JP2018022659A - 静電容量式入力装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】入力操作の検出精度を保ちつつ、組み立て性の良好な静電容量式入力装置を提供する。【解決手段】静電容量式入力装置は、物体の近接に伴って静電容量が変化する導電部材40と、導電部材40に蓄積される電荷に基づいて導電部材40の静電容量を検出する静電容量検出回路83と、導電性を有し、弾性力によって導電部材40を押圧する弾性部材50A,50Bと、弾性部材50A,50Bが実装され、弾性部材50A,50Bと静電容量検出回路83とを接続する配線が形成された基板81とを備える。導電部材40が、導電性樹脂により形成された本体41と、本体41に圧入された金属部材42A,42Bとを有する。金属部材42A,42Bが、弾性部材50A,50Bと接触する接触面421A,421Bを有する。【選択図】図4
Description
本発明は、静電容量の変化に基づいて入力操作を検知する静電容量式入力装置に関する。
静電容量式入力装置は、機械式スイッチを用いないため耐久性が高く、また、操作面を樹脂等で覆うことができるため防水・防塵性能に優れており、しかも、操作面に部品を配置する必要がないため外観デザインの自由度が高いという種々の優れた特徴を有する。
下記の特許文献1に記載される静電容量式入力装置では、非導電性樹脂からなる第1部材と、導電性樹脂からなる第2部材とが一体に成型されており、第2部材の静電容量の変化に基づいて入力操作の有無が判断される。この静電容量式入力装置では、静電容量の検出を行う回路を実装した回路基板と第2部材との電気的接続に導電性弾性部材が使用される。
この特許文献1に記載される静電容量式入力装置では、一体成型された第1部材及び第2部材が回路基板に対して移動可能である。押圧操作によって第1部材及び第2部材が移動すると、これに応じて回路基板に実装されたスイッチ部材のオンオフ状態が切り換わる。押圧操作に伴う導電性弾性部材の伸張のストロークが比較的長いことから、特許文献1に記載される静電容量式入力装置では、導電性弾性部材として比較的サイズの大きいコイルバネが使用されている。コイルバネは、第2部材に設けられた筒状のバネ保持部によって保持される。
一方、上記のように押圧操作でスイッチ部材をオンオフする機能を持たない静電容量式入力装置の場合は、導電性弾性部材における伸張ストロークを短くしてもよいため、導電性弾性部材のサイズを小さくすることができる。導電性弾性部材が小型になると、コストの高い金めっきなどめっき量を低減できる。しかしながら、特許文献1のように筒状のバネ保持部を用いてコイルバネを保持する構造では、コイルバネのサイズが小さくなるほど取り付け作業が困難になり、組み立て性が低下するという不利益や、コイルバネの保持の安定性が低下するという不利益がある。
また、コイルバネのサイズが小さくなると、バネ保持部を形成する導電性樹脂とコイルバネとの接触面積が小さくなり、両者の接触抵抗が不安定に大きくなる。これにより、静電容量の検出感度が低下してばらつきが大きくなり、入力操作の検出精度が低下するという不利益もある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、入力操作の検出精度を保ちつつ、組み立て性の良好な静電容量式入力装置を提供することにある。
本発明に係る静電容量式入力装置は、物体の近接に伴って静電容量が変化する導電部材と、前記導電部材に蓄積される電荷に基づいて前記導電部材の前記静電容量を検出する静電容量検出回路と、導電性を有し、弾性力によって前記導電部材を押圧する弾性部材と、前記弾性部材が実装され、前記弾性部材と前記静電容量検出回路とを接続する配線が形成された基板とを備える。前記導電部材が、導電性樹脂により形成された本体と、前記本体に圧入された金属部材とを有する。前記金属部材が、前記弾性部材と接触する接触面を有する。
この構成によれば、前記基板に実装された前記弾性部材の弾性力によって前記導電部材が押圧される。これにより、前記弾性部材のサイズが小さい場合でも、小型の電子部品のように前記基板へ前記弾性部材を実装できるため、組み立て性がよい。また、上記の構成によれば、導電性樹脂で形成された前記導電部材の前記本体に前記金属部材が圧入されるため、前記本体と前記金属部材との接触面積が大きくなり、両者の接触抵抗が安定的に小さくなる。この金属部材の前記接触面が前記弾性部材に接触することから、前記本体と前記金属部材との接触抵抗が小さくなることにより、前記本体から前記弾性部材を介して前記静電容量検出回路に至る経路の電気抵抗が小さくなる。これにより、前記静電容量検出回路における前記静電容量の検出感度が良好に保たれる。
好適に、上記静電容量式入力装置は、前記弾性力に抗して前記導電部材を前記基板に対して係止する係止部を有する。
この構成によれば、前記基板に実装された前記弾性部材の弾性力により押圧される前記導電部材が、前記係止部により、前記基板に対して前記弾性力に抗して係止される。これにより、前記導電部材と前記弾性部材との間で安定した接触圧が得られるため、両者の接触抵抗が安定する。
好適に、前記金属部材が、前記導電部材の前記本体の孔にねじ込まれたセルフタップネジを含む。
この構成によれば、前記本体への前記金属部材の圧入が前記セルフタップネジのねじ込みによって行われるため、組み立て性がよい。
好適に、前記セルフタップネジが、ねじ込み方向の先端に前記接触面を有する。
この構成によれば、前記セルフタップネジのねじ込み量を変化させることにより、前記接触面における前記弾性部材の接触状態が調節される。そのため、部品の寸法精度にばらつきがある場合でも、前記セルフタップネジを用いて前記調節を行うことにより、前記接触状態を適切な状態にすることが可能になる。
好適に、上記静電容量式入力装置は、前記基板を保持する保持部材を備える。前記係止部が、前記保持部材と一体に設けられる。前記弾性部材が実装された前記基板の一方の面を臨む平面視において、前記セルフタップネジの頭部が前記保持部材から露出している。
この構成によれば、前記基板を前記保持部材において保持させるとともに、前記保持部材と一体に設けられた前記係止部において前記導電部材を係止させた状態で、前記セルフタップネジの前記頭部が前記保持部材から露出する。そのため、前記保持部材に前記基板と前記導電部材とを組み付けた後、前記保持部材から露出した前記セルフタップネジの前記頭部をドライバー等で回すことにより、前記セルフタップネジと前記弾性部材との接触状態を調節することが可能になる。
好適に、前記弾性部材が、板状金属体を曲げて形成された板バネである。
この構成によれば、線状金属体をらせん状に巻いたコイルバネに比べて、小さいサイズで大きな弾性力が得られるため、前記弾性部材と前記導電部材との適切な接触抵抗を確保しつつ、前記弾性部材の小型化を図ることが可能になる。
本発明によれば、入力操作の検出精度を保ちつつ、組み立て性の良好な静電容量式入力装置を提供することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態に係る静電容量式入力装置について説明する。本実施形態に係る静電容量式入力装置は、例えば車両における空調用の操作パネルなど、各種の機器の操作パネルに使用される入力装置であり、操作面での入力操作(タッチ操作等)を検知する。図1は、本発明の実施形態に係る静電容量式入力装置の一例を示す斜視断面図である。図2は、図1に示す斜視断面図において外殻部材10の図示を省略した図である。図3は、図2に示す斜視断面図において更に保持部材20の図示を省略した図である。
なお、本明細書では、互いに直交する3つの方向を「X」、「Y」及び「Z」とする。また、X方向に含まれる互いに逆向きの方向を「X1」及び「X2」とし、Y方向に含まれる互いに逆向きの方向を「Y1」及び「Y2」とし、Z方向に含まれる互いに逆向きの方向を「Z1」及び{Z2」とする。
図1に示すように、本実施形態に係る静電容量式入力装置は、Z1側に位置する外殻部材10と、Z2側に位置する底部ケース部材30と、Z方向においてこれらの中間に位置する保持部材20とを有する。静電容量式入力装置は、外殻部材10と底部ケース部材30とによって概ね全体が囲われており、これらの部材がネジやスナップインなどによって保持部材20に一体的に固定される。外殻部材10及び底部ケース部材30によって囲われた内側には、電子部品が実装される基板81及び82が収容される。基板81及び82は、概ねXY平面に平行な部品実装面をそれぞれ有する。基板81が基板82に比べてZ1側に配置される。基板81及び82も、ネジなどによって保持部材20に固定される。
外殻部材10は、樹脂などの非導電性材料によって形成されており、操作者の指などの物体が接触可能な操作面14と、操作面14に対向する内面15とを持つ。操作面14はZ1側を臨み、内面15はZ2側を臨む。操作面14及び内面15は、全体としてX方向及びY方向に広がった曲面であり、中央付近からX1方向へ向かうにつれてZ2方向に傾斜している。
外殻部材10は、後述する発光素子73の光を透過する透明層11と、当該光の透過を遮る着色層12とを有する。透明層11はZ1側において操作面14を持ち、着色層12はZ2側において内面15を持つ。透明層11と着色層12は、例えば二色成型によって一体に形成される。
本実施形態に係る静電容量式入力装置は、操作面14への物体の近接に伴って静電容量が変化する導電部材40を有する。図1〜図3の例において、導電部材40は外殻部材10の内面15側(Z2側)に位置しており、操作面14側の物体(指など)とは直接接触しない。
図3に示すように、導電部材40は、導電性樹脂により形成された本体41と、導電部材40に圧入された金属部材42A及び42Bを有する。導電部材40は、基板81のZ1側の部品実装面と外殻部材10の内面15との間に位置する。図2に示すように、保持部材20は、基板81と外殻部材10との間においてXY平面と略平行に広がった床部21と、床部21において導電部材40の本体41の周囲を囲むように立設された複数のガイドリブ22A〜22Cを有する。本体41の外面には、Z方向に延びた複数の突条44A〜44Gが設けられており、この突条44A〜44Gがガイドリブ22A〜22Cの各内面に設けられた溝と嵌合する。これにより、導電部材40は、XY平面と平行な方向についてはガイドリブ22A〜22Cによって移動を規制される一方、XY平面と垂直な方向(Z方向)については移動可能となっている。
図4は、図1の4−4線を通るY方向に垂直な面によって切断された断面をY2側からみた断面図である。図3及び図4に示すように、本実施形態に係る静電容量式入力装置は、基板81に実装された2つの導電性の弾性部材50A及び50Bを有する。弾性部材50A及び50Bは、基板81のZ1側の部品実装面に半田付けされており、基板81に形成された配線を介して後述する静電容量検出回路83(図7)に接続される。弾性部材50A及び50Bは、それぞれ導電部材40と接触しており、弾性力によって導電部材40を外殻部材10側(Z1方向)に押圧する。弾性部材50Aは金属部材42Aの接触面421Aと接触し、弾性部材50Bは金属部材42Bの接触面421Bと接触する。以下、弾性部材50A及び50Bを区別せずに「弾性部材50」と記し、金属部材42A及び42Bを区別せずに「金属部材42」と記し、接触面421A及び421Bを区別せずに「接触面421」と記す場合がある。
図5は、弾性部材50の一例を示す図である。図5Aは斜視図であり、図5Bは平面図である。
弾性部材50は、板状金属体を曲げて形成された板バネであり、帯状板部材52及び53と、帯状板部材52及び53の一方の端部がそれぞれ接続された矩形板部材51とを有する。帯状板部材52及び53は、XY平面に対して垂直な中心線Lの周りを同一方向へ螺旋状に曲げられている。矩形板部材51は、Z方向からみた平面視においてほぼ正方形である。帯状板部材52及び53と矩形板部材51との接続部分は、当該正方形の中心(中心線L)に対して互いに点対称となる位置にあり、当該正方形の対角の頂点から当該正方形の対向する辺に沿って延在している。図5Aに示すように、帯状板部材52及び53は、矩形板部材51に接続された一方の端部から他方の端部へ向かうにつれて、矩形板部材51からZ1方向に離れるとともに、螺旋の旋廻の径が小さくなっている。矩形板部材51に接続されていない帯状板部材52の他方の端部には、金属部材42と接する接触部55が設けられている。接触部55において螺旋の旋廻の中心に対応する位置には、Z1方向へ突出した突起56が設けられている。帯状板部材53の他方の端部は、この接触部55に対してZ2側に位置する。弾性部材50は、接触部55に接触する金属部材42をZ1方向に押圧する弾性力を生じる。
弾性部材50は、板状金属体を曲げて形成された板バネであり、帯状板部材52及び53と、帯状板部材52及び53の一方の端部がそれぞれ接続された矩形板部材51とを有する。帯状板部材52及び53は、XY平面に対して垂直な中心線Lの周りを同一方向へ螺旋状に曲げられている。矩形板部材51は、Z方向からみた平面視においてほぼ正方形である。帯状板部材52及び53と矩形板部材51との接続部分は、当該正方形の中心(中心線L)に対して互いに点対称となる位置にあり、当該正方形の対角の頂点から当該正方形の対向する辺に沿って延在している。図5Aに示すように、帯状板部材52及び53は、矩形板部材51に接続された一方の端部から他方の端部へ向かうにつれて、矩形板部材51からZ1方向に離れるとともに、螺旋の旋廻の径が小さくなっている。矩形板部材51に接続されていない帯状板部材52の他方の端部には、金属部材42と接する接触部55が設けられている。接触部55において螺旋の旋廻の中心に対応する位置には、Z1方向へ突出した突起56が設けられている。帯状板部材53の他方の端部は、この接触部55に対してZ2側に位置する。弾性部材50は、接触部55に接触する金属部材42をZ1方向に押圧する弾性力を生じる。
図4に示すように、導電部材40の本体41は、金属部材42Aが圧入される孔46Aと、金属部材42Bが圧入される孔46Bとを有する。孔46A及び46Bは、それぞれ本体41をZ方向に貫通する。孔46Aは、本体41のX2側に設けられた脚部47Aを貫通する。孔46Bは、本体41のX1側に設けられた脚部47Bを貫通する。以下、孔46A及び46Bを区別せずに「孔46」と記す場合がある。
本実施形態において、金属部材42はセルフタップネジであり、本体41の孔46にねじ込まれる。セルフタップネジ(金属部材42)のねじ込み方向(Z2方向)の先端には、弾性部材50との接触面421が設けられる。セルフタップネジ(金属部材42)のZ1側の端部には、ドライバー等の工具の先端と嵌合する頭部が設けられる。この頭部は、弾性部材50が実装された基板81の一方の面を臨む平面視(基板81をZ1側からみた平面視)において、保持部材20から露出している。図2及び図4に示すように、金属部材42Aの頭部は保持部材20の開口部23AにおいてZ1側に露出し、金属部材42Bの頭部は保持部材20の開口部23BにおいてZ1側に露出する。そのため、導電部材40及び基板81を保持部材20に固定した状態で、セルフタップネジ(金属部材42)のねじ込み量をドライバー等により調節することが可能である。
本実施形態に係る静電容量式入力装置は、弾性部材50のZ1方向の弾性力に抗して導電部材40を基板81に対して係止する係止部60A及び60Bを有する。係止部60Aは、本体41のX2側の脚部47AにおいてX2側に突出した係止突起43Aに当接し、Z1方向への係止突起43Aの移動を阻止する。係止部60Bは、本体41のX1側の脚部47BにおいてX1側に突出した係止突起43Bに当接し、Z1方向への係止突起43Bの移動を阻止する。
係止部60A及び60Bは、それぞれ保持部材20と一体に設けられている。係止部60Aは、金属部材42Aの頭部が露出する保持部材20の開口部23Aの内側に設けられる。係止部60Bは、金属部材42Bの頭部が露出する保持部材20の開口部23Bの内側に設けられる。
図6は、図1の6−6線を通るY方向に垂直な面によって切断された断面をY2側からみた断面図である。図6に示すように、基板81のZ1側の部品実装面には、LED等の発光素子73A〜73Cが実装される。この発光素子73A〜73Cは、導電部材40の静電容量の変化に基づく入力操作の検出結果に応じて点灯若しくは消灯するように駆動される。
図2及び図6に示すように、導電部材40の本体41の内側には空洞48が形成されており、その空洞48内に第1導光部材71が配置される。発光素子73A〜73Cから放射される光は、第1導光部材71によってZ1方向の外殻部材10に導かれる。導電部材40には、第1導光部材71のZ1側の端面と対向する領域に開口部49が形成されており、この開口部49に第2導光部材72が嵌合される。第1導光部材71からの光は、第2導光部材72によって外殻部材10へ更に導かれる。外殻部材10の着色層12には、第2導光部材72と対向する領域に開口部13が形成されており、この開口部13に透明層11が嵌入されている。第2導光部材72からの光は、開口部13に嵌入された透明層11を透過して静電容量式入力装置の外側に放射される。
図4に示すように、導電部材40の端面45と外殻部材10の内面15との間には緩衝層90が設けられており、この緩衝層90を介して端面45と内面15とが密着している。緩衝層90は、例えば低反発ウレタンなどの弾性材や、弾性材を基材として両面に粘着面を備えた両面テープを用いて形成される。緩衝層90は、弾性部材50A,50BによるZ1方向の弾性力によって圧縮される。緩衝層90を設けることにより、導電部材40の端面45と外殻部材10の内面15との密着性がよくなり、両者の間隙のばらつきが小さくなる。これにより、外殻部材10を介して操作面14に近接する物体と導電部材40との静電容量のばらつきが小さくなり、物体の近接に伴う静電容量の変化を精度よく検出できるようになるため、入力操作の検知の精度が向上する。なお、緩衝層90は、第2導光部材72からの光を静電容量式入力装置の外部へ放射させるため、図6に示すように、第2導光部材72と外殻部材10との間の領域を避けて配置される。
図7は、本実施形態に係る静電容量式入力装置において静電容量の検出に関わる構成の一例を示す図である。本実施形態に係る静電容量式入力装置は、導電部材40に蓄積される電荷に基づいて、操作面14への物体100(指など)の近接に伴う導電部材40の静電容量を検出する静電容量検出回路83を有する。例えば、静電容量検出回路83は、一定の振幅のパルス電圧を導電部材40へ周期的に印加し、このパルス電圧によって導電部材40と基準電位(グランド)との間に蓄積された電荷を検出する。静電容量検出回路83が検出した電荷は、操作面14に近接する物体100と導電部材40との間の静電容量にほぼ比例する。静電容量検出回路83は、例えばアナログ−デジタル変換器を含んでおり、検出した電荷の大きさを示す所定ビット長の検出データDoutを出力する。静電容量検出回路83は、1つ若しくは複数の電子部品により構成されており、基板81や基板82に実装される。
以上説明したように、本実施形態に係る静電容量式入力装置によれば、基板81に実装された弾性部材50の弾性力によって導電部材40が押圧され、弾性部材50と導電部材40との電気的な接触が確保される。これにより、弾性部材50のサイズが小さい場合でも、小型の電子部品(表面実装部品など)のように基板81へ弾性部材50を簡易に実装できるため、良好な組み立て性を実現できる。
また、本実施形態に係る静電容量式入力装置によれば、導電性樹脂により形成された導電部材40の本体41に金属部材42が圧入されるため、本体41と金属部材42との接触面積が大きくなる。両者の接触面積が大きくなると、本体41の導電性樹脂に拡散される導電性フィラー(カーボンフィラーなど)が金属部材42に触れ易くなり、本体41と金属部材42との接触抵抗が安定的に小さくなる。この金属部材42の接触面421が弾性部材50と接触するため、本体41と金属部材42との接触抵抗が小さくなることで、本体41から弾性部材50を介して静電容量検出回路83に至る経路の電気抵抗が小さくなる。従って、静電容量検出回路83における静電容量の検出感度が良好に保たれる。
また、本実施形態に係る静電容量式入力装置によれば、基板81に実装された弾性部材50の弾性力により導電部材40が押圧される一方で、この導電部材40が係止部60A,60Bにより、基板81に対して弾性力に抗して係止される。これにより、導電部材40と基板81との離間距離が一定となり、導電部材40と弾性部材50との間で安定した接触圧が得られるため、導電部材40と弾性部材50との間で適切な接触抵抗を安定的に確保することができる。
また、本実施形態に係る静電容量式入力装置によれば、金属部材42がセルフタップネジであり、本体41の孔46にセルフタップネジ(金属部材42)がねじ込まれている。これにより、本体41への金属部材42の圧入をドライバー等の工具で簡単に行うことができるため、組み立て性がよい。その上、本体41と金属部材42とを強く密着させることができるため、本体41と金属部材42との接触抵抗をより安定的に小さくすることができる。
また、本実施形態に係る静電容量式入力装置によれば、セルフタップネジ(金属部材42)のねじ込み方向(Z2方向)の先端に設けられた接触面421が弾性部材50と接触する。セルフタップネジ(金属部材42)のねじ込み量を変化させることにより、接触面421における弾性部材50との接触状態が調節される。そのため、部品の寸法精度にばらつきがある場合でも、セルフタップネジ(金属部材42)を用いて上記の調節を行うことにより、セルフタップネジ(金属部材42)と弾性部材50との接触状態を適切な状態にすることが可能になる。
また、本実施形態に係る静電容量式入力装置によれば、基板81を保持部材20において保持させるとともに、保持部材20と一体に設けられた係止部60A,60Bにおいて導電部材40を係止させた状態で、セルフタップネジ(金属部材42)の頭部が保持部材20から露出する。そのため、保持部材20に基板81と導電部材40とを組み付けた後、保持部材20から露出したセルフタップネジ(金属部材42)の頭部をドライバー等で回すことにより、セルフタップネジ(金属部材42)と弾性部材50との接触状態を調節できる。従って、良好な組み立て性を実現しつつ、セルフタップネジ(金属部材42)と弾性部材50との接触状態を簡単に調節できる。
また、本実施形態に係る静電容量式入力装置によれば、セルフタップネジ(金属部材42)の頭部を保持部材20から露出させるための開口部23A,23Bの内側に係止部60A,60Bが設けられているため、係止部60A,60Bの設置場所を開口部23A,23Bと別に確保する場合に比べて保持部材20の構成が簡易になり、サイズを小型にすることができる。
また、本実施形態に係る静電容量式入力装置によれば、板状金属体を曲げて形成された板バネを弾性部材50として用いているため、線状金属体をらせん状に巻いたコイルバネなどに比べて、小さいサイズで大きな弾性力を得ることができる。これにより、弾性部材50と導電部材40との適切な接触抵抗を確保しつつ、弾性部材50のサイズを小型にすることができる。
本発明は上述した実施形態には限定されない。すなわち、当業者は、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し、様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
例えば、上述した実施形態では、導電部材40に圧入された2つの金属部材42と、基板81に実装された2つの弾性部材50とが接触しているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、導電部材に圧入される金属部材は1つでもよいし、3以上でもよい。また、金属部材に接触する弾性部材は1つでもよいし、3以上でもよい。更に、1つの金属部材が複数の弾性部材と接触してもよいし、複数の金属部材が1つの弾性部材と接触してもよい。
10…外殻部材、11…透明層、12…着色層、13…開口部、14…操作面、15…内面、20…保持部材、21…基部、22A〜22C…ガイドリブ、23A,23B…開口部、30…底部ケース部材、40…導電部材、41…本体、42,42A,42B…金属部材、421,421A,421B…接触面、43A,43B…係止突起、44A〜44G…突条、45…端面、46,46A,46B…孔、47A,47B…脚部、48…空洞、49…開口部、50,50A,50B…弾性部材、51…底部、52,53…板状金属体、55…接触部、56…突起、60A,60B…係止部、71…第1導光部材、72…第2導光部材、73A〜73C…発光素子、81,82…基板、83…静電容量検出回路、90…緩衝層
Claims (6)
- 物体の近接に伴って静電容量が変化する導電部材と、
前記導電部材に蓄積される電荷に基づいて前記導電部材の前記静電容量を検出する静電容量検出回路と、
導電性を有し、弾性力によって前記導電部材を押圧する弾性部材と、
前記弾性部材が実装され、前記弾性部材と前記静電容量検出回路とを接続する配線が形成された基板とを備え、
前記導電部材が、
導電性樹脂により形成された本体と、
前記本体に圧入された金属部材とを有し、
前記金属部材が、前記弾性部材と接触する接触面を有する、
静電容量式入力装置。 - 前記弾性力に抗して前記導電部材を前記基板に対して係止する係止部を有する、
請求項1に記載の静電容量式入力装置。 - 前記金属部材が、前記導電部材の前記本体の孔にねじ込まれたセルフタップネジを含む、
請求項1に記載の静電容量式入力装置。 - 前記セルフタップネジが、ねじ込み方向の先端に前記接触面を有する、
請求項2又は3に記載の静電容量式入力装置。 - 前記基板を保持する保持部材を備え、
前記係止部が、前記保持部材と一体に設けられており、
前記弾性部材が実装された前記基板の一方の面を臨む平面視において、前記セルフタップネジの頭部が前記保持部材から露出している、
請求項3に記載の静電容量式入力装置。 - 前記弾性部材が、板状金属体を曲げて形成された板バネである、
請求項1乃至5の何れか一項に記載の静電容量式入力装置。
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JP2016154838A JP2018022659A (ja) | 2016-08-05 | 2016-08-05 | 静電容量式入力装置 |
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