JP2018018120A - 印刷システム、情報処理システム、方法およびプログラム - Google Patents

印刷システム、情報処理システム、方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】優先すべき可能性がある印刷要求の存在をユーザに認識させることができる印刷システムを提供する。【解決手段】クライアント端末から送信された印刷要求を画像形成装置に送信して印刷させる印刷システムであって、前記クライアント端末から送信された印刷要求を保持するとともに、複数の画像形成装置のうちの一の画像形成装置から該印刷要求に対応する印刷開始要求を受信したことに応答して、該印刷要求に対応する印刷データを該一の画像形成装置に送信する印刷管理手段と、ユーザ間の優先関係を示す優先関係情報を保持する優先関係情報保持手段と、前記一の画像形成装置から前記印刷開始要求を受信したときに、保持される前記印刷要求の中に、該印刷開始要求のユーザよりも優先関係が上位の他のユーザの印刷要求がある場合に、該一の画像形成装置に対して所定の警告情報を送信する警告情報送信手段とを含む印刷システムを提供する。【選択図】図2

Description

本発明は、印刷システム、情報処理システム、方法およびプログラムに関する。
近年、ワンフロアに多数のデスクが並ぶような大規模なオフィス環境では、自席のPCから印刷要求を管理サーバに投入した後に、オフィス内に設置される複数の印刷装置の中から任意の出力先を選んで出力させる、所謂、“ロケーションフリー印刷方式”が広く採用されている。
この点につき、特許文献1は、管理サーバが、使用者からの印刷命令に基づいて印刷対象ファイルと印刷設定情報を格納し、ユーザ認証によってプリンタが指定されたに応答して、指定されたプリンタに対して印刷対象ファイルから生成したスプールデータを送信するロケーションフリー印刷システムを開示する。
このようなロケーションフリー印刷方式では、異なるユーザから投入された複数の印刷要求が管理サーバ内で印刷開始要求を待機する形となり、投入した順番で印刷を行うのではなく、印刷装置を先に占有したユーザが他のユーザに先んじて印刷を行うことになる。このため、これまでのロケーションフリー印刷方式では、特定のユーザの印刷要求を優先的に取り扱うことができず、例えば、先に印刷装置を占有した部下の後ろで、上司が長く待たされる、といった状況が発生していた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、優先すべき可能性がある印刷要求の存在をユーザに認識させることができる印刷システムを提供することを目的とする。
本発明者は、優先すべき可能性がある印刷要求の存在をユーザに認識させることができる印刷システムの構成につき鋭意検討した結果、以下の構成に想到し、本発明に至ったのである。
すなわち、本発明によれば、1以上の情報処理装置を含み、クライアント端末から送信された印刷要求を、複数の画像形成装置のうちの一の画像形成装置に送信して印刷させる印刷システムであって、前記クライアント端末から送信された印刷要求を保持するとともに、前記複数の画像形成装置のうちの一の画像形成装置から該印刷要求に対応する印刷開始要求を受信したことに応答して、該印刷要求に対応する印刷データを該一の画像形成装置に送信する印刷管理手段と、ユーザ間の優先関係を示す優先関係情報を保持する優先関係情報保持手段と、前記一の画像形成装置から前記印刷開始要求を受信したときに、保持される前記印刷要求の中に、該印刷開始要求のユーザよりも優先関係が上位の他のユーザの印刷要求がある場合に、該一の画像形成装置に対して所定の警告情報を送信する警告情報送信手段と、を含む、印刷システムが提供される。
上述したように、本発明によれば、優先すべき可能性がある印刷要求の存在をユーザに認識させることができる印刷システムが提供される。
第1実施形態の印刷システムのシステム構成図。 第1実施形態の印刷システムの機能ブロック図。 ユーザ情報管理テーブルを示す図。 印刷要求管理テーブル等を示す図。 優先関係情報管理テーブルを示す図。 第1実施形態の印刷システムが実行する処理を示すシーケンス図。 画像形成装置の操作パネルに表示される画面を示す図。 第1実施形態の警告条件判定処理を示すフローチャート。 警告情報を示す図。 第1実施形態の印刷システムが実行する処理を示すシーケンス図。 第1実施形態の警告条件判定処理を示すフローチャート。 第2実施形態の警告条件判定処理を示すフローチャート。 第3実施形態の印刷システムが実行する処理を示すシーケンス図。 第3実施形態の警告条件判定処理を示すフローチャート。 警告メールを示す図。 本実施形態の印刷システムのハードウェア構成図。
以下、本発明を、実施形態をもって説明するが、本発明は後述する実施形態に限定されるものではない。なお、以下に参照する各図においては、共通する要素について同じ符号を用い、適宜、その説明を省略するものとする。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態である印刷システム1000のシステム構成を示す。本実施形態の印刷システム1000は、クライアント端末から送信された印刷要求を、複数の画像形成装置のうちの一の画像形成装置に送信して印刷させるシステムとして構築される。本実施形態の印刷システム1000は、図1に示すように、情報処理システム100と、複数の画像形成装置200と、クライアント端末20とを含んで構成されており、情報処理システム100とその他の装置は、インターネットなどとして参照されるネットワーク50を介して相互通信可能に接続されている。
本実施形態の情報処理システム100は、クライアント端末20から印刷要求を受け付けるとともに、画像形成装置200からの印刷開始要求に応答して、該当する印刷データを送信する役割を担うものであり、情報処理システム100がその役割を果たすことによって、所謂、“ロケーションフリー印刷”が実現される。
なお、図1では、情報処理システム100を1台の情報処理装置として図示しているが、情報処理システム100を1以上の情報処理装置からなるシステムとして構成してもよく、情報処理システム100が2以上の情報処理装置から構成される場合は、各装置をネットワーク上に分散配置してもよい。以下では、これら全ての形態を総称して情報処理システム100と呼ぶものとする。
本実施形態のクライアント端末20は、パーソナル・コンピュータ(PC)であり、ユーザは、クライアント端末20を操作して情報処理システム100に印刷要求を送信する。なお、図1は、クライアント端末20として、ノートPCを例示しているが、クライアント端末20は、デスクトップPC、タブレットPC、スマートフォンなどであってもよい。
本実施形態の画像形成装置200は、ネットワーク対応の印刷装置であり、ユーザは、画像形成装置200を操作して情報処理システム100から、先に送信した印刷要求に対応する印刷データをダウンロードして印刷出力する。なお、図1は、画像形成装置200の好適な例として、MFP(Multi Function Peripheral)を示す。
以上、本実施形態の印刷システム1000のシステム構成を説明してきたが、続いて、図2に示す機能ブロック図に基づいて、情報処理システム100および画像形成装置200の機能構成を説明する。
情報処理システム100は、ユーザ認証部102と、印刷管理部103と、警告条件判定部104と、警告情報送信部105と、警告要否設定部106と、記憶領域108とを含んで構成される。
ユーザ認証部102は、記憶領域108に保持されるユーザ情報に基づいて、画像形成装置200を介してログインするユーザの認証処理を実行する手段である。
印刷管理部103は、クライアント端末20から受信した印刷要求を記憶領域108に保持するとともに、画像形成装置200から保持される印刷要求に対応する印刷開始要求を受信したことに応答して、当該印刷要求に対応する印刷データを画像形成装置200に送信する手段である。本実施形態において、印刷管理部103は、クライアント端末20から受信した印刷要求を、印刷要求元のユーザの識別情報であるユーザIDに紐付けて記憶領域108に保持する。
警告条件判定部104は、画像形成装置200から印刷開始要求を受信したときに、ユーザ間の優先関係を表す優先関係情報に基づいて、記憶領域108に保持される印刷要求の要求元の他のユーザが当該印刷開始要求の要求元のユーザよりも優先関係において上位であるか否かを判定し、その判定結果に基づいて、当該印刷開始要求の要求元のユーザについての警告条件の成否を判定する手段である。
警告情報送信部105は、ユーザに宛てて所定の警告情報を送信する手段である。
警告要否設定部106は、ユーザの要求に応じて、警告情報の送信の要否を設定する手段である。
記憶領域108は、ユーザ情報を管理するユーザ情報管理テーブルと、各クライアント端末20から受信した印刷要求を管理する印刷要求管理テーブルと、ユーザ間の優先関係を表す優先関係情報を保持する優先関係情報テーブルを保持する手段である。
図3(a)は、ユーザ情報管理テーブル400を示す。図3(a)に示すように、ユーザ情報管理テーブル400は、ユーザIDを格納するためのフィールド401と、ユーザ名を格納するためのフィールド402と、ログインパスワードなどの認証情報を格納するためのフィールド403とを備える。
図4は、印刷要求管理テーブル500を示す。図4に示すように、印刷要求管理テーブル500は、印刷要求元のユーザのユーザIDを格納するためのフィールド501と、印刷要求に係るファイル名を格納するためのフィールド502と、印刷要求の要求日時を格納するためのフィールド503と、印刷状態を格納するためのフィールド504と、印刷要求に含まれる印刷データの出力先の画像形成装置200の識別情報である機器IDを格納するためのフィールド505とを備える。
ここで、印刷管理部103は、クライアント端末20から受信した印刷要求に関して、下記(1)〜(3)の印刷状態をフィールド504で管理する。
(1)未印刷:クライアント端末20から受信した印刷要求に対応する印刷開始要求を画像形成装置200から受信しておらず、当該印刷要求に係る印刷出力が未だ開始されていない状態。
(2)印刷中:クライアント端末20から受信した印刷要求に係る印刷出力が実行されている状態。
(3)中断中:クライアント端末20から受信した印刷要求に係る印刷出力を開始した後に、これを一旦中断している状態。
図5(a)は、優先関係情報テーブル600を示す。図5(a)に示すように、優先関係情報テーブル600は、ユーザの印刷出力に関する優先度と当該ユーザのユーザIDとを紐付けて管理するテーブルであり、ユーザIDを格納するためのフィールド601と、優先度を格納するためのフィールド602とを備える。なお、本実施形態では、各ユーザの優先度を所定の規則に従って事前に決定しておく。
また、図5(b)は、優先関係情報テーブルの別の態様である優先関係情報テーブル700を示す。図5(b)に示すように、優先関係情報テーブル700は、ユーザのユーザIDと、当該ユーザよりも優先関係において上位にあるユーザ(以下、上位ユーザという)とを紐付けて管理するテーブルであり、ユーザIDを格納するためのフィールド701と、上位ユーザのユーザIDを格納するためのフィールド702とを備える。なお、本実施形態では、各ユーザから見て優先すべき1以上の対象を上位ユーザとして事前に登録しておくことが前提となり、例えば、部下が上司を上位ユーザとして登録したり、看護師が医師を上位ユーザとして登録したりすることが考えられる。本実施形態では、この登録を、管理者が行うようにしてもよいし、ユーザ自身が行えるようにしてもよい。
以上、情報処理システム100の機能構成を説明してきたが、本実施形態では、情報処理システム100を構成するコンピュータが所定のプログラムを実行することにより、情報処理システム100が上述した各手段として機能する。
一方、画像形成装置200は、認証情報送信部202、印刷制御部204と、警告情報表示部206とを含んで構成される。
認証情報送信部202は、画像形成装置200を介してログインするユーザの認証情報を情報処理システム100に送信する手段である。
印刷制御部204は、操作パネルを介して受け付けたユーザからの各種命令に基づいて印刷の制御を行う手段である。
警告情報表示部206は、情報処理システム100から受信した警告情報を表示する手段である。
なお、本実施形態では、画像形成装置200に搭載されるコンピュータが所定のプログラムを実行することにより、画像形成装置200が上述した各手段として機能する。
以上、情報処理システム100および画像形成装置200の機能構成について説明してきたが、続いて、ロケーションフリー印刷時において、情報処理システム100が画像形成装置200から印刷開始要求を受信したときに実行される処理を図6に示すシーケンス図に基づいて説明する。
ユーザは、クライアント端末20を操作して印刷したいファイルを選択し、必要な印刷設定を行った後に、印刷を命令する(S1)。これを受けて、クライアント端末20は、ユーザが選択したファイルのファイル名と、当該ファイルから作成した印刷対象ファイルと、印刷設定情報と、ユーザIDとを含む印刷データを生成し、当該印刷データを含む印刷要求を情報処理システム100に送信する(S2)。これを受けて、情報処理システム100の印刷管理部103は、受信した印刷要求を記憶領域108に保存するとともに、印刷要求管理テーブル500(図4)を更新する(S3)。
具体的には、印刷管理部103は、印刷要求管理テーブル500に新規レコードを追加し、当該レコードのフィールド501および502のそれぞれに、受信した印刷要求に含まれるユーザIDおよびファイル名を格納するとともに、フィールド503に当該印刷要求の受信日時を要求日時として格納し、フィールド504に印刷状態として“未印刷”を格納する。なお、この時点で出力先の機器は未定であるので、フィールド505はブランクとする。
その後、ユーザは、設置される複数の画像形成装置200のうち、所望の画像形成装置200の設置場所まで移動し、当該画像形成装置200に対して認証情報を入力するログイン操作を行う(S4)。これを受けて、画像形成装置200の認証情報送信部202は、入力された認証情報を含む認証要求を情報処理システム100に送信する(S5)。なお、本実施形態は、ユーザ認証の方式を限定するものではなく、ICカードなどに基づく所有物認証、ユーザID・パスワードなどに基づく知識認証、指紋などの生体情報に基づく生体認証といった既知の方式を採用することができる。
一方、情報処理システム100のユーザ認証部102は、画像形成装置200から受信した認証情報と、記憶領域108が保持するユーザ情報管理テーブル400のフィールド403に格納される認証情報を照合してユーザ認証を実行する(S6)。その後、印刷管理部103は、認証に成功したユーザのユーザIDに紐付いた印刷データのファイル名を印刷要求管理テーブル500のフィールド502から読み出し、これらを選択可能に表示する印刷ファイル一覧を生成して画像形成装置200に送信する(S7)。これを受けて、画像形成装置200は、印刷ファイル一覧を操作パネルのディスプレイに表示する。図7(a)は、操作パネルのディスプレイに表示される印刷ファイル一覧画面を例示的に示す。
これを受けて、ユーザが印刷ファイル一覧の中からファイルを選択した後に「印刷」ボタンをタッチして、画像形成装置200に対して印刷開始を命令すると(S8)、印刷制御部204は、画像形成装置200の機器ID、ログインユーザのユーザIDおよびユーザが選択したファイル名を含む印刷開始要求を生成し、情報処理システム100に送信する(S9)。
情報処理システム100の警告条件判定部104は、画像形成装置200から印刷開始要求を受信したことに応答して、「警告条件判定処理」を実行する(S10)。以下、警告条件判定部104がS10で実行する「警告条件判定処理」の内容を図8に示すフローチャートに基づいて説明する。
S10において、警告条件判定部104は、まず、印刷要求管理テーブル500の各レコードについて、以下のステップ101〜103の処理を繰り返し実行する。
ステップ101では、注目するレコードのフィールド504に格納された印刷状態が“未印刷”であるか否かを判定する。その結果、印刷状態が“未印刷”でない場合は(ステップ101、No)、注目するレコードについての処理を終了する。一方、印刷状態が“未印刷”である場合は(ステップ101、Yes)、続くステップ102で、印刷状態が“未印刷”となっているユーザが、受信した印刷開始要求の要求元のユーザよりも優先関係において上位であるか否かを以下の手順で判定する。
ここでは、まず、優先関係情報として、図5(a)に示す優先関係情報テーブル600を採用した場合について説明する。
この場合、印刷要求管理テーブル500において、印刷状態が“未印刷”となっている注目するレコードのフィールド501に格納されているユーザIDをキーとして、優先関係情報テーブル600のフィールド601を検索して、当該ユーザIDに紐付いた優先度αを取得するとともに、画像形成装置200から受信した印刷開始要求に含まれるユーザIDをキーとして、同テーブルのフィールド601を検索して、当該ユーザIDに紐付いた優先度βを取得する。その上で、“未印刷”のユーザの優先度αと印刷開始要求元のユーザの優先度βを比較する。その結果、優先度α>優先度βであった場合には、“未印刷”のユーザが印刷要求元のユーザよりも優先関係において上位であると判定し、優先度α≦優先度βであった場合には、“未印刷”のユーザが印刷開始要求元のユーザよりも優先関係において上位でないと判定する。
次に、優先関係情報として、図5(b)に示す優先関係情報テーブル700を採用した場合について説明する。
この場合、画像形成装置200から受信した印刷開始要求に含まれるユーザIDをキーとして、優先関係情報テーブル700のフィールド701を検索して、当該ユーザIDに紐付いた上位ユーザのユーザIDを取得する。その上で、取得した上位ユーザのユーザIDと、注目するレコードのフィールド501に格納されているユーザIDが一致するか否かを判断する。その結果、当該ユーザIDが一致する場合には、“未印刷”のユーザが印刷開始要求元のユーザよりも優先関係において上位であると判定し、当該ユーザIDが一致しない場合には、“未印刷”のユーザが印刷開始要求元のユーザよりも優先関係において上位でないと判定する。
図8に戻って説明を続ける。
ステップ102の判定の結果、“未印刷”のユーザが印刷開始要求元のユーザよりも優先関係において上位でないと判定した場合は(ステップ102、No)、注目するレコードについての処理を終了する。一方、“未印刷”のユーザが印刷開始要求元のユーザよりも優先関係において上位であると判定した場合は(ステップ102、Yes)、続くステップ103で、上位と判定された“未印刷”のユーザを特定する。
上述したステップ101〜103を印刷要求管理テーブル500の全レコードについて実行した後、処理はステップ104に進む。ステップ104では、先のステップ103で特定した上位と判定されたユーザの数が閾値N以上(Nは1以上の整数。以下同様。)であるか否かを判定する。なお、閾値Nの値は、適切な値を予め設定しておく。
その結果、ユーザ数がN以上でない場合は(ステップ104、No)、印刷開始要求元のユーザについて、警告条件の不成立を判定し、処理を終了する。一方、ユーザ数がN以上であった場合は(ステップ104、Yes)、印刷開始要求元のユーザについて、警告条件の成立を判定し、処理を終了する。
その後、警告条件判定部104は、警告条件の成立を判定した印刷開始要求元のユーザが使用する画像形成装置200の機器ID(すなわち、先のステップ103で特定したレコードのフィールド505に格納されている機器ID)を警告情報送信部105に渡す。
以上、警告条件判定部104がS10で実行する警告条件判定処理について説明したので、再び、図6に戻って説明を続ける。
S10の「警告条件判定処理」の結果、1以上の画像形成装置200について警告条件の成立が判定された場合、警告情報送信部105は、警告条件の成立が判定されたユーザが使用する印刷開始要求元の画像形成装置200に対して所定の警告情報を送信する(S11)。これを受けて、画像形成装置200の警告情報表示部206は、情報処理システム100から受信した警告情報を操作パネルのディスプレイに表示する(S12)。
図7(b)は、S12で表示される警告情報を例示的に示す。図7(b)に示す例では、「あなたの上司である[佐藤]さんの印刷要求が存在します。[佐藤]さんの印刷を終わってから印刷を開始することをお奨めします。」という警告情報とともに、「印刷中止」ボタンと「印刷続行」ボタンを表示するダイアログ画面が表示されている。
図7(b)に示すダイアログ画面が表示されたことを受けて、ユーザが「印刷中止」ボタンをタッチし、画像形成装置200に対して印刷の中止を命令した場合(S13)、印刷制御部204は、先のS9で情報処理システム100に発行した印刷開始要求を取り下げ(S14)、印刷を中止する。
一方、ユーザが「印刷続行」ボタンをタッチして、画像形成装置200に対して印刷の続行を命令した場合には(S15)、印刷制御部204は、印刷続行要求を情報処理システム100に送信する(S16)。これを受けて、情報処理システム100の印刷管理部103は、先のS9で受信した印刷開始要求に含まれるユーザIDとファイル名の両方に紐付いた印刷要求を記憶領域108から読み出して、当該印刷要求に含まれる印刷データを印刷開始要求元の画像形成装置200に送信し(S17)、画像形成装置200の印刷制御部204は、情報処理システム100から受信した印刷データの印刷出力を開始する(S18)。このとき、情報処理システム100の印刷管理部103は、印刷要求管理テーブル500における当該印刷要求に係るレコードのフィールド504の値(印刷状態)を“印刷中”に更新する(S19)。
一方、S10の「警告条件判定処理」の結果、警告条件の不成立が判定された場合には、情報処理システム100の印刷管理部103が、先のS9で受信した印刷開始要求に対応する印刷要求に含まれる印刷データを記憶領域108から読み出して、印刷開始要求元の画像形成装置200に送信し(S20)、画像形成装置200の印刷制御部204は、情報処理システム100から受信した印刷データの印刷出力を開始する(S21)。このとき、情報処理システム100の印刷管理部103は、印刷要求管理テーブル500における当該印刷要求に係るレコードのフィールド504の値(印刷状態)を“印刷中”に更新する(S21)。
なお、図6では図示を省略しているが、画像形成装置200が印刷出力を開始した後に、これが正常に完了した時点で、画像形成装置200の印刷制御部204は、その旨を情報処理システム100に通知し、これを受けた情報処理システム100の印刷管理部103は、印刷要求管理テーブル500から対応するレコードを削除する。
以上、説明したように、本実施形態によれば、ユーザは、印刷を開始する前に、優先すべき他のユーザ(例えば、自分の上司)の印刷要求の存在を認識することができるので、その時点で、自分がしようとしていた印刷を中止して、優先すべき他のユーザに画像形成装置200を譲ることができる。
なお、ユーザが画像形成装置200から印刷開始要求を送信した時点で、優先すべき他のユーザの印刷要求が情報処理システム100内に存在していたとしても、その時点で、当該他のユーザの人数に見合う台数の画像形成装置200が使用されていないのであれば、必ずしも警告を行う必要はない。この点につき、本実施形態では、上述した閾値N(図8のステップ104)を、共用に供される画像形成装置200の設置台数Sに照らして適切な値を設定することが好ましく、例えば、N=S−1と設定することができる。
また、ロケーションフリー印刷では、印刷要求を投入したユーザがすぐに印刷を開始するとは限らず、優先すべき他のユーザがすぐに印刷を開始しないことが明らかな場合は、必ずしも印刷を中止する必要がない。この点を考慮して、本実施形態では、図9(a)に示すダイアログ画面を画像形成装置200に送信するようにしてもよい。図9(a)に示す例では、ダイアログ画面に、「あなたの上司である[佐藤]さんの印刷要求が存在します。[佐藤]さんが近くにいらっしゃるようであれば印刷を中止して印刷機器を譲ることをお奨めします。」という警告情報が表示されている。この警告情報を受けたユーザは、辺りを見回して、[佐藤]さんが不在であったり、接客中であったりして、[佐藤]さんがすぐに印刷を開始しないことが明らかな場合には、印刷を続行することができる。
以上、ロケーションフリー印刷時において、情報処理システム100が画像形成装置200から印刷開始要求を受信したときに実行される処理について説明してきたが、続いて、ロケーションフリー印刷時において、情報処理システム100がクライアント端末20から印刷要求を受信したときに実行される処理を図10に示すシーケンス図に基づいて説明する。
ユーザは、クライアント端末20を操作して印刷したいファイルを選択し、必要な印刷設定を行った後に、印刷を命令する(S1)。これを受けて、クライアント端末20は、ユーザが選択したファイルのファイル名と、当該ファイルから作成した印刷対象ファイルと、印刷設定情報と、ユーザIDとを含む印刷データを生成し、当該印刷データを含む印刷要求を情報処理システム100に送信する(S2)。これを受けて、情報処理システム100の印刷管理部103は、受信した印刷要求を記憶領域108に保存し、印刷要求管理テーブル500(図4)を更新する(S3)。
印刷要求管理テーブル500を更新した後、情報処理システム100の警告条件判定部104は、「警告条件判定処理」を実行する(S4)。以下、警告条件判定部104がS4で実行する「警告条件判定処理」の内容を図11に示すフローチャートに基づいて説明する。
S4において、警告条件判定部104は、まず、印刷要求管理テーブル500の各レコードについて、以下のステップ201〜204の処理を繰り返し実行する。
まず、ステップ201では、注目するレコードのフィールド504の印刷状態が“印刷中”であるか否かを判定する。その結果、印刷状態が“印刷中”でない場合は(ステップ201、No)、続くステップ204で、注目するレコードに係るユーザについて、警告条件の不成立を判定する。一方、印刷状態が“印刷中”である場合は(ステップ201、Yes)、続くステップ202で、注目するレコードに係るユーザ(すなわち、現在、印刷中のユーザ)が、受信した印刷要求の要求元のユーザよりも優先関係において下位であるか否かを以下の手順で判定する。
ここでは、まず、優先関係情報として、図5(a)に示す優先関係情報テーブル600を採用した場合について説明する。
この場合、フィールド504に“印刷中”が格納されている注目するレコードのフィールド501に格納されているユーザIDをキーとして、優先関係情報テーブル600のフィールド601を検索して、当該ユーザIDに紐付いた優先度αを取得するとともに、クライアント端末20から受信した印刷要求に含まれるユーザIDをキーとして、同テーブルのフィールド601を検索して、当該ユーザIDに紐付いた優先度βを取得する。その上で、“印刷中”のユーザの優先度αと印刷要求元のユーザの優先度βを比較する。その結果、優先度α<優先度βであった場合には、“印刷中”のユーザが印刷要求元のユーザよりも優先関係において下位であると判定し、優先度α≧優先度βであった場合には、“印刷中”のユーザが印刷要求元のユーザよりも優先関係において下位でないと判定する。
次に、優先関係情報として、図5(b)に示す優先関係情報テーブル700を採用した場合について説明する。
この場合、フィールド504に“印刷中”が格納されている注目するレコードのフィールド501に格納されているユーザIDをキーとして、優先関係情報テーブル700のフィールド701を検索して、当該ユーザIDに紐付いた1以上の上位ユーザのユーザIDを取得する。その上で、取得した上位ユーザのユーザIDと、クライアント端末20から受信した印刷要求に含まれるユーザIDが一致するか否かを判断する。その結果、当該ユーザIDが一致する場合には、“印刷中”のユーザが印刷要求元のユーザよりも優先関係において下位であると判定し、当該ユーザIDが一致しない場合には、“印刷中”のユーザが印刷要求元のユーザよりも優先関係において下位でないと判定する。
図11に戻って説明を続ける。
ステップ202の判定の結果、“印刷中”のユーザが印刷要求元のユーザよりも優先関係において下位でないと判定した場合は(ステップ202、No)、続くステップ204で、当該“印刷中”のユーザについて、警告条件の不成立を判定する。一方、“印刷中”のユーザが印刷要求元のユーザよりも優先関係において下位であると判定した場合は(ステップ202、Yes)、続くステップ203で、当該“印刷中”のユーザについて、警告条件の成立を判定する。
警告条件判定部104は、印刷要求管理テーブル500の全レコードについて、上述したステップ201〜204を実行した後に、「警告条件判定処理」を終了する。その後、警告条件判定部104は、警告条件の成立を判定した“印刷中”のユーザが使用する画像形成装置200の機器IDを、当該ユーザに係るレコードのフィールド505から読み出して警告情報送信部105に渡す。
以上、警告条件判定部104がS4で実行する処理について説明したので、再び、図10に戻って説明を続ける。
S4の「警告条件判定処理」の結果、全ての画像形成装置200を使用するユーザについて警告条件の不成立が判定された場合は、警告情報送信部105は特に何も実行しない。一方、1以上の画像形成装置200を使用するユーザについて警告条件の成立が判定された場合には、警告情報送信部105は、当該ユーザが使用する画像形成装置200に対して所定の警告情報を送信する(S5)。これを受けて、画像形成装置200の警告情報表示部206は、情報処理システム100から受信した警告情報を操作パネルのディスプレイに表示する(S6)。
図9(b)は、S6で表示される警告情報を例示的に示す。図9(b)に示す例では、「あなたの上司である[佐藤]さんが印刷要求を出しました。印刷に時間がかかる場合は一旦中断することをお奨めします。」という警告情報とともに、「印刷中断」ボタンと「印刷続行」ボタンを表示するダイアログ画面が警告情報として表示されている。
図9(b)に示すダイアログ画面が表示されたことを受けて、ユーザが「印刷続行」ボタンをタッチした場合には、印刷制御部204は印刷を中断することなく、そのまま印刷を続行する。一方、ユーザが「印刷中断」ボタンをタッチし、画像形成装置200に対して印刷の中断を命令した場合には(S7)、印刷制御部204は、直ちに印刷を中断し(S8)、出力が完了していない残りのページを示す情報(以下、残ページ情報という)を含む印刷中断通知を生成して、情報処理システム100に送信する(S9)。
これを受けて、情報処理システム100の印刷管理部103は、印刷中断通知に含まれる残ページ情報を印刷を中断した印刷データに紐付けた後、印刷要求管理テーブル500における対応するレコードのフィールド504(印刷状態)の値を“中断中”に更新する(S10)。
なお、図10では図示を省略しているが、印刷を中断して画像形成装置200の下から去ったユーザが、時間をおいて、再び、画像形成装置200に戻って、印刷を中断した印刷データに係る印刷開始要求を送信した場合、情報処理システム100の印刷管理部103は、当該印刷データに紐付いた残ページ情報を参照して、出力が完了していない残りのページのみを印刷出力する。
また、本実施形態では、図7(a)に示すように、印刷ファイル一覧画面に「警告不要」を設定するためのチェックボックスが表示されており、これにユーザがチェックを入れた場合、情報処理システム100の警告要否設定部106が警告を行わない設定を行うようになっており、その場合、警告条件判定部104および警告情報送信部105は、上述した処理を実行しないようになっている。
以上、説明したように、本実施形態によれば、ユーザは、印刷を開始した後に、優先すべき他のユーザ(例えば、自分の上司)の印刷要求が発生したことを認識することができるので、その時点で、自分の印刷を一旦中断して、優先すべき他のユーザに画像形成装置200を譲ることができる。
なお、この場合も、優先すべきユーザがすぐに印刷を開始しないことが明らかな場合は、印刷を中止する必要がないので、本実施形態では、図9(c)に示すダイアログ画面(警告情報)を画像形成装置200に送信するようにしてもよい。図9(c)に示す例では、ダイアログ画面に、「あなたの上司である[佐藤]さんの印刷要求を出しました。[佐藤]さんが近くにいらっしゃるようであれば印刷を中断して印刷機器を譲ることをお奨めします。」という警告情報が表示されている。この警告情報を受けたユーザは、辺りを見回して、[佐藤]さんがすぐに印刷を開始しないことが明らかな場合には、そのまま印刷を続行することができる。
また、本実施形態では、S6において、情報処理システム100の印刷管理部10が、画像形成装置200に対して、図9(d)に例示するような印刷を強制的に中断するためのダイアログ画面を送信するようにしてもよい。図9(d)に示す例では、ダイアログ画面に、「あなたの上司である[佐藤]さんの印刷要求を出しました。申し訳ありませんが印刷を一旦中断します。」という警告情報ともに、「確認」ボタンが表示されている。これを受けて、ユーザが「確認」ボタンをタッチすると、画像形成装置200の印刷制御部204は、直ちに印刷を中断する。
以上、本発明の第1実施形態を説明してきたが、続いて、本発明の第2実施形態を説明する。なお、以下では、第1実施形態の内容と共通する部分の説明を省略し、専ら、第1実施形態との相違点のみを説明するものとする。
(第2実施形態)
ユーザが印刷を開始しようとした時点で、優先すべき他のユーザの印刷要求が情報処理システム100内に存在していたとしても、優先すべきユーザがすぐに印刷を開始しないことが明らかな場合は、必ずしも警告を行う必要はない。第2実施形態は、この点を考慮したものであり、第2実施形態では、優先すべき他のユーザが印刷要求を投入してからの経過時間に基づいて警告情報の要否を判断する。
この点に関して、第2実施形態では、ユーザ情報管理テーブルとして、図3(b)に示すユーザ情報管理テーブル420を使用する。図3(b)に示すように、ユーザ情報管理テーブル420は、ユーザIDを格納するためのフィールド401と、ユーザ名を格納するためのフィールド402と、認証情報を格納するためのフィールド403と、ユーザが印刷要求を送信してからの経過時間に関する時間閾値を格納するためのフィールド404とを備える。
ここで、本実施形態では、印刷管理部103が、ユーザが印刷要求を投入してから印刷を開始するまでの時間間隔を随時モニターしており、ユーザ毎に記録した時間間隔の代表値Tを求め、その代表値Tから所定のマージンを減じてなる値を時間閾値Tthとしてフィールド404に格納するようになっている。
図12は、第2実施形態において、警告条件判定部104が実行する「警告条件判定処理」のフローチャートを示す。なお、図12に示すフローチャートにおいては、第1実施形態と同じ処理を行うステップに対して、図8と同じステップ番号を付している。以下、図12に示すフローチャートに基づいて、第2実施形態の警告条件判定部104が、図6のS10で実行する「警告条件判定処理」を説明する。
第2実施形態では、警告条件判定部104が、印刷要求管理テーブル500の各レコードについて、以下のステップ101→ステップ102→ステップ110→ステップ103の処理を繰り返し実行する。
ステップ101では、注目するレコードのフィールド504に格納された印刷状態が“未印刷”であるか否かを判定する。その結果、印刷状態が“未印刷”でない場合は(ステップ101、No)、注目するレコードについての処理を終了する。一方、印刷状態が“未印刷”である場合は(ステップ101、Yes)、続くステップ102で、注目するレコードのフィールド501に格納されているユーザIDに係るユーザ(以下、未印刷ユーザという)が、受信した印刷開始要求の要求元のユーザよりも優先関係において上位であるか否かを判定する。
ステップ102の判定の結果、“未印刷”のユーザが印刷開始要求元のユーザよりも優先関係において上位でないと判定した場合は(ステップ102、No)、注目するレコードについての処理を終了する。一方、未印刷ユーザが印刷開始要求元のユーザよりも優先関係において上位であると判定した場合は(ステップ102、Yes)、処理はステップ110に進む。
ステップ110では、先のステップ102で、印刷開始要求元のユーザよりも優先関係において上位であると判定された未印刷ユーザが印刷要求を送信してからの経過時間Tが、当該ユーザに係る時間閾値Tthに達しているか否かを以下の手順で判定する。
具体的には、まず、注目するレコードのフィールド501に格納されているユーザIDをキーとして、ユーザ情報管理テーブル400(図3(a))を検索し、当該ユーザIDが格納されたレコードのフィールド405から時間閾値Tthを読み出す。次に、同じユーザIDをキーとして、印刷要求管理テーブル500(図4)を検索し、当該ユーザIDが格納されたレコードのフィールド503から要求日時を読み出す。最後に、読み出した要求日時と現在時刻の差分を経過時間Tとして算出し、算出した経過時間Tと読み出した時間閾値Tthを比較する。
その結果、経過時間Tが時間閾値Tthに達していない場合は(ステップ110、No)、注目するレコードについての処理を終了する。一方、経過時間Tが時間閾値Tthに達している場合は(ステップ110、Yes)、続くステップ103で、印刷開始要求元のユーザよりも優先関係において上位である未印刷ユーザを上位ユーザとして特定する。
上述したステップ101→ステップ102→ステップ110→ステップ103を印刷要求管理テーブル500の全レコードについて実行した後に、処理はステップ104に進み、印刷要求元のユーザよりも優先関係において上位である未印刷ユーザの数が閾値N以上であるか否かを判定する。その結果、ユーザ数がN以上でない場合は(ステップ104、No)、印刷開始要求元のユーザについて、警告条件の不成立を判定し、処理を終了する。一方、ユーザ数がN以上であった場合は(ステップ104、Yes)、印刷開始要求元のユーザについて、警告条件の成立を判定し、処理を終了する。
以上、説明したように、本実施形態では、優先すべきユーザが印刷要求を投入してからの経過時間が当該ユーザの時間閾値Tthに達してから、当該ユーザを上位ユーザとしてカウントするので、実際的なタイミングで警告がなされるようになる。
以上、本発明の第2実施形態を説明してきたが、続いて、本発明の第3実施形態を説明する。なお、以下では、上述した2つの実施形態の内容と共通する部分の説明を省略し、専ら、両者との相違点のみを説明するものとする。
(第3実施形態)
第3実施形態は、印刷要求や印刷開始要求の要求元のユーザよりも優先関係において下位のユーザ(以下、下位ユーザという)が予め登録しているメールアドレス(以下、登録アドレスという)に対して、警告情報を含む“警告メール”を送信する点で、上述した2つの実施形態と異なる。この点に関して、第3実施形態では、ユーザ情報管理テーブルとして、図3(c)に示すユーザ情報管理テーブル430を使用する。図3(c)に示すように、ユーザ情報管理テーブル430は、ユーザIDを格納するためのフィールド401と、ユーザ名を格納するためのフィールド402と、認証情報を格納するためのフィールド403と、登録アドレスを格納するためのフィールド405と、警告メールに係る設定を格納するためのフィールド406とを備える。
なお、本実施形態では、登録アドレスとして、ユーザ個人のアドレスを登録することもできるし、グループアドレスを登録することもできる。また、本実施形態では、警告メールに係る設定を、管理者が行うようにしてもよいし、ユーザ自身が行えるようにしてもよく、管理者またはユーザが設定した値(要/否)を警告要否設定部106がフィールド406に格納する。
以下、第3実施形態において実行される処理の内容を図13に示すシーケンス図に基づいて説明する。
ユーザは、クライアント端末20を操作して印刷したいファイルを選択し、必要な印刷設定を行った後に、印刷を命令する(S1)。これを受けて、クライアント端末20は、ユーザが選択したファイルの印刷データを含む印刷要求を情報処理システム100に送信する(S2)。これを受けて、情報処理システム100の印刷管理部103は、受信した印刷要求を記憶領域108に保存し、印刷要求管理テーブル500(図4)を更新する(S3)。
情報処理システム100の警告条件判定部104は、クライアント端末20から印刷要求を受信したことに応答して、「警告条件判定処理」を実行する(S4)。以下、警告条件判定部104がS4で実行する「警告条件判定処理」の内容を図14に示すフローチャートに基づいて説明する。
S4において、警告条件判定部104は、ユーザ情報管理テーブル430の各レコードについて、以下のステップ301〜304の処理を繰り返し実行する。
まず、ステップ301では、注目するレコードのフィールド406の値が「要」であるか否かを判定する。その結果、「要」でない場合は(ステップ301、No)、注目するレコードについての処理を終了する。一方、「要」である場合は(ステップ301、Yes)、処理はステップ302に進む。
続くステップ302では、注目するレコードのユーザが、クライアント端末20から受信した印刷要求の要求元のユーザよりも優先関係において下位であるか否かを、図5(a)に示す優先関係情報テーブル600または図5(b)に示す優先関係情報テーブル700に基づいて、上述したのと同様の手順で判定する。
ステップ302の判定の結果、注目するレコードのユーザが印刷要求元のユーザよりも優先関係において下位でないと判定した場合は(ステップ302、No)、続くステップ304で、注目するレコードのユーザについて、警告条件の不成立を判定して、そのレコードについての処理を終了する。一方、注目するレコードのユーザが印刷要求元のユーザよりも優先関係において下位であると判定した場合は(ステップ302、Yes)、続くステップ303で、注目するレコードのユーザについて、警告条件の成立を判定して、そのレコードについての処理を終了する。
警告条件判定部104は、上述したステップ301〜304をユーザ情報管理テーブル430の全レコードについて実行した後に、「警告条件判定処理」を終了する。その後、警告条件判定部104は、警告条件の成立を判定したユーザの登録アドレスを、当該ユーザに係るレコードのフィールド405から読み出して警告情報送信部105に渡す。
再び、図13に戻って説明を続ける。
S4の「警告条件判定処理」の結果、1以上のユーザについて警告条件の成立が判定された場合、警告情報送信部105は、警告条件の成立が判定されたユーザの登録アドレスに宛てて所定の警告メール(電子メール)を送信する(S5)。図15は、警告情報送信部105が送信する警告メールの内容を例示的に示す。
なお、本実施形態では、ユーザ情報管理テーブルとして、図3(d)に示すユーザ情報管理テーブル440を使用して、警告メールの要否をユーザが自由に設定できるようにしてもよい。図3(d)に示すように、ユーザ情報管理テーブル440は、ユーザIDを格納するためのフィールド401と、ユーザ名を格納するためのフィールド402と、認証情報を格納するためのフィールド403と、警告の要否の設定を格納するためのフィールド406とを備える。この場合、警告条件判定部104は、フィールド406に「要」が設定されているユーザについては、上述した判定処理の結果に従って警告条件の成否を判定する。一方、フィールド406に「不要」が設定されているユーザについては、常に、警告条件の不成立を判定する。
以上、説明したように、本実施形態では、上位ユーザが印刷要求を投入したことに応答して、下位ユーザに警告メールが送信される。これにより、下位ユーザは、画像形成装置200にログインする前に、上位ユーザが印刷要求を投入したことを知ることができるので、上位ユーザの動向を見ながら自身が印刷するタイミングを適切に計ることができるようになる。
最後に、図16に基づいて本実施形態の印刷システム1000を構成する各装置のハードウェア構成について説明する。
図16(a)に示すように、本実施形態の情報処理システム100を構成する情報処理装置は、装置全体の動作を制御するプロセッサ12と、ブートプログラムやファームウェアプログラムなどを保存するROM13と、プログラムの実行空間を提供するRAM14と、情報処理システム100を上述した各手段として機能させるためのプログラムやオペレーティングシステム(OS)等を保存するための補助記憶装置15と、外部装置を接続するための入出力インタフェース16と、ネットワーク50に接続するためのネットワーク・インターフェース17とを備えている。
図16(b)に示すように、画像形成装置200は、装置全体の動作を制御するプロセッサ22と、ブートプログラムやファームウェアプログラムなどを保存するROM23と、プログラムの実行空間を提供するRAM24と、画像形成装置200を上述した各手段として機能させるためのプログラムやオペレーティングシステム(OS)等を保存するための補助記憶装置25と、操作パネル21などを接続するための入出力インタフェース26と、印刷処理を実行するプリンタエンジン27と、スキャン処理を実行するスキャンエンジン28と、ネットワーク50に接続するためのネットワーク・インターフェース29とを備えている。
なお、上述した実施形態の各機能は、C、C++、C#、Java(登録商標)などで記述されたプログラムにより実現でき、本実施形態のプログラムは、ハードディスク装置、CD−ROM、MO、DVD、フレキシブルディスク、EEPROM、EPROMなどの記録媒体に格納して頒布することができ、また他の装置が可能な形式でネットワークを介して伝送することができる。
以上、本発明について実施形態をもって説明してきたが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、当業者が推考しうる実施態様の範囲内において、本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
12…プロセッサ
13…ROM
14…RAM
15…補助記憶装置
16…入出力インタフェース
17…ネットワーク・インターフェース
20…クライアント端末
21…操作パネル
22…プロセッサ
23…ROM
24…RAM
25…補助記憶装置
26…入出力インタフェース
27…プリンタエンジン
28…スキャンエンジン
29…ネットワーク・インターフェース
50…ネットワーク
100…情報処理システム
102…ユーザ認証部
103…印刷管理部
104…警告条件判定部
105…警告情報送信部
106…警告要否設定部
108…記憶領域
200…画像形成装置
202…認証情報送信部
204…印刷制御部
206…警告情報表示部
400,420,430…ユーザ情報管理テーブル
401,402,403,404,405,406…フィールド
500…印刷要求管理テーブル
501,502,503,504,505…フィールド
600…優先関係情報テーブル
601,602…フィールド
700…優先関係情報テーブル
701,702…フィールド
1000…印刷システム
特開2009‐294889号公報

Claims (11)

  1. 1以上の情報処理装置を含み、クライアント端末から送信された印刷要求を、複数の画像形成装置のうちの一の画像形成装置に送信して印刷させる印刷システムであって、
    前記クライアント端末から送信された印刷要求を保持するとともに、前記複数の画像形成装置のうちの一の画像形成装置から該印刷要求に対応する印刷開始要求を受信したことに応答して、該印刷要求に対応する印刷データを該一の画像形成装置に送信する印刷管理手段と、
    ユーザ間の優先関係を示す優先関係情報を保持する優先関係情報保持手段と、
    前記一の画像形成装置から前記印刷開始要求を受信したときに、保持される前記印刷要求の中に、該印刷開始要求のユーザよりも優先関係が上位の他のユーザの印刷要求がある場合に、該一の画像形成装置に対して所定の警告情報を送信する警告情報送信手段と、
    を含む、
    印刷システム。
  2. 前記一の画像形成装置から前記印刷開始要求を受信したときに、前記優先関係情報に基づいて、保持される前記印刷要求の中に、該印刷開始要求のユーザよりも優先関係が上位の他のユーザの印刷要求があるか否かを判定し、該優先関係が上位の他のユーザの印刷要求があると判定した場合に、該印刷開始要求のユーザについて警告条件の成立を判定する警告条件判定手段を含み、
    前記警告情報送信手段は、
    前記印刷開始要求のユーザについて警告条件の成立が判定された場合に、前記一の画像形成装置に対して所定の警告情報を送信する、
    請求項1に記載の印刷システム。
  3. 前記警告条件判定手段は、
    前記印刷開始要求のユーザよりも優先関係が上位と判定された他のユーザの数が所定数に達している場合に、警告条件の成立を判定する、
    請求項2に記載の印刷システム。
  4. 前記警告条件判定手段は、
    クライアント端末から印刷要求を受信したときに、前記優先関係情報に基づいて、前記画像形成装置を使用して印刷しているユーザが該印刷要求のユーザよりも優先関係が下位であるか否かを判定し、下位であると判定した場合に、該印刷しているユーザについて警告条件の成立を判定し、
    警告情報送信手段は、
    前記警告条件の成立が判定された場合に、前記印刷しているユーザが使用する前記画像形成装置に対して所定の警告情報を送信する、
    請求項2または3に記載の印刷システム。
  5. 前記警告情報送信手段は、
    前記警告条件の成立が判定されたユーザが使用する前記画像形成装置に対して印刷の中断を受付けるための画面を送信する、
    請求項4に記載の印刷システム。
  6. 前記警告情報送信手段は、
    前記警告条件の成立が判定されたユーザが使用する前記画像形成装置に対して印刷を強制的に中断するための画面を送信する、
    請求項4に記載の印刷システム。
  7. 前記警告条件判定手段は、
    クライアント端末から印刷要求を受信したときに、前記優先関係情報に基づいて、該印刷要求のユーザよりも優先関係が下位のユーザを判定し、該下位のユーザについて警告条件の成立を判定し、
    前記警告情報送信手段は、
    所定の警告情報を含む警告メールを前記下位のユーザの登録アドレスに宛てて送信する、
    請求項2〜6のいずれか一項に記載の印刷システム。
  8. 前記警告情報は、
    優先関係が上位のユーザの印刷要求が存在している旨を示す、
    請求項2〜7のいずれか一項に記載の印刷システム。
  9. ユーザの要求に応じて、前記警告情報の送信の要否を設定する警告要否設定手段を含む、
    請求項1〜8のいずれか一項に記載の印刷システム。
  10. ネットワークを介して複数の画像形成装置に接続されるコンピュータを、
    クライアント端末から送信された印刷要求を保持するとともに、前記複数の画像形成装置のうちの一の画像形成装置から該印刷要求に対応する印刷開始要求を受信したことに応答して、該印刷要求に対応する印刷データを該一の画像形成装置に送信する印刷管理手段、
    ユーザ間の優先関係を示す優先関係情報を保持する優先関係情報保持手段、
    前記一の画像形成装置から前記印刷開始要求を受信したときに、保持される前記印刷要求の中に、該印刷開始要求のユーザよりも優先関係が上位の他のユーザの印刷要求がある場合に、該一の画像形成装置に対して所定の警告情報を送信する警告情報送信手段、
    として機能させるためのプログラム。
  11. 1以上の情報処理装置を含み、クライアント端末から送信された印刷要求を、複数の画像形成装置のうちの一の画像形成装置に送信して印刷させる印刷システムにおいて実行される警告方法であって、
    前記クライアント端末から送信された印刷要求を保持するとともに、前記複数の画像形成装置のうちの一の画像形成装置から該印刷要求に対応する印刷開始要求を受信したことに応答して、該印刷要求に対応する印刷データを該一の画像形成装置に送信するステップと、
    ユーザ間の優先関係を示す優先関係情報を保持するステップと、
    前記一の画像形成装置から前記印刷開始要求を受信したときに、保持される前記印刷要求の中に、該印刷開始要求のユーザよりも優先関係が上位の他のユーザの印刷要求がある場合に、該一の画像形成装置に対して所定の警告情報を送信するステップと、
    を実行する、
    警告方法。
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