JP2018041203A - 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】人物等の被写体を撮影した際に生じるテカリのような高輝度領域の輝度値を低減し、着色現象を低減した画像を得られるようにすることを課題とする。【解決手段】テカリ補正信号生成部(203)は、入力画像から、人物等の被写体の高輝度領域を補正する補正信号を生成する。色抑圧処理部(204)は、入力画像の信号レベルに応じて色信号を抑圧する。テカリ補正部(206)は、色抑圧処理部(204)により色信号が抑圧された画像信号に対して、テカリ補正信号生成部(203)にて生成された補正信号に基づくテカリ補正処理を行う。【選択図】図2

Description

本発明は、画像信号を処理する画像処理装置、画像処理方法、及びプログラムに関する。
従来、撮像装置において、被写体像を撮像して撮像信号を出力する撮像素子は、素子を構成する画素に一定レベル以上の強い光が入射されると、当該画素からの出力信号が飽和する。撮像素子により撮像された画像のうち、飽和した画素の領域はいわゆる白とび領域として認識される。特に、人物を撮像した場合において、肌の表面で反射した光により白とびが生ずると、肌の一部にいわゆる「テカリ」が発生し、その画像を見る者に不快な印象を与えることが多い。また、いわゆるベイヤー配列のように各画素がR(赤)、G(緑)、B(青)の特定の色信号しか出力しない撮像素子では、全ての色信号が飽和せずに特定の色信号のみ飽和することで色のバランスが崩れた着色現象が発生する場合がある。
このため、例えば特許文献1には、肌の一部のテカリを補正する技術が開示されている。特許文献1に記載の技術では、画像から特定の被写体(人物等)の画像領域(被写体領域)を検出し、その検出した被写体領域から被写体の主な色成分(肌色等)に近い領域、つまり肌色領域を検出する。そして、その肌色領域の輝度値を参照して輝度値が高い場合には、その輝度を下げるように補正する。また、特許文献2には、画像の輝度信号が一定値以上になるとゲインが下がるようなゲイン抑圧特性を用いて、色抑圧処理を行うことにより、着色現象を軽減する技術が開示されている。
特開2005−327009号公報 特開平8−331584号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術の場合は、着色現象が考慮されておらず、特定の色信号のみ飽和した領域では、輝度を下げるように補正を行った場合でも着色現象の影響が発生する。また、特許文献2に記載の色抑圧処理では、輝度値が高い場合に輝度値を下げるように補正した場合を考慮していないため、テカリが生ずる可能性がある。
そこで、本発明は、人物等の被写体を撮影した際に生じるテカリのような高輝度領域の輝度値を低減し、また、着色現象を低減した画像を得ることを目的とする。
本発明は、入力画像から、所定の被写体の高輝度領域を補正する補正信号を生成する生成手段と、前記入力画像の信号レベルに応じて色信号を抑圧する抑圧処理手段と、前記抑圧処理手段により色信号が抑圧された画像信号に対して、前記補正信号に基づく補正を行う補正手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、人物等の被写体を撮影した際にテカリのような高輝度領域の高輝度領域の輝度値を低減でき、また、着色現象を低減した画像を得ることが可能となる。
本実施形態のデジタルカメラの概略構成例を示すブロック図である。 画像処理部の概略構成例を示すブロック図である。 画像処理部における処理の流れを示すフローチャートである。 輝度信号と輝度ゲインの特性の一例を示す図である。 輝度信号と色抑圧ゲインの特性の一例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。本実施形態の画像処理装置は、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ、カメラ機能を備えたスマートフォンやタブレット端末等の各種携帯端末、工業用カメラ、車載カメラ、医療用カメラ等に適用可能である。本実施形態では、画像処理装置の一適用例として、デジタルカメラを例に挙げて説明する。本実施形態のデジタルカメラは、撮像した画像のうち、例えば光源から照射された光が被写体の表面で反射することにより生じる高輝度領域を補正する機能を有する。
図1は、本実施形態のデジタルカメラ100の概略構成例を示すブロック図である。
図1において、レンズ群101は、ズームレンズ、フォーカスレンズを含む。シャッタ部102は、絞りとシャッタを有している。撮像部103は、レンズ群101により撮像面上に結像された光学像を電気信号(アナログ画像信号)に変換するCCDやCMOS素子等を有して構成されている。撮像部103は、いわゆるベイヤー配列に対応した赤(R),緑(G),青(B)のカラーフィルタをも備えている。A/D変換部104は、撮像部103から出力されたアナログ画像信号をデジタル画像信号(以下、画像データと表記する。)に変換する。画像処理部105は、A/D変換部104から出力された画像データに対し、ホワイトバランス処理や、ガンマ(γ)処理、輪郭強調、色補正処理等の各種画像処理を行う。メモリ制御部107は、画像メモリ106に対する画像データの書き込みや読み出しを制御する。D/A変換部108は、入力された画像データをアナログ画像信号に変換する。表示部109は例えば液晶ディスプレイ(LCD)からなり、そのLCDの画面に画像等を表示する。コーデック部110は、画像データを圧縮符号化し、また、圧縮符号化されたデータを伸張復号化する。I/F部111は、記録媒体112との間のインターフェース部である。記録媒体112はメモリカードやハードディスク等からなり、デジタルカメラ100に着脱可能となされている。顔検出部113は、撮影画像の中から所定の被写体として例えば顔が写っている画像領域(被写体領域)を検出する。システム制御部114は、デジタルカメラ100のシステム全体を制御する。操作部115は、ユーザからの各種の操作指示を入力するためのユーザインターフェース部である。不揮発性メモリ116は、EEPROM等からなり、本実施形態に係るプログラムやパラメータ等を格納する。システムメモリ117は、システム制御部114の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ116から読み出したプログラム等を展開するためのメモリである。
以下、図1に示した本実施形態のデジタルカメラ100における被写体撮像時の基本的な処理の流れについて説明する。
撮像部103は、レンズ群101及びシャッタ部102を介して入射した光を光電変換し、アナログ画像信号としてA/D変換部104へ出力する。A/D変換部104は、撮像部103から送られてきたアナログ画像信号を、デジタル画像データに変換して画像処理部105やメモリ制御部107に出力する。
画像処理部105には、A/D変換部104から供給された画像データ、又は、メモリ制御部107から供給された画像データが、入力画像の画像データとして供給される。画像処理部105は、これら入力画像データに対し、ホワイトバランス等の色変換処理、ガンマ処理、輪郭強調処理等を行う。本実施形態の場合、画像処理部105は、後述する高輝度領域の補正処理(テカリ補正処理)も行う。なお、画像処理部105の詳細な説明は後述する。
また、画像処理部105は、顔検出部113による顔検出結果の情報(入力画像の中で顔の画像領域を示す情報)や撮像により得られた画像データを用いて、所定の評価値算出処理を行う。評価値算出結果の情報は、システム制御部114に送られる。システム制御部114は、評価値算出結果の情報に基づいて、顔等の被写体に露出を合わせる露光制御やピントを合わせる測距制御等を行う。具体的には、システム制御部114は、いわゆるTTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理等を行う。露光制御や測距制御等を行う際に用いられる評価値とその算出処理については公知の様々な技術を用いることができ、ここではそれらの説明及び図示は省略する。
画像処理部105から出力された画像データは、メモリ制御部107を介して画像メモリ106に書き込まれる。画像メモリ106は、撮像部103で撮像されてA/D変換部104から出力された画像データや、画像処理部105による画像処理後の画像データ、表示部109に表示するための画像データ等を格納する。
D/A変換部108は、画像メモリ106に格納されている画像表示用のデータをアナログ信号に変換して表示部109に供給する。表示部109は、LCD等の表示器上に、D/A変換部108からのアナログ信号に応じた画像等を表示する。
コーデック部110は、画像メモリ106に記録された画像データを、いわゆるJPEGやMPEG等の規格に基づいてそれぞれ圧縮符号化する。システム制御部114は、コーデック部110で符号化された画像データを、I/F部111を介して記録媒体112に記録させる。
以上が、本実施形態のデジタルカメラ100における被写体撮影時の基本動作である。上述した基本動作以外に、システム制御部114は、前述した不揮発性メモリ116に格納されているプログラムを実行することにより、後述する本実施形態の各処理を実現する。ここでいうプログラムとは、本実施形態にて後述する各フローチャートの処理等を実行するためのプログラムのことである。この際、システム制御部114の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ116から読み出したプログラム等がシステムメモリ117に展開される。
以下、画像処理部105の詳細について、図2を用いて説明する。図2は、画像処理部105の概略構成を示すブロック図である。
図2において、画像処理部105は、同時化処理部200、WB処理部201、輝度色差信号変換部202、テカリ補正信号生成部203(以下、補正信号生成部203と表記する。)、色抑圧処理部204を有する。さらに、画像処理部105は、輪郭強調処理部205、RGB信号変換部206、テカリ補正部207、ガンマ処理部208、輝度色差信号変換部209をも有する。
図2に示した画像処理部105の各部の動作と、画像処理部105における処理の流れとを、図3のフローチャートを用いて説明する。
図3のステップS301では、画像処理部105に入力された画像データが、同時化処理部200に入力される。そして、ステップS301において、同時化処理部200は、ベイヤー配列に対応したRGBの入力画像データに対して同時化処理を行う。同時化処理部200での同時化処理部で生成されたR,G,Bの各色信号(以下、R,G,B信号と表記する。)は、WB処理部201に送られる。ステップS301の後、画像処理部105の処理は、ステップS302に進む。
ステップS302では、WB処理部201は、システム制御部114にて算出されたホワイトバランスゲイン値に基づき、同時化処理部200から送られてきたR,G,B信号にゲインをかけて、ホワイトバランス調整処理を行う。WB処理部201でホワイトバランスが調整されたR,G,B信号は、輝度色差信号変換部202と補正信号生成部203にそれぞれ送られる。ステップS302の後、画像処理部105の処理は、ステップS303に進む。
ステップS303では、輝度色差信号変換部202は、ホワイトバランス調整後のR,G,B信号を、輝度信号Yと色差信号R−Y,B−Yに変換する。輝度色差信号変換部202で変換された輝度信号Yは、補正信号生成部203、色抑圧処理部204、輪郭強調処理部205へそれぞれ送られ、色差信号R−Y,B−Yは、色抑圧処理部204へ送られる。ステップS303の後、画像処理部105の処理は、ステップS304に進む。
ステップS304では、補正信号生成部203は、供給された輝度信号Yから、被写体の顔の画像領域(以下、顔領域と表記する。)内の高輝度領域を抽出する。そして、補正信号生成部203は、その高輝度領域を補正する際に使用されるテカリ補正信号を生成する処理(テカリ補正信号生成処理)を行う。具体的には、補正信号生成部203は、顔検出部113で検出された顔領域に対して、顔領域内の各画素のR,G,B信号からその顔領域の特性に基づく色信号比率を決定し、その色信号比率に基づいてテカリ補正信号を生成する。
より詳細に説明すると、補正信号生成部203は、先ず、顔領域内の各画素のR,G,B信号から肌色の補色信号を算出する。例えば、顔領域内のR,G,B信号の平均値をそれぞれAveR,AveG,AveBとし、R,G,B信号がそれぞれ0〜255の範囲の値をとるとすると、肌色の補色信号Rs,Gs,Bsは、式(1)により求めることができる。この顔領域内のR,G,B信号の平均値AveR,AveG,AveBが、顔領域の特性に基づく色信号比率を表している。
Rs=255−AveR
Gs=255−AveG 式(1)
Bs=255−AveB
さらに、補正信号生成部203は、輝度信号Yを参照し、その輝度信号Yの信号レベル(以下、輝度レベルと表記する。)に応じて、顔領域から高輝度領域を抽出するための輝度ゲイン信号Kyを求める。そして、補正信号生成部203は、その輝度ゲイン信号Kyを、式(2)のように肌色の補色信号Rs,Gs,Bsに乗算することにより、テカリ補正信号Rh,Gh,Bhを算出する。
Rh=Ky×Rs
Gh=Ky×Gs 式(2)
Bh=Ky×Bs
ここで、図4は、補正信号生成部203が、輝度信号Yから輝度ゲイン信号Kyを求める際の変換テーブルの一例を示す図である。図4において、横軸は輝度信号Y、縦軸は輝度ゲイン信号Kyを示す。この図4に示す変換テーブルを用いることで、補正信号生成部203は、輝度信号Yが所定の閾値Th0より小さく、テカリが発生していないと見なせる場合には、輝度ゲイン信号Kyとして"0.0"の値を得る。この場合、テカリ補正信号Rh,Gh,Bhはそれぞれ"0"となり、後段のテカリ補正部207ではテカリ補正処理は行われないことになる。一方、補正信号生成部203は、輝度信号Yが所定の閾値Th1(Th1>Th0)より大きく、テカリが発生し被写体が白とびしている場合には、輝度ゲイン信号Kyとして"1.0"を得る。この場合、テカリ補正信号Rh,Gh,Bhは、それぞれ肌色の補色信号Rs,Gs,Bsに応じた信号となり、後段のテカリ補正部207では肌色の補色信号Rs,Gs,Bsに応じたテカリ補正処理が行われることになる。また、補正信号生成部203は、輝度信号Yが閾値Th0とTh1の間であり、白とびはしていないが肌のテカリが目立つ輝度レベルである場合には、その輝度レベルに応じた"0.0"〜"1.0"の間の値を輝度ゲイン信号Kyとして得る。この場合、テカリ補正信号Rh,Gh,Bhは、肌色の補色信号Rs,Gs,Bsと輝度ゲイン信号Kyとを乗算した信号になり、後段のテカリ補正部207ではその乗算信号に応じたテカリ補正処理が行われることになる。
このように、補正信号生成部203は、輝度信号Yから輝度ゲイン信号Kyを生成し、その輝度ゲイン信号Kyを肌色の補色信号Rs,Gs,Bsに乗算することにより、テカリ補正信号Rh,Gh,Bhを算出している。つまり、テカリ補正信号Rh,Gh,Bhは、顔領域のうち、テカリ補正処理を行う必要がある高輝度領域に対して算出された信号となる。言い換えると、テカリ補正処理を行う必要がある高輝度領域は、顔領域の中から輝度レベルに応じて抽出された領域である。したがって、その輝度レベルに応じた輝度ゲイン信号Kyを用いて算出されたテカリ補正信号Rh,Gh,Bhは、高輝度領域のテカリ補正処理に適した信号であると言える。すなわち、補正信号生成部203は、テカリを補正する必要がある領域とテカリを補正する必要のない領域が自然な印象で切り替わるテカリ補正信号Rh,Gh,Bhを生成することが可能となる。補正信号生成部203で生成されたテカリ補正信号Rh,Gh,Bhは、テカリ補正部207へ送られる。ステップS304の後、画像処理部105の処理は、ステップS305に進む。
ステップS305では、色抑圧処理部204は、輝度色差信号変換部202で変換された色差信号R−Y,B−Yに対し、色抑圧処理を行う。具体的には、色抑圧処理部204は、輝度色差信号変換部202で変換された輝度信号Yに基づいて色抑圧ゲインを算出し、その算出した色抑圧ゲインを、入力された色差信号R−Y,B−Yに乗算することで、色抑圧処理がなされた色差信号を生成する。例えば、色抑圧ゲインをCSUP_GAINとすると、色抑圧処理のされた色差信号R−Y´,B−Y´は、それぞれ式(3)のように求めることができる。
R−Y´=CSUP_GAIN×R―Y
B−Y´=CSUP_GAIN×B―Y 式(3)
ここで、図5は、色抑圧処理部204が、輝度信号Yから色抑圧ゲインCSUP_GAINを求める際の変換テーブルの一例を示す図である。図5において、横軸は輝度信号Y、縦軸は色抑圧ゲインCSUP_GAINを示す。色抑圧処理部204は、輝度信号Yが所定の閾値Th3より小さく、R,G,B信号の何れかが飽和することによる着色現象が発生しないと見なせる場合には、色抑圧ゲインCSUP_GAINとして"1.0"を得る。このため、色抑圧処理部204では色抑圧処理が行われない。一方、色抑圧処理部204は、輝度信号Yが所定の閾値Th4(Th4>Th3)より大きく、R,G,B信号の何れかが飽和することによる着色現象が発生していると見なせる場合には、色抑圧ゲインCSUP_GAINとして"0.0"を得る。この場合、色抑圧処理部204では色抑圧処理が行われることになり、着色現象の発生が抑えられる。また、色抑圧処理部204は、輝度信号Yが閾値Th3とTh4の間であり、着色現象が発生する可能性がある場合には、輝度信号Yの強度に応じた"1.0"〜"0.0"の間の値を色抑圧ゲインCSUP_GAINとする。この場合、色抑圧処理部204では、その色抑圧ゲインCSUP_GAINを色差信号R−Y,B−Yに乗算する色抑圧処理が行われることになる。ただし、この時の色抑圧ゲインCSUP_GAINは、輝度信号Yの強度に応じた"1.0"〜"0.0"の間の値であるため、着色現象が発生したとしても目立たないものに抑えられることになる。このように、色抑圧処理部204は、輝度信号Yを参照して色抑圧ゲインCSUP_GAINを生成して色抑圧処理を行うことにより、着色現象を低減することが可能である。
またこのとき、色抑圧処理部204は、補正信号生成部203において高輝度領域を抽出する際の閾値Th0,Th1を参照して、色抑圧ゲインCSUP_GAINを算出する際の閾値を決定してもよい。例えば、色抑圧処理部204は、色抑圧ゲインCSUP_GAINを求める際の閾値Th4を、高輝度領域を抽出する際の閾値Th1より小さく設定することで、テカリ補正を行う高輝度領域において着色現象の影響を無視することができるようになる。
また例えば、色抑圧処理部204は、被写体領域が顔検出部113で検出した顔領域か否か、つまり被写体領域がテカリ補正の対象とすべき領域か否かで、色抑圧ゲインCSUP_GAINを求める際の閾値Th3と閾値Th4を調整してもよい。例えば、被写体領域が顔検出部113で検出された顔領域でない場合(テカリ補正の対象でない領域である場合)には、色抑圧ゲインCSUP_GAINを求める際の閾値Th3と閾値Th4を、例えばより高い値に調整する。この場合、輝度信号Yがより低い値であるときに、色抑圧ゲインCSUP_GAINが"1.0"になされて、色抑圧処理部204による色抑圧処理が行われないことになる。これにより、テカリ補正の対象でない領域に色抑圧処理が行われてしまって必要以上に彩度が低下してしまうのを防ぐことができるようになる。このように、色抑圧処理部204は、テカリ補正の対象とすべき領域か否かに応じて色抑圧処理の閾値を変えて色抑圧処理の特性を調整することにより、テカリ補正の対象でない領域に過度の色抑圧処理が行われてしまうことを防止できる。
また同様に、色抑圧処理部204は、補正信号生成部203で算出した顔領域内のR,G,B信号の平均値AveR,AveG,AveBを参照して、肌色に近い色か否かで色抑圧ゲインCSUP_GAINを算出する際の閾値Th3,Th4を調整してもよい。例えば、顔検出部113で検出された顔領域内であっても肌色ではない領域については、色抑圧ゲインCSUP_GAINを求める際の閾値Th3と閾値Th4を、例えばより高い値に調整する。これにより、顔領域内であっても肌色ではない領域に色抑圧処理が行われてしまって必要以上に彩度が低下してしまうのを防ぐことができるようになる。このように、色抑圧処理部204は、顔領域内のR,G,B信号の平均値AveR,AveG,AveB、つまりテカリ補正信号生成時に用いた色信号比率に応じて色抑圧処理の特性を調整することで、肌色でない領域に色抑圧処理が行われるのを防止できる。
前述したようにして色抑圧処理部204で色抑圧処理が行われた色差信号R−Y´,B−Y´は、RGB信号変換部206に送られる。ステップS305の後、画像処理部105の処理は、ステップS306に進む。
ステップS306では、輪郭強調処理部205において輝度信号Yに対して輪郭強調処理が行われ、その輪郭強調された輝度信号Y´がRGB信号変換部206に送られる。ステップS306の後、画像処理部105の処理は、ステップS307に進む。
ステップS307では、RGB信号変換部206は、輪郭強調処理部205から供給された輝度信号Y´と色抑圧処理部204から供給された色差信号R−Y´,B−Y´とに対して、RGB信号変換処理を行う。このRGB信号変換処理による得られたR´,G´,B´信号は、テカリ補正部207に送られる。ステップS307の後、画像処理部105の処理は、ステップS308に進む。
ステップS308では、テカリ補正部207は、RGB信号変換部206から供給されたR´,G´,B´信号に対して、補正信号生成部203で生成されたテカリ補正信号Rh,Gh,Bhに基づくテカリ補正処理を行う。具体的には、テカリ補正の程度を調整するテカリ補正係数をαとすると、テカリ補正部207は、式(4)の演算を行うことにより、テカリ補正処理後のRt,Gt、Bt信号を生成する。なお、テカリ補正係数αは"0.0"〜"1.0"の範囲をとる値である。テカリ補正係数αは、操作部115を介したユーザからの指示に応じて適宜設定されてもよい。
Rt=R´−α×Rh
Gt=G´−α×Gh 式(4)
Bt=B´−α×Bh
このように、テカリ補正部207は、高輝度領域において肌の補色に基づいて算出したテカリ補正信号Rh,Gh,BhとR´,G´,B´信号の減算を行うことにより、テカリを低減したR,G,B信号を生成することが可能である。テカリ補正部207にてテカリ補正処理が行われて生成されたRt,Gt,Bt信号は、ガンマ処理部208へ送られる。ステップS308の後、画像処理部105の処理は、ステップS309に進む。
ステップS309では、ガンマ処理部208は、テカリ補正部207から供給されたRt,Gt,Bt信号に対してガンマ処理を行う。ガンマ処理部208によるガンマ処理後のRg,Gg,Bg信号は、輝度色差信号変換部209に送られる。ステップS309の後、画像処理部105の処理は、ステップS310に進む。
ステップS310では、輝度色差信号変換部209は、ガンマ処理部208から供給されたRg,Gg,Bg信号を、輝度信号Yと色差信号R−Y,B−Yに変換する。輝度色差信号変換部209で変換された輝度信号Yと色差信号R−Y,B−Yは、コーデック部110に送られる。コーデック部110は、それら輝度信号Yと色差信号R−Y,B−Yを圧縮符号化する。その圧縮符号化されたデータは、I/F部111を介して記録媒体112に記録される。ステップS310の後、画像処理部105は、図3のフローチャートの処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態のデジタルカメラ100によれば、所定の被写体領域の高輝度領域に対するテカリ補正に用いるテカリ補正信号を生成している。そして、本実施形態のデジタルカメラ100は、入力画像の輝度レベルに応じて色信号を抑圧する特性が調整された色抑圧処理後の画像信号に対して、テカリ補正信号に基づくテカリ補正処理を行っている。これにより、本実施形態のデジタルカメラ100においては、人物等の被写体を撮影した際にテカリのような高輝度領域の高輝度領域の輝度値を低減でき、また、着色現象を低減した画像を得ることが可能である。
<その他の実施形態>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記録媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、本発明は、上述の実施形態の各機能は回路(例えばASIC)とプログラムとの協働により実現することも可能である。
上述の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明は、その技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
100 デジタルカメラ、103 撮像部、105 画像処理部、106 画像メモリ、110 コーデック部、113 顔検出部、114 システム制御部、115 操作部、116 不揮発性メモリ、117 システムメモリ、112 記録媒体、200 同時化処理部、201 WB処理部、202 輝度色差信号変換部、203 テカリ補正信号生成部、204 色抑圧処理部、205 輪郭強調処理部、206 RGB信号変換部、207 テカリ補正部、208 ガンマ処理部、209 輝度色差信号変換部

Claims (9)

  1. 入力画像から、所定の被写体の高輝度領域を補正する補正信号を生成する生成手段と、
    前記入力画像の信号レベルに応じて色信号を抑圧する抑圧処理手段と、
    前記抑圧処理手段により色信号が抑圧された画像信号に対して、前記補正信号に基づく補正を行う補正手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記生成手段は、前記所定の被写体の特性に応じた色信号比率に基づいて、前記補正信号を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記生成手段は、前記所定の被写体の画像領域の輝度レベルを基に、前記高輝度領域に対する前記補正信号を生成し、
    前記抑圧処理手段は、前記補正信号が生成される際の前記輝度レベルに応じて、前記色信号を抑圧する特性を調整することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記抑圧処理手段は、前記所定の被写体の画像領域か否かにより、色信号を抑圧する特性を調整することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記抑圧処理手段は、前記色信号比率に応じて、前記色信号を抑圧する特性を調整することを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記生成手段は、前記所定の被写体の特性に応じた前記色信号比率を表す赤、緑、青の各色信号の平均値から、前記所定の被写体の特性に応じた補色信号を生成し、前記補色信号に対して、前記所定の被写体の画像領域の輝度レベルに応じた輝度ゲインを乗算することにより、前記補正信号を生成することを特徴とする請求項2乃至5の何れか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記補正手段は、前記抑圧処理手段により前記抑圧がなされた後の画像信号の赤、緑、青の各色信号から、前記補正信号に対して所定の補正係数を乗算した各色信号を減算することにより、前記補正を行うことを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 入力画像から、所定の被写体の高輝度領域を補正する補正信号を生成する生成工程と、
    前記入力画像の信号レベルに応じて色信号を抑圧する抑圧処理工程と、
    前記抑圧処理工程により色信号が抑圧された画像信号に対して、前記補正信号に基づく補正を行う補正工程と、
    を有することを特徴とする画像処理装置の画像処理方法。
  9. コンピュータを、請求項1乃至7の何れか1項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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