JP2018022828A - 熱電変換素子 - Google Patents

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Tomoya Tsutsumino
朋也 堤之
徳隆 川瀬
Noritaka Kawase
徳隆 川瀬
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Abstract

【課題】可撓性を有しフレキシブルで、伸縮可能な熱変換素子を提供する。【解決手段】熱電変換素子を、伸縮可能で、かつ、折り曲げ可能な芯材の表面を、熱電変換特性を有する導電性高分子および有機電荷移動錯体から選択される有機化合物で被覆て形成する。芯材は、繊維または繊維の撚糸からなる。導電性高分子は、ポリチオフェン系化合物またはポリポリフェニレンビニレン系化合物とする。有機電荷移動錯体は、p−フェニレンジアミン・テトラシアノキノジメタンまたはテトラチアフルバレン・テトラシアノキノジメタンとする。【選択図】図1

Description

本発明は、熱電変換素子に関する。より詳細には、本発明は可撓性を有しフレキシブルで、伸縮可能な熱変換素子に関する。
現在、日本では石油および石炭などの一次エネルギーの大半を輸入に頼っているが、これらの一次エネルギーが使用された際には、生じる全エネルギーの約60%が未利用熱エネルギーとして廃棄されているといわれている。
この未利用熱エネルギーの活用方法として、注目されているのが熱電発電であり、熱電変換素子を用いることにより、未利用熱エネルギーを利用価値が高い電気エネルギーとして回収でき得ると考えられている。このような理由により、熱電変換素子の開発に注力されており、該素子は単独で、または多数の素子が組み合わされ熱電変換モジュールとして既に地上用発電のみならず、人工衛星用の電源としても利用されている。また、大きな発熱体のみならず、自動車や自動二輪車などの小さな発熱体を利用することも考えられている。
従来、熱電変換素子としては、2種類の異なる金属または半導体を接合するか、またはp型半導体とn型半導体とを組み合わせて、使用されてきたが、これらの熱電変換素子は、可撓性に乏しく、フレキシブルなものではなかった。
近年、導電性高分子はフレキシブルな熱電変換素子として注目されている。しかしながら、このような導電性高分子を用いても使用した熱電変換材料によっては、導電性高分子がフレキシブルといえども折り曲げは不可能であり、折り曲げた際には割れが発生し導通しなくなる。
導電性高分子を用いた熱電変換素子を、より薄膜化すればフレキシブル性は向上するが、薄膜化すると導電性高分子の電流方向への断面積が減少し導電性が低下してしまう等の問題がある。
導電性高分子は、熱電変換素子の実用化を考える上で、既に実用化している無機系熱電変換素子と比較し導電性が欠点と言われ、フレキシブル性を向上するために熱電変換素子を薄膜化することは、導電性がさらに低下し、エネルギー変換効率の観点から実用化を考える上で良策とは言い難い。
近年、多孔質マトリクスまたは多孔質基盤を使用して作成される熱電素子を開示し、安価で、極めて可撓性が高く、多くの異なる用途のために熱電素子を作成することを開示している先行技術もあるが、熱電素子の具体的な可撓性については、何ら記載がなされていない(特許文献1)。
また、担体と、該担体の表面に担持された電気伝導性および熱電特性を有する有機化合物と、前記担体と前記有機化合物の界面に担持されたドーパントとを備えた複合体からなる1番目の熱電材料と、多孔質の担体と、該担体の細孔内に担持された電気伝導性及び熱電特性を有する有機化合物とを備えた複合体からなる2番目の熱電材料を開示している先行技術もあるが、これらの該熱電材料の可撓性については、何ら記載されていない(特許文献2)。
特表2010−510682 特開2006−128444
本発明は、可撓性を有しフレキシブルで、伸縮可能で安価な熱変換素子の提供を課題とする。
本発明者らは、上記の課題を解決すべく、鋭意研究を重ねた結果、伸縮可能な芯材表面を導電性高分子で被覆することにより上記の課題を解決することができることを見出し、本発明を完成した。
かくして、本発明によれば、伸縮可能で、かつ折り曲げ可能な芯材と、その表面に熱電変換特性を有する導電性高分子および有機電荷移動錯体から選択される有機化合物による被覆膜とを備えたことを特徴とする熱電変換素子が提供される。
また、本発明によれば、前記芯材が、非伸縮性材料に伸縮性材料を織り込んだものである前記の熱電変換素子が提供される。
また、本発明によれば、前記導電性高分子が、ポリチオフェン系化合物またはポリフェニレンビニレン系化合物であり、前記有機電荷移動錯体が、p−フェニレンジアミン・テトラシアノキノジメタンまたはテトラチアフルバレン・テトラシアノキノジメタンである前記の熱電変換素子が提供される。
また、本発明によれば、前記被覆膜が、前記芯材に対して3〜50wt%の割合で含まれる前記の熱電変換素子が提供される。
また、本発明によれば、前記芯材が、繊維または繊維の撚糸からなり、該繊維および撚糸の表面が被覆されている前記の熱電変換素子が提供される。
また、本発明によれば、前記被覆膜が、膜厚0.1〜2.5μmを有する前記の熱電変換素子が提供される。
また、本発明によれば、前記被覆膜が、膜厚0.2〜2.2μmを有する前記の熱電反感素子が提供される。
また、本発明によれば、前記芯材が、繊維である前記の熱電変換素子が提供される。
さらに、本発明によれば、前記熱電変換素子と前記被覆膜がない芯材のみとが、弾性限界での引っ張り応力負荷時において、20%以下の伸長率の差を示す前記の熱電変換素子が提供される。
本発明によれば、伸縮可能で、かつ折り曲げ可能な芯材を構成する各繊維に、熱電特性を有する導電性高分子を薄く付着させることで、熱電変換素子の折り曲げ可能なフレキシブル性を実現し、かつ導電性高分子が付着した繊維が全体として見たときに並列に繋がっていることで、導電性を向上させている。本発明は折り曲げ可能なフレキシブル性と導電性を両立させることが可能である。
また、本発明によれば、上記芯材に導電性高分子を付着させることで、折り曲げた際や引き延ばした際に割れの発生を低減し、導通を維持することができる。
さらに、本発明によれば、熱電素子の新規の設計原理と、前記原理を業界で実現するのに必要となる熱電素子の新規の製造プロセスであって、従来のプロセスに比べてプロセスステップの数が大幅に削減され、残ったプロセスステップが連続大量生産に合わせて一貫して調製されるプロセスが提供される。これにより、いずれの所望の種類の熱電材料も使用することができる。
熱電変換素子の部分イメージ図である。 熱電変換素子の部分拡大概念図および該素子を構成する撚糸の拡大断面模式図である。 熱電変換素子の模式図および該素子の起電力方法を示す模式図である。
本発明に用いられる伸縮可能な芯材を構成する繊維としては、綿、絹、麻、モヘヤ、ウール、カシミヤ、アセテート繊維、キュプラ繊維、レーヨン繊維、リヨセル繊維、ポリノジック繊維、再生ポリエステル繊維、エラストマー繊維、スパンデックス繊維、ナイロン繊維、アラミド繊維、ビニロン繊維、ポリ塩化ビニリデン系繊維、ポリ塩化ビニル系繊維、ポリエステル系繊維、ポリアクリロニトリル系繊維、ポリエチレン系繊維、ポリプロピレン系繊維、ポリウレタン系繊維、ポリクラール繊維、ポリ乳酸繊維、アルギン繊維、ポリトリブチレンテレフタレート繊維、ポリブチレンテレフタレート繊維、ゴム繊維、炭素繊維が挙げられる。
非伸縮性繊維と伸縮性繊維は以下のように分類できる。
非伸縮性繊維
非伸縮性繊維としては、綿、絹、麻、モヘヤ、ウール、カシミヤ、アセテート繊維、キュプラ繊維、レーヨン繊維、リヨセル繊維、ポリノジック繊維、再生ポリエステル繊維、ナイロン繊維、アラミド繊維、ビニロン繊維、ポリ塩化ビニリデン系繊維、ポリ塩化ビニル系繊維、ポリエステル系繊維、ポリアクリロニトリル系繊維、ポリエチレン系繊維、ポリプロピレン系繊維、ポリクラール繊維、ポリ乳酸繊維、アルギン酸繊維、炭素繊維等が挙げられる。
伸縮性繊維
また、伸縮性繊維としてはポリウレタン系繊維、エラストマー繊維、スパンデックス繊維、ポリトリブチレンテレフタレート繊維、ポリブチレンテレフタレート繊維、ゴム繊維等が挙げられる。
上記の非伸縮性繊維および伸縮性繊維は、繊維の太さにも依存してそれぞれ1本の繊維を用いて織り込むこともできるが、2本以上の繊維を撚り合わせて撚糸として用いるのが、強度の観点から好ましい。
このようにして得られた非伸縮性繊維(以下、非伸縮性撚糸も意味する)と伸縮性繊維(以下、伸縮性撚糸も意味する)とを織り込んで、本発明で用いられる伸縮可能な芯材を得ることができる。
本発明による熱電変換素子に用いられる素材としては、不織布または織布に伸縮性の材料を織り込むことで伸縮性を持たせた繊維材料が用いられる。この繊維材料を芯材とし、その芯材に導電性高分子を付着させることで、フレキシブルで折り曲げ可能な熱電変換素子が作製される。
導電性高分子は元々フレキシブルな材料ではあるが、導電性高分子を塗布する素材の性質または塗布膜の厚みやなどにより折り曲げると割れが発生したりする。
本発明では上記芯材に導電性高分子を付着させることで、折り曲げた際や引き延ばした際に割れの発生を低減し、導通を維持することができる。
熱電変換特性を有する有機化合物
熱電変換特性を有する有機化合物は、電気伝導性及び熱電特性を有するものからなり、上記の芯材または芯材を形成する撚糸および撚糸を形成する繊維の表面に被覆される。
このような熱電変換特性を有する有機化合物には、導電性高分子、有機電荷移動錯体等がある。これらはドーパントの種類や濃度を変化させることにより電気抵抗等を調整することができる。
導電性高分子
具体的には、共役系の分子構造を有する高分子化合物を用いることができる。
ここで、共役系の分子構造を有する高分子(共役系高分子)とは、高分子の主鎖上の炭素−炭素結合において、一重結合と二重結合とが交互に連なる構造を有している高分子であるか、芳香族化合物または複素環式芳香族化合物が連なる構造を有している高分子を意味する。
このような共役系高分子としては、チオフェン系化合物、ピロール系化合物、アニリン系化合物、アセチレン系化合物、p−フェニレン系化合物、p−フェニレンビニレン系化合物、p−フェニレンエチニレン系化合物、p−フルオレニレンビニレン系化合物、ポリアセン系化合物、ポリフェナントレン系化合物、金属フタロシアニン系化合物、p−キシリレン系化合物、ビニレンスルフィド系化合物、m−フェニレン系化合物、ナフタレンビニレン系化合物、p−フェニレンオキシド系化合物、フェニレンスルフィド系化合物、フラン系化合物、セレノフェン系化合物、アゾ系化合物、金属錯体系化合物、およびこれらの化合物に置換基を導入した誘導体などをモノマーとし、当該モノマーから誘導される繰り返し単位を有する共役系高分子が挙げられる。
また、チオフェン系化合物およびその誘導体から誘導される繰り返し単位を有する共役系高分子としては、ポリチオフェン、チオフェン環に置換基が導入されたモノマーから誘導される繰り返し単位を含む共役系高分子、および、チオフェン環を含む縮合多環構造を有するモノマーから誘導される繰り返し単位を含む共役系高分子が挙げられる。
チオフェン環に置換基が導入されたモノマーから誘導される繰り返し単位を含む共役系高分子としては、ポリ−3−メチルチオフェン、ポリ−3−ブチルチオフェン、ポリ−3−ヘキシルチオフェン、ポリ−3−シクロヘキシルチオフェン、ポリ−3−(2'−エチルヘキシル)チオフェン、ポリ−3−オクチルチオフェン、ポリ−3−ドデシルチオフェン、ポリ−3−(2'−メトキシエトキシ)メチルチオフェン、ポリ−3−(メトキシエトキシエトキシ)メチルチオフェンなどのポリ−アルキル置換チオフェン類、ポリ−3−メトキシチオフェン、ポリ−3−エトキシチオフェン、ポリ−3−ヘキシルオキシチオフェン、ポリ−3−シクロヘキシルオキシチオフェン、ポリ−3−(2'−エチルヘキシルオキシ)チオフェン、ポリ−3−ドデシルオキシチオフェン、ポリ−3−メトキシ(ジエチレンオキシ)チオフェン、ポリ−3−メトキシ(トリエチレンオキシ)チオフェン、ポリ−(3,4−エチレンジオキシチオフェン)などのポリ−アルコキシ置換チオフェン類、ポリ−3−メトキシ−4−メチルチオフェン、ポリ−3−ヘキシルオキシ−4−メチルチオフェン、ポリ−3−ドデシルオキシ−4−メチルチオフェンなどのポリ−3−アルコキシ置換−4−アルキル置換チオフェン類、ポリ−3−チオヘキシルチオフェン、ポリ−3−チオオクチルチオフェン、ポリ−3−チオドデシルチオフェンなどのポリ−3−チオアルキルチオチオフェン類などが挙げられる。
特に、ポリ−3−アルキルチオフェン類、ポリ−3−アルコキシチオフェン類が好ましい。
有機電荷移動錯体
有機電荷移動錯体とは、電子供与体(ドナー、D)と、電子受容体(アクセプター、A)との間での電荷移動により生じる錯体(Dγ+Aγ−、γは電荷移動量)をいう。
有機電荷移動錯体は、そのすべてが電気伝導性及び熱電特性を有しているわけではないが、ある種の有機電荷移動錯体は、相対的に高い電気伝導性及び熱電特性を有している。
このような有機電荷移動錯体としては、具体的には、p−フェニレンジアミン・テトラシアノキノジメタンや、テトラチアフルバレン・テトラシアノキノジメタン等がある。
ドーパント
ドーパントには、有機化合物から電子を受け取るアクセプタードーパント(p型ドーパント)と、有機化合物に電子を与えるドナードーパント(n型ドーパント)がある。
導電性高分子に添加するアクセプタードーパントとしては、具体的には:
(1)Cl、Br、I、ICl、ICl、IBr、IF等のハロゲン、
(2)PF、AsF、SbF、BF、BCl、BBr、SO等のルイス酸、
(3)HF、HCl、HNO、HSO、HClO、リン酸等のプロトン酸、
(4)2−ナフタレンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、カンファースルホン酸等の有機酸、
(5)FeCl、FeOCl、TiCl、ZrCl、NbF、NbCl、TaCl、MoF、WF等の遷移金属化合物
などが挙げられる。
また、ドナードーパントとしては、具体的には:
(1)Li、Na、K、Rb、Cs等のアルカリ金属、
(2)Ca、Sr、Ba等のアルカリ土類金属、
(3)Eu等のランタノイド、
(4)R、R、RAs、R(R:アルキル基)、アセチルコリン、
などが挙げられる。
一般的な繊維は直径10〜20μmであり、その密度は、1.2〜1.7g/cmである。導電性高分子の密度は1.5g/cm前後のモノが多く、繊維に0.1μmの厚みで被覆するには導電性高分子を3wt%程度含む必要がある。
また、熱電変換特性を有する導電性高分子および有機電荷移動錯体から選択される有機化合物の含有量が、50wt%程度またはそれ以上にまで達すると2μmほどの厚膜の被覆膜になり繊維と繊維を橋渡しし膜状の導電性被覆膜を形成する箇所が増加するため、フレキシブル性を発揮できず折り曲げや伸長時に割れが発生し抵抗が増大してしまう。
上記の導電性高分子は、熱電変換素子用芯材に対して、3〜50wt%、好ましくは5〜25wt%の割合で塗布し、乾燥して芯材表面に被覆膜を形成できる。
この導電性高分子からなる被覆膜の厚みは、0.1〜2.5μm、好ましくは0.2〜2.2μmである。
導電性高分子からなる被覆膜の厚みが、上記の範囲内では折り曲げによる亀裂等がより少なくなるようである。
導電性高分子を用いた伸縮可能な芯材への被覆形成方法としては、導電性高分子塗布液に該芯材を浸し、自然に浸透させる方法または圧力をかける方法、芯材を容器に入れ減圧あるいは真空にした後に塗液を添加して浸透させる方法、機械的加圧により塗液を浸透させる方法、芯材を圧縮してできる限り空気を抜いた後に塗液に浸し浸透させる方法等がある。
導電性高分子を用いた伸縮可能な芯材の被覆膜は、該芯材を構成する非伸縮性または伸縮性材料の各撚糸表面のみならず、これら撚糸の各繊維表面をも被覆できる。
芯材は浸透をさせる前に酸やアルカリ、有機溶媒、界面活性剤等での洗浄、表面処理等を行うことも可能である。
乾燥は減圧、加熱下での乾燥、真空下での乾燥、窒素等の不活性雰囲気下などで乾燥を行うことも可能である。
以下、実施例および比較例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明は下記の実施例だけに何ら限定されるものではない。
塗液の調整
固形分濃度1.5wt%のポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン):ポリ(4−スチレンスルホン酸塩)(PEDOT:PSS)溶液(綜研化学株式会社製WED-SM)10gを十分に撹拌して塗液とする。該塗液の導電性高分子濃度は1.5wt%である。
実施例1
綿にスパンデックスを織り込んだ伸縮包帯(白十字株式会社製、幅50mm)を芯材として使用する。この伸縮包帯を幅50mm、長さ130mm切り出し芯材として用いるが、秤量したところ0.72gであった。
該芯材に上記の塗液を1.5g滴下し、圧力をかけることにより芯材に塗液を十分に染み込ませた後に空気中、70℃10分加熱し乾燥させることで、熱電変換素子中において導電性高分子3wt%の被覆膜が形成された折り曲げや伸縮可能な熱電変換素子を作製した。
実施例2
実施例1と同様の芯材に塗液を1.5g滴下し、揉むことで芯材に塗液を十分に染み込ませた後に70℃10分加熱し乾燥させる工程を8回繰り返し、導電性高分子の割合が24wt%の被覆膜が形成された折り曲げ伸縮可能な熱電変換素子を作製した。
実施例3
芯材として綿にゴムを織り込んだ伸縮性の布を使用した。該芯材は幅50mm、長さ130mm、重量0.7gである。
該芯材に塗液を1.5g滴下し、揉むことで芯材に塗液を十分に染み込ませた後に70℃10分加熱し乾燥させる工程を5回繰り返し、導電性高分子の割合が14wt%の被覆膜が形成された折り曲げ伸縮可能な熱電変換素子を作製した。
実施例4
芯材としてアラミド繊維にスパンデックスを織り込んだ伸縮性の布を使用した。該芯材は幅50mm、長さ130mm、重量0.75gである。
該芯材に塗液を1.5g滴下し、揉むことで芯材に塗液を十分に染み込ませた後に70℃10分加熱し乾燥させる工程を5回繰り返し、導電性高分子の割合が13wt%の被覆膜が形成された折り曲げ伸縮可能な熱電変換素子を作製した。
実施例5
芯材として綿にスパンデックスを織り込んだ伸縮包帯(白十字株式会社製)を使用する。該芯材は幅50mmである。該芯材を幅50mm、長さ130mm切り出す。切り出した芯材は0.72gであった。SIGMA-ALDRICH社のポリ[2-メトキシ-5-(2-エチルヘキシルオキシ)-1,4-フェニレンビニレン](以下MEH-PPVという)をクロロホルムに溶解させ、1重量%溶液の塗布液を調製した。この塗布液を該芯材に1.5g滴下し揉むことで芯材に塗液を十分に染み込ませた後、室温(23℃)で減圧(2mmHg(約266N・m−2))乾燥を2時間行う工程を10回繰り返した。その後、ヨウ素をドーピング剤として気相ドーピング(蒸気圧1mmHg(約133N・m−2))を行い、導電性高分子の割合が17wt%の被覆膜が形成された折り曲げ伸縮可能な熱電変換素子を作製した。
実施例6
実施例1と同様の芯材に塗液を1.5g滴下し、揉むことで芯材に塗液を十分に染み込ませた後に70℃10分加熱し乾燥させる工程を15回繰り返し、導電性高分子の割合が44wt%の被覆膜が形成された折り曲げ伸縮可能な熱電変換素子を作製した。
実施例7
実施例1と同様の芯材に塗液を1.3g滴下し、揉むことで芯材に塗液を十分に染み込ませた後に70℃10分加熱し乾燥させる工程を2回繰り返し、導電性高分子の割合が5wt%の被覆膜が形成された折り曲げ伸縮可能な熱電変換素子を作製した。
実施例8
実施例1と同様の芯材に塗液を1.5g滴下し、揉むことで芯材に塗液を十分に染み込ませた後に70℃10分加熱し乾燥させる工程を7回繰り返し、導電性高分子の割合が20wt%の被覆膜が形成された折り曲げ伸縮可能な熱電変換素子を作製した。
実施例9
実施例1と同様の芯材に塗液を1.5g滴下し、揉むことで芯材に塗液を十分に染み込ませた後に70℃10分加熱し乾燥させる工程を17回繰り返し、導電性高分子の割合が50wt%の被覆膜が形成された折り曲げ伸縮可能な熱電変換素子を作製した。
比較例1
芯材として綿にスパンデックスを織り込んだ伸縮包帯(白十字株式会社製)を使用する。該芯材は幅50mmである。該芯材を幅50mm、長さ130mm切り出す。切り出した芯材は0.77gであった。該芯材に塗液を0.3g滴下し、揉むことで芯材に塗液を十分に染み込ませた後に70℃10分加熱し乾燥させることで、導電性高分子の割合が0.5wt%の被覆膜が形成された折り曲げ伸縮可能な熱電変換素子を作製した。
比較例2
芯材として綿にスパンデックスを織り込んだ伸縮包帯(白十字株式会社製)を使用する。該芯材は幅50mmである。該芯材を幅50mm、長さ130mm切り出す。切り出した芯材は0.72gであった。該芯材に塗液を1.5g滴下し、揉むことで芯材に塗液を十分に染み込ませた後に70℃10分加熱し乾燥させる工程を20回繰り返し、導電性高分子の割合が60wt%の被覆膜が形成された熱電変換素子を作製した。
比較例3
芯材として綿にスパンデックスを織り込んだ伸縮包帯(白十字株式会社製)を使用する。該芯材は幅50mmである。該芯材を幅50mm、長さ130mm切り出す。切り出した芯材は0.75gであった。熱電変換材料としてBiTeを使用した。平均粒径2.3μmのBiTe粉末0.25gを芯材に均一に付着させ、放電プラズマ焼結装置にて、昇温速度100℃/min、焼結温度300℃、焼結圧力49MPa、焼結時間3minの条件で焼結して熱電変換素子を作製したが完全な被覆膜は形成されなかった。
比較例4
200mm×200mmの厚み10mmのシリコンゴム板の中央を150mm×150mmくりぬきシリコンゴム板のマスクを作製した。該マスクを、200mm×200mmの厚み0.5mmシリコンゴム板の台座上にのせ、マスク中央150mm×150mmのくりぬいた部分に塗液を10g流しこみ、70℃60分加熱し乾燥させ厚み3mmのシリコンゴム板のマスクを剥がし、厚み5.2μmの熱電変換材料を作製した。
該熱電変換材料をシリコンゴム板の台座ごと切断し、台座に乗った状態で各評価を行った。ただし、熱電変換材料含有前後の伸長率差の評価については、熱電変換素子100%の比較例のため熱電変換材料含有前が存在せず実施していない。
測定評価方法
試験片作製方法
縦5cm横13cmの四角形の試験片を作製し、図3に示すように、その伸長方向の両端を銅電極に電気的に接続する。接続する例としては銅テープに試験片の端部を乗せ、導電性銀ペースト(ドータイト:藤倉化成社製)で銅テープと試験片を電気的に接続し固定する方法がある。
起電力確認方法
図3に示すように両端の電極を高温側60±5℃、低温側20±5℃に維持し、デジタルエレクトロメータTR8652(ADVANTEST社製)に各電極とアースを接続することで電極間の電圧を測定しゼーベック効果による起電力を確認した。
抵抗の測定法
図3におけるデジタルエレクトロメータTR8652(ADVANTEST社製)を、ロレスタGPMCP-T600(株式会社三菱化学アナリテック社製)の装置に替えて4端子法にて測定した。
折り曲げ耐性試験
上記の試験片を電極の中間地点の同じ位置で180°および−180°往復折り曲げを行う。150回往復折り曲げを行い、折り曲げ前の素子の抵抗と折り曲げ後の素子の抵抗を測定し、抵抗の増加率を求めた。
抵抗の増加率%は以下の式により算出した。
抵抗の増加率(%)=試験後の抵抗値/試験前の抵抗値×100
折り曲げ耐性の評価
A:抵抗の増加率が110%以下
B:抵抗の増加率が110〜120%
C:抵抗の増加率が120%より上
D:折り曲げ前の抵抗値が10000以上
伸縮耐性試験
試験片を通常時の1.5倍の長さに伸縮可能方向に伸長させた状態で抵抗測定を行い、抵抗の増加率を求める。抵抗の増加率%は、以下の式により算出した。
抵抗の増加率(%)=試験後の抵抗値/試験前の抵抗値×100
伸縮体制の評価
A:抵抗の増加率が110%以下
B:抵抗の増加率が110〜120%
C:抵抗の増加率が120%より上
D:伸長前の抵抗値が10000以上
熱電変換材料含有前後の伸長率差の確認方法
熱電変換素子含有前に基材の弾性限界での伸長率を測定する。測定方法は、基材の伸長方向の両端1cmをクリップなどではさみ固定し、十分な高さに吊るした状態で下端の固定した部分に重りを吊るして伸縮を確認し、弾性限界となる荷重を測定し、弾性限界の伸長率を測定する。熱電変換材料含有後についても同様に、弾性限界の伸長率を測定する。熱電変換材料含有前後の伸長率差は、以下の式により算出した。
伸長率差=熱電変換材料含浸前の弾性限界の伸長率−熱電変換材料含浸後の弾性限界の伸長率
熱電変換材料含有前後の伸長率差の評価
A:伸長率差が10%以下
B:伸長率差が10〜20%
C:伸長率差が20%より上
D:弾性変化しない
熱電変換材料含有前後の弾性限界応力負荷時の伸長率の測定方法と定義
応力が無い状態での芯材の長さを測定し、弾性限界の引っ張り応力を加えた状態での芯材の長さを測定し、熱電変換材料含有前の伸長率を求めた。
同様に、応力が無い状態での熱電変換素子の長さを測定し、弾性限界の引っ張り応力を加えた状態での熱電変換素子の長さを測定し、熱電変換材料含有後の伸長率を以下の式により算出した。
伸長率(%)=弾性限界の引っ張り応力を加えた状態での長さ/応力が無い状態での長さ×100
被覆厚の測定
被覆前の芯材(繊維状)の平均の大きさ(繊維の径)および被覆後の平均の大きさについてはSEMにて測定し被覆前後の平均の大きさの差を被覆膜の膜厚とした。
総合評価
起電力が確認できないものは評価をDとした。
折り曲げ耐性、伸縮耐性、伸長率の評価結果の基づく総合評価
A:3項目ともA
B:1項目以上にB、他にA
C:1項目以上にC、他にAまたはB
D:1項目以上にD
前記の実施例1〜9および比較例1〜4で作製した熱電変換素子について、上記の折り曲げ耐性、伸縮耐性、伸長率の各項目に対して評価した結果を以下の表にまとめて示す。
実施例1〜9で得られた熱電変換素子は、膜厚0.1〜2.5μmの被覆膜を有していることが判明した。
また、熱電変換素子を180°〜−180°まで150回往復折り曲げを行った耐性評価において、実施例1〜9で得られた熱電変換素子は、折り曲げ前後の抵抗の変化において105〜195%の抵抗増加率を示し、導電性を維持していることが分かった。
また、実施例1〜9で得られた熱電変換素子の抵抗値と、該素子を1.5倍の長さに伸長させた状態での抵抗値を比較したところ、抵抗の増加率は、100〜200%で、該素子が導電性を維持していることが判明した。
さらに、導電性高分子または有機電荷移動錯体による処理前の芯材と、処理後に得られた熱電変換素子の伸長率の変化を評価したところ、伸長率の差は1〜20%の範囲内であることが判明した。
最後に、実施例1〜9で得られた熱電変換素子の起電力を評価したところ、9〜42μV/Kであることが判明した。
一方、実施例1〜9および比較例1、2で得られた熱電変換素子の評価結果を、折り曲げ耐性の観点からみてみると、熱電変換材料割合が熱電変換素子用芯材に対して、3〜50wt%がよく、より好ましくは伸縮耐性も良好な5〜25wt%であることが判明した。
熱電変換材料の割合が3wt%より小さい場合には完全な被覆膜が形成され難く、被覆漏れが起こり得ることが判明した。
また、熱電変換材料の割合が50wt%より高い場合には、被覆膜の可撓性が乏しくなり、熱電変換材料による被覆膜に亀裂が入ることによる性能低下が起こることが判明した。
被覆膜の膜厚については折り曲げ耐性の観点から0.1〜2.5μmがよく、より好ましくは伸縮耐性も良好な0.2〜2.2μmであればよいことが分かる。
被覆膜厚が0.1μmより小さい場合は完全な被覆膜が形成されないことがあり、被覆漏れにより、熱電変換素子の性能低下が起こることが分かった。
また、被覆膜の膜厚が2.5μmより厚い場合には、被覆膜に亀裂が入ることによる熱電変換素子の性能低下が起こることが分かった。
また、熱電変換材料含有前後での伸長率の差が20%以下であれば、熱電変換材料による被覆膜形成前の芯材と比較しても遜色なく使用でき、10%以下なら繰り返しにも強くより好ましいことが分かった。
一方、比較例1で得られた熱電変換素子では、導電性高分子の割合が低すぎるため、1枚の熱電変換素子内における繊維間の薄膜導電性高分子が十分に電気的に接続することが出来ず、折り曲げ時や伸縮時に導通を確認できず、起電力も確認できなかった。
比較例2で得られた熱電変換素子では、導電性高分子の割合が高すぎるため、繊維間の導電性高分子が厚膜化しフレキシブル性が損なわれた。その結果、折り曲げや伸長時に割れが発生し、抵抗の増加や弾性変化しない等の問題が発生した。
比較例3で得られた熱電変換素子では、非伸縮性繊維と伸縮性繊維が焼結によって分解され、芯材に熱電変換材料を膜化することが出来なかった。
無機系の熱電変換素子では焼結によって成型することが一般的であるため無機系の熱電変換材料を用いるには、さらなる改善が必要であることが分かった。
比較例4で得られた熱電変換素子では、多少のフレキシブル性はあるものの、折り曲げると割れが発生し、また伸長についても1.5倍の長さに伸長させることができず割れた。
本発明によれば、伸縮可能な芯材を構成する各繊維に、熱電特性を有する導電性高分子を薄く付着させることで、熱電変換素子の折り曲げ可能なフレキシブル性を実現し、かつ導電性高分子が付着した繊維が全体として見たときに並列に繋がっていることで、導電性を向上させている。本発明は折り曲げ可能なフレキシブル性と導電性を両立させることが可能である。

Claims (9)

  1. 伸縮可能で、かつ折り曲げ可能な芯材と、その表面に熱電変換特性を有する導電性高分子および有機電荷移動錯体から選択される有機化合物による被覆膜とを備えたことを特徴とする熱電変換素子。
  2. 前記芯材が、非伸縮性材料に伸縮性材料を織り込んだものである請求項1に記載の熱電変換素子。
  3. 前記導電性高分子が、ポリチオフェン系化合物またはポリポリフェニレンビニレン系化合物であり、前記有機電荷移動錯体が、p−フェニレンジアミン・テトラシアノキノジメタンまたはテトラチアフルバレン・テトラシアノキノジメタンである請求項1または2に記載の熱電変換素子。
  4. 前記被覆膜が、前記芯材に対して3〜50wt%の割合で含まれる請求項1〜3のいずれか1つに記載の熱電変換素子。
  5. 前記芯材が、繊維または繊維の撚糸からなり、該繊維および撚糸の表面が被覆されている請求項1〜4のいずれか1つに記載の熱電変換素子。
  6. 前記被覆膜が、膜厚0.1〜2.5μmを有する請求項1〜5のいずれか1つに記載の熱電変換素子。
  7. 前記被覆膜が、膜厚0.2〜2.2μmを有する請求項1〜6にいずれか1つに記載の熱電変換素子。
  8. 前記芯材が、繊維である請求項1〜7のいずれか1つに記載の熱電変換素子。
  9. 前記熱電変換素子と前記被覆膜がない芯材のみとが、弾性限界での引っ張り応力負荷時において、20%以下の伸長率の差を示す請求項1〜8のいずれか1つに記載の熱電変換素子。

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