以下添付図面に従って本発明に係る開閉制御システムの好ましい実施の形態について説明する。この実施の形態では開閉体手段として上下に開閉制御されるシャッター装置群を例に説明する。図1は、本発明の開閉制御システムの概略構成を示す図である。図1におけるシャッター装置群は、車庫などのガレージに設けられるガレージシャッター装置1と、建物のそれぞれの開口部である窓に設けられる窓シャッター装置2〜4とで構成される。ガレージシャッター装置1及び窓シャッター装置2〜4は、基本的にシャッターケース、シャッターカーテン、ガイドレール、モータ、シャッター駆動回路、開閉制御回路、送受信機、リモコン操作スイッチなどから構成される。なお、図1では、モータ、シャッター駆動回路やこれ以外の構成部品となる巻取シャフトやチェーンなどについては図示を省略してある。
ガレージシャッター装置1及び窓シャッター装置3には、人感センサ14,34が接続されている。ガレージシャッター装置1の人感センサ14は、ガレージ開口部の後側に、すなわちガレージ内に設置され、人が存在するか否かを検知する。ガレージ内に人が存在する場合に、自動でガレージシャッター装置1が閉鎖すると、ガレージ内に人が閉じ込められる可能性があるので、それを防止するためである。窓シャッター装置3の人感センサ34は、掃き出し窓の開口部の後側、すなわち建物の外側に設置され、ベランダ35に人が存在するか否かを検知する。ベランダ35に人が存在する場合に、自動で窓シャッター装置3が閉鎖すると、ベランダ上に人が追い出される可能性があるので、それを防止するためである。人感センサは、これ以外にも閉じ込められる可能性のある領域及び/又は追い出される可能性のある領域に設置されればよい。また、人感センサは、赤外線、超音波、可視光などを用いられて人の存在を検知するものであり、監視カメラ等を用いて検知するものでもよい。人感センサ14,34は1又は複数のセンサで構成してもよい。なお、シャッター装置に設けられている危害防止用の障害物センサとは異なるものであり、開閉体装置からある程度離間した距離の所定領域に人が存在するか否かを検知するものである。
シャッターケースはそれぞれの開口部の上方に設けられている。ガイドレールは、シャッターカーテンの両端部に接するようにガレージの開口部及び窓の両端側に設けられ、まぐさ部から床面及び窓枠下まで掛け渡された断面形状がコの字型の案内溝を有する金属製部材で構成されている。シャッターカーテンは、このガイドレールの各案内溝に沿って上昇下降し、開口部及び窓の開閉停又は途中停止(半開若しくは半閉)の各動作を行う。本明細書において、半開とは開動作の途中で停止した状態のことを、半閉とは閉動作の途中で停止した状態のことを意味する。図示していない巻取りシャフトは、シャッターケースの両端側に回動可能に設けられ、シャッターカーテンを巻き取ったり巻き戻したりする。図示していないチェーンは、モータの回転軸に設けられた主動スプロケットと巻取りシャフトの回転軸に設けられた従動スプロケットとを連結している。従って、モータの回転駆動力はチェーンを介して巻取りシャフト側に伝達され、モータが回転すると、チェーンを介して巻取りシャフトが回転し、シャッターカーテンの開閉停又は途中停止の各動作が制御されるようになっている。
シャッター駆動回路は、図示していないが、それぞれのシャッターケース内に設けられている。シャッター駆動回路は、マイクロコンピュータ構成になっており、電源ラインを介して外部から電力が供給されている。シャッター駆動回路は、開閉制御回路11,21,31,41からの制御信号に基づいて、モータの回転を制御してシャッターカーテンの開閉停又は途中停止の各動作を制御している。図1では、送受信子機13,23,33,43は、リモコン操作スイッチ12,22,32,42からの制御信号を受信するアンテナを内蔵している。リモコン操作スイッチ12,22,32,42は、開ボタン、停止ボタン、閉ボタンを備えたシャッター装置専用の無線方式の操作子である。
ガレージシャッター装置1の送受信子機13とリモコン操作スイッチ12とは所定の周波数帯(例えば、426[MHz])で接続され、所定のIDを介して1対1で接続されるようになっている。窓シャッター装置2〜4も同じくリモコン操作スイッチ22,32,42に対して特定の周波数帯で接続され、所定のIDを介して1対1で接続される。この実施の形態では、所定のIDとしてリモコン操作スイッチ12には、id12が、リモコン操作スイッチ22にはid22が、リモコン操作スイッチ32にはid32が、リモコン操作スイッチ42にはid42が、それぞれ固有のIDとして割り当てられているので、これらのIDを利用する。
なお、図示していないが、ガレージシャッター装置1及び窓シャッター装置2〜4には、リモコン操作スイッチ12,22,32,42以外にも有線の操作子をそれぞれの開口部近傍に備えていてもよい。リモコン操作スイッチ12,22,32,42は、開閉停又は途中停止の各操作ボタンの操作状態に対応した制御信号を送受信子機13,23,33,43に送信する。各開閉制御回路11,21,31,41は、これらの操作状態に対応した制御信号に応じて、シャッターカーテンの開閉停又は途中停止の各動作を制御する。
送受信子機13,23,33,43は、それぞれの開閉制御回路11,21,31,41に有線にて電気的に接続されている。送受信子機13,23,33,43は、特定小電力無線(例えば、周波数429[MHz])によって送受信親機50に無線接続されている。送受信親機50は、リモコン操作スイッチ12,22,32,42からの信号を受信するアンテナを内蔵している。アクセスポイント60(Wireless LAN access point)は、送受信親機50にWi−Fiを介して接続されている。さらに、このアクセスポイント60に携帯通信端末70がWi−Fiを介して接続されている。
図1では、送受信子機13,23,33,43に、リモコン操作スイッチ12,22,32,42及び送受信親機50に接続されるアンテナが図示してある。送受信子機13,23,33,43とリモコン操作スイッチ12,22,32,42との間を接続する特定の周波数帯と、送受信子機13,23,33,43と送受信親機50との間を接続する特定の周波数帯は、同じであってもよいし、異なるものであってもよい。なお、特定の周波数帯が異なる場合、送受信子機13,23,33,43は、受信信号の周波数をソフト的に切り替えて受信している。送受信親機50およびアクセスポイント60の設置(配置)位置について、この実施の形態においては、少なくともどちらかは(好ましくは両者とも)どのシャッターケース内にも収容されておらず、シャッターケース外に設置されている。さらに、送受信親機50およびアクセスポイント60の設置(配置)位置がいずれかのシャッターケース(すなわち、このシャッターケースを備えているシャッター装置)の近傍に設置されているために、例えば目視等やその他の理由により、その高低が判断できる場合には、設置や保守の容易性等を考慮すると、当該シャッターケースよりも下方の位置に設置することが好ましい。勿論、例えばシャッターケース内部等であっても、通信が可能な範囲でかつシャッターカーテンの開閉や巻き取り等の移動動作と干渉しない位置であればその設置位置は任意である。
携帯通信端末70は、例えば、携帯電話、PHS、スマートフォン(多機能型携帯電話)、PDA等の携帯型の通信端末である。この実施の形態では、携帯通信端末70は、スマートフォンで構成され、通常の通話機能だけでなく、タッチパネル式の表示画面を備え、各種アプリケーションの起動に応じて、リモコン操作スイッチ12,22,32,42の各ボタンと同等の機能を備えたリモコン操作スイッチが表示画面上に表示され、これらの各ボタンを操作することによって、リモコン操作スイッチとして機能するようになっている。
携帯通信端末70のタッチパネル式の表示画面には、通話を含む複数のアプリケーションを起動するための各種アイコンが表示されており、所望のアイコンをタッチ操作することによって所望のアプリケーションを起動できるように構成されている。図1では、開閉体制御用リモコンのアプリケーションが起動され、開ボタン、停止ボタン、閉ボタンの各操作ボタンが表示された状態が示されている。携帯通信端末70は、Wi−Fi、赤外線通信、ブルートゥース(登録商標)などの近距離無線通信機能を備えているが、この実施の形態では、アクセスポイント60にWi−Fiで接続され、さらにアクセスポイント60を介して送受信親機50にWi−Fiにて接続されるように構成されている。なお、図では1個の携帯通信端末70を示しているが複数でもよい。
図2は、図1の送受信子機の構成を示す外観図である。送受信子機13,23,33,43は、図示のように、電源線、信号線、及びに内蔵アンテナを備えている。なお、外部アンテナ接続線を備えている場合もある。この実施の形態では、送受信子機13,23,33,43は、これらの通常の無線部品の他に、シャッターの種類を示すディップスイッチ設定部81を備えている。図では、ディップスイッチ設定部81を拡大して示してある。このディップスイッチ設定部81は、図に示すように、3個のディップスイッチSW1〜SW3から構成される。このディップスイッチSW1〜SW3の設定状態は表82に示す通りである。すなわち、図では、ディップスイッチSW1〜SW3が「000」の場合は掃き出し窓シャッター装置のスタンダードタイプ、「001」の場合は腰高窓シャッター装置のスタンダードタイプ、「010」の場合は掃き出し窓シャッター装置のスリットタイプ、「011」の場合は腰高窓シャッター装置のスリットタイプ、「100」の場合は掃き出し窓シャッター装置のブラインドタイプ、「101」の場合は腰高窓シャッター装置のブラインドタイプ、「110」の場合はガレージシャッターをそれぞれ示す。
これ以外のシャッターの種類に対してもディップスイッチSW1〜SW3を割り当てることでシャッターとして8種類を割り当てることができる。これ以上の種類を割り当てる場合には、ディップスイッチの数を4個以上設ければよい。なお、図1の窓シャッター装置2は「001」の腰高窓シャッター装置のスタンダードタイプに、窓シャッター装置3は「000」の掃き出し窓シャッター装置のスタンダードタイプに、窓シャッター装置4は「011」の腰高窓シャッター装置のスリットタイプに、ガレージシャッター装置1は「110」のガレージシャッターにそれぞれ設定されている。
図1の開閉制御システムにおいて、リモコン操作スイッチ12,22,32,42、送受信子機13,23,33,43及び送受信親機50には、それぞれのリモコンID(id12,id22,id32,id42)が設定される。このリモコンIDの設定処理の詳細は、先に出願した特願2015−208071に記載されているので、ここでは説明を省略する。
図3は、リモコン操作スイッチ送受信子機及び送受信親機にリモコンIDが設定された状態を模式的に示す図である。各送受信子機13,23,33,43には、それぞれ対応するリモコンID(id12,id22,id32,id42)が自己の送受信子機13,23,33,43のID(id13,id23,id33,id43)と対応付けてそれぞれ登録されている。リモコン操作スイッチ12にはid12⇔id13,id12⇔110、リモコン操作スイッチ22にはid22⇔id23,id22⇔001、リモコン操作スイッチ32にはid32⇔id33,id32⇔000、リモコン操作スイッチ42にはid42⇔id43,id42⇔011のように、それぞれのID同士及びディップスイッチ状態信号が関連付けて記憶されている。送受信親機50には、各リモコン操作スイッチ12,22,32,42に登録されているもの同じID群及びディップスイッチ状態信号が登録されている。これによって、送受信子機13,23,33,43の中の受信ID及び送信IDに基づいて、送受信子機13,23,33,43と送受信親機50との間で通信回線13b,23b,33b,43bのいずれか一つを介して双方向の通信状態が確立される。送受信子機13,33と送受信親機50との間で双方向の通信状態が確立されると、人感センサ14,34の検知情報が状態信号として、リアルタイムに送受信親機50に送信されるようになる。これによって、送受信親機50は、人感センサ14,34からの検知情報に基づいて、ガレージ内の人の存在及びベランダ35の人の存在を認知することが可能となる。
図4は、携帯通信端末の表示画面の一例を示す図である。図4において、携帯通信端末701は、開閉体制御用リモコンのアプリケーションが起動された初期状態を示す画面の一例である。携帯通信端末701の初期状態画面には、「個別シャッター」、「建物内全シャッター」、「建物内シャッター」、「ガレージシャッター」などの選択ボタンが表示される。「個別シャッター」の選択ボタンは、図1に示すガレージシャッター装置1及び窓シャッター装置2〜4の中から選択したものを個別に制御する場合に選択されるものである。「建物内全シャッター」の選択ボタンは、図1に示すガレージシャッター装置1及び窓シャッター装置2〜4を同時に制御する場合に選択されるものである。「建物内シャッター」の選択ボタンは、図1に示すものの中で建物内に設置される窓シャッター装置2〜4を同時に制御する場合に選択されるものである。「ガレージシャッター」の選択ボタンは、図1に示すガレージシャッター装置1のみを制御する場合に選択されるものである。なお、「ガレージシャッター」の選択ボタンには、ガレージ内に人が存在することを示す人マークが表示される。この人マークを視認することによって、ガレージ内に人が存在することを認知することができる。人マークが表示された選択ボタンについては、操作不可を示すために網かけ表示等を施し、他の操作可能なボタンと識別可能な表示としてもよい。
図4において、携帯通信端末702は、初期状態画面の表示された携帯通信端末701の「個別シャッター」の選択ボタンが操作された場合の画面の一例を示す。携帯通信端末702には、図1に示した開閉制御可能な装置名として、「ガレージシャッター」、「1階腰高窓シャッターST」、「2階掃き出し窓シャッターST」及び「2階腰高窓シャッターSL」などの選択ボタンが表示される。「ガレージシャッター」の選択ボタンは、図1に示すガレージシャッター装置1に対応する。「1階腰高窓シャッターST」の選択ボタンは、図1に示す腰高窓シャッター装置のスタンダードタイプに対応する。「2階掃き出し窓シャッターST」の選択ボタンは、図1に示す掃き出し窓シャッター装置3のスタンダードタイプに対応する。「2階腰高窓シャッターSL」の選択ボタンは、図1に示す腰高窓シャッター装置のスリットタイプに対応する。「ガレージシャッター」の選択ボタンには、携帯通信端末701の画面と同様にガレージ内に人が存在することを示す人マークが表示されると共に操作不可を示すために網かけ模様が施されている。一方、「2階掃き出し窓シャッターST」の選択ボタンには、人マークが表示されない。これは、ガレージ内に人が存在するが、ベランダ35には人が存在しないことを意味する。
これらの対応関係は、図3に示すように、送受信子機13,23,33,43と送受信親機50との双方向通信が確立した段階で、送受信親機50にそれぞれ設定することができ、その設定された内容が携帯通信端末70に表示されるようにシステム構成されている。従って、「2階掃き出し窓シャッターST」及び「2階腰高窓シャッターSL」に変えて、「2階○○部屋窓シャッター」及び「2階△△部屋窓シャッター」などのようにその名称を分かり易いように割り当てるようにしてもよい。このように、送受信親機50に割り当てられた名称は、アクセスポイント60を介して携帯通信端末70に送信されるので、携帯通信端末70を送受信親機50に別途登録する必要もなく、アクセスポイント60に携帯通信端末70を接続するだけで、携帯通信端末70を用いてガレージシャッター装置1及び窓シャッター装置2〜4の開閉停又は途中停止の各動作を適宜制御することができる。
図4において、携帯通信端末703は、携帯通信端末702に表示された開閉制御可能な装置名の「ガレージシャッター」の選択ボタンが操作された場合の画面の一例を示す。携帯通信端末703の表示画面上部には、現在制御対象である装置名「ガレージシャッター」が表示され、その下側に開閉停の各操作ボタンが表示される。なお、携帯通信端末703の画面には、上述の人マークが表示されていないので、ガレージ内に人が存在しないことを示す。図4において、携帯通信端末704は、携帯通信端末702に表示された開閉制御可能な装置名の「2階腰高窓シャッターSL」の選択ボタンが操作された場合の画面の一例を示す。携帯通信端末704の表示画面上部には、現在制御対象である装置名「2階腰高窓シャッターSL」が表示され、その下側に開閉停の各操作ボタン、半開又は半閉用の途中停止用ボタン、及び換気量又は採光量を調整するための換気採光用の操作ボタンが表示される。
この換気採光用操作ボタンは、上述のように、腰高窓シャッター装置のシャッターの種類を示すディップスイッチ状態信号が「011」のスリットタイプなので、これに対応して採光量を調整するために表示されるスリットタイプのシャッター固有の操作ボタンである。また、シャッターの種類を示すディップスイッチ状態信号が「101」のブラインドタイプの場合にも同様に、換気量を調整するための「換気採光」の操作ボタンが携帯通信端末704のように、表示されることになる。従って、シャッターの種類を示すディップスイッチ状態信号が「000」,「001」のスタンダードタイプの場合には、この「換気採光」の操作ボタンは表示されずに、携帯通信端末703のように、開閉停又は途中停止の各操作ボタンのみが表示されることになる。なお、スタンダードタイプの場合でも「換気採光」の操作ボタンを表示してもよい。
上述のように、携帯通信端末702に表示された開閉制御可能な装置名の「ガレージシャッター」、「1階腰高窓シャッターST」、「2階掃き出し窓シャッターST」、又は「2階腰高窓シャッターSL」の選択ボタンが操作された場合には、それぞれの装置名が携帯通信端末703,704に示すように表示画面上部に表示され、携帯通信端末703,704の表示画面を用いてガレージシャッター装置1及び窓シャッター装置2〜4のいずれかの開閉停、途中停止又は換気量若しくは採光量の各動作を制御することができるようになる。なお、図4では、ガレージシャッター装置1については、途中停止用操作ボタン及び換気採光用操作ボタンは非表示としてあるが、表示するようにしてもよい。
携帯通信端末701の表示画面で「建物内全シャッター」の選択ボタンが操作された場合には、「建物内全シャッター」の文字が携帯通信端末703の表示画面上部に表示され、携帯通信端末703を用いて全てのシャッターの開閉を一斉(同時)に制御することができるようになる。なお、建物内全シャッターの場合は、開動作及び閉動作のみとして、停止動作のボタンは操作できないものとする。これは、開閉体装置の開閉動作に要する時間等が腰高窓シャッターと掃きだし窓シャッターとではそれぞれ異なるので、停動作した場合、どの段階で停動作されるか操作者自身が判断することが困難なので、この実施の形態では、建物内全シャッターについて停動作の操作はできないようにしてある。勿論、建物内全シャッター又は一部のシャッターについて停止動作が可能となるように構成してもよいことは言うまでもない。なお、全開又は全閉の半分又は約3分の1だけ開状態とする又は閉状態とするなどを設定可能としてもよい。
携帯通信端末701の表示画面で「建物内シャッター」の選択ボタンが操作された場合には、図1に示した開閉制御可能な装置名として建物内の「1階腰高窓シャッターST」、「2階掃き出し窓シャッターST」及び「2階腰高窓シャッターSL」などを操作可能な携帯通信端末703又は704の表示画面が表示され、それぞれの窓シャッターの開閉停又は途中停止又は換気量若しくは採光量の各動作を制御することができるようになる。なお、図1では、リモコン操作スイッチ32,42は、開閉停のボタンのみを備えたシャッター装置専用の無線方式の操作子を示しているが、図7の携帯通信端末704のような開閉停の操作ボタンの他に、途中停止及び/又は換気量若しくは採光量の各動作を制御することのできる操作ボタンを備えていてもよい。
携帯通信端末701の表示画面でガレージシャッター用の選択ボタンが操作された場合には、携帯通信端末703の表示画面が表示されるので、そのまま携帯通信端末703を用いてガレージシャッター装置1の開閉停の各動作を制御することができるようになる。
図1に示す開閉制御システムにおいては、開閉体装置専用のリモコン操作スイッチ12,22,32,42以外の携帯通信端末70を用いてガレージシャッター装置1及び窓シャッター装置2〜4の開閉停の各動作を適宜制御することができる。また、送受信親機50と携帯通信端末70とは、アクセスポイント60を介して接続されているので、WEP(WPA,WPA2でもよい)の認証を受けた携帯通信端末70のみが送受信親機50に接続されるので、高いセキュリティを構築することができる。
また、この実施の形態では、建物のベランダ35に風速計36が設けられている。図1の風速計36は、風車型風速計で構成されている。なお、これ以外の風杯型風速計、超音波式風速計、三次元超音波風向風速計、ダインス式風速計、熱線式風速計等の種々のものを1又は複数設置してもよい。風速計36と送受信親機50は予め無線方式又は有線方式にて接続されており、風速計36の風速及び/又は風向情報はリアルタイムで送受信親機50に送信される。なお、風速計36の風速及び/又は風向情報を送受信子機33経由にて送受信親機50に送信してもよい。この実施の形態では、多種にわたる気象事象の中の風速に応じてガレージシャッター装置1及び窓シャッター装置2〜4の閉動作を自動的に実行するようになっている。例えば、風速計36から風速情報が所定値(例えば風速15[m])を超える状態が所定時間内(例えば5分以内)にn回(例えば3回)以上発生した場合には、送受信親機50は自動的にガレージシャッター装置1及び窓シャッター装置2〜4を閉鎖するように動作する。
図5は、図1の開閉制御システムにおいて、リモコン操作スイッチ12,22,32,42が実行するリモコン処理、送受信子機13,23,33,43が送受信親機50及びリモコン操作スイッチ12,22,32,42との間で実行する送受信処理の一例を示す図である。図6は、図1の開閉制御システムにおいて、送受信親機50が送受信子機13,23,33,43及び携帯通信端末70との間で実行する送受信処理の一例を示す図である。図7は、図1の開閉制御システムにおいて、携帯通信端末70が送受信親機50との間で実行する送受信処理の一例を示す図である。
図5において、通信回線1a,2a,3a,4aは、リモコン操作スイッチ12,22,32,42からそれぞれに対応する送受信子機13,23,33,43への送信を示す。図5及び図6において、通信回線3a,3bは、送受信子機13,23,33,43から送受信親機50への送信を示し、通信回線5b,5cは、送受信親機50からそれぞれの送受信子機13,23,33,43への送信を示す。図6及び図7において、通信回線5a,5dは、送受信親機50から携帯通信端末70への送信を示し、通信回線7a,7bは、携帯通信端末70から送受信親機50への送信を示す。
図5において、リモコン操作スイッチ12,22,32,42は、それぞれ対応する通信回線1a,2a,3a,4aを介して送受信子機13,23,33,43に、開閉停又は「換気採光」の操作ボタンに対応した操作信号を送信する。通信回線1a,2a,3a,4aを介して操作信号を受信した送受信子機13,23,33,43は、受信した操作信号に含まれるID(id12,id22,id32,id42)を確認して一致する場合にその操作信号に対応した処理を実行する。
次に、送受信子機13,23,33,43が人感センサ14,34、送受信親機50及びリモコン操作スイッチ12,22,32,42からの操作信号に基づいて実行する送受信処理について説明する。
ステップS51では、送受信子機13,23,33,43が、それぞれの制御対象である開閉体の状態(開閉停又は途中停止及び換気採光量)の変化時に、及び人感センサ14,24の検知状態の変化時に、それぞれの状態に対応した状態信号として通信回線3aを介して送受信親機50に送信する。人感センサ14,24の場合、人を検知した状態にある場合にその検知状態を示す信号を送信する。
ステップS52では、操作信号に含まれるIDが一致するか否かの判定を行い、一致する(yes)場合は、ステップS53に進み、一致しない(no)場合はリターンする。このステップS52における操作信号は、送受信子機13,23,33,43が通信回線1a,2a,3a,4aを介して受信したリモコン操作スイッチ12,22,32,42からの操作信号と、送受信子機13,23,33,43が通信回線5b,5cを介して受信した送受信親機50からの操作信号との両方を含む。
ステップS53では、受信した操作信号に含まれるIDの一致した開閉制御回路11,21,31,41が、その操作信号に対応した開閉停、途中停止又は換気採光の各動作の処理を実行する。このIDには、個別IDと共通IDを含むものとし、個別IDは制御対象である開閉体にそれぞれ割り当てられるものであり、共通IDは、送受信親機50からの操作信号に含まれるものであり、建物内全シャッター共通に割り当てられるものである。従って、送受信子機13,23,33,43が共通IDを含む操作信号を受信した場合は、全ての開閉制御回路11,21,31,41はその操作信号に対応した開閉の各動作の処理を実行する。なお、共通IDを設けずに、全てのシャッターを一斉(同時)に操作する場合は、それぞれの個別IDを含んだ操作信号を送受信機からシャッターの台数分送信してもよい。
ステップS54では、開閉停、途中停止又は換気採光の各動作の処理が終了したか否かの判定を行い、終了した(yes)場合はステップS55に進み、終了していない(no)場合はステップS53にリターンし、操作信号に対応した処理を継続する。
ステップS55では、受信した操作信号が通信回線1a,2a,3a,4aを介したリモコン操作スイッチ12,22,32,42からのものか否かを判定し、リモコン操作スイッチ12,22,32,42からの操作信号(yes)の場合は直ちにリターンし、送受信親機50からの操作信号(no)の場合は、ステップS56に進む。
ステップS56では、各開閉制御回路11,21,31,41は操作信号に対応した処理が終了したことを示す操作終了信号を送受信子機13,23,33,43及び通信回線3bを介して、送受信親機50に送信する。
図6において、送受信親機50は、送受信子機13,23,33,43から送信される状態信号を通信回線3a経由で、操作終了信号を通信回線3b経由でそれぞれ受信する。また、送受信親機50は、携帯通信端末70から送信されるアクセス信号を通信回線7a経由で、全/個別のシャッターに関する操作指示信号を通信回線7b経由でそれぞれ受信する。
ステップS61では、送受信子機13,23,33,43から通信回線3aを介して受信した状態信号に基づいて、ガレージシャッター装置1及び窓シャッター装置2〜4の状態並びに人感センサ14,24の検知状態を記録する。
ステップS62では、携帯通信端末70から通信回線7aを介して受信したアクセス信号に応じて、ステップS61の処理にて記録済のガレージシャッター装置1及び窓シャッター装置2〜4などの全シャッターの状態に関する状態信号並びに人感センサ14,24の検知状態を携帯通信端末70に通信回線5aを介して送信する。
ステップS63では、携帯通信端末70から通信回線7bを介して操作指示信号を受信したか否か、受信していない(no)場合は直ちにリターンし、受信した(yes)場合は、その受信した操作指示信号が全シャッターに関するものか個別のシャッターに関するものかを判定し、個別のシャッターに関する場合はステップS64に進み、全てのシャッターに関するものの場合はステップS65に進む。
ステップS64では、個別のシャッターに関する操作信号を送受信子機13,23,33,43に通信回線5bを介して送信する。通信回線5bを介して送信される個別のシャッターに関する操作信号には、前述の個別IDを含むので、この個別IDに対応した送受信子機13,23,33,43(ガレージシャッター装置1及び窓シャッター装置2〜4)がステップS53の操作信号に対応した処理を実行する。
ステップS65では、全てのシャッターに関する操作信号を送受信子機13,23,33,43に通信回線5cを介して送信する。通信回線5cを介して送信される全てのシャッターに関する操作信号には、前述の共通IDを含むように構成している場合には、これを受信した全ての送受信子機13,23,33,43(ガレージシャッター装置1及び窓シャッター装置2〜4)がステップS53の操作信号に対応した処理を実行する。
ステップS66では、送受信子機13,23,33,43から通信回線3bを介して操作終了信号を受信したか否かを判定し、受信した(yes)場合はステップS67に進み、受信していない(no)場合は操作終了信号を受信するまでこの判定処理を繰り返す。
ステップS67では、送受信親機50は、操作信号に対応した処理が終了したことを示す操作終了信号を携帯通信端末70に通信回線5dを介して送信する。
図7において、携帯通信端末70は、送受信親機50から送信される状態信号を通信回線5a経由で、操作終了信号を通信回線5d経由でそれぞれ受信する。また、携帯通信端末70は、開閉体用のリモコン操作スイッチとして機能するアプリケーションソフトの起動に応じて、通信回線7aを介して、アクセス信号を送受信親機50に送信する。
ステップS71では、送受信親機50から通信回線5aを介して受信した状態信号に基づいて、制御可能なガレージシャッター装置1及び窓シャッター装置2〜4のそれぞれの開閉停、途中停止及び換気採光の状態並びに人感センサ14,24の検知状態を携帯通信端末70の表示画面に表示する。
ステップS72では、ガレージシャッター装置1及び窓シャッター装置2〜4などの全てのシャッターに対する操作指示信号又は個別のシャッターに対する操作指示信号を通信回線7b経由で送受信親機50へ送信する。
ステップS73では、送受信親機50から通信回線5dを介して操作終了信号を受信したか否かを判定し、受信した(yes)場合はステップS74に進み、受信していない(no)場合は操作終了信号を受信するまでこの判定処理を繰り返す。
ステップS74では、操作指示したシャッターの開閉停、途中停止及び換気採光の各状態並びに人感センサ14,24の検知状態を携帯通信端末70の表示画面に表示してリターンする。
従来、窓シャッター装置を途中停止(半開又は半閉)動作する場合に、複数の窓シャッター装置に対して無線で同じ動作を実行させる必要があり、複数の窓シャッター装置に、順番に操作信号を出力して動作させている。窓シャッター装置の1台当たり送受信で約3秒という時間を必要としている。操作信号が全開又は全閉させるための開信号又は閉信号であれば問題無いが、途中停止動作させるための途中停止制御信号の場合、開又は閉信号送信後、所定時間経過時に停止信号を送信することによって途中停止(半開又は半閉)位置で停止させている。この場合、一斉に操作する窓シャッター装置の数が多いと、各窓シャッター装置に開信号を出している間に、最初に操作した窓シャッター装置に対して、停止信号を送信する必要がでてくるため、非常に制御が複雑となり、処理に支障をきたすことになる。
そこで、この実施の形態では、送受信親機50から送受信子機13,23,33,43(ガレージシャッター装置1及び窓シャッター装置2〜4)へ開信号又は閉信号と共に、停動作を開始する時間を示す信号を送信するようにした。すなわち、開動作又は閉動作を開始してから所定時間経過時に停止(半開又は半閉)動作させるための途中停止操作信号を送信する。これによって、窓シャッター装置などを途中停止動作させるシステムを簡素化することができ、制御プログラムも単純化させることができる。
図8は、図5のステップS53の開閉停、途中停止及び換気採光の各動作に対応した操作信号対応処理の一例を示すフローチャート図である。すなわち、図8では、開閉停若しくは途中停止の各動作に対応した操作信号を受信した送受信子機13,23,33,43が実行する操作信号対応処理について説明する。
ステップS81では、停止信号の受信か否かの判定を行い、停止信号受信(yes)の場合は次のステップS82に進み、停止信号以外(no)の場合はステップS84に進む。
ステップS82では、現在のシャッターカーテンの動作が開閉動作中か否(停止中)かの判定を行い、開閉動作中(yes)の場合は次のステップS83に進み、停止中(no)の場合はステップS81にリターンする。
ステップS83では、シャッターカーテンが開閉動作中なので、その動作を停止し、ステップS81にリターンする。なお、ここでは、シャッターカーテンの開動作中における移動を正方向移動とし、閉動作中における移動を逆方向移動とする。
ステップS84では、開信号の受信か否かの判定を行い、開信号受信(yes)の場合は次のステップS85に進み、開信号以外(no)の場合はステップS88に進む。
ステップS85では、現在のシャッターカーテンの動作が閉動作中か否(開動作中又は停止中)かの判定を行い、閉動作中(yes)の場合は次のステップS86に進み、開動作中又は停止中(no)の場合はステップS87に進む。
ステップS86では、閉動作中と判定されたので、その閉動作を停止し、閉動作停止後に開動作を開始し、ステップS81にリターンする。
ステップS87では、開動作中の場合は、そのまま開動作を継続し、停止中の場合は開動作を開始し、ステップS81にリターンする。
ステップS88では、閉信号の受信か否かの判定を行い、閉信号(yes)の場合は次のステップS89に進み、閉信号以外(no)の場合はステップS8Dに進む。
ステップS89では、人感センサによって人感知状態か否かの判定を行い、人感知状態(yes)の場合はステップS85に進み、人感知状態にない(no)場合はステップS8Aに進む。なお、このステップの処理は、図1のように人感センサ14,34を備えたガレージシャッター1の送受信子機13及び窓シャッター3の送受信子機33が実行する。これによって、ガレージシャッター1内又はベランダ35に人が存在する場合には、開閉体装置は自動的に閉鎖しなくなり、閉じ込め又は追い出しを防止することができる。
ステップS8Aでは、現在のシャッターカーテンの動作が開動作中か否(閉動作中又は停止中)かの判定を行い、開動作中(yes)の場合はステップS8Cに進み、閉動作中又は停止中(no)の場合はステップS8Bに進む。
ステップS8Bでは、閉動作中の場合は、そのまま閉動作を継続し、停止中の場合は閉動作を開始し、ステップS81にリターンする。
ステップS8Cでは、開動作中なので、開動作を停止し、開動作停止後に閉動作を開始し、ステップS81にリターンする。
ステップS8Dでは、途中停止制御信号の受信か否かの判定を行い、途中停止制御信号(yes)の場合は次のステップS8Eに進み、途中停止制御信号以外(no)の場合はステップS8Kに進む。
ステップS8Eでは、現在のシャッターカーテンの動作が開閉動作中か否(停止中)かの判定を行い、開閉動作中(yes)の場合はステップS81にリターンし、停止中(no)の場合はステップS8Gに進む。
ステップS8Gでは、シャッターカーテンが全開又は全閉状態で停止中なので、開動作又は閉動作を開始し、次のステップS8Hに進む。
ステップS8Hでは、途中停止制御信号なので、開動作又は閉動作を開始してから所定時間経過後に停止(半開又は半閉)動作し、ステップS81にリターンする。
なお、途中停止制御信号による半開又は半閉の停止動作後は、所定の時刻(任意に設定可能な時刻)になったら自動的に全開又は全閉動作するようにしてもよい。例えば、半開及び/又は半閉状態にあるシャッターの中から任意の1又は複数(全てを含む)のシャッターを時刻が正午になったら自動的に全開状態とし、午後6時になったら自動的に全閉する。また、途中停止制御信号による半開又は半閉の停止動作後は、任意に設定可能な時間が経過したら自動的に全開又は全閉動作するようにしてもよい。例えば、半開又は半閉動作停止後のシャッターについて、例えば、30分〜1時間などの所定時間が経過したら自動的に全開又は全閉してもよい。すなわち、開動作中に途中停止制御信号によって半開停止した場合、その停止動作後1時間が経過したら自動的に開動作して全開してもよい。
また、逆に、閉動作中に途中停止制御信号によって半閉停止した場合、その停止動作後30分が経過したら自動的に閉動作して全閉してもよい。また、このような半開又は半閉停止動作とその後の全開又は全閉動作をタイマにて自動的に実行可能としてもよい。タイマにて自動的に実行する場合、季節などの様々な条件に基づいて設定可能とする。例えば、季節により変化する日の出、日の入りの時刻に応じて半開、全開、半閉、全閉の動作時刻を変化させてもよい。また、季節に対応した歴月、又は曜日に応じて半開、全開、半閉、全閉の動作時刻を変化させてもよい。なお、この場合でも人感センサによる人感知状態にある場合は、全閉動作を実行することなく、閉じ込め又は追い出しを防止するように動作することが好ましい。
ステップS8Jでは、前のステップS8Dで途中停止制御信号以外の操作信号、すなわち換気採光量に関する操作信号を受信した場合に相当するので、換気採光量に関する操作信号に応じて換気量又は採光量を調整するための動作を実行し、ステップS81にリターンする。なお、換気量又は採光量を調整する場合、換気又は採光の全開又は全閉状態から換気量又は採光量の調整動作を開始して所定時間経過後に停止するような動作を実行することによって、換気量又は採光量を適宜調整することができる。すなわち、上述の途中停止制御信号と同様に、換気採光量に関する操作信号に、開動作又は閉動作を開始してから所定時間経過時に停止動作するための換気量又は採光量操作信号として送信することで、換気量又は採光量を適宜調整することが可能となる。
上述の実施の形態では、全シャッターや建物内シャッターなどのように、個別シャッターをグループ化した場合を例に説明したが、操作者が携帯通信端末の開閉体制御用リモコンアプリケーションソフトを操作して操作可能な個別シャッターの1又は複数を任意にグループ化して制御する場合について説明する。図9は、開閉体制御用リモコンアリケーションソフトの操作画面の一例として、シャッター一覧画面、シャッター設定画面及びグループ設定画面を示す図である。図10は、第2グループの選択画面、第3グループの選択画面及びグループ設定画面を示す図である。図11は、シャッター一覧画面の変化のようすを示す図である。
図9において、携帯通信端末91は、開閉体制御用リモコンアプリケーションによって操作可能なシャッター一覧画面の一例を示す。携帯通信端末91のシャッター一覧画面には、操作可能な第1グループに対応した「建物内全シャッター」操作子と、第2グループに対応した「1階リビング・和室」操作子と、6台の個別シャッターに対応した各操作子がそれぞれ表示されている。ここでは、図1とは別に、操作可能な個別シャッターとして建物内に5台のシャッターが設置され、建物外に1台のガレージシャッター1が設置されている場合について説明する。建物内の5台のシャッターには、それぞれの設置個所に対応した名称が設定されている。それぞれの名称は、各操作子の表示欄にある通り、「リビング右側」、「リビング左側」、「1階和室」、「2階寝室」、「2階子ども部屋」である。図1では、1階には1台の窓シャッター装置2が示されているが、リンビングに2台、和室に1台の合計3台の腰高窓シャッターが設置されているものとして説明する。また、「2階寝室」に対応するものは、図1の2階掃き出し窓シャッター3であり、「2階子ども部屋」に対応するものは、図1の2階腰高窓シャッター装置4である。
図9において、携帯通信端末91の「建物内全シャッター」操作子のグループ名表示欄の下側には、それが第1グループであって、その登録台数が5台であることが示されている。「1階リビング・和室」操作子のグループ表示欄の下側には、それが第2グループであって、その登録台数が3台であることが示されている。個別シャッター「ガレージシャッター」、「リビング右側」、「リビング左側」、「1階和室」、「2階寝室」、「2階子ども部屋」の各操作子表示欄の下側には、そのシャッターのIDがそれぞれ示されている。個別シャッターのIDの右側に登録されているグループ番号がそれぞれ表示されるようにしてもよい。
これらの各表示欄の右側の長方形は、シャッターの開閉状態を示すものであり、「2階寝室」、「2階子ども部屋」の操作子表示欄の右端にある二つの長方形を横並びにした図は、窓の図形を模式的に表したもので、その表示欄に対応するシャッターが現在全開状態にあることを示す。「1階リビング・和室」、「ガレージシャッター」、「リビング右側」、「リビング左側」、「1階和室」の操作子表示欄の右端にある横縞模様の長方形は、シャッターのスラット形状を模式的に表したもので、その表示欄に対応するシャッターが現在閉状態にあることを示す。「建物内全シャッター」の操作子表示欄の右端にある長方形の横並び図に三角形の横島模様が重なった図は、グループ内のシャッターに開状態と閉状態が混在していることを模式的に示す。
「ガレージシャッター」及び「2階寝室」の操作子表示欄の右側には、図4に示したものと同様の人マークが表示されている。これは、「ガレージシャッター」及び「2階寝室」の掃き出し窓シャッター3が人感センサ14,34を備えていることを示す。図9では、人マークの四角は点線で示され、人模様もグレーで示されており、人感センサ14,34が現在人検知状態にないことを示している。人感センサ14,34が人検知状態にある場合は、人マークの四角は実線となり、人模様も黒塗り等で表示される。
これらの各表示欄の左側の正方形は、携帯通信端末91で操作対象を選択するためのボックスであり、選択状態にある場合にボックス内にチェックマークが表示される。携帯通信端末91では、第2グループ「1階リビング・和室」のボックスが選択されているので、第2グループ「1階リビング・和室」に対応する「リビング右側」、「リビング左側」、「1階和室」のボックスにもチェックマークがそれぞれ表示されている。この携帯通信端末91のシャッター一覧画面の状態で、ボックス内にチェックマークが表示されている「1階リビング・和室」、「リビング右側」、「リビング左側」、「1階和室」の操作子表示欄又はその右側の長方形を選択操作することによって、図8の携帯通信端末704のような開閉停の各操作ボタン、半開又は半閉用の途中停止用ボタン、及び換気量又は採光量を調整するための換気採光用の操作ボタンが表示され、それぞれの操作が可能となる。
携帯通信端末91のシャッター一覧画面の右上にある「設定」操作子を選択操作することによって、携帯通信端末92のシャッター設定画面に切り替わる。携帯通信端末92のシャッター設定画面には、一斉操作可能なグループを設定するための「グループ設定」操作子と、シャッターの開閉、半開若しくは半閉又は換気量若しくは採光量調整などの各動作をタイマにて自動化するための「タイマ設定」操作子と、気象事象に応じてシャッター装置の開閉、半開若しくは半閉又は換気量若しくは採光量調整などの各動作を自動化するための「気象条件設定」操作子が表示されている。携帯通信端末92のシャッター設定画面の左上にある「一覧」操作子を選択操作することによって、携帯通信端末91のシャッター一覧画面に戻すことができる。
携帯通信端末92のシャッター設定画面の操作子表示欄の「グループ設定」操作子を選択操作することによって、携帯通信端末93のグループ設定画面に切り替わる。携帯通信端末93のシャッター設定画面には、現在設定されているグループに対応した第1グループの「建物内全シャッター」操作子と第2グループの「1階リビング・和室」操作子と、新たにグループを設定するための「新規グループ」操作子が表示されている。携帯通信端末93のグループ設定画面の左上にある「設定」操作子を選択操作することによって、携帯通信端末92のシャッター設定画面に戻すことができる。
携帯通信端末93のグループ設定画面の操作子表示欄の「1階リビング・和室」操作子を選択操作することによって、図10の携帯通信端末101の第2グループの選択画面に切り替わる。携帯通信端末101の選択画面には、選択可能な個別シャッター「リビング右側」、「リビング左側」、「1階和室」、「2階寝室」、「2階子ども部屋」の各名称と、その右側に長円形と円形との組み合わせからなるスライドキーが表示されている。スライドキーの円形が長円形の右端に位置している場合がオン(選択)状態であり、左端に位置している場合がオフ(非選択)状態である。携帯通信端末101の選択画面では、個別シャッター「リビング右側」、「リビング左側」及び「1階和室」が選択状態にあり、個別シャッター「2階寝室」、「2階子ども部屋」が非選択状態にある。スライドキーを適宜選択することによって、この組み合わせを自由に変更することができる。また、携帯通信端末101の選択画面の下側のグループ名入力欄には、現在設定されているグループ名が表示されている。このグループ名入力欄を選択して、グループ名を適宜変更することができる。携帯通信端末101の第2グループの選択画面の左上にある「グループ」操作子を選択操作することによって、携帯通信端末93のグループ設定画面に戻すことができる。
携帯通信端末93のグループ設定画面の操作子表示欄の「新規作成グループ」操作子を選択操作することによって、図10の携帯通信端末102の第3グループの選択画面に切り替わる。携帯通信端末102の選択画面には、選択可能な個別シャッター「リビング右側」、「リビング左側」、「1階和室」、「2階寝室」、「2階子ども部屋」の各名称と、スライドキーが表示される。ここで、第3グループに組み入れる個別シャッターのスライドキーを選択設定する。携帯通信端末102の選択画面では、個別シャッター「2階寝室」、「2階子ども部屋」が選択状態にある。また、携帯通信端末102の選択画面の下側のグループ名入力欄に、「2階寝室・子ども部屋」を新たなグループ名として入力する。これによって、第3グループとして、個別シャッター「2階寝室」、「2階子ども部屋」が新たにグループとして設定される。携帯通信端末102の第3グループの選択画面の左上にある「グループ」操作子を選択操作することによって、携帯通信端末103のグループ設定画面に戻すことができる。
携帯通信端末103のグループ設定画面には、携帯通信端末93のグループ設定画面に表示されていなかった第3グループの「2階寝室・子ども部屋」操作子が新たに表示されている。「2階寝室・子ども部屋」操作子のグループ表示欄の下側には、それが第3グループであって、登録台数が2台であることが示されている。携帯通信端末103のグループ設定画面の左上にある「設定」操作子を選択操作することによって、携帯通信端末92のシャッター設定画面に戻すことができる。
携帯通信端末111は、上述の新規グループ設定後のシャッター一覧画面を示す。携帯通信端末111のシャッター一覧画面には、第1グループの「建物内全シャッター」操作子と、第2グループの「1階リビング・和室」操作子と、新たに設定された第3グループの「2階寝室・子ども部屋」操作子と、5台の個別シャッターの各操作子がそれぞれ表示されている。すなわち、携帯通信端末111のシャッター一覧画面は、携帯通信端末91の第2グループの「1階リビング・和室」操作子と「リビング右側」操作子の間に、第3グループの「2階寝室・子ども部屋」操作子が新たに挿入されたものである。第2グループの「1階リビング・和室」と、第3グループの「2階寝室・子ども部屋」とは、それぞれ異なるシャッターで構成されているが、それぞれのシャッターがグループ間で重複して設定されてもよい。
携帯通信端末111のシャッター一覧画面において、第3グループ「2階寝室・子ども部屋」のボックスが選択されると、それに伴って第3グループ「2階寝室・子ども部屋」に対応する「2階寝室」、「2階子ども部屋」のボックスにもチェックマークが表示される。この携帯通信端末111のシャッター一覧画面の状態で、ボックス内にチェックマークが表示されている「2階寝室・子ども部屋」、「2階寝室」、「2階子ども部屋」の操作子表示欄又はその右側の長方形を選択操作して、シャッターの閉動作を実行することによって、携帯通信端末112のシャッター一覧画面となる。この携帯通信端末112のシャッター一覧画面は、全てのシャッターが閉状態にあることを示している。なお、第3グループ「2階寝室・子ども部屋」の閉動作は、「2階寝室」の操作子表示欄の人マークが点線、人模様がグレーの人感センサ34が現在人検知状態にない場合に可能であり、人感センサ34が人検知状態にある場合は、「2階寝室」の掃き出し窓シャッター3の閉動作を実行されない。
携帯通信端末113のシャッター一覧画面は、「2階子ども部屋」のシャッターが何らかの通信障害、例えばWi−Fi接続の不具合又は特定省電力無線の不具合などによって、「2階子ども部屋」のシャッターに対して開閉停の状態及び開閉停の動作を実行することができない状態にあることを示している。この通信障害は、開閉停の状態を示す長方形の個所にWi−Fi記号を表示することによって実現している。携帯通信端末113では、「建物内全シャッター」、「2階寝室・子ども部屋」、「2階子ども部屋」のそれぞれにWi−Fi記号が表示されている。このような通信障害が発生している場合でも、通信障害に対応するシャッター以外については、開閉停の各動作を実行することができる。なお、「2階寝室」の操作子表示欄の右側の長方形は、シャッターが半開又は半閉状態にあることを示す図形である。
生活シーンに合わせて窓シャッターなどの開閉、半開若しくは半閉又は換気量若しくは採光量調整などの各動作をタイマ機能で自動化する場合について説明する。この実施の形態では、任意にグループ化したシャッター又は個別のシャッターに対して、それぞれ開閉、半開閉、換気量、採光量などをタイマ設定する場合について説明する。図12は、開閉体制御用リモコンアリケーションソフトの操作画面の一例として、タイマ設定可能なシャッター一覧画面、建物内全シャッターのタイマ選択画面及び建物内全シャッターのおひさまタイマ設定画面を示す図である。図13は、図12のおこのみタイマ設定画面の一例を示す図である。
図12の携帯通信端末121は、開閉体制御用リモコンアプリケーションによってタイマ設定可能なシャッター一覧画面の一例を示す。図9の携帯通信端末92のシャッター設定画面の操作子表示欄の「タイマ設定」操作子を選択操作することによって、携帯通信端末121のタイマ設定シャッター一覧画面に切り替わる。携帯通信端末121のタイマ設定シャッター一覧画面には、操作可能な第1グループに対応した「建物内全シャッター」操作子と、第2グループに対応した「1階リビング・和室」操作子と、第3グループに対応した「2階寝室・子供部屋」操作子と、5台の個別シャッターに対応した各操作子がそれぞれ表示されている。携帯通信端末121のタイマ設定シャッター一覧画面の左上にある「設定」操作子を選択操作することによって、携帯通信端末92のシャッター設定画面に戻すことができる。
携帯通信端末121のタイマ設定シャッター一覧画面の操作子表示欄の「建物内全シャッター」操作子を選択操作することによって、携帯通信端末122の建物内全シャッタータイマ選択画面に切り替わる。携帯通信端末122のタイマ選択画面には、選択可能な「おひさまタイマ設定」操作子と、「おこのみタイマ設定」操作子が表示されている。携帯通信端末122のタイマ選択画面の左上にある「一覧」操作子を選択操作することによって、携帯通信端末121のタイマ設定シャッター一覧画面に戻すことができる。なお、携帯通信端末121と携帯通信端末122の表示画面は、逆に表示されるようにしてもよい。すなわち、携帯通信端末92のシャッター設定画面の操作子表示欄の「タイマ設定」操作子を選択操作することによって携帯通信端末122のタイマ選択画面が先に表示され、その後、「おひさまタイマ設定」又は「おこのみタイマ設定」を選択することによって、携帯通信端末121のタイマ設定シャッター一覧画面が表示されるようにしてもよい。
携帯通信端末122のタイマ選択画面の操作子表示欄の「おひさまタイマ設定」操作子を選択操作することによって、携帯通信端末123のおひさまタイマ設定画面に切り替わる。携帯通信端末123のおひさまタイマ設定画面には、現在設定されているグループ又は個別のシャッターに対応したタイマ設定状態を示す「日の出」、「日の入り」、「地域」、「繰り返し」及び「対象シャッター」に対応する操作子がそれぞれ表示されている。
携帯通信端末123の「日の出」操作子の下側には、おひさまタイマによる建物内全シャッターの全開動作が有効であり、現時点(4月)における日の出時刻例が5時13分であることが示されている。携帯通信端末123の「日の入り」操作子の下側には、おひさまタイマによる建物内全シャッターの全閉動作が有効であり、その日の入り時刻例として18時8分であることが示されている。携帯通信端末123の「地域」操作子の下側には、おひさまタイマの日の出、日の入り時刻の対応する地域例として関東地方(茨城・栃木・群馬・埼玉・東京・千葉・神奈川)が選択されていることが示されている。ガレージシャッター1についてもタイマ設定にて全開・全閉時間を設定することができるが、車へのいたずら防止など防犯の観点から通常はタイマ設定を行わない方が好ましい。
携帯通信端末123の「繰り返し」操作子の下側には、現在設定のおひさまタイマの繰り返し周期例として毎日が選択されていることが示されている。携帯通信端末123の「対象シャッター」操作子の下側には、現在、3台のシャッターが選択されていることが示されている。携帯通信端末123のおひさまタイマ設定画面の各操作子を選択操作することによって、設定の有効/無効、地域、繰り返し周期、対象シャッター等を適宜選択設定することができる。携帯通信端末123のおひさまタイマ設定画面の左上にある「選択」操作子を選択操作することによって、携帯通信端末122のタイマ選択画面に戻すことができる。
携帯通信端末122のタイマ選択画面の操作子表示欄の「おこのみタイマ設定」操作子を選択操作することによって、携帯通信端末131〜133のおこのみ設定画面に切り替わる。携帯通信端末131のおこのみタイマ設定画面には、現在設定されているグループ又は個別のシャッターに対応したタイマ設定状態を示す「日の出」、「全開」、「日の入り」、「全閉」及び「全閉維持」に対応する操作子が表示されている。
携帯通信端末131の「日の出」操作子の下側には、おひさまタイマによる半開動作が有効であることが示されている。また、携帯通信端末131の「日の入り」操作子の下側には、おひさまタイマによる半閉動作が有効であることが示されている。携帯通信端末131のおこのみタイマ設定画面のようにおひさまタイマ設定によって「日の出」時刻に半開動作、「日の入り」時刻に半閉動作のように、半閉又は半閉の動作が設定された場合には、その「日の出」時刻(5時13分)の1時間経過後(6時13分)に全開動作を実行するための「全開」操作子と、「日の入り」時刻(18時8分)の1時間経過後(19時8分)に全閉動作を実行するための「全閉」操作子が自動的に設定されるようになっている。
携帯通信端末131の「全開」操作子には、日の出時刻から1時間経過時の全開時間「6:13」の文字と、操作子上側に「日の出後に全開」の文字と、操作子下側に実行日の「毎日」の文字がそれぞれ設定されている。携帯通信端末131の「全閉」操作子には、日の入り時刻から1時間経過時の全閉時間「19:08」と、操作子上側に「日の入り後に全閉」の文字と、操作子下側に実行日の「毎日」の文字がそれぞれ設定されている。
携帯通信端末131の「全閉維持」操作子には、「全閉状態を維持する時間」の文字と、その全閉を維持する時間帯を表す「22:00〜05:00」の文字と、操作子下側に実行日の「毎日」の文字が設定されている。全閉状態を維持する時間は、グループ又は個別にシャッターがこの時間帯に操作され、開状態又は半閉若しくは半開状態になった場合でも所定時間経過後に強制的に閉鎖する時間帯のことである。すなわち、全閉後であってもグループ又は個別にシャッターを操作することができるので、この時間帯にシャッターが全開、半開若しくは半閉状態にある場合は、防犯の観点からシャッターを全閉するようにした。
なお、操作者は、これらの各表示欄の左側の正方形のボックスを選択することによって、全開動作又は全閉動作の有効/無効をグループ又は個別のシャッターに対して適宜選択することができる。ただし、「全閉維持」操作子については、ボックスの選択では無効を設定することはできず、パスワードなどを入力しないとその状態を変更することができないようになっている。携帯通信端末131のおこのみタイマ設定画面の左上にある「選択」操作子を選択操作することによって、携帯通信端末122のタイマ選択画面に戻すことができる。
また、携帯通信端末131では、おひさまタイマ設定によって「日の出」時刻に半開動作、「日の入り」時刻に半閉動作のように設定された場合に、その「日の出」時刻の1時間経過後(6時13分)に全開動作を実行するための「全開」操作子と、「日の入り」時刻の1時間経過後(19時8分)に全閉動作を実行するための「全閉」操作子が自動的に設定される場合を説明したが、この全閉動作実行までの時間は任意に設定可能である。
さらに、携帯通信端末131では、「全閉維持」操作子について説明したが、全開状態を維持する時間帯を設定可能な「全開維持」操作子を設けてもよい。例えば、全開を維持する時間帯を任意に設定可能としてもよい。例えば、10:00〜14:00の間は、全開状態を維持するものとし、この時間帯にグループ又は個別にシャッターが操作され、全閉、半閉若しくは半開状態になった場合でも所定時間経過後に強制的に全開する。すなわち、全開後であってもグループ又は個別のシャッターを操作して、全閉、半閉若しくは半開状態にすることができるが、シャッターが全閉、半開若しくは半閉状態にあっても所定の時間帯に限り、全開状態を維持するためである。
携帯通信端末132のおこのみタイマ設定画面には、現在設定されているグループ又は個別のシャッターに対応したタイマ設定状態として、「日の出」、「全開」、「日の入り」、「全閉」、「換気量」及び「全閉維持」に対応する操作子が表示されている。携帯通信端末132では、携帯通信端末131の「全開」操作子及び「全閉」操作子の設定が変更され、さらに、「換気量」操作子が新たに設定されている。
携帯通信端末132の「全開」操作子には、全開する時間「7:00」の文字と、操作子上側に「平日 起床時間」の文字と、操作子下側に実行日である平日の曜日を表す「月火水木金」の文字がそれぞれ設定されている。携帯通信端末132の「全閉」操作子には、全閉する時間「19:30」と、操作子上側に「閉鎖時間」の文字と、操作子下側に実行日の「毎日」の文字がそれぞれ設定されている。携帯通信端末132の「換気量」操作子には、換気量を示す「50%」の文字と、換気する時間帯「22:00〜05:00」を示す文字と、操作子上側に「換気量」の文字と、操作子下側に実行日の「毎日」の文字がそれぞれ設定されている。携帯通信端末132の「全閉維持」操作子は、携帯通信端末131と同じである。
携帯通信端末133のおこのみタイマ設定画面には、現在設定されているグループ又は個別のシャッターに対応したタイマ設定状態として、「日の出」、「半開」、「全開」、「日の入り」、「半閉」、「全閉」及び「採光量」に対応する操作子が表示されている。なお、携帯通信端末132の「換気量」及び「全閉維持」に対応する操作子は下側に隠れて表示されていないが、画面をスクロールすることで表示可能となっている。
携帯通信端末133では、「日の出」操作子及び「日の入り」操作子については、ボックスが非選択で無効に設定されている。また、携帯通信端末133では、「全開」操作子及び「全閉」操作子は、携帯通信端末132のものと同じである。携帯通信端末133では、「半開」、「半閉」及び「採光量」の各操作子が新たに設定されている。携帯通信端末133の「半開」操作子は、「日の出」操作子に代わって半開動作を制御するものであり、半開する時間「7:00」の文字と、操作子上側に「平日 起床時間」の文字と、操作子下側に実行日の平日の曜日を表す「月火水木金」の文字がそれぞれ設定されている。
携帯通信端末133の「全開」操作子には、全開する時間「8:00」と、操作子上側に「平日 起床時間」の文字と、操作子下側に実行日である平日の曜日を表す「月火水木金」の文字がそれぞれ設定されている。携帯通信端末133の「半閉」操作子は、「日の入り」操作子に代わって半閉動作を制御するものであり、半閉する時間「19:30」と、操作子上側に「半閉時間」の文字と、操作子下側に実行日の「毎日」の文字がそれぞれ設定されている。
携帯通信端末133の「全閉」操作子には、全閉する時間「21:00」と、操作子上側に「閉鎖時間」の文字と、操作子下側に実行日の「毎日」の文字がそれぞれ設定されている。携帯通信端末132の「採光量」操作子には、採光量を示す「50%」の文字と、採光する時間帯「10:00〜15:00」を示す文字と、操作子上側に「採光量」の文字と、操作子下側に実行日の「毎日」の文字がそれぞれ設定されている。
携帯通信端末92のシャッター設定画面の操作子表示欄の「気象条件設定」操作子を選択操作することによって、気象条件の各種設定画面が表示される。「気象条件設定」操作子によって設定可能な気象事象には、気象情報(風速・天候など)、気象警報、台風情報、竜巻注意情報、降灰予報、黄砂情報、紫外線情報、降雨率、花粉情報、地震速報又は放射能飛散量などが該当する。図1の実施の形態では、気象情報の中の風速を風速計で測定し、それに基づいてシャッターの開閉動作を制御する場合について説明したが、風速以外の気象情報などについてはインターネット経由にて情報を取得することによって対応することができる。なお、気象警報を受けてシャッターを閉鎖させた場合、通常のタイマによる開動作は無効とし、閉鎖状態を保持するように動作させる。但し、タイマ以外の人による操作(携帯通信端末、HEMS、リモコン送信機)の場合は、その開動作を有効とすることが好ましい。
上述の実施の形態では、シャッターカーテンの開閉動作中に停止信号を受信した場合は、ステップS81〜S83に従って、その動作を停止する。一方、シャッターカーテンの閉動作中に開信号を受信した場合は、ステップS84〜S87に従って、閉動作停止後に開動作を開始し、シャッターカーテンの開動作中の場合はそのまま開動作を維持し、停止中の場合は、開動作を開始する。また、シャッターカーテンの開動作中に閉信号を受信した場合は、ステップS88〜S8Cに従って、開動作停止後に閉動作を開始し、シャッターカーテンの閉動作中の場合はそのまま閉動作を維持し、停止中の場合は、閉動作を開始する。このような動作は通常の開閉体装置の動作である。
ガレージシャッター装置1のような安全性を優先させる場合には、シャッターカーテンの開動作中に閉信号を受信した場合は、その閉信号の受信による操作指示を無視し、開動作を継続させ、シャッターカーテンの停止中に閉ボタンが操作された場合にのみ、閉動作を開始するという処理を行うようにしてもよい。さらに、シャッターカーテンが全開後に閉信号を受信した場合、直ちに閉動作を開始するような動作を行ってもよいし、全開後の所定時間(任意設定可能)が経過するまで、閉信号の受信を無視するようにしてもよい。また、閉信号の受信があった旨を記憶しておいて、全開完了後の所定時間経過後にその閉信号の受信が反映されるようにしてもよい。また、このような操作信号が専用のリモコン操作スイッチ12によるものの場合は、そのまま操作信号による指示を実行するようにしてもよい。これは、専用のリモコン操作スイッチ12から信号を受信する場合は、その場に操作者が常駐しているので、その操作者の操作を優先させることが適切な場合が多いからである。
上述の開動作中に閉信号が受信された場合に、その閉信号の受信を無視して、開動作を優先させる場合、すなわち、シャッターカーテンの開動作中における移動を正方向移動とし、閉動作中における移動を逆方向移動とする場合について説明したが、その逆の場合も同様に可能である。すなわち、シャッターカーテンの閉動作中における移動を正方向移動とし、開動作中における移動を逆方向移動とし、閉動作中に開信号が受信された場合に、その開信号の受信を無視して、閉動作を優先させるようにしてもよい。
閉信号の受信を無視して、開動作を優先させる制御を実行するか、あるいはこの逆の制御を実行するかは予め決められていてもよいし、どちらの制御を実行するかを他の手段にて指定できるように、例えば、送受信子機13,23,33,43のディップスイッチ設定部81に優先制御の切り替え用スイッチを設けて、適宜指定変更できるようにしてもよい。
図1に示すように、送受信親機50と携帯通信端末70とがアクセスポイント60を介して接続されている場合は、携帯通信端末70を用いてガレージシャッター装置1及び窓シャッター装置2〜4の開閉停、途中停止及び換気採光の各動作を制御することができるが、携帯通信端末とアクセスポイント60との間の距離が離れており、Wi−Fi通信を行うことができない場合は、アクセスポイント60をフレッツISDN、CATV、ADSL、FTTHなどの公衆回線にてインターネットに接続し、このインターネットを経由してアクセスポイント60に携帯通信端末70が接続されるようにすることによって、遠隔操作にてガレージシャッター装置1及び窓シャッター装置2〜4を制御することができる。
上述の実施の形態では、アクセスポイント60が一箇所に設けられた場合について説明したが、建物内の複数個所にアクセスポイントを設置してもよい。この場合、ガレージシャッター装置1及び窓シャッター装置2〜4内にアクセスポイントを設けてもよいし、建物内のLAN端子にアクセスポイントを設けてもよい。
上述の実施の形態では、送受信親機50と送受信子機13,23,33,43との間は、特定小電力の無線方式にて接続したが、建物内のLAN回線を介して接続してもよい。また、上述の実施の形態では、送受信親機50とアクセスポイント60が別途設けられているが、送受信親機50がアクセスポイント60の機能を内蔵していてもよい。携帯通信端末70を用いて、それぞれのガレージシャッター装置1及び窓シャッター装置2〜4を一斉又は個別にタイマを設定して、タイマ操作を実行できるようにしてもよい。
上述の実施の形態では、送受信親機50が全体を制御する場合について説明したが、送受信親機50とホームセキュリティシステムとを連動させて、外出中であることを送受信親機50が検出した場合には、人感センサ14,34及び風速計36に対応した自動閉鎖処理を実行しないようにしてもよい。また、HEMSに外出中であることを示す外出モードを設定し、このHEMSと連動させることによって、外出モード中のみ人感センサ14,34及び気象事象(例えば風速計36)による自動閉鎖を有効となるようにしてもよい。
上述の実施の形態では述べていないが、外出先からの遠隔操作や気象情報などのデータやタイマ設定などに基づいて自動的に閉鎖するような場合に、閉鎖前に開閉体装置から視覚的(表示手段など)及び/又は音声的(スピーカなど)な報知手段を用いてその周囲に注意喚起を促すようにしてもよい。このような報知手段は、人感センサと共に開閉体装置に併設してもよいし、全ての開閉体装置に併設してもよい。
上述の実施の形態では、
上述の実施の形態では、上下昇降方式で繰り出されるシャッターカーテンを例に説明したが、シャッター状の開閉部材が横引き方式で繰り出されたり、あるいは水平方式で繰り出されたりするものであっても同様に適用することができる。また、開閉体装置としては、例えば、シャッター装置、窓シャッター装置、ブラインド装置、ロールスクリーン装置、垂れ幕装置、引戸装置、移動間仕切装置、オーニング装置、防水板装置などにも適用可能である。
携帯通信端末用のアプリケーションソフトは、所定のURLから任意に入手可能とする。また、このアプリケーションソフトを適宜変更することによって、デザインや操作方法を容易に変更可能とする。
開閉体装置の開閉状態としてどの程度閉鎖しているかなどの情報をアニメーションなどの動画にて視認可能に携帯通信端末の表示画面上に表示するようにしてもよい。開閉体装置の周辺に監視カメラや人感センサなどを設置し、カメラの撮影画像や人感センサの感知情報等に基づいて開閉停、途中停止及び換気採光の各動作の可否等を制御するようにしてもよい。