JP2018044578A - 摩擦伝動式減速機 - Google Patents
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Abstract
【課題】部品に多少のばらつきがあっても、安定した摩擦力で動力伝達できるようにする。【解決手段】摩擦伝動式減速機20は、回転軸11に連結して回転する入力軸21と、入力軸21に固定された太陽ローラ22と、回転軸11が軸支される筐体12に装着されて太陽ローラ22を覆うケース23と、太陽ローラ22の外周面とケース23の内面とに摩擦接触し、太陽ローラ22の回転によって入力軸周りを公転する遊星ローラ24と、ケース23に軸支された出力軸25Aを備えると共に、遊星ローラ24の回転軸24Aを軸支する遊星キャリア25とを備え、太陽ローラ22は、出力軸25A側が小径となるテーパー外周面22Aを備え、ケース23は、テーパー外周面22Aと平行のテーパー内面23Aを備え、ケース23内に、入力軸21に出力軸側に向けた予圧を与える与圧付与部材(コイルバネ)26を設ける。【選択図】図1
Description
本発明は、摩擦伝動式減速機に関するものである。
モータの回転を大きく減速して出力する減速機構として、遊星歯車伝動機構が一般に知られている。小型の遊星歯車伝動機構では、サンギヤの歯数を小さくして減速比を大きくしようとしても、サンギアの歯数には制限があり、減速比の大きさにも限界がある(歯数Zaのサンギヤを入力、歯数Zcの内歯車を固定、遊星キャリヤを出力とした場合の2K−H型遊星歯車機構の減速比は、Za/(Za+Zc))。
これに対して、歯車に換えて摩擦伝動のローラを用いた摩擦伝動式の遊星減速機が知られている(下記特許文献1参照)。これによると、摩擦伝動が可能な範囲でサンローラを小径にすることができるので、小型であっても大きな減速比を得やすい構造になっている。
しかしながら、前述した従来の摩擦伝動式遊星減速機(従来技術)は、ローラ径やローラの摩擦面状態にばらつきがあると、ローラ間の摩擦力に大きく影響することになり、安定した摩擦力で動力伝達を行うことができなくなる。このため、従来技術は、安定した摩擦力を維持するためには、高い部品精度が要求されることになる。
また、従来技術は、ローラ間の摩擦力を確保するために比較的大きな弾性を有するローラ(ゴムローラ)を用いて、ローラ間を圧接状態にする必要がある。これによると、長時間の使用で摩擦面が摩耗し易く耐久性に問題が生じると共に、ローラ同士の干渉によって、組み付け作業が困難になる問題がある。更に、従来技術は、ローラ間が常時圧密状態で摩擦接触しているので、出力軸に大きなトルクが加わると、摩擦面が過剰に擦れて破損が生じ易くなる問題もある。
本発明は、このような問題に対処するために提案されたものである。すなわち、摩擦伝動式の遊星減速機において、部品に多少のばらつきがあっても、安定した摩擦力で動力伝達が可能であること、耐久性や組み付け作業性を向上することができること、過負荷トルクに対しての破損を抑止できること、などが本発明の課題である。
このような課題を解決するために、本発明による摩擦伝動式減速機は、以下の構成を具備するものである。
回転軸に連結して回転する入力軸と、前記入力軸に固定された太陽ローラと、前記回転軸が軸支される筐体に装着されて前記太陽ローラを覆うケースと、前記太陽ローラの外周面と前記ケースの内面とに摩擦接触し、前記太陽ローラの回転によって前記入力軸周りを公転する遊星ローラと、前記ケースに軸支された出力軸を備えると共に、前記遊星ローラの回転軸を軸支する遊星キャリアとを備え、前記太陽ローラは、前記出力軸側が小径となるテーパー外周面を備え、前記ケースは、前記テーパー外周面と平行のテーパー内面を備え、前記ケース内に、前記入力軸に前記出力軸側に向けた予圧を与える与圧付与部材を設けることを特徴とする摩擦伝動式減速機。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の説明で、異なる図における同一符号は同一機能の部位を示しており、各図における重複説明は適宜省略する。
図1及び図2に示すように、減速機付きモータ1は、モータ10に摩擦伝動式減速機20を装着している。モータ10は、回転軸11と、回転軸11を軸支する筐体12を備えており、モータ10の前部の筐体12に、摩擦伝動式減速機20が装着されている。
摩擦伝動式減速機20は、入力軸21、太陽ローラ22、ケース23、遊星ローラ24、遊星キャリア25を備えている。入力軸21は、モータ10の回転軸11に連結して回転し、入力軸21には太陽ローラ22が同軸上に固定されている。ケース23は、回転軸11が軸支されるモータ10の筐体12に装着されて、太陽ローラ22を覆うように配備されている。ケース23内には、前述した入力軸21、太陽ローラ22、遊星ローラ24、遊星キャリア25が収容され、ケース23の前部から出力軸25Aが突出している。
遊星ローラ24は、太陽ローラ22の外周面(テーパー外周面)22Aと、ケース23の内面(テーパー内面)23Aとに摩擦接触し、太陽ローラ22の回転によって入力軸21周りを公転する。図示の例では、遊星ローラ24は、太陽ローラ22の周りに等間隔で3個配置されている。さらに遊星ローラ24は、一定の径を有する円筒状である。遊星キャリア25は、出力軸25Aを備えると共に、遊星ローラ24の回転軸24Aを軸支する長孔部25Bを備える。出力軸25Aは、ケース23に軸受23Bにて軸支され、図示の例では入力軸21と同軸に配置されている。
そして、太陽ローラ22は、入力軸21側の径に対して出力軸25B側の径が小径となっており、外周面にテーパー外周面22Aを備えている。これに対して、ケース23は、太陽ローラ22のテーパー外周面22Aと平行のテーパー内面23Aを備えている。
また、ケース23内には、筐体12側から反力を受けて入力軸21に出力軸25A側に向けた予圧を与える予圧付与部材であるコイルバネ26及びバネ受け体27が設けられている。バネ受け体27は、中央に入力軸21を軸支する軸受28が固定され、ケース23内に摺動自在に配置されており、このバネ受け体27と筐体12との間に、回転軸11周りに巻回されたコイルバネ26が配置されている。なお、与圧付与部材は、前述した例に換えて、板バネやゴム等の弾性部材によって形成することができる。
図3は、図2(a)のA−A断面を示している(モータ10の内部構造は記載を省略している。)。図示の例では、モータ10の回転軸11と摩擦伝動式減速機20の入力軸21とは、入力軸21に形成されたスラスト方向の連結溝21Aに回転軸11の先端部が嵌合することで連結されている。これにより、入力軸21は、回転軸11に対してスラスト方向に移動自在に連結されている。なお、回転軸11と入力軸12は、ローラやギヤを介して連結されても良い。
与圧付与部材であるコイルバネ26は、比較的低いバネ定数を有しており、バネ受け体27を介して入力軸21を出力軸25A側に押圧する。これによって、太陽ローラ22のテーパー外周面22Aと遊星ローラ24の外周面、遊星ローラ24の外周面とケース23のテーパー内面23Aは常にコイルバネ26の与圧による圧接状態になっている。図示の例では、入力軸21の先端が出力軸25Aと同軸の溝25C内配置されており、入力軸21と出力軸25Aは同軸上に配置されている。但し、これは一例であって、このような軸配置には特に限定されない。
図4には、図2(b)のB−B断面を示している。図示の例では、遊星キャリア25は、長孔部25Bで遊星ローラ24の回転軸24Aを軸支しており、この長孔部25Bが回転軸24Aのラジアル方向に放射状に延設されている。これによって、遊星キャリア25は、遊星ローラ24の回転軸24Aをラジアル方向に移動自在に軸支している。
このような摩擦伝動式減速機20、或いは減速機付きモータ1によると、コイルバネ26のバネ定数を圧縮長によって与圧が変化しない程度に低くすることで、入力軸21と太陽ローラ22と軸受28とバネ受け体27とが一体になって、出力軸25A方向に向けてコイルバネ26による一定の予圧を受けている。そして、前述したように入力軸21がスラスト方向に移動可能に回転軸11と連結しており、遊星ローラ24の回転軸24Aはラジアル方向に移動自在に遊星キャリア25に軸支されている。
これにより、太陽ローラ22のテーパー外周面22Aと遊星ローラ24の外周面、遊星ローラ24の外周面とケース23のテーパー内面23Aは、部品寸法に多少のばらつきがあっても、入力軸21などが与圧によってスラスト方向に摺動し、遊星ローラ24がラジアル方向に摺動して、常に一定の面圧で互いに接触することになり、部品ばらつきに摩擦力が影響されにくい構造になっている。これによって、摩擦伝動式減速機20は、部品に多少のばらつきがあっても安定した摩擦力で動力伝達を行うことができる。
このような摩擦伝動式減速機20を組み付ける際には、ケース23のテーパー内面23A内に、遊星ローラ24を軸支した遊星キャリア25を組み付け、遊星ローラ24間にテーパー外周面22Aを備えた太陽ローラ22と入力軸21を組み付けていけばよいので、テーパー状のローラ面が接触するまでは部品の干渉が起こらず、簡易な組み付けが可能になる。
また、長時間の駆動でローラ間の摩擦面が摩耗した場合にも、太陽ローラ22のテーパー外周面22Aと遊星ローラ24の外周面、遊星ローラ24の外周面とケース23のテーパー内面23Aは、予圧付与部材による与圧によって常に一定の面圧で互いの面同士が接触することになるので、摩擦力が一定に維持される。これによって、摩耗による伝動性能の劣化を抑止することができ、耐久性を向上することができる。
そして、出力軸25Aに大きなトルクが加わった場合には、コイルバネ26がトルクを逃がすように働いて、ローラ間に過剰な摩擦力が作用するのを抑止することができるので、ローラ等の破損を抑止することができる。更には、太陽ローラ22のテーパー外周面22Aと遊星ローラ24の外周面、遊星ローラ24の外周面とケース23のテーパー内面23Aとを接触させることで、ローラ部材にゴムのような大きな弾性を持たせる必要性が無くなるので、弾性劣化による伝達ロスの発生や応答特性の低下が起こり難く、これによっても耐久性を向上させることができる。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
1:減速機付きモータ,
10:モータ,11:回転軸,12:筐体,
20:摩擦伝動式減速機,21:入力軸,21A:連結溝,
22:太陽ローラ,22A:テーパー外周面,
23:ケース,23A:テーパー内面,23B:軸受,
24:遊星ローラ,24A:回転軸,
25:遊星キャリア,25A:出力軸,25B:長孔部,25C:溝,
26:コイルバネ,27:バネ受け体,28:軸受
10:モータ,11:回転軸,12:筐体,
20:摩擦伝動式減速機,21:入力軸,21A:連結溝,
22:太陽ローラ,22A:テーパー外周面,
23:ケース,23A:テーパー内面,23B:軸受,
24:遊星ローラ,24A:回転軸,
25:遊星キャリア,25A:出力軸,25B:長孔部,25C:溝,
26:コイルバネ,27:バネ受け体,28:軸受
Claims (5)
- 回転軸に連結して回転する入力軸と、
前記入力軸に固定された太陽ローラと、
前記回転軸が軸支される筐体に装着されて前記太陽ローラを覆うケースと、
前記太陽ローラの外周面と前記ケースの内面とに摩擦接触し、前記太陽ローラの回転によって前記入力軸周りを公転する遊星ローラと、
前記ケースに軸支された出力軸を備えると共に、前記遊星ローラの回転軸を軸支する遊星キャリアとを備え、
前記太陽ローラは、前記出力軸側が小径となるテーパー外周面を備え、
前記ケースは、前記テーパー外周面と平行のテーパー内面を備え、
前記ケース内に、前記入力軸に前記出力軸側に向けた予圧を与える与圧付与部材を設けることを特徴とする摩擦伝動式減速機。 - 前記遊星キャリヤは、前記遊星ローラの回転軸をラジアル方向に移動自在に軸支する長孔部を備えることを特徴とする請求項1記載の摩擦伝動式減速機。
- 前記入力軸は、前記回転軸に対してスラスト方向に移動自在に連結されていることを特徴とする請求項1又は2記載の摩擦伝動式減速機。
- 前記与圧付与部材は、前記回転軸周りに巻回されたコイルバネであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の摩擦伝動式減速機。
- 請求項1〜4のいずれか1項記載の摩擦伝動式減速機を、前記回転軸と前記筐体を備えたモータに装着したことを特徴とする減速機付きモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016178373A JP2018044578A (ja) | 2016-09-13 | 2016-09-13 | 摩擦伝動式減速機 |
Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2016178373A Pending JP2018044578A (ja) | 2016-09-13 | 2016-09-13 | 摩擦伝動式減速機 |
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- 2016-09-13 JP JP2016178373A patent/JP2018044578A/ja active Pending
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