した熱を、基板24の第二主面242側から積極的に逃がすことも可能となる。
また、本実施形態の整流回路モジュール4によれば、複数の中継配線部27が周方向に配列されているため、周方向に配列された複数の二次側コイル13をそれぞれ対応する中継配線部27に容易に接続することができる。すなわち、全ての二次側コイル13を対応する整流回路部37に接続するための配線の取り回しが容易となる。
また、本実施形態の整流回路モジュール4では、第一出力電極31が円状配線部25の中心部に配され、第二出力電極32が円環配線部26の周方向に間隔をあけて複数配列されている。このため、第一出力電極31から、第一ダイオード22、中継配線部27、第二ダイオード23を経て各第二出力電極32に至る複数の電流経路の長さの差を小さくすることができる。したがって、第一ダイオード22、第二ダイオード23にかかる電気的な負担の大きさが、複数の整流回路部37の間で異なることを好適に抑制できる。
また、本実施形態の整流回路モジュール4では、複数の第一ダイオード22が各中継配線部27に搭載され、複数の第二ダイオード23が円環配線部26に搭載されている。このため、複数の第一ダイオード22が円状配線部25に搭載される場合と比較して、円状配線部25の径寸法が小さくても周方向に隣り合う第一ダイオード22同士の間隔を容易に確保できる。同様にして、複数の第二ダイオード23が各中継配線部27に搭載される場合と比較して、周方向に隣り合う第二ダイオード23同士の間隔を容易に確保できる。したがって、整流回路モジュール4の小型化を図ることができる。
また、本実施形態の整流回路モジュール4では、基板24の第一主面241上に配された複数の第一ダイオード22と重なる基板24の内部に、第一流路部51が形成されている。このため、第一流路部51に流体を流すことで周方向に配列された複数の第一ダイオード22を効率よく冷却できる。また、基板24の第一主面241上に配された複数の第二ダイオード23と重なる基板24の内部に、第二流路部52が形成されている。このため、第二流路部52に流体を流すことで周方向に配列された複数の第二ダイオード23を効率よく冷却できる。
基板24の内部に、第一、第二ダイオード23を冷却するための流路50が形成されていることで、基板24の第二主面242にヒートシンク等を設けることなく、第一、第二ダイオード23を冷却することができる。これにより、基板24の第二主面242側に、放電装置100等の負荷装置を設けることが可能となる。
以上、本発明の詳細について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
1 電源装置
2 インバータ部
3 トロイダルトランス
4 整流回路モジュール
11 コア
12 一次側コイル
13 二次側コイル
16 引出配線
21 回路基板
22 第一ダイオード
23 第二ダイオード
24 基板
241 第一主面
242 第二主面
25 円状配線部
26 円環配線部
27 中継配線部
31 第一出力電極
32 第二出力電極
37 整流回路部
50 流路
51 第一流路部
52 第二流路部

Claims (5)

  1. 基板、前記基板の主面に形成された平面視円形状または円環状の円状配線部、前記基板の主面のうち前記円状配線部の径方向において前記円状配線部の外側に間隔をあけて前記円状配線部と同心円状に形成された平面視円環状の円環配線部、及び、前記基板の主面のうち前記円状配線部と前記円環配線部との間に形成され、前記円状配線部及び前記円環配線部の周方向に間隔をあけて配列された複数の中継配線部、を含む回路基板と、
    前記円状配線部と各中継配線部とを電気接続する複数の第一ダイオードと、
    各中継配線部と前記円環配線部とを電気接続する複数の第二ダイオードと、
    を備える整流回路モジュール。
  2. 前記円状配線部に設けられ、前記円状配線部を外部と電気接続するための第一出力電極と、
    前記円環配線部に設けられ、前記円環配線部を外部と電気接続するための第二出力電極と、を備え、
    前記第一出力電極は、平面視した前記円状配線部の中心部に配され、
    前記第二出力電極は、前記円環配線部の周方向に間隔をあけて複数配列されている
    請求項1に記載の整流回路モジュール。
  3. 複数の前記第一ダイオードが、各中継配線部に搭載され、
    複数の前記第二ダイオードが、前記円環配線部に搭載されている請求項1または請求項2に記載の整流回路モジュール。
  4. 前記基板の内部には、流体が流れる流路が形成され、
    前記流路は、前記周方向に延びて、複数の前記第一ダイオードと前記基板の厚さ方向に重ねて位置する第一流路部と、前記周方向に延びて、複数の前記第二ダイオードと前記基板の厚さ方向に重ねて位置する第二流路部と、を備える請求項3に記載の整流回路モジュール。
  5. インバータ部と、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の整流回路モジュールと、
    トロイダルトランスと、を備え、
    前記トロイダルトランスは、円環状のコアと、前記コアに巻回されて前記インバータ部に接続された一次側コイルと、前記コアに巻回されて前記コアの周方向に配列された複数の二次側コイルと、を備え、
    各二次側コイルの二つの引出配線が、前記周方向に隣り合う二つの前記中継配線部に接続されている電源装置。
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