JP2018029221A - 固体撮像素子、信号処理装置、および、固体撮像素子の制御方法 - Google Patents

固体撮像素子、信号処理装置、および、固体撮像素子の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の画像データを撮像する撮像装置において、一定期間内に生成する画像データの枚数を増加する。
【解決手段】撮像装置の固体撮像素子200は、画素アレイ部と、統計処理部とを具備する。この固体撮像素子において画素アレイ部には、それぞれが画素信号を生成する複数の画素が二次元格子状に配列される。また、この固体撮像素子において、統計処理部は、画素アレイ部内の複数の画素それぞれの画素信号のばらつきの度合いを示す統計量を複数の画素それぞれの信号値として取得する。
【選択図】図2

Description

本技術は、固体撮像素子、信号処理装置、および、固体撮像素子の制御方法に関する。詳しくは、複数の画像データを撮像する固体撮像素子、信号処理装置、および、固体撮像素子の制御方法に関する。
従来より、撮像装置においては、通常より広いダイナミックレンジを実現するために、HDR(High Dynamic Range)合成と呼ばれる画像合成技術が用いられている。例えば、露光時間の異なる複数の画像を撮像し、それらの画像をHDR合成する撮像装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2016−115953号公報
上述のような従来技術では、一般に、AD(Analog to Digital)変換器で信号レベルをより正確にAD変換するために、CDS(Correlated Double Sampling)処理やダーク補正などの様々な信号処理が実行される。ここで、CDS処理は、リセット時のリセットレベルと、露光終了時の信号レベルとの差分を求める処理である。また、ダーク補正は、遮光された画素の信号レベルを「0」として、遮光されていない画素の信号レベルを調整する処理である。これらのCDS処理やダーク補正は、ライン毎や画素毎に実行されるため、画像の解像度が高くなるほど、CDS処理等の回数が増大して信号処理の速度が低下してしまう。このため、1枚のHDR画像の露光のための一定期間内において、画像データを繰り返し読み出す回数(言い換えれば、合成対象の画像データの枚数)を増加させることが困難であるという問題がある。
本技術はこのような状況に鑑みて生み出されたものであり、複数の画像データを撮像する撮像装置において、一定期間内に生成する画像データの枚数を増加することを目的とする。
本技術は、上述の問題点を解消するためになされたものであり、その第1の側面は、それぞれが画素信号を生成する複数の画素が二次元格子状に配列された画素アレイ部と、上記複数の画素それぞれの上記画素信号のばらつきの度合いを示す統計量を上記複数の画素それぞれの信号値として取得する統計処理部とを具備する固体撮像素子、および、その制御方法である。これにより、画素信号のばらつきの度合いを示す統計量が信号値として取得されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記画素アレイ部を駆動して上記画素信号からなる画像信号を生成させる制御を複数回に亘って行うドライバをさらに具備してもよい。これにより、複数の画像信号が生成されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記統計処理部は、上記画素信号の標準偏差を上記統計量として取得してもよい。これにより、標準偏差が取得されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記統計処理部は、上記複数の画素のそれぞれについて上記画素信号の総和を保持する総和保持部と、上記複数の画素のそれぞれについて上記総和を演算して上記総和保持部に保持させる総和加算器と、上記複数の画素のそれぞれについて上記画素信号の二乗和を保持する二乗和保持部と、上記複数の画素のそれぞれについて上記画素信号の二乗を演算する乗算器と、上記複数の画素のそれぞれについて上記二乗の和を演算して上記二乗和として上記二乗和保持部に保持させる二乗和加算器と、上記総和と上記二乗和と上記生成された画像信号の枚数とから上記統計量を演算する演算部とを備えてもよい。これにより、総和と二乗和と生成された画像信号の枚数とから統計量が演算されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記複数の画素のそれぞれについて上記画素信号の総和および二乗和を演算する回路ブロックをさらに具備し、上記統計処理部は、上記総和と上記二乗和と上記生成された画像信号の枚数とから上記統計量を演算してもよい。これにより、回路ブロックからの総和と二乗和と生成された画像信号の枚数とから統計量が演算されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記統計処理部は、上記画像信号が生成された枚数を計数して当該計数値が所定の設定枚数であるときの上記画素信号の総和および二乗和と上記設定枚数とから上記統計量を演算してもよい。これにより、計数値が所定の設定枚数であるときの画素信号の総和および二乗和と設定枚数とから統計量が演算されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、測光量に基づいて上記設定枚数を演算する露光制御部をさらに具備してもよい。これにより、測光量に基づいて設定枚数が演算されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記画素アレイ部および上記ドライバは、所定の半導体基板に配置され、上記統計処理部は、上記所定の半導体基板に積層された半導体基板に配置されてもよい。これにより、積層構造の固体撮像素子において統計量が取得されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記画素信号に対してアナログデジタル変換を行うアナログデジタル変換部をさらに具備してもよい。これにより、画素信号に対してアナログデジタル変換が行われるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記アナログデジタル変換部は、上記複数の画素のそれぞれについてアナログデジタル変換器を備えてもよい。これにより、画素ごとのアナログデジタル変換器によってアナログデジタル変換が行われるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記アナログデジタル変換部は、所定の方向に配列された画素からなるラインのそれぞれについてアナログデジタル変換器を備えてもよい。これにより、ラインごとのアナログデジタル変換器によってアナログデジタル変換が行われるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記複数の画素のそれぞれは、光を光電変換して電荷を生成する光電変換素子と、上記電荷を蓄積する浮遊拡散層と、転送信号に従って上記光電変換素子から上記浮遊拡散層へ上記電荷を転送する転送トランジスタと、上記浮遊拡散層の電圧を増幅して画素信号を出力する増幅トランジスタと、選択信号に従って上記画素信号を上記アナログデジタル変換器に出力する選択トランジスタとを備えてもよい。これにより、リセットトランジスタが設けられない画素により画素信号が生成されるという作用をもたらす。
また、本技術の第2の側面は、それぞれが画素信号を生成する複数の画素が二次元格子状に配列された画素アレイ部と、上記複数の画素それぞれの上記画素信号のばらつきの度合いを示す統計量を上記複数の画素それぞれの信号値として取得する統計処理部と、上記信号値からなる画像データに対して所定の信号処理を実行する信号処理部とを具備する信号処理装置である。これにより、画素信号のばらつきの度合いを示す統計量が信号値として取得され、その信号値からなる画像データに対して所定の信号処理が実行されるという作用をもたらす。
本技術によれば、複数の画像データを撮像する撮像装置において、一定期間内に生成する画像データの枚数を増加することができるという優れた効果を奏し得る。なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
本技術の第1の実施の形態における撮像装置の一構成例を示すブロック図である。 本技術の第1の実施の形態における固体撮像素子の一構成例を示すブロック図である。 本技術の第1の実施の形態における信号レベルの分布の一例を示すグラフである。 本技術の第1の実施の形態における出力平均と標準偏差との間の関係の一例を示すグラフである。 本技術の第1の実施の形態における画素の一構成例を示す回路図である。 本技術の第1の実施の形態におけるカラムADC(Analog to Digital Converter)の一構成例を示すブロック図である。 本技術の第1の実施の形態における統計処理部の一構成例を示すブロック図である。 本技術の第1の実施の形態における撮像装置の動作の一例を示すタイミングチャートである。 本技術の第1の実施の形態における撮像装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本技術の第1の実施の形態の変形例における固体撮像素子の一構成例を示すブロック図である。 本技術の第1の実施の形態の変形例における設定枚数の設定例の一例を示す図である。 本技術の第2の実施の形態における固体撮像素子の階層構造の一例を示す図である。 本技術の第2の実施の形態における固体撮像素子の一構成例を示すブロック図である。 本技術の第2の実施の形態における回路ブロックの一構成例を示すブロック図である。 本技術の第2の実施の形態における統計処理部の一構成例を示すブロック図である。 車両制御システムの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 車外情報検出部及び撮像部の設置位置の一例を示す説明図である。
以下、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。説明は以下の順序により行う。
1.第1の実施の形態(画素毎に標準偏差を演算する例)
2.第2の実施の形態(積層構造の固体撮像素子において画素毎に標準偏差を演算する例)
<1.第1の実施の形態>
[撮像装置の構成例]
図1は、本技術の第1の実施の形態における撮像装置100の一構成例を示すブロック図である。この撮像装置100は、画像データ(フレーム)を撮像するものであり、撮像レンズ110、固体撮像素子200、DSP(Digital Signal Processing)回路120、撮像制御部130および記録部140を備える。なお、撮像装置100は、特許請求の範囲に記載の信号処理装置の一例である。
撮像レンズ110は、光を集光して固体撮像素子200に導くものである。固体撮像素子200は、入射光を光電変換してフレームを撮像するものである。固体撮像素子200として、例えば、CMOS(Complementary MOS)イメージセンサーが用いられる。この固体撮像素子200は、ダイナミックレンジを拡張したHDR画像データを複数のフレームから生成する。そして、固体撮像素子200は、生成したHDR画像データをDSP回路120に信号線209を介して供給する。なお、CMOSイメージセンサーの代わりに、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサーを用いてもよい。
DSP回路120は、HDR画像データに対して所定の信号処理を実行するものである。信号処理として、画素データのデータサイズを調整する処理や画素データを正規化する処理が実行される。この他、ホワイトバランス処理やデモザイク処理なども実行される。DSP回路120は、信号処理後のHDR画像データを記録部140に記憶させる。なお、DSP回路120は、特許請求の範囲に記載の信号処理部の一例である。
撮像制御部130は、固体撮像素子200を制御してフレームを撮像させるものである。この撮像制御部130は、露光時間を設定するための情報や垂直同期信号VSYNCなどを含む制御信号を固体撮像素子200に信号線139を介して供給する。この垂直同期信号VSYNCは、フレームを撮像するタイミングを示す同期信号である。
ここで、固体撮像素子200およびDSP回路120において、CDS処理およびダーク補正の両方は、いずれも不要であるため実行されない。これらを実行する必要がない理由については後述する。
[固体撮像素子の構成例]
図2は、本技術の第1の実施の形態における固体撮像素子200の一構成例を示すブロック図である。この固体撮像素子200は、ドライバ210、画素アレイ部220、タイミング制御部250、DAC(Digital to Analog Converter)260、カラムADC270、ラインバッファ280および統計処理部300を備える。これらの回路は、同一の半導体基板に配置される。
画素アレイ部220には、複数の画素230が二次元格子状に配列される。これらの画素230は、光を光電変換してアナログの画素信号を生成するものである。
以下、所定の方向(水平方向など)に配列された画素230の集合を「行」と称し、行に垂直な方向に配列された画素230の集合を「列」と称する。
ドライバ210は、行を順に駆動して画素信号を出力させるものである。DAC260は、デジタルアナログ変換により、のこぎり刃状のランプ信号を生成するものである。このDAC260は、生成したランプ信号をカラムADC270に供給する。
カラムADC270は、行ごとに、その行内の画素230の画素信号をAD変換して画素データを生成するものである。このカラムADC270は、画素データのそれぞれをラインバッファ280に供給する。なお、カラムADC270は、特許請求の範囲に記載のアナログデジタル変換部の一例である。
タイミング制御部250は、垂直同期信号VSYNCに同期して、ドライバ210およびカラムADC270のそれぞれの動作タイミングを制御するものである。また、タイミング制御部250は、DAC260を制御してランプ信号を生成させる。
ラインバッファ280は、行内の画素230のそれぞれの画素データを保持するものである。ラインバッファ280は、保持した画素データを統計処理部300に順に供給する。
統計処理部300は、画素に順に着目して、その着目した画素の画素データのばらつきを示す統計量を演算するものである。例えば、統計量として標準偏差が演算される。この統計処理部300は、演算した標準偏差を信号値として、それらの信号値を二次元格子状に配列したデータをHDR画像データとしてDSP回路120に供給する。
なお、統計処理部300を固体撮像素子200内部に配置しているが、統計処理部300を固体撮像素子200の外部(DSP回路120など)に配置してもよい。
図3は、本技術の第1の実施の形態における信号レベルの分布の一例を示すグラフである。同図における横軸は、ある着目画素の信号レベルを示す。また、縦軸は、その着目画素について、信号レベルをサンプリングした回数であるサンプル数を示す。また、細い実線の曲線は、輝度が比較的低い環境下でサンプリングした信号レベルの分布の一例を示し、太い実線の曲線は、輝度が比較的高い環境下でサンプリングした信号レベルの分布の一例を示す。
これらの信号レベルの分布の標準偏差は、光雑音の影響を受けて、環境光の輝度が高くなるほど大きくなる。例えば、輝度が高いときの標準偏差ubは、輝度が低いときの標準偏差uaよりも大きい。光雑音は、光子数に依存するため、その光雑音により変動する標準偏差を、画素の受光量を示す信号値として扱うことができる。
ここで、AD変換されたデジタル信号の値が不正確となる原因としては、「0」基点がずれる場合と信号の読み取りがずれる場合との二通りが考えられる。前述のCDS処理やダーク補正は「0」基点をより正確にするための調整である。「0」基点がずれる理由は、回路の直流成分(電圧変動)や暗電流ノイズにより電圧が浮き上がる現象が生じるためである。「0」基点のずれによる影響を軽減するために、標準偏差を演算しない一般的な固体撮像素子においては、CDS補正やダーク補正が必要とされる。
一方、標準偏差は、変動量であるため、その元となるデータが正確に「0」基準からの絶対値である必要がなく、例えば、信号値に一律一定値が付加されるような直流成分があっても、変動量(変動幅)は変わらない。したがって、直流成分があっても標準偏差の計算には影響がない。このように「0」基準の正確性が求められないので、固体撮像素子200では、CDS補正やダーク補正が必要なく、そのためにかかっていた時間を節約することができる。
次に、信号の読み取りズレを低減するための方法として、AD変換後のデジタル信号のビット数を増大する方法が考えられる。ただし、AD変換器の分解能の向上によりビット数を増加させると、AD変換器内のコンパレータの比較回数が増加じて処理時間の増加につながるデメリットが生じてしまう。これに対して、固体撮像素子200では、AD変換器の分解能自体は変えずに、標準偏差計算に用いるサンプル数(フレーム数)の増加によって、最終的に得られるデジタル信号のビット数を増大している。したがって、AD変換器の分解能向上によるデメリットを生じさせずに、信号の読み取りズレを低減することができる。
なお、撮像装置100は、CDS処理およびダーク補正のいずれも実行していないが、それらの一方のみを実行する構成としてもよい。例えば、固体撮像素子200がCCDイメージセンサーである場合には、CDS処理は不要である。CDS処理およびダーク補正の一方のみを実行する場合も、両方とも実行する構成と比較して、信号処理の速度が向上する。
図4は、本技術の第1の実施の形態における出力平均と標準偏差との間の関係の一例を示すグラフである。同図における縦軸は、信号レベルの平均値を出力平均として示す。また、同図における横軸は、標準偏差を示す。同図に例示するように、出力平均が大きいほど(すなわち、環境光が明るいほど)、標準偏差が大きくなる。例えば、出力平均AVaより出力平均AVbの方が大きい場合、出力平均AVbに対応する標準偏差ubは、出力平均AVaに対応する標準偏差uaよりも大きくなる。
[画素回路の構成例]
図5は、本技術の第1の実施の形態における画素230の一構成例を示す回路図である。この画素230は、光電変換素子231、転送トランジスタ232、浮遊拡散層233、増幅トランジスタ234および選択トランジスタ235を備える。
光電変換素子231は、入射光を光電変換して電荷を生成するものである。転送トランジスタ232は、転送信号TRGmに従って、光電変換素子231から浮遊拡散層233へ電荷を転送するものである。ここで、mは整数であり、ドライバ210が駆動する行を示す。
浮遊拡散層233は、電荷を蓄積して蓄積した電荷量に応じた電圧を生成するものである。増幅トランジスタ234は、浮遊拡散層233の電圧を増幅してアナログの画素信号を生成するものである。選択トランジスタ235は、選択信号SELmに従って、画素信号をカラムADC270に出力するものである。
ドライバ210は、選択した行に選択信号SELmを送信する。また、ドライバ210は、選択した行の露光開始時または露光終了時に、その行に転送信号TRGmを送信する。
ここで、一般的な画素回路では、浮遊拡散層233を初期化するためにリセットトランジスがさらに必要とされる。これは、CDS処理を行う際に、リセットレベルを読み出す必要が生じるためである。しかし、画素230では、後段の回路でCDS処理を実行しないため、リセットトランジスタが不要となり、画素回路を比較的簡易な構成にすることができる。
[AD変換部の構成例]
図6は、本技術の第1の実施の形態におけるカラムADC270の一構成例を示すブロック図である。このカラムADC270は、列ごとにAD変換器271を備える。
AD変換器271は、対応する列からの画素信号に対してAD変換を行って画素データを生成するものである。このAD変換器271は、のこぎり刃状のランプ信号と、画素信号とを比較し、比較結果が反転するまで計数値を計数する。そして、AD変換器271は、その計数値のデータを画素データとしてラインバッファ280に供給する。
また、AD変換器271のコンバージョンゲインは、最も光量が大きい際でも電荷が溢れない値(例えば、1LSB/e-)に固定される。ここで、コンバージョンゲインは、LSB(Least Significant Bit)と、電荷量との比を示す。例えば、最短露光時間を1/8000秒とすると、1LSB/e-であれば、その最短露光時間で露光を行った場合でも、電荷量は1024eであり、飽和することは無いと考えられる。なお、AD変換器271は、特許請求の範囲に記載のアナログデジタル変換器の一例である。
[統計処理部の構成例]
図7は、本技術の第1の実施の形態における統計処理部300の一構成例を示すブロック図である。この統計処理部300は、加算器311、フレームメモリ312、標準偏差演算部313、乗算器314、加算器315、フレームメモリ316およびフレーム数カウンタ317を備える。
フレームメモリ312は、画素ごとに、画素データx(iは1乃至nの整数)の総和SUMを保持するものである。添字のiは、xが、nフレームのうちi番目のフレーム内の画素データであることを示す。加算器311は、画素ごとに、その画素の総和SUMをフレームメモリ312から読み出して、その画素の画素データxに加算するものである。そして、加算器311は、加算後のデータを新たな総和SUMとしてフレームメモリ312に保持させる。
例えば、座標(1,1)の画素データxが加算器311に入力されると、加算器311は、その座標(1,1)の総和SUM(1,1)をフレームメモリ312から読み出して、xに加算する。そして、加算器311は、その加算値によりフレームメモリ312のSUM(1,1)を更新する。このように、n枚のフレームのそれぞれの同じ座標の画素データの総和が算出される。
なお、加算器311は、特許請求の範囲に記載の総和加算器の一例であり、フレームメモリ312は、特許請求の範囲に記載の総和保持部の一例である。
乗算器314は、画素ごとに、画素データxの二乗を演算するものである。この乗算器314は、演算結果x 2を加算器315に供給する。
フレームメモリ316は、画素毎に、その画素の二乗和SUMSを保持するものである。加算器315は、画素毎に、その画素の二乗和SUMSをフレームメモリ312から読み出して、その画素のx 2に加算するものである。そして、加算器315は、加算後のデータを新たな二乗和SUMSとしてフレームメモリ316に保持させる。
なお、加算器315は、特許請求の範囲に記載の二乗和加算器の一例であり、フレームメモリ316は、特許請求の範囲に記載の二乗和保持部の一例である。
フレーム数カウンタ317は、画像データが生成された枚数を計数するものである。例えば、フレーム数カウンタ317は、垂直同期信号VSYNCに同期して計数値iを計数し、標準偏差演算部313に供給する。
標準偏差演算部313は、画素に順に着目して、その着目した画素の画素データの標準偏差を演算するものである。この標準偏差演算部313は、計数値iを監視し、計数値iが所定の設定枚数nに達すると、全画素について標準偏差の演算を開始する。また、標準偏差演算部313は、リセット信号RSTをフレーム数カウンタ317に供給して計数値iを初期化させる。
ここで、設定枚数nは、ユーザの操作に従って設定される。例えば、明るい場所で撮像する際には、ユーザにより、nに大きな値が設定され、暗い場所で撮像する際には、nに小さな値が設定される。なお、設定枚数nは、後述するように、ユーザの代わりに撮像装置100が自動露光制御により設定する構成としてもよい。
また、一般に、xの標準偏差uは次の式により与えられる。
Figure 2018029221
上式において、バーを付したxは、n個のxの平均値を示す。この平均値は、一般に、次の式により表される。
Figure 2018029221
また、式1の平均値を式2の右辺に置き換えて次の式に変形することができる。
Figure 2018029221
標準偏差演算部313は、画素毎に、その画素の総和SUMおよび二乗和SUMSと、設定枚数nとを式3に代入して、標準偏差uを演算する。この標準偏差uは、1回のサンプリングにより得られたxよりも情報量が多く、より多くの階調を表現することができる。このため、標準偏差uを画素の信号値として用いることにより、画像データのダイナミックレンジが拡大される。標準偏差演算部313は、画素の標準偏差uを信号値として二次元格子状に配列したデータをHDR画像データとしてDSP回路120に出力する。
ここで、仮に式1を用いて演算を行うと、標準偏差の演算に先立って式2により平均値を求める必要がある。この平均値を演算するには、少なくとも(n−1)フレームを保持するメモリが必要となり、nに大きな値が設定される構成では、メモリ容量が増大してしまう。特に、環境光が暗い場合には、数十フレームから数百フレームも保持する必要があり、コストや計算量が膨大となる。
これに対して、式3を用いれば、標準偏差演算部313は、画素データの平均値を演算せずに、総和SUMおよび二乗和SUMSから標準編纂を演算することができる。これらの総和SUMおよび二乗和SUMSを演算するには、上述のように2フレーム分のメモリがあればよいため、式1を用いる場合と比較してメモリ容量を削減することができる。
また、露光時間の異なる複数の画像データを合成する一般的なHDR合成では、飽和する領域が生じないように(すなわち、白つぶれが生じないように)、露光時間を制限する露光制御がよく行われる。このように白つぶれが生じないように露光時間を制限する露光制御では、逆に暗い領域で黒つぶれが発生することが多い。
これに対して、標準偏差を演算する撮像装置100では、合計の露光時間を長くすることで、情報量が多くなり、明るいところから暗いところまでの階調分解能が得られるため、白つぶれを抑制するために露光時間を制限する必要が無い。したがって、露光時間を長くする制御と親和性が高い。
また、露光時間の異なる複数の画像データを合成する一般的なHDR合成では、露光時間が長いフレームと、露光時間の短いフレームとで、AD変換で参照するランプ信号の振幅を変更する必要がある。
これに対して、標準偏差を演算する撮像装置100では、n枚のフレームのそれぞれの露光時間は同一である。このため、ランプ信号の波形をフレームごとに大きく変更する必要がなくなり、微調整程度でよくなる。また、ランプ信号の波形を大きく変更する必要がないため、波形変更のための回路を設ける必要が無くなる。このため、コンバージョンゲインは、例えば、最適値である1LSB/e-に固定される。
なお、統計処理部300は、標準偏差を演算しているが、画素データのばらつきを示すものであれば、標準偏差以外の統計量を演算することもできる。統計処理部300は、例えば、標準偏差の代わりに分散を演算してもよい。
[撮像装置の動作例]
図8は、本技術の第1の実施の形態における撮像装置100の動作の一例を示すタイミングチャートである。タイミングT0において、HDR画像を撮像させるための操作(シャッターボタンの押下など)が行われたものとする。
撮像装置100内のドライバ210は、タイミングT0において0行目に転送信号TRG0を送信する。また、ドライバ210は、タイミングT0から一定の期間に亘ってハイレベルの選択信号SEL0を送信する。これらの制御により、0行目の画素230が初期化され、0行目の露光が開始される。
そして、タイミングT0の後のタイミングT01において、ドライバ210は、1行目に転送信号TRG1を送信する。また、ドライバ210は、タイミングT01から一定の期間に亘ってハイレベルの選択信号SEL1を送信する。これらの制御により、1行目の露光が開始される。タイミングT01以降は、2行目以降の露光が順に開始される。
そして、タイミングT0から一定の露光時間が経過したタイミングT1において、ドライバ210は、0行目に転送信号TRG0を送信する。また、ドライバ210は、タイミングT0から一定の期間に亘ってハイレベルの選択信号SEL0を送信する。これらの制御により、0行目の最初の露光が終了すると同時に2回目の露光が開始される。
そして、タイミングT1の後のタイミングT11において、ドライバ210は、1行目に転送信号TRG1を送信する。また、ドライバ210は、タイミングT11から一定の期間に亘ってハイレベルの選択信号SEL1を送信する。これらの制御により、1行目の最初の露光が終了すると同時に2回目の露光が開始される。タイミングT11以降は、2行目以降の露光が順に開始される。全行の露光により、最初の画像データが読み出される。2枚目以降の画像データも同様の制御により読み出される。それぞれの画像データの露光時間は、同一(1/16000秒など)に設定される。そして、2枚目以降の画像データのそれぞれにおいて、画素毎に、総和SUMおよび二乗和SUMSが演算される。
そして、n枚目の画像データが読み出されると、画素毎に標準偏差uが演算され、最初のHDR画像データが生成される。2枚目以降のHDR画像データも同様に、n枚の画像データが読み出されるたびに生成される。1枚の画像データの露光時間をtとすると、1枚のHDR画像を生成するためのHDR画像撮像期間の長さは、n×tである。
また、1枚当たりの露光時間tは、設定可能な最小値(1/16000秒など)に設定される。このように露光時間tが非常に短いため、電荷を蓄積する浮遊拡散層233の容量は比較的小さくてよく、電荷の抜けの影響は少ない。また、非常に高速に読み出すため、ローリングシャッター歪みは発生しにくい。
図9は、本技術の第1の実施の形態における撮像装置100の動作の一例を示すフローチャートである。この動作は、例えば、HDR画像を撮像させるための操作が行われたときに開始される。
撮像装置100は、変数iを「0」に初期化する(ステップS901)。撮像装置100は、画素毎に画素データxを生成し(ステップS902)、そのxを総和SUMに加算する(ステップS903)。また、撮像装置100は、画素毎に、x を二乗和SUMSに加算する(ステップS904)。撮像装置100は、変数iをインクリメントし(ステップS905)、そのiが設定枚数nであるか否かを判断する(ステップS906)。
変数iが設定枚数nに達していない場合に(ステップS906:No)撮像装置100は、ステップS902以降を繰り返し実行する。一方、変数iが設定枚数nである場合に(ステップS906:Yes)、撮像装置100は、画素毎に、標準偏差uを演算してHDR画像データを生成する(ステップS907)。そして、撮像装置100は、HDR画像データに対して信号処理を実行し(ステップS908)、HDR画像の撮像のための動作を終了する。複数のHDR画像データを連続して撮像する際には、ステップS908の後に、撮像装置100は、ステップS901以降を繰り返し実行する。
このように、本技術の第1の実施の形態によれば、撮像装置100は、信号値に付加される直流成分があっても値の変わらない標準偏差を画素毎に求めるため、その直流成分を低減するためのCDS処理等を行わずに信号処理の速度を向上させることができる。これにより、一定のHDR画像撮像期間内に生成する画像データの枚数を増加することができる。
[変形例]
上述の第1の実施の形態では、1枚のHDR画像に必要なフレーム数(設定枚数n)をユーザが設定する構成としていたが、ユーザが操作を誤った場合には不適切な数値がnに設定され、HDR画像データの画質が低下するおそれがある。撮像装置100自身が、自動露光制御により設定枚数nを設定する構成とすれば、適切な値のnによりHDR画像データの画質を向上させることができる。この第1の実施の形態の変形例の撮像装置100は、自動露光制御により設定枚数nを設定する点において第1の実施の形態と異なる。
図10は、本技術の第1の実施の形態の変形例における固体撮像素子200の一構成例を示すブロック図である。この第1の実施の形態の変形例の固体撮像素子200は、測光部320および露光制御部330をさらに備える点において第1の実施の形態と異なる。
測光部320は、画像データの明るさを測定するものである。この測光部320は、測光量を示す露出値EVを露光制御部330に供給する。
露光制御部330は、露出値EVに基づいて、設定枚数nを設定するものである。この露光制御部330は、撮像装置100のF値やISO感度を取得し、次の式を用いてn枚の露光時間tの合計である総露光時間tを算出する。tの単位は、例えば、秒(s)である。
EV=log(F/t)+log(ISO/100) ・・・式4
そして、露光制御部330は、総露光時間tを、1枚当たりの露光時間t(1/1600秒など)により除算し、除算した商をnとする。露光制御部330は、設定枚数nを統計処理部300に供給する。
図11は、本技術の第1の実施の形態の変形例における設定枚数nの設定例の一例を示す図である。撮像装置100は、環境光の光量が小さいほど、総露光時間tを長くし、設定枚数nを多くする。
例えば、快晴の環境下では、光量は「81920」ルクス(lx)であり、「15」の露出値EVが測定される。F値を5.6、ISO感度を400とすると、式4より、総露光時間tとして、「1/4000」秒(s)が算出される。1枚当たりの露光時間tを「1/1600」秒(s)とすると、算出された「1/4000」秒(s)を、その「1/1600」で除算することにより、設定枚数nとして「4」が算出される。
このように、本技術の第1の実施の形態の変形例によれば、撮像装置100が測光量から設定枚数nを演算するため、環境光の光量に応じた適切な設定枚数nを設定することができる。
<2.第2の実施の形態>
上述の第1の実施の形態では、1つの半導体基板に固体撮像素子200内の回路(画素アレイ部220など)の全てを配置していた。しかし、一定の光学サイズ(画素アレイ部220)の下で、解像度を向上させるには画素を微細化する必要が生じる。この微細化により、AD変換器271の数が増え、AD変換器271の面積など、画素以外の回路面積が増加する。つまり半導体基板の面積が増大する。そこで、固体撮像素子200を複数の半導体基板に積層化し、いずれかの基板に画素アレイ部220を配置して、それ以外を別の基板に配置すれば、積層しない場合よりも半導体基板の面積を小さくすることができる。この第2の実施の形態の固体撮像素子200は、半導体基板の面積を小さくするために、固体撮像素子200を積層構造にした点において第1の実施の形態と異なる。
図12は、第2の実施の形態における固体撮像素子200の一構成例を示す全体図である。この第4の固体撮像素子200は、下側半導体基板202と、その基板に積層された上側半導体基板201とを備える。
図13は、本技術の第2の実施の形態における固体撮像素子200の一構成例を示すブロック図である。上側半導体基板201には、ドライバ211および画素アレイ部220が配置される。また、下側半導体基板202には、タイミング制御部250、DAC260、回路アレイ部350、メモリ読出し部385および統計処理部301が配置される。この回路アレイ部350には、画素230ごとに、回路ブロック360が配置される。
回路ブロック360は、対応する画素230について、画素信号をAD変換して総和SUMおよび二乗和SUMSを演算するものである。メモリ読出し部385は、回路ブロック360のそれぞれから、総和SUMおよび二乗和SUMSを読み出して統計処理部301に供給するものである。
上述のように、画素230ごとに、AD変換を行う回路ブロック360が設けられているため、ドライバ211は、画素230を同時に駆動させることができる。なお、ドライバ211は、画素230を第1の実施の形態と同様に、行ごとに順に駆動してもよい。なお、画素230ごとに、回路ブロック360を設けているが、複数の画素230からなる領域ごとに、回路ブロック360を設けてもよい。
図14は、本技術の第2の実施の形態における回路ブロック360の一構成例を示すブロック図である。この回路ブロック360は、AD変換器361、加算器362、メモリ363、乗算器364、加算器365およびメモリ366を備える。
AD変換器361は、対応する画素230の画素信号をAD変換するものである。加算器362、メモリ363、乗算器364、加算器365およびメモリ366の構成は、第1の実施の形態の加算器311、フレームメモリ312、乗算器314、加算器315およびフレームメモリ316と同様の構成である。
図15は、本技術の第2の実施の形態における統計処理部301の一構成例を示すブロック図である。この統計処理部301は、フレームメモリ312、乗算器314、加算器315およびフレームメモリ316を備えない点以外は、第1の実施の形態の統計処理部300と同様の構成である。
このように、本技術の第2の実施の形態によれば、積層された2つの半導体基板に固体撮像素子200内の回路を分散して配置したため、積層しない場合よりも半導体基板の面積を小さくすることができる。
<<応用例>>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本開示に係る技術は、自動車、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、自動二輪車、自転車、パーソナルモビリティ、飛行機、ドローン、船舶、ロボット、建設機械、農業機械(トラクター)などのいずれかの種類の移動体に搭載される装置として実現されてもよい。
図16は、本開示に係る技術が適用され得る移動体制御システムの一例である車両制御システム7000の概略的な構成例を示すブロック図である。車両制御システム7000は、通信ネットワーク7010を介して接続された複数の電子制御ユニットを備える。図16に示した例では、車両制御システム7000は、駆動系制御ユニット7100、ボディ系制御ユニット7200、バッテリ制御ユニット7300、車外情報検出ユニット7400、車内情報検出ユニット7500、及び統合制御ユニット7600を備える。これらの複数の制御ユニットを接続する通信ネットワーク7010は、例えば、CAN(Controller Area Network)、LIN(Local Interconnect Network)、LAN(Local Area Network)又はFlexRay(登録商標)等の任意の規格に準拠した車載通信ネットワークであってよい。
各制御ユニットは、各種プログラムにしたがって演算処理を行うマイクロコンピュータと、マイクロコンピュータにより実行されるプログラム又は各種演算に用いられるパラメータ等を記憶する記憶部と、各種制御対象の装置を駆動する駆動回路とを備える。各制御ユニットは、通信ネットワーク7010を介して他の制御ユニットとの間で通信を行うためのネットワークI/Fを備えるとともに、車内外の装置又はセンサ等との間で、有線通信又は無線通信により通信を行うための通信I/Fを備える。図16では、統合制御ユニット7600の機能構成として、マイクロコンピュータ7610、汎用通信I/F7620、専用通信I/F7630、測位部7640、ビーコン受信部7650、車内機器I/F7660、音声画像出力部7670、車載ネットワークI/F7680及び記憶部7690が図示されている。他の制御ユニットも同様に、マイクロコンピュータ、通信I/F及び記憶部等を備える。
駆動系制御ユニット7100は、各種プログラムにしたがって車両の駆動系に関連する装置の動作を制御する。例えば、駆動系制御ユニット7100は、内燃機関又は駆動用モータ等の車両の駆動力を発生させるための駆動力発生装置、駆動力を車輪に伝達するための駆動力伝達機構、車両の舵角を調節するステアリング機構、及び、車両の制動力を発生させる制動装置等の制御装置として機能する。駆動系制御ユニット7100は、ABS(Antilock Brake System)又はESC(Electronic Stability Control)等の制御装置としての機能を有してもよい。
駆動系制御ユニット7100には、車両状態検出部7110が接続される。車両状態検出部7110には、例えば、車体の軸回転運動の角速度を検出するジャイロセンサ、車両の加速度を検出する加速度センサ、あるいは、アクセルペダルの操作量、ブレーキペダルの操作量、ステアリングホイールの操舵角、エンジン回転数又は車輪の回転速度等を検出するためのセンサのうちの少なくとも一つが含まれる。駆動系制御ユニット7100は、車両状態検出部7110から入力される信号を用いて演算処理を行い、内燃機関、駆動用モータ、電動パワーステアリング装置又はブレーキ装置等を制御する。
ボディ系制御ユニット7200は、各種プログラムにしたがって車体に装備された各種装置の動作を制御する。例えば、ボディ系制御ユニット7200は、キーレスエントリシステム、スマートキーシステム、パワーウィンドウ装置、あるいは、ヘッドランプ、バックランプ、ブレーキランプ、ウィンカー又はフォグランプ等の各種ランプの制御装置として機能する。この場合、ボディ系制御ユニット7200には、鍵を代替する携帯機から発信される電波又は各種スイッチの信号が入力され得る。ボディ系制御ユニット7200は、これらの電波又は信号の入力を受け付け、車両のドアロック装置、パワーウィンドウ装置、ランプ等を制御する。
バッテリ制御ユニット7300は、各種プログラムにしたがって駆動用モータの電力供給源である二次電池7310を制御する。例えば、バッテリ制御ユニット7300には、二次電池7310を備えたバッテリ装置から、バッテリ温度、バッテリ出力電圧又はバッテリの残存容量等の情報が入力される。バッテリ制御ユニット7300は、これらの信号を用いて演算処理を行い、二次電池7310の温度調節制御又はバッテリ装置に備えられた冷却装置等の制御を行う。
車外情報検出ユニット7400は、車両制御システム7000を搭載した車両の外部の情報を検出する。例えば、車外情報検出ユニット7400には、撮像部7410及び車外情報検出部7420のうちの少なくとも一方が接続される。撮像部7410には、ToF(Time Of Flight)カメラ、ステレオカメラ、単眼カメラ、赤外線カメラ及びその他のカメラのうちの少なくとも一つが含まれる。車外情報検出部7420には、例えば、現在の天候又は気象を検出するための環境センサ、あるいは、車両制御システム7000を搭載した車両の周囲の他の車両、障害物又は歩行者等を検出するための周囲情報検出センサのうちの少なくとも一つが含まれる。
環境センサは、例えば、雨天を検出する雨滴センサ、霧を検出する霧センサ、日照度合いを検出する日照センサ、及び降雪を検出する雪センサのうちの少なくとも一つであってよい。周囲情報検出センサは、超音波センサ、レーダ装置及びLIDAR(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging)装置のうちの少なくとも一つであってよい。これらの撮像部7410及び車外情報検出部7420は、それぞれ独立したセンサないし装置として備えられてもよいし、複数のセンサないし装置が統合された装置として備えられてもよい。
ここで、図17は、撮像部7410及び車外情報検出部7420の設置位置の例を示す。撮像部7910,7912,7914,7916,7918は、例えば、車両7900のフロントノーズ、サイドミラー、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部のうちの少なくとも一つの位置に設けられる。フロントノーズに備えられる撮像部7910及び車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部7918は、主として車両7900の前方の画像を取得する。サイドミラーに備えられる撮像部7912,7914は、主として車両7900の側方の画像を取得する。リアバンパ又はバックドアに備えられる撮像部7916は、主として車両7900の後方の画像を取得する。車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部7918は、主として先行車両又は、歩行者、障害物、信号機、交通標識又は車線等の検出に用いられる。
なお、図17には、それぞれの撮像部7910,7912,7914,7916の撮影範囲の一例が示されている。撮像範囲aは、フロントノーズに設けられた撮像部7910の撮像範囲を示し、撮像範囲b,cは、それぞれサイドミラーに設けられた撮像部7912,7914の撮像範囲を示し、撮像範囲dは、リアバンパ又はバックドアに設けられた撮像部7916の撮像範囲を示す。例えば、撮像部7910,7912,7914,7916で撮像された画像データが重ね合わせられることにより、車両7900を上方から見た俯瞰画像が得られる。
車両7900のフロント、リア、サイド、コーナ及び車室内のフロントガラスの上部に設けられる車外情報検出部7920,7922,7924,7926,7928,7930は、例えば超音波センサ又はレーダ装置であってよい。車両7900のフロントノーズ、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部に設けられる車外情報検出部7920,7926,7930は、例えばLIDAR装置であってよい。これらの車外情報検出部7920〜7930は、主として先行車両、歩行者又は障害物等の検出に用いられる。
図16に戻って説明を続ける。車外情報検出ユニット7400は、撮像部7410に車外の画像を撮像させるとともに、撮像された画像データを受信する。また、車外情報検出ユニット7400は、接続されている車外情報検出部7420から検出情報を受信する。車外情報検出部7420が超音波センサ、レーダ装置又はLIDAR装置である場合には、車外情報検出ユニット7400は、超音波又は電磁波等を発信させるとともに、受信された反射波の情報を受信する。車外情報検出ユニット7400は、受信した情報に基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等の物体検出処理又は距離検出処理を行ってもよい。車外情報検出ユニット7400は、受信した情報に基づいて、降雨、霧又は路面状況等を認識する環境認識処理を行ってもよい。車外情報検出ユニット7400は、受信した情報に基づいて、車外の物体までの距離を算出してもよい。
また、車外情報検出ユニット7400は、受信した画像データに基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等を認識する画像認識処理又は距離検出処理を行ってもよい。車外情報検出ユニット7400は、受信した画像データに対して歪補正又は位置合わせ等の処理を行うとともに、異なる撮像部7410により撮像された画像データを合成して、俯瞰画像又はパノラマ画像を生成してもよい。車外情報検出ユニット7400は、異なる撮像部7410により撮像された画像データを用いて、視点変換処理を行ってもよい。
車内情報検出ユニット7500は、車内の情報を検出する。車内情報検出ユニット7500には、例えば、運転者の状態を検出する運転者状態検出部7510が接続される。運転者状態検出部7510は、運転者を撮像するカメラ、運転者の生体情報を検出する生体センサ又は車室内の音声を集音するマイク等を含んでもよい。生体センサは、例えば、座面又はステアリングホイール等に設けられ、座席に座った搭乗者又はステアリングホイールを握る運転者の生体情報を検出する。車内情報検出ユニット7500は、運転者状態検出部7510から入力される検出情報に基づいて、運転者の疲労度合い又は集中度合いを算出してもよいし、運転者が居眠りをしていないかを判別してもよい。車内情報検出ユニット7500は、集音された音声信号に対してノイズキャンセリング処理等の処理を行ってもよい。
統合制御ユニット7600は、各種プログラムにしたがって車両制御システム7000内の動作全般を制御する。統合制御ユニット7600には、入力部7800が接続されている。入力部7800は、例えば、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、スイッチ又はレバー等、搭乗者によって入力操作され得る装置によって実現される。統合制御ユニット7600には、マイクロフォンにより入力される音声を音声認識することにより得たデータが入力されてもよい。入力部7800は、例えば、赤外線又はその他の電波を利用したリモートコントロール装置であってもよいし、車両制御システム7000の操作に対応した携帯電話又はPDA(Personal Digital Assistant)等の外部接続機器であってもよい。入力部7800は、例えばカメラであってもよく、その場合搭乗者はジェスチャにより情報を入力することができる。あるいは、搭乗者が装着したウェアラブル装置の動きを検出することで得られたデータが入力されてもよい。さらに、入力部7800は、例えば、上記の入力部7800を用いて搭乗者等により入力された情報に基づいて入力信号を生成し、統合制御ユニット7600に出力する入力制御回路などを含んでもよい。搭乗者等は、この入力部7800を操作することにより、車両制御システム7000に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりする。
記憶部7690は、マイクロコンピュータにより実行される各種プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、及び各種パラメータ、演算結果又はセンサ値等を記憶するRAM(Random Access Memory)を含んでいてもよい。また、記憶部7690は、HDD(Hard Disc Drive)等の磁気記憶デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス又は光磁気記憶デバイス等によって実現してもよい。
汎用通信I/F7620は、外部環境7750に存在する様々な機器との間の通信を仲介する汎用的な通信I/Fである。汎用通信I/F7620は、GSM(Global System of Mobile communications)、WiMAX、LTE(Long Term Evolution)若しくはLTE−A(LTE−Advanced)などのセルラー通信プロトコル、又は無線LAN(Wi−Fi(登録商標)ともいう)、Bluetooth(登録商標)などのその他の無線通信プロトコルを実装してよい。汎用通信I/F7620は、例えば、基地局又はアクセスポイントを介して、外部ネットワーク(例えば、インターネット、クラウドネットワーク又は事業者固有のネットワーク)上に存在する機器(例えば、アプリケーションサーバ又は制御サーバ)へ接続してもよい。また、汎用通信I/F7620は、例えばP2P(Peer To Peer)技術を用いて、車両の近傍に存在する端末(例えば、運転者、歩行者若しくは店舗の端末、又はMTC(Machine Type Communication)端末)と接続してもよい。
専用通信I/F7630は、車両における使用を目的として策定された通信プロトコルをサポートする通信I/Fである。専用通信I/F7630は、例えば、下位レイヤのIEEE802.11pと上位レイヤのIEEE1609との組合せであるWAVE(Wireless Access in Vehicle Environment)、DSRC(Dedicated Short Range Communications)、又はセルラー通信プロトコルといった標準プロトコルを実装してよい。専用通信I/F7630は、典型的には、車車間(Vehicle to Vehicle)通信、路車間(Vehicle to Infrastructure)通信、車両と家との間(Vehicle to Home)の通信及び歩車間(Vehicle to Pedestrian)通信のうちの1つ以上を含む概念であるV2X通信を遂行する。
測位部7640は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)衛星からのGNSS信号(例えば、GPS(Global Positioning System)衛星からのGPS信号)を受信して測位を実行し、車両の緯度、経度及び高度を含む位置情報を生成する。なお、測位部7640は、無線アクセスポイントとの信号の交換により現在位置を特定してもよく、又は測位機能を有する携帯電話、PHS若しくはスマートフォンといった端末から位置情報を取得してもよい。
ビーコン受信部7650は、例えば、道路上に設置された無線局等から発信される電波あるいは電磁波を受信し、現在位置、渋滞、通行止め又は所要時間等の情報を取得する。なお、ビーコン受信部7650の機能は、上述した専用通信I/F7630に含まれてもよい。
車内機器I/F7660は、マイクロコンピュータ7610と車内に存在する様々な車内機器7760との間の接続を仲介する通信インタフェースである。車内機器I/F7660は、無線LAN、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)又はWUSB(Wireless USB)といった無線通信プロトコルを用いて無線接続を確立してもよい。また、車内機器I/F7660は、図示しない接続端子(及び、必要であればケーブル)を介して、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)、又はMHL(Mobile High-definition Link)等の有線接続を確立してもよい。車内機器7760は、例えば、搭乗者が有するモバイル機器若しくはウェアラブル機器、又は車両に搬入され若しくは取り付けられる情報機器のうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。また、車内機器7760は、任意の目的地までの経路探索を行うナビゲーション装置を含んでいてもよい。車内機器I/F7660は、これらの車内機器7760との間で、制御信号又はデータ信号を交換する。
車載ネットワークI/F7680は、マイクロコンピュータ7610と通信ネットワーク7010との間の通信を仲介するインタフェースである。車載ネットワークI/F7680は、通信ネットワーク7010によりサポートされる所定のプロトコルに則して、信号等を送受信する。
統合制御ユニット7600のマイクロコンピュータ7610は、汎用通信I/F7620、専用通信I/F7630、測位部7640、ビーコン受信部7650、車内機器I/F7660及び車載ネットワークI/F7680のうちの少なくとも一つを介して取得される情報に基づき、各種プログラムにしたがって、車両制御システム7000を制御する。例えば、マイクロコンピュータ7610は、取得される車内外の情報に基づいて、駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置の制御目標値を演算し、駆動系制御ユニット7100に対して制御指令を出力してもよい。例えば、マイクロコンピュータ7610は、車両の衝突回避あるいは衝撃緩和、車間距離に基づく追従走行、車速維持走行、車両の衝突警告、又は車両のレーン逸脱警告等を含むADAS(Advanced Driver Assistance System)の機能実現を目的とした協調制御を行ってもよい。また、マイクロコンピュータ7610は、取得される車両の周囲の情報に基づいて駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置等を制御することにより、運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行ってもよい。
マイクロコンピュータ7610は、汎用通信I/F7620、専用通信I/F7630、測位部7640、ビーコン受信部7650、車内機器I/F7660及び車載ネットワークI/F7680のうちの少なくとも一つを介して取得される情報に基づき、車両と周辺の構造物や人物等の物体との間の3次元距離情報を生成し、車両の現在位置の周辺情報を含むローカル地図情報を作成してもよい。また、マイクロコンピュータ7610は、取得される情報に基づき、車両の衝突、歩行者等の近接又は通行止めの道路への進入等の危険を予測し、警告用信号を生成してもよい。警告用信号は、例えば、警告音を発生させたり、警告ランプを点灯させたりするための信号であってよい。
音声画像出力部7670は、車両の搭乗者又は車外に対して、視覚的又は聴覚的に情報を通知することが可能な出力装置へ音声及び画像のうちの少なくとも一方の出力信号を送信する。図16の例では、出力装置として、オーディオスピーカ7710、表示部7720及びインストルメントパネル7730が例示されている。表示部7720は、例えば、オンボードディスプレイ及びヘッドアップディスプレイの少なくとも一つを含んでいてもよい。表示部7720は、AR(Augmented Reality)表示機能を有していてもよい。出力装置は、これらの装置以外の、ヘッドホン、搭乗者が装着する眼鏡型ディスプレイ等のウェアラブルデバイス、プロジェクタ又はランプ等の他の装置であってもよい。出力装置が表示装置の場合、表示装置は、マイクロコンピュータ7610が行った各種処理により得られた結果又は他の制御ユニットから受信された情報を、テキスト、イメージ、表、グラフ等、様々な形式で視覚的に表示する。また、出力装置が音声出力装置の場合、音声出力装置は、再生された音声データ又は音響データ等からなるオーディオ信号をアナログ信号に変換して聴覚的に出力する。
なお、図16に示した例において、通信ネットワーク7010を介して接続された少なくとも二つの制御ユニットが一つの制御ユニットとして一体化されてもよい。あるいは、個々の制御ユニットが、複数の制御ユニットにより構成されてもよい。さらに、車両制御システム7000が、図示されていない別の制御ユニットを備えてもよい。また、上記の説明において、いずれかの制御ユニットが担う機能の一部又は全部を、他の制御ユニットに持たせてもよい。つまり、通信ネットワーク7010を介して情報の送受信がされるようになっていれば、所定の演算処理が、いずれかの制御ユニットで行われるようになってもよい。同様に、いずれかの制御ユニットに接続されているセンサ又は装置が、他の制御ユニットに接続されるとともに、複数の制御ユニットが、通信ネットワーク7010を介して相互に検出情報を送受信してもよい。
以上説明した車両制御システム7000において、図2を用いて説明した本実施形態に係る固体撮像素子200は、図16に示した応用例の統合制御ユニット7600に適用することができる。例えば、固体撮像素子200が、統合制御ユニット7600の撮像部7410に相当する。例えば、統合制御ユニット7600が画素毎に標準偏差を演算することにより、ダイナミックレンジを拡大し、信号処理の速度を向上させることができる。
図2を用いて説明した固体撮像素子200の少なくとも一部の構成要素は、図16に示した統合制御ユニット7600のためのモジュール(例えば、一つのダイで構成される集積回路モジュール)において実現されてもよい。あるいは、図2を用いて説明した固体撮像素子200が、図16に示した車両制御システム7000の複数の制御ユニットによって実現されてもよい。
なお、上述の実施の形態は本技術を具現化するための一例を示したものであり、実施の形態における事項と、特許請求の範囲における発明特定事項とはそれぞれ対応関係を有する。同様に、特許請求の範囲における発明特定事項と、これと同一名称を付した本技術の実施の形態における事項とはそれぞれ対応関係を有する。ただし、本技術は実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において実施の形態に種々の変形を施すことにより具現化することができる。
また、上述の実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。この記録媒体として、例えば、CD(Compact Disc)、MD(MiniDisc)、DVD(Digital Versatile Disc)、メモリカード、ブルーレイディスク(Blu-ray(登録商標)Disc)等を用いることができる。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって、限定されるものではなく、また、他の効果があってもよい。
なお、本技術は以下のような構成もとることができる。
(1)それぞれが画素信号を生成する複数の画素が二次元格子状に配列された画素アレイ部と、
前記複数の画素それぞれの前記画素信号のばらつきの度合いを示す統計量を前記複数の画素それぞれの信号値として取得する統計処理部と
を具備する固体撮像素子。
(2)前記画素アレイ部を駆動して前記画素信号からなる画像信号を生成させる制御を複数回に亘って行うドライバをさらに具備する
前記(1)記載の固体撮像素子。
(3)前記統計処理部は、前記画素信号の標準偏差を前記統計量として取得する
前記(2)記載の固体撮像素子。
(4)前記統計処理部は、
前記複数の画素のそれぞれについて前記画素信号の総和を保持する総和保持部と、
前記複数の画素のそれぞれについて前記総和を演算して前記総和保持部に保持させる総和加算器と、
前記複数の画素のそれぞれについて前記画素信号の二乗和を保持する二乗和保持部と、
前記複数の画素のそれぞれについて前記画素信号の二乗を演算する乗算器と、
前記複数の画素のそれぞれについて前記二乗の和を演算して前記二乗和として前記二乗和保持部に保持させる二乗和加算器と、
前記総和と前記二乗和と前記生成された画像信号の枚数とから前記統計量を演算する演算部とを備える
前記(2)記載の固体撮像素子。
(5)前記複数の画素のそれぞれについて前記画素信号の総和および二乗和を演算する回路ブロックをさらに具備し、
前記統計処理部は、前記総和と前記二乗和と前記生成された画像信号の枚数とから前記統計量を演算する
前記(2)記載の固体撮像素子。
(6)前記統計処理部は、前記画像信号が生成された枚数を計数して当該計数値が所定の設定枚数であるときの前記画素信号の総和および二乗和と前記設定枚数とから前記統計量を演算する
前記(2)から(5)のいずれかに記載の固体撮像素子。
(7)測光量に基づいて前記設定枚数を演算する露光制御部をさらに具備する
前記(6)記載の固体撮像素子。
(8)前記画素アレイ部および前記ドライバは、所定の半導体基板に配置され、
前記統計処理部は、前記所定の半導体基板に積層された半導体基板に配置される
前記(1)から(7)のいずれかに記載の固体撮像素子。
(9)前記画素信号に対してアナログデジタル変換を行うアナログデジタル変換部をさらに具備する前記(1)から(8)のいずれかに記載の固体撮像素子。
(10)前記アナログデジタル変換部は、前記複数の画素のそれぞれについてアナログデジタル変換器を備える
前記(9)記載の固体撮像素子。
(11)前記アナログデジタル変換部は、所定の方向に配列された画素からなるラインのそれぞれについてアナログデジタル変換器を備える
前記(9)記載の固体撮像素子。
(12)前記複数の画素のそれぞれは、
光を光電変換して電荷を生成する光電変換素子と、
前記電荷を蓄積する浮遊拡散層と、
転送信号に従って前記光電変換素子から前記浮遊拡散層へ前記電荷を転送する転送トランジスタと、
前記浮遊拡散層の電圧を増幅して画素信号を出力する増幅トランジスタと、
選択信号に従って前記画素信号を前記アナログデジタル変換器に出力する選択トランジスタとを備える
前記(1)から(11)のいずれかに記載の固体撮像素子。
(13)それぞれが画素信号を生成する複数の画素が二次元格子状に配列された画素アレイ部と、
前記複数の画素それぞれの前記画素信号のばらつきの度合いを示す統計量を前記複数の画素それぞれの信号値として取得する統計処理部と、
前記信号値からなる画像データに対して所定の信号処理を実行する信号処理部と
を具備する信号処理装置。
(14)複数の画素のそれぞれが画素信号を生成する生成手順と、
前記複数の画素それぞれの前記画素信号のばらつきの度合いを示す統計量を前記複数の画素それぞれの信号値として取得する統計処理手順と
を具備する固体撮像素子の制御方法。
100 撮像装置
110 撮像レンズ
120 DSP回路
130 撮像制御部
140 記録部
200 固体撮像素子
201 上側半導体基板
202 下側半導体基板
210、211 ドライバ
220 画素アレイ部
230 画素
231 光電変換素子
232 転送トランジスタ
233 浮遊拡散層
234 増幅トランジスタ
235 選択トランジスタ
250 タイミング制御部
260 DAC
270 カラムADC
271、361 AD変換器
280 ラインバッファ
300、301 統計処理部
311、315、362、365 加算器
312、316 フレームメモリ
313 標準偏差演算部
314、364 乗算器
317 フレーム数カウンタ
320 測光部
330 露光制御部
350 回路アレイ部
360 回路ブロック
363、366 メモリ
385 メモリ読出し部
7410 撮像部

Claims (14)

  1. それぞれが画素信号を生成する複数の画素が二次元格子状に配列された画素アレイ部と、
    前記複数の画素それぞれの前記画素信号のばらつきの度合いを示す統計量を前記複数の画素それぞれの信号値として取得する統計処理部と
    を具備する固体撮像素子。
  2. 前記画素アレイ部を駆動して前記画素信号からなる画像信号を生成させる制御を複数回に亘って行うドライバをさらに具備する
    請求項1記載の固体撮像素子。
  3. 前記統計処理部は、前記画素信号の標準偏差を前記統計量として取得する
    請求項2記載の固体撮像素子。
  4. 前記統計処理部は、
    前記複数の画素のそれぞれについて前記画素信号の総和を保持する総和保持部と、
    前記複数の画素のそれぞれについて前記総和を演算して前記総和保持部に保持させる総和加算器と、
    前記複数の画素のそれぞれについて前記画素信号の二乗和を保持する二乗和保持部と、
    前記複数の画素のそれぞれについて前記画素信号の二乗を演算する乗算器と、
    前記複数の画素のそれぞれについて前記二乗の和を演算して前記二乗和として前記二乗和保持部に保持させる二乗和加算器と、
    前記総和と前記二乗和と前記生成された画像信号の枚数とから前記統計量を演算する演算部とを備える
    請求項2記載の固体撮像素子。
  5. 前記複数の画素のそれぞれについて前記画素信号の総和および二乗和を演算する回路ブロックをさらに具備し、
    前記統計処理部は、前記総和と前記二乗和と前記生成された画像信号の枚数とから前記統計量を演算する
    請求項2記載の固体撮像素子。
  6. 前記統計処理部は、前記画像信号が生成された枚数を計数して当該計数値が所定の設定枚数であるときの前記画素信号の総和および二乗和と前記設定枚数とから前記統計量を演算する
    請求項2記載の固体撮像素子。
  7. 測光量に基づいて前記設定枚数を演算する露光制御部をさらに具備する
    請求項6記載の固体撮像素子。
  8. 前記画素アレイ部および前記ドライバは、所定の半導体基板に配置され、
    前記統計処理部は、前記所定の半導体基板に積層された半導体基板に配置される
    請求項1記載の固体撮像素子。
  9. 前記画素信号に対してアナログデジタル変換を行うアナログデジタル変換部をさらに具備する請求項1記載の固体撮像素子。
  10. 前記アナログデジタル変換部は、前記複数の画素のそれぞれについてアナログデジタル変換器を備える
    請求項9記載の固体撮像素子。
  11. 前記アナログデジタル変換部は、所定の方向に配列された画素からなるラインのそれぞれについてアナログデジタル変換器を備える
    請求項9記載の固体撮像素子。
  12. 前記複数の画素のそれぞれは、
    光を光電変換して電荷を生成する光電変換素子と、
    前記電荷を蓄積する浮遊拡散層と、
    転送信号に従って前記光電変換素子から前記浮遊拡散層へ前記電荷を転送する転送トランジスタと、
    前記浮遊拡散層の電圧を増幅して画素信号を出力する増幅トランジスタと、
    選択信号に従って前記画素信号を前記アナログデジタル変換器に出力する選択トランジスタとを備える
    請求項1記載の固体撮像素子。
  13. それぞれが画素信号を生成する複数の画素が二次元格子状に配列された画素アレイ部と、
    前記複数の画素それぞれの前記画素信号のばらつきの度合いを示す統計量を前記複数の画素それぞれの信号値として取得する統計処理部と、
    前記信号値からなる画像データに対して所定の信号処理を実行する信号処理部と
    を具備する信号処理装置。
  14. 複数の画素のそれぞれが画素信号を生成する生成手順と、
    前記複数の画素それぞれの前記画素信号のばらつきの度合いを示す統計量を前記複数の画素それぞれの信号値として取得する統計処理手順と
    を具備する固体撮像素子の制御方法。
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