JP2018026796A - 信号処理装置、信号処理方法、及び、スピーカー装置 - Google Patents

信号処理装置、信号処理方法、及び、スピーカー装置 Download PDF

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Abstract

【課題】スピーカー再生音の中高域の音量不足を解消すること。【解決手段】DSP4は、第1ボリューム処理を行った音声信号の低域成分を抽出するLPF処理と、LPF処理を行った音声信号が所定の信号レベル以上である場合に、LPF処理を行った音声信号を圧縮するDRC処理と、第1ボリューム処理を行った音声信号の高域成分を抽出するHPF処理と、受け付けられたボリューム値に基づいて、HPF処理を行った音声信号を減衰する第2ボリューム処理と、DRC処理を行った音声信号と、第2ボリューム処理を行った音声信号と、を合成する合成処理と、を行う。【選択図】図2

Description

本発明は、音声信号に信号処理を行う信号処理装置、信号処理方法、及び、信号処理装置を備えるスピーカー装置に関する。
音声を出力するスピーカー装置は、音声信号に信号処理を行う信号処理装置(例えば、DSP(Digital Signal Processor))を備えている。小口径のスピーカーを備えるスピーカー装置においては、スピーカー振動板の過剰な振幅によって出力音声に著しく歪み成分が含まれる、又は、出力音声に異音が発生するようなスピーカー再生音の破綻を抑えるために、信号処理装置によって音声信号が圧縮される場合がある。図12は、信号処理装置による圧縮処理を示すグラフである。横軸は、入力、縦軸は、出力を示している。例えば、閾値を図12に示す閾値1に設定した場合、閾値1を超える音声信号が圧縮される。また、閾値を図12に示す閾値2に設定した場合、閾値2を超える音声信号が圧縮される。
ここで、発明者らは、鋭意研究の結果、音声信号において、低域ほど、低い入力電圧でもスピーカー振動板の振幅量が大きくなり、すぐにスピーカー再生音が破綻することを発見した。スピーカー振動板の振幅量は、再生音圧レベルがそれ以上に高い周波数において高くなる最低共振周波数f0以下の低域において、大きくなるからである。このため、低域でのスピーカー振動板の振幅量の限界(以下、「破綻点」という。)に至る音声信号レベルを圧縮処理の閾値に設定すると、中高域では過剰に信号が圧縮されることになる。従って、音声信号の低域成分に圧縮処理を行うようにすれば、その他の帯域が無駄に圧縮されず、音量を増やすことが可能になることに想到した。なお、特許文献1(図1参照。)では、音声信号の低域成分を抽出するローパスフィルター処理を行った音声信号に圧縮処理を行うことで、音量感を増加させようとしている。
また、スピーカー装置において、スピーカーの周波数特性を低い帯域まで伸ばすために、図13に示すように、音声信号の低域成分をブーストする低域イコライジング処理を行う場合がある。
特開2007−104407号公報
上述の低域イコライジング処理を行う場合、スピーカー振動板の振幅量が破綻点に達することを防止するため、音声信号を減衰する必要がある。しかしながら、音声信号の全帯域を減衰した場合、スピーカーからの再生音において、中高域の音量が不足する。
本発明の目的は、スピーカー再生音の中高域の音量不足を解消することである。
第1の発明の信号処理装置は、受け付けられたボリューム値に基づいて、音声信号を減衰する第1ボリューム処理と、前記第1ボリューム処理を行った前記音声信号の低域成分を抽出するローパスフィルター処理と、前記ローパスフィルター処理を行った前記音声信号が所定の信号レベル以上である場合に、前記ローパスフィルター処理を行った前記音声信号を圧縮する圧縮処理と、前記第1ボリューム処理を行った前記音声信号の高域成分を抽出するハイパスフィルター処理と、前記受け付けられたボリューム値に基づいて、前記ハイパスフィルター処理を行った前記音声信号を減衰する第2ボリューム処理と、前記圧縮処理を行った前記音声信号と、前記第2ボリューム処理を行った前記音声信号と、を合成する合成処理と、を行うことを特徴とする。
本発明では、信号処理装置は、ローパスフィルター処理を行った音声信号が所定の信号レベル以上である場合に、ローパスフィルター処理を行った音声信号を圧縮する圧縮処理を行う。これにより、音声信号の中高域成分が無駄に圧縮されないため、中高域の音量不足を解消することができる。
音声信号の低域成分は、スピーカー振動板の振幅量が破綻点に達しないように、所定の信号レベル以上で圧縮される。しかしながら、音声信号の中高域成分は、受け付けられたボリューム値に基づいて、音声信号の全帯域成分を減衰する第1ボリューム処理による減衰量がゼロであっても、破綻点に達するような信号レベルではない。そこで、本発明では、信号処理装置は、受け付けられたボリューム値に基づいて、ハイパスフィルター処理を行った音声信号を減衰する第2ボリューム処理を行う。従って、音声信号の中高域成分のボリュームを上げる(減衰量を減らす)ことができるため、中高域の音量不足を解消することができる。
第2の発明の信号処理装置は、第1の発明の信号処理装置において、前記受け付けられたボリューム値が所定値以下の場合、前記第1ボリューム処理による減衰量が変化し、前記第2ボリューム処理による減衰量は一定であり、前記受け付けられたボリューム値が前記所定値を超える場合、前記第1ボリューム処理による減衰量がゼロであり、前記第2ボリューム処理による減衰量が変化することを特徴とする。
本発明では、受け付けられたボリューム値が所定値を超える場合、第1ボリューム処理による減衰量がゼロであり、第2ボリューム処理による減衰量が変化する。従って、第1ボリューム処理による減衰量がゼロになった場合でも、第2ボリューム処理により、音声信号の中高域成分のボリュームを上げる(減衰量を減らす)ことが可能である。
第3の発明の信号処理装置は、受け付けられたボリューム値に基づいて、音声信号を減衰する第1ボリューム処理と、前記第1ボリューム処理を行った前記音声信号の低域成分を抽出するローパスフィルター処理と、前記ローパスフィルター処理を行った前記音声信号が所定の信号レベル以上である場合に、前記ローパスフィルター処理を行った前記音声信号を圧縮する圧縮処理と、前記第1ボリューム処理を行った前記音声信号の高域成分を抽出するハイパスフィルター処理と、前記第1ボリューム処理を行った前記音声信号の、前記低域成分と前記高域成分との間の周波数帯域成分を抽出するバンドパスフィルター処理と、前記受け付けられたボリューム値に基づいて、前記バンドパスフィルター処理を行った前記音声信号を減衰する第2ボリューム処理と、前記受け付けられたボリューム値に基づいて、前記ハイパスフィルター処理を行った前記音声信号を減衰する第3ボリューム処理と、前記圧縮処理を行った前記音声信号と、前記第2ボリューム処理を行った前記音声信号と、を合成する合成処理と、を行うことを特徴とする
本発明では、信号処理装置は、ローパスフィルター処理を行った音声信号が所定の信号レベル以上である場合に、ローパスフィルター処理を行った音声信号を圧縮する圧縮処理を行う。これにより、音声信号の中高域成分が無駄に圧縮されないため、中高域の音量不足を解消することができる。
音声信号の低域成分は、スピーカー振動板の振幅量が破綻点に達しないように、所定の信号レベル以上で圧縮される。しかしながら、音声信号の中高域成分は、受け付けられたボリューム値に基づいて、音声信号の全帯域成分を減衰する第1ボリューム処理による減衰量がゼロであっても、破綻点に達するような信号レベルではない。そこで、本発明では、信号処理装置は、受け付けられたボリューム値に基づいて、バンドパスフィルター処理を行った音声信号を減衰する第2ボリューム処理を行う。また、信号処理装置は、受け付けられたボリューム値に基づいて、ハイパスフィルター処理を行った音声信号を減衰する第3ボリューム処理を行う。従って、音声信号の中高域成分のボリュームを上げる(減衰量を減らす)ことができるため、中高域の音量不足を解消することができる。
第4の発明の信号処理装置は、第3の発明の信号処理装置において、前記受け付けられたボリューム値が所定値以下の場合、前記第1ボリューム処理による減衰量が変化し、前記第2ボリューム処理、及び、前記第3ボリューム処理による減衰量は一定であり、前記受け付けられたボリューム値が前記所定値を超える場合、前記第1ボリューム処理による減衰量がゼロであり、前記第2ボリューム処理、及び、前記第3ボリューム処理による減衰量が変化することを特徴とする。
本発明では、受け付けられたボリューム値が所定値を超える場合、第1ボリューム処理による減衰量がゼロであり、第2ボリューム処理、及び、第3ボリューム処理による減衰量が変化する。従って、第1ボリューム処理による減衰量がゼロになった場合でも、第2ボリューム処理、及び、第3ボリューム処理により、音声信号の中高域成分のボリュームを上げる(減衰量を減らす)ことが可能である。
第5の発明の信号処理装置は、第1〜第4のいずれかの発明の信号処理装置において、前記ローパスフィルター処理を行った前記音声信号の低域成分をブーストする低域イコライジング処理をさらに行い、前記低域イコライジング処理を行った前記音声信号に、前記圧縮処理を行うことを特徴とする。
本発明では、信号処理装置は、ローパスフィルター処理を行った音声信号の低域成分をブーストする低域イコライジング処理を行う。これにより、スピーカーの周波数特性を低い帯域まで伸ばすことできる。
第6の発明の信号処理装置は、第5の発明の信号処理装置において、前記ローパスフィルター処理を行った前記音声信号を減衰する減衰処理をさらに行い、前記減衰処理を行った前記音声信号に、前記低域イコライジング処理を行うことを特徴とする。
本発明では、信号処理装置は、ローパスフィルター処理を行った音声信号を減衰する減衰処理を行う。これにより、低域イコライジング処理のために、音声信号の低域成分のみが減衰されるため、音声信号の全帯域成分を減衰する場合に比べて、音声信号の中高域成分にマージンができる。従って、第2ボリューム処理において、所定の減衰量、ボリュームを上げることが可能となる。
第7の発明の信号処理装置は、第6の発明の信号処理装置において、前記減衰処理による減衰量は、前記受け付けられたボリューム値が、前記所定値の場合における、前記第1ボリューム処理による減衰量と、前記第2ボリューム処理による減衰量と、の差の値に等しいことを特徴とする。
本発明では、減衰処理による減衰量は、受け付けられたボリューム値が、所定値の場合における、第1ボリューム処理による減衰量と、第2ボリューム処理による減衰量と、の差の値に等しい。これにより、受け付けられたボリューム値が、所定値を挟んで変化する場合にも、低域成分と、中高域成分と、のバランスがとれた音声再生が可能になる。
第8の発明の信号処理装置は、第6又は第7の発明の信号処理装置において、スピーカーの特性に合わせて前記音声信号の周波数特性を調整するスピーカー調整イコライジング処理をさらに行い、前記スピーカー調整イコライジング処理を行った音声信号に、前記第1ボリューム処理を行うことを特徴とする。
本発明では、信号処理装置は、スピーカーの特性に合わせて音声信号の周波数特性を調整するスピーカー調整イコライジング処理を行う。これにより、スピーカーの特性に合わせた周波数特性とすることができる。
第9の発明の信号処理装置は、第3の発明の信号処理装置において、前記第1ボリューム処理において、前記受け付けられたボリューム値に基づいて、左右の音声信号を減衰し、前記第1ボリューム処理を行った左音声信号に0.5を掛けた音声信号と、前記第1ボリューム処理を行った右音声信号に0.5を掛けた音声信号と、を合成するモノラル合成処理をさらに行い、前記ローパスフィルター処理において、前記モノラル合成処理を行った音声信号の低域成分を抽出し、前記圧縮処理において、前記ローパスフィルター処理を行った前記音声信号が所定の信号レベル以上である場合に、前記ローパスフィルター処理を行った前記音声信号を圧縮し、前記ハイパスフィルター処理において、前記第1ボリューム処理を行った前記左右の音声信号の高域成分を抽出し、前記バンドパスフィルター処理において、前記第1ボリューム処理を行った前記左右の音声信号の、前記低域成分と前記高域成分との間の周波数帯域成分を抽出し、前記第2ボリューム処理において、前記受け付けられたボリューム値に基づいて、前記バンドパスフィルター処理を行った前記左右の音声信号を減衰し、前記第3ボリューム処理において、前記受け付けられたボリューム値に基づいて、前記ハイパスフィルター処理を行った前記左右の音声信号を減衰し、前記合成処理において、前記圧縮処理を行った前記音声信号と、前記第2ボリューム処理を行った左音声信号と、を合成し、前記圧縮処理を行った前記音声信号と、前記第2ボリューム処理を行った右音声信号と、を合成することを特徴とする。
本発明では、第1ボリューム処理を行った左音声信号に0.5を掛けた音声信号と、第1ボリューム処理を行った右音声信号に0.5を掛けた音声信号と、が合成された音声信号に、ローパスフィルター処理が行われる。すなわち、モノラル化された音声信号の低域成分が抽出される。また、音声信号の低域成分と、左音声信号の所定周波数帯域成分と、が合成され、音声信号の低域成分と、右音声信号の左音声信号の所定周波数帯域成分と、が合成される。従って、合成された音声信号を2つのウーファーに出力し、左右の音声信号の高域成分をそれぞれ2つのツイーターに出力すれば、所定周波数以上の音声信号は、ステレオのままであり、所定周波数以下の音声信号は、モノラル化されているため、低音の音量感を確保することができ、また、各ユニット/増幅器への負荷を分散することができ、また、ステレオ感も得られることができる。このように、本発明によれば、音量感とステレオ感とを両立させることができる。
第10の発明の信号処理装置は、第9の発明の信号処理装置において、前記第3ボリューム処理が行われた前記左右の音声信号は、それぞれ、ツイーターに出力され、前記合成処理が行われた前記音声信号は、2つのウーファーに出力されることを特徴とする。
第11の発明のスピーカー装置は、第1〜第10のいずれかの発明の信号処理装置と、前記信号処理装置からの前記音声信号が入力されるスピーカーと、を備えることを特徴とする。
第12の発明の信号処理方法は、受け付けられたボリューム値に基づいて、音声信号を減衰する第1ボリューム処理と、前記第1ボリューム処理を行った前記音声信号の低域成分を抽出するローパスフィルター処理と、前記ローパスフィルター処理を行った前記音声信号が所定の信号レベル以上である場合に、前記ローパスフィルター処理を行った前記音声信号を圧縮する圧縮処理と、前記第1ボリューム処理を行った前記音声信号の高域成分を抽出するハイパスフィルター処理と、前記受け付けられたボリューム値に基づいて、前記ハイパスフィルター処理を行った前記音声信号を減衰する第2ボリューム処理と、前記圧縮処理を行った前記音声信号と、前記第2ボリューム処理を行った前記音声信号と、を合成する合成処理と、を行うことを特徴とする。
第13の発明の信号処理方法は、受け付けられたボリューム値に基づいて、音声信号を減衰する第1ボリューム処理と、前記第1ボリューム処理を行った前記音声信号の低域成分を抽出するローパスフィルター処理と、前記ローパスフィルター処理を行った前記音声信号が所定の信号レベル以上である場合に、前記ローパスフィルター処理を行った前記音声信号を圧縮する圧縮処理と、前記第1ボリューム処理を行った前記音声信号の高域成分を抽出するハイパスフィルター処理と、前記第1ボリューム処理を行った前記音声信号の、前記低域成分と前記高域成分との間の周波数帯域成分を抽出するバンドパスフィルター処理と、前記受け付けられたボリューム値に基づいて、前記バンドパスフィルター処理を行った前記音声信号を減衰する第2ボリューム処理と、前記受け付けられたボリューム値に基づいて、前記ハイパスフィルター処理を行った前記音声信号を減衰する第3ボリューム処理と、前記圧縮処理を行った前記音声信号と、前記第2ボリューム処理を行った前記音声信号と、を合成する合成処理と、を行うことを特徴とする。
第14の発明の信号処理方法は、第13の発明の信号処理方法において、前記第1ボリューム処理において、前記受け付けられたボリューム値に基づいて、左右の音声信号を減衰し、前記第1ボリューム処理を行った左音声信号に0.5を掛けた音声信号と、前記第1ボリューム処理を行った右音声信号に0.5を掛けた音声信号と、を合成するモノラル合成処理をさらに行い、前記ローパスフィルター処理において、前記モノラル合成処理を行った音声信号の低域成分を抽出し、前記圧縮処理において、前記ローパスフィルター処理を行った前記音声信号が所定の信号レベル以上である場合に、前記ローパスフィルター処理を行った前記音声信号を圧縮し、前記ハイパスフィルター処理において、前記第1ボリューム処理を行った前記左右の音声信号の高域成分を抽出し、前記バンドパスフィルター処理において、前記第1ボリューム処理を行った前記左右の音声信号の、前記低域成分と前記高域成分との間の周波数帯域成分を抽出し、前記第2ボリューム処理において、前記受け付けられたボリューム値に基づいて、前記バンドパスフィルター処理を行った前記左右の音声信号を減衰し、前記第3ボリューム処理において、前記受け付けられたボリューム値に基づいて、前記ハイパスフィルター処理を行った前記左右の音声信号を減衰し、前記合成処理において、前記圧縮処理を行った前記音声信号と、前記第2ボリューム処理を行った左音声信号と、を合成し、前記圧縮処理を行った前記音声信号と、前記第2ボリューム処理を行った右音声信号と、を合成することを特徴とする。
本発明によれば、スピーカー再生音の中高域の音量不足を解消することができる。
本発明の実施形態に係るスピーカー装置の構成を示すブロック図である。 第1実施形態におけるDSPによる信号処理を示す図である。 従来のボリューム処理を示す図である。 第1ボリューム処理と第2ボリューム処理との関係を示す図である。 低域EQ処理を行った音声信号の周波数に対するスピーカー振動板の振幅量を示す図である。 図5の状態からボリュームを上げていった状態を示す図である。 DRC処理が行われた音声信号を示す図である。 第2ボリューム処理によるボリュームの増加を示す図である。 第2実施形態におけるDSPによる信号処理を示す図である。 第3実施形態におけるDSPによる信号処理を示す図である。 モノラル合成処理を行った音声信号を示すグラフである。 信号処理装置による圧縮処理を示すグラフである。 低域イコライジング処理が行われた音声信号を示す図である
以下、本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の実施形態に係るスピーカー装置を示す図である。スピーカー装置1は、マイクロコンピューター2と、操作部3と、DSP(Digital Signal Processor)4と、D/Aコンバーター(以下、「DAC」という。)5と、増幅器6と、スピーカー7と、無線モジュール8と、を備える。
マイクロコンピューター2は、スピーカー装置1を構成する各部を制御する。操作部3は、各種設定を受け付けるための操作キー等を有している。操作部3は、例えば、ユーザーによるボリューム調整を受け付けるためのボリュームノブを有している。DSP4(信号処理装置)は、デジタル音声信号に信号処理を行う。DSP4が行う信号処理については、後述する。DAC5は、DSP4が信号処理を行ったデジタル音声信号を、アナログ音声信号にD/A変換する。増幅器6は、DAC5がD/A変換したアナログ音声信号を増幅する。増幅器6が増幅したアナログ音声信号は、スピーカー7に出力される。スピーカー7は、入力されるアナログ音声信号に基づいて、音声を出力する。無線モジュール8は、Bluetooth(登録商標)規格、Wi−Fi規格に従った無線通信を行うためのものである。
マイクロコンピューター2は、例えば、無線モジュール10を介して、スマートフォン、デジタルオーディオプレーヤー等から送信されるデジタル音声信号を受信する。そして、マイクロコンピューター2は、受信したデジタル音声信号に、DSP4により信号処理を行わせる。
(第1実施形態)
第1実施形態において、スピーカー7は、フルレンジスピーカーである。図2は、第1実施形態におけるDSPによる信号処理を示す図である。DSP4は、スピーカー調整イコライジング処理(以下、「スピーカー調整EQ処理」という。)、第1ボリューム処理、ローパスフィルター処理(以下、「LPF処理」という。)、減衰処理、低域イコライジング処理(以下、低域EQ処理という。)、ダイナミックレンジコントロール処理(以下、「DRC処理」という。)、ハイパスフィルター処理(以下、「HPF処理」という。)、第2ボリューム処理、合成処理を行う。
スピーカー調整EQ処理は、スピーカーの特性に合わせて音声信号の周波数特性を調整する処理である。DSP4は、入力される音声信号にスピーカー調整EQ処理を行う。第1ボリューム処理は、マイクロコンピューター2によって受け付けられたボリューム値に基づいて、音声信号を減衰する。DSP4は、スピーカー調整EQ処理を行った音声信号に第1ボリューム処理を行う。従って、第1ボリューム処理は、音声信号の全帯域成分に行われる。マイクロコンピューター2は、操作部3を介して、ユーザーによるボリューム値の指示を受け付ける。
LPF処理は、音声信号の低域成分(例えば、150Hz以下)を抽出する処理である。DSP4は、第1ボリューム処理を行った音声信号にLPF処理を行う。なお、LPF処理で抽出する周波数は、スピーカーの最低共振周波数f0以下を含むように設定することが好ましい。減衰処理は、音声信号を減衰する処理である。DSP4は、LPF処理を行った音声信号に減衰処理を行う。低域EQ処理は、音声信号の低域成分をブーストする処理である。DSP4は、減衰処理を行った音声信号に低域EQ処理を行う。DRC処理(圧縮処理)は、音声信号が所定の信号レベル以上である場合に、音声信号を圧縮する処理である。DSP4は、低域EQ処理を行った音声信号にDRC処理を行う。
HPF処理は、音声信号の高域成分(例えば、150Hz以上)を抽出する処理である。DSP4は、第1ボリューム処理を行った音声信号にHPF処理を行う。第2ボリューム処理は、マイクロコンピューター2によって受け付けられたボリューム値に基づいて、音声信号を減衰する処理である。DSP4は、HPF処理を行った音声信号に第2ボリューム処理を行う。合成処理は、DRC処理を行った音声信号と、第2ボリューム処理を行った音声信号と、を合成する処理である。DSP4は、DRC処理を行った音声信号と、第2ボリューム処理を行った音声信号と、に合成処理を行う。
図3は、ボリューム処理が1つである従来のボリューム処理を示す図である。ボリューム処理では、音声信号の全帯域成分が減衰される。従来のボリューム処理では、音声信号の全帯域成分を減衰するボリューム処理が1つであるため、中高域の音量感が不足する。
図4は、第1ボリューム処理と第2ボリューム処理との関係を示す図である。「マスターボリューム」は、マイクロコンピューター2が受け付けるボリューム値である。「第1ボリューム」は、第1ボリューム処理による減衰量である。「第2ボリューム」は、第2ボリューム処理による減衰量である。「マスターボリューム」が「0dB」(所定値)以下の場合、第2ボリューム処理による減衰量は、「−6dB」一定である。「マスターボリューム」が「0dB」以下の場合、第1ボリューム処理による減衰量が変化する。「マスターボリューム」が「0dB」を超える場合、第1ボリューム処理による減衰は行われない(減衰量0)。「マスターボリューム」が「0dB」を超える場合、第2ボリューム処理による減衰量が変化する。本実施形態では、第1ボリューム処理による減衰量が「0dB」になった場合でも、第2ボリューム処理により、音声信号の中高域成分のボリュームを上げる(減衰量を減らす)ことが可能である。
また、従来、低域EQ処理を行うために、音声信号の全帯域を減衰していた。本実施形態のように、音声信号の低域成分のみに減衰処理を行う場合、従来と比べて、音声信号の中高域成分については、所定の減衰量マージンができる状態となる。従って、第2ボリューム処理において、所定の減衰量、ボリュームを上げることが可能となる。また、減衰処理による減衰量は、「マスターボリューム」が「0dB」の場合における、第1ボリューム処理による減衰量「0dB」と、第2ボリューム処理による減衰量「−6dB」と、の差の値(−6dB)とすることが好ましい。「マスターボリューム」が「0dB」を挟んで変化する場合にも、低域成分と中高域成分とのバランスがとれた音声再生が可能になるためである。
図5は、低域EQ処理を行った音声信号の周波数に対するスピーカー振動板の振幅量を示す図である。図5に示すように、低域EQ処理では、所定の周波数をブースト点として、音声信号の低域成分をブーストしている。図6は、図5の状態からボリュームを上げていった状態を示す図である。図6に示すように、ボリュームを上げていくと、音声信号の低域成分が、破綻音の出る振幅量に達し、歪が大幅に増える。
図7は、DRC処理が行われた音声信号を示す図である。図7に示すように、DRC処理により、音声信号の低域成分が圧縮されるため、破綻が防止される。しかしながら、低域成分が0dBFSになるポイントでは、中高域(図中の斜線部分)の振幅がほとんど取れず、音量不足となる。言い換えれば、中高域については、音量が出せるにもかかわらず、それが制限されている状態である。図8は、第2ボリューム処理によるボリュームの増加を示す図である。図8に示すように、第2ボリューム処理により、中高域成分の音量を増加させることができる。
以上説明したように、本実施形態では、DSP4は、LPF処理を行った音声信号が所定の信号レベル以上である場合に、LPF処理を行った音声信号を圧縮するDRC処理を行う。これにより、音声信号の中高域成分が無駄に圧縮されないため、中高域の音量不足を解消することができる。
音声信号の低域成分は、スピーカー振動板の振幅量が破綻点に達しないように、所定の信号レベル以上で圧縮される。しかしながら、音声信号の中高域成分は、受け付けられたボリューム値に基づいて、音声信号の全帯域成分を減衰する第1ボリューム処理による減衰量がゼロであっても、破綻点に達するような信号レベルではない。そこで、本実施形態では、DSP4は、受け付けられたボリューム値に基づいて、HPF処理を行った音声信号を減衰する第2ボリューム処理を行う。従って、音声信号の中高域成分のボリュームを上げる(減衰量を減らす)ことができるため、中高域の音量不足を解消することができる。
また、本実施形態では、受け付けられたボリューム値が所定値を超える場合、第1ボリューム処理による減衰量がゼロであり、第2ボリューム処理による減衰量が変化する。従って、第1ボリューム処理による減衰量がゼロになった場合でも、第2ボリューム処理により、音声信号の中高域成分のボリュームを上げる(減衰量を減らす)ことが可能である。
(第2実施形態)
第2実施形態において、スピーカー7は、ツイーターとウーファーとを含む2wayスピーカーである。図9は、第2実施形態におけるDSPによる信号処理を示す図である。図9に示すように、DSP4は、スピーカー調整EQ処理、第1ボリューム処理、LPF処理、減衰処理、低域EQ処理、DRC処理、バンドパスフィルター処理(以下、「BPF処理」という。)、第2ボリューム処理、合成処理、HPF処理、第3ボリューム処理を行う。第1実施形態と同様の処理については説明を省略する。
BPF処理は、音声信号の所定帯域成分(例えば、150Hz以上3kHz以下)を抽出する処理である。DSP4は、第1ボリューム処理を行った音声信号にBPF処理を行う。第2ボリューム処理は、マイクロコンピューター2によって受け付けられたボリューム値に基づいて、音声信号を減衰する処理である。DSP4は、BPF処理を行った音声信号に第2ボリューム処理を行う。合成処理は、DRC処理を行った音声信号と、第2ボリューム処理を行った音声信号と、を合成する処理である。DSP4は、DRC処理を行った音声信号と、第2ボリューム処理を行った音声信号と、に合成処理を行う。合成処理が行われた音声信号は、ウーファーに出力される。
HPF処理は、音声信号の高域成分(例えば、3kHz以上)を抽出する処理である。DSP4は、第1ボリューム処理を行った音声信号にHPF処理を行う。第3ボリューム処理は、マイクロコンピューター2によって受け付けられたボリューム値に基づいて、音声信号を減衰する処理である。DSP4は、HPF処理を行った音声信号に第3ボリューム処理を行う。ここで、第2ボリューム処理と第3ボリューム処理とにおける減衰量は同じである。また、第1ボリューム処理と、第2ボリューム処理及び第3ボリューム処理と、の関係は、図4に示す第1実施形態と同様である。第3ボリューム処理が行われた音声信号は、ツイーターに出力される。
以上説明したように、本実施形態では、DSP4は、LPF処理を行った音声信号が所定の信号レベル以上である場合に、LPF処理を行った音声信号を圧縮する圧縮処理を行う。これにより、音声信号の中高域成分が無駄に圧縮されないため、中高域の音量不足を解消することができる。
音声信号の低域成分は、スピーカー振動板の振幅量が破綻点に達しないように、所定の信号レベル以上で圧縮される。しかしながら、音声信号の中高域成分は、受け付けられたボリューム値に基づいて、音声信号の全帯域成分を減衰する第1ボリューム処理による減衰量がゼロであっても、破綻点に達するような信号レベルではない。そこで、本実施形態では、DSP4は、受け付けられたボリューム値に基づいて、BPF処理を行った音声信号を減衰する第2ボリューム処理を行う。また、DSP4は、受け付けられたボリューム値に基づいて、HPF処理を行った音声信号を減衰する第3ボリューム処理を行う。従って、音声信号の中高域成分のボリュームを上げる(減衰量を減らす)ことができるため、中高域の音量不足を解消することができる
また、本実施形態では、受け付けられたボリューム値が所定値を超える場合、第1ボリューム処理による減衰量がゼロであり、第2ボリューム処理、及び、第3ボリューム処理による減衰量が変化する。従って、第1ボリューム処理による減衰量がゼロになった場合でも、第2ボリューム処理、及び、第3ボリューム処理により、音声信号の中高域成分のボリュームを上げる(減衰量を減らす)ことが可能である。
また、第1及び第2実施形態では、DSP4は、LPF処理を行った音声信号の低域成分をブーストする低域EQ処理を行う。これにより、スピーカーの周波数特性を低い帯域まで伸ばすことできる。
また、第1及び第2実施形態では、DSP4は、LPF処理を行った音声信号を減衰する減衰処理を行う。これにより、低域EQ処理のために、音声信号の低域成分のみが減衰されるため、音声信号の全帯域成分を減衰する場合に比べて、音声信号の中高域成分にマージンができる。従って、第2ボリューム処理において、所定の減衰量、ボリュームを上げることが可能となる。
また、第1及び第2実施形態では、減衰処理による減衰量は、受け付けられたボリューム値が、所定値の場合における、第1ボリューム処理による減衰量と、第2ボリューム処理による減衰量と、の差の値に等しい。これにより、受け付けられたボリューム値が、所定値を挟んで変化する場合にも、低域成分と、中高域成分と、のバランスがとれた音声再生が可能になる。
また、第1及び第2実施形態では、DSP4は、スピーカーの特性に合わせて音声信号の周波数特性を調整するスピーカー調整EQ処理を行う。これにより、スピーカーの特性に合わせた周波数特性とすることができる。
(第3実施形態)
第1実施形態、及び、第2実施形態においては、音量感とステレオ感とがトレードオフの関係になっており、音量感とステレオ感との両立が課題である。すなわち、第1実施形態、及び、第2実施形態をステレオ再生で使用すると、低域での音量感が欠如するという問題がある。
第2実施形態においても、スピーカー7は、ツイーターとウーファーとを含む2wayスピーカーである。図10は、第2実施形態におけるDSPによる信号処理を示す図である。図10に示すように、DSP4は、スピーカー調整EQ処理、第1ボリューム処理、モノラル合成処理、LPF処理、減衰処理、低域EQ処理、DRC処理、BPF処理、第2ボリューム処理、合成処理、HPF処理、第3ボリューム処理を行う。DSP4は、左右の音声信号に信号処理を行う。第1実施形態、第2実施形態と同様の処理については説明を省略する。
DSP4は、左右の音声信号にスピーカー調整EQ処理を行う。DSP4は、スピーカー調整EQ処理を行った左右の音声信号に第1ボリューム処理を行う。モノラル合成処理は、第1ボリューム処理を行った左音声信号に0.5を掛けた音声信号と、第1ボリューム処理を行った右音声信号に0.5を掛けた音声信号と、を合成する処理である。DSP4は、第1ボリューム処理を行った左右の音声信号にモノラル合成処理を行う。DSP4は、LPF処理において、モノラル合成処理を行った音声信号の低域成分を抽出する。第3実施形態において、DSP4は、例えば、150Hz以下の音声信号の低域成分を抽出する。DSP4は、LPF処理を行った音声信号に減衰処理を行う。DSP4は、減衰処理を行った音声信号に、低域EQ処理を行う。DSP4は、低域EQ処理を行った音声信号に、DRC処理を行う。
DSP4は、第1ボリューム処理を行った左右の音声信号にHPF処理を行う。第3実施形態において、DSP4は、例えば、300Hz以上の音声信号の高域成分を抽出する。DSP4は、第1ボリューム処理を行った左右の音声信号にBPF処理を行う。第3実施形態において、DSP4は、150Hzから300Hzの音声信号の周波数帯域成分を抽出する。DSP4は、BPF処理を行った左右の音声信号に第2ボリューム処理を行う。DSP4は、HPF処理を行った左右の音声信号に第3ボリューム処理を行う。第3ボリューム処理が行われた左右の音声信号は、それぞれ、ツイーターに出力される。
DSP4は、合成処理において、DRC処理を行った音声信号と、第2ボリューム処理を行った左音声信号と、を合成し、DRC処理を行った音声信号と、第2ボリューム処理を行った右音声信号と、を合成する。合成処理が行われた音声信号は、2つのウーファーに出力される。
図11は、モノラル合成処理を行った音声信号を示すグラフである。縦軸は、振幅、横軸は、角度を示している。モノラル合成処理は、上述のように、左音声信号に0.5を掛けた音声信号(L/2)と、第1ボリューム処理を行った右音声信号に0.5を掛けた音声信号(R/2)と、を合成する(L/2+R/2)。図11に示すように、L/Rの位相がずれるほどに信号レベルが下がり、逆相成分は、完全に消えてしまう。ワンボックスのスピーカーにおいて、逆相の低域信号は、波長の長さにより、空間合成でも消えてしまうため、あらかじめモノラル合成することの弊害は少ない。一方、150Hz以上の音声信号は、逆相成分の打ち消しによる弊害が強いため、同じユニットが受け持つ帯域であっても、左右(ステレオ)の信号を残すことにより、ステレオ感が得られる。
以上説明したように、本実施形態では、第1ボリューム処理を行った左音声信号に0.5を掛けた音声信号と、第1ボリューム処理を行った右音声信号に0.5を掛けた音声信号と、が合成された音声信号に、ローパスフィルター処理が行われる。すなわち、モノラル化された音声信号の低域成分が抽出される。また、音声信号の低域成分と、左音声信号の所定周波数帯域成分と、が合成され、音声信号の低域成分と、右音声信号の左音声信号の所定周波数帯域成分と、が合成される。従って、合成された音声信号を2つのウーファーに出力し、左右の音声信号の高域成分をそれぞれ2つのツイーターに出力すれば、所定周波数以上の音声信号は、ステレオのままであり、所定周波数以下の音声信号は、モノラル化されているため、低音の音量感を確保することができ、また、各ユニット/増幅器への負荷を分散することができ、また、ステレオ感も得られることができる。このように、本実施形態によれば、音量感とステレオ感とを両立させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明を適用可能な形態は、上述の実施形態には限られるものではなく、以下に例示するように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることが可能である。
上述の実施形態においては、DSP4により、第1ボリューム処理等の各処理が行われている。これに限らず、各処理が専用の回路等により行われるようになっていてもよい。
本発明は、音声信号に信号処理を行う信号処理装置、信号処理方法、及び、信号処理装置を備えるスピーカー装置に好適に採用され得る。
1 スピーカー装置
2 マイクロコンピューター
3 操作部
4 DSP(信号処理装置)
5 DAC
6 増幅器
7 スピーカー
8 無線モジュール

Claims (14)

  1. 受け付けられたボリューム値に基づいて、音声信号を減衰する第1ボリューム処理と、
    前記第1ボリューム処理を行った前記音声信号の低域成分を抽出するローパスフィルター処理と、
    前記ローパスフィルター処理を行った前記音声信号が所定の信号レベル以上である場合に、前記ローパスフィルター処理を行った前記音声信号を圧縮する圧縮処理と、
    前記第1ボリューム処理を行った前記音声信号の高域成分を抽出するハイパスフィルター処理と、
    前記受け付けられたボリューム値に基づいて、前記ハイパスフィルター処理を行った前記音声信号を減衰する第2ボリューム処理と、
    前記圧縮処理を行った前記音声信号と、前記第2ボリューム処理を行った前記音声信号と、を合成する合成処理と、を行うことを特徴とする信号処理装置。
  2. 前記受け付けられたボリューム値が所定値以下の場合、前記第1ボリューム処理による減衰量が変化し、前記第2ボリューム処理による減衰量は一定であり、
    前記受け付けられたボリューム値が前記所定値を超える場合、前記第1ボリューム処理による減衰量がゼロであり、前記第2ボリューム処理による減衰量が変化することを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
  3. 受け付けられたボリューム値に基づいて、音声信号を減衰する第1ボリューム処理と、
    前記第1ボリューム処理を行った前記音声信号の低域成分を抽出するローパスフィルター処理と、
    前記ローパスフィルター処理を行った前記音声信号が所定の信号レベル以上である場合に、前記ローパスフィルター処理を行った前記音声信号を圧縮する圧縮処理と、
    前記第1ボリューム処理を行った前記音声信号の高域成分を抽出するハイパスフィルター処理と、
    前記第1ボリューム処理を行った前記音声信号の、前記低域成分と前記高域成分との間の周波数帯域成分を抽出するバンドパスフィルター処理と、
    前記受け付けられたボリューム値に基づいて、前記バンドパスフィルター処理を行った前記音声信号を減衰する第2ボリューム処理と、
    前記受け付けられたボリューム値に基づいて、前記ハイパスフィルター処理を行った前記音声信号を減衰する第3ボリューム処理と、
    前記圧縮処理を行った前記音声信号と、前記第2ボリューム処理を行った前記音声信号と、を合成する合成処理と、を行うことを特徴とする信号処理装置。
  4. 前記受け付けられたボリューム値が所定値以下の場合、前記第1ボリューム処理による減衰量が変化し、前記第2ボリューム処理、及び、前記第3ボリューム処理による減衰量は一定であり、
    前記受け付けられたボリューム値が前記所定値を超える場合、前記第1ボリューム処理による減衰量がゼロであり、前記第2ボリューム処理、及び、前記第3ボリューム処理による減衰量が変化することを特徴とする請求項3に記載の信号処理装置。
  5. 前記ローパスフィルター処理を行った前記音声信号の低域成分をブーストする低域イコライジング処理をさらに行い、
    前記低域イコライジング処理を行った前記音声信号に、前記圧縮処理を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の信号処理装置。
  6. 前記ローパスフィルター処理を行った前記音声信号を減衰する減衰処理をさらに行い、
    前記減衰処理を行った前記音声信号に、前記低域イコライジング処理を行うことを特徴とする請求項5に記載の信号処理装置。
  7. 前記減衰処理による減衰量は、前記受け付けられたボリューム値が、前記所定値の場合における、前記第1ボリューム処理による減衰量と、前記第2ボリューム処理による減衰量と、の差の値に等しいことを特徴とする請求項6に記載の信号処理装置。
  8. スピーカーの特性に合わせて前記音声信号の周波数特性を調整するスピーカー調整イコライジング処理をさらに行い、
    前記スピーカー調整イコライジング処理を行った音声信号に、前記第1ボリューム処理を行うことを特徴とする請求項6又は7に記載の信号処理装置。
  9. 前記第1ボリューム処理において、前記受け付けられたボリューム値に基づいて、左右の音声信号を減衰し、
    前記第1ボリューム処理を行った左音声信号に0.5を掛けた音声信号と、前記第1ボリューム処理を行った右音声信号に0.5を掛けた音声信号と、を合成するモノラル合成処理をさらに行い、
    前記ローパスフィルター処理において、前記モノラル合成処理を行った音声信号の低域成分を抽出し、
    前記圧縮処理において、前記ローパスフィルター処理を行った前記音声信号が所定の信号レベル以上である場合に、前記ローパスフィルター処理を行った前記音声信号を圧縮し、
    前記ハイパスフィルター処理において、前記第1ボリューム処理を行った前記左右の音声信号の高域成分を抽出し、
    前記バンドパスフィルター処理において、前記第1ボリューム処理を行った前記左右の音声信号の、前記低域成分と前記高域成分との間の周波数帯域成分を抽出し、
    前記第2ボリューム処理において、前記受け付けられたボリューム値に基づいて、前記バンドパスフィルター処理を行った前記左右の音声信号を減衰し、
    前記第3ボリューム処理において、前記受け付けられたボリューム値に基づいて、前記ハイパスフィルター処理を行った前記左右の音声信号を減衰し、
    前記合成処理において、前記圧縮処理を行った前記音声信号と、前記第2ボリューム処理を行った左音声信号と、を合成し、前記圧縮処理を行った前記音声信号と、前記第2ボリューム処理を行った右音声信号と、を合成することを特徴とする請求項3に記載の信号処理装置。
  10. 前記第3ボリューム処理が行われた前記左右の音声信号は、それぞれ、ツイーターに出力され、
    前記合成処理が行われた前記音声信号は、2つのウーファーに出力されることを特徴とする請求項9に記載の信号処理装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の信号処理装置と、
    前記信号処理装置からの前記音声信号が入力されるスピーカーと、
    を備えることを特徴とするスピーカー装置。
  12. 受け付けられたボリューム値に基づいて、音声信号を減衰する第1ボリューム処理と、
    前記第1ボリューム処理を行った前記音声信号の低域成分を抽出するローパスフィルター処理と、
    前記ローパスフィルター処理を行った前記音声信号が所定の信号レベル以上である場合に、前記ローパスフィルター処理を行った前記音声信号を圧縮する圧縮処理と、
    前記第1ボリューム処理を行った前記音声信号の高域成分を抽出するハイパスフィルター処理と、
    前記受け付けられたボリューム値に基づいて、前記ハイパスフィルター処理を行った前記音声信号を減衰する第2ボリューム処理と、
    前記圧縮処理を行った前記音声信号と、前記第2ボリューム処理を行った前記音声信号と、を合成する合成処理と、を行うことを特徴とする信号処理方法。
  13. 受け付けられたボリューム値に基づいて、音声信号を減衰する第1ボリューム処理と、
    前記第1ボリューム処理を行った前記音声信号の低域成分を抽出するローパスフィルター処理と、
    前記ローパスフィルター処理を行った前記音声信号が所定の信号レベル以上である場合に、前記ローパスフィルター処理を行った前記音声信号を圧縮する圧縮処理と、
    前記第1ボリューム処理を行った前記音声信号の高域成分を抽出するハイパスフィルター処理と、
    前記第1ボリューム処理を行った前記音声信号の、前記低域成分と前記高域成分との間の周波数帯域成分を抽出するバンドパスフィルター処理と、
    前記受け付けられたボリューム値に基づいて、前記バンドパスフィルター処理を行った前記音声信号を減衰する第2ボリューム処理と、
    前記受け付けられたボリューム値に基づいて、前記ハイパスフィルター処理を行った前記音声信号を減衰する第3ボリューム処理と、
    前記圧縮処理を行った前記音声信号と、前記第2ボリューム処理を行った前記音声信号と、を合成する合成処理と、を行うことを特徴とする信号処理方法。
  14. 前記第1ボリューム処理において、前記受け付けられたボリューム値に基づいて、左右の音声信号を減衰し、
    前記第1ボリューム処理を行った左音声信号に0.5を掛けた音声信号と、前記第1ボリューム処理を行った右音声信号に0.5を掛けた音声信号と、を合成するモノラル合成処理をさらに行い、
    前記ローパスフィルター処理において、前記モノラル合成処理を行った音声信号の低域成分を抽出し、
    前記圧縮処理において、前記ローパスフィルター処理を行った前記音声信号が所定の信号レベル以上である場合に、前記ローパスフィルター処理を行った前記音声信号を圧縮し、
    前記ハイパスフィルター処理において、前記第1ボリューム処理を行った前記左右の音声信号の高域成分を抽出し、
    前記バンドパスフィルター処理において、前記第1ボリューム処理を行った前記左右の音声信号の、前記低域成分と前記高域成分との間の周波数帯域成分を抽出し、
    前記第2ボリューム処理において、前記受け付けられたボリューム値に基づいて、前記バンドパスフィルター処理を行った前記左右の音声信号を減衰し、
    前記第3ボリューム処理において、前記受け付けられたボリューム値に基づいて、前記ハイパスフィルター処理を行った前記左右の音声信号を減衰し、
    前記合成処理において、前記圧縮処理を行った前記音声信号と、前記第2ボリューム処理を行った左音声信号と、を合成し、前記圧縮処理を行った前記音声信号と、前記第2ボリューム処理を行った右音声信号と、を合成することを特徴とする請求項13に記載の信号処理方法。
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