JP2018039523A - キャップシール付き容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャップシールを回転させて引き抜こうとしても容器から抜け難く、開封時には、キャップシールを容易に分断除去できる上、開封済みであることを容易に判別できるキャップシール付き容器を提供する。
【解決手段】本発明のキャップシール付き容器Aは、首部23と、前記首部23の上方に設けられたキャップ部27を含む頭部24であって、前記首部23との間に下向き段差面251を生じさせる径大部25を有する頭部24と、を有する容器Bと、前記頭部24に熱収縮装着された筒状のキャップシールCと、を備え、前記キャップシールCの下端部6dが、前記下向き段差面251の周端部に沿って折り曲げられ、且つ切り欠きを有して周方向に延在されて前記下向き段差面251の周端部に密着されており、前記キャップシールCの面内には、キャップシールCの上縁から下縁まで開封用補助線5が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、飲料容器などの各種容器にキャップシールが熱収縮装着されたキャップシール付き容器に関する。
従来、飲料や調味料などが入れられた容器のキャップ部を保護し、また、キャップ部の未開封を保証するため、キャップシールが用いられている(特許文献1)。キャップシールは、容器のキャップ部を含む首部に少なくとも装着される。
特許文献1には、舌片2a(摘み部)から上下方向に一対のミシン目2b,2bが形成され、瓶の細口部を被覆する部分に、前記ミシン目2b,2bの下端から周方向に延びる封緘保証用のミシン目2cが形成されたキャップシール2が開示されている(なお、符号は、特許文献1に使用されたものを援用している)。かかるキャップシール2が瓶の細口部を含んで装着されたキャップシール付き容器は、悪戯目的などでキャップシール2のみを回転させて瓶から引き抜こうとしても、封緘保証用のミシン目2cで切れるので、開封の有無を判断できる。
しかしながら、特許文献1のキャップシール付き容器にあっては、開封時に、舌片2aから一対のミシン目2b,2bを利用して、その一対のミシン目で挟まれた帯状部分をキャップシール2から切りとっても、封緘保証用のミシン目2cにおいて前記帯状部分が途切れ、キャップシール2の下方部が容器に残存する。このため、開封時に、キャップシール2の全体を容器から除去するためには、一対のミシン目2b,2bにて上方部を分断除去した後、さらに、キャップシールの下方部を分断するという少なくとも2度の作業を行わなければならない。
実開昭62−188449号公報
本発明の目的は、キャップシールを回転させて引き抜こうとしても容器から抜け難く、開封時には、キャップシールを容易に分断除去できる上、開封済みであることを容易に判別できるキャップシール付き容器を提供することである。
本発明の第1のキャップシール付き容器は、首部と、前記首部の上方に設けられたキャップ部を含む頭部であって、前記首部との間に下向き段差面を生じさせる径大部を有する頭部と、を有する容器と、前記頭部に熱収縮装着された筒状のキャップシールと、を備え、前記キャップシールの下端部が、前記下向き段差面の周端部に沿って折り曲げられ、且つ切り欠きを有して周方向に延在されて前記下向き段差面の周端部に密着されており、前記キャップシールの面内には、キャップシールの上縁から下縁まで開封用補助線が形成されている。
好ましくは、前記開封用補助線の下端近傍に前記切り欠きが配置される。
本発明の第2のキャップシール付き容器は、首部と、前記首部の上方に設けられたキャップ部を含む頭部であって、前記首部との間に下向き段差面を生じさせる径大部を有する頭部と、を有する容器と、前記頭部から首部にかけて熱収縮装着された筒状のキャップシールと、を備え、前記キャップシールの下端部が、前記下向き段差面の周端部に沿って折り曲げられ、且つ切り欠きを有して周方向に延在されて前記首部に密着されており、前記キャップシールの面内には、キャップシールの上縁から下縁まで開封用補助線が形成されている。
好ましくは、前記開封用補助線の下端近傍に前記切り欠きが配置される。
本発明の好ましいキャップシール付き容器は、前記切り欠きを周方向に間隔を開けて複数有する。
本発明の好ましいキャップシール付き容器は、前記開封用補助線の下端近傍に少なくとも1つの切り欠きが配置されている。
本発明の好ましいキャップシール付き容器は、前記複数の切り欠きが、キャップシールの下端部の周方向に略等間隔に配置されている。
本発明の好ましいキャップシール付き容器は、前記キャップシールの上端部が、切り欠きを介して周方向に延在されて前記上面の周端部に密着されている。
本発明の好ましいキャップシール付き容器は、前記開封用補助線が、前記キャップシールの上端部の切り欠きの先端縁から斜め方向に延びて形成されている。
本発明のキャップシール付き容器は、キャップシールの下端部が下向き段差面に強く係止されるので、キャップシールを回転させてもキャップシールが容器から抜け出ることを防止できる。一方、キャップシール付き容器の開封時には、開封用補助線を利用してキャップシールを容易に分断除去できる。また、無理に開封しようとすると、キャップシールが切り欠きから破断するので、開封済みであることを容易に判別できる。
第1実施形態に係るキャップシール付き容器の正面図。ただし、容器の軸を基準にして右半分を断面で表している。 同キャップシール付き容器の上方部分を拡大した要部拡大正面図。 同要部拡大背面図。 同キャップシール付き容器の上方部分を上方から見た要部拡大平面図。 図1のV−V線で切断した拡大断面図(同キャップシール付き容器の上方部分を下方から見た断面を含む要部拡大底面図)。 図4のVI−VI線で切断した拡大断面図。 筒状に開いた状態の熱収縮前のキャップシールを正面上側から見た斜視図。 扁平状に折り畳んだ状態のキャップシールの左側面図。 同キャップシールの右側面図。 図8のキャップシールの下端部の一部分(切り目及び開封用補助線が形成された領域)を拡大した要部拡大左側面図。 図8のXI−XI線で切断した断面図。 図8のXII−XII線で切断した断面図。 キャップシール付き容器の製造途中を示し、右半分を断面で表した正面図。 キャップシール付き容器の開封時の状態を示す正面図。 第2実施形態で用いられる熱収縮前のキャップシールであって、扁平状に折り畳んだ状態のキャップシールの左側面図。 同キャップシールの右側面図。 第3実施形態で用いられる熱収縮前のキャップシールであって、扁平状に折り畳んだ状態のキャップシールの左側面図。 同キャップシールの右側面図。 第3実施形態のキャップシール付き容器の上方部分を上方から見た要部拡大平面図。 同キャップシール付き容器の上方部分を下方から見た断面を含む要部拡大底面図。 第4実施形態で用いられる熱収縮前のキャップシールであって、筒状に開いた状態のキャップシールを正面上側から見た斜視図。 第4実施形態のキャップシール付き容器の上方部分を上方から見た要部拡大平面図。 第5実施形態の第1例で用いられる熱収縮前のキャップシールであって、扁平状に折り畳んだ状態のキャップシールの左側面図。 第5実施形態の第2例で用いられる熱収縮前のキャップシールであって、扁平状に折り畳んだ状態のキャップシールの左側面図。 第6実施形態に係るキャップシール付き容器の正面図。ただし、容器の軸を基準にして右半分を断面で表している。 同キャップシール付き容器の上方部分を拡大した要部拡大正面図。 第7実施形態のキャップシール付き容器の上方部分の拡大断面図。
以下、本発明について、図面を参照しつつ説明する。
本明細書において、「上」及び「下」は、頭部を上側とした状態を基準にしている。キャップシールの軸方向は、キャップシールを円筒状に開いた状態で、その円筒の全ての中心を通る線方向であり、キャップシールの周方向は、その円筒の軸周り方向であって、キャップシールを扁平状に折り畳んだときには、前記軸方向と直交する方向となる。また、ある部分(例えば、開封用補助線など)が複数存在する場合であってそれぞれ区別する必要がある場合に、用語の頭に「第1」、「第2」などを付す。なお、「PPP〜QQQ」という記載は、「PPP以上QQQ以下」を意味する。
[第1実施形態]
<キャップシール付き容器の概要>
図1乃至図6において、本発明のキャップシール付き容器Aは、首部及び頭部を有する容器Bと、前記頭部に熱収縮装着されたキャップシールCと、を備えている。
以下、キャップシールについては、熱収縮させる前のキャップシールを未収縮キャップシールといい、容器Bに熱収縮装着したキャップシールを単にキャップシールという。
先ず、容器及び未収縮キャップシールの詳細を説明した後、キャップシール付き容器の詳細について説明する。
<容器>
容器Bは、容器本体と、容器本体に取り付けられたキャップ部と、を有する。具体的には、容器Bは、図1に示すように、下から順に、内容物を収納する収納空間を有する胴部21と、前記胴部21に繋がる肩部22と、前記肩部22に繋がる首部23と、前記首部23の上方に設けられた頭部24と、を有する。なお、胴部21などには、通常、商品名などを表示したデザインラベルが装着されている又はデザインが直接印刷されているが、これらのデザインは図示しない。
胴部21の外形は、内部に内容物を収納できる中空状であれば特に限定されず、図示例のような略円柱状のほか、図示しないが、略楕円柱状、略四角柱状、略三角柱状などの略多角柱状、略円錐台状、略楕円錐台状などの略錐台状、略瓢箪形状、略だるま形状などでもよい。ここで、本明細書において、「略」は、本発明の属する技術分野において許容される範囲を意味する。例えば、略多角柱状の「略」は、角部が面取りされている形状、辺の一部が僅かに膨らむ又は窪んでいる形状、辺が若干湾曲している形状などが含まれる。また、略円柱状、略楕円柱状、略円錐台状、略楕円錐台状、略瓢箪形状及び略だるま形状の「略」は、円弧の一部が膨らむ又は窪んでいる形状、円弧の一部が直線又は斜線とされた形状などが含まれる。
胴部21は、底面部を含み、その底面部において容器Bは自立可能である。胴部21に収納される内容物は、特に限定されず、例えば、アルコール類、水、牛乳、コーヒーなどの飲料、ゼリーなどのゲル状食品、しょうゆ、出汁などの液状調味料又は顆粒状調味料、シャンプー、ボディソープなどのサニタリー品、化粧品、医薬品などが挙げられる。
肩部22は、中空状であって、胴部21と首部23を連結する部分であり、首部23に向かうに従って周長が小さくなるように形成されている。なお、本明細書において、「周長」は、外面の周方向における長さをいう。
首部23は、中空状であり、胴部21の内部の収納空間と協働して内容物を収納する収納空間を構成している。首部23の周長は、胴部21の周長よりも小さい。もっとも、特に図示しないが、首部23の周長が肩部22を含む胴部21の周長と略同じに形成されていてもよい(このような容器は、胴部21から首部23にかけて直胴状である)。首部23の外形は、胴部21と同様に略円柱状のほか、図示しないが、略楕円柱状、略四角柱状、略三角柱状などの略多角柱状、略円錐台状、略楕円錐台状などでもよい。
図示例の首部23の外形は、略円柱状で且つ直胴状である。なお、直胴状は、それが延びる方向においてその周長が変わらない形状をいう。
首部23は、肩部22及び胴部21と同時に一体的に成形されている。もっとも、首部23と、肩部22及び胴部21と、をそれぞれ別体で形成し、両者を接合することによって一体化されていてもよい。
図示例では、首部23は肩部22を含む胴部21の上方から軸方向に突設されている。もっとも、首部23は、胴部21の上方に設けられる場合に限定されず、例えば、胴部21の側面部に設けられていてもよい(図示せず)。また、首部23は、胴部21の軸方向と平行(略上方)に突設される場合に限定されず、例えば、胴部21の側方に突設されていてもよい(図示せず)。首部23が胴部21の側方に突設されている場合には、首部23の軸方向が胴部21の軸方向と非平行になる場合がある。
図1乃至図6に示すように、首部23の上方には、頭部24が設けられている。頭部24は、容器本体の首部23の上方に設けられた凸部25及び被取付部26を有する。凸部25は、首部23よりも大径となった部分である。凸部25の周長は、首部23の周長よりも大きく、凸部25の外面は、首部23の外面よりも外側に突出されている。凸部25は、首部23の周方向の一部分に突設されていてもよいが、好ましくは、図5に示すように、周方向全体に亘って底面視リング状に突設されている。凸部25の外形は、首部23の外形と同様に略円柱状に形成されている。もっとも、凸部25の外形は、首部23の外形と異なっていてもよく、例えば、凸部25の外形が略四角柱状で、首部23の外形が略円柱状などであってもよい。
かかる凸部25と首部23の外面との間には、段差が生じる。凸部25の下面は、首部23との間に生じる下向き段差面251を構成している。この凸部25は、首部との間に前記下向き段差面251を生じさせる径大部に相当する。
この下向き段差面251の幅251W(図6参照)は、特に限定されないが、余りに小さいと、キャップシール付き容器AにおいてキャップシールCの下端部6dを下向き段差面251に十分に係止させることができないおそれがあることから、1mm以上が好ましく、1.5mm以上がより好ましい。下向き段差面251の幅251Wの好ましい上限値はないが、容器Bの機能性を考慮すると、下向き段差面251の幅251Wは、例えば、8mm以下である。なお、下向き段差面251の幅251Wは、首部23の外面から段差面251の先端までの径方向における長さをいう。
前記被取付部26は、前記凸部25の上方に設けられている。被取付部26は、キャップ部27を取り付ける部分である。この被取付部26の上端の内側には、注出口28が開口されている。注出口28は、胴部21から首部23に亘る収納空間に連通している。
キャップ部27は、前記注出口28を開閉するために、前記被取付部26に取り付けられている。図示例のキャップ部27は、被取付部26にネジ作用にて着脱可能に取り付けられている。従って、前記キャップ部27が取り付けられる被取付部26の外面には、雄ネジが形成されている。もっとも、キャップ部27は、注出口28を閉塞できるように被取付部26に取り付けられていることを条件として、例えば、被取付部26の内側(注出口28)に内嵌着される形式、被取付部26の外側に外嵌着される形式、ヒンジを介して注出口28を開閉できる形式などであってもよい(いずれの形式も図示せず)。
なお、本実施形態においては、頭部24は、前記容器本体の被取付部26に取り付けられた、キャップ部27と、容器本体の凸部25と、を含む概念である。
前記キャップ部27の外形は、通常、上面が閉塞された略円柱状であるが、上面が閉塞された略四角柱状などに形成されていてもよい。
キャップ部27の周長は、凸部25の周長よりも大きくてもよく若しくは小さくてもよく、又は、凸部25の周長と略同じでもよい。図示例では、キャップ部27は、凸部25の周長と略同じ周長の略円柱状である。
キャップ部27の下面と凸部25の上面は、接していてもよく、図示例のように、僅かに離れていてもよい。なお、凸部25の上面は、前記下向き段差面251とは反対に、上向き段差面を構成している。
なお、キャップ部27は、タンパーエビデンス構造を有していてもよい(図示せず)。タンパーエビデンス構造は、キャップ部27の未開栓を保証するものであり、例えば、キャップ部27を開栓した際に、キャップ部27からタンパーエビデンスリングが分離される形式などが挙げられる。
容器Bの材質は、特に限定されない。胴部21、肩部22、首部23、凸部25、被取付部26及びキャップ部27の材質は、全て同じでもよく、これらから選ばれる1つ又は2つ以上の部分が同じ材質で且つ残る部分がこれと異なる材質であってもよい。胴部21、肩部22、首部23、凸部25、被取付部26及びキャップ部27の材質は、それぞれ特に限定されず、例えば、ガラス、合成樹脂、金属、陶器などが挙げられる。
容器Bは、全体として硬質であってもよく、部分的に軟質であってもよい。
全体として硬質な容器Bは、例えば、胴部21、肩部22、首部23、凸部25及び被取付部26が硬質合成樹脂、ガラス、金属、陶器などを用いて一体的に形成され、キャップ部27が硬質合成樹脂、金属などを用いて形成され、胴部21、肩部22、首部23、凸部25及び被取付部26を構成する一体成形品に前記キャップ部27が取り付けられる。このような硬質な容器Bとしては、ポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂成形容器、金属容器、ガラス容器などが挙げられる。
部分的に軟質な容器Bは、例えば、胴部21及び肩部22が軟質合成樹脂や合成樹脂シートなどを用いて一体的に形成され、首部23、凸部25及び被取付部26が硬質合成樹脂、ガラス、金属などを用いて一体的に形成され、胴部21及び肩部22を構成する軟質包材に前記首部23、凸部25及び被取付部26を構成する硬質部材が固定され、さらに、キャップ部27が取り付けられる。このような部分的に軟質な容器Bとしては、いわゆるスパウト付きパウチ容器などが挙げられる。
<未収縮キャップシール>
未収縮キャップシールDは、熱収縮性フィルムを含むラベル基材を筒状に形成した筒状体3を有する。容器に熱収縮装着される前のキャップシールD(未収縮キャップシールD)は、図7に示すように、円筒状に開くことができる。なお、図7の一点鎖線は、開封用補助線5の隠れ線を示している(図21の一点鎖線も同様)。
未収縮キャップシールDは、容器Bに装着する際には筒状に開かれるが、通常の運搬及び保管時には、図8乃至図12に示すように、扁平状に折り畳まれている。なお、現実的な製造工程では、未収縮キャップシールDは、その複数が連続的に繋がった連続体であって扁平状に折り畳まれた連続体の形態で提供され、この連続体を適宜切断して個々の未収縮キャップシールDが得られる。
前記熱収縮性フィルムは、熱収縮温度に加熱されると、熱収縮方向に収縮するフィルムである。前記熱収縮温度は、例えば、60℃〜120℃が例示される。
前記熱収縮性フィルムとしては、熱収縮性を有する合成樹脂フィルム、不織布及び発泡樹脂フィルム並びにこれらの積層フィルムなどが挙げられる。なお、前記積層フィルムは、その積層物全体として熱収縮性を有することを条件として、熱収縮性を有さない層と熱収縮性を有する層の積層物であってもよい。好ましくは、熱収縮性フィルムとして、合成樹脂フィルムが用いられる。
前記合成樹脂フィルムの材質は、特に限定されず、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸などのポリエステル系樹脂;ポリプロピレン、環状オレフィンなどのオレフィン系樹脂;ポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体などのスチレン系樹脂;ポリアミド系樹脂;塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂から選ばれる1種、又は2種以上の混合物などが挙げられる。前記熱収縮性を有する合成樹脂フィルムは、1つの樹脂層で構成されていてもよく、又、異種若しくは同種の異なる複数の樹脂層から構成されていてもよい。
熱収縮性フィルムの厚みは、特に限定されず、例えば、20μm〜100μmであり、好ましくは、30μm〜80μmである。
前記熱収縮性フィルムとしては、少なくとも第1方向に主として熱収縮するフィルムが用いられ、第2方向に若干熱収縮又は熱伸長するフィルムを用いてもよい。前記第1方向は、フィルムの面内における1つの方向を意味し、第2方向は、前記面内において前記第1方向と直交する方向である。かかる熱収縮性フィルムとしては、第1方向に主として延伸された1軸延伸又は2軸延伸フィルムを用いることができる。
前記熱収縮性フィルムの第1方向(熱収縮方向)における熱収縮率は、特に限定されないが、好ましくは20%以上であり、より好ましくは、30%以上であり、さらに好ましくは40%以上である。なお、前記第1方向における熱収縮率は、大きいほど好ましいが、それにも自ずと限界があるため、前記第1方向における熱収縮率は、理論上、100%未満である。前記熱収縮性フィルムは、第2方向に熱変化し難いフィルムであることが好ましい。例えば、前記熱収縮性フィルムの第2方向における熱収縮率は、例えば、−3〜10%であり、好ましくは−1〜5%である。前記熱収縮率のマイナスは、熱伸長を意味する。
ただし、前記熱収縮率は、加熱前のフィルムの長さ(元の長さ)と、試験片を85℃の温水中に10秒間浸漬した後のフィルムの長さ(浸漬後の長さ)の割合であり、下記式に代入して求められる。
前記熱収縮率(%)=[{(第1方向又は第2方向の元の長さ)−(第1方向又は第2方向の浸漬後の長さ)}/(第1方向又は第2方向の元の長さ)]×100。
ラベル基材は、上述のように、熱収縮性フィルム31を有し、必要に応じて、印刷層32を有していてもよい(図11及び図12参照)。
前記印刷層32としては、デザインを表したデザイン印刷層、デザインを際立たせる目的などで設けられる無模様一色の印刷層、熱収縮性フィルム31に遮光性を付与する遮光層、滑り成分を含む滑り層、熱収縮性フィルム31の表面を保護する保護層などが挙げられる。これらの印刷層32は、1種単独で又は2種以上を併用できる。
1種又は2種以上の印刷層32は、熱収縮性フィルム31の表面側に設けられていてもよく、或いは、裏面側に設けられていてもよい。また、印刷層32が2種以上の場合には、それらの印刷層32が熱収縮性フィルム31の表面側及び裏面側にそれぞれ分離して設けられていてもよい。
また、印刷層32が2種以上の場合、それらの印刷層32は、それらの全体又は一部が熱収縮性フィルム31の厚み方向に重なって設けられていてもよく、或いは、熱収縮性フィルム31の面方向に並んで設けられていてもよく、或いは、それらの一部が熱収縮性フィルム31の厚み方向に重なり且つ残部が面方向に並んで設けられていてもよい。
なお、図11及び図12では、1種の印刷層32が熱収縮性フィルム31の裏面側に設けられている場合を代表的に例示しているが、これに限定されるわけではない。
前記1種又は2種以上の印刷層32は、(1)シール部33となる第1側端部の裏面又は第2側端部の表面を除いた、熱収縮性フィルム31の裏面側又は/及び表面側の全体又はその一部分に設けられていてもよく、或いは、(2)シール部33となる第1側端部の裏面又は第2側端部の表面及び上端部を除いた、熱収縮性フィルム31の裏面側又は/及び表面側の全体又はその一部分に設けられていてもよく、(3)シール部33となる第1側端部の裏面又は第2側端部の表面並びに上端部及び下端部を除いた、熱収縮性フィルム31の裏面側又は/及び表面側の全体又はその一部分に設けられていてもよい。
好ましくは、図11及び図12に示すように、印刷層32は、シール部33となる第1側端部の裏面又は第2側端部の表面並びに上端部及び下端部を除いた、熱収縮性フィルム31の裏面側又は/及び表面側の全体又はその一部分に設けられる。このようにシール部33となる第1側端部の裏面又は第2側端部の表面に印刷層32を設けないことによって、熱収縮性フィルム31の第1側端部の裏面と第2側端部の表面を良好に接着させることができ、強固なシール部33を形成できる。また、印刷層32は熱収縮性フィルム31の熱収縮を若干規制するところ、熱収縮性フィルム31の上端部及び下端部に印刷層32を設けないことによって、未収縮キャップシールDを容器Bに熱収縮装着した際に、キャップシールCの上端部6uがキャップ部27の上面271の周端部に密着し易くなり、且つ、キャップシールCの下端部6dが段差面251の周端部に密着し易くなる。
前記熱収縮性フィルム31の第1方向(熱収縮方向)が周方向となるように、そのラベル基材の裏面を内側にして筒状に丸め、第1側端部の裏面を第2側端部の表面に重ね合わせて接着してシール部33を形成することにより、筒状体3が構成されている。このシール部33は、筒状体3の軸方向に帯状に延びている。かかる筒状体3は、軸方向上側及び下側にそれぞれ開口端を有する。
前記第1側端部と第2側端部の接着方法は、特に限定されず、溶剤を用いた溶着、接着剤を用いた接着などが挙げられる。
筒状体3の周長は、例えば、容器Bの被装着部位の最大周長×1倍〜同×1.5倍であり、好ましくは同×1倍を超え同×1.3倍以下であり、より好ましくは同×1.02倍〜同×1.15倍である。
前記筒状体3には、切り目4dと、開封用補助線5と、が形成されている。
切り目4dは、図10に詳細に示すように、筒状体3の開口端からラベル基材を部分的に分断した線である。
切り目4dは、筒状体3の下側の開口端3d(以下、「筒状体の下端」という)を含む筒状体3の下端部に少なくとも設けられる。好ましくは、図示例のように、切り目4d,4uが、筒状体3の下端3dを含む筒状体3の下端部及び筒状体3の上側の開口端3u(以下、「筒状体の上端」という)を含む筒状体3の上端部に設けられる。
以下、筒状体3の上端部に設けられた切り目を「上方切り目」といい、筒状体3の下端部に設けられた切り目を「下方切り目」という。
上方切り目4uは、筒状体3の上端3uから下方に向かって筒状体3の上端部を切り込むことによって形成されている。下方切り目4dは、筒状体3の下端3dから上方に向かって筒状体3の下端部を切り込むことによって形成されている。従って、上方切り目4uは、筒状体3の上端3uの一部分を始点として下方に向かって延設され、下方切り目4dは、筒状体3の下端3dの一部分を始点として上方に向かって延設されている。
なお、図10は、図8の筒状体3の下端部を拡大した拡大平面図であるので、筒状体3の下端3dを含む下端部に形成された下方切り目4dを表している。下方切り目4dを形成することにより、筒状体3の下端部に、筒状体3の下端3dに連続する向かい合った一対の切断端49,49が生じる。なお、特に拡大図を示さないが、同様に、上方切り目4uを形成することにより、筒状体3の上端部に、筒状体3の上端3uに連続する向かい合った一対の切断端が生じる。
各切り目4d,4uを構成する一対の切断端49,49は、平行に向かい合ってほぼ接している。
上方切り目4u及び下方切り目4dは、それぞれ独立して、1つ形成されていてもよく、或いは、2つ以上(複数)形成されていてもよい。
図7乃至図9に示すように、図示例では、上方切り目4u及び下方切り目4dは、それぞれ、周方向に間隔を開けて4つ形成されている。
上方切り目4uが複数形成される場合、各上方切り目4uの周方向における形成間隔は、略同じでもよく、或いは、異なっていてもよい。図7に示すように、略等間隔に4つの上方切り目4uが形成されている場合には、隣り合う上方切り目4uの間隔は、筒状体3の周長×1/4となる。前記上方切り目4uの間隔は、隣り合う上方切り目4uの始点(上方切り目4uと筒状体3の上端3uとの交点)の間の周方向長さをいう。図7に示す符号X1乃至X4は、隣り合う上方切り目4uの形成間隔を表し、この間隔X1乃至X4は、略同じである(全て筒状体3の周長×1/4である)。なお、未収縮キャップシールCを扁平状に折り畳んだ状態で表した図8及び図9においては、間隔X2及び間隔X4は筒状体3の周長×1/4で表されているが、間隔X1及び間隔X3はそれぞれの側面図で半分ずつ表されている(筒状体3の周長×1/8で表されている)ことに留意されたい。
各上方切り目4uのうち少なくとも1つの切り目4uは、後述する開封用補助線5の上端近傍に配置されていることが好ましい。前記「近傍」は、例えば、開封用補助線5の上端と上方切り目4uの下端との間の直線長さが、零を越え且つキャップシールの周長の1/8以下が好ましく、零を越え且つキャップシールの周長の1/10がより好ましい。
下方切り目4dが複数形成される場合、各下方切り目4dの周方向における形成間隔は、略同じでもよく、或いは、異なっていてもよい。後述する折り曲げ部を略均等にすることができることから、各下方切り目4dの周方向における形成間隔は、略同じであることが好ましい。図示例のように、略等間隔に4つの下方切り目4dが形成されている場合には、各下方切り目4dの間隔は、筒状体3の周長×1/4となる。前記下方切り目4dの間隔は、隣り合う下方切り目4dの始点(下方切り目4dと筒状体3の下端3dとの交点)の間の周方向長さをいう。図7に示す符号Y1乃至Y4は、隣り合う下方切り目4dの形成間隔を表し、この間隔Y1乃至Y4は、略同じである(全て筒状体3の周長×1/4である)。なお、未収縮キャップシールCを扁平状に折り畳んだ状態で表した図8及び図9においては、間隔Y2及び間隔Y4は筒状体3の周長×1/4で表されているが、間隔Y1及び間隔Y3はそれぞれの側面図で半分ずつ表されている(筒状体3の周長×1/8で表されている)ことに留意されたい。
各下方切り目4dのうち少なくとも1つの切り目4dは、後述する開封用補助線5の下端近傍に配置されていることが好ましい。前記「近傍」は、例えば、開封用補助線5の下端と下方切り目4dの上端との間の直線長さが、零を越え且つキャップシールの周長の1/8以下が好ましく、零を越え且つキャップシールの周長の1/10がより好ましい。
本実施形態では、上方切り目4u及び下方切り目4dは、筒状体3の軸方向に対して傾斜状に延設されている。傾斜した複数の上方切り目4u及び下方切り目4dの向きは、左向き傾斜又は右向き傾斜の何れでもよい。
図示例では、周方向に順に、第1上方切り目41u、第2上方切り目42u、第3上方切り目43u、第4上方切り目44uが形成されている。第1上方切り目41u及び第2上方切り目42uは、左向き傾斜で下方に延設され、第3上方切り目43u及び第4上方切り目44uは、それとは反対の右向き傾斜で下方に延設されている。また、周方向に順に、第1下方切り目41d、第2下方切り目42d、第3下方切り目43d、第4下方切り目44dが形成されている。第1下方切り目41d及び第2下方切り目42dは、左向き傾斜で下方に延設され、第3下方切り目43d及び第4下方切り目44dは、それとは反対の右向き傾斜で下方に延設されている。
また、第1上方切り目41uと第1下方切り目41d、第2上方切り目42uと第2下方切り目42d、第3上方切り目43uと第3下方切り目43d、及び、第4上方切り目44uと第4下方切り目44dは、それぞれ対になって筒状体3の軸方向上に配設されている。
なお、扁平状に折り畳んだ未収縮キャップシールDを、図11に示すように、向かい合う折り目34,34で第1基材片38と第2基材片39の2つの基材片に概念上分けると、前記第1上方切り目41u、第1下方切り目41d、第2上方切り目42u及び第2下方切り目42dは、第1基材片38に形成されており、第3上方切り目43u、第3下方切り目43d、第4上方切り目44u及び第4下方切り目44dは、第2基材片39に形成されている。
各上方切り目4u及び下方切り目4dの長さは、特に限定されないが、余りに小さいと、キャップシール付き容器AにおいてキャップシールCの上端部6u及び下端部6dを十分にキャップ部27の上面271及び下向き段差面251に密着させることができないおそれがあることから、それぞれ独立して、1mm以上が好ましく、1.5mm以上がより好ましく、2mm以上がさらに好ましい。また、前記長さが余りに大きいと、キャップシール付き容器Aにおいて切り目に起因した比較的大きな穴がキャップシールCに生じるおそれがあることから、各上方切り目4u及び下方切り目4dの長さは、それぞれ独立して、5mm以下が好ましく、4mm以下がより好ましく、3mm以下がさらに好ましい。
開封用補助線5は、その線に略沿って筒状体3を容易に分断できるようにするために、筒状体3に形成された処理線をいう。開封用補助線5としては、ミシン目線、ハーフカット線などが挙げられる。
ミシン目線は、断続的に形成された複数の貫通孔からなる。従って、複数の貫通孔からなるミシン目線は、隣接する貫通孔の間に非貫通部(不切り部)が存在している。つまり、ミシン目線は、貫通孔と非貫通部が交互に並んで構成された線である。1つの貫通孔の形状は、一般的には、略円形状、直線状、又は屈曲線状であり、好ましくは、直線状である。1つの貫通孔の長さは、特に限定されないが、例えば、0.3mm〜1.5mmであり、好ましくは、0.5mm以上1.5mm未満であり、1つの非切断部の長さは、特に限定されないが、例えば、0.3mm〜1.5mmである。
ハーフカット線は、ラベル基材の厚み方向に完全に貫通せず、ラベル基材の厚み方向に断面略V字状に切り込んだ切り込み線である。
図示例では、開封用補助線5として、ミシン目線を用いた場合を例示している。
開封用補助線5は、筒状体3の軸方向に延びて形成される。
開封用補助線5は、(1)筒状体3の上端3uから下端3dにまで形成されていてもよく、(2)筒状体3の上端3uから下方切り目4dの上端にまで形成されていてもよく、(3)上方切り目4uの下端から筒状体3の下端3dにまで形成されていてもよく、(4)上方切り目4uの下端から下方切り目4dの上端にまで形成されていてもよく、(5)筒状体3の上端3uから筒状体3の中途部にまで形成されていてもよく、(6)上方切り目4uの下端から筒状体3の中途部にまで形成されていてもよい。
また、開封用補助線5は、筒状体3の面内に少なくとも1つ設けられ、好ましくは、2つ以上(複数)形成される。
開封用補助線5が複数形成される場合、各開封用補助線5は、上記(1)乃至(6)のいずれかの態様で形成されていることが好ましい。
少なくとも2つの開封用補助線5が設けられていることにより、筒状体3の上端部のうちその2つの開封用補助線5の間を開封起点として利用できる。なお、かかる開封起点を視覚的に明示するため、筒状体3に開封起点を示すデザイン表示を施してもよい。
特に、少なくとも1つの開封用補助線5が上記(1)乃至(4)から選ばれる態様で形成され且つ少なくとも1つの開封用補助線5が上記(5)又は(6)の態様で形成されていることがより好ましく、少なくとも2つの開封用補助線5が上記(1)乃至(4)から選ばれる態様で形成され且つ少なくとも2つの開封用補助線5が上記(5)又は(6)の態様で形成されていることがさらに好ましい。
図示例では、開封用補助線5は、それぞれ、周方向に間隔を開けて4つ形成されている。
第1開封用補助線51及び第4開封用補助線54は、上方切り目4uの下端から下方切り目4dの上端まで形成されている。図示例の第1開封用補助線51及び第4開封用補助線54は、上記(4)の態様である。
第2開封用補助線52及び第3開封用補助線53は、上方切り目4uの下端から筒状体3の中途部まで形成されている。図示例の第2開封用補助線52及び第3開封用補助線53は、上記(6)の態様である。
本実施形態では、各開封用補助線5は、筒状体3の軸方向に対して傾斜状に延設されている。傾斜した複数の開封用補助線5の向きは、左向き傾斜又は右向き傾斜の何れでもよい。
図示例では、第1開封用補助線51及び第2開封用補助線52は、左向き傾斜で下方に延設され、第3開封用補助線53及び第4開封用補助線54は、右向き傾斜で下方に延設されている。詳しくは、第1開封用補助線51は、第1上方切り目41uの下端から左向き傾斜で下方に延設され、第2下方切り目42dの上端まで形成されている。第2開封用補助線52は、第2上方切り目42uの下端から左向き傾斜で下方に延設され、筒状体3の下端部に至らずに、筒状体3の中途部まで形成されている。第3開封用補助線53は、第3上方切り目43uの下端から右向き傾斜で下方に延設され、筒状体3の下端部に至らずに、筒状体3の中途部まで形成されている。第4開封用補助線54は、第4上方切り目44uの下端から右向き傾斜で下方に延設され、第3下方切り目43dの上端まで形成されている。
各開封用補助線5の周方向における形成間隔は、略同じでもよく、或いは、異なっていてもよい。なお、各切り目4u,4dの周方向における形成間隔が略同じである本実施形態にあっては、各開封用補助線5の周方向における形成間隔は、略同じである。
なお、図8及び図9に示すように、第1基材片38に形成された第1上方切り目41u、第1下方切り目41d、第2上方切り目42u及び第2下方切り目42d並びに第1開封用補助線51及び第2開封用補助線52と、第2基材片39に形成された第4上方切り目44u、第4下方切り目44d、第3上方切り目43u及び第3下方切り目43d並びに第4開封用補助線54及び第3開封用補助線53は、折り目34を対称軸とする線対称形となっている。
<キャップシール付き容器>
本発明のキャップシール付き容器Aは、例えば、次のような方法で得ることができる。
上記未収縮キャップシールDを筒状に開き、図13に示すように、未収縮キャップシールDの上方切り目4uを含む上端部がキャップ部27の上面271よりも上方に突出し且つ未収縮キャップシールDの下方切り目4dを含む下端部が下向き段差面251よりも下方に突出するようにして、前記未収縮キャップシールDを容器Bの頭部24に被せ、熱収縮温度に加熱する。加熱によって未収縮キャップシールDが熱収縮し、キャップシールDの上端部がキャップ部27の上面271の周端部に沿って折れ曲がり且つキャップシールDの下端部が頭部24の下向き段差面251の周端部に沿って折れ曲がると共に、キャップシールDが頭部24の外面に沿って密着する。
未収縮キャップシールDの上端部には上方切り目4uが設けられているので、キャップシールDの上端部は、上方切り目4uの向かい合った切断端49,49が離反するように収縮しつつキャップ部27の上面271の周端部側へ折れ曲がる。同様に、未収縮キャップシールDの下端部には下方切り目4dが設けられているので、キャップシールCの下端部6dは、下方切り目4dの向かい合った切断端49,49が離反するように収縮しつつ下向き段差面251の周端部側へ折れ曲がる。
このようにして、図1乃至図6に示すようなキャップシール付き容器Aが得られる。
なお、未収縮キャップシールDは、加熱による熱収縮により、容器Bの頭部24の外形に沿うように縮径して形状変化するため、開封用補助線5の形状(特に、ミシン目線の貫通孔の形状及び長さ)もそれに応じて若干変化することに留意されたい。
図1乃至図6において、キャップシール付き容器Aは、上記容器Bと、その容器Bに熱収縮装着された筒状のキャップシールCと、を有する。
なお、キャップシール付き容器AのキャップシールCは、上記未収縮キャップシールDで説明したように熱収縮性フィルム31と印刷層32とを有するラベル基材にて形成されている場合が多いが、そのキャップシールCを断面で表す図1や図6などにおいては、ラベル基材を1つの層で表している。
キャップシールCは、主として容器Bの頭部24に装着されている。
キャップシールCの上端部6uは、キャップ部27の上面271の周端部に沿って折り曲げられていると共に、切り欠き7uを介して周方向に延在されてキャップ部27の上面271の周端部に密着されている。以下、上端部6uの切り欠き7uを「上切り欠き」という。上切り欠き7uは、1つでもよく、周方向に2つ以上介在されていてもよい。図示例では、独立した上切り欠き7uが4つ設けられており、従って、キャップシールCの上端部6uは、4つの上切り欠き7uを介して周方向に断続的に延在されてキャップ部27の上面271の周端部に密着されている。第1乃至第4上切り欠き71u,72u,73u,74uは、それぞれ未収縮キャップシールDの第1乃至第4上方切り目41u,42u,43u,44uに起因して生じる。
具体的には、キャップシールCの上端部6uは、複数の上方折り曲げ部61uの集合から構成され、各上方折り曲げ部61uは、各上切り欠き7uの間に存在し且つ周方向に並んで配置されている。各上方折り曲げ部61uは、図6に示すように、キャップシールCの軸芯方向に向かうに従って周方向長さが小さくなっていると共に、前記軸芯方向に向かうに従って厚みが大きくなっている。かかる上方折り曲げ部61uは、略直角状に折れ曲げられ、キャップ部27の上面271の周端部に密着されている。
各上方折り曲げ部61uの幅は、特に限定されないが、キャップシールCの上端部6uを容器Bの頭部24に十分に係止させる観点から、零mmを越え、好ましくは1mm以上であり、より好ましくは1.5mm以上である。
キャップシールCの上縁は、前記各上方折り曲げ部61uの縁から構成されている。各上方折り曲げ部61uの縁は、未収縮キャップシールDの上端3uと、上方切り目4uの一対の切断端49,49と、に起因する。キャップシールCの上縁(各上方折り曲げ部61uの縁)は、その全てがキャップ部27の上面271内に位置していもよく、或いは、そのうちの一部がキャップ部27の側面に位置していてもよい。図示例では、キャップシールCの上縁(各上方折り曲げ部61uの縁)は、キャップ部27の上面271内に位置している。なお、前記キャップシールCの上縁の一部がキャップ部27の側面に位置している場合には、上切り欠き7uの一部分がキャップ部27の側面に延在している。
また、キャップシールCの下端部6dは、下向き段差面251の周端部に沿って折り曲げられていると共に、切り欠き7dを介して周方向に延在されて下向き段差面251の周端部に密着されている。以下、下端部6dの切り欠き7dを「下切り欠き」という。下切り欠き7dは、1つでもよく、周方向に2つ以上介在されていてもよい。図示例では、独立した下切り欠き7dが4つ設けられており、従って、キャップシールCの下端部6dは、4つの下切り欠き7dを介して周方向に断続的に延在されて下向き段差面251の周端部に密着されている。第1乃至第4下切り欠き71d,72d,73d,74dは、それぞれ未収縮キャップシールDの第1乃至第4下方切り目41d,42d,43d,44dに起因して生じる。
具体的には、キャップシールCの下端部6dは、複数の下方折り曲げ部61dの集合から構成され、各下方折り曲げ部61dは、各下切り欠き7dの間に存在し且つ周方向に並んで配置されている。各下方折り曲げ部61dは、図6に示すように、キャップシールCの軸芯方向に向かうに従って周方向長さが小さくなっていると共に、前記軸芯方向に向かうに従って厚みが大きくなっている。かかる下方折り曲げ部61dは、略直角状に折れ曲げられ、下向き段差面251の周端部に密着されている。
各下方折り曲げ部61dの幅は、特に限定されないが、余りに小さいと、キャップシールCの下端部6dを容器Bの頭部24に十分に係止させることができないおそれがあることから、1mm以上が好ましく、1.5mm以上がより好ましい。
キャップシールCの下縁は、前記各下方折り曲げ部61dの縁から構成されている。各下方折り曲げ部61dの縁は、未収縮キャップシールDの下端3dと、下方切り目4dの一対の切断端49,49と、に起因して生じる。キャップシールCの下縁(各下方折り曲げ部61dの縁)は、その全てが下向き段差面251内に位置していもよく、或いは、そのうちの一部が凸部25の側面に位置していてもよい。図示例では、キャップシールCの下縁(各下方折り曲げ部61dの縁)は、下向き段差面251内に位置している。好ましくは、下向き段差面251内に位置したキャップシールCの下縁は、下向き段差面251に略密着している。前記キャップシールCの下縁の一部が凸部25の側面に位置している場合には、下切り欠き7dの一部分が凸部25の側面に延在している。
さらに、キャップシールCの面内には、そのキャップシールCの上縁から下縁にまで延びる開封用補助線5が形成されている。
開封用補助線5は、キャップシールCの上縁から下縁まで延びる補助線を少なくとも1本含んでいればよく、好ましくは、2つ以上(複数)形成される。また、開封用補助線5は、軸方向と平行に延設されていてもよく、或いは、軸方向に対して傾斜状に延設されていてもよい。
上記未収縮キャップシールDを用いた本実施形態では、開封用補助線5は、それぞれ、周方向に間隔を開けて4つ形成されている。
第1開封用補助線51は、第1上切り欠き71uの先端縁711u(下縁)から左向き傾斜で下方に延設され、第2下切り欠き72dの先端縁721d(上縁)まで形成されている。
第2開封用補助線52は、第2上切り欠き72uの先端縁721u(下縁)から左向き傾斜で下方に延設され、キャップシールCの中途部まで形成されている。
第3開封用補助線53は、第3上切り欠き73uの先端縁731u(下延)から右向き傾斜で下方に延設され、キャップシールCの中途部まで形成されている。
第4開封用補助線54は、第4上切り欠き74uの先端縁741u(下縁)から右向き傾斜で下方に延設され、第3下切り欠き73dの先端縁731d(上縁)まで形成されている。
本発明のキャップシール付き容器Aは、キャップシールCの下端部6dが下切り欠き7dを有して周方向に延在されている。このように下切り欠き7dを有していると、キャップシールCの下端部6dの熱収縮量が大きく、下方折り曲げ部61dが下向き段差面251の周端部に沿って強く密着するようになる。特に、下端部6dが複数の下切り欠き7dを有して周方向に断続的に延在されていることにより、さらに熱収縮量が大きくなって各下方折り曲げ部61dの周方向長さが小さくなり、各下方折り曲げ部61dが下向き段差面251の周端部に沿って強く密着するようになる。このようにキャップシールCの下端部6dが下向き段差面251に強く係止されるので、キャップシールCを回転させて引き抜こうとしても、そのキャップシールCのみを容器Bの頭部24の上方に抜き取ることが困難となる。
また、本発明のキャップシール付き容器Aは、キャップシールCの上端部6uが上切り欠き7uを有して周方向に延在されている。このように上切り欠き7uを有していると、キャップシールCの上端部6uの熱収縮量が大きくなり、上方折り曲げ部61uがキャップ部27の上面271の周端部に沿って強く密着するようになる。特に、上端部6uが複数の上切り欠き7uを有して周方向に断続的に延在されていることにより、さらに熱収縮量が大きくなって各上方折り曲げ部61uの周方向長さが小さくなり、各上方折り曲げ部61uがキャップ部27の上面271の周端部に沿って強く密着するようになる。このようにキャップシールCの上端部6uがキャップ部27に強く係止されるので、キャップシールCが容器Bの頭部24の下方に抜け落ちることを防止できる。
さらに、無理に引き抜こうとすると、下切り欠き7dからキャップシールCが裂けて破断するので、開封済みであることを容易に判別できる。特に、開封用補助線5の下端近傍に少なくとも1つの下切り欠き7dが配置されているので、下切り欠き72d,73dから開封用補助線51,54へと裂け、大きな破断が生じ易くなる。
上記キャップシール付き容器Aは、開封用補助線5を利用して容易に開封できる。
例えば、第1上切り欠き71uと第4上切り欠き74uで挟まれる上方折り曲げ部61uを指で摘み、これを開封起点として、図14に示すように、外側下方に引き出すことにより、第1開封用補助線51及び第4開封用補助線54に略沿ってキャップシールCを2つに分断し、これを容器Bの頭部24から除去できる。分断したキャップシールCは、廃棄が容易である。第1開封用補助線51及び第4開封用補助線54は、キャップシールCの下縁まで形成されているので、第1開封用補助線51及び第4開封用補助線54を利用して、キャップシールCの上縁から下縁まで確実に且つ容易に分断できる。特に、第1開封用補助線51及び第4開封用補助線54は、第1上切り欠き71u及び第4上切り欠き74uの先端縁711u,741uから形成されているので、前記上方折り曲げ部61uを摘んで引き出すと、確実に第1開封用補助線51及び第4開封用補助線54から裂け始めるようになる。
なお、本実施形態では、第2開封用補助線52及び第3開封用補助線53も設けられているので、例えば、第1上切り欠き71uと第2上切り欠き72uで挟まれる上方折り曲げ部61u、第2上切り欠き72uと第3上切り欠き73uで挟まれる上方折り曲げ部61u、又は、第3上切り欠き73uと第4上切り欠き74uで挟まれる上方折り曲げ部61uを起点として、キャップシールCを開封することもできる。
本発明は、上記第1実施形態に限られず、様々に変更することができる。
以下、本発明の様々な他の実施形態を説明するが、上記第1実施形態と同様の構成及び効果は、(その説明をしたものとして)説明を省略し、用語及び符号をそのまま援用する。
[第2実施形態]
上記第1実施形態においては、筒状体3の軸方向に対して傾斜して延設されている切り目4u,4d及び開封用補助線5を有する未収縮キャップシールDを用いた場合を具体的に例示したが、図15及び図16に示すように、上方切り目4u、下方切り目4d及び開封用補助線5が軸方向と平行に延設されている未収縮キャップシールDを用いてもよい。
また、上記第1実施形態においては、複数の上方切り目4u及び下方切り目4dが周方向に略等間隔で形成された未収縮キャップシールDを用いた場合を具体的に例示したが、図15及び図16に示すように、複数の上方切り目4u及び下方切り目4dが略等間隔に形成されていない未収縮キャップシールDを用いてもよい。
本実施形態の未収縮キャップシールDを、上記第1実施形態と同様にして、容器Bに熱収縮装着させることにより、キャップシールCの上端部6uが上切り欠き7uを有してキャップ部27の上面271の周端部に密着され且つキャップシールCの下端部6dが下切り欠き7dを有して下向き段差面251の周端部に密着されたキャップシール付き容器Aが得られる。
[第3実施形態]
また、図17及び図18に示すように、複数の上方切り目4uが周方向に略等間隔に形成され且つ各上方切り目4uが軸方向と平行に延設されている未収縮キャップシールDを用いてもよい。また、複数の下方切り目4dが周方向に略等間隔に形成され且つ各下方切り目4dが軸方向と平行に延設されている未収縮キャップシールDを用いてもよい。
なお、図17及び図18に示す符号X1乃至X4、及び、符号Y1乃至Y4は、隣り合う上方切り目4u及び下方切り目4dの形成間隔を表し、これらの間隔は略同じであるが、未収縮キャップシールCを扁平状に折り畳んだ状態で表しているため、図8及び図9と同様に、間隔X1、間隔X3、間隔Y1及び間隔Y3は半分ずつ表されている。
本実施形態の未収縮キャップシールDを、上記第1実施形態と同様にして、容器Bに熱収縮装着させることにより、キャップシールCの上端部6uが上切り欠き7uを有してキャップ部27の上面271の周端部に密着され且つキャップシールCの下端部6dが下切り欠き7dを有して下向き段差面251の周端部に密着されたキャップシール付き容器Aが得られる。
図19は、第3実施形態の未収縮キャップシールDを容器Bに装着して得られたキャップシール付き容器Aの要部拡大平面図であり、図20は、同キャップシール付き容器Aの要部拡大底面図である(ただし、首部23を断面で表している)。
このキャップシール付き容器Aは、図19に示すように、複数の上切り欠き7uがキャップシールCの上端部6uの周方向に略等間隔に配置されている。図19に示す符号Z1乃至Z4は、隣り合う上切り欠き7uの形成間隔を表し、この間隔Z1乃至Z4は、略同じである。また、キャップシール付き容器Aは、複数の下切り欠き7dがキャップシールCの下端部6dの周方向に略等間隔に配置されている。図20に示す符号W1乃至W4は、隣り合う下切り欠き7dの形成間隔を表し、この間隔W1乃至W4は、略同じである。
上切り欠き7uが略等間隔に設けられることにより、複数の上方折り曲げ部61uの周方向長さが略同じとなり、キャップシールCの上端部6uが安定的にキャップ部27の上面271に係止される。同様に、下切り欠き7dが略等間隔に設けられることにより、複数の下方折り曲げ部61dの周方向長さが略同じとなり、キャップシールCの下端部6dが安定的に下向き段差面251に係止される。
[第4実施形態]
さらに、図21に示すように、上端部から上方に延出された延出部81を有する未収縮キャップシールDを用いてもよい。この延出部81は、筒状体3の上端3uのうち隣り合う上方切り目4uの間における上端から延設されていることが好ましい。図示例では、第1上方切り目41uと第4上方切り目44uの間から延出部81が延設されている。
図22は、第4実施形態の未収縮キャップシールDを容器Bに装着して得られたキャップシール付き容器Aの要部拡大平面図である。
このキャップシール付き容器Aは、図22に示すように、キャップシールCの上端部6uを構成する1つの上方折り曲げ部61uの縁から、摘み部82が突出されている。この摘み部82は、前記延出部81に起因するものであり、延出部81が周方向に熱収縮した部分である。かかる摘み部82が形成されているキャップシール付き容器Aは、その摘み部82を摘んで容易に開封できる。
[第5実施形態]
上記第1実施形態においては、上方切り目4u及び下方切り目4d並びに開封用補助線5が傾斜状に延設されているが、例えば、図23に示すように、上方切り目4u及び下方切り目4dが筒状体3の軸方向と平行に延設され且つ開封用補助線5が傾斜状に延設されていてよく、或いは、特に図示しないが、上方切り目4u及び下方切り目4dが筒状体3の軸方向に対して傾斜状に延設され且つ開封用補助線5が筒状体3の軸方向と平行に延設されている未収縮キャップシールDを用いてキャップシール付き容器Aを構成してもよい。さらに、上方切り目4uが筒状体3の軸方向と平行に延設され且つ下方切り目4dが筒状体3の軸方向に対して傾斜状に延設されている未収縮キャップシールD、又は、上方切り目4uが筒状体3の軸方向に対して傾斜状に延設され且つ下方切り目4dが筒状体3の軸方向と平行に延設されている未収縮キャップシールDを用いてキャップシール付き容器Aを構成してもよい。
さらに、上記第1実施形態においては、開封用補助線5が上方切り目4uの下端から下方切り目4dの上端まで形成されている未収縮キャップシールDを具体的に例示したが、図24に示すように、例えば、開封用補助線5が上方切り目4uの下端から筒状体3の下端3dに形成されている未収縮キャップシールDを用いてキャップシール付き容器Aを構成してもよい。この場合にも、開封用補助線5の下端近傍に下方切り目4dが配置されている。
[第6実施形態]
上記各実施形態のキャップシール付き容器Aは、キャップシールCの下端部6dが下切り欠き7dを介して周方向に延在されて下向き段差面251の周端部に密着されているが、図25及び図26に示すように、キャップシールCの下端部6dが下切り欠き7dを介して周方向に延在されて首部23に密着されていてもよい。この場合も、キャップシールCの下端部6dは、複数の下切り欠き7dを介して周方向に断続的に延在されて首部23に密着されていることが好ましい。図示例では、キャップシールCの下縁は、その全てが首部23内に位置している。好ましくは、首部23内に位置したキャップシールCの下縁は、首部23の外面に略密着している。
なお、特に図示しないが、キャップシールCの下端部6dが、下切り欠き7dを介して周方向に延在されて下向き段差面251の周端部及び首部23に密着されていてもよい。この不図示の構成では、下切り欠き7dは、首部23から下向き段差面251に跨がるように形成され、キャップシールCの下縁は、首部23と下向き段差面251に跨がって位置する。
[第7実施形態]
上記各実施形態のキャップシール付き容器Aは、キャップ部27の下面と凸部25(径大部)の上面とが接している又は僅かに離れており、頭部24の側面が略平坦であるが、例えば、頭部24の側面に、キャップシールCが縮径して入り込む凹部が周設されていてもよい。このような凹部29は、例えば、図27に示すように、凸部25の側面の高さを短くする(及び/又はキャップ部27の側面の高さを短くする)ことにより、キャップ部27の下面と凸部25(径大部)の上面との間に形成できる。この凹部29の高さは、特に限定されないが、例えば、5mm〜10mmであり、凹部29の深さは、2mm〜5mmである。なお、凹部29の高さは、凹部の上下方向における長さをいう。かかる凹部29を含んで装着されたキャップシールCは、図示のように、凹部29に対応する部分が凹部29内に入りこんで縮径する。かかるキャップシール付き容器Aは、キャップシールCを無理に引き抜こうとすると、下切り欠き7dからの破断が生じ易いので好ましい。
上記様々な実施形態から選ばれる2以上の実施形態を適宜組み合わせてもよく、或いは、上記様々な実施形態から選ばれる1つ又は2つ以上の構成を、それ以外の実施形態に置換してもよい。例えば、第3実施形態で示した一部の構成を、第4実施形態の一部の構成に置換などしてもよい。
A キャップシール付き容器
B 容器
C キャップシール
D 未収縮キャップシール
23 容器の首部
24 容器の頭部
25 容器の凸部(径大部)
251 容器の下向き段差面
27 容器のキャップ部
271 キャップ部の上面
5 開封用補助線
6u キャップシールの上端部
7u 上端部の切り欠き
6d キャップシールの下端部
7d 下端部の切り欠き

Claims (8)

  1. 首部と、前記首部の上方に設けられたキャップ部を含む頭部であって、前記首部との間に下向き段差面を生じさせる径大部を有する頭部と、を有する容器と、
    前記頭部に熱収縮装着された筒状のキャップシールと、を備え、
    前記キャップシールの下端部が、前記下向き段差面の周端部に沿って折り曲げられ、且つ切り欠きを有して周方向に延在されて前記下向き段差面の周端部に密着されており、
    前記キャップシールの面内には、キャップシールの上縁から下縁まで開封用補助線が形成されている、キャップシール付き容器。
  2. 首部と、前記首部の上方に設けられたキャップ部を含む頭部であって、前記首部との間に下向き段差面を生じさせる径大部を有する頭部と、を有する容器と、
    前記頭部から首部にかけて熱収縮装着された筒状のキャップシールと、を備え、
    前記キャップシールの下端部が、前記下向き段差面の周端部に沿って折り曲げられ、且つ切り欠きを有して周方向に延在されて前記首部に密着されており、
    前記キャップシールの面内には、キャップシールの上縁から下縁まで開封用補助線が形成されている、キャップシール付き容器。
  3. 前記切り欠きを周方向に間隔を開けて複数有する、請求項1または2に記載のキャップシール付き容器。
  4. 前記開封用補助線の下端近傍に少なくとも1つの切り欠きが配置されている、請求項3に記載のキャップシール付き容器。
  5. 前記複数の切り欠きが、キャップシールの下端部の周方向に略等間隔に配置されている、請求項3または4に記載のキャップシール付き容器。
  6. 前記開封用補助線の下端近傍に前記切り欠きが配置されている請求項1または2に記載のキャップシール付き容器。
  7. 前記キャップシールの上端部が、切り欠きを介して周方向に延在されて前記上面の周端部に密着されている、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のキャップシール付き容器。
  8. 前記開封用補助線が、前記キャップシールの上端部の切り欠きの先端縁から斜め方向に延びて形成されている、請求項7に記載のキャップシール付き容器。
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