JP2018037999A - 画像読取装置、画像読取方法及び画像読取用プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
通常モードから省エネモードへ移るきっかけとなる出来事を、「省エネ遷移トリガ」という。
省エネモードから通常モードへ復帰することを、「通常復帰」という。
省エネモードから通常モードへ復帰するきっかけとなる出来事を、「通常復帰トリガ」という。
「通常復帰トリガ」としては、ユーザから通常モードへの復帰が指示されたことや、画像処理装置のいずれかのキーが操作されたこと、人感センサが人の存在を検知したこと等である。
画像読取装置は、通常、通常モードにおいて検知した原稿のサイズの情報を、省エネモードに移行後も保持し、その後通常モードに復帰してもなお保持している。そうすると、省エネモード中にプラテンカバーが開閉され、原稿が異なるサイズの原稿に置き換えられた場合、通常モードに復帰後に保持している原稿サイズ情報と、実際に原稿台(ガラス面)に載置されている原稿のサイズ情報とが不一致となる。この状態で原稿を読み取ると、原稿の一部を読み取れなかったり、誤サイズコピーをしたりするおそれがある。
図2(a)は、図1(c)及び図1(d)に相当し、図2(b)は、図1(e)に相当している。
図1(a)において、原稿台(ガラス面)にA4縦の原稿が置かれていたとする。その後、図1(b)のようにプラテンカバーが閉じられると、原稿サイズ情報として「A4縦」が保持される。図1(b)において省エネ遷移トリガが発生すると、図1(c)のように省エネモードに遷移する。
前記問題点1に対処する方法として、特許文献1の請求項1−6に記載された技術では、省エネモード中にプラテンカバーが開閉される等の通常復帰トリガが発生した場合、原稿のサイズ情報をクリアして通常復帰することを開示している。
省エネ移行前から原稿が載置されていた場合、プラテンカバーが開閉される等の通常復帰トリガが発生と、通常復帰時に原稿のサイズ情報をクリアしているので、原稿のサイズ情報を取得するために再度プラテンカバーが開閉する必要がある。
(問題点2−2)
省エネモード中にプラテンカバーを開閉する目的としては、単にユーザが原稿を原稿台(ガラス面)から取り除きたかった場合もあり得る。この場合に通常復帰することは、不要な通常復帰をすることになる。
前記原稿台に原稿が載置された状態で通常モードから省エネモードに移行し、且つ、前記省エネモードに移行している期間にプラテンカバーの開閉がなく、前記プラテンカバーの開閉以外の事象をトリガとして前記通常モードに復帰した場合には、前記移行のときに保持している原稿サイズ情報を復帰後の前記通常モードの少なくとも初期まで維持する維持手段と、
前記原稿台に前記原稿が載置された状態で前記通常モードから前記省エネモードに移行し、且つ、前記省エネモードに移行している期間に前記プラテンカバーの開閉があれば、該開閉を前記通常モードに復帰するためのトリガとせず、遅くとも前記プラテンカバーの開閉以外の事象により前記通常モードに復帰する直後までに前記原稿サイズ情報をクリアするクリア手段と、
を備えることを特徴とする画像読取装置。
図4に、本発明が実施される複合機800の概要を示す。
複合機800は、外部から伝達された画像データに応じて、所定のシート(記録用紙)に対して多色及び単色の画像を形成するもので、装置本体810と、原稿自動送り装置820とを含む。装置本体810は、露光ユニット1、現像器2、感光体ドラム3、クリーナユニット4、帯電器5、中間転写ベルトユニット6、定着ユニット7、給紙カセット81、排紙トレイ91等を含む。
操作パネル部211は、液晶表示画面を有するタッチパネルを備え、ユーザが操作して、画像処理を行う際の各種のパラメータを設定したり、画像読取装置200に対する命令を入力したりする。
スキャナ部213は、CCD素子2131を含み、原稿を読み取って、光学情報を電気信号に変換する。
画像処理部214は、スキャナ部213で読み取った画像に対して、拡大・縮小等の各種画像処理を行う。
光学センサ部216は、原稿のサイズを検知する原稿サイズ検知センサとプラテンカバーの開閉を検知するプラテンカバー開閉センサとを含む。
プラテン原稿操作部駆動モータ217は、原稿台92に載置された原稿を光学的に走査するための駆動モータである。ドライバ2171は、制御部212が、プラテン原稿操作部駆動モータ217をドライブするためのドライバである。
制御部212は、インターフェース部219と通信ラインで接続されている。
制御部212、画像処理部214、画像記憶部215、及びインターフェース部219は、画像データバスで相互に接続されている。
インターフェース部219は、外部機器(コンピュータ・プリンタ)220と接続されている。
原稿給紙ローラ301が回転して、原稿を自動的に搬送する。
原稿給紙部カバー302は、通常は閉じていて、原稿の紙詰まりの処置や、原稿給紙ローラ301を清掃する時に開く。
原稿セット台304は、複数枚の原稿をセットする台である。
原稿出紙部305に、読み取りを終了した原稿が出てくる。
原稿サイズ検知板307は、原稿台(ガラス面)92にセットした原稿のサイズを検知する装置である。
原稿台(ガラス面)92は、厚手の原稿やブック物等の原稿であって、原稿自動送り装置を使うことができない原稿をセットする時に使う。
タッチパネル401は、例えば、液晶表示画面とタッチセンサを備え、液晶表示画面はメッセージやキー等を表示し、タッチセンサは表示されているキー等に対する利用者の指によるタッチを検出する。
クリアキー402は、部数等設定した数値を「0」に戻すために使用される。
ストップキー404は、コピーを中止する時や、原稿の読み込みを中止するために使用される。
カラースタートキー405は、カラーコピーする時や、原稿をカラーで読み込むために使用される。
節電キー407は、画像読取装置200を省エネモードに移行するために使用される。節電キー407がONにされ、又は一定時間何れのキーに対しても操作がないことにより省エネモードに移行する。節電キー407がOFFにされること、又は何れかのキーに対する操作等の各種通常復帰トリガにより省エネモードから復帰する。
電源キー408は、画像読取装置200の電源を入れる、又は切るために使用される。
原稿キー501には、原稿をセットした時に自動検知された原稿サイズが表示される。原稿台(ガラス面)92と原稿送り装置(原稿セット台304)の両方に原稿が搭載されている場合は、原稿送り装置側が優先して表示される。利用者は、原稿サイズを手動で入力するためには、原稿キー501にタッチする。原稿サイズが手動で入力されている場合には、設定されたサイズが表示される。
原稿送り表示503は、原稿自動送り装置に原稿がセットされた時に表示される。
原稿サイズ検知板(発光)601は、複数の検知用発光部を含む。原稿台(ガラス面)92にセットされた原稿のサイズを検知するために複数の検知用発光部は発光のために駆動される。
その後、プラテンカバー開閉センサ603がCLOSEからOPENに変われば、原稿サイズ検知動作の再開が可能となる。
第1維持部121は、原稿台に原稿が載置された状態で通常モードから省エネモードに移行した場合に、移行時に保持している原稿サイズ情報を省エネモードの少なくとも初期において維持する。
(a)節電キーがONされた。
(b)一定時間、操作が行われなかった。
である。
(a)節電キーがOFFされた。
(b)いずれかのキーが操作された。
(c)プリント要求又はFAX受信があった。
(d)人感センサが検知した。
等である。
なお、「プラテンカバーが開閉された。」は、従来、通常復帰トリガとされていたが、本発明の実施形態では、「プラテンカバーが開閉された。」は、原則、通常復帰トリガとしない。
図11は、本発明の第1の実施形態に係る画像読取装置の動作Aを説明する図である。
図11(a)において載置されている原稿から原稿サイズを認識し、図11(b)のようにプラテンカバーを閉めた後、省エネ遷移トリガが発生すると、図11(a)において認識した原稿サイズ情報を保持した状態で図11(c)のように省エネモードに移行する。その後、プラテンカバーが閉められたままの状態において、通常復帰トリガが発生した時に、原稿サイズ情報をクリアせずに維持したまま通常復帰する。この場合、図11(d)のように保持されている原稿サイズ情報「A4縦」は、実際に原稿台(ガラス面)92に載置されている原稿のサイズに一致しており、直ちにコピーをすることができる。
図11(a)において載置されている原稿から原稿サイズを認識し、図11(b)のようにプラテンカバーを閉めた後、省エネ遷移トリガが発生すると、図11(a)において認識した原稿サイズ情報を保持した状態で図11(c)のように省エネモードに移行する。説明のために図12(a)を示すが、これは、図11(c)と同一である。図12(a)では、省エネモードの状態である。その後、通常復帰トリガが発生しないままの状態において、図12(b)に示すようにプラテンカバーが開けられると、原稿が取り換えられた可能性があるので、保持している原稿サイズ情報をクリアするが、通常復帰トリガが発生していない状況であるため、通常復帰はしない(図12(c)の状態)。その後、他作業により通常復帰トリガが発生すると、通常復帰するが、原稿サイズ情報がクリアされているので、図12(d)のように、液晶表示画面に「原稿サイズが検知されていないこと。」を表示し、「プラテンカバーを開閉すること。」を促すメッセージを表示する。なお、プラテンカバーが開けられた直後に原稿サイズ情報をクリアする代わりに、通常復帰トリガが発生して、通常復帰する時に原稿サイズ情報をクリアしてもよい。
図13(a)は、原稿が載置されていない状態で省エネモードに入ったことを前提としている。その後、図13(b)においてプラテンカバーが開けられると、この原稿が載置されていない状態で省エネモードに入った場合に限っては、プラテンカバーが開けられたことを通常復帰トリガとして、図13(c)のように通常復帰する。その通常復帰した時、図13(d)のように、液晶表示画面に「原稿サイズが検知されていないこと。」を表示し、「プラテンカバーを開閉すること。」を促すメッセージを表示する。
S104でNOと判定され、ステップS105を経由しなかった場合は、通常復帰後、第2維持部122により原稿サイズ情報が維持される。
第1の実施形態では、ステップS107において、プラテンカバーの開閉状態に変化があったか、又は通常復帰トリガが発生した場合、通常復帰させていた。
図15は、ステップ207において、プラテンカバーの開閉状態に変化があった場合には、判断結果をNOとして、処理がステップS207へ戻るようにした点のみが、図14と異なる。
このように構成することにより、第2の実施形態では、最初のユーザが「原稿台に原稿を置き忘れたか、取り去ったか」の記憶が曖昧になって、確認のためにプラテンカバーの開閉した際に、不要な通常復帰をさせないという効果を奏する。
図16は、本発明の第3の実施形態に係る画像読取装置の動作を説明する図である。
図16は、原稿送り装置に原稿がセットされている場合についての説明図である。
この場合、「原稿送り装置優先モード」と「原稿台優先モード」のいずれかのモードが設定されている。
原稿台優先モードであれば、図11〜13の処理を行う。
第3の実施形態は、通常復帰後に原稿自動送り装置に原稿が搭載されている場合も含んだ処理フローとなっている。
第3の実施形態のステップS301〜S308は、第1の実施形態のステップS1011〜S108と同じであるので、ステップS301〜S308の説明は、省略する。
第3の実施形態によれば、原稿自動送り装置に原稿が搭載されている場合にも、原稿送り装置が優先か、原稿台が優先かというモードに従った処理を行うことが可能となる。
第3の実施形態は、第1の実施形態を変形させたものであるが、第2の実施形態を同様に変形させることもできる。
121 第1維持部
122 第2維持部
123 第1復帰部
124 第2復帰部
125 クリア部
126 第1表示部
127 第2表示部
128 第3表示部
129 復帰回避部
200 画像読取装置
211 操作パネル部
212 制御部
213 スキャナ部
214 画像処理部
215 画像記憶部
216 光学センサ部
217 プラテン原稿走査部駆動モータ
218 原稿搬送ローラ駆動モータ
219 インターフェース部
220 外部機器
301 原稿給紙ローラ
302 原稿給紙部カバー
303 原稿ガイド
304 原稿セット台
305 原稿出紙部
306 原稿読み取り部
307 原稿サイズ検知板
401 タッチパネル
402 クリアキー
403 リセットキー
404 ストップキー
405 カラースタートキー
406 白黒スタートキー
407 節電キー
408 電源キー
501 原稿キー
502 用紙キー
503 原稿送り表示
601 原稿サイズ検知板(発光)
602 原稿サイズ検知基板(受光)
603 プラテンカバー開閉センサ
800 複合機
820 原稿自動送り装置
Claims (10)
- 原稿台に載置された原稿を読み取る画像読取装置であって、
前記原稿台に原稿が載置された状態で通常モードから省エネモードに移行し、且つ、前記省エネモードに移行している期間にプラテンカバーの開閉がなく、前記プラテンカバーの開閉以外の事象をトリガとして前記通常モードに復帰した場合には、前記移行のときに保持している原稿サイズ情報を復帰後の前記通常モードの少なくとも初期まで維持する維持手段と、
前記原稿台に前記原稿が載置された状態で前記通常モードから前記省エネモードに移行し、且つ、前記省エネモードに移行している期間に前記プラテンカバーの開閉があれば、該開閉を前記通常モードに復帰するためのトリガとせず、遅くとも前記プラテンカバーの開閉以外の事象により前記通常モードに復帰する直後までに前記原稿サイズ情報をクリアするクリア手段と、
を備えることを特徴とする画像読取装置。 - 請求項1に記載の画像読取装置であって、
前記原稿台に前記原稿が載置された状態で前記通常モードから前記省エネモードに移行した場合に、前記省エネモードに移行している期間に前記プラテンカバーの開閉があれば、前記プラテンカバーの開閉以外の事象により通常モードに復帰したならば、原稿サイズが未確定である旨を表すメッセージと、前記プラテンカバーの開閉を促すメッセージを画面に表示する第1表示手段を更に備えることを特徴とする画像読取装置。 - 請求項1又は2に記載の画像読取装置であって、
前記原稿台に原稿が載置されていない状態で前記通常モードから前記省エネモードに移行した場合に、プラテンカバーの開閉により前記省エネモードから前記通常モードに復帰する第2復帰手段を更に備えることを特徴とする画像読取装置。 - 請求項1又は2に記載の画像読取装置であって、
前記原稿台に原稿が載置されていない状態で前記通常モードから前記省エネモードに移行した場合に、プラテンカバーの開閉により前記省エネモードから前記通常モードに復帰しない復帰回避手段を更に備えることを特徴とする画像読取装置。 - 請求項3又は4に記載の画像読取装置であって、
前記原稿台に原稿が載置されていない状態で前記通常モードから前記省エネモードに移行した場合に、前記省エネモードから前記通常モードに復帰した後に、原稿サイズが未確定である旨を表すメッセージと、プラテンカバーの開閉を促すメッセージを画面に表示する第2表示手段を更に備えることを特徴とする画像読取装置。 - 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像読取装置であって、
原稿送り装置優先モードが指定されており、原稿送り装置と前記原稿台の両方に原稿が搭載されている場合は、前記通常モードから前記省エネモードに復帰した後、前記原稿送り装置に搭載されている原稿のサイズ情報を画面に表示する第3表示手段を更に備えることを特徴とする画像読取装置。 - 原稿台に載置された原稿を読み取る画像読取装置であって、
前記画像読み取り装置が原稿サイズ情報を保持した状態で省エネモードに移行した場合原稿サイズ情報を保持し、
省エネモードに移行している期間中にプラテンカバーの開閉を検出した場合、省エネモードのままで原稿サイズ情報をクリアすることを特徴とする画像読取装置。 - 請求項1乃至7の何れか1項に記載の画像読取装置を備えることを特徴とする複合機。
- 原稿台に載置された原稿を読み取る画像読取方法であって、
前記原稿台に原稿が載置された状態で通常モードから省エネモードに移行し、且つ、前記省エネモードに移行している期間にプラテンカバーの開閉がなく、前記プラテンカバーの開閉以外の事象をトリガとして前記通常モードに復帰した場合には、前記移行のときに保持している原稿サイズ情報を復帰後の前記通常モードの少なくとも初期まで維持する維持ステップと、
前記原稿台に前記原稿が載置された状態で前記通常モードから前記省エネモードに移行し、且つ、前記省エネモードに移行している期間に前記プラテンカバーの開閉があれば、該開閉を前記通常モードに復帰するためのトリガとせず、遅くとも前記プラテンカバーの開閉以外の事象により前記通常モードに復帰する直後までに前記原稿サイズ情報をクリアするクリアステップと、
を備えることを特徴とする画像読取方法。 - 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像読取装置として、コンピュータを機能させることを特徴とする画像読取用プログラム。
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JP2016172062A JP6749066B2 (ja) | 2016-09-02 | 2016-09-02 | 画像読取装置、画像読取方法及び画像読取用プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2016172062A JP6749066B2 (ja) | 2016-09-02 | 2016-09-02 | 画像読取装置、画像読取方法及び画像読取用プログラム |
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JP2018037999A true JP2018037999A (ja) | 2018-03-08 |
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Family Applications (1)
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JP2016172062A Active JP6749066B2 (ja) | 2016-09-02 | 2016-09-02 | 画像読取装置、画像読取方法及び画像読取用プログラム |
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-
2016
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