JP2018025032A - 海岸・河岸保全工法 - Google Patents

海岸・河岸保全工法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018025032A
JP2018025032A JP2016157306A JP2016157306A JP2018025032A JP 2018025032 A JP2018025032 A JP 2018025032A JP 2016157306 A JP2016157306 A JP 2016157306A JP 2016157306 A JP2016157306 A JP 2016157306A JP 2018025032 A JP2018025032 A JP 2018025032A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sand
bag
microorganism
coast
source
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016157306A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6782925B2 (ja
Inventor
了 川▲崎▼
Satoru Kawasaki
了 川▲崎▼
雅之 宇次原
Masayuki Ujigen
雅之 宇次原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokkaido University NUC
Nittoc Constructions Co Ltd
Original Assignee
Hokkaido University NUC
Nittoc Constructions Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hokkaido University NUC, Nittoc Constructions Co Ltd filed Critical Hokkaido University NUC
Priority to JP2016157306A priority Critical patent/JP6782925B2/ja
Publication of JP2018025032A publication Critical patent/JP2018025032A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6782925B2 publication Critical patent/JP6782925B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Revetment (AREA)

Abstract

【課題】充填材を詰めた袋を用いた海岸・河岸保全工法であって、使用する袋が破損しても海岸・河岸保全の効果が持続し、且つ、袋の製造コストを低く抑えることが出来る海岸・河岸保全工法の提供。【解決手段】本発明の海岸・河岸保全工法は、砂(3)を固化する性質を持つ微生物(1:例えば尿素分解菌等)と当該微生物(1)が砂(3)を固化するのに必要な栄養源(例えば尿素:或いはカルシウム源2)を砂(3)に混入する工程と、当該砂(3)を用いて(海岸・河岸保全用の)構造物(10:例えば侵食防止用堤)を築造する。【選択図】図8

Description

本発明は、袋中に砂等を充填して海岸や河岸における侵食を防止して保全を図り、景観・地形の保全及び水害を防止する技術に関する。
海岸・河岸の砂や土砂部分が波浪や水流により侵食されると、砂浜の侵食・海岸線の後退、美観・景観の破壊が問題となる。そして侵食が進むことにより、水害等を引き起こし易くなる。そのため、海岸や河岸の保全が重要な課題になっている。
従来技術では、袋に土を充填して土嚢を作製し、土嚢を積み上げて海岸・河岸侵食の防止もしくは水害防止用の構造物(例えば侵食防止用堤)を築造し、浸水を防止するのが一般的である。そして、長い布製の袋に現地砂を充填して、海岸、砂浜を長距離に亘って保全する技術は、特に海外では広く実施されている。
しかし、波の荒い場所やゴミが多い海岸・河岸では、袋が破損して充填した土或いは現地砂が流出してしまい、その結果、土嚢或いは砂を充填した袋を積み上げて築造した構造物が崩壊してしまうという問題が存在する。
これに対して、強度及び耐久性が非常に高い袋を使用して、袋の破損による充填された砂の流出を防止する提案もなされているが、当該袋(強度及び耐久性が非常に高い袋)は製造コストが高いため、その様な袋を使用した施工のコストが高騰化してしまうという問題を生じる。
その他の従来技術として、微生物の生化学反応により地盤中の空隙に炭酸カルシウムを析出させる地盤改良工法が提案されている(特許文献1参照)。しかし、この技術(特許文献1)は地盤改良工法に関する技術であり、上述した海岸・河岸保全工法における問題を解決することを目的とするものではない。
また、微生物の生化学反応により、炭酸ガスとカルシウムの反応、或いはアルカリ土金属化合物の反応により、地盤を固結する地盤固結方法が提案されている(特許文献2)。しかし、この技術(特許文献2)も地盤改良工法に関する技術であり、海岸・河岸保全工法を対象としてはいない。
特許第4599611号公報 特許第4621634号公報
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、充填材を詰めた袋を用いた海岸・河岸保全工法であって、使用する袋が破損しても波浪や水流による土砂の侵食防止の効果が持続し、且つ、袋の製造コストを低く抑えることが出来る海岸・河岸保全工法の提供を目的としている。
本発明の海岸・河岸保全工法は、
砂(3:本発明では土を含む)を固化する性質を持つ微生物(1:例えば尿素分解菌等)と当該微生物(1)が砂(3)を固化するのに必要な栄養源(例えば尿素)或いはカルシウム源(2)を砂(3)に混入する工程と、
当該砂(3)を用いて(水害防止用の)構造物(10:例えば侵食防止用堤)を築造する工程を含むことを特徴としている。
本発明において、施工(予定)現場から前記微生物(1)を採取する工程と、
採取された微生物(1)を(施工に必要な量を)培養する工程を含むのが好ましい。
そして、微生物と栄養源或いはカルシウム源(2)が混入された前記砂を袋に充填する工程を含むのが好ましい。前記砂を充填された袋は、(敷設、布設或いは積み上げて)(水害防止用の)構造物(10:例えば侵食防止用堤)を築造するのに用いられる。
或いは、微生物と栄養源或いはカルシウム源が混入された前記砂を覆土(20)として用いられるのが好ましい。この場合、当該覆土(20)は、微生物と栄養源或いはカルシウム源が混入された前記砂を充填した袋を敷設、布設或いは積み上げた上に被せられる。
ただし、微生物と栄養源或いはカルシウム源が混入されていない砂を充填した袋を敷設、布設或いは積み上げた場合においても、微生物と栄養源或いはカルシウム源が混入された前記砂を、覆土(20)として被せることが出来る。
袋(4)を積み上げて覆土(20)を被せるのみならず、袋(4)を所謂「平置き」にして覆土(20)を被せても良い。
本発明において、施工現場は海岸或いは河川の岸であるのが好ましい。
また本発明において、所定時間(T)が経過しても微生物と栄養源或いはカルシウム源(2)が混入された前記砂(3)が適度に固化しない場合に、前記栄養源或いはカルシウム源(2)及び/又は前記微生物(1)を供給する工程を有するのが好ましい。ここで、「適度に固化」とは例えば必要な強度が得られる程度に固まることを意味しており、均一に固化することを条件にするものではない。ただし、均一に固化しない場合は適度に固化していないと判定することが可能である。
ここで、当該所定時間(T)は、袋(4)に充填された砂(3)の種類、砂(3)に混入された微生物(1)の種類及び量、砂(3)に混入された栄養源或いはカルシウム源(2)の種類及び量により、ケース・バイ・ケースに決定されるのが好ましい。
上述の構成を具備する本発明によれば、砂(3:本発明では土を含む)を充填した袋(4)により土砂の侵食防止用の構造物(10:例えば侵食防止用堤)を築造した後、袋(4)内の充填物に混入した栄養源(2:例えば尿素)或いはカルシウム源(2)と微生物(1:例えば尿素分解菌)の生化学的な活動或いは代謝により、袋(4)内の砂(3)が固化される。
そのため、袋(4)が破損しても袋(4)内で固化した砂(3)は流出せず、土砂の侵食防止用の構造物(10:例えば侵食防止用堤)を構成する状態を維持することが出来る。そして、築造してから長期間に亘って侵食防止用の構造物(10:例えば侵食防止用堤)が維持され、例えば海岸や河岸における波浪や水流による侵食が防止され、当該海岸や河岸が保全され、景観・地形の保全や水害を防止することが出来る。
そして本発明によれば、袋(4)の固化した充填物(固化した砂3)を解体し、或いは放置しても、当該固化した充填物は現地で採取された砂(3)であり、且つ、微生物の生化学的作用により固化されたものであるため、環境に影響を及ぼすことが無い。
また、袋(4)が破損しても袋(4)内で固化した砂(3)は流出せず、土砂の侵食防止用の構造物(10:例えば侵食防止用堤)を維持することが出来るので、高強度ではあるが高価な材料製の袋を使用する必要がない。
或いは、袋(4)自体の耐久力が低くても、土砂の侵食防止用の構造物(10:例えば侵食防止用堤)を長期間に亘って維持することが出来る。
さらに、自然分解材料製の袋(4)や紫外線により分解してしまう材料製の袋(4)も使用可能である。
そして本発明によれば、微生物(1)を利用して固化することにより、CO排出量が低減し、地下水を汚染してしまうことが防止される。また、微生物(1)量及び/又は栄養源或いはカルシウム源(2)の添加量を調整することにより、固化速度を調整することが可能である。
そして、セメント等により固化する場合とは異なり、環境に与える影響が非常に小さく、環境破壊を惹起する恐れが少ない。特に、自然分解材料製の袋(4)や紫外線により分解してしまう材料製の袋(4)を使用した場合には、その様な袋(4)が放置されてしまっても時間経過と共に分解するので、放置された袋に起因した自然環境への悪影響が防止される。
それに加えて、施工現場由来の微生物(1)を使用するので、施工現場における生物環境を乱してしまう恐れもない。
本発明において施工(予定)現場から前記微生物(1)を採取すれば、袋(4)内に充填された砂(3)が固化したとしても、施工現場に存在する微生物(1)の代謝の結果であるため、当該固化した砂(3)により施工現場における生物学的環境が乱されてしまう恐れが少ない。
換言すれば、生物学的な意味からも、本発明によれば施工現場の環境を保全することが出来る。
本発明の実施形態において施工現場に存在する微生物を採取する工程を示す説明図である。 図1で示す工程で採取された微生物を培養する工程を示す説明図である。 袋に充填するべき砂に培養された微生物と栄養源或いはカルシウム源を混入する工程を示す説明図である。 微生物と栄養源或いはカルシウム源が混入された砂を袋に充填する工程を示す説明図である。 図4の工程で砂を充填した袋を海岸或いは河岸に積み上げて侵食防止用堤を築造する工程を示す説明図である。 侵食防止用堤を築造した後、袋内に栄養源或いはカルシウム源及び/又は微生物を供給する一態様を示す説明図である。 侵食防止用堤を築造した後、袋内に栄養源或いはカルシウム源及び/又は微生物を供給する態様であって、図6とは異なる態様を示す説明図である。 図示の実施形態の作業手順を示すフローチャートである。 図示の実施形態における作用効果を示す説明図であり、(A)は従来技術において袋が破損した場合を示し、(B)は図示の実施形態において袋が破損した場合を示している。 図示の実施形態において、微生物と栄養源或いはカルシウム源を混入した砂を覆土として用いた状態を示す説明図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1〜図8において、図8で示す各ステップが図1〜図7に示されている。以下、図8の各ステップについて、図1〜図7を参照して説明する。
本発明の実施形態に係る海岸・河岸保全工法では、最初に、図8のステップS1において、海岸・河岸保全工法を施工する場所(海岸或いは河岸等における施工場所)、施工仕様(施工条件)等が設定される。
例えば、侵食防止用堤10(構造物)の築造位置、規模(高さ、幅、奥行き)、侵食防止用堤10を築造するために必要な袋4(砂3が充填される袋)の大きさ、総個数等が設定される。さらに、必要な砂3の量、微生物1の種類と量、栄養源(或いはカルシウム源)2の種類と量、その他の仕様が設定される。
上述した様に、本発明では「砂」という文言は「土」を包含する意味で用いられている。そのため図示の実施形態において、砂3は土を包含する。
微生物1については、当該施工現場(海浜、海中、河川)に生息する微生物を調査し、砂3を固化させる性質を持つ微生物1を選択する。
なお、図8のステップS1は、図1〜図7では図示されていない。
図8のステップS2では、図1で示す様に、施工現場の砂3を採取手段7によって採取し、研究施設Rにおいて必要な微生物を抽出、培養する。研究施設Rには、砂3の中から微生物1を分離する微生物分離装置R1、微生物1を培養する微生物培養装置R2が設けられている。
後述するが、図示の実施形態では、砂3を固化する性質を有する微生物1と、当該微生物が砂3を固化するのに必要な栄養源(或いはカルシウム源)2を、砂3に混入し、当該微生物1の生化学的な活動或いは代謝により袋4に充填した砂3を固化させる。
微生物1を用いて袋4に充填した砂3を固化する態様は従来技術と同様であり、例えば、以下の3種類の態様が存在する。
1つ目の態様としては、微生物1として尿素分解菌を選択し、栄養源(或いはカルシウム源)2として尿素(CO(NH)とカルシウム(Ca)を使用する。そして、尿素分解菌による尿素の加水分解作用を利用して、炭酸カルシウム(CaCO)を(袋4に充填した)砂3の粒子間に析出させて、砂粒子を接着・間隙充填させることにより、固化させる方法である。
以下に示す式(1)〜(6)は尿素分解菌による一連の尿素の加水分解反応を示す。式(1)〜(6)で示す化学反応を経て、炭酸カルシウムが析出する。
CO(NH+HO → NHCOOH+NH ・・・ (1)
NHCOOH+HO → NH+HCO ・・・ (2)
NH+HO → NH +OH ・・・ (3)
CO → H+HCO ・・・ (4)
HCO → H+CO 2− ・・・ (5)
Ca2++CO 2− → CaCO ・・・ (6)
式(3)のpH上昇反応により炭酸カルシウムが析出しやすい弱アルカリ性の環境下に整えられ、式(6)で炭酸カルシウム(CaCO)が析出する。
2つ目の態様では、栄養源2としてグルコース(C12)を使用し、微生物1によりシリカをゲル化させ、シリカコロイドの網目状構造を(袋4に充填した)砂3の粒子間に形成させて、固化させる方法である。
以下に示す式(7)〜(10)は、グルコース(C126、栄養源)の微生物代謝により、シリカコロイドの網目状構造を形成させるまでの化学反応を示している。
12+6O → 6HO+6CO(好気条件下)・・・ (7)
12 → 2CO+COH (嫌気条件下) ・・・ (8)
CO+HO → HCO +H ・・・ (9)
‐Si‐OH + HO‐Si‐ → ‐Si‐O‐Si‐ +HO・・・(10)
式(7)、(8)に示すグルコースの微生物代謝で発生したCOがシリカコロイド溶液中に溶解すると、式(9)で示す様にHが生成するためH濃度が増加し、溶液中のpH値が低下する。その結果、シリカコロイドの粒子表面の電位が変化して凝縮し、粒子同士が近づき、それぞれの粒子表面にあるシラノール基(‐Si‐OH)の間で脱水反応であるシロキサン結合(‐Si‐O‐Si‐)が生じ(式(10))、シリカコロイドの網目状構造が形成される。
3つ目の態様は、カルシウム源2としてリン酸カルシウム化合物(CPC)を使用し、微生物1を用いて、(袋4に充填した)砂3を固化させる方法である。
ゲル状或いは非晶質のリン酸カルシウム化合物(CPC)は、時間の経過に伴って、結晶形態をゲル状から強度の大きいハイドロキシアパタイトに変化する性質を有する。係る性質を利用して、3つ目の態様では、リン酸カルシウム化合物(CPC)及び微生物1を砂中に浸透させて、時間経過させて固化させる。
ただし、図示の実施形態は上述した3つの態様に限定される訳ではない。
再び図8において、ステップS2が完了したならば、ステップS3に進む。
図8のステップS3を示す図2では、研究施設Rの微生物分離装置R1(図1)により、施工現場で採取した砂3から固化に有効な微生物1(例えば、尿素分解菌)を分離する。そして、分離された微生物1を微生物培養装置R2の培養液C(或いは培地)中で培養する。
微生物1(例えば、尿素分解菌)の培養は、ステップS1で設定した施工に必要な量の微生物1が培養されるまで行う。なお、前記分離及び培養に際しては、従来公知の技術を適用出来る。
図8のステップS3の次に、ステップS4に進む。
ステップS4では、ステップS1で設定された施工仕様等を参照して、ステップS3において施工に必要な量の微生物1の培養が完了したか否かを決定する。
施工に必要な量の微生物1が培養されたならば(ステップS4がYes)、ステップS5に進む。
施工に必要な量の微生物1が培養されていなければ(ステップS4がNo)、ステップS3に戻り、微生物1の培養を続行する(ステップS4がNoのループ)。
ステップS5では、まず施工現場において、図3で示す様に、袋4(図3では図示せず)に充填するべき砂3(場合によっては土も含む)に、培養された微生物1(例えば、尿素分解菌)と、当該微生物1が砂3を固化するのに必要な栄養源(或いはカルシウム源)2を混入する。その際、培養された微生物1(例えば、尿素分解菌)、必要な栄養源(例えば尿素:或いはカルシウム源)2及び砂3(土、土と砂の混合物も含む)が出来るだけ均一となる様に混合する。ただし、均一に混合することは必要条件ではない。
上述した通り、砂3に微生物1(例えば尿素分解菌)、栄養源(例えば尿素:或いはカルシウム源)2を供給することで、砂3の間隙に満たされた微生物1に固化作用を引き起こさせる。微生物1の固化作用により、砂粒を接着、間隙充填し、砂3を固結させる。
さらにステップS5では、図4に示す様に、微生物1(例えば、尿素分解菌)と栄養源(例えば尿素:或いはカルシウム源)2が混入され、混合された砂3を袋4に充填する。
砂3を充填した後の袋4は例えば概略円柱状であり、複数の袋4の積み上げることにより、隣接する袋4と接する面が柔軟に形状を変化させる様に構成されている(いわゆる「土嚢」)。
微生物1と栄養源(或いはカルシウム源)2を充填される袋4の大きさ、個数は、ステップS1で設定された施工仕様に基づいて決定される。
袋4は、充填した砂の粒子が流出しない材料製であることが必要である。
図8のステップS8で後述するように、砂3を充填した袋4の外側から栄養源(例えば尿素:或いはカルシウム源)2、微生物1(例えば、尿素分解菌)を供給する場合があるため(特に図7参照)、袋4の材質として透水性を有するものや、注入管針が貫通するものを使用する。
後述するように時間経過により砂3が固化するため、袋4自体の強度、耐久性については要求条件が緩和される。袋4は、自然分解する材料製であっても良い。
図示の実施形態では微生物1を予め砂3に混合し、微生物1が混合された砂3を袋4に充填しているが、砂3を袋4に充填した後、袋4の外側から袋4の材質を介して微生物1を砂3に浸透させることも可能である。この場合、袋4は微生物1が浸透可能な材料製であるか、或いは、薬液注入装置(注射器状の部材)により微生物1を供給する。
さらに、図示の実施形態では栄養源(或いはカルシウム源)2を予め砂3に混合してから袋4に充填しているが、砂3を袋4に充填した後、袋4の外側から袋4の材質を介して栄養源(或いはカルシウム源)2を砂3に浸透させることを可能である。この場合、袋4は栄養源(或いはカルシウム源)2が浸透可能な材料製であるか、或いは、薬液注入装置(注射器状の部材)により栄養源(或いはカルシウム源)2を供給する。
図8のステップS5が完了したならばステップS6に進み、図5で示す様に、微生物1と栄養源(或いはカルシウム源)2が混入された砂3を充填した袋4を、海岸や河岸の様に水(海水)で侵食される恐れがある領域(水害防止対策が要求される領域)に積み上げ、水害防止用の構造物である侵食防止用堤10を築造する。図5において、符号Aは海又は河川を示し、符号Bは海岸又は河岸を示す。
微生物1と栄養源(或いはカルシウム源)2が混入された砂3を充填した所定個数(ステップS1で決定される個数)の袋4は、出来るだけ相互間の間隙がないように積み上げる。
ここで、複数の袋4を積み上げる際には砂3の固化は進んでおらず、個々の袋4の形状が柔軟性を有しているので、ステップS6の段階では袋4の相互間の間隙がなく積み上げることが可能である。
所定個数の袋4を積み上げて築造される侵食防止用堤10(構造物)は、ステップS1で決定された様に、高さH、幅D(図5には図示せず)、奥行Wの規模を有し、高さ寸法Hが大きくなるに従って、奥行寸法Wが減少する。なお、幅寸法Dは、図5において紙面に垂直な方向であり、幅Bの方向(紙面に垂直な方向)には寸法Bに応じた複数個の袋4が連続して設置される。
ここで、微生物1の生化学反応により砂3が固化してしまうと袋4間の隙間が生じてしまうため、ステップS5からステップS6までは長期間に亘らないことが好ましい。
図8のステップS6において侵食防止用堤10の築造を完了した後、ステップS7に進み、微生物1と栄養源(或いはカルシウム源)2が混入された砂3を充填した袋4は適度に固化しているか否かを確認する。上述した様に、「適度に固化」とは、例えば海岸・河岸保全に必要な強度が得られる程度に固まることを意味している。均一に固化することを条件にするものではない。ただし、実施に際しては、均一に固化しない場合は適度に固化していないと判定しても良い。
ステップS7における上記「確認」は、微生物1と栄養源(或いはカルシウム源)2が混入された砂3が固化するのに要する時間を考慮し、微生物1と栄養源(或いはカルシウム源)2を砂3に混入してから所定時間Tが経過した後に行う。所定時間Tを「微生物1と栄養源(或いはカルシウム源)2が混入された砂3が固化するのに要する時間」に設定すれば、所定時間T(すなわち固化時間)は、袋4に充填された砂3の種類、砂3に混入された微生物1の種類及び量、砂3に混入された栄養源(或いはカルシウム源)2の種類及び量により異なり、ケース・バイ・ケースに決定される。例えば微生物1が尿素分解菌であり、栄養源2が尿素であった場合は、所定時間Tとして1〜2週間程度が想定される。
袋4が適度に固化しているか否かの確認に際しては、例えば、個々の袋4の内部に、砂3の固化程度が確認できる計測部材を挿入して行うことが出来る。
或いは、最も新しく微生物1と栄養源(或いはカルシウム源)2が砂3に混入された袋4をサンプルとして抽出し、当該サンプルの袋4について適度に固化しているか否かの確認を行い、当該サンプルと他の袋4は同程度に固化していると推測する。
ステップS7での確認の結果、微生物1と栄養源(或いはカルシウム源)2が混入された砂3を充填した袋4が適度に固化していれば(ステップS7がYes)、図示の実施形態に係る水害防止工法の施工は完了する。
一方、微生物1と栄養源(或いはカルシウム源)2が混入された砂3を充填した袋4が適度に固化していなければ(ステップS7がNo)、ステップS8に進む。
ステップS8(袋4が適度に固化していない場合)においては、図6で示す様に、侵食防止用堤10の築造後に、袋4内の砂3に栄養源(或いはカルシウム源)2及び/又は微生物1を追加する。
図6で、適度に固化していないことが確認された袋4(個々の袋、或いは全ての袋)の内部に、薬液注入装置5を使用して必要量の栄養源(或いはカルシウム源)2を注入する。或いは(それに加えて)、薬液注入装置5を使用して必要量の微生物1を注入する。
薬液注入装置5を使用することにより、袋4内の深部における砂3が固化していない部分に対して、栄養源(或いはカルシウム源)2及び/又は微生物1を効率的に供給することが出来る。
ここで、ステップS8では、微生物1と栄養源(或いはカルシウム源)2のうちどちらか一方を注入する場合と、双方を注入する場合とが存在する。
そして必要であれば、微生物用の薬液注入装置5と、栄養源(或いはカルシウム源)用の薬液注入装置5とを別個用意して、微生物1と栄養源(或いはカルシウム源)2をそれぞれ別の薬液注入装置を用いて注入することも出来る。
ステップS8において、侵食防止用堤10の築造後、袋4内の砂3に微生物1と栄養源(或いはカルシウム源)2を追加するには、図7で示す態様も可能である。
図7において、適度に固化していないことが確認された袋4或いは全ての袋4(例えば、ステップS7でサンプルが適度に固化していないと判断された場合)に対して、薬液散布装置6を使用して、袋4の外側から必要量の栄養源(或いはカルシウム源)2及び/又は微生物1が散布されている。
図7の場合、袋4は透水性材料で構成されている。
薬液散布装置6を使用して袋4の外表面から散布された微生物1、栄養源(或いはカルシウム源)2は、透水性材料製の袋4を透過した後、袋4内の砂3に浸透し、袋4内部の未固化部分に供給される。
図7の態様についても、図6の態様と同様に、薬液散布装置6を使用して微生物1か、栄養源(或いはカルシウム源)2の何れか一方を散布しても良い。また必要であれば、微生物用の薬液散布装置6と、栄養源(或いはカルシウム源)用の薬液散布装置6を用意して、微生物1、栄養源(或いはカルシウム源)2をそれぞれ別の薬液散布装置を使用して袋4に散布することが出来る。
ステップS8で袋4内の砂3に微生物1と栄養源(或いはカルシウム源)2を追加した後、ステップS7に戻り、所定時間Tが経過した後、袋4が適度に固化しているか否かを確認する。
ステップS8においても、「適度に固化」とは例えば海岸・河岸保全に必要な強度を得られる程度に固まっていることを意味しており、均一に固化することを条件にするものではない。ただし、均一に固化しない場合は適度に固化していないと判定することが可能である。
図示の実施形態に係る水害防止工法の作用効果について、図9を参照して説明する。
図9(A)で示す従来技術においては、波や河川、風雨、周辺のゴミ、人によるいたずら、或いは経時的劣化の影響により、袋4に亀裂41が発生して、袋4が破損する可能性があった。そして袋4に亀裂41が発生して、破損すると、袋4に充填した砂3が袋4から流出してしまい(矢印F)、その結果、侵食防止用堤10が崩壊してしまう恐れが存在した。
これに対して図示の実施形態に係る海岸・河岸保全工法では、図9(B)で示す様に、砂3を充填した袋4により侵食防止用堤10を築造した後、袋4内の砂3に混入した栄養源(例えば尿素:或いはカルシウム源)2及び微生物1(例えば尿素分解菌)の生化学的な活動或いは代謝により、袋4内の砂3が固化される。
そのため、図9(A)の様に袋4に亀裂41が生じ破損しても、袋4内で固化した砂3は流出せず、侵食防止用堤10を構成する状態を維持することが出来る。そして、築造してから長期間に亘って侵食防止用堤10が維持され、海岸や河岸における侵食が防止され、当該海岸や河岸が保全され、景観を保全し水害を防止することが出来る。
また、袋4が破損しても袋4内で固化した砂3は流出せず、侵食防止用堤10を維持することが出来るので、高強度で高価な材料製の袋を使用する必要がない。さらに、袋4自体の耐久力が低くても、侵食防止用堤10を長期間に亘って維持することが出来る。
加えて、自然分解材料製の袋4や紫外線により分解してしまう材料製の袋4も使用可能であり、当該材料製の袋4を使用した場合には、さらに環境に与える影響を小さく出来、景観の保全や自然保護に寄与することが出来る。
図4〜図9では、微生物1と栄養源(或いはカルシウム源)2が混入された砂3を袋4に充填し、袋4を敷設、布設或いは積み上げて水害防止用の構造物である侵食防止用堤10を築造している。それに対して、図10で示す様に、積み上げられた袋4の覆土20として、微生物1と栄養源(或いはカルシウム源)2が混入された砂を用いることが出来る。
図10では明示されていないが、袋4に充填される砂は、微生物1と栄養源(或いはカルシウム源)2が混入された砂であっても良いし、或いは、微生物1と栄養源(或いはカルシウム源)2が混入されていない砂(或いは土)であっても良い。
なお、図10で示す様に袋4を積み上げても良いが、袋4を所謂「平置き」にしても良い。
図10において、覆土20が固化すれば、袋4に亀裂が生じ破損しても、袋4に充填された砂3は流出せず、侵食防止用堤10を長期間に亘って維持する効果が良好に発揮される。袋4内に充填される砂に、微生物1と栄養源(或いはカルシウム源)2が混入されていない場合も同様である。
また、強度で高価な材料製の袋を使用する必要がなく、袋4自体の耐久力が低くても良い。この場合においても、自然分解材料製の袋4や紫外線により分解してしまう材料製の袋4も使用可能である。
そして、環境に与える影響を小さくして、景観の保全や自然保護に寄与することが出来る。
図10で示す場合におけるその他の構成や作用効果は、図1〜図9を参照して説明したのと同様である。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではないことを付記する。
1・・・微生物
2・・・栄養源(例えば、尿素)或いはカルシウム源
3・・・砂
4・・・袋
41・・・亀裂
5・・・薬液注入装置
6・・・薬液散布装置
7・・・採取手段
10・・・侵食防止用堤(構造物)
A・・・海又は河川
B・・・海岸又は河岸
C・・・培養液(或いは培地)
R・・・研究施設
R1・・・微生物分離装置
R2・・・微生物培養装置

Claims (6)

  1. 砂を固化する性質を持つ微生物と当該微生物が砂を固化するのに必要な栄養源或いはカルシウム源を砂に混入する工程と、
    当該砂を用いて構造物を築造する工程を含むことを特徴としている海岸・河岸保全工法。
  2. 施工現場から前記微生物を採取する工程と、採取された微生物を培養する工程を含む請求項1の海岸・河岸保全工法。
  3. 微生物及び栄養源或いはカルシウム源が混入された前記砂を袋に充填する工程を含む請求項1、2の何れかの海岸・河岸保全工法。
  4. 微生物及び栄養源或いはカルシウム源が混入された前記砂を覆土として用いる請求項1、2の何れかの海岸・河岸保全工法。
  5. 施工現場は海岸或いは河川の岸である請求項1、請求項2の何れかの海岸・河岸保全工法。
  6. 所定時間が経過しても微生物及び栄養源或いはカルシウム源が混入された前記砂が適度に固化しない場合に、前記栄養源或いはカルシウム源及び/又は前記微生物を供給する工程を有する請求項3〜請求項5の何れかの1項の海岸・河岸保全工法。
JP2016157306A 2016-08-10 2016-08-10 海岸・河岸保全工法 Active JP6782925B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016157306A JP6782925B2 (ja) 2016-08-10 2016-08-10 海岸・河岸保全工法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016157306A JP6782925B2 (ja) 2016-08-10 2016-08-10 海岸・河岸保全工法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018025032A true JP2018025032A (ja) 2018-02-15
JP6782925B2 JP6782925B2 (ja) 2020-11-11

Family

ID=61195171

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016157306A Active JP6782925B2 (ja) 2016-08-10 2016-08-10 海岸・河岸保全工法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6782925B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109052878A (zh) * 2018-08-17 2018-12-21 河海大学 一种微生物淤泥固化环保材料及其应用
CN111501733A (zh) * 2020-04-21 2020-08-07 南京大学 一种利用激发培养原位微生物固化土体的方法

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4690585A (en) * 1985-01-17 1987-09-01 Holmberg Dick L Erosion control foundation mat and method
JPH07127030A (ja) * 1993-11-05 1995-05-16 Jiro Fujimasu 土木工事用土のう
JPH0885929A (ja) * 1994-09-14 1996-04-02 Pub Works Res Inst Ministry Of Constr 袋体による堤防造成方法
JPH08246430A (ja) * 1995-03-14 1996-09-24 Fujita Corp 土嚢の作製方法
JP2004257151A (ja) * 2003-02-27 2004-09-16 Sanyo Chem Ind Ltd 土のう代替品及び回収再利用方法
JP2006169940A (ja) * 2004-11-17 2006-06-29 Hokkaido Univ 地盤改良工法およびその工法に用いるグラウト
JP2008524096A (ja) * 2004-12-20 2008-07-10 マードック ユニバーシティ 微生物バイオセメンテーション法
JP2011045333A (ja) * 2009-08-28 2011-03-10 Life Engineering International:Kk 炭酸塩によるセメント工法
JP2014005617A (ja) * 2012-06-22 2014-01-16 Kyokado Engineering Co Ltd 地盤改良工法
JP2015231351A (ja) * 2014-06-10 2015-12-24 アクアサービス株式会社 硫黄細菌を担持させた袋状微生物製剤およびそれを用いた環境浄化方法
JP2016011353A (ja) * 2014-06-27 2016-01-21 株式会社竹中工務店 地盤改良用組成物、地盤改良体、地盤改良方法及び地盤修復方法
JP2018009313A (ja) * 2016-07-12 2018-01-18 鹿島建設株式会社 地盤改良工法及びプレキャスト地盤の製造方法

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4690585A (en) * 1985-01-17 1987-09-01 Holmberg Dick L Erosion control foundation mat and method
JPH07127030A (ja) * 1993-11-05 1995-05-16 Jiro Fujimasu 土木工事用土のう
JPH0885929A (ja) * 1994-09-14 1996-04-02 Pub Works Res Inst Ministry Of Constr 袋体による堤防造成方法
JPH08246430A (ja) * 1995-03-14 1996-09-24 Fujita Corp 土嚢の作製方法
JP2004257151A (ja) * 2003-02-27 2004-09-16 Sanyo Chem Ind Ltd 土のう代替品及び回収再利用方法
JP2006169940A (ja) * 2004-11-17 2006-06-29 Hokkaido Univ 地盤改良工法およびその工法に用いるグラウト
JP2008524096A (ja) * 2004-12-20 2008-07-10 マードック ユニバーシティ 微生物バイオセメンテーション法
JP2011045333A (ja) * 2009-08-28 2011-03-10 Life Engineering International:Kk 炭酸塩によるセメント工法
JP2014005617A (ja) * 2012-06-22 2014-01-16 Kyokado Engineering Co Ltd 地盤改良工法
JP2015231351A (ja) * 2014-06-10 2015-12-24 アクアサービス株式会社 硫黄細菌を担持させた袋状微生物製剤およびそれを用いた環境浄化方法
JP2016011353A (ja) * 2014-06-27 2016-01-21 株式会社竹中工務店 地盤改良用組成物、地盤改良体、地盤改良方法及び地盤修復方法
JP2018009313A (ja) * 2016-07-12 2018-01-18 鹿島建設株式会社 地盤改良工法及びプレキャスト地盤の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109052878A (zh) * 2018-08-17 2018-12-21 河海大学 一种微生物淤泥固化环保材料及其应用
CN111501733A (zh) * 2020-04-21 2020-08-07 南京大学 一种利用激发培养原位微生物固化土体的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6782925B2 (ja) 2020-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Pyne Groundwater recharge and wells: a guide to aquifer storage recovery
CN207671771U (zh) 一种污水处理厂尾水分散式处理排放***
Bazelmans et al. Understanding the cultural historical value of the Wadden Sea region. The co-evolution of environment and society in the Wadden Sea area in the Holocene up until early modern times (11,700 BC–1800 AD): an outline
CN205329626U (zh) 一种水体生态净化可防止水土流失景观生态驳岸
CN103669282B (zh) 一种河湖底泥就地处理的方法
CN212956378U (zh) 一种潮间带生态护岸结构
CN113179847B (zh) 一种基于牡蛎礁体的红树林宜林地构建方法
CN204491518U (zh) 一种生态护岸结构
CN106522160A (zh) 一种护岸型生态景观的构建方法
JP5460778B2 (ja) 人工ヨシ原
CN108824351B (zh) 增强河道地表水地下水交换的生态丁坝
CN105123318B (zh) 一种生态网络地堰式通道
JP6782925B2 (ja) 海岸・河岸保全工法
CN104234007B (zh) 一种河流盐碱土质堤坡绿化方法
CN109295927A (zh) 一种治理离子型稀土矿山原地浸矿浸出液的生态沟渠
JP5153977B2 (ja) 人工ヨシ原およびその造成方法
CN105155469B (zh) 一种模块化生态滞水护岸装置
CN108457242A (zh) 一种近海砂质岸坡的微生物礁化方法
Mishra et al. Liquefaction at mouth of the River Devi: An amphidromic point in the Mahanadi delta, India
Ford et al. Investigation and design of the Plover Cove Water Scheme.
CN202466513U (zh) 一种以软粘土为主并可快速固结的隔离结构
US20200308790A1 (en) Modular marine foundation
JPH04297607A (ja) 生分解性プラスチック製土のう袋、同土のう袋を用いた土のう及び同土のうによる埋立方法
Maliva et al. Self-cleaning Beach Intake Galleries: Design and Global Applications
CN215208716U (zh) 一种滨岸水质净化滩地

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190425

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190425

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200312

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200316

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200511

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201005

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201012

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6782925

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250