JP2018041686A - 電気デバイス用正極及びそれを用いたリチウムイオン電池 - Google Patents

電気デバイス用正極及びそれを用いたリチウムイオン電池 Download PDF

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Abstract

【課題】サイクル特性が高く、電圧降下が小さい電気デバイス用正極及びそれを用いたリチウムイオン電池を提供すること。【解決手段】電気デバイス用正極(10)は、化学式:Li1.5[NiaCobMnc[Li]d]O3(式中、Liはリチウム、Niはニッケル、Coはコバルト、Mnはマンガン、Oは酸素を示し、a,b,c及びdは、0<a<1.4、0≦b<1.4、0<c<1.4、0.1<d≦0.4、a+b+c+d=1.5、1.1≦a+b+c<1.4の関係を満足する)で表される固溶体リチウム含有遷移金属酸化物を含有する正極活物質と、繊維状導電助剤と、粒状導電助剤と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、電気デバイス用正極及びそれを用いたリチウムイオン電池に関する。詳細には、本発明は、電圧降下を抑制しつつ、サイクル特性を有する電気デバイス用正極及びそれを用いたリチウムイオン電池に関する。
近年、電子機器や車両走行用などの駆動電源として、繰りかえし充放電しても性能が低下しないようなサイクル特性に優れた電池の開発が進められている。
例えば特許文献1では、高い放電容量及び容量維持率を実現するため、非水電解質二次電池用正極を開示している。具体的には、特許文献1では、正極活物質と、導電助剤とを含み、正極活物質は、化学式:Li1.5[NiCoMn[Li]]Oで表される固溶体リチウム含有遷移金属酸化物を含有する非水電解質二次電池用正極を開示している。なお、式中、Liはリチウム、Niはニッケル、Coはコバルト、Mnはマンガン、Oは酸素を示す。また、式中、a,b,c及びdは、0<a<1.4、0≦b<1.4、0<c<1.4、0.1<d≦0.4、a+b+c+d=1.5、1.1≦a+b+c<1.4の関係を満足する。そして、特許文献1の導電助剤は、炭素材料を含有し、炭素材料のBET比表面積は、30〜200m/gであることを開示している。
国際公開第2015/015894号
しかしながら、市場の要望により、さらに高いサイクル特性を有する電気デバイスが求められている。また、固溶体リチウム含有遷移金属酸化物を含有する正極活物質を電気デバイスに用いて放電した場合、低電位において電圧が急に降下してしまう場合があるため、より安定的な電力供給ができるよう、電圧降下の小さい電気デバイスが望まれている。
本発明は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。そして、本発明の目的は、サイクル特性が高く、電圧降下が小さい電気デバイス用正極及びそれを用いたリチウムイオン電池を提供することにある。
本発明の態様に係る電気デバイス用正極は、化学式:Li1.5[NiCoMn[Li]]Oで表される固溶体リチウム含有遷移金属酸化物を含有する正極活物質と、繊維状導電助剤と、粒状導電助剤と、を備える。
本発明によれば、サイクル特性が高く、電圧降下が小さい電気デバイス用正極及びそれを用いたリチウムイオン電池を提供することができる。
図1は、本実施形態に係るリチウムイオン電池の一例を模式的に表す断面図である。 図2は、実施例1及び比較例1におけるリチウムイオン電池の電圧降下の違いを示す充放電曲線である。
以下、図面を用いて本実施形態に係る電気デバイス用正極及びそれを用いたリチウムイオン電池について詳細に説明する。なお、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
[電気デバイス用正極10]
本実施形態の電気デバイス用正極10は、正極活物質と、導電助剤と、を備える。正極活物質は、化学式:Li1.5[NiCoMn[Li]]Oで表される固溶体リチウム含有遷移金属酸化物を含有する。なお、式中、Liはリチウム、Niはニッケル、Coはコバルト、Mnはマンガン、Oは酸素を示す。また、式中、a,b,c及びdは、0<a<1.4、0≦b<1.4、0<c<1.4、0.1<d≦0.4、a+b+c+d=1.5、1.1≦a+b+c<1.4の関係を満足する。このような電気デバイス用正極10を用いることにより、電気デバイスの放電容量を高くすることができる。また、このような電気デバイス用正極10を用いることにより、電気デバイスの充放電電位を高くすることができる。
しかしながら、充放電電位が高い場合、導電助剤は酸化分解しやすい傾向にあり、サイクル特性を向上させるためには、導電助剤として、高電圧でも安定的な構造を有する繊維状導電助剤を用いることが考えられた。ところが、導電助剤として繊維状導電助剤を用いただけではサイクル特性を十分に向上させることができず、低電位における電圧降下の低減も十分とはいえなかった。
そのため、本実施形態の導電助剤は、繊維状導電助剤と粒状導電助剤とを含有する。このような複数の導電助剤を用いる相乗効果により、繊維状導電助剤又は粒状導電助剤を単独で用いた場合と比較して、サイクル特性を向上させることができる。また、このような導電助剤を用いることにより、低電位における電圧降下も低減することができる。以下において、これらの構成要素の説明を行う。
(正極活物質)
本実施形態の電気デバイス用正極10は、正極活物質を備える。正極活物質は、化学式:Li1.5[NiCoMn[Li]]Oで表される固溶体リチウム含有遷移金属酸化物を含有する。なお、式中、Liはリチウム、Niはニッケル、Coはコバルト、Mnはマンガン、Oは酸素を示す。また、式中、a,b,c及びdは、0<a<1.4、0≦b<1.4、0<c<1.4、0.1<d≦0.4、a+b+c+d=1.5、1.1≦a+b+c<1.4の関係を満足する。このような電気デバイス用正極10を用いることにより、電気デバイスの放電容量を高くすることができる。また、このような電気デバイス用正極10を用いることにより、電気デバイスの充放電電位を高くすることができる。なお、各元素の組成は、例えば、誘導結合プラズマ(ICP)発光分析法により測定できる。
上記化学式において、a、b、c及びdは、0<a<1.35、0≦b<1.35、0<c<1.35、0.15<d≦0.35、a+b+c+d=1.5、1.15≦a+b+c<1.35の関係を満足することが好ましい。また、上記化学式において、a、b、c及びdは、0<a<1.3、0≦b<1.3、0<c<1.3、0.15<d≦0.35、a+b+c+d=1.5、1.2≦a+b+c<1.3の関係を満足することがより好ましい。このような正極活物質を備えた電気デバイス用正極10を用いた場合、電気デバイスの放電容量を向上させることができる。
正極活物質の平均一次粒子径は、50nm〜2000nmであることが好ましく、100〜1000nmであることがより好ましく、200nm〜400nmであることがさらに好ましい。正極活物質の平均一次粒子径をこのような範囲とすることにより、電気デバイスの放電容量を向上させることができる。なお、正極活物質の平均一次粒子径は、透過型電子顕微鏡(TEM)又は走査型電子顕微鏡(SEM)などを用いて実測した数〜数十個の粒子の長径の平均値とすることができる。
(導電助剤)
本実施形態の電気デバイス用正極10は、導電助剤を備える。導電助剤は、繊維状導電助剤と粒状導電助剤とを含有する。すなわち、本実施形態の電気デバイス用正極10は、繊維状導電助剤と、粒状導電助剤と、を備える。このような複数の導電助剤を用いる相乗効果により、繊維状導電助剤又は粒状導電助剤を単独で用いた場合と比較して、サイクル特性を向上させることができる。また、このような導電助剤を用いることにより、低電位における電気デバイスの電圧降下も低減することができる。
繊維状導電助剤は、繊維のような形状を有する導電助剤を意味する。繊維状とは、例えば、柱状などの細長い形状を包含し、直線状や曲線状などの形状は特に限定されない。また、繊維状とは、繊維のような形状を有していれば、内部が中空なチューブ状であってもよい。本実施形態では、このような繊維状導電助剤を用いることにより、3次元の電子ネットワークが形成されるため、正極活物質間の導電性を向上させることができる。
繊維状導電助剤としては、例えば、カーボンナノチューブ、カーボンナノホーン、カーボンナノファイバー、カーボンナノフィラメント、カーボンフィブリル、気相成長炭素繊維などの炭素繊維を用いることができる。
繊維状導電助剤の繊維径は5nm以上50nm以下であることが好ましい。なお、繊維状導電助剤の繊維径は7nm以上20nm以下であることがより好ましく、8nm以上15nm以下であることがさらに好ましい。繊維状導電助剤の繊維径をこのような範囲とすることにより、低電位における電気デバイスの電圧降下をより効果的に抑制することができる。なお、繊維状導電助剤の繊維径は、透過型電子顕微鏡(TEM)又は走査型電子顕微鏡(SEM)などを用いて実測した数〜数十個の繊維径の平均値とすることができる。
繊維状導電助剤の繊維長は50nm以上50μm以下が好ましく、500nm以上20μm以下がより好ましい。繊維状導電助剤の繊維長をこのような範囲とすることにより、正極活物質間の導電性を向上させ、サイクル特性を向上させることができる。なお、繊維状導電助剤の繊維長は、透過型電子顕微鏡(TEM)または走査型電子顕微鏡(SEM)などを用いて実測した数〜数十個の繊維長の平均値とすることができる。
繊維状導電助剤のアスペクト比は10以上であることが好ましい。繊維状導電助剤のアスペクト比をこのような範囲とすることにより、正極活物質間の導電性を向上させ、サイクル特性を向上させることができる。また、繊維状導電助剤のアスペクト比は10以上1000以下であることがより好ましく、20以上1000以下であることがさらに好ましい。
繊維状導電助剤の繊維径は5nm以上50nm以下であり、繊維状導電助剤のアスペクト比は10以上であることが好ましい。繊維状導電助剤の繊維径及びアスペクト比をこのような範囲とすることにより、正極活物質間の導電性を向上させ、サイクル特性を向上させることができる。
繊維状導電助剤の比表面積は10m/g以上300m/g以下が好ましく、100m/g以上250m/g以下より好ましく、170m/g以上210m/g以下がさらに好ましい。繊維状導電助剤の比表面積をこのような範囲とすることにより、正極活物質間の導電性を向上させ、サイクル特性を向上させることができる。なお、繊維状導電助剤のBET比表面積は、窒素をガス吸着させて、BET法により測定することができる。
粒状導電助剤は、粒のような形状を有する導電助剤を意味し、粒状導電助剤の長径は、繊維状導電助剤の長径よりも小さい。粒状とは、例えば、球状、半球状、楕円体、短鎖状、鱗片状、円柱状、多角柱状などの形状を包含し、直線状であっても曲線状であってもよい。また、粒状とは、粒のような形状を有していれば、内部が中空であってもよい。このような粒状導電助剤を用いることにより、正極活物質の表面が粒状導電助剤により均一に覆われ、固溶体リチウム含有遷移金属酸化物特有な低電位における反応過電圧を低減することができると考えられる。したがって、低電位における電気デバイスの電圧降下を低減することができると考えられる。
粒状導電助剤としては、例えば、カーボンブラックや黒鉛などのカーボン粉末を用いることができる。カーボンブラックとしては、例えば、アセチレンブラック、ファーネスブラック、チャンネルブラック、サーマルブラックなどが挙げられる。また、黒鉛としては、例えば、天然黒鉛、人造黒鉛などが挙げられる。
粒状導電助剤の平均一次粒子径は45nm以下であることが好ましい。粒状導電助剤の平均一次粒子径をこのような範囲とすることにより、正極活物質の表面が粒状導電助剤により均一に覆われるため、低電位における電圧降下を効果的に抑制することができる。なお、粒状導電助剤の平均一次粒子径は0.1nm以上35nm以下がより好ましく、1nm以上30nm以下がさらに好ましい。また、粒状導電助剤の平均一次粒子径は、透過型電子顕微鏡(TEM)又は走査型電子顕微鏡(SEM)などを用いて実測した数〜数十個の粒子の長径の平均値とすることができる。
粒状導電助剤の比表面積は110m/g以上であることが好ましい。粒状導電助剤の比表面積をこのような範囲とすることにより、粒状導電助剤と正極活物質との接触面積を増やすことができるため、低電位における電圧降下を効果的に抑制することができる。なお、粒状導電助剤の比表面積は150m/g以上であることがより好ましく、170m/g以上であることがさらに好ましい。また、粒状導電助剤の比表面積は300m/g以下であることが好ましく、250m/g以下であることがより好ましく、210m/g以下であることがさらに好ましい。なお、粒状導電助剤のBET比表面積は、窒素をガス吸着させて、BET法により測定することができる。
粒状導電助剤の平均一次粒子径は45nm以下であり、粒状導電助剤の比表面積は110m/g以上であることが好ましい。粒状導電助剤の平均一次粒子径及び比表面積をこのような範囲とすることにより、正極活物質の表面が粒状導電助剤により均一に覆われ、粒状導電助剤と正極活物質との接触面積を増やすことができる。そのため、低電位における電圧降下をより効果的に抑制することができる。
粒状導電助剤の比表面積に対する繊維状導電助剤の比表面積の比は0.6以上1.3以下であることが好ましい。すなわち、繊維状導電助剤の比表面積を粒状導電助剤の比表面積で除した値は0.6以上1.3以下であることが好ましい。比表面積の比をこのような範囲とすることにより、サイクル特性が高く、低電位における電圧降下を低減することができる。なお、粒状導電助剤に対する繊維状導電助剤の比表面積の比は0.7以上1.3以下であることがより好ましく、0.8以上1.2以下であることがさらに好ましい。
粒状導電助剤の質量に対する繊維状導電助剤の質量の比は0.8以上であることが好ましい。すなわち、繊維状導電助剤の質量を粒状導電助剤の質量で除した値は0.8以上であることが好ましい。導電助剤の質量比をこのような範囲とすることにより、サイクル特性が高く、低電位における電圧降下を低減することができる。なお、粒状導電助剤に対する繊維状導電助剤の質量の比は0.9以上であることがより好ましい。また、粒状導電助剤に対する繊維状導電助剤の質量の比は2.5以下が好ましく、2.2以下がより好ましく、2.1以下がさらに好ましい。なお、後述する負極活物質としてケイ素含有合金を用いたフルセルの場合においては、粒状導電助剤の質量に対する繊維状導電助剤の質量の比は1を超えることが好ましく、1.3を超えることがより好ましく、1.7を超えることがさらに好ましい。
粒状導電助剤の平均一次粒子径に対する正極活物質の平均一次粒子径の比は、5〜100であることが好ましく、7〜90であることがより好ましく、9〜80であることがさらに好ましい。粒状導電助剤の平均一次粒子径に対する正極活物質の平均一次粒子径の比をこのような範囲とすることにより、正極活物質と粒状導電助剤との接触面積を増やすことができるため、低電位における電気デバイスの電圧降下を抑制することができる。
繊維状導電助剤及び粒状導電助剤に含まれる炭素材料の含有量は、80質量%以上であることが好ましく、90質量%であることがより好ましく、95質量%以上であることがさらに好ましい。また、導電助剤に含まれる炭素材料の含有量は、98質量%以上であることが特に好ましく、100質量%であることが最も好ましい。導電助剤に含まれる炭素材料の含有量をこのような範囲とすることにより、正極活物質間の導電性を向上させることができる。
(正極活物質層11)
本実施形態の電気デバイス用正極10は、正極活物質層11を備えることができる。正極活物質層11は、本実施形態の、正極活物質と、導電助剤と、を備えることができる。繊維状導電助剤及び粒状導電助剤の合計の導電助剤の含有量は、正極活物質層11全体に対して、1〜10質量%が好ましく、2〜6質量%がより好ましい。導電助剤の合計含有量をこのような範囲とすることにより、正極活物質層11の導電性を向上させることができる。
繊維状導電助剤の含有量は、正極活物質層11全体に対して、0.1質量%〜5質量%が好ましく、1質量%〜3質量%がより好ましい。また、粒状導電助剤の含有量は、正極活物質層11全体に対して、0.1質量%〜5質量%が好ましく、1質量%〜3質量%がより好ましい。繊維状導電助剤及び粒状導電助剤の含有量をこのような範囲とすることにより、電気デバイスのサイクル特性を高く、低電位における電圧降下を小さくすることができる。
正極活物質層11は、正極活物質と導電助剤の他、必要に応じて、バインダなどを備えることもできる。正極活物質層11に用いられるバインダの材料としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリメチルアクリレート(PMA)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリエーテルニトリル(PEN)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリイミド(PI)、ポリアミド(PA)、ポリアミドイミド(PAI)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニル(PVF)などの熱可塑性樹脂、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)などのエラストマーが挙げられる。これらのバインダは、単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、バインダとしての接着性や耐熱性が優れていることから、ポリイミド(PI)、ポリアミド(PA)、ポリアミドイミド(PAI)からなる群より選択される少なくとも1つが好ましい。正極活物質層11中に含まれるバインダの含有量は、特に限定されないが、100質量%の正極活物質層11に対して、0.5〜15質量%が好ましく、1〜10質量%がより好ましい。
(正極集電体12)
本実施形態の電気デバイス用正極10は、正極集電体12と、正極集電体12の少なくとも一方の面に配置される正極活物質層11と、を備えることができる。正極集電体12は、正極活物質層11と後述する正極タブ31などの間で、電子の受け渡しが可能なように配置することができる。正極集電体12を形成する材料は、例えば、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、ステンレス鋼(SUS)などの金属が好ましい。これらの中でも、正極集電体12を形成する材料として、アルミニウム(Al)を用いることが好ましい。
以上の通り、本実施形態の電気デバイス用正極10は、正極活物質と、導電助剤と、を備える。正極活物質は、化学式:Li1.5[NiCoMn[Li]]Oで表される固溶体リチウム含有遷移金属酸化物を含有する。なお、式中、Liはリチウム、Niはニッケル、Coはコバルト、Mnはマンガン、Oは酸素を示す。また、式中、a,b,c及びdは、0<a<1.4、0≦b<1.4、0<c<1.4、0.1<d≦0.4、a+b+c+d=1.5、1.1≦a+b+c<1.4の関係を満足する。そして、導電助剤は、繊維状導電助剤と粒状導電助剤とを含有する。そのため、本実施形態の電気デバイス用正極10は、電気デバイスのサイクル特性を高く、電圧降下を小さくすることができる。
[電気デバイス]
本実施形態の電気デバイスは、上述したような電気デバイスを備えることができる。そのため、本実施形態の電気デバイスは、サイクル特性を高く、電圧降下を小さくすることができる。電気デバイスとしては、例えば、後述するリチウムイオン電池20や電気二重層キャパシタなどが挙げられる。
[リチウムイオン電池20]
本実施形態の電気デバイスは、リチウムイオン電池20とすることができる。具体的には、本実施形態のリチウムイオン電池20は、電気デバイス用正極10を備えることができる。そのため、本実施形態のリチウムイオン電池20は、サイクル特性を高く、電圧降下を小さくすることができる。なお、リチウムイオン電池20は、電気デバイス用正極10の他、必要に応じて、図1に示すように、電気デバイス用負極23、電解質層27、正極タブ31、負極タブ33及び外装体35などをさらに備えることができる。すなわち、リチウムイオン電池20は、外装体35と、外装体35に収容される電池素子40と、を備えることができる。電池素子40は、複数の単電池層37を積層することにより形成することができる。単電池層37は、電気デバイス用正極10と、電気デバイス用負極23と、電気デバイス用正極10と電気デバイス用負極23との間に配置される電解質層27と、を備えることができる。また、単電池層37は、図1に示すように、複数積層して電気的に並列に配置することもできる。
本実施形態の電気デバイス用正極10は、図1に示すように、正極集電体12と、正極集電体12の少なくとも一方の面に配置される正極活物質層11と、を備えることができる。電気デバイス用負極23は、負極集電体24と、負極集電体24の少なくとも一方の面に配置される負極活物質層25と、を備えることができる。また、正極タブ31と負極タブ33は、単電池層37で生成した電流をリチウムイオン電池20の外部に取り出すことができる。
なお、本実施形態のリチウムイオン電池20は、図1のような形態に限定されず、例えば、集電体の一方の面に負極活物質層25を配置し、集電体のもう一方の面に正極活物質層11を配置したような双極型電極を含む双極型電池としてもよい。また、リチウムイオン電池20の構造は、積層型に限定されず、巻回型リチウムイオン電池としてもよい。
(電気デバイス用負極23)
電気デバイス用負極23は、負極集電体24と、負極集電体24の少なくとも一方の面に配置される負極活物質層25と、を備えることができる。
(負極集電体24)
本実施形態のリチウムイオン電池20は、負極集電体24の少なくとも一方の面に配置された負極活物質層25を備えることができる。負極集電体24は、負極活物質層25と後述する負極タブ33などの間で、電子が受け渡しできるように配置することができる。負極集電体24を形成する材料は、例えば、銅(Cu)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、ステンレス鋼(SUS)などの金属が好ましい。これらの中でも、負極集電体24を形成する材料として、銅(Cu)を用いることが好ましい。
(負極活物質層25)
負極活物質層25は、例えば、負極活物質、導電助剤及びバインダなどを含むことができる。
負極活物質は、リチウムを吸蔵放出が可能な材料とすることができる。負極活物質としては、高結晶性カーボンであるグラファイト(天然グラファイト、人造グラファイト等)、低結晶性カーボン(ソフトカーボン、ハードカーボン)、カーボンブラック(ケッチェンブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック、ランプブラック、オイルファーネスブラック、サーマルブラック等)、フラーレン、カーボンナノチューブ、カーボンナノファイバー、カーボンナノホーン、カーボンフィブリルなどの炭素材料を挙げることができる。なお、当該炭素材料は、10質量%以下のケイ素ナノ粒子を含有するものを含む。また、負極活物質としては、ケイ素(Si)、ゲルマニウム(Ge)、スズ(Sn)、鉛(Pb)、アルミニウム(Al)、インジウム(In)、亜鉛(Zn)、水素(H)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、イリジウム(Ir)、パラジウム(Pd)、白金(Pt)、銀(Ag)、金(Au)、カドミウム(Cd)、水銀(Hg)、ガリウム(Ga)、タリウム(Tl)、炭素(C)、窒素(N)、アンチモン(Sb)、ビスマス(Bi)、酸素(O)、硫黄(S)、セレン(Se)、テルル(Te)、塩素(Cl)等のリチウムと合金化する元素の単体、及びこれらの元素を含む酸化物(一酸化ケイ素(SiO)、SiO(0<x<2)、二酸化スズ(SnO)、SnO(0<x<2)、SnSiOなど)及び炭化物(炭化ケイ素(SiC)など)等を挙げることができる。さらに、負極活物質としては、リチウム金属等の金属材料やリチウム−チタン複合酸化物(チタン酸リチウム:LiTi12)等のリチウム−遷移金属複合酸化物を挙げることができる。これらの負極活物質は、一種のみを単独で用いてもよく、二種以上を併用してもよい。
負極活物質は、ケイ素含有量が20質量%以上のケイ素含有合金を含むことが好ましい。ケイ素含有合金は、充電の際にリチウムイオンと合金化するため、負極活物質の質量当たりの放電容量を大きくすることができる。また、ケイ素含有合金のケイ素含有量を20質量%以上とすることにより、アモルファス−結晶の相転移を抑えることができる。そのため、リチウムイオン電池20のサイクル特性を向上させることができる。
本実施形態において、ケイ素含有合金は、Si、Sn及びMの元素を含み、Mは、遷移元素、B,C,Mg,Al及びZnからなる群より選択される少なくとも1つの元素であることが好ましい。なお、遷移元素は、第3族元素から第11族元素の間にある元素をいう。また、ケイ素含有合金は、非晶質又は低結晶性のケイ素を主成分とする母相と、ケイ素を主成分とする母相中に分散される遷移金属のケイ化物を含むシリサイド相と、を含むことが好ましい。ケイ素含有合金をこのようにすることで、サイクル特性に優れた放電容量の大きいリチウムイオン電池20を提供することができる。
なお、Mは、B,C,Mg,Al,Ti,V,Cr,Mn,Fe,Co,Ni,Cu,Zn,Zr,Nb,Mo及びTaからなる群より選択される少なくとも1つの元素であることがより好ましい。また、Mは、C,Al,Ti,V及びZnからなる群より選択される少なくとも1つの元素であることがさらに好ましい。さらに、Al又はTiの少なくともいずれか一方であることが最も好ましい。このような元素を含むケイ素含有合金をリチウムイオン電池20に用いた場合、放電容量を維持しつつ、よりサイクル特性を向上させることができる。
なお、Si、Sn及びMの元素を含むケイ素含有合金には、不可避不純物が含まれていてもよい。不可避不純物とは、原料中に存在したり、製造工程において不可避的に混入したりするものを意味する。不可避不純物は、本来は不要なものであるが、微量であり、ケイ素含有合金の特性に影響を及ぼさないため、許容されている不純物である。不可避不純物の含有量は、ケイ素含有合金全体に対して0.5質量%未満であることが好ましく、0.1質量%未満であることがより好ましく、0.01質量%未満であることがさらに好ましい。
ケイ素含有合金の一般式は、Si−Sn−Mであることが好ましく、Si−Sn−Ti又はSi−Sn−Ti−Alであることがより好ましい。ここで、一般式Si−Sn−Tiにおいて、Snの含有量が7質量%以上30質量%以下、Tiの含有量が0質量%超え37質量%以下、残部がSi及び不可避不純物であることが好ましい。又は、一般式Si−Sn−Tiにおいて、Snの含有量が30質量%以上51質量%以下、Tiの含有量が0質量%超え35質量%以下、残部がSi及び不可避不純物であることが好ましい。また、一般式Si−Sn−Tiにおいて、Snの含有量が7質量%以上30質量%以下、Tiが7質量%超え37質量%以下、残部がSi及び不可避不純物であることがより好ましい。又は、Snの含有量が30質量%以上51質量%以下、Tiの含有量が7質量%超え35質量%以下、残部がSi及び不可避不純物であることがより好ましい。また、一般式Si−Sn−Tiにおいて、Snの含有量が7質量%以上30質量%以下、Tiの含有量が18質量%以上37質量%以下、残部がSi及び不可避不純物であることがさらに好ましい。又は、一般式Si−Sn−Tiにおいて、Snの含有量が30質量%以上51質量%以下、Tiの含有量が7質量%超え20質量%以下、残部がSi及び不可避不純物であることがさらに好ましい。さらに、一般式Si−Sn−Tiにおいて、Snの含有量が7質量%以上21質量%以下、Tiの含有量が24質量%以上37質量%以下、残部がSi及び不可避不純物であることが最も好ましい。各元素の含有量を上記範囲内とすることで、サイクル特性に優れたリチウムイオン電池20を提供することができる。
一般式Si−Sn−Ti−Alにおいては、Snの含有量が2質量%以上10質量%以下、Tiの含有量が25質量%以上35質量%以下、Alの含有量が0.3質量%以上3質量%以下、残部がSi及び不可避不純物であることが好ましい。各元素の含有量を上記範囲内とすることで、サイクル特性に優れたリチウムイオン電池20を提供することができる。
負極活物質層25に用いられる導電助剤を形成する材料としては、アセチレンブラック等のカーボンブラック、黒鉛、炭素繊維などの炭素材料が挙げられる。これらの導電助剤は、単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。負極活物質層25に導電助剤が含まれることにより、負極活物質層25の内部における電子ネットワークが効果的に形成され、リチウムイオン電池20の放電容量を向上させることができる。導電助剤の含有量は、負極活物質層25全体に対して、1〜10質量%が好ましく、2〜6質量%がより好ましい。導電助剤の含有量をこのような範囲とすることにより、負極活物質層25の導電性を向上させることができる。
負極活物質層25は、ケイ素含有合金の他、用途に応じて、バインダをさらに含有することができる。負極活物質層25に用いられるバインダは、正極活物質層11で用いられるバインダと同様のものを用いることができる。また、負極活物質層25中に含まれるバインダの含有量は、正極活物質層11で用いられるバインダの含有量と同様とすることができる。
(電解質層27)
本実施形態のリチウムイオン電池20は、電気デバイス用正極10と電気デバイス用負極23との間に配置される電解質層27をさらに備えることができる。電解質層27は、電気デバイス用負極23と電気デバイス用正極10とを隔離し、リチウムイオンの移動を仲介する。電解質層27の膜厚は、内部抵抗を低減させる観点から、1〜100μmが好ましく、5〜50μmであることがさらに好ましい。電解質層27は非水電解質を含む。非水電解質としては、イオン伝導性ポリマーにリチウム塩が溶解したゲル状又は固体状のポリマー電解質、並びに有機溶媒にリチウム塩が溶解した液体電解質を用いることができる。
ポリマー電解質に用いられるイオン伝導性ポリマーとしては、ポリエチレンオキシド(PEO)、ポリプロピレンオキシド(PPO)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、へキサフルオロプロピレン、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)及びこれらの共重合体等が挙げられる。
液体電解質に用いられる有機溶媒としては、例えば、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ブチレンカーボネート(BC)、ビニレンカーボネート(VC)、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、メチルプロピルカーボネート(MPC)等のカーボネート類が挙げられる。また、液体電解質に用いられるリチウム塩としては、Li(CFSON、Li(CSON、LiPF、LiBF、LiAsF、LiTaF、LiClO、LiCFSO等の化合物が挙げられる。
(正極タブ31及び負極タブ33)
リチウムイオン電池20は、正極集電体12と、リチウムイオン電池20の外部の機器とを電気的に接続する正極タブ31をさらに備えることができる。また、リチウムイオン電池20は、負極集電体24と、リチウムイオン電池20の外部の機器とを電気的に接続する負極タブ33をさらに備えることができる。正極タブ31及び負極タブ33を形成する材料は、特に限定されず、例えば、アルミニウム、銅、チタン、ニッケルからなる群より選択される少なくとも1つを用いることができる。なお、正極タブ31及び負極タブ33を形成する材料は、同一でも異なっていてもよい。
(外装体35)
本実施形態のリチウムイオン電池20は、電池素子40を収容する外装体35をさらに備えることができる。外装体35は、例えば、缶や、フィルムにより形成されたものが挙げられる。また、外装体35の形状は、特に限定されず、円筒型、角型、シート型とすることができる。特に限定されないが、小型化及び軽量化などの観点より、外装体35はフィルムにより形成されていることが好ましい。なかでも、高出力化や冷却性能の観点からは、フィルムはラミネートフィルムであることが好ましく、ラミネートフィルムはアルミニウムを含むことが好ましい。また、リチウムイオン電池20は扁平積層型リチウムイオン電池であることが好ましい。このようなリチウムイオン電池20は、放電容量及び放熱性能を高くすることができるため、車両に搭載する場合に最適である。アルミニウムを含むラミネートフィルムの一例としては、PP/アルミニウム/ナイロンの3層ラミネートフィルムが挙げられる。
本実施形態のリチウムイオン電池20の用途は特に限定されないが、上述のように、高い放電容量を維持しつつ電圧降下が改善されている。そのため、車両用として好適に用いることができる。具体的には、本実施形態のリチウムイオン電池20は、車両用の駆動電源などに好適に用いることができる。
以下、本実施形態を実施例及び比較例によりさらに詳細に説明するが、本実施形態はこれらに限定されるものではない。
[実施例1]
(正極の作製)
酢酸ニッケル、酢酸コバルト及び酢酸マンガンの2mol/Lの水溶液を調製した。次いで、組成がLi1.5[Ni0.281Co0.281Mn0.688[Li0.25]]Oとなるように、これらを所定量秤量して、混合溶液を調製した。そして、マグネティックスターラーで混合溶液を攪拌しながら、混合溶液にアンモニア水をpH7になるまで滴下した。さらに、この混合溶液に、2mol/Lの炭酸ナトリウム水溶液を滴下し、ニッケル−コバルト−マンガンの複合炭酸塩を沈殿させた。得られた沈殿物を吸引ろ過した後、水洗して、120℃程度、5時間ほどの条件で乾燥を行った。そして、得られた乾燥物を500℃程度、5時間ほどの条件で仮焼成を行った。これに水酸化リチウムを、組成がLi1.5[Ni0.281Co0.281Mn0.688[Li0.25]]Oとなるように加え、自動乳鉢で30分間程度混練した。さらに、大気中、昇温速度50℃/時間で加熱し、その後750℃で12時間ほど本焼成を行い、正極活物質を得た。
このようにして得られた正極活物質94.5質量部に、導電助剤3.0質量部と、溶剤30質量部を加え、プラネタリーミキサー(プライミクス株式会社製、ハイビスミックス2P−03型)にて混練して導電助剤溶液を作製した。なお、導電助剤は、繊維状導電助剤Aを1.5質量部と、粒状導電助剤Aを1.5質量部用いた。また、溶剤はN−メチルピロリドン(NMP)を用いた。また、繊維状導電助剤Aの繊維径は11nm、比表面積は200m/gであった。また、粒状導電助剤Aの平均一次粒子径は25nm、比表面積は206m/gであった。
このようにして得られた導電助剤溶液に、バインダ2.5質量部を溶剤45.0質量部で溶解したバインダ溶液を加え、再度プラネタリーミキサーにて混練し、正極用スラリーを作製した。なお、溶剤はN−メチルピロリドン(NMP)を用いた。また、作製した正極用スラリーの固形分濃度は57.1質量%であった。
このようにして得られた正極用スラリーを、正極集電体の一方の面に、乾燥後の正極活物質層の膜厚が50μmとなるようにバーコーターで塗布した。次に、正極用スラリーを塗布した正極集電体を、ホットプレート上に置き、溶剤の残留量が0.02質量%以下となるように120℃〜130℃で10分間乾燥させた。このように乾燥して得られたものを、ローラープレスで圧縮成形し、正極活物質層の質量が約3.5mg/cm、膜厚が約50μm及び密度が2.70g/cmとなるように切断した。なお、正極集電体は、20μm厚のアルミニウム箔を用いた。
次に、得られた切断物を、真空乾燥機内に設置して、室温(25℃)にて減圧(100mmHg(1.33×10Pa))した。続いて、窒素ガスを100cm/分で流通させながら、昇温速度10℃/分で120℃まで昇温させた。その後、120℃で100mmHg(1.33×10Pa)まで減圧させた状態で12時間保持した後、室温(25℃)まで降温させた。このようにして得られた乾燥物を正極とした。
(リチウムイオン電池の作製)
アルゴンガス雰囲気のグローブボックス内にて、上述のようにして得られた正極と、金属リチウムの負極とを直径15mmの円形に打ち抜いた後それぞれ対向させ、この間に電解質層を配置した。電解質層は、ポリプロピレンを材料とする厚み20μmのものを2枚用いた。なお、正極と負極は、リチウムイオン電池作製前に、真空乾燥機にて100℃で2時間乾燥したものを用いた。
次に、この負極、電解質層、正極の積層体を、ステンレス鋼(SUS316)を材料とするコインセル(CR2032)の底部側に配置した。さらに、正極と負極の間の絶縁性を保つためのガスケットを装着し、電解液150μlをシリンジにより注入した。そして、スプリング及びスペーサーを積層し、コインセルの上部側を重ね合わせ、かしめることにより密閉して、リチウムイオン電池を作製した。なお、電解質層やコインセルに用いられる部材は、あらかじめアルゴンガス雰囲気のグローブボックス内にて、室温で24時間以上乾燥してある。
なお、電解液としては、次のものを用いた。まず、エチレンカーボネート(EC)及びジエチルカーボネート(DEC)を、体積比でEC:DEC=1:2の割合で混合した有機溶媒を準備した。これに、支持塩としての六フッ化リン酸リチウム(LiPF)を濃度が1mol/Lとなるように溶解させ、電解液とした。
(活性化処理)
上述のようにして得られたコインセルを、室温下(25℃)で、最高電圧が4.8Vとなるまで0.1Cで定電流充電した後、電池の最低電圧が2.0Vとなるまで0.1Cで定電流放電する充放電サイクルを1サイクルだけ行い、リチウムイオン電池を得た。
[実施例2]
繊維状導電助剤Aの添加量を2.0質量部、粒状導電助剤Aの添加量を1.0質量部とした以外は、実施例1と同様にしてリチウムイオン電池を作製した。
[実施例3]
正極の導電助剤に1.5質量部の繊維状導電助剤Bと1.5質量部の粒状導電助剤Bを用いた以外は、実施例1と同様にしてリチウムイオン電池を作製した。なお、繊維状導電助剤Bの繊維径は10nm、比表面積は180m/gであった。また、粒状導電助剤Bの平均一次粒子径は26nm、比表面積は150m/gであった。
[実施例4]
正極の導電助剤に1.5質量部の繊維状導電助剤Bと1.5質量部の粒状導電助剤Aを用いた以外は、実施例1と同様にしてリチウムイオン電池を作製した。
[比較例1]
正極の導電助剤に1.5質量部の繊維状導電助剤Aと1.5質量部の繊維状導電助剤Bを用いた以外は、実施例1と同様にしてリチウムイオン電池を作製した。
[比較例2]
正極の導電助剤に3.0質量部の繊維状導電助剤Aのみを用いた以外は、実施例1と同様にしてリチウムイオン電池を作製した。
[比較例3]
正極の導電助剤に3.0質量部の繊維状導電助剤Bのみを用いた以外は、実施例1と同様にしてリチウムイオン電池を作製した。
[比較例4]
正極の導電助剤に3.0質量部の繊維状導電助剤Cのみを用いた以外は、実施例1と同様にしてリチウムイオン電池を作製した。なお、繊維状導電助剤Cの繊維径は150nmであり、比表面積は7.7m/gであった。
[比較例5]
正極の導電助剤に3.0質量部の粒状導電助剤Aのみを用いた以外は、実施例1と同様にしてリチウムイオン電池を作製した。
[比較例6]
正極の導電助剤に3.0質量部の粒状導電助剤Bのみを用いた以外は、実施例1と同様にしてリチウムイオン電池を作製した。
[比較例7]
正極の導電助剤に3.0質量部の粒状導電助剤Cのみを用いた以外は、実施例1と同様にしてリチウムイオン電池を作製した。なお、粒状導電助剤Cの平均一次粒子径は47nm、比表面積は108m/gであった。
[評価]
実施例及び比較例のハーフセルのリチウムイオン電池について、放電容量、電圧降下及び100サイクル目の放電容量維持率の評価を実施した。結果を表1に合わせて示す。
(放電容量)
室温下(25℃)で、最高電圧が4.6Vとなるまで0.1Cで定電流充電した後、最低電圧が2.0Vとなるまで0.1Cで定電流放電する充放電サイクルを、5サイクル行った。そして、5サイクル目において、4.6Vから2.0Vまで放電した時の電気容量を放電容量とした。
(電圧降下)
最高電圧が4.6Vとなるまで0.2Cで定電流充電した後、最低電圧が2.0Vとなるまで0.1Cで定電流放電する充放電サイクルを、1サイクル行った。そして、1サイクル目において、リチウムイオン電池の放電容量が200mAh/gになった時の電圧と、3.20Vとの差を算出し、電圧降下の値とした。なお、上記3.20Vの値は、1サイクル目において、放電容量が80mAh/gになった時の放電曲線の傾きから、電圧降下が生じずに放電容量が200mAh/gになった時の電圧を推測したものである。なお、参考のため、実施例1と比較例1の充放電曲線を図2に示す。
(100サイクル目の放電容量維持率)
室温下(25℃)で、最高電圧が4.6Vとなるまで0.1Cで定電流充電した後、最低電圧が2.0Vとなるまで1.0Cで定電流放電する充放電サイクルを、100サイクル行った。そして、1サイクル目と100サイクル目において、4.6Vから2.0Vまで放電した時の放電容量を測定し、100サイクル目の放電容量に対する1サイクル目の放電容量の割合を100サイクル目の放電容量維持率とした。
Figure 2018041686
比較例1〜7の正極は繊維状導電助剤又は粒状導電助剤のいずれか一方が含まれていないのに対し、実施例1〜4の正極は繊維状導電助剤と粒状導電助剤とを含む。そのため、実施例1〜4の電気デバイス用正極を用いたリチウムイオン電池は、比較例1〜7の電気デバイス用正極を用いたリチウムイオン電池に対し、電圧降下が小さく、かつ、放電容量維持率が大きくなることが分かった。
次に、リチウム金属を負極に用いたハーフセルに代えて、ケイ素含有合金を負極に用いたフルセルにおいても、サイクル特性が低下しないか確認を行った。フルセルでの評価を実施したのは、ケイ素含有合金は黒鉛などと比較して、電解液の分解能が高く、電解液中の可動リチウムイオンが低下する可能性が考えられたためである。また、ケイ素含有合金が原因で生成されたアルキルカーボネート等の副反応物が、正極側に移動し、正極での反応を阻害する可能性が考えられたためである。
[実施例5]
負極活物質として、金属リチウムに代えて、以下のようにして作製したケイ素含有合金を用いた以外は、実施例1と同様にしてリチウムイオン電池を作製した。
(負極の作製)
まず、遊星型ボールミル(ドイツ フリッチュ社製P−6)を用いて、メカニカルアロイ法により金属粉末を合金化させた。具体的には、質量比で、Si:Sn:Ti=60:10:30となるように調製した金属粉末と、ジルコニア製粉砕ボールとを、ジルコニア製容器に投入した。その後、ジルコニア製容器を固定する台座を、600rpmで12.5時間回転させて、金属粉末を合金化した。
このようにして得られた負極活物質80質量部と、導電助剤5質量部と、バインダ15質量部とをN−メチルピロリドン100質量部に分散させ、脱泡混練機(株式会社Thinky製 AR−100)内で混合し、負極用スラリーを得た。なお、導電助剤はアセチレンブラック、バインダはポリイミドを用いた。
次に、負極集電体の一方の面に、乾燥後の負極活物質層の厚さが30μmとなるように、負極用スラリーを均一に塗布し、真空中で24時間乾燥させて、負極を得た。なお、負極集電体は、10μm厚の銅箔を用いた。
[実施例6]
金属リチウムに代えて、実施例5で用いたケイ素含有合金を用いた以外は、実施例2と同様にしてリチウムイオン電池を作製した。
[実施例7]
金属リチウムに代えて、実施例5で用いたケイ素含有合金を用いた以外は、実施例4と同様にしてリチウムイオン電池を作製した。
[比較例8]
金属リチウムに代えて、実施例5で用いたケイ素含有合金を用いた以外は、比較例2と同様にしてリチウムイオン電池を作製した。
[比較例9]
金属リチウムに代えて、実施例5で用いたケイ素含有合金を用いた以外は、比較例3と同様にしてリチウムイオン電池を作製した。
[比較例10]
金属リチウムに代えて、実施例5で用いたケイ素含有合金を用いた以外は、比較例5と同様にしてリチウムイオン電池を作製した。
[比較例11]
金属リチウムに代えて、実施例5で用いたケイ素含有合金を用いた以外は、比較例6と同様にしてリチウムイオン電池を作製した。
[比較例12]
金属リチウムに代えて、実施例5で用いたケイ素含有合金を用いた以外は、比較例7と同様にしてリチウムイオン電池を作製した。
[評価]
実施例及び比較例のケイ素含有合金を用いたフルセルのリチウムイオン電池について、50サイクル目の放電容量維持率及びクーロン効率の評価を実施した。結果を表2に合わせて示す。
(50サイクル目の放電容量維持率)
50サイクル目の放電容量維持率は、以下のようにして測定した。室温下(25℃)で、最高電圧が4.6Vとなるまで0.1Cで定電流充電した後、最低電圧が2.0Vとなるまで1.0Cで定電流放電する充放電サイクルを、50サイクル行った。そして、1サイクル目と50サイクル目において、4.6Vから2.0Vまで放電した時の放電容量を測定し、50サイクル目の放電容量に対する1サイクル目の放電容量の割合を50サイクル目の放電容量維持率とした。
(クーロン効率)
クーロン効率は以下のようにして測定した。室温下(25℃)で、最高電圧が4.6Vとなるまで0.1Cで定電流充電した後、最低電圧が2.0Vとなるまで1.0Cで定電流放電する充放電サイクルを、50サイクル行った。そして、各サイクルにおける充電容量に対する放電容量の割合の平均値をクーロン効率とした。なお、充電容量は2.0Vから4.6Vまで充電した時の電気容量、放電容量は4.6Vから2.0Vまで放電した時の電気容量とした。
Figure 2018041686
表2の結果より、負極にケイ素含有合金を用いた場合でも、繊維状導電助剤と粒状導電助剤とを正極に含む実施例5〜7は、繊維状導電助剤又は粒状導電助剤のいずれか一方が含まれていない比較例8〜12に対して、放電容量維持率及びクーロン効率が優れていた。具体的には、実施例5〜7のリチウムイオン電池は、50サイクル目の放電容量維持率が80%以上となり、クーロン効率も99.36%以上であった。一方、比較例8〜12のリチウムイオン電池は、50サイクル目の放電容量維持率が75%以下となり、クーロン効率も99.34%以下であった。そのため、負極にケイ素含有合金を用いた場合であっても、繊維状導電助剤と粒状導電助剤とを含有する正極は、サイクル特性が低下しないことが分かった。
また、実施例5と実施例6との比較により、フルセルにおいては、繊維状導電助剤の含有量が粒状導電助剤の含有量より多い場合、50サイクル目の放電容量維持率及びクーロン効率が向上することが分かった。
以上、本発明を実施例及び比較例によって説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
10 電気デバイス用正極
20 リチウムイオン電池

Claims (6)

  1. 化学式:
    Li1.5[NiCoMn[Li]]O
    (式中、Liはリチウム、Niはニッケル、Coはコバルト、Mnはマンガン、Oは酸素を示し、a,b,c及びdは、0<a<1.4、0≦b<1.4、0<c<1.4、0.1<d≦0.4、a+b+c+d=1.5、1.1≦a+b+c<1.4の関係を満足する)で表される固溶体リチウム含有遷移金属酸化物を含有する正極活物質と、
    繊維状導電助剤と、
    粒状導電助剤と、
    を備える電気デバイス用正極。
  2. 前記繊維状導電助剤の繊維径は5nm以上50nm以下であり、前記繊維状導電助剤のアスペクト比は10以上である請求項1に記載の電気デバイス用正極。
  3. 前記粒状導電助剤の平均一次粒子径は45nm以下であり、前記粒状導電助剤の比表面積は110m/g以上である請求項1又は2に記載の電気デバイス用正極。
  4. 前記粒状導電助剤の質量に対する前記繊維状導電助剤の質量の比は0.8以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電気デバイス用正極。
  5. 前記粒状導電助剤の比表面積に対する前記繊維状導電助剤の比表面積の比は0.6以上1.3以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電気デバイス用正極。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の電気デバイス用正極を備えたリチウムイオン電池。
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