JP2018007319A - 画像形成装置、電力供給方法およびプログラム - Google Patents

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Norikazu Okada
憲和 岡田
白井 孝明
Takaaki Shirai
孝明 白井
矢野 哲哉
Tetsuya Yano
哲哉 矢野
江原 誉
Homare Ebara
誉 江原
友主 山下
Tomoyuki Yamashita
友主 山下
拓哉 谷村
Takuya Tanimura
拓哉 谷村
剛 眞野
Tsuyoshi Mano
剛 眞野
隼平 細谷
Jumpei Hosoya
隼平 細谷
大輔 ▲徳▼永
大輔 ▲徳▼永
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Abstract

【課題】インバータ装置内部の電力損失を削減する。
【解決手段】商用電源11から供給される電力によって充電される充放電可能な直流電源バッテリ16と、直流電源バッテリの電力を交流電力に変換して出力するインバータ装置17と、商用電源11から供給される電力あるいはインバータ装置17から出力される電力を各負荷24と定着ヒータ30に供給する電源装置22と、電源装置22に供給する電力を商用電源11から供給される電力あるいはインバータ装置17から出力される電力のいずれかに切り替える切替装置14と、を備えた画像形成装置1において、インバータ装置17が、容量成分の大小が異なる複数のコンデンサ(1)20a、コンデンサ(2)20bと、複数のコンデンサ(1)20a、(2)20bのいずれかに切り替える切替回路20cと、を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置、電力供給方法およびプログラムに関する。
震災等によって大規模停電が発生した場合、デジタル複合機(MFP:Multi-Function Peripheral)等の画像形成装置が使用できなくなる。そこで、大規模停電を想定した蓄電池を備えたデジタル複合機のニーズが高まり、ハロゲンヒータを搭載した画像形成装置に対応した蓄電池システムの必要性が注目されている。蓄電池システムを搭載した技術として、例えば特開2001−253152号公報に記載の技術が知られている。
この技術は、無停電電源装置に接続された熱定着方式のプリンタ機能を持つ複合機において、前記無停電電源装置から電力供給されたときに、ハロゲンヒータをオフしてプリント命令を実行しないことを特徴とするものである。この技術は、複合機が蓄電池と通信して、複合機が蓄電装置から電力の供給を受けているときは、複合機が電力消費の大きいプリントモード等の出力処理を禁止することにより消費電力を低減して蓄電池の保持時間を長くすることを目的としている。
しかし、前記従来技術のように定着ヒータとしてハロゲンヒータを搭載した画像形成装置では、ハロゲンヒータを点灯させる起動時や印刷開始時などに大電流が流れるため、蓄電システムに内蔵されたAC出力インバータ装置の出力回路に大きな容量のコンデンサが必要となっていた。そのため出力側コンデンサにより無効電流が発生し、常時、蓄電システム内部で大きな電力損失を伴うという問題があった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、インバータ装置内部の電力損失を削減することにある。
前記課題を解決するため、本発明の一態様は、外部から供給される電力によって充電される充放電可能なバッテリと、前記バッテリの電力を交流電力に変換して出力するインバータ装置と、外部から供給される電力あるいは前記インバータ装置から出力される電力を各負荷と定着ヒータに供給する電源装置と、前記電源装置に供給する電力を前記外部から供給される電力あるいは前記インバータ装置から出力される電力のいずれかに切り替える第1の切替手段と、を備えた画像形成装置において、前記インバータ装置が、容量成分の大小が異なる複数のコンデンサと、前記複数のコンデンサのいずれかに切り替える第2の切替手段と、を含むことを特徴とする。
本発明の一態様によれば、インバータ装置内部の電力損失を削減することができる。なお、前記以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明において明らかにされる。
本発明の実施形態における実施例1に係る画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。 蓄電装置を内蔵した従来からの画像形成装置の構成を示すブロック図である。 従来技術の動作モード、消費電力、使用するコンデンサの関係を示す図である。 実施例1の動作モード、消費電力、使用するコンデンサの関係を示す図である。 実施例1に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。 実施例1における画像形成装置本体と蓄電装置の動作シーケンスを示す図である。 実施例1の変形例1−1に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。 変形例1−1における画像形成装置本体と蓄電装置の動作シーケンスを示す図である。 変形例1−1における画像形成装置本体の制御部の内部構成を示すブロックである。 変形例1−1におけるコンデンサ切替信号と動作モードのシーケンスを示す図である。 変形例1−1における動作モード、消費電力および使用するコンデンサについて示す図である。 実施例1の変形例1−2に係る画像形成装置の構成を示すブロック部である。 変形例1−2におけるコンデンサ切替信号と動作モードのシーケンスを示す図である。 変形例1−2における動作モード、消費電力および使用するコンデンサについて示す図である。 実施例1の変形例1−3に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。 変形例1−3における省エネ制御信号と切替回路のシーケンスを示す図である。 変形例1−3における動作モード、消費電力および使用するコンデンサについて示す図である。 実施例1の変形例1−4に係る切替回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施形態における実施例2に係る画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。 図18における出力コンデンサの容量による無効電流の差異を示す図である。 実施例2に係る画像形成装置本体に入力されるインバータ回路から出力されたAC出力電圧波形を示す図である。 実施例2における出力電圧歪みの大きさによるゼロクロス検知への影響を示す図である。 図18におけるインバータ回路のスイッチング周波数を変化させるタイミングを示した図である。 図18におけるインバータ回路のスイッチング周波数を変化させる際の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施形態における実施例3に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。 実施例3におけるインバータ出力波形の生成法を示す図である。 実施例3において出力コンデンサを切り替えた際のインバータ出力波形を示す図である。 図26に示したインバータ出力波形の拡大図である。 ゼロクロス要/不要判断部の判断結果によって、出力コンデンサの容量を選択する実施例3の処理手順を示すフローチャートである。 実施例3の変形例3−1に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。 変形例3−1の処理手順を示すフローチャートである。 実施例3の変形例3−2に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。 変形例3−2の処理手順を示すフローチャートである。 実施例3の変形例3−3に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。 変形例3−3の処理手順を示すフローチャートである。 実施例3の変形例3−4に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。 変形例3−4の処理手順を示すフローチャートである。
本発明は、コンデンサを1種類ではなく、2種類以上に切り替える切替手段を備え、定着ヒータとしてのハロゲンヒータを点灯させる、大電流が流れる画像形成装置の動作モード時は容量の多いコンデンサに切り替え、ハロゲンヒータが点灯しない画像形成装置動作モード時は容量の少ないコンデンサに切り替えることと特徴とする。このようにハロゲンヒータの非点灯時に、出力コンデンサを容量の少ない方に切り替えることで、無駄な電力損失の削減が可能となる。その結果、インバータ装置を含む蓄電装置ひいては画像形成装置の省エネ性能の向上を図ることができる。以下、図面を参照し、本発明の実施形態について実施例を挙げて説明する。
図2は、蓄電装置(インバータ装置含む)を内蔵した従来からの画像形成装置の構成を示すブロック図である。
同図において、画像形成装置1は蓄電装置12と画像形成装置本体13とからなる。図では蓄電装置12と画像形成装置本体13は別体のように図示されているが、蓄電装置12は画像形成装置本体13内に内蔵されている。蓄電装置12は、切替装置14、充電器15、直流電源バッテリ16、インバータ装置17および停電検出回路28から基本的に構成されている。蓄電装置12は、商用電源11からAC電源が供給され、非停電時には画像形成装置本体13にAC電源がそのまま供給され、停電時には直流電源バッテリ16に蓄えられた電荷をインバータ装置17で交流変換したAC電源が画像形成装置本体13に供給される。停電、非停電は蓄電装置12内の停電検出回路28にて検出される。
停電検出回路28は商用電源11の交流波形を監視し、交流波形が停止した場合、停電と判定し、停電検出信号線26に停電信号を出力する。停電が検出されれば停電検出信号線26を介して切替装置14に停電信号が送られる。切替装置14は、停電信号を受信し、商用電源11から直流電源バッテリ16に蓄えられた電荷を交流変換したAC電源からの供給に切り替える。蓄電装置12内の直流電源バッテリ16は、充電器15によって充電される。
インバータ装置17は、例えば直流電源バッテリ16からDC48Vを受け、直流昇圧部18でDC200Vまで昇圧し、インバータ回路19および平滑フィルタ回路29で正弦波AC100Vに変換して出力される。また、出力電圧安定のために出力コンデンサ20を有している。
画像形成装置本体13は電源装置22を備え、AC/DC変換部33で交流電源から直流電源を生成し、交流電源を定着ヒータ30に供給する。定着ヒータ30は画像形成装置本体13の制御部25からヒータ制御信号32によって制御され、トライアック31を用いてON/OFFする。負荷24は画像形成装置本体13内の負荷を示し、電源装置22から電力が供給される。画像形成装置本体13の制御部25は画像形成装置本体13の制御を行い、画像形成装置本体13の動作状態を把握する。また蓄電装置12に対して通信を行なう。
電源装置22の入力側には大型コンデンサ23が設けられ、蓄えられた電荷によって一時的に画像形成装置本体13への電源が断たれても電源装置22の出力は維持することができる。停電していないときは、画像形成装置本体13は商用電源11から供給されるが、停電に備えて、インバータ装置17が動作しており、出力コンデンサ20に無効電力が発生するため、その分、商用電源11から蓄電装置12への余分な電力が増える。
図1は、本発明の実施例1に係る画像形成装置1の構成を示すブロック図である。図2に示した従来例と蓄電装置12の内部の一部が異なるだけなので、従来例と異なる構成について説明する。
本実施例1は、非停電時における蓄電装置12から電力を供給しない動作モード時は、コンデンサの容量は少なくても良いことに着目したものである。そのため、コンデンサを1種類ではなく、2種類以上備え、さらに、コンデンサの種類を切り替える構成となっている。非停電時はコンデンサ容量が小さいほうで出力を行い、停電発生時に蓄電装置12から画像形成装置本体13へ電力供給が必要なときはコンデンサ容量が多いほうに切り替える。このように、実施例1では、非停電/停電の動作モードに合わせて、使用するコンデンサ容量を変えることによって、コイル、駆動回路、コンデンサの各部の電力損失を抑制することができる。
そこで、実施例1における出力コンデンサ20は、小容量のコンデンサ(1)20a、大容量のコンデンサ(2)20bの2種のコンデンサからなり、さらに2種のコンデンサを切り替える切替回路20cを備えている。その他の構成は図2に示した従来例と同様である。
図3Aおよび図3Bは従来技術と実施例1における画像形成装置1の動作モード、消費電力、使用するコンデンサの関係を示す図である。同図3A(a)は従来技術における非停電時の状態、同図(b)は従来技術における停電時の状態、同図3B(c)は実施例1における非停電時の状態、同図(b)は実施例1における停電時の状態、をそれぞれ示す。動作モードとしては、電源OFFと電源ONに分け、電源ON時には、ウォームアップ、待機中、印刷中、自動原稿読取中、待機中および省エネモードが設定されている。図から、ウォームアップ中、印刷中、自動原稿読み取り中に消費電力は多くなることが分かる。
従来技術では、図3A(a)および(b)から分かるように画像形成装置1の動作モードによらず、使用するコンデンサは1種類のため、非停電時も蓄電装置12内部(インバータ装置17内部)の大きな電力損失は常に一定である。これに対し、実施例1では、図3B(c)に示すように非停電時における蓄電装置12から電力を供給しない動作モード時は、出力コンデンサ20が切替回路20cにより小容量のコンデンサ(1)20aに切り替えられ、インバータ装置17の無効電流分の内部損失が抑制されていることが分かる。小容量のコンデンサ(1)20aに切り替えたときに、電力損失が非常に少なくなっていることが理解される。
一方、停電発生時、蓄電装置12から画像形成装置本体13へ電力供給が必要な動作モード時には出力コンデンサ20は大容量のコンデンサ(2)20bに切り換えられている。そのため、従来と同様の電力損失で画像形成装置本体13を作動させることができる。このように非停電/停電の動作モードに合わせて、切替回路20cで出力コンデンサ20の容量を切り替えることにより、使用するコンデンサ種類を最適化し、トータルでの電力損失を低減させることができる。
図4は、実施例1に係る画像形成装置1の概略構成を示す図である。画像形成装置1は、デジタル複合機(MFP)であり、自動原稿送り装置(ADF)2、画像読み取り装置3、書き込みユニット4およびプリンタユニット5から大略構成されている。プリンタユニット5は、さらに、感光体ドラム6、現像装置7、搬送ベルト8および定着装置9などを含む。
本実施例のようなデジタル複合機は、複写機能、プリンタ機能およびファクシミリ機能等を有し、操作部のアプリケーション切り替えキーにより、複写機能、プリンタ機能およびファクシミリ機能を順次に切り替えて選択することが可能となっている。複写機能の選択時には複写モードとなり、プリンタ機能の選択時にはプリンタモードとなり、ファクシミリモードの選択時にはファクシミリモードとなる。
複写モードでは、原稿束が自動原稿送り装置2により、順に画像読み取り装置3に給送され、画像読み取り装置3により、原稿の画像情報が読み取られる。その読み取られた画像情報は、画像処理手段を介して書き込み手段としての書き込みユニット4により光情報に変換される。感光体ドラム6は、帯電器(不図示)により一様に帯電された後に書き込みユニット4からの光情報で露光され、静電潜像が感光体ドラム6の表面に形成される。この感光体ドラム6上の静電潜像は現像装置7により現像されてトナー像となる。このトナー像は、搬送ベルト8により転写紙に転写され、転写紙は、定着装置9によりトナー像が定着され、排出される。
図1ないし図4を参照した説明で、本実施例に係る画像形成装置1の構成と作用の概略について説明した。以下、さらに詳細に説明する。
図5は実施例1における画像形成装置本体13と蓄電装置12の動作シーケンスを示す図である。図4に示した停電あるいは非停電は、蓄電装置12内の停電検出回路28で検出される。停電検出回路28は商用電源11の交流波形を監視し、交流波形が停止した場合、停電と判定し、停電検出信号線26に停電信号を出力する。交流波形が停止してから停電を判定するまでの時間は約5msである。なおこの数値は一例であり、高性能な回路を用いた場合検出時間は短縮でき、廉価な回路を用いた場合は検出に長時間かかる。
停電が検出されれば停電検出信号線26を介して、切替装置14で商用電源11の電源供給から直流電源バッテリ16に蓄えられた電荷を交流変換したインバータ装置17からのAC電源供給に切り替える。切替装置14が停電信号を受信して蓄電装置12のインバータ装置17からの電源出力に切り替わるまで約15msの時間がかかる。この15msは切替装置14の動作時間である。また、同時に出力コンデンサ20の切替回路20cを大容量コンデンサ(2)20bに切り替える。こちらも約15msの時間がかかる。この15msは切替回路20cの動作時間である。ここでは15msを不定期間としている。
図5から分かるように、商用電源11が停電してから、蓄電装置12からの出力に切り替わるのは約20msである。図5では、商用電源11、停電検出回路28の出力、切替装置14の出力、電源装置22の入力電圧の動作シーケンスを示している。なお、不定期間15msおよび20msも一例であり、前述のように高性能な部品・回路を用いた場合、時間は短縮でき、廉価な回路を用いた場合は切替に長時間かかる。また、不定期間20msは、前記交流波形が停止してから停電を判定するまでの時間である5msに、不定期間15msを加算した値に想到する。
図3で示したように非停電時に使用するコンデンサは小容量のコンデンサ(1)20aのため、非停電時は蓄電装置12内部(インバータ装置17内部)の電力損失が小さい。そのため、非停電時の消費電力を低減する効果がある。なお、停電発生時は電力ロスの大きい大容量のコンデンサ(2)20bに切り替えるが、これは画像形成装置1の印刷モードなどの大電力供給時も、蓄電装置12の出力電圧安定化を図るためである。
なお、これまでに説明した実施例1は、非停電時の消費電力を減らす技術に関するものであり、停電時の蓄電装置12内の電力損失を減らすことまでは考慮されていない。しかし、停電時の電力損失を減らさないと、蓄電装置12内の直流電源バッテリ16の消費が早まってしまう。そこで停電時のバッテリの長寿命化を図る構成を実施例1の変形例1として説明する。
[変形例1−1]
図6は実施例1の変形例1−1に係る画像形成装置1の構成を示すブロック図である。
変形例1は図2に示した実施例1に対して出力コンデンサ20の切替回路20cの前段にAND素子20dを配置し、AND素子20dに、停電検出回路28の停電信号と、画像形成装置本体13の制御部25の制御信号が入力され、AND素子20dから切替回路20cにHighあるいはLowのいずれかの信号が出力される。その他の各部は図2と同様なので重複する説明は省略する。
図7は変形例1−1における画像形成装置本体13と蓄電装置12の動作シーケンスを示す図である。図7は、商用電源11、停電検出回路28の出力、制御部25からの制御信号の出力、切替装置14の状態、切替回路20cの状態、および電源装置22の入力電圧における具体的な動作シーケンスを示している。
図6に示すように、停電あるいは非停電は蓄電装置12内の停電検出回路28で検出される。停電検出回路28は商用電源11の交流波形を監視し、交流波形が停止した場合、停電と判定し、停電検出信号線26に停電信号を出力する。停電が検出されれば停電検出信号線26を介して、切替装置14で商用電源11から直流電源バッテリ16に蓄えられた電荷を交流変換したAC電源からの供給に切り替える。停電信号を受信して切替装置14が蓄電装置12のほうに切り替わるまで約15msの時間がかかる。この15msは切替装置14の動作時間である。
また、制御部25の制御信号も大容量のコンデンサ(2)20bを選択する指示信号を発していた場合、切替回路20cの前段のAND素子20dでHigh信号を出力し、出力コンデンサ20の切替回路20cを大容量のコンデンサ(2)20b側に切り替える。切替回路20cが切り替わるまで約15msの時間がかかる。この15msは切替回路20cの動作時間である。図では、15msを不定期間として表現している。図7に示した不定期間15msと20msも一例であり、高性能な部品・回路を用いた場合、時間は短縮でき、廉価な回路を用いた場合は切替に長時間かかる。
図8は、画像形成装置本体13の制御部25の内部構成を示すブロックである。同図において、制御部25は、CPU50、メモリ51およびドライバ52を備えている。CPU50は画像形成装置1の制御を行なう。メモリ51はROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、NVRAM(Non Volatile RAM)等を含む。ROMには画像形成装置1を動作させるためのプログラムや設定値が格納された読み出し専用のメモリであり、動作状態と消費電力が対になるテーブルデータも格納されている。これにより、CPU50は動作状態が変わるたびに、データテーブルを参照すれば、動作状態ごとの消費電力の大小が判別できる。RAMはプログラムやデータを展開するワークメモリとして用いる書き込みおよび読み出し可能なメモリである。
また、大容量のコンデンサ(2)20bは消費電力の大きい動作モードでも蓄電装置12から安定した出力電圧の出力のために使用される。そこで、制御部25は消費電力が大きい動作モードに移行する前に、さらに15ms早く切替回路20cを切り替え、消費電力の大きい動作モード時にも蓄電装置12から安定した出力電圧を出力させる。ドライバ52はCPU50から出力された命令信号を受け、画像形成装置1のモータやセンサ等を駆動させる。
図9は変形例1−1におけるコンデンサ切替信号と動作モードのシーケンスを示す図である。図9では、動作モード(消費電力:小と大)、制御部25からの制御信号の出力、および切替回路20cの動作シーケンスを示している。図9では、制御部25が消費電力の増大を予測して実際に大電流が必要になる前に大容量のコンデンサ(2)20bに切り替えたときの状態を示している。このように予測して、不定期間をクリアするように、先にコンデンサ(2)20bへの切替の制御信号を出力することにより、動作モードが消費電力:大の状態になるタイミングwに合わせて出力コンデンサ20を大容量のコンデンサ(2)20bに切り替えることができる。
図10は変形例1−1における動作モード、消費電力および使用するコンデンサについて示す図である。同図(a)は非停電時、同図(b)は停電時の状態を示す。
画像形成装置本体13の主電源SWを押す前は、画像形成装置1は電源OFF状態である。このとき、図10(a)に示すように制御部25(図6)のコンデンサ切替信号(制御信号)は、小容量のコンデンサ(1)20aを選択している。図7のシーケンス図から制御信号がOFFのときは使用するコンデンサ種類はコンデンサ(1)20aであり、制御信号がONのときは使用するコンデンサ種類はコンデンサ(2)20bであることが分かる。
図10においても、実施例1の図3に示したように、動作モードは、電源OFFと電源ONに分け、電源ON時には、ウォームアップ、待機中、印刷中、自動原稿読取中、待機中および省エネモードが設定されている。画像形成装置本体13の主電源SWを押すと、画像形成装置1は電源ON状態となる。電源ONすると、消費電力が大きい画像形成装置1内部の初期化処理であるウォームアップが開始するため、画像形成装置1の制御部25は図9に示すように事前に制御信号をONして、使用するコンデンサ種類をコンデンサ(2)20bとする。ウォームアップでは画像形成装置1の各モータの回転、およびトナー像を定着させる役割の定着ハロゲンヒータの昇温処理が行われる。通常2〜5分で終了する。
ウォームアップの終了と画像形成装置1の制御部25が判断した後に、制御信号をOFFし、コンデンサ種類をコンデンサ(1)20aに切り替える。その後は、コンデンサ(1)の使用を継続する。この使用の継続は、次に消費電力の大きい動作モードである印刷モードまたは原稿読取モードという用紙搬送あるいは原稿搬送が行われる前まで行われ、その間、コンデンサ(1)20aとする。用紙搬送あるいは原稿搬送が行われる状態が開始するときは、画像形成装置1が搬送を実施する前に制御信号をONして、使用するコンデンサ種類はコンデンサ(2)20bとする。このように使用するコンデンサ種類をコンデンサ(2)20bとすることにより、画像形成装置1の大電流を消費する動作モードにも蓄電装置12から安定した出力電圧を供給可能なように備える。
なお、画像形成装置1の消費電力が大きい動作モード時にコンデンサ(2)20bへ切り替えることに失敗してコンデンサ(1)20aを選択していた場合、必要な電力を画像形成装置1へ供給することができず、画像形成装置1の電源が遮断してしまうおそれがある。
このように変形例1では、画像形成装置1の制御部25で動作モードを管理して、制御信号を制御している。
図10(a)および(b)を図3(a)および(b)と比較すると、変形例1−1においてもインバータ装置17の無効電流分の内部損失が抑制されていることが分かる。図から小容量のコンデンサ(1)20aに切り替えたときに、電力損失が非常に少なくなっていることが理解される。
[変形例1−2]
変形例1では、画像形成装置本体13の制御部25が動作モードを管理して制御信号を制御する必要がある。そこで、変形例1−2では、画像形成装置1で従来から存在する制御信号を使用して、インバータ装置17内部の損失低減を図るように構成した。変形例2の構成とすると、画像形成装置1の制御部(ソフトウェア部)25の複雑化を招くことはない。ただし、容量の小さいほうのコンデンサ(1)20aは、原稿読取モードの消費電力にも対応する容量としなければならず、変形例1と比較し、原稿読取モードが使用時は、インバータ内部の損失が大きくなり、蓄電装置のバッテリが早く消耗する。
図11は実施例1の変形例1−2に係る画像形成装置の構成を示すブロック部である。
変形例1−2は、変形例1の画像形成装置本体13のトライアック31への電源供給回路の前段に定着リレー36を配置した例である。定着リレー36へは制御部25から定着リレー制御信号36aが入力され、定着リレー36を制御部25で制御する構成としている。
定着リレー36は、画像形成装置1の異常発生時に定着ヒータ30への通電を確実に遮断させる役割の保護部品として使用している。また、定着リレー制御信号36aは、出力コンデンサ20内の切替回路20c前段のAND素子20dに接続されている。このように構成することにより、停電時かつ定着リレーON時に切替回路20cは、大容量のコンデンサ(2)20bを選択することになる。その他の各部は変形例1と同様に構成されているので、重複する説明は省略する。
図12は変形例1−2におけるコンデンサ切替信号と動作モードのシーケンスを示す図である。図12では、停電検出回路28の出力信号(停電信号)、定着リレー36へ制御部25から出力される制御信号、および切替回路22cの動作シーケンスを示している。
図12に示すように、非停電時は定着リレー36がONであっても、小容量のコンデンサ(1)20aが選択される。一方、停電かつ定着リレー36のON時に切替回路20cは大容量のコンデンサ(2)20bを選択する。なお、コンデンサ(2)20bへの切替時には、不定期間が発生することは、前述の通りである。
図13は変形例1−2における動作モード、消費電力および使用するコンデンサについて示す図である。同図(a)は非停電時、同図(b)は停電時の状態を示す。図13においても、実施例1の図3に示したように、動作モードは、電源OFFと電源ONに分け、電源ON時には、ウォームアップ、待機中、印刷中、自動原稿読取中、待機中およびエネモードが設定されている。
画像形成装置本体13の主電源SWを押す前は、画像形成装置1は電源OFF状態である。電源OFF状態では定着リレー36もOFFのため、このとき切替回路20cは、コンデンサ(1)20aを選択している。図12から定着リレー制御信号36aがOFFのときは電源OFF状態なので、使用するコンデンサ種類はコンデンサ(1)20aである。定着リレー制御信号36aがONのときは、使用するコンデンサ種類はコンデンサ(2)20bである。
画像形成装置本体13の主電源SWを押すと、画像形成装置1は電源ON状態となる。電源ONすると、消費電力が大きい画像形成装置1内部の初期化処理であるウォームアップ(プロコン)が開始する。ウォームアップ時はトナー像を定着させる役割の定着(ハロゲン)ヒータ30の昇温処理も行われるため、定着リレー36もONする。よって、コンデンサ種類はコンデンサ(2)20bへ切り替わる。
ウォームアップが終了し、定着(ハロゲン)ヒータ30の点灯が不要な待機モードに移行すると、定着リレー36がOFFするため、コンデンサ種類はコンデンサ(1)20aへ切り替わる。次に印刷モードが実行されるときは、その前に定着リレー36がONするため、コンデンサ種類もコンデンサ(2)20bへ切り替わり、印刷モードという画像形成装置本体13の大電流を消費する動作モードにも安定した電圧を蓄電装置12から供給可能なように備える。
図13(a)および(b)を図3(a)および(b)と比較すると、変形例1−2においてもインバータ装置17の無効電流分の内部損失が抑制されていることが分かる。また、小容量のコンデンサ(1)20aに切り替えたときに、電力損失が非常に少なくなっていることが理解される。
[変形例1−3]
画像形成装置1において動作モード毎の時間の全体動作時間に占める割合は、大部分が電源OFFあるいは省エネモードである。オフィスの1日の標準勤務時間が8時間とすると、16時間(24時間−8時間)は画像形成装置1の動作モードは電源OFFあるいは省エネモード状態である。このことに着目し、電源OFFと省エネモード時の電力損失を最小化できるようにした例が変形例1−3である。この変形例1−3は、変形例1−1,2の構成に対して、小容量のコンデンサ(1)20aの容量を最適化した例である。
図14は実施例1の変形例1−3に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。
変形例1−3の画像形成装置1は変形例1−1の画像形成装置1において、制御部25から省エネ制御信号37が電源装置22と出力コンデンサ20へ送信されるように接続されている。画像形成装置1の電源OFF時、およびスリープモードなどの省エネモード時は、省エネ制御信号37がONする。電源装置22は直流電圧を通常2種類以上生成しているが、省エネ制御信号37がONすることにより、省エネモード時は1種類を残して他は出力オフとし、省エネを図る。
また、省エネ制御信号37は、出力コンデンサ20内の切替回路20c前段のAND素子20eに接続されている。こうすることで、停電時であって、かつ省エネ信号がOFF時に切替回路20cは、大容量のコンデンサ(2)を選択する。なお、省エネ制御信号37はAND素子20eには反転して入力される。変形例1−3に係るAND素子20eは変形例1−1のAND素子20dとは、制御部25からの制御信号が反転して入力されるか否かという点で異なる。その他の各部は変形例1−1と同様なので、重複する説明は省略する。
図15は変形例1−3における省エネ制御信号と切替回路のシーケンスを示す図である。図15では、停電検出回路28の出力信号(停電信号)、出力コンデンサ20へ制御部25から出力される省エネ制御信号、および切替回路22cの動作シーケンスを示している。
図15に示すように、非停電時は小容量のコンデンサ(1)20aが選択される。停電かつ省エネOFF時に切替回路20cはコンデンサ(2)20bを選択する。
図16は変形例1−3における動作モード、消費電力および使用するコンデンサについて示す図である。同図(a)は非停電時、同図(b)は停電時の状態を示す。
画像形成装置本体13の主電源SWを押す前は、画像形成装置1は電源OFF状態である。電源OFF状態では省エネ制御信号37がONのため、このとき図16における切替回路20cは、コンデンサ(1)20aを選択している。また、図15に示すように省エネ制御信号37がOFFのときは使用するコンデンサ種類はコンデンサ(1)20aであり、省エネ制御信号37がOFFかつ停電検出信号がONのときは使用するコンデンサ種類はコンデンサ(2)20bであることを示す。
画像形成装置本体13の主電源SWを押すと、画像形成装置1は電源ON状態となる。電源ONすることで省エネ制御信号37はOFFに切り替わる。よってコンデンサ種類はコンデンサ(2)20bが選択される。このように切り替わることにより、ウォームアップや印刷モードという画像形成装置1の大電流を消費する動作モードにも安定した電圧を蓄電装置12から供給可能なように備える。
図16(a)および(b)を図3(a)および(b)と比較すると、変形例1−3においてもインバータ装置17の無効電流分の内部損失が抑制されていることが分かる。また、小容量のコンデンサ(1)20aに切り替えたときに、電力損失が非常に少なくなっていることが理解される。
[変形例1−4]
図17は実施例1の変形例1−4に係る切替回路の構成を示す回路図である。この変形例1−4のベースは変形例1−3の出力コンデンサ20である。
図17に示すように、変形例1−4に係る切替回路20cは、トランスファ型のリレーを用い、コンデンサ(1)あるいはコンデンサ(2)のどちらに接続される構成なっている。変形例1−4では、切替回路20cの制御信号がOFF、すなわち切替回路(=リレー)20cのコイル電圧がOFFのときは容量成分の小さいほうのコンデンサ(1)に接続され、電力損失を削減したいモード時はリレーコイル部の消費電力も消費しないようにした点が特徴である。切替回路20cの制御信号がONすなわち切替回路(=リレー)20cのコイル電圧がONのときは、容量成分が大きいほうのコンデンサ(2)20bに接続される。なお、コンデンサ(1)からコンデンサ(2)に切り替わる不定期間は、リレー接点の動作時間によって決まる。リレーコイル電圧をOFFからONに切り替えて、実際に、リレー接点がONするまでの時間は2ms〜10msである。
その他の各部は、変形例1−3と同様に構成されているので、重複する説明は省略する。
実施例1では、小容量および大容量の2種のコンデンサを搭載し、2つのコンデンサを切り替えて無駄な電力損失を削減している。しかし、出力コンデンサの容量を削減し、無効電流を削減して電力損失を低減する場合、AC出力電圧波形が歪むことが問題になる場合がある。AC出力電圧波形が歪むと、ゼロクロス信号がずれ、そのずれたゼロクロス信号に基づいてデジタル複合機(MFP)が動作することになる。そこで、本実施例2では、インバータ出力側キャパシタンス容量の削減による消費電力低減に伴うAC出力電圧波形歪みを補正し、ゼロクロス信号の誤検知を発生させずにMFPを動作させるようにした。
図18は本実施例2に係る画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。画像形成装置1自体の機械的構成は、実施例1において図4に示したものである。
本実施例2では、蓄電装置12は、図2に示した実施例1の蓄電装置12の出力コンデンサ20を小容量のコンデンサ(1)20aと大容量のコンデンサ(2)20bとし、切替回路20cを第2の切替装置14bとして出力コンデンサ20の前段に設けている。本実施例2においても、商用電源11からAC電源が供給され、非停電時には画像形成装置本体13にAC電源がそのまま供給され、停電時には直流電源バッテリ16に蓄えられた電荷をインバータ装置17で交流変換したAC電源が画像形成装置本体13に供給される。停電、非停電は蓄電装置12内の停電検出回路28で検出される。
停電検出回路28は商用電源11の交流波形を監視し、交流波形が停止した場合に停電と判定し、停電検出信号線(切替信号線)26に停電信号を出力する。停電が検出されれば停電検出信号線26を介して、第1の切替装置14aで商用電源11から直流電源バッテリ16に蓄えられた電荷を交流変換したAC電源からの供給に切り替える。蓄電装置12内の直流電源バッテリ16は充電器15からの電圧供給で充電される。第1の切替装置14aは、実施例1における切替装置14に対応する。
インバータ装置17は、実施例1と同様に、例えば直流電源バッテリ16からDC48Vを受け、直流昇圧部18でDC200Vまで昇圧し、インバータ回路19および平滑フィルタ回路29で正弦波AC100Vに変換して出力される。また、出力電圧安定のために出力コンデンサ20を有している。
画像形成装置本体13には、電源装置22が搭載されており商用電源11からコンバータ部(AC/DC変換部)33で直流電源を生成して画像形成装置本体13が必要とする電圧に変換し、さらに交流電源を定着ヒータ30に供給する。制御部25から出力されるヒータ制御信号32によってトライアック31のON/OFFを制御し、定着ヒータ30へ電力供給する。
負荷24は画像形成装置本体13内の負荷であり、制御部25は画像形成装置1の制御を行い、画像形成装置本体13の動作状態を把握し、蓄電装置12に対して信号線27で、蓄電装置12の制御部21と相互に通信し、第2の切替装置14bとも信号線27で繋がっている。電源装置22の入力側には大型コンデンサ23が接続され、蓄えられた電荷によって一時的に画像形成装置本体13への電源が断たれても電源装置22の出力を維持することができる。
停電していない時は、商用電源11から画像形成装置本体13へ電力供給されるが、停電に備えてインバータ装置17も動作している。停電が発生した際には、画像形成装置本体13の消費電力が小さい場合(スタンバイ・待機モード時)には、第2の切替装置14bが出力コンデンサ20の容量が小さいコンデンサ(1)側の経路に切り替える。
その他、特に説明しない各部は実施例1の蓄電装置12および画像形成装置本体13と同様に構成されている。
図19は図18における出力コンデンサ20の容量による無効電流の差異を示す図である。従来技術では定着ヒータ30への非線形電流に耐えられるようインバータ装置17の出力に大容量のコンデンサ(出力コンデンサ20)を搭載している。出力コンデンサ20の容量が多いとコンデンサに流れる無効電流も多くなるので、定着ヒータ30への非線形電流が小さい画像形成装置本体13のスタンバイ・待機モード時にも無駄な電力が消費されることになる。そこで、本実施例2では、インバータ回路19後段の出力コンデンサ20の容量を第2の切替装置14bで小容量側に切り替えて無効電流を減らし、低消費電力化を実現している。
図20は画像形成装置本体13に入力されるインバータ回路19から出力されたAC出力電圧波形を示す図である。同図(a)は出力コンデンサの容量をパラメータとして電圧歪みを検出した場合、同図(b)はインバータのスイッチング周波数をパラメータとして電圧歪みを検出した場合の例をそれぞれ示している。従来技術では出力コンデンサ20の容量が大きいため、インバータ回路19のAC出力電圧波形の歪みは小さい(図20(a)、歪み:V1)。一方、第2の切替装置14bにより小容量のコンデンサ20bに接続した場合、容量が減少するためインバータ回路19のAC出力電圧波形の歪みは大きくなる(図20(a)、歪み:V2)。
第2の切替装置14bによって小容量のコンデンサ20bに接続した状態で従来技術と同じスイッチング周波数でインバータを駆動すると、コンデンサ容量が小さいため、電圧歪みが大きくなる(図20(b)、歪み:V2)。実施例2では従来技術よりも高スイッチング周波数でインバータを駆動する。これにより、コンデンサ容量が小さくても電圧歪みを小さく抑えることができる(図20(b)、歪みV3)。本実施例では、歪みV3が歪みV1と同じになるようにスイッチング周波数を制御することにより、電圧歪みを小さく抑えるようにしている。
図21は出力電圧歪みの大きさによるゼロクロス検知への影響を示す図である。同図(a)はゼロクロス異常の一例を示す図で、同図(b)は異常なしの一例を示す図である。
無効電流削減のため出力コンデンサ容量を削減すると図20に示すように電圧歪みが大きくなる。その結果、正常なゼロクロスポイントとは別にゼロクロスポイントが発生することが多くなり、異常の検知頻度が増す(図21(a))。そこで、本実施例2では、出力コンデンサ容量を削減するとともにインバータ回路19のスイッチング周波数を高くした。これにより、電圧歪みが小さくなり、ゼロクロス異常を抑えることができる(図21(b))。
図22はインバータ回路19のスイッチング周波数を変化させるタイミングを示した図である。図20で示したようにインバータ回路19のスイッチング周波数を常時高くすると、スイッチングロスが大きくなり消費電力が増加してしまう。これでは出力コンデンサ20の容量を削減した意味がなくなる。そこでゼロクロス信号が出力する期間(ゼロクロス検知を実施する期間)のみインバータ回路19のスイッチング周波数を高くすることによってスイッチングロスの増加を防ぐようにした。
そのメカニズムを以下に示す。
(1)Vth>入力正弦波
ゼロクロス信号を検出する期間なので、インバータ回路19のスイッチング周波数を高くしてゼロクロス異常を抑える。
(2)Vth<入力正弦波
ゼロクロス信号を検出しない期間なので、インバータ回路19のスイッチング周波数を下げてスイッチングロスの増加を防ぐ。
なお、閾値Vthは、ゼロクロス信号を検出する期間/検出しない期間を区分するため、入力正弦波と比較される値である。また、図22でゼロクロスポイントを挟んで正負双方のVth間の期間をゼロクロスポイント付近とも称する。
図23はインバータ回路19のスイッチング周波数を変化させる際の処理手順を示すフローチャートである。この処理は、画像形成装置本体13の制御部25の制御信号に基づいて蓄電装置12の制御部21を含む各制御機能部によって実行される。
まず、蓄電装置12内の停電検出回路28で停電が発生したか否かをチェックする(ステップS101:以下、単にSで示す)。S101では、停電発生を検知するまで(S101:No)、第1の切替装置14aを商用電源11側に切り替えておく(S102)。画像形成装置本体13内の定着ヒータ30が点灯する(S103:Yes)と、第2の切替装置14bを大容量側のコンデンサ(2)20bに切り替え、定着ヒータ30の非線形電流に備える(S104)。定着ヒータ30が点灯していないとき(S103:No)は、第2の切替装置14bを小容量側のコンデンサ(1)20aに切り替え、無効電流の削減を図る(S105)。このループは停電発生まで繰り返される。
一方、停電検出回路28が停電の発生を検出すると(S101:Yes)と、その検出出力に基づいて第1の切替装置14aが動作し、電源が商用電源11からインバータ装置17側に切り替える(S106)。図22で示した高周波スイッチングを常にインバータ回路19が実施するとスイッチングロスが増加してしまうため、高周波スイッチングを実施する期間を限定する。その際、商用電源11の電源電圧が設定した閾値Vthとクロスする(S107)。クロスした後 入力電圧と閾値Vthとを比較し(S108)その大小関係からスイッチング速度を決定する。
すなわち、入力電圧が閾値Vth以下であれば(S108:Yes)、インバータ回路19のスイッチング周波数を上げ(S110)、S101に戻る。入力電圧が閾値Vthより大きければ(S108:No)、インバータ回路19のスイッチング周波数を下げ(S109)、S101に戻る。このS108、S109、S110→S101の動作を繰り返し、商用電源11の電源電圧が設定した閾値Vthとクロスするように制御する。
以上のように、本実施例は、画像形成装置本体13側の動作モード(出力負荷電流)に応じてインバータ装置17の出力側に接続された出力コンデンサ(キャパシタ)20の容量の大小を切り替える第2の切替装置14bを備え、また、出力コンデンサ20の容量を減少するよう切り替えた際にインバータ回路19のスイッチング周波数を上昇させる制御手段を備えたことを特徴としている。これにより、インバータ出力側キャパシタンス容量の削減による消費電力低減に伴うAC出力電圧波形歪みを補正することができる。その結果、ゼロクロス信号の誤検知を発生させずにデジタル複合機(MFP)を動作させることができる。
画像形成装置1へのAC入力電圧波形に歪みが発生した際、ゼロクロスポイントの誤検知によって定着ヒータ制御の誤動作が発生し、装置立上げ時における遅延時間発生による使い勝手の悪さ、定着低温異状検知といった問題が引き起こされることで、安定稼動を損なってしまう。定着ヒータ制御時においては、画像形成装置1へのAC入力電圧波形に歪みを発生させない必要がある。そこで、本実施例3では、画像形成装置1の安定稼動を損なうことなく、画像形成装置1に接続する蓄電装置12の電力損失を削減するように構成した。
図24は、本発明の実施形態における実施例3に係る画像形成装置1の概略構成を示す図である。画像形成装置1自体は、実施例1の図4に示したものであり、内部構成は基本的に実施例1の図1で示したものと同等である。本実施例においても、非停電時と停電時で切替回路20cにより小容量のコンデンサ(1)20aと大容量のコンデンサ(2)20bを切り替えてコンデンサ容量を変更する点も同様である。
図24において、画像形成装置1は蓄電装置12と画像形成装置本体13と切替装置14とから基本的に構成されている。蓄電装置12は、充電器(AC/DC部)15、直流電源バッテリ16、直流昇圧部(DC/DC部)18、インバータ装置17および制御部21から基本的に構成されている。インバータ装置17は、インバータ回路(駆動回路)19、平滑フィルタ回路29および出力コンデンサ20を含む。出力コンデンサ20は、さらに、小容量のコンデンサ(蓄電器)(1)20a、大容量のコンデンサ(蓄電器)(2)20bおよび切替回路20cを含む。
画像形成装置本体13は制御部25と電源装置22を含む。電源装置22は、さらにゼロクロスポイントを検知するゼロクロス検知部38を備えている。ゼロクロス検知部38は切替装置14の後段に接続され、入力された電源波形に基づいて制御部25にゼロクロスポイントを示すゼロクロス信号39を出力する。制御部25はゼロクロス要/不要判断部40を備え、ゼロクロス検知部38で検知したゼロクロス信号39に基づいて出力コンデンサ20の切替回路20cに切替信号41を出力する。
蓄電装置12内の制御部21は、ゼロクロス検出部21aを含み、インバータ回路19の出力波形を生成するにあたっては、予め記憶されている基準正弦波に対して差異が出ないようにFB(フィードバック)を掛けながらスイッチング制御を行なっている。その他、特に説明しない各部は実施例1と同等に構成され、同様に機能する。
本実施例3においても切替装置14を使用して、非停電時はAC商用電源から画像形成装置本体13へ電源供給を行ない、停電時は直流電源バッテリ16に蓄えられた電荷を、交流変換したAC電源からの供給に切り替える。また、画像形成装置本体13の動作モードからゼロクロスポイントを使用すると判断した場合は大容量のコンデンサ(2)20bに切り替える。ゼロクロスポイントを使用しないと判断した場合は小容量のコンデンサ(1)20aに切り替える。このようにして、出力波形の歪みを許容できる場合のみ出力コンデンサ20の容量を小さくしている。これにより、装置の安定稼動を損なうことなく、省電力化を実現することができる。
図25は、インバータ出力波形の生成法を示す図である。
ゼロクロス検出部21aは、基準正弦波21bとの比較をAVR21cで行なうことによって、基準正弦波21bの電圧を超えるまではパルスON、基準正弦波21bの電圧を超えたらパルスOFFのスイッチングをパルス変換部21pで繰り返すことで、インバータ出力波形21eは生成される。なお、符号21dはスイッチング周波数を示す。また、インバータ出力波形21eは出力電圧波形である。
図26は、出力コンデンサ20を切り替えた際のインバータ出力波形を示す図である。
特に、切替回路20cによって出力コンデンサ20を小容量のコンデンサ(1)20aに切り替えた際には、図24の平滑フィルタ回路29のLのインダクタ容量と小容量のコンデンサ(1)のコンデンサ容量から決まるリップル電圧が大きくなるため、インバータ出力波形21eの歪みが顕著に出てきてしまう。これによって、ゼロクロス誤検知ポイントが発生する。定着ヒータ30のソフトスタート/ストップ制御を行なうタイミングでゼロクロス誤検知ポイントが発生した場合、システムの誤動作を引き起こす。
一方で、誤動作を引き起こす懸念がないタイミングでのゼロクロス誤検知の発生については許容可能である。なお、定着ヒータ30のソフトスタート/ストップ制御とは、スタート時には定着ヒータ30の点灯時の突入電流と電圧変動を抑えるために、点灯開始時徐々に点灯時間を長くし、ストップ時にはその反対の制御を行う制御方法のことである。
図27は、インバータ出力波形21eの拡大図である。図27では、実線が出力コンデンサ20の容量を、小容量のコンデンサ(1)20aに切り替える前のインバータ出力波形であり、点線が出力コンデンサ20の容量を、小容量のコンデンサ(1)20aに切り替えた後のインバータ出力波形である。図27から、出力コンデンサ20の容量を、容量の小さいコンデンサ(1)20aに切り替えた際にはリップル電圧が大きくなり、基準正弦波21bに対する波形歪み(ずれ)が大きくなることが分かる。
図28は、ゼロクロス要/不要判断部40の判断結果によって、出力コンデンサ20の容量を選択する実施例3の処理手順を示すフローチャートである。
図28では、まず、出力コンデンサ20を小容量のコンデンサ(1)20aに切り替えて、電力損失を削減する(S201)。次いで、画像形成装置1がゼロクロス信号39を使用する状態か判断する(S202)。使用しない場合(S202:No)、使用するまで待つ。そして、ゼロクロス信号39を使用するとき(S202:Yes)、インバータ出力波形歪みが発生しないように出力コンデンサ20を大容量のコンデンサ(2)20bに切り替えて、安定稼動を損なわないようにする。
この状態で画像形成装置本体13の状態(マシン状態)を監視し(S204)、画像形成装置本体13の制御部25がゼロクロス信号39を使用する状態か判断する(S205)。使用する場合(S205:Yes)には、S204に移行してそのまま画像形成装置本体13の状態(マシン状態)、すなわち新たな制御要素が発生する(ゼロクロス信号39を使用する)か否かを監視する。使用しない場合(S205:No)には、インバータ出力波形歪みが発生しても問題ないため、S201に移行し、出力コンデンサ20を小容量のコンデンサ(1)20aに切り替える。
このように実施例3によれば、ゼロクロスを使用するとき、インバータ出力波形歪みが発生しないように出力コンデンサ20を大容量のコンデンサ(2)20bに切り替えるので、インバータ装置17の無効電流分の内部損失を抑制し、電力損失の削減を図ることができる。
[変形例3−1]
図29は実施例3における変形例1(以下、変形例3−1と記す)に係る画像形成装置1の概略構成を示す図である。変形例3−1は、定着ヒータ30のソフトスタート/ソフトストップ制御を行なう動作モード時のみ、出力コンデンサ20を大容量のコンデンサ(2)20bに切り替える制御を行う例である。
変形例3−1に係る画像形成装置1は、図24に示した実施例3の画像形成装置1の制御部25のゼロクロス要/不要判断部40を定着ソフトスタート判断部42に置き換えたものである。他の構成は図24の実施例3の画像形成装置1と同様なので、同一の各部には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
変形例3−1では、画像形成装置本体13の動作モードから定着ヒータソフトスタート/ストップ制御を実行すると判断した場合は出力コンデンサ20を大容量のコンデンサ(2)20bに切り替える。一方、定着ヒータソフトスタート/ストップ制御を実行しないと判断した場合は出力コンデンサ20を小容量のコンデンサ(1)20aに切り替える。このように、変形例3−1では、インバータ出力波形の歪みを許容できる場合のみ出力コンデンサ20の容量を小さくする。
図30は定着ソフトスタート判断部42の判断結果によって、出力コンデンサ20の容量を選択する変形例3−1の処理手順を示すフローチャートである。
図30では、まず、出力コンデンサ20を容量の小さい方コンデンサ(1)20aに切り替えて、電力損失を削減する(S301)。次いで、画像形成装置1が定着ヒータソフトスタート制御を実行するか否かを判断する(S302)。実行しない場合(S302:No)、実行するまで待つ。実行する場合(S302:Yes)、インバータ出力波形歪みが発生しないように出力コンデンサ20を容量が大きいコンデンサ(2)20bに切り替えて(S303)、安定稼動を損なわないようにする。
この状態で画像形成装置本体13の状態(マシン状態)を監視し(S304)、画像形成装置本体13の制御部25が定着ヒータソフトスタート制御を実行するか否かを判断する(S305)。実行する場合(S305:Yes)には、S304に移行してそのまま画像形成装置本体13の状態、すなわち新たな制御要素が発生するか否か(定着ソフトスタート/ストップ制御の要否)を監視する。使用しない場合(S305:No)には、インバータ出力波形歪みが発生しても問題ないため、S301に移行し、出力コンデンサ20を小容量のコンデンサ(1)20aに切り替える。
このように、変形例3−1によれば、インバータ出力波形の歪みを許容できる場合のみ出力コンデンサ20の容量を小さくするので、画像形成装置1の安定稼動を損なうことなく、省電力化を実現することができる。
[変形例3−2]
図31は実施例3における変形例2(以下、変形例3−2と記す)に係る画像形成装置1の概略構成を示す図である。変形例3−2は、画像形成装置本体13の温度状態から定着ヒータ非点灯状態のタイミングを事前に予測して出力コンデンサ20を大容量のコンデンサ(2)20bに切り替える制御を行う例である。
変形例3−2に係る画像形成装置1は、図24に示した実施例3の画像形成装置1の制御部25のゼロクロス要/不要判断部40を定着点灯判断部43に置き換えたものである。他の構成は図24の実施例3の画像形成装置1と同様なので、同一の各部には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
変形例3−2では、画像形成装置本体13の定着温度状態から定着ヒータ30を点灯する状態にあると判断した場合は出力コンデンサ20を大容量のコンデンサ(2)20bに切り替える。一方、定着ヒータ30を点灯する状態にないと判断した場合は出力コンデンサ20を小容量のコンデンサ(1)20a1に切り替える。変形例3−2では、インバータ出力波形の歪みを許容できる場合のみ出力コンデンサ20の容量を小さくする。これにより、画像形成装置1の安定稼動を損なうことなく、省電力化を実現することができる。定着温度は図示しない温度センサにより継続的に測定され、制御部25が前記定着温度を監視しながら定着ヒータ30の点灯制御が実施される。この点灯制御は、例えば実施例1に示したヒータ制御信号32に基づいて行われる。
図32は定着点灯判断部43の判断結果によって、出力コンデンサ20の容量を選択する変形例3−2の処理手順を示すフローチャートである。
図32では、まず、出力コンデンサ20を容量の小さい方コンデンサ(1)20aに切り替えて、電力損失を削減する(S401)。次いで、画像形成装置1が定着ヒータ30を点灯する状態にあるか温度状態から判断する(S402)。点灯する状態にない場合(S402:No)、点灯する状態になるまで待つ。実行する場合(S402:Yes)、インバータ出力波形歪みが発生しないように出力コンデンサ20を容量が大きいコンデンサ(2)20bに切り替えて(S403)、安定稼動を損なわないようにする。
この状態で画像形成装置本体13の状態(マシン状態)を監視し(S404)、画像形成装置本体13は定着温度状態から定着ヒータ30を点灯する状態にあるか否かを判断する(S405)。点灯する場合(S405:Yes)には、S404に移行してそのまま画像形成装置本体13の定着温度状態(マシン状態)を監視し、使用しない場合(S405:No)には、インバータ出力波形歪みが発生しても問題ないため、S401に移行し、出力コンデンサ20を小容量のコンデンサ(1)20a1に切り替える。
このように、変形例3−2によれば、インバータ出力波形の歪みを許容できる場合のみ出力コンデンサ20の容量を小さくするので、画像形成装置1の安定稼動を損なうことなく、省電力化を実現することができる。
[変形例3−3]
図33は実施例3における変形例3(以下、変形例3−3と記す)に係る画像形成装置1の概略構成を示す図である。変形例3−3は、電源装置22のヒータ駆動回路の定着リレー(図11:定着リレー36)のON/OFF信号と同期させて出力コンデンサ20を大容量のコンデンサ(2)20bに切り替える制御を行う例である。
変形例3−3に係る画像形成装置1は、図24に示した実施例3の画像形成装置1の制御部25のゼロクロス要/不要判断部40を定着リレー0N/OFF判断部44に置き換えたものである。他の構成は図24の実施例3の画像形成装置1と同様なので、同一の各部には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
変形例3−3では、画像形成装置本体13の動作モードから定着リレー36をONすると判断した場合は、出力コンデンサ20を大容量のコンデンサ(2)20bに切り替える。一方、定着リレー36をOFFすると判断した場合は、出力コンデンサ20を小容量のコンデンサ(1)20aに切り替える。このように、変形例3−3では、インバータ出力波形の歪みを許容できる場合のみ出力コンデンサ20の容量を小さくする。これにより、画像形成装置1の安定稼動を損なうことなく、省電力化を実現することができる。
図34は定着リレーON/OFF判断部44の判断結果によって、出力コンデンサ20の容量を選択する変形例3−3の処理手順を示すフローチャートである。
図34では、まず、出力コンデンサ20を容量の小さい方コンデンサ(1)20aに切り替えて、電力損失を削減する(S501)。次いで、画像形成装置本体13の定着ヒータリレーのON/OFFを判断する(S502)。リレーがOFFの場合(S502:No)、リレーがONになるまで待つ。リレーがONの場合(S502:Yes)、インバータ出力波形歪みが発生しないように出力コンデンサ20を容量が大きいコンデンサ(2)20bに切り替えて(S503)、安定稼動を損なわないようにする。
この状態で画像形成装置本体13の状態(マシン状態)を監視し(S504)、画像形成装置本体13の定着リレー36のON/OFFを判断する(S505)。定着リレー36がONの場合(S505:Yes)には、S504に移行してそのまま画像形成装置本体13の状態(定着リレー36のON/OFF状態)を監視し、定着リレー36がOFFの場合(S505:No)には、インバータ出力波形歪みが発生しても問題ないため、S501に移行し、出力コンデンサ20を小容量のコンデンサ(1)20a1に切り替える。
このように、変形例3−3によれば、インバータ出力波形の歪みを許容できる場合のみ出力コンデンサ20の容量を小さくするので、画像形成装置1の安定稼動を損なうことなく、省電力化を実現することができる。
[変形例3−4]
図35は実施例3における変形例4(以下、変形例3−4と記す)に係る画像形成装置1の要部構成の概略を示す図である。変形例3−4は、画像形成装置本体13の省エネモードへの遷移信号(図14:省エネ制御信号37)と同期させて出力コンデンサ20を大容量のコンデンサ(2)20bに切替える手段を備えた例である。
変形例3−4に係る画像形成装置1は、図24に示した実施例3の画像形成装置1の制御部25のゼロクロス要/不要判断部40を省エネモード状態確認部45に置き換えたものである。他の構成は図24の実施例3の画像形成装置1と同様なので、同一の各部には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
変形例3−4では、画像形成装置本体13の省エネ遷移状態を確認して、省エネモード状態でないと判断した場合は出力コンデンサ20を大容量のコンデンサ(2)20bに切り替える。一方、省エネモード状態と判断した場合は出力コンデンサ20を小容量のコンデンサ(1)20aに切り替える。省エネモード状態であるか否かは、例えば、図14を参照して変形例1−3で説明した省エネ制御信号37が制御部25から出力されているか否かによって判断できる。省エネモード状態においては定着ヒータ制御を行なわないことからインバータ出力波形の歪みを許容できる。このように変形例3−4では、インバータ出力波形の歪みを許容できる場合のみ出力コンデンサ20の容量を小さくする。これにより、画像形成装置1の安定稼動を損なうことなく、省電力化を実現することができる。
図36は省エネモード状態確認部45の判断結果によって、出力コンデンサ20の容量を選択する変形例3−4の処理手順を示すフローチャートである。
図36では、まず、出力コンデンサ20を容量の小さい方コンデンサ(1)20aに切り替えて、電力損失を削減する(S601)。次いで、画像形成装置本体13が省エネモードか否かを判断する(S602)。省エネモードの場合(S602:Yes)、省エネモードでない場合(S602:No)、インバータ出力波形歪みが発生しないように出力コンデンサ20を容量が大きいコンデンサ(2)20bに切り替えて(S603)、安定稼動を損なわないようにする。
この状態で画像形成装置本体13の状態(マシン状態)を監視し(S604)、画像形成装置本体13が省エネモードであるか否かを判断する(S605)。省エネモードでなければ(S605:No)、S604に移行してそのまま画像形成装置本体13の状態(省エネモードが否か)を監視する。省エネモードであれば(S605:Yes)には、インバータ出力波形歪みが発生しても問題ないため、S601に移行し、出力コンデンサ20を小容量のコンデンサ(1)20a1に切り替える。
このように、変形例3−4によれば、インバータ出力波形の歪みを許容できる場合のみ出力コンデンサ20の容量を小さくするので、画像形成装置1の安定稼動を損なうことなく、省電力化を実現することができる。
以上のように、本発明を本実施形態に対応させれば、次のような効果を奏する。なお、以下の説明では、特許請求の範囲における各構成要素と本実施形態の各部について対応を取り、両者の用語が異なる場合には後者をかっこ書きで示し、また、対応する参照符号を付して両者の対応関係を明確にした。
1.外部(商用電源11)から供給される電力によって充電される充放電可能なバッテリ(直流電源バッテリ16)と、前記バッテリの電力を交流電力に変換して出力するインバータ装置17と、外部(商用電源11)から供給される電力あるいは前記インバータ装置17から出力される電力を各負荷24と定着ヒータ30に供給する電源装置22と、前記電源装置22に供給する電力を前記外部(商用電源11)から供給される電力あるいは前記インバータ装置17から出力される電力のいずれかに切り替える第1の切替手段(切替装置14)と、を備えた画像形成装置1において、前記インバータ装置17が、容量成分の大小が異なる複数のコンデンサ(コンデンサ(1)20a、コンデンサ(2)20b)と、前記複数のコンデンサ(コンデンサ(1)20a、(2)20b)のいずれかに切り替える第2の切替手段(切替回路20c)と、を含む本実施形態によれば、非停電時は容量成分が小さなコンデンサで出力し、停電発生時にバッテリ(直流電源バッテリ16)もしくは蓄電装置12から画像形成装置本体13へ電力供給が必要なときは容量成分の大きなコンデンサに切り替えることができる。このように、非停電/停電の動作モードに合わせて、使用するコンデンサ容量を変えることによって、インバータ装置17内部、特にコンデンサの電力損失を削減することができる。なお、容量成分の大小については、例えば10対1程度の容量比で実施することができる。
2.前記第2の切替手段(切替回路20c)は、前記インバータ装置17から前記電源装置22へ電力供給するときは容量成分が大きい側のコンデンサ(コンデンサ(2)20b)に切り替え、外部(商用電源11)から直接前記電源装置22へ電力供給するときは容量成分の小さい側のコンデンサ(コンデンサ(1)20aに切り替える本実施形態によれば、停電時に前記インバータ装置17から前記電源装置22へ電力供給するときは従来と同様の内部損失であるが、非停電時における蓄電装置12から電力を供給しない動作モード時は、出力コンデンサ20が小容量のコンデンサ(1)20aに切り替えられるので、インバータ装置17の無効電流分の内部損失が抑制され、コンデンサの電力損失を削減することができる。
3.前記第2の切替手段(切替回路20c)は、停電時および消費電力が小さい動作モード時は容量成分の小さい側のコンデンサに切り替える本実施形態によれば、非停電時および消費電力が小さい動作モード時には、出力コンデンサ20が小容量のコンデンサ(1)20aに切り替えられるので、従来に比較してインバータ装置17の無効電流分の内部損失が抑制され、コンデンサの電力損失を削減することができる。
4.前記画像形成装置1の動作モードに応じて前記インバータ装置17のスイッチング周波数を変更する周波数変更手段(制御部25)を備えた本実施形態によれば、切り替えたコンデンサの容量に応じてスイッチング周波数を変更することができる。このため、インバータ装置17の電圧歪みを小さく抑えることが可能となり、ゼロクロス異常をなくすことができる。
5.前記周波数変更手段(制御部25)は、前記インバータ装置17の基準正弦波21bのゼロクロスポイントを検出する期間は高周波のスイッチング周波数に、それ以外の期間は低周波のスイッチング周波数に変更する本実施形態によれば、ゼロクロス信号を検出する期間はスイッチング周波数を高くしてゼロクロス異常を抑え、ゼロクロス信号を検出しない期間は、スイッチング周波数を変化させないでスイッチングロスの増加を防ぐことができる。
6.前記インバータ装置17の基準正弦波21bのゼロクロスポイントを検知する検知手段(ゼロクロス検知部38)と、前記ゼロクロスポイントを前記定着ヒータ30の制御に使用するか否かを判断する判断手段(ゼロクロス要/不要判断部40)と、を備え、前記第2の切替手段(切替回路20c)は、前記判断手段(ゼロクロス要/不要判断部40)の判断結果に基づいて前記複数のコンデンサ(コンデンサ(1)20a、コンデンサ(2)20b)のいずれかに切り替える本実施形態によれば、ゼロクロス信号39によって誤動作を引き起こす懸念がある場合に、インバータ出力波形歪みが発生しないように出力コンデンサ20を大容量のコンデンサ(2)20bに切り替え、誤動作を引き起こす懸念がない場合に、出力コンデンサ20を小容量のコンデンサ(1)に切り替えるので、インバータ装置17の無効電流分の内部損失を抑制し、電力損失の削減を図ることができる。
7.前記第2の切替手段(切替回路20c)が、前記定着ヒータ30のソフトスタート/ソフトストップ制御を行なう動作モード時のみ容量成分の大きい側のコンデンサ(コンデンサ(2)20b)に切り替える本実施形態によれば、インバータ出力波形の歪みを許容できる場合のみ出力コンデンサ20の容量を小さくするので、画像形成装置1の安定稼動を損なうことなく、省電力化を実現することができる。
8.前記第2の切替手段(切替回路20c)が、前記画像形成装置1の温度状態から前記定着ヒータ非点灯状態のタイミングを事前に予測し、消費電力が大きくなる前に容量成分の大きい側のコンデンサ(コンデンサ(2)20b)に切り替える本実施形態によれば、インバータ出力波形の歪みを許容できる場合のみ出力コンデンサ20の容量を小さくするので、画像形成装置1の安定稼動を損なうことなく、省電力化を実現することができる。
9.充放電可能なバッテリ(直流電源バッテリ16)に外部(商用電源11)から供給される電力を充電する工程と、インバータ装置17によって前記バッテリ(直流電源バッテリ16)の電力を交流電力に変換して出力する工程と、外部(商用電源11)から供給される電力あるいは前記インバータ装置17から出力される電力を電源装置22から各負荷24と定着ヒータ30に供給する工程と、前記電源装置22に供給する電力を前記外部から供給される電力あるいは前記インバータ装置17から出力される電力のいずれかに第1の切替手段(切替装置14)により切り替える工程と、前記インバータ装置17から前記電源装置22へ電力供給するときは容量成分が大きい側のコンデンサ(コンデンサ(2)20b)に切り替え、外部(商用電源11)から直接前記電源装置22へ電力供給するときは容量成分の小さい側のコンデンサ(コンデンサ(1)20a)に第2の切替手段(切替回路20c)により切り替える工程と、を備えた本実施形態によれば、前記1.で述べた効果を奏することができる。なお、9.は前記1.を方法のカテゴリで定義しなおしたもので、装置の動作説明に前記各工程の詳細が記載されている。
10.コンピュータ(制御部25のCPU)に、充放電可能なバッテリ(直流電源バッテリ16)に外部(商用電源11)から供給される電力を充電する手順(例えば、蓄電装置12内の直流電源バッテリ16は、充電器15によって充電される、という記載)と、インバータ装置17によって前記バッテリ(直流電源バッテリ16)の電力を交流電力に変換して出力する手順(例えば、停電時には直流電源バッテリ16に蓄えられた電荷をインバータ装置17で交流変換したAC電源が画像形成装置本体13に供給される、という記載)と、外部(商用電源11)から供給される電力あるいは前記インバータ装置17から出力される電力を電源装置22から各負荷24と定着ヒータ30に供給する手順(例えば、電源装置22を備え、AC/DC変換部33で交流電源から直流電源を生成し、交流電源を定着ヒータ30に供給する、負荷24は画像形成装置本体13内の負荷を示し、電源装置22から電力が供給される、という記載)と、第1の切替手段(切替装置14)によって、前記電源装置22に供給する電力を前記外部(商用電源11)から供給される電力あるいは前記インバータ装置17から出力される電力のいずれかに切り替える手順(例えばS102、S106)と、第2の切替手段(切替回路20c)によって、前記インバータ装置17から前記電源装置22へ電力供給するときは容量成分が大きい側のコンデンサ(コンデンサ(2)20b)に切り替え(例えば、S104)、外部(商用電源11)から直接前記電源装置22へ電力供給するときは容量成分の小さい側のコンデンサ(コンデンサ(1)20a)に切り替える手順(例えば、S105)と、を実行させるための本実施形態に係るプログラムによれば、前記1.で述べた効果を奏することができる。なお、10.は前記9.の方法をコンピュータによって実行させるためのプログラムとして定義したもので、各手順については装置の動作説明に対応して詳細が記載されている。
また、上述した実施形態では、CPUが実行するプログラムを予めROM等に格納しるとして説明している、これに限らず、本実施形態に係る画像形成装置1で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成することもできる。
さらに、本実施形態に係る画像形成装置1で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成することもできる。加えて、本実施形態にかかる画像形成装置1で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成することもできる。
なお、本発明は前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。前記実施形態は、好適な例を示したものであるが、当業者ならば、本明細書に開示の内容から、各種の代替例、修正例、変形例あるいは改良例を実現することができ、これらは添付の特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
1 画像形成装置
11 商用電源
12 蓄電装置
13 画像形成装置本体
14 切替装置(第1の切替手段)
16 直流電源バッテリ
17 インバータ装置
20 出力コンデンサ
20a コンデンサ(1)
20b コンデンサ(2)
20c 切替回路(第2の切替手段)
21b 基準正弦波
22 電源装置
24 負荷
25 制御部(周波数変更手段)
30 定着ヒータ
38 ゼロクロス検知部(検知手段)
39 ゼロクロス信号
40 ゼロクロス要/不要判断部(判断手段)
特開2001−253152号公報

Claims (10)

  1. 外部から供給される電力によって充電される充放電可能なバッテリと、
    前記バッテリの電力を交流電力に変換して出力するインバータ装置と
    前記外部から供給される電力あるいは前記インバータ装置から出力される電力を各負荷と定着ヒータに供給する電源装置と、
    前記電源装置に供給する電力を前記外部から供給される電力あるいは前記インバータ装置から出力される電力のいずれかに切り替える第1の切替手段と、
    を備えた画像形成装置において、
    前記インバータ装置が、
    容量成分の大小が異なる複数のコンデンサと、
    前記複数のコンデンサのいずれかに切り替える第2の切替手段と、
    を含むことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記第2の切替手段は、前記インバータ装置から前記電源装置へ電力供給するときは容量成分が大きい側のコンデンサに切り替え、前記外部から直接前記電源装置へ電力供給するときは容量成分の小さい側のコンデンサに切り替えることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2に記載の画像形成装置において、
    前記第2の切替手段は、停電時および消費電力が小さい動作モード時は容量成分の小さい側のコンデンサに切り替えることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記画像形成装置の動作モードに応じて前記インバータ装置のスイッチング周波数を変更する周波数変更手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4に記載の画像形成装置において、
    前記周波数変更手段は、前記インバータ装置の基準正弦波のゼロクロスポイント付近は高周波のスイッチング周波数に、それ以外の期間は低周波のスイッチング周波数に変更することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記インバータ装置の基準正弦波のゼロクロスポイントを検知する検知手段と、
    前記ゼロクロスポイントを前記定着ヒータの制御に使用するか否かを判断する判断手段と、
    を備え、
    前記第2の切替手段は、前記判断手段の判断結果に基づいて前記複数のコンデンサのいずれかに切り替えることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項6に記載の画像形成装置において、
    前記第2の切替手段は、前記定着ヒータのソフトスタート/ソフトストップ制御を行なう動作モード時のみ容量成分の大きい側のコンデンサに切り替えることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項6に記載の画像形成装置において、
    前記第2の切替手段は、前記画像形成装置の温度状態から前記定着ヒータの非点灯状態のタイミングを事前に予測し、消費電力が大きくなる前に容量成分の大きい側のコンデンサに切り替えることを特徴とする画像形成装置。
  9. 充放電可能なバッテリに外部から供給される電力を充電する工程と、
    インバータ装置によって前記バッテリの電力を交流電力に変換して出力する工程と、
    前記外部から供給される電力あるいは前記インバータ装置から出力される電力を電源装置から各負荷とハロゲンヒータに供給する工程と、
    前記電源装置に供給する電力を前記外部から供給される電力あるいは前記インバータ装置から出力される電力のいずれかに第1の切替手段により切り替える工程と、
    前記インバータ装置から前記電源装置へ電力供給するときは容量成分が大きい側のコンデンサに切り替え、前記外部から直接前記電源装置へ電力供給するときは容量成分の小さい側のコンデンサに第2の切替手段により切り替える工程と、
    を備えた電力供給方法。
  10. コンピュータに、
    充放電可能なバッテリに外部から供給される電力を充電する手順と、
    インバータ装置によって前記バッテリの電力を交流電力に変換して出力する手順と、
    前記外部から供給される電力あるいは前記インバータ装置から出力される電力を電源装置から各負荷と定着ヒータに供給する手順と、
    第1の切替手段によって、前記電源装置に供給する電力を前記外部から供給される電力あるいは前記インバータ装置から出力される電力のいずれかに切り替える手順と、
    第2の切替手段によって、前記インバータ装置から前記電源装置へ電力供給するときは容量成分が大きい側のコンデンサに切り替え、前記外部から直接前記電源装置へ電力供給するときは容量成分の小さい側のコンデンサに切り替える手順と、
    を実行させるためのプログラム。
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