JP2018037333A - 二次電池の製造方法 - Google Patents

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浩司 部田
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Abstract

【課題】集電端子に溶接により接合される集電箔の破損を抑制する二次電池の製造方法、を提供する。【解決手段】二次電池は、正極用集電箔、セパレータおよび負極用集電箔の積層体からなる電極体20を備える。電極体20は、電極本体部25と、正極用集電箔および負極用集電箔が、それぞれ、電極本体部25を挟んでその両側に延出してなる集電箔延出部24とを有する。二次電池は、集電箔延出部24が接合される集電端子41をさらに備える。二次電池の製造方法は、集電箔延出部24を構成する複数枚の集電箔21を、集電箔21の積層方向において集電端子41により挟み込む工程と、電極本体部25および集電端子41の間において集電箔延出部24に撓み部61を設けた状態にて、複数枚の集電箔21に向けてレーザ光を照射することにより、複数枚の集電箔21を集電端子41に溶接する工程とを備える。【選択図】図9

Description

この発明は、二次電池の製造方法に関する。
従来の二次電池の製造方法に関して、たとえば、特開平10−261441号公報(特許文献1)には、発電素子と、電池外部端子との接合において、内部抵抗のばらつきを少なくし、高信頼な接合を安価に製造することを目的とした、非水電解質二次電池が開示されている。
特許文献1に開示された非水電解質二次電池の製造方法では、電極の端縁部を、スリットを設けた集電体の狭窄部に差し込み、スリットから電極の端縁部の先端を突き出させる。そして、スリットから突き出た電極の端縁部に沿ってレーザを走査することによって、電極および集電体を溶接する。
そのほかに従来の二次電池の製造方法を開示する文献として、特開2011−243575号公報(特許文献2)、特開平10−106536号公報(特許文献3)および特開2013−179015号公報(特許文献4)がある。
特開平10−261441号公報 特開2011−243575号公報 特開平10−106536号公報 特開2013−179015号公報
上述の特許文献1に開示されるように、積層された複数枚の集電箔を集電端子により挟み込み、挟み込まれた複数枚の集電箔を溶接により集電端子に接合する二次電池の製造方法が知られている。
このような二次電池の製造方法においては、複数枚の集電箔および集電端子が、溶融し、そのあと凝固することによって、互いに一体化する。しかしながら、複数枚の集電箔および集電端子の溶融部は、凝固の過程において収縮するため、集電箔の溶融していない部分が溶融部に引っ張られて千切れる可能性がある。
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、集電端子に溶接により接合される集電箔の破損を抑制する二次電池の製造方法を提供することである。
この発明に従った二次電池の製造方法において、二次電池は、正極用集電箔、セパレータおよび負極用集電箔の積層体からなる電極体を備える。電極体は、正極用集電箔および負極用集電箔が、セパレータを介して積層されてなる電極本体部と、正極用集電箔および負極用集電箔が、それぞれ、電極本体部を挟んでその両側に延出してなる集電箔延出部とを有する。二次電池は、集電箔延出部が接合される集電端子をさらに備える。二次電池の製造方法は、集電箔延出部を構成する複数枚の集電箔を、集電箔の積層方向において集電端子により挟み込む工程と、電極本体部および集電端子の間において集電箔延出部に撓み部を設けた状態にて、集電端子により挟み込まれた複数枚の集電箔に向けてエネルギー線を照射することにより、複数枚の集電箔を集電端子に溶接する工程とを備える。
このように構成された二次電池の製造方法によれば、複数枚の集電箔を集電端子に溶接する工程時、複数枚の集電箔および集電端子が溶融し、その溶融部が凝固収縮する。この際、電極本体部および集電端子の間において集電箔延出部に撓み部が設けられているため、溶融部の凝固収縮に伴って集電箔に作用する引っ張り応力を緩和することができる。これにより、集電端子に溶接により接合される集電箔の破損を抑制することができる。
以上に説明したように、この発明に従えば、集電端子に溶接により接合される集電箔の破損を抑制する二次電池の製造方法を提供することができる。
この発明の実施の形態における二次電池の製造方法によって製造される二次電池を示す断面図である。 図1中の二次電池が備える電極体を単体の状態(組み立て時の状態)で示す斜視図である。 図2中の電極体を示す分解組み立て図である。 図1中の外部端子および集電端子間の接続構造を示す分解組み立て図である。 図1中の二次電池が備える集電端子を単体の状態(組み立て時の状態)で示す斜視図である。 図1中の二次電池の製造方法の第1工程を示す断面図である。 図1中の二次電池の製造方法の第2工程を示す断面図である。 図1中の二次電池の製造方法の第3工程を示す断面図である。 図1中の二次電池の製造方法の第4工程を示す断面図である。 図1中の二次電池の製造方法の第5工程を示す断面図である。 引っ張り強度試験の実施状況を示す図である。 引っ張り強度試験の結果と、溶接部の断面観察の結果とを示す表である。
(実施の形態)
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
図1は、この発明の実施の形態における二次電池の製造方法によって製造される二次電池を示す断面図である。図1を参照して、まず、本実施の形態における二次電池の製造方法を用いて製造される二次電池10の構造について説明する。
二次電池10は、車両駆動用であり、たとえば、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関と、充放電可能なバッテリから電力供給されるモータとを動力源とするハイブリッド自動車や、外部充電が可能なプラグインハイブリッド自動車、電気自動車などに搭載される。
二次電池10は、非水電解質二次電池である。二次電池10は、リチウムイオン電池である。
二次電池10は、電極体20と、ケース体31と、正極用外部端子36Pおよび負極用外部端子36Nと、正極用集電端子41Pおよび負極用集電端子41Nとを有する(以下、正極用外部端子36Pおよび負極用外部端子36Nを特に区別しない場合には、単に「外部端子36」といい、正極用集電端子41Pおよび負極用集電端子41Nを特に区別しない場合には、単に「集電端子41」という。)。
ケース体31は、二次電池10の外観をなす。ケース体31は、アルミニウム等の金属から形成されている。ケース体31は、本体部32および蓋部33が組み合わさって構成されている。本体部32は、一方向に開口された略直方体の筐体形状を有する。蓋部33は、本体部32の開口部を塞ぐように設けられている。蓋部33には、正極用外部端子36Pおよび負極用外部端子36Nが取り付けられている。
図2は、図1中の二次電池が備える電極体を単体の状態(組み立て時の状態)で示す斜視図である。図3は、図2中の電極体を示す分解組み立て図である。
図1から図3を参照して、電極体20は、電解液とともにケース体31に収容されている。電極体20は、正極用集電箔21Pと、セパレータ29と、負極用集電箔21Nとの積層体から構成されている(以下、正極用集電箔21Pおよび負極用集電箔21Nを特に区別しない場合には、単に「集電箔21」という。)。
より具体的には、正極用集電箔21Pは、略矩形形状を有するアルミニウム箔から形成されている。正極用集電箔21Pの両面には、正極活物質を含有するペースト26が塗布されている。正極用集電箔21Pの長手方向に延びる一方の周縁には、ペースト26が塗布されていない周縁部22が、帯状に延びて形成されている。
負極用集電箔21Nは、正極用集電箔21Pと同一形状を有する銅箔から形成されている。負極用集電箔21Nの両面には、負極活物質を含有するペースト27が塗布されている。負極用集電箔21Nの長手方向に延びる一方の周縁には、ペースト27が塗布されていない周縁部23が、帯状に延びて形成されている。
セパレータ29は、短手方向の長さが正極用集電箔21Pおよび負極用集電箔21Nよりも小さく形成された略矩形形状を有する。セパレータ29としては、たとえば、多孔質のポリプロピレン樹脂シートを使用することができる。
正極用集電箔21P、負極用集電箔21Nおよび2枚のセパレータ29が、正極用集電箔21P、セパレータ29、負極用集電箔21N、セパレータ29の順に重ね合わされている。このとき、正極用集電箔21Pにペースト26が塗布された領域と、負極用集電箔21Nにペースト27が塗布された領域とが、セパレータ29を介して向かい合う。正極用集電箔21Pの周縁部22が、セパレータ29の長手方向に延びる一方の端辺から露出し、負極用集電箔21Nの周縁部23が、セパレータ29の長手方向に延びる他方の端辺から露出する。
電極体20は、巻回タイプであり、正極用集電箔21P、負極用集電箔21Nおよび2枚のセパレータ29からなる積層体が、図2中に示す仮想上の中心軸101を中心に巻回されている。上記の積層体は、中心軸101に直交する平面で切断した場合の断面形状が、トラック形状(長方形と、2つの半円とを組み合わせた形状)となるように巻回されている。
電極体20は、その構成部位として、電極本体部25と、正極用集電箔延出部24Pおよび負極用集電箔延出部24Nとを有する(以下、正極用集電箔延出部24Pおよび負極用集電箔延出部24Nを特に区別しない場合には、単に「集電箔延出部24」という。)。
電極本体部25は、正極用集電箔21Pおよび負極用集電箔21Nが、セパレータ29を介して積層されている部位である。正極用集電箔延出部24Pは、正極用集電箔21Pが電極本体部25を挟んで一方の側に延出している部位であり、負極用集電箔延出部24Nは、負極用集電箔21Nが電極本体部25を挟んで他方の側に延出している部位である。中心軸101の軸方向において、正極用集電箔延出部24Pおよび負極用集電箔延出部24Nの間に電極本体部25が位置する。
正極用集電箔延出部24Pにおいて、複数枚の正極用集電箔21Pが一方向(偏平形状を有する電極体20の厚み方向)に積層されている。負極用集電箔延出部24Nにおいて、複数枚の負極用集電箔21Nが一方向(偏平形状を有する電極体20の厚み方向)に積層されている。
正極用集電端子41Pは、正極用外部端子36Pと、正極用集電箔延出部24P(複数枚の正極用集電箔21P)との間を電気的に接続する。負極用集電端子41Nは、負極用外部端子36Nと、負極用集電箔延出部24N(複数枚の負極用集電箔21N)との間を電気的に接続する。
集電端子41は、導電性の金属から形成されている。正極用集電端子41Pは、正極用集電箔21Pを形成する金属と同じ種類の金属から形成されている。負極用集電端子41Nは、負極用集電箔21Nを形成する金属と同じ種類の金属から形成されている。正極用集電端子41Pは、高電位でも腐食せず、比抵抗が小さい特徴を有するアルミニウムから形成されている。負極用集電端子41Nは、比抵抗が小さく、リチウム(Li)と合金化しない特徴を有する銅により形成されている。
図4は、図1中の外部端子および集電端子間の接続構造を示す分解組み立て図である。図5は、図1中の二次電池が備える集電端子を単体の状態(組み立て時の状態)で示す斜視図である。
図1から図5を参照して、外部端子36は、ケース体31の外側から、絶縁体37を介して蓋部33に重ね合わされている。集電端子41は、ケース体31の内側から、絶縁体38を介して蓋部33に重ね合わされている。導電性のピン部材39が集電端子41から外部端子36まで挿通されていることによって、集電端子41および外部端子36の間が電気的に接続されている。
なお、正極用外部端子36Pおよび正極用集電端子41P間の接続構造と、負極用外部端子36Nおよび負極用集電端子41N間の接続構造とは、同じである。
集電端子41は、その構成部位として、基部42と、アーム部43とを有する。基部42は、板形状を有し、蓋部33に重ね合わされている。アーム部43は、基部42から折れ曲がり、基部42より遠ざかる方向にアーム状に延びている。アーム部43には、スリット44mおよびスリット44nが形成されている。スリット44m,44nは、アーム部43がアーム状に延びる方向に沿ってスリット状に延び、アーム部43の先端に達している。スリット44mおよびスリット44nは、電極体20の厚み方向に間隔を隔てて並んでいる。
なお、本実施の形態では、アーム部43に複数のスリットが形成される場合について説明するが、これに限られず、アーム部43に1つのスリットが形成されてもよい。
正極用集電箔延出部24Pを構成する複数枚の正極用集電箔21Pは、正極用集電端子41Pのスリット44mおよびスリット44nに挿入された状態で、正極用集電端子41Pのアーム部43に溶接により接合されている。負極用集電箔延出部24Nを構成する複数枚の負極用集電箔21Nは、負極用集電端子41Nのスリット44mおよびスリット44nに配置された状態で、負極用集電端子41Nのアーム部43に溶接により接合されている。
なお、正極用集電端子41Pおよび正極用集電箔21P間の接続構造と、負極用集電端子41Nおよび負極用集電箔21N間の接続構造とは、同じである。
続いて、この発明の実施の形態における二次電池の製造方法について説明する。図6から図10は、図1中の二次電池の製造方法の工程を示す断面図である。
図2を参照して、まず、正極用集電箔21P、負極用集電箔21Nおよび2枚のセパレータ29からなる積層体を巻回することによって、電極体20を製造する。
図6から図8を参照して、次に、金型装置50を用いて、集電箔延出部24を構成する複数枚の集電箔21に先端部62および中間部63を成形するとともに、撓み部61を設ける。
図8を参照して、先端部62は、電極本体部25から延出する集電箔延出部24の先端に設けられている。先端部62では、集電箔延出部24を構成する複数枚の集電箔21が束ねられている。先端部62は、ほぼ一定の厚みを有する。中間部63は、電極本体部25および先端部62の間に設けられている。中間部63では、複数枚の集電箔21が互いに接近しながら電極本体部25から先端部62に向けて延びている。中間部63は、電極本体部25から先端部62に向かうに従って徐々に小さくなる厚みを有する。
撓み部61は、先端部62に設けられている。撓み部61は、先端部62において、電極本体部25からの集電箔延出部24の延伸方向(矢印103に示す方向、以下において、単に「集電箔延出部24の延伸方向」ともいう)から逸れるように撓んでいる。撓み部61は、先端部62においてU字状に撓んでいる。撓み部61は、集電箔延出部24を構成する複数枚の集電箔21の積層方向(矢印102に示す方向、以下において、単に「複数枚の集電箔21の積層方向」ともいう)に向けて凸となる屈曲形状を有する。
なお、本実施の形態では、集電端子41に2本のスリット44mおよびスリット44nが形成されている構成に対応して、集電箔延出部24に2組の先端部62、中間部63および撓み部61が設けられている。集電端子41に1本のスリットが形成されている場合、集電箔延出部24には、1組の先端部62、中間部63および撓み部61が設けられる。
図6を参照して、金型装置50は、第1金型51と、一対の第2金型56,56´とを有する。次に、第1金型51を、集電箔延出部24の延伸方向において集電箔延出部24と対向するように配置する。一対の第2金型56,56´を、複数枚の集電箔21の積層方向における集電箔延出部24の両側に配置する。
第1金型51は、傾斜部52,52´と、凹部53,53´とを有する。傾斜部52,52´は、集電箔延出部24と対向する位置に設けられている。傾斜部52,52´は、集電箔延出部24の延伸方向および複数枚の集電箔21の積層方向に対して斜めに延在する傾斜面から構成されている。傾斜部52および傾斜部52´は、複数枚の集電箔21の積層方向において集電箔延出部24の両端から中心に向かうほど、集電箔延出部24の延伸方向において集電箔延出部24に近づき、複数枚の集電箔21の積層方向における集電箔延出部24の中心にて頂部をなしている。凹部53,53´は、複数枚の集電箔21の積層方向において互いに近づく方向に凹む凹形状を有する。
第2金型56は、傾斜部58および凸部57を有する。第2金型56´は、傾斜部58´および凸部57´を有する。傾斜部58は、複数枚の集電箔21の積層方向において傾斜部52と対をなす傾斜面から構成されている。傾斜部58´は、複数枚の集電箔21の積層方向において傾斜部52´と対をなす傾斜面から構成されている。凸部57,57´は、複数枚の集電箔21の積層方向において互いに近づく方向に突出する凸形状を有する。
図7を参照して、次に、第1金型51を集電箔延出部24に向けて近接移動させ、第2金型56および第2金型56´の間に配置する。
このとき、集電箔延出部24を構成する複数枚の集電箔21が、傾斜部52および傾斜部52´に沿って変形することにより左右に振り分けられる。左右に振り分けられた複数枚の集電箔21の一方は、第2金型56および第1金型51の間に位置決めされ、左右に振り分けられた複数枚の集電箔21の他方は、第1金型51および第2金型56´の間に位置決めされる。
次に、第2金型56および第2金型56´を、複数枚の集電箔21の積層方向において近接移動させる。
このとき、第2金型56が第1金型51に向けて接近し、第2金型56´が第1金型51に向けて接近する。そして、第2金型56および第1金型51間で凸部57が凹部53に嵌合し、第1金型51および第2金型56´間で凸部57´が凹部53´に嵌合する。これにより、集電箔延出部24に先端部62を成形しつつ、先端部62に撓み部61を設ける。また、第2金型56および第1金型51間で傾斜部58が傾斜部52に向けて接近し、第1金型51および第2金型56´間で傾斜部58´が傾斜部52´に向けて接近する。これにより、集電箔延出部24に中間部63を成形する。
図9および図10を参照して、次に、2つの先端部62をそれぞれスリット44mおよびスリット44nに挿入する。このとき、撓み部61は、集電端子41および電極本体部25の間に配置される。撓み部61は、集電端子41および電極本体部25の間において、複数枚の集電箔21の長さが余る冗長部をなす。
次に、集電端子41から突出する先端部62に向けてレーザ光を照射し、図9を示す紙面に直交する方向(集電箔延出部24の延伸方向に直交し、複数枚の集電箔21の積層方向に直交する方向)にレーザ光を走査することによって、複数枚の集電箔21を集電端子41に溶接する。複数枚の集電箔21および集電端子41の溶融部が凝固することによって、図10中に示す溶接部48が形成される。
上記の電極体20および集電端子41の溶接工程によって、正極用集電端子41Pおよび負極用集電端子41Nを電極体20に接続する。電極体20と一体となった集電端子41に対して、図4中に示すピン部材39、絶縁体38、蓋部33、絶縁体37および外部端子36を組み付ける。図1中に示すように、外部端子36および蓋部33と一体となった電極体20を、ケース体31の本体部32に収容し、蓋部33を本体部32に溶接する。蓋部33に設けられた注液孔を通じてケース体31内に電解液を注入し、そのあと、注液孔を塞ぐ。以上の工程により、図1中の二次電池10が完成する。
上記の電極体20および集電端子41の溶接工程においては、複数枚の集電箔21および集電端子41が、溶融し、そのあと凝固することによって、互いに一体化する。しかしながら、複数枚の集電箔21および集電端子41の溶融部は、凝固の過程において収縮するため、集電箔21の溶融していない部分が溶融部に引っ張られて千切れるおそれがある。一般的には、電極体および集電端子の接続構造として、本実施の形態において説明した複数枚の集電箔を集電端子により挟み込んで溶接工程を行なうものと、複数枚の集電端子を集電端子に押し当てて溶接工程を行なうものとがある。複数枚の集電箔を集電端子に挟み込んで溶接工程を行なう場合、溶融部の体積が大きくなるため、集電箔に千切れが発生する可能性が高い。
これに対して、本実施の形態における二次電池の製造方法では、電極本体部25および集電端子41の間において集電箔延出部24に撓み部61が設けられているため、溶融部の凝固収縮に伴って集電箔21に作用する引っ張り応力を緩和することができる。これにより、複数枚の集電箔21を集電端子41に溶接する工程時に集電箔21に千切れが生じることを抑制できる。
以上に説明した、この発明の実施の形態における二次電池の製造方法についてまとめて説明すると、本実施の形態における二次電池の製造方法において、二次電池10は、正極用集電箔21P、セパレータ29および負極用集電箔24Nの積層体からなる電極体20を備える。電極体20は、正極用集電箔21Pおよび負極用集電箔21Nが、セパレータ29を介して積層されてなる電極本体部25と、正極用集電箔21Pおよび負極用集電箔21Nが、それぞれ、電極本体部25を挟んでその両側に延出してなる集電箔延出部24とを有する。二次電池10は、集電箔延出部24が接合される集電端子41をさらに備える。二次電池の製造方法は、集電箔延出部24を構成する複数枚の集電箔21を、集電箔21の積層方向において集電端子41により挟み込む工程と、電極本体部25および集電端子41の間において集電箔延出部24に撓み部61を設けた状態にて、集電端子41により挟み込まれた複数枚の集電箔21に向けてエネルギー線としてのレーザ光を照射することにより、複数枚の集電箔21を集電端子41に溶接する工程とを備える。
このように構成された、この発明の実施の形態における二次電池の製造方法によれば、集電端子41に溶接により接合される集電箔21の破損を抑制することができる。これにより、二次電池の内部抵抗の上昇や電池性能の劣化を防ぐことができる。
なお、本実施の形態では、集電箔延出部24に、複数枚の集電箔21の積層方向に向けて凸となる屈曲形状を有する撓み部61を設けたが、同様の屈曲形状を有する撓み部61を複数、設けてもよい。この場合、複数枚の集電箔21および集電端子41の溶融部の凝固収縮に伴って集電箔21に作用する引っ張り応力を、より効果的に緩和することができる。
また、本実施の形態では、巻回タイプの電極体20について説明したが、これに限られず、電極体は、正極用集電箔および負極用集電箔をセパレータを介して繰り返し積層した積層タイプであってもよい。また、電極体20および集電端子41の溶接工程時、レーザ光に替えて、電子ビームを用いてもよい。
(実施例)
上記の実施の形態における二次電池の製造方法の工程に従って、実施例における二次電池を12個、作製した。また、集電箔延出部24に撓み部61を設けずに溶接工程を実施することにより、比較例における二次電池を12個、作製した。
この際、正極用集電箔21Pとして、15μmの厚みを有するアルミニウム箔(またはアルミニウム合金箔)を用い、負極用集電箔21Nとして、10μmの厚みを有する電解銅箔を用いた。正極用集電箔21Pおよび負極用集電箔21Nの表面に、それぞれ、正極活物質合剤層および負極活物質合剤層を形成した。
正極用集電箔21Pおよび負極用集電箔21Nを所定の大きさにカットした。セパレータ29としての多孔質絶縁層を介して、正極用集電箔21Pおよび負極用集電箔21Nを積層し、得られた積層体を巻回することによって、図2中の電極体20を作製した。
1.0mmの厚みを有するアルミニウム板を用いて、正極用の集電端子41を作製し、1.0mmの厚みを有する銅板を用いて、負極用の集電端子41を作製した。
溶接工程時の正極の溶接条件として、ファイバーレーザを用い、出力を2000Wとし、走査速度を20mm/secとした。溶接工程時の負極の溶接条件として、ファイバーレーザを用い、出力を3000Wとし、走査速度を30mm/secとした。
図11は、引っ張り強度試験の実施状況を示す図である。図12は、引っ張り強度試験の結果と、溶接部の断面観察の結果とを示す表である。
図11および図12を参照して、製造した12個の実施例および12個の比較例における二次電池のうち、5個の実施例における二次電池および5個の比較例における二次電池を分解し、電極体20に対する集電端子41の引っ張り強度試験を実施した。
引っ張り強度試験においては、引っ張り試験機(株式会社今田製作所製、型式:SV−301)を用いた。図11に示すように、引っ張り試験機に端子を溶接した電極体20をセッティングし、0.1mm/sの引っ張り速度で、せん断方向におけるピーク引っ張り強度を測定した。
振動試験機を用いて、3.5GHz、200万回の上下振動により、二次電池の振動試験を行なった。振動試験後の二次電池について、上記と同様の引っ張り強度試験を実施した。図12中に、振動試験前の二次電池における引っ張り強度の平均値と、振動試験後の二次電池における引っ張り強度の平均値とを示す。
さらに、上記の引っ張り強度試験を実施しない振動試験前および振動試験後の二次電池を用いて、電極体20の一部(溶接部)を樹脂包囲した。樹脂硬化後、溶接部を断面方向に切断し、切断面をマイクロスコープにて観察した。図12中に切断面の観察結果を示す。
実施例における二次電池では、振動試験前の二次電池の引っ張り強度と、振動試験後の二次電池の引っ張り強度との差がほとんど見られず、良好な引っ張り強度を得ることができた。一方、比較例における二次電池では、実施例における二次電池と比べて、引っ張り強度が振動試験前および振動試験後を通じて低くなり、また、振動試験の実施による引っ張り強度の低下も著しかった。
さらに溶接部の断面観察においては、実施例における二次電池では、集電箔21の千切れが発生しなかったが、比較例における二次電池では、集電箔21の千切れが観察された。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、たとえば、車載用の二次電池の製造方法に適用される。
10 二次電池、20 電極体、21 集電箔、21N 負極用集電箔、21P 正極用集電箔、22,23 周縁部、24 集電箔延出部、24N 負極用集電箔延出部、24P 正極用集電箔延出部、25 電極本体部、26,27 ペースト、29 セパレータ、31 ケース体、32 本体部、33 蓋部、36 外部端子、36N 負極用外部端子、36P 正極用外部端子、37,38 絶縁体、39 ピン部材、41 集電端子、41N 負極用集電端子、41P 正極用集電端子、42 基部、43 アーム部、44m,44n スリット、48 溶接部、50 金型装置、51 第1金型、52,52´,58,58´ 傾斜部、53,53´ 凹部、56,56´ 第2金型、57,57´ 凸部、61 撓み部、62 先端部、63 中間部、101 中心軸。

Claims (1)

  1. 二次電池の製造方法であって、
    前記二次電池は、
    正極用集電箔、セパレータおよび負極用集電箔の積層体からなる電極体を備え、
    前記電極体は、前記正極用集電箔および前記負極用集電箔が、前記セパレータを介して積層されてなる電極本体部と、前記正極用集電箔および前記負極用集電箔が、それぞれ、前記電極本体部を挟んでその両側に延出してなる集電箔延出部とを有し、さらに、
    前記集電箔延出部が接合される集電端子を備え、
    前記二次電池の製造方法は、
    前記集電箔延出部を構成する複数枚の集電箔を、前記集電箔の積層方向において前記集電端子により挟み込む工程と、
    前記電極本体部および前記集電端子の間において前記集電箔延出部に撓み部を設けた状態にて、前記集電端子により挟み込まれた複数枚の前記集電箔に向けてエネルギー線を照射することにより、複数枚の前記集電箔を前記集電端子に溶接する工程とを備える、二次電池の製造方法。
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