JP2018030568A - 飛行装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のスラスタのいずれかに異常が生じても、他のスラスタを停止することなく安定した飛行の継続が図られる飛行装置を提供する。
【解決手段】スラスタ13〜16のプロペラ23は、ピッチ変更機構部30によってそのピッチが変更される。姿勢制御部44は、複数のスラスタ13〜16のうちスラスタ13で異常が検出されると、正常なスラスタ14〜16を停止することなく、プロペラ23のピッチを変更する。これにより、常なスラスタ14〜16で飛行の継続に必要な推進力を確保しつつ、トルクの不均衡にともなう姿勢の変化が低減される。
【選択図】図1

Description

本発明は、飛行装置に関する。
近年、いわゆるドローンと称される飛行装置の普及が進んでいる。このような飛行装置は、推進力を発生する駆動系に異常が生じると、飛行の継続が困難になる。そこで、飛行装置は、プロペラとモータとから構成されるスラスタを複数備えている。複数のスラスタを備えることにより、飛行装置は、いずれかのスラスタに異常が生じると、異常が生じたスラスタを停止し、他の正常なスラスタが発生する推進力を利用して飛行を継続する(特許文献1参照)。
特許文献1の場合、機体の中心から放射状に延びる腕部の先端にそれぞれスラスタが設けられている。中心を挟んで対称な位置に設けられているスラスタのプロペラは、互いに逆方向へ回転しつつ推進力を発生する。そして、特許文献1の場合、いずれかのスラスタに異常が生じると、対称な位置に設けられている正常なスラスタも停止する制御を行なっている。これにより、残る正常なスラスタが発生するトルクを均衡させ、安定性の維持を図っている。
しかしながら、このような構成の特許文献1の場合、スラスタのいずれかに異常が生じると、対となる対称な位置のスラスタも停止される。そのため、全体の推進力の不足を招くおそれがあるとともに、正常なスラスタが発生する推進力の不均衡を招く。その結果、安定した飛行の維持が困難であるという問題がある。
特開2002−347698号公報
そこで、本発明の目的は、複数のスラスタのいずれかに異常が生じても、他のスラスタを停止することなく安定した飛行の継続が図られる飛行装置を提供することにある。
請求項1記載の発明では、スラスタのプロペラは、ピッチ変更機構部によってそのピッチが変更される。ここで、プロペラのピッチとは、回転軸に対するプロペラの角度を意味する。プロペラは、モータで駆動されることにより、推進力を発生する。このとき、回転軸に対するプロペラの取り付け角度を変更することにより、プロペラが発生する空気の流れは変化する。請求項1記載の発明の場合、姿勢制御部は、複数のスラスタのいずれかに異常が検出されると、残る正常なスラスタにおけるプロペラのピッチを変更する。すなわち、姿勢制御部は、正常なスラスタを停止することなく、プロペラのピッチを変更する。これにより、ピッチが変更された正常なスラスタは、発生する推進力が変化する。その結果、正常なスラスタで飛行の継続に必要な推進力を確保しつつ、トルクの不均衡にともなう姿勢の変化が低減される。したがって、複数のスラスタのいずれかに異常が生じても、他のスラスタを停止することなく安定した飛行を継続することができる。
第1実施形態による飛行装置を示す模式図 第1実施形態による飛行装置を図1の矢印II方向から見た模式図 第1実施形態による飛行装置のピッチ変更機構部の一例を示す模式的な斜視図 第1実施形態による飛行装置のプロペラを示す概略的な断面図 第1実施形態による飛行装置のプロペラを示す概略的な断面図 第1実施形態による飛行装置の構成を示すブロック図 第1実施形態による飛行装置における飛行制御の処理の流れを示す概略図 第2実施形態による飛行装置における飛行制御の処理の流れを示す概略図 第3実施形態による飛行装置における飛行制御の処理の流れを示す概略図 第4実施形態による飛行装置における飛行制御の処理の流れを示す概略図 第5実施形態による飛行装置を示す模式図 第5実施形態による飛行装置の回転機構部を示す模式図 第5実施形態による飛行装置の回転機構部を示す模式図 第5実施形態による飛行装置の回転機構部を示す模式図 第6実施形態による飛行装置における飛行制御の処理の流れを示す概略図 第7実施形態による飛行装置を示す模式図 第7実施形態による飛行装置を示す模式図 第8実施形態による飛行装置を示す模式図
以下、飛行装置の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、複数の実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
図1および図2に示すように飛行装置10は、基体11、腕部12、スラスタ13、スラスタ14、スラスタ15、およびスラスタ16を備えている。基体11は、飛行装置10の重心位置に設けられている。腕部12は、この基体11から放射状に径方向外側へ延びている。スラスタ13〜16は、この腕部12の先端、すなわち腕部12において基体11と反対側の端部にそれぞれ設けられている。4本の腕部12は、基体11を挟んで対称に延びている。すなわち、基体11を挟む腕部12は、基体11の重心を含む同一の直線上に対をなして対称に延びている。本実施形態では、腕部12の周囲に4つのスラスタ13〜16を備える例について説明する。なお、腕部12およびスラスタ13〜16は、4つに限らず、4つ以上であれば任意の数に設定することができる。
スラスタ13〜16は、いずれもモータ21、駆動軸部材22およびプロペラ23を備えている。モータ21は、プロペラ23を駆動する駆動源であり、例えば基体11に収容されているバッテリ24などを電源とする。駆動軸部材22は、モータ21の回転をプロペラ23に伝達する。プロペラ23は、この駆動軸部材22から径方向外側へ延びている。基体11を中心に対称に設けられている一対のスラスタ13とスラスタ15とは、それぞれのプロペラ23の回転方向R1が同一に設定されている。また、一対のスラスタ14とスラスタ16とは、それぞれのプロペラ23の回転方向R2が同一に設定されている。そして、スラスタ13およびスラスタ15におけるプロペラ23の回転方向R1と、スラスタ14およびスラスタ16におけるプロペラ23の回転方向とは、互いに逆方向に設定されている。これは、複数のスラスタ13〜16におけるプロペラ23が同一の方向に回転するとき、発生するトルクによって飛行装置10にはヨー軸を中心とした回転力が発生する。スラスタ13およびスラスタ15におけるプロペラ23の回転方向R1と、スラスタ14およびスラスタ16におけるプロペラ23の回転方向R2とを逆方向に設定することにより、このヨー軸を中心とする回転力は相殺される。このように、スラスタ13およびスラスタ15と、スラスタ14およびスラスタ16とは、互いにプロペラ23の回転方向が逆になるように設定されている。これら複数のスラスタ13〜16は、ピッチ変更機構部30を有している。
ピッチ変更機構部30の一例を図3に基づいて説明する。なお、図3に示すピッチ変更機構部30は、スラスタ15に設けた一例であり、プロペラ23のピッチを変更可能な構成であって、飛行装置10のスラスタ13〜16に適用可能な構成であればこの例に限らない。ピッチ変更機構部30は、サーボモータ31、レバー部材32、リンク部材33および変更部材34を有している。ピッチ変更機構部30は、プロペラ23のピッチを変更する。サーボモータ31の回転は、レバー部材32、リンク部材33および変更部材34を通してプロペラ23に伝達される。このとき、サーボモータ31の回転は、レバー部材32、リンク部材33および変更部材34を経由することにより、駆動軸部材22と垂直なプロペラ軸Pを中心とするプロペラ23の回転に変換される。すなわち、サーボモータ31が回転すると、駆動軸部材22の先端に設けられたプロペラ23は、プロペラ軸Pを中心に回転する。これにより、プロペラ23は、図4に示す上向きの推力を発生するピッチ角度θ1と、図5に示す下向きの推力を発生するピッチ角度θ2との間で変化する。このプロペラ23のピッチ角度θ1とピッチ角度θ2との中間の位置は、プロペラ23が回転しても推進力を発生しない中立位置となる。プロペラ23のピッチがピッチ角度θ2からピッチ角度θ1へ向けて変化するとき、プロペラ23のピッチは上昇方向の推進力が増加するプラス側へ変化することになる。一方、プロペラ23のピッチがピッチ角度θ1からピッチ角度θ2へ向けて変化するとき、プロペラ23のピッチは上昇方向の推進力が減少するマイナス側へ変化することになる。プロペラ23のピッチの変化量は、サーボモータ31の回転角度に対応する。
図2に示すように、飛行装置10は、制御ユニット40を備えている。制御ユニット40は、基体11の内部に収容され、バッテリ24と接続している。制御ユニット40は、図6に示すように演算部41を有している。演算部41は、CPU、ROMおよびRAMを有するマイクロコンピュータで構成されており、飛行装置10の全体を制御する。演算部41は、ROMに記憶されているコンピュータプログラムを実行することにより、姿勢検出部42、異常検出部43および姿勢制御部44をソフトウェア的に実現している。なお、姿勢検出部42、異常検出部43および姿勢制御部44は、いずれもハードウェア的、またはハードウェアとソフトウェアとの協働によって実現してもよい。
姿勢検出部42は、基体11の傾きや基体11に加わる加速度などから飛行装置10の姿勢を検出する。具体的には、姿勢検出部42は、加速度センサ45、角速度センサ46、地磁気センサ47および高度センサ48に接続している。加速度センサ45は、x軸、y軸およびz軸の3次元の3つの軸方向における加速度を検出する。角速度センサ46は、3次元の3つの軸方向における角速度を検出する。地磁気センサ47は、3次元の3つの軸方向における地磁気を検出する。高度センサ48は、例えば気圧の変化などから天地方向の1つの軸方向における高度を検出する。姿勢検出部42は、これら加速度センサ45で検出した加速度、角速度センサ46で検出した角速度、地磁気センサ47で検出した地磁気、および高度センサ48で検出した高度から飛行装置10の飛行姿勢および飛行高度を検出する。
異常検出部43は、スラスタ13〜16の異常を検出する。具体的には、異常検出部43は、スラスタ13〜16のモータ21やプロペラ23の異常を検出する。異常検出部43は、例えば各スラスタ13〜16のモータ21に供給される電流、モータ21の回転数またはモータ21の温度などを検出する。異常検出部43は、検出したモータ21における各種の値に基づいて、その検出した値が正常な範囲にあるか否かを判断する。そして、異常検出部43は、指令値に対するモータ21の電流、回転数または温度などが予め設定された範囲にないとき、スラスタ13〜16のモータ21またはプロペラ23に異常があると判断する。なお、異常検出部43は、モータ21の電流、回転数または温度などに加え、姿勢検出部42で検出した飛行装置10の飛行姿勢の急激な変化に基づいてスラスタ13〜16の異常を検出してもよい。また、異常検出部43は、例えば飛行装置10に搭載されている図示しないカメラで撮影した画像から飛行装置10の飛行姿勢の変化を取得して、スラスタ13〜16の異常を検出してもよい。さらに、異常検出部43は、飛行装置10の外部において飛行装置10の飛行を監視する機器や画像から飛行装置10の飛行姿勢の変化を取得し、スラスタ13〜16の異常を検出してもよい。
姿勢制御部44は、姿勢検出部42で検出した飛行装置10の姿勢に基づいてスラスタ13〜16を制御する。すなわち、姿勢制御部44は、スラスタ13〜16におけるモータ21の回転数やモータ21へ供給する電流を制御してモータ21の出力を制御する。また、姿勢制御部44は、スラスタ13〜16のピッチ変更機構部30に接続している。これにより、姿勢制御部44は、ピッチ変更機構部30のサーボモータ31を駆動して、プロペラ23のピッチを変更する。
姿勢制御部44は、異常検出部43において4つのスラスタ13〜16のいずれかに異常が検出されると、残るスラスタ13〜16におけるプロペラ23のピッチを変更する。具体的には、4つのスラスタ13〜16のうち1つのスラスタ13に異常が生じたと仮定する。このとき、異常が生じたスラスタ13は、異常スラスタである。そして、飛行装置10は、異常スラスタであるスラスタ13と基体11を挟んで対称な位置にスラスタ15を備えている。この対称な位置にあるスラスタ15は、対称スラスタである。姿勢制御部44は、異常スラスタであるスラスタ13において異常が検出されたとき、対称スラスタであるスラスタ15におけるプロペラ23のピッチを変更する。
なお、異常が生じたスラスタ13と対称な位置にあるスラスタ15との関係は、厳密に基体11を挟んで対称でなくてもよい。例えば、5本の腕部12を備える飛行装置10の場合、異常が生じたスラスタ13と対称な位置にスラスタが存在しない。このような場合、基体11を挟んで異常が生じたスラスタ13と対称な位置に最も近いスラスタを対称スラスタとすることができる。同様に、例えば8本や10本などのように多くの腕部12を備える飛行装置10の場合、異常が生じたスラスタ13と厳密に対称な位置のスラスタではなく、この対称な位置にあるスラスタと隣り合うスラスタも対称スラスタとすることができる。
姿勢制御部44は、このように異常スラスタであるスラスタ13と対称な位置にある対称スラスタであるスラスタ15におけるプロペラ23のピッチを少なくとも変更する。そして、姿勢制御部44は、この対称スラスタであるスラスタ15におけるモータ21の出力も制御する。さらに、姿勢制御部44は、対称スラスタであるスラスタ15だけでなく、残る正常なスラスタ14およびスラスタ16についてもプロペラ23のピッチおよびモータ21の出力を制御する。
以下、上記の飛行装置10の制御の流れを図7に基づいて説明する。なお、以下の実施形態で説明する例では、図1に示すスラスタ13を異常スラスタとし、スラスタ15を対称スラスタとする。
飛行装置10が飛行しているとき、異常検出部43は、スラスタ13〜16に異常があるか否かを検出する(S101)。すなわち、異常検出部43は、4つのスラスタ13〜16のいずれかにおいて異常が生じているか否かを検出する。異常検出部43は、例えば4つのスラスタ13〜16の各モータ21に供給される電流、各モータ21の回転数、各モータ21の温度などからスラスタ13〜16の異常を検出する。
姿勢制御部44は、S101において異常検出部43でスラスタ13の異常が検出されると(S101:Yes)、飛行装置10が上昇中または高度維持中つまりホバリング中であるか否かを判断する(S102)。すなわち、姿勢制御部44は、飛行装置10が高度を上げている上昇中にあるか、または飛行装置10が高度を維持しているホバリング中にあるか否かを判断する。姿勢制御部44は、S101において異常検出部43でスラスタ13〜16の異常が検出されないとき(S101:No)、飛行装置10の飛行が終了するまでS101における異常の検出を継続する。
姿勢制御部44は、S102において飛行装置10が上昇中またはホバリング中であると判断すると(S102:Yes)、異常スラスタであるスラスタ13のモータ21を停止する(S103)。そして、姿勢制御部44は、スラスタ13と対称な位置にある対称スラスタであるスラスタ15におけるプロペラ23のピッチをマイナス側に変更する(S104)。すなわち、姿勢制御部44は、対称スラスタであるスラスタ15におけるプロペラ23のピッチを、上昇方向への推進力が低下するマイナス側へ変更する。このように、姿勢制御部44は、上昇中またはホバリング中にスラスタ13で異常が検出されると、スラスタ13と対称な位置にあるスラスタ15におけるプロペラ23のピッチをマイナス側へ変更する。これにより、対称スラスタであるスラスタ15が発生する推進力は、プロペラ23のピッチを変更することによって調整される。
飛行装置10の複数のスラスタ13〜16のうちいずれかに異常が発生すると、異常が生じたスラスタ13は停止する。そのため、飛行装置10は、スラスタ13〜16が発生する推進力に不均衡が生じ、飛行姿勢の急激な変化を招く。この飛行姿勢の急激な変化を低減するために、停止したスラスタ13と対称な位置にあるスラスタ15を停止すると、残るスラスタ14およびスラスタ16が発生する飛行装置10の全体の推進力は不足する。その結果、飛行装置10は、飛行の継続が困難になることがある。第1実施形態では、姿勢制御部44は、スラスタ13に異常が生じたとき、対称な位置にあるスラスタ15のプロペラ23のピッチを変更する。これにより、スラスタ15が発生する推進力が変化し、飛行装置10の飛行姿勢の急激な変化は回避される。これとともに、スラスタ15の作動を維持することにより、飛行の継続に必要な推進力を確保しつつスラスタ15による過剰な推進力の発生は回避される。その結果、飛行装置10は、安定した飛行姿勢を維持したまま飛行を継続する。
姿勢制御部44は、S104でスラスタ15のプロペラ23のピッチを変更すると、飛行姿勢を維持したまま飛行装置10の着陸を実行する(S105)。すなわち、姿勢制御部44は、対称スラスタであるスラスタ15に加え、残る正常なスラスタ14およびスラスタ16のモータ21の出力およびプロペラ23のピッチを制御する。姿勢制御部44は、正常に作動する3つのスラスタ14、スラスタ15およびスラスタ16におけるモータ21の出力、およびプロペラ23のピッチを制御する。これにより、姿勢制御部44は、正常に作動する3つのスラスタ14、スラスタ15およびスラスタ16が発生する推進力を均衡させたまま飛行装置10を降下させる。つまり、姿勢制御部44は、異常なスラスタ13と対称な位置にあるスラスタ15におけるプロペラ23のピッチ、およびモータ21の出力を変更することにより、他の2つのスラスタ14およびスラスタ16と協調して推進力の均衡を図り、安定した姿勢で飛行装置10の高度を低下させ、着陸を実行する。
一方、姿勢制御部44は、S102において飛行装置10が上昇中またはホバリング中でないと判断すると(S102:No)、異常スラスタであるスラスタ13のモータ21を停止する(S106)。そして、姿勢制御部44は、スラスタ13と対称な位置にあるスラスタ15におけるプロペラ23のピッチをプラス側へ変更する(S107)。S102において飛行装置10が上昇中またはホバリング中でないと判断されたとき、飛行装置10は下降中である。そのため、正常なスラスタ14〜16は、飛行装置10が安定して下降する程度の推進力を発生している。そこで、姿勢制御部44は、対称スラスタであるスラスタ15におけるプロペラ23のピッチを、プラス側へ変更することにより、スラスタ13の停止にともなう飛行装置10の急激な落下や姿勢の変化を回避する。このように、姿勢制御部44は、下降中にスラスタ13〜16のいずれかで異常が検出されると、スラスタ13と対称な位置にあるスラスタ15におけるプロペラ23のピッチをプラス側へ変更する。これにより、対称スラスタであるスラスタ15が発生する推進力は、プロペラ23のピッチを変更することによって調整される。
姿勢制御部44は、S107でスラスタ15のプロペラ23のピッチを変更すると、飛行姿勢を維持したまま飛行装置10の着陸を実行する(S108)。すなわち、姿勢制御部44は、スラスタ15に加え、残る正常なスラスタ14およびスラスタ16のモータ21の出力およびプロペラ23のピッチを制御する。姿勢制御部44は、正常に作動する3つのスラスタ14、スラスタ15およびスラスタ16におけるモータ21の出力、およびプロペラ23のピッチを制御する。これにより、姿勢制御部44は、正常に作動する3つのスラスタ14、スラスタ15およびスラスタ16が発生する推進力を均衡させたまま飛行装置10の降下を継続する。つまり、姿勢制御部44は、異常なスラスタ13と対称な位置にあるスラスタ15におけるプロペラ23のピッチ、およびモータ21の出力を変更することにより、他の2つのスラスタ14およびスラスタ16と協調して推進力の均衡を図り、安定した姿勢を維持したまま飛行装置10の高度の低下を実行する。
以上、説明したように、第1実施形態では、スラスタ13〜16のプロペラ23は、ピッチ変更機構部30によってそのピッチが変更される。姿勢制御部44は、複数のスラスタ13〜16のうちスラスタ13で異常が検出されると、残る正常なスラスタ14〜16におけるプロペラ23のピッチを変更する。すなわち、姿勢制御部44は、正常なスラスタ14〜16を停止することなく、プロペラ23のピッチを変更する。これにより、ピッチが変更された正常なスラスタ14〜16は、発生する推進力が変化する。その結果、正常なスラスタ14〜16で飛行の継続に必要な推進力を確保しつつ、トルクの不均衡にともなう姿勢の変化が低減される。したがって、複数のスラスタ13〜16のいずれかに異常が生じても、他のスラスタを停止することなく安定した飛行を継続することができる。
また、第1実施形態では、異常が発生したスラスタ13と対称な位置にあるスラスタ15におけるプロペラ23のピッチを変更する。飛行装置10の姿勢の安定のために、異常が発生したスラスタ13と対称な位置にあるスラスタ15の双方を停止すると、飛行装置10の全体としての推進力が不足し、継続した飛行が困難になるおそれがある。そこで、第1実施形態のようにスラスタ15のプロペラ23のピッチを変更することにより、このスラスタ15の発生する推進力を利用することができる。このとき、スラスタ15におけるプロペラ23のピッチを変更することにより、このスラスタ15が発生する推進力を利用しつつ、プロペラ23のピッチの変更によって飛行装置10の姿勢の変化が低減される。したがって、安定した姿勢を維持したまま飛行を継続することができ、安全な地帯への飛行装置10の移動および着陸を実行することができる。
第1実施形態では、姿勢制御部44は、対称な位置にあるスラスタ15におけるプロペラ23のピッチだけでなく、このプロペラ23を駆動するモータ21の出力も変更する。これにより、異常が生じたスラスタ13の停止にともなう飛行装置10の姿勢の変化は、スラスタ15のプロペラ23を駆動するモータ21の出力の変更によっても低減される。したがって、より安定した姿勢の維持を図ることができる。
第1実施形態では、姿勢制御部44は、異常が発生したスラスタ13、および対称な位置にあるスラスタ15だけでなく、残りのスラスタ14、16においてもプロペラ23を駆動するモータ21の出力を増加する。これにより、異常が生じたスラスタ13の停止および対称な位置にあるスラスタ15におけるプロペラ23のピッチの変更によって低下した推進力は、残るスラスタ14およびスラスタ16の推進力の増加によって補われる。したがって、安定した姿勢を維持したまま飛行を継続することができ、安全な地帯への飛行装置10の移動および着陸を実行することができる。この場合、スラスタ14およびスラスタ16におけるプロペラ23のピッチを変更してもよい。スラスタ14およびスラスタ16におけるプロペラ23のピッチを変更することにより、正常な3つのスラスタ14、スラスタ15およびスラスタ16が発生する推進力はより精密に調整される。したがって、より安定した飛行姿勢で飛行を継続することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態による飛行装置の処理の流れを図8に示す。
第2実施形態の飛行装置10の構成は、図1に示す第1実施形態と共通する。第2実施形態では、制御ユニット40による飛行装置10の制御処理の流れが第1実施形態と異なっている。したがって、以下の説明において第1実施形態共通する処理については説明を省略する。
飛行装置10が飛行しているとき、異常検出部43は、スラスタ13〜16に異常があるか否かを検出する(S201)。姿勢制御部44は、S201において異常検出部43でスラスタ13の異常が検出されると(S201:Yes)、飛行装置10が上昇中またはホバリング中であるか否かを判断する(S202)。姿勢制御部44は、S201において異常検出部43でスラスタ13〜16の異常が検出されないとき(S201:No)、飛行装置10の飛行が終了するまでS201における異常の検出を継続する。
姿勢制御部44は、S202において飛行装置10が上昇中またはホバリング中であると判断すると(S202:Yes)、異常スラスタであるスラスタ13のモータ21を停止する(S203)。そして、姿勢制御部44は、スラスタ13と対称な位置にあるスラスタ15におけるプロペラ23のピッチをマイナス側に変更する(S204)。そして、姿勢制御部44は、スラスタ15の推力をNh/Nl倍に変更する(S205)。すなわち、姿勢制御部44は、スラスタ13と対称な位置にあるスラスタ15のモータ21の出力を増大させるとともに、プロペラ23のピッチを変更する。これにより、姿勢制御部44は、スラスタ15が発生する推力をNh/N1倍に変更する。ここで、Nhは、異常スラスタであるスラスタ13のプロペラ23の回転方向R1に対して逆方向である回転方向R2へ回転するプロペラ23を有する正常なスラスタの数である。また、Nlは、異常スラスタであるスラスタ13のプロペラの回転方向R1に対して同一方向である回転方向R1へ回転するプロペラ23を有する正常なスラスタの数である。すなわち、第2実施形態の場合、異常スラスタであるスラスタ13と、対称スラスタであるスラスタ15とは、プロペラ23の回転方向R1が同一である。一方、残るスラスタ14およびスラスタ16は、プロペラ23の回転方向R2がスラスタ13およびスラスタ15と逆方向である。これにより、スラスタ13に異常が生じたとき、Nhは、対称スラスタであるスラスタ15を除くスラスタ14およびスラスタ16の数である「2」となる。一方、Nlは、対称スラスタであるスラスタ15が該当するため「1」となる。したがって、姿勢制御部44は、対称スラスタであるスラスタ15におけるモータ21の出力を増大するとともにプロペラ23のピッチを変更し、スラスタ15の推力をNh/Nl=2/1=2倍に変更する。つまり、スラスタ15の推力は、スラスタ14およびスラスタ16が発生する推力の2倍に制御される。当然ながら、このNh/Nlの値は、飛行装置10が備えるスラスタの数によって変化する。
このように、姿勢制御部44は、上昇中またはホバリング中にスラスタ13〜16のいずれかで異常が検出されると、異常なスラスタ13と対称な位置にあるスラスタ15におけるプロペラ23のピッチをマイナス側へ変更する。さらに、姿勢制御部44は、スラスタ15の推力をNh/Nl=2倍に変更する。これにより、対称スラスタであるスラスタ15が発生する推進力つまり推力は、プロペラ23のピッチを変更し、かつモータ21の出力を変更することによって調整される。
姿勢制御部44は、S204でスラスタ15のプロペラ23のピッチを変更し、S205でスラスタ15のモータ21の出力を変更すると、飛行姿勢を維持したまま飛行装置10の着陸を実行する(S206)。すなわち、姿勢制御部44は、異常なスラスタ13と対称な位置にあるスラスタ15におけるプロペラ23のピッチおよびモータ21の出力を変更し、他の2つのスラスタ14およびスラスタ16と協調して推進力の均衡を図り、安定した姿勢で飛行装置10の高度を低下させ、着陸を実行する。
一方、姿勢制御部44は、S202において飛行装置10が上昇中またはホバリング中でないと判断すると(S202:No)、異常スラスタであるスラスタ13のモータ21を停止する(S207)。そして、姿勢制御部44は、スラスタ13と対称な位置にあるスラスタ15におけるプロペラ23のピッチをプラス側へ変更する(S208)。すなわち、S202において飛行装置10が上昇中またはホバリング中でないと判断されたとき、飛行装置10は下降中である。そこで、姿勢制御部44は、スラスタ15におけるプロペラ23のピッチを、プラス側へ変更する。さらに、姿勢制御部44は、スラスタ15が発生する推力をNh/Nl倍に変更する(S209)。すなわち、第2実施形態の場合、姿勢制御部44は、スラスタ15の推力を、Nh/Nl=2倍に変更する。すなわち、姿勢制御部44は、スラスタ15のモータ21の出力を増大させる。
姿勢制御部44は、S208でスラスタ15のプロペラ23のピッチを変更し、S209でスラスタ15のモータ21の出力を変更すると、飛行姿勢を維持したまま飛行装置10の着陸を実行する(S210)。すなわち、姿勢制御部44は、異常なスラスタ13と対称な位置にあるスラスタ15におけるプロペラ23のピッチおよびモータ21の出力を変更し、他の2つのスラスタ14およびスラスタ16と協調して推進力の均衡を図り、安定した姿勢で飛行装置10の高度を低下させ、着陸を実行する。
以上説明した第2実施形態では、姿勢制御部44は、異常が生じたスラスタ13と対称な位置にあるスラスタ15において、プロペラ23のピッチだけでなく、モータ21の出力も変更する。これにより、姿勢制御部44は、スラスタ15が発生する推力を変更する。そのため、異常が生じたスラスタ13の停止によって低下した推進力は、スラスタ13のプロペラ23と同一の回転方向R1へ回転するスラスタ15におけるモータ21の出力を増加することによって補われる。したがって、安定した姿勢を維持したまま飛行を継続することができ、安全な地帯への飛行装置10の移動および着陸を実行することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態による飛行装置の処理の流れを図9に示す。
第3実施形態の飛行装置10の構成は、第2実施形態と同様に第1実施形態と共通する。
飛行装置10が飛行しているとき、異常検出部43は、スラスタ13〜16に異常があるか否かを検出する(S301)。姿勢制御部44は、S301において異常検出部43でスラスタ13の異常が検出されると(S301:Yes)、飛行装置10を「ヘッドフリーモード」に変更する(S302)。「ヘッドフリーモード」は、「ヘッドロックモード」や「ヘッドレスモード」とも称される。飛行装置10は、「ヘッドフリーモード」へ移行することにより、この移行時における前後左右が固定される。すなわち、飛行装置10は、ヨー軸方向へ回転可能であるため、通常時において前後左右が固定されていない。そこで、飛行装置10を「ヘッドフリーモード」に変更することにより、飛行中の飛行装置10の前後左右をS302における変更時の前後左右に固定する。姿勢制御部44は、S301において異常検出部43でスラスタ13〜16の異常が検出されないとき(S301:No)、飛行装置10の飛行が終了するまでS301における異常の検出を継続する。
姿勢制御部44は、S302においてヘッドフリーモードに変更した後、図7に示す第1実施形態と同様の処理を実行する。すなわち、姿勢制御部44は、飛行装置10が上昇中またはホバリング中であるか否かを判断する(S303)。姿勢制御部44は、S303において飛行装置10が上昇中またはホバリング中であると判断すると(S303:Yes)、スラスタ13のモータ21を停止する(S304)。そして、姿勢制御部44は、スラスタ13と対称な位置にあるスラスタ15におけるプロペラ23のピッチをマイナス側に変更する(S305)。姿勢制御部44は、S305でスラスタ15のプロペラ23のピッチを変更すると、飛行姿勢を維持したまま飛行装置10の着陸を実行する(S306)。
一方、姿勢制御部44は、S303において飛行装置10が上昇中またはホバリング中でないと判断すると(S303:No)、スラスタ13のモータ21を停止する(S307)。そして、姿勢制御部44は、スラスタ15におけるプロペラ23のピッチをプラス側へ変更する(S308)。姿勢制御部44は、S308でスラスタ15のプロペラ23のピッチを変更すると、飛行姿勢を維持したまま飛行装置10の着陸を実行する(S309)。
第3実施形態では、スラスタ13〜16のいずれかに異常が検出されると、姿勢制御部44は飛行装置10をヘッドフリーモードに変更する。これにより、飛行装置10の前後左右は、ヘッドフリーモードへの変更時の前後左右に固定される。したがって、飛行装置10の回転方向にかかわらず、前後左右を一定に維持することができ、安全な地帯への飛行の継続および着陸を安定して実施することができる。
なお、第3実施形態におけるヘッドフリーモードへ変更する処理は、図8に示す第2実施形態におけるS201とS203との間に挿入してもよい。
(第4実施形態)
第4実施形態による飛行装置の処理の流れを図10に示す。
第4実施形態の飛行装置10の構成は、上記の複数の実施形態と同様に第1実施形態と共通する。
飛行装置10が飛行しているとき、異常検出部43は、スラスタ13〜16に異常があるか否かを検出する(S401)。姿勢制御部44は、飛行装置10が上昇中またはホバリング中であるか否かを判断する(S402)。姿勢制御部44は、S402において飛行装置10が上昇中またはホバリング中であると判断すると(S402:Yes)、スラスタ13のモータ21を停止する(S403)。そして、姿勢制御部44は、スラスタ13と対称な位置にあるスラスタ15におけるプロペラ23のピッチをマイナス側に変更する(S404)。
姿勢制御部44は、S404でスラスタ15のプロペラ23のピッチを変更すると、スラスタ13およびスラスタ15を除く、スラスタ14およびスラスタ16におけるモータ21の出力を増加する(S405)。すなわち、第4実施形態では、異常が生じているスラスタ13、およびこれと対称な位置にあるスラスタ15を除く、スラスタ14およびスラスタ16におけるモータ21の出力を増加する。これにより、異常が生じたスラスタ13の停止にともなう飛行装置10の急激な高度の変化、特に飛行装置10の急激な下降が回避される。姿勢制御部44は、S405においてスラスタ14およびスラスタ16のモータ21の出力を増加させた後、飛行姿勢を維持したまま飛行装置10の着陸を実行する(S406)。
一方、姿勢制御部44は、S403において飛行装置10が上昇中またはホバリング中でないと判断すると(S403:No)、スラスタ13のモータ21を停止する(S407)。そして、姿勢制御部44は、スラスタ13と対称な位置にあるスラスタ15におけるプロペラ23のピッチをプラス側へ変更する(S408)。
姿勢制御部44は、S408でスラスタ15のプロペラ23のピッチを変更すると、スラスタ13およびスラスタ15を除く、スラスタ14およびスラスタ16におけるモータ21の出力を増加する(S409)。すなわち、第4実施形態では、異常が生じているスラスタ13、およびこれと対称な位置にあるスラスタ15を除く、スラスタ14およびスラスタ16におけるモータ21の出力を増加する。これにより、異常が生じたスラスタ13の停止にともなう飛行装置10の急激な高度の変化、特に飛行装置10の急激な下降が回避される。姿勢制御部44は、S409においてスラスタ14およびスラスタ16のモータ21の出力を増加させた後、飛行姿勢を維持したまま飛行装置10の着陸を実行する(S410)。
第4実施形態では、姿勢制御部44は、異常が生じているスラスタ13を停止した後、対称スラスタであるスラスタ15を除くスラスタ14およびスラスタ16におけるモータ21の出力を増加する。これにより、異常が生じたスラスタ13の停止による推進力の低下にともなう飛行装置10の急激な高度の変化、特に急激な下降が低減される。したがって、安全性をより高めることができる。
なお、第4実施形態によるスラスタ14およびスラスタ16におけるモータ21の出力を増加する処理は、図8に示す第2実施形態のS205とS206との間、およびS209とS210との間に挿入してもよい。さらに、第4実施形態によるスラスタ14およびスラスタ16におけるモータ21の出力を増加する処理は、図9に示す第3実施形態のS305とS306との間、およびS308とS309との間に挿入してもよく、第2実施形態とヘッドフリーモードとを組み合わせた実施形態に適用してもよい。
(第5実施形態)
第5実施形態による飛行装置を図11に示す。
第5実施形態による飛行装置10は、回転機構部50を備えている。回転機構部50は、腕部12に設けられており、基体11と各スラスタ13〜16とを接続する腕部12の仮想的な軸を中心に、スラスタ13〜16を基体11に対して回転させる。これにより、腕部12に設けられているスラスタ13〜16は、回転機構部50によって基体11に対して回転する。その結果、スラスタ13〜16が発生する推進力の向きは、スラスタ13〜16の回転にあわせて変更される。
回転機構部50の一例を図12から図14に基づいて説明する。図12から図14に示す例の場合、腕部12は、第一腕部121および第二腕部122に分割されている。第一腕部121は、基体11に接続している。第二腕部122は、スラスタ13〜16に接続している。回転機構部50は、この第一腕部121と第二腕部122との接続部分に設けられている。第一腕部121は、スラスタ13〜16側の先端が筒状に形成され、内側に第二腕部122が挿入される。第一腕部121は、溝51および押出部52を有している。溝51は、筒状の第一腕部121を径方向に貫いている。溝51は、筒状の第一腕部121の周方向へ延びている。第二腕部122は、筒状または棒状に形成され、基体11側の先端が第一腕部121に挿入される。第二腕部122は、外壁から径方向へ突出する突起部53を有している。
第二腕部122の突起部53は、第一腕部121に設けられている溝51に挿入される。第一腕部121に第二腕部122を固定するとき、第二腕部122の突起部53は溝51の開口54に挿入される。第二腕部122を開口54から基体11側に押し込んだ後、第一腕部121と第二腕部122とを相対的に周方向へ回転させることにより第二腕部122の突起部53は溝51に沿って図12の上方へ移動する。ここでさらに第二腕部122を基体11側へ押し込むことにより、図13に示すように突起部53は溝51に接続する凹部55にはまり込む。凹部55は、溝51から基体11側へ向けて形成されている。突起部53が凹部55にはまり込むことにより、第一腕部121と第二腕部122とは固定される。このように、突起部53が凹部55にはまり込む位置にあるとき、スラスタ13〜16のプロペラ23は、図1および図2に示すようにスラスタ13〜16の上方に位置する。この状態は、飛行装置10の通常の飛行時における形態である。
一方、第二腕部122に設けられているスラスタ13〜16を腕部12の軸を中心に回転させるとき、姿勢制御部44は押出部52を駆動する。押出部52は、例えば電磁的に作動するアクチュエータを有しており、腕部12の軸方向へ往復移動する。押出部52をスラスタ13〜16側へ駆動することにより、押出部52は凹部55にはまり込んでいる突起部53をスラスタ13〜16側に押し出す。これにより、凹部55にはまり込んでいた突起部53は、スラスタ13〜16側へ押し出され、溝51に沿って段差部56まで移動する。段差部56は、溝51において開口54よりも図13の下方へ周方向に延びている。押出部52によって突起部53を溝51へ押し出したとき、第二腕部122は、スラスタ13〜16のプロペラ23の回転によって生じる推進力によって腕部12の軸を中心に回転する。その結果、第二腕部122の突起部53は図14に示すように溝51に接続する段差部56にはまり込み、回転角度が規定された状態で固定される。なお、図12から図14に示す回転機構部50は、図12に示す通常時から図14に示す回転時へ2つの位置を切り替える場合の一例である。基体11に対してスラスタ13〜16を多段階または無段階に回転する場合、回転機構部50の構成は図12から図14に示す例に限らない。回転機構部50は、腕部12の軸を中心に基体11に対してスラスタ13〜16の角度を変更可能であれば任意の構成とすることができる。
第5実施形態では、腕部12の軸を中心に基体11に対してスラスタ13〜16を回転する回転機構部50を備えている。図11に示すスラスタ13に異常が生じたとき、姿勢制御部44はこの異常が生じたスラスタ13と対称な位置にあるスラスタ15を回転する。すなわち、姿勢制御部44は、スラスタ13と基体11を挟んで対称な位置にあるスラスタ15を、腕部12の軸に対して回転させる。これにより、スラスタ15が発生する推進力は、ヨー軸方向から傾斜した方向へ変化する。異常が生じたスラスタ13を停止すると、スラスタ14およびスラスタ16と、スラスタ15との間におけるプロペラ23の回転方向の相違から、飛行装置10にはヨー軸を中心として回転する力が生じる。そこで、姿勢制御部44は、異常が生じたスラスタ13と対称な位置にあるスラスタ15の角度を基体11に対して変更することにより、スラスタ15が発生する推進力の方向を変更する。スラスタ15が回転することにより、スラスタ15が発生する推進力の方向は、ヨー軸に対して傾斜する。そのため、スラスタ15のプロペラ23が発生する推進力は、スラスタ13の停止にともなう飛行姿勢の急激な変化、およびプロペラ23の回転方向の相違によって飛行装置10へ生じるヨー軸を中心として回転する力を打ち消すように作用する。このとき、姿勢制御部44は、スラスタ15におけるプロペラ23のピッチを変更することにより、スラスタ15が発生する推進力の大きさおよび方向を微調整する。これにより、スラスタ13の停止にともなうヨー軸を中心とする飛行装置10の回転は、基体11に対して傾斜したスラスタ15の推進力によって打ち消される。
姿勢制御部44は、上記のようにスラスタ15を腕部12の軸に対して回転することによって、基体11の安定した飛行姿勢を維持する。そして、姿勢制御部44は、スラスタ14、スラスタ15およびスラスタ16におけるプロペラ23のピッチおよびモータ21の出力を制御して、飛行装置10の安定した姿勢での飛行を継続する。
第5実施形態では、スラスタ13〜16を腕部12の軸に対して回転する回転機構部50を備えている。これにより、スラスタ13に異常が生じたとき、対称な位置に設けられているスラスタ15は腕部12の軸に対して回転される。これにより、スラスタ15が発生する推進力の方向は、ヨー軸方向から傾斜する。その結果、飛行装置10は、スラスタ13の停止にともなう飛行姿勢の急激な変化、およびプロペラ23の回転方向の相違によるヨー軸方向の回転が低減される。したがって、スラスタ13に異常が生じても、他のスラスタ15を停止することなく、安定した飛行姿勢を維持することができる。
(第6実施形態)
第6実施形態による飛行装置の処理の流れを図15に示す。
第6実施形態による飛行装置の構成は、第2実施形態などと同様に図1に示す第1実施形態と共通する。
飛行装置10が飛行しているとき、異常検出部43は、スラスタ13〜16に異常があるか否かを検出する(S501)。姿勢制御部44は、異常検出部43でスラスタ13の異常が検出されると(S501:Yes)、異常が検出された異常スラスタであるスラスタ13のモータ21を停止する(S502)。そして、姿勢制御部44は、スラスタ13と対称な位置にある対称スラスタであるスラスタ15におけるプロペラ23のピッチを0°に変更する(S503)。これにより、対称スラスタであるスラスタ15は、上昇側または下降側のいずれにも推進力が生じない中立位置となる。そして、姿勢制御部44は、残余スラスタであるスラスタ14およびスラスタ16の推力を増大させる(S504)。すなわち、姿勢制御部44は、スラスタ13〜15から異常スラスタであるスラスタ13、および対称スラスタであるスラスタ15を除いた、スラスタ14およびスラスタ16を残余スラスタに設定する。そして、姿勢制御部44は、これら残余スラスタであるスラスタ14およびスラスタ16の推力を増大させる。このとき、姿勢制御部44は、スラスタ14およびスラスタ16の推力を、例えばスラスタ13〜16のいずれにも異常が生じていないときの2倍に設定する。
このように、姿勢制御部44は、スラスタ13〜16のいずれかに異常が生じると、異常が生じたスラスタ13を停止するとともに、スラスタ13と対称な位置にあるスラスタ15を中立位置とする。そして、これらスラスタ13の停止およびスラスタ15の中立にともなう推力の不足を補うために、姿勢制御部44は残余スラスタであるスラスタ14およびスラスタ16の推力を増大させる。
姿勢制御部44は、スラスタ14およびスラスタ16の推力を増大させると、飛行姿勢を維持したまま飛行装置10の着陸を実行する(S505)。すなわち、姿勢制御部44は、異常なスラスタ13を停止するとともに、対称な位置にあるスラスタ15を中立状態にした後、残ったスラスタ14およびスラスタ16の推力によって飛行装置10の高度を低下させ、着陸を実行する。
以上説明した第6実施形態では、姿勢制御部44は、異常が生じたスラスタ13を停止するとともに、対称な位置にあるスラスタ15のピッチを、推進力が発生しない0°に設定する。そして、姿勢制御部44は、残るスラスタ14およびスラスタ16の推力を増大させることにより、スラスタ13の停止およびスラスタ15の中立による推進力を補い、飛行装置10の飛行の継続に必要な推進力を維持する。したがって、安定した姿勢を維持したまま飛行を継続することができ、安全な地帯への飛行装置10の移動および着陸を実行することができる。
(第7実施形態)
第7実施形態による飛行装置を図16に示す。
飛行装置10のスラスタ13〜16は、腕部12の先端ではなく、図16に示すように腕部12の中間に設けてもよい。すなわち、スラスタ13〜16は、第1実施形態の図1に示すように腕部12の先端に限らず、図16に示すように腕部12の先端よりも基体11側に位置していてもよい。
なお、第1実施形態に限らず、第5実施形態の場合も、図17に示すようにスラスタ13〜16は腕部12の中間に設けてもよい。
(第8実施形態)
第8実施形態による飛行装置を図18に示す。
第8実施形態の飛行装置10は、基体11に表示部61を備えている。表示部61は、基体11を貫くヨー軸を中心として、周方向へ2つ以上設けられている。図18に示す第8実施形態の場合、表示部61は4つ設けられている。表示部61は、例えばLEDなどのように視覚によって認識されるランプで構成されている。表示部61は、基体11の外壁に設けられ、飛行装置10を遠隔操作する操作者に対して視覚的に認識可能となっている。
上述の実施形態のように複数のスラスタ13〜16を備える飛行装置10の場合、いずれかのスラスタ13〜16に異常が生じると、異常が生じたスラスタ13は停止される。これにともない、異常が生じたスラスタ13と対称な位置にあるスラスタ15も、停止されたり、プロペラ23のピッチが変更されたりといった制御が加えられる。このように、スラスタ13〜16の異常にともない停止やプロペラ23のピッチが変更されると、スラスタ13〜16の推進力やトルクの不均衡によって、飛行装置10はヨー軸を中心とした旋回を生じることがある。このように飛行装置10に旋回が生じると、飛行装置10の進行方向が一定とならず、遠隔操作する操作者は飛行装置10の進行方向の認識が困難になる。
そこで、第8実施形態の場合、制御ユニット40は、異常検出部43においてスラスタ13〜16のいずれかに異常が検出されると、飛行装置10の仮想的な進行方向を設定する。具体的には、制御ユニット40は、加速度センサ45、角速度センサ46および地磁気センサ47などから飛行装置10の進行方向を検出する。制御ユニット40は、検出した進行方向を飛行装置10が飛行する基体11の前方つまり機首側と設定する。制御ユニット40は、基体11に設けられている複数の表示部61のうち、設定した機首側と反対側に位置する表示部61を点灯する。一般に、飛行装置10の操作者は、飛行装置10の後方に位置している。そのため、機首側と反対側に位置する表示部61を点灯することにより、操作者は表示部61によって基体11の後方を認識するとともに、飛行装置10の進行方向を認識する。これにより、操作者は、表示部61の表示を頼りに飛行装置10の遠隔操作を継続する。
第8実施形態では、飛行装置10は表示部61を備えている。これにより、スラスタ13〜16の停止や推力の変化にともなって飛行装置10の旋回が生じても、操作者は飛行装置10の進行方向を容易に認識する。したがって、安全な飛行の継続を図ることができる。
なお、第8実施形態の表示部61は、上述の第1実施形態〜第7実施形態に適用することができる。
(その他の実施形態)
以上説明した本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
上述の複数の実施形態では、スラスタ13〜16におけるプロペラ23のピッチおよびモータ21の出力を変更する例について説明した。しかし、スラスタ13〜16のプロペラ23およびモータ21は、ピッチや出力だけでなく、回転方向を制御する構成としてもよい。
本開示は、実施例に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
図面中、10は飛行装置、11は基体、12は腕部、13〜16はスラスタ、21はモータ、23はプロペラ、30はピッチ変更機構部、42は姿勢検出部、43は異常検出部、44は姿勢制御部、50は回転機構部、61は表示部を示す。

Claims (8)

  1. 基体(11)と、
    前記基体(11)に設けられ、プロペラ(23)、前記プロペラ(23)を駆動するモータ(21)、および前記プロペラ(23)のピッチを変更するピッチ変更機構部(30)を有する複数のスラスタ(13〜16)と、
    前記基体(11)の姿勢を検出する姿勢検出部(42)と、
    前記スラスタ(13〜16)の異常を検出する異常検出部(43)と、
    前記異常検出部(43)で前記スラスタ(13〜16)の少なくともいずれか一つに異常が検出されると、残る前記スラスタ(13〜16)において前記プロペラ(23)のピッチを変更して、前記姿勢検出部(42)で検出する前記基体(11)の姿勢を維持する姿勢制御部(44)と、
    を備える飛行装置。
  2. 前記スラスタ(13〜16)は、前記基体(11)から放射状に延びる腕部(12)にそれぞれ設けられ、
    前記姿勢制御部(44)は、複数の前記スラスタ(13〜16)のうち異常が生じたスラスタを異常スラスタとするとき、前記基体(11)を挟んで前記異常スラスタと対称な位置、または対称に近い位置に設けられる対称スラスタにおける前記プロペラ(23)のピッチを変更する請求項1記載の飛行装置。
  3. 前記姿勢制御部(44)は、前記対称スラスタの前記プロペラ(23)のピッチに加え、前記対称スラスタの前記モータ(21)の出力を変更する請求項2記載の飛行装置。
  4. 前記姿勢制御部(44)は、前記異常スラスタにおける前記プロペラ(23)の回転方向に対して逆方向へ回転する前記プロペラ(23)を有する前記スラスタ(13〜16)の数をNhとし、前記異常スラスタにおける前記プロペラ(23)の回転方向に対して同一方向へ回転する前記プロペラ(23)を有する前記スラスタ(13〜16)の数をNlとしたとき、前記対称スラスタの推力を、Nh/Nl倍となるように制御する請求項3記載の飛行装置。
  5. 前記姿勢制御部(44)は、前記異常スラスタおよび前記対称スラスタを除く残りの前記スラスタにおける前記モータ(21)の出力を増加する請求項3記載の飛行装置。
  6. 前記腕部(12)に設けられ、前記基体(11)と前記スラスタ(13〜16)とを結ぶ仮想的な軸を中心に前記スラスタ(13〜16)を前記基体(11)に対して回転する回転機構部(50)をさらに備え、
    前記スラスタ(13〜16)は、前記基体(11)から放射状に延びる腕部(12)にそれぞれ設けられ、
    前記姿勢制御部(44)は、複数の前記スラスタ(13〜16)のうち異常が生じたスラスタを異常スラスタとするとき、前記基体(11)を挟んで前記異常スラスタと対称な位置、または対称に近い位置に設けられる対称スラスタを、前記回転機構部(50)で回転する請求項1記載の飛行装置。
  7. 前記スラスタ(13〜16)は、前記基体(11)から放射状に延びる腕部(12)にそれぞれ設けられ、
    前記姿勢制御部(44)は、複数の前記スラスタ(13〜16)のうち異常が生じたスラスタを異常スラスタとするとき、前記基体(11)を挟んで前記異常スラスタと対称な位置、または対称に近い位置に設けられる対称スラスタにおける前記プロペラ(23)のピッチを0°とし、前記異常スラスタおよび前記対称スラスタを除く残余スラスタの推力を、前記異常スラスタおよび前記対称スラスタが発生する推力を補うように制御する請求項1記載の飛行装置。
  8. 前記基体(11)の周方向へ複数設けられ、前記スラスタ(13〜16)のいずれかに異常が検出されたとき、前記基体(11)の進行方向を視覚的に表示する表示部(61)をさらに備える請求項1から7のいずれか一項記載の飛行装置。
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