初めに、図1を用いて一実施形態の概要について説明する。なお、この概要に付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、この概要の記載はなんらの限定を意図するものではない。また、各ブロック図のブロック間の接続線は、双方向及び単方向の双方を含む。
上述の通り、効率的に、機器をバージョンアップすることに貢献する管理装置が望まれる。
そこで、一例として、図1に示す管理装置1を提供する。管理装置1は、保守対象機器に搭載されるソフトウェア、及び/又はハードウェアに関して、第1のバージョンから第2のバージョンまでのバージョンアップに対応する、2以上のバージョンアップ情報(図1に示す3a〜3d)を特定する、バージョンアップ処理部2を備える。
ここで、保守対象機器とは、管理装置1とは異なる、情報処理装置(コンピュータ)等である。そして、第1のバージョンとは、保守対象機器に現在搭載されている、ソフトウェア、及び/又はハードウェアのバージョンを意味する。また、第2のバージョンとは、第1のバージョンより新しいバージョンを意味する。なお、以下の説明において、各バージョンアップ情報を、夫々、区別する必要が無い場合、バージョンアップ情報3と表記する。また、説明の便宜上、図1に、4つのバージョンアップ情報3を示すが、これは、バージョンアップ情報を4つに限定する趣旨ではない。
バージョンアップ情報3は、バージョンアップのためのアクション情報(図1に示す4a〜4d)を含む。
ここで、バージョンアップのためのアクションとは、ソフトウェア及び/又はハードウェアのバージョンアップのために行う処理、作業等を意味する。そして、バージョンアップのためのアクション情報4a〜4dとは、バージョンアップのためのアクションを特定する情報である。なお、以下の説明において、バージョンアップのためのアクション情報を、単に、アクション情報とも呼ぶ。また、以下の説明において、各アクション情報を、夫々、区別する必要が無い場合、アクション情報4と表記する。なお、説明の便宜上、図1に、4つのアクション情報4を示すが、これは、アクション情報4を4つに限定する趣旨ではない。
バージョンアップ処理部2は、特定したバージョンアップ情報3から、冗長なアクション情報を削除した、累積バージョンアップ情報5を出力する。冗長なアクション情報とは、冗長な処理、冗長な作業、相反する処理、相反する作業を示す情報である。また、累積バージョンアップ情報5は、特定したバージョンアップ情報3から、冗長なアクション情報を削除したバージョンアップ情報3を累積した情報である。
例えば、図1を参照すると、バージョンアップ処理部2が、バージョンアップ情報3a〜3dを特定したとする。そして、バージョンアップ情報3aに含まれるアクション情報4aと、バージョンアップ情報3bに含まれるアクション情報4bとが、冗長なアクション情報であるとする。その場合、バージョンアップ処理部2は、バージョンアップ情報3a〜3dから、冗長なアクション情報4a、4bを含むバージョンアップ情報3a、3bを削除し、バージョンアップ情報3c、3dを選択する。
そして、バージョンアップ処理部2は、バージョンアップ情報3c、3dを累積した、累積バージョンアップ情報5を生成し、出力する。その結果、管理装置1は、ソフトウェア及び/又はハードウェアのバージョンアップのために行う処理、作業のうち、冗長ではない処理、作業を示す情報を出力できる。
そして、作業者、及び/又は保守対象機器は、管理装置1が出力する情報に基づいて、バージョンアップのための作業、処理を行うことで、無駄な処理、作業を行うことを回避できる。従って、管理装置1は、機器を効率的にバージョンアップすることに貢献する。
[第1の実施形態]
第1の実施形態について、図面を用いてより詳細に説明する。以下の説明においては、説明の便宜上、保守対象機器を識別する情報、部品を識別する情報を、機器名、部品名と表現する。なお、保守対象機器を識別する情報、部品を識別する情報は、番号、ID(Identification)等であっても良く、機器、及び部品を識別できればその詳細は問わない。
図2は、本実施形態に係る管理システム10の全体構成の一例を示すブロック図である。管理システム10は、管理装置100と、1又は2以上の保守対象機器200と、1又は2以上の作業者端末300とを含んで構成される。なお、図2は、本実施形態に係る管理システム10の一例であり、本実施形態に係る管理システム10を図2に示す構成に限定する趣旨ではない。
保守対象機器200は、保守対象の情報処理装置(コンピュータ)、基板(電子回路基板)等である。ここで、保守とは、保守対象機器200に搭載されるソフトウェアをバージョンアップすることを含む。各保守対象機器200には、当該各保守対象機器200を識別するための情報が割り当てられているものとする。以下の説明において、各保守対象機器200には、当該各保守対象機器200を識別するための機器名が割り当てられているものとする。
管理装置100は、保守対象機器200に関する情報を管理する情報処理装置(コンピュータ)である。具体的には、管理装置100は、保守対象機器200のバージョンアップに関する情報、保守対象機器200の障害に関する情報を管理する。
また、管理装置100は、保守対象機器200のバージョンアップに関する情報を用いて、保守対象機器200のバージョンアップ処理を支援する。例えば、管理装置100は、保守対象機器200が搭載するソフトウェアのバージョンアップに必要なパッチプログラムを管理しても良い。そして、保守対象機器200にパッチプログラムを送信しても良い。そして、保守対象機器200がパッチプログラムを実行する処理を、管理装置100は制御しても良い。
作業者端末300は、保守対象機器200の保守作業等を行う作業者が操作する、情報処理装置(コンピュータ)である。作業者端末300は、パーソナルコンピュータ(Personal Computer;PC)、スマートフォン、タブレット端末等であっても良く、本書で説明する機能を実現できれば、その詳細は問わない。
作業者端末300は、ネットワーク20を介して、保守対象機器200に関する情報を管理装置100に送信する。例えば、作業者端末300は、ユーザの操作を介して、保守対象機器200の修理依頼に関する伝票の番号(以下、「修理伝票番号」と呼ぶ)を取得しても良い。そして、作業者端末300は、保守対象機器200の修理伝票番号を、管理装置100にネットワーク20を介して送信しても良い。
また、作業者端末300は、管理装置100に、保守対象機器200の保守に必要な情報(以下、「保守情報」と呼ぶ)を要求する。そして、管理装置100は、要求に応じて、保守対象機器200の保守情報を、作業者端末300に送信する。そして、作業者端末300は、ユーザに、受信した保守情報を提示する。保守情報は、保守対象機器200をバージョンアップするために必要な情報を含んでも良い。また、保守情報は、保守対象機器200の機器名、バージョン、製造番号、製造年、障害内容等の情報を含んでも良い。
管理装置100は、ネットワーク20を介して、1又は2以上の作業者端末300、及び1又は2以上の保守対象機器200と接続する。ネットワーク20は、インターネット、イントラネット、LAN(Local Area Network)等であっても良い。ネットワーク20の実現方法には、各種の方式があるがその詳細は問わない。管理システム10の実現形態に応じて、ネットワーク20の方式は異なるものとする。また、管理装置100と保守対象機器200とを接続するネットワーク方式と、管理装置100と作業者端末300とを接続するネットワーク方式は、異なるネットワーク方式であっても良いことは勿論である。
次に、図3を参照しながら、本実施形態に係る管理装置100及び作業者端末300の内部構成について詳細に説明する。図3は、本実施形態に係る管理装置100及び作業者端末300に関係するモジュールを主に記載したブロック図である。管理装置100及び作業者端末300は、図2に示すモジュール以外のモジュール(ソフトウェア、ハードウェア)を含んでも良い。
まず、図3を参照しながら、作業者端末300の内部構成について説明する。作業者端末300は、通信部301と、制御部302と、出力部303と、入力部304とを含んで構成される。さらに、作業者端末300は、作業者端末300を動作させるために必要な情報を記憶するメモリ(図示せず)を含んで構成されるものとする。
通信部301は、作業者端末300の通信機能を制御する。通信部301は、NIC(Network Interface Card)等を用いて実現される。
出力部303は、外部に情報を出力する。具体的には、制御部302が、管理装置100から、保守対象機器200の保守情報を取得した場合、出力部303は、取得した保守情報を出力する。例えば、出力部303は、表示装置(図示せず)、印刷装置(図示せず)等に、保守対象機器200の保守情報を出力しても良い。
入力部304は、作業者端末300のユーザの入力操作を受け付ける。例えば、入力部304は、キーボード、マウス、タッチパネル等を用いて実現される。入力部304は、受け付けた入力を制御部302に渡す。
制御部302は、作業者端末300を動作させるための処理を制御する。制御部302は、CPU(Central Processing Unit)等を用いて実現される。
作業者端末300のユーザは、入力部304を用いて、保守対象機器200のバージョンアップに関する情報、保守対象機器200の障害に関する情報を入力しても良い。そして、作業者端末300の制御部302は、通信部301を介して、入力された情報を、管理装置100に送信しても良い。
次に、図3を参照しながら、管理装置100の内部構成について説明する。管理装置100は、通信部101と、制御部102と、出力部103と、入力部104と、記憶部105とを含んで構成される。記憶部105は、バージョンアップ処理部106と、修理データベース108と、機器データベース109と、冗長アクションデータベース110とを格納する。また、バージョンアップ処理部106は、バージョンアップ処理プログラム107を格納する。
通信部101は、管理装置100の通信機能を制御する。通信部101は、NIC(Network Interface Card)等を用いて実現される。
出力部103は、プログラムが実行した処理結果を、外部に出力する。例えば、出力部103は、プログラムが実行した処理結果を、表示装置(図示せず)、印刷装置(図示せず)等に出力しても良い。
入力部104は、管理装置100のユーザの入力操作を受け付ける。例えば、入力部104は、キーボード、マウス、タッチパネル等を用いて実現される。入力部104は、受け付けた入力を制御部102に渡す。
記憶部105は、管理装置100を動作させるために必要な情報を記憶する。また、記憶部105は、磁気ディスク装置や光ディスク装置、半導体メモリによって実現される。なお、半導体メモリは、例えば、SSD(Solid State Drive)であり、フラッシュメモリを使用したものでも良く、DRAM(Dynamic Random Access Memory)を含んでも良い。記憶部105が格納するモジュールの詳細は、後述する。
制御部102は、管理装置100を動作させるための処理を制御する。制御部102は、CPU等を用いて実現される。制御部102は、記憶部105が記憶するプログラムを呼び出し、処理を実行する。以下、説明の便宜上、制御部102が、記憶部105に記憶されるプログラムを呼び出し、処理を実行することを、「プログラムが処理を実行する」と表現する。
上記の通り、作業者端末300は、保守対象機器200のバージョンアップに関する情報、保守対象機器200の障害に関する情報を、管理装置100に送信しても良い。そして、制御部102は、通信部101を介して、保守対象機器200のバージョンアップに関する情報、保守対象機器200の障害に関する情報を取得しても良い。
あるいは、保守対象機器200の管理者、保守担当者等は、入力部104を用いて、保守対象機器200のバージョンアップに関する情報を入力しても良い。そして、制御部102は、入力部104を介して、保守対象機器200のバージョンアップに関する情報を取得しても良い。
具体的には、本実施形態に係るバージョンアップに関する情報は、保守対象機器200の機器名、バージョン、バージョンアップのためのパッチプログラム、保守対象機器200の再起動の必要性に関する情報を含むものする。なお、以下の説明において、保守対象機器200の再起動の必要性に関する情報を、再起動必要性レベルと呼ぶ。再起動必要性レベルの詳細は、後述する。
また、保守対象機器200の修理依頼を受け付けたオペレータ、保守作業を完了した作業者等は、入力部104を用いて、保守対象機器200の障害に関する情報を入力しても良い。そして、制御部102は、入力部104を介して、保守対象機器200の障害に関する情報を取得しても良い。具体的には、本実施形態に係る障害に関する情報は、保守対象機器200の機器名、バージョン、製造番号、製造年、障害内容等の情報を含んでも良い。
そして、制御部102は、保守対象機器200のバージョンアップに関する情報を取得した場合、当該バージョンアップに関する情報を、機器データベース109に格納する。つまり、機器データベース109は、保守対象機器200の機器名、バージョン、バージョンアップのためのパッチプログラム、保守対象機器200の再起動の必要性に関する情報を格納する。
また、制御部102は、保守対象機器200の障害に関する情報を取得した場合、当該障害に関する情報を、修理データベース108に格納する。つまり、修理データベース108は、保守対象機器200の機器名、バージョン、製造番号、製造年、障害内容等の情報を格納する。
以下、記憶部105が格納する各モジュールについて詳細に説明する。
バージョンアップ処理部106は、保守対象機器200に搭載されるソフトウェア、及び/又はハードウェアに関して、第1のバージョンから第2のバージョンまでのバージョンアップに対応する、2以上のバージョンアップ情報を特定する。各バージョンアップ情報は、バージョンアップのためのアクション情報を含む。
つまり、第1のバージョンとは、バージョンアップ対象のソフトウェアに関して、バージョンアップ前のバージョンに相当する。また、第2のバージョンとは、バージョンアップ対象のソフトウェアにおける、バージョンアップ後のバージョンに相当する。
以下の説明において、第1のバージョンとは、保守対象機器200に現在搭載されているバージョンであるものとする。また、上記の通り、第2のバージョンとは、第1のバージョンより新しいバージョンであるものとする。例えば、第2のバージョンは、バージョンアップ対象のソフトウェアに対応する、最新のバージョンであっても良い。また、第2のバージョンは、最新のバージョンではないが、第1のバージョンより新しいバージョンであって、当該ソフトウェアの動作が安定することが、実用上、保証されているバージョン等であっても良い。
また、ソフトウェアのバージョンアップにおいては、バージョンアップのためのアクションとは、バージョンアップのためのパッチプログラムを実行すること、及びパッチプログラムを実行後に、機器を再起動すること等を含む。
ここで、パッチプログラムは、対応するソフトウェアメーカから提供されるプログラムであるものとする。また、パッチプログラムは、1段階又は2段階以上、対応するソフトウェアをバージョンアップさせるプログラムであるものとする。また、パッチプログラムは、2以上のプログラムをまとめてパッケージ化したプログラムであっても良い。なお、以下の説明において、各パッチプログラムは、2段階以上のバージョンをバージョンアップさせるプログラム、及び2以上のプログラムをまとめてパッケージ化したプログラムを含むものとする。
また、ソフトウェアのバージョンアップにおいて、バージョンアップ情報は、パッチプログラムを識別する情報と、機器の再起動必要性レベルとを対応付けた情報である。ここで、パッチプログラムを識別する情報とは、第1のバージョンから第2のバージョンまでのうち、少なくとも一のバージョンのバージョンアップをするためのパッチプログラムの名称等である。また、再起動必要性レベルとは、機器にパッチプログラムを適用後から、他のパッチプログラムを適用するまでの間における、当該機器の再起動の必要性を示す情報である。
そして、バージョンアップ処理部106は、特定したバージョンアップ情報から、冗長なアクション情報を削除した、累積バージョンアップ情報を出力する。上記の通り、冗長なアクション情報とは、冗長な処理、冗長な作業、相反する処理、相反する作業を示す情報である。また、上記の通り、累積バージョンアップ情報とは、特定したバージョンアップ情報から、冗長なアクション情報を削除した、バージョンアップ情報を累積した情報である。
図4は、再起動必要性レベルの一例を示す図である。具体的には、図4は、再起動必要性レベル=1である場合、パッチプログラムを実行後に、機器の再起動は任意であることを示す。また、図4は、再起動必要性レベル=2である場合、パッチプログラムを適用後に、いずれかのタイミングで、機器の再起動が必要であることを示す。また、図4は、再起動必要性レベル=3である場合、パッチプログラムを実行後、他のパッチプログラムを実行するまでに、機器の再起動が必要であることを示す。以下の説明では、説明の便宜上、再起動必要性レベルとは、図4に示す情報であるものとする。ただし、図4は、再起動必要性レベルを、図4に示す種類に限定する趣旨ではない。
修理データベース108は、保守対象機器200の修理依頼に関する情報を格納する。例えば、修理データベース108は、修理伝票番号と、機器名と、現在搭載されているバージョンと、製造番号と、製造年と、障害内容と、部品交換の履歴を対応付けて格納しても良い。
図5は、修理データベース108の一例を示す図である。例えば、図5は、修理伝票番号「1234567890」は、機器名「A」の保守対象機器200に対応することを示す。さらに、図5は、修理伝票番号「1234567890」に対応する保守対象機器200には、現在、バージョン=1のソフトウェアが搭載されていることを示す。さらに、図5は、修理伝票番号「1234567890」に対応する保守対象機器200が、部品交換を行っていないことを示す。また、例えば、図5は、修理伝票番号「1234567894」に対応する保守対象機器200において、部品c、fが交換されたことがあることを示す。
機器データベース109は、保守対象機器200に搭載されるソフトウェアのバージョンアップ情報を格納する。具体的には、機器データベース109は、機器を識別する情報と、第2のバージョンに一致、又は第2のバージョンより新しい第3のバージョンと、第3のバージョンまでバージョンアップするためのバージョンアップ情報とを対応付けて格納する。
また、機器データベース109は、保守対象機器200に搭載されるソフトウェアに対応する、1又は2以上のパッチプログラムを格納する。
例えば、管理装置100はパッチプログラムを提供する、ソフトウェアメーカのWebサイト等を監視しても良い。そして、当該ソフトウェアメーカが、新しいバージョンのパッチプログラムを公開(リリース)した場合、管理装置100は、当該ソフトウェアメーカのWebサイト等から、新しいバージョンのパッチプログラムを取得し、機器データベース109に、取得したパッチプログラムを格納しても良い。または、管理装置100の管理者、保守対象機器200の保守担当者等は、適宜、新しいバージョンのパッチプログラムを、機器データベース109に登録しても良い。そして、管理装置100が機器データベース109に、新しいパッチプログラムを格納した場合、管理装置100の管理者、保守対象機器200の保守担当者等は、当該パッチプログラムに対応する、再起動必要性レベルを設定しても良い。
図6は、機器データベース109の一例を示す図である。図6に示す機器データベース109は、機器名と、最新バージョン(上記の第3のバージョン)と、バージョンアップ情報とを対応付けた情報を示す。また、図6に示すバージョンアップ情報は、更新前バージョンと、更新後バージョンと、対応する更新前バージョンから更新後バージョンにバージョンアップするためのアクション情報とを対応付けた情報である。例えば、図6は、機器名「A」の保守対象機器200において、バージョン=1からバージョン=2までのバージョンアップに対応するバージョンアップ情報は、アクション情報「パッチプログラムx1を実行」及び「再起動(再起動必要性レベル=2)」を含むことを示す。
冗長アクションデータベース110は、冗長なアクション情報の組み合わせ、冗長なアクション情報の条件のうち、少なくともいずれかを格納する。冗長アクションデータベース110が冗長なアクション情報の条件を格納する場合、冗長アクションデータベース110は、再起動必要性レベルの順列に基づいて、パッチプログラム適用後の再起動処理が、冗長なアクション情報で有るか否かを判断する条件を格納する。
図7は、冗長アクションデータベース110の一例を示す図である。なお、図7に示す条件は、一例であり、冗長なアクション情報の判定条件を、図7に示す条件に限定する趣旨ではない。
図7に示す条件番号0001は、「再起動必要性レベル=3のパッチプログラムを実行前に、再起動必要性レベル=2のパッチプログラムの実行回数が1回より多い」場合には、条件番号0001の条件を満たすことを示す。そして、図7は、条件番号0001の条件を満たす場合には、「当該再起動必要性レベル=2のパッチプログラムに対応する再起動処理は、冗長なアクション情報」である、とバージョンアップ処理部106が判断することを示す。
また、図7に示す条件番号0002は、「バージョンアップ情報全体において、再起動必要性レベル=2のパッチプログラムの実行回数が1回より多く、再起動必要性レベル=3の回数が0回」の場合には、条件番号0002の条件を満たすことを示す。そして、図7は、条件番号0002の条件を満たす場合には、「再起動必要性レベル=2のパッチプログラムに対応する再起動処理は、最後に1回行う」ことを示す。さらに、図7は、条件番号0002の条件を満たす場合には、「再起動必要性レベル=2のパッチプログラムに対応する再起動処理のうち、最後以外の再起動処理は、冗長なアクション情報」である、とバージョンアップ処理部106が判断することを示す。
また、図7に示す条件番号0003は、「バージョンアップ情報全体において、再起動必要性レベル=1のパッチプログラムの実行回数が1回以上である」場合には、条件番号0003の条件を満たすことを示す。そして、図7は、条件番号0003の条件を満たす場合には、「再起動必要性レベル=1のパッチプログラムに対応する再起動処理は、冗長なアクション情報」である、とバージョンアップ処理部106が判断することを示す。
以下、バージョンアップ処理部106について、より詳細に説明する。
バージョンアップ処理部106は、2以上のバージョンアップ情報を特定する。ここで、バージョンアップ処理部106が特定したバージョンアップ情報の夫々は、少なくとも一のバージョンのバージョンアップに対応するものとする。具体的には、バージョンアップ処理部106は、第1のバージョンから第2のバージョンまでのバージョンアップに対応する、1又は2以上のバージョンアップ情報を、機器データベース109から取得する。さらに、バージョンアップ処理部106は、第1のバージョンから第2のバージョンまでのバージョンアップに対応するパッチプログラムを、機器データベース109から取得する。
そして、バージョンアップ処理部106は、対応するバージョンが昇順又は降順になるように、特定したバージョンアップ情報を並び替えて、並び替えたバージョンアップ情報を、バージョンアップ情報列として生成する。そして、バージョンアップ処理部106は、冗長アクションデータベース110に基づいて、バージョンアップ情報列から、冗長なアクション情報を削除し、冗長なアクション情報を削除した、バージョンアップ情報列に基づいて、累積バージョンアップ情報を生成する。
また、記憶部105は、バージョンアップ処理プログラム107を記憶する。バージョンアップ処理プログラム107は、バージョンアップ処理部106の上記処理を、制御部102に実行させるプログラムである。
次に、本実施形態に係る管理システム10の動作について詳細に説明する。なお、以下の説明において、対象機器とは、バージョンアップの対象となる保守対象機器200を指すものとする。
図8は、バージョンアップ情報を特定する処理の一例を示すフローチャートである。
まず、作業者端末300のユーザは、バージョンアップ対象の対象機器に対応する、修理伝票番号を、作業者端末300に入力する。その場合、作業者端末300は、入力された修理伝票番号を、管理装置100に送信する(ステップA001)。そして、管理装置100は、作業者端末300から修理伝票番号を受信する(ステップA002)。
ステップA003において、受信した修理伝票番号が、修理データベース108に登録されているか否かを、バージョンアップ処理部106は判断する。受信した修理伝票番号が、修理データベース108に登録されている場合(ステップA003のYES分岐)には、ステップA004に遷移する。一方、受信した修理伝票番号が、修理データベース108に登録されていない場合(ステップA003のNO分岐)には、対象機器をバージョンアップする処理を終了する。
ステップA004において、バージョンアップ処理部106は、修理伝票番号に基づいて、修理データベース108から、対象機器の機器名、バージョン(即ち、第1のバージョン)を抽出する。
ステップA005において、抽出した対象機器の機器名が、機器データベース109に登録されているか否かを、バージョンアップ処理部106は判断する。抽出した対象機器の機器名が、機器データベース109に登録されている場合(ステップA005のYES分岐)には、ステップA006に遷移する。一方、抽出した対象機器の機器名が、機器データベース109に登録されていない場合(ステップA005のNO分岐)には、対象機器をバージョンアップする処理を終了する。
ステップA006において、バージョンアップ処理部106は、機器名に基づいて、機器データベース109から、最新バージョン(上記の第3のバージョン)、及びバージョンアップ情報を抽出する。
例えば、機器名「A」の対象機器について、バージョンをバージョン=1からバージョン=5にバージョンアップするとする。そして、バージョンアップ処理部106は、図6に示す機器データベース109を参照するとする。その場合、バージョンアップ処理部106は、以下のバージョンアップ情報(1)〜(4)を、機器データベース109から抽出する。
バージョンアップ情報(1):更新前バージョン=1、更新後バージョン=2
アクション情報(1−1):パッチプログラムx1を実行
アクション情報(1−2):再起動(再起動必要性レベル=2)
バージョンアップ情報(2):更新前バージョン=2、更新後バージョン=3
アクション情報(2−1):パッチプログラムx2を実行
アクション情報(2−2):再起動(再起動必要性レベル=2)
バージョンアップ情報(3):更新前バージョン=3、更新後バージョン=4
アクション情報(3−1):パッチプログラムx3を実行
アクション情報(3−2):再起動(再起動必要性レベル=3)
バージョンアップ情報(4):「更新前バージョン=4、更新後バージョン=5」
アクション情報(4−1):パッチプログラムx4を実行
アクション情報(4−2):再起動(再起動必要性レベル=1)
ステップA007において、対象機器のバージョン(修理データベース108から抽出したバージョン)と、最新バージョンとが一致するか否かを、バージョンアップ処理部106は判断する。対象機器のバージョンと、最新バージョンとが一致する場合(ステップA007のYES分岐)には、バージョンアップ処理部106は、バージョンアップのためのアクションが不要である旨を、作業者端末300に送信する(ステップA008)。そして、作業者端末300は、バージョンアップのためのアクションが不要である旨を受信し、出力する(ステップA009)。
一方、対象機器のバージョンと、最新バージョンとが一致しない場合(ステップA007のNO分岐)には、図9に示すステップA021に遷移する。
図9は、累積バージョンアップ情報を生成する処理の一例を示すフローチャートである。
ステップA021において、バージョンアップ処理部106は、バージョンアップ情報に基づいて、バージョンアップ情報列を生成する。
例えば、バージョンアップ処理部106は、上記のバージョンアップ情報(1)〜(4)を機器データベース109から抽出したとする。その場合、バージョンアップ処理部106は、バージョンアップ情報(1)〜(4)の順に並べた順列を、バージョンアップ情報列として生成する。その結果、生成されたバージョンアップ情報列は、以下の順に並べられたアクション情報の列を含むことになる。
アクション情報(1−1):パッチプログラムx1を実行
アクション情報(1−2):再起動(再起動必要性レベル=2)
アクション情報(2−1):パッチプログラムx2を実行
アクション情報(2−2):再起動(再起動必要性レベル=2)
アクション情報(3−1):パッチプログラムx3を実行
アクション情報(3−2):再起動(再起動必要性レベル=3)
アクション情報(4−1):パッチプログラムx4を実行
アクション情報(4−2):再起動(再起動必要性レベル=1)
ステップA022において、対象機器の機器名が、冗長アクションデータベース110に登録されているか否かを、バージョンアップ処理部106は判断する。対象機器の機器名が、冗長アクションデータベース110に登録されている場合(ステップA022のYES分岐)には、機器名に対応付けられた冗長なアクション情報を抽出する(ステップA023)。そして、ステップA024に遷移する。一方、対象機器の機器名が、冗長アクションデータベース110に登録されていない場合(ステップA022のNO分岐)には、ステップA024に遷移する。
ステップA024において、バージョンアップ情報列が、冗長なアクション情報を含むか否かを、バージョンアップ処理部106は判断する。なお、機器名に対応付けられた冗長なアクション情報が抽出された場合(ステップA023)には、バージョンアップ情報列が、抽出された冗長なアクション情報を含むか否かを、バージョンアップ処理部106は判断する。
また、冗長アクションデータベース110は、冗長なアクション情報の組み合わせ、冗長なアクション情報の条件を、機器名とは対応付けないで格納しても良い。その場合、バージョンアップ処理部106は、冗長アクションデータベース110を参照し、バージョンアップ情報列が、冗長なアクション情報を含むか否かを判断しても良い。
バージョンアップ情報列が、冗長なアクション情報を含む場合(ステップA024のYES分岐)には、ステップA025に遷移する。バージョンアップ情報列が、冗長なアクション情報を含まない場合(ステップA024のNO分岐)には、ステップA026に遷移する。
ステップA025において、バージョンアップ処理部106は、バージョンアップ情報列から、冗長なアクション情報に対応する、アクション情報を削除する。そして、ステップA026に遷移する。
ステップA026において、バージョンアップ処理部106は、バージョンアップ情報列に基づいて、累積バージョンアップ情報を生成する。そして、図10に示すステップA041に遷移する。
例えば、バージョンアップ処理部106は、上記のバージョンアップ情報(1)〜(4)の順に並べた順列を、バージョンアップ情報列として生成したとする。その場合、バージョンアップ処理部106は、バージョンアップ情報列から、再起動必要性レベルの順列として、再起動必要性レベル=2、再起動必要性レベル=2、再起動必要性レベル=3、再起動必要性レベル=1を抽出する。
そして、バージョンアップ処理部106は、図7に示す冗長アクションデータベース110を参照して、バージョンアップ情報列が、冗長なアクション情報を含むか否かを判断するとする。つまり、再起動必要性レベルの順列が、図7に示す条件番号0001〜0003の条件を満たすか否かを、バージョンアップ処理部106は判断する。
そして、図7に示す条件番号0001の条件に基づいて、上記のアクション情報(1−2)及びアクション情報(2−2)が冗長なアクション情報である、とバージョンアップ処理部106は判断する。また、図7に示す条件番号0003の条件に基づいて、アクション情報(4−2)は、冗長なアクション情報である、とバージョンアップ処理部106は判断する。そのため、バージョンアップ処理部106は、バージョンアップ情報(1)〜(4)から構成されるバージョンアップ情報列から、アクション情報(1−2)、アクション情報(2−2)、アクション情報(4−2)を削除する。
その結果、機器名「A」の対象機器について、バージョン=1からバージョン=5にバージョンアップする場合、バージョンアップ情報列は、以下の順に並べられたアクション情報の列を含むことになる。
アクション情報(1−1):パッチプログラムx1を実行
アクション情報(2−1):パッチプログラムx2を実行
アクション情報(3−1):パッチプログラムx3を実行
アクション情報(3−2):再起動
アクション情報(4−1):パッチプログラムx4を実行
そして、バージョンアップ処理部106は、アクション情報(1−1)、アクション情報(2−1)、アクション情報(3−1)、アクション情報(3−2)、アクション情報(4−1)の順に並べられたアクション情報の列を含む、累積バージョンアップ情報を生成する。
また、例えば、機器名「A」の対象機器について、バージョン=1からバージョン=3にバージョンアップするとする。その場合、バージョンアップ処理部106は、上記のバージョンアップ情報(1)〜(2)の順に並べた順列を、バージョンアップ情報列として生成する。そして、バージョンアップ情報(1)〜(2)から抽出した再起動必要性レベルの順列が、図7に示す条件番号0001〜0003の条件を満たすか否かを、バージョンアップ処理部106は判断する。
そして、図7に示す条件番号0002の条件に基づいて、上記のアクション情報(1−2)が冗長アクション情報である、とバージョンアップ処理部106は判断する。一方、図7に示す条件番号0002の条件に基づいて、上記のアクション情報(2−2)の再起動処理を実行する、とバージョンアップ処理部106は判断する。
その結果、機器名「A」の対象機器について、バージョン=1からバージョン=3にバージョンアップする場合、バージョンアップ情報列は、以下の順に並べられたアクション情報の列を含むことになる。
アクション情報(1−1):パッチプログラムx1を実行
アクション情報(2−1):パッチプログラムx2を実行
アクション情報(2−2):再起動
そして、バージョンアップ処理部106は、アクション情報(1−1)、アクション情報(2−1)、アクション情報(2−2)の順に並べられたアクション情報の列を含む、累積バージョンアップ情報を生成する。
また、例えば、機器名「B」の対象機器について、バージョン=1からバージョン=4にバージョンアップするとする。その場合、「パッチプログラムy1を実行」、「パッチプログラムy3を実行」、「パッチプログラムy4を実行」のアクション情報は、バージョン=1からバージョン=4にバージョンアップするためのアクション情報である。
一方、図6を参照すると、パッチプログラムy2は、バージョン=1からバージョン=3にバージョンアップするプログラムである。そのため、バージョンアップ処理部106は、アクション情報「パッチプログラムy2を実行」を含むバージョンアップ情報を選択することで、パッチプログラムの実行回数を低減するように、バージョンアップ情報列を生成できる。
図10は、バージョンアップのためのアクションの内容を出力する処理の一例を示すフローチャートである。
ステップA041において、制御部102は、バージョンアップ情報列から、バージョンアップのためのアクション情報を抽出する。ステップA042において、制御部102は、通信部101を介して、バージョンアップのためのアクションの内容を、作業者端末300に送信する。ステップA043において、作業者端末300は、バージョンアップのためのアクションの内容を、管理装置100から受信し、出力する。
例えば、機器名「A」の対象機器について、バージョンをバージョン=1からバージョン=5にバージョンアップする場合、管理装置100は、作業者端末300に、
アクション情報(1−1):パッチプログラムx1を実行
アクション情報(2−1):パッチプログラムx2を実行
アクション情報(3−1):パッチプログラムx3を実行
アクション情報(3−2):再起動
アクション情報(4−1):パッチプログラムx4を実行
の順に処理を実行する必要があることを通知する。
[変形例1]
本実施形態に係る管理システム10の変形例1として、管理装置100は、累積バージョンアップ情報に含まれるアクション情報によって特定される処理を実行させるように、対象機器を制御しても良い。つまり、管理装置100は、生成した累積バージョンアップ情報に基づいて、対象機器に搭載されるソフトウェアを、現在搭載されているバージョン(第1のバージョン)から、第2のバージョン(例えば、最新バージョン)にバージョンアップさせても良い。
[変形例2]
本実施形態に係る管理システム10の変形例2として、管理装置100は、バージョンアップのためのアクションの内容を、作業者端末300に送信すると共に、生成した累積バージョンアップ情報に対応するパッチプログラムを、対象機器に送信しても良い。または、管理装置100は、生成した累積バージョンアップ情報に対応するパッチプログラムを、可搬記憶媒体に書き出しても良い。ここで、可搬記憶媒体は、DVD(Digital Versatile Disk)、USB(Universal Serial Bus)等であっても良く、対象機器が読み込み可能であれば、その詳細は問わない。
以上のように、本実施形態に係る管理装置100は、ソフトウェアのバージョンアップにおいて、バージョンアップのためのアクション情報から、冗長な再起動処理を示すアクション情報を削除する。そして、本実施形態に係る管理装置100は、冗長な再起動処理を削除したアクション情報を、出力する。そのため、保守対象機器200のバージョンアップを行う作業者は、本実施形態に係る管理装置100を利用することで、必要以上に、保守対象機器200を再起動することを回避できる。さらに、保守対象機器200が、必要以上に再起動することを回避することで、保守対象機器200をバージョンアップするために要する時間を削減できる。従って、本実施形態に係る管理システム10は、効率的に、機器をバージョンアップすることに貢献する。
さらに、本実施形態に係る管理装置100は、冗長な再起動処理を削除したアクション情報に基づいて、対応する保守対象機器200に、バージョンアップのための処理を実行させても良い。その結果、本実施形態に係る管理システム10は、効率的に、機器をバージョンアップすることに貢献すると共に、人為的な作業を低減することに貢献する。
さらに、本実施形態に係る管理装置100は、パッチプログラムの実行回数を低減するように、バージョンアップ情報列を生成しても良い。その場合、本実施形態に係る管理装置100は、冗長な再起動処理を削除すると共に、パッチプログラムの実行回数を低減したアクション情報を出力する。そのため、本実施形態に係る管理システム10は、冗長な再起動処理を回避すると共に、パッチプログラムの実行回数を低減させることで、より一層、効率的に、機器をバージョンアップすることに貢献する。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
本実施形態は、保守対象機器のソフトウェア、及び/又はハードウェアのバージョンアップを管理する形態である。つまり、本実施形態において、保守とは、保守対象機器に搭載される、ソフトウェア、及び/又はハードウェアをバージョンアップすることを含むものとする。なお、本実施形態における説明では、上記の実施形態と重複する部分の説明は省略する。さらに、本実施形態における説明では、上記の実施形態と同一の構成要素には、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、本実施形態における説明では、上記の実施形態と同一の作用効果についても、その説明を省略する。以下、他の形態においても同様であるものとする。
本実施形態に係る管理システム10の全体構成は、図2に示す通りである。図11は、本実施形態に係る管理装置100及び作業者端末300の内部構成の一例を示すブロック図である。図11に示す管理装置100と、図3に示す管理装置100との相違点は、図11に示す管理装置100は、設計情報データベース111を含む点である。以下の説明において、図11に示す各モジュールに関して、第1の実施形態との相違点について詳細に説明する。具体的には、以下の説明において、ハードウェアのバージョンアップに関して詳細に説明する。なお、本実施形態に係る管理システム10において、ソフトウェアのバージョンアップに関しては、第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
設計情報データベース111は、保守対象機器200の部品名と、各部品の位置を識別する情報とを対応付けた情報を格納する。以下の説明において、部品の位置を識別する情報を、位置情報と呼ぶ。具体的には、ハードウェアの位置情報とは、保守対象機器200において、当該ハードウェアを取り付ける(接続する)位置を識別する情報である。例えば、保守対象機器200が、基板(電子回路基板)であるとする。その場合、位置情報とは、当該基板上において部品を接続する位置を表す座標値であっても良い。
図12は、設計情報データベース111の一例を示す図である。具体的には、図12は、機器名と、部品名と、各部品の位置情報とを対応付けて格納する。例えば、図12は、機器名「A」の機器に搭載される、部品名「a」の部品は、当該機器において、位置「1−1」に実装されることを示す。
本実施形態に係るバージョンアップ処理部106は、保守対象機器200に搭載されるソフトウェア、及び/又はハードウェアに関して、第1のバージョンから第2のバージョンまでのバージョンアップに対応する、2以上のバージョンアップ情報を特定する。各バージョンアップ情報は、保守対象機器200に搭載されるソフトウェア、及び/又はハードウェアに関して、バージョンアップのためのアクション情報を含む。本実施形態に係る第1のバージョンとは、バージョンアップ対象のソフトウェア、及び/又はハードウェアに関して、バージョンアップ前のバージョンに相当する。また、本実施形態に係る第2のバージョンとは、バージョンアップ対象のソフトウェア、及び/又はハードウェアに関して、バージョンアップ後のバージョンに相当する。
ここで、本実施形態に係るバージョンアップ情報は、ハードウェアを識別する情報と、ハードウェアに含まれる部品の位置を識別する情報と、ハードウェアに対応するアクション情報と、ハードウェアの接続に関する情報と、を対応付けた情報を含むものとする。以下の説明において、ハードウェアの接続に関する情報を、接続情報と呼ぶ。
具体的には、ハードウェアに対するアクション情報は、当該ハードウェアの着脱に関する情報を含んでも良い。例えば、ハードウェアに対するアクション情報は、部品を他の部品に交換すること、部品を取り外すこと、新たな部品を取り付けること等であっても良い。
ハードウェアの接続情報は、当該ハードウェアの接続方法を特定する情報、及び/又は接続媒体を特定する情報を含むものとする。例えば、ハードウェアの接続方法は、機械的に接続する方法、電気的に接続する方法等であっても良い。例えば、機械的に接続する方法とは、2以上の部品を嵌め合わせて、当該2以上の部品を接続することであっても良い。または、機械的に接続する方法とは、はんだ付け、ねじ締結等を用いて、2以上の部品を接続することであっても良い。
ハードウェアの接続媒体を特定する情報は、2以上の部品を接続するケーブルの種類、形態、材質等を特定する情報であっても良い。ここで、ケーブルの形態とは、ケーブルの長さ、太さ、等の情報であっても良い。
本実施形態に係るバージョンアップ処理部106は、特定したバージョンアップ情報が、冗長なアクション情報、又は冗長な接続情報を含むか否かを判断する。具体的には、本実施形態に係るバージョンアップ処理部106は、ハードウェアの位置情報の同一性と、アクション情報の同一性と、ハードウェアを識別する情報の順列とに基づいて、冗長なハードウェアに対するアクション情報であるか否かを判断する。
そして、バージョンアップ処理部106は、特定したバージョンアップ情報が、冗長なアクション情報、又は冗長な接続情報を含む場合、特定したバージョンアップ情報が、冗長なアクション情報を含むと判断する。
本実施形態に係る機器データベース109は、保守対象機器200に搭載されるソフトウェア、及び/又はハードウェアのバージョンアップ情報を格納する。
図13は、ハードウェアのバージョンアップに関して、本実施形態に係る機器データベース109の一例を示す図である。具体的には、図13に示すバージョンアップ情報は、更新前バージョンと、更新後バージョンと、対応する更新前バージョンから更新後バージョンに、ハードウェアをバージョンアップするためのアクション情報とを対応付けた情報である。
例えば、機器名「A」の保守対象機器200において、バージョン=1からバージョン=4までのバージョンアップをするとする。そして、バージョンアップ処理部106は、図13に示す機器データベース109を参照するとする。その場合、バージョアップ処理部106は、以下のバージョンアップ情報(11)〜(13)を、機器データベース109から抽出する。
バージョンアップ情報(11):更新前バージョン=1、更新後バージョン=2
アクション情報(11−1):部品aを追加
バージョンアップ情報(12):更新前バージョン=2、更新後バージョン=3
アクション情報(12−1):部品bを追加
バージョンアップ情報(13):更新前バージョン=3、更新後バージョン=4
アクション情報(13−1):部品aを削除
本実施形態に係る冗長アクションデータベース110は、冗長なアクション情報、冗長なアクション情報の組み合わせ、冗長なアクション情報の条件のうち、少なくともいずれかと、ハードウェアを識別する情報とを対応付けて格納する。具体的には、本実施形態において、冗長アクションデータベース110は、アクション情報の同一性と、接続情報の順列とに基づいて、ハードウェアの接続が冗長なアクション情報で有るか否かを判断するための条件を含んで構成されても良い。
図14は、本実施形態に係る冗長アクションデータベース110の別の一例を示す図である。具体的には、図14は、冗長なアクション情報の組み合わせと、ハードウェアを識別する情報とを対応付ける場合における、冗長アクションデータベース110の一例を示す。より具体的には、図14は、機器名と、最新バージョンと、冗長アクション情報とを対応付けた情報を示す。そして、図14は、更新前バージョンと、アクション情報とを対応付けた情報を、冗長アクション情報として示す。
例えば、機器名「A」の保守対象機器200において、バージョン=1からバージョン=4まで、ハードウェアをバージョンアップするとする。そして、バージョンアップ処理部106は、図13に示す機器データベース109、及び図14に示す冗長アクションデータベース110を参照するとする。その場合、図14に示す冗長アクションデータベース110に基づいて、上記のアクション情報(11−1)、アクション情報(13−1)が冗長アクション情報である、とバージョンアップ処理部106は判断する。そのため、バージョンアップ処理部106は、上記のバージョンアップ情報(11)〜(13)から構成されるバージョンアップ情報列から、アクション情報(11−1)、アクション情報(13−1)を削除する。
その結果、機器名「A」の対象機器について、バージョン=1からバージョン=4まで、ハードウェアをバージョンアップする場合、バージョンアップ情報列は、アクション情報(11−1)、アクション情報(13−1)を含まず、アクション情報(12−1)を含むことになる。
そして、機器名「A」の対象機器について、バージョン=1からバージョン=4まで、ハードウェアをバージョンアップする場合、管理装置100は、作業者端末300に、
アクション情報(12−1):部品bを追加
が必要であることを通知する。
図15は、本実施形態に係る冗長アクションデータベース110の別の一例を示す図である。具体的には、図15は、冗長なアクション情報の条件と、ハードウェアを識別する情報とを対応付ける場合における、冗長アクションデータベース110の一例を示す。なお、図15に示す条件は一例であり、本実施形態に係る冗長なアクション情報の判定条件を、図15に示す条件に限定する趣旨ではない。
図15に示す条件番号1001は、機器名「A」又は「B」の機器に対応する条件である。条件番号1001は、「同一の位置において、同一の部品を追加及び削除」する場合には、条件番号1001の条件を満たすことを示す。そして、図15は、条件番号1001の条件を満たす場合には、「当該部品を追加するアクション情報、及び当該部品を削除するアクション情報は、冗長なアクション情報」である、とバージョンアップ処理部106が判断することを示す。
また、図15に示す条件番号1002は、機器名「A」又は「B」の機器に対応する条件である。そして、条件番号1002は、「機器、位置、部品が同一の場合において、バージョンがV1の時の接続方法がM1であり、バージョンがV1より小さいV2の時の接続方法がM1以外」である場合には、条件番号1002の条件を満たすことを示す。そして、図15は、条件番号1002の条件を満たす場合には、「バージョンがV2である場合の接続方法は、冗長なアクション情報」である、とバージョンアップ処理部106が判断することを示す。
また、図15に示す条件番号1003は、機器名「A」又は「B」の機器に対応する条件である。そして、条件番号1003は、「機器、位置、部品が同一の場合において、バージョンがV1の時の接続媒体がM2であり、バージョンがV1より小さいV2の時の接続媒体がM2以外」である場合には、条件番号1003の条件を満たすことを示す。そして、図15は、条件番号1003の条件を満たす場合には、「バージョンがV2に対応する接続媒体を用いた接続は、冗長なアクション情報」である、とバージョンアップ処理部106が判断することを示す。
例えば、上記のアクション情報(11−1)、及びアクション情報(13−1)は、「同一の部品を追加及び削除」するアクション情報である。そして、図12を参照すると、機器名「A」の機器に搭載される、部品名「a」の部品の位置情報は、単一の位置情報(即ち、「1−1」)である。よって、上記のアクション情報(11−1)、及びアクション情報(13−1)は、図15に示す条件番号1001の条件を満たす。そのため、バージョンアップ処理部106は、図15に示す冗長アクションデータベース110を参照する場合、条件番号1001に基づいて、上記のアクション情報(11−1)、及びアクション情報(13−1)が、冗長なアクション情報であると判断する。その結果、バージョンアップ処理部106は、バージョンアップ情報列からアクション情報(11−1)、及びアクション情報(13−1)を削除し、累積アクション情報を生成する。そして、管理装置100は、「部品bを追加」(アクション情報(12−1))を実行する必要があることを、作業者端末300に通知する。
また、例えば、機器名「A」の機器に搭載される、部品名「a」の部品に関して、当該機器のバージョンを1から2にバージョンアップする場合には、はんだ付けを用いて、当該部品を、他の部品と接続するとする。そして、同一の機器、部品、位置において、当該機器のバージョンを2から3にバージョンアップする場合には、当該部品を、他の部品に嵌め合わせて接続するとする。その場合、同一の機器、部品、位置において、接続方法を変更することになる。よって、図15に示す冗長アクションデータベース110を参照する場合、条件番号1002に基づいて、はんだ付けを用いた接続方法は、冗長なアクション情報である、とバージョンアップ処理部106は判断する。その結果、バージョンアップ処理部106は、バージョンアップ情報列から、はんだ付けを用いた接続方法を示すアクション情報を削除し、累積アクション情報を生成する。そして、管理装置100は、部品名「a」の部品を、他の部品に嵌め合わせて接続する必要があることを、作業者端末300に通知する。
また、例えば、機器名「A」の機器に搭載される、部品名「a」の部品に関して、当該機器のバージョンを1から2にバージョンアップする場合には、太さ5ミリメートル(Millimeter;mm)のケーブルで、他の部品と接続するとする。そして、同一の機器、部品、位置において、当該機器のバージョンを2から3にバージョンアップする場合には、太さ4ミリメートルのケーブルでの接続に変更するとする。その場合、同一の機器、部品、位置において、接続媒体を変更することになる。よって、図15に示す冗長アクションデータベース110を参照する場合、条件番号1003に基づいて、太さ5ミリメートルのケーブルを用いた接続は、冗長なアクション情報である、とバージョンアップ処理部106は判断する。バージョンアップ処理部106は、バージョンアップ情報列から、太さ5ミリメートルのケーブルで接続することを示すアクション情報を削除し、累積アクション情報を生成する。そして、管理装置100は、部品名「a」の部品を、太さ4ミリメートルのケーブルで接続する必要があることを、作業者端末300に通知する。
次に、本実施形態に係る管理装置100の動作について詳細に説明する。なお、本実施形態に係る管理システム10において、図8に示すステップA001〜ステップA009の処理、及び図9に示すステップA021〜ステップA026の処理は、第1の実施形態と同一であるため、詳細な説明を省略する。
図16は、本実施形態に係る管理システム10において、バージョンアップのためのアクションの内容を出力する処理の一例を示すフローチャートである。
ここで、バージョンアップ処理部106が、バージョンアップ情報列に基づいて、累積バージョンアップ情報を生成した(図9に示すステップA026)とする。または、対象機器の機器名が冗長アクションデータベース110に登録されていない(図9に示すステップA022のNO分岐)とする。その場合、バージョンアップ処理部106は、累積バージョンアップ情報から、バージョンアップのためのアクション情報を抽出する(図16に示すステップA081)。
ステップA082において、バージョンアップ処理部106は、設計情報データベース111から部品の位置情報を取得する。ステップA083において、バージョンアップ処理部106は、抽出したバージョンアップのためのアクション情報に、取得した位置情報を対応付ける。ステップA084において、制御部102は、通信部101を介して、バージョンアップのためのアクションの内容と、対応する位置情報とを作業者端末300に送信する。ステップA085において、作業者端末300は、バージョンアップのためのアクションの内容と、対応する位置情報とを、管理装置100から受信し、出力する。
以上のように、本実施形態に係る管理装置100は、ソフトウェア、及び/ハードウェアのバージョンアップにおいて、バージョンアップのためのアクション情報から、冗長な作業を示すアクション情報を削除する。そして、本実施形態に係る管理装置100は、冗長な作業を削除したアクション情報を、出力する。そのため、保守対象機器200のバージョンアップを行う作業者は、本実施形態に係る管理装置100を利用することで、不必要な作業を行うことを回避できる。その結果、保守対象機器200のバージョンアップを行う作業者は、作業時間を削減し、作業効率を向上できる。従って、本実施形態に係る管理システム10は、より一層、効率的に、機器をバージョンアップすることに貢献する。
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
本実施形態は、ハードウェアのバージョンアップにおいて、部品の寿命に基づいて、部品を交換する形態である。
本実施形態に係る情報処理システム10の全体構成は、図2に示す通りである。図17は、本実施形態に係る管理装置100及び作業者端末300の内部構成の一例を示すブロック図である。図17に示す管理装置100と、図11に示す管理装置100との相違点は、図17に示す管理装置100は、寿命部品判断部112と、寿命部品判断プログラム113とを含む点である。以下の説明において、図17に示す各モジュールに関して、上記の実施形態との相違点について詳細に説明する。
本実施形態に係る設計情報データベース111は、保守対象機器200の部品名と、各部品の位置情報と、寿命に関する情報とを対応付けた情報を格納する。以下の説明において、部品を使用開始してから、正常に動作することが保証される期間、又は使用可能な量を、保証寿命と呼ぶ。
図18は、本実施形態に係る設計情報データベース111の一例を示す図である。具体的には、図18に示す設計情報データベース111は、機器名と、部品名と、各部品の位置情報と、各部品の保証寿命とを対応付けて格納する。例えば、図18は、機器名「A」の機器に搭載される、部品名「a」の部品に対して、正常に動作することが保証される寿命は、5年であることを示す。また、例えば、図18は、機器名「A」の機器に搭載される、部品名「b」の部品は、寿命が設定されていないことを示す。なお、図18では、保証寿命を年数で表すが、これは、保証寿命を期間で表すことに限定する趣旨ではない。
寿命部品判断部112は、保守対象機器200に搭載される部品に関して、当該部品の残寿命を算出し、算出した残寿命に基づいて、当該部品を交換するアクション情報を生成する。ここで、残寿命とは、部品を正常に使用可能である残りの期間、又は残りの使用可能量を意味するものとする。
具体的には、寿命部品判断部112は、機器名に基づいて、設計情報データベース111から、当該機器名に対応する1又は2以上の部品名と、保証寿命とを抽出する。以下の説明において、寿命部品判断部112が抽出した部品名に対応する部品を、判断対象部品と呼ぶ。
そして、制御部102は、判断対象部品の使用実績に関する情報を、通信部101を介して、判断対象部品を搭載する保守対象機器200に要求する。保守対象機器200は、要求に応じて、判断対象部品の使用実績に関する情報を、管理装置100に送信する。
例えば、判断対象部品がバッテリー(例えば、リチウム(Lithium;Li)電池)であるとする。その場合、当該バッテリーを搭載する保守対象機器200は、当該バッテリーの容量、当該保守対象機器200の平均使用電力、判断対象部品の使用総時間等を、管理装置100に通知(送信)しても良い。
また、例えば、判断対象部品がコンデンサであるとする。その場合、当該コンデンサを搭載する保守対象機器200は、当該コンデンサを搭載する保守対象機器200の使用総時間等を、管理装置100に通知(送信)しても良い。なお、判断対象部品の使用実績に関する情報は、当該判断対象部品の種類に応じて異なっても良く、当該判断対象部品の残寿命を算出するために必要な情報であれば、その詳細は問わない。なお、使用総時間とは、判断対象部品の交換時点を起点とした、使用総時間、又は経過時間であるものとする。
そして、寿命部品判断部112は、判断対象部品の使用実績に関する情報に基づいて、判断対象部品の残寿命を算出する。そして、寿命部品判断部112は、部品の残寿命と、保証寿命とに基づいて、当該部品を交換するか否かを判断する。
具体的には、寿命部品判断部112は、使用可能量が有限である部品に関して、使用量と使用可能量とに基づいて、当該部品を交換するか否かを判断しても良い。例えば、判断対象部品がバッテリーであるとする。その場合、寿命部品判断部112は、当該バッテリーの容量と、当該バッテリーを搭載する保守対象機器200の平均使用電力と、当該保守対象機器200の使用総時間に基づいて、当該バッテリーの残寿命を算出しても良い。そして、算出したバッテリーの残寿命と、バッテリーの使用可能量(保証寿命)との差分が所定の閾値より低い場合、寿命部品判断部112は、当該バッテリーを交換すると判断しても良い。
または、寿命部品判断部112は、使用可能時間が有限である部品に関して、使用総時間と使用可能時間とに基づいて、当該部品を交換するか否かを判断しても良い。例えば、判断対象部品がコンデンサであるとする。その場合、当該コンデンサの使用総時間と、当該コンデンサの使用可能時間(保証寿命)との差分が所定の閾値より低い場合、寿命部品判断部112は、当該コンデンサを交換すると判断しても良い。
本実施形態に係る記憶部105は、寿命部品判断プログラム113を記憶する。寿命部品判断プログラム113は、寿命部品判断部112の上記処理を、制御部102に実行させるプログラムである。
次に、本実施形態に係る管理システム10の動作について詳細に説明する。
図19は、部品の寿命に基づいて、部品を交換の要否を判断する処理の一例を示すフローチャートである。
まず、制御部102は、バージョンアップのためのアクションの内容と、対応する位置情報とを、作業者端末300に送信した(図16に示すステップA084)とする。その場合、寿命部品判断部112は、修理伝票番号に基づいて、修理データベース108から、製造番号、製造年、及び機器名を抽出する(図19に示すステップA101)。
ステップA102において、寿命部品判断部112は、抽出した機器名に基づいて、設計情報データベース111から、部品の位置情報、及び保証寿命を抽出する。
ステップA103において、寿命部品判断部112は、部品の残寿命を算出する。ステップA104において、保証寿命と残寿命との差分が、所定の閾値より低い部品が存在するか否かを、寿命部品判断部112は判断する。保証寿命と残寿命との差分が、所定の閾値より低い部品が存在する場合(ステップA104のYES分岐)には、ステップA105に遷移する。一方、保証寿命と残寿命との差分が、所定の閾値より低い部品が存在しない場合(ステップA104のNO分岐)には、部品を交換するか否かを判断する処理を終了する。
ステップA105において、寿命部品判断部112は、保証寿命と、残寿命との差分が所定の閾値より低い部品を、交換対象の部品として決定する。
ステップA106において、寿命部品判断部112は、修理伝票番号に基づいて、修理データベース108から、部品交換履歴を抽出する。ステップA107において、所定時間以下の残寿命の部品が、部品交換履歴に含まれるか否かを、寿命部品判断部112は判断する。所定時間以下の残寿命の部品が、部品交換履歴に含まれる場合(ステップA107のYES分岐)には、ステップA108に遷移する。一方、所定時間以下の残寿命の部品が、部品交換履歴に含まれない場合(ステップA107のNO分岐)には、ステップA109に遷移する。
ステップA108において、所定時間以下の残寿命の部品のうち、部品交換履歴に含まれる部品を、交換対象の部品から除外する。
ステップA109において、寿命部品判断部112は、交換対象の部品と、当該部品の位置情報とを対応付けた情報を、部品交換情報として生成する。
ステップA110において、制御部102は、通信部101を介して、部品交換情報を、作業者端末300に送信する。ステップA111において、作業者端末300は、管理装置100から、部品交換情報を受信し、出力する。
[変形例1]
本実施形態に係る管理システム10の変形例1として、設計情報データベース111は、部品の交換方法、部品の交換手順、部品交換時に作業者が留意すべき事項等を、さらに格納しても良い。そして、寿命部品判断部112は、交換対象の部品と、当該部品の位置情報と、部品の交換方法、交換手順、作業者が留意すべき事項等とを対応付けた情報を、部品交換情報として生成しても良い。
以上のように、本実施形態に係る管理装置100は、バージョンアップのためのアクション情報から、冗長な処理及び作業を示す情報を削除するとともに、部品の寿命に基づいて、部品を交換するか否かを判断する。そのため、作業者は、本実施形態に係る管理システム10を利用することで、保守対象機器200に発生した障害を解決する作業を行う際に、効率的に、保守対象機器200をバージョンアップし、部品交換を行うことができる。従って、本実施形態に係る管理システム10は、効率的に、機器をバージョンアップすることに貢献すると共に、効率的に、機器を保守することに貢献する。
[第4の実施形態]
次に、第4の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
本実施形態は、保守対象機器に障害が発生した場合に、作業者端末300に、障害の内容と、対応方法とを通知する形態である。
本実施形態に係る管理システム10の全体構成は、図2に示す通りである。図20は、本実施形態に係る管理装置100及び作業者端末300の内部構成の一例を示す図である。図20に示す管理装置100と、図17に示す管理装置100との相違点は、図20に示す管理装置100は、障害データベース114と、障害対応処理部115と、障害対応処理プログラム116とを含んで構成される点である。
障害データベース114は、機器名と、障害内容と、障害原因の可能性がある部品(以下、被疑部品と呼ぶ)と、障害対応方法とを対応付けた情報を格納する。
例えば、保守対象機器200の障害復旧作業を過去に行った作業者等が、機器名と、障害内容と、障害原因であった部品と、障害対応方法とを、作業者端末300等を用いて、入力する。そして、機器名と、障害内容と、障害原因であった部品と、障害対応方法とが入力された場合、管理システム10は、障害データベース114に登録しても良い。
図21は、障害データベース114の一例を示す図である。例えば、図21に示す障害データベース114において、機器名「A」の機器に対応する障害内容は、「電源入らず」、「エラー表示」、「認識しない」である。
図21に示す障害データベース114において、機器名「A」の機器に対応する「電源入らず」との障害内容には、部品名「d」の部品が、被疑部品として対応付けられている。そして、機器名「A」の機器に対応する「電源入らず」との障害内容に対して、「部品dを部品iに交換」との障害対応方法が対応付けられている。
また、図21に示す障害データベース114において、機器名「A」の機器に対応する「エラー表示」との障害内容には、部品名「g」の部品が、被疑部品として対応付けられている。そして、機器名「A」の機器に対応する「エラー表示」との障害内容に対して、「部品gを部品eに交換する」との障害対応方法が対応付けられている。
また、図21に示す障害データベース114において、機器名「A」の機器に対応する「認識しない」との障害内容には、部品名「f」の部品が、被疑部品として対応付けられている。そして、機器名「A」の機器に対応する「認識しない」との障害内容に対して、「部品fを部品jに交換」との障害対応方法が対応付けられている。
障害対応処理部115は、障害内容に基づいて、障害データベース114から、当該障害の被疑部品、及び障害対応方法を抽出する。つまり、障害対応処理部115は、予め登録されている、障害発生の履歴を参照して、照会する障害内容に対応する被疑部品、障害対応方法とを取得する。
記憶部105は、障害対応処理プログラム116を記憶する。障害対象処理プログラム116は、障害対応処理部115の上記処理を、制御部102に実行させるプログラムである。
次に、本実施形態に係る管理システム10の動作について詳細に説明する。
図22は、障害内容に応じて、被疑部品を特定する処理の一例を示すフローチャートである。
まず、保守対象機器200において障害が発生したとする。保守対象機器200の保守担当者等は、保守対象機器200に搭載されるソフトウェア、及び/又はハードウェアのバージョンアップを、障害復旧作業として行ったとする。そして、障害復旧作業の終了後に、作業者端末300に、障害が解消されたか否かを入力する。そして、障害が解消されていないとの情報が入力されたか否かを、作業者端末300は判断する(ステップA201)。障害が解消されたとの情報が入力された場合(ステップA201のNO分岐)には、作業者端末300は、保守対象機器200のソフトウェア、及び/又はハードウェアのバージョンアップ、又は部品交換が終了したと判断し、処理を終了する。一方、障害が解消されていないとの情報が入力された場合(ステップA201のYES分岐)には、ステップA202に遷移する。
ステップA202において、制御部302は、通信部301を介して、障害が解消されていないとの情報を、管理装置100に送信する。そして、管理装置100は、作業者端末300から、障害が解消されていないとの情報を受信する(ステップA203)。
ステップA204において、障害対応処理部115は、修理伝票番号に基づいて、修理データベース108から、保守対象機器200の機器名を取得する。ステップA205において、保守対象機器200の機器名が、障害データベース114に登録されているか否かを、障害対応処理部115は判断する(ステップA205)。保守対象機器200の機器名が、障害データベース114に登録されている場合(ステップA205のYES分岐)には、ステップA206に遷移する。一方、保守対象機器200の機器名が、障害データベース114に登録されていない場合(ステップA205のNO分岐)には、管理装置100は、処理を終了する。
ステップA206において、障害対応処理部115は、修理伝票番号に基づいて、修理データベース108から障害内容を抽出する。ステップA207において、抽出した障害内容が障害データベース114に登録されているか否かを、障害対応処理部115は判断する。抽出した障害内容が障害データベース114に登録されている場合(ステップA207のYES分岐)には、ステップA208に遷移する。一方、抽出した障害内容が障害データベース114に登録されていない場合(ステップA207のNO分岐)には、管理装置100は、処理を終了する。
ステップA208において、障害対応処理部115は、障害内容に対応付けられた被疑部品と、障害対応方法とを、障害データベース114から抽出する。つまり、障害対応処理部115は、予め登録された過去の障害内容に基づいて、当該障害内容に対応する被疑部品、障害対応方法とを取得する。
さらに、ステップA209において、障害対応処理部115は、被疑部品の位置情報を、設計情報データベース111から抽出する。
ステップA210において、制御部102は、被疑部品と、被疑部品の位置情報と、障害対応方法とを、通信部101を介して作業者端末300に送信する。ステップA211において、作業者端末300は、被疑部品と、被疑部品の位置情報と、障害対応方法とを、管理装置100から受信し、出力する。
以上のように、本実施形態に係る管理装置100は、過去の障害履歴に基づいて、障害被疑部品と、障害対応方法とを出力する。従って、保守対象機器200において障害が発生した場合、障害復旧作業を行う作業者は、本実施形態に係る管理装置100が出力する被疑部品と、障害対応方法とを参照して、効率的に障害復旧作業を行うことができる。従って、本実施形態に係る管理システム10は、効率的に、機器をバージョンアップすることに貢献すると共に、効率的に障害復旧作業を行うことを支援することに貢献する。
[第5の実施形態]
次に、第5の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
本実施形態は、仮想マシンに処理を分散する形態である。
本実施形態に係る管理システム10の全体構成は、図2に示す通りである。図23は、本実施形態に係る管理装置100及び作業者端末300の内部構成の一例を示すブロック図である。図23に示す管理装置100と、図20に示す管理装置100との相違点は、図23に示す管理装置100は、バージョンアップ処理仮想マシン400と、寿命部品判断仮想マシン500と、障害対応処理仮想マシン600とを含んで構成される点である。
バージョンアップ処理仮想マシン400は、上記第1の実施形態、及び第2の実施形態において説明した処理を実行する。バージョンアップ処理仮想マシン400は、制御部401と、記憶部402とを備える。記憶部402は、バージョンアップ処理プログラム403と、修理データベース404と、設計情報データベース405と、機器データベース406と、冗長アクションデータベース407とを格納する。
バージョンアップ処理プログラム403は、上記第1の実施形態、及び/又は第2の実施形態において説明した、バージョンアップ処理プログラム107に相当する。制御部401は、バージョンアップ処理プログラム403を呼び出し、バージョンアップ処理部106が実行する処理として説明した処理を実行する。また、記憶部402が格納する各データベースは、上記第1の実施形態、及び/又は第2の実施形態において説明した、各データベースに相当する。
寿命部品判断仮想マシン500は、上記第3の実施形態において説明した処理を実行する。寿命部品判断仮想マシン500は、制御部501と、記憶部502とを備える。記憶部502は、寿命部品判断プログラム503と、修理データベース504と、設計情報データベース505とを格納する。
寿命部品判断プログラム503は、上記第3の実施形態において説明した、寿命部品判断プログラム113に相当する。制御部501は、寿命部品判断プログラム503を呼び出し、寿命部品判断部112として説明した処理を実行する。また、記憶部502が格納する各データベースは、上記第3の実施形態において説明した、各データベースに相当する。
障害対応処理仮想マシン600は、上記第4の実施形態において説明した処理を実現する。障害対応処理仮想マシン600は、制御部601と、記憶部602とを備える。記憶部602は、障害対応処理プログラム603と、修理データベース604と、障害データベース605と、設計情報データベース606とを格納する。
障害対応処理プログラム603は、上記第4の実施形態において説明した、障害対応処理プログラム116に相当する。制御部601は、障害対応処理プログラム603を呼び出し、障害対応処理部115として説明した処理を実行する。また、記憶部602が格納する各データベースは、上記第4の実施形態において説明した、各データベースに相当する。
[変形例1]
本実施形態に係る管理装置100の変形例1として、管理装置100は、バージョンアップ処理仮想マシン400と、寿命部品判断仮想マシン500と、障害対応処理仮想マシン600のうち、少なくとも一の仮想マシンを含んで構成されても良いことは、勿論である。つまり、本実施形態に係る管理装置100は、上記第1の実施形態から第4の実施形態までにおいて説明した処理のうち、少なくともいずれか一の実施形態において説明した処理を実行する構成であっても良い。
以上のように、本実施形態に係る管理装置100は、仮想マシンに処理を分散する。そのため、本実施形態に係る管理装置100は、冗長なアクション情報を削除する処理、部品の寿命を推定する処理、被疑部品及び障害解決方法を取得する処理等を、より一層、功利的に実行できる。従って、本実施形態に係る管理システム10は、上記の実施形態と同様の効果を奏すると共に、より一層、効率的に処理を実行することに貢献する。
なお、上記の説明では、管理装置100が、作業者端末300から、修理伝票番号を取得する形態について説明した。しかし、管理装置100は、管理装置100の入力部104に対する入力操作に基づいて、修理伝票番号を取得しても良い。つまり、管理装置100は、作業者端末300を介さずに、上記の処理を実現しても良い。
また、上記の説明では、説明の便宜上、ソフトウェアのバージョンアップに関するデータベースと、ハードウェアのバージョンアップに関するデータベースとを、異なる図を用いて説明した。しかし、これは、バージョンアップの対象がソフトウェアであるか、ハードウェアであるかに応じて、管理装置100が、異なるデータベースを含むことを意図する趣旨ではない。一つのデータベースが、ソフトウェア及びハードウェアのバージョンアップに関する情報を含んで構成されても良いことは勿論である。
上述の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)上記第1の視点に係る管理装置の通りである。
(付記2)冗長な前記アクション情報、冗長な前記アクション情報の組み合わせ、冗長な前記アクション情報の条件のうち、少なくともいずれかを格納する、冗長アクションデータベースを更に備え、前記バージョンアップ処理部は、前記冗長アクションデータベースに基づいて、特定した前記バージョンアップ情報が、冗長な前記アクション情報を含むか否かを判断する、管理装置。
(付記3)前記バージョンアップ処理部は、2以上の前記バージョンアップ情報を特定し、特定した前記バージョンアップ情報の夫々は、少なくとも一のバージョンのバージョンアップに対応し、対応するバージョンが昇順又は降順になるように、特定した前記バージョンアップ情報を並び替えて、並び替えた前記バージョンアップ情報を、バージョンアップ情報列として生成し、前記冗長アクションデータベースに基づいて、前記バージョンアップ情報列から、冗長な前記アクション情報を削除し、冗長な前記アクション情報を削除した前記バージョンアップ情報列に基づいて、前記累積バージョンアップ情報を生成する、管理装置。
(付記4)前記バージョンアップ情報は、パッチプログラムを識別する情報と、機器に当該パッチプログラムを適用後から、他のパッチプログラムを適用するまでの間における、当該機器の再起動必要性レベルとを対応付けた情報を含み、前記冗長アクションデータベースは、前記再起動必要性レベルの順列に基づいて、パッチプログラム適用後の再起動処理が、冗長なアクションであるか否かを判断する条件を格納する、管理装置。
(付記5)前記バージョンアップ情報は、前記ハードウェアを識別する情報と、前記ハードウェアに含まれる部品の位置を識別する情報と、前記ハードウェアに対応するアクション情報と、前記ハードウェアの接続に関する接続情報と、を対応付けた情報を含み、前記冗長アクションデータベースは、冗長な前記接続情報の組み合わせ、冗長な前記接続情報の条件のうち、少なくともいずれかをさらに含み、前記バージョンアップ処理部は、特定した前記バージョンアップ情報が、冗長な前記アクション情報、又は冗長な前記接続情報を含む場合、特定した前記バージョンアップ情報が、冗長な前記アクション情報を含むと判断する、管理装置。
(付記6)機器を識別する情報と、前記第2のバージョンに一致、又は前記第2のバージョンより新しい第3のバージョンと、前記第3のバージョンまでバージョンアップするための前記バージョンアップ情報とを対応付けて格納する、機器データベースを更に備え、前記バージョンアップ処理部は、前記第1のバージョンから前記第2のバージョンまでのバージョンアップに対応する前記バージョンアップ情報を、前記機器データベースから取得する、管理装置。
(付記7)前記バージョンアップ処理部は、生成した前記累積バージョンアップ情報に基づいて、バージョンアップのための処理を、前記保守対象機器に実行させる、管理装置。
(付記8)前記保守対象機器に搭載される部品に関して、当該部品の残寿命を算出し、算出した前記残寿命に基づいて、当該部品を交換することを示す前記アクション情報を生成する、寿命部品判断部を更に備える、管理装置。
(付記9)前記機器データベースは、前記ソフトウェアに対応する、1又は2以上の前記パッチプログラムを格納し、前記バージョンアップ処理部は、前記第1のバージョンから前記第2のバージョンまでのバージョンアップに対応する、前記パッチプログラムを、前記機器データベースから取得する、管理装置。
(付記10)前記冗長アクションデータベースは、冗長な前記アクション情報の組み合わせ、冗長な前記アクション情報の条件のうち、少なくともいずれかと、前記ハードウェアを識別する情報とを対応付けて格納する、管理装置。
(付記11)上記第2の視点に係る情報処理方法の通りである。
(付記12)前記管理装置は、冗長な前記アクション情報、冗長な前記アクション情報の組み合わせ、冗長な前記アクション情報の条件のうち、少なくともいずれかを格納する、冗長アクションデータベースを備え、前記管理装置が、前記冗長アクションデータベースに基づいて、特定した前記バージョンアップ情報が、冗長な前記アクション情報を含むか否かを判断する工程を含む、情報処理方法。
(付記13)前記管理装置が、少なくとも一のバージョンのバージョンアップに対応する、2以上の前記バージョンアップ情報を特定する工程と、対応するバージョンが昇順又は降順になるように、特定した前記バージョンアップ情報を並び替えて、並び替えた前記バージョンアップ情報を、バージョンアップ情報列として生成する工程と、前記冗長アクションデータベースに基づいて、前記バージョンアップ情報列から、冗長な前記アクション情報を削除する工程と、冗長な前記アクション情報を削除した前記バージョンアップ情報列に基づいて、前記累積バージョンアップ情報を生成する工程とを含む、情報処理方法。
(付記14)前記バージョンアップ情報は、前記ハードウェアを識別する情報と、前記ハードウェアに含まれる部品の位置を識別する情報と、前記ハードウェアに対応するアクション情報と、前記ハードウェアの接続に関する接続情報と、を対応付けた情報を含み、前記冗長アクションデータベースは、冗長な前記接続情報の組み合わせ、冗長な前記接続情報の条件のうち、少なくともいずれかを含み、前記管理装置が、特定した前記バージョンアップ情報に、冗長な前記アクション情報、又は冗長な前記接続情報が含まれるか否かを判断する工程を含む、情報処理方法。
(付記15)前記管理装置が、機器を識別する情報と、前記第2のバージョンに一致、又は前記第2のバージョンより新しい第3のバージョンと、前記第3のバージョンまでバージョンアップするための前記バージョンアップ情報とを対応付けて格納する、機器データベースを備え、前記管理装置が、前記第1のバージョンから前記第2のバージョンまでのバージョンアップに対応する前記バージョンアップ情報を、前記機器データベースから取得する工程を含む、情報処理方法。
(付記16)前記管理装置が、前記保守対象機器に搭載される部品に関して、当該部品の残寿命を算出する工程と、算出した前記残寿命に基づいて、当該部品を交換することを示す前記アクション情報を生成する工程とを含む、情報処理方法。
(付記17)前記管理装置が、生成した前記累積バージョンアップ情報に基づいて、バージョンアップのための処理を、前記保守対象機器に実行させる工程を含む、情報処理方法。
(付記18)上記第3の視点に係るプログラムの通りである。
なお、上記の付記18に示す形態は、付記11に示す形態と同様に、付記12乃至17に示す形態に展開することが可能である。
なお、上記の特許文献の開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態の変更・調整が可能である。また、本発明の全開示の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ、ないし、選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。特に、本書に記載した数値範囲については、当該範囲内に含まれる任意の数値ないし小範囲が、別段の記載のない場合でも具体的に記載されているものと解釈されるべきである。