JP2018037999A - 画像読取装置、画像読取方法及び画像読取用プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】省エネモード中に原稿台の原稿差替により原稿サイズが変更された場合、省エネモードから通常モードに復帰後に、原稿サイズと用紙サイズが一致していないコピーをすることのない画像読取装置を提供する。【解決手段】原稿台に原稿が載置された状態で通常モードから省エネモードに移行し、省エネモードに移行している期間にプラテンカバーの開閉がなく、プラテンカバーの開閉以外の事象をトリガとして通常モードに復帰した場合、移行のときに保持している原稿サイズ情報を復帰後の通常モードの少なくとも初期まで維持し、原稿台に原稿が載置された状態で通常モードから省エネモードに移行し、省エネモードに移行している期間にプラテンカバーの開閉があれば、開閉を通常モードに復帰するためのトリガとせず、遅くともプラテンカバーの開閉以外により通常モードに復帰する直後までに原稿サイズ情報をクリアする。【選択図】図14

Description

本発明は、原稿台に載置された原稿画像を読み取る画像読取装置、画像読取方法及び画像読取用プログラムに関する。
従来より、原稿台に載置された原稿画像を読み取る画像読取装置を備えた画像処理装置、例えば、複写機、ファミシミリ装置、あるいは、複写機能とファミシミリ機能とプリンタ機能を備えた複合機が存在する。これらの画像処理装置では、ユーザから省エネモードへの遷移が指示された場合や、ユーザからの指令が一定時間以上ない場合には、一部の構成要素以外への電源供給を停止する省エネモードを備えたものが提供されている。
通常モードから省エネモードへ移ることを、「省エネモード移行」という。
通常モードから省エネモードへ移るきっかけとなる出来事を、「省エネ遷移トリガ」という。
省エネモードから通常モードへ復帰することを、「通常復帰」という。
省エネモードから通常モードへ復帰するきっかけとなる出来事を、「通常復帰トリガ」という。
「省エネ遷移トリガ」としては、ユーザから省エネモードへの遷移が指示されたことや、ユーザからの指令が一定時間以上ないことが挙げられる。
「通常復帰トリガ」としては、ユーザから通常モードへの復帰が指示されたことや、画像処理装置のいずれかのキーが操作されたこと、人感センサが人の存在を検知したこと等である。
特開2002−258678号公報 特開2002−314727号公報
画像読取装置には、通常、原稿台(ガラス面)に載置された原稿の大きさを検知する機能が備わっている。しかし、省エネモードにおいては、この原稿の大きさを検知する機能部分には、電源が供給されていない。したがって、検知用発光部は消灯したままであり、検知用受光部も機能しないままであり、原稿サイズ検出部も機能しないままである。このため、省エネモード中に、仮に原稿が異なるサイズの原稿に置き換えられたとしても、省エネモード中に検知することができない。
(問題点1)
画像読取装置は、通常、通常モードにおいて検知した原稿のサイズの情報を、省エネモードに移行後も保持し、その後通常モードに復帰してもなお保持している。そうすると、省エネモード中にプラテンカバーが開閉され、原稿が異なるサイズの原稿に置き換えられた場合、通常モードに復帰後に保持している原稿サイズ情報と、実際に原稿台(ガラス面)に載置されている原稿のサイズ情報とが不一致となる。この状態で原稿を読み取ると、原稿の一部を読み取れなかったり、誤サイズコピーをしたりするおそれがある。
図1及び図2は、前記問題点1を説明する図である。
図2(a)は、図1(c)及び図1(d)に相当し、図2(b)は、図1(e)に相当している。
図1(a)において、原稿台(ガラス面)にA4縦の原稿が置かれていたとする。その後、図1(b)のようにプラテンカバーが閉じられると、原稿サイズ情報として「A4縦」が保持される。図1(b)において省エネ遷移トリガが発生すると、図1(c)のように省エネモードに遷移する。
特許文献2の段落[0006]に記載された従来技術では、例えば、図1(c)の省エネモード中に、図1(d)のようにプラテンカバーが開けられ、「A4縦」の原稿が「A4横」の原稿に置き換えられた場合、プラテンカバーが開けられたことが、通常復帰トリガとなり、図1(e)のように通常復帰するが、保持されている原稿サイズ情報は、「A4縦」のままである。この状態で、図2(b)のようにコピーをすると、実際に原稿台(ガラス面)に置かれた原稿は「A4横」であるにも関わらず、画像読取装置は原稿が「A4縦」であると認識しているので、図2(c)のように誤ったコピー結果となってしまう。
(問題点2)
前記問題点1に対処する方法として、特許文献1の請求項1−6に記載された技術では、省エネモード中にプラテンカバーが開閉される等の通常復帰トリガが発生した場合、原稿のサイズ情報をクリアして通常復帰することを開示している。
(問題点2−1)
省エネ移行前から原稿が載置されていた場合、プラテンカバーが開閉される等の通常復帰トリガが発生と、通常復帰時に原稿のサイズ情報をクリアしているので、原稿のサイズ情報を取得するために再度プラテンカバーが開閉する必要がある。
(問題点2−2)
省エネモード中にプラテンカバーを開閉する目的としては、単にユーザが原稿を原稿台(ガラス面)から取り除きたかった場合もあり得る。この場合に通常復帰することは、不要な通常復帰をすることになる。
図3は、前記問題点2−1及び問題点2−2を説明する図である。図3(a)において、原稿台(ガラス面)にA4縦の原稿が置かれていたとする。その後、図3(b)のようにプラテンカバーが閉じられると、原稿サイズ情報「A4縦」が保持される。図3(b)において、ユーザが誤って節電キーを押した場合、図3(c)のように省エネモードに遷移する。例えば、特許文献1の請求項1−6に記載された技術では、ここで何らかの通常復帰トリガが発生した場合、保持していた原稿サイズ情報を破棄するため、同じ作業を継続したいにも関わらず、図3(e)のように原稿サイズが不明の状態となってしまう。図3(e)では、改めて原稿サイズを検知させる必要がある。(前記問題点2−1)
また、図3(c)の省エネモードにおいて、図3(d)のように、単に取り忘れた原稿を取り除くためにプラテンカバーを開けると、それが通常復帰トリガとなり、通常復帰する必要がないにも関わらず、不要な通常復帰をしてしまう。(前記問題点2−2)
本発明は、係る問題点を解消し、省エネモード中に、プラテンカバーが開閉され、原稿が異なるサイズの原稿に置き換えられても、誤サイズコピーのおそれがなく、また省エネモード中に、プラテンカバーが開閉しても、不要な通常復帰をしない画像読取装置、画像読取方法及び画像読取用プログラムを提供することを目的とする。
本発明者らは、省エネモード中にプラテンカバーが開閉された場合、原稿のサイズ情報をクリアするが、通常復帰はせず、他作業により通常復帰をした後に、「原稿サイズが検知されていない。」旨を表示し、「プラテンカバーを開閉すること。」をユーザに促すメッセージを表示することにより、前記問題点を解消できることを見いだし、本発明を完成するに至った。
(1)原稿台に載置された原稿を読み取る画像読取装置であって、
前記原稿台に原稿が載置された状態で通常モードから省エネモードに移行し、且つ、前記省エネモードに移行している期間にプラテンカバーの開閉がなく、前記プラテンカバーの開閉以外の事象をトリガとして前記通常モードに復帰した場合には、前記移行のときに保持している原稿サイズ情報を復帰後の前記通常モードの少なくとも初期まで維持する維持手段と、
前記原稿台に前記原稿が載置された状態で前記通常モードから前記省エネモードに移行し、且つ、前記省エネモードに移行している期間に前記プラテンカバーの開閉があれば、該開閉を前記通常モードに復帰するためのトリガとせず、遅くとも前記プラテンカバーの開閉以外の事象により前記通常モードに復帰する直後までに前記原稿サイズ情報をクリアするクリア手段と、
を備えることを特徴とする画像読取装置。
(1)の画像読取装置は、省エネモード中にプラテンカバーの開閉がなかった時には、通常復帰後、直ちに省エネモードに移行する前の作業を再開できる。また、省エネモード中にプラテンカバーの開閉があった時には、不要な通常復帰をすることがなく、また通常復帰後に誤ったサイズのコピーをするおそれがない。
(2)前記原稿台に前記原稿が載置された状態で前記通常モードから前記省エネモードに移行した場合に、前記省エネモードに移行している期間に前記プラテンカバーの開閉があれば、前記プラテンカバーの開閉以外の事象により通常モードに復帰したならば、原稿サイズが未確定である旨を表すメッセージと、前記プラテンカバーの開閉を促すメッセージを画面に表示する第1表示手段を更に備えることを特徴とする(1)に記載の画像読取装置。
(2)の画像読取装置は、原稿サイズ情報を保持していない時に、原稿サイズが未確定であることをユーザに知らせ、プラテンカバーを開閉して、原稿のサイズを再度検知させることをユーザに促すことができる。
(3)前記原稿台に原稿が載置されていない状態で前記通常モードから前記省エネモードに移行した場合に、プラテンカバーの開閉により前記省エネモードから前記通常モードに復帰する第2復帰手段を更に備えることを特徴とする(1)又は(2)に記載の画像読取装置。
(3)の画像読取装置は、省エネモード中に別ユーザによる操作があった時に、通常復帰させることができる。
(4)前記原稿台に原稿が載置されていない状態で前記通常モードから前記省エネモードに移行した場合に、プラテンカバーの開閉により前記省エネモードから前記通常モードに復帰しない復帰回避手段を更に備えることを特徴とする(1)又は(2)に記載の画像読取装置。
(4)の画像読取装置は、最初のユーザが「原稿台に原稿を置き忘れたか、取り去ったか」の記憶が曖昧になって、確認のためにプラテンカバーを開閉した時に、不要な通常復帰を防止できる。
(5)前記原稿台に原稿が載置されていない状態で前記通常モードから前記省エネモードに移行した場合に、前記省エネモードから前記通常モードに復帰した後に、原稿サイズが未確定である旨を表すメッセージと、プラテンカバーの開閉を促すメッセージを表示する第2表示手段を更に備えることを特徴とする(3)又は(4)に記載の画像読取装置。
(5)の画像読取装置は、原稿サイズが未確定であることをユーザに知らせ、プラテンカバーを開閉して、原稿のサイズを再度検知させることをユーザに促すことができる。
(6)原稿送り装置優先モードが指定されており、原稿送り装置と前記原稿台の両方に原稿が搭載されている場合は、前記通常モードから前記省エネモードに復帰した後、前記原稿送り装置に搭載されている原稿のサイズ情報を前記表示画面に表示する第3表示手段を更に備えることを特徴とする(1)乃至(5)のいずれか一つに記載の画像読取装置。
(6)の画像読取装置は、原稿送り装置優先モード、原稿台優先モ−ドの各モードに応じた原稿サイズの表示を行うことができる。
本発明によれば、使い勝手の良い画像読取装置を提供することができる。
従来の複合機の画像読取装置の問題点1を説明する図である。 従来の複合機の画像読取装置の問題点1を説明する図である。 従来の複合機の画像読取装置の問題点2を説明する図である。 本発明が実施される複合機の概要を示す図である。 本発明が実施される複合機の画像読取に関わる画像読取装置の構成を示すブロック図である。 本発明が実施される複合機の画像読取装置の原稿自動読み取り装置と原稿台を示す図である。 本発明が実施される複合機の画像読取装置の操作パネル例を示す図である。 本発明が実施される複合機の画像読取装置の原稿セットを示す図である。 本発明が実施される複合機の画像読取装置のセンサ構成例を示す図である。 本発明の画像読取装置の制御部のモジュール構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像読取装置の動作Aを説明する図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像読取装置の動作Bを説明する図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像読取装置の動作Cを説明する図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像読取装置のフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る画像読取装置のフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る画像読取装置の動作を説明する図である。 本発明の第3の実施形態に係る画像読取装置のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図を参照しながら説明する。
図4に、本発明が実施される複合機800の概要を示す。
複合機800は、外部から伝達された画像データに応じて、所定のシート(記録用紙)に対して多色及び単色の画像を形成するもので、装置本体810と、原稿自動送り装置820とを含む。装置本体810は、露光ユニット1、現像器2、感光体ドラム3、クリーナユニット4、帯電器5、中間転写ベルトユニット6、定着ユニット7、給紙カセット81、排紙トレイ91等を含む。
装置本体810の上部には、原稿が載置される透明ガラスからなる原稿台92が設けられ、原稿台92の上側には原稿自動送り装置820が取り付けられている。原稿自動送り装置820は、原稿台92の上に自動で原稿を搬送する。また原稿自動送り装置820は矢印M方向に回動自在に構成され、原稿台92の上を開放することにより原稿を手置きで置くことができるようになっている。
本複合機において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたものである。したがって、現像器2、感光体ドラム3、帯電器5、クリーナユニット4は、各色に応じた4種類の潜像を形成するようにそれぞれ4個ずつ設けられ、それぞれブラック、シアン、マゼンタ、イエローに設定され、これらによって4つの画像ステーションが構成されている。
帯電器5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させるための帯電手段であり、図4に示すようなチャージャ型の他、接触型のローラ型やブラシ型の帯電器が用いられることもある。
露光ユニット1は、本発明に関わる画像書込み装置に該当するものであり、レーザ出射部及び反射ミラー等を備えたレーザスキャニングユニット(LSU)として構成される。露光ユニット1は、レーザビームを走査するポリゴンミラーと、ポリゴンミラーによって反射されたレーザ光を感光体ドラム3に導くためのレンズやミラー等の光学要素が配置されている。露光ユニット1を構成する光走査装置の構成は、後述して具体的に説明する。また露光ユニット1としては、この他発光素子をアレイ状に並べた例えばELやLED書込みヘッドを用いる手法も採用できる。
露光ユニット1は、帯電された感光体ドラム3を入力された画像データに応じて露光することにより、その表面に、画像データに応じた静電潜像を形成する機能を有する。現像器2はそれぞれの感光体ドラム3上に形成された静電潜像を4色(YMCK)のトナーにより顕像化するものである。またクリーナユニット4は、現像・画像転写後における感光体ドラム3上の表面に残留したトナーを、除去・回収する。
感光体ドラム3の上方に配置されている中間転写ベルトユニット6は、中間転写ベルト61、中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63、中間転写ローラ64、及び中間転写ベルトクリーニングユニット65を備えている。上記中間転写ローラ64は、YMCK用の各色に対応して4本設けられている。
中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63、及び中間転写ローラ64は、中間転写ベルト61を張架して回転駆動させる。また各中間転写ローラ64は、感光体ドラム3のトナー像を、中間転写ベルト61上に転写するための転写バイアスを与える。
中間転写ベルト61は、各感光体ドラム3に接触するように設けられている、そして、感光体ドラム3に形成された各色のトナー像を中間転写ベルト61に順次的に重ねて転写することによって、中間転写ベルト61上にカラーのトナー像(多色トナー像)を形成する機能を有している。中間転写ベルト61は、例えば厚さ100μm〜150μm程度のフィルムを用いて無端状に形成されている。
感光体ドラム3から中間転写ベルト61へのトナー像の転写は、中間転写ベルト61の裏側に接触している中間転写ローラ64によって行われる。中間転写ローラ64には、トナー像を転写するために高電圧の転写バイアス(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加されている。中間転写ローラ64は、直径8〜10mmの金属(例えばステンレス)軸をベースとし、その表面が導電性の弾性材(例えばEPDM,発泡ウレタン等)により覆われているローラである。この導電性の弾性材により、中間転写ベルト61に対して均一に高電圧を印加することができる。本実施形態では転写電極としてローラ形状を使用しているが、それ以外にブラシ等も用いることが可能である。
上述の様に各感光体ドラム3上で各色相に応じて顕像化された静電像は中間転写ベルト61で積層される。このように、積層された画像情報は中間転写ベルト61の回転によって、後述の用紙と中間転写ベルト61の接触位置に配置される転写ローラ10によって用紙上に転写される。
この時、中間転写ベルト61と転写ローラ10は所定ニップで圧接されると共に、転写ローラ10にはトナーを用紙に転写させるための電圧が印加される(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)。更に、転写ローラ10は上記ニップを定常的に得るために、転写ローラ10もしくは前記中間転写ベルト駆動ローラ62の何れか一方を硬質材料(金属等)とし、他方を弾性ローラ等の軟質材料(弾性ゴムローラ、又は発泡性樹脂ローラ等々)が用いられる。
また、上記のように、感光体ドラム3に接触することにより中間転写ベルト61に付着したトナー、もしくは転写ローラ10によって用紙上に転写が行われず中間転写ベルト61上に残存したトナーは、次工程でトナーの混色を発生させる原因となるために、中間転写ベルトクリーニングユニット65によって除去・回収されるように設定されている。中間転写ベルトクリーニングユニット65には、中間転写ベルト61に接触する例えばクリーニング部材としてクリーニングブレードが備えられており、クリーニングブレードが接触する中間転写ベルト61は、裏側から中間転写ベルト従動ローラ63で支持されている。
給紙カセット81は、画像形成に使用するシート(記録用紙)を蓄積しておくためのトレイであり、装置本体810の露光ユニット1の下側に設けられている。また手差し給紙カセット82にも画像形成に使用するシートを置くことができる。また、装置本体810の上方に設けられている排紙トレイ91は、印刷済みのシートをフェイスダウンで集積するためのトレイである。
また装置本体810には、給紙カセット81及び手差し給紙カセット82のシートを転写ローラ10や定着ユニット7を経由させて排紙トレイ91に送るための、略垂直形状の用紙搬送路Sが設けられている。給紙カセット81乃至手差し給紙カセット82から排紙トレイ91までの用紙搬送路Sの近傍には、ピックアップローラ11a,11b、複数の搬送ローラ12a〜12d,レジストローラ13、転写ローラ10、定着ユニット7等が配されている。
搬送ローラ12a〜12dは、シートの搬送を促進・補助するための小型のローラであり、用紙搬送路Sに沿って複数設けられている。またピックアップローラ11aは、給紙カセット81の端部近傍に備えられ、給紙カセット81からシートを1枚ずつピックアップして用紙搬送路Sに供給する。同様にまたピックアップローラ11bは、手差し給紙カセット82の端部近傍に備えられ、手差し給紙カセット82からシートを1枚ずつピックアップして用紙搬送路Sに供給する。
また、レジストローラ13は、用紙搬送路Sを搬送されているシートを一旦保持するものである。そして、感光体ドラム3上のトナー像の先端とシートの先端を合わせるタイミングでシートを転写ローラ10に搬送する機能を有している。
定着ユニット7は、ヒートローラ71及び加圧ローラ72を備えており、ヒートローラ71及び加圧ローラ72は、シートを挟んで回転するようになっている。またヒートローラ71は、図示しない温度検出器からの信号に基づいて制御部によって所定の定着温度となるように設定されており、加圧ローラ72と共にトナーをシートに熱圧着することにより、シートに転写された多色トナー像を溶融・混合・圧接し、シートに対して熱定着させる機能を有している。またヒートローラ71を外部から加熱するための外部加熱ベルト73が設けられている。
次にシート搬送経路を詳細に説明する。上述のように、複合機には予めシートを収納する給紙カセット81、及び手差し給紙カセット82が設けられている。これら給紙カセット81,82からシートを給紙するために、各々ピックアップローラ11a,11bが配置され、シートを1枚ずつ用紙搬送路Sに導くようになっている。
各給紙カセット81,82から搬送されるシートは用紙搬送路Sの搬送ローラ12aによってレジストローラ13まで搬送され、シートの先端と中間転写ベルト61上の画像情報の先端を整合するタイミングで転写ローラ10に搬送され、シート上に画像情報が書き込まれる。その後、シートは定着ユニット7を通過することによってシート上の未定着トナーが熱で溶融・固着され、その後に配された搬送ローラ12bを経て排紙トレイ91上に排出される。
上記の搬送経路は、シートに対する片面印字要求の時のものであるが、これに対して両面印字要求の時は、上記のように片面印字が終了し定着ユニット7を通過したシートの後端が最終の搬送ローラ12bで把持された時に、搬送ローラ12bが逆回転することによってシートを搬送ローラ12c,12dに導く。そしてその後レジストローラ13を経てシート裏面に印字が行われた後にシートが排紙トレイ91に排出される。
図5は、複合機800の画像読取に関わる画像読取装置200の構成を示すブロック図である。
操作パネル部211は、液晶表示画面を有するタッチパネルを備え、ユーザが操作して、画像処理を行う際の各種のパラメータを設定したり、画像読取装置200に対する命令を入力したりする。
制御部212は、CPU2121、ROM2122、RAM2123、I/O2124を含み、ROM2122に記憶されたプログラムに従って、CPU2121が画像読取装置全体の処理を制御する。
スキャナ部213は、CCD素子2131を含み、原稿を読み取って、光学情報を電気信号に変換する。
画像処理部214は、スキャナ部213で読み取った画像に対して、拡大・縮小等の各種画像処理を行う。
画像記憶部215は、スキャナ部213で読み取った画像データ又は画像処理部214で処理した画像データを記憶する。
光学センサ部216は、原稿のサイズを検知する原稿サイズ検知センサとプラテンカバーの開閉を検知するプラテンカバー開閉センサとを含む。
プラテン原稿操作部駆動モータ217は、原稿台92に載置された原稿を光学的に走査するための駆動モータである。ドライバ2171は、制御部212が、プラテン原稿操作部駆動モータ217をドライブするためのドライバである。
原稿搬送ローラ駆動モータ218は、原稿セット台にセットされた原稿を搬送するローラを回転させるモータである。ドライバ2181は、制御部212が、原稿搬送ローラ駆動モータ218をドライブするためのドライバである。
制御部212は、インターフェース部219と通信ラインで接続されている。
制御部212、画像処理部214、画像記憶部215、及びインターフェース部219は、画像データバスで相互に接続されている。
インターフェース部219は、外部機器(コンピュータ・プリンタ)220と接続されている。
図6は、画像読取装置200の原稿自動送り装置820と原稿台92の構成を示す図である。
原稿給紙ローラ301が回転して、原稿を自動的に搬送する。
原稿給紙部カバー302は、通常は閉じていて、原稿の紙詰まりの処置や、原稿給紙ローラ301を清掃する時に開く。
原稿ガイド303は、原稿を正しく読み取るためのガイドであり、奥行き方向に可動になっており、セットした原稿のサイズの幅に合わせるようになっている。
原稿セット台304は、複数枚の原稿をセットする台である。
原稿出紙部305に、読み取りを終了した原稿が出てくる。
原稿読み取り部306は、原稿セット台304にセットした原稿を読み取る部分である。
原稿サイズ検知板307は、原稿台(ガラス面)92にセットした原稿のサイズを検知する装置である。
原稿台(ガラス面)92は、厚手の原稿やブック物等の原稿であって、原稿自動送り装置を使うことができない原稿をセットする時に使う。
図7は、画像読取装置200の操作パネル例を示す図である。
タッチパネル401は、例えば、液晶表示画面とタッチセンサを備え、液晶表示画面はメッセージやキー等を表示し、タッチセンサは表示されているキー等に対する利用者の指によるタッチを検出する。
クリアキー402は、部数等設定した数値を「0」に戻すために使用される。
リセットキー403は、操作途中の各種設定の解除や操作を初期状態から始めるために使用される。
ストップキー404は、コピーを中止する時や、原稿の読み込みを中止するために使用される。
カラースタートキー405は、カラーコピーする時や、原稿をカラーで読み込むために使用される。
白黒スタートキー406は、原稿を白黒で読み込むために使用される。
節電キー407は、画像読取装置200を省エネモードに移行するために使用される。節電キー407がONにされ、又は一定時間何れのキーに対しても操作がないことにより省エネモードに移行する。節電キー407がOFFにされること、又は何れかのキーに対する操作等の各種通常復帰トリガにより省エネモードから復帰する。
電源キー408は、画像読取装置200の電源を入れる、又は切るために使用される。
図8は、原稿をセットした時に、タッチパネル401に表示されるキーについて説明する図である。
原稿キー501には、原稿をセットした時に自動検知された原稿サイズが表示される。原稿台(ガラス面)92と原稿送り装置(原稿セット台304)の両方に原稿が搭載されている場合は、原稿送り装置側が優先して表示される。利用者は、原稿サイズを手動で入力するためには、原稿キー501にタッチする。原稿サイズが手動で入力されている場合には、設定されたサイズが表示される。
用紙キー502には、用紙をセットすると、自動検知された用紙サイズが表示される。利用者は、使用する用紙(トレイ)を変更する時に用紙キー502にタッチする。タッチするとトレイ、用紙サイズ、用紙種類(タイプ)が並んで表示される。
原稿送り表示503は、原稿自動送り装置に原稿がセットされた時に表示される。
図9は、画像読取装置200に設けられている光学センサ部216について説明する図である。
原稿サイズ検知板(発光)601は、複数の検知用発光部を含む。原稿台(ガラス面)92にセットされた原稿のサイズを検知するために複数の検知用発光部は発光のために駆動される。
原稿サイズ検知基板(受光)602は、複数の検知用発光部にそれぞれ対応する複数の検知用受光部を含む。複数の検知用発光部は、後述するように上昇した状態においては、原稿セット台304の一辺側の辺縁部の上方にその一辺に沿うように並び、複数の検知用受光部は、原稿セット台304の対向辺側の辺縁部の下方にその対向辺に沿うように並ぶ。各検知用発光部から出射した光は、原稿により遮られなければ、対応する検知用受光部に到達するが、原稿により遮られれば、対向する検知用受光部に到達しない。したがって、受光した検知用受光部の組み合わせにより原稿の有無及び、原稿がある場合には、原稿のサイズを検出することができる。
プラテンカバー開閉センサ603は、プラテンカバーの開閉を検知するセンサである。その検知信号を、原稿サイズ検知のトリガ用信号として使用している。プラテンカバー開閉センサ603がOPEN状態の時に、原稿サイズ検知板(発光)601がこれに連動して上昇すると共に、これに備わる複数の検知用発光部が発光する。上昇した位置にあり且つ発光状態の原稿サイズ検知板(発光)601と原稿サイズ検知基板602により原稿サイズを検知する。そして、プラテンカバー開閉センサ603がOPENからCLOSEに変われば、その時点の近辺において原稿サイズ検知動作を停止し、原稿サイズ情報を保持する。複数の検知用発光部は消灯する。
したがって、利用者が、プラテンカバーを開けてから、原稿台92に原稿を載置し、その後、プラテンカバーを閉じる操作をするだけで、原稿サイズを検知することが可能となる。
その後、プラテンカバー開閉センサ603がCLOSEからOPENに変われば、原稿サイズ検知動作の再開が可能となる。
図10は、本実施形態の画像読取装置の制御部212のモジュール構成を示すブロック図である。
第1維持部121は、原稿台に原稿が載置された状態で通常モードから省エネモードに移行した場合に、移行時に保持している原稿サイズ情報を省エネモードの少なくとも初期において維持する。
第2維持部122は、原稿台に原稿が載置された状態で通常モードから省エネモードに移行した場合に、前記省エネモードに移行している期間にプラテンカバーの開閉がなければ、前記省エネモード及び復帰後の通常モードの少なくとも初期において原稿サイズ情報を維持する。
第1復帰部123は、原稿台に原稿が載置された状態で通常モードから省エネモードに移行した場合に、プラテンカバーの開閉以外の事象により前記省エネモードから前記通常モードに復帰する。
第2復帰部124は、原稿台に原稿が載置されていない状態で通常モードから省エネモードに移行した場合に、プラテンカバーの開閉により前記省エネモードから前記通常モードに復帰する。
クリア部125は、原稿台に原稿が載置された状態で通常モードから省エネモードに移行した場合に、前記省エネモードに移行している期間にプラテンカバーの開閉があれば、該開閉を通常復帰トリガとせず、前記プラテンカバーの開閉以外の事象により通常モードに復帰する直後までに原稿サイズ情報をクリアする。
第1表示部126は、原稿台に原稿が載置された状態で通常モードから省エネモードに移行した場合に、前記省エネモードに移行している期間にプラテンカバーの開閉があれば、前記プラテンカバーの開閉以外の事象により通常モードに復帰したならば、原稿サイズが未確定である旨を表すメッセージと、前記プラテンカバーの開閉を促すメッセージを画面に表示する。
第2表示部127は、原稿台に原稿が載置されていない状態で通常モードから省エネモードに移行した場合に、前記省エネモードから前記通常モードに復帰した後に、原稿サイズが未確定である旨を表すメッセージと、プラテンカバーの開閉を促すメッセージを表示する。
第3表示部128は、原稿送り装置優先モードが指定されており、原稿送り装置と原稿台の両方に原稿が搭載されている場合は、通常モードから省エネモードに復帰した後、前記原稿送り装置に搭載されている原稿のサイズ情報を表示画面に表示する。
復帰回避部129は、原稿台に原稿が載置されていない状態で通常モードから省エネモードに移行した場合に、プラテンカバーの開閉により前記省エネモードから前記通常モードに復帰しない。
本発明の実施形態では、省エネ遷移トリガとしては、
(a)節電キーがONされた。
(b)一定時間、操作が行われなかった。
である。
通常復帰トリガとしては、
(a)節電キーがOFFされた。
(b)いずれかのキーが操作された。
(c)プリント要求又はFAX受信があった。
(d)人感センサが検知した。
等である。
なお、「プラテンカバーが開閉された。」は、従来、通常復帰トリガとされていたが、本発明の実施形態では、「プラテンカバーが開閉された。」は、原則、通常復帰トリガとしない。
ただし、原稿台(ガラス面)92に原稿がない状態で、省エネモードに移行した場合は、第2復帰部124は、「プラテンカバーが開閉された。」ことに基づき、通常復帰させる。これは、「最初のユーザは、原稿が載置されていないことを知っているはずであるから、原稿を取り除くためにプラテンカバーが開けるはずがない。したがって、プラテンカバーを開けたユーザは、最初のユーザとは別のユーザである。」と推論できるからである。
また、原稿台(ガラス面)92に原稿がある状態で、省エネモードに移行した場合に、プラテンカバーが開閉されると、クリア部125は、保持されていた原稿サイズ情報をクリアする。そして、その後、他作業にて通常復帰した場合は、第1表示部126は、操作パネル部211の液晶表示画面に「原稿サイズが検知されていないこと。」を表示し、「プラテンカバーを開閉すること。」を促すメッセージを表示する。
また、原稿台(ガラス面)92に原稿がない状態で、省エネモードに移行し、その後に通常復帰した場合にも、第2表示部127は、操作パネル部211の液晶表示画面に「原稿サイズが検知されていないこと。」を表示し、「プラテンカバーを開閉すること。」を促すメッセージを表示する。
[第1の実施形態]
図11は、本発明の第1の実施形態に係る画像読取装置の動作Aを説明する図である。
図11(a)において載置されている原稿から原稿サイズを認識し、図11(b)のようにプラテンカバーを閉めた後、省エネ遷移トリガが発生すると、図11(a)において認識した原稿サイズ情報を保持した状態で図11(c)のように省エネモードに移行する。その後、プラテンカバーが閉められたままの状態において、通常復帰トリガが発生した時に、原稿サイズ情報をクリアせずに維持したまま通常復帰する。この場合、図11(d)のように保持されている原稿サイズ情報「A4縦」は、実際に原稿台(ガラス面)92に載置されている原稿のサイズに一致しており、直ちにコピーをすることができる。
図12は、本発明の第1の実施形態に係る画像読取装置の動作Bを説明する図である。
図11(a)において載置されている原稿から原稿サイズを認識し、図11(b)のようにプラテンカバーを閉めた後、省エネ遷移トリガが発生すると、図11(a)において認識した原稿サイズ情報を保持した状態で図11(c)のように省エネモードに移行する。説明のために図12(a)を示すが、これは、図11(c)と同一である。図12(a)では、省エネモードの状態である。その後、通常復帰トリガが発生しないままの状態において、図12(b)に示すようにプラテンカバーが開けられると、原稿が取り換えられた可能性があるので、保持している原稿サイズ情報をクリアするが、通常復帰トリガが発生していない状況であるため、通常復帰はしない(図12(c)の状態)。その後、他作業により通常復帰トリガが発生すると、通常復帰するが、原稿サイズ情報がクリアされているので、図12(d)のように、液晶表示画面に「原稿サイズが検知されていないこと。」を表示し、「プラテンカバーを開閉すること。」を促すメッセージを表示する。なお、プラテンカバーが開けられた直後に原稿サイズ情報をクリアする代わりに、通常復帰トリガが発生して、通常復帰する時に原稿サイズ情報をクリアしてもよい。
原稿セット台304に載置された原稿から原稿サイズを認識し、その後、プラテンカバーが閉められてから発生する省エネ遷移トリガにより省エネモードに移行するような動作A、動作Bとは異なり、原稿が載置されていない状態で省エネモードに入り、その後プラテンカバーが開けられた場合は、最初のユーザは、原稿が載置されていないことを知っているはずであるから、原稿を取り除くためにプラテンカバーが開けるはずがない。したがって、プラテンカバーを開けたユーザは、最初のユーザとは別のユーザであるという推測ができる。したがって、この場合には、プラテンカバーが開けられたことを、通常復帰トリガとして、通常復帰することが適切であるといえる。
図13は、本発明の第1の実施形態に係る画像読取装置の動作Cを説明する図である。
図13(a)は、原稿が載置されていない状態で省エネモードに入ったことを前提としている。その後、図13(b)においてプラテンカバーが開けられると、この原稿が載置されていない状態で省エネモードに入った場合に限っては、プラテンカバーが開けられたことを通常復帰トリガとして、図13(c)のように通常復帰する。その通常復帰した時、図13(d)のように、液晶表示画面に「原稿サイズが検知されていないこと。」を表示し、「プラテンカバーを開閉すること。」を促すメッセージを表示する。
図14は、本発明の第1の実施形態に係る画像読取装置のフローチャ−トである。
ステップS101において、省エネ遷移トリガが発生したか判定する。この判定がYESの場合、処理はステップS102へ移り、判定がNOの場合、処理はステップS101へ移る。
ステップS102において、省エネモードへ移行させ、第1維持部121は、原稿サイズ検知基板(受光)62で検知した原稿サイズ情報を保持する。
ステップS103において、原稿サイズ情報を保持しているか判定する。この判定がYESの場合、処理はステップS104へ移り、判定がNOの場合、処理はステップS107へ移る。
ステップS104において、プラテンカバーの開閉状態に変化があったか判定する。この判定がYESの場合、処理はステップS105へ移り、判定がNOの場合、処理はステップS106へ移る。
ステップS105において、クリア部125は、保持していた原稿サイズ情報をクリアする。
ステップS106において、通常復帰トリガが発生したか判定する。この判定がYESの場合、処理はステップS108へ移り、判定がNOの場合、処理はステップS104へ移る。
ステップS107において、プラテンカバーの開閉状態に変化があったか、又は通常復帰トリガが発生したか判定する。この判定がYESの場合、処理はステップS108へ移り、判定がNOの場合、処理はステップS107へ移る。
ステップS108において、第1復帰部123又は第2復帰部124は、通常復帰させる。
S104でNOと判定され、ステップS105を経由しなかった場合は、通常復帰後、第2維持部122により原稿サイズ情報が維持される。
ステップS109において、原稿サイズ情報を保持しているか判定する。この判定がYESの場合、処理はステップS111へ移り、判定がNOの場合、処理はステップS110へ移る。
ステップS110において、第1表示部126又は第2表示部127は、操作パネル部11の液晶表示画面に「原稿サイズが検知されていないこと。」を表示し、「プラテンカバーを開閉すること。」を促すメッセージを表示する。
ステップS111において、通常モードへ移行する。
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、ステップS107において、プラテンカバーの開閉状態に変化があったか、又は通常復帰トリガが発生した場合、通常復帰させていた。
しかし、最初のユーザが「原稿台に原稿を置き忘れたか、取り去ったか」の記憶が曖昧になり、実際には、原稿台の原稿を取り去ったにも関わらず、確認のためにプラテンカバーの開閉することもあり得る。この場合に、通常復帰させることは、不要な通常復帰となる。したがって、第1の実施形態において、ステップS107において、プラテンカバーの開閉状態に変化があった場合には、通常復帰させないという選択肢もあり得る。
図15は、本発明の第2の実施形態に係る画像読取装置のフローチャートである。
図15は、ステップ207において、プラテンカバーの開閉状態に変化があった場合には、判断結果をNOとして、処理がステップS207へ戻るようにした点のみが、図14と異なる。
ステップS207において、通常復帰トリガが発生したか判定する。この判定がYESの場合、処理はステップS208へ移り、判定がNOの場合、復帰回避部129により、処理はステップS207へ移る。
このように構成することにより、第2の実施形態では、最初のユーザが「原稿台に原稿を置き忘れたか、取り去ったか」の記憶が曖昧になって、確認のためにプラテンカバーの開閉した際に、不要な通常復帰をさせないという効果を奏する。
[第3の実施形態]
図16は、本発明の第3の実施形態に係る画像読取装置の動作を説明する図である。
図16は、原稿送り装置に原稿がセットされている場合についての説明図である。
この場合、「原稿送り装置優先モード」と「原稿台優先モード」のいずれかのモードが設定されている。
原稿送り装置と原稿台の両方に原稿がセットされている場合、原稿送り装置優先モードでは、原稿送り装置の原稿が優先して処理される。
原稿送り装置と原稿台の両方に原稿がセットされている場合、原稿台優先モードでは、原稿台の原稿が優先して処理される。
原稿送り装置優先モードであれば、図11〜13の処理を行わず、原稿送り装置にセットされている原稿の原稿サイズが表示され、原稿送り装置からの読み込みが実行される。
原稿台優先モードであれば、図11〜13の処理を行う。
図17は、本発明の第3の実施形態に係る画像読取装置のフローチャートである。
第3の実施形態は、通常復帰後に原稿自動送り装置に原稿が搭載されている場合も含んだ処理フローとなっている。
第3の実施形態のステップS301〜S308は、第1の実施形態のステップS1011〜S108と同じであるので、ステップS301〜S308の説明は、省略する。
ステップS309において、原稿自動送り装置820に原稿が搭載されているか判定する。この判定がYESの場合、処理はステップS310へ移り、判定がNOの場合、処理はステップS311へ移る。
ステップS310において、原稿台優先モードか判定する。この判定がYESの場合、処理はステップS311へ移り、判定がNOの場合、処理はステップS313へ移る
ステップS311において、原稿サイズ情報を保持しているか判定する。この判定がYESの場合、処理はステップS314へ移り、判定がNOの場合、処理はステップS312へ移る。
ステップ312において、第1表示部126又は第2表示部127は、操作パネル部11の液晶表示画面に「原稿サイズが検知されていないこと。」を表示し、「プラテンカバーを開閉すること。」を促すメッセージを表示する。
ステップS313において、第3表示部128は、原稿自動送り装置820に搭載されている原稿のサイズを表示する。
ステップS314において、通常モードへ移行する。
第3の実施形態によれば、原稿自動送り装置に原稿が搭載されている場合にも、原稿送り装置が優先か、原稿台が優先かというモードに従った処理を行うことが可能となる。
第3の実施形態は、第1の実施形態を変形させたものであるが、第2の実施形態を同様に変形させることもできる。
なお、上記の画像読取装置は、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。また、上記の画像読取装置により行なわれる画像読取方法も、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらに組み合わせにより実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
本発明は、使い勝手の良い画像読取装置のために利用することができる。
92 原稿台(ガラス面)
121 第1維持部
122 第2維持部
123 第1復帰部
124 第2復帰部
125 クリア部
126 第1表示部
127 第2表示部
128 第3表示部
129 復帰回避部
200 画像読取装置
211 操作パネル部
212 制御部
213 スキャナ部
214 画像処理部
215 画像記憶部
216 光学センサ部
217 プラテン原稿走査部駆動モータ
218 原稿搬送ローラ駆動モータ
219 インターフェース部
220 外部機器
301 原稿給紙ローラ
302 原稿給紙部カバー
303 原稿ガイド
304 原稿セット台
305 原稿出紙部
306 原稿読み取り部
307 原稿サイズ検知板
401 タッチパネル
402 クリアキー
403 リセットキー
404 ストップキー
405 カラースタートキー
406 白黒スタートキー
407 節電キー
408 電源キー
501 原稿キー
502 用紙キー
503 原稿送り表示
601 原稿サイズ検知板(発光)
602 原稿サイズ検知基板(受光)
603 プラテンカバー開閉センサ
800 複合機
820 原稿自動送り装置

Claims (10)

  1. 原稿台に載置された原稿を読み取る画像読取装置であって、
    前記原稿台に原稿が載置された状態で通常モードから省エネモードに移行し、且つ、前記省エネモードに移行している期間にプラテンカバーの開閉がなく、前記プラテンカバーの開閉以外の事象をトリガとして前記通常モードに復帰した場合には、前記移行のときに保持している原稿サイズ情報を復帰後の前記通常モードの少なくとも初期まで維持する維持手段と、
    前記原稿台に前記原稿が載置された状態で前記通常モードから前記省エネモードに移行し、且つ、前記省エネモードに移行している期間に前記プラテンカバーの開閉があれば、該開閉を前記通常モードに復帰するためのトリガとせず、遅くとも前記プラテンカバーの開閉以外の事象により前記通常モードに復帰する直後までに前記原稿サイズ情報をクリアするクリア手段と、
    を備えることを特徴とする画像読取装置。
  2. 請求項1に記載の画像読取装置であって、
    前記原稿台に前記原稿が載置された状態で前記通常モードから前記省エネモードに移行した場合に、前記省エネモードに移行している期間に前記プラテンカバーの開閉があれば、前記プラテンカバーの開閉以外の事象により通常モードに復帰したならば、原稿サイズが未確定である旨を表すメッセージと、前記プラテンカバーの開閉を促すメッセージを画面に表示する第1表示手段を更に備えることを特徴とする画像読取装置。
  3. 請求項1又は2に記載の画像読取装置であって、
    前記原稿台に原稿が載置されていない状態で前記通常モードから前記省エネモードに移行した場合に、プラテンカバーの開閉により前記省エネモードから前記通常モードに復帰する第2復帰手段を更に備えることを特徴とする画像読取装置。
  4. 請求項1又は2に記載の画像読取装置であって、
    前記原稿台に原稿が載置されていない状態で前記通常モードから前記省エネモードに移行した場合に、プラテンカバーの開閉により前記省エネモードから前記通常モードに復帰しない復帰回避手段を更に備えることを特徴とする画像読取装置。
  5. 請求項3又は4に記載の画像読取装置であって、
    前記原稿台に原稿が載置されていない状態で前記通常モードから前記省エネモードに移行した場合に、前記省エネモードから前記通常モードに復帰した後に、原稿サイズが未確定である旨を表すメッセージと、プラテンカバーの開閉を促すメッセージを画面に表示する第2表示手段を更に備えることを特徴とする画像読取装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像読取装置であって、
    原稿送り装置優先モードが指定されており、原稿送り装置と前記原稿台の両方に原稿が搭載されている場合は、前記通常モードから前記省エネモードに復帰した後、前記原稿送り装置に搭載されている原稿のサイズ情報を画面に表示する第3表示手段を更に備えることを特徴とする画像読取装置。
  7. 原稿台に載置された原稿を読み取る画像読取装置であって、
    前記画像読み取り装置が原稿サイズ情報を保持した状態で省エネモードに移行した場合原稿サイズ情報を保持し、
    省エネモードに移行している期間中にプラテンカバーの開閉を検出した場合、省エネモードのままで原稿サイズ情報をクリアすることを特徴とする画像読取装置。
  8. 請求項1乃至7の何れか1項に記載の画像読取装置を備えることを特徴とする複合機。
  9. 原稿台に載置された原稿を読み取る画像読取方法であって、
    前記原稿台に原稿が載置された状態で通常モードから省エネモードに移行し、且つ、前記省エネモードに移行している期間にプラテンカバーの開閉がなく、前記プラテンカバーの開閉以外の事象をトリガとして前記通常モードに復帰した場合には、前記移行のときに保持している原稿サイズ情報を復帰後の前記通常モードの少なくとも初期まで維持する維持ステップと、
    前記原稿台に前記原稿が載置された状態で前記通常モードから前記省エネモードに移行し、且つ、前記省エネモードに移行している期間に前記プラテンカバーの開閉があれば、該開閉を前記通常モードに復帰するためのトリガとせず、遅くとも前記プラテンカバーの開閉以外の事象により前記通常モードに復帰する直後までに前記原稿サイズ情報をクリアするクリアステップと、
    を備えることを特徴とする画像読取方法。
  10. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像読取装置として、コンピュータを機能させることを特徴とする画像読取用プログラム。
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